JP7260043B2 - 断熱箱、ならびに保温保冷用ボックスパレットおよび保温保冷用ロールボックスパレット - Google Patents

断熱箱、ならびに保温保冷用ボックスパレットおよび保温保冷用ロールボックスパレット Download PDF

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Description

本開示は、ボックスパレットに載置され、物品の保管および保冷保温に用いられる断熱箱に関する。
物品の保管搬送方法としては、例えば、物品を収容した保管箱をボックスパレットに載置して搬送する方法がある(特許文献1)。搬送する物品が保冷保温を要する場合、上記保管箱として断熱箱が用いられる。
図15および図16は、ボックスパレットに断熱箱を載置した状態を説明する概略斜視図および平面図である。なお、図16では、断熱箱100の扉体20が開状態であり、箱体の上面板については図示を省略する。ボックスパレット110は、台板101と台板101の第1面に立設された枠体102とを有する。枠体102は、後枠102bと、後枠102bを介して対向する一対の側枠102aと、で構成される平面視でコの字状である。このため、ボックスパレット110は、正面および上面が開口している。断熱箱100は、ボックスパレット110の枠体102に囲まれた領域内に載置される。
特許第4903957号
図15で例示するように、ボックスパレット110は、搬送時の載置物の落下やオーバーハング等を防止する観点から、通常、正面開口Xに、枠体102の一対の側枠102aの前縁を連結するサイドバー(ステーまたはステー棒とも言う。)103を装着して用いられる。このとき、ボックスパレットに載置される断熱箱は、図15および図16で例示するように、サイドバー103の装着が可能となるように、平面視においてボックスパレット110の正面開口Xから突出しないように、正面開口Xよりも内側に載置される。このような載置状態で、断熱箱100の扉体を開けようとすると、図16で例示するように、断熱箱100の扉体20がボックスパレット110の枠体102とぶつかってしまい、ボックスパレット110の枠体102を越えて扉体20を開けることが困難である。このため、断熱箱は、扉体の開き角度が制限されてしまい、物品を出し入れする際に扉体が障害になる場合がある。
本開示は、ボックスパレットに載置された状態で、ボックスパレットの枠体を越えて扉体を開けることができ、扉体の開き角度を大きくとることが可能な断熱箱、ならびにそれを用いた保温保冷用ボックスパレットおよび保温保冷用ロールボックスパレットを提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の1実施態様は、上面板、下面板、および複数の側面板を有し、少なくとも一方の側面が上記側面板で構成された前面開口部を有する箱体と、上記箱体の上記前面開口部を開閉する扉体と、を有し、上記複数の側面板および上記扉体は、断熱パネルを有し、上記扉体と、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板とが、連結部材を介して連結されている断熱箱であって、上記連結部材は、一端側の扉体連結部で、上記扉体の外面と連結し、他端側の側面板連結部で、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板と連結し、上記扉体連結部は、上記扉体の閉状態の際に、上記連結部材に連結された上記側面板の外面から水平方向に所定の間隔を空けて位置する、断熱箱を提供する。
本開示の1実施態様の断熱箱においては、上記扉体の上記断熱パネルは、上記前面開口部に嵌合可能であってもよい。
本開示の1実施態様の断熱箱においては、上記扉体は、上記断熱パネルと、上記断熱パネルの外面に設けられ、上記断熱パネルの外寸よりも大きい外装材と、を有し、上記扉体連結部は、上記外装材の外面と連結してもよい。
本開示の1実施態様の断熱箱においては、上記連結部材は、上記扉体連結部を有する第1連結部材と、上記側面板連結部を有する第2連結部材と、を有し、上記第1連結部材と上記第2連結部材とが、着脱自在に連結した複合部材であってもよい。
本開示の1実施態様の断熱箱においては、上記扉体の内面および上記箱体の上記上面板の外面には、一方に雄留め具が設けられており、他方に上記雄留め具と対の関係にある雌留め具が設けられていてもよい。
本開示の1実施態様の断熱箱においては、上記箱体の内部が、上記上面板側の第1空間と、上記下面板側の第2空間との2つの空間に区画されていてもよい。このとき、上記扉体が、上記第1空間を開閉するための第1空間用扉部と、上記第2空間を開閉するための第2空間用扉部とに分割可能であることが好ましい。
また、本開示の1実施態様は、ボックスパレットおよび上述した断熱箱を有し、上記ボックスパレットは、台板と、上記台板の第1面に立設され、後枠および上記後枠を介して対向する一対の側枠で構成される平面視でコの字状の枠体と、を有し、上記断熱箱は、平面視で矩形状であり、上記箱体の上記前面開口部が、上記ボックスパレットの正面開口側となるように、上記ボックスパレットに載置されており、上記枠体の上記後枠から上記正面開口までの水平方向の幅は、上記箱体の上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板の水平方向の幅よりも大きい、保温保冷用ボックスパレットを提供する。
また、本開示の1実施態様は、上述した保温保冷用ボックスパレットと、上記保温保冷用ボックスパレットの、上記台板の上記第1面と対向する第2面に設けられたキャスターと、を有する、保温保冷用ロールボックスパレットを提供する。
本開示の1実施態様である断熱箱は、ボックスパレットに載置された状態で、ボックスパレットの枠体を越えて扉体を開けることができ、扉体の開き角度を大きくとることが可能であるという効果を奏する。
本開示の1実施態様である断熱箱の一例を示す概略斜視図である。 本開示の1実施態様である断熱箱の一例を示す概略平面図である。 扉体の閉状態から開状態に至るまでの動きを説明する模式図である。 連結部材の他の例を示す模式図である。 扉体の閉状態から開状態に至るまでの動きを説明する模式図である。 連結部材の他の例を示す模式図である。 扉体の閉状態から開状態に至るまでの動きを説明する模式図である。 本開示の1実施態様である断熱箱の他の例を示す概略斜視図である。 箱体の内部の一例を示す概略前面図である。 本開示の1実施態様である断熱箱の他の例を示す概略斜視図である。 本開示の1実施態様である保温保冷用ボックスパレットの一例を示す概略斜視図である。 本開示の1実施態様である保温保冷用ボックスパレットの一例を示す概略平面図である。 本開示の1実施態様である保温保冷用ボックスパレットの他の例を示す概略斜視図である 本開示の1実施態様である保温保冷用ロールボックスパレットの一例を示す概略斜視図である。 ボックスパレットに断熱箱を載置した状態を説明する概略斜視図である。 ボックスパレットに断熱箱を載置した状態を説明する概略平面図である。
本明細書において、ある部材又はある領域等のある構成が、他の部材又は他の領域等の他の構成の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限り、これは他の構成の直上(又は直下)にある場合のみでなく、他の構成の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の構成の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
以下、本開示の実施態様である断熱箱、ならびに保温保冷用ボックスパレットおよび保温保冷用ロールボックスパレットについて、図面等を参照しながら説明する。但し、本開示は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施態様の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実施態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
A.断熱箱
本開示の1実施態様である断熱箱(以下、本実施態様の断熱箱とする。)は、上面板、下面板、および複数の側面板を有し、少なくとも一方の側面が上記側面板で構成された前面開口部を有する箱体と、上記箱体の上記前面開口部を開閉する扉体と、を有し、上記複数の側面板および上記扉体は、断熱パネルを有し、上記扉体と、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板とが、連結部材を介して連結されている断熱箱であって、上記連結部材は、一端側の扉体連結部で、上記扉体の外面と連結し、他端側の側面板連結部で、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板と連結し、上記扉体連結部は、上記扉体の閉状態の際に、上記連結部材に連結された上記側面板の外面から水平方向に所定の間隔を空けて位置する。
本実施態様の断熱箱において、「内面」とは、本実施態様の断熱箱における物品の収容空間側の面をいい、「外面」とは、上記収容空間側の面と反対側の面をいう。扉体の内面および外面は、扉体の閉状態において規定する。後述するように、扉体が、断熱パネルと上記断熱パネルの外面に設けられた外装材とを有する場合、扉体の内面とは、断熱パネル側の面をいい、扉体の外面とは外装材側の面をいう。また、箱体の上面板、下面板、および側面板において、「前面開口部側側面」とは、上面板、下面板、および側面板がそれぞれ有する側面(板厚面)のうち、扉体の開状態において前面開口部の外周縁を形成する側面(板厚面)をいう。なお、箱体を構成する上面板、下面板、および側面板のことを、総じて面板と称する場合がある。
本実施態様の断熱箱において、「扉体の閉状態」とは、扉体が箱体の前面開口部を塞いだ状態をいい、具体的には、上記扉体の断熱パネルが、上記箱体の前面開口部の外周縁と接した状態とすることができる。また、扉体の断熱パネルが、箱体の前面開口部に嵌合可能である場合、上記扉体の閉状態とは、上記扉体の上記断熱パネルが、前面開口部に嵌合された状態とすることができる。上記扉体の上記断熱パネルが、前面開口部に嵌合されているとは、扉体の上記断熱パネルが上記前面開口部に嵌め合わされており、扉体の上記断熱パネルの側面が、上記前面開口部を構成する箱体の面板の内面に接していることをいうが、好ましくは扉体の上記断熱パネルの側面が、上記前面開口部を構成する箱体の面板の内面に圧接状態で当接されている。
また、本実施態様の断熱箱において、「扉体の開状態」とは、扉体が箱体の前面開口部を塞いでいない状態をいい、具体的には、上記扉体の上記断熱パネルの少なくとも一部が、上記箱体の前面開口部の外周縁と接していない状態とすることができる。また、扉体の断熱パネルが、箱体の前面開口部に嵌合可能である場合、上記扉の開状態とは、扉体の断熱パネルが前面開口部に嵌合されていない状態とすることができる。
図1(a)、(b)は、本実施態様の断熱箱の一例を示す概略斜視図であり、図2(a)、(b)は概略平面図である。図1(a)、図2(a)は扉体の閉状態、図1(b)、図2(b)は扉体の開状態をそれぞれ示す。なお、図2(a)、(b)において、箱体の上面板の図示は省略する。本実施態様の断熱箱100は、上面板1、下面板2、および複数の側面板3、ならびに前面開口部Oを有する箱体10と、箱体10の前面開口部Oを開閉する扉体20と、を有する。図1(a)、(b)および図2(a)、(b)において、前面開口部Oは、箱体10の上面板1および下面板2、ならびに上面板1および下面板2を介して対向する一対の側面板3aおよび3bで構成された矩形状である。図1(a)、(b)および図2(a)、(b)では、前面開口部Oの一方の側面が側面板3aで構成され、他方の側面が側面板3bで構成される。本実施態様の断熱箱100において、扉体20と、前面開口部Oの一方の側面を構成する側面板3aとは、連結部材30を介して連結されている。複数の側面板3および扉体20は、断熱パネル11を有しており、図1(a)、(b)および図2(a)、(b)においては、上面板1、下面板2、および複数の側面板3、ならびに扉体20は、断熱パネル11と、断熱パネル11の外面に配置された外装材12とを有している。図1(a)、(b)および図2(a)、(b)に例示する扉体20は、断熱パネル11が前面開口部Oに嵌合可能であり、図1(a)、図2(a)で例示する扉体20の閉状態では、扉体20の断熱パネル11が前面開口部Oに嵌合されている。連結部材30は、一端側の扉体連結部30aで、扉体20の外面と連結し、他端側の側面板連結部30bで、前面開口部Oの一方の側面を構成する側面板3a(すなわち連結部材30に連結された側面板3a)の外面と連結している。なお、連結部材30の、扉体連結部30aおよび側面板連結部30b以外の領域は、扉体20および側面板3aと非固定な自由領域である。扉体連結部30aは、扉体20の閉状態の際に、連結部材30に連結された側面板3aの外面から水平方向に所定の間隔L1を空けて位置する。
図3(a)~(d)は、扉体の閉状態から開状態に至るまでの動きを説明する模式図である。なお、図3(a)~(d)で例示する連結部材30は、布等の材質で形成され、フレキシブル性を有するものとする。図3(a)~(d)で例示するように、扉体の閉状態(図3(a))では、扉体20は、箱体10の前面開口部を塞いでいる。図3(a)で例示する扉体の閉状態では、扉体20の断熱パネル11が前面開口部に嵌合されている。連結部材30は、他端側の側面板連結部30bで、箱体20の前面開口部Oの一方の側面を構成する側面板3aと連結している。このため、図3(b)で例示するように、扉体20は、連結部材30の、扉体連結部30aと側面板連結部30bとの間の所望の位置において、箱体の垂直方向(単に垂直方向とする。)を回動軸として回動可能となり、側面板3aと略直線状(扉体の開き角度略90°)に回動することができる。また、連結部材30は、一端側の扉体連結部30aで、扉体20の外面と連結している。扉体連結部30aは、扉体20の閉状態(図3(a))の際に、連結部材30に連結された側面板3aの外面から水平方向に所定の間隔L1を空けた位置にある。このとき、間隔L1を、本実施態様の断熱箱をボックスパレット110に載置した状態において、箱体の側面板3aの前面開口部側側面からボックスパレット110の正面開口Xまでの水平方向の間隔L2よりも大きくなるように設定することで、扉体20は、ボックスパレット110の枠体102の外側で、側面板連結部30bと扉体連結部30aとの間の所望の位置において、垂直方向を回動軸としてさらに回動可能となり、扉体20の開き角度を90°以上とすることができる(図3(c))。このとき、間隔L2が、扉体20の閉状態の際の、連結部材30に連結された側面板3aの外面から扉体20の断熱パネル11の側面板3a側の側面までの間隔L3よりも大きい場合であっても、扉体20は、扉体20の断熱パネル11とボックスパレット110の枠体102とがぶつからないようにして、回動することができる。扉体20は、さらに開き角度を大きく取ることで、扉体20の外面を、箱体10の側面板3aの外面と向かい合わせて、側面板3aと並列配置することができる(図3(d))。
本実施態様の断熱箱によれば、ボックスパレットに載置された状態で、ボックスパレットの枠体を越えて扉体を開けることができ、扉体の開き角度を大きくとることが可能である。具体的には、本実施態様の断熱箱によれば、連結部材の扉体連結部および側面板連結部は、それぞれ扉体および箱板の前面開口部の一方の側面を構成する側面板と連結しており、上記連結部材に連結された扉体は、ボックスパレットの枠体で囲まれた領域の外側で、上記連結部材の所望の位置を回転軸として回動可能である。このため、上記連結部材の扉体連結部で連結された扉体と、上記連結部材の側面板連結部で連結された箱体の側面板とを、ボックスパレットの枠体を介して並列配置することが可能となる。これにより、本実施態様の断熱箱は、ボックスパレットに断熱箱を載置した状態で、物品の出し入れを円滑に行うことができる。
以下、本実施態様の断熱箱の各構成について説明する。
1.連結部材
本実施態様における連結部材は、上記扉体と、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板とを連結する部材である。また、上記連結部材は、一端側の扉体連結部で、上記扉体の外面と連結し、他端側の側面板連結部で、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板と連結する。なお、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板、すなわち連結部材と連結する側面板のことを、第1側面板と称する場合がある。
(1)構造
上記連結部材は、一端側の扉体連結部で、上記扉体の外面と連結し、他端側の側面板連結部で、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板(第1側面板)と連結する。また、上記連結部材の、扉体連結部および側面板連結部以外の領域は、扉体および第1側面板と非固定である自由領域である。
上記連結部材の上記扉体連結部は、連結部材のフレキシブル性に応じて、上記扉体の外面と直接連結していてもよく、回動部材を介して連結していてもよい。具体的には、上記連結部材がフレキシブル性を有する場合は、上記扉体連結部は、上記扉体の外面と直に、連結することができる。一方、上記連結部材がフレキシブル性を有さない場合は、上記扉体連結部は、回動部材を介して上記扉体の外面と回動自在に連結することが好ましい。
上記扉体連結部は、上記扉体の閉状態の際に、上記連結部材に連結された上記側面板(第1側面板)の外面から水平方向に所定の間隔(図3中のL1)を空けて位置する。この位置を、扉体連結部の所定の位置とする。
上記扉体連結部の所定の位置は、図3(a)で例示するように、本実施態様の断熱箱をボックスパレット110に載置した状態において、扉体20の閉状態の際に、連結部材30に連結された側面板3aの外面から連結部材30の扉体連結部30aまでの水平方向の所定の間隔L1が、箱体の第1側面板3aの前面開口部側側面からボックスパレット110の正面開口Xまでの水平方向の間隔L2よりも大きくなる位置とする。上記間隔L2とは、具体的には、本実施態様の断熱箱をボックスパレットに載置した状態において、上面板側から見て、箱体の第1側面板3aの前面開口部側側面から、ボックスパレット110の枠体102を構成する側枠102aの前縁(枠体の立設方向且つ後枠側とは反対側に位置する縁)までの長さをいう。間隔L1が間隔L2と上記の関係にあることで、ボックスパレットの枠体で囲まれた領域の外側で、連結部材のフレキシブル性に応じて、扉体連結部や、扉体連結部と側面板連結部との間の所望の位置において上記扉体を回動することができ、枠体の側枠が障害となって扉体の回動が阻害されるのを防ぐことができる。
また、図3(a)で例示するように、扉体20の閉状態の際に、連結部材30に連結された側面板3aの外面から扉体20の断熱パネル11の側面板3a側の側面までの間隔をL2としたときに、本実施態様の断熱箱をボックスパレット110に載置した状態における、上記間隔L2と間隔L3との大小関係は、特に限定されないが、間隔L2が間隔L3よりも大きいことが好ましい。間隔L2が間隔L3よりも大きい場合、通常、扉体の断熱パネルがボックスパレットの枠体とぶつかり、上記枠体を越えて扉体を回動することがより困難であるため、本実施態様の断熱箱の構造を有することによる効果を、より発揮することができるからである。
間隔L1およびL3は、間隔L2と上記の関係を有するように、例えば、間隔L2の大きさ、連結部材の扉体連結部から側面板連結部までの長さ、連結部材の材質および物性(例えば伸縮性等)、扉体の回動距離、第1側面板の前面開口部側側面から上記連結部材の側面板連結部までの位置等に応じて適宜設定することができる。
上記扉体が断熱パネルのみを有する場合、上記連結部材の上記扉体連結部は、上記断熱パネルの外面と連結することができる。また、後述するように上記扉体が、上記断熱パネルと、上記断熱パネルの外面に設けられ、上記断熱パネルの外寸よりも大きい外装材と、を有する場合、上記連結部材の上記扉体連結部は、上記外装材の外面と連結することができる。
上記連結部材の扉体連結部が扉体の外装材の外面と連結する場合、上記連結部材は、扉体の外装材と別体であってもよく、連結部材が扉体の外装材の一部であってもよい。連結部材が扉体の外装材と別体である場合、連結部材の扉体連結部は、外装材の外面と、所定の位置で連結することができる。先に説明した図1~3では、連結部材30が扉体20の外装材12と別体であり、連結部材30の扉体連結部20aが、扉体20の外装材12の外面と所定の位置で連結している。
一方、連結部材が扉体の外装材の一部である場合、連結部材の扉体連結部は、上記扉体の閉状態の際に、上記外装材の第1側面板の外面から水平方向に所定の間隔(図3中のL1)を空けた位置とすることができる。また、このとき連結部材の扉体連結部は、上記断熱パネルの外面と上記外装材とが固定された固定領域と、上記断熱パネルの外面と上記外装材とが固定されていない自由領域との境界位置とすることができる。扉体の閉状態において、上記扉体の上記自由領域は、扉体連結部よりも第1側面板側に位置する。
図4は、連結部材が扉体の外装材の一部である例を示す模式図であり、図5(a)~(b)は、図4で例示する連結部材により連結された扉体の閉状態から開状態に至るまでの動きを説明する模式図である。図4および図5(a)~(b)において、連結部材30は、扉体20の外装材12の一部であり、箱体10の前面開口部Oの一方の側面を構成する側面板(第1側面板)3aの外面から水平方向に所定の間隔L1を空けた位置に、扉体連結部30aを有する。扉体20は、扉体連結部30aよりも側面板3a側に、扉体20の断熱パネル11の外面と外装材12とが固定されていない自由領域を有する。このため、図5(a)~(b)に示すように、扉体20は、連結部材30のフレキシブル性に応じて、扉体連結部30aや扉体連結部30aと側面板連結部30bとの間の所望の位置において回動可能となり(図5(a))、扉体20は、外装材12側の面を箱体10の側面板3aの外面と向かい合わせて、側面板3aと並列配置することができる(図5(b))。
一方、上記連結部材の上記側面板連結部は、連結部材のフレキシブル性に応じて上記第1側面板と直に連結していてもよく、回動部材を介して連結していてもよい。具体的には、上記連結部材がフレキシブル性を有する場合は、上記側面板連結部は、上記第1側面板と直に、連結していてもよい。一方、上記連結部材がフレキシブル性を有さない場合は、上記側面板連結部は、例えば回動部材を介して第1側面板と回動自在に連結することが好ましい。
上記側面板連結部は、上記第1側面板の外面と連結していてもよく、上記第1側面板の前面開口部側側面と連結していてもよい。先に説明した図1~3では、連結部材30の側面板連結部30bが、前面開口部Oの側面を構成する側面板(第1側面板)3aの外面と連結している。
上記第1側面板が断熱パネルのみを有する場合、上記連結部材の上記側面板連結部は、第1側面板の断熱パネルの外面または前面開口部側側面と連結することができる。また、第1側面板が、上記断熱パネルと、断熱パネルの外面に設けられた外装材とを有する場合、上記連結部材の上記側面板連結部は、第1側面板の外装材と連結していてもよく、上記第1側面板の前面開口部側側面と連結していてもよい。
上記側面板連結部が第1側面板の外装材と連結する場合、連結部材が第1側面板の外装材と別体であってもよく、連結部材が第1側面板の外装材の一部であってもよい。連結部材が第1側面板の外装材と別体である場合、連結部材の側面板連結部は、外装材の外面の所望の位置で連結することができる。一方、連結部材が第1側面板の外装材の一部である場合、連結部材の側面板連結部は、上記外装材の所望の位置とすることができる。このとき、連結部材の側面板連結部は、上記断熱パネルの外面と上記外装材とが固定された固定領域と、上記断熱パネルの外面と上記外装材とが固定されていない自由領域との境界位置とすることができる。
上記連結部材の扉体連結部および側面板連結部の間の長さは、少なくとも間隔L1を包含可能な長さとすることができ、連結部材の全長、連結部材の材質および物性(例えば伸縮性等)、扉体の回動距離、上記第1側面板における上記連結部材の側面板連結部の連結位置等に応じて適宜設定することができる。
上記連結部材は、図1~図5で例示したように、扉体連結部および側面板連結部を有する単一の部材であってもよく、上記扉体連結部を有する第1連結部材と、上記側面板連結部を有する第2連結部材と、を有する複合部材であってもよい。
図6は、連結部材の他の例を示す模式図であり、上記連結部材が複合部材である例を示している。また、図7(a)~(b)は、図6で例示する連結部材により連結された扉体の閉状態から開状態に至るまでの動きを説明する模式図である。図6で例示する連結部材30は、扉体連結部30aを有する第1連結部材31と、側面板連結部30bを有する第2連結部材32と、を有する複合部材である。図6および図7(a)~(b)において、第1連結部材31と第2連結部材32とは、第1連結部材31の扉体20側の面と、第2連結部材32の扉体20とは反対側の面とが連結している。図7(a)で例示するように、扉体20は、連結部材30のフレキシブル性に応じて、第1連結部材31の扉体連結部30aや、連結部材30の扉体連結部30aと側面板連結部30bとの間の所望の位置において回動可能である。また、扉体20は、連結部材30のフレキシブル性に応じて、第2連結部材32の側面板連結部30bや、連結部材30の側面板連結部30bと扉体連結部30aとの間の所望の位置において回動可能である。これにより、扉体20は、扉体20の外面と、箱体10の連結部材30と連結する側面板3aの外面とを向かい合わせて、側面板3aと並列配置することができる(図7(b))。
上記連結部材が複合部材である場合、第1連結部材および第2連結部材は、第1連結部材の扉体側の面と、第2連結部材の扉体とは反対側の面とが重なって連結していてもよく、第1連結部材の扉体とは反対側の面と、第2連結部材の扉体側の面とが重なって連結していてもよい。なお、上記第2連結部材の扉体側の面、および上記第1連結部材の扉体連結部以外の領域は、扉体の外面に非固定である。
また、上記連結部材が複合部材である場合、上記第1連結部材と上記第2連結部材とは、着脱自在に連結していてもよく、着脱不能に連結していてもよい。中でも上記第1連結部材と上記第2連結部材とが、着脱自在に連結していることが好ましい。連結部材において扉体を箱体から分離することができ、扉体と箱体とを独立して取り扱うことができるからである。
上記第1連結部材と上記第2連結部材とが着脱自在に連結している態様としては、特に限定されないが、例えば、第1連結部材の扉体側の面に連結部材連結用の雄留め具を設け、第2連結部材の扉体とは反対側の面に、連結部材連結用の雄留め具と対の関係にある連結部材連結用の雌留め具を設け、連結部材用の一対の雄雌留め具で留めて連結する態様が挙げられる。連結部材用の一対の雄雌留め具としては、特に限定されないが、例えば、雄雌面ファスナー等が挙げられる。
上記連結部材が複合部材であり、扉体および連結部材と連結する側面板が、断熱パネルと上記断熱パネルの外面に配置された外装材とを有する場合、上記第1連結部材は、上記扉体の外装材と別体であってもよく、上記扉体の外装材の一部であってもよい。また、上記第2連結部材は、上記連結部材と連結する側面板の外装材と別体であってもよく、上記連結部材と連結する側面板の上記外装材の一部であってもよい。
(2)材質および物性
上記連結部材は、扉体を支持できる程度の剛性を有することが好ましい。また、上記連結部材は、フレキシブル性を有していてもよく、有さなくてもよい。中でも、上記連結部材は、フレキシブル性を有することが好ましい。扉体を開閉する際の、扉体の回動の自由度を高めることができるからである。また、ボックスパレットに載置した状態で扉体を開ける際に、ボックスパレットの枠体との干渉を抑制することができるからである。
上記連結部材の材質は、特に限定されないが、上述した物性を有することが可能な材質であることが好ましい。上記連結部材としては、例えば、帆布、不織布等の布類;樹脂シート、繊維樹脂複合部材(ターポリン)のシート、皮革製シート等のシート類;硬質樹脂製ベルト、金属製ベルト等のベルト類;等が挙げられる。上記連結部材は、扉体または箱体における外装材と同じであってもよく、異なってもよい。また、上記連結部材が第1連結部材と第2連結部材とを有する複合部材である場合、上記第1連結部材と上記第2連結部材とは、材質が同じであってもよく異なってもよい。
(3)その他
上記連結部材の数は、1つであってもよく、連結部材の単位当たりの大きさに応じて複数あってもよい。
上記連結部材は、フレキシブル性の有無に応じて、上記連結部材の所望の位置において回動自在とすることができる。上記連結部材は、扉体連結部と側面板連結部との間の所望の位置において回動自在であってもよく、扉体連結部および側面板連結部で回動自在であってもよく、その両方であってもよい。
2.扉体
本実施態様における扉体は、上記箱体の上記前面開口部を開閉する部材である。上記扉体は、断熱パネルを少なくとも有する。
上記扉体は、上記連結部材のフレキシブル性に応じて、上記連結部材の扉体連結部や、扉体連結部と側面板連結部との間の所望の位置において、垂直方向を回動軸として、上記連結部材に対して回動可能である。また、上記連結部材のフレキシブル性に応じて、上記連結部材の側面板連結部や、扉体連結部と側面板連結部との間の所望の位置において、垂直方向を回動軸として、箱体の第1側面板に対して上記連結部材を介して回動可能である。垂直方向とは、箱体の垂直方向、すなわち箱体の上板面および下板面に対する垂直方向をいう。上記扉体は、上記外装材側の面を上記断熱パネル側の面よりも回動軸側にして回動する。
上記扉体は、箱体の前面開口部を塞ぐ部材である。中でも、上記扉体の断熱パネルが、箱体の前面開口部に嵌合可能であることが好ましい。扉体の閉状態において上記扉体の断熱パネルが箱体の前面開口部に嵌め合わされることで、本実施態様の断熱箱の気密性を高めることができるからである。
上記扉体における断熱パネルには、断熱材が用いられる。上記断熱材としては、所望の断熱性を発揮するものであればよく、例えば、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバー、インシュレーションボード等の繊維系断熱材、羊毛、炭化コルク等の天然素材系断熱材、押出法発泡ポリスチレンフォーム(XPS)、ビーズ法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、高発泡ポリエチレンフォーム、フェノールフォーム等の発泡プラスチック系断熱材、真空断熱材等を挙げることができる。
上記真空断熱材は、芯材および芯材を被覆する外被材を有し、内部の気圧が大気圧よりも低い断熱材である。上記芯材としては、例えば、シリカ等の粉体、ウレタンポリマー等の発泡体、グラスウール等の繊維体等、公知の真空断熱材に用いられる芯材の材料と同様とすることができる。また、上記外被材としては、接着層および1つ以上のガスバリア層を少なくとも有する積層体が用いられる。上記ガスバリア層としては、例えば金属箔、樹脂フィルムの片面に金属や無機化合物等からなる無機薄膜が形成された蒸着フィルム等、公知のガスバリア層が挙げられる。また、上記接着層としては、例えばポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の熱溶融性および熱接着性を有する樹脂材料からなるフィルムが挙げられる。上記外被材は、接着層およびガスバリア層の他に、例えば熱溶着層よりもガスバリア層側の最外に保護層等を有していてもよい。
上記断熱パネルに用いられる断熱材は、1つであってもよく、2つ以上であってもよい。中でも、上記断熱パネルは、少なくとも真空断熱材を含むことが好ましい。真空断熱材は小さい板厚で高断熱性を発揮することができるため、箱体の収容空間の内容積を大きくすることができ、断熱箱の断熱性を高めることができるからである。
また、上記断熱パネルは、真空断熱材の単体であってもよいが、第1の押出法発泡ポリスチレンフォーム(XPS)と、真空断熱材と、第2の押出法発泡ポリスチレンフォーム(XPS)と、をこの順で有する複合体であることが好ましい。第1および第2の押出法発泡ポリスチレンフォーム(XPS)で真空断熱材が挟持されることで、真空断熱材による断熱性能と押出法発泡ポリスチレンフォームによる断熱性能の両方を発揮することができるからである。また、断熱パネルを上記の構成とすることで、パネルの形状を保持し、強度や剛性を補うことができるからである。さらに、断熱パネルを上記の構成とすることで、衝撃(特に突き刺し)に弱く寸法・形状自由度の比較的小さい真空断熱材の欠点を補い、真空断熱材を保護すると共に、より寸法精度の高いパネルを形成することができるからである。
上記断熱パネルの大きさおよび板面形状は、箱体の前面開口部の大きさおよび形状に応じて適宜設計することができる。また、上記断熱パネルの厚みは、所望の断熱性を有することが可能であれば特に限定されず、上記断熱パネルの大きさ、形状、使用する断熱材等に応じて適宜設定することができる。
上記断熱パネルの熱伝導率は、本実施態様の断熱箱全体で所望の断熱性を示すことができれば特に限定されず、使用する断熱材や断熱パネルの構造等に応じて適宜設定することができる。
上記扉体は、断熱パネルのみを有していてもよいが、断熱パネルと、上記断熱パネルの外面に設けられ、上記断熱パネルの外寸よりも大きい外装材とを有することが好ましい。
上記箱体の前面開口部と上記扉体の断熱パネルとの隙間を覆うことができ、上記隙間からの外気の出入りを効果的に防ぐことができるからである。上記扉体における外装材としては、断熱パネルを支持可能なものであればよく、例えば樹脂製のシート、布等が挙げられる。上記外装材は、その材質に応じて、ガスバリア性、遮熱性等の任意の物性を有することができる。また、上記外装材は、フレキシブル性を有していてもよく、有さなくてもよい。
上記外装材の厚みは、特に限定されず、上記外装材の材質等に応じて適宜設定することができる。
上記外装材は、上記断熱パネルの外寸よりも大きければよいが、上記箱体の前面開口部を構成する上面板、下面板、および一対の側面板の前面開口部側側面を覆うことが可能な大きさを有することが好ましい。上記外装材がこのような寸法を有することで、上記箱体の前面開口部と上記扉体の断熱パネルとの隙間を十分に覆うことができ、上記隙間からの外気の出入りを効果的に防ぐことができるからである。
上記扉体の閉状態において、上記扉体の外装材は、上記箱体の上面板の前面開口部側側面と固定可能であることが好ましい。扉体の外装材を箱体の上面板の前面開口部側側面に固定して、箱体の収容空間側に扉体が落ち込むのを防ぐことができるからである。上記扉体の外装材と上記箱体の上面板の前面開口部側側面との固定方法としては、特に限定されないが、例えば、上記扉体の外装材の内面および上記箱体の上記上面板の前面開口部側側面が、一方に雄留め具が設けられており、他方に上記雄留め具と対の関係にある雌留め具を設けられており、一対の雄雌留め具により固定する方法が挙げられる。雄雌留め具の具体例については、後述する上記扉体の内面および上記箱体の上記上面板の外面に対で設けられる雄雌留め具の例と同様とすることができる。
後述するように上記箱体の内部が、上記上面板側の第1空間と、上記下面板側の第2空間との2つの空間に区画されている場合、上記扉体が、上記第1空間を開閉するための第1空間用扉部と、上記第2空間を開閉するための第2空間用扉部とに分割可能であることが好ましい。上記扉体が、上記第1空間を開閉するための第1空間用扉部と、上記第2空間を開閉するための第2空間用扉部とに分割可能であるとは、上記扉体が、第1空間用扉部と第2空間用扉部との2つの領域を有し、上記2つの領域がそれぞれ独立して開閉自在であることをいう。すなわち上記第1空間用扉部および上記第2空間用扉部は、それぞれ独立して、上記第1空間の上記第1開口部および上記第2空間の上記第2開口部を開閉することができる。上記扉体がこのような構造を有することで、図8(a)、(b)に例示するように、第1空間10aの第1空間用扉部20aは閉状態のまま、第2空間10bの第2空間用扉部20bのみを開閉することができる。これにより、後述する「B.保温保冷用ボックスパレット」の項で説明するように、本実施態様の断熱箱をボックスパレットに載置した状態で、上記断熱箱に収容される物品の出し入れを行う際に、枠体の一対の側枠の前縁を連結するサイドバーの位置を第1空間側とすることで、上記サイドバーを外さずに、第2空間用扉部のみを開閉することができ、第2空間の第2開口部から物品の出し入れを容易に行うことができる。
第1空間用扉部と第2空間用扉部とに分割可能な扉体としては、第1空間用扉部と第2空間用扉部とが着脱可能な構造を有するもの、例えば、第1空間用扉部および第2空間用扉部が扉部間連結部材により連結されているものが挙げられる。上記連結部材としては、特に限定されず、例えば、面ファスナー、線ファスナー等が挙げられる。中でも断熱性及びコストの観点から面ファスナーが好ましい。第1空間用扉部および第2空間用扉部の連結位置は、本実施態様の断熱箱をボックスパレットに載置したときに、ボックスパレットが有するサイドバーよりも第2空間側となる位置であることが好ましい。
上記扉体は、外面または内面に、例えば取手部、ポケット等の任意の構成を有することができる。
3.箱体
本実施態様における箱体は、上面板、下面板、および複数の側面板を有し、少なくとも一方の側面が上記側面板で構成された前面開口部を有する。複数の側面板のうち、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板(第1側面板)は、連結部材を介して扉体と連結される。
上記箱体は、通常、上面板、下面板、および3つの側面板で構成され、前面開口部を有する平面視で矩形状の直方体または立方体であるが、これに限定されず、側面板の数を適宜設定することができる。上記箱体は、側面板の数に応じた多角柱とすることができ、前面開口部は、側面板の数に応じた平面視形状を有することができる。
上記箱体において、少なくとも上記複数の側面板は、断熱パネルを有する。また、上面板および下面板は、断熱パネルを有していてもよく、有さなくてもよいが、断熱パネルを有することが好ましい。箱体を構成するすべての面板が断熱パネルを有することで、本実施態様の断熱箱の断熱性能を高めることができるからである。上記断熱パネルについては、上記「2.扉体」の項で説明した断熱パネルと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
また、上記複数の側面板は、断熱パネルの外面に外装材が配置されていてもよい。上面板および下面板についても同様である。各面板に設けられる外装材の大きさは、外面を覆うことができる大きさであれば特に限定されない。上記外装材については、上記「2.扉体」の項で説明した外装材と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
上記箱体は、内部に単一の収容空間を有していてもよく、上記箱体の内部が、上記上面板側の第1空間と、上記下面板側の第2空間との2つの空間に区画されていてもよい。
上記第1空間および上記第2空間を区画する区画体は、上記箱体と一体であってもよく、別体であってもよい。区画体と箱体とが一体であるとは、区画体が箱体の一部であることをいい、例えば、図9(a)に例示するように、箱体10の側面板3a、3bと区画体50とが連結している態様が挙げられる。また、区画体と箱体とが別体であるとは、区画体が箱体から独立した部材であることをいい、例えば、図9(b)に例示するように、箱体10の内部に区画体50を有するラックを配置する態様、図示しないが、側面板の内面に設けられたガイドレールに区画体を嵌め込む態様、箱体の上面板の内面から区画体を吊るす態様等が挙げられる。なお、図9(a)、(b)は箱体の内部の一例を示す概略前面図である。
上記区画体は、上記箱体の内部の空間を区画可能なものであればよく、遮蔽性を有していてもよく、通気性を有していてもよい。このような区画体としては、例えば、断熱パネル、仕切板、籠、網、すのこ、帆布や樹脂等のシート等が挙げられる。
上記箱体の内部が、上記上面板側の第1空間と、上記下面板側の第2空間との2つの空間に区画されている場合、上記第1空間および上記第2空間に収容される物品は特に限定されず、それぞれの空間に同一の、または異なる物品を収容することができる。運搬や保管の対象となる物品の出し入れの容易性の観点から、上記第2空間には運搬や保管の対象となる物品を収容することが好ましい。また、断熱箱内の冷却効率の観点から、上記第1空間には保冷剤を収容することが好ましい。上記第1空間に収容された保冷剤で第1空間および第2空間を冷却し、上記第2空間に収容された物品の保冷を行うことができる。
上記箱体の内部が、上記上面板側の第1空間と、上記下面板側の第2空間との2つの空間に区画されている場合、上記前面開口部は、上記第1空間の第1開口部と、上記第2空間の第2開口部とを有することができる。上記第1開口部と上記第2開口部とは、連続していてもよく、非連続であってもよい。
上記箱体は、折り畳み不能であってもよく、折り畳み可能であってもよい。
4.その他
本実施態様の断熱箱は、上記扉体の内面および上記箱体の上記上面板の外面には、一方に雄留め具が設けられており、他方に上記雄留め具と対の関係にある雌留め具が設けられていてもよい。扉体の開状態において、扉体の内面および上面板の外面に有する一対の雄雌留め具で止着することで、扉体の外面を箱体の第1側面板の外面と向かい合わせて、並列配置した状態で固定することができ、扉体の開状態を維持することができるからである。一対の雄雌留め具としては、特に限定されないが、例えば、雄雌面ファスナー、雄雌スナップボタン、雄雌バックル、雄雌ホック等が挙げられる。図10は、箱体10の上面板1の外面に雄留め具60Aとして雄面ファスナー付きのベルトを有し、扉体20の内面、具体的には、断熱パネル11の内面に雌留め具60Bとして雌面ファスナーを有する例を示している。一対の雄雌留め具の数は1つであってもよく、2つ以上であってもよい。
また、本実施態様の断熱箱は、上記箱体の上記上面板の外面に、本実施態様の断熱箱をボックスパレットに載置するときに上記ボックスパレットの枠体に固定するための枠体固定用留め具を有していてもよい。断熱箱をボックスパレットの枠体に固定して、断熱箱の位置ずれや落下を防ぐことができるからである。枠体固定用留め具としては、特に限定されないが、例えば、ベルトの一端が上面板の外面に固定され他端にフックが取り付けられたフック付きベルト等が挙げられる。枠体固定用留め具の数は、1つであってもよく、2つ以上であってもよい。
本実施態様の断熱箱は、上記扉体と、上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板(第1側面板)とが、連結部材を介して上述した態様で連結されることで、扉体の開き角度を大きく取ることができる。上記扉体の開き角度は、例えば90°以上とすることができる。また、上記扉体の開き角度の上限は特に限定されないが、例えば270°とすることができる。上記扉体の開き角度が大きいほど、扉体の開状態において、上記扉体の外面を箱体の第1側面板の外面と向かい合わせて、並列配置することができる。なお、扉体の開き角度とは、扉体の回動方向において箱体の前面開口部と扉体とのなす角度をいう。
B.保温保冷用ボックスパレット
次に、本開示の1実施態様である保温保冷用ボックスパレットについて説明する。本開示の1実施態様である保温保冷用ボックスパレット(以下、本実施態様の保温保冷用ボックスパレットとする。)は、ボックスパレットおよび上記「A.断熱箱」の項で説明した断熱箱を有し、上記ボックスパレットは、台板と、上記台板の第1面に立設され、後枠および上記後枠を介して対向する一対の側枠で構成される平面視でコの字状の枠体と、を有し、上記断熱箱は、平面視で矩形状であり、上記箱体の上記前面開口部が、上記ボックスパレットの正面開口側となるように、上記ボックスパレットに載置されており、上記枠体の上記後枠から上記正面開口までの水平方向の幅は、上記箱体の上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板の水平方向の幅よりも大きい。
図11および図12は、本実施態様の保温保冷用ボックスパレットの一例を示す概略斜視図および平面図である。なお、図11および図12に例示する保温保冷用ボックスパレットは、断熱箱100の扉体20が開状態である。また、図12では、断熱箱の上面板については図示を省略する。本実施態様の保温保冷用ボックスパレット200は、ボックスパレット110および断熱箱100を有する。ボックスパレット110は、台板101と、台板101の第1面に立設され、後枠102bおよび後枠102bを介して対向する一対の側枠101aで構成される平面視でコの字状の枠体102とを有する。ボックスパレット110は、正面および上面が開口している。また、断熱箱100は、平面視で矩形状であり、箱体10の前面開口部Oが、ボックスパレット110の正面開口X側となるように、ボックスパレット110に載置されている。本実施態様の保温保冷用ボックスパレット200において、枠体102の後枠102bから正面開口Xまでの水平方向の幅L4は、箱体10の前面開口部Oの一方の側面を構成する側面板3aの水平方向の幅L5よりも大きい。また、断熱箱100は、扉部20の閉状態において、ボックスパレット110の正面開口Xよりも枠体102に囲まれた領域側(正面開口Xよりも内側)に位置する。図11および図12において説明しない符号については、図1~図10において説明したものと同様である。
本実施態様の保温保冷用ボックスパレットによれば、ボックスパレットに断熱箱を載置した状態で、上記断熱箱の扉体をボックスパレットの枠体を越えて開けることができ、扉体の開き角度を大きくとることが可能である。具体的には、ボックスパレットに載置される断熱箱は、上記「A.断熱箱」の項で説明した構造を有することから、上記断熱材の扉体は、ボックスパレットの枠体で囲まれた領域の外側で、上記連結部材の所望に位置において回動可能である。このため、上記連結部材の扉体連結部で連結された扉体と、上記連結部材の側面板連結部で連結された箱体の側面板とを、ボックスパレットの枠体を介して並列配置することが可能である。これにより、ボックスパレットに断熱箱を載置した状態で、上記断熱箱への物品の出し入れを円滑に行うことができる。
特に、本実施態様の保温保冷用ボックスパレットは、図11で例示するように、ボックスパレット110に載置された断熱箱100の扉体20の開き角度を約270°、すなわち、扉体と上記連結部材の側面板連結部で連結された箱体の側面板とが、ボックスパレットの枠体を介して並列配置可能となる開き角度の開状態とすることができる。このため、本実施態様の保温保冷用ボックスパレットは、載置される断熱箱の扉体を上述した開き角度の開状態にして、複数個を横に並列配置することができる。これにより、例えば冷蔵室内に本実施態様の保温保冷用ボックスパレットを複数個、並列配置して、荷物や商品等の収容物品の断熱箱への出し入れを効率的に行うことができる。また、本実施態様の保温保冷用ボックスパレットは、例えば冷蔵室内において、断熱箱の扉体を上述した開き角度の開状態にして置くことで、断熱箱の内部を効率よく冷やすことができる。
以下、本実施態様の保温保冷用ボックスパレットの各構成について、説明する。
1.断熱箱
本実施態様における断熱箱は、上記「A.断熱箱」の項で説明した断熱箱である。また、本実施態様における断熱箱は、平面視で矩形状であり、上記箱体の上記前面開口部が、上記ボックスパレットの正面開口側となるように、上記ボックスパレットに載置されている。
本実施態様における断熱箱の詳細については、上記「A.断熱箱」の項で説明したため、ここでの説明は省略する。
本実施態様における断熱箱は、扉部の閉状態において、上記ボックスパレットの正面開口よりも枠体に囲まれた領域側(正面開口よりも内側)に位置する。
2.ボックスパレット
本実施態様におけるボックスパレットは、台板と、上記台板の第1面に立設され、後枠および上記後枠を介して対向する一対の側枠で構成される平面視でコの字状の枠体と、を有する。
本実施態様におけるボックスパレットを構成する枠体は、図12に例示するように、後枠102bおよび後枠102bを介して対向する一対の側枠102aで構成され、平面視でコの字状である。上記後枠は、一対の側枠102aの後縁と交差するように配置される。後枠が一対の側枠の後縁と交差するように配置されるとは、後枠が、一対の側枠の後縁と交差関係を有するように配置されることをいい、後枠が一対の側枠の後縁と接触交差していてもよく、後枠が一対の側枠の後縁と接触せずに、空間を空けて交差していてもよい。上記枠体の側枠および後枠は、それぞれ格子状であってもよく、網状であってもよい。
本実施態様におけるボックスパレットを構成する台板は、公知のボックスパレットに用いられる台板(パレット)と同様とすることができる。上記台板は、例えば、第1面に対して垂直方向に位置する側面に、フォークリフト等のフォーク(ツメ)を差し込むための差込口(図11、図13および図15における符号104)を有することができる。なお、後述するように、本実施態様におけるボックスパレットが、キャスターを設けてロールボックスパレットとして用いられる場合、上記台板は上記差込口を有さなくてもよい。
本実施態様において、上記ボックスパレットは、上記枠体の上記後枠から上記正面開口までの水平方向の幅が、上記箱体の上記前面開口部の上記一方の側面を構成する上記側面板(上記箱体における第1側面板)の水平方向の幅よりも大きい。これにより、断熱箱を、扉部の閉状態において、上記ボックスパレットの正面開口よりも内側に位置するように載置可能となる。また、扉部が閉状態である上記断熱箱を載置した状態で、上記ボックスパレットの正面開口に後述するサイドバーを装着することが可能となる。
本実施態様におけるボックスパレットは、台板および枠体に加えて、上記枠体の一対の側枠の前縁を連結するサイドバー(ステーまたはステー棒とも言う。)を有することができる。上記サイドバーは、一端が上記枠体の一方の側枠の前縁に回動自在に連結しており、他端が他方の側枠の前縁に着脱自在に係止可能な部材である。上記サイドバーは、上記他端を上記枠体の他方の側枠の前縁に係止することで、上記枠体の一対の側枠の前縁を所望の高さで連結することができる。これにより上記ボックスパレットの正面開口からの断熱箱の落下およびオーバーハングを抑制することができる。
図13に例示するボックスパレット110は、台板101および台板101の第1面に立設された平面視でコの字状の枠体102、ならびに枠体102の一対の側枠102aの前縁を連結するサイドバー103を有する。
上記サイドバーの位置は、特に限定されないが、断熱箱が図8(a)、(b)に例示した構造を有する場合、サイドバーの位置が箱体の第1空間側であることが好ましい。図8(a)、(b)に例示した断熱箱の構造とは、すなわち、断熱箱における上記箱体の内部が、上記上面板側の第1空間と、上記下面板側の第2空間との2つの空間に区画されており、上記扉体が、上記第1空間を開閉するための第1空間用扉部と、上記第2空間を開閉するための第2空間用扉部とに分割可能である構造をいう。上記構造の断熱箱は、扉体が、第1空間用扉部と第2空間用扉部とに分割可能であるため、図13で例示するように、サイドバー103の位置を箱体10の第1空間10a側とすることで、上記サイドバーで上記枠体の一対の側枠の前縁を連結したまま、上記断熱箱の第2空間のみ開閉を行うことができる。
その他、本実施態様におけるボックスパレットの構造や材質等については、公知のボックスパレットと同様とすることができる。
3.その他
本実施態様の保温保冷用ボックスパレットは、保冷保温が要求される物品の収容、保管および搬送に広く用いることができる。本実施態様の保温保冷用ボックスパレットの用途としては、特に限定されないが、例えば建築物、自動車、鉄道車両、船舶、航空機、電化製品、物流関連における保温保冷手段および搬送手段として用途が挙げられる。
C.保温保冷用ロールボックスパレット
次に、本開示の1実施態様である保温保冷用ロールボックスパレットについて説明する。本開示の1実施態様である保温保冷用ロールボックスパレット(以下、本実施態様の保温保冷用ロールボックスパレットとする。)は、上記「B.保温保冷用ボックスパレット」の項で説明した保温保冷用ボックスパレットと、上記保温保冷用ボックスパレットの、上記台板の上記第1面と対向する第2面側に設けられたキャスターと、を有する。
図14は、本実施態様の保温保冷用ロールボックスパレットの一例を示す概略斜視図である。本実施態様の保温保冷用ロールボックスパレット300は、図13で例示した保温保冷用ボックスパレット200の、台板101の第1面と対向する第2面側に設けられたキャスター111を有する。なお、台板101の第2面側にキャスター111を有するボックスパレット110は、ロールボックスパレット120と呼ばれる。
本実施態様の保温保冷用ロールボックスパレットが奏する効果等については、上記「B.保温保冷用ボックスパレット」の項で説明した効果等と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本実施態様における保温保冷用ボックスパレットについては、上記「B.保温保冷用ボックスパレット」の項で説明したため、ここでの説明は省略する。なお、本実施態様の保温保冷用ロールボックスパレットにおいて、ボックスパレットの台板は、第1面に対して垂直方向に位置する側面に、フォークリフト等のフォーク(ツメ)を差し込むための差込口を有さなくてもよい。
また、本実施態様におけるキャスターの構造や材質等については、公知のロールボックスパレットと同様とすることができる。通常、本実施態様の保温保冷用ロールボックスパレットは、キャスターを複数個有するが、その個数は特に限定されない。
本実施態様の保温保冷用ロールボックスパレットの用途については、上記「B.保温保冷用ボックスパレット」の項で説明した用途と同様とすることができる。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示の技術的範囲に包含される。
1 … 上面板
2 … 下面板
3、3a、3b、3c … 側面板
10 … 箱体
10a … 第1空間
10b … 第2空間
11 … 断熱パネル
12 … 外装材
20 … 扉体
20a … 第1空間用扉部
20b … 第2空間用扉部
30 … 連結部材
30a … 扉体連結部
30b … 側面板連結部
31 … 第1連結部
32 … 第2連結部
O … 前面開口部
60A … 雄留め具
60B … 雌留め具
100 … 断熱箱
101 … 台座
102 … 枠体
110 … ボックスパレット
111 … キャスター
120 … ロールボックスパレット
200 … 保温保冷用ボックスパレット
300 … 保温保冷用ロールボックスパレット
X … ボックスパレットの正面開口

Claims (9)

  1. 上面板、下面板、および複数の側面板を有し、少なくとも一方の側面が前記側面板で構成された前面開口部を有する箱体と、
    前記箱体の前記前面開口部を開閉する扉体と、を有し、
    前記複数の側面板および前記扉体は、断熱パネルを有し、
    前記扉体と、前記前面開口部の前記一方の側面を構成する前記側面板とが、連結部材を介して連結されている断熱箱であって、
    前記連結部材は、一端側の扉体連結部で、前記扉体の外面と連結し、他端側の側面板連結部で、前記前面開口部の前記一方の側面を構成する前記側面板と連結し、
    前記扉体連結部は、前記扉体の閉状態の際に、前記連結部材に連結された前記側面板の外面から水平方向に間隔を空けて位置し、
    前記間隔は、前記扉体が閉状態の際の、前記連結部材に連結された前記側面板の外面から前記扉体の前記断熱パネルの前記側面板側の側面までの間隔よりも大きく、
    前記扉体は、前記扉体が閉状態の際の、前記連結部材の前記側面板外面から前記扉体連結部側に離れた位置を回転軸として回動可能である、断熱箱。
  2. 前記扉体の前記断熱パネルは、前記前面開口部に嵌合可能である、請求項1に記載の断熱箱。
  3. 前記扉体は、前記断熱パネルと、前記断熱パネルの外面に設けられ、前記断熱パネルの外寸よりも大きい外装材と、を有し、
    前記扉体連結部は、前記外装材の外面と連結する、請求項1または請求項2に記載の断熱箱。
  4. 前記連結部材は、前記扉体連結部を有する第1連結部材と、前記側面板連結部を有する第2連結部材と、を有し、前記第1連結部材と前記第2連結部材とが、着脱自在に連結した複合部材である、請求項1から請求項3までのいずれか一項の請求項に記載の断熱箱。
  5. 前記扉体の内面および前記箱体の前記上面板の外面には、一方に雄留め具が設けられており、他方に前記雄留め具と対の関係にある雌留め具が設けられている、請求項1から請求項4までのいずれか一項の請求項に記載の断熱箱。
  6. 前記箱体の内部が、前記上面板側の第1空間と、前記下面板側の第2空間との2つの空間に区画されている、請求項1から請求項5までのいずれか一項の請求項に記載の断熱箱。
  7. 前記扉体が、前記第1空間を開閉するための第1空間用扉部と、前記第2空間を開閉するための第2空間用扉体とに分割可能である、請求項6に記載の断熱箱。
  8. ボックスパレットおよび請求項1から請求項7までのいずれか一項の請求項に記載の断熱箱を有し、
    前記ボックスパレットは、台板と、前記台板の第1面に立設され、後枠および前記後枠を介して対向する一対の側枠で構成される平面視でコの字状の枠体と、を有し、
    前記断熱箱は、平面視で矩形状であり、前記箱体の前記前面開口部が、前記ボックスパレットの正面開口側となるように、前記ボックスパレットに載置されており、
    前記枠体の前記後枠から前記正面開口までの水平方向の幅は、前記箱体の前記前面開口部の前記一方の側面を構成する前記側面板の水平方向の幅よりも大きい、保温保冷用ボックスパレット。
  9. 請求項8に記載の保温保冷用ボックスパレットと、前記保温保冷用ボックスパレットの、前記台板の前記第1面と対向する第2面側に設けられたキャスターと、を有する、保温保冷用ロールボックスパレット。
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