JP2019018784A - 空調装置 - Google Patents

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享 草田
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Tsukasa Osawa
司 大澤
創太郎 斎藤
Sotaro Saito
創太郎 斎藤
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Abstract

【課題】車室内にモータ音が放出されることを抑制可能な空調装置を提供する。
【解決手段】空調ケース10は、車室内に送風される空気が流れる通風路11を有する。ファン20は、通風路11に気流を発生させる。モータ30は、ファン20を回転させる。モータホルダ40は、モータ30を収容する収容室41を有する。固定部71、72は、空調ケース10とモータホルダ40とを固定する。凹部80は、空調ケース10またはモータホルダ40の一方に、モータホルダ40またはファン20の外周を囲うように設けられる。突起部90は、空調ケース10またはモータホルダ40の他方から凹部80の内側に向けて延び、モータ30の軸方向または径方向に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用の空調装置に関するものである。
従来、車室内の空気調和を行う空調装置が知られている。
特許文献1には、空調装置が備える空調ケースに対しモータを取り付けるためのモータホルダの構成が記載されている。このモータホルダは、モータを収容する有底筒状の筒状部と、その筒状部を空調ケースに取り付けるための円盤状の支持部との間に、肉厚が薄く形成された中間部を備えている。これにより、このモータホルダは、モータの周方向における中間部の剛性を低くすることで、モータの振動がモータホルダの筒状部から中間部および支持部を介して空調ケースに伝わることを抑制している。
特開2016−96604号公報
しかしながら、特許文献1に記載のモータホルダは、筒状部と支持部との間に位置する中間部の肉厚を極端に薄くすると、その中間部に応力が集中して破損するおそれがある。また、このモータホルダは、筒状部と中間部と支持部とが一体に形成されているので、モータの振動がモータホルダから空調ケースに伝わることを十分に抑制できず、空調ケースから車室内にモータ音が放出されることが懸念される。
本発明は上記点に鑑みて、車室内にモータ音が放出されることを抑制可能な空調装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
車室内の空気調和を行う空調装置であって、
車室内に送風される空気が流れる通風路(11)を有する空調ケース(10)と、
通風路に気流を発生させるファン(20)と、
ファンを回転させるモータ(30)と、
モータを収容する収容室(41)を有するモータホルダ(40)と、
空調ケースとモータホルダとを固定する固定部(71、72)と、
空調ケースまたはモータホルダの一方に、モータホルダまたはファンの外周を囲うように設けられる凹部(80)と、
空調ケースまたはモータホルダの他方から凹部の内側に向けて延び、モータの軸方向または径方向に湾曲した状態で凹部の内壁に接触する突起部(90)と、を備える。
これにより、モータの振動がモータホルダから凹部を介して突起部に伝わるとき、突起部が径方向または軸方向に撓み、振動を吸収する。また、そのとき、突起部と凹部の内壁との接触箇所に摩擦が生じることにより、振動エネルギが熱エネルギに変わり、振動が減衰する。そのため、モータホルダから空調ケースへの振動の伝達が低減される。したがって、この空調装置は空調ケースから車室内にモータ音が放出されることを抑制することができる。
なお、上記各構成に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載する具体的構成との対応関係の一例を示したものである。
第1実施形態に係る空調装置が備える送風機とその周辺の断面図である。 図1のII方向から見たモータホルダの平面図である。 第1実施形態に係る空調装置の模式図である。 図1のIV部分の拡大図であって、突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 図1のIV部分の拡大図であって、突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 比較例の空調装置の一部の断面図である。 図5のVI部分の拡大図である。 第2実施形態に係る空調装置が備える送風機とその周辺の断面図である。 第3実施形態に係る空調装置が備える送風機とその周辺の断面図である。 第4実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第4実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第5実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第5実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第6実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第6実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第7実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第7実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第8実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第8実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第9実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第9実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第10実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第10実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第11実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第11実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第12実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第12実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第13実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第13実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第14実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。 第14実施形態に係る空調装置の突起部と凹部に関する組み付け動作を説明する説明図である。
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について説明する。本実施形態の空調装置は、車両に搭載され、車室内の空気である内気と車室外の空気である外気の一方または両方を吸い込み、その吸い込んだ空気の温度および湿度を調整して車室内に吹き出すことで、車室内の空気調和を行うものである。
図3に示すように、空調装置1は、空調ケース10、ファン20、モータ30およびモータホルダ40などを備えている。
空調ケース10は、ある程度の弾性を有し、強度的にも優れた樹脂にて形成されている。空調ケース10を形成する樹脂として、例えばポリプロピレンが挙げられる。空調ケース10は内側に、車室内に送風される空気が流れる通風路11を有している。
空調ケース10は、通風路11の空気流れ方向上流側の部位に、車室内の所定箇所から通風路11に内気を導入するための内気導入口12と、車外から通風路11に外気を導入するための外気導入口13を有している。なお、内気導入口12または外気導入口13には、空調ケース10とは別部材として構成された図示していないダクトを接続してもよい。その場合、それらのダクトを介して、内気導入口12または外気導入口13から通風路11に空気が導入される。
空調ケース10は、通風路11の空気流れ方向下流側に、通風路11から車室内に空気を送風するための複数の吹出開口部14、15、16を有している。空調ケース10の通風路11を流れる空気は、複数の吹出開口部14、15、16から車室内に送風される。複数の吹出開口部14、15、16は、フェイス吹出開口部14、フット吹出開口部15、デフロスタ吹出開口部16により構成されている。フェイス吹出開口部14は、前座席に着座した乗員の上半身またはその周囲に向けて空調風を吹き出すものである。フット吹出開口部15は、その乗員の足元に向けて空調風を吹き出すものである。デフロスタ吹出開口部16は、車両のフロントガラスに向けて空調風を吹き出すものである。
なお、複数の吹出開口部14、15、16にはそれぞれ、空調ケース10とは別部材として構成された図示していないダクトを接続してもよい。その場合、それらのダクトを介して、複数の吹出開口部14、15、16から車室内に空気が吹き出される。
空調ケース10の内側には、内外気切替ドア17、ファン20、エバポレータ50、ヒータコア51、温度調整ドア52およびモード切替ドア53、54、55などが設けられている。
内外気切替ドア17は、内気導入口12の開口面積と、外気導入口13の開口面積とを連続的に調整するものである。内外気切替ドア17は、内気導入口12と外気導入口13のうち、一方の開口部を開くほど他方の開口部を閉じるように回転動作する。これにより、内外気切替ドア17は、通風路11に導入される内気と外気の風量割合を調整することが可能である。
本実施形態のファン20として、遠心ファンが採用されている。そのファン20を回転させるモータ30は、空調ケース10に固定されるモータホルダ40に設けられた収容室41に収容されている。ファン20とモータ30により送風機が構成される。
モータ30の駆動と共にファン20が回転すると、通風路11に気流が発生する。これにより、内気導入口12または外気導入口13から通風路11に内気または外気が導入される。ファン20により送風されて通風路11を流れる空気は、エバポレータ50およびヒータコア51により温度および湿度が調整され、通風路11に連通する複数の吹出開口部14、15、16のいずれかを経由して車室内に吹き出される。
エバポレータ50は、通風路11を流れる空気を冷却するための熱交換器である。エバポレータ50は、図示していない圧縮機、凝縮器および膨張弁などと共に周知の冷凍サイクルを構成している。エバポレータ50は、冷凍サイクルにおいて、膨張弁の下流側、且つ、圧縮機の上流側に配置されている。エバポレータ50は、図示していないチューブの内側を流れる低温低圧の冷媒と、エバポレータ50を通過する空気との熱交換を行い、冷媒の蒸発潜熱による吸熱作用により、エバポレータ50を通過する空気を冷却する。
ヒータコア51は、通風路11を流れる空気を加熱するための熱交換器である。ヒータコア51が有する図示していないチューブの内側をエンジン冷却水が流れる。ヒータコア51は、そのチューブの内側を流れるエンジン冷却水と、ヒータコア51を通過する空気との熱交換を行い、ヒータコア51を通過する空気を加熱する。
エバポレータ50とヒータコア51との間には、温度調整ドア52が設けられている。温度調整ドア52は、エバポレータ50を通過した後にヒータコア51を迂回して流れる風量と、エバポレータ50を通過した後にヒータコア51を通過する風量との割合を調整する。
フェイス吹出開口部14、フット吹出開口部15およびデフロスタ吹出開口部16には、それぞれの開口面積を調整するためのモード切替ドア53、54、55が設けられている。モード切替ドア53、54、55は、フェイスドア53、フットドア54およびデフロスタドア55により構成されている。フェイスドア53は、フェイス吹出開口部14を開閉する。フットドア54は、フット吹出開口部15を開閉する。デフロスタドア55は、デフロスタ吹出開口部16を開閉する。
ところで、モータホルダ40の収容室41に収容されたモータ30が回転駆動すると、モータ30は所定の回転数で振動が大きくなることがある。この振動がモータホルダ40から空調ケース10に伝わると、空調ケース10の通風路11から複数の吹出開口部14、15、16などを通じて車室内にモータ音が放出されるといった課題がある。この課題を解決する手段については後述する。
図1および図2に示すように、モータホルダ40は、有底筒状に形成され、内側にモータ30を収容するための収容室41を有している。モータホルダ40の径方向外側には、ダクト部42が設けられている。ダクト部42は、モータホルダ40から径方向外側に向けて延びている。
ダクト部42のうち空調ケース10とは反対側の部位には、カバー部材60が設けられている。カバー部材60は、ダクト部42のうち空調ケース10とは反対側の部位に設けられた開口部を塞ぐように、ダクト部42に対して気密に接続されている。ダクト部42とカバー部材60は、通風路11から収容室41に空気を導入するための冷却風通路45を形成している。言い換えれば、冷却風通路45は、ダクト部42とカバー部材60によって形成されている。
また、ダクト部42は、モータ30の中心31に対して反対側の部位に、空調ケース10側に筒状に延びる冷却風導入部46を有している。冷却風導入部46は、空調ケース10に設けられた冷却風供給部18に接続されている。空調ケース10の冷却風供給部18は、通風路11に連通している。これにより、空調ケース10の冷却風供給部18からダクト部42の冷却風供給部18および冷却風通路45を通じて、モータホルダ40の収容室41にモータ30を冷却するための空気が供給される。
モータホルダ40の底部側の外周には、径方向外側に突出する複数のフランジ部47が設けられている。また、ダクト部42のうち、モータ30の中心31に対して反対側の部位にも、フランジ部48が設けられている。以下の説明では必要に応じて、モータホルダ40に設けられた複数のフランジ部47を「ホルダフランジ部47」と称し、ダクト部42に設けられたフランジ部48を「ダクトフランジ部48」と称することとする。
ホルダフランジ部47とダクトフランジ部48にはそれぞれ、板厚方向に通じる穴471、481が設けられている。また、カバー部材60にも、ダクトフランジ部48の穴に対応する位置に、板厚方向に通じる穴61が設けられている。すなわち、ダクトフランジ部48の穴481とカバー部材60の穴61は、ダクト部42とカバー部材60とが接続されたときに、重なる位置に設けられている。
一方、複数のフランジ部47に対応する位置に、空調ケース10から複数の支持部19が延びている。複数の支持部19はそれぞれ対応するフランジ部47に当接する。支持部19のうち、フランジ部47に当接する部位には、雌ねじ191が形成されている。
ホルダフランジ部47が有する穴471にねじ71が差し込まれ、そのねじ71が支持部19に設けられた雌ねじ191に螺合することで、モータホルダ40と空調ケース10が固定される。また、カバー部材60が有する穴61とダクトフランジ部48が有する穴481にもねじ72が差し込まれ、そのねじ72が支持部19に設けられた雌ねじ191に螺合することで、カバー部材60とダクト部42と空調ケース10が一緒に固定される。なお、モータホルダ40と空調ケース10とを固定するねじ71、および、カバー部材60とダクト部42と空調ケース10とを固定するねじ72は、特許請求の範囲に記載の「固定部」の一例に相当する。
本実施形態では、モータホルダ40の径方向外側に、凹部80が設けられている。凹部80は、モータホルダ40の外周を囲うように設けられている。モータホルダ40と凹部80とは一体に形成されている。また、本実施形態では、空調ケース10から凹部80の内側に向けて延びる突起部90が設けられている。空調ケース10と突起部90とは一体に形成されている。突起部90は、モータホルダ40の外周を囲うように筒状に形成され、その先端が凹部80の内壁に当接している。これにより、凹部80と突起部90は、通風路11および収容室41から外部への空気の漏れを防ぎ、外部から通風路11および収容室41への水等の浸入を防ぐことが可能である。
さらに、本実施形態の凹部80と突起部90は、モータ30の振動がモータホルダ40から空調ケース10に伝わり、空調ケース10の通風路11などを通じて車室内にモータ音が放出される課題を解決する手段として機能するものである。以下、本実施形態の凹部80と突起部90の詳細な構成を、図4Aおよび図4Bを参照して説明する。
なお、図4Aは、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90と凹部80とが接触する前の状態を示している。図4Bは、空調ケース10とモータホルダ40とが組み付けられ、突起部90と凹部80とが接触した状態を示している。
図4Aおよび図4Bに示すように、突起部90は、その先端側の部位に、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部91を有している。薄肉部91は、突起部90の板厚方向において、径方向内側に設けられている。突起部90は、薄肉部91を有することで、凹部80とは反対側に位置する基端部側の部位の剛性より、凹部80側に位置する先端側の部位の剛性が低いものとなっている。詳細には、突起部90の先端側に設けられた薄肉部91は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。そのため、図4Bに示すように、本実施形態の突起部90は、固定部としてのねじ71、72が空調ケース10とモータホルダ40とを固定する力により、突起部90の先端側の薄肉部91が、モータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。
これにより、モータ30の振動がモータホルダ40から凹部80を介して突起部90に伝わるとき、突起部90の先端側の薄肉部91が径方向または軸方向に撓み、その振動を吸収する。また、そのとき、突起部90と凹部80の内壁との接触箇所に摩擦が生じることで、振動エネルギが熱エネルギに変わり、振動が減衰する。そのため、本実施形態の突起部90と凹部80は、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
ここで、比較例の空調装置100を図5および図6に示す。比較例の空調装置100も、モータホルダ40の径方向外側に凹部80が設けられている。また、空調ケース10から延びる筒状の突起部900が設けられている。ただし、比較例では、突起部900の剛性が、基端部から先端部に亘り均一に形成されている。そのため、比較例では、突起部900がモータ30の径方向または軸方向に湾曲することなく、モータ30の軸と平行に延びた状態で凹部80の内壁に接触している。突起部900は、モータホルダ40を筒状に囲う形状であるので、その軸方向に振動を伝えやすい構成となっている。そのため、比較例では、モータ30の振動が所定の回転数で大きくなると、その振動がモータホルダ40から凹部80および突起部900を介して空調ケース10に大きく伝わる。これにより、空調ケース10が振動し、空調ケース10の通風路11から車室内にモータ音が放出されることがある。
このような比較例の空調装置100に対し、本実施形態の空調装置1は、次の作用効果を奏することが可能である。
(1)本実施形態では、突起部90は、モータ30の径方向に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。これにより、モータ30の振動がモータホルダ40から凹部80を介して突起部90に伝わるとき、突起部90が径方向または軸方向に撓み、振動を吸収する。また、そのとき、突起部90と凹部80の内壁との接触箇所に摩擦が生じることにより、振動エネルギが熱エネルギに変わり、振動が減衰する(いわゆる摩擦減衰)。そのため、本実施形態の突起部90と凹部80は、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。したがって、この空調装置1は、空調ケース10から車室内にモータ音が放出されることを抑制することができる。
(2)本実施形態では、突起部90は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。
これにより、突起部90は、モータ30の振動が突起部90の軸方向に伝わることを抑制することが可能である。したがって、この空調装置1は、空調ケース10から車室内にモータ音が放出されることを抑制することができる。
(3)本実施形態では、空調ケース10とモータホルダ40とを固定するねじ71、72の締結力により、突起部90は、モータ30の径方向に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。
これによれば、ねじ71、72の締結力により、突起部90を湾曲させた状態で、凹部80の内壁と突起部90とを確実に当接させることが可能である。そのため、空調ケース10の通風路11およびモータホルダ40の収容室41から外部に空気が漏れることを防ぎ、外部から空調ケース10の通風路11およびモータホルダ40の収容室41に水などが浸入することを防ぐことができる。また、突起部90を撓ませて振動を吸収し、さらに摩擦減衰により、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することができる。
(4)本実施形態では、突起部90は、その先端側の部位に、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部91を有している。
これにより、モータ30の軸方向または径方向における突起部90の剛性を低くし、突起部90を湾曲させることができる。
(5)本実施形態では、突起部90は、凹部80とは反対側に位置する基端部側の部位の剛性より、凹部80側に位置する先端側の部位の剛性が低い構成である。
これにより、突起部90の先端側の部位を湾曲させることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対してモータホルダ40と空調ケース10の構成を変更したものである。
図7に示すように、第2実施形態では、モータホルダ40がファン20の途中まで筒状に延びている。そのモータホルダ40の先端部に凹部80が設けられている。また、第2実施形態でも、空調ケース10から凹部80の内側に向けて延びる突起部90が設けられている。第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、突起部90は、その先端側の部位に、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部91を有している。薄肉部91は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。そのため、突起部90は、その薄肉部91が、モータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。したがって、第2実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第2実施形態も、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、上述した実施形態に対して突起部90と凹部80の構成を変更したものである。
図8に示すように、第3実施形態では、モータホルダ40の先端部に突起部90が設けられている。突起部90は、モータホルダ40の収容室41からファン20の途中まで延びている。突起部90は、ファン20の外周を囲うように設けられている。また、第3実施形態では、空調ケース10のうち、モータホルダ40側の部位に凹部80が設けられている。その凹部80の内壁に、突起部90の先端が当接している。
第3実施形態でも、突起部90は、その先端側の部位に薄肉部91を有している。薄肉部91は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。そのため、突起部90は、その薄肉部91が、モータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。したがって、第3実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第3実施形態も、第1および第2実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。第4実施形態は、上述した実施形態に対して突起部90の構成を変更したものである。
図9Aは、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90と凹部80とが接触する前の状態を示している。図9Bは、空調ケース10とモータホルダ40とが組み付けられ、突起部90と凹部80とが接触した状態を示している。なお、このことは、後に説明する実施形態で参照する図10A、図10B〜図19A、図19Bについても同じである。
図9Aおよび図9Bに示すように、第4実施形態では、突起部90は、軸方向の途中に、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部92を有している。突起部90が有する薄肉部92は、突起部90の板厚方向において、径方向内側に設けられている。突起部90は、薄肉部92以外の部位の剛性より、薄肉部92の剛性が低いものとなっている。詳細には、薄肉部92は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。そのため、図9Bに示すように、第4実施形態の突起部90も、その先端部が、モータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。
これにより、モータ30の振動がモータホルダ40から凹部80を介して突起部90に伝わるとき、突起部90の途中に設けられた薄肉部92が径方向または軸方向に撓み、その振動を吸収する。また、そのとき、突起部90の先端部と凹部80の内壁との接触箇所に摩擦が生じることで、振動エネルギが熱エネルギに変わり、振動が減衰する。したがって、第4実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第4実施形態も、第1〜3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第5実施形態)
第5実施形態について説明する。第5実施形態は、上述した実施形態に対して凹部80の構成を変更したものである。
図10Aおよび図10Bに示すように、第5実施形態では、凹部80の底は、モータ30の径方向に傾斜している傾斜面81を有している。具体的には、傾斜面81は、径方向内側から径方向外側に向かい、凹部80の深さが深くなるように傾斜している。一方、突起部90は、第1〜第3実施形態と同様に、その先端側の部位に、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部91を有している。
図10Bに示すように、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90の先端が凹部80の底の傾斜面81に当接すると、その突起部90の先端は、凹部80の傾斜面81によって径方向外側に案内される。そのため、突起部90は、モータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触する。したがって、第5実施形態では、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90が意図した方向に容易に変形するので、その組み付け工程を容易に行うことができる。
以上説明した第5実施形態も、第1〜4実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態について説明する。第6実施形態は、上述した実施形態に対して凹部80の構成を変更したものである。
図11Aおよび図11Bに示すように、第6実施形態でも、凹部80の底は、モータ30の径方向に傾斜している傾斜面81を有している。一方、突起部90は、第4実施形態と同様に、軸方向の途中に、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部92を有している。この構成により、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90の先端部93が凹部80の底の傾斜面81に当接すると、その突起部90の先端部93は、凹部80の傾斜面81によって径方向外側に案内される。これにより、突起部90は、モータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触する。したがって、第6実施形態でも、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90が意図した方向に容易に変形するので、その組み付け工程を容易に行うことができる。
以上説明した第6実施形態も、第1〜5実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態について説明する。第7実施形態は、上述した実施形態に対して突起部90の構成を変更したものである。
図12Aおよび図12Bに示すように、第7実施形態では、突起部90は、その先端側の部位に、肉厚が局部的に薄くなっている第1薄肉部94と第2薄肉部95を有している。第1薄肉部94は、第2薄肉部95の径方向外側に設けられている。突起部90は、第1薄肉部94および第2薄肉部95以外の部位の剛性より、第1薄肉部94および第2薄肉部95の剛性が低いものとなっている。詳細には、第1薄肉部94および第2薄肉部95は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。そのため、図12Bに示すように、第7実施形態では、第1薄肉部94がモータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触し、第2薄肉部95がモータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。
これにより、モータ30の振動がモータホルダ40から凹部80を介して突起部90に伝わるとき、第1薄肉部94と第2薄肉部95が径方向または軸方向に撓み、その振動を吸収する。また、そのとき、第1薄肉部94と凹部80の内壁との接触箇所に摩擦が生じ、さらに第2薄肉部95と凹部80の内壁との接触箇所に摩擦が生じることで、振動エネルギが熱エネルギに変わり、振動が減衰する。したがって、第7実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第7実施形態も、第1〜6実施形態と同様の作用効果を奏することができる。さらに、第7実施形態では、第1薄肉部94と第2薄肉部95が共に凹部80の内壁に当接するので、空調ケース10の通風路11およびモータホルダ40の収容室41から外部に空気が漏れることを確実に防ぐことができる。また、外部から空調ケース10の通風路11およびモータホルダ40の収容室41に水などが浸入することを確実に防ぐことができる。
(第8実施形態)
第8実施形態について説明する。第8実施形態は、上述した実施形態に対して突起部90の構成を変更したものである。
図13Aおよび図13Bに示すように、第8実施形態では、突起部90が有する薄肉部91は、突起部90の板厚方向の中央に設けられている。薄肉部91は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。そのため、図13Bに示すように、第8実施形態でも、薄肉部91がモータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。したがって、第8実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第8実施形態も、第1〜7実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第9実施形態)
第9実施形態について説明する。第9実施形態は、上述した実施形態に対して突起部90の構成を変更したものである。
図14Aおよび図14Bに示すように、第9実施形態では、突起部90が有する薄肉部91は、突起部90の板厚方向において、径方向外側に設けられている。薄肉部91は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。そのため、図14Bに示すように、第9実施形態でも、薄肉部91がモータ30の径方向外側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。したがって、第9実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第9実施形態も、第1〜8実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第10実施形態)
第10実施形態について説明する。第10実施形態は、上述した実施形態に対して突起部90の構成を変更したものである。
図15Aおよび図15Bに示すように、第10実施形態では、突起部90は、その先端側の部位に、軸方向に伸縮可能な伸縮部96を有している。伸縮部96は、いわゆる蛇腹状に形成されている。そのため、伸縮部96は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向における剛性が低い構成である。したがって、図15Bに示すように、第10実施形態では、固定部としてのねじ71、72が空調ケース10とモータホルダ40とを固定する力により、突起部90の伸縮部96が、モータ30の軸方向に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。
これにより、モータ30の振動がモータホルダ40から凹部80を介して突起部90に伝わるとき、突起部90の先端側の伸縮部96が径方向または軸方向に撓み、その振動を吸収する。また、そのとき、突起部90の伸縮部96と凹部80の内壁との接触箇所に摩擦が生じることで、振動エネルギが熱エネルギに変わり、振動が減衰する。そのため、第10実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第10実施形態も、第1〜9実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第11実施形態)
第11実施形態について説明する。第11実施形態は、上述した実施形態に対して突起部90の構成を変更したものである。
図16Aおよび図16Bに示すように、第11実施形態では、突起部90は、軸方向の途中に、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部92を有している。突起部90が有する薄肉部92は、突起部90の板厚方向において、径方向外側に設けられている。突起部90は、薄肉部92以外の部位の剛性より、薄肉部92の剛性が低いものとなっている。詳細には、薄肉部92は、モータ30の回転方向における剛性より、モータ30の軸方向または径方向における剛性が低い構成である。そのため、図16Bに示すように、第11実施形態の突起部90は、その先端部が、モータ30の径方向内側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。したがって、第11実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第11実施形態も、第1〜第10実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第12実施形態)
第12実施形態について説明する。第12実施形態は、上述した実施形態に対して突起部90の構成を変更したものである。
図17Aおよび図17Bに示すように、第12実施形態では、突起部90は、その先端側の部位に、基端部側の部位よりも弾性変形しやすい材料で形成された変形部97を有している。すなわち、変形部97を形成している材料は、基端部側の部位を形成している材料よりも、弾性係数が小さい。変形部97は、例えば、ゴムまたはエラストマーなどにより形成される。そのため、図17Bに示すように、第12実施形態では、固定部としてのねじ71、72が空調ケース10とモータホルダ40とを固定する力により、突起部90の変形部97が、モータ30の径方向に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触している。したがって、第12実施形態の突起部90と凹部80も、モータホルダ40から空調ケース10への振動の伝達を低減することが可能である。
以上説明した第12実施形態も、第1〜第11実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第13実施形態)
第13実施形態について説明する。第13実施形態は、上述した第7実施形態に対して凹部80の構成を変更したものである。
図18Aおよび図18Bに示すように、第13実施形態では、突起部90は、その先端側の部位に、第1薄肉部94と第2薄肉部95を有している。また、凹部80の底は、第1薄肉部94に対応する位置に設けられる第1傾斜面84と、第2薄肉部95に対応する位置に設けられる第2傾斜面85とを有している。具体的には、第1傾斜面84は、凹部80の幅方向の中央部から径方向外側に向かい、凹部80の深さが深くなるように傾斜している。一方、第2傾斜面85は、凹部80の幅方向の中央部から径方向内側に向かい、凹部80の深さが深くなるように傾斜している。
図18Bに示すように、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90が有する第1薄肉部94が凹部80の第1傾斜面84に当接すると、第1薄肉部94は、第1傾斜面84によって径方向外側に案内される。一方、突起部90が有する第2薄肉部95が凹部80の第2傾斜面85に当接すると、第2薄肉部95は、第2傾斜面85によって径方向内側に案内される。そのため、突起部90が有する第1薄肉部94と第2薄肉部95はそれぞれ、モータ30の径方向外側と径方向内側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触する。したがって、第13実施形態では、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90が有する第1薄肉部94と第2薄肉部95がいずれも意図した方向に容易に変形するので、その組み付け工程を容易に行うことができる。
以上説明した第13実施形態も、第1〜12実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(第14実施形態)
第14実施形態について説明する。第14実施形態は、上述した第9実施形態に対して凹部80の構成を変更したものである。
図19Aおよび図19Bに示すように、第14実施形態では、突起部90が有する薄肉部91は、突起部90の板厚方向において、径方向外側に設けられている。また、凹部80の底に設けられた傾斜面82は、径方向外側から径方向内側に向かい、凹部80の深さが深くなるように傾斜している。
図19Bに示すように、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90が有する薄肉部91が凹部80の傾斜面82に当接すると、薄肉部91は、傾斜面82によって径方向内側に案内される。突起部90が有する薄肉部91は、モータ30の径方向内側に湾曲した状態で凹部80の内壁に接触する。したがって、第14実施形態では、空調ケース10とモータホルダ40とを組み付ける際、突起部90が有する薄肉部91が意図した方向に容易に変形するので、その組み付け工程を容易に行うことができる。
以上説明した第14実施形態も、第1〜13実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(1)上記各実施形態では、ダクト部42とカバー部材60により、通風路11から収容室41に空気を導入するための冷却風通路45を形成したが、冷却風通路45の構成はこれに限らない。冷却風通路45はダクト部42のみで形成してもよい。
(2)上記各実施形態では、モータホルダ40とダクト部42とを一体に構成したが、モータホルダ40とダクト部42とは、別部材で構成してもよい。
(3)上記各実施形態では、送風機のファン20として、遠心ファンを例示したが、ファンは、例えば、軸流ファン、斜流ファンなどを採用してもよい。
(4)上記各実施形態では、空調ケース10とモータホルダ40とを固定する固定部としてねじ71、72を例示したが、固定部は、例えば、ボルトとナットによる締結、または、スナップフィットでもよい。
(5)上記各実施形態では、突起部90は、モータホルダ40の外周を囲うように筒状に形成されるものとしたが、これに限らず、突起部90は、周方向の一部が開放された形状であってもよい。
(6)上記各実施形態では、空調装置1が備える冷却機器としてエバポレータ50を例示し、加熱機器としてエンジン冷却水が循環するヒータコア51を例示したが、冷却機器および加熱機器はヒートポンプシステムが備える熱交換器でもよく、または、ペルチェ素子等でもよい。或いは、空調装置1は、冷却機器および加熱機器を備えていなくてもよい。
(まとめ)
上述の実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車室内の空気調和を行う空調装置は、空調ケース、ファン、モータ、モータホルダ、固定部、凹部および突起部を備える。空調ケースは、車室内に送風される空気が流れる通風路を有する。ファンは、通風路に気流を発生させる。モータは、ファンを回転させる。モータホルダは、モータを収容する収容室を有する。固定部は、空調ケースとモータホルダとを固定する。凹部は、空調ケースまたはモータホルダの一方に、モータホルダまたはファンの外周を囲うように設けられる。突起部は、空調ケースまたはモータホルダの他方から凹部の内側に向けて延び、モータの軸方向または径方向に湾曲した状態で凹部の内壁に接触する。
第2の観点によれば、突起部は、モータの回転方向における剛性より、モータの軸方向または径方向における剛性が低い構成である。
これによれば、比較例で説明したように、突起部は、筒状に形成されているので、その軸方向に振動を伝えやすい構成である。これに対し、第2の観点では、モータの軸方向または径方向における突起部の剛性を低くすることで、モータの振動が突起部の軸方向に伝わることを抑制するものである。したがって、この空調装置は、空調ケースから車室内にモータ音が放出されることを抑制することができる。
第3の観点によれば、固定部が空調ケースとモータホルダとを固定する力により、突起部は、モータの軸方向および径方向に湾曲した状態で凹部の内壁に接触している。
これによれば、固定部が空調ケースとモータホルダとを固定する力により、突起部を湾曲させた状態で、凹部の内壁に確実に当接させることが可能である。そのため、空調ケースの通風路およびモータホルダの収容室から外部に空気が漏れることを防ぎ、外部から空調ケースの通風路およびモータホルダの収容室に水などが浸入することを防ぐことができる。また、突起部を撓ませて振動を吸収し、さらに摩擦減衰により、モータホルダから空調ケースへの振動の伝達を低減することができる。
第4の観点によれば、突起部は、凹部とは反対側に位置する基端部側の部位の剛性より、凹部側に位置する先端側の部位の剛性が低い構成である。
これにより、突起部の先端側の部位を湾曲させることができる。
第5の観点によれば、凹部の底は、モータの径方向に傾斜している傾斜面を有する。
これにより、凹部の底の傾斜面で突起部の先端を径方向に案内し、突起部を意図した方向に湾曲させることができる。
第6の観点によれば、突起部は、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部を有している。
これにより、モータの軸方向または径方向における突起部の剛性を低くし、突起部を湾曲させることができる。
第7の観点によれば、薄肉部は、突起部の先端側の部位に設けられている。
これにより、突起部の先端側の部位に設けた薄肉部を湾曲させることができる。
第8の観点によれば、薄肉部は、突起部のうち、軸方向の途中に設けられている。
この構成によっても、突起部の軸方向の途中に設けた薄肉部を起点として、その薄肉部より先端側の部位を湾曲させることができる。
第9の観点によれば、薄肉部は、突起部の先端部のうち径方向外側に設けられた第1薄肉部と、突起部の先端部のうち径方向内側に設けられた第2薄肉部と、を有している。
これにより、突起部の先端側の部位に設けた第1薄肉部と第2薄肉部をそれぞれ湾曲させて、凹部の内壁に当接させることができる。また、第1薄肉部と第2薄肉部がいずれも凹部の内壁に当接することにより、空調ケースの通風路およびモータホルダの収容室から外部に空気が漏れることを確実に防ぐことができる。また、外部から空調ケースの通風路およびモータホルダの収容室に水などが浸入することを防ぐことができる。
第10の観点によれば、突起部は、その先端側の部位に、軸方向に伸縮可能な伸縮部を有している。
これにより、突起部の先端側の部位に設けた伸縮部を、モータの軸方向に湾曲させることができる。
第11の観点によれば、突起部は、その先端側の部位に、基端部側の部位よりも弾性変形しやすい材料で形成された変形部を有している。
これにより、突起部の先端側の部位に設けた変形部を湾曲させることができる。
1 空調装置
10 空調ケース
11 通風路
20 ファン
30 モータ
40 モータホルダ
41 収容室
71、72 固定部
80 凹部
90 突起部

Claims (11)

  1. 車室内の空気調和を行う空調装置であって、
    前記車室内に送風される空気が流れる通風路(11)を有する空調ケース(10)と、
    前記通風路に気流を発生させるファン(20)と、
    前記ファンを回転させるモータ(30)と、
    前記モータを収容する収容室(41)を有するモータホルダ(40)と、
    前記空調ケースと前記モータホルダとを固定する固定部(71、72)と、
    前記空調ケースまたは前記モータホルダの一方に、前記モータホルダまたは前記ファンの外周を囲うように設けられる凹部(80)と、
    前記空調ケースまたは前記モータホルダの他方から前記凹部の内側に向けて延び、前記モータの軸方向または径方向に湾曲した状態で前記凹部の内壁に接触する突起部(90)と、を備える空調装置。
  2. 前記突起部は、前記モータの回転方向における剛性より、前記モータの軸方向または径方向における剛性が低い構成である、請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記固定部が前記空調ケースと前記モータホルダとを固定する力により、前記突起部は、前記モータの軸方向および径方向に湾曲した状態で前記凹部の内壁に接触している、請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 前記突起部は、前記凹部とは反対側に位置する基端部側の部位の剛性より、前記凹部側に位置する先端側の部位の剛性が低い、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空調装置。
  5. 前記凹部の底は、前記モータの径方向に傾斜している傾斜面(81、84、85)を有する、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の空調装置。
  6. 前記突起部は、肉厚が局部的に薄くなっている薄肉部(91、92、94、95)を有する、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空調装置。
  7. 前記薄肉部(91、94、95)は、前記突起部の先端側の部位に設けられている、請求項6に記載の空調装置。
  8. 前記薄肉部(92)は、前記突起部のうち、軸方向の途中に設けられている、請求項6に記載の空調装置。
  9. 前記薄肉部は、
    前記突起部の先端部のうち径方向外側に設けられた第1薄肉部(94)と、
    前記突起部の先端部のうち径方向内側に設けられた第2薄肉部(95)と、を有する、請求項6に記載の空調装置。
  10. 前記突起部は、その先端側の部位に、軸方向に伸縮可能な伸縮部(96)を有する、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空調装置。
  11. 前記突起部は、その先端側の部位に、基端部側の部位よりも弾性変形しやすい材料で形成された変形部(97)を有する、請求項1ないし5のいずれか1つに記載の空調装置。
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