JP7260353B2 - コエンザイムq10の固体分散体 - Google Patents

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Description

本発明は、コエンザイムQ10の固体分散体及びコエンザイムQ10の固体分散体を含む粉末及びコエンザイムQ10の固体分散体を含む経口用剤に関する。
コエンザイムQ10は、ビタミンの一種であるユビキノン(2,3-ジメトキシ-5-メチル-6-ポリプレニル-1,4-ベンゾキノン)の側鎖のイソプレン単位が10のヒト特有のユビキノン類である。コエンザイムQ10は、生体において、補酵素としてミトコンドリア中のアデノシン三リン酸の生産に必須である。また、免疫機能を向上させ、さらに心臓病、高血圧、リウマチ性弁疾患に対する有効性等が確認されている。さらにまた、歯槽の炎症に対する有効性についても研究されている。
コエンザイムQ10は高い生理活性を持ち、かつ生体内に存在する安全性の高い物質として、日常的に積極的に摂取することが勧められている。しかしコエンザイムQ10は難水溶性であり、さらに結晶性が高いため、一般的な乳化による製剤化には困難が伴う。また結晶コエンザイムQ10をそのまま経口摂取や飲用しても殆ど生体には吸収されない。
一旦乳化組成物を調製しても、数日以内にコエンザイムQ10の結晶化が起こって乳化組成物が分離したり、あるいは乳化組成物が固化したりする現象が見られる。加えて、製剤としての効果を確保するためにはコエンザイムQ10の濃度を高くする必要がある。しかし、このような難水溶性及び高結晶性のために、コエンザイムQ10を食用油に溶解し、さらに消化管内で微粒子として分散するためには、乳化剤を大量に使用する製剤化が必要であった。
すでに乳化剤の使用量を減らすため、食用油に溶解或いは分散させたコエンザイムQ10を、少ない乳化剤を用いて水に分散乳化させたコエンザイムQ10の水溶性組成物が提供されている。特許文献1には、(A)コエンザイムQ10 5~40質量%、(B)平均重合度10のポリグリセリンと炭素数18の脂肪酸のモノエステル 5~30質量%、(C)平均重合度3~6のポリグリセリンと炭素数18の脂肪酸のモノ、ジ、トリ、またはペンタエステル 1~18質量%、および(D)水、場合により(E)可溶化助剤 10~80質量%からなり、かつ平均粒子径が110nm以下であることを特徴とする、コエンザイムQ10を含有する水溶性組成物が記載されている。
また、本出願人は、自己乳化製剤の技術に基づき、乳化剤を減量したコエンザイムQ10の自己乳化製剤を提案している(特許文献2)。特許文献2には、食用油を使用せず、グリセリンに加温融解させたコエンザイムQ10とリゾレシチン、さらにソルビトールを含有する非結晶状態のコエンザイムQ10の分散液が記載されている。この分散液は、水中で瞬時に自己乳化する。また、この製剤中は、コエンザイムQ10の濃度を30質量%以上とすることが可能である。
難水溶性のコエンザイムQ10を溶出させるために、シクロデキストリンとの包接物とする提案がある(特許文献3)。特許文献3には、シクロデキストリンに、コエンザイムQ10を包接させ、これをコエンザイムQ10成分として用いる技術が開示されている。この包接物中のコエンザイムQ10量を40重量%~20重量%とすると、これを配合したチューインガム、グミゼリー、またはヌガー、医薬品や医薬部外品(咀嚼剤、チュアブル錠、顆粒剤、トローチ錠、バッカル錠、または歯磨き剤など)は、口腔内で咀嚼することで唾液中に、当該咀嚼組成物に配合したコエンザイムQ10配合量の40質量%以上が、溶解して溶出する。
このように、コエンザイムQ10は、難水溶性物質ではあるが、製剤設計によって、水や唾液、或いは消化管内に吸収可能な状態に溶解させ、又は分散させることが可能となりつつある。
一方、難水溶性物質の溶解性を改善する技術として固体分散体とする技術が知られている。難水溶性物質は、固体分散体とすることで非晶質となって水への溶解度が改善する。しかし一般的に、非晶質薬物は、結晶状態よりも高い過飽和溶解度を示すものの、水分との接触により再結晶化し、過飽和溶解度が著しく低下する場合がある(非特許文献1)。このため、全ての難水溶性の物質に適用できるものではないことも当業者間では周知である。またこのような再結晶を抑制するために高分子を添加することも非特許文献1に記載されている。
非特許文献2には、多孔性物質に吸着された細孔内の薬物は、細孔表面に物理吸着することにより非晶質状態で存在し、 薬物量が増加するとともに細孔中に凝集して乱れた結晶状態で存在し、吸着した薬物は、結晶と比較して速い溶出性を示すことが記載されている。
非特許文献3には、エトスクシミド(融点48℃)を熱溶融させ、多孔性添加剤(含水二酸化ケイ素)に吸着させ、冷却することで非晶質のエトスクシミドを得たことが記載されている。非特許文献4には、インドメタシンのエタノール溶液にシリカを質量比でインドメタシンと等量加え、超音波で5分間分散した後、スプレードライヤーで噴霧乾燥を行って得た粉体に含まれるインドメタシンが非晶質状態(固体分散体)であることが記載されている。
また、様々な難水溶性物質の固体分散体を得るために多孔性物質を用いて調製する技術が提案されている(特許文献4~10)。
特開2004-196781号公報 特開2013-159556号公報 特開2007-300919号公報 特開2015-071542号公報 国際公開第2010/092925号 特開2017-014117号公報 特開2009-102341号公報 国際公開第2004/096280号 国際公開第2004/096281号 国際公開第2007/142259号
Netsu Sokutei 38(1)23-28(2011) Pharmaceutical Society of Japan 35(12)1261(1999) 薬剤学 75(3)145-153(2015) J.Soc.Powder Technol.,Japan,40,157-162(2003)
本発明は、コエンザイムQ10の固体分散体を提供することを課題とする。またコエンザイムQ10の固体分散体を含有する経口投与剤を提供することを課題とする。
本発明の主な構成は以下の通りである。
(1)下記A及びBからなる固体分散体。
A:コエンザイムQ10
B:多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウム
(2)固体分散体あたり、コエンザイムQ10を20~60質量%含有する(1)に記載の固体分散体。
(3)コエンザイムQ10が、多孔性二酸化ケイ素又は多孔性ケイ酸カルシウムの細孔内で一部又は全部非晶質化している(1)または(2)に記載の固体分散体。
(4)ポリソルベート80 0.1質量%を含有する水900mLに対して、コエンザイムQ10 10mg相当量の固体分散体を添加したときの溶出量が、1時間で3μg/mL以上である(1)~(3)のいずれかに記載の固体分散体。
(5)多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムの平均細孔容積が1.0~2.0mL/gである(1)~(4)のいずれかに記載の固体分散体。
(6)(1)~(5)のいずれかに記載の固体分散体からなる粉末。
(7)(1)~(5)のいずれかに記載の固体分散体を含む錠剤またはカプセル剤。
(8)コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムを混合後、コエンザイムQ10が溶融する温度条件で加温することを特徴とするコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体の製造方法。
本発明により、含有されるコエンザイムQ10が、水に対する高い溶解性(溶出性)を示すコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体が提供される。本発明のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体は、難水溶性のコエンザイムQ10が容易に水に溶解(溶出)するため、経口投与製剤として利用する目的に最適である。また固体分散体となったコエンザイムQ10は、結晶型のコエンザイムQ10とほぼ同等の保存安定性を示す。
さらに本発明のコエンザイムQ10固体分散体の粉末は、水に分散させると水中にコエンザイムQ10を溶解(溶出)させる。このために、飲料等の飲食品に利用可能である。さらに水溶解性が高いため、経口投与時の吸収性が高まり、一回あたりの投与量を減量することが可能である。
本発明のコエンザイムQ10の固体分散体には、コエンザイムQ10が高濃度に含有されているため、経口投与を目的とした錠剤やカプセル剤とした場合、小型の剤形とすることが可能である。そのため嚥下しやすい錠剤となり、患者の負担が少ない効果を奏する。
さらにまた本発明により、コエンザイムQ10の固体分散体の簡便な製造方法が提供される。
実施例1のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体、コエンザイムQ10粉末、コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素の物理的混合物、二酸化ケイ素(サイロページ720)のX線回折パターンを重ね合わせた図である。 実施例1のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体、多孔性二酸化ケイ素の物理的混合物、コエンザイムQ10原末の熱分析パターンを重ねあわせた図である。 実施例1、実施例2のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体、市販のコエンザイムQ10乳化製剤、コエンザイムQ10結晶粉末の溶出試験の結果を示すグラフである。 実施例1のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体、およびコエンザイムQ10原末の経口投与試験における血中コエンザイムQ10濃度の経時変化を示すグラフである。 図4のグラフから求めた血中最高濃度(Cmax)を比較したグラフである。 図4のグラフから求めたAUCを比較したグラフである。 コエンザイムQ10と市販の多孔性二酸化ケイ素及び多孔性ケイ酸カルシウムから調製したコエンザイムQ10と多孔性粒子の固体分散体のコエンザイムQ10の溶出試験の結果を示すグラフである。 参考例で示したクルクミンと多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体、クルクミンと多孔性二酸化ケイ素の混合物、クルクミン原末の溶出試験の結果を示すグラフである。
本発明は、コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体に関する。固体分散体とは、薬物を固体状態の不活性な担体中に微粒子または分子状態で分散させたものをいう。
本発明の固体分散体を得るための構成成分について説明する。
本発明でいうコエンザイムQ10は別名ユビキノンまたはユビデカレノンとも呼ばれる化学式1で示される構造の化合物である。
[コエンザイムQ10]
Figure 0007260353000001
コエンザイムQ10は、酸化型、還元型のいずれであっても良いし、医薬品あるいは食品添加物として使用されているものであれば本発明の目的に使用可能である。
本発明のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素、又はコエンザイムQ10と多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体は、コエンザイムQ10を1~80質量%、好ましくは5~70質量%、特に好ましくは20~60質量%を含有する。本発明の組成物中では、コエンザイムQ10は非晶質(アモルファス)状態を維持しており、X線回折像を観察することや熱分析を行うことで容易に確認できる。X線回折測定は、例えば、自動X線回折システム(MiniFlex600,リガク社製)等により行うことができる。熱分析(DSC)は示差走査熱量計(熱分析システム DSC7000X,日立ハイテクサイエンス社製等)を用いて測定できる。
X線回折の場合は、10~40 2θ(deg)のピーク消失、熱分析の場合は吸熱ピーク面積の低下によって確認することができる。
[多孔性二酸化ケイ素]
本発明の固体分散体に使用する、多孔性二酸化ケイ素とは、軽質無水ケイ酸、含水二酸化ケイ素、二酸化ケイ素を例示できる。多孔性二酸化ケイ素は、二酸化ケイ素の結晶構造に由来する微小な細孔(間隙)を形成している。この多孔性二酸化ケイ素の細孔は、平均細孔容積0.3~3mL/g、好ましくは1.0~2.0mL/gのものを使用する。
なお多孔性二酸化ケイ素の平均細孔容積はガス吸着法や水銀圧入法によって測定することができる。
ガス吸着法の測定条件として次のような条件を採用すれば良い。
測定機器:4連式比表面積・細孔分布測定装置 NOVA-TOUCH型(Quantachrome製)
使用ガス:窒素ガス
冷媒(温度):液体窒素(77.35K)
前処理条件:110℃加熱下、6Hr真空脱気
測定内容:吸着等温線
測定相対圧力:5×10-3<P/P0<0.99
比表面積:BET法を用いて解析
細孔分布:BJH法を用いて解析
このような多孔性二酸化ケイ素は、医薬品やサプリメントの錠剤を調整するための微粒化二酸化ケイ素として販売されており、これを使用できる。微粒化二酸化ケイ素は無水型と含水型がありいずれであっても良い。具体的には、サイロページ720、サイリシア250、サイリシア320、サイリシア350、サイシリア740(富士シリシア化学株式会社製)、アドソリダー101、アドソリダー102(フロイント産業株式会社製)、カープレックス#67、カープレックスFPS-500(エボニック・ジャパン株式会社製)、AEROSIL200FDA、アエロジル200、アエロジル300(日本アエロジル株式会社製)サンスフェアH-51(AGCエスアイテック株式会社製)等が挙げられる。なかでもサイロページ720が好ましい。
[多孔性ケイ酸カルシウム]
本発明の固体分散体に使用する、多孔性ケイ酸カルシウムとしては、医薬品やサプリメントの錠剤を調製するための微粒化ケイ酸カルシウムとして販売されており、これを使用できる。この多孔性ケイ酸カルシウムの細孔は、平均細孔容積0.3~3mL/g、好ましくは1.0~2.0mL/gのものを使用する。具体的には、フローライトPS-10、フローライトR(いずれも富田製薬株式会社)を例示できる。
本発明の固体分散体におけるコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素の質量比は、コエンザイムQ10 1~80質量%:多孔性二酸化ケイ素99~20質量%、好ましくはコエンザイムQ10 5~70質量%:多孔性二酸化ケイ素90~30質量%、特に好ましくはコエンザイムQ10 20~60質量%:多孔性二酸化ケイ素90~50質量%である。
本発明の固体分散体におけるコエンザイムQ10と多孔性ケイ酸カルシウムの質量比は、コエンザイムQ10 1~80質量%:多孔性ケイ酸カルシウム20~99質量%、好ましくはコエンザイムQ10 5~70質量%:多孔性ケイ酸カルシウム90~30質量%、特に好ましくはコエンザイムQ10 20~60質量%:多孔性ケイ酸カルシウム90~50質量%である。
[固体分散体の調製方法]
固体分散体(solid dispersion)の調製方法には、溶液法、融解法、粉砕法、吸着法、超臨界法などが知られておりいずれであっても使用可能であるが、本発明は融解法で調製することが好ましい。すなわち、本発明の固体分散体は、コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムを均質に混合し、次いでコエンザイムQ10の融解温度以上の温度条件で加温して多孔性二酸化ケイ素又は多孔性ケイ酸カルシウムの細孔中に融解したコエンザイムQ10を浸透させた後、コエンザイムQ10の融解温度以下に冷却させることによって、細孔中のコエンザイムQ10が非晶質(アモルファス)の形態になる。具体的には、55℃~70℃に加温した恒温槽内で5分以上静置し、コエンザイムQ10を融解させ多孔性二酸化ケイ素又は多孔性ケイ酸カルシウムに吸着させる。このとき、加温機能付きの混合機を使用し、混合と溶解を同時に進めても良い。また、超臨界二酸化炭素(エントレーナーとしてエタノールを使用しても良い)を用いて、多孔性二酸化ケイ素又は多孔性ケイ酸カルシウムに溶解したコエンザイムQ10を吸着させて、その後40℃以下に冷却しても良い。
超臨界条件は、例えば、二酸化炭素流量1~10mL/min、より好ましくは3~5mL/min、抽出時間1~5時間、抽出圧力10~50MPaおよび抽出温度32~70℃である。より好ましくは二酸化炭素流量65g/分、4時間、圧力25MPaおよび40℃であり、さらに好ましくは二酸化炭素流量65g/分、4時間、圧力50MPaおよび温度70℃である。
得られた固体分散体は、コエンザイムQ10が二酸化ケイ素又はケイ酸カルシウムの細孔内に非晶質体(アモルファス)として分散した固体分散状態にある。通常得られる多孔性二酸化ケイ素や多孔性ケイ酸カルシウムを構成成分とする固体分散体は、粉末状態である。しかし、固体分散体粒子同士が結着した固まりになっている場合は、粉砕機を用いて結着している固まりを粉砕して、その後篩い分けして粉末の粒子径をそろえても良い。
[固体分散体の用途及び形態]
本発明のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体は、そのままで飲食品に配合可能であり、或いはサプリメント製剤、医薬用製剤として使用できる。サプリメント製剤や医薬用製剤とする場合、通常使用される添加剤を加えて経口用製剤にすることもできる。
経口用製剤の添加剤としては、乳糖、結晶セルロース、白糖、マンニトール、軽質無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム等の賦形剤;メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、プルラン等の結合剤;クロスカルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、α化でんぷん、部分アルファ化でんぷん等の崩壊剤;ステアリン酸マグネシウム、タルク、ステアリン酸カルシウム、ショ糖脂肪酸エステル等の滑沢剤;コチニール色素等の着色剤;ステビア、アスパルテーム、香料等の矯味剤等が挙げられる。
本発明のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体を含む製剤の形態としては、例えば錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤等の経口用製剤や舌下剤が挙げられる。
実施例、比較例、試験例を示し、本発明を具体的に説明する。
<1.コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体の調製>
結晶コエンザイムQ10粉末(カネカ社)、微粒化二酸化ケイ素(サイロページ720:富士シリシア化学株式会社製)を用いて、実施例1の固体分散体を調製した。
結晶コエンザイムQ10粉末1g及びサイロページ720 1gを、十分撹拌混合した後55℃の恒温槽中に5分間静置し、コエンザイムQ10を融解させながらサイロページ720に吸着させた。次いで室温に静置して十分冷却させた。コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる実施例1の固体分散体の微粒子粉末を得た。
<2.コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体の調製(超臨界法)>
結晶コエンザイムQ10粉末0.5g及びサイロページ720 0.5gを十分攪拌混合した後、エタノールを2.5g添加しさらに十分に攪拌混合した後、抽出槽内へ投入する。抽出圧力25MPa、抽出温度40℃、二酸化炭素流量3mL/minの条件で2時間の超臨界二酸化炭素抽出操作を実施し、コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる実施例2の固体分散体の微粒子粉末を得た。
<3.コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる実施例1、2の固体分散体の特性>
実施例1の粉末のX線回折及び熱分析を行い、結晶が消失していることを確認した。また溶出試験によりコエンザイムQ10の溶解性の変化を確認した。
(1)X線回折
粉末X線回折装置(MiniFlex600,リガク社製)を用いてX線出力40kV,15mA、スキャンスピード10°/minで行った。また比較のため原料としたコエンザイムQ10粉末(コエンザイムQ10原末)、コエンザイムQ10原末とサイロページ720の等量混合物(物理混合)、サイロページ720単独の4標品を測定した。回折パターンを図1に示す。
実施例1の回折パターンからは、コエンザイムQ10の結晶を示すピークが消失していた。
(2)熱分析
示差走査熱量計(熱分析システム DSC7000X,日立ハイテクサイエンス社製)を用いてアルミニウムパンに試料を充填し、昇温速度10℃/minで行った。熱分析の結果を図2に示す。図2の通り、実施例1の標品は、結晶の融解に由来する吸熱ピークは検出されなかった。
実施例2のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体もX線回折パターン及び熱分析の結果は同様であった。
(3)溶出性試験
実施例1、2のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体を試験試料として日本薬局方に基づく溶出試験を行った。
1)試験方法
試験試料として、実施例1、2の固体分散体、コエンザイムQ10粉末(コエンザイムQ10原末)、コエンザイムQ10原末とサイロページ720の等量混合物及び市販のコエンザイムQ10乳化製剤(コエンザイムQ10として10mg相当量)を選択した。
試料(コエンザイムQ10が、10mgになるような固体分散体量)を900mL試験液(精製水、0.1%ポリソルベート80含有)に加え、日本薬局方に定める溶出試験法(パドル法)に準じて行った。試験開始0、5、10、30、60、90、120分に試験液をサンプリングし、フィルター(450nm)で濾過後、濾液をエタノールで2倍に希釈した後、HPLCでコエンザイムQ10の溶出量を測定した。
HPLCの測定条件は、次のとおりである。
カラム:InertSustain C18 HP (3μm 3.0×100mmI.D)(GLサイエンス社製)
溶離液:Aメタノール、Bエタノール(A/B=65/35,v/v)
カラム温度:40℃
検出:UV275mm
流速:0.5mL/min
コエンザイムQ10の定量は、標準品による検量線法を採用した。
2)結果
溶出試験の結果を図3に示した。実施例1、実施例2のコエンザイムQ10と二酸化ケイ素からなる固体分散体は、水に対して1時間の溶出試験を行うとき、5μg/mL溶出した。一方コエンザイムQ10原末は全く溶出しなかった。
以上のX線回折及び熱分析の結果、実施例1及び2で得られた物質は、非晶質のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体であることが確認できた。またこの固体分散体中に含有されるコエンザイムQ10は、コエンザイムQ10の結晶に比較して高い水溶出性を示すことがわかった。
<4.コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体の経口投与試験>
実施例1のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体の経口投与試験を行い、経口投与における吸収性に対する効果を確認した。
(1)試験方法
SD系雄性ラット(8週齢)を用い1群4匹とした。投与前日の夕刻から約16時間絶食させた後、コエンザイムQ10原末と実施例1のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体の粉末(実施例)を強制経口投与した。
投与用量はコエンザイムQ10として60mg/kgになるように、実施例1及びコエンザイムQ10原末の投与量を設定した。投与方法は、水5mL/kgに試験用の試料を分散させた溶液をゾンデ管で胃内に強制投与した。
採血は投与前、投与後1、2、4、6、8、24時間の7ポイントで行った。イソフルラン吸引麻酔下で、外側尾静脈からヘパリン処理注射筒を使用して、血液約200μLを採取した。採取した血液は遠心分離(12,000rpm、10分、4℃)し、血漿100μLを分取した。
(2)血漿の前処理
血漿50μLに1,4-benzoquinone(和光純薬社製)0.4mg/mL含有2-プロパノール溶液50μLを添加し、15分酸化反応させた。
次いで2-プロパノール400μLを添加し、10分間混合した。混合後15,000rpmで10分遠心分離し、上清100μLをコエンザイムQ10の測定に用いた。
(3)分析:液体クロマト/大気圧イオン化マススペクトル(LC/APCI+MS)分析
LC条件
カラム:BEH C18 1.7μm 2.1×50 (Waters製)
カラム温度:30℃
移動相:A:2-プロパノール
B:メタノール(A/B=20/80,v/v)
流速:0.5mL/min
MS条件
Source:APCI+
Capillary:4.5kV
Source Temp.:120℃
Desolvation Temp.:400℃
次のマススペクトルピークを血中コエンザイムQ10の特定指標とした。
Figure 0007260353000002
(4)結果
血中コエンザイムQ10濃度の経時変化をプロットしたグラフを図4に示した。またこのグラフから求めた、Cmax(血中最大濃度)を図5、AUC(血中濃度-時間曲線下面積)を図6に示した。図4、5、6から、実施例1のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体に含まれるコエンザイムQ10は、結晶コエンザイムQ10と比較して、経口投与による吸収性が極めて高いことが明らかである。
<5.多孔性二酸化ケイ素及び、多孔性ケイ酸カルシウムの多孔性粒子とコエンザイムQ10固体分散体を用いた試験>
コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素、及び多孔性二酸化ケイ素以外の多孔性粒子からなる固体分散体を調製し、得られるコエンザイムQ10との固体分散体について試験した。
試験に用いた多孔性粒子は二酸化ケイ素を構成物質とするサイロページ720、サイロページ760、カープレックスFPS500、AEROSIL200FDA、ケイ酸カルシウムからなるフローライトPS-10及びフローライトRを選択した。各多孔性粒子の特性を次の表2に示した。
Figure 0007260353000003
(1)固体分散体の調製
多孔性粒子とコエンザイムQ10を2:1、1:1、1:2の混合比で秤量して混合し、実施例1と同様に55℃の恒温槽で5分間静置した。
(1)結晶性確認試験
X線回折及び熱分析によって結晶性を確認した。
熱分析は、示差走査熱量計(熱分析システム DSC7000X,日立ハイテクサイエンス社製)を用いてアルミニウムパンに試料を充填し、昇温速度10℃/minで行った。吸熱反応のピーク面積を、結晶コエンザイムQ10の吸熱反応のピーク面積に対する比率(%)を求めた。この比率が結晶化の割合を示している。結果を下記の表3に示す。
Figure 0007260353000004
多孔性粒子:コエンザイムQ10を2:1~1:1の比率になるように調製した固体分散体は、コエンザイムQ10が結晶化しない(非晶体)ことが確認できた。しかしサイロページ760を相手方とした固体分散体は、50%以上結晶体となっていた。X線回折によっても同様の結果であった。原因は細孔容積が小さいためであり、7:3の比率であれば非晶質化を維持できた。細孔容積が重要であることが明らかとなった。すなわち多孔性二酸化ケイ素とコエンザイムQ10からなる固体分散体にあっては、細孔容積を1.0~2.0mL/gにすることが、コエンザイムQ10を結晶化させないために重要であるものと考えられた。
(2)溶出性試験
多孔性粒子とコエンザイムQ10を2:1の比率で調製したコエンザイムQ10の固体分散体及び結晶コエンザイムQ10粉末(未処理のコエンザイムQ10)を試験試料として、日本薬局方に基づく溶出試験を行った。
1)試験方法
試料(コエンザイムQ10として、10mgになるよう試験試料を秤量した)を900mL試験液(精製水、0.1%ポリソルベート80含有)に加え、日本薬局方に定める溶出試験法(パドル法)に準じて行った。試験開始0、5、10、30、60、90、120分に試験液をサンプリングし、フィルター(450nm)で濾過後、濾液をエタノールで2倍に希釈した後、HPLCでコエンザイムQ10の溶出量を測定した。
HPLCの測定条件は、次のとおりである。
カラム:InertSustain C18 HP(3μm 3.0×100mmI.D)(GLサイエンス社製)
溶離液:Aメタノール、Bエタノール(A/B=65/35,v/v)
カラム温度:40℃
検出:UV275mm
流速:0.5mL/min
コエンザイムQ10の定量は、標準品による検量線法を採用した。
2)結果
溶出試験の結果を図7に示した。多孔性粒子サイロページ720とフローライトPS-10とコエンザイムQ10とコエンザイムQ10の固体分散体が、もっとも溶出性が高かった。一方、多孔質粒子としてサイロページ760を用いた場合は、明らかに溶出性において劣っていた。
<6.参考例>
以上説明したように、本発明のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素又はコエンザイムQ10と多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体は、水に対する溶出性が極めて高く、しかも吸収性、安定性の高いものとなった。しかし本発明の技術は多数の試行錯誤に基づく極めて特徴的な発明であり、コエンザイムQ10において特徴的な効果を奏するものである。
参考例として難水溶性の生理活性物質である難水溶性クルクミンを用いた固体分散体を調製して行った試験例を示し、本発明の特徴を説明する。
(1)試験試料
クルクミンとサイロページ720を1:1比率で混合し、クルクミンの融点(183℃)を超える温度で加熱しながら、クルクミンとサイロページ720の固体分散体を調製し、これを試験試料とした。
(2)非晶質の確認
コエンザイムQ10と同様にX線回折によって非晶質であることを確認した。
(3)溶出性試験
クルクミンとサイロページの固体分散体、及びクルクミン粉末、クルクミンとサイロページの1:2の比率で混合した混合物を試験試料として、日本薬局方に基づく溶出試験を行った。
1)試験方法
試料(クルクミンとして、10mgになるよう試験試料を秤量した)を900mL試験液(精製水、0.1%界面活性剤含有)に加え、日本薬局方に定める溶出試験法(パドル法)に準じて行った。試験開始0、5、10、30、60、90、120分に試験液をサンプリングし、フィルター(450nm)で濾過後、濾液をエタノールで2倍に希釈した後、HPLCでクルクミンの溶出量を測定した。
HPLCの測定条件は、次のとおりである。
カラム:InertSustain C18 HP(3μm 3.0×100mmI.D)(GLサイエンス社製)
溶離液
A:0.1%ギ酸含有アセトニトリル
B:0.1%ギ酸水溶液
(A/B=50%)
溶離液:Aメタノール、Bエタノール(A/B=65/35,v/v)
カラム温度:40℃
検出:425mm
流速:0.5mL/min
クルクミンの定量は、標準品による検量線法を採用した。
2)結果
溶出試験の結果を図8に示した。いずれの試験試料も同じ溶出挙動を示し、クルクミンと二酸化ケイ素の固体分散体であっても溶出量が増加することはなかった。
以上の参考例から、本発明の効果、特に溶出性は、コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素又はコエンザイムQ10と多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体においてのみ奏される効果であることが理解できる。
<7.コエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体を用いた製剤製造例>
実施例1のコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素からなる固体分散体と賦形剤として結晶セルロース、崩壊剤として部分アルファ化でんぷん、滑沢剤としてステアリン酸カルシウムを混合し、これを打錠してコエンザイムQ10 30質量%含有錠剤を調製した。
打錠成形に当たって特段の問題点はなかった。

Claims (6)

  1. 下記A及びBからなる固体分散体であり、固体分散体あたり、コエンザイムQ10を20~60質量%含有する固体分散体
    A:コエンザイムQ10
    B:全細孔容積が1.404~1.766mL/gである多孔性二酸化ケイ素及び/又は、全細孔容積が1.053~1.258mL/gである多孔性ケイ酸カルシウム
  2. コエンザイムQ10が、多孔性二酸化ケイ素又は多孔性ケイ酸カルシウムの細孔内で一部又は全部非晶質化している請求項に記載の固体分散体。
  3. ポリソルベート80 0.1質量%を含有する水900mLに対して、コエンザイムQ10 10mg相当量の固体分散体を添加したときの溶出量が、1時間で3μg/mL以上である請求項1又は2に記載の固体分散体。
  4. 請求項1~3のいずれかに記載の固体分散体からなる粉末。
  5. 請求項1~3のいずれかに記載の固体分散体を含む錠剤またはカプセル剤。
  6. コエンザイムQ10と、全細孔容積が1.404~1.766mL/gである多孔性二酸化ケイ素及び/又は、全細孔容積が1.053~1.258mL/gである多孔性ケイ酸カルシウムを、固体分散体あたり、コエンザイムQ10を20~60質量%含有するように混合後、コエンザイムQ10が溶融する温度条件で加温することを特徴とするコエンザイムQ10と多孔性二酸化ケイ素及び/又は多孔性ケイ酸カルシウムからなる固体分散体の製造方法。
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