JP7262902B2 - 研削装置及び被加工物の位置決め方法 - Google Patents

研削装置及び被加工物の位置決め方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7262902B2
JP7262902B2 JP2019122149A JP2019122149A JP7262902B2 JP 7262902 B2 JP7262902 B2 JP 7262902B2 JP 2019122149 A JP2019122149 A JP 2019122149A JP 2019122149 A JP2019122149 A JP 2019122149A JP 7262902 B2 JP7262902 B2 JP 7262902B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
workpiece
chuck table
grinding
holding surface
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019122149A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021007992A (ja
Inventor
拓也 三原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2019122149A priority Critical patent/JP7262902B2/ja
Publication of JP2021007992A publication Critical patent/JP2021007992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7262902B2 publication Critical patent/JP7262902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Description

本発明は、チャックテーブルの保持面に対して円形の被加工物の一面の中心を調整する位置決め治具を備える研削装置と、当該位置決め治具を用いてチャックテーブルの保持面に対して被加工物の一面の中心を調整する被加工物の位置決め方法とに関する。
シリコン等の半導体材料で形成され表面側に複数のデバイスが形成された円盤状の被加工物(ウェーハ)からデバイスチップを製造する過程では、被加工物の裏面側を研削して、被加工物を薄化する場合がある。被加工物の研削では、研削装置が用いられる。
研削装置は、被加工物を吸引して保持するための円盤状のチャックテーブルを備える。チャックテーブルの下方には、所定の回転軸の周りにチャックテーブルを回転させるためのモータ等の回転駆動源が設けられている。
また、チャックテーブルの上方には、研削ユニットが設けられている。研削ユニットは、円環状の研削ホイールを含み、この研削ホイールの下面側には被加工物を研削するための研削砥石が装着されている。
研削装置を用いて被加工物を研削する場合に、チャックテーブルの回転中心と円盤状の被加工物の一面の中心とがずれていると、被加工物の吸着不良や、被加工物の割れ及び欠け(チッピング)等の研削不良が生じ易くなる。
そこで、チャックテーブルの回転中心と被加工物の一面の中心とを位置合わせするために、チャックテーブルに対して取り外し可能な環状の位置決め治具が使用される場合がある(例えば、特許文献1参照)。
例えば、まず、作業者が位置決め治具をチャックテーブルに固定する。次に、作業者が被加工物をチャックテーブル上に載置して、チャックテーブルの回転中心と被加工物の円の中心とを位置合わせする。
その後、作業者が手作業で位置決め治具をチャックテーブルから取り外した後、被加工物をチャックテーブルで吸引して保持する。そして、チャックテーブルを研削ユニットの下方に移動させて、研削ユニットで被加工物を研削する。
特開2008-124292号公報
しかし、上述の位置決め部材を用いる場合、中心位置合わせの度に、置決め治具の取り付け及び取り外しを行う必要がある。また、位置決め治具がチャックテーブルに固定されたまま被加工物が研削されると、研削砥石が位置決め治具に接触して、研削ホイールの破損や研削装置の故障に繋がる恐れがある。
本発明は係る問題点に鑑みてなされたものであり、チャックテーブルに対して被加工物の一面の中心を調整でき、位置決め治具を取り外すことなく被加工物を研削できる研削装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、円盤状の被加工物を吸引して保持するための円形の保持面を有するチャックテーブルと、該保持面で保持された該被加工物を研削する研削ユニットと、該研削ユニットで該被加工物が研削される研削領域と該研削領域から離れた所定領域との間で該チャックテーブルを移動させる、チャックテーブル移動ユニットと、該所定領域において該チャックテーブルよりも上方の位置に該チャックテーブルから離れた状態で固定され、該保持面に載置された該被加工物の側部が突き当たることにより、該保持面に対して該被加工物の円形の一面の中心を調整する位置決め治具と、を備える研削装置が提供される。
好ましくは、該研削装置は、該チャックテーブル移動ユニットの動作を制御する制御部を更に備え、該位置決め治具は、該研削領域から該所定領域に進む方向において、間隔が狭くなる様に設けられた一対の腕部を有し、該一対の腕部は、該進む方向における該保持面の中心の移動の軌跡を間に挟んで対向する様に配置され且つ該保持面で保持された該被加工物に突き当てられる直線状の端辺を有し、該一対の腕部の各端辺に該被加工物の側部が突き当てられる場合に、該被加工物の直径と、上面視において該進む方向に対する該一対の腕部の各端辺の角度と、に応じて定められる該被加工物の中心が該保持面の中心に位置する様に、該制御部は該チャックテーブルの位置を調整する。
本発明の他の態様によれば、研削装置において円盤状の被加工物の円形の一面の中心をチャックテーブルの円形の保持面に対して調整する、被加工物の位置決め方法であって、該被加工物を研削するための研削ユニットの下方に位置する研削領域と、該研削領域から離れた所定領域との間で移動可能な該チャックテーブルの該保持面に該被加工物を載置する載置ステップと、該所定領域において該チャックテーブルよりも上方の位置に該チャックテーブルから離れた状態で固定された位置決め治具に対して該被加工物の側部を突き当てて、該チャックテーブルの該保持面に対して該被加工物の該一面の中心を調整する位置決めステップと、を備える位置決め方法が提供される。好ましくは、該位置決め治具は、該研削領域から該所定領域に進む方向において、間隔が狭くなる様に設けられた一対の腕部を有し、該一対の腕部は、該進む方向における該保持面の中心の移動の軌跡を間に挟んで対向する様に配置され且つ該保持面で保持された該被加工物に突き当てられる直線状の端辺を有し、該一対の腕部の各端辺に該被加工物の側部が突き当てられる場合に、該被加工物の直径と、上面視において該進む方向に対する該一対の腕部の各端辺の角度と、に応じて定められる該被加工物の中心が該保持面の中心に位置する様に、該載置ステップの前に該チャックテーブルの位置が調整されている。
本発明の一態様に係る研削装置では、位置決め治具に被加工物の側部を突き当てることにより、チャックテーブルの保持面に対して被加工物の円形の一面の中心を調整する。この位置決め治具は、研削領域から離れた所定領域においてチャックテーブルよりも上方の位置にチャックテーブルから離れた状態で固定されている。それゆえ、被加工物を研削する際に、チャックテーブルから位置決め治具を取り外す必要がない。
従って、環状の位置決め治具をチャックテーブルに取り付けて、保持面に対してウェーハの一面の中心を調整した後、被加工物を研削する前に位置決め治具を取り外す場合に比べて、作業工程数を減らすことができる。加えて、位置決め治具はチャックテーブルに固定されないので、位置決め治具の取り外し忘れが生じない。それゆえ、位置決め治具の取り外し忘れに起因する研削ホイールの破損や研削装置の故障等を防止できる。
研削装置の斜視図である。 研削装置の一部断面側面図である。 チャックテーブル、位置決め治具等の上面図である。 図4(A)は第1の径のウェーハの位置決めを行う際のウェーハ等の上面図であり、図4(B)は第2の径のウェーハの位置決めを行う際のウェーハ等の上面図であり、図4(C)は第3の径のウェーハの位置決めを行う際のウェーハ等の上面図である。 位置決め方法のフロー図である。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。図1は、研削装置2の斜視図であり、図2は、研削装置2の一部断面側面図である。研削装置2は、複数の構成要素が固定、収容等される基台4を有する。
基台4は、前後方向(X軸方向)に沿う長手部を含む直方体形状を有する。基台4の上面には、前後方向に沿う長辺を含む長方形の開口4aが設けられている。開口4aには、テーブルカバー8が設けられている。
テーブルカバー8の後方(即ち、X軸方向の一方)側の端部と開口4aの後方側の端部との間には蛇腹状の防水カバー8aが設けられている。また、テーブルカバー8の前方(即ち、X軸方向の他方)側の端部と開口4aの前方側の端部との間にも、同様に防水カバー8aが設けられている。
テーブルカバー8上には、ウェーハ(被加工物)11(図4(A)等を参照)を吸引して保持するための略円盤状のチャックテーブル10が設けられている。チャックテーブル10の下方にはモータ等の回転駆動源(不図示)が設けられており、チャックテーブル10はこの回転駆動源と連結している。
回転駆動源を動作させることにより、チャックテーブル10は、Z軸方向に略平行な所定の回転軸の周りに回転する。回転駆動源の下方には、X軸移動機構(チャックテーブル移動ユニット)12が設けられている。
X軸移動機構12は、前後方向に平行な一対のX軸ガイドレール(不図示)を備えている。このX軸ガイドレールには、回転駆動源等が上面側に固定されたX軸移動テーブル12aが、スライド可能に設けられている。
X軸移動テーブル12aの下面側には、ナット部12bが設けられている。このナット部12bには、X軸ガイドレールと平行に設けられたX軸ボールネジ12cが回転可能な態様で連結されている。
X軸ボールネジ12cの後方側の端部には、X軸パルスモータ12dが連結されている。X軸パルスモータ12dでX軸ボールネジ12cを回転させることにより、X軸移動テーブル12aと共にチャックテーブル10はX軸ガイドレールに沿って移動する。
基台4の後方側には、高さ方向(Z軸方向)に沿って支持柱6が設けられている。支持柱6の前方側には、Z軸移動機構(研削送り機構)14が設けられている。Z軸移動機構14は、各々Z軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール14aを備える。
Z軸ガイドレール14aには、Z軸移動テーブル14bがスライド可能に設けられている。Z軸移動テーブル14bの後方側には、ナット部14cが設けられており、このナット部14cには、Z軸ガイドレール14aと平行に設けられたZ軸ボールネジ14dが回転可能な態様で結合されている。
Z軸ボールネジ14dの一端部には、Z軸パルスモータ14eが連結されている。Z軸パルスモータ14eでZ軸ボールネジ14dを回転させることにより、Z軸移動テーブル14bはZ軸方向に沿って移動する。
Z軸移動テーブル14bの前方側には、支持構造16が固定されている。支持構造16は、ウェーハ11を研削する研削ユニット18を支持している。研削ユニット18は、支持構造16に固定されたスピンドルハウジング(不図示)を有する。
スピンドルハウジング内には、回転可能な態様で円柱状のスピンドル20の一部が収容されている。スピンドル20の上端部には、スピンドル20を回転させるモータ等の回転駆動源22が連結されている。
スピンドル20の下端部には、円盤状のホイールマウント24が固定されている。ホイールマウント24の下面には、ホイールマウント24と略同径で円環状の研削ホイール26が装着されている。
研削ホイール26は、ステンレス鋼等の金属で形成された円環状のホイール基台26aを含む。ホイール基台26aの下面側には、各々セグメント状の複数の研削砥石26bが装着されている。各研削砥石26bは、ホイール基台26aの下面側において環状に配置されている。
例えば、保持面10cで保持されたウェーハ11を研削する場合、回転駆動源22を用いて研削ホイール26を回転させた状態で、Z軸移動機構14を用いて研削ユニット18を下降させる。回転している研削ホイール26の研削砥石26bをウェーハ11の一面に押し当てることで、ウェーハ11の一面は研削される。
次に、図1、図2及び図3を参照してチャックテーブル10の構造について説明する。チャックテーブル10は、ステンレス鋼等の金属で形成された枠体10aを有する。枠体10aは、円盤状の空間から成る凹部を上面側に有する。この凹部には、多孔質セラミックスで形成された円盤状の保持プレート10bが固定されている。
保持プレート10bは、枠体10aに形成されている流路(不図示)を介してエジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。吸引源を動作させれば、保持プレート10bの円形の上面には負圧が発生する。この負圧によって、保持プレート10bの上面等は、円盤状のウェーハ11等を吸引して保持するための保持面10cとして機能する。
保持プレート10bは、円盤状の第1領域10bを含む。第1領域10bの外周には、第1領域10bよりも高密度の多孔質セラミックスで形成された環状の第1仕切領域10dが設けられている。
第1仕切領域10dは、第1領域10bと略同じ内径と、第1領域10bよりも大きな外径とを有する。第1仕切領域10dの外径は、例えば、4インチ(100mm)である。
第1仕切領域10dの外周には、第1領域10bと同じ多孔質セラミックスで形成された環状の第2領域10bが設けられている。第2領域10bの内径は、第1仕切領域10dの外径と略同じである。
第2領域10bの外周には、第1仕切領域10dと同じ高密度の多孔質セラミックスで形成された環状の第2仕切領域10dが設けられている。第2仕切領域10dは、第2領域10bの外径と略同じ内径と、第2領域10bの外径よりも大きな外径とを有する。第2仕切領域10dの外径は、例えば、6インチ(150mm)である。
第2仕切領域10dの外周には、第1領域10bと同じ多孔質セラミックスで形成された環状の第3領域10bが設けられている。第3領域10bの内径は、第2仕切領域10dの外径と略同じである。
第3領域10bの外周には、第1仕切領域10dと同じ高密度の多孔質セラミックスで形成された環状の第3仕切領域10dが設けられている。第3仕切領域10dは、第3領域10bの外径と略同じ内径と、第3領域10bの外径よりも大きな外径とを有する。第3仕切領域10dの外径は、例えば、8インチ(200mm)である。
第1領域10b、第2領域10b、第3領域10b、第1仕切領域10d、第2仕切領域10d及び第3仕切領域10dは、円形の保持面10cの中心10eに対して同心円状に設けられており、1つの保持プレート10bを構成している。
第1領域10bの下面には、吸引源に接続する第1流路(不図示)が接続されている。また、第2領域10bの下面には、吸引源に接続し、且つ、第1流路とは異なる第2流路(不図示)が接続されている。更に、第3領域10bの下面には、吸引源に接続し、且つ、第1流路及び第2流路とは異なる第3流路(不図示)が接続されている。
第1流路には、第1流路を開閉可能な第1電磁弁(不図示)が設けられている。また、第2流路には、第2流路を開閉可能な第2電磁弁(不図示)が設けられており、第3流路には、第3流路を開閉可能な第3電磁弁(不図示)が設けられている。
吸引源を動作させた状態で第1流路のみを開状態とすると、第1領域10bの上面に負圧が発生する。また、吸引源を動作させた状態で第1及び第2流路のみを開状態とすると、第1領域10b及び第2領域10bの上面に負圧が発生する。これに対して、吸引源を動作させた状態で第1、第2及び第3流路の全てを開状態とすると、第1領域10b、第2領域10b及び第3領域10bの上面に負圧が発生する。
次に、チャックテーブル10の動きについて説明する。上述の様に、チャックテーブル10は、X軸移動機構12により前後方向に沿って移動する。例えば、チャックテーブル10を前後方向に移動させた場合に、保持面10cの中心10eの軌跡は、図3に示す線分Aとなる。図3は、チャックテーブル10、位置決め治具28等の上面図である。
図3において、点Bは、チャックテーブル10の一部が研削ユニット18の下方に位置するときの保持面10cの中心10eの位置の一例である。チャックテーブル10で保持されたウェーハ11を研削ユニット18で研削するときには、保持面10cの中心10eを点B近傍に位置付ける。それゆえ、本実施形態では開口4aの後端側における点B近傍の領域をチャックテーブル10の研削領域と称する。
これに対して、前後方向において研削領域とは反対側に位置し、所定距離(例えば、保持プレート10bの直径以上の距離)だけ研削領域から離れた位置決め治具28(後述)近傍の所定領域をチャックテーブル10の突き当て領域と称する。図3において、点Cは、チャックテーブル10が突き当て領域に位置するときの保持面10cの中心10eの位置の一例である。
詳しくは後述する様に、保持面10cの中心10eを点C近傍に位置付けた状態で、位置決め治具28にウェーハ11の側部を突き当てることにより保持面10cに対するウェーハ11の位置を調整できる。なお、研削領域と突き当て領域との間の中間領域に位置する中心10eの一例を、図3では点Dで示す。
次に、板状の位置決め治具28の構造について説明する。位置決め治具28は、突き当て領域に固定されている。より詳細には、位置決め治具28の一端は、開口4aの前方端部近傍に位置する基台4の一部に固定されている。
特に、位置決め治具28は、チャックテーブル10よりも上方の位置に、チャックテーブル10から離れた状態で固定されている(図2参照)。位置決め治具28は、上面視で左右方向(Y軸方向)に長辺を有する長方形の基部28aを有する。
基部28aのうち、開口4aの前方側に位置する端辺28a は、上述の様に基台4に固定されている。また、基部28aのうち、開口4aの後方側に位置する端辺28a には、一対の腕部28b及び28bが設けられている。
一対の腕部28b及び28bは、上面視で前後方向に平行な所定の線分Aに対して線対称に形成されている。線分Aを間に挟んで互いに対向する腕部28bの端辺28cと腕部28bの端辺28cとはそれぞれ直線形状である。
一対の端辺28cと端辺28cとの間隔は、開口4aの後方側から開口4aの前方側に進む方向(即ち、研削領域から突き当て領域に進む方向)において、徐々に狭くなる。つまり、一対の端辺28c及び28cは、上面視で略V字形状の間隙を構成している。
ところで、研削装置2には、制御部30(図1参照)が設けられている。制御部30は、上述の吸引源、チャックテーブル10の回転駆動源、X軸移動機構12、Z軸移動機構14、回転駆動源22等の動作を制御する。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置や、フラッシュメモリ等の記憶装置を含むコンピュータによって構成される。記憶装置に記憶されるプログラム等のソフトウェアに従い処理装置を動作させることによって、制御部30は、ソフトウェアと処理装置(ハードウェア資源)とが協働した具体的手段として機能する。
制御部30は、作業者が入力した指令等に基づいて稼働できる。基台4の前方側にはタッチパネル等の入力部(不図示)が設けられており、作業者は、この入力部を介して制御部30に指令を送ることができる。
次に、研削装置2を用いたウェーハ11の位置決め方法について説明する。図4(A)は、第1の径のウェーハ11の位置決めを行う際のウェーハ11等の上面図である。第1の径は、8インチ(200mm)であり、第3仕切領域10dの外径に対応する。なお、図5は、位置決め方法のフロー図である。
本実施形態に係る、ウェーハ11の位置決め方法では、まず、作業者が入力部を通じて制御部30にウェーハ11の直径を入力する。ウェーハ11の中心11aを保持面10cの中心10eに合わせるための中心10eのX座標(X)は、ウェーハ11の直径に応じて予め算出されて制御部30に記憶されている。
ウェーハ11の直径に応じた中心10eのX座標(X)の算出方法の一例について説明する。中心10eから端辺28cの接点28dまでの線分と端辺28cとは直交し、中心10eからの端辺28cの接点28dまでの線分と端辺28cともまた直交する。
第3仕切領域10dの外径は、上述の様に予め定められている。加えて、端辺28a及び端辺28cが成す角度αと、端辺28a 及び端辺28cが成す角度αともまた予め定められている。それゆえ、接点28d、接点28d及び中心10eから成る三角形に着目すれば、接点28d及び接点28dに対する中心10eのX座標(X)を決定できる。
保持面10cの中心10eのX座標がXに調整された後、突き当て領域に位置するチャックテーブル10の保持面10cに、作業者が手作業でウェーハ11を載置する(載置ステップ(S10))。なお、この時点では、吸引源を動作させないので、保持面10cに負圧は発生していない。
載置ステップ(S10)で保持面10cにウェーハ11を載置した後、作業者が手でウェーハ11を基台4の前方向に押すことにより、位置決め治具28の一対の端辺28c及び28cにウェーハ11の側部を突き当てる。
これにより、保持面10cに対してウェーハ11の一面(表面又は裏面)の中心11aを調整する(位置決めステップ(S20))。位置決めステップ(S20)では、例えば、保持面10cの中心10eにウェーハ11の一面の中心11aが位置付けられる。
本実施形態では、位置決め治具28がチャックテーブル10から離れた状態で固定されている。それゆえ、ウェーハ11を研削する際に、チャックテーブル10から位置決め治具28を取り外す必要がない。
従って、環状の位置決め治具をチャックテーブル10に取り付けて、保持面10cに対してウェーハ11の一面の中心11aを調整した後、ウェーハ11を研削する前に位置決め治具28を取り外す場合に比べて、作業工程数を減らすことができる。加えて、位置決め治具28の取り外し忘れが生じないので、位置決め治具28の取り外し忘れに起因する研削ホイール26の破損や研削装置2の故障等を防止できる。
図4(B)は、第2の径のウェーハ11の位置決めを行う際のウェーハ11等の上面図である。第2の径は、6インチ(150mm)であり、第2仕切領域10dの外径に対応する。第2の径のウェーハ11の位置決めを行う場合も、保持面10cの中心10eのX座標(X:Xよりも前方側に位置する)は、予め算出されて制御部30に記憶されている。
上述の様に、中心10eのX座標がXに調整されたチャックテーブル10の保持面10cにウェーハ11を載置する載置ステップ(S10)と、位置決め治具28にウェーハ11の側部を突き当てる位置決めステップ(S20)とを行う。これにより、ウェーハ11の位置が調整され、例えば、保持面10cの中心10eにウェーハ11の一面の中心11aが位置付けられる。
図4(C)は、第3の径のウェーハ11の位置決めを行う際のウェーハ11等の上面図である。第3の径は、4インチ(100mm)であり、第3仕切領域10dの外径に対応する。第3の径のウェーハ11の位置決めを行う場合も、保持面10cの中心10eのX座標(X:Xよりも前方側に位置する)は、予め算出されて制御部30に記憶されている。
上述の様に、中心10eのX座標がXに調整されたチャックテーブル10の保持面10cにウェーハ11を載置する載置ステップ(S10)と、位置決め治具28にウェーハ11の側部を突き当てる位置決めステップ(S20)とを行う。これにより、ウェーハ11の位置が調整され、例えば、保持面10cの中心10eにウェーハ11の一面の中心11aが位置付けられる。
なお、本実施形態では、一対の腕部28b及び28bが上面視で略V字形状の間隙を構成している。それゆえ、任意の直径のウェーハ11の位置決めに位置決め治具28を利用できる。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。上述の実施形態では、突き当て領域にチャックテーブル10を配置した上で、ウェーハ11の位置決めを行った。
しかし、研削領域と突き当て領域との中間領域に位置する点D(図3参照)に保持面10cの中心10eを位置付けた上で、ウェーハ11を保持面10cに載置してもよい(載置ステップ(S10))。
その後、保持面10cの中心10eがウェーハ11の直径に応じたX座標(例えば、上述のX、X又はX)に到達するまで、チャックテーブル10を基台4の前方側に移動させる(位置決めステップ(S20))。これにより、保持面10cに対してウェーハ11の一面の中心11aを位置付けることができる。
また、位置決め治具28の形状は上述の形状に限定されない。一対の腕部28b及び28bの各々は、開口4aの後方側から開口4aの前方側に進む方向において徐々に腕部28b及び28b間の間隔が狭くなる様に、左右方向において互いに対向する領域が階段形状を有してもよい。
2 研削装置
4 基台
4a 開口
6 支持柱
8 テーブルカバー
8a 防水カバー
10 チャックテーブル
10a 枠体
10b 保持プレート
10b 第1領域
10b 第2領域
10b 第3領域
10c 保持面
10d 第1仕切領域
10d 第2仕切領域
10d 第3仕切領域
10e 中心
11 ウェーハ(被加工物)
11a 中心
12 X軸移動機構(チャックテーブル移動ユニット)
12a X軸移動テーブル
12b ナット部
12c X軸ボールネジ
12d X軸パルスモータ
14 Z軸移動機構(研削送り機構)
14a Z軸ガイドレール
14b Z軸移動テーブル
14c ナット部
14d Z軸ボールネジ
14e Z軸パルスモータ
16 支持構造
18 研削ユニット
20 スピンドル
22 回転駆動源
24 ホイールマウント
26 研削ホイール
26a ホイール基台
26b 研削砥石
28 位置決め治具
28a 基部
28a,28a 端辺
28b,28b 腕部
28c,28c 端辺
28d,28d 接点
30 制御部
A 線分
B,C,D 点
α 角度

Claims (4)

  1. 円盤状の被加工物を吸引して保持するための円形の保持面を有するチャックテーブルと、
    該保持面で保持された該被加工物を研削する研削ユニットと、
    該研削ユニットで該被加工物が研削される研削領域と該研削領域から離れた所定領域との間で該チャックテーブルを移動させる、チャックテーブル移動ユニットと、
    該所定領域において該チャックテーブルよりも上方の位置に該チャックテーブルから離れた状態で固定され、該保持面に載置された該被加工物の側部が突き当たることにより、該保持面に対して該被加工物の円形の一面の中心を調整する位置決め治具と、
    を備えることを特徴とする研削装置。
  2. 該チャックテーブル移動ユニットの動作を制御する制御部を更に備え、
    該位置決め治具は、該研削領域から該所定領域に進む方向において、間隔が狭くなる様に設けられた一対の腕部を有し、
    該一対の腕部は、該進む方向における該保持面の中心の移動の軌跡を間に挟んで対向する様に配置され且つ該保持面で保持された該被加工物に突き当てられる直線状の端辺を有し、
    該一対の腕部の各端辺に該被加工物の側部が突き当てられる場合に、該被加工物の直径と、上面視において該進む方向に対する該一対の腕部の各端辺の角度と、に応じて定められる該被加工物の中心が該保持面の中心に位置する様に、該制御部は該チャックテーブルの位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の研削装置。
  3. 研削装置において円盤状の被加工物の円形の一面の中心をチャックテーブルの円形の保持面に対して調整する、被加工物の位置決め方法であって、
    該被加工物を研削するための研削ユニットの下方に位置する研削領域と、該研削領域から離れた所定領域との間で移動可能な該チャックテーブルの該保持面に該被加工物を載置する載置ステップと、
    該所定領域において該チャックテーブルよりも上方の位置に該チャックテーブルから離れた状態で固定された位置決め治具に対して該被加工物の側部を突き当てて、該チャックテーブルの該保持面に対して該被加工物の該一面の中心を調整する位置決めステップと、を備えることを特徴とする位置決め方法。
  4. 該位置決め治具は、該研削領域から該所定領域に進む方向において、間隔が狭くなる様に設けられた一対の腕部を有し、
    該一対の腕部は、該進む方向における該保持面の中心の移動の軌跡を間に挟んで対向する様に配置され且つ該保持面で保持された該被加工物に突き当てられる直線状の端辺を有し、
    該一対の腕部の各端辺に該被加工物の側部が突き当てられる場合に、該被加工物の直径と、上面視において該進む方向に対する該一対の腕部の各端辺の角度と、に応じて定められる該被加工物の中心が該保持面の中心に位置する様に、該載置ステップの前に該チャックテーブルの位置が調整されていることを特徴とする請求項3に記載の位置決め方法。
JP2019122149A 2019-06-28 2019-06-28 研削装置及び被加工物の位置決め方法 Active JP7262902B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019122149A JP7262902B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 研削装置及び被加工物の位置決め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019122149A JP7262902B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 研削装置及び被加工物の位置決め方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021007992A JP2021007992A (ja) 2021-01-28
JP7262902B2 true JP7262902B2 (ja) 2023-04-24

Family

ID=74199071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019122149A Active JP7262902B2 (ja) 2019-06-28 2019-06-28 研削装置及び被加工物の位置決め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7262902B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN118081441A (zh) * 2024-02-29 2024-05-28 日照聚隆机械有限公司 一种具有轴心辅助定位结构的数控机床

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050123387A1 (en) 2003-10-13 2005-06-09 Hap Handhabungs-, Automatisierungs- Und Prazisionstechnik Gmbh Apparatus for transporting and aligning disk-shaped elements
JP2011253936A (ja) 2010-06-02 2011-12-15 Disco Abrasive Syst Ltd 研削装置
JP2012004407A (ja) 2010-06-18 2012-01-05 Tokyo Electron Ltd 位置決め装置、基板処理装置及び基準部材の固定方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4912791B1 (ja) * 1969-12-01 1974-03-27

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050123387A1 (en) 2003-10-13 2005-06-09 Hap Handhabungs-, Automatisierungs- Und Prazisionstechnik Gmbh Apparatus for transporting and aligning disk-shaped elements
JP2011253936A (ja) 2010-06-02 2011-12-15 Disco Abrasive Syst Ltd 研削装置
JP2012004407A (ja) 2010-06-18 2012-01-05 Tokyo Electron Ltd 位置決め装置、基板処理装置及び基準部材の固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021007992A (ja) 2021-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102214368B1 (ko) 반송 장치
JP5149020B2 (ja) ウエーハの研削方法
JP5147417B2 (ja) ウェーハの研磨方法および研磨装置
JP2002200545A (ja) 研削装置
JP6242603B2 (ja) ウエーハ加工装置
JP7262902B2 (ja) 研削装置及び被加工物の位置決め方法
JP2018114573A (ja) 研削装置
JP2009297882A (ja) 加工装置
JP4851227B2 (ja) 研削装置
JP6486785B2 (ja) 端面修正治具および端面修正方法
JP2021077763A (ja) 加工装置及び板状ワークの搬入出方法
TW201707861A (zh) 磨削方法
CN112589540B (zh) 板状工件的磨削方法
JP2010089243A (ja) チャックテーブルの原点高さ位置検出方法
US10242904B2 (en) Transfer apparatus, processing apparatus, and transfer method
JP6388518B2 (ja) 被加工物の研磨方法
CN108389810B (zh) 搬送机构
JP6448456B2 (ja) 加工装置
JP6850569B2 (ja) 研磨方法
JP2002018684A (ja) 半導体ウェーハのノッチ研削装置及び半導体ウェーハ
JP2016078132A (ja) 加工装置
JP7292799B2 (ja) 修正方法
JP7555767B2 (ja) 原始ウエーハの加工方法
JP7538034B2 (ja) 加工方法
JP5973284B2 (ja) 研削装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7262902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150