JP7268852B2 - 乾燥システム及び乾燥方法 - Google Patents
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Description
例えば、下記特許文献1には、粉粒体を貯留する第1貯留ホッパに熱風を供給して乾燥する第1乾燥部と、この第1乾燥部から輸送された粉粒体を貯留する第2貯留ホッパに熱風を供給する循環ラインの途中に窒素ガスを供給する窒素供給ラインを接続した第2乾燥部と、を備えた乾燥システムが開示されている。
なお、図1では、粉粒体材料やガス等が通過する経路となる管路(配管)を、実線にて模式的に示している。
また、図3~図6におけるグラフでは、横軸を時間軸、縦軸を設定温度、酸素濃度及び露点温度とし、それぞれの推移を模式的に示している。また、図3~図6のグラフにおいて、設定温度は、「低」側が0℃側、酸素濃度は、「低」側が0%側、露点温度は、「低」側が乾燥側をそれぞれに示しており、これら設定温度、酸素濃度及び露点温度のそれぞれの縦軸の高さ(数値)に共有性はない。また、図3~図6におけるタイムチャートでは、各機器の開閉や設定温度の切替を模式的に示している。
また、以下の実施形態では、本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥システムを設置した状態を基準として上下方向等の方向を説明する。
本実施形態に係る粉粒体材料の乾燥システム1は、図1に示すように、粉粒体材料を貯留する乾燥槽11に加熱したガスを循環させるように供給して粉粒体材料を乾燥する構成とされている。
ここに、上記粉粒体材料は、粉体・粒体状の材料を指すが、微小薄片状や短繊維片状、スライバー状の材料等を含む。
また、上記材料としては、樹脂ペレットや樹脂繊維片等の合成樹脂材料、金属材料、半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等どのようなものでもよい。
また、粉粒体材料としては、例えば、合成樹脂成形品を成形する場合には、ナチュラル材(バージン材)や粉砕材、マスターバッチ材、各種添加材等が挙げられる。また、ガラス繊維や炭素繊維等の強化繊維を含んだ構成としてもよい。
本実施形態では、材料元3の粉粒体材料を乾燥装置10の捕集器13に気力輸送(一次輸送)する際に駆動される輸送空気源44と、乾燥装置10の乾燥槽11の粉粒体材料を供給先2の捕集装置5に気力輸送(二次輸送)する際に駆動される輸送空気源44と、を共通の輸送空気源としている。つまり、一次輸送と二次輸送とを単一の輸送空気源44によって実行可能な構成としている。
捕集器6の導入管6bは、捕集器6の下端側から粉粒体材料が導入されるように、捕集器6の下端側に設けられている。図例では、ホッパー状とされた捕集器6の下端部に設けられた排出管の側周部から径方向に突出させるように導入管6bを設けた例を示している。
また、捕集器6には、輸送空気源44の吸込側に連通接続された二次吸引管路42Bが接続される吸引管6aが設けられている。図例では、この吸引管6aを、捕集器6の上端部の側周部から径方向に突出させるように設けた例を示している。
また、捕集装置5には、捕集器6の排出管の排出口を開閉する弁体7が設けられている。この弁体7としては、適宜の吊下部材によって振子状に揺動可能に保持されたものでもよい。また、この弁体7は、輸送空気源44による吸引力の作用によって排出口を閉鎖する一方、落下(流下)する粉粒体材料の荷重によって開放される構成とされたものでもよい。
また、図例では、弁体7を閉鎖位置に維持する弁体閉鎖機構を構成するシリンダーを設けた例を示している。このシリンダーは、気力輸送(二次輸送)する際に輸送空気源44による吸引力に加えて、弁体7を閉鎖側に移動させる閉鎖補助機構として機能するものでもよい。なお、このようなシリンダーを設けていない構成としてもよい。
また、この捕集装置5には、材料要求信号を出力する材料センサ9が設けられている。図例では、貯留部8の上端部に接続され、貯留部8の上方側において露出する捕集器6の排出管の側方に材料センサ9を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。
また、この捕集器13には、上記した捕集装置5の捕集器6と概ね同様、吸引管13aに向かう輸送ガスから粉粒体材料を分離させる適宜の分離部が設けられている。
本変形例では、捕集器13Aの下端部の排出口を開閉する弁体14Aを、磁力によって閉鎖位置に維持する構成としている。この弁体14Aは、上記した弁体14と同様、紐状の吊下部材13cによって振子状に揺動可能に保持されている。図例では、捕集器13Aの下端部に軸方向を上下方向に沿わせて設けられた排出管の斜め下方側に向く傾斜面とされた開口端面に沿って傾斜状に弁体14Aが保持される構成とした例を示している。この弁体14Aは、輸送空気源44による吸引力や、後記する吸引部39による磁力、粉粒体材料の荷重が作用していない自然状態において、傾斜方向上端側部位が開口端面の上端縁部に当接され、下端側部位と開口端面の下端縁部との間に隙間が形成された状態で保持される構成とされている(図2(b)参照)。
この吸引部39は、図2(b)に示すように、上記自然状態とされた弁体14Aの被吸引部14aを吸引し、弁体14Aを閉鎖位置に維持可能な構成とされている。また、この吸引部39は、全体が永久磁石から形成されたものでもよいが、本変形例では、磁石39aをステンレス鋼等のカバーで被覆した構成とされている。なお、磁石39aとしては、耐熱性の観点等からコバルト系の磁石を採用するようにしてもよい。
なお、このような磁力によって閉鎖位置に維持される弁体14Aを、乾燥装置10の捕集器13Aの排出口を開閉する弁体として設けた態様に代えて、または加えて、捕集装置5の捕集器6の排出口を開閉する弁体として設けてもよく、その他、種々の容器の排出口を開閉する弁体として設けてもよい。
また、これら還流管路45,48を、輸送空気源44の吐出側に接続された単一の管路から分岐させるようにして設けた例を示している。また、図例では、乾燥装置10側の還流管路45にフィルター46を設けた例を示している。このフィルター46は、輸送空気源44の吸込側に設けられたフィルター43よりも微細な粉塵等を捕捉可能な構成とされたものでもよい。なお、このようなフィルター46を材料元3側の還流管路48にも設けた構成としてもよく、または、これら還流管路45,48の分岐部の上流側に設けた構成等としてもよい。
材料元3は、図例では、粉粒体材料を貯留する容器を構成する材料タンクの下端部に排出部4を設けた構成とされている。なお、材料元3の容器としては、タンク状とされたものに限られず、ホッパー状やドラム状等の種々の形状とされた容器であってもよい。貯留側管路48Aは、材料元3の貯留空間内の下端側部位に接続されている。この貯留側管路48Aを介して材料元3内には、後記するように循環経路11,20に導入されるガスの一部が導入される。また、材料元3には、このように導入されたガスによって陽圧(正圧)となる貯留空間内を陽圧に保ちながら余剰ガスを漏出させる漏出機構が設けられていてもよい。このような漏出機構としては、圧力調整弁や微量のガスを漏出させるオリフィス等でもよく、または、容器本体の上方開口を覆うように載置された蓋体が自重に抗して浮くように上昇してガスを漏出させる隙間が形成される構成とされたものでもよい。
また、この排出部4の下流側には、材料輸送管路49が接続される接続部と、排出側管路48Bが接続される接続部と、が設けられている。切替弁41を一次側とし、輸送空気源44を起動し、この排出部4の弁体を開放させれば、排出側管路48Bを介して還流されるガスが材料輸送管路49に導入されながら、輸送空気源44による吸引作用によって材料元3から排出された粉粒体材料が材料輸送管路49を介して乾燥装置10の捕集器13に向けて気力輸送される。つまり、一次吸引管路42A、吸引管路42、還流管路48、排出側管路48B、材料輸送管路49及び捕集器13が略閉ループ状に連通され、これらによって輸送ガスの循環経路(一次輸送循環経路)が形成される。
また、乾燥システム1は、乾燥槽11を含むガスの循環経路11,20のガスの露点温度を検出する露点計24を備えている。また、乾燥システム1は、乾燥槽11を含むガスの循環経路11,20のガスの酸素濃度を検出する酸素濃度計25を備えている。
また、乾燥槽11には、材料要求信号を出力する材料センサ12が設けられている。図例では、乾燥槽11の上端部の側方に材料センサ12を設けた例を示しているが、このような態様に限られない。
また、乾燥槽11の上端部には、乾燥槽11内に導入されたガスを乾燥槽11外に排気する排気口を構成し、循環経路を構成する循環管路20の上流側端部が接続される排気管19が設けられている。
また、加熱部16の下流側には、乾燥槽11内において上下方向に延びる通気管が設けられている。また、この通気管の下端部には、乾燥槽11内にガスを導入する導入口18が設けられている。この導入口18から乾燥槽11内における下端部に吐出された乾燥用のガスは、乾燥槽11内に貯留された粉粒体材料層を通過し、上端部に設けられた排気管19を介して循環管路20に向けて排気される。なお、乾燥槽11内に加熱したガスを導入する導入口18や加熱部16としては、上記したような構成とされたものに限られず、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。また、乾燥槽11の外周側に断熱材を設けたり、バンドヒーターを設けたりした構成としてもよい。
また、この排出部15の下流側には、材料輸送管路47が接続される接続部と、還流管路45が接続される接続部と、が設けられている。上記した切替弁41を二次側とし、輸送空気源44を起動し、この排出部15の弁体を開放させれば、還流管路45を介して還流されるガスが材料輸送管路47に導入されながら、輸送空気源44による吸引作用によって乾燥槽11から排出された粉粒体材料が材料輸送管路47を介して捕集装置5の捕集器6に向けて気力輸送される。つまり、二次吸引管路42B、吸引管路42、還流管路45、材料輸送管路47及び捕集器6が略閉ループ状に連通され、これらによって輸送ガスの循環経路(二次輸送循環経路)が形成される。
また、この乾燥空気源27よりも上流側(吸込側)の循環管路20には、排気管19から排気されたガスの温度を検出する温度センサー21、粉塵等を捕捉するフィルター22及びガスを冷却する冷却器26が下流側に向けてこの順に設けられている。
本実施形態では、この乾燥空気源27の上流側のフィルター22に、循環経路11,20を循環されるガスの一部を外部に放出する排気管23を接続するように設け、この排気管23に、露点計24及び酸素濃度計25を設けた構成としている。この排気管23から外部に放出されるガスの流量は、後記する乾燥ガス供給部30及び不活性ガス供給部34,36を介して循環経路11,20に導入されるガスの流量に比して少量とされている。この排気管23から外部に放出されるガスの流量は、露点計24及び酸素濃度計25のそれぞれにおいて露点温度及び酸素濃度の検出が可能な流量であればよく、微量であってもよい。また、放出されるガスの流量が微量となるように、排気管23に適宜の流量調整弁や微量のガスを漏出させるオリフィス等を設けた構成としてもよい。
本実施形態では、このフィルター28に、循環経路11,20に乾燥ガス及び不活性ガスの両方または一方を導入する導入管29を接続するように設け、この導入管29に、乾燥ガス供給部30及び不活性ガス供給部34,36を連通接続した構成としている。
乾燥ガス供給部30は、適宜の分離膜や吸着体等のドライヤーによって大気(外気)を除湿した露点温度の低いの圧縮ガス(コンプレッサーエアー)を供給するものであってもよい。つまり、この乾燥ガス供給部30は、酸素濃度が大気と同程度で、大気よりも露点温度の低い圧縮ガスを供給するものであってもよい。また、乾燥ガス供給部30には、導入管29側に向けて乾燥ガスを供給する状態と乾燥ガスの供給を遮断する状態とに切り替えられる乾燥ガス供給弁31が設けられている。なお、乾燥ガス供給部30に乾燥ガスを供給する供給源は、当該乾燥システム1が備えたものでもよく、当該乾燥システム1とは別途に工場内等に設けられ、当該乾燥システム1に接続されるものでもよい。
このような不活性ガスを生成する不活性ガス供給部34,36としては、中空糸膜分離式や圧力スイング吸着式(PSA式)のガス発生装置や、液体窒素を気化させて供給する態様とされたものでもよい。高濃度の窒素ガスが効率的に得られることからPSA式のガス発生装置が好ましい。なお、不活性ガス供給部34,36に不活性ガスを供給する供給源は、当該乾燥システム1が備えたものでもよく、当該乾燥システム1とは別途に工場内等に設けられ、当該乾燥システム1に接続されるものでもよい。また、この不活性ガス供給部34,36から供給される不活性ガスは、比較的に高圧に圧縮された高圧不活性ガスでもよい。
これら第1不活性ガス供給部34及び第2不活性ガス供給部36と上記した乾燥ガス供給部30とは、循環経路11,20に乾燥ガス及び不活性ガスの両方または一方を供給するガス供給部を構成する。
上記のような構成により、上記したガス供給部から循環経路11,20に導入されたガス(乾燥ガス及び不活性ガスの両方または一方)は、循環経路11,20を循環されながら、その一部が排気管23を介して外部に放出され、また、上記した一次輸送循環経路及び二次輸送循環経路に導入され、一次輸送循環経路内及び二次輸送循環経路内の大気が導入されたガスに置換され、また、材料元3の漏出機構を介して外部に放出される。
制御部51には、各排出部4,15の弁体を駆動する駆動部や、各材料センサ9,12、加熱器16a、温度センサ17,21、露点計24、酸素濃度計25、乾燥空気源27、ガス供給部の各供給弁31,35,37、切替弁41、輸送空気源44等が信号線等を介してそれぞれ接続されている。表示操作部52は、各種設定などの設定や入力、表示をするための表示部及び操作部を構成する。記憶部53は、各種メモリ等から構成され、この記憶部53には、表示操作部52の操作により設定、入力された設定条件や入力値、後記する乾燥方法を含む基本動作等を実行するための制御プログラムなどの各種プログラム、予め設定された各種動作条件、各種データテーブル等が格納される。
まず、乾燥槽11内に粉粒体材料が貯留されていなければ、つまり、乾燥槽11の材料センサ12から材料要求信号が出力されていれば、一次輸送を実行する。この際、乾燥ガス及び不活性ガスの両方または一方を導入させた状態で一次輸送を実行するようにしてもよい。つまり、乾燥ガス供給弁31及び第1不活性ガス供給弁35を開放させた状態で一次輸送を実行するようにしてもよい。そして、乾燥槽11内に粉粒体材料が貯留されれば、乾燥工程を実行する。
また、この初期乾燥工程においては、加熱器16aの設定温度を、粉粒体材料毎に定められた推奨乾燥温度(高温設定温度TH2)よりも低い初期設定温度TH1としている。粉粒体材料の種類によっては、加熱器16aの設定温度を乾燥初期から高温設定温度TH2として乾燥した場合に、ブリッジが生じ易くなるものがある。このようなブリッジを抑制する観点や、酸化による劣化等を抑制する観点等から初期設定温度TH1を適宜の温度としてもよく、例えば、推奨乾燥温度(高温設定温度TH2)よりも80℃~10℃程度低い温度としてもよい。
本実施形態では、図3に示すように、第1不活性ガス供給弁35を閉とし、第2不活性ガス供給弁37を開として第2流量の不活性ガスを循環経路11,20に導入するようにしている。この第2流量は、第1流量よりも少量であればよく、例えば、第1流量の1/10~4/5程度であってもよい。
また、導入されるガスの流量の減少により、露点温度の低下度合いが緩やかになるが、乾燥が効果的に進む露点温度(目標露点温度DP2)に既に低下しているため、乾燥を妨げることはない。
このように供給先2において粉粒体材料が消費されれば、逐次、二次輸送が実行され、乾燥槽11内の粉粒体材料の貯留レベルが低下する。そして、乾燥槽11の材料センサ12から材料要求信号が出力されれば、一次輸送が実行される。これにより、未乾燥の粉粒体材料が乾燥槽11内に導入(補給)されるので、露点温度が上昇し、乾燥槽11から排気されるガスの温度が低下する。この露点温度が目標露点温度DP2を上回れば(湿度が高くなる側となれば)、循環経路11,20に供給する不活性ガスの流量を増加させるようにしてもよい。
なお、以下の各実施形態では、先に説明した実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、その説明を省略または簡略に説明する。また、先に説明した実施形態と同様に奏する作用効果についても説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態では、乾燥システム1は、第1流量の乾燥ガスと、これよりも少量の第2流量の乾燥ガスと、を切り替えて循環経路11,20に導入可能な構成とされている。図例では、上記した不活性ガス供給部35,37と概ね同様、第1流量の乾燥ガスを供給する第1乾燥ガス供給部30Aを構成する第1乾燥ガス供給弁31Aと、第2流量の乾燥ガスを供給する第2乾燥ガス供給部32を構成する第2乾燥ガス供給弁33と、を設けた例を示しているが、上記同様、種々の態様の採用が可能である。
また、本実施形態においても、上記第1実施形態と概ね同様、第1流量の乾燥ガス及び第1流量の不活性ガスを循環経路11,20に導入しながら初期乾燥工程を実行するようにしている。
また、上記第1実施形態と同様、露点計24の検出値が目標露点温度DP2を下回れば、第1不活性ガス供給弁35を閉とし、第2不活性ガス供給弁37を開として循環経路11,20に供給する不活性ガスの流量を減少させる構成としている。
本実施形態では、循環経路11,20のガスに含まれる不活性ガスの割合を増加させる閾値としての第1露点温度DP1Bを、上記第1実施形態よりも低い値としている。この第1露点温度DP1Bは、例えば、-15℃~-30℃程度としてもよい。このような構成とすれば、上記第1実施形態と比べて、乾燥ガスが長期間に亘って導入されることとなるので、酸素濃度が高い状態が長く継続することとなるが、露点温度を早期に低下させることができる。
なお、上記各実施形態では、乾燥ガス及び不活性ガスの両方を供給する状態から乾燥ガスの供給を停止させて不活性ガスのみを供給する、または、乾燥ガスの流量を小さくする状態とすることで不活性ガスの割合を増加させる態様とした例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、乾燥ガス及び不活性ガスの両方を供給する状態から不活性ガスの流量を大きくすることで不活性ガスの割合を増加させる態様としてもよい。または、乾燥ガスのみを供給する状態から乾燥ガスの供給を継続させながら不活性ガスを供給する態様若しくは乾燥ガスの供給を停止させて不活性ガスのみを供給することで不活性ガスの割合を増加させる態様等としてもよく、その他、種々の変形が可能である。
本実施形態では、循環経路11,20に乾燥ガスを導入させない構成としている点が上記各実施形態とは大きく異なる。この場合、乾燥システム1に、乾燥ガス供給部30を設けていない構成としてもよい。
つまり、本実施形態では、乾燥ガスを導入せずに、第1不活性ガス供給弁35を開とし、第1流量の不活性ガスを導入させながら乾燥を行う構成としている。このような構成とすれば、乾燥初期から酸素濃度が比較的に急激に低下する。そして、上記第1実施形態と同様、酸素濃度が第1濃度OC1となれば、加熱器16aの設定温度を、初期設定温度TH1から高温設定温度TH2に切り替える。
また、上記第1実施形態と同様、露点計24の検出値が目標露点温度DP2を下回れば、第1不活性ガス供給弁35を閉とし、第2不活性ガス供給弁37を開として循環経路11,20に供給する不活性ガスの流量を減少させる構成としている。
11 乾燥槽(循環経路)
16a 加熱器
20 循環管路(循環経路)
24 露点計
25 酸素濃度計
30 乾燥ガス供給部
30A 第1乾燥ガス供給部(乾燥ガス供給部)
32 第2乾燥ガス供給部(乾燥ガス供給部)
34 第1不活性ガス供給部(不活性ガス供給部)
36 第2不活性ガス供給部(不活性ガス供給部)
51 制御部
DP1,DP1A,DP1B 第1露点温度
DP2 目標露点温度
OC1 第1濃度
TH1 初期設定温度
TH2 高温設定温度
Claims (7)
- 粉粒体材料を貯留する乾燥槽に加熱したガスを循環させるように供給して粉粒体材料を乾燥する乾燥システムであって、
前記乾燥槽を含むガスの循環経路に乾燥ガスを供給する乾燥ガス供給部と、該循環経路に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部と、乾燥を開始させてから所定の初期乾燥完了条件となれば、前記循環経路のガスに含まれる不活性ガスの割合を増加させる制御を実行する制御部と、を備えていることを特徴とする乾燥システム。 - 請求項1において、
前記所定の初期乾燥完了条件は、前記循環経路のガスの露点温度を検出する露点計の検出値が予め設定された所定の第1露点温度を下回ったことであることを特徴とする乾燥システム。 - 請求項1または2において、
前記制御部は、前記循環経路のガスの露点温度を検出する露点計の検出値が予め設定された所定の目標露点温度を下回れば、前記循環経路に供給する不活性ガスの流量を減少させることを特徴とする乾燥システム。 - 粉粒体材料を貯留する乾燥槽に加熱したガスを循環させるように供給して粉粒体材料を乾燥する乾燥システムであって、
前記乾燥槽を含むガスの循環経路に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部と、前記循環経路のガスの露点温度を検出する露点計の検出値が予め設定された所定の目標露点温度を下回れば、前記循環経路に供給する不活性ガスの流量を減少させる制御を実行する制御部と、を備えていることを特徴とする乾燥システム。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記制御部は、前記循環経路のガスの酸素濃度を検出する酸素濃度計の検出値が予め設定された所定の第1濃度を下回れば、前記乾燥槽に供給されるガスを加熱する加熱器の設定温度を、初期設定温度よりも高温の設定温度に切り替えることを特徴とする乾燥システム。 - 粉粒体材料を貯留する乾燥槽に加熱したガスを循環させるように供給して粉粒体材料を乾燥する乾燥方法であって、
前記乾燥槽を含むガスの循環経路に乾燥ガス及び不活性ガスの両方または一方を供給して乾燥を開始させてから所定の初期乾燥完了条件となれば、前記循環経路のガスに含まれる不活性ガスの割合を増加させることを特徴とする乾燥方法。 - 粉粒体材料を貯留する乾燥槽に加熱したガスを循環させるように供給して粉粒体材料を乾燥する乾燥方法であって、
前記乾燥槽を含むガスの循環経路に不活性ガスを供給しながら乾燥する構成とされ、かつ前記循環経路のガスの露点温度を検出する露点計の検出値が予め設定された所定の目標露点温度を下回れば、前記循環経路に供給する不活性ガスの流量を減少させることを特徴とする乾燥方法。
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