JPH09121719A - 釣 針 - Google Patents

釣 針

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JPH09121719A
JPH09121719A JP31371095A JP31371095A JPH09121719A JP H09121719 A JPH09121719 A JP H09121719A JP 31371095 A JP31371095 A JP 31371095A JP 31371095 A JP31371095 A JP 31371095A JP H09121719 A JPH09121719 A JP H09121719A
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JP
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fishing hook
synthetic resin
hook
fishing
waist
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JP31371095A
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English (en)
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Takeshi Uchiyama
武 内山
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Nissei Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nissei Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度に個体差がほとんど無く、外観のデザイ
ンに自由度があり、また、製造コストが安価であるこ
と。 【解決手段】 湾曲平面上に沿って幅広形状とした腰3
と、ナイフエッジ形状の針先端部5とを有する合成樹脂
製の釣針。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は釣針及び擬似餌を
有する擬餌針に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣針は鉄製の線材(針金)を素材
としていた。即ち、針金を湾曲し腰(bent)を形成する
と共に、針先(point)、返し(barb)及び針穴(eye)
を形成し(図d1参照)、強度を増すために焼き入れ処
理をした後、腐蝕防止用のメッキをかけて完成する。ま
た、このような釣針を複数束ねたものとして2本針や3
本針が知られている。
【0003】また、従来、擬似餌(artificial bait)
を有する擬似針(plug)は、釣針をフックハンガー(ho
ok hanger)を介して擬似餌と連結していた(図d2参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の釣針は、針先、
返し及び針穴の加工を1個ずつ行なう必要があるため生
産工程数が多く、また、鉄製であるため必ず錆止めのメ
ッキを施さなければならなかった。従って、製造コスト
が高価であるという問題点があった。
【0005】さらに、経験的なノウハウによるところが
大きい焼き入れ処理の良否により強度が左右されるた
め、品質(強度)管理に手間がかかるという問題点があ
った。
【0006】さらに、素材が線材であるため釣針全体の
デザインに自由度が無いという問題点があった。
【0007】さらに、2本針、3本針等を製作する場合
には、釣針を複数本束ねた上、夫々の胴(shank)を半
田付けする工程が必要であり、製造コストが高価である
という問題点があった。
【0008】さらに、擬餌針を製作する場合には、釣針
をフックハンガーを介して擬似餌と連結する必要があり
手間がかかるという問題点があった。
【0009】本発明は、前記の点に鑑み、強度に固体差
が無く、釣針全体のデザインに自由度があり、また、製
造コストの安価な釣針を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る釣針は、釣針の全部あるいは一部が合成樹脂から成る
というものである。
【0011】本発明は、従来の鉄製の線材を素材とした
釣針が必要以上に強度を有していることを発明者が発見
したことに始まる。即ち、従来の釣針の製作は、釣針が
必要とする強度を有しているかという観点からなされて
いるのではなく、釣針の対象魚の口の大きさ等から釣針
の大きさを決定し、当該釣針の大きさに視覚的にバラン
スのとれた線径を有する線材を選択していたに過ぎな
い。
【0012】実際に魚が釣針に掛かった場合、釣針に要
求される最も重要な強度は釣針の腰を開く方向の引張強
度である(図1の矢印がこの力の方向を示す)。体長6
0cm、重さ10kg程度の鰹クラスの魚を釣るために用い
られている通常の釣針は、線材の線径が約3mmであり、
針穴から腰の内側頂点までの寸法が約5〜6cm程度であ
る。この釣針の胴を固定し腰を開く方向への力を加え測
定したところ、引張強度は約100kgであった。
【0013】さらに、釣針に掛かった魚が海中で暴れる
時に生ずる瞬間的な力は、針巣、道糸あるいは釣り竿を
使用する場合には釣り竿に分散され、釣針の腰を開く方
向へ上記瞬間的力が全て加わるものではない。また、釣
針の当該引張強度に比べ、釣針に使用される合成樹脂製
の道糸の引張強度は低いため、釣針の腰が開く前に道糸
が切断する。
【0014】上記のように、従来の釣針が不必要な強度
を有している点に着目し、必要な強度を維持しつつ安価
な製造コストで実現できる合成樹脂から成る釣針を発明
するに至った。
【0015】釣針の全部が合成樹脂から成るとは、釣針
の原料として合成樹脂を用い、これを一体成形して得る
という意味である。当該合成樹脂は熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂を問わず、また、複数種類の合成樹脂を混合し
たものを含む。
【0016】釣針とは、2本針、3本針等の複数本の釣
針を束ねた釣針を含む意である。
【0017】上記熱可塑性樹脂としては、ナイロン、A
BS樹脂、ポリアセタール、PBT(ポリブチレニクレ
フタレート)、PC(ポリカーボネート)、PPE(ポ
リフェニリンエーテル)、PPS(ポリフェニリンサル
フィト)、ポリエチレン、ポリプロピレン等が引張強
度、曲げ強度の点から好適である。
【0018】上記熱硬化性樹脂としては、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂等
が引張強度、曲げ強度の点から好適である。
【0019】上記複数種類の合成樹脂を混合した場合と
しては、例えば、ABS樹脂とナイロンの複合材が引張
強度、曲げ強度の点から好適である。
【0020】釣針の一部が合成樹脂から成るとは、針穴
のリング部および/あるいは針先や返しを金属製あるい
は合成樹脂製とし胴および腰を合成樹脂製あるいは金属
製とした場合や、金属製の線材を鈎状に湾曲し心材とし
て用いた場合、さらには、金属製の釣針にメッキの代わ
りに合成樹脂を皮膜した場合をいう。
【0021】尚、本発明の釣針を成形する際に、針穴の
リング部は、腰の湾曲平面上および/あるいは折り曲げ
平面上に対して水平に配設すると成形が容易になる。
【0022】請求項2記載の発明に係る釣針は、前記釣
針の全部あるいは一部に補強繊維を加えたというもので
ある。
【0023】補強繊維は、ガラス繊維、カーボン繊維、
植物繊維、金属繊維等の公知の繊維をすべて含む。釣針
の全部に補強繊維を加えるとは、合成樹脂の原料に補強
繊維を均一に配合した場合をいう。また、釣針の一部に
補強繊維を加えるとは、たとえば、腰にのみ補強繊維を
加えた場合や、釣針の表面部分のみに補強繊維を加えた
場合を言う。
【0024】請求項3記載の発明に係る釣針は、前記釣
針の一部あるいは全部に比重調整粉および/あるいは比
重調整部材を加えたものである。
【0025】通常、ルアーや擬餌針の釣針には餌が装着
されていない。このような釣針は腰部を下方にした姿勢
で沈む。そして、魚の口蓋内に水(海水)と共に吸引さ
れると上顎に針先が突刺さる。従って、特にルアーや擬
餌針の釣針を本発明の合成樹脂製とした場合、腰部を下
方にした姿勢で沈ませる必要がある。そこで、釣針の全
部あるいは一部に比重調整粉および/あるいは比重調整
材を加えるものである。
【0026】比重調整粉とは、アルミニウムや鉄等の金
属粉や砂等の鉱物粉等の公知の比較的比重の大きな全て
の粉体をいう。また、比重調整材とは、比較的比重の大
きな粒体や線状材をいう。
【0027】釣針の全部に比重調整粉および/あるいは
比重調整材を加えるとは、合成樹脂に比重調整粉を混合
する場合、釣針の外側に沿って線状の比重調整材を接着
等する場合をいう。このように、釣針の全部に比重調整
粉等を加えることにより、釣針全体の比重を調整するこ
とができる。
【0028】釣針の一部に比重調整粉および/あるいは
比重調整材を加えるとは、たとえば、釣針の腰部等に位
置する合成樹脂のみに比重調整粉を混合する場合、釣針
の腰部等に線状あるいは粒体状等の比重調整材を接着あ
るいは埋設等する場合をいう。このように、釣針の一部
に比重調整粉等を加えることにより水中での釣針の姿勢
を適正にバランスさせることができる。
【0029】請求項4記載の発明に係る釣針は、前記釣
針の合成樹脂からなる針先の端部がナイフエッジ若しく
はへら状の形状であるというものである。
【0030】従来の釣針の針先の端部は円錐形状であ
り、魚の上顎に突刺さる貫通性能を発揮する。当該形状
を合成樹脂により成形することは可能であるが、合成樹
脂の強度を高めると魚が掛かった場合欠損しやすく、ま
た、合成樹脂の強度を低下させると魚が掛かった場合曲
がってしまうおそれがある。
【0031】そこで、釣針の端部をナイフエッジ形状も
しくはへら状とすることにより欠損や曲がりを解消する
と共に、当該端部が魚の上顎等に突刺さる貫通能力を確
保した。
【0032】請求項5記載の発明に係る釣針は、釣針の
湾曲平面上および/若しくは折り曲げ平面上において幅
広形状であるというものである。
【0033】上述したように、実際に魚が釣針に掛かっ
た場合、釣針に要求される最も重要な強度は釣針の腰を
開く方向への力に対する引張強度である。従って、釣針
を湾曲平面上および/あるいは折り曲げ平面上において
幅広形状にすることにより上記引張強度を高めることが
できる。
【0034】ここで、幅広形状とは、釣針の断面全体が
幅広形状(例えば偏平形状)である場合や、線材にリブ
を設けた場合をいう。尚、湾曲とは、腰がU字型に湾曲
している場合をいい、また、折り曲げとは胴と腰や、腰
と針先が略直角に折り曲げられている場合をいう。
【0035】請求項6記載の発明に係る釣針は、合成樹
脂から成る部分が透明あるいは半透明であるというもの
である。
【0036】従来の釣針はメッキ色であるため魚に釣針
の存在を見つけられてしまうおそれがある。合成樹脂部
分を透明にすることにより魚に釣針の存在を知られるこ
とがない。
【0037】透明とは無色透明と着色透明の両者をい
う。着色透明としては、例えば、緑色に濁っている湖等
で使用する釣針の場合、釣針の合成樹脂から成る部分に
着色透明用の顔料を加えサングラスの着色レンズのよう
に釣針が緑色がかって見え、且つ、光を透過する釣針を
いう。このような釣針を使用することにより湖水の色に
釣針が紛れてしまい魚に発見されることがない。
【0038】請求項7記載の発明に係る釣針は、上記釣
針を擬似餌と一体に成形したというものである。
【0039】従来は、合成樹脂製あるいは金属製等の擬
似餌に釣針を金属製のフックハンガーを介して連結し擬
餌針としていたが、本発明は、このフックハンガーを使
用せず、擬似餌と釣針を一体に成形する。
【0040】一体に成形するとは、擬似餌と釣針を同時
に成形する場合と、釣針あるいは擬似餌のいずれかを予
め成形しておき、擬似餌あるいは釣針を成形する際に一
体に成形する場合の両者を含む。
【0041】
【実施の形態】図1乃至図8に示すのは、本発明の第1
の実施の形態に係る釣針である。
【0042】符号1は、胴2と、該胴側の端部に形成し
た針穴9と、該胴から連続し湾曲して形成した腰3と、
該腰3側の端部に形成した針先4と、針先4の下方に設
けた返し6から成る釣針である。当該釣針は、補強繊維
としてガラス繊維を混入したナイロン6を射出成形によ
り成形して成る。
【0043】針先4の端部5は、図6に示すように、ナ
イフエッジ形状であり、先端は極めて鋭利である。
【0044】返し6の端部7は、図7に示すように、へ
ら状に成形されており、先端は極めて鋭利である。
【0045】湾曲した腰3は湾曲平面上において幅広形
状に成形し、さらに、その断面形状は卵型であるる(図
5参照)。即ち、湾曲内側の断面幅b1を、湾曲外側の
断面幅b2よりも広く形成する。これは、ナイロン6の
ように引張に弱く圧縮に強い材料において、引張応力が
圧縮応力よりも小さくなるように圧縮側、即ち、湾曲外
側の断面積を小さくし、引張側、即ち、湾曲内側の断面
積を大きくするためである。
【0046】尚、胴2は円形断面を有し(図4参照)、
また、針穴周囲のリング部8も円形断面を有している
(図3参照)。このリング部8は、成形を容易にするた
め、腰3の湾曲平面上に水平に配設する。
【0047】本実施の形態によれば、合成樹脂製である
ためメッキを書ける必要が無く、また、腰を幅広形状に
したため腰を開く方向の引張強度に優れる。また、断面
形状を卵型にすることによりいっそう強度が増してい
る。また、針先及び返しの端部を夫々ナイフエッジ形
状、へら状に成形したため端部が欠損したり折れ曲がる
ことがない。
【0048】図9及び図10に示すのは第2の実施の形
態の釣針である。尚、本実施の形態の釣針10は、上記
第1の実施の形態の釣針と、胴、針穴、返し及び針先を
共通にする。
【0049】釣針10の腰12には、円形の断面形状を
有する線材部分の湾曲外側にリブ13を設けて成る。こ
のリブ13には4ヶ所に切欠14を設ける。
【0050】本実施の形態においては、リブ13に切欠
14を設けることにより、腰を開く方向に一時的に強い
力が加わっても、切欠の間隙が狭まることにより当該力
を逃がし、釣針の破断を防止することができる。
【0051】図11及び図12に示すのは第3の実施の
形態の釣針である。尚、本実施の形態の釣針20は、上
記第1の実施の形態の釣針と胴、針穴及び腰を共通にす
る。
【0052】釣針20は、針先及び返しを一体に形成し
た金属製部材22と合成樹脂製の本体21とをインサー
ト成形により結合する。即ち、金属製部材22の逆T字
型の凸部26と本体21の凹部24とが成形により結合
する。
【0053】さらに、本体21の腰の湾曲外側には鉛製
の比重調整部材25を接着剤で接着する。尚、本実施の
形態においてはインサート成形を用いたが、金属製部材
と本体とを接着剤により接着しても良い。この場合、金
属製部材の凸部先端の張り出し部分は設けない。
【0054】本実施の形態は、従来の釣針と同様の針先
及び返しを有する。また、比重調整部材27を備えるこ
とにより、金属製部材22との重量バランスがとれ、水
中において金属製部材22の針先が上(水面側)を向く
ように釣針の姿勢を適正にすることができる。
【0055】図13に示すのは、第4の実施の形態の擬
餌針である。
【0056】擬似針30は、ABS樹脂製の擬似餌31
と、該擬似餌と一体成形したABS樹脂製の釣針31、
2本針32及び糸穴34とから成る。この2本針32
は、相互の連結強度を高めるため連結部に補強部35を
設ける。尚、擬似餌31の内部空間には鉛製の錘(図示
せず)を収納する。
【0057】本実施の形態においては、擬似餌と釣針等
を一体成形することができるため、大幅な製造コストの
低減が可能となる。
【0058】図14に示すのは、第5の実施の形態の毛
鉤である。
【0059】毛鉤40は、比重0.95程度の高密度ポ
リエチレン製の釣針42の胴44に一体成形した2枚の
高密度ポリエチレンフィルム41を備える。
【0060】本実施の形態においては、フィルム41を
接着する必要が無いため大幅な製造コストの低減が可能
となる。また、比重が1よりも小さいため浮き等を装着
しなくても水面に浮くという利点がある。
【0061】
【実施例】体長60cm、重さ10kg程度の鰹クラスの魚
を釣るための合成樹脂性の釣針について、腰を開く方向
への引張強度を測定した。
【0062】(実施例1)合成樹脂としてナイロン6を
70重量%、補強繊維としてガラス繊維を30重量%混
合し、上記第1の実施の形態に係る形状を有する釣針
(以下幅広型釣針とする)になるように射出成形して得
た。
【0063】当該幅広型釣針の各部の寸法は以下の通り
である。 (1)釣穴から腰の内側頂点まで(L1、図1参照) 55mm (2)腰の内側寸法(L2、図1参照) 26mm (3)針穴リング部及び胴の直径(L3及びL4、図3及び図4参照) 3mm (4)腰の幅広寸法(L5、図5参照) 5mm (5)腰の高さ寸法(b1、図5参照) 3mm
【0064】本実施例の引張強度は、20.9kgであ
り、十分な強度を有していた。
【0065】(実施例2)実施例1と同様の材料を用
い、上記第1の実施の形態に係る形状を有する釣針の腰
の幅広部分を設けない通常の形状を有する釣針、即ち、
図1において破線で示した腰を有する釣針(以下通常型
釣針とする)を射出成形して得た。
【0066】当該通常型釣針の各部の寸法は以下の通り
である。 (1)釣穴から腰の内側頂点まで(L1、図1参照) 55mm (2)腰の内側寸法(L2、図1参照) 26mm (3)針穴リング部及び胴の直径(L3及びL4、図3及び図4参照) 3mm (4)腰直径寸法 3mm
【0067】本実施例の引張強度は、9.1kgであり、
目標の10kgを下回った。しかし、胴直径寸法及び腰直
径寸法を4mmにすれば充分な強度を有すると思われる。 (実施例3)液晶ポリマーにカーボン繊維を混入した合
成樹脂混合物(商品名:ベクトラ、ポリプラスチック株
式会社製)を用い、上記幅広型釣針を射出成形した。
【0068】本実施例の引張強度は、18.3kgであ
り、十分な強度を有していた。
【0069】(実施例4)上記実施例3の合成樹脂混合
物を用い通常型釣針を射出成形して得た。
【0070】本実施例の引張強度は、9.4kgであり、
目標の10kgを下回った。しかし、胴直径寸法及び腰直
径寸法を4mmにすれば充分な強度を有すると思われる。
【0071】(実施例5)PPS(ポリフェニリンサル
フィト)を用い、上記幅広型釣針を射出成形した。
【0072】本実施例の引張強度は、17.6kgであ
り、十分な強度を有していた。
【0073】(実施例6)上記実施例5の合成樹脂を用
い通常型釣針を射出成形して得た。
【0074】本実施例の引張強度は、7.4kgであり、
目標の10kgを下回った。しかし、胴直径寸法及び腰直
径寸法を4mmにすれば充分な強度を有すると思われる。
【0075】(実施例7)ポリアミドを主成分とした合
成樹脂(商品名:レニー、三菱瓦斯株式会社製)を用
い、上記幅広型釣針を射出成形した。
【0076】本実施例の引張強度は、28.6kgであ
り、十分な強度を有していた。
【0077】(実施例8)上記実施例7の合成樹脂を用
い通常型釣針を射出成形して得た。
【0078】本実施例の引張強度は、14.5kgであ
り、十分な強度を有していた。
【0079】(実施例9)ナイロン6−6を70重量
%、補強繊維としてガラス繊維を30重量%混合した合
成樹脂混合物を用い、上記幅広型釣針を射出成形して得
た。
【0080】本実施例の引張強度は、20.6kgであ
り、十分な強度を有していた。
【0081】(実施例10)上記実施例9の合成樹脂混
合物を用い通常型釣針を射出成形して得た。
【0082】本実施例の引張強度は、13.4kgであ
り、十分な強度を有していた。
【0083】
【発明の効果】本発明の釣針は、合成樹脂を原料とし、
原則として成形工程の一工程で釣針の製作が可能であ
る。従って、メッキ工程や焼き入れ処理を必要としない
ため、製造コストを低廉に押さえることができる。
【0084】さらに、本発明の釣針は、経験的なノウハ
ウを要する焼き入れ処理を行なう必要が無いため強度に
おいて個体差が生じず、均一な品質を維持できる。
【0085】さらに、本発明の釣針は、金型を用いるた
め表面に複雑な彫刻模様等を容易に設けることができ、
複雑な外観デザインを安価な製造コストで実現すること
ができる。
【0086】さらに、2本針、3本針等も一体成形する
ことが可能であるため、製造コストを安価にすることが
できる。
【0087】さらに、擬餌針も擬似餌と釣針を一体成形
することが可能であるため、製造コストを安価にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施の形態の釣針の正面
図である。
【図2】 図1に示す釣針の左側面図である。
【図3】 図1に示す釣針のA−A線断面図である。
【図4】 図1に示す釣針のB−B線断面図である。
【図5】 図1に示す釣針のC−C線断面図である。
【図6】 図1に示す釣針のD−D線断面図である。
【図7】 図1に示す釣針の針先4及び返し6を斜め下
方から見た部分拡大図である。
【図8】 図1に示す釣針の針先4及び返し6を斜め上
方から見た部分拡大図である。
【図9】 本発明に係る第2の実施の形態の釣針の正面
図である。
【図10】 図9に示す釣針のE−E線断面図である。
【図11】 本発明に係る第3の実施の形態の釣針の正
面図である。但し、金属製部材22を説明するために当
該部分は断面図となっている。
【図12】 図11の釣針の左側面図である。
【図13】 本発明に係る第4の実施の形態の擬餌針の
正面図である。
【図14】 本発明に係る第5の実施の形態の毛鉤の正
面図である。
【符号の説明】
1 釣針 2 胴 3 腰 4 針先 5 針先端部 6 返し 7 返し端部 8 リング部 9 針穴 10 釣針 11 胴 12 腰 13 リブ 14 切欠 20 釣針 21 本体 22 金属製部材 23 凸部 24 凹部 25 比重調整部材 30 擬餌針 31 擬餌 32 釣針 33 2本針 34 糸穴 35 補強部 40 毛鉤 41 フィルム 42 釣針 43 針穴 44 胴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣針の全部あるいは一部が合成樹脂から
    成る釣針。
  2. 【請求項2】 前記釣針の全部あるいは一部に補強繊維
    を加えた請求項1記載の釣針。
  3. 【請求項3】 前記釣針の全部あるいは一部に比重調整
    粉および/あるいは比重調整部材を加えた請求項1ある
    いは請求項2のいずれかに記載の釣針。
  4. 【請求項4】 前記釣針の合成樹脂からなる針先の端部
    がナイフエッジ若しくはへら状である請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の釣針。
  5. 【請求項5】 前記釣針が湾曲平面上および/あるいは
    折り曲げ平面上において幅広形状である請求項1乃至請
    求項4のいずれかに記載の釣針。
  6. 【請求項6】 前記釣針は合成樹脂から成る部分が透明
    あるいは半透明である請求項1乃至請求項5記載の釣
    針。
  7. 【請求項7】 主に合成樹脂から成る擬似餌と一体に成
    形した請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の釣針。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6237277B1 (en) * 1999-04-29 2001-05-29 James C. Hildman Fishing apparatus
US7159357B2 (en) * 1997-12-12 2007-01-09 Sitton Gary L Composite fish hook having improved strength and penetration capability
US8201358B2 (en) * 2007-06-28 2012-06-19 Dohitomi & Co., Ltd. Fishing hook
US20220087236A1 (en) * 2020-09-18 2022-03-24 Advanced Angling Materials, Inc. Carbon fiber reinforced polymer composites based fishing hook
JP2023086546A (ja) * 2021-12-10 2023-06-22 充宜 菊地 釣り針、及び釣り針の製造方法

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