JP3219140U - 折り畳み式断熱パネル - Google Patents

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【課題】断熱性能が極めて高く、冷蔵・冷凍倉庫等の間仕切りや出入り口に用いる場合には軟質のカーテンのように開口間口を大きく自在に設けることができる折り畳み式断熱パネルを提供する。【解決手段】折り畳み式断熱パネルは、複数の長方形の板状の断熱材20が折り畳み方向に並列配置された状態で、Al層を含む2枚のシートの貼り合わせにより形成された偏平な袋に封入されている。一方のシート11は断熱材の第1主面の少なくとも周辺部に密着し、他方のシートは断熱材の第2主面の少なくとも周辺部に密着している。2枚のシートは断熱材の折り畳み方向に垂直な第1側面および第2側面の近傍で互いに縫い合わせられて縫い目30が形成され、第1側面の近傍の縫い目は断熱材の第2主面と第1側面との間の辺に沿って延在し、第2側面の近傍の縫い目は断熱材の第1主面と第2側面との間の辺に沿って延在する。【選択図】図1

Description

この考案は、折り畳み式断熱パネルに関し、例えば、冷蔵・冷凍倉庫等の庫内の空間の間仕切りに用いられる断熱アコーディオンカーテンに適用して好適なものである。
冷蔵・冷凍倉庫等は、密閉空間に間仕切りされた庫内の温度を空調により一定に保つために、断熱パネルを挟んだ金属板を建て込んだ固定壁に対し、庫内への出入り口・貨物搬入搬出口を軟質の断熱綿入りシートの所謂断熱カーテン(例えば、特許文献1参照。)で仕切ることが行われている。この断熱カーテンは、アコーディオンのように開閉できて、開けた時には大きな開口間口が得られることからフォークリフトの出入りも可能となり、施工もカーテンレール取り付けの簡便さであるといった長所を有するが、カーテンとしての厚みに限界があるため、固定パネルに対し、断熱性能が劣っていた。
一方、出入り口を断熱パネルにより形成する場合には、数枚の大きな幅のパネル内包扉のスライド開閉式扉・上下開閉式扉となるため、開閉間口も自由に取れず、後からの間仕切により小空間を形成するためには設計段階にまで戻らざるを得ず、施工コストも高価となっていた。このため、大きな庫内を小さく有効に、かつ省エネに間仕切るには難点があった。
さらに、冷蔵・冷凍倉庫の庫内壁は熱伝導の良い金属板により形成されるが、結露・着霜の除去に多くの時間と手間を要する。すなわち、冷凍倉庫における金属壁仕様は防霜問題を抱える宿命であった。
実願昭55−34436号(実開昭56−135228号)のマイクロフィルム
冷蔵・冷凍倉庫等においては、冷蔵・冷凍温度の違い、荷主の多様化、多品種少量在庫等、庫内の小分割化のニーズは多い。
しかしながら、本考案者の知る限り、これまで、断熱性能が高く、冷蔵・冷凍倉庫等の出入り口に用いた場合にアコーディオンカーテンのように使用できて開口間口を自在に取ることができ、間仕切りを簡単に行うことができ、庫内壁等の壁材に用いても結露・着霜の問題がない断熱パネルは提案されていない。
そこで、この考案が解決しようとする課題は、断熱性能が極めて高く、冷蔵・冷凍倉庫等の間仕切りや出入り口に用いる場合には軟質のカーテンのように開口間口を大きく自在に設けることができ、冷蔵・冷凍倉庫等の庫内の壁材に用いた場合には結露・着霜の問題がなく、屋内屋外を問わず使用することができ、コンパクトに折り畳むことができるため持ち運びや保管も容易である断熱アコーディオンカーテン等の折り畳み式断熱パネルを提供することである。
上記課題を解決するために、この考案は、
複数の長方形の板状の断熱材が折り畳み方向に並列配置された状態で、中間層として少なくとも一層のアルミニウム層を含む第1シートおよび第2シートの貼り合わせにより形成された偏平な袋に封入され、
上記第1シートは少なくとも、それぞれの上記断熱材の第1主面の少なくとも周辺部に密着し、上記第2シートは少なくとも、それぞれの上記断熱材の第2主面の少なくとも周辺部に密着し、
上記第1シートおよび上記第2シートはそれぞれの上記断熱材の折り畳み方向に垂直な第1側面および第2側面の近傍で互いに縫い合わせられて縫い目が形成され、上記第1側面の近傍の上記縫い目は上記断熱材の上記第2主面と上記第1側面との間の辺に沿って延在するとともに、上記第2側面の近傍の上記縫い目は上記断熱材の上記第1主面と上記第2側面との間の辺に沿って延在する折り畳み式断熱パネルである。
断熱材としては、基本的にはどのようなものを用いてもよく、折り畳み式断熱パネルに要求される仕様や用途等に応じて適宜選ばれるが、具体的には、例えば、フェノール樹脂を原料とするフォーム(例えば、旭化成建材株式会社製の商品名「ネオマフォーム」)、セルローズファイバー、鉱物系のグラスウール、プラスチック系の硬質ウレタンフォーム、ポリスチレンフォーム等である。断熱材のサイズ(各辺の長さ、厚さ)も、折り畳み式断熱パネルに要求される仕様や用途等に応じて適宜選ばれる。
第1シートおよび第2シートの層構造は必要に応じて選ばれるが、典型的には、第1シートおよび第2シートの一方の主面がポリエチレンテレフタレート(PET)層により形成され、他方の主面が接着フィルムにより形成される。また、第1シートおよび第2シートは、好適には、中間層として熱により収縮可能な層、例えば打ち込み繊維クロスからなるものを含む。
折り畳み式断熱パネルは、特に用途は限定されず、断熱が必要な箇所に用いられるものであれば基本的にはどのようなものであってもよいが、例えば、断熱アコーディオンカーテン、断熱マット、断熱カバー等である。特に断熱アコーディオンカーテンの場合には、折り畳み方向に垂直な方向の袋のそれぞれの断熱材に対応する一方の端部に断熱アコーディオンカーテンをカーテンレールに取り付ける際に用いられるはとめが形成され、必要に応じて、折り畳み方向に垂直な方向の袋の他方の端部にスカートが形成される。
この考案によれば、中間層として少なくとも一層のアルミニウム層を含む第1シートおよび第2シートにより被覆された断熱材が断熱パネルとなり、第1シートおよび第2シートにより断熱材は外気から遮蔽されるため、断熱性能が極めて高い。また、この複数の断熱パネルは折り畳むことができるため、断熱アコーディオンカーテンとして使用することができる。このため、冷蔵・冷凍倉庫等の間仕切りや出入り口に用いる場合には軟質のカーテンのように開口間口を大きく自在に設けることができる。また、第1シートおよび第2シートは中間層としてアルミニウム層を含むものの、表面には金属を用いる必要がないため、冷蔵・冷凍倉庫等の庫内の壁材に用いた場合に結露・着霜の問題がない。また、この折り畳み式断熱パネルは、中間層として少なくとも一層のアルミニウム層を含む第1シートおよび第2シートにより被覆されているため、屋内屋外を問わず使用することができる。さらに、この折り畳み式断熱パネルは、コンパクトに折り畳むことができるため、持ち運びや保管も容易である。
一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンを示す正面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンを示す上面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンを示す底面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンを示す右側面図である。 図1の5−5線に沿っての断面図である。 図1の6−6線に沿っての断面図である。 図5の一部を拡大した断面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンに用いられるシートの具体例としてのPET−Alシートの断面構造を示す断面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンを少し折り畳んだ状態を示す平面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンを完全に折り畳んだ状態を示す平面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンをカーテンレールに取り付けた状態を示す正面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンをカーテンレールに取り付けた状態でほぼ折り畳んだ状態を示す正面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンをカーテンレールに取り付けた状態でほぼ折り畳んだ状態を示す平面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンの製造方法を示す平面図および断面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンの製造方法を示す平面図および断面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンの製造方法を示す平面図および断面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンの製造方法を示す平面図および断面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンの製造方法を示す正面図である。 一実施の形態による断熱アコーディオンカーテンの製造方法を示す正面図である。
以下、考案を実施するための形態(以下「実施の形態」とする)について説明する。
〈一実施の形態〉
[断熱アコーディオンカーテン]
図1〜図6は一実施の形態による断熱アコーディオンカーテン1の展開状態を示し、図1は正面図、図2は上面図、図3は底面図(下面図)、図4は右側面図、図5は図1の5−5線に沿っての断面図(横断面図)、図6は図1の6−6線に沿っての断面図(縦断面図)である。図7に断熱アコーディオンカーテン1の横断面を拡大して示す。図1〜図7に示すように、この断熱アコーディオンカーテン1は、二枚のシート11、12の貼り合わせにより形成された偏平な袋の内部に複数の長方形の板状の断熱材20が折り畳み方向に並列配置された状態で封入されたものであり、全体として長方形の形状を有する。シート11、12は、保護層となるプラスチックフィルム(例えば、PET層)と低密度ポリエチレン等からなる接着フィルムとの間に、少なくとも一層のアルミニウム層、打ち込み繊維クロス(基布)およびこれらの層を相互に接着するためのポリエチレン等からなるバインダーを含むものである。ここでは、一例として、断熱材20が4つの場合について説明するが、断熱材20の数はこれに限定されるものではなく、必要に応じて選ばれる。これらの断熱材20は長辺を互いに平行にしてかつ互いにほぼ密接した状態で配置されている。シート11、12により断熱材20が被覆されたものが断熱パネルP1 〜P4 を構成する。シート11は、それぞれの断熱材20の第1主面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)し、好適には折り畳み方向に垂直な第1側面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)あるいはほぼ密着している。また、シート12は、それぞれの断熱材20の第2主面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)し、好適には折り畳み方向に垂直な第2側面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)あるいはほぼ密着している。また、シート11、12の上部、下部および両側部は接着(熱接着を含む)、熱圧着、溶着等されている。この結果、シート11、12からなる袋の内部に断熱材20が密封されている。このため、断熱材20はシート11、12により外気から遮蔽されている。シート11、12は、それぞれの断熱材20の第1側面および第2側面の近傍でミシン等により互いに縫い合わせられて縫い目30が形成され、この縫い目30に沿ってシート11、12が互いに密着している。この場合、第1側面の近傍の縫い目30は断熱材20の第2主面と第1側面との間の辺に沿って延在するとともに、第2側面の近傍の縫い目30は断熱材20の第1主面と第2側面との間の辺に沿って延在する。この結果、断熱パネルP1 〜P4 のそれぞれは、縫い目30を中心軸として回転することができるため、折り畳むことができるようになっている。縫い目30は図1のシート11、12の上部の端と下部の端との間に亘って形成されている。接着(熱接着を含む)、熱圧着、溶着等されたシート11、12の上部は前方に折り返されている。そして、この折り返し部のシート11、12と折り返し部の下部のシート11、12とを貫通して、カーテンレールにこの断熱アコーディオンカーテンを取り付けるための吊り具(所謂ランナー)を取り付けるための金属製のはとめ40が取り付けられている。はとめ40は各断熱材20の上方に形成されている。一方、シート11の下部の前面には、この下部の辺に沿って細長い長方形状のスカート50が取り付けられている。スカート50は、ミシン等でシート11、12と一緒に縫い合わせることでシート11、12に固定されている。符号60は縫い目を示す。スカート50の高さは、例えば、カーテンレールにこの断熱アコーディオンカーテン1を取り付けた状態でスカート50の下端がこの断熱アコーディオンカーテン1を設置する部屋の床面や地面等に接触して隙間が発生しないように選ばれるが、これに限定されるものではない。
図8はシール11、12としてPET−Alシートを用いた場合の層構造を示す。図8に示すように、PET−Alシートは、上から下に向かって順に、PET層71、Al蒸着膜72、バインダー73、Al箔74、バインダー75、打ち込み繊維クロス(基布)76、バインダー77および接着フィルム78が積層された構造を有する。バインダー73、75、77は例えばポリエチレンフィルムからなる。接着フィルム78は例えば低密度ポリエチレンからなる。
図9はこの断熱アコーディオンカーテン1を少し折り畳んだ状態、図10はこの断熱アコーディオンカーテン1を完全に折り畳んだ状態を示す。
[断熱アコーディオンカーテンの設置方法]
この断熱アコーディオンカーテン1の設置方法について説明する。図11に示すように、この断熱アコーディオンカーテン1を設置する部屋(例えば、冷蔵・冷凍倉庫等の庫内)の互いに対向する壁81と壁82との間の天井83にカーテンレール90を取り付ける。図11は断熱アコーディオンカーテン1を展開した状態(出入り口を閉めた状態)を示す。カーテンレール90にはこのカーテンレール90内をスライド可能に吊り具50が取り付けられている。そして、断熱アコーディオンカーテン1の上部のはとめ40をそれぞれ吊り具50に取り付ける。こうして断熱アコーディオンカーテン1がカーテンレール90に取り付けられる。断熱アコーディオンカーテン1とカーテンレール90との間の隙間は、必要に応じて、例えばカーテンレール90にこの隙間を塞ぐ布等を取り付けることにより塞ぐことができる。
[断熱アコーディオンカーテンの使用方法]
この断熱アコーディオンカーテン1の使用方法は一般的なアコーディオンカーテンと同様である。すなわち、例えば、断熱アコーディオンカーテン1の一部または全部を開ける場合は、図11に示す状態で断熱アコーディオンカーテン1の閉じる側を手で持ってをほぼ完全に折り畳んで壁81側または壁82側に寄せる。図12および図13は断熱アコーディオンカーテン1を壁82側に寄せた状態を示す正面図および平面図である。一般的には、断熱アコーディオンカーテン1を片開きとする場合、断熱アコーディオンカーテン1の一方の側部のシート11、12の貼り合わせ部を直角に折り曲げて例えば壁82に固定するとともに、断熱アコーディオンカーテン1の他方の側部のシート11、12を挟む上下方向に延びる間仕切りポールを取り付け、壁81にはこの間仕切りポールを受けるフラットバーを取り付け、間仕切りポールに取り付けられたマグネットにより間仕切りポールがフラットバーに磁力により結合することができるようにする。間仕切りポールには、一般的には、取っ手が取り付けられ、断熱アコーディオンカーテン1の開閉時にこの取っ手を手で握って断熱アコーディオンカーテン1を開閉することができるようになっている。
[断熱アコーディオンカーテンの製造方法]
この断熱アコーディオンカーテン1の製造方法の一例を説明する。
図14AおよびBに示すように、製造しようとする断熱アコーディオンカーテン1より少し広い二枚のシート11、12を用意し、それらの接着フィルム側を内側にして互いに重ね合わせる。この時点では、接着フィルムは接着性がないため、シート11、12が互いに接着することはない。
次に、図15AおよびBに示すように、シート11、12をミシン等で等間隔で互いに平行な直線状に縫い合わせる。こうして形成される縫い目30の間隔は、断熱材20の幅をw、厚さをtとしたとき、w+tとする。
次に、図16AおよびBに示すように、一つの縫い目30とその隣の縫い目30との間のシート11、12同士を離し、断熱材20を挿入する幅w、厚さtの長方形の断面形状を有する空間60を形成する。
次に、図17AおよびBに示すように、それぞれの空間60に断熱材20を挿入する。その際、シート11、12は多少の伸縮性があるため、空間60に断熱材20をほぼ隙間なく収めることができる。
次に、図18に示すように、シート11、12の上部、下部および両側部を接着フィルムが溶融する温度に加熱して熱接着により貼り合わせた後、シート11、12の上部を前方に一定幅折り返す。
次に、図18に示す状態、および/または、縫い目30を中心軸としてシート11、12で覆われた断熱材20を折り畳んだ状態で、シート11、12を打ち込み繊維クロス、バインダー等が熱収縮を起こす温度(例えば、120℃〜130℃)に加熱して打ち込み繊維クロス、バインダー等を熱収縮させる。これによって、シート11を、それぞれの断熱材20の第1主面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)させることができ、折り畳み方向に垂直な第1側面の少なくとも周辺部にも密着(あるいは接着)あるいはほぼ密着させることができるとともに、シート12を、それぞれの断熱材20の第2主面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)させることができ、折り畳み方向に垂直な第2側面の少なくとも周辺部にも密着(あるいは接着)あるいはほぼ密着させることができる。
次に、図19に示すように、シート11、12の折り返し部にはとめ40を形成するとともに、シート11、12の下部にミシン等によりスカート50を縫い付ける。
以上のように、この一実施の形態によれば、断熱性能が極めて高い断熱パネルが折り畳み自在に複数、並列配置された断熱アコーディオンカーテン1を実現することができる。この断熱アコーディオンカーテン1は、冷蔵・冷凍倉庫等の間仕切りや出入り口に用いる場合には軟質のカーテンのように開口間口を大きく自在に設けることができる。また、シート11、12は、中間層としてアルミニウム層を含むものの、表面はPET等のプラスチックフィルムであって金属面ではないため、冷蔵・冷凍倉庫等の庫内の壁材に用いた場合に結露・着霜の問題がない。また、この断熱アコーディオンカーテン1は、中間層として少なくとも一層のアルミニウム層を含むシート11、12により被覆されているため防水性が高く、雨等にも耐性があり、屋内のみならず屋外でも使用することができる。さらに、この断熱アコーディオンカーテン1は、コンパクトに折り畳むことができるため、持ち運びや保管も容易である。また、断熱アコーディオンカーテン1の表面はシート11、12を構成するPET等のプラスチックフィルムであるため、防汚性能に優れ、衛生的であり、清掃も容易であり、表面が平滑であり手で触れたりした時にも安全である。また、この断熱アコーディオンカーテン1は軽量に構成することができる。
以上、この考案の実施の形態について具体的に説明したが、この考案は上述の実施の形態に限定されるものではなく、この考案の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態において挙げた数値、構成、形状、材料、方法等はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構成、形状、材料、方法等を用いてもよい。
11、12…シート、20…断熱材、30…縫い目、40…はとめ、50…スカート、60…縫い目、71…PET層、72…Al蒸着膜、73…バインダー、74…Al箔、75…バインダー、76…打ち込み繊維クロス、77…バインダー、78…接着フィルム、81、82…壁、83…天井、90…カーテンレール、91…吊り具、100…空間、P1 〜P4 …断熱パネル
上記課題を解決するために、この考案は、
複数の長方形の板状の断熱材が折り畳み方向に並列配置された状態で、中間層として少なくとも一層のアルミニウム層を含む第1シートおよび第2シートの貼り合わせにより形成された偏平な袋に封入され、
上記第1シートは少なくとも、それぞれの上記断熱材の第1主面の少なくとも周辺部に密着し、上記第2シートは少なくとも、それぞれの上記断熱材の第2主面の少なくとも周辺部に密着し、
上記第1シートおよび上記第2シートはそれぞれの上記断熱材の折り畳み方向に垂直な第1側面および第2側面の近傍で互いに縫い合わせられて縫い目が形成され、一つ置きの上記断熱材に対して、上記第1側面の近傍の上記縫い目は上記断熱材の上記第2主面と上記第1側面との間の辺に沿って延在するとともに、上記第2側面の近傍の上記縫い目は上記断熱材の上記第1主面と上記第2側面との間の辺に沿って延在する折り畳み式断熱パネルである。
〈一実施の形態〉
[断熱アコーディオンカーテン]
図1〜図6は一実施の形態による断熱アコーディオンカーテン1の展開状態を示し、図1は正面図、図2は上面図、図3は底面図(下面図)、図4は右側面図、図5は図1の5−5線に沿っての断面図(横断面図)、図6は図1の6−6線に沿っての断面図(縦断面図)である。図7に断熱アコーディオンカーテン1の横断面を拡大して示す。図1〜図7に示すように、この断熱アコーディオンカーテン1は、二枚のシート11、12の貼り合わせにより形成された偏平な袋の内部に複数の長方形の板状の断熱材20が折り畳み方向に並列配置された状態で封入されたものであり、全体として長方形の形状を有する。シート11、12は、保護層となるプラスチックフィルム(例えば、PET層)と低密度ポリエチレン等からなる接着フィルムとの間に、少なくとも一層のアルミニウム層、打ち込み繊維クロス(基布)およびこれらの層を相互に接着するためのポリエチレン等からなるバインダーを含むものである。ここでは、一例として、断熱材20が4つの場合について説明するが、断熱材20の数はこれに限定されるものではなく、必要に応じて選ばれる。これらの断熱材20は長辺を互いに平行にしてかつ互いにほぼ密接した状態で配置されている。シート11、12により断熱材20が被覆されたものが断熱パネルP1 〜P4 を構成する。シート11は、それぞれの断熱材20の第1主面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)し、好適には折り畳み方向に垂直な第1側面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)あるいはほぼ密着している。また、シート12は、それぞれの断熱材20の第2主面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)し、好適には折り畳み方向に垂直な第2側面の少なくとも周辺部に密着(あるいは接着)あるいはほぼ密着している。また、シート11、12の上部、下部および両側部は接着(熱接着を含む)、熱圧着、溶着等されている。この結果、シート11、12からなる袋の内部に断熱材20が密封されている。このため、断熱材20はシート11、12により外気から遮蔽されている。シート11、12は、それぞれの断熱材20の第1側面および第2側面の近傍でミシン等により互いに縫い合わせられて縫い目30が形成され、この縫い目30に沿ってシート11、12が互いに密着している。この場合、一つ置きの断熱材20に対して、第1側面の近傍の縫い目30は断熱材20の第2主面と第1側面との間の辺に沿って延在するとともに、第2側面の近傍の縫い目30は断熱材20の第1主面と第2側面との間の辺に沿って延在する。この結果、断熱パネルP1 〜P4 のそれぞれは、縫い目30を中心軸として回転することができるため、折り畳むことができるようになっている。縫い目30は図1のシート11、12の上部の端と下部の端との間に亘って形成されている。接着(熱接着を含む)、熱圧着、溶着等されたシート11、12の上部は前方に折り返されている。そして、この折り返し部のシート11、12と折り返し部の下部のシート11、12とを貫通して、カーテンレールにこの断熱アコーディオンカーテンを取り付けるための吊り具(所謂ランナー)を取り付けるための金属製のはとめ40が取り付けられている。はとめ40は各断熱材20の上方に形成されている。一方、シート11の下部の前面には、この下部の辺に沿って細長い長方形状のスカート50が取り付けられている。スカート50は、ミシン等でシート11、12と一緒に縫い合わせることでシート11、12に固定されている。符号60は縫い目を示す。スカート50の高さは、例えば、カーテンレールにこの断熱アコーディオンカーテン1を取り付けた状態でスカート50の下端がこの断熱アコーディオンカーテン1を設置する部屋の床面や地面等に接触して隙間が発生しないように選ばれるが、これに限定されるものではない。
[断熱アコーディオンカーテンの使用方法]
この断熱アコーディオンカーテン1の使用方法は一般的なアコーディオンカーテンと同様である。すなわち、例えば、断熱アコーディオンカーテン1の一部または全部を開ける場合は、図11に示す状態で断熱アコーディオンカーテン1の閉じる側を手で持っほぼ完全に折り畳んで壁81側または壁82側に寄せる。図12および図13は断熱アコーディオンカーテン1を壁82側に寄せた状態を示す正面図および平面図である。一般的には、断熱アコーディオンカーテン1を片開きとする場合、断熱アコーディオンカーテン1の一方の側部のシート11、12の貼り合わせ部を直角に折り曲げて例えば壁82に固定するとともに、断熱アコーディオンカーテン1の他方の側部のシート11、12を挟む上下方向に延びる間仕切りポールを取り付け、壁81にはこの間仕切りポールを受けるフラットバーを取り付け、間仕切りポールに取り付けられたマグネットにより間仕切りポールがフラットバーに磁力により結合することができるようにする。間仕切りポールには、一般的には、取っ手が取り付けられ、断熱アコーディオンカーテン1の開閉時にこの取っ手を手で握って断熱アコーディオンカーテン1を開閉することができるようになっている。

Claims (7)

  1. 複数の長方形の板状の断熱材が折り畳み方向に並列配置された状態で、中間層として少なくとも一層のアルミニウム層を含む第1シートおよび第2シートの貼り合わせにより形成された偏平な袋に封入され、
    上記第1シートは少なくとも、それぞれの上記断熱材の第1主面の少なくとも周辺部に密着し、上記第2シートは少なくとも、それぞれの上記断熱材の第2主面の少なくとも周辺部に密着し、
    上記第1シートおよび上記第2シートはそれぞれの上記断熱材の折り畳み方向に垂直な第1側面および第2側面の近傍で互いに縫い合わせられて縫い目が形成され、上記第1側面の近傍の上記縫い目は上記断熱材の上記第2主面と上記第1側面との間の辺に沿って延在するとともに、上記第2側面の近傍の上記縫い目は上記断熱材の上記第1主面と上記第2側面との間の辺に沿って延在する折り畳み式断熱パネル。
  2. 上記第1シートおよび上記第2シートの一方の主面がポリエチレンテレフタレート層により形成され、他方の主面が接着フィルムにより形成されている請求項1記載の折り畳み式断熱パネル。
  3. 上記第1シートおよび上記第2シートは中間層として熱により収縮可能な層を有する請求項1または2記載の折り畳み式断熱パネル。
  4. 上記熱により収縮可能な層が打ち込み繊維からなる請求項3記載の折り畳み式断熱パネル。
  5. 上記折り畳み式断熱パネルが断熱アコーディオンカーテンである請求項1〜4のいずれか一項記載の折り畳み式断熱パネル。
  6. 折り畳み方向に垂直な方向の上記袋のそれぞれの上記断熱材に対応する一方の端部に上記断熱アコーディオンカーテンをカーテンレールに取り付ける際に用いられるはとめが形成されている請求項5記載の折り畳み式断熱パネル。
  7. 折り畳み方向に垂直な方向の上記袋の他方の端部にスカートが形成されている請求項5または6記載の折り畳み式断熱パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112840920A (zh) * 2021-01-14 2021-05-28 吕梁学院 一种大跨度智能温室的内保温装置的折叠帘保温结构
JP2022546188A (ja) * 2019-07-10 2022-11-04 スノーセキュア オーイー 断熱性のある雪貯蔵所を提供する方法及び機器

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