JP2017145764A - 送風機 - Google Patents

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JP2017145764A
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遼 黒田
Ryo Kuroda
遼 黒田
欣公 田積
Yoshitaka Tazumi
欣公 田積
小川 修
Osamu Ogawa
修 小川
昭宏 近藤
Akihiro Kondo
昭宏 近藤
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Abstract

【課題】主流と冷却流の干渉を低減し、乱流騒音が低減する送風機を提供する。
【解決手段】ファンモータ21と、前記ファンモータ21の回転軸22と連結されたファン本体23とを備え、前記ファン本体23は、主板2と、シュラウド3と、前記主板2と前記シュラウド3の間に配置された複数枚の翼片4とを備えた送風機において、前記主板2の中央部に、前記シュラウド3に向けて凹み、前記ファンモータを格納するための凹部形状部2bを備え、前記凹部形状部2bの底部に通気孔51を備え、前記凹部形状部2bの底部56及び周壁55を囲って、前記通気孔51からの空気の流れを前記主板2の平坦部2aに向けて案内するカバー52を備え、前記カバー52の内側の前記周壁55に、前記平坦部2aに向かって低くなる段部60を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気調和機の室内機などに幅広く用いられるファン本体を備えた送風機に関する。
従来、ファンモータと、ファン本体とを備え、ファン本体に複数の翼片が設けられる送風機が知られている。
この種の送風機では、ファン本体にシュラウドと、翼片と、ファンモータを格納するための一端が開口した略中空円錐台形状を有する主板が設けられ、この主板の中空円錐台形状部には複数の通気孔が設けられ、この主板に一端が開口した略中空円錐台形状のカバーが連結され、カバーには複数の小翼が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
従来の構成では、ファンモータがファン本体を所定の回転方向に回転させると、シュラウドの小径側開口部から流体が吸込まれ(以下、主流と呼ぶ)、吸込まれた流体は、複数枚の翼片によって昇圧されて遠心方向に送風される。ファン本体から吹き出された一部の空気は、旋回成分を伴いながら、ファンモータを冷却し(以下、冷却流と呼ぶ)、主板に形成される複数の通気孔を通過し、小翼によって昇圧され、カバーと主板とで形成される送風流路からファン本体に再流入する。
特開1999−101194号公報
しかしながら、従来の構成では、小翼によって昇圧された冷却流と、主流との圧力差が大きくなるために、冷却流が翼片にむかって引き寄せられ、ファン本体内部を流れる主流と干渉し、乱流騒音が増大する課題を有していた。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、主流と冷却流の干渉を低減し、乱流騒音が低減する送風機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、ファンモータと、前記ファンモータの回転軸と連結されたファン本体とを備え、前記ファン本体は、主板と、シュラウドと、前記主板と前記シュラウドの間に配置された複数枚の翼片とを備えた送風機において、前記主板の中央部に、前記シュラウドに向けて凹み、前記ファンモータを格納するための凹部形状部を備え、前記凹部形状部の底部に通気孔を備え、前記凹部形状部の底部及び周壁を囲って、前記通気孔からの空気の流れを前記主板の平板部に向けて案内するカバーを備え、前記カバーの内側の前記周壁に、前記平板部に向かって低くなる段部を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ファン本体から吹出された気流は主板と壁面の隙間を通過し、旋回成分を伴いながら、ファンモータを冷却し、主板とカバーとで構成される送風流路より吹出される(以下、冷却流と呼ぶ)。この冷却流が段部を通過する際に、冷却流と段部との間に負圧が生じ、冷却流が段部方向に引き寄せられるため、冷却流と主流との干渉を低減できる。
また、本発明は、前記段部が、前記平板部に向かって複数段に亘って低くなっていることを特徴とする。
この構成によれば、冷却流が複数の段部を通過する都度、段部方向に引き寄せられるため、冷却流と主流との干渉を更に低減できる。
本発明によれば、主板に設けられる凹部の外周面に段部を設けたため、冷却流と主流との干渉を低減でき、主流と冷却流の干渉による乱流騒音を低減できる。
本発明の実施形態に係る天井設置型室内ユニットの縦断面図である。 天井設置型室内ユニットの室内側から見た平面図である。 天井設置型室内ユニットのフラップ部分の断面図である。 送風機の断面図である。 別の実施形態に係る送風機の断面図である。
以下、本発明に係る空気調和装置(以下「天井埋込型室内ユニット」と言う。)の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する各実施形態は一例であり、本発明は各実施形態により限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の実施の形態に係る天井埋込型室内ユニット10の縦断面図、図2は、天井埋込型室内ユニット10の化粧パネル25を室内側から見た平面図である。図3は、天井埋込型室内ユニット10のフラップ30部分の断面図である。なお、以下の説明において、上下とは、図1に示す状態のファン本体23の上下を示している。
本実施形態においては、図1に示すように、天井埋込型室内ユニット10は、建屋の天井11とこの天井11の下方に設置された天井板12との間の天井空間13に設置されるものである。
図1に示すように、この天井埋込型室内ユニット10は、吊りボルト15で天井からつり下げられる態様で設置される。
この天井埋込型室内ユニット10は、下面が開放され箱型に形成された本体ケーシング14を備えている。この本体ケーシング14の内側には、発泡スチロール製の断熱部材16が、本体ケーシング14の側板17の内面に接した状態で配置され、側板17における結露を防止している。
本体ケーシング14の天板34の下面には、ファンモータ21が取り付けられており、このファンモータ21には、ファンモータ21の駆動により回転駆動される回転軸22が下方に延在するように設けられている。この回転軸22の下端部分には、ファン本体23が取り付けられている。ファン本体23の周方向空間は、ファン本体から空気が吹き出されるファン吹出口33が設けられている。
このファンモータ21とファン本体23とで送風機20を構成している。
この送風機20と断熱部材16との間には、送風機20の側方を取り囲むように、平面視でほぼ四角形状に曲折形成された熱交換器18が配置されている。この熱交換器18の上下方向の長さは、ファン本体23の上下方向の長さより長く構成され、熱交換器18は、ファン吹出口33より下方に至る位置まで配置されている。
熱交換器18は、冷房運転時には、冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時、冷媒の放熱器として機能する。熱交換器18は、天井埋込型室内ユニット10の内部に吸い込まれる室内の空気と冷媒との熱交換を行って、冷房運転時には、空調室内の空気を冷却し、暖房運転時には、室内の空気を加熱することができるように構成されている。
また、熱交換器18の下側には、熱交換器18の下面に対応するようにドレンパン19が配置されている。このドレンパン19は、熱交換器18で発生するドレン水を受けるためのものである。また、ドレンパン19の中央部分には、送風機20の吸い込み口24が形成されている。
ドレンパン19の内側には、送風機20の吸い込み口24に風を案内するオリフィス6が設けられている。
また、天井埋込型室内ユニット10の下面には、図1および図2に示すように、天井埋込型室内ユニット10の下側開口を覆うように、ほぼ四角形状の化粧パネル25が取り付けられている。
化粧パネル25の中央部分には、ドレンパン19の吸い込み口24に連通する吸い込み口26が形成されており、この吸い込み口26部分には、吸い込み口26を覆う吸い込みグリル27が着脱可能に取り付けられている。
吸い込みグリル27の本体ケーシング14側には、空気中の塵などを除去するためのフィルタ28が設けられている。
化粧パネル25の吸い込み口26の外側であって化粧パネル25の各辺に沿った位置には、空調後の空気を室内に送る吹出口29がそれぞれ形成されている。そして、ファンモータ21により回転軸22を回転駆動させてファン本体23を回転させることにより、室内の空気は、吸い込み口24、26から吸い込まれ、フィルタ28を通過した後に熱交換器18を通過して熱交換され、吹出口29から空調後の空気が室内に送られるように構成されている。
また、各吹出口29には、図2および図3に示すように、風向を変更するフラップ30がそれぞれ設けられている。各フラップ30の両端部には、不図示の支持軸が設けられており、この支持軸を吹出口29の両端辺に支持させることにより、支持軸を中心として回動自在に形成されている。また、各フラップ30の裏面(空気調和機本体側の面)の長手方向ほぼ中央には、ヒンジ部31が設けられており、このヒンジ部31を不図示のフラップ駆動モータを介して駆動することにより、各フラップ30をそれぞれ独立して回動駆動できるように構成されている。
図4は、送風機の断面図である。
ファン本体23は、ファン本体23の上部を構成する主板2と、主板2と対向配置されファン本体23の下部を構成するシュラウド3と、主板2とシュラウド3との間に配置される複数枚の翼片4とを備えている。
主板2は、外周の平坦部2aと、中央の上部が開くよう構成される略逆円錐台形状の凹部形状部2bとを備える。この凹部形状部2bは、周壁55と、底部56とから構成されている。底部56であり主板2の軸心部には、ファンモータ21の回転軸22と主板2とを連結する連結部50が設けられている。ファンモータ21は、この連結部50と回転軸22とを固定したとき、凹部形状部2bに格納される構成となっている。また、底部56のうち、連結部50の周方向には、ファンモータ21の冷却に必要な気流が流れるように通気孔51が複数形成されている。
周壁55の外周面53には、略中空円錐台形状のカバー52が設けられている。このカバー52は、主板2の軸心部と連結されている。周壁55とカバー52との間には、通気孔51からの気流が流れるよう、所定の間隔が設けられている。
周壁55の外周面53には、周方向全体にかけて段部60が設けられている。この段部60は、凹部形状部2bの底部56から平坦部2aに向かって低くなるよう形成されている。段部60により外周面53に一段の段差を備える段差外周面60aが設けられる。
段部60は、周壁55の高さ方向の略中央部に1ヶ所設けられている。カバー52は、この段部60を覆うことのできる高さまで設けられている。
段差外周面60aの肉厚は、段部60を設けない外周面53の肉厚よりも薄くなるように形成されている。
シュラウド3は、図4に示すように、シュラウド端縁3aとシュラウド外縁3bとをつなぐシュラウド曲面3cを備えて構成されている。
このシュラウド端縁3aの内径は、オリフィス6の最も内径の小さい端縁の内径より大きく形成され(図1参照)、ファン本体23はシュラウド端縁3aが、オリフィス6にオーバーラップするよう配設される。
シュラウド曲面3cの内側面8には、翼片4の一端が一体形成されており、この翼片4の他端は主板2の平坦部2aの下面と一体形成されている。翼片4は、主板2の外周付近に放射状に複数設けられている。
シュラウド3の厚さは、図4に示すように、シュラウド端縁3aからシュラウド外縁3bに至るまで、ほぼ同一の厚さで形成され、周方向に亘っても、ほぼ同一の厚さで形成されている。
以上のように構成された送風機20について、以下その動作、作用を説明する。
ファンモータ21がファン本体23を所定の回転方向に回転させると、化粧パネル25の吸い込み口26から吸い込まれた空気はオリフィス6を通過する。オリフィス6を通過した空気は、ファン本体23の下部開口からファン本体23に吸込まれる(以下、ファン本体23の下部開口からファン本体23に吸込まれる空気を主流80と呼ぶ。)。
この主流80は、ファン本体23の断面で見たときに、シュラウド3と主板2で形成される略並行な2円弧の流体流路で曲げられ、複数枚の翼片4によって昇圧されてファン吹出口33から遠心方向(矢印B方向)に送風される。
ファン吹出口33から遠心方向(矢印B方向)に送風された一部の気流は、主板2と本体ケーシング14の天板34(図1参照。)との隙間を通過し、ファンモータ21を冷却した後に、通気孔51より吐出し、主板2とカバー52とで構成される送風流路より吹出される(以下、主板2とカバー52とで構成される送風流路より吹出される気流を冷却流90と呼ぶ)。
この冷却流90は、段部60を通過する際に、冷却流90と段部60との間に負圧が生じるため、冷却流90が段部60方向に引き寄せられる。冷却流90と主流80との干渉を低減できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、周壁55の外周面53に周方向全体にかけて段部60を設けたため、冷却流90が段部60方向に引き寄せられ、冷却流90と主流80との干渉を低減することができ、乱流騒音を低減できる。
<第2実施形態>
上述の第1実施形態では、周壁55の外周面53に周方向全体にかけて1段の段部60を設けたが、以下に述べる第2実施形態では、周壁55の外周面53に周方向全体にかけて2段の段部を設けた実施形態について説明する。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示すように、この第2実施形態では、周壁55の外周面53に周方向全体にかけて第1の段部70と、第2の段部71とが設けられている。これら第1の段部70および第2の段部71は、凹部形状部2bの底部から平坦部2aに向かって低くなるよう形成されている。第1の段部70により外周面53に一段の段差を備える1段目外周面70aが設けられ、第2の段部71により第1の段部70から更に一段の段差を備える2段目外周面71aが設けられている。
カバー52は、第1の段部70および第2の段部71を覆うことのできる高さまで設けられている。
1段目外周面70aの肉厚は、第1の段部70を設けない外周面53の肉厚よりも薄くなるように形成されている。2段目外周面71aの肉厚は、1段目外周面70aの肉厚より更に薄くなるよう形成されている。
以上のように構成された送風機20について、以下その動作、作用を説明する。
本実施の形態によれば、冷却流90が第1の段部70を通過する際に、冷却流90と第1の段部70との間に負圧が生じるため、冷却流90が第1の段部70方向に引き寄せられる。さらに、第1の段部70方向に引き寄せられた冷却流90は、第2の段部71を通過する際に、冷却流90と第2の段部71との間に負圧が生じ、冷却流90が第2の段部71方向に引き寄せられる。冷却流90と主流80との干渉が更に低減される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、周壁55の外周面53に周方向全体にかけて第1の段部70および第2の段部71を設けたため、冷却流90が第1の段部70および第2の段部71の方向に引き寄せられ、冷却流90と主流80との干渉を低減することができ、乱流騒音を低減できる。
また、ファン本体23の動作点が、高静圧・低風量のとき、ファン本体23から吹出される風速分布の偏りが主板2側に一層集中するため、冷却流90の運動量が一層増加する場合においても、冷却流90と主流80との干渉が更に低減されるために、乱流騒音を低減できる。
また、乱流騒音低減によって、送風性能が上がり、ファン本体23を小さくすることできるため、軽量化かつ低コスト化できる。
以上、本実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではない。あくまでも本発明の実施の態様を例示するものであるから、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更、及び応用が可能である。
例えば、本実施の形態では、周壁55の外周面53に周方向全体にかけて段部が1段設けられる場合、および周壁55の外周面53に周方向全体にかけて段部が2段設けられる場合を説明したが、これら実施形態に限定されない。周壁55の外周面53に周方向全体にかけて設けられる段部は2段以上の複数段であってもよい。
2 主板
2a 平坦部
2b 凹部形状部
3 シュラウド
4 翼片
10 天井埋込型室内ユニット
14 本体ケーシング
20 送風機
21 ファンモータ
22 回転軸
23 ファン本体
33 ファン吹出口
50 連結部
51 通気孔
52 カバー
53 外側面
55 周壁
56 底部
60 段部
60a 段差外周面
70 第1の段部
70a 1段目外周面
71 第2の段部
71a 2段目外周面
80 主流
90 冷却流

Claims (2)

  1. ファンモータと、前記ファンモータの回転軸と連結されたファン本体とを備え、前記ファン本体は、主板と、シュラウドと、前記主板と前記シュラウドの間に配置された複数枚の翼片とを備えた送風機において、
    前記主板の中央部に、前記シュラウドに向けて凹み、前記ファンモータを格納するための凹部形状部を備え、前記凹部形状部の底部に通気孔を備え、前記凹部形状部の底部及び周壁を囲って、前記通気孔からの空気の流れを前記主板の平板部に向けて案内するカバーを備え、前記カバーの内側の前記周壁に、前記平板部に向かって低くなる段部を備えたことを特徴とする送風機。
  2. 前記段部が、前記平板部に向かって複数段に亘って低くなっていることを特徴とする請求項1に記載の送風機。
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