JP7268638B2 - インダクタ部品 - Google Patents

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Description

本発明は、インダクタ部品に関する。
従来、環状のコアを有するインダクタ部品として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。引用文献1には、コア(特許文献1では「磁心」)が振動しケースと接触することで発生する騒音を防ぐため、磁心11とケース12との隙間に、弾性体からなり、かつ、そのヤング率が1×10N/m~1×10N/mであるシート13を、磁心11をケース12に対して固定するのに必要な量だけ配置したケース収納型磁心10が開示されている。
特開平9-148141号公報
しかし、近年では、インダクタ部品の小型化が進んでおり、従来の構造では、コア全体をケースに収納しているため、コアとケースの周りを巻回するコイルにおいて、コアの断面積が小さくせざるをえず、インダクタンス値も小さくなっていた。
本開示の目的は、インダクタ部品内でコアが安定して存在するだけでなく、インダクタンス値も大きくすることのできるインダクタンス部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
環状のコアと、
前記コアの一部を覆う絶縁部材と、
前記コアおよび前記絶縁部材に巻回されたコイルと、
弾性を有する緩衝部材と
を備え、
前記コアは、第1面と、前記第1面と交差する第2面と、前記第2面に向かい合い、かつ、前記第1面と交差する第3面とを有し、
前記絶縁部材は、前記第1面、前記第2面の一部および前記第3面の一部を覆うように設けられ、
前記コアと前記絶縁部材とは前記緩衝部材を介して接着されている。
前記実施形態によれば、コアと絶縁部材とが緩衝部材を介して接着されていることにより、コアは安定に存在することができる。さらに、絶縁部材がコアの一部を覆うため、コアの全体を絶縁部材で覆った場合と比べて、コアの断面積を大きくすることができ、インダクタ部品のインダクタンス値を大きくすることができる。
ここで、第1面と第2面とが交差するとは、現実の交差のみならず、延長面が交差していてもよい。第1面と第3面とが交差する場合も、同様である。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記緩衝部材が、前記絶縁部材と前記コアとの間の一部に存在し、前記絶縁部材と前記コアとの間に前記緩衝部材の存在しない領域が存在する。
前記実施形態によれば、緩衝部材の存在しない領域、すなわち、コアと緩衝部材とが接触しない領域が存在するため、コアに対する磁歪の影響を低減することができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記領域が、前記絶縁部材の端部に存在する。
前記実施形態によれば、緩衝部材を構成する材料が、絶縁部材の端部からはみ出すことを抑制できる。緩衝部材を構成する材料がはみ出た場合、コアと絶縁部材とを組み立てたときの寸法が大きくなる可能性があるが、前記実施形態によれば、緩衝部材を構成する材料によって寸法が大きくなることを抑制できる。また、絶縁部材の端部からはみ出た場合には、コイルに干渉する恐れがあるが、前記実施形態によれば、この点も抑制できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、
前記緩衝部材が、前記第1面と前記絶縁部材との間にのみ存在する。
前記実施形態によれば、緩衝部材を構成する材料が、コアと絶縁部材との間からはみ出すことを、より抑制できる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、
前記コアの形状は、前記コアの中心軸方向からみて、長円形であり、
前記コアは、前記コアの中心軸方向からみて、長軸に沿って延在し短軸方向に対向する一対の長手部分を有し、
前記コアは、中心軸方向に対向する端面を有し、
前記緩衝部材は、一方の前記端面における長手部分に位置する長手部分端面の少なくとも一部に存在する。
前記実施形態によれば、長手部分端面に緩衝部材が存在するため、振動や衝撃によって絶縁部材がコアから剥がれることを防ぐことができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記緩衝部材は、前記長手部分の端面の面積の50%以上100%以下存在する。
前記実施形態によれば、コアの第1面の全域に緩衝部材を塗布した場合よりも少ない量の緩衝部材の塗布であっても、絶縁部材とコアとの接着を確保でき、コアに応力がかかることをより抑制でき、磁歪による電気特性への影響をより抑制することができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、前記緩衝部材は、前記コアの中心軸方向からみて、少なくとも一方の前記長手部分において長軸方向の中央を結ぶ線と重なる。
前記実施形態によれば、絶縁部材とコアとをより均一に接着することができる。
また、インダクタ部品の一実施形態では、
さらに、底板部を有し、
前記コアの第1面が、前記底板部に対向するように配置され、
前記絶縁部材および前記緩衝部材が、底板部側に配置される。
前記実施形態によれば、インダクタ部品の重心がケースの底面に近い側、即ち実装面側に存在するため、インダクタ部品が揺れにくくなる。
本開示によれば、コアが安定して存在するだけでなく、インダクタンス値も大きくすることのできるインダクタンス部品を提供することができる。
本発明の第1実施形態のインダクタ部品を示す上方斜視図である。 第1実施形態におけるインダクタ部品の下方斜視図である。 第1実施形態におけるインダクタ部品の内部を示す上方斜視図である。 第1実施形態におけるインダクタ部品の分解斜視図である。 第1実施形態におけるインダクタ部品の断面図である。 第1実施形態におけるインダクタ部品の断面図である。 図6の拡大概略図である。 第1実施形態におけるインダクタ部品におけるコアの第1端面と緩衝部材とを説明する平面図である。 本発明のインダクタ部品の第2実施形態におけるコアの第1端面と緩衝部材を説明する平面図である。 本発明のインダクタ部品の第3実施形態におけるコアの第1端面と緩衝部材とを説明する平面図である。 本発明のインダクタ部品の第4実施形態における断面の拡大概略図である。
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の一実施形態のインダクタ部品を示す上方斜視図である。図2は、インダクタ部品の下方斜視図である。図3は、インダクタ部品の内部を示す上方斜視図である。図4は、インダクタ部品の分解斜視図である。図5は、インダクタ部品の断面図である。
図1から図4に示すように、インダクタ部品1は、ケース2と、ケース2内に収納された環状のコア3と、コア3に巻回された第1コイル41および第2コイル42と、ケース2に取り付けられ、第1コイル41および第2コイル42に接続された第1~第4電極端子51~54とを有する。インダクタ部品1は、例えば、コモンモードチョークコイルなどである。
ケース2は、底板部21と、底板部21を覆う箱状の蓋部22とを有する。ケース2は、強度と耐熱性を有する材料から構成され、好ましくは、難燃性を有する材料から構成される。ケース2は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、LCP(液晶ポリマー)、PPA(ポリフタルアミド)などの樹脂、または、セラミックスから構成される。底板部21には、コア3の中心軸が直交するように、コア3が設置されている。コア3の中心軸とは、コア3の内径孔部の中心軸をいう。ケース2(底板部21および蓋部22)の形状は、コア3の中心軸方向からみて、矩形である。この実施形態では、ケース2の形状は、長方形である。
ここで、コア3の中心軸方向からみたケース2の短手方向をX方向とし、コア3の中心軸方向からみたケース2の長手方向をY方向とし、上記短手方向および上記長手方向の双方に垂直な方向であるケース2の高さ方向をZ方向とする。ケース2の底板部21と蓋部22とは、Z方向に向かい合って配置されており、底板部21は下側、蓋部22は上側にあり、上側をZ方向の順方向、下側をZ方向の逆方向とする。なお、ケース2の底板部21の形状が正方形である場合、ケース2のX方向の長さとケース2のY方向の長さは、同一となる。
第1~第4電極端子51~54は、底板部21に取り付けられている。第1電極端子51と第2電極端子52は、底板部21のY方向に対向する2つの隅に位置し、第3電極端子53と第4電極端子54は、底板部21のY方向に対向する2つの隅に位置している。第1電極端子51と第3電極端子53は、X方向に対向し、第2電極端子52と第4電極端子54は、X方向に対向している。
コア3の形状は、中心軸方向からみて、長円形(トラック形状)である。コア3は、中心軸方向からみて、長軸に沿って延在し短軸方向に対向する一対の長手部分31と、短軸に沿って延在し長軸方向に対向する一対の短手部分32とを含む。ここで、長手部分31とは、コア3の長軸方向の直線部分である。短手部分32とは、コア3の長手部分31以外の、円弧状の部分である。なお、コア3の形状は、中心軸方向からみて、長方形または楕円形であってもよい。
コア3は、例えば、フェライトなどのセラミックコア、または、鉄系の粉体成型やナノ結晶箔で作られる磁性コアから構成される。コア3は、中心軸方向に対向する第1端面301および第2端面302と、内周面303および外周面304とを有する。第1端面301は、コア3の下側の端面であり、底板部21の内面と向かい合う。すなわち、底板部21は、コア3の下方に配置される。第2端面302は、コア3の上側の端面であり、蓋部22の内面と向かい合う。コア3は、コア3の長軸方向がY方向に一致するように、ケース2に収納される。
なお、この実施形態では、第1端面301は、特許請求の範囲に記載の第1面に、内周面303は、特許請求の範囲に記載の第2面に、外周面304は、特許請求の範囲に記載の第3面に、それぞれ相当する。
コア3の中心軸方向からみた周方向に直交する断面の形状は、矩形である。第1端面301および第2端面302は、コア3の中心軸方向に垂直に配置されている。内周面303および外周面304は、コア3の中心軸方向に平行に配置されている。この明細書で、「垂直」とは、完全に垂直となる状態に限らず、実質的に垂直である状態も含む。また、「平行」とは、完全に平行となる状態に限らず、実質的に平行である状態も含む。
コア3の下側部分は、絶縁部材60に覆われている。すなわち、コア3の一部は絶縁部材60によって覆われており、コア3の全部は絶縁部材60によって覆われていない。
絶縁部材60は、例えば、LCP、PPA、PPSなどのスーパーエンプラから構成され、これにより、絶縁部材60の耐熱性、絶縁性および加工性が向上する。
絶縁部材60は、環状に形成され、コア3の下側部分を覆う環状凹部61を有する。具体的には、絶縁部材60は、コア3の第1端面301、内周面303の一部および外周面304の一部を覆う。このように、絶縁部材60の環状凹部61にコア3の下側部分を嵌め込むことで、コア3に絶縁部材60を装着することができる。
コア3は、絶縁部材60を嵌め込む嵌込溝35を有する。嵌込溝35は、コア3の第1端面301、外周面304および内周面303に開口している。コア3の第1端面301の幅は、コア3の第2端面302の幅よりも小さい。このように、絶縁部材60の外周面をコア3の嵌込溝35に嵌め込むことで、絶縁部材60の幅が、コア3の第2端面302の幅よりも大きくなりすぎることを抑制できる。また、絶縁部材60の取り付けが容易になり、さらに、絶縁部材60の位置ずれを防止し得る。
絶縁部材60とコア3との間に、複数の緩衝部材81が設けられる。複数の緩衝部材81は、絶縁部材60とコア3の長手部分31との間に存在する。なお、本実施形態では、緩衝部材81が設けられるため、コア3と第1コイル41および第2コイル42とは、直接接触しない。
第1コイル41は、第1電極端子51と第2電極端子52との間で、コア3および絶縁部材60に巻回されている。第1コイル41の一端は、第1電極端子51に接続される。第1コイル41の他端は、第2電極端子52に接続される。
第2コイル42は、第3電極端子53と第4電極端子54との間で、コア3および絶縁部材60に巻回されている。第2コイル42の一端は、第3電極端子53に接続される。第2コイル42の他端は、第4電極端子54に接続される。
第1コイル41および第2コイル42は、長軸方向に沿って巻回される。つまり、第1コイル41は、コア3の一方の長手部分31に巻回され、第2コイル42は、コア3の他方の長手部分31に巻回される。第1コイル41の巻回軸と第2コイル42の巻回軸は、並走する。第1コイル41および第2コイル42は、コア3の長軸に対して、対称となる。
第1コイル41の巻数と第2コイル42の巻数とは、同じである。第1コイル41のコア3に対する巻回方向と第2コイル42のコア3に対する巻回方向とは、逆方向となる。つまり、第1コイル41の第1電極端子51から第2電極端子52に向かう巻回方向と、第2コイル42の第3電極端子53から第4電極端子54に向かう巻回方向とは、逆方向となる。
そして、コモンモードの電流が、第1コイル41において第1電極端子51から第2電極端子52に向かって流れ、第2コイル42において第3電極端子53から第4電極端子54に向かって流れ、つまり、コモンモードの電流の流れる向きが同じになるように、第1から第4電極端子51~54が接続される。コモンモードの電流が第1コイル41に流れると、コア3内には、第1コイル41による第1磁束が発生する。コモンモードの電流が第2コイル42に流れると、コア3内には、第1磁束とコア3内で強め合う方向に第2磁束が発生する。このため、第1コイル41とコア3、および、第2コイル42とコア3は、インダクタンス成分として働き、コモンモードの電流に対してノイズが除去される。
第1コイル41は、複数のピン部材が、例えばレーザ溶接やスポット溶接などの溶接により接続されてなる。なお、図3は、複数のピン部材が実際に溶接されている状態を表しているのでなく、複数のピン部材が組付けられている状態を表している。
複数のピン部材は、プリント配線や導線でなく、棒状部材である。ピン部材は、剛性を有し、電子部品モジュール間の接続に使用される導線よりも折り曲げにくい。具体的に述べると、コア3の周方向に直交する断面において、ピン部材は、コア3の第1端面301、第2端面302、内周面303および外周面304を通過するコアの外周の一周分の長さよりも短く、また、剛性自体も高いため、折り曲げにくくなっている。
複数のピン部材は、略U字状に折り曲げられた折曲ピン部材410と、略直線状に延在された直線ピン部材411,412とを含む。
第1コイル41は、一端から他端に順に、一端側(一方)の第1直線ピン部材411と、複数組の折曲ピン部材410および第2直線ピン部材412と、他端側(他方)の第1直線ピン部材411とを含む。第1直線ピン部材411と第2直線ピン部材412の長さは、異なる。折曲ピン部材410のばね指数に関して説明すると、図5に示すように、折曲ピン部材410をコア3の第2端面302、内周面303および外周面304に沿って配置したときに、コア3の外周面304の角部に位置する折曲ピン部材410の曲率半径R1、および、コア3の内周面303の角部に位置する折曲ピン部材410の曲率半径R2において、折曲ピン部材410のばね指数Ksは、3.6よりも小さい。ばね指数Ksは、折曲ピン部材の曲率半径R1、R2/折曲ピン部材の線径rで表せる。このように、折曲ピン部材410は、剛性が高く、折り曲げにくいものである。
折曲ピン部材410および第2直線ピン部材412は、例えばレーザ溶接やスポット溶接などの溶接により交互に接続される。折曲ピン部材410の一端に第2直線ピン部材412の一端を接続し、第2直線ピン部材412の他端を他の折曲ピン部材410の一端に接続する。これを繰り返すことにより、複数の折曲ピン部材410および第2直線ピン部材412は、接続され、接続された複数の折曲ピン部材410および第2直線ピン部材412は、コア3に螺旋状に配置される。つまり、1組の折曲ピン部材410および第2直線ピン部材412によって、1ターンを構成する。
折曲ピン部材410は、コア3の第2端面302、内周面303および外周面304のそれぞれの面に沿って平行に配置されている。第2直線ピン部材412は、コア3の第1端面301に沿って平行に配置されている。第1直線ピン部材411は、コア3の第1端面301に沿って平行に配置されている。
隣のターンの折曲ピン部材410同士は、接着部材70により、固定されている。これにより、複数の折曲ピン部材410のコア3への取り付け状態を安定なものとできる。同様に、隣り合う第1直線ピン部材411と第2直線ピン部材412は、接着部材70により、固定され、隣り合う第2直線ピン部材412は、接着部材70により、固定されている。これにより、複数の第1直線ピン部材411および第2直線ピン部材412のコア3への取り付け状態を安定なものとできる。
第1電極端子51は、一方の第1直線ピン部材411に接続され、一方の第1直線ピン部材411は、一方の第1直線ピン部材411に隣のターンの折曲ピン部材410の一端に接続される。一方の第1直線ピン部材411は、取付片411cを有する。第1電極端子51は、ケース2内に入り込む取付部51aを有する。一方の第1直線ピン部材411の取付片411cは、第1電極端子51の取付部51aに接続される。
第2電極端子52は、他方の第1直線ピン部材411に接続され、他方の第1直線ピン部材411は、他方の第1直線ピン部材411に隣のターンの第2直線ピン部材412の一端に接続される。他方の第1直線ピン部材411の取付片411cは、第2電極端子52の取付部52aに接続される。
第2コイル42は、第1コイル41と同様に、複数のピン部材から構成される。つまり、第2コイル42は、一端から他端に順に、一端側(一方)の第1直線ピン部材421と、複数組の折曲ピン部材420および第2直線ピン部材422と、他端側(他方)の第1直線ピン部材421とを含む。コア3には、折曲ピン部材420および第2直線ピン部材422が交互に接続されて巻回されている。つまり、複数の折曲ピン部材420および第2直線ピン部材422は、接続され、接続された複数の折曲ピン部材420および第2直線ピン部材422は、コア3に螺旋状に巻回される。
第3電極端子53は、一方の第1直線ピン部材421に接続され、一方の第1直線ピン部材421は、一方の第1直線ピン部材421に隣のターンの折曲ピン部材420の一端に接続される。一方の第1直線ピン部材421の取付片421cは、第3電極端子53の取付部53aに接続される。
第4電極端子54は、他方の第1直線ピン部材421に接続され、他方の第1直線ピン部材421は、他方の第1直線ピン部材421に隣のターンの第2直線ピン部材412の一端に接続される。他方の第1直線ピン部材421の取付片421cは、第4電極端子54の取付部54aに接続される。
図3に示すように、第1コイル41および第2コイル42(ピン部材410~412,420~422)は、それぞれ、導体部と導体部を覆う被膜とを含む。導体部は、例えば、銅線であり、被膜は、例えば、ポリアミドイミド樹脂である。被膜の厚みは、例えば、0.02~0.04mmである。
第1直線ピン部材411,421は、被膜のない導体部411a,421aから構成される。第2直線ピン部材412,422は、被膜のない導体部412a,422aから構成される。折曲ピン部材410,420は、導体部410a,420aと被膜410b,420bから構成される。
折曲ピン部材410,420の一端および他端において、導体部410a,420aは、被膜410b,420bから露出している。つまり、第1直線ピン部材411,421、第2直線ピン部材412,422および折曲ピン部材410,420は、互いに、露出している導体部411a,421a,412a,422a,410a,420aにおいて溶接されている。
図6は、インダクタ部品1のY方向の中心を通過するXZ断面図である。図7は、図6の拡大概略図であり、コア3、緩衝部材81、および絶縁部材60を示す。図8は、コア3の第1端面301と緩衝部材81とを説明する平面図である。
図6に示すように、第1コイル41において、隣り合うピン部材の端部は互いに溶接された溶接部を有する。なお、溶接部とは、溶接の際に一度溶解し、その後固まった部分を示す。具体的には、第1コイル41は、第1溶接部w11および第2溶接部w12を有する。より具体的には、第1コイル41における隣り合うターンにおいて、一方のターンの第2直線ピン部材412と折曲ピン部材410とは、第2直線ピン部材412の一方の導体部412aと折曲ピン部材410の導体部410aが互いに溶接された第1溶接部w11を形成し、上記第2直線ピン部材412と他方のターンの折曲ピン部材410とは、第2直線ピン部材412の他方の導体部412aと該折曲ピン部材の導体部410aとが互いに溶接された第2溶接部w12を形成する。なお、図6では第1溶接部w11および第2溶接部w12の形状は直線であるが、直線でなくてもよい。
第1溶接部w11は、コア3の第1端面301の上方に位置する。ここで、第1溶接部w11が第1端面301の上方に位置するとは、第1溶接部w11の少なくとも一部が第1端面301の上方に位置していればよい。なお、第1溶接部w11は、コア3の第1端面301に直接接していてもよく、直接接してはおらず、コア3の第1端面301との間に空間を有した状態であってもよい。
なお、図6では、第1溶接部w11が、第1端面301の上方に位置した態様について記載しているが、第1溶接部w11は、コア3の内周面303の上方に位置していてもよく、コア3の第1端面301および内周面303の上方に位置していてもよい。
例えば、第1溶接部w11が内周面303の上方に位置するとは、第1溶接部w11の少なくとも一部が内周面303の上方に位置していればよい。内周面303の上方に位置するとは、内周面303の表面上に位置することをいい、内周面303へ接触するか、非接触であるかは問わず、また、図面上の上下を意味しない。なお、内周面303以外の他の面についても、「上方に位置する」は同様の意味を有する。
第1溶接部w11は、コア3の第1端面301と内周面303との間に位置する第1角部に対向し、かつ、第1端面301の上方に位置してもよく、または、第1角部に対向し、かつ、内周面303の上方に位置してもよく、または、第1角部に対向し、かつ、第1端面301および内周面303の上方に位置してもよい。なお、別の態様としては、第1溶接部w11は、コア3の第1端面301と内周面303との間に位置する第1角部のみに対向して設けられてもよい。なお、コア3の周方向に直交する断面において、第1角部の形状が曲線である場合、第1角部は、平面状の第1端面301と平面状の内周面303との間に存在し、第1角部の形状が点である場合、第1角部は、平面状の第1端面301と平面状の内周面303とが現実に交差する点である。
第2溶接部w12は、コア3の第1端面301の上方に位置する。ここで、第2溶接部w12が第1端面301の上方に位置するとは、第2溶接部w12の少なくとも一部が第1端面301の上方に位置していればよい。
なお、図6では、第2溶接部w12が、第1端面301の上方に位置した態様について記載しているが、第2溶接部w12は、コア3の外周面304の上方に位置していてもよく、コア3の第1端面301および外周面304の上方に位置していてもよい。ここで、第2溶接部w12が外周面304の上方に位置するとは、第2溶接部w12の少なくとも一部が外周面304の上方に位置していればよい。
別の態様としては、第2溶接部w12は、コア3の第1端面301と外周面304との間に位置する第2角部のみに対向して設けられてもよい。
なお、図6では、第1コイル41の第2直線ピン部材412と折曲ピン部材410とから構成されたターンについて記載しているが、第1直線ピン部材411と折曲ピン部材410とから構成されたターンにおいても同様である。具体的に説明すると、第1直線ピン部材411は、導体部411aと接続した折曲ピン部材410の導体部410aにおいて溶接され、第1溶接部w11または第2溶接部w12を形成する。
第2コイル42は、第1溶接部w21および第2溶接部w22を有する。第2コイル42においても、第1コイル41と同様に、隣り合うターンにおいて、一方のターンの第2直線ピン部材422と折曲ピン部材420とは、第2直線ピン部材422の一方の導体部422aと折曲ピン部材420の導体部420aにおいて溶接され、第1溶接部w21を形成し、上記第2直線ピン部材422と他方のターンの折曲ピン部材420とは、第2直線ピン部材422の他方の導体部422aと該折曲ピン部材の導体部420aにおいて溶接され、第2溶接部を形成する。また、第1直線ピン部材421は、導体部421aと接続した折曲ピン部材420の導体部420aにおいて溶接され、第1溶接部w21または第2溶接部w22を形成する。第2コイル42の第1溶接部w21および第2溶接部w22については、第1コイル41の第1溶接部w11および第2溶接部w21と同様の構成を有し、その説明は省略する。
絶縁部材60は、溶接部とコア3との間に存在し、コア3の一部を覆う。
従来、例えば特許文献1では、コアの全体を覆うようにケースが設けられている。特許文献1では、コアが振動し、ケースと接触することを防ぐため、コアとケースとの間(具体的には、引用文献1の図1ではコアの上下)にシートが設けられている。しかしながら、このような態様とすると、コアの断面積を大きくすることができなくなり、インダクタ部品のインダクタンス値を大きくすることができなかった。
これに対して、コア3の一部のみに絶縁部材60を設けることにより、コアの外表面全体に絶縁部材を設けた場合よりも、コア3の断面積を大きくすることができる。このように、本実施形態によれば、インダクタ部品1のインダクタンス値を大きくすることができる。また、本実施形態では、絶縁部材60は、コア3の一部に存在すればよいため、必要な箇所(溶接部とコア3との間)のみに絶縁部材60を設けることが可能となる。絶縁部材60が、全ての溶接部とコア3との間に存在することにより、溶接部とコア3とをより確実に絶縁することができる。
絶縁部材60は、コア3の第1端面301と、内周面303の一部と、外周面304の一部とにわたって設けられる。言い換えると、絶縁部材60は、コア3の第1端面301と、内周面303の一部と、外周面304の一部とを覆うように設けられる。これにより、コア3と第1コイル41との絶縁性をより良好にし得る。具体的に述べると、絶縁部材60は、第1端面301と内周面303との間に位置する第1角部と、第1端面301と外周面304との間に位置する第2角部とを覆う。絶縁部材60は、コア3の内周面303の一部の上方に設けられる第1部分60a、コア3の外周面304の一部の上方に設けられる第2部分60b、およびコア3の第1端面301の上方に設けられる第3部分60cを有する。
好ましくは、コア3の溶接部が対向していない第2端面302は、絶縁部材60に覆われていない。これにより、コア3の第2端面302を第1コイル41,第2コイル42に近接させる方向にコア3を大きくでき、コア3のXZ方向の断面における断面積をより大きくし得る。
図7に示すように、緩衝部材81は、コア3と絶縁部材60との間に存在する。緩衝部材81は、弾性を有し、絶縁部材60とコア3とを接着する。
従来、例えば特許文献1では、コア(特許文献1では「磁心」)を保護するためにコアの全周にケースを設けていた。特許文献1では、コア(特許文献1では「磁心」)が振動しケースと接触することで発生する騒音を防ぐため、例えば図1に示されているように、コアの上下にシートを配置していた。これに対して、本発明では、コア3の一部のみを覆う絶縁部材60によってコア3を保護することができる。これは、本発明では、緩衝部材81によって、コア3と絶縁部材60とを接着して固定でき、その結果、コア3の一部のみを覆う絶縁部材60によってコア3を保護できるためである。
さらに、緩衝部材81が弾性を有することから、コア3にかかる応力を低減でき、磁歪の影響を抑制できる。さらに、本発明では、特許文献1のように、コアの上下にシート(緩衝部材)を設けなくとも、コア3が、インダクタ部品内で安定に存在することができる。本発明では、緩衝部材81がコア3の一部を覆っているため、コアの全体を覆った場合には絶縁部材で占められていた部分を、コア3に置き換えることができ、コア3の断面積を大きくすることができる。その結果、インダクタ部品1のインダクタンス値を大きくすることができる。また、緩衝部材81を介して、絶縁部材60とコア3とを接着することにより、振動や衝撃によって絶縁部材60がコア3から剥がれることを防ぐことができる。
ここで、緩衝部材が弾性を有する場合とは、弾性率が、例えば1×10Pa以上1×10Pa以下の材料を用いて緩衝部材を構成することを示す。弾性率が上記の範囲にあることにより、緩衝部材81を介して絶縁部材60とコア3とを特に良好に接着することができ、また磁歪の影響を抑制できる。弾性率が低すぎる場合には、緩衝部材81を構成する材料が柔らかくなり、緩衝部材81の内部で破断してしまう。弾性率が高くなりすぎると、緩衝部材81を構成する材料が硬くなり、緩衝部材81とコア3との界面で剥離する。また、弾性率が高くなりすぎると、緩衝部材81とコア3とが接することから、コア3に対する磁歪の影響が大きくなる。
緩衝部材81を構成する材料としては、ウレタン樹脂やシリコン樹脂などを挙げることができる。このような材料は、弾性が特に良好であり、絶縁部材60とコア3との接着が良好であることから、本実施形態における使用に適している。絶縁部材60とコア3との接着が特に良好であることから、ウレタン樹脂を用いることが特に好ましい。例えば、弾性率が23MPa以上のウレタン樹脂を用いることができる。
緩衝部材81としてウレタン樹脂のような柔らかい樹脂を使用した場合には、コア3の表面の微細な凹凸形状に、上記の樹脂が入り込む。その結果、コア3と緩衝部材81との接触面積が大きくなり、両者間の接着強度を高めるアンカー効果が生じ、緩衝部材81とコア3とが良好に接着すると考えられる。
また、緩衝部材81としてウレタン樹脂のような柔らかい樹脂を使用した場合には、絶縁部材60の表面の微細な凹凸形状に、上記の樹脂が入り込む。その結果、絶縁部材60と緩衝部材81との接触面積が大きくなり、両者間の接着強度を高めるアンカー効果が生じ、緩衝部材81と絶縁部材60とが良好に接着すると考えられる。例えば、絶縁部材60を形成する材料としてベンゼン環を有する樹脂、例えば液晶ポリマー(LCP)を用い、緩衝部材81を構成する材料としてウレタン樹脂を用いた場合には、ベンゼン環とウレタン樹脂に含まれるC=O基との間に分子間力による相互作用が生じ、緩衝部材81と絶縁部材60との接着がさらに良好になると考えられる。
緩衝部材81は、コア3と絶縁部材60との間の一部に存在し、絶縁部材60とコア3との間に緩衝部材81の存在しない領域(以下において、「空隙部」とも称する)が存在する。具体的には、コア3の内周面303と絶縁部材の第1部分60aとの間の全域、および、コア3の外周面304と絶縁部材の第2部分60bとの間の全域に、緩衝部材81の存在しない領域である空隙部85が存在する。すなわち、絶縁部材60はコア3に直接接続されていない。上記のように、空隙部85が存在することにより、緩衝部材81を構成する材料が、絶縁部材60の端部からはみ出すことを抑制できる。緩衝部材81を構成する材料がはみ出た場合、コア3と絶縁部材60とを組み立てたときの寸法が大きくなる可能性があるが、上記のような構成を有することにより、本態様では緩衝部材81を構成する材料によって寸法が大きくなることを抑制できる。また、絶縁部材60の端部からはみ出た場合には、コイル3に干渉するおそれがあるが、本態様ではこの点についても回避できる。なお、絶縁部材60の端部とは、絶縁部材60とコア3との間の隙間の開口部側に存在する。
緩衝部材81は、コア3の第1端面301上に存在する。言い換えると、緩衝部材81は、コア3の第1端面301と絶縁部材60の第3部分60cとの間のみに存在する。このような構成を有することにより、緩衝部材81を構成する材料が、コア3と絶縁部材81との間からはみ出すことをより抑制できる。
図8に示すように、第1端面301は、仮想線で囲まれた長手部分端面33を2つ有する。長手部分端面33は、第1端面301のうち長手部分に位置する端面である。図8において、ハッチングで示す部分は、緩衝部材81の存在する領域である。第1端面301は緩衝部材81を2つ有する。
緩衝部材81は、長手部分端面33の少なくとも一部に存在し、本実施形態では、長手部分端面33の全域、すなわち長手部分端面33の面積の100%に存在する。
このような形状を有することにより、振動や衝撃によって絶縁部材60がコア3から剥がれることを防ぐことができる。また、緩衝部材81を構成する材料を塗布することにより緩衝部材81を設ける場合には、直線的な操作で緩衝部材81を設けることができる。したがって、上記の構造はこのような製造方法を用いる場合にも有利である。
緩衝部材81の厚みは、例えば、52.6μm以上である。このような厚みを有することにより、インダクタ部品1に衝撃が加わったときに、緩衝部材81が、コア3および/または断熱部材60から剥がれることを抑制できる。また、緩衝部材81の厚みは、例えば、105.1μm以下である。厚みが大きくなりすぎると、コア3の断面積が小さくなり、インダクタンス値が小さくなる。
好ましくは、緩衝部材81は、コア3の中心軸方向からみて、第1コイル41と重なる位置に存在する。緩衝部材81を介してコア3と絶縁部材60とが設けられていることから、コア3が絶縁部材60に対し自由に動くことを抑制でき、コア3の振動を低減できる。
絶縁部材60とコア3との間には、緩衝部材81のみが存在することが好ましい。言い換えると、緩衝部材81以外の他の部材が、絶縁部材60とコア3との間に含まれないことが好ましい。
なお、複数の緩衝部材81は、同じ形状、同じ厚み、および同じ面積を有する。
図6に示すように、インダクタ部品1は、さらに、第1コイル41および第2コイル42の一部を覆うコート部材90を有する。具体的に述べると、コート部材90は、第1コイル41における被膜410bから露出する導体部411a,412a,410aと、第2コイル42における被膜420bから露出する導体部421a,422a,420aとを覆う。つまり、コート部材90は、溶接部をも覆う。以上のように、コート部材90は、コア3の第1端面301側、すなわち、底板部21側に設けられる。
緩衝部材81、および絶縁部材60は、ケース2の底板部21側に配置される。このとき、コア3の第1端面301が底板部21に対向するように配置される。緩衝部材81および絶縁部材60が底板部21側に配置されることにより、インダクタ部品1の重心を底板部21側に寄せることができ、インダクタ部品1が揺れにくくなり、インダクタ部品1の設置の際の安定性を向上できる。
さらに、コート部材90も底板部21側に設けることにより、樹脂により形成される部材がすべて底板部21側に存在することとなる。樹脂により形成され部材には、インダクタ部品の使用時に熱が蓄積されることがあるが、このような部材を底板部21側に固めて設けることにより、底板部21を介して熱の放熱が容易になる。また、コート部材90により、第1コイル41および第2コイル42の位置ずれを防止し得る。さらに、コート部材90を、絶縁部材60と緩衝部材81とともに底板部21側に配置することにより、インダクタ部品1の重心を底板部21側に寄せることができ、インダクタ部品1の設置の際の安定性がさらに向上できる。
コート部材90の材料としては、例えば、熱硬化性のエポキシ系の樹脂を用いることができる。
なお、コート部材90は底板部21側以外の場所、すなわち、コイル3の第1端面301側以外の場所に設けられてもよく、例えばコイル3の第2端面302側に設けられてもよい。また、コート部材90は、折曲ピン部材410,420の導体部410a,420aと第2直線ピン部材412,422の導体部412a,422aとの一部を覆っていてもよい。
なお、本願では、コート部材90を、絶縁部材60とは別の部材と記載しているが、コート部材90を省略し、絶縁部材60を、溶接部を覆うように厚みを有する部材としてもよい。つまり、絶縁部材60は、コート部材90の役割を兼用してもよい。
(インダクタ部品の製造方法)
次に、インダクタ部品1の製造方法について説明する。
コア3の第1端面301の長手部分端面33、および/または、絶縁部材60の第3部分60cの面でありコア3の第1端面301に向かい合う面に、緩衝部材81を形成する。緩衝部材81の形成は、緩衝部材81の材料を、例えば、ディスペンサ塗布、スクリーン印刷、またはインクジェット法のような非接触方法を用いて供給することにより行うことができる。該材料は供給時には液状であることから、厚みがばらつき、必要な厚みが得られない可能性がある。したがって、コア3と絶縁部材60とを一定間隔で押さえつけた状態で硬化させ、必要な厚みを確保する。必要に応じて、硬化を促進するために加熱してもよい。
その後、図3に示すように、絶縁部材60を嵌め込んだコア3に、互いの巻回軸が並走するように第1コイル41および第2コイル42を巻回して、第1コイル41の露出する導体部411a,412a,410aの少なくとも一部と第2コイル42の露出する導体部421a,422a,420aの少なくとも一部を、コア3の第1端面301側に配置する。
その後、コア3の第1面301を上向きのまま、第1コイル41のそれぞれのピン部材を溶接し、第2コイル42のそれぞれのピン部材を溶接する。
その後、図4に示すように、底板部21にコア3およびコイル41,42を取り付け、その後、蓋部22を被せてケース2内に収納して、インダクタ部品1を製造する。
このような製造方法を用いることにより、インダクタ部品1の製造の工程数を低減することができ、インダクタ部品1をより容易に製造できる。
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態のインダクタ部品1Aにおける、コア3の第1端面301と緩衝部材81Aとを説明する説明図である。
インダクタ部品1Aは、第1実施形態のインダクタ部品1とは、緩衝部材の位置が相違する。この相違する点について以下に説明する。その他の構成は第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
絶縁部材60とコア3との間に、緩衝部材81Aが2つ設けられる。緩衝部材81Aは、長手部分端面33の少なくとも一部に存在し、本実施形態では、長手部分端面33の面積の50%に存在する。このような形状を有することにより、絶縁部材60とコア3との接着を確保できる。また、本実施形態は、コスト面からも有利である。
緩衝部材81Aの存在する領域は、長軸方向における長手部分31の中央を結ぶ線C1と重なる。好ましくは、緩衝部材81Aは、軸方向からみて、中央を結ぶ線C1に対して対称な形状を有する。本態様のように緩衝部材81Aを設けることにより、絶縁部材60とコア3とをより均一に接着することができる。
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態のインダクタ部品1Bにおける、コア3の第1端面301と緩衝部材81Aとを説明する平面図である。
インダクタ部品1Bは、第1実施形態のインダクタ部品1とは、緩衝部材の位置が相違する。この相違する点について以下に説明する。その他の構成は第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図10において、コア3の第1端面301の表面にて、仮想線で囲まれた領域である長手部分端面33と、長手部分端面33以外の部分である短手部分端面34が存在する。短手部分端面34は、第1端面301のうち短手部分に位置する端面である。
緩衝部材81Bは、長手部分端面33の全域と、中心軸方向からみて、短手部分端面の中央部分を除いた領域とにある。すなわち、本実施形態の緩衝部材81Bは、第1実施形態の緩衝部材81よりも広い範囲に設けられる。
このような構成を有することにより、緩衝部材81Bを介して、コア3と絶縁部材60とをより良好に接着することができる。
なお、本実施形態では、緩衝部材81Bは、長手部分端面33の全域と、中心軸方向からみて、短手部分端面34の中央部分を除いた領域とに存在するが、短手部分端面34における緩衝部材81Bの割合は本実施形態の割合に限定されない。
(第4実施形態)
図11は、第4実施形態のインダクタ部品1CのY方向の中央を通過するXZ断面の一部を拡大した拡大概略図である。
インダクタ部品1Cは、第1実施形態のインダクタ部品1とは、緩衝部材の形状において相違する。この相違する点について以下に説明する。その他の構成は第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
緩衝部材81Cは、コア3の第1端面301上と、内周面303の一部の上と、外周面304の一部の上に設けられる。具体的には、緩衝部材81Cは、コア3の第1端面301と絶縁部材60の第3部分60cとの間、コア3の内周面303と絶縁部材60の第1部分60aとの間、およびコア3の外周面304と絶縁部材60の第2部分60bとの間に設けられる。
緩衝部材81Cの存在しない領域である空隙部85Cは、コア3の内周面303と絶縁部材60の第1部分60aとの間の一部、および、コア3の外周面304と絶縁部材60の第2部分60bとの間の一部に存在する。空隙部85Cは、絶縁部材60の端部に存在する。
このような構成をとることにより、緩衝部材81Cを構成する材料が、緩衝部材81Cの端部からはみ出すことを抑制できる。緩衝部材81Cを構成する材料がはみ出た場合、コア3と絶縁部材60とを組み立てたときの寸法が大きくなる可能性があるが、上記のような構成をとることにより、緩衝部材81Cを構成する材料によって寸法が大きくなることを抑制できる。また、絶縁部材60の端部からはみ出た場合には、コイル3に干渉するおそれがあるが、本実施形態ではこの点についても回避できる。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。
第1~4実施形態において、コア3は嵌込溝35を有するが、別の実施形態においては嵌込溝35を有しない。この場合、コア3のXZ方向の断面は、矩形である。このような構成をとることにより、コア3と第1コイル41および第2コイル42との絶縁性を確保できる。さらに、コアの全表面を絶縁部材で覆った場合に比べて、コア3のXZ方向の断面における断面積を大きくすることができる。
緩衝部材81Aは、長手部分端面33の面積の50%を超えて100%未満存在してもよい。このような形状を有することにより、絶縁部材60とコア3との接着を確保できる。
緩衝部材81は、コア3の第1端面301と絶縁部材60との間に存在すればよく、第1~4実施形態の形状に限定されない。緩衝部材81は、例えば、コアの第1端面301と絶縁部材60の第3部分60cとの間、および、コアの内周面303と絶縁部材の第1部分60aとの間にわたって存在してもよく、コアの第1端面301と絶縁部材60の第3部分60cとの間、および、コアの外周面304と絶縁部材の第2部分60bとの間にわたって存在してもよい。
第1~4実施形態では、コア3の第1端面301において、複数の緩衝部材81の存在する領域が同じ面積を有するが、別の態様では、異なる面積を有していてもよい。
第1~4実施形態では、緩衝部材81が、コア3の中心軸方向からみて、長軸に対して左右対称に存在しているが、非対称に存在してもよい。
第1~4実施形態では、絶縁部材60とコア3との間には、緩衝部材81の存在しない領域、すなわち、空隙部が存在するが、これらの空隙部は存在しなくてもよい。言い換えると、緩衝部材81は、絶縁部材60とコア3との間の全ての空間を占めるように存在してもよい。インダクタ部品の外形寸法が大きくなることを抑制する観点からは、絶縁部材60とコア3との間から、緩衝部材81のはみ出しが存在しないことが好ましい。
1 インダクタ部品
2 ケース
21 底板部
22 蓋部
3 コア
31 長手部分
32 短手部分
33 長手部分端面
301 第1端面
302 第2端面
303 内周面
304 外周面
41 第1コイル
410 折曲ピン部材
410a 導体部
410b 被膜
411、412 第1、第2直線ピン部材
411a、412a 導体部
411c 取付片
42 第2コイル
420 折曲ピン部材
420a 導体部
420b 被膜
421、422 第1、第2直線ピン部材
421a、422a 導体部
421c 取付片
51~54 第1~第4電極端子
51a~54a 取付部
60 絶縁部材
81 緩衝部材
85 空隙部
90 コート部材

Claims (9)

  1. 環状のコアと、
    前記コアの一部を覆う絶縁部材と、
    前記コアおよび前記絶縁部材に巻回されたコイルと、
    弾性を有する緩衝部材と
    を備え、
    前記コアは、第1面と、前記第1面と交差する第2面と、前記第2面に向かい合い、かつ、前記第1面と交差する第3面とを有し、
    前記絶縁部材は、前記第1面、前記第2面の一部および前記第3面の一部を覆うように設けられ、
    前記コアと前記絶縁部材とは前記緩衝部材を介して接着されている、インダクタ部品。
  2. 前記緩衝部材が、前記絶縁部材と前記コアとの間の一部に存在し、前記絶縁部材と前記コアとの間に前記緩衝部材の存在しない領域が存在する、請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記領域が、前記絶縁部材の端部に存在する、請求項2に記載のインダクタ部品。
  4. 前記緩衝部材が、前記第1面と前記絶縁部材との間にのみ存在する、請求項1-3の何れか1項に記載のインダクタ部品。
  5. 前記コアの形状は、前記コアの中心軸方向からみて、長円形であり、
    前記コアは、前記コアの中心軸方向からみて、長軸に沿って延在し短軸方向に対向する一対の長手部分を有し、
    前記コアは、中心軸方向に対向する端面を有し、
    前記緩衝部材は、一方の前記端面における長手部分に位置する長手部分端面の少なくとも一部に存在する、請求項1-4のいずれか1項に記載のインダクタ部品。
  6. 前記緩衝部材は、前記長手部分端面の面積の50%以上100%以下存在する、請求項5に記載のインダクタ部品。
  7. 前記緩衝部材は、前記コアの中心軸方向からみて、少なくとも一方の前記長手部分において長軸方向の中央を結ぶ線と重なる、請求項5または6に記載のインダクタ部品。
  8. さらに、底板部を有し、
    前記コアの第1面が、前記底板部に対向するように配置され、
    前記絶縁部材および前記緩衝部材が、底板部側に配置される、請求項1-7の何れか1項に記載のインダクタ部品。
  9. 前記コアは、さらに、前記第1面に向かい合い、かつ、前記第2面および前記第3面と交差する第4面を有し、
    前記コアは、前記絶縁部材を嵌め込む嵌込溝を有し、
    前記嵌込溝は、前記コアの前記第1面、前記第2面および前記第3面に開口しており、前記コアの前記第1面の幅は、前記コアの前記第4面の幅よりも小さく、
    前記絶縁部材は、前記嵌込溝に嵌め込まれる、請求項1-8の何れか1項に記載のインダクタ部品。
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