JP7260996B2 - 配管の肉厚推定方法及び配管の肉厚推定装置 - Google Patents
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Description
すなわち、本発明は、以下の配管の肉厚推定方法及び配管の肉厚推定装置である。
この特徴によれば、厚み情報取得ステップにおいて配管の厚み情報を3点取得し、この3点の厚み情報を基に、厚み算出ステップにおいて、配管の内径の中心位置を算出することで、配管の内径の中心位置に係る情報を高い精度で推定することが可能となる。これにより、配管全体の厚みを算出するために用いる配管の管径に係る情報について、検査前に取得する必要がない。また、減肉・肉盛を繰り返した配管においても、配管の内径の中心位置を高い精度で推定することが可能となる。
この特徴によれば、厚み算出ステップにおいて、配管の内径の中心位置に係る情報と表面形状の情報を基に配管の厚みを算出することで、配管の肉厚に係る情報を短時間かつ広範囲で得ることが可能となる。
また、この特徴によれば、配管の直近の検査結果等の比較対象データや、配管構造(配管の管径や肉厚等)に関する初期値等の参照データを用いることなく、配管の肉厚に係る情報を算出することができる。したがって、現場での検査結果のみで、配管の維持管理において対応が必要な箇所を的確に判別し、必要な対応を適切に行うことが可能となる。
なお、実施態様に記載する配管の肉厚推定装置については、本発明に係る配管の肉厚推定装置を説明するために例示したに過ぎず、これに限定されるものではない。また、実施態様に記載する配管の肉厚推定方法についても、本発明に係る配管の肉厚推定装置を用いた配管の肉厚推定方法を説明するために例示したに過ぎず、これに限定されるものではない。
(配管の肉厚推定装置)
図1は、本発明の第1の実施態様における配管の肉厚推定装置を示す概略説明図である。なお、図1中において、一点鎖線で示した矢印は、制御又は入力可能に接続されていることを示す。
本実施態様に係る配管の肉厚推定装置1は、配管100に対する検査を行うものであり、図1に示すように、厚み情報取得部2、表面形状情報取得部3、厚み算出部4を備えている。
また、配管100の使用環境は特に限定されない。例えば、配管100の配設箇所は、屋内、屋外、反応槽の内部等のいずれであってもよい。特に、配管の外部環境により配管の外部から肉厚が増減するような使用環境下に配設されている配管に対して、本発明を好適に利用することができる。
厚み情報取得部2としては、配管の所定位置における配管の厚みを測定できるものであればよく、測定手段としては、直接測定、間接測定のいずれであってもよい。例えば、超音波や放射線等、配管の肉厚部分における波の反射や光の透過等を利用した公知の測定機器を用いるものであってもよく、配管の端部の直接測定が可能である場合には、定規、ノギスなどの測定器を用いて測定するものであってもよい。特に、操作が容易であり、配管の外側から測定が可能である超音波探傷器を用いることが好ましい。
なお、いずれの測定手段においても、得られる配管の厚みに係る情報は、測定点(ポイント)における情報となる。
表面形状情報取得部3としては、配管の表面形状に係る情報を得ることができるものであればよく、例えば、配管表面の凹凸を観測データとして取得できる測定手段であればよい。配管の表面形状に係る情報の範囲については、配管表面の1軸方向のみに係るものであってもよいが、配管表面の2軸方向、つまり一定面積に係るものであることがより好ましい。これにより、配管全体の肉厚推定に掛かる時間をより短くし、かつ肉厚推定の精度を高めることが可能となる。
図2~図4は、本実施態様における配管肉厚推定方法に係る工程説明図である。本発明の第1の実施態様の配管の肉厚推定方法は、厚み情報取得ステップにおいて、配管の所定位置における3点の厚み情報を取得する。なお、厚み情報は、4点以上でもよい。
また、本発明の第1の実施態様の配管の肉厚推定方法は、内径円が略真円であり、減肉、肉盛していないことを前提とするものである。
図2Aは、配管100の外側から見た平面図である。図2Aに示すように、配管100において基準点P0を定め、そこから高さH1の位置における点P11、P12、P13を所定位置とし、厚み情報取得部2によって点P11、P12、P13における配管100の厚み情報T11、T12、T13を取得する。なお、本実施態様における点P11、P12、P13の位置は、配管100の正面位置(0度)と、正面位置からそれぞれ左右方向に45度ずつ離れた位置としているが、同じ高さにおいて3点を所定位置として選択するものであればよく、これに限定されるものではない。
図3Aに示すように、表面形状情報取得部3によって、点P11、P12、P13の高さH1の位置を含む範囲A1における配管100の表面形状情報SA1(3次元データ)を取得する。なお、本実施態様においては、表面形状情報取得部3によって取得する表面形状情報SA1は、範囲A1における配管100の半周分の点群データとして取得されるものとしている。
まず、図4Aに示すように、厚み情報T11、T12、T13の値を半径、測定点P11、P12、P13を中心位置とした円C1、C2、C3を表面形状情報S1上に作成する。
次に、図4Bに示すように、円C1、C2、C3に接する円ICを算出する。この円ICが配管100の内径円となる。よって、内径円の中心位置点O及び内径円の半径R1が算出できる。
そして、図5Bに示すように、直線Lnと表面形状情報S1の交点距離を求め、そこから内径円の半径R1を減算することで、配管100の推定肉厚値ET1、ET2、ET3……、ETnを算出する。これにより、表面形状情報S1に対する配管100の肉厚に係る情報を得ることができる。
さらに、表面形状情報SA1は、範囲A1内の任意の高さHA2、HA3、HA4……、HAm(mは任意の数)における表面形状情報S2、S3、S4……、Sm(2次元データ)として2次元平面化し、上述した厚み算出ステップを繰り返す。これにより、範囲A1における配管100の肉厚を推計することができる。
なお、要求される配管の肉厚推定範囲に応じて、表面形状情報取得ステップにおける情報取得の範囲や厚み算出ステップにおける情報の統合範囲を適宜選択するものであってよい。
Claims (4)
- 配管の肉厚を推定する推定方法であって、
前記配管の所定位置の厚み情報を取得する厚み情報取得ステップと、
前記配管の外側の表面形状のみの情報を取得する表面形状情報取得ステップと、
前記配管の所定位置の厚み情報と前記配管の外側の表面形状の情報を統合し、前記所定位置以外の位置における配管の厚みを算出する厚み算出ステップとを備え、
前記厚み情報取得ステップは、前記配管における3点の厚み情報を取得するものであり、
前記厚み算出ステップは、前記3点の測定点を中心位置とし、厚み情報を半径とする円をそれぞれ作成し、前記厚み情報を半径とする円に接する円を配管の内径円とすることを特徴とする、配管の肉厚推定方法。 - 前記厚み情報取得ステップは、前記配管における3点の厚み情報を取得するものであり、
前記厚み算出ステップは、前記配管の内径の中心位置を算出する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の配管の肉厚推定方法。 - 前記厚み算出ステップは、前記配管の内径の中心位置から配管表面までの長さを算出し、この算出結果から配管の内径分の長さを減算することで、配管の厚みを算出することを特徴とする、請求項2に記載の配管の肉厚推定方法。
- 配管の肉厚を推定する推定装置であって、
前記配管の所定位置の厚み情報を取得する厚み情報取得部と、
前記配管の外側の表面形状のみの情報を取得する表面形状情報取得部と、
前記配管の所定位置の厚み情報と前記配管の外側の表面形状の情報を統合し、前記所定位置以外の位置における配管の厚みを算出する厚み算出部とを備え、
前記厚み情報取得部は、前記配管における3点の厚み情報を取得するものであり、
前記厚み算出部は、前記3点の測定点を中心位置とし、厚み情報を半径とする円をそれぞれ作成し、前記厚み情報を半径とする円に接する円を配管の内径円とすることを特徴とする、配管の肉厚推定装置。
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