JP2016186289A - 送風機およびそれを用いた空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】空調負荷が大きい場合においても、送風機の翼片上を流れる気流の剥離を抑制し、乱流騒音の低下とファン効率の向上が図れる送風機を提供する。【解決手段】主板2と、シュラウド3と、前記主板2と前記シュラウド3との間に配置された複数枚の翼片4と、を備え、前記シュラウド3の内側面8に、気流吹き出し方向に向かって低くなる段部9を設けた。【選択図】図5
Description
本発明は、遠心型の送風機およびそれを用いた空気調和装置に関する。
一般に、遠心型の送風機の内部における送風流体の流速が速い部分では、送風機を構成する各部材に沿って乱流境界層が発達し、流れが剥離するという現象が生じ、この剥離現象が運転騒音の上昇や送風効率の悪化を招く原因となっている。
そこで、送風機における低騒音化・高効率化を目的として、シュラウドの吸込口側に、遠心方向に所定厚さを有する環状の厚肉部を設け、この厚肉部に内面に生ずる剥離渦を遠心方向に誘導する多数の空気通路を全周に亘って所定間隔で形成した送風機が知られている。この送風機によれば、シュラウドにおける吸込口近傍の流速の速い空気流の一部が空気通路を通って遠心方向に誘導排出され、シュラウドにおける吸込口内面での剥離渦の発生が抑制されることとなり、乱流境界層の発達が抑制されるとともに、吹出空気の流速分布Vfも均一化されることとなる。その結果、送風機の低騒音化、高効率化を図ることができるとしていた(例えば、特許文献1参照。)。
そこで、送風機における低騒音化・高効率化を目的として、シュラウドの吸込口側に、遠心方向に所定厚さを有する環状の厚肉部を設け、この厚肉部に内面に生ずる剥離渦を遠心方向に誘導する多数の空気通路を全周に亘って所定間隔で形成した送風機が知られている。この送風機によれば、シュラウドにおける吸込口近傍の流速の速い空気流の一部が空気通路を通って遠心方向に誘導排出され、シュラウドにおける吸込口内面での剥離渦の発生が抑制されることとなり、乱流境界層の発達が抑制されるとともに、吹出空気の流速分布Vfも均一化されることとなる。その結果、送風機の低騒音化、高効率化を図ることができるとしていた(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に示される従来技術では、特に空調負荷が大きい場合において、シュラウドから吹き出す気流の風速が速いため、送風機の翼片上を流れる気流に剥離が生じ、乱流騒音の増加とファン効率の低下を招いていた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、空調負荷が大きい場合においても、送風機の翼片上を流れる気流の剥離を抑制し、乱流騒音の低下とファン効率の向上が図れる送風機を提供することを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、空調負荷が大きい場合においても、送風機の翼片上を流れる気流の剥離を抑制し、乱流騒音の低下とファン効率の向上が図れる送風機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、主板と、シュラウドと、前記主板と前記シュラウドとの間に配置された複数枚の翼片と、を備え、前記シュラウドの内側面に、気流吹き出し方向に向かって低くなる段部を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、前記段部は、前記シュラウドの内側面に、複数段の段差となるように設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記段部は、前記シュラウドの内側面に、複数段の段差となるように設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、一端が開口された本体ケーシングと、前記本体ケーシングの天板に取付けられたファンモータと、前記ファンモータに取付けられ、主板、シュラウド、前記主板と前記シュラウドの間に配置された複数枚の翼片を有するファン本体と、前記ファン本体の前記シュラウドの内周側開口部に挿入されたオリフィスと、前記ファン本体を囲むように配置された熱交換器と、を備え、前記シュラウドの内側面に、気流吹き出し方向に向かって低くなる段部を設けたことを特徴とする。
また、本発明は、前記段部は、前記シュラウドの内側面に、複数段の段差となるように設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、前記段部は、前記シュラウドの内側面に、複数段の段差となるように設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、シュラウドの内側面に、気流吹き出し方向に向かって低くなる段部を設けたため、空調負荷が大きい場合においても、送風機の翼片上を流れる気流の剥離を抑制し、乱流騒音の低下とファン効率の向上が図れる。
以下、本発明に係る空気調和装置(以下「天井埋込型室内ユニット」と言う。)の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態は一例であり、本発明は各実施形態により限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る天井埋込型室内ユニット10の縦断面図、図2は、天井埋込型室内ユニット10の化粧パネル25を室内側から見た平面図である。図3は、天井埋込型室内ユニット10のフラップ30部分の断面図である。なお、以下の説明において、上下とは、図1に示す状態のファン本体23の上下を示している。
本実施形態においては、図1に示すように、天井埋込型室内ユニット10は、建屋の天井11とこの天井11の下方に設置された天井板12との間の天井空間13に設置されるものである。
図1に示すように、この天井埋込型室内ユニット10は、吊りボルト15で天井からつり下げられる態様で設置される。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る天井埋込型室内ユニット10の縦断面図、図2は、天井埋込型室内ユニット10の化粧パネル25を室内側から見た平面図である。図3は、天井埋込型室内ユニット10のフラップ30部分の断面図である。なお、以下の説明において、上下とは、図1に示す状態のファン本体23の上下を示している。
本実施形態においては、図1に示すように、天井埋込型室内ユニット10は、建屋の天井11とこの天井11の下方に設置された天井板12との間の天井空間13に設置されるものである。
図1に示すように、この天井埋込型室内ユニット10は、吊りボルト15で天井からつり下げられる態様で設置される。
この天井埋込型室内ユニット10は、下面が開放され箱型に形成された本体ケーシング14を備えている。この本体ケーシング14の内側には、発泡スチロール製の断熱部材16が、本体ケーシング14の側板17の内面に接した状態で配置され、側板17における結露を防止している。
本体ケーシング14の天板34の下面には、ファンモータ21が取り付けられており、このファンモータ21には、ファンモータ21の駆動により回転駆動される回転シャフト22が下方に延在するように設けられている。この回転シャフト22の下端部分には、ファン本体23が取り付けられている。ファン本体23の周方向空間は、ファン本体から空気が吹き出されるファン吹出口33が設けられている。このファンモータ21とファン本体23とで送風機20を構成している。
この送風機20と断熱部材16との間には、送風機20の側方を取り囲むように、平面視でほぼ四角形状に曲折形成された熱交換器18が配置されている。この熱交換器18の上下方向の長さは、ファン本体23の上下方向の長さより長く構成され、熱交換器18は、ファン吹出口33より下方に至る位置まで配置されている。
本体ケーシング14の天板34の下面には、ファンモータ21が取り付けられており、このファンモータ21には、ファンモータ21の駆動により回転駆動される回転シャフト22が下方に延在するように設けられている。この回転シャフト22の下端部分には、ファン本体23が取り付けられている。ファン本体23の周方向空間は、ファン本体から空気が吹き出されるファン吹出口33が設けられている。このファンモータ21とファン本体23とで送風機20を構成している。
この送風機20と断熱部材16との間には、送風機20の側方を取り囲むように、平面視でほぼ四角形状に曲折形成された熱交換器18が配置されている。この熱交換器18の上下方向の長さは、ファン本体23の上下方向の長さより長く構成され、熱交換器18は、ファン吹出口33より下方に至る位置まで配置されている。
熱交換器18は、冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時、冷媒の放熱器として機能する。熱交換器18は、天井埋込型室内ユニット10の内部に吸い込まれる室内の空気と冷媒との熱交換を行って、冷房運転時には、空調室内の空気を冷却し、暖房運転時には、室内の空気を加熱することができるように構成されている。
また、熱交換器18の下側には、熱交換器18の下面に対応するようにドレンパン19が配置されている。このドレンパン19は、熱交換器18で発生するドレン水を受けるためのものである。また、ドレンパン19の中央部分には、送風機20の吸い込み口24が形成されている。
ドレンパン19の内側には、送風機20の吸い込み口24に風を案内するオリフィス6が設けられている。
また、熱交換器18の下側には、熱交換器18の下面に対応するようにドレンパン19が配置されている。このドレンパン19は、熱交換器18で発生するドレン水を受けるためのものである。また、ドレンパン19の中央部分には、送風機20の吸い込み口24が形成されている。
ドレンパン19の内側には、送風機20の吸い込み口24に風を案内するオリフィス6が設けられている。
また、天井埋込型室内ユニット10の下面には、図1および図2に示すように、天井埋込型室内ユニット10の下側開口を覆うように、ほぼ四角形状の化粧パネル25が取り付けられている。
化粧パネル25の中央部分には、ドレンパン19の吸い込み口24に連通する吸い込み口26が形成されており、この吸い込み口26部分には、吸い込み口26を覆う吸い込みグリル27が着脱可能に取り付けられている。
吸い込みグリル27の本体ケーシング14側には、空気中の塵などを除去するためのフィルタ28が設けられている。
化粧パネル25の中央部分には、ドレンパン19の吸い込み口24に連通する吸い込み口26が形成されており、この吸い込み口26部分には、吸い込み口26を覆う吸い込みグリル27が着脱可能に取り付けられている。
吸い込みグリル27の本体ケーシング14側には、空気中の塵などを除去するためのフィルタ28が設けられている。
化粧パネル25の吸い込み口26の外側であって化粧パネル25の各辺に沿った位置には、空調後の空気を室内に送る吹出口29がそれぞれ形成されている。そして、ファンモータ21により回転シャフト22を回転駆動させてファン本体23を回転させることにより、室内の空気は、吸い込み口24、26から吸い込まれ、フィルタ28を通過した後に熱交換器18を通過して熱交換され、吹出口29から空調後の空気が室内に送られるように構成されている。
また、各吹出口29には、図2および図3に示すように、風向を変更するフラップ30がそれぞれ設けられている。各フラップ30の両端部には、不図示の支持軸が設けられており、この支持軸を吹出口29の両端辺に支持させることにより、支持軸を中心として回動自在に形成されている。また、各フラップ30の裏面(空気調和機本体側の面)の長手方向ほぼ中央には、ヒンジ部31が設けられており、このヒンジ部31を不図示のフラップ駆動モータを介して駆動することにより、各フラップ30をそれぞれ独立して回動駆動できるように構成されている。
図4は、ファン本体23の斜視図である。
ファン本体23は、ファン本体23の上部を構成する主板2と、主板2と対向配置されファン本体23の下部を構成するシュラウド3と、主板2とシュラウド3との間に配置される複数枚の翼片4とを備えている。
ファン本体23は、ファン本体23の上部を構成する主板2と、主板2と対向配置されファン本体23の下部を構成するシュラウド3と、主板2とシュラウド3との間に配置される複数枚の翼片4とを備えている。
主板2は、外周の平垣部2aと、中央の上部が開くよう構成される略逆円錐台形状の凹部2bとを備える。この凹部2bの底部には、ファンモータ21の回転シャフト22と主板2と連結する不図示の連結部が設けられている。ファンモータ21は、この連結部と回転シャフト22とを固定したとき、凹部2bに格納される構成となっている。また、不図示の連結部の周方向には、ファンモータ21の冷却に必要な気流が流れるように不図示の通気孔が複数形成されている。
シュラウド3は、図5に示すように、シュラウド端縁3aとシュラウド外縁3bとをつなぐシュラウド曲面3cを備えて構成されている。
このシュラウド端縁3aの内径は、オリフィス6の最も内径の小さい端縁の内径より大きく形成され(図1参照)、ファン本体23はシュラウド端縁3aが、オリフィス6にオーバーラップするよう配設される。
シュラウド曲面3cの内側面8には、翼片4の一端が一体形成されており、この翼片4の他端は主板2の平垣部2aの下面と一体形成されている。翼片4は、主板2の外周付近に放射状に複数設けられている。
このシュラウド端縁3aの内径は、オリフィス6の最も内径の小さい端縁の内径より大きく形成され(図1参照)、ファン本体23はシュラウド端縁3aが、オリフィス6にオーバーラップするよう配設される。
シュラウド曲面3cの内側面8には、翼片4の一端が一体形成されており、この翼片4の他端は主板2の平垣部2aの下面と一体形成されている。翼片4は、主板2の外周付近に放射状に複数設けられている。
シュラウド3の厚さは、図5に示すように、シュラウド端縁3aからシュラウド外縁3bに至るまで、ほぼ同一の厚さで形成され、周方向に亘っても、ほぼ同一の厚さで形成されている。シュラウド3の内側面8のうち、シュラウド外縁3bに近い内側面8の先端には、段部9が設けられている。この段部9は、吸い込み口24、26(図1参照)からファン本体23に吸い込まれた室内の空気がファン本体23の外に送風される気流Bの方向の先端部に設けられている。すなわち、段部9は、内側面8のうち、シュラウド3の周方向で外周部分に設けられている。この段部9においては、内側面8の端Xが、段部9の内側面の端Yよりも高く形成されており、段部9は、気流Bの吹き出し方向に向かって低くなるように構成されている。
以上のように構成された送風機20について、以下その動作、作用を説明する。
ファンモータ21がファン本体23を所定の回転方向に回転させると、化粧パネル25の吸い込み口26から吸い込まれた空気はオリフィス6を通過する。オリフィス6を通過した空気は、ファン本体23の下部開口からファン本体23に吸込まれる。図1に示すように、ファン本体23に吸込まれた空気は、ファン本体23の断面視で、シュラウド3と主板2で形成される略平行な2円弧の流体流路によって曲げられ複数枚の翼片4によって昇圧されてファン吹出口33から周方向(矢印B方向)に吹き出される。ファン吹出口33から吹き出される空気のうち、ファン吹出口33の下部から吹き出される空気は、シュラウド3の内側面8に沿って吹出される。
ファンモータ21がファン本体23を所定の回転方向に回転させると、化粧パネル25の吸い込み口26から吸い込まれた空気はオリフィス6を通過する。オリフィス6を通過した空気は、ファン本体23の下部開口からファン本体23に吸込まれる。図1に示すように、ファン本体23に吸込まれた空気は、ファン本体23の断面視で、シュラウド3と主板2で形成される略平行な2円弧の流体流路によって曲げられ複数枚の翼片4によって昇圧されてファン吹出口33から周方向(矢印B方向)に吹き出される。ファン吹出口33から吹き出される空気のうち、ファン吹出口33の下部から吹き出される空気は、シュラウド3の内側面8に沿って吹出される。
本実施の形態では、シュラウド3の内側面8に段部9が設けられているため、空気は段部9の段差の上を通過する。このとき、空気が段部9の段差を通過する際に、空気と段差との間に負圧が生じ、矢印BYで示すように、空気が段部9の段差方向に巻き込んで吹出される。本実施の形態では、図1に示すように、熱交換器18がファン吹出口33の下方に延びており、熱交換器18の下部方向に巻き込むように空気が吹き出される。仮に、シュラウド3の内側面8に段部9が設けられていない場合には、シュラウド3の近傍から吹き出す空気は熱交換器18の下部方向には流れず、略水平方向に流れる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シュラウド3の内側面8に段部9を設けたため、ファン吹出口33の下部から吹き出される空気が段部9の段差方向に巻き込んで吹出される。そのため、熱交換器18の下部方向に空気が吹き出され、ファン吹出口33から吹き出す空気の流路を拡大できる。
また、本実施の形態によれば、風速分布の均一化と同一風量時の気流の低流速化を図ることができる。これにより、ファン本体23の翼片4上を流れる気流の剥離を抑制することができ、剥離による乱流騒音を低減できる。
また、この構成によれば、ファン吹出口33より下方に至る位置まで熱交換器18を配置した本実施形態において、ファン本体23からの気流Bを熱交換器18の下部にも吹き出すことができ、ファン本体23の高効率化を実現できる。
また、本実施の形態によれば、風速分布の均一化と同一風量時の気流の低流速化を図ることができる。これにより、ファン本体23の翼片4上を流れる気流の剥離を抑制することができ、剥離による乱流騒音を低減できる。
また、この構成によれば、ファン吹出口33より下方に至る位置まで熱交換器18を配置した本実施形態において、ファン本体23からの気流Bを熱交換器18の下部にも吹き出すことができ、ファン本体23の高効率化を実現できる。
<第2実施形態>
上述の第1実施形態では、シュラウド3の内側面8に1段の段部9を設けたが、以下に述べる第2実施形態では、シュラウド3の内側面8に2段の段部を設けた実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
上述の第1実施形態では、シュラウド3の内側面8に1段の段部9を設けたが、以下に述べる第2実施形態では、シュラウド3の内側面8に2段の段部を設けた実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、この第2実施形態では、シュラウド3の内側面8に第1の段部90と、第2の段部91とが設けられている。これら第1の段部90および第2の段部91は、吸い込み口24、26(図1参照)からファン本体23に吸い込まれた室内の空気がファン本体23の外に送風される気流Bの方向の先端部に設けられている。すなわち、これら第1の段部90および第2の段部91は、内側面8のうち、シュラウド3の周方向で外周部分に設けられている。
第2の段部91は、シュラウド3の周方向で最外周部分に設けられ、第1の段部90は、第2の段部91の内側に設けられている。すなわち、第1の段部90は、翼片4の取付け部Zよりも内側面8の奥に延びている。
これら第1の段部90および第2の段部91は、気流Bの吹き出し方向に向かって低くなるよう構成されている。第1の段部90は、シュラウド3の内側面8から1段低く構成され、第2の段部91は、第1の段部90より更に一段低くなるよう構成されている。これら第1の段部90および第2の段部91は、シュラウド3の周方向の外周方向に向かって、下り階段となるように設けられている。
第2の段部91は、シュラウド3の周方向で最外周部分に設けられ、第1の段部90は、第2の段部91の内側に設けられている。すなわち、第1の段部90は、翼片4の取付け部Zよりも内側面8の奥に延びている。
これら第1の段部90および第2の段部91は、気流Bの吹き出し方向に向かって低くなるよう構成されている。第1の段部90は、シュラウド3の内側面8から1段低く構成され、第2の段部91は、第1の段部90より更に一段低くなるよう構成されている。これら第1の段部90および第2の段部91は、シュラウド3の周方向の外周方向に向かって、下り階段となるように設けられている。
以上のように構成することで、ファン本体23のファン吹出口33から吹き出される空気が段差を通過する際に、空気と段差との間に負圧が生じるため、空気が段差部方向に巻き込まれて吹出される。段差が複数存在することによって、段部が1段の場合(上記実施の形態。)と比べ、より上流方向から気流がシュラウド3の内側面8に沿って流れ、空気が第1の段部90および第2の段部91の段差方向に巻き込まれて吹出され、熱交換器18の下部方向に空気が吹き出される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シュラウド3の内側面8に第1の段部90と、第2の段部91とを設けたため、段部が1段の場合と比べ、より熱交換器18の下部方向に空気が吹き出すことができ、ファン吹出口33から吹き出す空気の実行流路を拡大できる。
この構成により、効果がより発揮されるのは、例えば熱交換器18が蒸発器として作動する場合である。一般的に、熱交換器18が蒸発器として作動する場合、熱交換器18を通過する空気は低温の冷媒と熱交換するため、空気温度が下がり、空気が飽和温度以下になると結露水が発生する。
結露水は熱交換器18のフィンに付着し、空気流路を塞ぎ、また、気流の抵抗体となるため通風抵抗が増加し、シュラウド3を流れる気流が剥離しやすくなる。
よって、熱交換器18が蒸発器として作動し、熱交換器18に結露水が発生し通風抵抗が増加し、シュラウド3を流れる気流が剥離しやすい場合であっても、シュラウド3の内側面8に第1の段部90と、第2の段部91とを複数段設けることによって、吸い込んだ気流がより上流からシュラウド3に沿って流れるため、通風抵抗増加による気流の剥離を抑制することができる。
結露水は熱交換器18のフィンに付着し、空気流路を塞ぎ、また、気流の抵抗体となるため通風抵抗が増加し、シュラウド3を流れる気流が剥離しやすくなる。
よって、熱交換器18が蒸発器として作動し、熱交換器18に結露水が発生し通風抵抗が増加し、シュラウド3を流れる気流が剥離しやすい場合であっても、シュラウド3の内側面8に第1の段部90と、第2の段部91とを複数段設けることによって、吸い込んだ気流がより上流からシュラウド3に沿って流れるため、通風抵抗増加による気流の剥離を抑制することができる。
本実施の形態では、気流がファン吹出口33から吹き出す際の実行流路が拡大し、風速分布の均一化と同一風量時の気流の低流速化が図れるため、ファン本体23の翼片4上を流れる気流の剥離が更に抑制され、剥離による乱流騒音を低減と、ファン本体23の高効率化を実現することができる。
また、風速分布の均一化と熱交換器18の下部方向への気流誘引により、熱交換器18の性能が向上するため、熱交換器18の小型化、軽量化、低コスト化が図れる。
熱交換器に付着する結露水を熱交換器18全体に亘って分散でき、熱交換器18の腐食を抑制することができるため、熱交換器18の信頼性向上を図ることができる。
また、風速分布の均一化と熱交換器18の下部方向への気流誘引により、熱交換器18の性能が向上するため、熱交換器18の小型化、軽量化、低コスト化が図れる。
熱交換器に付着する結露水を熱交換器18全体に亘って分散でき、熱交換器18の腐食を抑制することができるため、熱交換器18の信頼性向上を図ることができる。
以上、本実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。あくまでも本発明の本実施の態様を例示するものであるから、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更、及び応用が可能である。
例えば、熱交換器18の通風抵抗が増加する例として、熱交換器18が蒸発器として作動する場合を説明したがこの限りではない。その他の例として、熱交換器18のフィン間に埃やゴミが詰まっている場合においても翼片4上を流れる気流の剥離抑制を発揮することができる。
例えば、熱交換器18の通風抵抗が増加する例として、熱交換器18が蒸発器として作動する場合を説明したがこの限りではない。その他の例として、熱交換器18のフィン間に埃やゴミが詰まっている場合においても翼片4上を流れる気流の剥離抑制を発揮することができる。
また、例えば、本実施の形態では、シュラウド3の内側面8に段部が1段設けられる場合およびシュラウド3の内側面8に段部が1段設けられる場合を説明したが、これら実施形態に限定されない。シュラウド3の内側面8に設けられる段部は2段以上の複数段であってもよい。
2 主板
3 シュラウド
4 翼片
6 オリフィス
8 内側面
9 段部
10 天井埋込型室内ユニット
14 本体ケーシング
18 熱交換器
19 ドレンパン
20 送風機
21 ファンモータ
22 回転シャフト
23 ファン本体
33 ファン吹出口
34 天板
90 第1の段部
91 第2の段部
3 シュラウド
4 翼片
6 オリフィス
8 内側面
9 段部
10 天井埋込型室内ユニット
14 本体ケーシング
18 熱交換器
19 ドレンパン
20 送風機
21 ファンモータ
22 回転シャフト
23 ファン本体
33 ファン吹出口
34 天板
90 第1の段部
91 第2の段部
Claims (4)
- 主板と、シュラウドと、前記主板と前記シュラウドとの間に配置された複数枚の翼片と、を備えた送風機において、
前記シュラウドの内側面に、気流吹き出し方向に向かって低くなる段部を設けたことを特徴とする送風機。 - 前記段部は、前記シュラウドの内側面に、複数段の段差となるように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の送風機。
- 一端が開口された本体ケーシングと、
前記本体ケーシングの天板に取付けられたファンモータと、
前記ファンモータに取付けられ、主板、シュラウド、前記主板と前記シュラウドの間に配置された複数枚の翼片を有するファン本体と、
前記ファン本体の前記シュラウドの内周側開口部に挿入されたオリフィスと、
前記ファン本体を囲むように配置された熱交換器と、
を備え、
前記シュラウドの内側面に、気流吹き出し方向に向かって低くなる段部を設けたことを特徴とする空気調和装置。 - 前記段部は、前記シュラウドの内側面に、複数段の段差となるように設けられていることを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015067435A JP2016186289A (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 送風機およびそれを用いた空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015067435A JP2016186289A (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | 送風機およびそれを用いた空気調和装置 |
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