JP2018197148A - 粉粒体材料の輸送方法及び粉粒体材料の輸送装置 - Google Patents

粉粒体材料の輸送方法及び粉粒体材料の輸送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】輸送回数の低減が可能でありながらも、捕集部における粉粒体材料の滞留時間の短縮化を図り得る粉粒体材料の輸送方法及び粉粒体材料の輸送装置を提供する。【解決手段】輸送元10の粉粒体材料を複数の捕集部30A〜30Eに切り替えて空気輸送する粉粒体材料の輸送方法であって、前記複数の捕集部のうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った状態で所定の輸送開始条件を充足すれば、輸送空気源20を作動させて優先輸送先の捕集部に粉粒体材料を輸送し、前記輸送開始条件を充足した状態で第1レベルを下回った副次輸送先の捕集部があれば、該副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて輸送する。【選択図】図1

Description

本発明は、輸送元の粉粒体材料を捕集部に空気輸送する粉粒体材料の輸送方法及び粉粒体材料の輸送装置に関する。
従来より、輸送元の粉粒体材料を複数の供給先のそれぞれに配設された捕集部に空気輸送する粉粒体材料の輸送装置が知られている。
例えば、下記特許文献1には、粉粒体貯蔵タンクに貯蔵される樹脂ペレットを、吸引ブロワを用いて複数の成形機に取り付けられる受けホッパへ輸送する気力輸送装置が開示されている。この特許文献1には、粉粒体貯蔵タンクに接続された主接続ラインから切替バルブを介して分岐された分岐接続ラインを各受けホッパに接続し、各受けホッパの上部に、バグフィルタにおいて樹脂ペレットと分離された空気を吸引する空気ラインを接続し、各空気ラインに開閉バルブを設けた気力輸送装置が開示されている。また、この気力輸送装置は、各受けホッパに設けられるレベル計の検知に基づいて、切替バルブと開閉バルブとを操作することにより、各受けホッパごとに、樹脂ペレットを供給、あるいは供給を停止する構成とされている。
また、この特許文献1には、粉粒体貯蔵部に接続管を介して複数のホッパを直列に接続し、最後のホッパにバグフィルタを介して吸引ブロワを接続した構成とされた気力輸送装置が開示されている。この気力輸送装置は、複数のホッパのうち、いずれかのホッパのレベル計が下限レベルを検知すれば、吸引ブロワを作動させ、この下限レベルを検知したホッパに至るまでの途中に接続されている各ホッパを順次樹脂ペレットで満たしていき、下限レベルを検知したホッパが樹脂ペレットで満たされ、レベル計が上限レベルを検知すれば、吸引ブロワを停止させる構成とされている。
特開平11−139561号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された前者の気力輸送装置では、レベル計の検知に基づいて受けホッパ毎に気力輸送がなされるので、輸送回数が多くなる傾向があり、そのため、吸引ブロワが頻繁にオンオフされ、立上り時間等の無駄な時間が頻繁に生じ易くなる懸念がある。また、輸送元が粉粒体材料を貯留して乾燥する乾燥装置であれば、輸送の度に乾燥装置内に外気が流入し易くなり、粉粒体材料が外気に晒されれば、吸湿や酸化が生じる懸念がある。
また、上記特許文献1に記載された後者の気力輸送装置では、下限レベルを検知したホッパに至るまでの途中に接続されている各ホッパを順次樹脂ペレットで満たす必要があるため、下限レベルを検知したホッパにおいて材料不足(ショートフィード)が生じたり、輸送元に近いホッパでは輸送毎に樹脂ペレットで満たされるため、ホッパにおける滞留時間が長期化したりする傾向がある。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、輸送回数の低減が可能でありながらも、捕集部における粉粒体材料の滞留時間の短縮化を図り得る粉粒体材料の輸送方法及び粉粒体材料の輸送装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る粉粒体材料の輸送方法は、輸送元の粉粒体材料を複数の捕集部に切り替えて空気輸送する粉粒体材料の輸送方法であって、前記複数の捕集部のうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルを下回った状態で所定の輸送開始条件を充足すれば、輸送空気源を作動させて優先輸送先の捕集部に粉粒体材料を輸送し、前記輸送開始条件を充足した状態で第1レベルを下回った副次輸送先の捕集部があれば、該副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて輸送することを特徴とする。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る粉粒体材料の輸送装置は、輸送元の粉粒体材料を複数の捕集部に切り替えて空気輸送する粉粒体材料の輸送装置であって、前記複数の捕集部のそれぞれにおける粉粒体材料の貯留レベルとして第1レベルを検出する第1レベル検出部と、該第1レベルを下回った状態で所定の輸送開始条件の充足を検出する輸送開始条件検出部と、前記複数の捕集部のうちのいずれかの捕集部の貯留レベルが第1レベルを下回ったことを検出した状態で前記輸送開始条件の充足を検出すれば、輸送空気源を作動させて優先輸送先の捕集部に粉粒体材料を輸送させ、前記輸送開始条件を充足した状態で第1レベルを下回った副次輸送先の捕集部を検出すれば、該副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて輸送させる制御を実行する制御部と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係る粉粒体材料の輸送方法によれば、また、本発明に係る粉粒体材料の輸送装置は、上述のような構成としたことで、輸送回数の低減が可能でありながらも、捕集部における粉粒体材料の滞留時間の短縮化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法に用いられる本発明の一実施形態に係る粉粒体材料の輸送装置の一例を模式的に示す概略システム構成図である。 同輸送装置において実行される基本動作(輸送方法)の一例を模式的に示す概略タイムチャートである。 (a−1)〜(b−5)は、同輸送装置が備える捕集部の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 (c−1)〜(d−5)は、同輸送装置が備える捕集部の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 (e−1)〜(f−5)は、同輸送装置が備える捕集部の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 (g−1)〜(h−5)は、同輸送装置が備える捕集部の一例を模式的に示す一部破断概略縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法の一例を模式的に示す概略タイムチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、図1では、輸送空気や粉粒体材料が通過する経路となる管路(配管)等を、実線にて模式的に示している。
また、図2及び図7における概略タイムチャートでは、各機器の検出や開閉、ON/OFF等を模式的に示している。
図1〜図6は、第1実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法の一例及び粉粒体材料の輸送装置の一例を模式的に示す図である。
本実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法は、本実施形態に係る粉粒体材料の輸送装置1を用いて実行される構成とされている。なお、本実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法は、他の輸送装置を用いて実行することも可能である。
この粉粒体材料の輸送装置1は、図1に示すように、輸送元10の粉粒体材料を複数の捕集部30A〜30Eに切り替えて空気輸送する構成とされている。これら複数の捕集部30A〜30Eにおいて捕集した粉粒体材料は、供給先6A〜6Eに供給される。また、本実施形態では、材料元2の粉粒体材料を輸送元10に輸送可能な構成としている。
ここに、上記粉粒体材料は、粉体・粒体状の材料を指すが、微小薄片状や短繊維片状、スライバー状の材料等を含む。
また、上記材料としては、樹脂ペレットや樹脂繊維片等の合成樹脂材料、金属材料、半導体材料、木質材料、薬品材料、食品材料等どのようなものでもよい。
また、粉粒体材料としては、例えば、合成樹脂成形品を成形する場合には、ナチュラル材(バージン材)や粉砕材、マスターバッチ材、各種添加材等が挙げられる。また、粉粒体材料としては、ガラス繊維や炭素繊維等の強化繊維を含んだ構成としてもよい。
輸送元10は、本実施形態では、粉粒体材料を乾燥する乾燥装置10とされている。この乾燥装置10は、粉粒体材料を貯留するホッパー状とされた貯留部11と、貯留部11内の粉粒体材料を加熱する加熱源12と、貯留部11内を減圧する真空発生源としての真空ポンプ13と、を備えている。つまり、乾燥装置10は、貯留部11内を減圧しながら加熱して粉粒体材料を乾燥する減圧式乾燥装置とされている。
加熱源12は、貯留部11の外周面に沿うように設けられたヒーター12とされ、貯留部11の側周壁を介して粉粒体材料を間接的に加熱する伝熱式の加熱源とされている。また、貯留部11内の平面視における中央部には、上下方向に延び、ヒーター12が内蔵された筒状体が設けられている。貯留部11の内周壁及び筒状体の外周面に、径方向に沿う方向に突出する複数の伝熱フィンを周方向に間隔を空けて設けた構成としてもよい。なお、貯留部11の外周側に断熱材等を設けた構成としてもよい。また、貯留部11内の粉粒体材料を加熱する加熱源12としては、このような態様に代えて、または加えて、ヒーター等によって加熱されたガスを貯留部11内に供給する加熱ガス供給部としてもよく、その他、種々の構成とされたものでもよい。
真空ポンプ13は、真空吸引管路を介して貯留部11に接続されている。図例では、貯留部11の上部に真空吸引管路を接続した例を示している。この真空ポンプ13の吸気側には、フィルタが設けられている。この真空ポンプ13によってなされる貯留部11内の減圧状態は、貯留部11内が大気圧より低い圧力状態となる真空状態を指すが、貯留部11内における粉粒体材料の固化(ブリッジ)を防止すべく導入されるガスの導入等によって一時的に貯留部11内の圧力が大気圧以上となるものでもよい。
この真空ポンプ13としては、例えば、貯留部11内の到達真空度が、20kPa(abs)〜4kPa(abs)程度となるよう減圧できるポンプを採用するようにしてもよい。
また、真空吸引管路には、大気開放弁14や、真空度を検出するための圧力センサや圧力ゲージ等の圧力計などが設けられている。なお、真空ポンプ13に代えて、例えば、エジェクタ装置等の他の真空発生源を採用するようにしてもよい。
また、貯留部11の上端側には、貯留部11に粉粒体材料を投入(補給)する際に開閉される材料投入部としての投入弁16が設けられている。この投入弁16は、貯留部11の上端側に設けられた投入管と、材料元2からの粉粒体材料を捕集する輸送元捕集部17と、の間に設けられている。この投入弁16は、閉鎖状態では、投入管(貯留部11)と輸送元捕集部17とを気密的に遮断する構成とされている。一方、この投入弁16を開放させれば、輸送元捕集部17において捕集された粉粒体材料が投入管を介して貯留部11内に投入される構成とされている。このような投入弁16としては、エアーシリンダー等の駆動部によって管路を横断するように管路軸方向に対して直交方向にスライドされる板状の弁体を備えたスライドダンパーでもよく、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
また、貯留部11には、輸送元レベル計15が設けられている。本実施形態では、この輸送元レベル計15を、貯留部11の上端側に連なるように設けられた投入管に設けた構成としている。また、この輸送元レベル計15を、貯留部11内における粉粒体材料の貯留レベルとして満レベルを検出する上限レベル計とした例を示している。つまり、この輸送元レベル計15の材料有の検出が、貯留部11への輸送を停止させるトリガーとなる構成とされている。なお、このような態様に代えて、輸送元レベル計15を、貯留部11内における粉粒体材料の貯留レベルとして材料要求レベルを検出する要求(下限)レベル計とした態様としてもよい。この場合は、満レベルを検出する他のレベル計を設けたり、予め設定された所定の輸送時間が経過するまで貯留部11への輸送がなされる構成等としてもよい。
輸送元捕集部17は、材料元2から空気輸送される粉粒体材料を捕集する構成とされている。この輸送元捕集部17には、材料元2に接続された材料輸送管路3と、輸送空気源20に接続された空気管路としての輸送元側管路4と、が接続されている。本実施形態では、材料元2の粉粒体材料を乾燥装置10に空気輸送(一次輸送)する際に駆動される輸送空気源20と、輸送元としての乾燥装置10の粉粒体材料を複数の捕集部30A〜30Eに切り替えて空気輸送(二次輸送)する際に駆動される輸送空気源20と、を共通の輸送空気源としている。つまり、一次輸送と二次輸送とを単一の輸送空気源20によって実行可能な構成としている。また、材料元2の粉粒体材料を吸引して輸送するように、この輸送空気源20の吸引側を輸送元側管路4に連通させた構成としている。
また、輸送元捕集部17には、材料輸送管路3を介して空気輸送された粉粒体材料と輸送空気とを分離するフィルター等の分離部が設けられている。
この輸送元捕集部17において捕集した粉粒体材料は、投入弁16を開放状態とすれば、自重によって貯留部11内に落下し、貯留される。
材料元2としては、材料タンクや、粉粒体材料を計量する計量ホッパー、複数種の粉粒体材料を所定割合で配合する配合ホッパー等としてもよい。また、これら各種ホッパーの下流側に設けられる一時貯留部を材料元2としてもよい。また、材料輸送管路3を単一の材料元2に接続して単一の粉粒体材料を貯留部11に向けて輸送する態様に限られず、相異なる粉粒体材料をそれぞれに貯留する複数の材料元2に接続して複数種の粉粒体材料を貯留部11に向けて輸送可能とした態様等としてもよい。
また、乾燥装置10の貯留部11の下端側に連なるように設けられた排出管18には、材料排出部としての排出弁19が設けられている。このような排出弁19としては、上記同様なスライドダンパーとしてもよいが、本実施形態では、上記同様な駆動部によって管路軸方向にスライドされて排出口を閉鎖する弁体を備えたプッシュダンパーとしている。また、上下方向に軸方向を沿わせた排出管18に対して屈曲部を介して水平状や傾斜状に設けられた管路の末端に、排出弁19の弁体によって開閉される排出口を設けた構成としてもよい。また、排出弁19の弁体の下流側に、複数の捕集部30A〜30Eに連通される材料輸送管路21及び輸送空気源20に連通される空気管路28が接続される接続部を設けた構成としている。この排出弁19は、閉鎖状態では、貯留部11と下流側の接続部とを気密的に遮断する構成とされている。なお、排出弁19を開放させ、輸送空気源20を作動させた状態で、粉粒体材料を輸送する際には輸送補助エアーの導入を要する構成とされたものでもよい。また、輸送元としての乾燥装置10の粉粒体材料を排出する材料排出部としては、その他、種々の構成とされたものの採用が可能である。
複数の捕集部30A〜30Eにおいて捕集された粉粒体材料の供給先6A〜6Eは、本実施形態では、成形機6A〜6Eとされている。
これら成形機6A〜6Eは、例えば、射出成形機等でもよく、本実施形態では、各捕集部30A〜30Eを、それぞれの成形機6A〜6E上に直接的に設置した例を示している。なお、このような態様に代えて、成形機6A〜6Eに向けて更に空気輸送される態様等としてもよい。また、供給先としての成形機6A〜6Eは、合成樹脂成形品を成形する射出成形機に限られず、他の材料用の射出成形機でもよく、または種々の材料用の押出成形機や圧縮成形機等の他の成形機でもよい。また、各捕集部30A〜30Eの供給先6A〜6Eとしては、成形機に限られず、成形機上のチャージホッパーや、乾燥装置、配合装置等でもよい。
また、粉粒体材料の輸送装置1は、複数の捕集部30A〜30Eのそれぞれにおける粉粒体材料の貯留レベルとして第1レベルLV1を検出する第1レベル検出部33A〜33Eと、第1レベルLV1を下回った状態で所定の輸送開始条件の充足を検出する輸送開始条件検出部34A〜34Eと、後記する所定の輸送制御を実行する制御部36を有した制御盤35と、を備えている。
複数の捕集部30A〜30Eは、本実施形態では、第1捕集部30Aと第2捕集部30Bと第3捕集部30Cと第4捕集部30Dと第5捕集部30Eとからなる。第1捕集部30Aは、供給先としての第1成形機6A上に設置されている。第2捕集部30Bは、供給先としての第2成形機6B上に設置されている。第3捕集部30Cは、供給先としての第3成形機6C上に設置されている。第4捕集部30Dは、供給先としての第4成形機6D上に設置されている。第5捕集部30Eは、供給先としての第5成形機6E上に設置されている。
これら複数の捕集部30A〜30Eは、捕集する機能に加えて一時的に貯留する貯留機能を兼ね備えている。また、これら複数の捕集部30A〜30Eは、粉塵除去機能や混合機能を兼ね備えたものでもよい。
また、本実施形態では、これら複数の捕集部30A〜30Eは、互いに同様の構成とされている。なお、このような態様に代えて、これら複数の捕集部30A〜30Eを、互いに異なる構成、例えば、それぞれの供給先としての成形機6A〜6Eの処理能力(単位時間当たりにおける粉粒体材料の処理(消費)量)に応じて異なる容量等としてもよい。
これら捕集部30A〜30Eは、乾燥装置10から空気輸送される粉粒体材料を捕集する本体部31A〜31Eと、これら本体部31A〜31Eにおいて捕集した粉粒体材料を貯留する貯留部32A〜32Eと、を備えている。
本体部31A〜31Eは、ホッパー状とされている。これら本体部31A〜31Eには、乾燥装置10に連通される輸送管路23A〜23Eと、輸送空気源20に連通される空気管路24A〜24Eと、が接続されている。また、これら本体部31A〜31Eには、上記した輸送元捕集部17と同様、それぞれの輸送管路23A〜23Eを介して空気輸送された粉粒体材料と輸送空気とを分離する分離部が設けられている。なお、これら本体部31A〜31E及び輸送元捕集部17の分離部としては、いわゆるサイクロン式にて輸送空気から粉粒体材料を分離させる構造とされたものとしてもよい。また、これら本体部31A〜31Eの下端側に、空気輸送する際に閉鎖される排出弁等を設けた構成としてもよい。
輸送管路23A〜23Eは、本実施形態では、乾燥装置10の排出側に接続された材料輸送管路21から分岐部22を介して分岐されている。この分岐部22は、複数本(本実施形態では、5本)の輸送管路23A〜23Eのそれぞれに接続される下流側接続部22a〜22eと、単一の材料輸送管路21に接続される上流側接続部22fと、を備えている。つまり、この分岐部22は、単一の上流側接続部22fから複数本(本実施形態では、5本)に分岐された下流側接続部22a〜22eを備えている。この分岐部22は、切替弁等によって切り替えられる構成とされておらず、下流側接続部22a〜22eのうちの負圧作用が生じているいずれかの接続部に粉粒体材料の輸送がなされる構成とされている。つまり、乾燥装置10の粉粒体材料は、輸送管路23A〜23Eのうちの輸送空気源20に連通された輸送管路に向けて分岐部22を介して輸送される。
空気管路24A〜24Eは、本実施形態では、輸送先切替弁25を介して単一の輸送空気源20に連通されている。
輸送先切替弁25は、複数本(本実施形態では、5本)の空気管路24A〜24Eのそれぞれに接続される上流側接続部25a〜25eと、輸送空気源20側の単一の空気源側管路27に接続される下流側接続部25fと、を備えている。また、この輸送先切替弁25には、上流側接続部25a〜25eの下流側に設けられた下流側開口を開閉する弁体を備えた切替弁26A〜26Eが設けられている。これら切替弁26A〜26Eは、上記同様、エアーシリンダー等の駆動部によって弁体をスライドさせる構成とされたものでもよい。
これら切替弁26A〜26Eのうちのいずれかの切替弁(例えば、第1切替弁26A)を開とし、他の切替弁(第2切替弁26B〜第5切替弁26E)を閉とすれば、空気管路24A〜24Eのうちの開とされた切替弁に対応する空気管路(第1空気管路24A)と空気源側管路27とが連通される。一方、閉とされた切替弁に対応する空気管路(第2空気管路24B〜第5空気管路24E)と空気源側管路27とが遮断される。なお、輸送先を切り替える態様としては、このような単一の輸送先切替弁25を設けた態様に代えて、複数の切替弁を設けた構成としてもよい。この場合は、単一の空気源側管路27に合流させる上記した分岐部22と略同様な合流部等を設けた構成としてもよい。また、このように空気管路24A〜24E側に輸送先切替弁25を設けた態様に代えて、または加えて、輸送管路23A〜23E側に輸送先を切り替えるための弁等を設けた態様としてもよい。
空気源側管路27と上記した輸送元捕集部17に接続された輸送元側管路4とは、輸送空気源20が配設された空気管路28に輸送空気切替弁5を介して連通されている。輸送空気切替弁5は、輸送元側管路4に接続される一次側接続部5aと、空気源側管路27に接続される二次側接続部5bと、空気管路28に接続される下流側接続部5cと、を備えている。また、輸送空気切替弁5には、一次側接続部5a及び二次側接続部5bの下流側に設けられた下流側開口のうちの一方を閉鎖すれば他方を開放させる構成とされた弁体を駆動するエアーシリンダー等の駆動部が設けられている。この輸送空気切替弁5の弁体を、一次側接続部5aの下流側開口を閉鎖する状態とすれば(二次側に切り替えれば)、二次輸送可能な状態となる。一方、輸送空気切替弁5の弁体を、二次側接続部5bの下流側開口を閉鎖する状態とすれば(一次側に切り替えれば)、一次輸送可能な状態となる。
空気管路28の輸送空気源20の上流側には、輸送空気に含まれる異物や塵埃等を捕捉するフィルター29が配設されている。なお、このフィルター29の上流側に、サイクロン式フィルターを更に設けた構成としてもよい。
輸送空気源20は、吸込側が空気管路28の上流側となる輸送空気切替弁5側に接続され、吐出側が空気管路28の下流側となる排出弁19側に接続された吸引ブロワとされている。なお、この輸送空気源20の駆動モーターの回転数を配管径や粉粒体材料の種類等に応じて変更可能とするためにインバーター等を設けた構成としてもよい。
また、輸送空気としては、大気に限られず、除湿された乾燥空気や、窒素やアルゴンなどの酸素含有率の低い不活性ガスでもよい。この場合は、輸送空気の循環経路に、輸送空気を除湿するドライヤーや、窒素等を生成する分離膜等を設けた構成としてもよく、乾燥空気や不活性ガスを別経路から循環経路に供給するような態様等としてもよい。
複数の捕集部30A〜30Eの貯留部32A〜32Eは、本実施形態では、筒状とされている。なお、このような態様に代えて、これら複数の貯留部32A〜32Eのうちの一部または全てをホッパー状としてもよい。
これら貯留部32A〜32Eの下端の排出口は、供給先としての各成形機6A〜6Eの投入口に連通するように各成形機6A〜6Eに接続されている。また、これら貯留部32A〜32Eに貯留された粉粒体材料は、各成形機6A〜6Eに垂れ流し状に供給される構成とされている。つまり、各成形機6A〜6Eにおいて粉粒体材料が処理(消費)されるに従い、各貯留部32A〜32E(各捕集部30A〜30E)における貯留レベルが低下する構成とされている。なお、各貯留部32A〜32Eの下端に、各成形機6A〜6Eに向けて定量的に排出する排出部等を設けた構成としてもよい。
また、本実施形態では、これら貯留部32A〜32Eのそれぞれに第1レベルLV1を検出する第1レベル検出部としての上側レベル計33A〜33Eを設けた構成としている。
これら上側レベル計33A〜33Eは、図3(a−1)〜(a−5)に示すように、各貯留部32A〜32Eの貯留レベルとして上下方向途中部位の第1レベルLV1を検出するように配設されている。図例では、これら上側レベル計33A〜33Eを、各貯留部32A〜32Eの上下方向略中央部の第1レベルLV1を検出するように配設した例を示している。
また、本実施形態では、これら貯留部32A〜32Eのそれぞれに、輸送開始条件検出部(後記する第2輸送開始条件を検出する第2輸送開始条件検出部)として第1レベルLV1よりも低い第2レベルLV2を検出する第2レベル検出部としての下側レベル計34A〜34Eを設けた構成としている。
下側レベル計34A〜34Eは、各貯留部32A〜32Eの貯留レベルとして上下方向中央部よりも下方側部位の第2レベルLV2を検出するように配設されている。図例では、これら下側レベル計34A〜34Eを、各貯留部32A〜32Eの下端側から上下方向で略1/6の高さ位置となる第2レベルLV2を検出するように配設した例を示している。なお、下側レベル計34A〜34Eによって検出される第2レベルLV2が上側レベル計33A〜33Eによって検出される第1レベルLV1よりも低いレベルであればよく、上側レベル計33A〜33E及び下側レベル計34A〜34Eを設ける位置は、図例のような位置に限られない。例えば、上側レベル計33A〜33Eを、図例よりも上方側位置を検出するように設け、下側レベル計34A〜34Eを、各貯留部32A〜32Eの上下方向略中央部のレベルを検出するように設けた態様等としてもよく、その他、種々の高さ位置に設置するようにしてもよい。
また、これら上側レベル計33A〜33E及び下側レベル計34A〜34Eは、本実施形態では、非接触式センサーとしている。このような非接触式センサーとしては、電磁誘導式や静電容量式、超音波式、光電式等のセンサーでもよい。また、上側レベル計33A〜33E及び下側レベル計34A〜34Eとしては、非接触式センサーに限られず、パドル式や振動式等の接触式センサーでもよい。また、このように第1レベルLV1及び第2レベルLV2をそれぞれに検出する上側レベル計33A〜33E及び下側レベル計34A〜34Eを設けた態様に代えて、第1レベルLV1及び第2レベルLV2を検出可能な単一の超音波レベル計やマイクロ波レベル計、静電容量式連続レベル計等の多段レベル計や連続レベル計を採用するようにしてもよい。
また、図例では、各貯留部32A〜32Eにおける第1レベルLV1及び第2レベルLV2を、それぞれ略同レベル(高さ位置)とした例を示しているが、異なるレベルとしてもよい。また、各成形機6A〜6Eの処理能力に応じて、各貯留部32A〜32Eにおける第2レベルLV2から第1レベルLV1までに貯留された粉粒体材料が処理される処理時間が互いに概ね同一(またはいずれかの処理時間の整数倍)となるように、第2レベルLV2から第1レベルLV1までの貯留容量の変更を可能とした構成としてもよい。例えば、上側レベル計33A〜33E及び下側レベル計34A〜34Eの両方または一方の高さ位置を変更可能とした構成としてもよい。
制御盤35は、CPU等からなる制御部36と、この制御部36に信号線等を介してそれぞれ接続された、各種設定などを設定、入力したり、表示したりするための表示部及び操作部を構成する表示操作部37と、この表示操作部37の操作により設定、入力された設定条件や入力値、後記する各モード等を実行するための制御プログラムなどの各種プログラム、予め設定された各種動作条件、各種データテーブル等が格納され、各種メモリ等から構成された記憶部38と、を備えている。なお、この制御盤35は、当該粉粒体材料の輸送装置1に設けられたものでもよく、当該粉粒体材料の輸送装置1を含む輸送システムを構成するいずれかの機器に設けられたものでもよい。また、この制御盤35は、当該粉粒体材料の輸送装置1の適所に設置されるものでもよく、離間した箇所に設置されるものでもよい。図例では、制御盤35を乾燥装置10に隣接させて設置した例を示している。
制御部36は、クロックタイマー等の計時部や演算処理部等を備え、上記した乾燥装置10の各機器(ヒーター12、真空ポンプ13、大気開放弁14、投入弁16及び排出弁19)や、輸送空気源20、輸送空気切替弁5、輸送先切替弁25等、当該粉粒体材料の輸送装置1の作動に必要な各機器に信号線等を介して接続され、これらを制御する構成とされている。また、この制御部36は、上記した輸送元レベル計15や上側レベル計33A〜33E、下側レベル計34A〜34E等の各種検出機器にも信号線等を介して接続されている。なお、制御部36は、材料元2の材料センサーや排出部にも必要に応じて接続されたものでもよい。
この制御部36は、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部の貯留レベルが第1レベルLV1を下回ったことを検出した状態で所定の輸送開始条件の充足を検出すれば、輸送空気源20を作動させて優先輸送先の捕集部に粉粒体材料を輸送させ、輸送開始条件を充足した状態で第1レベルLV1を下回った副次輸送先の捕集部を検出すれば、副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて輸送させる制御を実行する構成とされている。また、本実施形態では、制御部36は、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部の貯留レベルが第1レベルLV1を下回ったことを検出した状態で第2レベルLV2を下回ったことを検出すれば、輸送空気源20を作動させてこの第2レベルLV2を下回った優先輸送先の捕集部に粉粒体材料を輸送させ、優先輸送先の捕集部が第2レベルLV2を下回った状態で第1レベルLV1を下回った副次輸送先の捕集部を検出すれば、副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて輸送させる制御を実行する構成とされている。
また、制御部36は、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回ったことを検出した状態で、予め設定された数の捕集部の貯留レベルが第1レベルLV1を下回ったことを検出すれば、輸送開始条件(後記する第1輸送開始条件)を充足したと判別し、これら第1レベルLV1を下回った捕集部に粉粒体材料を輸送させる制御を実行する構成とされている。つまり、制御部36は、第1輸送開始条件を検出する第1輸送開始条件検出部としても機能する。
以下、上記構成とされた本実施形態に係る粉粒体材料の輸送装置1において実行される基本動作の一例としての粉粒体材料の輸送方法の具体的一例を、図2〜図6を参照して説明する。なお、以下の動作例は、制御部36による制御によって実行される。また、以下の例においては、各弁の開閉動作や各機器のON/OFF動作に遅延時間が設定されていたり、各弁の開閉動作や各機器のON/OFF動作がシーケンス的になされるものでもよい。
まず、図2に示すように、粉粒体材料の輸送装置1を含むシステム(成形システム)が起動された初期準備段階において、乾燥装置10が空状態または材料要求状態であれば、材料元2の粉粒体材料を乾燥装置10に輸送する一次輸送モードを実行する。本実施形態では、乾燥装置10の輸送元レベル計15から材料要求信号(材料無し信号)が出力されていれば(材料有(満)信号が消えていれば)、一次輸送モードを実行する。この一次輸送モードにおいては、排出弁19が閉、大気開放弁14及び投入弁16が開、輸送空気源20が起動(ON)状態とされる。また、この一次輸送モードにおいては、輸送元側管路4と空気管路28とが連通され、空気源側管路27と空気管路28とが遮断された状態となるように輸送空気切替弁5が一次側に切り替えられた状態とされる。
これにより、材料元2の粉粒体材料が乾燥装置10の輸送元捕集部17に向けて空気輸送(一次輸送)され、輸送元捕集部17において輸送空気と分離され、乾燥装置10に投入される。
また、この一次輸送モードにおいては、乾燥装置10の真空ポンプ13が停止(OFF)、ヒーター12が起動された状態としてもよい。また、この一次輸送モードにおいては、輸送先切替弁25の切替弁26A〜26Eが閉状態とされる。
また、初期準備段階の一次輸送モードにおいては、各捕集部30A〜30Eの第1レベル検出部を構成する上側レベル計33A〜33E及び第2レベル検出部を構成する下側レベル計34A〜34Eから材料要求信号(材料無し信号)が出力された状態(貯留レベルが第2レベルLV2を下回っている状態)となる(図3(a−1)〜(a−5)も参照)。また、初期準備段階の一次輸送モードにおいては、各成形機6A〜6Eが停止または成形中止状態とされる。
そして、初期準備段階において一次輸送モードの実行がなされ、乾燥装置10の輸送元レベル計15から材料有(満レベル)信号が出力されれば、一次輸送モードから減圧乾燥モードに移行する。この減圧乾燥モードにおいては、大気開放弁14及び投入弁16が閉、輸送空気源20が停止、真空ポンプ13が起動状態とされる。また、この減圧乾燥モードにおいては、空気源側管路27と空気管路28とが連通され、輸送元側管路4と空気管路28とが遮断された状態となるように輸送空気切替弁5が二次側に切り替えられた状態とされる。これにより、乾燥装置10内の粉粒体材料は、減圧された状態で加熱され、乾燥される。なお、このように減圧状態で乾燥する際に、乾燥装置10内に乾燥装置10内の空気を置換するためにガス(パージガス)を導入したり、粉粒体材料のいわゆるブリッジ現象を防止するために乾燥装置10内に衝撃を付与するガスを導入したりしてもよい。また、輸送空気切替弁5の二次側への切替は、後記する二次輸送モードを実行する際に切り替えるようにしてもよい。
そして、乾燥装置10内の粉粒体材料が乾燥され、各捕集部30A〜30Eの上側レベル計33A〜33E及び下側レベル計34A〜34Eから材料要求信号が出力されていれば、二次輸送モードを実行する。この初期準備段階の二次輸送モードにおいて、各捕集部30A〜30Eが空状態である場合には、各捕集部30A〜30Eに順次、輸送先を切り替えて空気輸送(二次輸送)を実行するようにしてもよい。また、この二次輸送モードにおいては、排出弁19及び大気開放弁14が開、真空ポンプ13が停止、輸送空気源20が起動された状態とされる。また、この初期準備段階の二次輸送モードは、輸送先切替弁25の各切替弁26A〜26Eを開閉することで、捕集部30A〜30E毎に適宜の順番になされるものでもよい。図例では、第1捕集部30A、第2捕集部30B、第3捕集部30C、第4捕集部30D及び第5捕集部30Eの順に二次輸送を実行した例を示している。
乾燥装置10の粉粒体材料を第1捕集部30Aに空気輸送する際には、第1切替弁26Aを開とし、他の切替弁26B〜26Eを閉とする。乾燥装置10の粉粒体材料を第2捕集部30Bに空気輸送する際には、第2切替弁26Bを開とし、他の切替弁26A,26C〜26Eを閉とする。乾燥装置10の粉粒体材料を第3捕集部30Cに空気輸送する際には、第3切替弁26Cを開とし、他の切替弁26A,26B,26D,26Eを閉とする。乾燥装置10の粉粒体材料を第4捕集部30Dに空気輸送する際には、第4切替弁26Dを開とし、他の切替弁26A〜26C,26Eを閉とする。乾燥装置10の粉粒体材料を第5捕集部30Eに空気輸送する際には、第5切替弁26Eを開とし、他の切替弁26A〜26Dを閉とする。また、この二次輸送モードを実行している際には、輸送空気源20は、停止されることなく作動状態とされる。
この二次輸送モードの実行により、各捕集部30A〜30Eに粉粒体材料が貯留された状態となり、各捕集部30A〜30Eの上側レベル計33A〜33E及び下側レベル計34A〜34Eの材料要求信号が消えた(材料有)状態となる(図3(b−1)〜(b−5)も参照)。
なお、これら捕集部30A〜30E毎に粉粒体材料を輸送する量(輸送量)は、略同量としてもよいが、各成形機6A〜6Eの処理能力や、各捕集部30A〜30Eの貯留容量等に応じて異なる量としてもよい。また、これら捕集部30A〜30E毎の粉粒体材料の輸送量は、各捕集部30A〜30Eにおける第2レベルLV2から第1レベルLV1までの貯留容量の2倍以上としてもよい。また、これら捕集部30A〜30E毎の粉粒体材料の輸送量の調整は、各切替弁26A〜26Eを開放させる時間(開時間)を調整することでなされるものでもよい。また、初期準備段階(例えば、各捕集部30A〜30Eの粉粒体材料の貯留レベルが第2レベルLV2を下回っている状態)における二次輸送モード実行時の輸送量は、後記する定常運転段階における二次輸送モード実行時の輸送量よりも多量としてもよい。
上記のように二次輸送モードが実行されれば、乾燥装置10の粉粒体材料の貯留レベルが低下し、輸送元レベル計15から材料要求信号(材料無し信号)が出力された(材料有(満)信号が消えた)状態となる。そのため、本実施形態では、二次輸送モードが終了すれば、一次輸送モードに移行する構成としている。つまり、輸送先切替弁25の各切替弁26A〜26E及び排出弁19が閉、投入弁16が開とされ、輸送空気切替弁5が一次側に切り替えられる。また、輸送空気源20は、二次輸送モードから一次輸送モードに移行する際にも停止されることなく作動状態とされる。つまり、本実施形態では、輸送空気源20が停止されることなく作動された状態で、二次輸送モードと一次輸送モードとが連続的になされる構成としている。
また、乾燥装置10の輸送元レベル計15から材料有(満レベル)信号が出力されれば、上記同様、一次輸送モードが終了され、減圧乾燥モードに移行する。
また、各捕集部30A〜30Eに粉粒体材料が貯留されれば、各成形機6A〜6Eが起動され、適宜、捨て打ちや試し打ち等の成形準備工程が実行され、成形工程が逐次なされる定常運転段階となる。各成形機6A〜6Eにおける成形工程の実行によって各捕集部30A〜30Eの粉粒体材料の貯留レベルが低下し、所定の輸送開始条件を充足すれば、二次輸送モードが実行される。
本実施形態では、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った状態で、予め設定された数の捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回れば、輸送開始条件(第1輸送開始条件)を充足する構成としている。また、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った状態で、いずれの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルも第2レベルLV2を下回ることなく、予め設定された数の捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回れば、第1輸送開始条件を充足する構成としている。
また、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った捕集部のうち、最先に下回った捕集部を優先輸送先の捕集部とし、他の捕集部を副次輸送先の捕集部とし、優先輸送先の捕集部に二次輸送を実行した後に、副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて二次輸送を実行する構成としている。また、複数の副次輸送先の捕集部には、第1レベルLV1を下回った順に輸送する構成としている。なお、このような態様に代えて、複数の副次輸送先の捕集部への輸送順序を予め定められた順番等としてもよい。
また、いずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った状態で、残余の全ての捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回れば、第1輸送開始条件を充足する構成としている。つまり、予め設定された捕集部の数を、4つとしている。なお、予め設定された捕集部の数は、残余の全て(4つ)に限られず、適宜の数としてもよい。
図例では、第5捕集部30Eの粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った状態で、残余の全ての捕集部30A〜30Dの粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回れば、二次輸送モードを開始する例を示している(図4も参照)。また、図例では、第5捕集部30Eの粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った後、第4捕集部30D、第1捕集部30A及び第2捕集部30Bの粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を順に下回り、第3捕集部30Cの粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回れば、二次輸送モードを開始する例を示している。また、優先輸送先の捕集部としての第5捕集部30Eに粉粒体材料を輸送した後に、副次輸送先の捕集部としての他の捕集部30A〜30Dに粉粒体材料を輸送する例を示している。また、副次輸送先の捕集部には、第1レベルLV1を下回った順に、つまり、第4捕集部30D、第1捕集部30A、第2捕集部30B及び第3捕集部30Cの順に、粉粒体材料を輸送する例を示している。このように二次輸送モードの実行がなされれば、上記同様、連続的に一次輸送モードの実行がなされ、一次輸送モードが終了すれば、減圧乾燥モードに移行する。
また、本実施形態では、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った状態で、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1よりも低い第2レベルLV2を下回れば、輸送開始条件(第2輸送開始条件)を充足する構成としている。また、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った状態で、予め設定された数(本実施形態では、残余の4つ)の捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回ることなく、第1レベルLV1を下回った捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第2レベルLV2を下回れば、第2輸送開始条件を充足する構成としている。
また、粉粒体材料の貯留レベルが第2レベルLV2を下回った捕集部を優先輸送先の捕集部とし、この優先輸送先の捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第2レベルLV2を下回った状態で、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回っている捕集部を副次輸送先の捕集部とし、優先輸送先の捕集部に二次輸送を実行した後に、副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて二次輸送を実行する構成としている。また、上記同様、複数の副次輸送先の捕集部には、第1レベルLV1を下回った順に輸送する構成としている。なお、このような態様に代えて、上記同様、複数の副次輸送先の捕集部への輸送順序を予め定められた順番等としてもよい。
図例では、第5捕集部30Eの粉粒体材料の貯留レベルが第2レベルLV2を下回り、この第5捕集部30Eを優先輸送先の捕集部として二次輸送モードを開始する例を示している(図5も参照)。また、第5捕集部30Eの粉粒体材料の貯留レベルが第2レベルLV2を下回った状態で、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回っている副次輸送先の捕集部としての第1捕集部30A及び第4捕集部30Dに、この順に粉粒体材料を輸送する例を示している。また、図例では、他の捕集部(第2捕集部30B及び第3捕集部30C)の粉粒体材料の貯留レベルは、第1レベルLV1を上回っている例を示している。つまり、この二次輸送モードにおいては、第1レベルLV1を下回っていない第2捕集部30B及び第3捕集部30Cには、輸送がなされない構成としている。
また、図例では、第3捕集部30Cの供給先としての第3成形機6Cがこの二次輸送モードの開始前から停止されている例を示している。
このように二次輸送モードの実行がなされれば、上記同様、連続的に一次輸送モードの実行がなされ、一次輸送モードが終了すれば、減圧乾燥モードに移行する。図例では、この減圧乾燥モードにおいて、第1捕集部30Aの供給先としての第1成形機6A及び第5捕集部30Eの供給先としての第5成形機6Eが一時的に停止されている例を示している。
また、各成形機(図例では、停止された第3成形機6Cを除く成形機)6A〜6Eにおける成形を伴い、いずれかの捕集部としての第2捕集部30Bの粉粒体材料の貯留レベルが第2レベルLV2を下回り、この第2捕集部30Bを優先輸送先の捕集部として二次輸送モードを開始する例を示している(図6も参照)。また、この第2捕集部30Bの粉粒体材料の貯留レベルが第2レベルLV2を下回った状態で、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回っている副次輸送先の捕集部としての第5捕集部30E及び第4捕集部30Dに、この順に粉粒体材料を輸送する例を示している。また、図例では、他の捕集部(第1捕集部30A及び第3捕集部30C)の粉粒体材料の貯留レベルは、第1レベルLV1を上回っている例を示している。つまり、この二次輸送モードにおいては、第1レベルLV1を下回っていない第1捕集部30A及び第3捕集部30Cには、輸送がなされない構成としている。このように二次輸送モードの実行がなされれば、上記同様、連続的に一次輸送モードの実行がなされ、一次輸送モードが終了すれば、減圧乾燥モードに移行し、以降、同様にして各モードの実行がなされる。
なお、上記した第1輸送開始条件の充足によってなされる二次輸送モード実行時における輸送量と、第2輸送開始条件の充足によってなされる二次輸送モード実行時における輸送量と、を異なる量としてもよい。例えば、第1輸送開始条件の充足によってなされる二次輸送モード実行時における輸送量を、第2輸送開始条件の充足によってなされる二次輸送モード実行時における輸送量よりも少量としてもよい。また、優先輸送先の捕集部への輸送量を、副次輸送先の捕集部への輸送量よりも多量としてもよい。
本実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法によれば、また、本実施形態に係る粉粒体材料の輸送装置1は、上述のような構成としたことで、輸送回数の低減が可能でありながらも、捕集部30A〜30Eにおける粉粒体材料の滞留時間の短縮化を図ることができる。
つまり、いずれかの捕集部の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った状態で所定の輸送開始条件を充足すれば、輸送空気源20を作動させて優先輸送先の捕集部に粉粒体材料を輸送し、輸送開始条件を充足した状態で第1レベルLV1を下回った副次輸送先の捕集部があれば、副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて輸送する構成としている。従って、第1レベルLV1を下回り、更に所定の輸送開始条件を満たせば、優先輸送先の捕集部に優先的に輸送がなされるので、輸送先における材料不足(ショートフィード)等を生じ難くすることができる。
また、優先輸送先の捕集部への輸送が終了すれば、副次輸送先の捕集部への輸送が連続的になされるので、捕集部毎にレベル計に基づいて輸送を行うものと比べて、輸送回数を低減させることができる。これにより、輸送空気源20が頻繁にオンオフされるようなことを軽減することができる。また、これにより、本実施形態のように、輸送元を乾燥装置10とした場合には、乾燥装置10内に外気が流入する回数を低減させることができる。特に、本実施形態のように減圧式の乾燥装置10とした場合には、減圧状態が破壊(真空破壊)される頻度を低減させることができ、乾燥装置10において効率的な乾燥を行うことができる。
また、このように優先輸送先への輸送が終了して他の輸送先に輸送する際においても第1レベルLV1を下回っていなければ輸送がなされないので、輸送毎に上流側の捕集部に輸送がなされるようなものと比べて、各捕集部30A〜30Eにおける滞留時間の短縮化を図ることができる。これにより、各捕集部30A〜30Eの小型化を図ることも可能となる。
また、本実施形態では、予め設定された数の捕集部の貯留レベルが第1レベルLV1を下回れば、輸送開始条件(第1輸送開始条件)を充足する構成としている。従って、第1レベルLV1を下回った所定数の捕集部に対して輸送することができる。これにより、第2レベルLV2を検出するレベル計を設けていない構成とすることもできる。
また、本実施形態では、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1よりも低い第2レベルLV2を下回れば、輸送開始条件(第2輸送開始条件)を充足する構成としている。従って、第2レベルLV2を下限レベルとして優先輸送先に向けて輸送させることができる。これにより、後記する第2実施形態において例示しているように、輸送開始条件を、第1レベルLV1を下回った後の所定の経過時間とした構成と比べて、成形機6A〜6E等の供給先が一時的に停止したような場合にも、第1レベルLV1よりも低いレベルとなる輸送開始条件を比較的確実に検出することができ、材料過多(オーバーフィード)となるようなことを抑制することができる。また、輸送開始条件を所定の経過時間とすれば、第1レベルLV1を下回った後の所定時間内に他の捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが粉粒体材料を必要とするレベルにまで低下し、材料不足になることも考えられるが、上記構成によれば、このような材料不足の発生を抑制することができる。
次に、本発明の他の実施形態としての第2実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法の一例について図7を参照して説明する。
なお、上記第1実施形態との相違点について主に説明し、上記した動作例と同様の動作については、その説明を省略または簡略に説明する。
本実施形態では、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った後に、所定の第1時間t1を経過することなく、予め設定された数の捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回れば、輸送開始条件(第3輸送開始条件)を充足する構成としている。このような第3輸送開始条件を検出する第3輸送開始条件検出部としては、上記同様、制御部36としてもよい。
また、本実施形態では、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った後に所定の第1時間t1を経過すれば、輸送開始条件(第4輸送開始条件)を充足する構成としている。また、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った後に、予め設定された数の捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回ることなく所定の第1時間t1を経過すれば、第4輸送開始条件を充足する構成としている。換言すれば、本実施形態では、第1レベルLV1を下回った後に所定の第1時間t1が経過すれば、第2レベルLV2を下回ったと推定的に判別する態様としている。
このような第4輸送開始条件を検出する第4輸送開始条件検出部としては、計時部(タイマー)を有した制御部36としてもよい。また、所定の第1時間t1は、各捕集部30A〜30Eの貯留容量や、各成形機6A〜6Eの処理能力等に応じて、材料不足が生じないように適宜の時間としてもよい。
また、本実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法に用いられる粉粒体材料の輸送装置1(図1参照)は、各捕集部30A〜30E(図1参照)に、第1レベルLV1及び第2レベルLV2を検出する上側レベル計33A〜33E及び下側レベル計34A〜34Eを設けた態様に代えて、第1レベルLV1を検出する第1レベル検出部としての捕集レベル計39A〜39Eを設けた構成としてもよい。
また、本実施形態においても、上記同様、初期準備段階では、乾燥装置10に粉粒体材料を輸送する一次輸送モードや、乾燥装置10内の粉粒体材料を乾燥する減圧乾燥モード、各捕集部30A〜30Eに粉粒体材料を輸送する二次輸送モード、この二次輸送モードの実行により貯留レベルが低下した乾燥装置10に粉粒体材料を輸送する一次輸送モードの実行がなされる。また、各捕集部30A〜30Eに粉粒体材料が輸送されれば、各捕集部30A〜30Eの供給先としての各成形機6A〜6Eにおいて成形がなされ、各捕集部30A〜30Eの粉粒体材料の貯留レベルが低下する。
そして、上記と概ね同様、いずれかの捕集部(図例では、第5捕集部30E)の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った後に所定の第1時間t1を経過することなく、残余の全ての捕集部(図例では、第1捕集部30A〜第4捕集部30D)の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回れば、二次輸送モードを開始する構成としている。また、この二次輸送モードが終了すれば、上記同様、連続的に一次輸送モードの実行がなされ、一次輸送モードが終了すれば、減圧乾燥モードに移行する。
また、複数の捕集部30A〜30Eのうちのいずれかの捕集部(図例では、第5捕集部30E)の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った後に、予め設定された数の捕集部(本実施形態では、残余の全ての捕集部)の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回ることなく、第1時間t1が経過すれば、この第1レベルLV1を下回った捕集部(図例では、第5捕集部30E)を優先輸送先の捕集部として二次輸送を実行する構成としている。また、第1時間t1を経過した状態で、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回っている副次輸送先の捕集部(図例では、第1捕集部30A及び第4捕集部30D)に輸送先を切り替えて二次輸送を実行する構成としている。このように二次輸送モードの実行がなされれば、上記同様、連続的に一次輸送モードの実行がなされ、一次輸送モードが終了すれば、減圧乾燥モードに移行し、以降、同様にして各モードの実行がなされる。
上記のような構成とされた本実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法においても、上記第1実施形態と概ね同様の効果を奏する。
また、本実施形態では、粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルLV1を下回った後に所定の第1時間t1を経過すれば、輸送開始条件(第4輸送開始条件)を充足する構成としている。従って、第1レベルLV1に加えて第2レベルLV2を検出可能なレベル計を設けていない構成とすることもでき、装置構成の簡略化を図ることができる。
なお、上記各実施形態では、第1レベルLV1を検出する第1レベル検出部として、要求信号を出力する上側レベル計33A〜33Eまたは捕集レベル計39A〜39Eを設けた例を示しているが、このような態様に限られない。上側レベル計33A〜33Eまたは捕集レベル計39A〜39Eを、輸送を停止させるトリガーとなる満杯信号を出力するレベル計とし、このレベル計による満検出から所定時間が経過すれば、第1レベルLV1を下回ったと判別する態様としてもよい。つまり、第1レベルLV1を直接的にレベル計によって検出する態様に代えて、レベル計による検出から所定時間が経過すれば第1レベルLV1を下回ったと推定的に判別する態様としてもよい。この場合は、各成形機6A〜6Eの処理能力等に応じて所定時間を適宜、設定するようにしてもよい。また、この場合は、計時部(タイマー)を有した制御部36が第1レベル検出部を構成するものとしてもよい。
また、二次輸送モードを実行する輸送開始条件として、上記した第1実施形態では、第1輸送開始条件及び第2輸送開始条件を例示し、第2実施形態では、第3輸送開始条件及び第4輸送開始条件を例示したが、これら第1輸送開始条件〜第4輸送開始条件のうちの少なくともいずれか一つとしてもよく、さらには、他の輸送開始条件としてもよい。
また、輸送元10としては、上記のような減圧式の乾燥装置10に限られず、他の乾燥装置としてもよく、また、乾燥装置に限られず、配合装置や材料タンク等、種々の輸送元としてもよい。
また、上記した実施形態では、輸送元10の排出側に接続された単一の材料輸送管路21から分岐部22を介して複数に分岐された複数本の輸送管路23A〜23Eのそれぞれを各捕集部30A〜30Eに接続した例を示しているが、このような態様に限られない。例えば、各捕集部30A〜30Eのそれぞれに接続された輸送管路23A〜23Eのそれぞれを輸送元10の排出側に連通させた構成等としてもよい。また、図例のような5つの捕集部30A〜30Eを備えたものに限られず、2つ以上の捕集部を備えたものであればよい。また、輸送空気源20としては、粉粒体材料を吸引輸送する吸引ブロワに限られず、粉粒体材料を圧送する圧縮空気源等でもよい。上記した各実施形態に係る粉粒体材料の輸送方法及び粉粒体材料の輸送装置1としては、上記した構成に限られず、その他、種々の変形が可能である。
1 粉粒体材料の輸送装置
10 乾燥装置(輸送元)
20 輸送空気源
30A〜30E 捕集部
33A〜33E 上側レベル計(第1レベル検出部)
34A〜34E 下側レベル計(輸送開始条件検出部)
36 制御部(輸送開始条件検出部)
39A〜39E 捕集レベル計(第1レベル検出部)
LV1 第1レベル
LV2 第2レベル
t1 第1時間

Claims (5)

  1. 輸送元の粉粒体材料を複数の捕集部に切り替えて空気輸送する粉粒体材料の輸送方法であって、
    前記複数の捕集部のうちのいずれかの捕集部の粉粒体材料の貯留レベルが第1レベルを下回った状態で所定の輸送開始条件を充足すれば、輸送空気源を作動させて優先輸送先の捕集部に粉粒体材料を輸送し、前記輸送開始条件を充足した状態で第1レベルを下回った副次輸送先の捕集部があれば、該副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて輸送することを特徴とする粉粒体材料の輸送方法。
  2. 請求項1において、
    粉粒体材料の貯留レベルが前記第1レベルよりも低い第2レベルを下回れば、前記輸送開始条件を充足することを特徴とする粉粒体材料の輸送方法。
  3. 請求項1において、
    粉粒体材料の貯留レベルが前記第1レベルを下回った後に所定の第1時間を経過すれば、前記輸送開始条件を充足することを特徴とする粉粒体材料の輸送方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、
    予め設定された数の捕集部の貯留レベルが前記第1レベルを下回れば、前記輸送開始条件を充足することを特徴とする粉粒体材料の輸送方法。
  5. 輸送元の粉粒体材料を複数の捕集部に切り替えて空気輸送する粉粒体材料の輸送装置であって、
    前記複数の捕集部のそれぞれにおける粉粒体材料の貯留レベルとして第1レベルを検出する第1レベル検出部と、該第1レベルを下回った状態で所定の輸送開始条件の充足を検出する輸送開始条件検出部と、前記複数の捕集部のうちのいずれかの捕集部の貯留レベルが第1レベルを下回ったことを検出した状態で前記輸送開始条件の充足を検出すれば、輸送空気源を作動させて優先輸送先の捕集部に粉粒体材料を輸送させ、前記輸送開始条件を充足した状態で第1レベルを下回った副次輸送先の捕集部を検出すれば、該副次輸送先の捕集部に輸送先を切り替えて輸送させる制御を実行する制御部と、を備えていることを特徴とする粉粒体材料の輸送装置。
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