JP7259990B2 - 誘電体導波管フィルタ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の誘電体導波管共振器を備えて構成される誘電体導波管フィルタに関する。
複数の誘電体導波管共振器を有する誘電体導波管フィルタは、例えば特許文献1に開示されている。この特許文献1に記載の誘電体導波管フィルタは、隣接する誘電体導波管共振器同士が結合するように、共振器間に結合部が構成されている。
特許文献1に示されるような、複数の誘電体導波管共振器が配列されて、隣接する誘電体導波管共振器同士が結合する誘電体導波管フィルタにおいては、信号伝搬の主経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士が結合するとともに、主経路の順での複数の誘電体導波管共振器を飛び越して結合させる副経路を構成することができる。
国際公開第2018/012294号
従来、通過帯域の低域側と高域側の減衰量を確保するため、必要な段数だけ、複数の誘電体導波管共振器が多段接続されている。また、信号伝搬の主経路とは別に副経路を設けて、所定の誘電体導波管共振器同士を、いわゆる「飛び越し結合」させて、通過域の低域側又は高域側に減衰極を形成することも行われている。
しかし、所定の減衰量を確保するために共振器の段数を多くするほど、通過帯域における挿入損失が増大してしまう。また、全体のサイズが大型化してしまう。
そこで、本発明の目的は、少ない共振器の段数で、通過域から減衰域にかけての減衰特性を急峻にした誘電体導波管フィルタを提供することにある。
本開示の一例としての誘電体導波管フィルタの構成を列挙すると次のとおりである。
(a)誘電体導波管フィルタは、複数の誘電体導波管共振器と、主結合部と、副結合部と、を備える。
(b)各誘電体導波管共振器は、互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、をそれぞれ有する。
(c)主結合部は、信号伝搬の主経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に設けられ、副結合部は、信号伝搬の副経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に設けられる。
(d)前記複数の誘電体導波管共振器の一部又は全部は、前記第1主面に対して垂直方向に延びる内部導体を備える。
(e)前記複数の誘電体導波管共振器は、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第1組の誘電体導波管共振器、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第2組の誘電体導波管共振器、及び前記内部導体を有するトラップ共振器用の誘電体導波管共振器で構成される。
(f)前記第1組における終段の誘電体導波管共振器と前記第2組における初段の誘電体導波管共振器との間には前記主結合部が設けられている。
(g)前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器から1つ手前の誘電体導波管共振器と前記第2組の初段の誘電体導波管共振器から1つ後段の誘電体導波管共振器との間に設けられている。
(h)前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器及び前記第2組の初段の誘電体導波管共振器に結合する誘電体導波管共振器である。
また、本開示の一例としての誘電体導波管フィルタの構成を列挙すると次のとおりである。
(a)誘電体導波管フィルタは、複数の誘電体導波管共振器と、主結合部と、副結合部と、を備える。
(b)各誘電体導波管共振器は、互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、をそれぞれ有する。
(c)主結合部は、信号伝搬の主経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に設けられ、副結合部は、信号伝搬の副経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に設けられる。
(d)前記複数の誘電体導波管共振器の一部又は全部は、前記第1主面に対して垂直方向に延びる内部導体を備える。
(e)前記複数の誘電体導波管共振器は、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第1組の誘電体導波管共振器、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第2組の誘電体導波管共振器、及び前記内部導体を有するトラップ共振器用の誘電体導波管共振器で構成される。
(f)前記第1組における終段の誘電体導波管共振器と前記第2組における初段の誘電体導波管共振器との間には前記主結合部が設けられている。
(g)前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の前記内部導体、前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の前記内部導体、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器から1つ手前の誘電体導波管共振器の前記内部導体、及び前記第2組の初段の誘電体導波管共振器から1つ後段の誘電体導波管共振器の前記内部導体とで囲まれる位置に設けられる。
(h)前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器及び前記第2組の初段の誘電体導波管共振器に結合する誘電体導波管共振器である。
上記構成の誘電体導波管フィルタによれば、トラップ共振器用の誘電体導波管共振器の作用によって、通過域から減衰域にかけての減衰特性の急峻性が向上する。また、その分、誘電体導波管共振器の段数を少なくできるので、挿入損失を低減できる。
本発明によれば、少ない共振器の段数で、通過域から減衰域にかけての減衰特性を急峻にした誘電体導波管フィルタが得られる。
図1は第1の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ101の内部構造を示す斜視図である。 図2は誘電体導波管フィルタ101の底面図である。 図3は誘電体導波管フィルタ101が備える9つの誘電体導波管共振器部分、誘電体導波管共振器間の主結合部及び副結合部を示す斜視図である。 図4は誘電体導波管フィルタ101を実装する回路基板90の部分斜視図である。 図5(A)、図5(B)は、第1の実施形態の誘電体導波管フィルタ101を構成する複数の共振器の結合構造を示す図である。 図6は、誘電体導波管フィルタ101の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。 図7は、通過域より低域側の減衰域に生じる共振による特性を示す図である。 図8は、内部導体7Bを通る位置での誘電体導波管フィルタ101の部分断面図である。 図9(A)、図9(B)は、第1の実施形態に係る内部導体の作用を示す図である。 図10(A)、図10(B)は、第2の実施形態の誘電体導波管フィルタ102を構成する複数の共振器の結合構造を示す図である。 図11は携帯電話基地局のブロック図である。 図12は、第1の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C1の内部構造を示す斜視図である。 図13は誘電体導波管フィルタ101C1の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。 図14は、第2の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C2の内部構造を示す斜視図である。 図15は誘電体導波管フィルタ101C2の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明又は理解の容易性を考慮して、実施形態を説明の便宜上分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1は第1の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ101の内部構造を示す斜視図である。図2は誘電体導波管フィルタ101の底面図である。また、図3は誘電体導波管フィルタ101が備える9つの誘電体導波管共振器部分、誘電体導波管共振器間の主結合部及び副結合部を示す斜視図である。
誘電体導波管フィルタ101は誘電体板1を備える。誘電体板1は例えば誘電体セラミック、水晶、樹脂等を直方体形状に加工したものである。この誘電体板1には、互いに対向する第1主面MS1及び第2主面MS2、並びに、第1主面MS1の外縁及び第2主面MS2の外縁を繋ぐ四側面SSを有する。この例では、誘電体導波管フィルタ101のサイズは、X方向2.5mm、Y方向3.2mm、Z方向0.7mmである。
誘電体板1の第1主面MS1寄りの層には第1面導体21が形成されていて、誘電体板1の第2主面MS2寄りの層には第2面導体22が形成されている。
誘電体板1の底面には入出力電極24A,24B及びグランド電極23が形成されている。また、誘電体板1の内部には、入出力電極24A,24Bにビア導体3U,3Vを介して接続されるストリップ導体16A,16Bが形成されている。また、誘電体板1の底面付近には、グランド電極23を第2面導体22に接続する複数のビア導体が形成されている。
誘電体板1には、第1面導体21から第2面導体22まで貫通する貫通ビア導体2A~2Nが形成されている。
また、誘電体板1の内部には、誘電体板1の側面に沿って、第1面導体21と第2面導体22とを接続する貫通ビア導体9A~9Uが形成されている。
図2、図3等に示すように、誘電体導波管フィルタ101は、上記第1面導体21、第2面導体22、貫通ビア導体9A~9Uで囲まれる8つの誘電体導波管共振空間が形成されている。また、トラップ共振器用の1つの誘電体導波管共振空間が形成されている。図3において二点鎖線は、誘電体板1に構成される誘電体導波管共振器の区分を示す仮想上の線である。このように、誘電体導波管フィルタ101は、8つの誘電体導波管共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8及びトラップ共振器用の誘電体導波管共振器RTを備える。共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,RTはいずれもTE101モードを基本モードとする共振器である。
以降、「誘電体導波管共振器」を単に「共振器」ともいう。つまり、図3に示すZ方向を電界方向とし、X-Y面に沿った面方向に磁界が回る、電磁界分布の共振モードであり、X方向に電界強度のピークが一つ、Y方向に電界強度のピークが一つ生じる。
図1、図2等に示す内部導体7A~7H,7Tは、平面視で(Z方向に視て)上記誘電体導波管共振空間内に配置されている。これら内部導体7A~7H,7Tは、第1主面MS1に対して垂直方向に延び、第1面導体21及び第2面導体22のいずれにも電気的に接続されない。そのため、これら内部導体7A~7H,7Tと第1面導体21との間、及び内部導体7A~7H,7Tと第2面導体22との間にそれぞれ局部的な容量が生じる。このことは、内部導体7A~7H,7Tが、誘電体導波管共振空間の電界方向(Z方向)の間隔を部分的に狭めている、ということもできる。
上記内部導体7A~7H,7Tにより生じる上記局部的な容量によって、共振器R1~R8,RTの共振周波数の調整が可能となる。また、誘電体導波管共振空間の容量成分が増大するので、所定の共振周波数を得るための、誘電体導波管共振器のサイズを小型化できる。
上記共振器R1~R8のうち、4つの共振器R1~R4は第1組の共振器であり、4つの共振器R5~R8は第2組の共振器である。第1組における終段の共振器R4と第2組における初段の共振器R5との間には主結合部MC45が設けられている。また、第1組の初段の共振器R1及び第2組の終段の共振器R8は入出力部の共振器である。
共振器R1-R2間には主結合部MC12が構成されていて、共振器R2-R3間には主結合部MC23が構成されていて、共振器R3-R4間には主結合部MC34が構成されている。すなわち、第1組の共振器は、4つの共振器R1~R4が、主結合部を介して直列接続されている。共振器R4-R5間には上記主結合部MC45が構成されている。また、共振器R5-R6間には主結合部MC56が構成されていて、共振器R6-R7間には主結合部MC67が構成されていて、共振器R7-R8間には主結合部MC78が構成されている。すなわち、第2組の共振器は、4つの共振器R5~R8が、主結合部を介して直列接続されている。さらに、共振器R2-R7間には副結合部SC27が構成されていて、共振器R3-R6間には副結合部SC36が構成されている。
図2に示す貫通ビア導体2iは、主結合部MC12の横方向の開口を狭め、共振器R1と共振器R2とを誘導性結合させる。同様に、貫通ビア導体2Lは主結合部MC78の横方向の開口を狭め、共振器R7と共振器R8とを誘導性結合させる。また、貫通ビア導体2Mは、主結合部MC23の横方向の開口を狭め、共振器R2と共振器R3とを誘導性結合させる。同様に、貫通ビア導体2Nは主結合部MC67の横方向の開口を狭め、共振器R6と共振器R7とを誘導性結合させる。貫通ビア導体2E,2Fは副結合部SC27の横方向の開口を狭め、共振器R2と共振器R7とを誘導性結合させる。つまり、第1組の終段の共振器R4から2つ手前の共振器R2と第2組の初段の共振器R5から2つ後段の共振器R7との間に副結合部SC27が設けられていて、この副結合部SC27は誘導性の副結合部である。
また、内部導体7Tは副結合部SC36の縦方向の開口を狭め、共振器R3と共振器R6とを容量性結合させる。
主結合部MC34,MC45,MC56については、横方向の開口が狭める貫通ビアは存在しないが、第1面導体21,第2面導体22及び貫通ビア導体9A~9Uによる共振空間の大きさと、利用する共振周波数との関係で、いずれもこれらの部分で誘導性結合する。
内部導体7Tが形成されている空間は1つのトラップ共振器RTとして作用する。このトラップ共振器RTは、第1組の終段の共振器R4から1つ手前の共振器R3と第2組の初段の共振器R5から1つ後段の共振器R6との間に設けられている。
また、トラップ共振器RTは、第1組の終段の共振器R4の内部導体7D、第2組の初段の共振器R5の内部導体7E、第1組の終段の共振器R4から1つ手前の共振器R3の内部導体7C及び第2組の初段の共振器R5から1つ後段の共振器R6の内部導体7Fとで囲まれる位置に設けられている。
第1組の終段の共振器R4の内部導体7Dと、第2組の初段の共振器R5の内部導体7Eとの間隔は、第1組の終段の共振器R4の1つ手前の共振器R3の内部導体7Cと第2組の初段の共振器R5の1つ後段の共振器R6の内部導体7Fとの間隔より狭い。このことにより、共振器R4,R5,RTの電界強度の高い領域がそれぞれ近接し、トラップ共振器RTは共振器R4,R5と結合する。このことは、トラップ共振器RTが共振器R4,R5から分岐した共振器であるということもできる。
本実施形態では、第1組の終段の共振器R4の内部導体7Dと、トラップ共振器用の内部導体7Tとの間隔は、第2組の初段の共振器R5の内部導体7Eと、トラップ共振器用の内部導体7Tとの間隔と同じである。そのため、トラップ共振器RTに対する共振器R4の結合の強さと、トラップ共振器RTに対する共振器R5の結合の強さとは等しい。
なお、内部導体7C-7T間、内部導体7F-7T間がそれぞれ離れているので、つまり、共振器R3,R6とトラップ共振器RTとは、電界強度の高い領域が相対的に離れているので、共振器R3,R6はトラップ共振器RTとは、特には結合しない。
図4は誘電体導波管フィルタ101を実装する回路基板90の部分斜視図である。回路基板90には、グランド導体10及び入出力用ランド15A,15Bが形成されている。この回路基板90に誘電体導波管フィルタ101が表面実装される状態で、誘電体導波管フィルタ101の入出力電極24A,24Bが上記入出力用ランド15A,15Bに接続され、誘電体導波管フィルタ101の底面に形成されているグランド電極23が回路基板90のグランド導体10に接続される。
回路基板90には、上記入出力用ランド15A,15Bに繋がる、ストリップライン、マイクロストリップライン、コプレーナライン等の伝送線路が構成されている。
図1(B)等に示した誘電体板1の内部のストリップ導体16A,16BにはTEMモードの信号が伝搬し、このTEMモードの電磁界と共振器R1,R8のTE101モードの電磁界とが結合してモード変換される。
図5(A)、図5(B)は、本実施形態の誘電体導波管フィルタ101を構成する複数の共振器の結合構造を示す図である。図5(A)、図5(B)において、共振器R1は1段目(初段)の共振器であり、共振器R2は2段目の共振器であり、共振器R3は3段目の共振器であり、共振器R4は4段目の共振器であり、共振器R5は5段目の共振器であり、共振器R6は6段目の共振器であり、共振器R7は7段目の共振器であり、共振器R8は8段目(終段)の共振器である。図5(A)、図5(B)において二重線で示す経路は主結合部であり、破線は副結合部である。また、図5(A)、図5(B)において“L”は誘導性結合、“C”は容量性結合をそれぞれ表している。
既に述べたように、本実施形態の誘電体導波管フィルタ101においては、信号伝搬の主経路に沿って共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8及び主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78が配置される。主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78はいずれも誘導性結合部である。また、副結合部SC27は誘導性結合部、副結合部SC36は容量性結合部である。この副結合部SC27の結合は主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78の結合に比べて弱い。また、副結合部SC36の結合は主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78の結合に比べて弱い。
図6は、誘電体導波管フィルタ101の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。図6において、S11は反射特性、S21は通過特性である。本実施形態の誘電体導波管フィルタ101は、図6に表れているように、28GHzを中心とする28GHz帯用の帯域通過フィルタ特性を示す。また、通過帯域より低域側に減衰極AP1,AP2が生じる。本実施形態では、通過帯域の低域側に急峻な減衰特性が得られる。
このように有極特性が現れる理由は次のとおりである。
まず、共振器の透過位相は、共振器の共振周波数より低周波数側では位相が90°遅れ、共振周波数より高周波数側では位相が90°進む。そして、誘導性結合と容量性結合とでは位相が反転する関係であるため、誘導性結合と容量性結合とを組み合わせると、主結合部を伝わる信号と副結合部を伝わる信号とが逆位相かつ同振幅となる周波数が存在する。この周波数に減衰極が現れる。本実施形態の誘電体導波管フィルタ101では、第3共振器R3と第4共振器R4とが誘導性結合し、第4共振器R4と第5共振器R5とが誘導性結合し、第5共振器R5と第6共振器R6とが誘導性結合し、第4共振器R4と第5共振器R5を飛び越して(偶数段を飛び越して)、第3共振器R3と第6共振器R6とが容量性で副結合するので、第3共振器R3から第6共振器R6までの主結合部での位相と、第3共振器R3から第6共振器R6への副結合部での位相とは、通過域の低域で反転する。つまり通過域の低域に減衰極が現れる。図6において、減衰極AP1はその減衰極である。
また、通過域の低域側の減衰域に生じる減衰極AP2は、トラップ共振器用誘電体導波管共振器RTによる減衰極である。ここで、比較例としての誘電体導波管フィルタの構成及びその特性について示す。
図12は、第1の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C1の内部構造を示す斜視図である。図1に示した例とは、トラップ共振器用誘電体導波管共振器が備える内部導体7Tのサイズが異なる。誘電体導波管フィルタ101C1では、内部導体7Tの面状導体PCの大きさが誘電体導波管フィルタ101の内部導体7Tより小さい。
図14は、第2の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C2の内部構造を示す斜視図である。図1に示した例とは異なり、トラップ共振器用誘電体導波管共振器が無い。
図13は誘電体導波管フィルタ101C1の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。この第1の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C1では、図13に表れているように、通過域より高域側に減衰域で減衰極AP2が生じている。これは、内部導体7Tにより生じる容量成分が小さくなって、トラップ共振器用誘電体導波管共振器RTの共振周波数が高くなったからであると考えられる。つまり、上記減衰極AP2はトラップ共振器用誘電体導波管共振器RTの共振によるものと考えられる。
また、この第1の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C1では、図13に表れているように、通過域より低域側に減衰域が生じない(消えている)。これにより、内部導体7Tが、低域側における位相反転作用をしていることが分かる。つまり、この第1の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C1の場合、図3に示した副結合部SC36が容量性結合しない。そのため、前述した、第3共振器R3から第6共振器R6までの主結合部での位相と、第3共振器R3から第6共振器R6への副結合部での位相とが、通過域の低域で反転する現象が生じない。このことから、内部導体7Tは、第3共振器R3と第6共振器R6とを容量性結合させることに寄与していると考えられる。
図15は第2の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C2の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。この第2の比較例としての誘電体導波管フィルタ101C2では、通過域の低域側にも高域側にも減衰極が無い。これは上記トラップ共振器による減衰極が生じないことと、内部導体7Tによる、第3共振器R3と第6共振器R6との容量性結合も生じ無いからである。
上記比較例としての誘電体導波管フィルタに比べて、本実施形態の誘電体導波管フィルタによれば、図6に表れているように、通過域より低域側に減衰極AP1が生じて低域側の減衰量が大きく、また、通過域から低域側へのスロープに減衰極AP2が生じて、通過域から低域側の減衰極への急峻性が向上している。
図7は、通過域より低域側の減衰域に生じる共振による特性を示す図である。この例では、約19GHzで共振のピークが生じている。これは容量性結合の結合部で生じる不要共振による応答であると考えられるが、そのピークは-50dB以下という特性を満足している。
図8は、内部導体7Bを通る位置での誘電体導波管フィルタ101の部分断面図である。誘電体板1は誘電体層1A,1B,1Cの積層体である。内部導体7Bは、誘電体層1Bに設けられた中実の円柱状のビア導体であり、内部導体7Bと第1面導体21との間に誘電体層1Aが存在し、内部導体7Bと第2面導体22との間に誘電体層1Cが存在する。つまり、内部導体7Bは複数の誘電体層1A,1B,1Cのうちの内層の誘電体層1Bに形成された導体である。このように、誘電体板1を多層基板で構成することにより、誘電体板1への内部導体7Bの形成が容易となる。
内部導体7Bは、第1面導体21に平行に対向する面状導体PC及び第2面導体22に平行に対向する面状導体PCを有する。面状導体PCは例えば銅膜による導体パターンである。このように面状導体PCを設けることによって、ビア導体の径が細くても、内部導体7Bと第1面導体21との間、及び内部導体7Bと第2面導体との間に生じる局部的な容量を容易に大きくできる。さらに、この面状導体PCの面積によって上記容量を所定値に容易に設定できる。また、面状導体PCの面積によっても上記容量を定めることができるので、誘電体層1Bの厚み寸法の影響を受けずに所定の容量に定めることができる。
第1面導体21と内部導体7Bとの間の誘電体層1A、及び、第2面導体22と内部導体7Bとの間の誘電体層1Cの誘電率は、他の領域にある誘電体(誘電体層1B)の誘電率より高い。
誘電体導波管共振空間では、第1面導体21及び第2面導体22に沿った方向に電界が向く(つまり、第1面導体21及び第2面導体22に対する垂直方向(Z方向)に磁界が回る)寄生共振モードも生じる場合がある。この寄生共振モードの電界の主要部は、電界分布の中央である誘電体層1Bを通るので、誘電体層1A,1Cの誘電率が高くても寄生共振モードの共振周波数はあまり低下しない。これに対して、TE101モードの電界は第1面導体21及び第2面導体22に対する垂直方向(Z方向)を向くので、誘電体層1A,1Cの誘電率が高くなることに伴って共振周波数は低下する。換言すると、誘電体層1A,1Cの誘電率を誘電体層1Bの誘電率より高くすることで、TE101モードの共振周波数を寄生共振モードの共振周波数から効果的に離すことができる。このことにより、寄生共振の影響を避けることができる。
図8では内部導体7Bについて示したが、他の内部導体7A~7H,7Tについても同様である。
図9(A)、図9(B)は、本実施形態に係る内部導体の作用を示す図である。図9(A)は、シミュレーション用の内部導体7の電流密度の分布を示す図であり、図9(B)は比較例としてのシミュレーション用の導体7Pの電流密度の分布を示す図である。この比較例としての誘電体導波管フィルタでは、導体7Pの一端を第1面導体21に導通させている。
本実施形態によれば、内部導体7は第1面導体21及び第2面導体22から分離されているので、つまり、直流的には第1面導体21及び第2面導体22の電位から浮いているので、内部導体7での電流集中が緩い(電流集中部が分散される)。そのため、Q値の高い誘電体導波管共振器が得られる。
ここで、Q値の向上例を示す。シミュレーションに用いた誘電体板は比誘電率がεr=8.5のLTCC(低温焼成セラミックス)で、第1面導体21及び第2面導体22のサイズを1.6mm×1.6mmとし、第1面導体21と第2面導体22との間隔を0.55mmとしたとき、TE101モードの共振周波数は45.4GHz、無負荷Q(以下「Qo」)は350である。この誘電体導波管共振空間に、図9(B)に示した比較例の導体7Pを設けて、共振周波数を38.6GHzにしたとき、Qoは320である。一方、図9(A)に示した本実施形態の内部導体7を設けて、共振周波数を38.6GHzにしたとき、Qoは349である。つまり、比較例の導体7Pを設けた誘電体導波管共振器に比べると、Qoは約8%改善される。また、本実施形態の内部導体7を設けることによるQoの低下は0.3%程度と極僅かである。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、第1の実施形態で示した誘電体導波管フィルタとは共振器の段数が異なる誘電体導波管フィルタについて示す。
図10(A)、図10(B)は、第2の実施形態の誘電体導波管フィルタ102を構成する複数の共振器の結合構造を示す図である。図10(A)、図10(B)において、共振器R1は1段目(初段)の共振器であり、共振器R2は2段目の共振器であり、共振器R3は3段目の共振器であり、共振器R4は4段目の共振器であり、共振器R5は5段目の共振器であり、共振器R6は6段目(終段)の共振器である。図10(A)、図10(B)において二重線で示す経路は主結合部であり、破線は副結合部である。また、図10(A)、図10(B)において“L”は誘導性結合、“C”は容量性結合をそれぞれ表している。
本実施形態の誘電体導波管フィルタ102においては、信号伝搬の主経路に沿って共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6及び主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56が配置される。主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56はいずれも誘導性結合部である。また、副結合部SC12は誘導性結合部、副結合部SC25は容量性結合部である。この副結合部SC12,SC25の結合はいずれも、主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56の結合に比べて弱い。
本実施形態の誘電体導波管フィルタ102は、第1の実施形態で示した誘電体導波管フィルタ101の初段の共振器R1と終段の共振器R8を無くして、主経路に沿った共振器の段数を6段にしたものと言うことができる。このように6段の誘電体導波管フィルタについても、トラップ共振器RTを設けることで、第1の実施形態で示した特性と同様の特性が得られる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、誘電体導波管フィルタが適用される携帯電話基地局の例について示す。
図11は携帯電話基地局のブロック図である。携帯電話基地局の回路には、FPGA121、DAコンバータ122、帯域通過フィルタ123、126,131、シングルミキサー125、局部発振器124、アッテネータ127、アンプ128、パワーアンプ129、検波器130、及びアンテナ132を備える。
上記FPGA121は、変調済みのデジタル信号を発生する。DAコンバータ122は変調済みのデジタル信号をアナログ信号に変換する。帯域通過フィルタ123はベースバンドの周波数帯域の信号を通過させ、それ以外の周波数帯の信号を除去する。シングルミキサー125は、帯域通過フィルタ123の出力信号と局部発振器124の発振信号とを混合してアップコンバートする。帯域通過フィルタ126はアップコンバートにより生じる不要周波数帯を除去する。アッテネータ127は送信波の強度を調整し、アンプ128は送信波を前段増幅する。パワーアンプ129は送信波を電力増幅して、帯域通過フィルタ131を介してアンテナ132から送信波を送信する。帯域通過フィルタ131は送信周波数帯の送信波を通過させる。検波器130は送信電力を検出する。
このような携帯電話基地局において、送信波の周波数帯域を通過させる帯域通過フィルタ126,131に、第1の実施形態又は第2の実施形態で示した誘電体導波管フィルタを用いることができる。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
例えば、以上に示した例では、中実の円柱状のビア導体で内部導体を形成したが、内部導体は、例えば中空の円筒状等の筒状のビア導体であってもよい。
また、図1等では、誘電体導波管フィルタ内の全部の誘電体導波管共振器が内部導体を有する例を示したが、内部導体を設けない誘電体導波管共振器を含んでいてもよい。
また、図1等に示した例では、第1面導体21と第2面導体22とを接続する貫通ビア導体9A~9Vで、本発明に係る「接続導体」を構成したが、誘電体板の側面に導体膜を形成することで「接続導体」を構成してもよい。
MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78…主結合部
MS1…第1主面
MS2…第2主面
PC…面状導体
R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8…誘電体導波管共振器
RT…トラップ共振器用誘電体導波管共振器
SC12,SC25,SC27,SC36…副結合部
SS…四側面
1…誘電体板
1A,1B,1C…誘電体層
2A~2N…貫通ビア導体
3U,3V…ビア導体
7,7A~7F,7T…内部導体
9A~9U…貫通ビア導体
10…グランド導体
15A,15B…入出力用ランド
16A,16B…ストリップ導体
21…第1面導体
22…第2面導体
23…グランド電極
24A,24B…入出力電極
90…回路基板
101,102…誘電体導波管フィルタ
121…FPGA
122…DAコンバータ
123…帯域通過フィルタ
124…局部発振器
125…シングルミキサー
126,131…帯域通過フィルタ
127…アッテネータ
128…アンプ
129…パワーアンプ
130…検波器
131…帯域通過フィルタ
132…アンテナ

Claims (14)

  1. 互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、をそれぞれ有する複数の誘電体導波管共振器と、
    信号伝搬の主経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に設けられた主結合部と、
    信号伝搬の副経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に設けられた副結合部と、
    を備える、誘電体導波管フィルタにおいて、
    前記複数の誘電体導波管共振器の一部又は全部は、前記第1主面に対して垂直方向に延びる内部導体を備え、
    前記複数の誘電体導波管共振器は、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第1組の誘電体導波管共振器、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第2組の誘電体導波管共振器、及び前記内部導体を有するトラップ共振器用の誘電体導波管共振器で構成され、
    前記第1組の終段の誘電体導波管共振器と前記第2組の初段の誘電体導波管共振器との間に前記主結合部が設けられていて、
    前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器から1つ手前の誘電体導波管共振器と前記第2組の初段の誘電体導波管共振器から1つ後段の誘電体導波管共振器との間に設けられ、
    前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器及び前記第2組の初段の誘電体導波管共振器に結合する誘電体導波管共振器である、
    誘電体導波管フィルタ。
  2. 互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、をそれぞれ有する複数の誘電体導波管共振器と、
    信号伝搬の主経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に設けられた主結合部と、
    信号伝搬の副経路に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に設けられた副結合部と、
    を備える、誘電体導波管フィルタにおいて、
    前記複数の誘電体導波管共振器の一部又は全部は、前記第1主面に対して垂直方向に延びる内部導体を備え、
    前記複数の誘電体導波管共振器は、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第1組の誘電体導波管共振器、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第2組の誘電体導波管共振器、及び前記内部導体を有するトラップ共振器用の誘電体導波管共振器で構成され、
    前記第1組の終段の誘電体導波管共振器と前記第2組の初段の誘電体導波管共振器との間に前記主結合部が設けられていて、
    前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の前記内部導体、前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の前記内部導体、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器から1つ手前の誘電体導波管共振器の前記内部導体、及び前記第2組の初段の誘電体導波管共振器から1つ後段の誘電体導波管共振器の前記内部導体とで囲まれる位置に設けられ、
    前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器及び前記第2組の初段の誘電体導波管共振器に結合する誘電体導波管共振器である、
    誘電体導波管フィルタ。
  3. 前記トラップ共振器用の誘電体導波管共振器が有する前記内部導体は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器から1つ手前の誘電体導波管共振器と前記第2組の初段の誘電体導波管共振器から1つ後段の誘電体導波管共振器との間に容量性結合部を構成する、
    請求項1又は2に記載の誘電体導波管フィルタ。
  4. 前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の前記内部導体と、前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の前記内部導体との間隔は、前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の1つ手前の誘電体導波管共振器の前記内部導体と前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の1つ後段の誘電体導波管共振器の前記内部導体との間隔より狭い、
    請求項1から3のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
  5. 前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の前記内部導体と、前記トラップ共振器用の前記内部導体との間隔は、前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の前記内部導体と、前記トラップ共振器用の前記内部導体との間隔と同じである、
    請求項4に記載の誘電体導波管フィルタ。
  6. 前記第1組の終段の誘電体導波管共振器から2つ手前の誘電体導波管共振器と前記第2組の初段の誘電体導波管共振器から2つ後段の誘電体導波管共振器との間に前記副結合部が設けられていて、当該副結合部は誘導性の副結合部である、
    請求項1から5のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
  7. 前記誘電体導波管共振器の主共振モードは、前記第1面導体と前記第2面導体との間に電界が向くTEモードである、
    請求項1から6のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
  8. 前記接続導体は、前記誘電体板の側面に形成された導体膜又は前記誘電体板を貫通する貫通ビア導体である、
    請求項1から7のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
  9. 前記内部導体は、前記第1面導体及び前記第2面導体のいずれにも電気的に接続されない導体である、
    請求項1から8のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
  10. 前記内部導体と前記第1面導体の間、及び前記内部導体と前記第2面導体の間に、誘電体が設けられている、
    請求項9に記載の誘電体導波管フィルタ。
  11. 前記誘電体板の内部に空間を有し、前記内部導体は、前記空間の内部に充填された導体、又は前記空間の内面に形成された導体である、
    請求項9又は10に記載の誘電体導波管フィルタ。
  12. 前記内部導体は、柱状又は筒状の導体である、
    請求項9又は10に記載の誘電体導波管フィルタ。
  13. 前記内部導体は、前記第1面導体に平行に対向する面状導体又は前記第2面導体に平行に対向する面状導体の少なくとも一方を有する、
    請求項9から12のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
  14. 前記第1面導体と前記内部導体との間の領域、及び、前記第2面導体と前記内部導体との間の領域の少なくとも一方にある誘電体の誘電率は、他の領域にある誘電体の誘電率より高い、
    請求項9から13のいずれかに記載の誘電体導波管フィルタ。
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