JP7267783B2 - 平坦化装置、平坦化方法及び物品の製造方法 - Google Patents

平坦化装置、平坦化方法及び物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、平坦化装置、平坦化方法及び物品の製造方法に関する。
半導体デバイスやMEMSなどの微細化の要求が進み、従来のフォトリソグラフィー技術に加えて、基板上の硬化性組成物(インプリント材、未硬化の樹脂、と呼ぶこともある)を型で成形し、硬化させ、基板上に硬化性組成物のパターンを形成する微細加工技術が注目を集めている。この技術は、インプリント技術とも呼ばれ、基板上に数ナノメートルオーダーの微細な構造体を成形することができる。
例えば、インプリント技術の一つとして、光硬化法がある。この光硬化法を採用したインプリント装置では、まず、基板上のインプリント領域であるショット領域に光硬化性の組成物をインクジェットなどの供給手段を用いて供給(塗布)する。次に、型(原版)のパターン部とショット領域の位置合わせを行いながら、型と基板に供給された組成物とを接触(押印)させ、組成物を型に充填させる。そして、光を照射することで組成物を硬化させ、型と硬化物とを引き離すことにより、パターンを有する硬化物(樹脂)が基板上に成形される。
また、インプリント技術を用いて、平坦な面を得る平坦化技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に開示された技術は、基板の表面に存在する下地パターンの段差に基づいて硬化性組成物を供給し、該組成物に平坦な型を接触させ、組成物を硬化することで平坦面を得るものである。
しかし、基板の外周近傍に供給された硬化性組成物は、平坦な型と接触させた際に濡れ拡がり、基板外にはみ出す可能性がある。
このため、基板の外周の近傍領域の組成物の供給および配置については、はみ出しに影響を与える可能性が高くなるため、その内側に供給される組成物よりも厳密に基板上に供給される必要がある。
特許文献2には、インプリント領域の外周ショット領域(基板の外周を含むショット領域に相当する)の硬化性組成物の配置方法について記載されている。インプリント装置において、組成物供給時の基板ステージの移動速度を変え、液滴の供給される供給間隔を制御して、インプリント領域外にはみだす組成物を制御する技術が開示されている。
しかし、特許文献2の方法では、基板ステージを移動させながら組成物の液滴を吐出する方式のため、基板に硬化性組成物が着滴(着弾)する際に、基板ステージの移動方向に対して、所望の位置からずれて配置されることがあり、これによって基板外へのはみ出しが生じる可能性がある。
ところで、特許文献1のような平坦化技術は、特許文献2で開示するショット領域よりも大面積の表面(例えば直径300mmシリコンウエハ)を一度に平坦化することに適している。
このような場合、基板面全体にわたって硬化性組成物を均一に配置する必要があり、一度の押印に使用される硬化性組成物の総量は当然多くなる。
すなわち、大面積に渡って効率良く基板上に平坦化された膜を形成するためには、大量の硬化性組成物を基板上に均一に配置する技術が必要である。
特表2011-529626号公報 特開2018-98507号公報
本発明は、基板上に供給された組成物が、型との接触の際に領域外にはみでることを低減し、且つ効率良く基板上に平坦化された膜を形成するための技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の一側面としての平坦化装置は、
型を用いて基板上の組成物を平坦化する平坦化装置であって、
前記基板を保持する基板保持部と、
前記基板上に前記組成物を供給する供給部と、
前記型を保持する型保持部と、
を有し、
前記供給部は、前記組成物の液滴を吐出する吐出部を有しており、
前記型と前記硬化性組成物との接触時に前記基板の外周から前記硬化性組成物がはみ出さないように、前記基板の外周領域とその内側領域とで前記供給部の供給条件を変更するものであり、前記吐出部および前記基板の移動を停止させた状態で前記外周領域に前記硬化性組成物を吐出するステップ供給と、前記基板を移動させながら前記外周領域の内側の領域に前記硬化性組成物を吐出するスキャン供給と、の2つの供給条件を有することを特徴とする。
本発明によれば、基板上に供給された硬化性組成物が、型との接触領域外にはみでることを低減し、且つ効率よく基板上に平坦化された膜を形成する平坦化装置を提供することができる。
第1実施形態を示す平坦化装置の概略断面図である。 第1実施形態を示す平坦化処理の概要を説明するための概略図である。 第1実施形態を示す硬化性組成物の供給に関する概略図である。 第1実施形態を示す硬化性組成物の供給に関するフローチャートである。 第2実施形態を示す硬化性組成物の供給に関する概略図である。 第2実施形態を示す硬化性組成物の供給に関するフローチャートである。 第3実施形態を示す型と硬化性組成物の接触時(押印)時の硬化性組成物の拡がり方を説明するための概略図である。
以下に、本発名の好ましい実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において、同一の部材については、同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
図1は、平坦化装置1を示した図である。平坦化装置1は、基板10上に供給された硬化性組成物9(組成物)と型7(原版、モールド、あるいはテンプレートと呼ばれることもある)とを接触させる。そして、硬化性組成物9に硬化用のエネルギーを与えることにより、基板10上に平坦化膜を形成する。
硬化性組成物9は、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する組成物であり、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物が用いられる。
硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が150nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光である。
このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物または溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種が用いられると良い。
本実施形態では、平坦化装置1は、光の照射により硬化性組成物を硬化させる光硬化法を採用するものとして説明する。また、以下では、基板上の硬化性組成物に対して光を照射する、後述の照射光学系の光軸に平行な方向をZ軸方向とし、Z軸方向に垂直な平面内で互いに直交する2方向をX軸方向及びY軸方向とする。
型7は、光の照射工程を考慮して光透過性の材料で構成される。型7の材料として、具体的には、ガラス、石英、PMMA(Polymethyl Methacrylate)、ポリカーボネート樹脂等の光透過性樹脂、透明金属蒸着膜、ポリジメチルシロキサン等の柔軟膜、光硬化膜、金属膜等が好ましい。なお、型7は、平坦化する対象の基板のサイズよりも大きいものであることが好ましいが、同等あるいは小さいサイズのものであってもよい。
型7の形状は、直径が300mmよりも大きく、500mmよりも小さい円形が好ましいが、これに限られない。また、型7の厚さは、好適には、0.25mm以上2mm未満であるが、これに限られない。
基板10は、ガラス、セラミックス、金属等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。基板10としては、具体的に、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英を材料に含むガラスウエハなど半導体デバイス用基板として知られているものから任意に選択することができる。なお、基板10の外形として、典型的には、直径300mmの円形のものであるが、これに限らない。また、基板10の表面には、シランカップリング処理、シラザン処理、有機薄膜の製膜等の表面処理により、密着層を形成し、硬化性組成物との密着性を向上させた基板を用いてもよい。
図1を用いて、平坦化装置1の各部について説明する。型保持部3は、真空吸着力や静電気力によって型7を引き付けて保持する型チャック11と、型チャック11を保持して型7を移動させる型移動機構12とを含む。型チャック11及び型移動機構12は、照射部2からの光が基板10の上の硬化性組成物9に照射されるように、中心部(内側)に開口13を有する。型移動機構12は、基板10の上の硬化性組成物9への型7の押し付け(押印)、又は、基板10の上の硬化性組成物9からの型7の引き離し(離型)を選択的に行うように、型7をZ軸方向に移動させる。
型移動機構12に適用可能なアクチュエータは、例えば、リニアモータやエアシリンダを含む。型移動機構12は、型7を高精度に位置決めするために、粗動駆動系や微動駆動系などの複数の駆動系から構成されていても良い。
また、型移動機構12は、Z軸方向だけではなく、X軸方向やY軸方向に型7を移動可能に構成されていても良い。更に、型移動機構12は、型7のθ(Z軸周りの回転)方向の位置や型7の傾きを調整するためのチルト機能を有するように構成されていても良い。
照射部2は、光源(不図示)と照射光学系(不図示)を有し、照射光学系は後述の光学素子を組み合わせたものを備える。照射部2は、平坦化処理において、型7を介して、基板10の上の硬化性組成物9に光8(例えば、紫外線)を照射する。照射部2は、光源と、光源からの光を平坦化処理に適切な光8の状態(光の強度分布、照明領域など)に調整するための光学素子(レンズ、ミラー、遮光板など)とを含む。本実施形態では、光硬化法を採用しているため、平坦化装置1が照射部2を有している。但し、熱硬化法を採用する場合には、平坦化装置1は、照射部2に代えて、硬化性組成物(熱硬化性組成物)を硬化させるための熱源を有することになる。
基板チャック(基板保持部)14は、真空吸着力や静電気力によって基板10を引き付けて保持する。補助部材15は、基板チャック14に保持された基板10を取り囲むようにして、基板チャック14の周囲に配置されている。また、補助部材15の上面と基板チャック14に保持された基板10の上面とがほぼ同じ高さになるように、補助部材15が配置されている。基板チャック14はステージ駆動機構16上に搭載される。ここで、基板チャック14、ステージ駆動機構16を合わせて基板ステージ4(移動部)とする。基板ステージ4は、XY面内で移動可能である。型7を基板10の上の硬化性組成物9に押し付ける際に基板ステージ4の位置を調整することで型7の位置と基板10の位置とを互いに整合させる。基板ステージ4に適用可能なアクチュエータは、例えば、リニアモータやエアシリンダを含む。また、基板ステージ4は、X軸方向やY軸方向だけではなく、Z軸方向に基板10を移動可能に構成されていても良い。なお、平坦化装置1における型7の押印及び離型は、型7をZ軸方向に移動させることで実現する。ただし、基板10をZ軸方向に移動させることで実現させても良い。また、型7と基板10の双方を相対的にZ軸方向に移動させることで、型7の押印及び離型を実現しても良い。また、基板ステージ4は、基板10のθ(Z軸周りの回転)方向の位置や基板10の傾きを調整するためのチルト機能を有するように構成されていても良い。
また、基板ステージ4は、その側面に、X、Y、Z、ωx、ωy、ωzの各方向に対応した複数の参照ミラー17を備える。これに対して、平坦化装置1は、これらの参照ミラー17にそれぞれヘリウムネオンなどのビームを照射することで基板ステージ4の位置を測定する複数のレーザー干渉計18を備える。
なお、図1では、参照ミラー17とレーザー干渉計18との1つの組のみを図示している。レーザー干渉計18は、基板ステージ4の位置を実時間で計測し、後述する制御部6は、このときの計測値に基づいて基板10(基板ステージ4)の位置決め制御を実行する。また、基板ステージ4の位置を計測するためにエンコーダを用いてもよい。
供給部5(組成物供給部)は型保持部3の近傍に設置され、基板10上に組成物(硬化性組成物)9を供給する。供給部5は、供給方式としてインクジェット方式を採用し、未硬化状態の組成物9を収容する容器19と、吐出部20とを含む。
容器19は、その内部を硬化性組成物9の硬化反応を起こさないような、例えば若干の酸素を含む雰囲気としつつ、硬化性組成物9を管理可能とするものが望ましい。また、容器19の材質は、硬化性組成物9にパーティクルや化学的な不純物を混入させないようなものとすることが望ましい。
吐出部20は、例えば複数の吐出口を含むピエゾタイプの吐出機構(インクジェットヘッド)を有する。硬化性組成物9の供給量(吐出量)は、0.1~10pL/滴の範囲で調整可能である。なお、硬化性組成物9の全供給量は、基板の段差や、平坦化膜の厚さなど適宜決定される。供給部5は、後述する制御部6からの動作指令に基づいて、硬化性組成物9を液滴として基板10上に分散させて供給させ、供給位置や供給量などを制御する。
アライメント計測部21は、基板10上に形成されているアライメントマークを計測する。また、平坦化装置1は、基板ステージ4を載置し基準平面を形成する定盤22と、型保持部3を固定するブリッジ定盤23と、定盤22から延設され、床面からの振動を除去する除振器24を介してブリッジ定盤23を支持する支柱25とを備える。さらに、平坦化装置1は、共に不図示であるが、型7を装置外部と型保持部3との間で搬入出させる型搬送部や、基板10を装置外部と基板ステージ4との間で搬入出させる基板搬送部などを含み得る。
制御部6は、CPUやメモリなどを含む、少なくとも1つのコンピュータで構成される。また、制御部6は、平坦化装置1の各構成要素に回線を介して接続され、メモリに格納されたプログラムに従って、平坦化装置1の各構成要素の動作及び調整などを制御する。また、制御部6は、平坦化装置1の他の部分と一体で(共通の筐体内に)構成してもよいし、平坦化装置1の他の部分とは別体で(別の筐体内に)構成してもよい。
次に、図2(a)から図2(d)を参照して、平坦化処理について概要を説明する。
本実施形態では、基板全面上の硬化性組成物を型と接触させて、硬化性組成物を平坦化させる処理について説明するが、基板の一部の領域上の硬化性組成物と型を接触させて、複数回繰り返すことで、基板全面に平坦化膜を形成させてもよい。
本形態において、平坦化は図2に示すような下地パターンの凹凸などの短周期的な表面凹凸を平坦化することが主な目的であり、図2のように基板全体の長周期的なうねりに対する平坦化は必須ではない。
まず、図2(a)に示すように、下地パターン10aが形成されている基板10上に供給部5より硬化性組成物9を供給する。
次に、図2(b)に示すように、基板10上に供給された硬化性組成物9に型7を接触させる。
その後、図2(c)のように、照射部2より光6を照射し、硬化性組成物9を硬化させて、型7を硬化性組成物9から引き離し、基板10上に平坦化膜を形成する。
以上が、通常の平坦化処理であるが、本発明の硬化性組成物9の供給方法について詳細に説明する。硬化性組成物9は、供給部5より吐出される。
通常、基板ステージ4の駆動とともに硬化性組成物9を吐出して基板10上に着滴させるスキャン供給が用いられる。スキャン供給は、硬化性組成物9を基板10上に供給する時間が短く、スループット向上につながる。しかし、基板ステージ4の駆動と供給部5の吐出タイミングのずれなどで、本来、供給されなければいけない位置に対して、ずれが生じることがある。特に、基板ステージ4の駆動方向と平行な方向に対しては、大きくずれることがある。
特に、基板10の外周部において、供給位置がずれると、平坦化処理する際に、基板10の外に、硬化性組成物9がはみだす、もしくは、基板10の縁まで硬化性組成物9が到達しない場合(未充填)がある。
硬化性組成物9が基板10の外周部よりはみだすと、基板ステージ4に付着するなどして平坦化装置1が汚染されることがある。
また、硬化性組成物9が到達しないと、基板10上に均一な平坦化膜を形成できなくなる。
そのため、本発明は、基板10の中心領域は、スキャン供給で硬化性組成物9を高速かつ大量に供給し、基板10の外周領域では、基板ステージ4をステップ駆動させて、基板ステージ4を一旦停止させる。完全に停止した後に、吐出部5から硬化性組成物9を吐出する(ステップ供給)。
当該ステップ供給により、基板ステージ4の駆動や、供給部5との吐出タイミングによる供給位置のずれが低減され、硬化性組成物9の供給位置の精度が向上する。
すなわち、本実施形態は、吐出部および基板の移動を停止させた状態で外周領域に硬化性組成物を吐出するステップ供給と、基板を移動させながら外周領域の内側の領域に硬化性組成物を吐出するスキャン供給と、の二つの供給条件を有しており、型と硬化性組成物との接触時に基板の外周から硬化性組成物がはみ出さないように、基板の外周近傍の領域とその内側領域とで供給部の供給条件を変更するものである。
本発明において外周領域は、基板の外周端を含み、基板中心を含む内側領域を囲むように配置された外周近傍の領域である。
硬化性組成物の外周からのはみ出しを考慮すべき領域として任意に設定して良いが、基板の中心から外周までの距離(R)に対して、0.8R以上、好ましくは0.9R以上、さらに好ましくは0.95R以上離れた領域を外周領域と設定しても良い。0.8R以上の外周領域とは、基板の中心から0.8Rから1Rまでの距離が離れた領域のことを言う。
基板表面に同一の下地パターンがアレイ状に配置されている場合、完全な下地パターンが配置されていない外周近傍の領域(欠けた下地パターンの領域)とすることもできる。
図3と図4を用いて、詳細に説明する。図3は、本発明の硬化性組成物9の供給に関する概略図、図4は、供給方法に関するフローチャートである。
基板10の表面に、あらかじめ下地パターンが形成されているものを好適に使用できる。
平坦化装置1に基板10を導入する際に、図3(a)に示すように、計測部により基板10の表面に形成されているアライメントマーク26を計測する。
アライメントマークを計測し、基板10の外周領域に供給される硬化性組成物9の位置を算出する(S101)。当該アライメントマーク26の位置情報から、基板の外周領域に形成された下地パターンの位置情報を取得する。得られた下地パターンの位置情報に基づいて、ステップ供給における供給位置及び供給量が決定される。この際、供給位置に関しては、後述するグリッド間隔27も考慮されることになる。
以下に、スキャン供給は、所定のグリッド間隔で液滴を吐出するものであり、ステップ供給は、外周と硬化性組成物が配置されたグリッドの最外位置との間の領域に吐出する形態について説明する。
まず、図3(b)に示すように基板10の中心領域を、スキャン供給28によって、硬化性組成物9を供給する(S102)。
スキャン供給28の際の硬化性組成物9の供給位置は、基板ステージ4の駆動速度と、供給部5との吐出タイミングと、吐出部20に形成されている吐出孔の間隔によって、決定される。そのため、最少の間隔(グリッド間隔27)が存在することになる。
その次に、図3(c)に示すようにアライメントマーク26の計測から算出した基板10の外周領域に、ステップ供給29により、硬化性組成物9を供給する(S103)。
S102とS103との間には、時間差が生じる。硬化性組成物9は、基板10上に供給されてから、徐々に蒸発してしまう。そのため、平坦化処理するまでの間に、S102で供給した硬化性組成物9と、S103で供給した硬化性組成物9の供給量が異なってしまう。
均一な平坦化膜が形成できなくなってしまうため、S103のステップ供給29では、各供給位置に対して、S102や、S103の各供給時間を考慮して、吐出量を補正し、平坦化処理するまでに、同じ供給量になるようにする。
本実施例では、先に基板10の中心領域をスキャン供給28で硬化性組成物9を供給し、次に、基板10の外周領域をステップ供給29で硬化性組成物9を供給しているが、その逆でもよい。
先に、基板10の外周領域をステップ供給29し、次に基板10の中心領域をスキャン供給28する。その際も、ステップ供給29時には、硬化性組成物9の蒸発を考慮して、吐出量を補正しながらステップ供給29を実施する。
基板10上に供給された硬化性組成物9と型7とを接触させる(S104)。光を照射させ硬化性組成物9を硬化させ、型7を基板10から剥離して、下地パターンが形成された基板10上に平坦化膜を形成することができる(S105、S106)。
基板10の外周領域をステップ供給することで、硬化性組成物9の供給位置の精度が向上する。基板が10の外周領域に適切な配置に硬化性組成物9が供給されることで、浸み出し、または、未充填を低減することができる。
以上により、本実施形態に係る平坦化装置によれば、基板上に供給された硬化性組成物が、基板外にはみでることなく、基板上に効率よく平坦化された膜を形成することができる。
本実施形態においては、硬化性組成物に接触させる型が基板よりも大きく、基板表面全体を覆うように押印する構成のため、300mmシリコンウエハのような基板全体を一括して平坦化させることができる。
また、押印時に硬化性組成物が型から受ける押圧により、基板の内側では比較的流動性をもって凹部に充填され易くなるため、外周近傍ほどの液滴配置の位置精度は必要ない。
これとは逆に、外周近傍においては、内側から外側に押し出される組成物の影響などにより、わずかな位置ずれによっても外周からのはみ出しの原因となる可能性がある。
本実施形態は、上述したように、外周近傍の正確な位置に正確な量を配置するステップ供給と、その内側の領域に高速に供給するスキャン供給の2つの供給条件を有することで、基板上に供給された硬化性組成物が、型との接触領域外にはみでることを低減し、且つ効率よく基板上に平坦化された膜を形成することができる。
<第2実施形態>
次に、図5と図6に基づいて第2実施形態の平坦化装置について説明する。尚、ここで言及しない事項は、第1実施形態に従い得る。
第1実施形態では、基板10の外周領域の硬化性組成物9の供給位置は、スキャン供給28で決定されるグリッド間隔27で決定していた。グリッド間隔27で供給する際に、グリッド間隔27が直線に対して、基板10の縁は、曲線であるため、最適な場所に硬化性組成物9を供給することができない場合がある。また、基板10の位置決めマーク30(ノッチ、オリフラなど)のような特殊な領域や、下地パターンによっては、グリッド間隔27ではない箇所に供給しないといけない場合がある。そのため、第2実施形態では、ステップ供給29の際に、図5のようにグリッド間隔27にとらわれず、供給する。
図6に示すフローチャートに従って供給を実施する。基板10の表面に形成されているアライメントマーク26を計測する。アライメントマーク26を計測し、基板10の外周領域に供給される硬化性組成物9の位置を算出する(S201)。S201では、第1実施形態と同様に、所定のグリッド間隔27に基づいた供給位置の算出となっている。下地パターンや、硬化性組成物9の浸み出し、もしくは、未充填が発生しやすい箇所、基板10の位置決めマーク30の情報から、S201で決定された供給位置を補正する(S202)。硬化性組成物9の浸み出し、もしくは、未充填が発生しやすい箇所の算出は、事前に平坦化処理をして、場所を特定しておいてもよい。基板10の中心領域を、スキャン供給28によって、硬化性組成物9を供給する(S203)。S202で算出した供給位置に対して、ステップ供給29により、硬化性組成物9を供給する(S204)。ステップ供給29する際に、グリッド間隔27からの距離を、オフセットとして、基板ステージ4で補正する、または、吐出部5を移動させて補正し、供給する。
また、第1実施形態に記載されているように、硬化性組成物9の蒸発を考慮して、吐出量を補正、スキャン供給28とステップ供給29の工程をいれかえてもよい。基板10上に供給された硬化性組成物9と型7とを接触させる(S205)。光を照射させ硬化性組成物9を硬化させ、型7を基板10から剥離して、下地パターンが形成された基板10上に平坦化膜を形成することができる(S206、S207)。
基板10の外周領域をステップ供給することで、硬化性組成物9の供給位置の精度が向上する。また、下地パターン、基板10の外周形状や、位置決めマークに応じて適切な配置に硬化性組成物9が供給されることで、浸み出し、または、未充填を低減することができる。
以上により、本実施形態に係る平坦化装置によれば、基板上に供給された硬化性組成物が、基板外にはみでることなく、基板上に効率よく平坦化された膜を形成することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態の平坦化装置について説明する。尚、ここで言及しない事項は、第1及び第2実施形態に従い得る。
第1及び第2実施形態では、ステップ供給29をする基板10の外周領域は、硬化性組成物9の蒸発を考慮して、吐出量を補正している。
図7に示すように型7を基板10上に供給された硬化性組成物9に接触させる際に、型7と硬化性組成物9との間の空気のトラップを防ぐために、型7を凸状に撓ませながら硬化性組成物9と接触させることがある。それにより、型7が基板10の中心から接触させて、基板中心から外周に向かって、接触し、空気のトラップを防ぐことができる。その際に、硬化性組成物9は、先に接触した基板10の中心から外周にかけて濡れ拡がっていく。
そのため本実施形態では、蒸発量に加えて、中心から濡れ拡がってくる硬化性組成物の量も考慮して補正する。
具体的には、基本となる吐出量(設定した平坦化膜の膜厚に対して決定される吐出量(蒸発量の補正も含む))に対して、濡れ拡がってくる硬化性組成物量を見積もり、この分を差し引いた量を供給量とする。
以上により、本実施形態に係る平坦化装置によれば、基板上に供給された硬化性組成物が、基板外にはみでることを低減し、基板上に効率よく平坦化された膜を形成することができる。
<第4実施形態>
(物品製造方法)
次に、前述の平坦化装置または平坦化方法を利用した物品(半導体IC素子、液晶表示素子、カラーフィルタ、MEMS等)の製造方法を説明する。当該製造方法は、前述の平坦化装置を用いて、基板(ウエハ、ガラス基板等)に配置された組成物と型を接触させて平坦化させ、組成物を硬化させて組成物と型を離す工程とを含む。そして、平坦化された組成物を有する基板に対して、リソグラフィ装置を用いてパターンを形成するなどの処理を行う工程と、処理された基板を他の周知の加工工程で処理することにより、物品が製造される。他の周知の加工工程には、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。本製造方法によれば、従来よりも高品位の物品を製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 平坦化装置
4 基板ステージ
7 型
9 硬化性組成物
10 基板
10a 下地パターン
20 吐出部
26 下地パターンのアライメントマーク
28 スキャン供給
29 ステップ供給

Claims (9)

  1. 基板上に硬化性組成物を供給し、型を該硬化性組成物に接触させた状態で硬化させることで平坦な面を形成する平坦化装置であって、
    基板を保持する基板保持部と、
    前記基板上に硬化性組成物を供給する供給部と、
    型を保持する型保持部と、
    を有し、
    前記供給部は、前記組成物の液滴を吐出する吐出部を有しており、
    前記型と前記硬化性組成物との接触時に前記基板の外周から前記硬化性組成物がはみ出さないように、前記基板の外周領域とその内側領域とで前記供給部の供給条件を変更するものであり、前記吐出部および前記基板の移動を停止させた状態で前記外周領域に前記硬化性組成物を吐出するステップ供給と、前記基板を移動させながら前記外周領域の内側の領域に前記硬化性組成物を吐出するスキャン供給と、の2つの供給条件を有する
    ことを特徴とする平坦化装置。
  2. 前記スキャン供給は、所定のグリッド間隔で液滴を吐出するものであり、
    前記ステップ供給は、基板の外周領域と前記硬化性組成物が供給されたグリッドの最外位置との間の領域に吐出するものである請求項に記載の平坦化装置。
  3. 前記基板の外周領域に形成された下地パターンの位置情報に基づいて、前記ステップ供給における供給位置及び供給量が決定される請求項1または2に記載の平坦化装置。
  4. 前記基板の外周領域に形成された下地パターンの位置情報を計測する計測部を有する請求項1からのいずれか一項に記載の平坦化装置。
  5. 前記基板の外周領域に前記硬化性組成物を供給する際に、前記組成物の蒸発量をもとに吐出量を補正することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の平坦化装置。
  6. 供給部を用いて基板上に硬化性組成物を配置し、型を該硬化性組成物に接触させた状態で硬化させることで平坦な面を形成する平坦化方法であって、
    前記基板上に前記硬化性組成物を供給するとき、
    前記型と前記硬化性組成物との接触時に、前記基板の外周領域から前記硬化性組成物がはみ出さないように、前記基板の外周領域とその内側領域とで前記供給部の供給条件を変更するものであり、前記吐出部および前記基板の移動を停止させた状態で前記外周領域に前記硬化性組成物を吐出するステップ供給と、前記基板を移動させながら前記外周領域の内側の領域に前記硬化性組成物を吐出するスキャン供給と、の2つの供給条件を有することを特徴とする平坦化方法。
  7. 吐出部を有する硬化性組成物の供給部および前記基板の移動を停止させた状態で前記外周領域に前記硬化性組成物を吐出するステップ供給工程と、
    前記基板を移動させながら前記外周領域の内側の領域に前記硬化性組成物を吐出するスキャン供給工程と、を有する請求項に記載の平坦化方法。
  8. 請求項1から6のいずれか一項に記載の平坦化装置を用いて、基板上の硬化性組成物を平坦化する工程と、平坦化された組成物を有する基板を処理する工程と、処理された基板から物品を得ることを特徴とする物品の製造方法。
  9. 請求項6または7に記載の平坦化方法を用いて、基板上の組成物を平坦化する工程と、平坦化された組成物を有する基板を処理する工程と、処理された基板から物品を得ることを特徴とする物品の製造方法。
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