JP7261495B2 - 塗工用剥離層形成組成物、剥離層を有する壁紙、壁紙セット、及び壁紙の施工方法 - Google Patents

塗工用剥離層形成組成物、剥離層を有する壁紙、壁紙セット、及び壁紙の施工方法 Download PDF

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Description

内装材料として用いられる壁紙に剥離層を形成させるための塗工用組成物及び剥離層を有する壁紙に関するものである。より詳しくは、本発明は、壁紙に用いられる裏打基材、例えば、パルプ紙(普通紙)、無機質紙、不織布等の裏面に剥離層を形成させることにより、リフォーム等で貼り替える際に簡単に剥離することができる壁紙を製造する為の塗工用剥離層形成組成物及び剥離層を有する壁紙に関するものである。
従来、国内の内装材としての壁紙は、日本工業規格「JIS A6922:2010壁紙施工用及び建具用でん粉系接着剤」に準じたでん粉系接着剤(以下該でん粉系接着剤)を裏打ち紙の裏面に塗布して石膏ボード等の下地基材に貼られる、いわゆる標準施工法に基づいた施工方法(以下標準施工)が一般的である。このような壁紙をリフォームや模様替え等で新たな壁紙に貼り替える場合は、既に貼着されている壁紙を剥離することになるが、剥離作業を容易にするために、剥がした際裏打ち紙が層間で剥離し、その片割れが下地基材に薄層で残るように改善した、いわゆるピールアップ性を有する裏打ち紙が使用されている。
なお、例えば、特許文献1では、少なくとも裏打ち紙と装飾層の積層構造からなる壁紙であって、この壁紙を壁面に接着剤を使用して施工した場合に、当該壁紙の前記壁面からの剥離が前記接着剤層で剥離され、前記接着剤がメチルセルロース系接着剤であって、前記壁紙の前記壁面からの剥離強度が100~500g/3cmであり、前記裏打ち紙が、パルプ成分と合成樹脂成分を混抄してなり、当該裏打ち紙の層間剥離強度が前記壁紙の前記壁面からの剥離強度より大きいことを特徴とする壁紙が開示されている。
また、特許文献2では、壁紙装飾側層と壁面貼り付け層とからなる2層構造の壁紙裏打ち用不織布において、各層にパルプ繊維と繊維状バインダーと有機繊維とを含み、有機繊維と繊維状バインダーの含有量が、不織布を構成する全繊維に対して、18~30質量%であり、壁紙装飾層側繊維状バインダーとしてポリビニルアルコール繊維を含有し、無機顔料と高分子バインダーを主体とした被覆層で両面が被覆され、該被覆層の両面の付着量が18.5~25.0g/mであることを特徴とする壁紙裏打ち用不織布が開示されている。
また、特許文献3では、建装材、特に内装材として使用する壁紙において、壁紙の装飾面の反対側の接着面に、高分子材料と固体可塑剤よりなる感熱剥離層を設けたことを特徴とする壁紙が開示されている。
また、特許文献4では、壁面などに貼着して用いる壁紙において、壁紙の貼着面側に、ワックスを含有する少なくとも融点が50℃~120℃の感熱剥離層を設けたことを特徴とする壁紙が開示されている。
特開2005154968号公報 特開2013181249号公報 特開平7300800号公報 特開平8232197号公報
しかしながら、壁紙を剥がす際に、壁紙の一部が壁面に残ったり、壁面に不均一な凹凸を形成したりして、きれいに剥がれない場合が多くみられ、さらに壁紙の貼り替え時に防火施工が必要な場合は、剥離の際に下地基材に残った裏打ち紙の薄層を完全に剥がす必要があり、壁紙の使用条件によっては剥離が難しかったり、下地基材を傷つけたりして、剥離に多大な手間と費用がかかるという問題がある。
そこで、これらの問題を解決するために近年ヨーロッパ、主にドイツで開発されたフリース壁紙と呼ばれる壁紙が注目され、日本にも導入され始めている。このフリース壁紙と呼ばれる壁紙は、裏打ち紙としてパルプ成分と合成樹脂成分との混抄紙を用い、更に施工糊として接着力の弱いメチルセルロース系接着剤を壁面に塗布するという日本の標準施工とは異なる施工方法を用いることで剥離を容易にしている。このフリース壁紙と同様な考え方をした特許文献1は、壁紙用裏打ち紙としてパルプ成分と合成樹脂成分との混抄紙を用い、メチルセルロース系接着剤を裏打ち紙の裏面又は壁面に塗布して施工する発明であり、剥がす際に壁面からの剥離が接着層で剥離することを特徴としており、さらに特許文献2では、壁紙装飾側層と壁面貼り付け層とからなる2層構造の壁紙裏打ち用不織布で、各層にパルプ繊維と繊維状バインダーと有機繊維を含み、2層構造で有りながら不織布の層間で剥離が起こらず、壁紙を剥がす際にも壁面に壁紙が残らないという効果を高めた壁紙用裏打ち不織布が提案されている。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の技術では以下の問題点がある。
1)特許文献1及び特許文献2で使用される合成樹脂成分、繊維状バインダー、有機繊維は、壁紙用裏打ち用に用いる繊維としては線維長が長く、表面に毛羽立ちが発生し、ビニル壁紙製造時ペースト塗料を塗布する際、ピンホール、ブツ、陥没などの不良現象が発生しやすい。
2)特許文献1及び特許文献2で製造される壁紙は、日本国内で一般的に使用されている該でん粉系接着剤で貼着した場合には剥がれず、特殊なメチルセルロース系接着剤を石膏ボード等の壁面基材に塗布するという国内では特殊な施工方法で貼着しないと剥がれないという問題がある。
3)壁紙用裏打ち基材としては、従来のパルプ紙と比べて単価が数倍高く、汎用価格帯の商品にならない。
4)使用する接着剤や施工方法が国内向けには特殊で普及し難い。
また別な処方として特許文献3、あるいは特許文献4では、壁紙の装飾面の反対側の接着面に、高分子材料と固体可塑剤よりなる感熱剥離層を設けた壁紙や、壁紙の貼着面側に、ワックスを含有する少なくとも50~120℃の感熱剥離層を設けた壁紙が提案されている。
また、特許文献3及び特許文献4に記載の技術では以下の問題点がある。
特許文献3及び特許文献4では、壁紙を剥がす際に表面から感熱剥離層の融点以上の加熱が連続的に必要となり、かえって従来の剥離作業より手間と費用がかかるという問題が予測され、しかも実際の現場で壁面に50℃以上の連続加熱が可能であるか疑問視される。
本発明は、このような従来技術における問題点に着目してなされたもので、従来の標準的な施工方法で貼着しても簡単に剥がせる壁紙を提供するものである。
すなわち本発明の目的は、国内で一般的に用いられている該でん粉系接着剤を壁紙の裏打基材側に塗布して壁面に貼着する、いわゆる標準施工を用いることが可能であり、しかも裏打基材の種類を問わず加工が容易で安価な塗工用剥離層形成組成物及び剥離層を有する壁紙を提供しようとするものである。
本発明者らは、特定の天然ゴムラテックス又はポリオレフィン系エマルジョン、又は天然ゴムラテックスとポリオレフィン系エマルジョンとの混合物に、シリコーン樹脂エマルジョン、又はフッ素樹脂エマルジョン、又はシリコーン樹脂エマルジョンとフッ素樹脂エマルジョンとの混合物と、ワックスエマルジョンと、を配合する組成物が、離型性、スベリ性及び適度な防湿性を備えた皮膜を形成することができ、前記課題を解決しうる事を見出し鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成した。
本発明に係る塗工用剥離層形成組成物は、天然ゴムラテックス、ポリオレフィン系エマルジョン、又は、天然ゴムラテックスとポリオレフィン系エマルジョンとの混合物に、シリコーン樹脂エマルジョン、又はフッ素樹脂エマルジョン、又はシリコーン樹脂エマルジョンとフッ素樹脂エマルジョンとの混合物と、ワックスエマルジョンと、を含有してなる。
好適には、前記天然ゴムラテックスが、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスであり、前記ポリオレフィン系エマルジョンが、ポリプロピレンエマルジョン、ポリエチレンエマルジョン及びエチレンプロピレン共重合エマルジョンからなる群から選択される少なくとも1種のエマルジョンである。
好適には、当該塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して、前記天然ゴムラテックスの固形分量が21~54質量部、前記ポリオレフィン系エマルジョンの固形分量が6~28質量部である。
好適には、当該塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して、前記天然ゴムラテックスと前記ポリオレフィン系エマルジョンとの混合物の総固形分量が9~45質量部であり、前記天然ゴムラテックスの固形分量は6~42質量部であり、前記ポリオレフィン系エマルジョンの固形分量は3~21質量部である。
好適には、塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して、前記シリコーン樹脂エマルジョンの固形分量が0.5~10質量部であり、前記フッ素樹脂エマルジョンの固形分量が0.2~5質量部であり、前記シリコーン樹脂エマルジョンと前記フッ素樹脂エマルジョンの混合物の固形分量が0.5~10質量重量部であり、前記ワックスエマルジョンの固形分配合量が2~15質量部である。
また、本発明に係る剥離層を有する壁紙は、裏打基材の裏面に剥離層が形成されてなる壁紙であって、前記剥離層は、請求項1~5のいずれか一項に記載の塗工用剥離層形成組成物によって形成されたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る壁紙セットは、裏打ち基材の裏面に、剥離層を有する壁紙と、前記剥離層の面に塗布された接着剤と、前記接着剤に張り合わされている剥離フィルムとを有し、前記剥離層は、天然ゴムラテックス、ポリオレフィン系エマルジョン、又は、天然ゴムラテックスとポリオレフィン系エマルジョンとの混合物に、シリコーン樹脂エマルジョン、又はフッ素樹脂エマルジョン、又はシリコーン樹脂エマルジョンとフッ素樹脂エマルジョンとの混合物と、ワックスエマルジョンと、を含有してなる塗工用剥離層形成組成物によって形成されたものである。
また、本発明に係る壁紙の施工方法は、裏打ち基材の裏面に剥離層を有する壁紙の前記剥離層の表面に接着剤を塗布する工程と、前記接着剤を塗布した壁紙を下地基材に張り付ける程とを有し、前記剥離層は、天然ゴムラテックス、ポリオレフィン系エマルジョン、又は、天然ゴムラテックスとポリオレフィン系エマルジョンとの混合物に、シリコーン樹脂エマルジョン、又はフッ素樹脂エマルジョン、又はシリコーン樹脂エマルジョンとフッ素樹脂エマルジョンとの混合物と、ワックスエマルジョンと、を含有してなる塗工用剥離層形成組成物によって形成されたものである。
好適には、前記下地基材に張り付けた壁紙を前記剥離層と前記接着剤の界面で剥離する工程と、前記壁紙を剥離した下地基材の補修及び調整を実施せずに前記接着剤を塗布した前記壁紙を前記下地基材に張り付ける工程とを有する。
本発明で得られた塗工用剥離層形成組成物は、安価で加工性が良く、壁紙の裏打基材に塗布することにより、優れた剥離層を有する壁紙を提供することができる。また得られた壁紙は、剥離性が良く、リフォーム等で壁紙を張り替える際特殊な施工作業を必要としないため、作業時間の短縮化、貼り映えなどに顕著な効果がある。
本実施形態の剥離層3を有する壁紙Pの側断面図である。 図2(A)は、本実施形態の剥離層を有する壁紙Pが、接着剤を介して下地基材に貼着した状態を示す側断面図、図2(B)は、下地基材に貼着された本実施形態の剥離層を有する壁紙Pが、剥離層と接着剤の界面で剥がれた状態を示す側断面図である。 実施例1~実施例9における剥離層3を形成する塗工用剥離層形成組成物の配合割合と、塗工用剥離層形成組成物を塗布された剥離層を有する壁紙P1~P9の評価結果とを示す図である。 実施例10~実施例18における剥離層3を形成する塗工用剥離層形成組成物の配合割合と、塗工用剥離層形成組成物を塗布された剥離層を有する壁紙P10~P18の評価結果とを示す図である。 比較例1~比較例4における剥離層3を形成する塗工用剥離層形成組成物の配合割合と、塗工用剥離層形成組成物を塗布された剥離層を有する壁紙P19~P22の評価結果とを示す図である。 剥離フィルム6を有する壁紙セットNの側断面図である。 壁紙Pの張り替え方法を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本実施形態を説明する。
まず、壁紙Pの構成を説明する。
図1は、本実施形態の剥離層を有する壁紙P(以下該壁紙P)の側断面図である。
図1に例示するように、壁紙Pは、裏打基材1の表面に塩化ビニル層等の化粧層2が設けられ、裏打基材1の裏面に剥離層3が設けられている。裏打基材1の裏面とは、化粧層2が設けられた面と反対側の面をいう。
[裏打基材1]
前記裏打基材1は、パルプ紙(普通紙)、無機質紙、不織布等平滑性のあるシート状の基材であり、平滑であれば材質は特に制限されない。
[化粧層2]
化粧層2は、例えば、塩化ビニル層等で構成されている。化粧層2としては、特に限定するものではないが、裏打基材1上に、塩化ビニル樹脂層やオレフィン樹脂層等を積層し、必要に応じて模様を印刷により設けたもの、エンボスして立体感を出したものなどが挙
げられる。
[剥離層3]
前記剥離層3は、本実施形態による塗工用剥離層形成組成物が裏打基材1の裏面全体に塗布乾燥されて形成されたものである。塗工用剥離層形成組成物とは、主要成分と補助成分とで構成されている。主要成分とは、天然ゴムラテックス(A)と、ポリオレフィン系
エマルジョン(B)とを含んでいる。また、補助成分とは、シリコーン樹脂エマルジョン(C)、又はフッ素樹脂エマルジョン(D)、又はシリコーン樹脂エマルジョン(C)とフッ素樹脂エマルジョンとの混合物(D)と、ワックスエマルジョン(E)と、を含んでいる。
まず、塗工用剥離層形成組成物における主要成分を説明する。
(天然ゴムラテックス(A))
本実施形態に使用する天然ゴムラテックス(A)とは、天然ゴムラテックス、変性天然ゴムラテックスであり、これらの天然ゴムラテックス単独、もしくは混合物が使用できる。天然ゴムラテックスとは、ゴム樹から採集した新鮮ラテックスに保存剤を添加して凝固を防ぎ、その後遠心分離法により濃縮し、貯蔵して安定化された濃縮ラテックスのことである。この天然ゴムラテックスに有機過酸化物を用いて前加硫(前架橋)させたものが、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスである。一般に、硫黄系加硫天然ゴムと比較して、有機過酸化物前架橋天然ゴムは、C-C(炭素-炭素)結合によりポリマー鎖同士が結合していることから、硫黄系加硫に比べ耐老化性に優れる。従って、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスを用いることが好適である。更に、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスには、保存剤としてのアンモニアが約0.4~0.7%含有されており、安全性の観点からアンモニア分を約0.1%まで低減させた低アンモニアタイプの有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスを用いることが最も好適である。
本実施形態においては、上記天然ゴムラテックス(A)として市販品を用いてもよく、その具体例としては、天然ゴムラテックスが、有機過酸化物前加硫天然ゴムであるレヂテックス社製の製品名SS-58や、低アンモニアタイプの有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスであるレヂテックス社製の製品名SS-58ULA、等が挙げられる。
このような天然ゴムラテックス(A)は、形成される剥離層に皮膜性を付与させる為に用いられる。前述の通り天然ゴムラテックス、変性天然ゴムラテックス単独及びこれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1種のラテックスを選択できるが、機械的安定性、環境への配慮、単価等を考慮して天然ゴムラテックスを選定するのが好ましく、更には機械的安定性の優れるとともに皮膜強度が強く、かつ、耐老化性に優れた有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスを選定するのが好ましい。天然ゴムラテックス(A)を単独で使用する場合の固形分量は、塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して21~54質量部、好ましくは30~40質量部の範囲である。固形分量が21質量部未満では剥離性が悪くなり、54質量部を超えると塗料の械的安定性が悪く生産性に影響を及ぼし、更に形成される剥離層面のスベリ性が低下し、壁紙の取り扱い性が悪くなる。
(ポリオレフィン系エマルジョン(B))
また、本実施形態に用いられるポリオレフィン系エマルジョン(B)は、特に限定されず、従来公知のポリオレフィン系エマルジョンを用いることができる。前記ポリオレフィン系エマルジョン(B)としては、例えば、親水基が導入されたポリオレフィンが、水中に分散されたもの等が挙げられる。上記親水基としては、例えば、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基、ヒドロキシル基、アミノ基などが挙げられる。また、ポリオレフィン系エマルジョン(B)として、ポリオレフィンが乳化分散剤により水中に分散されたものも用いることができる。前記ポリオレフィン系エマルジョン(B)としては、具体的には、例えば、ポリプロピレンエマルジョン、ポリエチレンエマルジョン及びエチレン-プロピレン共重合体エマルジョンが好適に挙げられる。これらは単独で用いても良く、2種以上併用してもよい。
上記ポリプロピレン、ポリエチレン及びエチレン-プロピレン共重合体としては、融点が90~150℃であるものが好ましく、また、質量平均分子量が1,000~1,000,000であるものが好ましい。尚、本明細書において、融点とは、JIS K2207に規定される軟化点試験方法(環球法)によって測定された値をいう。
本実施形態においては、上記ポリオレフィン系エマルジョン(B)として市販品を用いてもよく、その具体例としては、ポリプロピレンエマルジョンが、丸芳化学社製のPPエマルジョン、東洋紡社製のHARDLEN-NZ(登録商標)、ポリエチレンエマルジョンが、ジョンソンポリマー社製の東洋紡社製のJW-150、成瀬化学社製のPE401等があげられ、更にエチレン-プロピレン共重合体エマルジョンとしては、レヂテックス社製のHS等が挙げられる。
これらのポリオレフィン系エマルジョン(B)は、前記の天然ゴムラテックス(A)と同様に形成される剥離層に皮膜性を付与させる為に用いられる。前述の通りポリプロピレンエマルジョン、ポリエチレンエマルジョン及びエチレン-プロピレン共重合エマルジョンからなる群から選択される少なくとも1種のエマルジョンを選択できるが、天然ゴムラテックス(A)との相性、機械的安定性、離型性、単価等を考慮して選定するのが好ましい。ポリオレフィン系エマルジョン(B)を単独で使用する場合の固形分量は、塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して6~28質量部、好ましくは9~15質量部の範囲である。固形分量が6質量部未満では皮膜性が劣り剥離性が悪くなり、28質量部を超えると単価が高くなるだけでなく、併用するシリコーン樹脂エマルジョン(C)、又はフッ素樹脂エマルジョン(D)、又はシリコーン樹脂エマルジョン(C)とフッ素樹脂エマルジョンとの混合物(D)やワックスエマルジョン(E)の配合量が減り剥離性に影響を及ぼすことになる。
本実施形態においては、天然ゴムラテックス(A)とポリオレフィン系エマルジョン(B)を混合して用いることもできる。天然ゴムラテックス(A)は、固形分が高く皮膜性に優れ、単価は安いが機械的安定性と皮膜のスベリ性が劣る。逆にポリオレフィン系エマルジョン(B)は、機械的安定性と皮膜のスベリ性は優れるが、単価が高いという欠点がある。本実施形態では、天然ゴムラテックス(A)とポリオレフィン系エマルジョン(B)のそれぞれの長所を生かした混合配合の場合、総固形分量が塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して9~45質量部であり、かつ天然ゴムラテックス(A)の固形分量は6~42質量部、ポリオレフィン系エマルジョン(B)の固形分量は3~21質量部の範囲内で設計するのが好ましい。更に好ましくは、総固形分量が12~27質量部であり、天然ゴムラテックス(A)の固形分量は、6~18質量部であり、ポリオレフィン系エマルジョン(B)の固形分量は6~9質量部である。総固形分量が9質量部未満では剥離性が悪く、総固形分量が45質量部を超えると単価が高くなるだけでなく、塗料が増粘しゲル化が発生しやすくなる。
次に、塗工用剥離層形成組成物における補助成分を説明する。
(シリコーン樹脂エマルジョン(C))
本実施形態に用いられるシリコーン樹脂エマルジョン(C)は、ジメチルシリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シリコーンレジン、シリコーンのエラストマーパウダー、皮膜形成性シリコーン等を界面活性剤を用いて水に分散させたもので、形成させる剥離離層にスベリ性や離型性を発現させるために使用される。シリコーン樹脂エマルジョン(C)としては、スベリ性や離型性に優れたジメチルシリコーンエマルジョン、変性シリコーンエマルジョン、皮膜形成性シリコーンエマルジョン等が好ましく、1種単独で使用することも、あるいは2種以上混合して用いることもできる。
本実施形態においては、上記シリコーン樹脂エマルジョン(C)として市販品を用いてもよく、その具体例としては、ジメチルシリコーンエマルジョンが、信越化学工業社製のKM-740T、東レダウコーニング社製のSM-490EX、変性シリコーンエマルジョンが、信越化学工業社製のX-52-8046、東レダウコーニング社製のSM-7002EX、皮膜形成性シリコーンエマルジョンが、信越化学工業社製のKM-2002T、東レダウコーニング社製のIE-7170等が挙げられる。
本実施形態の塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部中におけるシリコーン樹脂エマルジョン(C)の固形分量は、0.5~10質量部であり、好ましくは2~6質量部である。固形分量が0.5質量部未満では離型性やスベリ性が悪くなり、10質量部以上になると塗料の濡れ性が悪く、均一な剥離層の形成が出来にくくなる。
(フッ素樹脂エマルジョン(D))
本実施形態に用いられるフッ素樹脂エマルジョン(D)は、長鎖パーフルオロアルキル基を含有する化合物や、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ビニルエーテル-フルオロオレフィンコポリマー、ビニルエステル-フルオロオレフィンコポリマー、テトラフルオロエチレン-ビニルエーテルコポリマー、クロロトリフルオロエチレン-ビニルエーテルコポリマーポリクロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレンコポリマー、エチレン-テトラフルオロエチレンコポリマー、エチレン-クロロトリフルオロエチレンコポリマー、等のフルオロ基を含有するポリマーを水中に分散したエマルジョンが好ましく、1種単独で使用することも、あるいは2種以上混合して用いることもできる。
本実施形態においては、上記フッ素樹脂エマルジョン(D)として市販品を用いてもよく、その具体例としては、く、ダイキン工業株式会社のゼッフルシリーズや、旭硝子株式会社のルミフロンシリーズ、等を用いることができる。
本実施形態においては、シリコーン樹脂エマルジョン(C)とフッ素樹脂エマルジョン(D)を混合して用いることもできる。シリコーン樹脂エマルジョン(C)は、スベリ性や離型性、耐候性、等に優れ、一方、フッ素樹脂エマルジョン(D)は、スベリ性や離型性の他、撥水撥油性や離型性、防汚性、等に優れるが、単価が高いという欠点がある。それぞれの長所を生かした混合配合の場合、塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対し、シリコーン樹脂エマルジョン(C)とフッ素樹脂エマルジョン(D)の固形分量は0.5~10質量部であり、かつ、シリコーン樹脂エマルジョン(C)の固形分量は1~8質量部、フッ素樹脂エマルジョン(D)の固形分量は0.2~5質量部の範囲内で設計するのが好ましい。
(ワックスエマルジョン(E))
本実施形態には、前記シリコーン樹脂エマルジョン(C)やフッ素樹脂エマルジョン(D)と併用してワックスエマルジョン(E)を用いる。ワックスエマルジョン(E)は、主に形成される剥離層に防湿性を与える目的で使用されるが、同時に高価なシリコーン樹脂エマルジョン(C)やフッ素樹脂エマルジョン(D)の持つ離型性とスベリ性を補い、コストを下げる目的としても必要な成分である。ワックスエマルジョン(E)は、ワックス系成分を分散質とするエマルジョンであり、分散質となるワックス成分は、ポロプロピレンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスやマレイン化石油樹脂などの変性ワックス成分など公知のワックス成分などを単独使用してもよく、2種以上混合して使用してもよい。中でも、パラフィンワックスは、防湿性やスベリ性が良好で、コスト面でも好ましい。
ワックスエマルジョン(E)に用いられる樹脂の質量平均分子量は30000以下が好ましく、更には20000以下である。かかる質量平均分子量が30000を超えると表面平滑性の向上があまり見られないことがあり好ましくない。また、ワックスの融点は40~120℃が好ましく、融点が40℃以下だと剥離層表面でワックス層の形成が出来ずに防湿性が悪化し、120℃以上の場合は、製造時の乾燥温度を高くする必要があったり、生産スピードが遅くなったりと生産性が悪くなり好ましくない。
ワックスエマルジョン(E)は、塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して、固形分量は、2~15質量部であり、好ましくは4~8質量部である。固形分量が2質量部未満では、壁紙に形成される剥離層に防湿性が発現できず、15質量部以上になると、剥離層の表面にワックス成分が粉状に付着して粉落ちが発生するだけでなく、防湿性が高くなりすぎて壁紙を施工する際フクレ等の問題が発生する。
また、本実施形態の塗工用剥離層形成組成物には、必要に応じて、分散剤、表面調整剤、消泡剤、増粘剤、保水材、防腐剤等を添加できる。具体的には、分散剤は、シリコーン樹脂エマルジョン(C)やフッ素樹脂エマルジョン(D)、ワックスエマルジョン(E)の分散性を向上させるもので、用いる分散剤には特に制限はなく、ノニオン性、アニオン性、カチオン性や両性界面活性剤、アクリル共重合物が挙げられる。表面調整剤は、塗工用剥離層形成組成物の濡れ性を向上させるもので、変性シリコーン系、アセチレン系、アクリル系表面調整剤等から適宜選定される。増粘剤は、壁紙に剥離層を形成させる場合、コーティング方法により塗工用剥離層形成組成物に適度な粘度を持たせる為に使用する。増粘剤としては、ポリエーテル系、ウレタン変性ポリエーテル系、変性ポリアクリル酸系、PVA、カゼイン、スターチ、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)等が挙げられる。また防腐剤として、MIT(メチルイソチアゾリン)、BIT(ベンゾイソチアゾリン)、トリアジン等が挙げられる。
このように、剥離層3は、主要成分と補助成分とを含み構成されている。
また、剥離層3を形成する塗工用剥離層形成組成物の塗工量(wet換算)は、好ましくは3~25g/m、さらに好ましくは、5~11g/mである。塗工量が3g/m未満であると剥離性に劣り、25g/mを超えると、コストアップとなるだけでなく防湿性や撥水性が強すぎて壁紙の施工時にフクレや施工糊のハジキ等の問題が発生する。また、剥離層3は、すでに製造された壁紙の裏打基材1面に塗工用剥離層形成組成物を塗布するという推奨方法の場合、塗工後に、壁紙Pの表面形状が崩れない条件で乾燥することが必要である。剥離層3は、例えば、ビニル壁紙のような熱可塑性樹脂で形成された壁紙では、塗布量によっても異なるが、ビニル層である化粧層2の形状が崩れない温度条件、好ましくは70℃~90℃で、5~30秒である。
このように、壁紙Pは、剥離層3に塗工用剥離層形成組成物を裏打基材の裏面全体に塗布される。壁紙Pは、裏打基材1としては、パルプ紙(普通紙)、無機質紙、不織布等平滑性のある基材であれば何でもよい。塗工装置としては、特に制限はなく、ロールコーター、ブレードコーター、エアーナイフコーター、グラビアコーター、ロータリースクリーン等による公知の方法で行うことが出来るが、グラビアコーターが装置的にも作業的にも好ましい。また壁紙Pは、あらかじめ裏打基材1の裏面に剥離層3を塗布乾燥して形成さ
せておくこともできるが、壁紙を製造する加工条件(加熱条件、加工装置の形態等)により塗工用剥離層形成組成物や加工条件の選択範囲が狭くなる。そのため、すでに壁紙として製造された後の裏打基材1の面に塗工用剥離層形成組成物を塗布することが好ましく、裏打基材1がほぼ平滑であればどんな種類の壁紙にも剥離層3を形成することができる。
また、壁紙Pは、剥離性に優れ、加工性がよく安価に剥離層3を形成させることができるため、内装材としての壁紙の剥離層形成用材料としては好適である。また、本実施形態で製造された剥離層3を有する壁紙Pは、壁紙で通常使用されている該でん粉系接着剤を用い、該でん粉系接着剤を壁紙の裏打紙側に塗布する、いわゆる標準施工により貼着しても簡単に剥がすことができる性能を有している。
次に、壁紙Pの使用状態を説明する。
図2(A)は、本実施形態の該壁紙Pにおいて、剥離層3上に接着剤4を塗布して下地基材5に貼着された側断面図である。
図2(A)に例示するように、壁紙Pは、剥離層3上に接着剤4を塗布して下地基材5に貼着されている。前記接着剤4としては、主に該でん粉系接着剤が挙げられるが、特にこれに限定されるものではなく、メチルセルロース系接着剤、ゼラチン系接着剤など水溶性接着剤が適当である。また、この他に、接着剤4が剥離層3を浸透して裏打基材1に到達しないという条件を備えた接着剤であれば適用することが可能である。
図2(B)は、下地基材5に貼着された本実施形態の該壁紙Pが、剥離層3と接着剤4との界面で剥がれる状態を示した側断面図である。
図2(B)に例示するように、壁紙Pは、剥離層3と接着剤4との界面で剥がすことが
できる。
このように、本実施形態で得られた該壁紙Pは、剥離する際に、形成された剥離層3と接着剤4との界面で剥がれるように設計されており、下地基材5に層間剥離した裏打基材1の薄層が残らず、平滑な下地基材を再現させることができるものである。
以下、実施例を挙げ、本実施形態を具体的に説明するが、以下の実施例に限定されるものではない。尚、実施例において、「部」はすべて質量基準である。
(1)壁紙1及び壁紙2の製造例
坪量65g/mパルプ紙(以下該パルプ紙)を裏打基材1とし、この該パルプ紙に発泡剤を含む塩化ビニル樹脂である化粧層2を塗工して発泡させた後、これにエンボス加工を施して壁紙1を得た。更に、[特許文献2]特開2013-181249号公報に基づく裏打基材1として、坪量85g/mのパルプ成分とポリエステル繊維の混抄紙(以下該混抄紙)を用い、該混抄紙に発泡剤を含む塩化ビニル樹脂である化粧層2を塗工して発泡させた後、これにエンボス加工を施して壁紙2を得た。この際、該混抄紙の毛羽立ちにより意匠状問題となるブツやピンホールが発生した。
(2)剥離層3を形成する塗工用剥離層形成組成物に用意した主要成分と補助成分例塗工用剥離層形成組成物の主要成分1として、天然ゴムラテックス(A):有機過酸化物前加硫架橋天然ゴムラテックス〔株式会社レヂテックス社製SS-58ULA、固形分58%〕、ポリオレフィン系エマルジョン(B):ポリプロピレンエマルジョン〔丸芳化学社製のPPエマルジョン、固形分30%〕、主要成分2として、シリコーン樹脂エマルジョン(C):ジメチルシリコーンエマルジョン〔東レダウコーニング株式会社製のSM-490EX、固形分36%〕、(D)フッ素樹脂エマルジョン〔旭硝子株式会社製のルミフロンFE4300、固形分50%〕、ワックスエマルジョン(E):パラフィンワックスエマルジョン〔日本精蝋株式会社製のEMUSTAR-1155、固形分40%、融点69℃〕を用意した。
さらに補助成分として、分散剤:アクリル共重合物〔Disperbyk-2015〕、表面調整剤:変性シリコーン系〔ビックケミー・ジャパン株式会社製BYK-349〕、消泡剤:疎水性シリカ〔サンノプコ株式会社製SNデフォーマー113〕、増粘剤:ウレタン変性ポリエーテル系〔サンノプコ株式会社製SNシックナー612〕を用意した。
次に、実施例1~実施例18を説明する。
図3及び図4は、実施例1~実施例18における剥離層3を形成する塗工用剥離層形成組成物の配合割合と、塗工用剥離層形成組成物を塗布された剥離層3を有する壁紙P1~P18の評価結果とを示す図である。
[実施例1]
図3に例示すように、水17.6部にジメチルシリコーンエマルジョン(SM-490EX)8部とパラフィンワックスエマルジョン(EMUSTAR-1155)15部とを添加し、さらに分散剤としてアクリル共重合物(Disperbyk-2015)を0.5部添加した後、ホモミキサーにて充分撹拌した。続いて、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックス(SS-58ULA)を58部、表面調整剤として変性シリコーン系(BYK-349)を0.5部、消泡剤として疎水性シリカ(SNデフォーマー113)を0.2部、及び、増粘剤としてウレタン変性ポリエーテル系(SNシックナー612)を0.2部添加し、更にホモミキサーにて撹拌・調整して得られた塗工用剥離層形成組成物(以下該組成物)の主要成分1の有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックス(A)の固形分量は34.8部、粘度210mPa・s/25℃であった。
該組成物を前記製造例で得られた壁紙1の裏打基材の上に、グラビア印刷機にて8g/m・wetになるよう塗布し、80℃の熱風乾燥機で15秒乾燥させて剥離層を有する壁紙P1(以下該壁紙P1)を得た。この際、該組成物の機械安定性は0.09%と良好であり、該壁紙の剥離層のスベリ性も非常に良好であった。このようにして得られた該壁紙P1の剥離層上に、該でん粉系接着剤〔ヤヨイ化学工業株式会社製ルーアマイルド〕を150g/m塗布し、下地基材の石膏ボード〔吉野石膏株式会社タイガーボード〕上に貼着した。施工後のフクレの発生もなく1週間経過後、該壁紙P1の接着状態が安定したところで剥がしたところ、該壁紙P1は裏打基材1の薄層が下地基材に残ることなく、容易に剥がすことができ、剥離性は非常に良好であった。
[実施例2]
実施例1のジメチルシリコーンエマルジョンの代わりに、フッ素樹脂エマルジョン(ルミフロンFE4300)を用いて、5部配合した以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果は図3が示す通りであり、機械的安定性は、0.06%と良好であり、その他は、非常に良好な結果となった。
[実施例3~実施例15]
実施例1と同様に、図3及び図4に記載の配合割合により該組成物を得た。得られた該組成物の主要成分1の総固形分量と粘度は、図3及び図4に示す通りであった。続いて実施例1と同条件で該壁紙P3~該壁紙P15を製造し、同様に評価した。その結果は図3及び図4が示す通りであり、実施例10~12の壁紙P10~P12はやや剥離が重い状態であったが、他はすべて非常に良好~良好であった。
尚、実施例10~12の壁紙P10~P12は、最も低コスト処方であり、実施例13~15の壁紙P13~P15は最も高コスト処方である。
[実施例16~18]
図4に例示ように、実施例1と同様に、図4に記載の配合割合により該組成物を得た。得られた該組成物の主要成分1の総固形分量と粘度は、図4に示す通りであった。続いて前記壁紙2の裏打基材1の上に実施例1と同条件で該壁紙の壁紙P16~P18を製造し、同様に評価した。その結果は、図4が示す通り非常に良好であった。
次に、比較例1~比較例4を説明する。
図5は、比較例1~比較例4における剥離層3を形成する塗工用剥離層形成組成物の配合割合と、塗工用剥離層形成組成物を塗布された剥離層を有する壁紙P19~P22の評価結果とを示す図である。
[比較例1]
図5に例示すように、水32.6部に実施例1の主要成分2からワックスエマルジョン(E)を除き、他の主要成分及び補助成分を実施例1と同様に配合して該組成物を得た。得られた該組成物の主要成分1の有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスの固形分量は33.6部、粘度240mPa・s/25℃であった。続いて実施例1と同条件で該壁紙P19を製造し、同様に評価した。その結果、壁紙P19は、図5が示す通り剥離性はやや悪く、部分的に裏打基材の薄層が下地基材に残っていた。ワックスエマルジョン(D)を除いたことにより剥離性が悪くなったと推測される。
[比較例2~3]
図5に例示すように、実施例1の主要成分2からシリコーン樹脂エマルジョン(C)又はフッ素樹脂エマルジョン(D)を除き、他の主要成分及び補助成分を実施例1と同様に配合して該組成物を得た。実施例1と同条件で該壁紙P20~P21を製造し、同様に評価した。その結果、壁紙P20~P21は、図5が示す通り剥離性はやや悪く、部分的に裏打基材の薄層が下地基材に残っていた。シリコーン樹脂エマルジョン(C)又はフッ素樹脂エマルジョン(D)を除いたことにより剥離性が悪くなったと推測される。
[比較例4]
図5に例示すように、壁紙P22は、剥離層のない前記壁紙2の裏打基材上に、実施例1で用いた該でん粉系接着剤を塗布し、実施例1と同様に評価した。その結果、壁紙P22は、図5が示す通り剥離性が悪く、層間剥離した下地基材の薄層が下地基材前面に残っていた。
次に、図3及~図5に例示する実施例及び比較例の壁紙P1~壁紙P22における評価方法を説明する。
[評価方法]
(1)剥離層のスベリ性
20cm×20cmの試験体を25℃、50%の恒温恒湿槽に2時間放置したあと取り出し、指触にてスベリ性を評価する。
◎:スベリ性が非常に良好、さらさら感がある
〇:スベリ性が良好
△:スベリ性がややある
×:スベリ性が悪い
(2)塗工用剥離層形成組成物の機械的安定性
JIS K6392(NBR 合成ラテックスの試験方法)に規定される「マロン式機械的安定度試験装置」を使用し、荷重15kg、回転数1,000回転にて10分間処理した後のラテックス中の凝固分を測定する。
◎:凝固物が0.05%未満
〇:凝固物が0.05%以上~0.1%未満
△:凝固物が、0.1%以上~1%未満
×:凝固物が、1%以上
(3)壁紙の剥離性
幅45cm×長さ60cmの試験体にJIS A6922に準ずるでん粉系接着剤〔ヤヨイ化学工業株式会社製ルーアマイルド〕を150g/m塗布し、90cm×90cmの石膏ボード(下地基材)に貼着する。1週間経過後、試験体を45cm幅で剥がし、剥離性と下地基材5の状態を評価する。
◎ :剥離性が非常に良好で裏打ち基材1が下地基材5に残らない
〇 :剥離性がやや良好で、裏打基材1が下地基材5に残らない
〇△:剥離性がやや重い、若しくは剥離性が硬く、裏打基材1が下地基材5に残らない
△ :剥離性はやや良好だが、下地基材5に接着剤跡が残る
△×:剥離性がやや悪く、部分的に裏打基材1が下地基材5に残る
× :剥離性が悪く、裏打基材1が下地基材5全面に残る
(4)フクレの発生
幅90cm×長さ170cmの試験体にJIS A6922に準ずるでん粉系接着剤〔ヤヨイ化学工業株式会社製ルーアマイルド〕を150g/m塗布し、90cm×180cmの石膏ボード(下地基材5)に貼着した直後から1週間経過後のフクレの発生状況を目視で確認する。
◎:フクレが全く発生していない
〇:フクレが概ね発生していない
△:部分的にフクレが発生している
×:フクレガ全面に発生している
次に壁紙セットについて説明する。
従来作業においては、現場に糊付機械、糊バケツ、糊撹拌機、糊資材、電気ドラム、及び延長コード等を搬入しなければならず、それに加え、道具類を現場で設置する作業スペースの確保も必須であった。そして、現場によっては、搬入経路が長距離であり、時間制限のある中で、糊付き機械の設置、現場糊付け作業、糊付き機械の清掃時間等の現場作業をしなければならず、搬入出と実際の作業時間とに時間が割かれている現状がある。
そこで、本発明は、これらの課題を解決するため、壁紙Pに予め糊が付いている状態で現場に搬入できる壁紙セットを提供するものである。
図6は、壁紙セットNの断面図を表す図である。
図6に例示するように、壁紙セットNは、壁紙Pと、接着剤4と、剥離フィルム6とを有する。剥離フィルム6は、接着剤4を保護するフィルムであり、接着剤4の水分の蒸発を防ぐ。剥離フィルム6は、基材であるフィルム表面に剥離剤がコーティングされている。本例における剥離剤は、シリコーン系である。剥離フィルム6は、接着剤4を介して壁紙Pに貼り合わされている。剥離フィルム6は、接着剤4との剥離性に優れ、壁紙Pから剥離される際に、接着剤4が剥離フィルム6に残ることなく剥離可能である。すなわち、壁紙Pに塗布されている接着剤4が剥離フィルム6の剥離とともに剥がれることはなく、壁紙Pを壁に貼る際の接着力は弱まらない。また、接着剤4が剥離フィルム6により覆われているため、接着剤4は乾燥しにくく、梱包状態において、冷暗所保管で約2~3週間程度性能を保持することが可能である。
次に壁紙Pの施工方法について説明する。
従来の壁紙の張り替えは、初めに、作業者が既存の壁紙を剥がし、下地基材面を露出させる。下地に張り付いて残っている紙は、水を塗って濡らして剥がす、あるいは、壁紙剥がし機を用いるなどして剥がす。次に、作業者は、下地ボード類に破損などがある場合は、同じ厚みのボード類を埋め込み取り付けるなどして下地を補修する。そして、既存の壁紙を剥がした状態と、貼る壁紙との関係に応じて下地に対するパテサンダー掛けの回数及びシーラーを決定し、下地の調整を行う。その後、接着剤を壁に塗布し、壁紙を貼着する。このように、従来の壁紙を用いた場合、残った壁紙を剥がしたり、下地の処理が必要であった。
図7は、壁紙Pを用いた張り替え処理(S20)を説明するフローチャートである。
一方で、本例の壁紙Pを用いた張り替え処理は、ステップ200(S200)において、作業者は、壁から壁紙Pを剥がす。剥がす際に壁紙Pは剥離層3と接着剤4との界面で剥がれ、壁に裏打基材が残らない。そのため、従来の壁紙の張り替え処理で必要であった下地表面に残った紙を剥がす作業、下地の補修作業、及び下地の調整は必要ない。
ステップ205(S205)において、接着剤4を壁紙に塗布する。
ステップ210(S210)において、接着剤4が塗布された壁紙を下地基材に貼着する。このように、壁紙Pを使用すれば、張り替え作業においても工程を減らすことが可能であり、作業者の作業負担を軽減することができる。
P(P1~P22):剥離層を有する壁紙
1:裏打基材
2:化粧層
3:剥離層
4:接着剤
5:下地基材
6:剥離フィルム

Claims (8)

  1. 有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックス、ポリオレフィン系エマルジョン、又は、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスとポリオレフィン系エマルジョンとの混合物に、シリコーン樹脂エマルジョン、又はフッ素樹脂エマルジョン、又はシリコーン樹脂エマルジョンとフッ素樹脂エマルジョンとの混合物と、ワックスエマルジョンと、を含有してなる壁紙の塗工用剥離層形成組成物。
  2. 当該塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して、前記天然ゴムラテックスの固形分量が21~54質量部、前記ポリオレフィン系エマルジョンの固形分量が6~28質量部である請求項1に記載の塗工用剥離層形成組成物。
  3. 当該塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して、前記天然ゴムラテックスと前記ポリオレフィン系エマルジョンとの混合物の総固形分量が9~45質量部であり、前記天然ゴムラテックスの固形分量は6~42質量部であり、前記ポリオレフィン系エマルジョンの固形分量は3~21質量部である請求項1に記載の塗工用剥離層形成組成物。
  4. 塗工用剥離層形成組成物の総成分量100質量部に対して、前記シリコーン樹脂エマルジョンの固形分量が0.5~10質量部であり、前記フッ素樹脂エマルジョンの固形分量が0.2~5質量部であり、前記シリコーン樹脂エマルジョンと前記フッ素樹脂エマルジョンの混合物の固形分量が0.5~10質量重量部であり、前記ワックスエマルジョンの固形分配合量が2~15質量部である請求項1~3のいずれか一項に記載の塗工用剥離層形成組成物。
  5. 裏打基材の裏面に剥離層が形成されてなる壁紙であって、前記剥離層は、請求項1~4のいずれか一項に記載の塗工用剥離層形成組成物によって形成されたものであることを特徴とする剥離層を有する壁紙。
  6. 裏打ち基材の裏面に、剥離層を有する壁紙と、
    前記剥離層の面に塗布された接着剤と、
    前記接着剤が塗布された面に張り合わされている剥離フィルムと
    を有し、
    前記剥離層は、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックス、ポリオレフィン系エマルジョン、又は、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスとポリオレフィン系エマルジョンとの混合物に、シリコーン樹脂エマルジョン、又はフッ素樹脂エマルジョン、又はシリコーン樹脂エマルジョンとフッ素樹脂エマルジョンとの混合物と、ワックスエマルジョンと、を含有してなる塗工用剥離層形成組成物によって形成されたものである
    壁紙セット。
  7. 裏打ち基材の裏面に剥離層を有する壁紙の、前記剥離層の面に接着剤を塗布する工程と、
    前記接着剤を塗布した壁紙を下地基材に張り付ける工程と
    を有し、
    前記剥離層は、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックス、ポリオレフィン系エマルジョン、又は、有機過酸化物前加硫天然ゴムラテックスとポリオレフィン系エマルジョンとの混合物に、シリコーン樹脂エマルジョン、又はフッ素樹脂エマルジョン、又はシリコーン樹脂エマルジョンとフッ素樹脂エマルジョンとの混合物と、ワックスエマルジョンと、を含有してなる塗工用剥離層形成組成物によって形成されたものである
    壁紙の施工方法。
  8. 前記下地基材に張り付けた壁紙を前記剥離層と前記接着剤の界面で剥離する工程と、
    前記壁紙を剥離した下地基材の補修及び調整を実施せずに、前記接着剤を塗布した壁紙を前記下地基材に張り付ける工程と
    を有する
    請求項7に記載の施工方法。
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