JP7268557B2 - 免震構造体 - Google Patents
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Description
基礎20は、住宅やマンションに用いられる基礎であって、コンクリート製である。基礎20は、少なくとも建築物の外周に沿って形成されており、布基礎であってもベタ基礎であってもよい。各図においては、基礎20の立上り部21の一部のみが示されている。基礎20には、複数の柱脚支持材50が設けられており、各柱脚支持材50毎に免震構造体10が設けられるが、本実施形態では、1つの免震構造体10を例に説明がなされる。
図2及び図3に示されるように、アンカーボルト30は、基礎20に埋設されて凹部22の上面22Aから一部が突出している。アンカーボルト30は、上面22Aから突出する位置は特に限定されないが、長手方向11及び幅方向12の中央から突出することが好ましい。アンカーボルト30は、基礎20に埋設された配筋と結合されている。アンカーボルト30は、アンカー部材の一例である。上面22Aは、基礎20の上面の一例である。
図1及び図3に示されるように、基材40は、基礎20の凹部22に嵌合されて基礎20上に載置されている。基材40は、凹部22との嵌合によって、長手方向11に対して位置決めされている。基材40は平板形状であって、その表裏面が、長手方向11及び幅方向12に拡がる長方形である。基材40は、上下方向7、長手方向11及び幅方向12に沿った寸法が凹部22の各寸法と同じである。したがって、基材40の上面40Aは、立上り部21の上面21Aと同一平面を構成する。基材40は、好ましくは金属製であるが、樹脂製や木製であってもよい。
図1に示されるように、柱脚支持材50は、基材40上に載置される。柱脚支持材50は、柱80を支持するものである。また、柱脚支持材50は、地震等の揺れが生じると、基材40上をスライドするように滑る。
図5に示されるように、カバー部材60は、底板51上に載置される。カバー部材60の下面60Aと底板51の上面51Cとは当接しており、地震等の揺れによって両面が滑るようにして、カバー部材60に対して底板51が移動する。上面51Cと下面60Aとの間に生じる摩擦力は、適宜調整されている。
図2に示されるように、ナット70は、アンカーボルト30の上端部に螺合されて、基材40との間に、柱脚支持材50の底板51及びカバー部材60を挟み込む。ナット70により、柱脚支持材50の底板51及びカバー部材60からアンカーボルト30が抜けることなく、柱脚支持材50及びカバー部材60が基礎20に固定される。ナット70は、固定具の一例である。
柱80は、例えば木製の四角柱であって、住宅やマンション等の建築物における構造部材である。柱80は、柱脚支持材50に支持される。図2に示されるように、柱80の下面80Aには、上下方向7に沿って延びる挿入孔81が形成されている。柱80の側面80Bの下端部には、2つの貫通孔82が上下方向7に並んで形成されている。2つの貫通孔82は柱80を例えば幅方向12に貫通している。2つの貫通孔82は、挿入孔81の内部空間と連通している。
本実施形態では、第2挿通孔51Bの直径が第1挿通孔40Bの直径及び第3挿通孔63の直径より大きいため、地震等の揺れが生じたとき、柱脚支持材50の底板51は基材40とカバー部材60の間において滑ることができる。これにより、基礎20の揺れのエネルギーが当該滑りの摩擦により減らされて柱脚支持材50に伝達されることができる。また、基礎20上の複数の柱脚支持材50毎に当該免震構造体10を設けることで、基礎20と柱80との間に免震層を構成することができる。
上記実施形態では、4つの支持材53と、基部61から4つの突片62が相互に異なる2方向に沿って延びる十字形状のカバー部材60と、が用いられる例が示された。しかしながら、カバー部材60は、基部161から3つの突片162が相互に異なる3方向へそれぞれ延びるカバー部材160であってもよい。また、支持材53は、3つであってもよい。変形例1では、カバー部材160が用いられる免震構造体100の例について説明される。
カバー部材160の突片162が延びる3方向の内角がいずれも180度未満であることにより、カバー部材160が柱脚支持材50の底板51を押さえる位置の偏りが抑えられ、柱脚支持材50の底板51の一部が基材40から離れることが抑えられる。
最短距離D1が最短距離D2より短く、最短距離D3が最短距離D4より短くともよい。このとき、図10に示されるように、第2挿通孔51Bの直径は、アンカーボルト30の直径との差D7が基材40の短手方向(幅方向12)に沿った寸法と底板51の幅方向12に沿った寸法との差D8より小さく形成されれば、底板51は、基材40上から外側へはみ出さない。
20・・・基礎
22A・・・上面
30・・・アンカーボルト(アンカー部材の一例)
31・・・アンカー部材
40、440・・・基材
41B・・・第1挿通孔
50・・・柱脚支持材
51・・・底板
52・・・天板
53、253・・・支持材
51B・・・第2挿通孔
60・・・カバー部材
61・・・基部
62・・・突片
63・・・第3挿通孔
70・・・ナット(固定具の一例)
72・・・ボルト(固定具の一例)
80・・・柱
θ・・・内角
Claims (6)
- 基礎と、
上記基礎に埋設されて上記基礎の上面から突出するアンカー部材と、
厚さ方向に延びる第1挿通孔を有する平板形状であって、当該第1挿通孔に上記アンカー部材が挿通されて上記基礎上に載置された基材と、
厚さ方向に延びる第2挿通孔を有する底板、及び当該底板の上方に位置する天板を備えており、当該第2挿通孔に上記アンカー部材が挿通されて上記基材上に載置された柱脚支持材と、
厚さ方向に延びる第3挿通孔を有しており、当該第3挿通孔に上記アンカー部材が挿通されて上記底板上に載置されたカバー部材と、
上記アンカー部材に嵌合されて、上記第1挿通孔、上記第2挿通孔、及び上記第3挿通孔から上記アンカー部材が抜けないように固定する固定具と、
上記柱脚支持材の天板に支持された柱と、を備えており、
上記第2挿通孔の直径は、上記第1挿通孔の直径及び上記第3挿通孔の直径より大きく、
上記カバー部材は、上記底板が上記アンカー部材に対していずれの相対位置にあっても、上記底板の上面と当接している免震構造体。 - 上記カバー部材は、上記第3挿通孔を有する基部から、相互に異なる2方向に沿って4つの突片が延びる十字形状であり、
上記各突片は、上記底板の上面とそれぞれ当接している請求項1に記載の免震構造体。 - 上記カバー部材は、上記第3挿通孔を有する基部から、相互に異なる3方向へそれぞれ延びる3つの突片を少なくとも有しており、
上記各突片は、上記底板の上面とそれぞれ当接しており、
上記3方向の内角は、いずれも180度未満である請求項1に記載の免震構造体。 - 上記柱脚支持材は、上記底板と上記天板とを連結する複数の支持材を更に有しており、
上記複数の支持材は相互に離間しており、
上記複数の支持材の間に上記カバー部材の一部が位置することができる請求項1から3のいずれかに記載の免震構造体。 - 上記底板及び上記天板は矩形の平板であり、
上記支持材は、上記底板の矩形の四隅に位置する請求項4に記載の免震構造体。 - 上記基材は、上記基礎の上面に形成された凹部に嵌合されることにより、上記基礎が延びる方向に対して位置決めされている請求項1から5のいずれかに記載の免震構造体。
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2019
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