JP7265285B6 - 釣り針、及び釣り針の製造方法 - Google Patents

釣り針、及び釣り針の製造方法 Download PDF

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Abstract

Figure 0007265285000001
【課題】 けがをしにくい釣り針を提供する。
【解決手段】 胴部と、針先部と、前記胴部と前記針先部との間の湾曲形状の湾曲部とを有する、釣り針であって、前記針先部は、先端が曲面、平面または筋状である、釣り針。
【選択図】 図1

Description

本発明は、釣り針、及び釣り針の製造方法に関する。
釣り用の釣り針は、一般に、略「し」字形状をなし、釣り糸を結ぶための突起部分であるチモト、該チモトから略直線状に伸びる胴(軸)、該胴の先端からカーブの略中間部位までの腰曲げ、該カーブの略中間部から先の先曲げ、該先曲げの先端に設けられる針先、該針先とは逆方向に延びる返しとで構成されている(特許文献1の背景技術を参照)。
特開2013-233121号公報
従来の釣り針は、針先が尖っており、手に刺さりやすい。そのため、餌を釣り針に刺したり、釣った魚等から釣り針を外したりする際に、針先に手が触れると、刺されてけがをしてしまうことがある。
本発明は、上記課題の少なくとも一つを解決するためのものであり、けがをしにくい釣り針及び釣り針の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明の一態様に係る釣り針は、胴部と、針先部と、前記胴部と前記針先部との間の湾曲形状の湾曲部とを有する、釣り針であって、前記針先部は、先端が曲面、平面または筋状である。
上記釣り針において、前記針先部は、少なくとも一部が正面視漸次狭まる形状である。
上記釣り針において、前記先端は、曲面又は平面であり、前記針先部は、前記先端に続く部分が正面視直角台形である。
上記釣り針において、前記先端は、曲面又は平面であり、前記針先部は、前記先端に続く部分が円錐台状または角錐台状である。
上記釣り針において、前記針先部は、横断面が円形または多角形である。
上記釣り針において、前記針先部は、刃先状である。
上記釣り針において、前記先端は、曲面または平面であり、前記針先部は、前記先端に続く部分が均一な太さを有する。
上記釣り針において、前記針先部は、横断面が円形または多角形である。
上記釣り針において、前記針先部は、その延在方向に延びる2以上の歯部を有し、前記歯部の先端が、曲面、平面または筋状である。
上記釣り針において、前記先端は、球面である。
上記釣り針において、前記先端は、曲面または平面であり、前記針先部は、前記先端に続く部分がJ字状である。
上記釣り針において、前記湾曲部に設けられるカエシを有し、前記カエシは、先端が曲面、平面または筋状である。
上記の課題を解決する本発明の一態様に係る釣り針の製造方法は、切断された線条材の先端を曲面、平面または筋状に加工する工程または修整する工程と、加工または修整された前記線条材に対して熱処理を含む後処理を行う工程と、を含む。
本発明によれば、けがをしにくい釣り針及び釣り針の製造方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る釣り針の一例を示す図で、(a)正面図、(b)左側面図である。 実施形態1の針先部の一例を示す図で、図1の一部拡大図である。 本発明の釣り針の製造方法の一例を示す流れ図である。 本発明の釣り針の製造方法の他の一例を示す流れ図である。 実施形態1の変形例1の針先部の一例を示す図で、(a)一例の正面図、(b)一例の左側面図、(c)他の一例の正面図である。 実施形態1の変形例2の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)左側面図である。 実施形態2の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。 本発明の釣り針の製造方法の他の一例を示す流れ図である。 実施形態2の変形例1の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。 実施形態2の変形例2の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。 実施形態2の変形例3の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。 実施形態2の変形例4の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)左側面図、(c)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。 実施形態2の変形例5の針先部の一例を示す図で、(a)一例の正面図、(b)他の一例の正面図である。 実施形態2の変形例6の針先部の一例を示す図で、(a)一例の正面図、(b)他の一例の正面図、(c)AA線端面図である。 実施形態2の変形例7の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)左側面図である。 実施形態3のカエシの一例を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態の例について、図面を参照して説明する。なお、下記実施形態(及び変形例)において共通する構成要素については、前出の符号と同様な符号を付し説明を省略することがある。また、構成要素等の形状、位置関係等に言及する場合は、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
図1は、本発明に係る釣り針の一例を示す図で、(a)正面図、(b)左側面図である。なお、Xは横方向(左右方向)、Yは縦方向(上下方向)、Zは厚み方向(前後方向)を示す(以下各図において同じ)。
本発明の釣り針1は、略J字形状ないし「し」字形状を成す一続きの釣用具である。釣り針1は、胴部2と、針先部3と、胴部2と針先部3との間の湾曲形状の湾曲部4とを有する。湾曲部4は、胴部2側の腰曲げ41と、針先部3側の先曲げ42とを有する。腰曲げ41と先曲げ42は、図示のように湾曲の度合が異なってもよいし、同じでもよい。
釣り針1は、さらに、胴部2に続くチモト5を有してもよい。チモト5は、釣り糸(ライン、ハリス)を結ぶための部分で、胴部2よりも幅(ここでは前後幅)が広い。チモト5は、図示のように平板状にいわゆる「叩き」として形成されてもよいし、環状にいわゆる「環付」として形成されてもよく、その他の形状に形成されてもよい。
釣り針1は、さらに、カエシ(イケ)6を有してもよい。カエシ6は、一例として、先曲げ42の内側に設けられ、斜め下方(下方内側)に尖った形状である。本願において、「内側」とは、釣り針1における胴部2と針先部3とが対向する側、言い換えれば、湾曲部4の湾曲形状の内側(フトコロ)を言う。なお、カエシ6が、釣り針1の素材の一部を切り起こして形成されたものである場合、先曲げ42にはその分だけ不図示(以下各図において同様に不図示)の肉欠き部分(痕)が残る。カエシ6は、湾曲部4の他の部分に形成されてもよい。釣り針1は、カエシ6を有しない構成、即ちいわゆる「スレ針」であってもよい。
従来の釣り針は、図示の破線部分(図2の破線部分も参照)のように、針先部が尖っている。言い換えれば、従来の釣り針は、針先部が尖った円錐状で、先に行くにつれて直径が徐々に細くなり最終的には点になる。そのため、魚の口に容易に突き刺さるだけでなく、使用者の手にも容易に刺さってしまう。使用者は、気を付けたとしても、餌を釣り針に刺したり、釣った魚等から釣り針を外したりする際に、刺されてけがをすることがある。
本発明は、けがをしにくい釣り針を提供することを目的とする。本発明に係る釣り針1は、針先部3の先端31が点ではなく、面に形成される。または、後述の図12に示すように筋状に形成される。このように形成されることで、本発明の釣り針1は、魚等には刺さるが、使用者には刺さりにくく、けがをしにくくする。
人間の皮膚の表皮は、最表面に角層があり、特に手のひらや指先等では角層が厚い。針先部3の先端31を面状または筋状にすれば、魚等に刺さるものでも、角層を突き通すことは難しく、けがをしにくくなる。
釣を始めたばかりの初心者や子供、近くが見づらくなった年寄り等使用者によっては安全面をより重視することがある。また、熟練者の中でも、釣の成果よりもその過程を、けがをせずに楽しみたいという要望がある。本発明の釣り針1は、安全面をより重視し、このような要望に応えるものである。
以下、本発明の釣り針1の針先部3及び釣り針1の製造方法について詳細に説明する。
<実施形態1>
図2は、実施形態1の針先部の一例を示す図で、図1の一部拡大図である。
針先部3は、図2(a)に示すように、カエシ6の根本の上端に相当する位置(図示の一点鎖線の位置、以下各図において同じ)以上の部分である。この位置の部分を以下では針先部3の「基端」とも言う。なお、針先部3は、先端31を含む部分であればよく、定義はこれに限定されない。釣り針1が、カエシ6を有しない場合、針先部3は上記に相当する部分である。図示の針先部3は全体としてやや内側に曲がっているが、後述の図7等のように真っすぐ延びるものでもよいし、やや外側に曲がるものでもよい。
針先部3は、一例として、図示のように先端31が曲面に形成される。針先部3は、ここでは図示しないが、先端31が平面に形成されてもよい。針先部3は、先端31以外の部分は、特に限定されず、公知の形態であり得る。
図3は、本発明の釣り針の製造方法の一例を示す流れ図である。
釣り針1には、一例として、従来と同様に、断面が円形の鋼鉄製やステンレススチール製の金属線条材が用いられる。線条材の太さは、限定されず、対象とする魚種等に応じて決定される。一例として、直径が1mm~5mm程度、例えば2mm~3mm程度のものが用いられる。
線条材は、まず、切断工程S1において所定の長さに切断される。切断された線条材は、尖頭工程S2において、研磨等により針先部3の形状に加工される。
従来と異なり、針先部3は、尖頭工程S2において、尖った円錐状ではなく、先端31が曲面または平面となるよう加工される。先端31が曲面である場合は、先端31に続く部分を先細り形状に研磨し、更に先端31も曲面に研磨する必要があるが、平面である場合は先端31の研磨は省略され得る。
その後は、チモト形成工程S3においてプレス等によりチモト5を形成し、カエシ形成工程S4において切り起こし等によりカエシ6を形成し、曲げ工程S5において腰曲げ41及び先曲げ42を形成した後、後処理工程S6に進む。後処理工程S6には、熱処理(焼入れ・焼戻し)、化学研磨、メッキ等が含まれる。なお、カエシ6を有しない釣り針1の場合は、カエシ形成工程S4が省略される。
本実施形態の釣り針1は、尖頭工程S2における研磨加工が従来と異なるが、従来の工程と概ね同様な工程を経るため、現有設備で簡単に製造できる。また、研磨加工において削る量は、従来よりも少ないので、従来よりも短時間、低コストで製造できる。
なお、既製の従来の釣り針を用いて尖った先端を切落して研磨等の加工をすることも考えられるが、熱処理の後であるため、精度よく加工するのは難しい。また、錆等が発生してしまう。
図4は、本発明の釣り針の製造方法の他の一例を示す流れ図である。釣り針は、大ロットで製造することが多く、小ロットではコストの面で製造が難しい場合がある。本例によれば、釣り針1を小ロットでも気軽に製造できる。
具体的には、本例では、切断工程S1、尖頭工程S2、チモト形成工程S3、カエシ形成工程S4、曲げ工程S5及び後処理工程S6は、従来と全く同じである。従来と異なるのは、尖頭工程S2とチモト形成工程S3との間に修整工程S7が追加される点である。なお、修整工程S7は、これに限らず、尖頭工程S2の後であって、後処理工程S6の前に追加されればよい。
修整工程S7では、尖頭工程S2において尖った円錐状に加工された線条材の針先部分が、先端が曲面または平面となるよう修整される。特に限定されないが、修整には、例えば、研磨や切断等の手法が用いられる。
以上に記載するように、釣り針1の製造方法は、少なくとも、切断された線条材の先端を曲面または平面に加工する工程(S2)または修整する工程(S7)と、加工または修整された線条材に対して熱処理を含む後処理を行う工程(S6)と、を含む。
<実施形態1の変形例1>
図5は、実施形態1の変形例1の針先部の一例を示す図で、(a)一例の正面図、(b)一例の左側面図、(c)他の一例の正面図である。
針先部3は、ここでは、先端31が球面である。言い換えれば、先端31が球体状である。針先部3は、先端31が球面であるため、手により刺さりにくくなる。
先端31の直径は、針先部3の基端の横断面の直径より小さく、例えば、基端の横断面の直径の2/3以下、より好ましくは1/2以下である。
一例として、針先部3は、図5(a)、(b)に示すように、先端31に続く部分が上記図2と同様に先端31に向かって漸次狭まる形状である。
一例として、針先部3は、先端31に続く部分も球体状で、先端31と合わせると串団子状になっている。針先部3は、先端31に続く部分が、球一つの球体状でもよいし、図5(c)に示すように球二つ以上の串団子状でもよい。好ましくは、先端31に続く球体状ないし串団子状部分の直径は、上記先端31の球面直径と同大である。
本例の針先部3は、図4に図示の工程で製造できる。すなわち、尖頭工程S2で尖った円錐状に加工された線条材の針先部分が、修整工程S7において上記形状に修整される。修整には、例えば、金型や治具を用いてプレスする、研磨により形を整える等の手法が用いられる。なお、後述の図8の製造方法のように針先部形成工程S8において当初から上記形状に加工されてもよい。
<実施形態1の変形例2>
図6は、実施形態1の変形例2の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)左側面図である。
針先部3は、ここでは、先端31が曲面で、先端31に続く部分がJ字状に形成される。より具体的には、針先部3は、先端31に続く部分が内側に曲がるJ字形状(「し」字形状)に形成される。このように形成されることで、針先部3は、手により刺さりにくくなる。また、安全性が向上する分、針先部3を細く形成できるので、魚等に刺さりやすくなる。
本例の針先部3は、図4に図示の工程で製造できる。すなわち、尖頭工程S2で尖った円錐状に加工された線条材の針先部分が、修整工程S7において上記形状に修整される。修整には、例えば、研磨や折り曲げ、プレス等の手法が用いられる。なお、後述の図8の製造方法のように針先部形成工程S8において当初から上記形状に加工されてもよい。
図示しないが、針先部3は、ソフトクリーム状ないし渦巻状に形成されてもよい。
<実施形態2>
図7は、実施形態2の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。なお、図示の針先部3は真っすぐ延びるものであるが、図2等のように全体としてやや内側に曲がるものでもよく、やや外側に曲がるものでもよい。
針先部3は、ここでは、一例として、先端31が曲面、より好ましくは、図示のように半球面に形成される。針先部3は、先端31に続く部分が、先端31方向に漸次狭まる形状で、一例として、図7(a)に示すように、正面視内側を斜辺とする直角台形をなしている。針先部3は、図7(b)に示すように、横断面が円形である。針先部3は、基端寄りの部分は、先端31に続く部分(先端31寄りの部分)と異なる形状、例えば円柱状であってもよい。
針先部3は、先端31が半球面であるため、手により刺さりにくくなる。また、先端31に続く部分が先細り形状であるため、魚等には刺さりやすい。
図8は、本発明の釣り針の製造方法の他の一例を示す流れ図である。
本例では、切断工程S1において所定の長さに切断された線条材の端部が、針先部形成工程S8において、図示の針先部3に加工される。
上記図3の尖頭工程S2は、主に線条材の端部を尖らせる加工をするものであったが、本例の針先部形成工程S8は、尖らせる加工に限らず、より広く、切削や研削、プレス、切断等様々な手法を用いて、当初から針先部3の形状に応じた適切な加工を行うものである。針先部形成工程S8以後は、従来と同様にチモト形成工程S3~後処理工程S6が行われる。
これにより、釣り針1は、針先部3がより多様な形状であっても最適な加工が行えるようになる。ここでは、線条材は、断面が円形のものに限らず、三角形や四角形、五角形等多角形のものが用いられてもよい。更には、線条材に限らず、その他の様々な素材が用いられてもよい。
<実施形態2の変形例1>
図9は、実施形態2の変形例1の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。
針先部3は、ここでは、図9(a)に示すように、先端31が平面で、先端31に続く部分が正面視内側を斜辺とする直角台形である。なお、針先部3は、基端寄りの部分が先端31に続く部分と異なる形状、例えば円柱状でもよい。
針先部3は、図9(b)に示すように、先端31の平面視形状及び先端31に続く部分の横断面形状が、円形でもよいが、三角形や四角形、六角形等の多角形でもよい。
本例の針先部3は、先端31が平面であるため、加工がより容易である。また、魚種等に応じて横断面を円形や多角形等より適切な形状に形成できる。
<実施形態2の変形例2>
図10は、実施形態2の変形例2の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。
針先部3は、ここでは、図10(a)に示すように、先端31が曲面で、より好ましくは図示のように半球面である。針先部3は、先端31に続く部分が先端31に向かって漸次狭まる形状で、一例として、図示のように、正面視等脚台形である。
一例として、針先部3は、図10(b)に示すように横断面が円形で、先端31に続く部分が円錐台状である。針先部3は、基端寄りの部分が先端31に続く部分と異なる形状、例えば円柱状でもよい。
一例として、針先部3は、図示しないが、断面が三角形や四角形、五角形等の多角形で、先端31に続く部分が角錐台状であってもよい。針先部3は、基端寄りの部分が先端31に続く部分と異なる形状、例えば円柱状であってもよい。
本例の針先部3は、周囲四方から均等に削るような形状であるので、加工がより容易である。
<実施形態2の変形例3>
図11は、実施形態2の変形例3の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。
針先部3は、ここでは、図11(a)に示すように、先端31が平面である。針先部3は、先端31に続く部分が先端31に向かって漸次狭まる形状で、一例として、正面視等脚台形である。
一例として、針先部3は、図11(b)に示すように、横断面形状が円形で、先端31に続く部分が円錐台状である。針先部3は、基端寄りの部分が先端31に続く部分と異なる形状、例えば円柱状であってもよい。
一例として、針先部3は、図11(b)に示すように、横断面形状が三角形や四角形、六角形等の多角形で、先端31に続く部分が角錐台状である。この場合も、針先部3は、基端寄りの部分が先端31に続く部分と異なる形状、例えば円柱状であってもよい。
本例の針先部3は、先端31が平面であるため、加工がより容易である。また、魚種等に応じて横断面を円形や多角形等より適切な形状に形成できる。
<実施形態2の変形例4>
図12は、実施形態2の変形例4の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)左側面図、(c)AA線端面図に先端平面図を重ねたものである。
針先部3は、ここでは、先端31が筋状で、一例として前後に延びる筋状である。針先部3は、先端31に続く部分が、一例として、図示のように、正面視三角形、左側面視矩形である。針先部3は、基端寄りの部分が先端31に続く部分と異なる形状で、例えば円柱状であってもよい。
言い換えれば、針先部3は、先に行くにつれて徐々に左右幅が狭くなり最終的には筋(線)になる形状である。より具体的には、針先部3は、例えば、包丁やナイフ、鋏の刃先のような刃先状である。
このような形状の針先部3は、刃先状であるため、魚等により刺さりやすくなる。一方で、手には刺さりにくく、先端31の筋形状に沿って引いたり押したりしない限り、けがもしにくい。
なお、針先部3は、先端31が左右に延びる筋状で、先端に続く部分が左側面視三角形、正面視矩形であってもよい。
本例の針先部3は、上記針先部形成工程S8において、図示の針先部3に加工され、先端31が筋状になるよう加工される。針先部3は、両サイドのみを削るような形状であるので、加工がより容易である。
<実施形態2の変形例5>
図13は、実施形態2の変形例5の針先部の一例を示す図で、(a)一例の正面図、(b)他の一例の正面図である。
針先部3は、ここでは、先端31が曲面、より好ましくは半球面で、先端31に続く部分が均一な太さを有し、例えば円柱状である。
一例として、針先部3は、図13(a)に示すように、先端31以外の部分が、全体として円柱状である。このような形状は、例えば、線条材の線径が細い場合に好適である。
一例として、針先部3は、図13(b)に示すように、基端寄りの部分が円錐台状で、先端31に続く部分のみが円柱状である。このような形状は、例えば、線条材の線径が太い場合に好適である。
本例の針先部3は、上記針先部形成工程S8において、図示の針先部3に加工される。針先部3は、先端31に続く部分が均一な太さを有するため、加工がより容易である。
<実施形態2の変形例6>
図14は、実施形態2の変形例6の針先部の一例を示す図で、(a)一例の正面図、(b)他の一例の正面図、(c)AA線端面図である。
針先部3は、ここでは、先端31が平面で、先端31に続く部分が均一な太さを有する。
一例として、針先部3は、図14(a)に示すように、先端31以外の部分が、全体として均一な太さを有する。針先部3は、横断面形状が円形で全体として円柱状でもよいし、横断面形状が多角形で全体として角柱状でもよい。このような形状は、例えば、線条材の線径が細い場合に好適である。
一例として、針先部3は、図14(b)に示すように、基端寄りの部分が先細り形状で、先端31に続く部分のみが均一な太さを有する。この場合、断面が円形であるときは、基端寄りの部分が円錐台状で、先端31に続く部分が円柱状である。断面が多角形であるときは、基端寄りの部分が角錐台状で、先端31に続く部分が角柱状である。このような形状は、例えば、線条材の線径が太い場合に好適である。
本例の針先部3は、魚種等に応じて横断面を円形や多角形等より適切な形状に形成できる。また、針先部3は、先端31に続く部分が均一な太さを有し、先端が平面であるため、加工がより容易である。
<実施形態2の変形例7>
図15は、実施形態2の変形例7の針先部の一例を示す図で、(a)正面図、(b)左側面図である。
針先部3は、ここでは、針先部3の延在方向に延びる2以上の歯部32を有し、歯部32の先端31が、曲面、平面または筋状である。すなわち、ここでは、針先部3は、U字状ないしM字状である。言い換えれば、針先部3は、その延在方向(Y方向)に沿って先端から櫛歯のように二股以上に分かれ、各歯部32が先端31を有し、各先端31が曲面、平面または筋状である。
ここでは、歯部32の先端31が半球面の例を図示しているが、各歯部32には上記実施形態及びその変形例の構成を適宜適用できる。
本例の針先部3は、2以上の歯部32を有するため、魚等により刺さりやすくなる。また、各歯部32の先端31が曲面、平面または筋状であるため、使用者はけがをしにくくなる。
<実施形態3>
図16は、実施形態3のカエシの一例を示す正面図である。
本実施形態の釣り針1は、カエシ6が、尖った形状ではなく、先端61が曲面、平面または筋状となるよう形成される。カエシ6及び先端61には、上記実施形態及びその変形例の針先部3の構成が適宜適用され、ここでは詳細な説明を省略する。
本実施形態のカエシ6は、上記カエシ形成工程S4で加工されてもよいし、カエシ形成工程S4の後であって後処理工程S6の前に修整工程が追加されて、カエシ形成工程S4において従来と同様に形成されたものが、修整工程において修整されてもよい。
本実施形態の釣り針1は、カエシ6が、魚等には刺さるが、使用者には刺さりにくく、けがしにくいものとなっている。
本発明の釣り針1は、上記実施形態1あるいはその変形例、または上記実施形態2あるいはその変形例に、更に上記実施形態3を組み合わせて、針先部3及びカエシ6の両方が使用者に刺さりにくいものになってもよい。
本発明の釣り針1は、粉粒材を用いて鋳型等で上記形状に成形されるものでもよい。また、3Dプリンター等の造形装置で造形されるものであってもよい。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、これらは本発明の一例に過ぎず、本発明はこれらに限定されない。本発明には、以上の各実施形態やその変形例を組み合わせた形態や、さらに様々な変形例が含まれる。請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1…釣り針、2…胴部、3…針先部、31…先端、32…歯部、4…湾曲部、41…腰曲げ、42…先曲げ、5…チモト、6…カエシ、61…先端。

Claims (11)

  1. 胴部と、
    針先部と、
    前記胴部と前記針先部との間の湾曲形状の湾曲部とを有する、釣り針であって、
    前記針先部は、先端が曲面または面である
    ことを特徴とする釣り針。
  2. 請求項1に記載の釣り針であって、
    前記針先部は、少なくとも一部が正面視漸次狭まる形状である
    ことを特徴とする釣り針。
  3. 請求項2に記載の釣り針であって
    記針先部は、前記先端に続く部分が正面視直角台形である
    ことを特徴とする釣り針。
  4. 請求項2に記載の釣り針であって
    記針先部は、前記先端に続く部分が円錐台状または角錐台状である
    ことを特徴とする釣り針。
  5. 請求項3または4に記載の釣り針であって、
    前記針先部は、横断面が円形または多角形である
    ことを特徴とする釣り針。
  6. 請求項1に記載の釣り針であって
    記針先部は、前記先端に続く部分が均一な太さを有する
    ことを特徴とする釣り針。
  7. 請求項に記載の釣り針であって、
    前記針先部は、横断面が円形または多角形である
    ことを特徴とする釣り針。
  8. 胴部と、
    針先部と、
    前記胴部と前記針先部との間の湾曲形状の湾曲部とを有する、釣り針であって、
    前記針先部は、その延在方向に延びる2以上の歯部を有し、
    前記歯部の先端が、曲面、平面または筋状である
    ことを特徴とする釣り針。
  9. 胴部と、
    針先部と、
    前記胴部と前記針先部との間の湾曲形状の湾曲部とを有する、釣り針であって、
    前記針先部は、先端球面である
    ことを特徴とする釣り針。
  10. 請求項1または2に記載の釣り針であって
    記針先部は、前記先端に続く部分がJ字状である
    ことを特徴とする釣り針。
  11. 請求項1~10のいずれか一項に記載の釣り針であって、
    前記湾曲部に設けられるカエシを有し、
    前記カエシは、先端が曲面、平面または筋状である
    ことを特徴とする釣り針。
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