JP7273398B2 - 運搬用台車 - Google Patents

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Description

本発明は、荷物を積載して移動するための運搬用台車に関するものである。
小売業あるいは物流業において荷物を積載して運搬するために運搬用台車が複数台使用されている。このような運搬用台車は比較的大型のために、不使用時は、複数台重なるように配置するためにいわゆるネスティングと呼ばれる状態にして保管される。
例えば、特開平07―081574号公報において、ストックカートと呼ばれる運搬用台車が開示されている。これは、左前方および右前方にそれぞれ前輪を有し、右後方および左後方にそれぞれ後輪を有するものであり、その前輪同士の間隔と、後輪同士の間隔が異なることで、いわゆるネスティング状態を呈しているのである。
このような台車は、比較的大型の台車であり、多数の台車を保管する場合に、一定の場所を確保する必要があるものの、前輪同士の間隔を、後輪同士の間隔に対して狭めるといういわゆるネスティング状態にすることで、それら運搬用台車が重なるように保管するということが行われている。
しかしながら、ネスティング状態を呈する運搬用台車の前輪同士の間隔と、後輪同士の間隔と、が異なることで、走行時の安定性に欠けるという恐れがある。すなわち、荷物を積載した状態で走行すると、いわば、ネスティング状態の運搬用台車は、いわば3輪車に近い構造を有するために前進する際の走行安定性に欠ける可能性がある。
特開平07―081574号公報
本発明は前記の点に着目してなされたもので、その課題は、走行時の安定性を確保しつつネスティング状態に変形可能な運搬用台車を提供することである。
前記の課題を解決するために第1観点の運搬用台車は、左前方に左第1車輪を具備する第1フレーム部と、右前方に右第1車輪を具備する第2フレーム部と、第1フレーム部に回転可能に取り付けられる左枠と、第2フレーム部に回転可能に取り付けられる右枠と、を有し、第1フレーム部と、前記第2フレーム部と、が互いに平行に配置された状態から、左枠を平面視内側に回転させると、第1フレーム部を、内側に回転させ、右枠を平面視内側に回転させると、第2フレーム部を、内側に回転させることによって、左第1車輪21と、右第1車輪との間隔を狭めてネスティング状態を呈するというものである。
また、第2観点の運搬用台車は、第1観点において、第1フレーム部は、第1係合受け部と、第2フレーム部は、第2係合受け部と、左枠は、第1係合受け部と係合する第1係合部と、右枠は、第2係合受け部と係合する第2係合部と、をさらに有し、第1フレーム部と、第2フレーム部と、がほぼ平行に配置された状態から、左枠を平面視内側に回転させると、第1係合部が第1係合受け部と係合することによって第1フレーム部が、内側に回転し、右枠を平面視内側に回転させると、第2係合部が第2係合受け部と係合することによって第2フレーム部が、内側に回転することによって、ネスティング状態を呈するというものである。
また、第3観点の運搬用台車は、第2観点において、第1フレーム部は、第1フレーム部に対し、立設するように配置された第1柱部を具備し、第1柱部は第1係合受け部と、第2フレーム部は、第2フレーム部に対し、立設するように配置された第2柱部を具備し、第2柱部は第2係合受け部と、を有し、左枠は、筒状を呈する左筒部を有し、左筒部は、第1係合部と、右枠は、筒状を呈する右筒部を有し、右筒部は、第2係合部と、を有するというものである。
本発明は以上のように構成され、かつ、作用するものであるから、走行時の安定性を確保しつつ使用時の形態からネスティング状態の形態に変形可能な運搬用台車を提供することができる。
本実施例の運搬用台車の斜視図である。 ネスティング状態の運搬用台車の斜視図である。 Aは、第1フレーム部単体の側面図。Bは、第1フレーム部単体の平面図。Cは、Bの部分拡大図である。 本実施例の運搬用台車の底面図である。 Aは、左枠の平面図と側面図と正面図と底面図である。Bは、Aの矢印VB方向の左枠柱部の状態図である。 Aは、第2フレーム部単体の側面図。Bは、第2フレーム部単体の平面図。Cは、Bの部分拡大図である。 Aは、右枠の平面図と側面図と正面図と底面図である。Bは、Aの矢印VIIB方向の左枠柱部の状態図である。 本実施例の運搬用台車の背面図である。 Aは、第1フレーム部と第2フレーム部が平行の状態の運搬用台車を示した平面図である。Bは、第1係合部と第1係合受け部との状態を示した拡大平面図である。 Aは、左枠が内側に回転した状態の運搬用台車を示した平面図である。Bは、Aの状態における第1係合部と第1係合受け部との状態を示した拡大平面図である。 Aは、左枠がさらに内側に回転し、第1フレーム部が内側に回転した状態の運搬用台車を示した平面図である。Bは、Aの状態における第1係合部と第1係合受け部との状態を示した拡大平面図である。 Aは、右枠が内側に回転した状態を示した平面図である。BはAの状態における第1係合部と第1係合受け部との状態を示した拡大平面図である。Cは、第2係合部と第2係合受け部との状態を示した拡大平面図である。 右枠がさらに内側に回転し、第2フレーム部が内側に回転した状態の運搬用台車を示した平面図である。Cは、Aの状態における第2係合部と第2係合受け部との状態を示した拡大平面図である。 ネスティング状態の運搬用台車を複数重ねて配置した状態の斜視図である。
以下、図示の実施形態を参照して本実施例について説明する。本実施例の運搬用台車10は、図に示すとおり、前方向をFとし、後方をRとする。また右方向をM、左方向をHとする。また、図1は、本実施例の運搬用台車10の使用時の形態であり、図2は、本実施例の運搬用台車10のネスティング状態の形態を示すものである。
本実施例の運搬用台車10は、使用時の形態とネスティング状態の形態に変形可能なものであり、左前方に左第1車輪21を具備する第1フレーム部20と、右前方に右第1車輪31を具備する第2フレーム部30と、その第1フレーム部20に回転可能に取り付けられる左枠40と、その第2フレーム部に回転可能に取り付けられる右枠50と、を有するものである。また、本実施例の運搬用台車10は、さらに後枠60と、荷物を乗せるための台板70を有するものである。
第1フレーム部20は、長尺の中空角材からなり、台板70に物を載せた場合において所定の強度を保つためにスチール製であることが好ましい。また、第2フレーム部30も同様であり、長尺の中空角材からなり、台板70に物を載せた場合において所定の強度を保つためにスチール製であることが好ましい。
運搬用台車10において左前方に配置された左第1車輪21および、右前方に配置された右第1車輪31は、いずれも360度全方向自在に回転することができる回転部21a、31aを有し、第1フレーム部20および、第2フレーム部30に、それぞれ取り付けられている。この左第1車輪21および右第1車輪31は、いわば、自在車輪と呼ぶべきもので、進行方向に応じてその向きを自在に変えることができるものである。
さらに、第1フレーム部20の後方に、板状のベースとなる左車輪取り付け部23が配置され、この左車輪取り付け部23を介して左第2車輪22が取り付けられている(図1、2参照)。また、第2フレーム部30の後方にベースとなる右車輪取り付け部33が配置され、この右車輪取り付け部33を介して右第2車輪32が取り付けられている(図2参照)。また、第1フレーム部20と、第2フレーム部30の後方において、その第1フレーム部20と、第2フレーム部30とを、所定の間隔を保つように後枠60を有している。このように、底面視において、第1フレーム部20と、第2フレーム部30と、後枠60と、において、コの字状を呈するものであり、それらはいわば運搬用台車10の骨組みを構成するものである(図4参照。)。
第1フレーム部20は、上述の左車輪取り付け部23に対して、回転可能に配置されている。すなわち、第1フレーム部20は、垂直下方に向くように配置された丸棒状を呈する軸部20aを有し、左車輪取り付け部23の孔部23a内にその軸部20aが挿入されている(図3、図4参照。)。尚、第2フレーム部30は第1フレーム部20と鏡面対称であり、それ以外の構成は、第1フレーム部20と同様である。すなわち、第2フレーム部30は、垂直下方に向くように配置された丸棒状を呈する軸部30aを有し、右車輪取り付け部33の孔部33a内にその軸部30aが挿入されている(図3、図4参照。)。なお、孔部23aの内径は、軸部20aの直径よりも大きく設定されている。従って、後述するように、第1フレーム部20が、運搬時の状態からネスティング状態に移行するときに、その孔部23a内を、軸部20aが移動することで、その孔部23aの内周部分に、その軸部20aが接する。これにより、第1フレーム部20が運搬時の状態からネスティング状態の位置を維持することができる。従って、後述するように、第1フレーム部20が運搬時の状態の位置からネスティング状態の位置を越えることはない。また、同様に、孔部33aの内径は、軸部30aの直径よりも大きく設定されている。従って、後述するように、第2フレーム部30が、運搬時の状態からネスティング状態に移行するときに、その孔部33a内を、軸部30aが移動することで、その孔部33aの内周部分に、その軸部30aが接する。これにより、第2フレーム部30が運搬時の状態からネスティング状態の位置を維持することができる。従って、後述するように、第2フレーム部30が運搬時の状態の位置からネスティング状態の位置を越えることはない。
また、左第2車輪22と、右第2車輪32と、はいずれも360度全方向自在に回転することができる回転部22a、32aを介して上述の左車輪取り付け部23および右車輪取り付け部33に取り付けられている。この左第2車輪22および右第2車輪32についても、いわば自在車輪と呼ぶべきもので、進行方向を自在に変えることができるものである。このように、左第1車輪21および、右第1車輪31と、左第2車輪22および右第2車輪32と、をすべてキャスターとすることもできる。ここで、キャスターとは、車輪軸に対して、定められた角度の軸周りを自由に旋回する車輪のことを意味するものであり、それらの構成は公知である(図1参照)。
また、第1フレーム部20は、その第1フレーム部20に対し、垂直に立設するように、第1柱部24を有する。第1柱部24は中空円筒状を呈し、その上端部に、上方に突出する第1係合受け部25を有するものである(図3参照)。なお、第1係合受け部25については、第1柱部24の平面視円周上の一端25aと他端25bとによって区切られたその円周の一部分であり、円弧状を呈するものである。第1係合受け部25の中心角25cは140度が好ましい。これについてはさらに後述する。なお、第1柱部24の上端部の一部において突出しない水平方向に平坦な第1平坦部26を有している。また、第1平坦部26も第1柱部24の平面視円周上の一端25aと他端25bとによって区切られたその円周の一部分であり、円弧状を呈するものである。第1平坦部26の中心角25dは220度が好ましい。
第1係合受け部25の一端25aの角度は、左方向Hを0度と、後方Rを90度とした場合において、他端25bの角度は上記のとおり、140度とする(図3C参照)。
第1平坦部26は、第1柱部24の平面視円周上の他端25bと一端25aとによって区切られたその円周の部分であり、その中心角25dは220度が好ましい。この場合他端25bの角度は、左方向Hを0度とし、後方を90度とした場合に140度であり、図3Cにおいて反時計回りに一周し、360度(0度)が、一端25aとなる。
また、第1フレーム部20は、後述する台板ピン71が挿入される孔部27を具備する台板受け部28を有している。
また、左枠40は、逆Uの字状の左外枠41を有し、その内部に、横桟である複数の左横桟43と、縦桟である複数の左縦桟44aと左第2縦桟44bとを格子状に配置したものである。また、左外枠41を構成する左枠柱部42は、上述の第1柱部24内に、挿入され回転可能に配置されている。このように、左枠40は第1フレーム部20に回転可能に取り付けられている。また、左枠40の下部に左下部横桟48をほぼ水平に配置し、その左下部横桟48に第1掛止部49を有している(図5参照)。尚、これについては後述する。
また、左枠柱部42は、左枠40の一部を構成するものであり、文字通り、側面視において柱を構成している。左枠柱部42は、左筒部45を有し、その左筒部45は、上述の第1係合受け部25と係合する第1係合部46を有している。左筒部45は、文字通り中空円筒状を呈するものである。また、第1係合部46は、左筒部45の下端部の一部が、下方に突出した形状を呈する。第1係合部46は、底面視円弧状を呈するものであり、その左筒部45の円周上の一端46aと他端46bとによって区切られたその円周の一部分であるその第1係合部46の中心角46cは、140度が好ましい。これについてはさらに後述する。なお、左筒部45の下端部の一部において下方に突出しない水平方向に平坦な左平坦部47を有している。また、左筒部45は、左枠柱部42に固定されている。
第2フレーム部30と右枠50は、第1フレーム部20と左枠40と鏡面対称に構成されているが、念のためこれらを説明する。また、第2フレーム部30は、その第2フレーム部30に対し、垂直に立設するように、第2柱部34を有する。第2柱部34は中空円筒状を呈し、その上端部に、上方に突出する第2係合受け部35を有するものである(図6参照)。なお、第2係合受け部35については、第2柱部34の平面視円周上の一端35aと他端35bとによって区切られたその円周の一部分であり、円弧状を呈するものである。第2係合受け部35の中心角35cは140度が好ましい。これについてはさらに後述する。なお、第2柱部34の上端部の一部において突出しない水平方向に平坦な第2平坦部36を有している。また、第2平坦部36も第2柱部34の平面視円周上の一端35aと他端35bとによって区切られたその円周の一部分であり、円弧状を呈するものである。第2平坦部36の中心角35dは220度が好ましい。
第2係合受け部35の一端35aの角度は、右方向Mを0度と、後方Rを90度とした場合において、他端35bの角度は上記のとおり、140度とする。
第2平坦部36は、第2柱部34の平面視円周上の他端35bと一端35aとによって区切られたその円周の部分であり、その中心角35dは220度が好ましい。この場合他端35bの角度は、左方向Hを0度とし、後方を90度とした場合に140度であり、図6Cにおいて時計回りに一周し、360度(0度)が、一端35aとなる。
また、第2フレーム部30は、後述する台板ピン71が挿入される孔部37を具備する台板受け部38を有している。
また、右枠50は、逆Uの字状の右外枠51を有し、その内部に、横桟である複数の右横桟53と、縦桟である複数の右縦桟54a右第2縦桟54bとを格子状に配置したものである。また、右外枠51を構成する右枠柱部52は、上述の第2柱部34内に、挿入され回転可能に配置されている。このように、右枠50は第2フレーム部30に回転可能に取り付けられている。また、右枠50の下部に右下部横桟58をほぼ水平に配置し、その右下部横桟58に、第2掛止部59を有している。尚、これについては後述する。
また、右枠柱部52は、右枠50の一部を構成するものであり、文字通り、側面視において柱を構成している。右枠柱部52は、右筒部55を有し、その右筒部55は、上述の第2係合受け部35と係合する第2係合部56を有している。右筒部55は、文字通り中空円筒状を呈するものである。また、第2係合部56は、右筒部55の下端部の一部が、下方に突出した形状を呈する。第2係合部56は、底面視円弧状を呈するものであり、その右筒部55の円周上の一端56aと他端56bとによって区切られたその円周の一部分であるその第2係合部56の中心角56cは、140度が好ましい。これについてはさらに後述する。なお、右筒部55の下端部の一部において下方に突出しない水平方向に平坦な左平坦部57を有している。また、右筒部55は、右枠柱部52に固定されている。
後枠60は、文字通り、運搬用台車10の後部に取り付けられているものであり、逆Uの字状の後外枠61の内部に横桟である複数の後横桟63と、縦桟である複数の後縦桟64とを格子状に配置したものである。また、後枠60の下部に配置した下部横桟65は、逆Uの字状の後外枠61の下部同士を渡すように配置されている。また、後枠60は、複数の連結部65を有し、それぞれ、左枠40と、右枠50と、接続されている。また、左枠40と、右枠50とは、その前方Fにおいて、連結棒80に連結されている。また、後枠60における逆Uの字状の後外枠61の下部61a、61aはそれぞれ、左車輪取り付け部23と右車輪取り付け部33上に立設されている。
台板70は、平面視矩形状を呈し、図示しない荷物を載置するためのものである。台板70は、後枠60に対し回動可能に配置されている。すなわち、台板70に荷物を載せる使用時おいてその台板70は、後枠60に対しほぼ直角となるように、水平に配置されるとともに第1フレーム部20と第2フレーム部30とを互いに平行に規定するように、その第1フレーム部20および第2フレーム部30との間を渡すように配置するものである。この場合において、台板70の左右方向に台板ピン71、71を有し、台板ピン71、71がそれぞれ、台板受け部28における孔部27と、台板受け部38における孔部37にそれぞれ挿入されることで台板70が、その第1フレーム部20および第2フレーム部30との間を渡すように配置される。これにより第1フレーム部20と第2フレーム部30とが平行に配置される使用時の状態を呈することになる。
また、さらにネスティングしようとする場合においては、台板70を、後枠60に対しほぼ平行となるように跳ね上げることができる。この場合に、第1フレーム部20と第2フレーム部30とが互いに平面視内側に移動することについての規制は解除され、後述するようにネスティング状態に移行することができる。
上記構成の運搬用台車10は、使用時においては、第1フレーム部20と第2フレーム部30とが互いに平行であり、第1フレーム部20に配置された左第1車輪21と、左第2車輪22と、第2フレーム部30に配置された右第1車輪31と、右第2車輪32と、が平行である。この状態において、その運搬用台車10に図示しない荷物を載置した場合に走行の安定性を担保することができる。一方で、この使用時の状態においては第1フレーム部20と第2フレーム部30とが互いに平行の状態であり、この状態ではネスティングすることができずに、複数の運搬用台車10の保管場所を確保することが困難となる。
上記構成の運搬用台車10は、使用時の状態から、ネスティングの状態に変形する際の動作について説明する。図示しない使用者は、後枠60に対しほぼ直角となるように、水平に配置されている台板70を後枠60に立てかけるように跳ね上げる。尚、図9Aは、運搬用台車10を示した平面図であり、台板70を後枠60に立てかけるように跳ね上げた状態を示している。この場合に、第1フレーム部20と第2フレーム部30とが互いに平面視内側に移動することについての規制は解除される。尚、図9Bは、第1係合部46と第1係合受け部25の状態を示した拡大平面図であり、例えば、図1におけるX部分X1-X1線の端面を示した図である。左枠40における第1係合部46の一端46aと、第1フレーム部20における第1係合受け部25の他端25bが、接触せず、また、左枠40における第1係合部46の他端46bと、第1フレーム部20における第1係合受け部25の一端25aが接触した状態である。従って、左枠40は、図面左方向Hに回転しない。尚、図1におけるX部分は、運搬用台車10の内部において、後枠60に平行に、すなわち、H方向からM方向に見た場合の図である。
その後図示しない使用者は、左枠40を右方向Mに回転させる。図10Aは、運搬用台車10を示した平面図であり、左枠40を右方向Mに80度回転させる。尚、図10Bは、左枠40における第1係合部46と、第1フレーム部20における第1係合受け部25とが、係合する状態を示した拡大平面図であり、左枠40における第1係合部46の一端46aと、第1フレーム部20における第1係合受け部25の他端25bが、接触すると同時に、第1係合部46の他端46bと、第1係合受け部25の一端25aが離れた状態である。
さらに図示しない使用者は、左枠40を右方向Mに回転させる。図11Aは、運搬用台車10を示した平面図であり、左枠40を右方向Mにさらに回転させ、後枠60とほぼ平行に92度回転させた状態を示している。尚、図11Bは、左枠40における第1係合部46と第1フレーム部20における第1係合受け部25とが、係合した状態を示した拡大平面図であり、第1係合部46が92度回転することによって、第1係合部46の一端46aが、第1係合受け部25の他端25bを押圧し、第1係合受け部25が12度回転した状態を示している。この状態において、第1フレーム部20が、内側に12度回転した状態を呈している。また、左車輪取り付け部23における孔部23a内に配置された軸部20aが、孔部23a内をわずかに移動しその孔部23aの内周部分に接する。従って、孔部23aの内径と軸部20aの直径の寸法は、第1フレーム部20が12度傾くことを許容するとともに規制する寸法である。なお、図11Aでは、右枠50を左方向Hに回転しない状態である。また、図11Cは、左枠40における第1係合部46と第1フレーム部20における第1係合受け部25との状態を示した拡大平面図であり、例えば、図1におけるY部分のY1-Y1線の端面を示した図である。尚、図1におけるY部分は、運搬用台車10の外部から、後枠60に平行に、すなわち、H方向からM方向に見た場合の図である。
さらに図示しない使用者は、図11Aにおける右枠50の状態から、右枠50を左方向Hに回転させる。図12Aは、運搬用台車10における右枠50を左方向Hに回転させた状態を示した平面図であり、右枠50を左方向Hに80度回転させている。尚、図12Bは、右枠50における第2係合部56と、第2フレーム部30における第2係合受け部35とが、係合しようとする状態を示した拡大平面図であり、第2係合部56の一端56aと、第2係合受け部35の他端35bが、接触すると同時に第2係合部56の他端56bと、第2係合受け部35の一端35aが離れた状態を示している。
さらに図示しない使用者は、右枠50を右方向Mに回転させる。図13Aは、右枠50を左方向Hに回転させ、後枠60とほぼ平行におよそ88度回転させた状態を示した平面図である。このとき、右枠50は左枠40に接触するのでこれ以上は回転しない。また、図13Bは、第2係合部56と第2係合受け部35とが、係合した状態を示した拡大平面図であり、第2係合部56が88度回転することによって、第2係合部56の一端56aが、第2係合受け部35の他端35bを押圧し、第2係合受け部35が8度回転した状態を示している。この状態において、第2フレーム部30が内側に8度回転した状態を呈している。また、右車輪取り付け部33における孔部33a内に配置された軸部30aが、孔部33a内をわずかに移動しその孔部33aの内周部分に接する。従って、孔部23aの内径と軸部20aの直径の寸法は、第1フレーム部20が12度傾くことを許容するとともに規制する寸法である。
このように、本実施例の運搬用台車10は、台板70を跳ね上げ、左枠40と右枠50とを共に内方に折りたたむことで、第1フレーム部20が内側に12度回転し、第2フレーム部30が内側に8度回転することで、それらに配置している左第1車輪21と、右第1車輪31との間隔が狭まり、ネスティング状態の形態にすることができる。よって、複数のネスティング状態の運搬用台車10を重ねるように配置することにより、これらの保管が容易となる。
尚、使用時の形態は、上記の説明と逆の動作をすることによって、ネスティング状態の形態から使用時の状態の形態に変形することができる。その際に、右枠50を右方向Mに回転させるときに、第2係合部56と第2係合受け部35とが係合するのみならず、右枠50の下部に有する第2掛止部59が、第2フレーム部30に接することで、右枠50がその第2フレーム部30を右方向M(外側)に回転させる。
また、左枠40を左方向Hに回転させるときに、第1係合部46と第1係合受け部25とが係合するのみならず、左枠40の下部に有する第1掛止部49が、第1フレーム部20に接することで、左枠40がその第1フレーム部20を左方向H(外側)に回転させるというものである。これにより、第1フレーム部20と第2フレーム部30が平面視において平行な状態になるので、第1フレーム部20に配置された左第1車輪21および左第2車輪22と、第2フレーム部30に配置された右第1車輪31および右第2車輪32と、が平行となり、運搬用台車10において走行の安定性に寄与するものである。
このように、本実施例の運搬用台車10は、使用時の形態からネスティング状態の形態に変形可能でありその逆も可能なものである。従って、走行時は、第1フレーム部20と第2フレーム部30が平行のために、運搬用台車10の走行時の安定性が確保されるとともに、ネスティング時においては、第1フレーム部20と第2フレーム部30が、互いに傾斜する状態となるために、複数の運搬用台車10を重ねて保管することができる。
10 運搬用台車
20 第1フレーム部
21 左第1車輪
22 左第2車輪
23 左車輪取り付け部
24 第1柱部
25 第1係合受け部
30 第2フレーム部
31 右第1車輪
32 右第2車輪
33 右車輪取り付け部
34 第2柱部
35 第2係合受け部
40 左枠
42 左枠柱部
45 左筒部
46 第1係合部
50 右枠
52 右枠柱部
55 右筒部
56 第2係合部
60 後枠
70 台板

Claims (2)

  1. 左前方に左第1車輪を具備するとともに、前記左第1車輪の後方に配置する板状のベースとなる左車輪取り付け部と、前記左車輪取り付け部に配置されている左第2車輪とを具備する第1フレーム部と、
    右前方に右第1車輪を具備するとともに、前記右第1車輪の後方に配置する板状のベースとなる右車輪取り付け部と、前記右車輪取り付け部に配置されている右第2車輪とを具備する第2フレーム部と、
    前記第1フレーム部と、前記第2フレーム部と、の後方において、当該第1フレーム部と当該第2フレーム部とを、所定の間隔を保つための後枠と、
    前記第1フレーム部に回転可能に取り付けられる左枠と、
    前記第2フレーム部に回転可能に取り付けられる右枠と、
    平面視矩形状を呈する台板と、を有し、
    前記第1フレーム部は、第1係合受け部と、
    前記第2フレーム部は、第2係合受け部と、
    前記左枠は、前記第1係合受け部と係合する第1係合部と、
    前記右枠は、前記第2係合受け部と係合する第2係合部と、をさらに有し、
    前記第1フレーム部は、前記左車輪取り付け部に対し回転可能に取り付けられ、
    前記第2フレーム部は、前記右車輪取り付け部に対し回転可能に取り付けられ、
    前記台板は、前記後枠に対し回動可能に配置され、前記台板を、前記第1フレーム部と、前記第2フレーム部と、の間を渡すように水平に配置することで、当該第1フレーム部に配置された前記左第1車輪と前記左第2車輪と、当該第2フレーム部に配置された前記右第1車輪と前記右第2車輪と、を互いに平行に配置した状態から、
    前記台板を跳ね上げて、
    前記左枠を平面視内側に回転させると、前記第1係合部が前記第1係合受け部と係合することによって前記第1フレーム部が、内側に回転し、
    前記右枠を平面視内側に回転させると、前記第2係合部が前記第2係合受け部と係合することによって前記第2フレーム部が、内側に回転することによって、
    前記左第1車輪と、前記右第1車輪との間隔を狭めてネスティング状態を呈する運搬用台車。
  2. 前記第1フレーム部は、前記第1フレーム部に対し、立設するように配置された第1柱部を具備し、前記第1柱部は前記第1係合受け部と、
    前記第2フレーム部は、前記第2フレーム部に対し、立設するように配置された第2柱部を具備し、前記第2柱部は前記第2係合受け部と、を有し、
    前記左枠は、筒状を呈する左筒部を有し、前記左筒部は、前記第1係合部と、
    前記右枠は、筒状を呈する右筒部を有し、前記右筒部は、前記第2係合部と、を有する請求項1記載の運搬用台車。
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