JP7263935B2 - 電気装置 - Google Patents

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Description

本発明は、チョークコイルを備えた電気装置に関する。
電気装置として、導体線を巻回したコイル部と、該コイル部をコイル軸方向から挟んで磁路を形成するコアとを有するチョークコイルを備えたものがある。特許文献1に記載されたチョークコイルは、帯状導体を、その厚み方向に積層するように巻回したコイル部を有する。そして、帯状導体の巻き始めと巻き終わりに電極端子を接続し、その電極端子を通してコイル内部に生じる熱を放熱しようとしている。
特開2007-318011号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたチョークコイルには以下の課題がある。
上記チョークコイルは、電極端子を介してコイル部を冷却するため、コイル部の全体を冷却しにくい。すなわち、コイル部の部位によっては、電極端子までの伝熱経路が長く、電極端子までの間の熱抵抗が大きくなる。それゆえ、コイル部の全体の温度を抑制することが困難となる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、コイル部の全体を効率的に放熱することができるチョークコイルを備えた電気装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、チョークコイル(2)と、該チョークコイルをコイル軸方向(Z)の一方から支持する搭載部(111)とを有する電気装置(1)であって、
上記チョークコイルは、導体線(30)をコイル径方向に積層するように巻回してなるコイル部(3)と、
該コイル部をコイル軸方向から挟んで磁路を形成するコア部(4)と、を有し、
上記導体線は、コイル径方向の幅よりもコイル軸方向の幅の方が大きく、
上記コイル部における上記搭載部側の面であるコイル底面(31)は、上記搭載部と熱的に接触する接触面(311)を有
上記接触面と、上記搭載部との間には、熱伝導性を有する絶縁部材(5)が介在しており、
上記絶縁部材は、上記コイル底面と上記搭載部及び上記コア部との間に介在し、上記絶縁部材と上記コア部との間には、弾性を有する弾性部材(6)が介在しており、
上記コア部は、上記コイル部と上記搭載部との間に配された第1コア部材(41)と、上記コイル部における上記搭載部と反対側に配された第2コア部材(42)とを有し、
上記搭載部は、コイル軸方向における上側に突出していると共に、上記絶縁部材を介して、上記コイル部の上記コイル底面を支持する凸状支持部(112)を有し、該凸状支持部の上面(113)は、コイル軸方向において、上記第1コア部材のコイル軸方向における上側の端面よりも、上側に位置している、電気装置にある。
上記電気装置において、チョークコイルは、導体線をコイル径方向に積層するように巻回してなるコイル部を有する。そして、コイル部のコイル底面が搭載部と熱的に接触している。それゆえ、コイル部の全体にわたり、搭載部までの放熱経路を短くすることができる。その結果、コイル部の全体を効率的に放熱することができる。
以上のごとく、上記態様によれば、コイル部の全体を効率的に放熱することができるチョークコイルを備えた電気装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、チョークコイルの分解斜視図。 実施形態1における、電気装置の内部の平面図。 実施形態1における、ケースに収容されたチョークコイルをZ方向における上側から見た平面図。 実施形態1における、第1コア部材、弾性部材、及び絶縁部材を収容したケースをZ方向における上側から見た平面図。 実施形態1における、第1コア部材、弾性部材、絶縁部材、及びコイル部を収容したケースをZ方向における上側から見た平面図(導体線は図示略)。 図3におけるVI-VI線矢視断面相当のチョークコイルとケースの断面図。 図3におけるVII-VII線矢視断面相当のチョークコイルとケースの断面図。 図3におけるVIII-VIII線矢視断面相当のチョークコイルとケースの断面図。 実施形態1における、ケースをZ方向における上側から見た平面図。 実施形態1における、第2コア部材をZ方向における下側から見た平面図。 実施形態1における、インシュレータをZ方向における上側から見た平面図。 実施形態2における、ケースに収容されたチョークコイルをZ方向における上側から見た平面図。 図12におけるXIII-XIII線矢視断面相当のチョークコイルとケースの断面図。 導体線をα巻きして形成したコイル部の斜視図。
(実施形態1)
電気装置1に係る実施形態について、図1~図11を参照して説明する。
本形態の電気装置1は、図2に示すごとく、チョークコイル2と、チョークコイル2をコイル軸方向Zの一方から支持する搭載部111とを有する。チョークコイル2は、図1に示すごとく、導体線30をコイル径方向に積層するように巻回してなるコイル部3と、コイル部3をコイル軸方向Zから挟んで磁路を形成するコア部4とを有する。導体線30は、コイル径方向の幅よりもコイル軸方向Zの幅の方が大きい。図7に示すごとく、コイル部3における搭載部111側の面であるコイル底面31は、搭載部111と熱的に接触する接触面311を有する。
なお、コイル径方向は、コイル部3の半径方向である。また、コイル軸方向Zは、コイル部3のコイル巻回軸Cと平行な方向である。そして、コイル軸方向Zを、適宜、単にZ方向ともいう。また、Z方向において、コイル部3に対して搭載部111側を下側、その反対側を上側という。
電気装置1は、図2に示すごとく、チョークコイル2を含む複数の電子部品14をケース11に収容している。ケース11は、搭載部111を備える。電気装置1は、例えばDC-DCコンバータ、充電器、インバータとすることができる。
チョークコイル2におけるコイル部3の導体線30は、図1、図6に示すごとく、その表面が絶縁被膜(図示略)で覆われた平角線である。また、導体線30は、コイル軸方向Zに積層するようには巻回されていない。コイル部3の導体線30は、例えば、銅又は銅の合金からなる。また、導体線30は、銅又は銅の合金からなる導体部分よりも、絶縁被膜の方が、熱伝導率が小さい。
導体線30は、図1に示すごとく、その巻き始めと巻き終わりに電極端子301が設けてある。電極端子301は、Z方向における上側へ向かって突出している。
コイル部3は、図1に示すごとく、コイル部3をZ方向に貫通する中空部32を有する。
また、電気装置1は、図3に示すごとく、コイル部3をコイル軸方向Zに搭載部111に向かって押圧するコイル押え部7を有する。
コア部4は、図1に示すごとく、コイル部3と搭載部111との間に配された第1コア部材41を有する。また、コア部4は、コイル部3における搭載部111と反対側に配された第2コア部材42を有する。第2コア部材42と第1コア部材41とは、図6に示すごとく、コイル軸方向Zに互いに当接している。第2コア部材42は、コア押え部71によって、搭載部111へ向かって押圧されている。また、図3に示すごとく、コア押え部71とコイル押え部7とは互いに一体的に形成されている。
第1コア部材41は、図1に示すごとく、板状を呈する。また、第1コア部材41は、図4に示すごとく、Z方向から見ると、その長手方向における中央付近に、短手方向における両側から内側へ向かって凹んだ第1凹部411を有する。
なお、Z方向と直交する方向であって、第1コア部材41の長手方向を、適宜、X方向という。また、Z方向とX方向の両方に直交する方向であって、第1コア部材41の短手方向を、適宜、Y方向という。
第2コア部材42と第1コア部材41とは、Z方向における上側から見ると、略同じ形状を呈する。そして、第2コア部材42は、図3に示すごとく、Z方向から見ると、そのX方向における中央付近に、Y方向における両側から内側へ向かって凹んだ第2凹部421を有する。
また、第2コア部材42は、図1、図6、図8に示すごとく、脚部422を有する。脚部422は、第2コア部材42のX方向における両側の端から、それぞれ下側へ向かって突出している。
脚部422における下側の端面は、図6、図8に示すごとく、第1コア部材41と当接している。そして、第1コア部材41と第2コア部材42とをZ方向に互いに当接させることによって、コイル部3を収容する空間が形成される。また、第2コア部材42は、第1コア部材41とともに磁路を形成する。第1コア部材41及び第2コア部材42は、例えば、フェライトからなる。
また、第2コア部材42は、図6、図10に示すごとく、中央突出部423を有する。中央突出部423は、図10に示すごとく、Z方向から見ると、第2コア部材42の略中央に形成されている。また、中央突出部423は、図6に示すごとく、下側へ向かって突出するように形成されている。また、中央突出部423は、第1コア部材41と当接していない。中央突出部423は、略円柱形状を呈する。
また、チョークコイル2は、コイル部3とコア部4とを電気的に絶縁するインシュレータ8を有する。インシュレータ8は、図1に示すごとく、第2コア部材42とコイル部3との間に配される。インシュレータ8は、図6に示すごとく、コイル底面31を除き、コイル部3を覆うように配される。インシュレータ8は、例えば、電気的絶縁性を有する樹脂からなる。
インシュレータ8は、図6、図11に示すごとく、コイル部3の上面を覆う上壁部83と、コイル部3の内周面を覆う内壁部831と、コイル部3の外周面を覆う外壁部832とを有する。Z方向から見て、上壁部83は、円環状を有する。内壁部831は、上壁部83の内周端縁から下方に突出し、略円筒形状を有する。外壁部832は、上壁部83の外周端縁から下方に突出し、略円筒形状を有する。
上壁部83には、図1、図3、図11に示すごとく、上方に隆起した第1隆起部81及び第2隆起部82が設けてある。第1隆起部81と第2隆起部82とは、コイル径方向において互いに反対側に配されている。また、上壁部83には、2つの端子孔811が設けてある。コイル部3の2個の電極端子301は、図3に示すごとく、2個の端子孔811にそれぞれ挿通され、上方に露出している。2個の端子孔811は、第1隆起部81に設けてある。
図3に示すごとく、第1隆起部81及び第2隆起部82は、インシュレータ8の上壁部83の上に配された第2コア部材42の第2凹部421に配される。つまり、Z方向から見たとき、第2コア部材42は、第1隆起部81と第2隆起部82とによって、Y方向から挟み込まれるように配置されている。そして、第1隆起部81及び第2隆起部82は、第2コア部材42によって上方から覆われていない。
図3、図8に示すごとく、インシュレータ8の上壁部83は、コイル押え部7によって、上方から押圧されている。本形態において、コイル押え部7は、第1隆起部81及び第2隆起部82に当接し、押圧している。これにより、コイル押え部7が、コイル部3を搭載部111に向って押圧している。
第2コア部材42は、図6に示すごとく、コア押え部71によって、上方から押圧されている。つまり、コア押え部71が、第2コア部材42の上面に当接し、下方へ押圧している。これにより、第2コア部材42が第1コア部材41に向って押圧されている。そして、互いに脚部422にて当接した第1コア部材41と第2コア部材42とからなるコア部4が、搭載部111に向って押圧されている。第1コア部材41の下面は、搭載部111の支持面13と当接している。
コイル押え部7は、上述のように、コア押え部71と一体化されている。つまり、コイル押え部7とコア押え部71とは、図3に示すごとく、一体的に形成された一体押え部材70の一部によって構成されている。一体押え部材70は、例えばバネ鋼からなる金属板を曲げ加工することによって構成されている。一体押え部材70は、図3に示すごとく、ケース11に固定される固定基部701と、固定基部701から同じ方向(本形態においては、X方向の一方)に突出した1本のコア押え部71と、2本のコイル押え部7とが、互いに分岐して形成されている。2本のコイル押え部7は、コア押え部71に対して、Y方向の両側に配置されている。固定基部701は、ネジ12によって、ケース11に固定されている。
コア押え部71は、固定基部701から遠い側の突出端付近において、コア部4に圧接する圧接部711を有する。コイル押え部7も、固定基部701から遠い側の突出端付近において、インシュレータ8に圧接する圧接部72を有する。2つのコイル押え部7の圧接部72のそれぞれは、インシュレータ8の第1隆起部81及び第2隆起部82のそれぞれの上面に圧接される。コア押え部71の圧接部は、第2コア部材42の中央部付近において、その上面に圧接される。
コイル押え部7とコア押え部71とは、それぞれ個別に弾性変形するよう構成されている。これにより、コイル部3と、コア部4とには、それぞれ個別に押圧力が付与されるよう構成されている。
また、ケース11の搭載部111は、図1、図7~図9に示すごとく、2つの凸状支持部112を有する。凸状支持部112は、Z方向における上側に突出して、コイル部3を支持する。すなわち、コイル部3は、コイル底面31の2箇所にて、凸状支持部112に支持されている。また、図7に示すごとく、Z方向における支持面13から凸状支持部112の上面113までの高さhは、第1コア部材41のZ方向における厚みdよりも大きい。それゆえ、凸状支持部112の上面113は、Z方向において、第1コア部材41のZ方向における上側の端面よりも、上側に位置する。つまり、凸状支持部112の上面113は、第1コア部材41のZ方向における上側の端面よりも、コイル底面31に近い。
ケース11は、例えば、アルミニウム等の金属からなる。
コイル部3の接触面311は、図5に示すごとく、コイル径方向におけるコイル部3の幅全体にわたって、凸状支持部112の上面113と熱的に接触している。本形態においては、接触面311は、コイル径方向におけるコイル部3の幅全体にわたって、一方の凸状支持部112の上面113と熱的に接触している。また、第1コア部材41の第1凹部411は、凸状支持部112の形状に沿うように形成されている。
また、図7、図8に示すごとく、接触面311と、搭載部111との間には、熱伝導性を有する絶縁部材5が介在している。
また、絶縁部材5は、コイル底面31と搭載部111及びコア部4との間に介在している。また、絶縁部材5とコア部4との間には、弾性を有する弾性部材6が介在している。
また、絶縁部材5は、図1に示すごとく、シート状を呈する。絶縁部材5は、弾性部材6よりも熱抵抗が小さい。絶縁部材5は、例えば、絶縁性を有するシリコンからなる。
絶縁部材5は、図7、図8に示すごとく、コイル底面31の接触面311と、搭載部111における凸状支持部112の上面113との間に介在している。そして、絶縁部材5は、その両面から凸状支持部112の上面113とコイル底面31とに挟持され、圧接している。また、絶縁部材5は、コイル底面31と、第1コア部材41との間にも介在している。ただし、絶縁部材5と第1コア部材41との間には隙間がある。絶縁部材5は、図4に示すごとく、Z方向から見ると、略円形状を呈する。絶縁部材5は、コイル底面31全体を覆っている。そして、絶縁部材5は、コイル底面31と、凸状支持部112の上面113及び第1コア部材41との間を絶縁している。
また、凸状支持部112は、図7に示すごとく、絶縁部材5を介して、コイル部3のコイル底面31を支持している。また、凸状支持部112は、絶縁部材5を介して、コイル底面31に熱的に接触している。
また、図4、図6、図7に示すごとく、絶縁部材5と第1コア部材41との間に、弾性部材6が介在している。弾性部材6は、絶縁部材5よりも弾性率が低い。
弾性部材6は、図6、図7に示すごとく、Z方向における厚みが、絶縁部材5よりも大きい。弾性部材6は、例えば、絶縁性を有するシリコンからなる。
また、弾性部材6は、図5に示すごとく、コイル部3のコイル巻回軸Cを挟んで、X方向における両側に配されている。また、弾性部材6は、コイル部3の中空部32を挟んで、X方向における両側に配されている。
弾性部材6は、図4に示すごとく、Z方向から見ると、X方向における幅よりもY方向における幅の方が大きい。
また、コイル押え部7にて搭載部111に向かって押さえつけられたコイル部3と、搭載部111との間に配された弾性部材6は、Z方向に弾性圧縮された状態で、絶縁部材5と搭載部111との間に介在している。
次に、本実施形態の作用効果につき説明する。
本形態の電気装置1において、チョークコイル2は、導体線30をコイル径方向に積層するように巻回してなるコイル部3を有する。そして、コイル部3のコイル底面31がケース11の搭載部111と熱的に接触している。それゆえ、コイル部3の全体にわたり、ケース11までの放熱経路を短くすることができる。その結果、コイル部3の全体を効率的に放熱することができる。
また、接触面311は、コイル径方向におけるコイル部3の幅全体にわたって、凸状支持部112の上面113と熱的に接触している。それゆえ、コイル部3の全体にわたり、ケース11までの放熱経路を一層短くすることができる。その結果、コイル部3の全体を一層効率的に放熱することができる。
また、導体線30は、コイル軸方向Zに積層するようには巻回されていない。つまり、コイル部3は、導体線30がZ方向に一段のみ配されるように巻回されている。これにより、導体線30において、接触面311までの放熱距離が長くなる部位が生じることを一層抑制することができる。
Z方向において、導体線30の各部と搭載部111との間には、導体線30の絶縁被膜を一層介在させるのみとなる。つまり、導体線30の導体部分及び搭載部111に比べて熱伝導性の低い絶縁被膜は一層介在するのみである。それゆえ、導体線30から搭載部111へのZ方向の放熱経路の熱抵抗を小さくすることができる。その結果、上述のようにコイル部3を効率的に放熱することができる。
また、コイル部3を効率的に放熱できるため、通電による温度上昇を抑えやすい。それゆえ、電気抵抗を小さくする目的で導体線30の断面積を大きくする必要性が低い。その結果、チョークコイル2を小型化しやすい。
また、導体線30は、コイル軸方向Zに積層するようには巻回されていない。それゆえ、コイル部3のZ方向における幅を小さくしやすい。その結果、チョークコイル2を小型化しやすい。
また、接触面311と搭載部111との間には、熱伝導性を有する絶縁部材5が介在している。それゆえ、コイル部3とケース11との間の絶縁性を確保できると共に、コイル部3を効率的に放熱しやすい。
また、絶縁部材5は、コイル底面31と搭載部111及びコア部4との間に介在している。そして、絶縁部材5と第1コア部材41との間には、弾性を有する弾性部材6が介在している。それゆえ、弾性部材6が弾性変形によって各部品の寸法バラツキを吸収することができる。それゆえ、コイル部3を含む各部品を安定して組み付けることができる。その結果、接触面311と凸状支持部112の上面113とを、確実に熱的に接触させることができる。また、コイル部3から絶縁部材5、絶縁部材5から弾性部材6、弾性部材6から第1コア部材41、そして第1コア部材41から搭載部111という放熱経路も形成できるため、一層コイル部3の放熱性を向上させることができる。
また、弾性部材6は、絶縁部材5よりも弾性率が低い。それゆえ、弾性部材6は弾性圧縮しやすい。その結果、各部品のガタツキを一層抑えやすい。
また、電気装置1は、コイル押え部7を有する。それゆえ、コイル部3を、コイル軸方向Zに搭載部111に向かって押圧することができる。その結果、接触面311と凸状支持部112の上面113とを確実に熱的に接触させることができる。
また、コイル押え部7とコア押え部71とは互いに一体的に形成されている。それゆえ、一つの部材である一体押え部材70によって、コイル部3とコア部4とをそれぞれ押圧ことができる。その結果、部品点数の増加を抑制することができる。
また、ケース11は、凸状支持部112を備える。そして、凸状支持部112の上面113は、Z方向において、第1コア部材41の上側の端面よりも、コイル底面31に近い。それゆえ、コイル底面31の接触面311は、凸状支持部112の上面113と熱的に接触しやすい。
また、コイル部3は、コイル径方向の幅よりもコイル軸方向Zの幅の方が大きい導体線30を巻回してなる。つまり、コイル部3は、平角線を巻回してなる。それゆえ、コイル部3における占積率を高くすることができると共に、コイル軸方向Zに押圧しても変形しにくい。その結果、コイル部3を搭載部111に向かって強く押圧できることで、コイル部3を効率的に放熱させることができる。
以上のごとく、本形態によれば、コイル部3の全体を効率的に放熱することができるチョークコイル2を備えた電気装置1を提供することができる。
(実施形態2)
本形態の電気装置1は、図12、図13に示すごとく、インシュレータ8をコイル押え部7としても機能させるよう構成した形態である。
インシュレータ8は、図12、図13に示すごとく、ネジ12によってケース11に固定されている。インシュレータ8は、ネジ挿通孔84を3個有する。また、図13に示すごとく、ネジ挿通孔84にはブッシュ85が嵌合されている。ブッシュ85は、金属を筒状に形成してなる。そして、ネジ挿通孔84にネジ12を挿通すると共に、ケース11の螺合孔に螺合することで、インシュレータ8をケース11に締結固定する。つまり、インシュレータ8をネジ12によってケース11に締結することで、インシュレータ8によって、コイル部3を搭載部111に向かって押圧している。つまり、インシュレータ8がコイル押え部7としても機能する。
また、本形態の電気装置1は、コア押え部71は、コイル押え部7とは別体にて構成されることとなる。
その他は、実施形態1と同様である。
なお、実施形態2以降において用いた符号のうち、既出の実施形態において用いた符号と同一のものは、特に示さない限り、既出の実施形態におけるものと同様の構成要素等を表す。
本形態においては、コイル押え部7は、インシュレータ8によって構成されている。それゆえ、インシュレータ8を備えたチョークコイル2においては、部品点数の増加を抑制することができる。
また、インシュレータ8は、ネジ12によってケース11に締結固定される。それゆえ、インシュレータ8によって、コイル部3を搭載部111に向かって大きな荷重で押圧できる。その結果、コイル底面31と搭載部111との間の接触熱抵抗を小さくすることができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を有する。
上記実施形態1、2の電気装置1において、コイル部3は、導体線30をコイル径方向に積層するように巻回した巻回部33を1個有する。ただし、コイル部3は、複数の巻回部33を直列接続し、コイル軸方向Zに積層してもよい。
つまり、コイル部3は、例えば、図14に示すごとく、導体線30である平角線をいわゆるα巻きすることにより形成してもよい。この場合、コイル部3は、巻回部33を2個有する。2個の巻回部33は、それぞれの内周側に位置する導体線30によって接続されている。また、2個の巻回部33は、それぞれのコイル巻回軸Cが一致するように、Z方向に積層される。そして、コイル部3は、このような形態を採用することによって、導体線30の2つの引き出しを双方とも外側とすることができる。それゆえ、電極端子301と接続する導体線30の引き出しの位置を容易に調整しやすい。また、第2凹部421を小さくすることができるため、第2コア部材42の強度を向上させることができる。
また、上記実施形態1において、コイル押え部7とコア押え部71とは、互いに一体的に形成されている。ただし、コイル押え部7とコア押え部71とは、別々に形成されていてもよい。
また、上記実施形態1、2において、凸状支持部112の上面113は、第1コア部材41の上側の端面よりも上側に配されている
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 電気装置
111 搭載部
2 チョークコイル
3 コイル部
30 導体線
31 コイル底面
311 接触面
4 コア部
Z コイル軸方向

Claims (4)

  1. チョークコイル(2)と、該チョークコイルをコイル軸方向(Z)の一方から支持する搭載部(111)とを有する電気装置(1)であって、
    上記チョークコイルは、導体線(30)をコイル径方向に積層するように巻回してなるコイル部(3)と、
    該コイル部をコイル軸方向から挟んで磁路を形成するコア部(4)と、を有し、
    上記導体線は、コイル径方向の幅よりもコイル軸方向の幅の方が大きく、
    上記コイル部における上記搭載部側の面であるコイル底面(31)は、上記搭載部と熱的に接触する接触面(311)を有
    上記接触面と、上記搭載部との間には、熱伝導性を有する絶縁部材(5)が介在しており、
    上記絶縁部材は、上記コイル底面と上記搭載部及び上記コア部との間に介在し、上記絶縁部材と上記コア部との間には、弾性を有する弾性部材(6)が介在しており、
    上記コア部は、上記コイル部と上記搭載部との間に配された第1コア部材(41)と、上記コイル部における上記搭載部と反対側に配された第2コア部材(42)とを有し、
    上記搭載部は、コイル軸方向における上側に突出していると共に、上記絶縁部材を介して、上記コイル部の上記コイル底面を支持する凸状支持部(112)を有し、該凸状支持部の上面(113)は、コイル軸方向において、上記第1コア部材のコイル軸方向における上側の端面よりも、上側に位置している、電気装置。
  2. 上記弾性部材は、上記絶縁部材よりも弾性率が低い、請求項に記載の電気装置。
  3. 上記コイル部をコイル軸方向に上記搭載部に向かって押圧するコイル押え部(7)を有する、請求項1又は2に記載の電気装置。
  4. 上記第2コア部材と上記第1コア部材とは、コイル軸方向に互いに当接し、
    上記第2コア部材は、コア押え部(71)によって、上記搭載部へ向かって押圧されており、かつ上記コア押え部と上記コイル押え部とは互いに一体的に形成されている、請求項に記載の電気装置。
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