JP2000279887A - 超音波励振装置及びこれを備えた超音波洗浄装置 - Google Patents
超音波励振装置及びこれを備えた超音波洗浄装置Info
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Abstract
確実に抑制することができるとともに、伝達する超音波
振動に減衰等の悪影響を与えずに、かつ、小型化が可能
な超音波励振装置及び超音波洗浄装置を提供すること。 【解決手段】 導波体9の内部に直方体状の空洞部9c
を形成する。前記空洞部9cの超音波振動の進行方向に
おける寸法を前記空洞部9c内に流入する冷却用流体の
音速度に基づく共振長に設定することにより、共振にと
もなう熱を高効率で除去することができ、かつ、前記冷
却用流体を含む前記導波体9全体が共振して、効率よく
超音波振動を伝達可能である。また、前記導波体9の外
周面9aが面一になり、超音波励振装置及び超音波洗浄
装置全体の小型化を達成することができる。
Description
してシリコンウェーハ等の洗浄に用いられる超音波励振
装置、特に、駆動周波数が200kHz以上の超音波励
振装置及び前記超音波励振装置を備えた超音波洗浄装置
に関する。
音波洗浄装置は、サブミクロンのパーティクル(par
ticle)の除去が可能である点、キャビテーション
が発生しないために洗浄物へのダメージがない点、波長
が短いために定在波の影響がなく斑のない洗浄効果が得
られる点など、超精密洗浄が可能であることから従来よ
り開発が進められ、実用化されている。
えば、図6に示す洗浄槽タイプのものがある。図6に示
す超音波洗浄装置は、特開平10−94756号公報に
おいて開示されているものである。
断面を含む側面図であり、図7は、従来の超音波洗浄装
置が備える従来の超音波振動発生部を示す斜視図であ
る。以下、図6及び図7を参照して従来の超音波洗浄装
置(超音波励振装置を含む)について説明する。
110は、洗浄用流体として、例えば、純水101を貯
留するとともに被洗浄物を収容する処理槽102と、前
記処理槽102の底部に装着された超音波振動発生部1
03とを備えている。
03は、略直方体状の導波体105と、矩形板状に形成
され、前記導波体105に対して接着剤等により結合さ
れた振動子104とを有し、前記導波体105側が接液
する状態で前記処理槽102の底部に形成された開口部
102aに挿通されている。前記導波体105には、全
周にわたってフランジ部105aが形成されており、前
記フランジ部105aと前記処理槽102の底部との間
にパッキン106が介装されて処理槽102の底部に密
着固定されている。前記パッキン106は、液密及び吸
振部材として作用するものである。
electric:圧電)素子等からなり、発振器10
7(図6参照)によって所定の駆動周波数の電圧が印加
されると、この周波数の超音波振動を発生する。前記駆
動周波数は、極めて高く設定されており、例えば、1M
Hzになっている。前記振動子104及び前記導波体1
05からなる超音波振動発生部103と、前記発振器1
07とにより、超音波励振装置が構成されている。
ンから形成され、厚さH、すなわち、振動子104から
発生する超音波振動の進行方向における寸法が前記超音
波振動の半波長(λ/2)の略整数倍、理想的にはちょ
うど整数倍に設定され、共振長になっている。そして、
前記導波体105は、前記振動子104が発生する前記
超音波振動に共振して前記純水101に超音波振動を導
いて励振し、前記純水101中に浸漬されている被洗浄
物、例えば、シリコンウェーハ(図示せず)が洗浄され
る。
に算出される。 λ/2=C/2f ただし、 λ:1波長 C:ジュラルミンの音速度=5.15×105cm f:周波数=106Hz したがって、λ/2=2.6mmである。
53mmに設定されている。つまり、半波長λ/2(約
2.6mm)の約20倍になっており、厚さHの値が大
きく設定されている。したがって、前記導波体105が
比較的大きい音響インピーダンスを有しており、前記導
波体105の上方に外部負荷として存在する前記純水1
01が何らかの原因によって不足して、液面101aが
前記導波体105の上面よりも下方に低下した場合で
も、空焚き状態、すなわち、装置全体としての音響イン
ピーダンスが低下して前記振動子104の振動が大きく
なるとともに、実効出力が増大して発熱することを抑制
可能なものになっている。前記導波体105の音響イン
ピーダンスは、具体的には次式 Rma1<Rma2<Rma3 ・・・(1) ただし、 Rma1:振動子104の音響インピーダンス Rma2:導波体105の音響インピーダンス Rma3:純水101の音響インピーダンス を満たす状態に設定されている。
の式から明らかである。 Pa=Va2/Rma ・・・(2) Rma=Rma1+Rma2+Rma3 ・・・(3) ただし、 Pa:実効出力 Va:印加電圧(一定) Rma:洗浄装置全体(純水101を含む)としての音
響インピーダンス
響インピーダンスRma3の値がほぼゼロになっても、
前記導波体105が所要の大きさの音響インピーダンス
Rma2を有することから、実効出力Paが大きく増大
することがない構成になっている。
導波体105を冷却する手段として、前記導波体105
の長手方向に沿って一対の貫通孔105bが形成されて
いる。前記貫通孔105bの一端には、それぞれ、ニッ
プル108aが螺合しており、他端側には、それぞれ、
ニップル108bが螺合している。
チューブ109aを通じて前記貫通孔105b内に冷却
用流体として、例えば、純水が供給されるとともに、前
記ニップル108bに接続したチューブ109bを通じ
て、冷却用流体としての前記純水が排出される構成にな
っている。
装置110は、以下のような利点を有している。
されており、前記導波体105が比較的大きい音響イン
ピーダンスを有している。したがって、前記導波体10
5の上方に外部負荷として存在する前記純水101が何
らかの原因によって不足して、前記液面101aが前記
導波体105の上面よりも下方に低下した場合でも、空
焚き状態、すなわち、装置全体としての音響インピーダ
ンスが低下して前記振動子104の振動が大きくなると
ともに、実効出力が増大して発熱することを抑制可能な
ものになっている。すなわち、前記振動子104を前記
導波体105に固着している接着剤が劣化して剥離する
ことや、前記振動子104自体が熱によって割れを生じ
ることを防止することができるものになっている。
記フランジ部105aに一対の貫通孔105bが形成さ
れ、純水等の冷却用流体を供給可能な構成を備えている
ことから、前記振動子104に悪影響を与える熱を可能
な限り除去することができるとともに、一対の前記貫通
孔105bは、前記導波体105から突出する状態に形
成された前記フランジ部105aに設けられていること
から、前記導波体105が伝導する超音波振動に減衰等
の悪影響を与えることがない構成になっている。
インターロック設備を設ける必要がないことから、保守
が極めて容易なものになっている。
の効率を向上させるために、装置自身の小型化が求めら
れており、この点から前記超音洗浄装置110等の装置
についても一層の小型化が検討されている。
110は、前記超音波励振装置を構成する前記導波体1
05の全周にわたって前記フランジ部105aが形成さ
れている。前記フランジ部105aは、前記導波体10
5から突出する状態に形成されていることから、前記冷
却手段を設ける部位としての利点を有する一方で、前記
導波体105と前記処理槽102との取付部位が大きく
なり、前記超音波洗浄装置110全体が大型化してしま
う傾向がある。
あって、洗浄用流体が減少した場合でも、実効出力の増
大を確実に抑制することができるとともに、伝達する超
音波振動に減衰等の悪影響を与えずに、かつ、小型化を
達成することができる超音波励振装置を提供することを
目的とする。また、前記超音波励振装置を備え、装置全
体の小型化を達成することができる超音波洗浄装置を提
供することを目的とする。
は、200kHz以上の超音波振動を発生する振動子
と、前記振動子と結合して前記超音波振動を外部負荷に
導く導波体と、前記導波体を冷却する冷却手段とを有す
る超音波励振装置であって、前記冷却手段は、前記導波
体の内部に形成されて冷却用流体が流入する空洞部を有
し、前記空洞部は、前記超音波振動の進行方向における
寸法が前記冷却用流体の音速度に基づく前記超音波振動
の半波長の整数倍であり、かつ、前記導波体の前記振動
子を有する上面から前記空洞部の上端部までの大きさ及
び前記空洞部の下端部から前記導波体の前記上面と対向
する底面までの大きさが前記導波体の素材の音速度に基
づく前記超音波振動の半波長の整数倍であるものであ
る。
体状であって、前記振動子に対して前記超音波振動の進
行方向に垂直な二方向において平行に形成されているも
のである。
ンレス、石英、アルミニウム、アルミニウム合金、タン
タル、チタンから選択する1の素材からなるものであ
る。
行方向における寸法が前記導波体の素材の音速度に基づ
く前記超音波振動の半波長の整数倍の大きさを有し、前
記振動子、前記導波体及び前記外部負荷の音響インピー
ダンスをそれぞれ、Rma1、Rma2及びRma3とし
たときに次式Rma1<Rma2<Rma3を満たすもの
である。
動子を囲繞する密閉ケースを有するものである。
流体を貯留する処理槽と、前記洗浄用流体を励振する超
音波励振装置とを備えた超音波洗浄装置であって、前記
超音波励振装置は、200kHz以上の超音波振動を発
生する振動子と、前記振動子と結合して前記超音波振動
を前記洗浄用流体に導く導波体と、前記導波体を冷却す
る冷却手段とを備え、前記冷却手段は、前記導波体の内
部に形成されて冷却用流体が流入する空洞部を有し、前
記空洞部は、前記超音波振動の進行方向における寸法が
前記冷却用流体の音速度に基づく前記超音波振動の半波
長の整数倍であり、かつ、前記導波体の前記振動子を有
する上面から前記空洞部の上端部までの大きさ及び前記
空洞部の下端部から前記導波体の前記上面と対向する底
面までの大きさが前記導波体の素材の音速度に基づく前
記超音波振動の半波長の整数倍であるものである。
流体を連続的に供給するとともに、前記洗浄用流体が噴
出するノズルを有するシャワー装置と、前記洗浄用流体
に超音波振動を付与する超音波励振装置とを備えた超音
波洗浄装置であって、前記超音波励振装置は、200k
Hz以上の超音波振動を発生する振動子と、前記振動子
と結合して前記超音波振動を前記洗浄用流体に導く導波
体と、前記導波体を冷却する冷却手段とを備え、前記冷
却手段は、前記導波体の内部に形成されて冷却用流体が
流入する空洞部を有し、前記空洞部は、前記超音波振動
の進行方向における寸法が前記冷却用流体の音速度に基
づく前記超音波振動の半波長の整数倍であり、かつ、前
記導波体の前記振動子を有する上面から前記空洞部の上
端部までの大きさ及び前記空洞部の下端部から前記導波
体の前記上面と対向する底面までの大きさが前記導波体
の素材の音速度に基づく前記超音波振動の半波長の整数
倍であるものである。
て、洗浄槽タイプの超音波洗浄装置(超音波励振装置を
含む)を図1及び図2を参照して説明する。
タイプの超音波洗浄装置を示す一部断面を含む側面図で
あり、図2は、本発明の第1実施例である洗浄槽タイプ
の超音波洗浄装置が備える超音波振動発生部を示す斜視
図である。
0aは、洗浄用流体として、例えば、純水1を貯留する
とともに、被洗浄物を収容する処理槽3と、前記処理槽
3の底部に装着された超音波振動発生部5とを備えてい
る。
部5は、直方体状に形成された導波体9と、矩形板状に
形成され、片面側で前記導波体9に対して接着剤等によ
り結合された振動子7とを有している。
5は、前記導波体9側が接液する状態で前記処理槽3の
底部に形成された開口部3aに挿通されており、面一状
の前記導波体9の外周面9aと前記開口部3aの内縁3
bとの間にパッキン14が全周にわたって介装されて前
記処理槽3の底部に密着固定されている。
して作用するものであり、前記パッキン14の界装位
置、すなわち、前記超音波振動発生部5の前記処理槽3
の底部に対する取付位置は、この場合、前記導波体9に
形成された空洞部9cより下方に位置している。前記空
洞部9cの詳細については、後述する。
の駆動周波数の電圧が印加されると、この周波数の超音
波振動を発生する。前記駆動周波数は、200kHz以
上の極めて高い値に設定されており、本実施例では、1
MHzになっている。前記振動子7及び前記導波体9か
らなる超音波振動発生部5と、前記発振器12と、後述
する前記導波体9の冷却手段とにより、超音波励振装置
が構成されている。
超音波振動に共振し、前記超音波振動を前記純水1に導
く部材として作用する。なお、本実施例では、前記導波
体9は、前記超音波振動を前記純水1に伝達するのみで
あり、機械的に増幅する作用は有していないが、形状等
を適宜変更して増幅機能をもたせてもよい。
ス鋼(SUS)を素材として形成される。本実施例で
は、より好ましい例としてジュラルミンを使用してい
る。また、前記導波体9は、従来の前記導波体105と
同様に、厚さH、すなわち、前記振動子7から発生する
超音波振動の進行方向における寸法が、前記導波体9の
素材、この場合、ジュラルミンの音速度に基づいて計算
される超音波振動の半波長(λ/2)の略整数倍、理想
的にはちょうど整数倍に設定され、共振長になってい
る。
同様に、本実施例においても53mmになっており、半
波長λ/2(約2.6mm)の約20倍に設定されてい
る。すなわち、前記厚さHを大きく設定することによ
り、前記導波体9が、比較的大きな音響インピーダンス
を有するものになっている。また、前記導波体9の音響
インピーダンスは、従来の前記導波体105と同様に、
具体的には、前記式(1)を満たす状態に設定されてい
る。
存在する外部負荷としての前記純水1が有する音響イン
ピーダンスとの関係や、伝達する超音波エネルギーの大
きさ等に応じて任意に変更可能である。ちなみに、従
来、本実施例のような高い周波数帯域では超音波エネル
ギーの浪費、つまり発熱量が大きく、例えば、半波長の
2〜3倍の厚さにすることが限度であると常識的に認識
されていた。
ンを素材として形成しているが、ジュラルミンは、密度
(ρ)が約2.8g/cm3 であり、鉄やステンレス鋼
と比較して約1/3になっている。すなわち、高い周波
数の超音波振動に対して大変ロスの少ない材質であり、
前記厚さHを大きく設定した前記導波体9の素材として
好適である。ただし、導波体として適用可能であり、ジ
ュラルミンと同等、または、それ以下の密度を有する材
質であれば使用可能であることはもちろんであり、例え
ば、石英、アルミニウム、アルミニウム合金等を使用し
てもよい。また、使用する洗浄用流体に対応して、導波
体の材質の耐食性を大きくしたい場合には、例えば、タ
ンタル、チタン等が使用可能である。
前記振動子7から発生する超音波振動の進行方向(前記
厚さHの方向)に対して直角な方向における寸法、すな
わち、長さL及び幅Wは、本実施例では、それぞれ、1
36mm、40mmに設定されており、半波長λ/2
(約2.6mm)のそれぞれ、約52倍、約15倍にな
っているが、前記長さL及び前記幅Wは、被洗浄物の大
きさや前記処理槽3の大きさに応じて可変である。
えば、前記振動子7の駆動周波数に20kHzのように
比較的低い周波数帯を使用するものと仮定すると、前記
導波体9がポアソン(poisson)比の影響によっ
て横振動することを抑制するために、λ/3以下の大き
さに設定する必要がある。また、前記長さL及び前記幅
Wを大きく設定したい場合には、λ/3以下のピッチで
スリットを形成し、あたかもλ/3以下の寸法の小さな
導波体が互いに振動の影響を及ぼし合わない状態で結合
したような形態をとる必要がある。これは、横振動の発
生によって導波体自体で振動エネルギーが消費されるこ
とを防ぐとともに、横振動が伴わないきれいな縦振動を
前記純水1に付与するためである。
数、例えば、本実施例で設定している1MHzの駆動周
波数では、前記ポアソン比の悪影響、すなわち、横振動
の発生がないことが本願出願人による実験から確かめら
れており、前記導波体9の前記長さL及び前記幅Wは、
理論的には、無制限に大きくすることができる。したが
って、前記導波体9は、スリットを形成する必要がな
く、前記長さL及び前記幅Wを任意に設定してλ/3以
上の大きさにすることができるものになっている。
記導波体9の冷却手段について説明する。
の厚さH方向の中央部には、前記導波体9の長手方向
(前記長さL方向)に沿って、偏平直方体状の空洞部9
cが前記振動子7から発生する超音波振動の進行方向と
直交する状態で貫通している。前記空洞部9cは、幅方
向(幅W0方向)及び長手方向(長さL方向)におい
て、前記振動子7に対して平行に形成されている。
体9eにより閉じられている。前記蓋体9d及び前記蓋
体9eは、例えば、ジュラルミン等から形成され、前記
空洞部9cの両端部に溶接等により取り付けられてい
る。
プル28aが螺合し、他方の前記蓋体9eには、一対の
ニップル28bが螺合している。一対の前記ニップル2
8aには、それぞれ、チューブ30aが連通しており、
前記ニップル28a及び前記チューブ30aを通じて冷
却流体として、例えば、純水が前記空洞部9c内に供給
されて流入する。また、一対の前記ニップル28bに
は、それぞれ、チューブ30bが連通しており、前記ニ
ップル28b及び前記チューブ30bを通じて、前記空
洞部9c内に供給された純水が排出される構成になって
いる。すなわち、前記空洞部9c内に流入した冷却用流
体が前記空洞部9c内を流動することにより、前記導波
体9の冷却が行われる構成になっている。
ューブ30aは、ソケット33aから分岐しており、よ
り太いホース34aを経て給水源から供給される純水を
導く。また、排水側の前記チューブ30bはソケット3
3bによりまとめられており、他の太いホース34bを
経て使用後の冷却用流体、この場合、純水を排水する構
成になっている。
ずに、前記空洞部9cから排出される純水を前記処理槽
3内に注ぐ構成にしてもよい。この場合、前記処理槽3
内に注がれた純水は、前記処理槽3の上縁から、いわゆ
るオーバーフロー方式で徐々に排出される。すなわち、
他の給水設備を設ける必要がないことから、コストを低
減することができる。
振動の進行方向(前記導波体9の厚さH方向)における
高さH0 が6.0mm、超音波振動の進行方向に直交す
る方向(前記導波体9の幅W方向)における幅W0 が、
36mmに設定されている。また、前記導波体9の上面
である前記振動子7を有する面から前記空洞部9cの上
端部までの高さH1及び前記空洞部9cの下端部から前
記導波体9の底面である前記上面に対向する面までの高
さH2は、それぞれ、23.5mmになっている。
体9の厚さHと同様に、前記導波体9の素材であるジュ
ラルミンの音速度(5.15×105cm)に基づいて
計算される前記振動子7から発生する超音波振動の半波
長λ/2(約2.6mm)の略整数倍、この場合、約9
倍に設定されており、共振長になっている。
なわち、超音波振動の進行方向(前記導波体9の厚さH
方向)における寸法については、前記空洞部9c内に流
入する冷却用流体、この場合、純水の音速度に基づいて
計算される前記振動子7から発生する超音波振動の半波
長λ/2の略整数倍、理想的にはちょうど整数倍になっ
ている。
の半波長(λ/2)は、次式により算出される。 λ/2=C/2f ただし、 λ:1波長 C:純水の音速度=1.5×105cm f:周波数=106Hz したがって、λ/2=0.75mmである。
は、純水の音速度に基づいて計算される超音波振動の半
波長(λ/2)の約8倍になっており、共振長に設定さ
れている。
実施例では、純水の音速度に基づく超音波振動の半波長
(λ/2)の約48倍になっているが、200kHz以
上の極めて高い周波数、例えば、本実施例で設定してい
る1MHzの駆動周波数では、ポアソン比の悪影響、す
なわち、横振動の発生がないことから、前記導波体9の
前記長さL及び前記幅Wと同様に任意に設定することが
可能である。
平直方体状に形成され、前記超音波振動の進行方向に垂
直な二方向、すなわち、幅方向(幅W0方向)及び長手
方向(長さL方向)において前記振動子7に対して平行
になっているが、前記空洞部9cの前記振動子7に対す
る幅方向(幅W0方向)及び長手方向(長さL方向)に
おける平行度は、プラスマイナス約3度以内に設定する
ことが好ましい。
る前記空洞部9cの寸法を前記空洞部9c内を流れる冷
却用流体の音速度から計算される共振長に設定すること
によって、前記導波体9の内部に前記空洞部9cが形成
されて前記導波体9内に冷却用流体が存在しても、前記
導波体9は前記振動子7が発生する超音波振動に効率よ
く共振し、洗浄用流体に超音波振動を付与することがで
きる。
角穴に形成され、かつ、前記振動子7に対して、前記超
音波振動の進行方向に垂直な二方向、すなわち、幅方向
(幅W0方向)及び長手方向(長さL方向)において平
行であることから、前記振動子7が発生する超音波振動
の減衰や反射がなく、洗浄用流体に対して効率よく超音
波振動を付与することができる。
平直方体状の角穴を一つだけ設けた構成になっている
が、超音波振動の進行方向における大きさを前記空洞部
9c内に流入する冷却用流体の音速度から計算される共
振長の寸法に設定し、かつ、前記振動子7に対して、前
記超音波振動の進行方向に垂直な二方向、すなわち、幅
方向(幅W0方向)及び長手方向(長さL方向)におい
て平行に形成した直方体状または立方体状の角穴を複数
設けてもよい。
なわち、前記導波体9の前記振動子7を有する面から前
記空洞部9cの上端部までの高さH1及び前記空洞部9
cの下端部から前記導波体9の底面である前記上面に対
向する面までの高さH2は、前記導波体9を構成する素
材の音速度に基づいて計算される超音波振動の共振長で
あれば、適宜可変である。
記導波体9が自己共振することによって、高熱とはなら
ないながらもある程度は熱を帯びることに対して設けら
れたものであり、前記空洞部9cを前記導波体9の内部
に設けたことによって、前記導波体9に対する冷却効果
が高く、前記振動子7に悪影響を与える熱を高効率で除
去することができるものになっている。
7について説明する。
長さ及び幅は、前記導波体9の長さL、幅Wとほぼ等し
く、厚みtは、本実施例では、約2mmに設定されてい
る。
ectric:圧電)素子16と、前記PZT素子16
の上下両面に全面にわたって貼着された電極板17及び
電極板18有し、前記PZT素子16と、上側の前記電
極板17の角部の一つが切除されている。そして、この
切除部分において、下側の前記電極板18が前記電極板
17との間に弧状の隙間20を有する状態で上側、すな
わち、前記電極板17と同一平面上に折り返されて電極
部18aになっている。
定駆動周波数の電圧を印加するための2本の送電ワイヤ
22a及び送電ワイヤ22bのいずれか一方ずつが、前
記電極板17の所定位置及び前記電極板18の前記電極
部18aに接続されている。
ある前記超音波洗浄装置10aは、前記発振器12から
印加された高周波の電圧により前記振動子7が励振さ
れ、超音波振動が発生する。そして、発生した超音波振
動は、前記導波体9を介して前記処理槽3内の洗浄用流
体である前記純水1に伝達されて前記純水1中に浸漬さ
れている被洗浄物、例えば、シリコンウェーハ等が洗浄
される構成になっている。
下のような効果を奏する。
明の超音波励振装置が備える前記導波体9は、厚さHが
大きく設定されており、前記導波体9が前記式(1)を
満たす比較的大きい音響インピーダンスを有している。
したがって、前記導波体9の上方に外部負荷として存在
する洗浄用流体としての前記純水1が何らかの原因によ
って不足して、液面1aが前記導波体9の上面よりも下
方に低下した場合でも、空焚き状態、すなわち、装置全
体としての音響インピーダンスが低下して前記振動子7
の振動が大きくなるとともに、実効出力が増大して発熱
することを抑制することができる。すなわち、前記振動
子7を前記導波体9に固着している接着剤が劣化して剥
離することや、前記振動子7自体が熱によって割れを生
じることを防止することができるものになっている。
形成され、純水等の冷却用流体を供給可能な構成を備え
ていることから、前記導波体9に対する冷却効果が高
く、前記振動子7に悪影響を与える熱を高効率で除去す
ることができる。また、前記空洞部9cは、超音波振動
の進行方向における寸法が前記空洞部9c内に流入する
純水等の冷却用流体の音速度から計算される共振長に設
定され、かつ、前記振動子7に対して、前記超音波振動
の進行方向に垂直な二方向、すなわち、幅方向(幅W0
方向)及び長手方向(長さL方向)において平行な直方
体状の角穴になっていることから、前記導波体9は、前
記振動子7が発生する超音波振動に効率よく共振すると
ともに、前記振動子7が発生する超音波振動の減衰や反
射がなく、前記純水1等の洗浄用流体に対して高効率で
超音波振動を付与することができるものになっている。
部9cが前記導波体9の内部に形成され、前記導波体9
の前記外周面9aは面一になっていることから、前記導
波体9と前記処理槽3との取付部位が小さく、前記超音
波洗浄装置10a全体の小型化が可能である。また、従
来と同じ大きさの洗浄槽に取り付けた場合でも、洗浄槽
内の有効体積を大きくすることができる。
インターロック設備を設ける必要がないことから、保守
が極めて容易なものになっている。
1実施例と同様の効果を奏するノズルシャワータイプの
超音波洗浄装置について、図3及び図4を参照して説明
する。
波洗浄装置を示す一部断面を含む側面図であり、図4
は、本発明の第2実施例としての超音波洗浄装置を示す
一部断面を含む正面図である。ただし、図3及び図4に
おいて、第1実施例と同一または対応する構成部分につ
いては、同じ参照符号を用いて示している。また、以下
の説明において、第1実施例と説明が重複する部分につ
いては省略して要部について説明する。
実施例としての超音波洗浄装置10bは、カバー45内
に前記超音波振動発生部5が内蔵されている。前記カバ
ー45は、内部空間が隔壁45aによって上下2層に隔
てられ、前記超音波振動発生部5が備える前記振動子7
が上層47側に位置しており、前記導波体9が下層48
側に位置している。前記超音波振動発生部5は、前記カ
バー45の側部45c及び前記隔壁45aの内縁45d
と、前記導波体9の前記外周面9aとの間に前記パッキ
ン14が全周にわたって介装されて前記カバー45に対
して密着固定されている。前記パッキン14は前記上層
47側の液密性を確保するとともに、吸振部材として作
用するものであり、前記パッキン14の界装位置、すな
わち、前記超音波振動発生部5の前記カバー45に対す
る取付位置は、この場合、前記導波体9に形成された前
記空洞部9cより上方に位置している。
に設けられたソケット50を通じて洗浄用流体、例え
ば、前記純水1が連続的に注入され、この注入された前
記純水1に対して前記導波体9によって超音波振動が付
与される。
バー45のノズル45bから矢印F方向に噴出してシャ
ワーとして供給される。前記ノズル45bを含む前記カ
バー45と、前記カバー45内に前記純水1を連続的に
供給するポンプ等(図示せず)とを、シャワー装置と総
称する。
浄装置10bは、被洗浄物、例えば、シリコンウェーハ
が前記ノズル45bから噴出するシャワーにさらされて
洗浄される構成になっている。前記超音波洗浄装置10
bにおいても、本発明の第1実施例としての前記超音波
洗浄装置10aと同様の作用効果が得られる。
9の音響インピーダンスが前記式(1)を満たす比較的
大きいものになっている。したがって、前記導波体9の
外部負荷として存在する洗浄用流体としての前記純水1
の供給量が不足した場合や、前記導波体9の下面、すな
わち、振動面に沿って泡53が溜まった場合でも、実効
出力の増大による発熱を抑制することができる。
前記空洞部9cを有することから、前記導波体9に対す
る冷却効果が高く、前記振動子7に悪影響を与える熱を
高効率で除去することができる。また、前記空洞部9c
は、前記振動子7に対して前記超音波振動の進行方向に
垂直な二方向、すなわち、幅方向(幅W0方向)及び長
手方向(長さL方向)において平行な直方体状に形成さ
れ、超音波振動の進行方向における寸法が前記空洞部9
c内に流入する冷却用流体の音速度から計算される共振
長になっていることから、前記振動子7が発生する超音
波振動に対して前記空洞部9c内の冷却用流体を含む前
記導波体9全体が共振して、洗浄用流体に効率よく超音
波振動を伝達することができる。
あることから、前記導波体9と前記カバー45との取付
部位が小さく、前記超音波洗浄装置10b全体の小型化
を達成することができる。
を設ける必要がないことから、保守が極めて容易であ
る。等の作用効果を奏するものになっている。
プの超音波励振装置について図5を参照して説明する。
タイプの超音波励振装置を示す一部断面を含む側面図で
ある。ただし、図5において、第1実施例及び第2実施
例と同一または対応する構成部分については、同じ参照
符号を用いて示している。また、以下の説明において、
第1実施例及び第2実施例と説明が重複する部分につい
ては省略して要部について説明する。
しての超音波励振装置10cは、前記振動子7及び前記
導波体9からなる前記超音波振動発生部5の下半分、す
なわち、前記振動子7を含む部分を囲繞して液密性を保
持する密閉ケース55を有しており、前記導波体9の発
振面が前記密閉ケース55の外に露出した状態になって
いる。前記超音波励振装置10cは、前記密閉ケース5
5を含む前記超音波振動発生部5と、前記振動子7に所
定周波数の電圧を印加する前記発振器12と、前記導波
体9の前記冷却手段とにより構成されている。
ース55を含む前記超音波振動発生部5を前記処理槽3
内の洗浄用流体、例えば、前記純水1中に投入して使用
する構成のものである。そして、被洗浄物としてのシリ
コンウェーハ等を前記純水1に浸漬し、前記導波体9が
伝達する超音波振動により前記純水1を励振することに
よって洗浄が行われる。
振装置10cにおいても、第1実施例及び第2実施例と
同様の作用効果を得ることができる。
ンスは、前記式(1)を満たす状態に設定されており、
前記処理槽3内の前記純水1がほとんどない状態であっ
ても、実効出力の増大による発熱を抑制することができ
るとともに、前記導波体9の内部に超音波振動の進行方
向における寸法を冷却用流体の音速度から求まる共振長
に設定した直方体状の前記空洞部9cを有することか
ら、前記導波体9の共振にともなう熱を高効率で除去す
ることができ、かつ、前記振動子7の超音波振動に対し
て前記空洞部9c内の冷却用流体を含む前記導波体9全
体が共振して、洗浄用流体に効率よく超音波振動を伝達
することができる。また、前記導波体9の前記外周面9
aが面一であることから、前記超音波励振装置10c全
体の小型化を達成することができるとともに、前記超音
波振動発生部5を投入する前記処理槽3についても小型
化が可能である等の作用効果を奏するものになってい
る。
して純水を用いているが、冷却に適し、かつ、超音波振
動に対する共振に適した流体であれば、種々の流体を適
宜使用可能である。また、各実施例においては、洗浄用
流体として、純水を用いているが、洗浄の目的や被洗浄
物の素材等に応じて、種々の洗浄用流体を使用すること
ができる。
が直方体状に形成されているが、例えば、円盤状など、
設置するスペースの形状に応じて種々の形状を採用する
ことができる。
振装置によれば、洗浄用流体が減少した場合でも、実効
出力の増大を確実に抑制することができるとともに、伝
達する超音波振動に減衰等の悪影響を与えずに、かつ、
小型化を達成することができる。また、前記超音波励振
装置を備えた本発明の超音波洗浄装置によれば、装置全
体の小型化が可能であり、装置を設置するスペースを省
スペース化することができる。
波洗浄装置を示す一部断面を含む側面図である。
発生部を示す斜視図である。
示す一部断面を含む側面図であある。
示す一部断面を含む正面図である。
波励振装置を示す一部断面を含む側面図である。
面図である。
波振動発生部を示す斜視図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 200kHz以上の超音波振動を発生す
る振動子と、 前記振動子と結合して前記超音波振動を外部負荷に導く
導波体と、 前記導波体を冷却する冷却手段とを有する超音波励振装
置であって、 前記冷却手段は、前記導波体の内部に形成されて冷却用
流体が流入する空洞部を有し、 前記空洞部は、前記超音波振動の進行方向における寸法
が前記冷却用流体の音速度に基づく前記超音波振動の半
波長の整数倍であり、かつ、 前記導波体の前記振動子を有する上面から前記空洞部の
上端部までの大きさ及び前記空洞部の下端部から前記導
波体の前記上面と対向する底面までの大きさが前記導波
体の素材の音速度に基づく前記超音波振動の半波長の整
数倍であることを特徴とする超音波励振装置。 - 【請求項2】 前記空洞部は、直方体状または立方体状
であって、前記振動子に対して前記超音波振動の進行方
向に垂直な二方向において平行に形成されていることを
特徴とする請求項1記載の超音波励振装置。 - 【請求項3】 前記導波体の外周面は面一であることを
特徴とする請求項1又は請求項2に記載の超音波励振装
置。 - 【請求項4】 前記導波体は、ジュラルミン、ステンレ
ス、石英、アルミニウム、アルミニウム合金、タンタ
ル、チタンから選択する1の素材からなることを特徴と
する請求項1乃至請求項3のうちいずれか1記載の超音
波励振装置。 - 【請求項5】 前記導波体は、前記超音波振動の進行方
向における寸法が前記導波体の素材の音速度に基づく前
記超音波振動の半波長の整数倍の大きさを有し、 前記振動子、前記導波体及び前記外部負荷の音響インピ
ーダンスをそれぞれ、Rma1、Rma2及びRma3と
したときに次式 Rma1<Rma2<Rma3 を満たすことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち
いずれか1記載の超音波励振装置。 - 【請求項6】 前記振動子を囲繞する密閉ケースを有す
ることを特徴とする請求項1乃至請求5のうちいずれか
1記載の超音波励振装置。 - 【請求項7】 洗浄用流体を貯留する処理槽と、前記洗
浄用流体を励振する超音波励振装置とを備えた超音波洗
浄装置であって、 前記超音波励振装置は、200kHz以上の超音波振動
を発生する振動子と、 前記振動子と結合して前記超音波振動を前記洗浄用流体
に導く導波体と、 前記導波体を冷却する冷却手段とを備え、 前記冷却手段は、前記導波体の内部に形成されて冷却用
流体が流入する空洞部を有し、 前記空洞部は、前記超音波振動の進行方向における寸法
が前記冷却用流体の音速度に基づく前記超音波振動の半
波長の整数倍であり、かつ、 前記導波体の前記振動子を有する上面から前記空洞部の
上端部までの大きさ及び前記空洞部の下端部から前記導
波体の前記上面と対向する底面までの大きさが前記導波
体の素材の音速度に基づく前記超音波振動の半波長の整
数倍であることを特徴とする超音波洗浄装置。 - 【請求項8】 洗浄用流体を連続的に供給するととも
に、前記洗浄用流体が噴出するノズルを有するシャワー
装置と、前記洗浄用流体に超音波振動を付与する超音波
励振装置とを備えた超音波洗浄装置であって、 前記超音波励振装置は、200kHz以上の超音波振動
を発生する振動子と、 前記振動子と結合して前記超音波振動を前記洗浄用流体
に導く導波体と、 前記導波体を冷却する冷却手段とを備え、 前記冷却手段は、前記導波体の内部に形成されて冷却用
流体が流入する空洞部を有し、 前記空洞部は、前記超音波振動の進行方向における寸法
が前記冷却用流体の音速度に基づく前記超音波振動の半
波長の整数倍であり、かつ、 前記導波体の前記振動子を有する上面から前記空洞部の
上端部までの大きさ及び前記空洞部の下端部から前記導
波体の前記上面と対向する底面までの大きさが前記導波
体の素材の音速度に基づく前記超音波振動の半波長の整
数倍であることを特徴とする超音波洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08602299A JP3809293B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 超音波励振装置及びこれを備えた超音波洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Family
ID=13875046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08602299A Expired - Lifetime JP3809293B2 (ja) | 1999-03-29 | 1999-03-29 | 超音波励振装置及びこれを備えた超音波洗浄装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN113663980A (zh) * | 2021-08-20 | 2021-11-19 | 陕西师范大学 | 多方向振动的超声换能器、超声清洗装置和清洗方法 |
WO2022117909A1 (en) * | 2020-12-01 | 2022-06-09 | Altum Technologies Oy | A system and a method for cleaning a pipe |
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FI129018B (fi) | 2019-05-31 | 2021-05-14 | Altum Tech Oy | Järjestelmä ja menetelmä laitteen puhdistamiseksi |
-
1999
- 1999-03-29 JP JP08602299A patent/JP3809293B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2022117909A1 (en) * | 2020-12-01 | 2022-06-09 | Altum Technologies Oy | A system and a method for cleaning a pipe |
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