JP7265674B6 - 超音波洗浄装置およびその製造方法 - Google Patents

超音波洗浄装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 0007265674000001
【課題】処理槽に対するボルトの溶接面の狭小化とともに、溶接と接着剤による接着固定とを併用し、処理槽と超音波振動子の固定強度を強化する。
【解決手段】超音波振動子(6)の固定孔(92)のねじ径より小径のねじ部(104)を有するボルト(82)と、前記固定孔と前記ねじ部の間に介装させるねじ径変換部材(86)と、処理槽(4)に対する前記ボルトの溶接と、前記処理槽に対する前記超音波振動子の接着剤(90)による接着とにより、前記処理槽に前記超音波振動子を固定する固定構造とを含んでいる。
【選択図】 図3

Description

特許法第30条第2項適用 ・試験日、試験をした場所 1.2021年 10月18日~11月15日、ホテルザセレスティン東京芝 セレスティンダイニング ラ プルーズ東京 2.2021年 10月21日、帝国ホテル 3.2021年 11月11日、丁子屋栄
本開示は、超音波の振動作用によりたとえば、野菜などの被洗浄物を洗浄する超音波洗浄装置およびその製造方法に関する。
超音波洗浄では処理槽に充填された処理液中に被洗浄物としてたとえば、野菜、果実、生鮮食料品、工業製品、装身具などを浸し、超音波を作用させる。超音波の発生源である超音波振動子は処理槽の外底部に設置し、処理槽の外部から処理液中に超音波を付与する。
この超音波洗浄に関し、たとえば、特許文献1や特許文献2には、処理槽の底部外面に超音波振動子を取り付け、処理槽に充填された処理水に洗浄対象物を浸漬した状態で超音波振動子が発生する超音波を処理槽内に付与し、洗浄対象物の超音波洗浄を行うことが開示されている。
特開2013-233502号公報 特開2017-192324号公報
ところで、処理槽に対して超音波振動子は強固に固定する必要があり、その固定手段には溶接や接着剤などが用いられている。超音波振動子の固定に接着剤を用いた場合、処理槽を構成する金属材料が肉薄であっても、処理槽を変形させることなく取り付けることができる。この場合、他の部材による補強たとえば、ボルトによる締付けがないため、超音波振動子の固定強度は接着剤のみに依存している。このため、接着剤層が長期に亘って超音波振動を受けて劣化すると、接着力が低下するなどの課題がある。
超音波振動子の固定に溶接を用いる場合、処理槽の外底部にスタッド溶接によってたとえば、10mm径のボルトを立て、このボルトに超音波振動子が取り付けられる。処理槽にたとえば、0.6mm程度の薄板を用いれば、処理槽を低コスト化できる反面、ボルトを溶接する際に処理槽にクラックなどの損傷を生じさせるおそれや、処理槽の槽壁に対して直角にボルトを立てることができない場合がある。処理槽に対する超音波振動子の固定角度のばらつきは、超音波振動に偏りを生じさせるという課題がある。処理槽にクラックが生じると、処理水の漏洩など、処理槽の本来の機能が損なわれるという課題がある。処理槽とボルトの溶接強度を高めるには、処理槽の板厚を厚くすればよいが、処理槽の板厚を厚くすることは処理槽の軽量化を妨げ、製造コストを増大させるなどの課題がある。
そこで、本開示の目的は、上記課題に鑑み、処理槽に対するボルトの溶接面の狭小化とともに、溶接と接着剤による接着固定とを併用し、処理槽と超音波振動子の固定強度を強化することにある。
上記目的を達成するため、本開示の超音波洗浄装置の一側面によれば、超音波振動子の固定孔のねじ径より小径のねじ部を有するボルトと、前記固定孔と前記ねじ部の間に介装させるねじ径変換部材と、処理槽に対する前記ボルトの溶接と、前記ボルトと前記ねじ径変換部材との間に遊び部を持たせた前記ボルトと前記ねじ径変換部材の結合と、前記遊び部内の接着剤による前記ボルトと前記ねじ径変換部材の接着と、前記処理槽に対する前記超音波振動子の接着剤による接着とにより、前記処理槽に前記超音波振動子を固定する固定構造とを含む。
上記目的を達成するため、本開示の超音波洗浄装置の製造方法の一側面によれば、超音波振動子の固定孔のねじ径より小径のねじ部を有するボルトを処理槽に溶接する工程と、前記ボルトとねじ径変換部材との間に遊び部を持たせて前記ボルトと前記ねじ径変換部材を結合させてから、前記ボルトと前記ねじ径変換部材を前記遊び部内の接着剤により接着させ、前記ボルトに装着した前記ねじ径変換部材前記超音波振動子を取り付ける工程と、前記処理槽に前記超音波振動子を接着剤により接着する工程とを含む。
この超音波洗浄装置の製造方法において、前記超音波振動子の前記固定孔と前記ねじ径変換部材との間に両者が離脱しない程度の緩みを持たせ、または、前記ボルトと前記ねじ径変換部材との間のねじ径に両者が離脱しない程度の緩みを持たせることにより、前記処理槽に前記超音波振動子を接着剤により接着する際、前記処理槽に対して前記ボルト上の前記超音波振動子の角度を補正する工程をさらに含む。
本開示によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 処理槽に対する超音波振動子の固定強度を強化でき、処理槽から超音波振動子の脱落などを防止できる。
(2) 処理槽に固定するボルトの溶接面積を狭小化でき、溶接時の処理槽に対する溶接による負荷を低減でき、溶接による処理槽の損傷を回避でき、処理槽に肉薄の板材を使用できるので、処理槽の軽量化とともに、超音波出力を減衰させることなく処理槽の外底部から槽内に作用させることができ、洗浄効率を高めることができる。
(3) 処理槽に対する溶接範囲を狭小化したボルトの溶接と、処理槽に対する超音波振動子の接着剤による接着固定との併用により、処理槽に対して超音波振動子を固定するので、溶接固定と接着固定との相乗効果が得られるとともに、処理槽に対する超音波振動子の密着固定が得られ、固定の安定化と、超音波振動の処理槽に対する入力効率を高めることができる。
(4) ボルトと超音波振動子との間にねじ径変換部材を介在させた超音波洗浄装置の製造方法において、ボルトとねじ径変換部材との間に両者が離脱しない程度の緩みを持たせ、または、超音波振動子の固定孔とねじ径変換部材との間に両者が離脱しない程度の緩みを持たせることにより、接着剤による固定前に処理槽に対する超音波振動子の角度補正を行うことができ、溶接時のボルトの角度歪みを補完することができ、処理槽に対して超音波振動子を適正角度に微調整して設定できる。これにより、超音波振動子の出力超音波を均一かつ効率的に処理槽内部に伝達させることができ、洗浄効率の向上を図ることができるとともに、不要振動の防止、超音波動作の安定化、超音波振動に伴う不可聴域の高周波を含む騒音発生を防止できる。
(5) 超音波振動子の固定孔にボルトをねじ止めする超音波洗浄装置の製造方法において、超音波振動子の固定孔とボルトとの間に両者が離脱しない程度の緩みを持たせることにより、接着剤による固定前に処理槽に対する超音波振動子の角度補正を行うことができ、溶接時のボルトの角度歪みを補完することができ、処理槽に対して超音波振動子を適正角度に微調整して設定できる。これにより、同様に、超音波振動子の出力超音波を均一かつ効率的に処理槽内部に伝達させることができ、洗浄効率の向上を図ることができるとともに、不要振動の防止、超音波動作の安定化、超音波振動に伴う不可聴域の高周波を含む騒音発生を防止できる。
図1は、第一の実施の形態に係る超音波洗浄装置の機能部を示す図である。 図2は、操作パネル側から見た超音波洗浄装置を示す斜視図である。 図3は、超音波振動子の取付け構造を示す部分断面図である。 図4のAは超音波振動子の固定孔を示す断面図、図4のBはねじ径変換部材を示す断面図、図4のCはボルトを示す側面図である。 図5のAはボルトの溶接工程を示す図であり、図5のBはねじ径変換部材の装着および超音波振動子の接着工程を示す図である。 図6のAはボルトの固定状態およびねじ径変換部材を示す図であり、図6のBはねじ径変換部材の装着状態を示す図であり、図6のCは軸芯補正後の超音波振動子の取付け状態を示す部分断面図である。 図7は、第二の実施の形態に係るボルトを示す側面図である。 図8のAはボルトの溶接工程を示す図であり、図8のBは超音波振動子の接着工程を示す図である。 図9は、超音波振動子の取付け構造を示す部分断面図である。 図10のAは第三の実施の形態に係るボルトの溶接工程を示す図であり、図10のBは超音波振動子の接着工程を示す図である。 図11は、第三の実施の形態に係る超音波振動子の取付け構造を示す部分断面図である。 図12のAは、ねじ径変換部材の正面図であり、図12のBは、図12のAのXIIB-XIIB断面図であり、図12のCは、ねじ部を示す拡大断面図である。
〔第一の実施の形態〕
図1は、第一の実施の形態に係る超音波洗浄装置2(「以下、「洗浄装置2」と称する。)の機能部を例示している。この機能部は、本開示の超音波洗浄装置の一例であって、図1に示す構成に限定されるものではない。
この洗浄装置2には、厨房機器と独立して利用可能なスタンドアロンタイプや、厨房機器に実装されるビルトインタイプが含まれる。図1に示す洗浄装置2はスタンドアロンタイプの例示であり、斯かる機能部はスタンドアロンタイプに向けられた一例である。
<洗浄装置2の機能部>
この洗浄装置2の機能部には、処理槽4、超音波振動子6(以下単に「振動子6」と称する)、オーバーフロー機構8、給水機構10、排水機構12、防水固定機構14、セパレータ16、処理かご18、抑えプレート20、操作パネル22、制御基板24などが含まれている。
処理槽4は0.6mm程度の厚さを持つステンレスなどの金属板で成形されたたとえば、ドーム状の成型体からなる容器であり、装置筐体26に設置されている。処理槽4には被洗浄物28および処理水30が収容される。被洗浄物28は、果実、野菜、生鮮食料品など、何れでもよい。図示した被洗浄物28は苺であり、処理かご18とともに処理槽4に装填されている。処理水30は超音波の伝送媒体であるとともに、洗浄によって被洗浄物28から分離した汚れなどの分離物を流動させる流体である。この処理水30にはたとえば、水道水などの上水を用いればよい。
振動子6は洗浄時、電気エネルギを受けて超音波を発生する超音波発生源であり、処理槽4の外底部32に設置されている。この処理槽4では複数の超音波振動子としてたとえば、3個の振動子6が取り付けられており、各振動子6は処理槽4の外底部中心を基準にたとえば、120度の間隔で配置されている。
オーバーフロー機構8は、洗浄時、処理槽4から溢水する処理水30を捕捉して排出させる。このオーバーフロー機構8は溢水捕捉部34および排水管36を備え、溢水捕捉部34で捕捉した処理水30を排水管36に流す。溢水捕捉部34は処理槽4に形成された溢水口38に連結され、この溢水口38から溢水した処理水30を捕捉し、排水管36を通して排水機構12側に導く。この溢水捕捉部34には処理水30をろ過する溢水フィルタ40を着脱可能に備えている。この溢水フィルタ40は溢水する処理水30のろ過手段である。この溢水フィルタ40に形成されたろ過孔42を以て処理槽4には処理水30の溢水レベルが設定されている。この溢水レベルを超える処理水30は図示しているように、オーバーフロー機構8に捕捉されて排水機構12側に排出される。
給水機構10は、処理槽4に処理水30を給水する手段であって、処理槽4の給水部44に給水する。給水部44は処理槽4の外底部32の中央に設置され、給水ノズルを備えて処理水30を受け、処理槽4内に処理水30の噴流を生じさせる。給水管46には給水接続口部48、空気抜き弁50、定流量弁52および給水弁54が設置されている。給水接続口部48にはたとえば、上水管55が接続され、処理水30が供給される。空気抜き弁50は給水管46に流れる処理水30から空気を離脱させる。定流量弁52は、給水部44に供給する処理水30の流量を定流量化する。給水弁54は、洗浄時に開状態に制御されるたとえば、電磁弁であり、洗浄終了時に閉状態に制御される。
排水機構12は、処理槽4から処理水30を排水する手段であって、排水部56を備えて処理槽4から処理水30を排水する。排水部56は排水フィルタを備えて処理水30をろ過して排水する。この排水部56には排水管60が連結されている。この排水管60は排水接続口部62および排水弁64を備えている。排水接続口部62には外部のたとえば、ドレン管65が接続されている。排水弁64は洗浄時に閉状態に制御されるたとえば、電磁弁であり、洗浄終了時に開状態に制御される。この排水弁64の下流側の排水管60には排水管36が連結されており、溢水捕捉部34からの処理水30が排水弁64の開閉に無関係に排水接続口部62からドレン管65に排出される。
防水固定機構14は防水部66および固定機構部68を備え、処理槽4と装置筐体26との間の防水とともに、装置筐体26に処理槽4を固定している。装置筐体26の底部には複数の脚部70が取り付けられ、各脚部70は防振材料で形成され、装置筐体26から設置箇所への振動伝達を緩和する。
セパレータ16は、処理槽4の底板上に設置され、被洗浄物28の洗浄空間を給水部44および排水部56を含む槽底部側と分離する。この分離間隔を設定するため、セパレータ16には背面側に所定高さを持つ複数の脚部72が設けられている。各脚部72は支柱部の一例であり、セパレータ16を処理槽4内に一定の高さに維持する。
処理かご18は、セパレータ16の上面に設置可能であるが、被洗浄物28に応じて使い分ける。苺のように被洗浄物28の体積が小さく、一括して処理可能な被洗浄物28に対しては処理かご18の使用が有効である。これに対し、キャベツなどの体積の大きい被洗浄物28に対しては処理かご18を不要とし、処理槽4に直に被洗浄物28を装填すればよい。
抑えプレート20は、処理槽4の開口部76に設置されて被洗浄物28の浮き上がりを阻止する。この抑えプレート20は、複数の固定アーム74を備え、この固定アーム74によって処理槽4の開口縁部に着脱可能に固定される。
そして、制御基板24には操作パネル22からの操作入力を受け付け、給水弁54、排水弁64の開閉制御などを行う制御部が設置されている。操作パネル22には洗浄動作の開始や停止を行う複数の操作スイッチなどの操作部や表示部が設置されている。
<洗浄装置2の外観形態>
図2は、操作パネル22側から見た洗浄装置2の外観形態を示している。装置筐体26に設置された処理槽4が開口され、この処理槽4の開口部76からセパレータ16の設置、被洗浄物28の装填、抑えプレート20などの設置が可能である。この開口部76には図示しない蓋部が着脱可能である。この装置筐体26には側部前面側に操作筐体78が設置され、この操作筐体78の上面には、操作パネル22が前方に傾斜して設置されている。操作筐体78の下側には電源スイッチ80が配設されている。
<振動子6の取付け構造>
図3は、振動子6の取付け構造を示す部分断面を示している。処理槽4の外底部32にはボルト82が溶接により立設されている。84は、処理槽4とボルト82との溶接部を示している。ボルト82には、ねじ径変換部材86が取り付けられ、このねじ径変換部材86を介して振動子6の本体部88が取り付けられている。つまり、ボルト82にはねじ径変換部材86を介在させて各振動子6が一体化されている。
振動子6の本体部88から処理槽4側に露出するねじ径変換部材86の端面と処理槽4の外底部32の間には接着剤90を介在させ、この接着剤90によって処理槽4に振動子6が固定されている。接着剤90には接着性および保形性を有する樹脂を用いればよい。
このように第一の実施の形態に係る固定構造には、
a)処理槽4とボルト82の溶接部84、
b)ボルト82とねじ径変換部材86のねじ止め、
c)ねじ径変換部材86と振動子6の本体部88のねじ止め、
d)処理槽4と振動子6およびねじ径変換部材86の接着剤90による接着
が含まれている。そして、ボルト82の溶接部84は、接着剤90の接着部によって包囲されている。
<振動子6の本体部88の一部、ボルト82およびねじ径変換部材86>
図4のAは、振動子6の本体部88の一部を示し、図4のBはねじ径変換部材86の断面を示し、図4のCはボルト82の側面を示している。各図を通して、Oは共通の中心線を示している。
振動子6の本体部88は固定孔92を備えており、この固定孔92には雌ねじからなるねじ部94が形成され、このねじ部94には径大部96が開口されている。
ねじ径変換部材86は、外径部にねじ部94と結合させるための雄ねじからなるねじ部98を備えるとともに、内径部にボルト82と結合させるための雌ねじからなるねじ部100を備える。ねじ部100の始端側には、ボルト82の挿入をガイドするテーパー部102が形成されている。
ボルト82は、ねじ径変換部材86と結合させるための雄ねじからなるねじ部104を備えるとともに、固定孔92のねじ部94より小径の軸部として基部106を備える。この基部106の端面は、処理槽4の外底部32との溶接面108を構成している。
固定孔92(図4のA)において、ねじ部94のねじ径の一例として、谷径をφ1、径大部96の口径をφ2とする。ねじ径変換部材86(図4のB)において、ねじ部98のねじ径の一例として、外径をφ3、ねじ部100のねじ径の一例として、谷径をφ4とする。また、ボルト82(図4のC)のねじ部104のねじ径の一例として、外径をφ5とする。これらねじ部94の谷径φ1、径大部96の口径φ2およびねじ部98の外径φ3の大小関係は式1に示す通りである。
φ2>φ1>φ3 ・・・(式1)
ねじ部100の谷径φ4とねじ部104の外径φ5の大小関係は式2に示す通りである。
φ4≧φ5 ・・・(式2)
また、ねじ部94の谷径φ1、径大部96の口径φ2およびねじ部98の外径φ3の大小関係およびねじ部100の谷径φ4とねじ部104の外径φ5の大小関係については、それぞれ式3および式4に示す関係としてもよい。
φ2>φ1≧φ3 ・・・(式3)
φ4>φ5 ・・・(式4)
ねじ部94の谷径φ1とねじ部98の外径φ3のねじ径差をΔφaとすると、このねじ径差Δφaは式5で表すことができる。
Δφa=φ1-φ3 ・・・(式5)
このねじ径差Δφaは、基準値Δφref1に対し、Δφa>Δφref1に設定されている。したがって、ねじ部94‐ねじ部98の密結合が得られる基準値Δφref1に対し、ねじ径差Δφaを設定したことにより、ねじ部94に対しねじ部98に遊び(緩み)が得られている。つまり、ねじ部94‐ねじ部98は、離脱しない程度の結合(疎結合)が得られる。
ねじ部100の谷径φ4とねじ部104の外径φ5のねじ径差をΔφbとすると、このねじ径差Δφbは式6で表すことができる。
Δφb=φ4-φ5 ・・・(式6)
このねじ径差Δφbは、基準値Δφref2に対し、Δφb>Δφref2に設定されている。したがって、ねじ部100‐ねじ部104の密結合が得られる基準値Δφref2に対し、ねじ径差Δφbを設定したことにより、ねじ部100に対しねじ部104に遊び(緩み)が得られている。つまり、ねじ部100‐ねじ部104は、離脱しない程度の結合(疎結合)が得られる。
<振動子6の取付け方法>
この振動子6の取付け方法は本開示の超音波洗浄装置の製造方法の一例である。この取付け方法には、ボルト82の溶接工程、ねじ径変換部材86の装着工程、振動子6の取付けおよび接着工程が含まれる。
図5のAはボルト82の溶接工程を示している。ボルト82は、その溶接面108を処理槽4の外底部32の所定位置に維持し、溶接によって固定する。ボルト82は、外底部32に対して、鉛直上に立設させることが好ましい。
図5のBはねじ径変換部材86の装着工程、振動子6の取付けおよび接着工程を示している。
図5のBに示すように、処理槽4の外底部32に立設させたボルト82に対して、ねじ径変換部材86を装着する。この装着工程の後、ボルト82の周囲における外底部32に接着剤90を塗着した後、振動子6の本体部88を矢印方向に移動させてねじ径変換部材86に取り付ける。このとき、振動子6を回転させ、本体部88の固定孔92にねじ径変換部材86を結合させ、本体部88と処理槽4との間に接着剤90を挟み込んで振動子6を処理槽4の外底部32に接着させる。これによって、図3に示すように処理槽4に振動子6が取り付けられる。このとき、ねじ部104に接着剤90を塗着させ、ねじ部100とねじ部104の遊び(緩み)部に接着による固定を加えてもよい。また、ねじ部98に接着剤90を塗着させ、ねじ部98とねじ部94の遊び(緩み)部に接着による固定を加えてもよい。
<振動子6の軸芯補正>
振動子6の軸芯補正は、処理槽4に溶接されたボルト82の中心軸のずれを振動子6の取付け途上で行う処理である。
図6のAは、ボルト82の固定状態およびねじ径変換部材86を示している。たとえば、薄板部材の成形体である処理槽4の外底部32に対して、ボルト82を溶接した場合、外底部32が溶接時に変形し、ボルト82の鉛直性が損なわれる恐れがある。図6のAに示すように、ボルト82の中心軸をO1とすると、この中心軸O1が角度θ1だけ傾いた状態で固定される場合がある。このボルト82の角度補正を成形処理で機械的に行うことは可能であるが、処理槽4に過剰な応力を加えると、場合によってはボルト82の固定強度の低下や処理槽4の変形をきたす原因となるので、斯かる成形処理は避けるべきである。
この場合、ねじ部104とねじ径変換部材86のねじ部100には、遊びが存在しているので、ボルト82にねじ径変換部材86を疎結合させればよい。
図6のBは、ねじ径変換部材86の装着状態を示している。ボルト82にねじ径変換部材86を疎結合させた場合、ボルト82上でねじ径変換部材86の角度を調整すれば、ねじ径変換部材86の中心軸O2はボルト82の中心軸O1の角度θ1から角度θ2(<θ1)に緩和される。この緩和状態で接着剤90を塗着すれば、ねじ径変換部材86での角度補正の状態が維持される。
そして、ねじ径変換部材86に振動子6の本体部88を取り付ける。既述したように、本体部88のねじ部94とねじ径変換部材86のねじ部98には、遊びが存在しているので、ねじ径変換部材86と本体部88とを疎結合させればよい。これにより、ボルト82に角度θ1が存在していても、この角度θ1から角度θ2に緩和され、さらに処理槽4の外底部32に対して振動子6の本体部88が平行に配置される。つまり、接着剤90を挟んで処理槽4の外底部32に振動子6が水平に固定される。図6のCは、軸芯補正後の振動子6の取付け状態を示している。
<第一の実施の形態の効果>
第一の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) ねじ径変換部材86を備えたことにより、ボルト82の溶接面108を振動子6の固定孔92のねじ径より小径化でき、狭小化された溶接面108でボルト82を処理槽4の外底部32に溶接し、処理槽4に振動子6を取り付けることができる。
(2) 溶接部84の狭小化により、処理槽4に対する溶接による負荷を低減でき、処理槽4を薄い金属板で形成でき、処理槽4の軽量化、加工の容易化、低コスト化などを図ることができる。
(3) 上記固定構造によれば、a)処理槽4とボルト82の溶接部84、b)ボルト82とねじ径変換部材86のねじ止め、c)ねじ径変換部材86と振動子6の本体部88のねじ止め、d)処理槽4と振動子6およびねじ径変換部材86の接着剤90による接着により、処理槽4に振動子6を強固に固定でき、堅牢な固定状態を実現することができる。超音波による不要振動を抑制できる。
(4) ボルト82の溶接部84は接着剤90の接着部によって包囲されており、溶接部84を防護することができる。つまり、溶接部84が振動応力から防護される。
(5) 処理槽4の外底部32に対して、ボルト82の軸芯が溶接によって変位していても、その変位をボルト82とねじ径変換部材86の疎結合、ねじ径変換部材86と振動子6の疎結合によって吸収でき、ボルト82の溶接と接着剤90の接着によって補完することができる。
(6) したがって、この洗浄装置2によれば、振動子6の超音波出力が処理槽4内に均一かつ効率よく伝えられ、洗浄効率の向上とともに、不要振動を抑制でき、洗浄動作の安定化を図ることができ、洗浄時の不可聴域音を含む騒音を低減できる。
〔第二の実施の形態〕
第二の実施の形態は、既述のねじ径変換部材86の機能をボルト110で実現し、ねじ径変換部材86を省略している。
図7は、第二の実施の形態に係るボルト110を示している。図7において、図4と同一部分には同一符号を付し、各図を通し、Oは中心線である。
ボルト110は図7に示すように、基部106およびねじ部112を備えている。基部106はボルト110の小径軸部の一例であり、第一の実施の形態と同一である。ねじ部112はねじ径変換部材86と同様に振動子6の本体部88の固定孔92に対応する。
基部106およびねじ部112において、ねじ部94の谷径をφ1、径大部96の口径をφ2、ねじ部112の外径は、ねじ径変換部材86のねじ部98と同様にφ3に設定する。したがって、これら谷径φ1、口径φ2および外径φ3の大小関係はねじ径変換部材86がボルト110で代用されているので、既述の式1に示す通りである。
ねじ部94の谷径φ1とねじ部112の外径φ3のねじ径差をΔφaとすると、このねじ径差Δφaは既述の式5と同様に式7で表すことができる。
Δφa=φ1-φ3 ・・・(式7)
このねじ径差Δφaは、同様に基準値Δφref1に対し、Δφa>Δφref1に設定されている。したがって、ねじ部94‐ねじ部112の密結合が得られる基準値Δφref1に対し、ねじ径差Δφaを設定したことにより、ねじ部94に対しねじ部112に遊び(緩み)が得られている。つまり、ねじ部94‐ねじ部112は、離脱しない程度の結合(疎結合)が得られる。
<振動子6の取付け方法>
この振動子6の取付け方法は本開示の洗浄装置2の製造方法の一例である。この取付け方法にはボルト110の溶接工程、振動子6の取付けおよび接着工程が含まれる。
図8のAはボルト110の溶接工程を示している。ボルト110は、その溶接面108を処理槽4の外底部32の所定位置に維持し、溶接によって固定する。ボルト110は、外底部32に対して、鉛直上に立設させることが好ましい。
図8のBは振動子6の取付けおよび接着工程を示している。
図8のBに示すように、処理槽4の外底部32に立設させたボルト110に対して、振動子6の本体部88を取り付ける。つまり、ボルト110の周囲における外底部32に接着剤90を塗着した後、振動子6の本体部88を矢印方向に移動させてボルト110のねじ部112に取り付ける。このとき、振動子6を回転させ、本体部88の固定孔92にボルト110を疎結合させ、本体部88と処理槽4との間に接着剤90を挟み込んで振動子6を処理槽4の外底部32に接着させる。これによって、図9に示すように処理槽4に振動子6が取り付けられる。このとき、ねじ部112に接着剤90を塗着させ、ねじ部94とねじ部112の遊び(緩み)部に接着による固定を加えてもよい。
図9は、振動子6の取付け構造を示している。接着剤90は固定孔92側に回り込み、振動子6の本体部88と処理槽4の外底部32との接着に寄与している。
<第二の実施の形態の効果>
第二の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) ボルト110にねじ径変換部材86に相当するねじ部112を備えたので、ねじ径変換部材86を省略でき、部品点数を削減できる。
(2) ボルト110においても、溶接面108を振動子6の固定孔92のねじ径より小径化でき、狭小化された溶接面108でボルト110を処理槽4の外底部32に溶接し、処理槽4に振動子6を取り付けることができる。
(3) 溶接部84の狭小化により、処理槽4に対する溶接による負荷を低減でき、処理槽4を薄い金属板で形成でき、部品点数の削減と相まって処理槽4の軽量化、加工の容易化、低コスト化などを図ることができる。
(4) 上記固定構造によれば、e)処理槽4とボルト110の溶接部84、f)ボルト110と振動子6の本体部88のねじ止め、g)処理槽4と振動子6の接着剤90による接着により、処理槽4に振動子6を強固に固定でき、堅牢な固定状態を実現することができる。超音波による不要振動を抑制できる。
(5) ボルト110の溶接部84は接着剤90の接着部によって包囲されており、溶接部84を防護することができる。つまり、ボルト110の溶接部84が振動応力から防護される。
(6) 処理槽4の外底部32に対して、ボルト110の軸芯が溶接によって変位していてもその変位をボルト110と振動子6の疎結合によって吸収でき、ボルト110の溶接と接着剤90の接着によって補完することができる。
(7) したがって、この第二の実施の形態の洗浄装置2によっても、振動子6の超音波出力が処理槽4内に均一かつ効率よく伝えられ、洗浄効率の向上とともに、不要振動を抑制でき、洗浄動作の安定化を図ることができ、洗浄時の不可聴域音を含む騒音を低減できる。
〔第三の実施の形態〕
第三の実施の形態は、既述のねじ径変換部材86の機能を接着剤90で実現し、ねじ径変換部材86を省略している。
<振動子6の取付け方法>
この振動子6の取付け方法は本開示の洗浄装置2の製造方法の一例である。この取付け方法にはボルト82の溶接工程、振動子6の取付けおよび接着工程が含まれる。
図10のAはボルト82の溶接工程を示している。ボルト82は、その溶接面108を処理槽4の外底部32の所定位置に維持し、溶接によって固定する。ボルト82は、外底部32に対して、鉛直上に立設させることが好ましい。
図10のBは振動子6の取付けおよび接着工程を示している。図10のBに示すように、処理槽4の外底部32に立設させたボルト82のねじ部104および基部106の周囲に接着剤90を塗布する。
一方、振動子6の本体部88の固定孔92には接着剤90をディスペンサーなどにより注入し、接着剤90で満たし、固定孔92の周囲部まで接着剤90を設置する。この固定孔92に対し、処理槽4側のボルト82を接着剤90とともに挿入し、ボルト82のねじ部104を固定孔92に没入させる。このとき、本体部88の固定孔92にボルト82を疎結合させ、本体部88と処理槽4との間に接着剤90を挟み込んで振動子6を処理槽4の外底部32に接着させる。これによって、図11に示すように処理槽4に振動子6が取り付けられる。
図11は、振動子6の取付け構造を示している。固定孔92側に充填された接着剤90が振動子6の本体部88と処理槽4の外底部32を接着させる。
<第三の実施の形態の効果>
第三の実施の形態によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) 振動子6の固定孔92にねじ径変換部材86に相当する接着剤90による接着剤層を備えたので、ねじ径変換部材86を省略して第一の実施の形態または第二の実施の形態と同様に振動子6を処理槽4に取り付けることができ、部品点数を削減できる。
(2) ボルト82においても、溶接面108を振動子6の固定孔92のねじ径より小径化でき、狭小化された溶接面108でボルト82を処理槽4の外底部32に溶接し、処理槽4に振動子6を取り付けることができる。
(3) 溶接部84の狭小化により、処理槽4に対する溶接による負荷を低減でき、処理槽4を薄い金属板で形成でき、部品点数の削減と相まって処理槽4の軽量化、加工の容易化、低コスト化などを図ることができる。
(4) 上記固定構造によれば、h)処理槽4とボルト82の溶接部84、i)処理槽4と振動子6の接着剤90による接着により、処理槽4に振動子6を強固に固定でき、堅牢な固定状態を実現することができる。超音波による不要振動を抑制できる。
(5) ボルト82の溶接部84は接着剤90の接着部によって包囲されており、溶接部84を防護することができる。つまり、ボルト82の溶接部84が振動応力から防護される。
(6) 処理槽4の外底部32に対して、ボルト82の軸芯が溶接によって変位していてもその変位は、接着剤90の流動性を以て吸収でき、ボルト82の溶接と接着剤90の接着によって補完することができる。
(7) したがって、この第三の実施の形態の洗浄装置2によっても、振動子6の超音波出力が処理槽4内に均一かつ効率よく伝えられ、洗浄効率の向上とともに、不要振動を抑制でき、洗浄動作の安定化を図ることができ、洗浄時の不可聴域音を含む騒音を低減できる。
この実施例は、第一の実施の形態に係るねじ径変換部材86の設計例を示している。この設計例は一例であって、本開示が係る設計例に限定されるものではない。
図12のAは、ねじ径変換部材86の正面を示し、図12のBは、図12のAのXIIB-XIIB断面を示している。図12のA、Bにおいて、図4のBと同一部分には同一符号を付してある。
ねじ部98はM10×P1.0、ねじ部100はM6×P1.0である。
底面114の周縁角部は、処理槽4の外底部32との密着面積を確保するため、面取りなしに設定されている。テーパー部102のテーパー角度は90°であり、テーパー部102の開口端径はφ8.5に設定されている。
図12のCは、ねじ部100を拡大して示している。このねじ部100はφ5.2である。このねじ部100は、M6雌ねじ下穴φ4.97(引っ掛かり率100%)の位置でφ5.2(引っ掛かり70%)ねじ緩めにて加工する。
<実施例の効果>
この実施例によれば、次の何れかの効果が得られる。
(1) このねじ径変換部材86によれば、振動子6の固定孔92(図4のA)のねじ径よりボルト82を小径化でき、これにより狭小化された溶接面108でボルト82を処理槽4の外底部32(図3)に溶接して処理槽4に振動子6を取り付けることができる。
(2) このねじ径変換部材86によれば、ボルト82の溶接面108を狭小化できるので、処理槽4に対する振動子6の溶接固定による負荷を低減できる。
(3) このねじ径変換部材86によれば、振動子6の固定による負荷を軽減できるので、処理槽4に薄い金属板を用いることができ、処理槽4の軽量化、加工の容易化、低コスト化などを図ることができる。
(4) このねじ径変換部材86によれば、テーパー部102にガイドされてボルト82をねじ径変換部材86に容易に装着でき、テーパー部102によってボルト82の周囲に空間部を形成でき、この空間部に接着剤90を充填できるので、この接着剤90の接着力によって処理槽4の外底部32、ボルト82およびねじ径変換部材86を強固に固定することができ、ボルト82とねじ径変換部材86の固定を補強できる。
〔他の実施の形態〕
本開示には以下の実施の形態が含まれる。
(1) 上記の実施の形態ではスタンドアロンタイプの洗浄装置2を例示したが、この洗浄装置2をシステムキッチンなどの厨房設備内に内蔵させるビルトインタイプに構成してもよい。
(2) 振動子6は、処理槽4の外底部32に設置したが、処理槽4の側面に設置してもよい。
(3) 振動子6の設置数は2以下でもよく、4以上の複数であってもよい。
(4) 第一の実施の形態で用いたねじ径変換部材86は金属で形成すればよいが、合成樹脂などの硬質材料で形成してもよい。
以上説明したように、本開示の最も好ましい実施の形態等について説明した。本開示は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、または発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本開示の範囲に含まれることは言うまでもない。
本開示によれば、処理槽に超音波振動子を取り付ける際にボルトの溶接面を狭小化でき、この溶接面の狭小化と相まって接着剤による接着固定を併用したので、処理槽に対する超音波振動子の固定強度を高めることができるなど、利便性の高い超音波洗浄装置を実現することができる。
2 洗浄装置
4 処理槽
6 超音波振動子
8 オーバーフロー機構
10 給水機構
12 排水機構
14 防水固定機構
16 セパレータ
18 処理かご
20 抑えプレート
22 操作パネル
24 制御基板
26 装置筐体
28 被洗浄物
30 処理水
32 外底部
34 溢水捕捉部
36 排水管
38 溢水部
40 ろ過部
42 ろ過孔
44 給水部
46 給水管
48 給水接続口
50 空気抜き弁
52 定流量弁
54 給水弁
56 排水部
60 排水管
62 排水接続口
64 排水弁
66 防水部
68 固定機構部
70、72 脚部
74 固定アーム
76 開口部
78 装置筐体
80 電源スイッチ
82、110 ボルト
84 溶接部
86 ねじ径変換部材
88 本体部
90 接着剤
92 固定孔
94、98、100、104、112 ねじ部
96 径大部
102 テーパー部
106 基部
108 溶接面
114 底面

Claims (3)

  1. 超音波振動子の固定孔のねじ径より小径のねじ部を有するボルトと、
    前記固定孔と前記ねじ部の間に介装させるねじ径変換部材と、
    処理槽に対する前記ボルトの溶接と、前記ボルトと前記ねじ径変換部材との間に遊び部を持たせた前記ボルトと前記ねじ径変換部材の結合と、前記遊び部内の接着剤による前記ボルトと前記ねじ径変換部材の接着と、前記処理槽に対する前記超音波振動子の接着剤による接着とにより、前記処理槽に前記超音波振動子を固定する固定構造と、
    を含む、超音波洗浄装置。
  2. 超音波振動子の固定孔のねじ径より小径のねじ部を有するボルトを処理槽に溶接する工程と、
    前記ボルトとねじ径変換部材との間に遊び部を持たせて前記ボルトと前記ねじ径変換部材を結合させてから、前記ボルトと前記ねじ径変換部材を前記遊び部内の接着剤により接着させ、前記ボルトに装着した前記ねじ径変換部材前記超音波振動子を取り付ける工程と、
    前記処理槽に前記超音波振動子を接着剤により接着する工程と、
    を含む、超音波洗浄装置の製造方法。
  3. 前記超音波振動子の前記固定孔と前記ねじ径変換部材との間に両者が離脱しない程度の緩みを持たせ、または、前記ボルトと前記ねじ径変換部材との間のねじ径に両者が離脱しない程度の緩みを持たせることにより、前記処理槽に前記超音波振動子を接着剤により接着する際、前記処理槽に対して前記ボルト上の前記超音波振動子の角度を補正する工程をさらに含む、請求項に記載の超音波洗浄装置の製造方法。
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