JP7272883B2 - 磁性粉末、複合磁性体および磁性部品 - Google Patents
磁性粉末、複合磁性体および磁性部品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7272883B2 JP7272883B2 JP2019127530A JP2019127530A JP7272883B2 JP 7272883 B2 JP7272883 B2 JP 7272883B2 JP 2019127530 A JP2019127530 A JP 2019127530A JP 2019127530 A JP2019127530 A JP 2019127530A JP 7272883 B2 JP7272883 B2 JP 7272883B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- particles
- average
- magnetic powder
- goethite
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Description
FeおよびCoを主成分とする磁性粒子からなる磁性粉末であり、
前記磁性粒子は、Mg,Al,Si,Ca,およびYから選択される1種以上の元素の酸化物を含み、
前記磁性粒子におけるFeの平均原子割合をX1、Coの平均原子割合をX2とし、X1/X2=αとして、αの平均値が1.0以上4.0以下であり、αのCV値が0.30以下であり、
前記磁性粒子の平均長軸径が100nm以下であり、前記磁性粒子の平均軸比が6.0以上10.0以下であり、
前記磁性粉末の保磁力が2500Oe以上であり、前記磁性粉末の飽和磁化が100Am2/kg以上であり、前記磁性粉末を加圧して成形した成形体の体積抵抗率が1.0×104Ω・cm以上であることを特徴とする。
上記の磁性粉末と、樹脂と、を含む複合磁性体であって、
前記複合磁性体における前記磁性粒子の体積比率が5.0体積%以上50体積%以下であり、
前記複合磁性体の体積抵抗率が1.0×106Ω・cm以上であることを特徴とする。
炭酸水素アンモニウム20molと、アンモニア水60molとを含む混合アルカリ水溶液30Lを準備した。次に、混合アルカリ水溶液30Lを、気泡分散翼を備えた攪拌機付き反応塔の中に投入した。毎分400回転の速度で攪拌機を回転させ、毎分60Lの流量で窒素ガスを通気しながら混合アルカリ水溶液の温度を50℃に調整した。
次いで、ゲータイト種晶粒子を含む懸濁液中に、AlをAl3+換算で1.6mol/L含む硫酸アルミニウム水溶液1Lを新たに投入して30分間熟成し、ゲータイト種晶粒子の粒子表面上にAlの酸化物を含むゲータイト層を成長させて紡錘状のゲータイト粒子を生成させた。そして、ゲータイト粒子含有スラリーが得られた。なお、この時点でのゲータイト粒子含有スラリーのpHは8.4であった。
上記の工程で得たゲータイト粒子のプレスケーキについて、押出し成形機を用いて孔径3mmの成形板で押出し成形して造粒し、造粒物を得た。次いで造粒物を120℃で3時間、加熱し、乾燥させた。乾燥後の造粒物をさらに空気中、300℃で加熱して3時間、脱水した。さらに、空気中、600℃で加熱して3時間、脱水し、ヘマタイト粒子の造粒物を得た。
ヘマタイト粒子の造粒物を水素ガス雰囲気中、500℃で5時間、加熱還元することで、磁性粉末が得られた。加熱還元後の磁性粉末は、さらに徐酸化による表面酸化処理を行い空気中に取り出した。
次いで、上記の磁性粉末と樹脂と有機溶媒とを混合した。樹脂としてはエポキシ樹脂を用いた。有機溶媒としてはアセトンを用いた。樹脂の量は、最終的に得られる複合磁性体における磁性粒子の体積比率が20vol%になる量とした。
磁性粉末における個々の磁性粒子の形状は、透過電子顕微鏡(日本電子株式会社製 JEM-2100FCS)を使用して観察した。具体的には、観察倍率を適宜設定した画像を複数撮影し、複数の画像から単分散している磁性粒子をランダムに200個以上、選択した。そして、選択した個々の磁性粒子の長軸長および短軸長を測定し、平均長軸長および平均短軸長を算出した。そして、平均長軸長を平均短軸長で割ることで平均軸比を算出した。
1個の磁性粒子に対して10か所、STEM-EDXを用いて点分析した。STEMの観察倍率は32000倍、ビーム径は0.5nmとした。10か所のFeの原子濃度を平均することでX1を算出し、10か所のCoの原子濃度を平均することでX2を算出した。そして、1個の磁性粒子のX1およびX2より1個の磁性粒子におけるαを算出した。
磁性粉末に含まれる磁性粒子をランダムに30個以上、選択し、それぞれの磁性粒子におけるαを算出した。そして、それぞれの磁性粒子におけるαよりαの平均値およびαの標準偏差を算出した。さらに、αの標準偏差をαの平均値で割ることでαのCV値を算出した。
飽和磁化および保磁力は磁性粉末に対して振動試料磁力計(東英工業株式会社製 VSM-3S-15)を用いて、外部磁場795.8kA/m(10kOe)で測定した。
磁性粉末を64MPaで加圧して得られる成形体の体積抵抗率、および、複合磁性体の体積抵抗率は、株式会社三菱化学ケミカルアナリテック社製 高性能高抵抗率計ハイレスタを用いて測定した。
まず、複合磁性体を切断して得られた断面を研磨して観察面を作製した。次に、当該観察面に対して電子顕微鏡(SEM)を用いて観察した。観察面全体の面積に対する磁性粒子の面積比率を算出した。そして、本実施形態では当該面積比率と体積比率とが等しいとみなした。
1a・・・(磁性粒子に外接する)楕円
Claims (5)
- FeおよびCoを主成分とする磁性粒子からなる磁性粉末であり、
前記磁性粒子は、Mg,Al,Si,Ca,およびYから選択される1種以上の元素の酸化物を含み、
前記磁性粒子におけるFeの平均原子割合をX1、Coの平均原子割合をX2とし、X1/X2=αとして、αの平均値が1.0以上4.0以下であり、αのCV値が0.30以下であり、
前記磁性粒子の平均長軸径が100nm以下であり、前記磁性粒子の平均軸比が6.0以上10.0以下であり、
前記磁性粉末の保磁力が2500Oe以上であり、前記磁性粉末の飽和磁化が100Am2/kg以上であり、前記磁性粉末を加圧して成形した成形体の体積抵抗率が1.0×104Ω・cm以上であることを特徴とする磁性粉末。 - 請求項1に記載の磁性粉末と、樹脂と、を含む複合磁性体であって、
前記複合磁性体における前記磁性粒子の体積比率が5.0体積%以上50体積%以下であり、
前記複合磁性体の体積抵抗率が1.0×106Ω・cm以上であることを特徴とする複合磁性体。 - 周波数5GHzでの複素比透磁率の実部をμ´r、複素透磁率の虚部をμ´´r、tanδ=μ″r/μ´rとして、μ´rが1.3より大きく、tanδが0.05未満であり、共鳴周波数が10GHz以上である請求項2に記載の複合磁性体。
- 請求項1に記載の磁性粉末を用いる磁性部品。
- 請求項2または3に記載の複合磁性体を用いる磁性部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019127530A JP7272883B2 (ja) | 2019-07-09 | 2019-07-09 | 磁性粉末、複合磁性体および磁性部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019127530A JP7272883B2 (ja) | 2019-07-09 | 2019-07-09 | 磁性粉末、複合磁性体および磁性部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021011625A JP2021011625A (ja) | 2021-02-04 |
JP7272883B2 true JP7272883B2 (ja) | 2023-05-12 |
Family
ID=74227111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019127530A Active JP7272883B2 (ja) | 2019-07-09 | 2019-07-09 | 磁性粉末、複合磁性体および磁性部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7272883B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003247002A (ja) | 2001-12-04 | 2003-09-05 | Toda Kogyo Corp | 鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末及びその製造法並びに磁気記録媒体 |
JP2007318149A (ja) | 2007-05-25 | 2007-12-06 | Dowa Holdings Co Ltd | 強磁性粉末 |
WO2013168411A1 (ja) | 2012-05-10 | 2013-11-14 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | 磁性部品とそれに用いられる金属粉末およびその製造方法 |
-
2019
- 2019-07-09 JP JP2019127530A patent/JP7272883B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003247002A (ja) | 2001-12-04 | 2003-09-05 | Toda Kogyo Corp | 鉄を主成分とする金属磁性粒子粉末及びその製造法並びに磁気記録媒体 |
JP2007318149A (ja) | 2007-05-25 | 2007-12-06 | Dowa Holdings Co Ltd | 強磁性粉末 |
WO2013168411A1 (ja) | 2012-05-10 | 2013-11-14 | Dowaエレクトロニクス株式会社 | 磁性部品とそれに用いられる金属粉末およびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021011625A (ja) | 2021-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7033071B2 (ja) | イプシロン型鉄酸化物磁性粒子及びその製造方法、磁性粒子から構成される磁性粉ならびに磁性塗料および磁気記録媒体 | |
JP6632702B2 (ja) | Fe−Co合金粉末の製造方法 | |
CN109215922B (zh) | 复合磁性材料及磁芯 | |
KR20180015175A (ko) | 자성 분말 복합체, 안테나 및 전자기기와 이의 제조 방법 | |
JP2006287004A (ja) | 高周波用磁心及びそれを用いたインダクタンス部品 | |
JP7272883B2 (ja) | 磁性粉末、複合磁性体および磁性部品 | |
JP2013207234A (ja) | 高周波用圧粉体、及びそれを用いた電子部品 | |
JP4209614B2 (ja) | Ni−Fe系合金粉末 | |
JP6963950B2 (ja) | 鉄粉およびその製造方法並びにインダクタ用成形体およびインダクタ | |
JP6607751B2 (ja) | Fe−Co合金粉末およびその製造方法並びにアンテナ、インダクタおよびEMIフィルタ | |
CN110323029B (zh) | 复合磁性体 | |
JP7251468B2 (ja) | 複合磁性材料、磁心および電子部品 | |
CN111599567B (zh) | 复合磁性材料、磁芯和电子零件 | |
CN110323024B (zh) | 复合磁性体 | |
JP7135899B2 (ja) | 複合磁性体および電子部品 | |
JP7474561B2 (ja) | 被覆処理液とその製造方法および被覆材の製造方法 | |
JP2010024479A (ja) | 鉄合金扁平微粒子及びその製造方法 | |
JP6423705B2 (ja) | 金属磁性粉末およびその製造方法並びにデバイス | |
JPH07315844A (ja) | フェライト粉末の製造方法 | |
JP7119979B2 (ja) | 複合磁性材料および磁心 | |
KR102093158B1 (ko) | 고주파 전자부품용 자성재료 및 이의 제조방법 | |
JPH11329821A (ja) | 圧粉磁芯及びその製造方法 | |
JP2003193174A (ja) | 高密度を有し透磁性に優れたFe−Si系複合軟磁性燒結材の製造方法 | |
JP2020057645A (ja) | 磁性材料、磁石、及び磁石の製造方法 | |
JP2003183704A (ja) | 高密度を有し透磁性に優れたFe−Co系複合軟磁性燒結材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220415 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230328 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230427 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7272883 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |