JP7260964B2 - 車両用制御装置及び制御方法 - Google Patents

車両用制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用制御装置および制御方法に関する。
安全で円滑な自動運転制御を実現するためには、道路状況や交通状況などが異なる様々な環境下において自車両の周囲状況を正確に判断して車両を制御する必要がある。特に合流車線や分岐車線などでは周囲状況が複雑であることが多く、安全かつ円滑な自動運転制御を行うことが非常に重要となる。
特許文献1には、自車両が合流車線を走行中に、同じ合流車線で自車両の前方を走行する先行車両が本線の所定のフリー空間に合流可能な場合、合流後の先行車両の後方のフリー空間を自車両が合流する目標空間に決定する車両用制御装置が開示されている。
特開2016-7954号公報
しかしながら、特許文献1に開示された車両用制御装置では、自車両の前方を走行する先行車両が本線に合流できない場合、自車両も本線に合流することができないという問題がある。その結果、自車両及び周囲車両に対して合流による危険性が及ぶだけでなく、自車両周辺の交通を乱してしまう恐れがある。
したがって、本発明は、自動運転制御による自車両の車線変更を安全で円滑に行うことを目的とする。
上記課題を解決するため、自車両を第1車線から第2車線に車線変更させる制御を行う車両用制御装置において、第1車線を走行する他車両の動作および道路環境に関する情報を取得する第1環境取得部と、第2車線を走行する隣接車両の動作および道路環境に関する情報を取得する第2環境取得部と、第2環境取得部により取得された第2車線の道路環境に関する情報に基づいて、第2車線に自車両が車線変更可能な空間が存在するか否かを判断する車線変更可能空間判定部と、第1環境取得部により取得された第1車線を走行する他車両の動作と、第2車線を走行する隣接車両の動作と、に基づいて第1車線を走行する他車両の車線変更の可否を判断する車線変更制御部と、を有し、車線変更制御部は、車線変更可能空間判定部による第2車線に自車両が車線変更可能な空間が存在するか否かの判断と、他車両の車線変更の可否の判断と、に基づいて自車両の車線変更制御を行う車両用制御装置とした。
本発明によれば、自動運転制御による自車両の車線変更を安全で円滑に行うことができる。
車両用制御装置の機能を説明するブロック図である。 車両用制御装置の全体制御の処理のフローチャートである。 車両用制御装置により制御される自車両の動作の一例を説明する図である。 車線変更要望判定処理のフローチャートである。 車線変更制御処理のフローチャートである。 車線変更許可処理のフローチャートである。 対象車滞留判定処理のフローチャートである。 自車両の車線変更動作の一例を説明する図である。 自車両の速度制御の一例を説明する図である。 第2の実施形態にかかる車両用制御装置の機能を説明するブロック図である。 第2の実施形態にかかる車両用制御装置の全体制御の処理のフローチャートである。 車線変更後処理のフローチャートである。 第2の実施形態にかかる自車両の速度制御の一例を説明する図である。 第2の実施形態にかかる車両用制御装置により制御される自車両の動作の一例を説明する図である。 車両用制御装置により制御される自車両の分岐車線における動きの一例を説明する図である。 第3の実施形態にかかる車両用制御装置の機能を説明するブロック図である。 第3の実施形態にかかる車々間通信部での処理のフローチャートである。
<全体構造>
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。実施形態では、本発明にかかる車両用制御装置1を自動運転車両(以下、自車両100と言う)の運転制御に用いた場合を例示して説明する。車両用制御装置1では、図示しないCPU(Central Processing Unit)が図示しないメインメモリに記憶された制御プログラムを実行することで以下に説明する機能(例えば、周辺環境認識部10、挙動予測部20、車両制御部30など)が実装される。
図1は、車両用制御装置1の機能を説明するブロック図である。
図1に示すように、車両用制御装置1は、自車両100に搭載された外界認識装置40と道路情報取得部41とに接続されており、外界認識装置40と道路情報取得部41とにより自車両100の周囲を走行する先行車両200や後方車両(以下、対象車両とも言う)、及び自車線LN1に隣接する車線(以下、隣接車線LN2と言う)を走行する隣接車両300~330などの情報(例えば、車間距離や速度)などを取得する。外界認識装置40は、自車両100の周囲環境に関する情報を取得する装置であって、例えば、自車両100の前方を撮影する車載ステレオカメラや、自車両100の前方、後方、右側方、左側方の周囲環境をそれぞれ撮影する車載カメラなどである。これらの車載ステレオカメラや車載カメラは取得した画像データから自車両100周囲の静止立体物、移動体、車線区分線などの路面ペイント、標識などの物体の形状や位置を検出すると共に、さらに路面の凹凸などを検出して自車両100が走行可能な路面であるか否かの判断を行う。ここで静止立体物とは、例えば、駐車車両、壁、ポール、パイロン、縁石、車止めなどが挙げられる。また移動体とは、例えば、歩行者、自転車、バイク、車両などが挙げられる。
また外界認識装置40の一例である車載ステレオカメラや車載カメラは、自車両100の周囲を走行する対象車両などのブレーキランプや方向指示器の点灯の有無、又は車内の人の有無などを検出する。物体の形状や位置は、パターンマッチング手法などを用いて検出できる。例えば、物体の位置は自車両100の前方を撮影する車載カメラの位置に原点を有する座標系を当てはめることで取得することができる。そして外界認識装置40は、車載カメラなどにより取得した物体の種別や距離、物体の方角などの情報を専用線やCAN(Controller Area Network)などを用いて車両用制御装置1に出力する。なお車載カメラなどにより得られた画像データを専用線などから車両用制御装置1に出力し、当該画像データを車両用制御装置1により処理することで、物体の種別や距離、物体の方角などの情報を取得してもよい。また自車両100の周囲環境に関する情報を取得できるものであれば車載カメラなどに限定されるものではなく、ミリ波やレーザを用いて物体との距離や相対速度、物体の方角を計測するレーダや、超音波を用いて物体との距離を計測するソナーなどでもよく、レーダやソナーで取得された物体との距離や相対速度、物体の方角などの情報は専用線やCANなどを用いて車両用制御装置1に出力される。
なお前述した外界認識装置40には、自車両100と外部との通信を行うための通信装置を含めてもよく、自車両100の周囲を走行する車両(例えば、先行車両200)と通信を行って各々の車両の位置や速度などの情報を相互に送受信できるようにしてもよく、又は路側の通信機と通信して自車両100に搭載されたセンサによっては検出できない情報(例えば、自車両100の死角にある障害物の情報など)を相互に送受信できるようにしてもよい。
道路情報取得部41は、例えば、GPS(Global Positioning System)やVICS(登録商標)などであり、現在の自車両100の周囲の地図データや交通情報を取得する。取得された地図データは、ポリゴンやポリラインなどで表現される実際の道路形状に近い形状データと、通行規制情報(制限速度、通行可能車両種別など)、車線区分(本線、追い越し車線、登坂車線、直進車線、左折車線、右折車線など)、信号機や標識などの有無(有りの場合はその位置情報)などのデータである。
方向指示器42は、この種の車両の保安部品であり、自車両100の右左折や進路変更の際にその方向を周囲の車両などに示すための装置である。
操舵装置43は、外部からの駆動指令に基づいて、電動や油圧のアクチュエータにより自車両100の舵角を制御する。例えば、操舵装置43は電動パワーステアリングや油圧パワーステアリングなどで構成されている。
駆動装置44は、外部からの駆動指令に基づいて電動のスロットルによりエンジントルクを制御することができるエンジンシステム、又は外部からの駆動指令に基づいて駆動力を制御することが可能なモータを含む電動パワートレインシステムなどで構成される。
制動装置45は、外部からの制動指令に基づいて、電動や油圧のアクチュエータにより制動力を制御することの可能な電動ブレーキや油圧ブレーキなどで構成される。
<車両用制御装置>
次に車両用制御装置1の機能を説明する。
図1に示すように、車両用制御装置1は、周辺環境認識部10と、挙動予測部20と、車両制御部30とを有して構成されている。
周辺環境認識部10は、自車線環境認識部11と、隣接車線環境認識部12とを有して構成されている。自車線環境認識部11及び隣接車線環境認識部12は、外界認識装置40により検出した物体の形状や位置、種別などに関する情報と、道路情報取得部41により取得された地図データや車線区分に基づいて自車線LN1及び隣接車線LN2(図3参照)を走行している車両(例えば、図3に示す自車線LN1で自車両100の前方を走行する先行車両200、隣接車線LN2を走行する隣接車両300~330)を認識する。また外界認識装置40により検出された情報に基づいて認識された車両(先行車両200、隣接車両300~330)の相対位置、相対速度、加速度、方向指示器の点灯の有無を演算する。
挙動予測部20は、自車両100の目標位置に対して車両を安全に走行できるように自車両100の運動を算出する機能を有している。挙動予測部20は、車線変更要望判定部21と、車線変更可能空間判定部22とを有して構成されている。車線変更要望判定部21は、周辺環境認識部10で演算された情報に基づいて自車線LN1(図3参照)を走行している車両(例えば、図3に示す先行車両200)が車線変更を要望しているか否かを判断する。車線変更可能空間判定部22は、道路情報取得部41で取得された地図データ及び車線区分の情報と、周辺環境認識部10で演算された自車線LN1と隣接車線LN2を走行する対象車両の相対位置、相対速度、加速度、方向指示器の点灯の有無などの情報に基づいて隣接車線LN2に自車両100が車線変更可能な空間があるか否かの判断と、車線変更可能な空間がある場合には当該空間の中から車線変更する目標空間を選定する。
車両制御部30は、車線変更制御部31を有して構成されている。車線変更制御部31は、挙動予測部20で決定した自車両100の運動に基づいて、自車両100が対象車両に衝突せずに車線変更可能な目標舵角と目標速度を演算する。そして車線変更制御部31は、演算した目標舵角を実現するための目標操舵トルクを操舵装置43に出力する。また車線変更制御部31は、目標速度を実現するための目標駆動力や目標制動力を駆動装置44や制動装置45に出力する。ここで舵角装置43に出力する制御パラメータとしては目標舵角を実現するための目標操舵トルクが挙げられるが、操舵装置43の構成によっては直接目標舵角を操舵装置43に出力することも可能である。また駆動装置44と制動装置45に出力する制御パラメータとしては目標速度を実現するための目標エンジントルクや目標ブレーキ圧などが挙げられるが、駆動装置44と制動装置45の構成によっては直接目標速度を駆動装置44や制動装置45に出力することも可能である。さらに自車両100が右折や左折、又は進路変更などを実施する場合は、方向指示器42に駆動信号を出力することで、方向指示器42による右折点灯や左折点灯などが実行される。
<全体制御の処理>
次に車両用制御装置1の全体制御の流れを説明する。
図2は、車両用制御装置1の全体制御のフローチャートである。
図3は、車両用制御装置1により制御される自車両100の動作の一例を説明する図である。
初めに、ステップS101において、周辺環境認識部10の自車線環境認識部11は、図3の(A)に示すように、自車両100が自車線LN1(図3の実施形態では合流車線)を走行している際、自車線LN1を走行している対象車両(図3の実施形態では先行車両200)を認識する。なお、図3において自車両100及び先行車両200は自車線LN1から隣接車線LN2(図3の実施形態では本線)に合流するため加速を開始している状態を示している。
ステップS102において、周辺環境認識部10の隣接車線環境認識部12は、図3の(B)に示すように、外界認識装置40で検出された隣接車線LN2を走行する隣接車両300~330の位置や速度などの情報、及び道路情報取得部41により取得された地図データや車線区分の情報に基づいて隣接車線LN2を走行している隣接車両300~330の情報及び車線情報を取得する。
ステップS103において、挙動予測部20の車線変更可能空間判定部22は、図3の(B)に示すように、ステップS102で取得した隣接車線LN2を走行している隣接車両300~330の位置や速度の情報に基づいて自車両100が車線変更可能な空間(図3の実施形態では空間S1~S3)を抽出する。自車両100が車線変更可能な空間S1~S3は、例えば、隣接車線LN2を走行している隣接車両300~330の各々の車間距離又は車間時間、自車両100と隣接車両300~330間の相対位置及び相対速度などを用いて抽出される。具体的には、自車両100と隣接車両300~330との車間時間、自車両100と隣接車両300~330との衝突余裕時間などが所定の閾値以上である場合、自車両100と隣接車両300~330との間の距離が十分にあり車線変更可能な空間であると判断する。ここで車間時間とは、自車両100と隣接車両300~330との間の車間距離を自車両100の速度で割った値であり、衝突余裕時間とは、自車両100が、当該自車両100の現在速度で走行した場合に隣接車両300~330に衝突してしまうまでの時間を表している。
ステップS104において、挙動予測部20の車線変更要望判定部21は、ステップS101で取得した自車線LN1を走行している対象車両(図3の実施形態では先行車両200)が車線変更を行うか否かを予測する。このステップS104の処理の詳細は後述する。
ステップS105において、車両制御部30の車線変更制御部31は、図3の(C)及び(D)に示すように、ステップS103で抽出した車線変更可能な空間S1~S3と、ステップS104で取得した先行車両200の車線変更要望の有無の判断結果に基づいて操舵装置43、駆動装置44、及び制動装置45を制御して、自車両100を最も安全かつ円滑に車線変更可能な空間S2に移動させる制御を行う。このステップS105の処理の詳細は後述する。
<車線変更要望判定処理>
次に、ステップS104で説明した車線変更要望判定部21による車線変更要望判定処理の詳細を説明する。
図4は、車線変更要望判定処理のフローチャートである。
初めにステップS201において、車線変更要望判定部21は、前述したステップS101で自車線環境認識部11が取得した自車線LN1の情報(例えば地図データ)に基づいて、自車線LN1が所定値以下の距離(例えば200m以下)で消滅するか否かを判断する。車線変更要望判定部21は自車線LN1が所定値以下の距離(例えば200m)で消滅すると判断した場合(ステップS201:Yes)、自車線LN1を走行している対象車両(例えば先行車両200)が直進走行を継続することは不可能であると判断してステップS204に進む。ステップS204では、自車線LN1を走行している先行車両200の直進走行の継続が不可能なため、先行車両200が隣接車線LN2への車線変更を行うことを要望していると予測し、車線変更要望有りのフラグをメモリ(図示せず)に設定して処理を終了する。一方、ステップS201において、自車線LN1が所定値以下の距離で消滅しないと判断した場合(ステップS201:No)、自車線LN1を走行している先行車両200が直進走行を継続できると判断し、ステップS202に進む。
ステップS202において、車線変更要望判定部21は、ステップS101で取得した自車線LN1を走行している先行車両200の情報に基づいて先行車両200の方向指示器の点灯の有無を判断し、点灯していると判断した場合(ステップS202:Yes)、ステップS204に進み、車線変更要望有りのフラグをメモリに設定して処理を終了する。一方、車線変更要望判定部21は先行車両200の方向指示器が点灯していないと判断した場合(ステップS202:No)、先行車両200が直進走行の継続が可能であり車線変更の意思もないと判断し、ステップS203に進み、車線変更要望無しのフラグをメモリに設定して処理を終了する。
<車線変更制御処理>
次にステップ105で説明した車線変更制御処理の詳細を説明する。
図5は、車線変更制御処理のフローチャートである。
図8は、自車両100の車線変更動作の一例を説明する図である。
図9は、自車両100の速度制御の一例を説明する図である。
ステップS301において、車線変更制御部31は、自車両100の隣接車線LN2への車線変更の許可を示すフラグがメモリに設定されているか否かを判断し、車線変更の許可を示すフラグがメモリに設定されていると判断した場合(ステップS301:Yes)、ステップS302に進み、車線変更の許可を示すフラグがメモリに設定されていないと判断した場合(ステップS301:No)、処理を終了する。このステップS301の処理の詳細は後述する。
ステップS302において、車線変更制御部31は、自車線環境認識部11で取得した情報に基づいて、自車線LN1を走行している対象車両(例えば先行車両200又は後続車両)が車線変更を開始したか否かを判断し、先行車両200又は後続車両が車線変更を開始したと判断した場合(ステップS302:Yes)、ステップS303に進み、先行車両200又は後続車両が車線変更を開始していないと判断した場合(ステップS302:No)、ステップS304に進む。
ステップS303において、車線変更制御部31は、自車線LN1を走行している先行車両200又は後続車両が車線変更を行うことで自車両100が車線変更を行う予定の目標空間のスペースが確保でき、自車両100が継続して車線変更を行うことが可能か否かを判断する。車線変更制御部31は、隣接車線LN2の目標空間に継続して車線変更が可能と判断した場合(ステップS303:Yes)、ステップS304に進み、隣接車線LN2の目標空間への車線変更が不可能と判断した場合(ステップS303:No)、車線変更を行う制御を継続せずに処理を終了する。例えば、図8の(A)に示すように、自車両100は、車線変更可能と判断した目標空間(空間S2)に車線変更を開始している状態である。自車両100の目標空間(空間S2)への車線変更が完了していない状態で、図8の(B)に示すように、先行車両200が空間S1へ車線変更しようとすることで、隣接車線LN2を走行している隣接車両310が安全な車間距離確保のため速度を落とす。その結果、自車両100の車線変更の目的とする目標空間(空間S2)が狭くなり、車線変更を行うことができない場合がある。その場合、車線変更制御部31は、自車両100の車線変更の動作を中止して自車線LN1(合流車線)に避難する制御を行う。
ステップS304において、車線変更制御部31は、周囲環境認識部10の情報及び挙動予測部20で選択された車線変更が可能な目標空間の情報に基づき、自車両100を前後方向又は横方向に制御して自車線LN1から隣接車線LN2の目標空間(例えば、図3に示す空間S2)に移動させる制御を行う。この車線変更制御部31による自車両100の前後方向又は横方向への制御において、車線変更制御部31は、図9に示すように、自車両100が車線変更を開始する前では、車線変更のために予め設定された目標速度(例えば100km/h)まで加速し、隣接車線LN2の目標空間に横付けを行う。自車両100の車線変更中の制御として、自車両100の周囲に車線変更要望有りの他車両(例えば先行車両200)が存在しない場合、目標速度を一定に保ちつつ通常の車線変更制御を行う(図9の点線)。一方、自車両100の周囲に車線変更要望有りの他車両が存在する場合、車線変更制御部31は、自車両100を車線変更させつつ、自車両100の目標速度を車線変更要望有りの他車両が存在する場合に比べて徐々に低くなるように制御する(図9の実線)。その結果、自車両100の前方の空間が広がり、先行車両200が車線変更を行える可能性を高め、自車両100も先行車両200も滞留することなく車線変更を行えることで、安全かつ交通の流れを円滑にすることができる。
ステップS305において、車線変更制御部31は、自車両100が目標空間(例えば、図3に示す空間S2)への車線変更が完了したか否かの判断を行う。車線変更制御部31は、自車両100の車線変更が完了したと判断した場合(ステップS305:Yes)、処理を終了し、自車両100の車線変更が完了していないと判断した場合(ステップS305:No)、再度ステップS301に戻って、ステップS301~ステップS304の車線変更制御を実行する。
<車線変更許可処理>
次にステップS301で説明した車線変更許可処理を詳細に説明する。
図6は、車線変更許可処理のフローチャートである。
ステップS401において、車線変更制御部31は、自車線LN1を走行している対象車両(例えば先行車両200)の車線変更の要望があるか否かを車線変更要望判定部21で設定された車線変更要望有り又は車線変更要望無しのフラグに基づいて判断する。車線変更制御部31は、先行車両200の車線変更要望有りのフラグがメモリに設定されていると判断した場合(ステップS401:Yes)、ステップS402に進み、車線変更要望無しのフラグがメモリに設定されていると判断した場合(ステップS401:No)、ステップS404に進む。
ステップS402において、車線変更制御部31は、自車線環境認識部11の情報に基づいて、自車線LN1を走行する対象車両(例えば先行車両200)が自車線LN1において滞留するか否かの判断を行う。車線変更制御部31は、対象車両が滞留すると判断した場合(ステップS402:Yes)、ステップS404に進み、対象車両が滞留しないと判断した場合(ステップS402:No)、ステップS403に進む。このステップS402の処理の詳細は後述する。
ステップS403において、車線変更制御部31は、自車線LN1を走行する対象車両の車両変更要望があり、かつ、滞留状態にない対象車両が、車線変更先として選択する空間を予測する。この結果と、車線変更可能空間判定部22で抽出された車線変更が可能な空間の候補とに基づいて、自車両100が車線変更可能な空間の絞り込みを行う。なお車線変更可能空間判定部22で抽出された空間、かつ、自車線LN1を走行している対象車両の車線変更先として予測される空間が十分に広く、車両2台が同じ空間に同時に車線変更しても安全性が担保される場合、その空間を自車両100の車線変更可能空間としてもよい。これにより効率良く円滑な車線変更を実施することができる。
ステップS404において、車線変更制御部31は、ステップS403で絞り込まれた自車両100が車線変更可能な空間が存在するか否かを判断し、少なくとも1つ以上の車線変更可能な空間が存在すると判断した場合(ステップS404:Yes)、ステップS405に進む。一方、車線変更制御部31は、自車両100が車線変更可能な空間が存在しないと判断した場合(ステップS404:No)、ステップS407に進み、自車両100の車線変更が不可能なため車線変更の禁止を示すフラグをメモリに設定して処理を終了する。
ステップS405において、車線変更制御部31は、自車両100の車線変更可能な空間として抽出された空間(例えば、図3に示す空間S1~S3)の中から、最適な空間を目標空間として設定する。具体的には、車線変更制御部31は、車線変更が可能な空間として抽出された複数の空間S1~S3に対して、各々の空間S1~S3の大きさ、車線変更後の対象車両との車間距離や車間時間、車線変更に必要な加速度プロファイルなど、少なくとも1つ以上の指標に重みをかけた評価関数を用いて、各々の空間S1~S3の評価値を算出する。車線変更制御部31は、そしてその中から評価値が最も高い空間(図3に示す実施形態では空間S2)を目標空間として設定し、ステップS406に進む。これにより、車線変更制御部31は、最も安全性の高い車線変更が可能な空間(実施形態では空間S2)に自車両100を車線変更させることができ、自車両100の安全で円滑な合流を実施することが可能となる。
ステップS406において、車線変更制御部31は、車線変更の許可を示すフラグをメモリに設定して処理を終了する。
<対象車滞留判定処理>
次にステップS402で説明した対象車滞留判定処理を詳細に説明する。
図7は、対象車滞留判定処理のフローチャートである。
ステップS501において、車線変更制御部31は、自車線環境認識部11と隣接車線環境認識部12とにより取得した情報に基づいて自車線LN1を走行している対象車両(先行車両200又は後続車両)と隣接車線LN2を走行している隣接車両300~330との速度差が所定の閾値(例えば30km/h)以上か否かを判定する。車線変更制御部31は、自車線LN1を走行している対象車両と隣接車線LN2を走行している隣接車両300~330との速度差が所定の閾値以上であると判定した場合(ステップS501:Yes)、ステップS502に進み、速度差が所定の閾値以上でないと判定した場合(ステップS501:No)、対象車両の速度が十分に速く隣接車線LN2に車線変更可能であり、その結果、滞留が発生しないと判断して処理を終了する。
ステップS502において、車線変更制御部31は、自車線環境認識部11により取得された自車線LN1の道路形状変更までの距離が所定距離以下か否かを判断する。車線変更制御部31は、道路形状変更までの距離が所定距離以下であると判断した場合(ステップS502:Yes)、ステップS503に進み、道路形状変更までの距離が所定距離以下でないと判断した場合(ステップS503:No)、対象車両と隣接車線LN2を走行する隣接車両300~330との速度差は大きいが、速度差を無くすための加速に必要な距離が十分に確保できており、その結果、対象車両の滞留が発生しないと判断して処理を終了する。道路形状変更とは、現在、自車両が走行する道路形状が大きく変化する位置を意味し、例えば、車線の合流位置(図3)や分岐位置(図15)などが挙げられる。
ステップS503において、車線変更制御部31は、自車線LN1を走行している対象車両と隣接車線LN2を走行している隣接車両300~330との速度差が所定値以上であり、速度差を無くすための加速に必要な距離も不足していると判断し、その結果、対象車両が滞留状態であると判断して処理を終了する。
以上説明した通り、実施の形態では、
(1)自車両100を自車線LN1(第1車線)から隣接車線LN2(第2車線)に車線変更させる制御を行う車両用制御装置1において、自車線LN1を走行する対象車両(他車両)の動作および道路環境に関する情報(画像データや車線区分の情報など)を取得する自車線環境認識部11(第1環境取得部)と、隣接車線LN2を走行する隣接車両300~330の動作および道路環境に関する情報(画像データや車線区分の情報など)を取得する隣接車線環境認識部12(第2環境取得部)と、隣接車線環境認識部12により取得された隣接車線LN2の道路環境に関する情報に基づいて、隣接車線LN2に自車両100が車線変更可能な空間S1~S3が存在するか否かを判断する車線変更可能空間判定部22と、自車線環境認識部11により取得された自車線LN1を走行する対象車両の動作と、隣接車線LN2を走行する隣接車両300~330の動作とに基づいて、自車線LN1を走行する対象車両の車線変更の可否を判断する車線変更制御部31と、を有し、車線変更制御部31は、車線変更可能空間判定部22による隣接車線LN2に自車両100が車線変更可能な空間S1~S3が存在するか否かの判断と、対象車両の車線変更の可否の判断と、に基づいて自車両100の車線変更制御を行う構成とした。
このように構成すると、車線変更制御部31は、自車両100の車線変更可能な空間S1~S3の存在と、対象車両の車線変更の可否とに基づいて、自車両100の車線変更を行うか否かを判断するので、自動運転制御による自車両の車線変更を安全で円滑に行うことができる。
(2)また車線変更制御部31は、自車車線LN1を走行する対象車両と自車車線LN1の道路形状変更位置(図3の自車線LN1の合流位置)までの距離が所定距離以下、または対象車両LN1の方向指示器が点灯している場合であって、自車線LN1を走行する対象車両と隣接車線LN2を走行する隣接車両300~330との速度差が所定速度(例えば、30km/h)以上である場合、自車線LN1を走行する対象車両の車線変更不可と判断する構成とした。
このように構成すると、車線変更制御部31は、自車線LN1を走行する対象車両の自車線LN1の道路形状変更位置までの距離が少ない場合、又は対象車両の方向指示器が点灯している場合には、対象車両の車線変更要求があると判断するが、一方、対象車両と隣接車両300~330との速度差が所定速度(例えば、30km/h)以上である場合には、隣接車両300~330との速度差が大きく、安全に車線変更することが難しいため、対象車両の車線変更不可と判断する。これにより、対象車両が安全かつ円滑に車線変更できない場合には、対象車両の車線変更を待たずに、自車両100の車線変更を優先して行うことができる。
(3)また車線変更制御部31は、自車線LN1を走行する対象車両が車線変更可能と判断した場合、隣接車線300~330における対象車両が車線変更した際の空間の大きさを算出し、算出された空間の大きさが所定値以上の場合、自車両100の車線変更を許可または継続し、算出された空間の大きさが所定値未満の場合、自車両100の車線変更を禁止する構成とした。
このように構成すると、車線変更制御部31は、対象車両が車線変更可能と判断された隣接車両LN2における空間が十分に大きい場合、対象車両の車線変更による自車両100の車線変更に及ぼす影響は少ないので、自車両100を自車線100の車線変更可能と判断された空間に安全かつ円滑に車線変更できる。
(4)また車線変更制御部31により算出された空間の大きさは、自車線LN1を走行する自車両100と対象車両とが同時に車線変更可能な大きさに設定されている構成とした。
このように構成すると、車線変更制御部31は、自車両100と対象車両とを、対象車両が車線変更可能な空間と判断された同じ空間に車線変更できるので、安全を確保しつつ。より効率よく円滑に車線変更することができる。
(5)また車線変更制御部31は、自車線LN1を走行する対象車両の車線変更不可と判断した場合、自車両100を自車線LN1から隣接車線LN2に車線変更しながら自車両100の前後方向の速度を制御して、隣接車線LN2における自車両100の前後方向の何れかの空間の大きさを、対象車両の車線変更が可能な大きさに変更する構成とした。
このように構成すると、車線変更制御部31は、自車両100の車線変更を行いつつ、対象車両の車線変更可能な空間を作り出すことができるため、対象車両の車線変更を促すことができる。よって、道路における交通の流れを乱すことなく、より円滑に車線変更を行うことができる。
<第2の実施の形態>
次に本発明の第2の実施形態にかかる車両用制御装置1Aを説明する。第2の実施形態にかかる車両用制御装置1Aでは、車両制御部30Aが車線変更後制御部32を有し、自車両100を車線変更させた後に、先行車両200又は後方車両の車線変更を安全かつ円滑に行わせるために自車両100の前後方向の速度を制御する点、及びその結果を先行車両200等に報知する報知装置46が設けられている点が前述した車両用制御装置1と異なる。
図10は、第2の実施形態にかかる車両用制御装置1Aの機能を説明するブロック図である。なお、第2の実施形態において第1の実施形態と同一の構成及び機能については同一の符号を付し必要に応じて説明する。
図10に示すように、車両制御部30Aは車線変更後制御部32をさらに有して構成されている。車線変更後制御部32は、自車両100が車線変更後に、車線変更要望有りの対象車両(例えば先行車両200)が存在する場合、自車両100の前後方向の速度制御により対象車両が車線変更可能な空間を確保できる場合には、前後方向の速度制御を行って対象車両の車線変更可能な空間を作り出すように制御する。そして、車線変更後制御部32は、対象車両の車線変更可能な空間を確保した旨を通知するための信号を報知装置46に送信する。報知装置46は、車線変更後制御部32から受信した信号に基づき、対象車両に対して車線変更可能な空間を確保した旨を報知する。
<全体制御>
次に車両用制御装置1Aの全体制御の処理を説明する。
図11は、車両用制御装置1Aの全体制御の処理のフローチャートである。ここで、ステップS601~ステップS605までの処理は、前述した図2で説明した全体制御のステップS101~ステップS105と同じであるので説明は省略する。
ステップS606において、車両制御部30Aの車線変更制御部31は、自車両100の車線変更が完了したか否かを判断し、車線変更が完了していると判断した場合(ステップS606:Yes)、ステップS607に進み、車線変更が完了していないと判断した場合(ステップS606:No)、処理を終了する。ここで自車両100の車線変更が完了していないと判断される状況の一例としては、自車両100の車線変更可能な空間が存在しない場合や、車線変更を中断した場合などが挙げられる。
ステップS607において、車線変更後制御部32は、自車両100の車線変更が完了した場合に車線変更後制御を行い、処理を終了する。ステップS607の処理の詳細は後述する。
<車線変更後制御>
次に、ステップS607で説明した車線変更後制御部32による車線変更後制御の詳細を説明する。
図12は、車線変更後制御の処理を説明するフローチャートである。
ステップS701において、車線変更後制御部32は、車線変更要望判定部21により自車線LN1を走行する対象車両の中で車線変更要望有りの対象車両が存在するか否かを判断し、存在すると判断した場合(ステップS701:Yes)、ステップS702に進み、存在しないと判断した場合(ステップS701:No)、自車両100の車線変更後に対象車両(例えば先行車両200)を車線変更させる必要ないので処理を終了する。
ステップS702において、車線変更後制御部32は、車線変更要望有りの対象車両に対して、自車両100の前後方向の速度制御などにより車線変更可能な空間を作り出すことが可能か否かを判断する。車線変更後制御部32は、車線変更要望有りの対象車両が車線変更を行える程度の空間を作り出すことができると判断した場合(ステップS702:Yes)、ステップS703に進み、車線変更要望有りの対象車両が車線変更を行える程度の空間を作り出すことができないと判断した場合(ステップS702:No)、処理を終了する。
ここで、車線変更か可能か否かの判断は、対象車両(例えば先行車両200)の位置や、自車両100と対象車両との相対速度などから、対象車両が車線変更を行うためにどの程度の広さの空間が必要かを演算する。ここで新たな先行車両又は後続車両(新たな対象車両とも言う)とは、車線変更を行った後に変更後の車線を走行している先行車両(例えば、図14に示す車両310)と後続車両(例えば、図14に示す車両320)のことを言う。また、車両用制御装置1Aは、車線変更要望有りの対象車両が車線変更できる程度の空間を作り出すため、自車両100が車線変更後の車線からさらに隣接する車線(図14に示す隣接車線LN3)に車線変更するように、自車両100の前後制御及び横制御を行ってもよい。
ここで、自車両100の車線変更後に、車線変更要望有りの対象車両の車線変更に必要な空間を作り出すための車両100の速度制御の一例を説明する。
図13は、自車両100の速度制御の一例を説明する図である。図13の(A)は自車両100の目標速度の時間推移を示しており、通常制御を点線、車両用制御装置1Aによる制御を実線で示している。図13の(B)は自車両100と先行車両(図14に示す先行車両310)との車間距離(空間)の時間推移を示しており、通常制御を点線、車両用制御装置1Aによる制御を実線で示している。
図13の(A)に示すように、自車両100の車線変更後に、自車両100の目標速度を通常時と比べて低くすることによって、先行車両(図14の先行車両310)との車間距離が広くなり、図13の(B)に示すように、自車両100と先行車両との間の空間の広さを徐々に大きくする。ここで、自車両100の目標速度の下げ方は、所定の減速度以内に抑えるように設定する。これによって、自車両100の急減速により後続車両(例えば図14に示す後続車両320)に恐怖感を与えないようにすることができる。さらに、この所定の減速度は後続車両との車間距離が大きいほど大きくなるように設定してもよい。これにより短時間で効率よく先行車両(図14の先行車両310)との空間を、車線変更要望有りの対象車両(車両200)が車線変更できる程度の大きさにすることができる。よって、車線変更要望有りの対象車両を車線変更する空間に受け入れやすくすることができる。なお、自車両100と先行車両(図14の先行車両310)との車間距離を広くし過ぎても交通の流れを悪くしてしまう可能性があるので、先行車両との許容車間距離を設けてもよい(図13(B)の破線参照)。車線変更後制御部32は、自車両100と先行車両との距離が許容車線変更距離を超えないように(離れすぎないように)、自車両100の目標速度を大きくして先行車両との距離を調整する制御を行う。また、自車両100と先行車両との車間距離に代えて、自車両100と先行車両との車間時間を用いてもよい。車線変更後制御部32は、車線変更要望有りの対象車両が車線変更を行うための十分な空間を確保した後、先行車両との車間距離がそれ以上離れないように自車両100の目標速度を先行車両と同一となるように設定し(図13(B)参照)、車線変更要望有りの対象車両が車線変更を開始するのを待つ。
図12に戻って、ステップS703において、ステップS702で判断した車線変更要望有りの対象車両が車線変更可能な空間を作り出すことができるという情報に基づいて、車線変更後制御部32は、車線変更要望有りの対象車両が車線変更を行える空間を確保するための前後方向の制御又は横方向の制御を行う。
ステップS704において、車線変更後制御部32は、車線変更要望有りの対象車両が車線変更を行うのに十分な空間を確保できたか否かを判断し、十分な空間が確保できたと判断した場合(ステップS704:Yes)、ステップS705に進み、十分な空間が確保できていないと判断した場合(ステップS704:No)、再度ステップ702に戻り車線変更後制御を継続する。
ステップS705において、車線変更後制御部32は、車線変更要望有りの対象車両に対して自車両100が作り出した空間に車線変更を行っても構わない旨を知らせるため、対象車両に対して報知を行う。ここで報知とは、例えば、車々間通信などが挙げられる。これにより、車線変更要望有りの対象車両の滞留などを防止し、合流区間における交通の流れの悪化を抑制できる。
<車線変更後制御による自車両の動作例>
次に車線変更後制御部32により制御される自車両100の動作の一例を説明する。
図14は、車両用制御装置1Aにより制御される自車両の動作の一例を説明する図である。図14では、自車両100の自車線LN1から隣接車線LN2への車線変更が完了した状態を示している。
図14の(A)に示すように、自車線LN1(合流車線)に車線変更要望有りの先行車両200(対象車両)が存在していることから、車線変更後制御部32は、自車両100の周囲に先行車両200が車線変更を行える空間を確保できるか否かを算出する。ここで自車両100の周囲とは、図14に示す実施形態における空間S12と空間S13である。車線変更後制御部32は、自車両100の前方の空間S12を広げることができる場合、自車両100の速度を調整しながら空間S12を広げる。さらに車線変更後制御部32は、自車両100が隣接車線LN3(本線)に車線変更可能であり、これにより車線変更要望有りの先行車両200が、自車両100が車線変更することで空いた空間に車線変更可能であれば、自車両100が隣接車線LN3に車線変更するように制御してもよい。
図14の(B)に示すように、自車両100が目標速度を下げることで、通常制御時の空間S12よりも大きくなる。しかしながら、先行車両200が車線変更を行うのに必要な空間を確保できていないことから、車線変更後制御部32は、再度自車両100の目標速度を調整する制御を行う。
図14の(C)に示すように、自車両100がさらに目標速度を下げることで先行車両200が車線変更を行うのに必要な空間S12が確保できたことから、自車両100に設けられた報知装置46は、先行車両200に対して車線変更の許可を報知し、この報知に基づいて先行車両200が隣接車線LN2の空間S12に車線変更を開始する。
なお、前述した実施形態では、自車両100が合流するシーンで、2車線道路での車線変更の場合を例示して説明したが、例えば、高速道路で車線が分岐するシーンにおいても本制御装置による制御は適用可能である。
次に、車両用制御装置1、1Aにより制御される自車両100の分岐車線における動きの一例を説明する。
図15は、車両用制御装置1、1Aにより制御される自車両100の分岐車線における動きの一例を説明する図である。
図15の(A)では、第1車線LN20(本線)を走行している自車両100と、先行車両200とが共に第2車線LN21(分岐車線)車線変更の要望がある状況とする。この時、第1車線LN20は消滅しないことから車線変更の要望は、車両の方向指示器の情報のみで判断する。
図15の(B)に示すように、自車両100が車線変更可能な空間S13が存在することから、車両相制御装置1、1Aは自車両100の車線変更制御を開始する。この時、車線変更要望の有る先行車両200は車線変更を行えずにいるため、車両用制御装置1、1Aは自車両100の目標速度を下げつつ車線変更を行うように制御する。
図15の(C)に示すように、自車両100が車線変更を完了し、第2車線LN21(分岐車線)を走行している際、車両用制御装置1Aは、先行車両200が車線変更を行うのに必要な空間S15を隣接車両310との間に確保できるように自車両100の目標速度の調整を行う。
以上説明した通り、第2の実施形態では、
(6)自車両100が車線変更した後に、少なくとも自車両100の前後方向の速度を制御する車線変更後制御部32をさらに有し、車線変更後制御部32は、自車線LN1を走行する対象車両の車線変更不可と判断した場合、自車両100を自車線LN1から隣接車線LN2に車線変更した後、自車両100の前後方向の速度を制御して、隣接車線LN2における自車両100の前後方向の何れかの空間の大きさを、対象車両の車線変更が可能な大きさに変更する構成とした。
このように構成すると、車線変更制御部31は、自車両100の車線変更後に対象車両の車線変更可能な空間を作り出すことができるため、対象車両の車線変更を促すことができる。よって、道路における交通の流れを乱すことなく、より円滑に車線変更を行うことができる。
<第3の実施の形態>
次に本発明の第3の実施形態にかかる車両用制御装置1Bを説明する。第3の実施形態にかかる車両用制御装置1Cは、自車両100と他車両との間で車々間通信を行うことができる通信部50と通信装置47とを有しており、他車両との通信により他車両が自動運転車両か否かを判断し、自動運転車両である場合には、車線変更が可能な空間が狭くても自車両100の車線変更を行うように制御する点が前述した実施形態と異なる。
図16は、第3の実施形態にかかる車両用制御装置1Bの機能を説明するブロック図である。なお、第3の実施形態において第1の実施形態と同一の構成及び機能については同一の符号を付し必要に応じて説明する。
図16に示すように、車両用制御装置1Bは、自車両100と他車両(例えば、前述した先行車両200や隣接車両300~330)と車々間通信、又は路側に設けられた通信機と通信を行うことができる車々間通信部50を有している。この車々間通信部50は、自車両100に搭載された通信装置47に接続されており、この通信装置47を介して他車両と車々間通信を行うことができるようになっている。つまり、前述した車々間通信部47と通信装置50とを合わせたシステムによりC2X(Car to X:車両対車両または車両対インフラ通信)通信が行える。
車々間通信部47は、通信装置50を介して他車両から取得した車両情報に基づいて、通信を行った他車両が自動運転車両か否かを判断する。
車線変更可能空間判定部22は、車々間通信部47により他車両が自動運転車両の場合と手動運転車両の場合とで、自車両100が車線変更する際に必要と判断する空間の大きさの閾値を変更する。
<車々間通信部処理>
次に、車々間通信部47での処理を説明する。
図17は、車々間通信部47での処理のフローチャートである。
ステップS801において、車々間通信部47は、通信装置50を介した他車両との車々間通信の結果、通信を行った他車両が自動運転車両か否かを判断する。車々間通信部47は、通信を行った他車両が自動運転車両であると判断した場合(ステップS801:Yes)、ステップS802に進み、通信を行った他車両が自動運転車両でないと判断した場合(ステップS801:No)、ステップS803に進む。
ステップS802において、車線変更可能空間判定部22は、車々間通信部47により通信を行った他車両が自動運転車両であると判断した場合、隣接車線における車線変更に必要な空間の広さを第1の閾値Sminに設定する。自車両100と他車両のどちらも自動運転車両である場合には、高い精度で車両運転を行うことができるので、自車両100の車線変更に必要な空間をGPSの精度などに応じて最小限に小さくしても安全で無理のない車線変更が可能となるからである。
一方、ステップS803において、車線変更可能空間判定部22は、車々間通信部47により通信を行った他車両が自動運転車両でない(手動運転車両)と判断した場合、隣接車線における車線変更に必要な空間の広さを、どちらの車両も自動運転車両である場合に設定する第1の閾値Sminよりも大きい第2の閾値Smax(Smax>Smin)に設定する。他車両が自動運転車両でない場合、他車両の運転精度は運転者の運転技術に大きく依存する。よって、他車両が自動運転車両でない場合、安全で無理のない車線変更を行うため、車線変更に必要な空間を大きくする必要があるからである。
以上説明した通り、第3の実施形態では、
(7)隣接車線LN2を走行する隣接車両300~330と通信を行うと共に、隣接車両300~330との通信結果に基づいて隣接車両300~330が自動運転車両であるか否かを判断する車々間通信部47(通信部)をさらに有し、車線変更可能空間判定部22は、車々間通信部47により隣接車両300~330が自動運転車両であると判断された場合、隣接車線LN2に自車両100が車線変更可能な空間が存在するか否かを判断する際に用いられる閾値Sminを、隣接車両300~330が自動運転車両でないと判断した場合に用いられる閾値Smaxよりも小さい値(Smin<Smax)に設定する構成とした。
このように構成すると、自車両100と隣接車両300~330とがどちらも自動運転車両である場合、車線変更をドライバの運転技術に依存することなく精度よく行うことができるので、車間距離が小さい場合でも安全で無理なく車線変更を行うことができる。
(8)また車々間通信部47は、自車線LN1または隣接車線LN2に設置された通信機と通信可能に設けられていると共に、通信機から自車線LN1を走行する対象車両に関する情報または隣接車線LN2を走行する隣接車両300~330に関する情報を取得し、車線変更制御部31は、車々間通信部47により取得された隣接車線LN2の隣接車両300~330に関する情報に基づいて、自車両100の前後方向の速度を調整する構成とした。
このように構成すると、車線変更制御部31は、車々間通信部47により得られた隣接車両300~330に関する情報に基づいて、自車両100の速度を適切に調整して、対象車両が車線変更可能な空間を効率的に作り出すことができる。
(9)また車々間通信部47を介して対象車両に情報を通知する通信装置50を有し、通信装置50は、自車両100の前後方向の速度制御により対象車両が車線変更可能な空間を確保できた場合、対象車両に車線変更許可を通知する構成とした。
このように構成すると、車々間通信を行うことができる車両同士では、車線変更可能な空間を通信により知らせることができ、対象車両は安全で円滑な車線変更を行うことができる。
なお、前述した実施形態では、車両用制御装置を車両の車線変更制御に適用した場合を例示して説明したが、車両の制御に限定されるものではなく、自動で移動する様々な移動体の制御に適用することができる。例えば、車両用制御装置は、ドローン(無人航空機)、ロボット、建設機械などの制御に適用することができる。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本発明は、前述した実施の形態を全て組み合わせてもよく、何れか2つ以上の実施の形態を任意に組み合わせても好適である。
また、本発明は、前述した実施の形態の全ての構成を備えているものに限定されるものではなく、前述した実施の形態の構成の一部を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよく、また、前述した実施の形態の構成を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよい。
また、前述した実施の形態の一部の構成について、他の実施の形態の構成に追加、削除、置換をしてもよい。
1:車両用制御装置、10:周辺環境認識部、11:自車線環境認識部、12:隣接車線環境認識部、20:挙動予測部、21:車線変更要望判定部、22:車線変更可能空間判定部、30:車両制御部、31:車線変更制御部、40:外界認識装置、41:道路情報取得部、42:方向指示器、43:操舵装置、44:駆動装置、45:制動装置、100:自車両、200:先行車両、300~330:隣接車両、S1~S3:空間、K:目標空間、LN1:自車線(合流車線)、LN2:隣接車線、LN3:隣接車線

Claims (9)

  1. 自車両を第1車線から第2車線に車線変更させる制御を行う車両用制御装置において、
    前記第1車線を走行する他車両の動作および道路環境に関する情報を取得する第1環境取得部と、
    前記第2車線を走行する隣接車両の動作および道路環境に関する情報を取得する第2環境取得部と、
    前記第2環境取得部により取得された前記第2車線の道路環境に関する情報に基づいて、前記第2車線に前記自車両が車線変更可能な空間が存在するか否かを判断する車線変更可能空間判定部と、
    前記第1環境取得部により取得された前記第1車線を走行する前記他車両の動作と、前記第2車線を走行する前記隣接車両の動作とに基づいて、前記第1車線を走行する前記他車両の車線変更の可否を判断する車線変更制御部と、を有し、
    前記車線変更制御部は、前記車線変更可能空間判定部による前記第2車線に前記自車両が車線変更可能な空間が存在するか否かの判断と、前記他車両の車線変更の可否の判断と、に基づいて前記自車両の車線変更制御を行い、
    前記車線変更制御部は、前記第1車線を走行する前記他車両と前記第1車線の道路形状変更位置までの距離が所定距離以下、または前記他車両の方向指示器が点灯している場合であって、前記第1車線を走行する前記他車両と前記第2車線を走行する前記隣接車両との速度差が所定速度以上である場合、前記第1車線を走行する前記他車両の車線変更不可と判断する、車両用制御装置。
  2. 前記第2車線を走行する前記隣接車両と通信を行うと共に、前記隣接車両との通信結果に基づいて前記隣接車両が自動運転車両であるか否かを判断する通信部をさらに有し、
    前記車線変更可能空間判定部は、前記通信部により前記隣接車両が自動運転車両であると判断された場合、前記第2車線に前記自車両が車線変更可能な空間が存在するか否かを判断する際に用いられる閾値を、前記隣接車両が自動運転車両でないと判断した場合に用いられる閾値よりも小さい値に設定する請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記車線変更制御部は、前記第1車線を走行する前記他車両が車線変更可能と判断した場合、前記第2車線における前記他車両が車線変更した際の空間の大きさを算出し、前記算出された空間の大きさが所定値以上の場合、前記自車両の車線変更を許可または継続し、前記算出された空間の大きさが所定値未満の場合、前記自車両の車線変更を禁止する請求項1に記載の車両用制御装置。
  4. 前記車線変更制御部により算出された空間の大きさは、前記第1車線を走行する前記自車両と前記他車両とが同時に車線変更可能な大きさに設定されている請求項3に記載の車両用制御装置。
  5. 前記車線変更制御部は、前記第1車線を走行する前記他車両の車線変更不可と判断した場合、前記自車両を前記第1車線から前記第2車線に車線変更しながら前記自車両の前後方向の速度を制御して、前記第2車線における前記自車両の前後方向の何れかの空間の大きさを、前記他車両の車線変更が可能な大きさに変更する請求項3に記載の車両用制御装置。
  6. 前記自車両が車線変更した後に、少なくとも前記自車両の前後方向の速度を制御する車線変更後制御部をさらに有し、
    前記車線変更後制御部は、前記第1車線を走行する前記他車両の車線変更不可と判断した場合、前記自車両を前記第1車線から前記第2車線に車線変更した後、前記自車両の前後方向の速度を制御して、前記第2車線における前記自車両の前後方向の何れかの空間の大きさを、前記他車両の車線変更が可能な大きさに変更する請求項3に記載の車両用制御装置。
  7. 前記通信部は、前記第1車線または前記第2車線に設置された通信機と通信可能に設けられていると共に、前記通信機から前記第1車線を走行する前記他車両に関する情報または前記第2車線を走行する前記隣接車両に関する情報を取得し、
    前記車線変更制御部は、前記通信部により取得された前記第2車線の前記隣接車両に関する情報に基づいて、前記自車両の前後方向の速度を調整する請求項2に記載の車両用制御装置。
  8. 前記通信部を介して前記他車両に情報を通知する通信装置を有し、
    前記通信装置は、前記自車両の前後方向の速度制御により前記他車両が車線変更可能な空間を確保できた場合、前記他車両に車線変更許可を通知する請求項7に記載の車両用制御装置。
  9. 自車両を第1車線から第2車線に車線変更させる制御を行う車両用制御装置が行う制御方法において、
    前記第1車線を走行する他車両の動作および道路環境に関する情報を取得するステップと、
    前記第2車線を走行する隣接車両の動作および道路環境に関する情報を取得するステップと、
    前記取得された前記第2車線の道路環境に関する情報に基づいて、前記第2車線に前記自車両が車線変更可能な空間が存在するか否かを判断するステップと、
    前記取得された前記第1車線を走行する前記他車両の動作と、前記第2車線を走行する前記隣接車両の動作とに基づいて、前記第1車線を走行する前記他車両の車線変更の可否を判断するステップと、
    前記第2車線に前記自車両が車線変更可能な空間が存在するか否かの判断と、前記他車両の車線変更の可否の判断と、に基づいて前記自車両の車線変更制御を行うステップと、
    を有し、
    前記車線変更制御を行うステップでは、前記第1車線を走行する前記他車両と前記第1車線の道路形状変更位置までの距離が所定距離以下、または前記他車両の方向指示器が点灯している場合であって、前記第1車線を走行する前記他車両と前記第2車線を走行する前記隣接車両との速度差が所定速度以上である場合、前記第1車線を走行する前記他車両の車線変更不可と判断する、制御方法。
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