JPH0775465A - 釣り針とその製造方法 - Google Patents
釣り針とその製造方法Info
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- JPH0775465A JPH0775465A JP24870493A JP24870493A JPH0775465A JP H0775465 A JPH0775465 A JP H0775465A JP 24870493 A JP24870493 A JP 24870493A JP 24870493 A JP24870493 A JP 24870493A JP H0775465 A JPH0775465 A JP H0775465A
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- burring
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明の目的は、カエリの強
度が非常に強いだけでなく、餌を傷つける事が少なく、
しかもバレに対して強い抵抗力を持つ釣り針の提供にあ
る。 【構成】 釣り針本体(1)の針先(12)の
下方位置に、内側方向に突設されたカエリ(2)を有する
釣り針(A)において、前記カエリ(2)が薄肉板状に形成さ
れ、カエリ(2)の背面側基端部(5)とカエリの先端部(4)
とを結ぶ直線(L2)と、カエリ(2)の背面(6)から針先(12)
に対して反対側に位置する釣り針本体(1)の表面(L3)と
のなす角度(α)が直角乃至鈍角である事を特徴とする。
度が非常に強いだけでなく、餌を傷つける事が少なく、
しかもバレに対して強い抵抗力を持つ釣り針の提供にあ
る。 【構成】 釣り針本体(1)の針先(12)の
下方位置に、内側方向に突設されたカエリ(2)を有する
釣り針(A)において、前記カエリ(2)が薄肉板状に形成さ
れ、カエリ(2)の背面側基端部(5)とカエリの先端部(4)
とを結ぶ直線(L2)と、カエリ(2)の背面(6)から針先(12)
に対して反対側に位置する釣り針本体(1)の表面(L3)と
のなす角度(α)が直角乃至鈍角である事を特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は魚釣り用釣り針のカエリ
の改良とその新規な製造方法に関するものである。
の改良とその新規な製造方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の釣り針(A')には、図８のように釣
り針本体(1')の先端内側を切り起こして鋭利なカエリ
(2')を形成したものや、図９に示すように釣り針本体
(1'')の先端内側にゴブ状のカエリ(2'')を設けたものが
ある。前者においては、釣り針(A')に魚がかかった時
に、魚のバレを防止するために有効なものであるが、反
面、鋭利なカエリ(2')によって釣り針(A')に装着された
餌が切り裂かれる事になり、渓流の流れの早い場所では
短時間で餌の内部が洗い流されて釣り針(A')に付着して
いるのは皮だけになり、釣果を期待する事が出来なくな
るという欠点がある。その他、カエリ(2')は前述のよう
に切り起こしによって形成されるものであるからカエリ
(2')の基部(12')に鋭い溝(11')が形成され、且つ、カエ
リ(2')と釣り針本体(1')とをつなぐ部分の面積が小さ
く、大きな魚が掛かった時にカエリ(2')の基部(12')に
強い力が加わると、カエリ(2')が折損しやすいという問
題があった。
り針本体(1')の先端内側を切り起こして鋭利なカエリ
(2')を形成したものや、図９に示すように釣り針本体
(1'')の先端内側にゴブ状のカエリ(2'')を設けたものが
ある。前者においては、釣り針(A')に魚がかかった時
に、魚のバレを防止するために有効なものであるが、反
面、鋭利なカエリ(2')によって釣り針(A')に装着された
餌が切り裂かれる事になり、渓流の流れの早い場所では
短時間で餌の内部が洗い流されて釣り針(A')に付着して
いるのは皮だけになり、釣果を期待する事が出来なくな
るという欠点がある。その他、カエリ(2')は前述のよう
に切り起こしによって形成されるものであるからカエリ
(2')の基部(12')に鋭い溝(11')が形成され、且つ、カエ
リ(2')と釣り針本体(1')とをつなぐ部分の面積が小さ
く、大きな魚が掛かった時にカエリ(2')の基部(12')に
強い力が加わると、カエリ(2')が折損しやすいという問
題があった。
【０００３】一方、図９のようなコブ状カエリ(2'')の
場合は、図８の釣り針(A')のように、餌を傷つける事も
少ないし、カエリ(2'')の折損も発生しないが、カエリ
(2'')がコブ状では肉に対する係合力が弱く、バレに対
しては抵抗力が不十分であるという問題や、コブ部分の
製作が非常に困難であるという問題があった。
場合は、図８の釣り針(A')のように、餌を傷つける事も
少ないし、カエリ(2'')の折損も発生しないが、カエリ
(2'')がコブ状では肉に対する係合力が弱く、バレに対
しては抵抗力が不十分であるという問題や、コブ部分の
製作が非常に困難であるという問題があった。
【０００４】その他、図８のように、切り起こしによっ
てカエリ(2')を形成する場合は、釣り針(A')の素材が切
削可能なもの、(例えば、ハイスや高炭素鋼など')に限
られ、例えばチタンのように切削加工が困難な素材を使
用する事が出来ないという問題もあった。
てカエリ(2')を形成する場合は、釣り針(A')の素材が切
削可能なもの、(例えば、ハイスや高炭素鋼など')に限
られ、例えばチタンのように切削加工が困難な素材を使
用する事が出来ないという問題もあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の欠点に鑑みてなされたもので、本発明の解決しよう
とする主とする課題は、カエリの強度が非常に強いだけ
でなく、餌を傷つける事が少なく、しかもバレに対して
強い抵抗力を持つ釣り針と、製造も簡単でどのような素
材も使用可能な釣り針の製造方法を提供するにある。
来の欠点に鑑みてなされたもので、本発明の解決しよう
とする主とする課題は、カエリの強度が非常に強いだけ
でなく、餌を傷つける事が少なく、しかもバレに対して
強い抵抗力を持つ釣り針と、製造も簡単でどのような素
材も使用可能な釣り針の製造方法を提供するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の釣り針
(A)は『釣り針本体(1)の針先(12)の下方位置に、内側方
向に突設されたカエリ(2)を有する釣り針(A)において、
前記カエリ(2)が薄肉板状に形成され、カエリ(2)の背面
側基端部(5)とカエリの先端部(4)とを結ぶ直線(L2)と、
カエリ(2)の背面(6)から針先(12)に対して反対側に位置
する釣り針本体(1)の表面(L3)とのなす角度(α)が直角
乃至鈍角である』事を特徴とする。
(A)は『釣り針本体(1)の針先(12)の下方位置に、内側方
向に突設されたカエリ(2)を有する釣り針(A)において、
前記カエリ(2)が薄肉板状に形成され、カエリ(2)の背面
側基端部(5)とカエリの先端部(4)とを結ぶ直線(L2)と、
カエリ(2)の背面(6)から針先(12)に対して反対側に位置
する釣り針本体(1)の表面(L3)とのなす角度(α)が直角
乃至鈍角である』事を特徴とする。
【０００７】これによれば、針先(12)に連なるカエリ
(2)が薄い板状であるため、魚が掛かった時に前記薄い
カエリ(2)の先端側辺部(8)が、硬い鱗で覆われた魚の皮
膚に対して小さい抵抗で挿入されて行く事になり、未熟
なも者でも簡単に釣り針(A)を魚に合わせる事ができる
事になる。また、一端、釣り針(A)が魚に突き刺さる
と、釣り針本体(1)の表面(L3)に対する背面(6)の角度が
大きく立っているので、ふところ(10)側に面するカエリ
(2)の背面(6)の全面が肉に係合して大きな抵抗となりバ
レが生じない。また、バレ時にカエリ(2)の基部に強い
力が掛かったとしても、カエリ(2)の底部全体が釣り針
本体(1)と一体になっているので、カエリ(2)が破損する
ような事がない。又、前述のように背面(6)の角度が大
きく立っているので、釣り針(A)が衣服に突き刺さった
としてもカエリ(2)が衣服の繊維に絡まず、容易に外す
ことが出来るものである。
(2)が薄い板状であるため、魚が掛かった時に前記薄い
カエリ(2)の先端側辺部(8)が、硬い鱗で覆われた魚の皮
膚に対して小さい抵抗で挿入されて行く事になり、未熟
なも者でも簡単に釣り針(A)を魚に合わせる事ができる
事になる。また、一端、釣り針(A)が魚に突き刺さる
と、釣り針本体(1)の表面(L3)に対する背面(6)の角度が
大きく立っているので、ふところ(10)側に面するカエリ
(2)の背面(6)の全面が肉に係合して大きな抵抗となりバ
レが生じない。また、バレ時にカエリ(2)の基部に強い
力が掛かったとしても、カエリ(2)の底部全体が釣り針
本体(1)と一体になっているので、カエリ(2)が破損する
ような事がない。又、前述のように背面(6)の角度が大
きく立っているので、釣り針(A)が衣服に突き刺さった
としてもカエリ(2)が衣服の繊維に絡まず、容易に外す
ことが出来るものである。
【０００８】請求項２では、『釣り針本体(1)の針先の
下方位置に、内側方向に突設されたカエリ(2)を有する
釣り針(A)において、前記カエリ(2)が薄肉板状に形成さ
れ、カエリ(2)の針先側基端部(3)とカエリ(2)の先端部
(4)とを結ぶ直線(L1)と、カエリ(2)の背面側基端部(5)
とカエリ(2)の先端部(4)とを結ぶ直線(L2)とのなす角度
(θ)が４５°〜９０°であり、且つカエリ(2)の背面側
基端部(5)とカエリ(2)の先端部(4)とを結ぶ直線(L2)
と、カエリ(2)の背面(6)から針先(12)に対して反対側に
位置する釣り針本体(1)の表面(L3)とのなす角度(α)が
直角乃至鈍角である』事を特徴とする。
下方位置に、内側方向に突設されたカエリ(2)を有する
釣り針(A)において、前記カエリ(2)が薄肉板状に形成さ
れ、カエリ(2)の針先側基端部(3)とカエリ(2)の先端部
(4)とを結ぶ直線(L1)と、カエリ(2)の背面側基端部(5)
とカエリ(2)の先端部(4)とを結ぶ直線(L2)とのなす角度
(θ)が４５°〜９０°であり、且つカエリ(2)の背面側
基端部(5)とカエリ(2)の先端部(4)とを結ぶ直線(L2)
と、カエリ(2)の背面(6)から針先(12)に対して反対側に
位置する釣り針本体(1)の表面(L3)とのなす角度(α)が
直角乃至鈍角である』事を特徴とする。
【０００９】これにより、請求項２は請求項１の作用に
加えて、直線(L1)と直線(L2)とのなす角度(θ)が４５°
〜９０°というように幅の広いものであって、図８のよ
うな鋭い先端部(4)を持たないので、餌を装着した時に
はカエリ(2)の背面(6)全体が餌の肉に接する事になって
先端部(θ)が餌の肉に深く食い込まず、図８の場合と違
ってカエリ(2)によって餌を傷付けるというような事が
なく、流速の早い所でも餌持ちがよい。
加えて、直線(L1)と直線(L2)とのなす角度(θ)が４５°
〜９０°というように幅の広いものであって、図８のよ
うな鋭い先端部(4)を持たないので、餌を装着した時に
はカエリ(2)の背面(6)全体が餌の肉に接する事になって
先端部(θ)が餌の肉に深く食い込まず、図８の場合と違
ってカエリ(2)によって餌を傷付けるというような事が
なく、流速の早い所でも餌持ちがよい。
【００１０】請求項３は請求項１,２を限定したもの
で、『カエリ(2)の針先側基端部(3)とカエリ(2)の先端
部(4)との間に位置する先端側辺部(8)が突湾曲状でナイ
フエッジに形成され、且つ、ふところ(10)側に面するカ
エリ(2)の背面(6)が凹湾曲状に形成されている』事を特
徴とするものである。これによれば、先端側辺部(8)が
突湾曲状でナイフエッジであるために、魚の皮膚を最小
限にて切り裂く事によってより挿入しやすくなるもので
ある。また、背面(6)を湾曲にする事により、カエリ(2)
の先端部(4)を鋭利に尖らせたとしても、鋭利に先端部
(4)分が魚や餌の肉に深く食い込まず、魚や餌を傷付け
る事が少ない。
で、『カエリ(2)の針先側基端部(3)とカエリ(2)の先端
部(4)との間に位置する先端側辺部(8)が突湾曲状でナイ
フエッジに形成され、且つ、ふところ(10)側に面するカ
エリ(2)の背面(6)が凹湾曲状に形成されている』事を特
徴とするものである。これによれば、先端側辺部(8)が
突湾曲状でナイフエッジであるために、魚の皮膚を最小
限にて切り裂く事によってより挿入しやすくなるもので
ある。また、背面(6)を湾曲にする事により、カエリ(2)
の先端部(4)を鋭利に尖らせたとしても、鋭利に先端部
(4)分が魚や餌の肉に深く食い込まず、魚や餌を傷付け
る事が少ない。
【００１１】請求項４は前記釣り針(A)の画期的な製造
方法で、『釣り針本体(1)の先端側の一側辺部をプレス
して薄肉板状のカエリ形成用突曲部(11)を前記一側辺部
から弧状に突曲させ、続いてカエリ形成用突曲部(11)の
針先に対して反対側の部分をプレスにて切断してカエリ
(2)の背面(6)を形成し、前記カエリ(2)が釣り針(A)の内
側方向を向くように釣り針本体(1)を湾曲形成する』事
を特徴とする。この方法によれば、カエリ(2)の形成を
プレスによって行うので、従来のハイスのよな素材は勿
論、チタンのように切削下降が非常に困難な素材でも使
用する事ができ、新素材の使用を可能にする事により、
新たな機能を持つ釣り針(A)を提供する事ができる。
方法で、『釣り針本体(1)の先端側の一側辺部をプレス
して薄肉板状のカエリ形成用突曲部(11)を前記一側辺部
から弧状に突曲させ、続いてカエリ形成用突曲部(11)の
針先に対して反対側の部分をプレスにて切断してカエリ
(2)の背面(6)を形成し、前記カエリ(2)が釣り針(A)の内
側方向を向くように釣り針本体(1)を湾曲形成する』事
を特徴とする。この方法によれば、カエリ(2)の形成を
プレスによって行うので、従来のハイスのよな素材は勿
論、チタンのように切削下降が非常に困難な素材でも使
用する事ができ、新素材の使用を可能にする事により、
新たな機能を持つ釣り針(A)を提供する事ができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明にかかる釣り針(A)とその製造
方法の実施例を図面に従って説明する。釣り針本体(1)
は、図１に示すとおり、チモト(7)、軸(9)、フトコロ並
びに針先(12)によって構成されているが、本発明にかか
る釣り針(A)では、針先(12)の下方位置に内側方向に向
かった形の鱶の鰭状のカエリ(2)が突設された形状とな
っている。釣り針(A)の素材は、従来から使用されてい
るハイスのようなものでもよいし、チタンのようなもの
でもよく、材質は別に限定されない。
方法の実施例を図面に従って説明する。釣り針本体(1)
は、図１に示すとおり、チモト(7)、軸(9)、フトコロ並
びに針先(12)によって構成されているが、本発明にかか
る釣り針(A)では、針先(12)の下方位置に内側方向に向
かった形の鱶の鰭状のカエリ(2)が突設された形状とな
っている。釣り針(A)の素材は、従来から使用されてい
るハイスのようなものでもよいし、チタンのようなもの
でもよく、材質は別に限定されない。
【００１３】カエリ(2)の形状を詳述すると、基本的形
状は、カエリ(2)の針先側基端部(3)とカエリ(2)の先端
部(4)とを結ぶ直線(L1)と、カエリ(2)の背面側基端部
(5)とカエリ(2)の先端部(4)とを結ぶ直線(L2)とのなす
角度(θ)が４５°〜９０°となるように形成される。
又、カエリ(2)の背面側基端部(5)とカエリ(2)の先端部
(4)とを結ぶ直線(L2)と、カエリ(2)の背面(6)から針先
(12)に対して反対側に位置する釣り針本体(1)の表面(L
3)とのなす角度(α)が直角乃至鈍角となるように形成さ
れている。従って、カエリ(2)の針先側基端部(3)とカエ
リ(2)の先端部(4)との間の先端側辺部(8)は、釣り針本
体(1)に対して浅い角度で立ち上がっており、カエリ(2)
の背面側基端部(5)とカエリ(2)の先端部(4)との間の背
面(6)は、釣り針本体(1)に対して大きな角度で立ち上が
る事になる。
状は、カエリ(2)の針先側基端部(3)とカエリ(2)の先端
部(4)とを結ぶ直線(L1)と、カエリ(2)の背面側基端部
(5)とカエリ(2)の先端部(4)とを結ぶ直線(L2)とのなす
角度(θ)が４５°〜９０°となるように形成される。
又、カエリ(2)の背面側基端部(5)とカエリ(2)の先端部
(4)とを結ぶ直線(L2)と、カエリ(2)の背面(6)から針先
(12)に対して反対側に位置する釣り針本体(1)の表面(L
3)とのなす角度(α)が直角乃至鈍角となるように形成さ
れている。従って、カエリ(2)の針先側基端部(3)とカエ
リ(2)の先端部(4)との間の先端側辺部(8)は、釣り針本
体(1)に対して浅い角度で立ち上がっており、カエリ(2)
の背面側基端部(5)とカエリ(2)の先端部(4)との間の背
面(6)は、釣り針本体(1)に対して大きな角度で立ち上が
る事になる。
【００１４】図の実施例では、カエリ(2)の針先側基端
部(3)とカエリ(2)の先端部(4)との間に位置する先端側
辺部(8)が突湾曲状でナイフエッジに形成され、且つ、
ふところ(10)側に面するカエリ(2)の背面(6)が凹湾曲状
に形成されているが、勿論これに限られず、先端側辺部
(8)を直線状乃至凹湾曲状に、また背面(6)を直線状乃至
凸湾曲状に形成してもよい。このカエリ(2)は断面円形
の釣り針本体(1)の先端部(4)の一部をプレス(P1)(P2)に
よって形成されるので、図６のようにカエリ(2)が突出
している部分は平坦面となっており、カエリ(2)の断面
は薄い二等辺三角形状となっている。
部(3)とカエリ(2)の先端部(4)との間に位置する先端側
辺部(8)が突湾曲状でナイフエッジに形成され、且つ、
ふところ(10)側に面するカエリ(2)の背面(6)が凹湾曲状
に形成されているが、勿論これに限られず、先端側辺部
(8)を直線状乃至凹湾曲状に、また背面(6)を直線状乃至
凸湾曲状に形成してもよい。このカエリ(2)は断面円形
の釣り針本体(1)の先端部(4)の一部をプレス(P1)(P2)に
よって形成されるので、図６のようにカエリ(2)が突出
している部分は平坦面となっており、カエリ(2)の断面
は薄い二等辺三角形状となっている。
【００１５】次に、本発明にかかる釣り針(A)の製造方
法について説明する。釣り針用のワイヤを所定の長さに
切断し、その先端部分を研削して鋭利に尖らす。次に、
釣り針本体(1)の後端部をプレス(P3)にてプレスしてチ
モト(7)を形成する。然る後、針先(12)の一側部をプレ
ス(P1)にてプレスして薄肉板状のカエリ形成用突曲部(1
1)を弧状に突曲させ、続いてカエリ形成用突曲部(11)の
背部をプレス(P2)にて切断し、カエリ(2)の背面(6)側を
凹湾曲状に形成する。最後に直線状の釣り針本体(1)を
屈曲し、針先(12)がチモト(7)方向を向き、カエリ(2)が
ふところ(10)方向に向くようにする。
法について説明する。釣り針用のワイヤを所定の長さに
切断し、その先端部分を研削して鋭利に尖らす。次に、
釣り針本体(1)の後端部をプレス(P3)にてプレスしてチ
モト(7)を形成する。然る後、針先(12)の一側部をプレ
ス(P1)にてプレスして薄肉板状のカエリ形成用突曲部(1
1)を弧状に突曲させ、続いてカエリ形成用突曲部(11)の
背部をプレス(P2)にて切断し、カエリ(2)の背面(6)側を
凹湾曲状に形成する。最後に直線状の釣り針本体(1)を
屈曲し、針先(12)がチモト(7)方向を向き、カエリ(2)が
ふところ(10)方向に向くようにする。
【００１６】次に、本発明の釣り針(A)の使用方法に付
いて説明する。餌に釣り針(A)を刺し込んだ場合、カエ
リ(2)の背面(6)は釣り針本体(1)に対して大きい角度で
立っているので、背面(6)全体が餌の肉に当たり、深く
食い込んで肉を切り裂くような事がない。従って、流れ
の速い渓流中でも餌の内部が洗い流されてしまうという
ような事がなく、餌持ちがよい。
いて説明する。餌に釣り針(A)を刺し込んだ場合、カエ
リ(2)の背面(6)は釣り針本体(1)に対して大きい角度で
立っているので、背面(6)全体が餌の肉に当たり、深く
食い込んで肉を切り裂くような事がない。従って、流れ
の速い渓流中でも餌の内部が洗い流されてしまうという
ような事がなく、餌持ちがよい。
【００１７】次に、魚が掛かるとカエリ(2)が薄肉板状
であるから、カエリ(2)部分における魚の皮膚への侵入
抵抗が非常に小さくて簡単に肉に食い込み、魚への合わ
せが非常に簡単になる。しかも、一端、魚が掛かるとカ
エリ(2)の背面(6)全体が肉に係合して大きな抵抗を生
じ、魚のバレを効果的に防止する事になる。この時、カ
エリ(2)には大きな力が働くが、カエリ(2)と釣り針本体
(1)とはカエリ(2)の底部前面で接合しており、カエリ
(2)部分での折損はなく、釣り針本体(1)が折損しない限
り、バレるような事がない。
であるから、カエリ(2)部分における魚の皮膚への侵入
抵抗が非常に小さくて簡単に肉に食い込み、魚への合わ
せが非常に簡単になる。しかも、一端、魚が掛かるとカ
エリ(2)の背面(6)全体が肉に係合して大きな抵抗を生
じ、魚のバレを効果的に防止する事になる。この時、カ
エリ(2)には大きな力が働くが、カエリ(2)と釣り針本体
(1)とはカエリ(2)の底部前面で接合しており、カエリ
(2)部分での折損はなく、釣り針本体(1)が折損しない限
り、バレるような事がない。
【００１８】釣り上げた魚から釣り針(A)を外す場合に
は、先端側辺部(8)と背面(6)とのなす角度(θ)が大きい
ので、カエリ(2)が肉に深く食い込まず、図７のように
先鋭な先端部(4)をもつカエリ(2)と異なって未経験者で
も外しやすい。
は、先端側辺部(8)と背面(6)とのなす角度(θ)が大きい
ので、カエリ(2)が肉に深く食い込まず、図７のように
先鋭な先端部(4)をもつカエリ(2)と異なって未経験者で
も外しやすい。
【００１９】
【発明の効果】本発明の釣り針によれば、未熟な者で
も簡単に釣り針を魚に合わせる事ができ、一端、釣り
針が魚に突き刺さると、カエリの背面全面が肉に係合し
て大きな抵抗となりバレが生じない。また、バレ時に
カエリの基部に強い力が掛かったとしても、カエリが破
損するような事がなし、餌を装着した時、カエリの背
面全体が餌の肉に接するようになるためにカエリによっ
て餌を傷付けるというような事がなく、流速の早い所で
も餌持ちがよい。その他、先端側辺部を突湾曲状でナ
イフエッジにすると、釣り針を魚に刺し込み易くなるも
のであるし、背面を湾曲にする事により、カエリの先
端部分を鋭利に尖らせたとしても、鋭利に先端部分が魚
や餌の肉に深く食い込まず、魚や餌を傷付ける事が少な
いという利点がある。更に、背面の角度が大きく立って
いるために、釣り針が衣服に突き刺さった場合、カエリ
が衣服の繊維に絡まず容易に外すことが出来る。
も簡単に釣り針を魚に合わせる事ができ、一端、釣り
針が魚に突き刺さると、カエリの背面全面が肉に係合し
て大きな抵抗となりバレが生じない。また、バレ時に
カエリの基部に強い力が掛かったとしても、カエリが破
損するような事がなし、餌を装着した時、カエリの背
面全体が餌の肉に接するようになるためにカエリによっ
て餌を傷付けるというような事がなく、流速の早い所で
も餌持ちがよい。その他、先端側辺部を突湾曲状でナ
イフエッジにすると、釣り針を魚に刺し込み易くなるも
のであるし、背面を湾曲にする事により、カエリの先
端部分を鋭利に尖らせたとしても、鋭利に先端部分が魚
や餌の肉に深く食い込まず、魚や餌を傷付ける事が少な
いという利点がある。更に、背面の角度が大きく立って
いるために、釣り針が衣服に突き刺さった場合、カエリ
が衣服の繊維に絡まず容易に外すことが出来る。
【００２０】また、本発明方法によれば、カエリの形成
をプレスによって行うので、どのような素材でも使用す
る事ができる。
をプレスによって行うので、どのような素材でも使用す
る事ができる。
【図１】本発明にかかる釣り針の一実施例の正面図
【図２】本発明の釣り針用素材の先端を研削した状態の
正面図
正面図
【図３】図２の針先の一側部をプレスしてカエリ形成用
突曲部を形成した時の正面図
突曲部を形成した時の正面図
【図４】図３のカエリの背部をプレスによりトリミング
した状態の正面図
した状態の正面図
【図５】本発明の釣り針のカエリ部分の拡大斜視図
【図６】図５のカエリ部分の断面図
【図７】図１のカエリ部分の部分拡大図
【図８】従来例の正面図
【図９】従来例の他の正面図
(A)…釣り針 (1)…釣り針本体 (2)…カエリ (3)…針先側基端部 (4)…先端部 (5)…背面側基端部 (6)…背面 (7)…チモト (8)…先端側辺部 (9)…軸 (10)…ふところ (12)…針先
Claims (4)
- 【請求項１】 釣り針本体の針先の下方位置に、
内側方向に突設されたカエリを有する釣り針において、 前記カエリが薄肉板状に形成され、カエリの背面側基端
部とカエリの先端部とを結ぶ直線(L2)と、カエリの背面
から針先に対して反対側に位置する釣り針本体の表面(L
3)とのなす角度(α)が直角乃至鈍角である事を特徴とす
る釣り針。 - 【請求項２】 釣り針本体の針先の下方位置に、
内側方向に突設されたカエリを有する釣り針において、 カエリの針先側基端部とカエリの先端部とを結ぶ直線(L
1)と、カエリの背面側基端部とカエリの先端部とを結ぶ
直線(L2)とのなす角度(θ)が４５°〜９０°であり、且
つカエリの背面側基端部とカエリの先端部とを結ぶ直線
(L2)と、カエリの背面から針先に対して反対側に位置す
る釣り針本体の表面(L3)とのなす角度(α)が直角乃至鈍
角であるを特徴とする釣り針。 - 【請求項３】 カエリの針先側基端部とカエリの
先端部との間に位置する先端側辺部が突湾曲状でナイフ
エッジに形成され、且つ、ふところ側に面するカエリの
背面が凹湾曲状に形成されている事を特徴とする請求項
１又は請求項２に記載の釣り針。 - 【請求項４】 釣り針本体の先端側の一側辺部を
プレスして薄肉板状のカエリ形成用突曲部を前記一側辺
部から弧状に突曲させ、続いてカエリ形成用突曲部の、
針先に対して反対側の部分をプレスにて切断してカエリ
の背面を形成し、前記カエリが釣り針の内側方向を向く
ように釣り針本体を湾曲形成する事を特徴とする釣り針
の製造方法。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24870493A JPH0775465A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 釣り針とその製造方法 |
| BR9403455A BR9403455A (pt) | 1993-09-08 | 1994-09-06 | Anzol e processo de fabricação do mesmo |
| EP94306545A EP0643912A1 (en) | 1993-09-08 | 1994-09-06 | Fishhook and method of making the same |
| US08/301,959 US5526603A (en) | 1993-09-08 | 1994-09-07 | Fishhook having tip portion with upper and lower lateral cut faces and method of making the same |
| CA 2131599 CA2131599A1 (en) | 1993-09-08 | 1994-09-07 | Fishhook and method of making the same |
| CN 94115133 CN1105186A (zh) | 1993-09-08 | 1994-09-08 | 鱼钩及其制作方法 |
| KR1019940022572A KR950007645A (ko) | 1993-09-08 | 1994-09-08 | 낚시바늘과 그 제조방법 |
| US08/470,056 US5542164A (en) | 1993-08-09 | 1995-06-06 | Method for forming a barb on a tip of a fishhook |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24870493A JPH0775465A (ja) | 1993-09-08 | 1993-09-08 | 釣り針とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0775465A true JPH0775465A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=17182096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24870493A Pending JPH0775465A (ja) | 1993-08-09 | 1993-09-08 | 釣り針とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0775465A (ja) |
-
1993
- 1993-09-08 JP JP24870493A patent/JPH0775465A/ja active Pending
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