JP7259991B2 - 誘電体導波管共振器及び誘電体導波管フィルタ - Google Patents

誘電体導波管共振器及び誘電体導波管フィルタ Download PDF

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Description

本発明は、誘電体導波管共振器及びそれを備える誘電体導波管フィルタに関する。
移動体通信の高速・大容量化に伴い、ミリ波帯の利用が進んでいる。このようなミリ波帯を利用する移動体通信の基地局等で用いられるフィルタには誘電体導波管フィルタが適している。
ミリ波帯等で用いられる誘電体導波管フィルタとして、例えば特許文献1が開示されている。この誘電体導波管フィルタは、誘電体板の互いに対向する第1面と第2面に第1導体層、第2導体層がそれぞれ形成され、この両面の導体層間を接続する多数のビア導体によってポスト壁を形成することで構成される誘電体導波管共振器を備える。
また、特許文献1には、内部にビア導体が形成されたブラインドビアを第1面から内部方向へ突出させ、導体層とビア導体とを金属配線部で接続することで、誘電体導波管共振器の共振周波数を調整することが示されている。
特開2018-125717号公報
一般に、誘電体導波管共振器は、誘電体損失の低い誘電体材料を用いることができ、また、導体部は基本的に面状に拡がる導体で構成されるので、導体損も低く抑えることができる。
しかし、特許文献1に示される誘電体導波管フィルタにおいては、ブラインドビアに形成されるビア導体の誘電体基板内部での先端と、この先端が対向する導体層との間の電界強度が高く、ビア導体の先端部に電流が集中するので、この電流密度の高い部分で比較的大きな抵抗損失が生じる。つまり、Q値の高い誘電体導波管共振器を得難く、また、そのことにより、挿入損失の低い誘電体導波管フィルタを得難いという問題がある。
そこで、本発明の目的は、共振周波数調整用の構造を備えながらもQ値の高い誘電体導波管共振器、及び挿入損失の低い誘電体導波管フィルタを提供することにある。
本開示の一例としての誘電体導波管共振器は、互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、前記第1主面に対して垂直方向に延び、前記第1面導体及び前記第2面導体のいずれにも電気的に接続されない内部導体と、を備え、前記第1面導体、前記第2面導体及び前記接続導体で囲まれる誘電体導波管共振空間を構成する。
上記構成の誘電体導波管共振器によれば、内部導体は第1面導体及び第2面導体から分離されているので、つまり、直流的には第1面導体及び第2面導体の電位から浮いているので、内部導体の端部の電流集中が緩い。そのため、共振周波数調整構造を備えながら、Q値の高い誘電体導波管共振器が得られる。
また、本開示の一例としての誘電体導波管フィルタは、互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、を有する誘電体導波管共振器を備える。そして、前記誘電体導波管共振器の内部に形成され、前記第1主面に対して垂直方向に延び、前記第1面導体及び前記第2面導体のいずれにも電気的に接続されない内部導体と、を備える。
また、本開示の一例としての誘電体導波管フィルタは、互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、をそれぞれ有する複数の誘電体導波管共振器と、前記複数の誘電体導波管共振器のうち、隣接する誘電体導波管共振器を結合させる主結合部と、を備える。そして、前記複数の誘電体導波管共振器の一部又は全部について、前記誘電体導波管共振器の内部に形成され、前記第1主面に対して垂直方向に延び、前記第1面導体及び前記第2面導体のいずれにも電気的に接続されない内部導体と、を備える。
上記構成の誘電体導波管フィルタによれば、上述のとおり、内部導体での電流集中が緩く、Q値の高い誘電体導波管共振器を備えることになるので、挿入損失の低い誘電体導波管フィルタが得られる。
本発明によれば、共振周波数調整用の構造を備えながらもQ値の高い誘電体導波管共振器及び挿入損失の低い誘電体導波管フィルタが得られる。
図1(A)は第1の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ101の外観斜視図であり、図1(B)は誘電体導波管フィルタ101の内部構造を示す斜視図である。 図2は誘電体導波管フィルタ101の厚み方向を拡大した斜視図である。 図3は誘電体導波管フィルタ101の底面図である。 図4は誘電体導波管フィルタ101が備える4つの誘電体導波管共振器部分、誘電体導波管共振器間の主結合部及び副結合部を示す斜視図である。 図5は誘電体導波管フィルタ101を実装する回路基板90の部分斜視図である。 図6(A)、図6(B)は、誘電体導波管フィルタ101を構成する4つの共振器の結合構造を示す図である。 図7は、内部導体7Bを通る位置での誘電体導波管フィルタ101の部分断面図である。 図8(A)、図8(B)は、第1の実施形態に係る内部導体の作用を示す図である。 図9は、誘電体板1内における内部導体の位置とQoとの関係を示す図である。 図10は、誘電体導波管フィルタ101の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。 図11は第2の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ102の外観斜視図である。 図12は誘電体導波管フィルタ102の底面図である。 図13は、誘電体導波管フィルタ102が備える6つの誘電体導波管共振器部分、誘電体導波管共振器間の主結合部及び副結合部を示す斜視図である。 図14(A)、図14(B)は、第2の実施形態の誘電体導波管フィルタ102を構成する6つの共振器の結合構造を示す図である。 図15は、誘電体導波管フィルタ102の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。 図16は第3の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ103の外観斜視図である。 図17は誘電体導波管フィルタ103の底面図である。 図18は、誘電体導波管フィルタ103が備える複数の誘電体導波管共振器部分、誘電体導波管共振器間の主結合部及び副結合部を示す斜視図である。 図19(A)、図19(B)は、第3の実施形態の誘電体導波管フィルタ103を構成する複数の共振器の結合構造を示す図である。 図20は、誘電体導波管フィルタ103の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明又は理解の容易性を考慮して、実施形態を説明の便宜上分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1(A)は第1の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ101の外観斜視図であり、図1(B)は誘電体導波管フィルタ101の内部構造を示す斜視図である。図2は誘電体導波管フィルタ101の厚み方向を拡大した斜視図である。図3は誘電体導波管フィルタ101の底面図である。また、図4は誘電体導波管フィルタ101が備える4つの誘電体導波管共振器部分、誘電体導波管共振器間の主結合部及び副結合部を示す斜視図である。
誘電体導波管フィルタ101は誘電体板1を備える。誘電体板1は例えば誘電体セラミック、水晶、樹脂等を直方体形状に加工したものである。この誘電体板1には、互いに対向する第1主面MS1及び第2主面MS2、並びに、第1主面MS1の外縁及び第2主面MS2の外縁を繋ぐ四側面SSを有する。この例では、誘電体導波管フィルタ101のサイズは、X方向3.5mm、Y方向3.5mm、Z方向0.6mmである。
誘電体板1の第1主面MS1には第1面導体21が形成されていて、誘電体板1の第2主面MS2には第2面導体22が形成されている。誘電体板1の側面SSには側面導体膜8A~8Dが形成されている。第1面導体21、第2面導体22及び側面導体膜8A~8Dは例えばスパッタリングにより形成された銅膜である。
誘電体板1の内部には、第1主面MS1に対して垂直方向に延び、第1面導体21及び第2面導体22のいずれにも電気的に接続されない内部導体7A~7Dが形成されている。この内部導体7A~7Dの構造及び作用については、後に詳述する。
図1(B)、図2等に示すように、誘電体板1の底面には入出力電極24A,24B及びグランド電極23A,23B,23C,23Dが形成されている。誘電体板1の内部には、入出力電極24A,24Bに、ビア導体3U,3Vを介して接続されるストリップ導体16A,16Bが形成されている。また、誘電体板1の底面付近には、グランド電極23A,23B,23C,23Dを第2面導体22に接続するビア導体3A~3Tが形成されている。
図1(B)、図2等に表れているように、誘電体板1の内層には窓用導体25A,25Bが形成されている。また、誘電体板1には、第1面導体21から第2面導体22まで貫通する貫通ビア導体2A~2Gが形成されている。さらに、誘電体板1には、その第1面導体21から上記窓用導体25Aまで延出するビア導体3A,3B,3C、第2面導体22から上記窓用導体25Bまで延出するビア導体3D,3E,3Fがそれぞれ形成されている。
入出力電極24A,24B、グランド電極23A~23D等は例えば銅膜による導体パターンである。また、貫通ビア導体2A~2G及びビア導体3A~3Vは例えば導体ペーストの焼成等による導体部材である。
図4に示すように、誘電体導波管フィルタ101は、第1面導体21、第2面導体22、側面導体膜8A~8D及び貫通ビア導体2A~2Gで囲まれる4つの誘電体導波管共振空間が形成されている。図4において二点鎖線は、誘電体板1に構成される誘電体導波管共振器の区分を示す仮想上の線である。このように、誘電体導波管フィルタ101は4つの誘電体導波管共振器R1,R2,R3,R4を備える。
以降、「誘電体導波管共振器」を単に「共振器」ともいう。共振器R1,R2,R3,R4はいずれもTE101モードを基本モードとする共振器である。つまり、図4に示すZ方向を電界方向とし、X-Y面に沿った面方向に磁界が回る、電磁界分布の共振モードであり、X方向に電界強度のピークが一つ、Y方向に電界強度のピークが一つ生じる。
図1(B)、図2等に示す内部導体7A~7Dは、平面視で(Z方向に視て)上記誘電体導波管共振空間の中央に配置されている。そのため、これら内部導体7A~7Dと第1面導体21との間、及び内部導体7A~7Dと第2面導体22との間にそれぞれ局部的な容量が生じる。このことは、内部導体7A~7Dが、誘電体導波管共振空間の電界方向(Z方向)の間隔を部分的に狭めている、ということもできる。
上記内部導体7A~7Dにより生じる上記局部的な容量によって、共振器R1,R2,R3,R4の共振周波数の調整が可能となる。また、誘電体導波管共振空間の容量成分が増大するので、所定の共振周波数を得るための、誘電体導波管共振器のサイズを小型化できる。
図4に示すように、共振器R1-R2間には主結合部MC12が構成されていて、共振器R2-R3間には主結合部MC23が構成されていて、共振器R3-R4間には主結合部MC34が構成されている。また、共振器R1-R4間には副結合部SC14が構成されている。
図4に示す主結合部MC12は図1(B)に示す貫通ビア導体2Dによって構成されている。つまり、貫通ビア導体2Dによって横方向の開口が狭められることで結合窓が構成されている。また、図4に示す主結合部MC34は図1(B)に示す貫通ビア導体2Gによって構成されている。つまり、貫通ビア導体2Gによって横方向の開口が狭められることで結合窓が構成されている。
図4に示す主結合部MC23は、図1(B)に示す貫通ビア導体2E,2F、ビア導体3A~3F及び窓用導体25A,25Bによって構成されている。窓用導体25A,25Bは例えば銅膜による導体パターンである。
図4に示す副結合部SC14は、図1(B)、図2に示す貫通ビア導体2A,2B,2Cによって構成されている。つまり、貫通ビア導体2A,2B,2Cによって横方向の開口が狭められることで結合窓が構成されている。
主結合部MC12は、貫通ビア導体2Dによって、共振器R1,R2の電界方向に直交する幅(X方向の幅)を制限する誘導性結合窓として作用するので、共振器R1-R2同士は誘導性結合する。主結合部MC34は、貫通ビア導体2Gによって、共振器R3,R4の電界方向に直交する幅(X方向の幅)を制限する誘導性結合窓として作用するので、共振器R3-R4同士は誘導性結合する。副結合部SC14は、貫通ビア導体2A,2B,2Cによって、共振器R1,R4の電界方向に直交する幅(Y方向の幅)を制限する誘導性結合窓して作用するので、共振器R1-R4同士は誘導性結合する。一方、主結合部MC23は、ビア導体3A~3F及び窓用導体25A,25Bによって、共振器R2,R3の電界方向(Z方向)の幅を制限する容量性結合窓として作用するので、共振器R2-R3同士は容量性結合する。なお、貫通ビア導体2E,2Fは共振器R2,R3の電界方向に直交する幅(Y方向の幅)を制限するが、この例では、ビア導体3A~3F及び窓用導体25A,25Bによる、電界方向(Z方向)の幅を制限する作用が強いので、共振器R2-R3同士は容量性結合する。
図5は誘電体導波管フィルタ101を実装する回路基板90の部分斜視図である。回路基板90には、グランド導体10及び入出力用ランド15A,15Bが形成されている。この回路基板90に誘電体導波管フィルタ101が表面実装される状態で、誘電体導波管フィルタ101の入出力電極24A,24Bが上記入出力用ランド15A,15Bに接続され、誘電体導波管フィルタ101の底面に形成されているグランド電極23A~23Dが回路基板90のグランド導体10に接続される。
回路基板90には、上記入出力用ランド15A,15Bに繋がる、ストリップライン、マイクロストリップライン、コプレーナライン等の伝送線路が構成されている。
図1(B)、図2等に示した誘電体板1の内部のストリップ導体16A,16BにはTEMモードの信号が伝搬し、このTEMモードの電磁界と共振器R1,R4のTE101モードの電磁界とが結合してモード変換される。
図6(A)、図6(B)は、本実施形態の誘電体導波管フィルタ101を構成する4つの共振器の結合構造を示す図である。図6(A)、図6(B)において、共振器R1は1段目(初段)の共振器であり、共振器R2は2段目の共振器であり、共振器R3は3段目の共振器であり、共振器R4は4段目(終段)の共振器である。図6(A)、図6(B)において二重線で示す経路は主結合部であり、破線は副結合部である。また、図6(A)、図6(B)において“L”は誘導性結合、“C”は容量性結合をそれぞれ表している。
本実施形態の誘電体導波管フィルタ101は、共振器R1,R2,R3,R4が信号伝搬の主経路に沿って主結合部MC12,MC23,MC34が配置され、主結合部MC12は誘導性結合部であり、主結合部MC23は容量性結合部であり、主結合部MC34は誘導性結合部である。つまり、主結合部は誘導性結合部と容量性結合部とで構成され、誘導性結合部と容量性結合部とが信号伝搬の主経路に沿って交互に繰り返し配置されている。
また、本実施形態の誘電体導波管フィルタ101は、外部との間で信号が入出力される共振器R1と当該共振器R1に結合する共振器R2との間の主結合部は誘導性結合部である。同様に、外部との間で信号が入出力される共振器R4と当該共振器R4に結合する共振器R3との間の主結合部は誘導性結合部である。
また、本実施形態の誘電体導波管フィルタ101は、共振器R1と共振器R4とは上記主結合部MC12,MC23,MC34以外に副結合部SC14に沿っても配置されている。つまり、共振器R1と共振器R4との間に副結合部SC14が形成されている。この副結合部SC14は誘導性結合部であり、副結合部SC14の結合は主結合部MC12,MC23,MC34の結合に比べて弱い。
図7は、内部導体7Bを通る位置での誘電体導波管フィルタ101の部分断面図である。誘電体板1は誘電体層1A,1B,1Cの積層体である。内部導体7Bは、誘電体層1Bに設けられた中実の円柱状のビア導体であり、内部導体7Bと第1面導体21との間に誘電体層1Aが存在し、内部導体7Bと第2面導体22との間に誘電体層1Cが存在する。つまり、内部導体7Bは複数の誘電体層1A,1B,1Cのうちの内層の誘電体層1Bに形成された導体である。このように、誘電体板1を多層基板で構成することにより、誘電体板1への内部導体7Bの形成が容易となる。
内部導体7Bは、第1面導体21に平行に対向する面状導体PC及び第2面導体22に平行に対向する面状導体PCを有する。面状導体PCは例えば銅膜による導体パターンである。このように面状導体PCを設けることによって、ビア導体の径が細くても、内部導体7Bと第1面導体21との間、及び内部導体7Bと第2面導体との間に生じる局部的な容量を容易に大きくできる。さらに、この面状導体PCの面積によって上記容量を所定値に容易に設定できる。また、面状導体PCの面積によっても上記容量を定めることができるので、誘電体層1Bの厚み寸法の影響を受けずに所定の容量に定めることができる。
第1面導体21と内部導体7Bとの間の誘電体層1A、及び、第2面導体22と内部導体7Bとの間の誘電体層1Cの誘電率は、他の領域にある誘電体(誘電体層1B)の誘電率より高い。
誘電体導波管共振空間では、第1面導体21及び第2面導体22に沿った方向に電界が向く(つまり、第1面導体21及び第2面導体22に対する垂直方向(Z方向)に磁界が回る)寄生共振モードも生じる場合がある。この寄生共振モードの電界の主要部は、電界分布の中央である誘電体層1Bを通るので、誘電体層1A,1Cの誘電率が高くても寄生共振モードの共振周波数はあまり低下しない。これに対して、TE101モードの電界は第1面導体21及び第2面導体22に対する垂直方向(Z方向)を向くので、誘電体層1A,1Cの誘電率が高くなることに伴って共振周波数は低下する。換言すると、誘電体層1A,1Cの誘電率を誘電体層1Bの誘電率より高くすることで、TE101モードの共振周波数を寄生共振モードの共振周波数から効果的に離すことができる。このことにより、寄生共振の影響を避けることができる。
図7では内部導体7Bについて示したが、他の内部導体7A,7C,7Dについても同様である。
図8(A)、図8(B)は、本実施形態に係る内部導体の作用を示す図である。図8(A)は、シミュレーション用の内部導体7の電流密度の分布を示す図であり、図8(B)は比較例としてのシミュレーション用の導体7Pの電流密度の分布を示す図である。この比較例としての誘電体導波管フィルタでは、導体7Pの一端を第1面導体21に導通させている。
本実施形態によれば、内部導体7は第1面導体21及び第2面導体22から分離されているので、つまり、直流的には第1面導体21及び第2面導体22の電位から浮いているので、内部導体7での電流集中が緩い(電流集中部が分散される)。そのため、Q値の高い誘電体導波管共振器が得られる。
ここで、Q値の向上例を示す。シミュレーションに用いた誘電体板は比誘電率がεr=8.5のLTCC(低温焼成セラミックス)で、第1面導体21及び第2面導体22のサイズを1.6mm×1.6mmとし、第1面導体21と第2面導体22との間隔を0.55mmとしたとき、TE101モードの共振周波数は45.4GHz、無負荷Q(以下「Qo」)は350である。この誘電体導波管共振空間に、図8(B)に示した比較例の導体7Pを設けて、共振周波数を38.6GHzにしたとき、Qoは320である。一方、図8(A)に示した本実施形態の内部導体7を設けて、共振周波数を38.6GHzにしたとき、Qoは349である。つまり、比較例の導体7Pを設けた誘電体導波管共振器に比べると、Qoは約8%改善される。また、本実施形態の内部導体7を設けることによるQoの低下は0.3%程度と極僅かである。
次に、誘電体板1内での内部導体の位置とQ値との関係について示す。図9は、誘電体板1内における内部導体の位置とQoとの関係を示す図である。この例では、図7において、第1面導体21と第2面導体22との間隔Tは0.55mmであり、内部導体7Bの高さHは0.32mmである。この内部導体7Bと第1面導体21との間隔G1、及び内部導体7Bと第2面導体22との間隔G2を変化させたとき、共振器のQoは図9に示すように変化する。
図9において、横軸は間隙G1及びG1/G2の値であり、縦軸は共振器のQoである。G1=1.15mmであるとき、G2=1.15mmであって、内部導体7Bは第1面導体21と第2面導体22との間の中央位置にあり、この状態でQoは349となり最大値となる。間隔G1小さくするとQoは次第に低下するが、その低下率は小さい。そして、比較例の導体7Pを設けたとき、G1=0であり、Qoは320にまで低下する。
このように内部導体7は第1面導体21及び第2面導体22のいずれにも電気的に接続されないので、つまり、直流的には第1面導体及び第2面導体の電位から浮いているので、内部導体7での電流集中が緩い。そのため、Q値の高い誘電体導波管共振器が得られる。また、挿入損失の低い誘電体導波管フィルタが得られる。特に、内部導体7と第2面導体22との間隔G2に対する、第1面導体21と内部導体との間隔G1の比G1/G2は、0.1以上1.0以下の範囲内であれば、内部導体7の端部の電流集中が効果的に緩和されて、Qoの高い誘電体導波管共振器が得られる。
図10は、誘電体導波管フィルタ101の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。図10において、S11は反射特性、S21は通過特性である。本実施形態の誘電体導波管フィルタ101は、図10に表れているように、38.6GHzを中心とする38GHz帯用の帯域通過フィルタ特性を示す。また、通過帯域より低域側に減衰極AP1、通過帯域より高域側に減衰極AP2がそれぞれ生じる。
このように有極特性が現れる理由は次のとおりである。
まず、共振器の透過位相は、共振器の共振周波数より低周波数側では位相が90°遅れ、共振周波数より高周波数側では位相が90°進む。そして、誘導性結合と容量性結合とでは位相が反転する関係であるため、誘導性結合と容量性結合とを組み合わせると、主結合部を伝わる信号と副結合部を伝わる信号とが逆位相かつ同振幅となる周波数が存在する。この周波数に減衰極が現れる。本実施形態の誘電体導波管フィルタ101では、第1共振器R1と第2共振器R2とが誘導性結合し、第2共振器R2と第3共振器R3とが容量性結合し、第3共振器R3と第4共振器R4とが誘導性結合し、第2共振器R2と第3共振器R3を飛び越して、第1共振器R1と第4共振器R4とが副結合するので(偶数段の飛び越し結合が行われるので)、第1共振器R1から第4共振器R4までの主結合部での位相と、第1共振器R1から第4共振器R4への副結合部での位相とは、通過域の低域で反転し、高域でも反転する。つまり通過域の低域と高域の両方に減衰極が現れる。
なお、以上に示した例では、中実の円柱状のビア導体で内部導体を形成したが、内部導体は、例えば中空の円筒状等の筒状のビア導体であってもよい。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、第1の実施形態で示したものとは共振器の段数等が異なる誘電体導波管フィルタについて示す。
図11は第2の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ102の外観斜視図である。図12は誘電体導波管フィルタ102の底面図である。また、図13は、誘電体導波管フィルタ102が備える6つの誘電体導波管共振器部分、誘電体導波管共振器間の主結合部及び副結合部を示す斜視図である。
誘電体導波管フィルタ102は誘電体板1を備える。誘電体板1は例えば誘電体セラミック、水晶、樹脂等を直方体形状に加工したものである。この誘電体板1には、互いに対向する第1主面MS1及び第2主面MS2を有する。誘電体板1の第1主面MS1寄りの層には第1面導体21が形成されていて、誘電体板1の第2主面MS2寄りの層には第2面導体22及びグランド電極23が形成されている。この例では、誘電体導波管フィルタ102のサイズは、X方向2.5mm、Y方向3.2mm、Z方向0.7mmである。
誘電体板1の内部には、第1主面MS1に対して垂直方向に延び、第1面導体21及び第2面導体22のいずれにも電気的に接続されない内部導体7A~7Fが形成されている。
誘電体板1の底面には入出力電極24A,24B及びグランド電極23が形成されている。また、誘電体板1の内部には、入出力電極24A,24Bに、ビア導体3U,3Vを介して接続されるストリップ導体16A,16Bが形成されている。また、誘電体板1の底面付近には、グランド電極23を第2面導体22に接続するビア導体3A~3Sが形成されている。
誘電体板1の内層には窓用導体25A,25Bが形成されている。また、誘電体板1には、第1面導体21から第2面導体22まで貫通する貫通ビア導体2A~2Fが形成されている。さらに、誘電体板1には、その第1面導体21から上記窓用導体25Aまで延出するビア導体3A,3B、第2面導体22から上記窓用導体25Bまで延出するビア導体3C,3Dが形成されている。
また、誘電体板1の内部には、誘電体板1の側面に沿って、第1面導体21と第2面導体22とを接続する貫通ビア導体9A~9Vが形成されている。
図13に示すように、誘電体導波管フィルタ102は、上記第1面導体21、第2面導体22、貫通ビア導体9A~9Vで囲まれる6つの誘電体導波管共振空間が形成されている。図13において二点鎖線は、誘電体板1に構成される誘電体導波管共振器の区分を示す仮想上の線である。このように、誘電体導波管フィルタ102は6つの誘電体導波管共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6を備える。共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6はいずれもTE101モードを基本モードとする共振器である。
図11、図12等に示す内部導体7A~7Fは、平面視で(Z方向に視て)上記誘電体導波管共振空間内に配置されている。
共振器R1-R2間には主結合部MC12が構成されていて、共振器R2-R3間には主結合部MC23が構成されていて、共振器R3-R4間には主結合部MC34が構成されていて、共振器R4-R5間には主結合部MC45が構成されていて、共振器R5-R6間には主結合部MC56が構成されている。また、共振器R2-R5間には副結合部SC25が構成されている。
主結合部MC12,MC23,MC45,MC56のいずれについても、横方向の開口が狭める貫通ビアは存在しないが、第1面導体21,第2面導体22及び貫通ビア導体9A~9Vによる共振空間の大きさと、利用する共振周波数との関係で、共振器R1~R6の各誘電体導波管共振空間が定まる。
主結合部MC12,MC23,MC45,MC56は、いずれも共振器の電界方向(Z方向)の幅を制限する窓が無いので、誘導性結合する。
主結合部MC34は、図11に示すビア導体3A,3B,3C,3D及び窓用導体25A,25Bによって構成されている。この主結合部MC34は、共振器R3,R4の電界方向(Z方向)の幅を制限する容量性結合窓として作用するので、共振器R3-R4同士は容量性結合する。
副結合部SC25は、貫通ビア導体2E,2Fによって、共振器R2,R5の電界方向に直交する幅(Y方向の幅)を制限する誘導性結合窓して作用するので、共振器R2-R5同士は誘導性結合する。
図14(A)、図14(B)は、本実施形態の誘電体導波管フィルタ102を構成する6つの共振器の結合構造を示す図である。図14(A)、図14(B)において、共振器R1は1段目(初段)の共振器であり、共振器R2は2段目の共振器であり、共振器R3は3段目の共振器であり、共振器R4は4段目の共振器であり、共振器R5は5段目の共振器であり、共振器R6は6段目(終段)の共振器である。図14(A)、図14(B)において二重線で示す経路は主結合部であり、破線は副結合部である。また、図14(A)、図14(B)において“L”は誘導性結合、“C”は容量性結合をそれぞれ表している。
本実施形態の誘電体導波管フィルタ102は、共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6が信号伝搬の主経路に沿って主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56が配置されている。主結合部MC12は誘導性結合部であり、主結合部MC23は誘導性結合部であり、主結合部MC34は容量性結合部であり、主結合部MC45は誘導性結合部であり、主結合部MC56は誘導性結合部である。つまり、主結合部は誘導性結合部と容量性結合部とで構成され、誘導性結合部と容量性結合部とが主結合部に沿って交互に繰り返し配置されている。
また、本実施形態の誘電体導波管フィルタ102は、外部との間で信号が入出力される共振器R1と当該共振器R1に結合する共振器R2との間の主結合部は誘導性結合部である。同様に、外部との間で信号が入出力される共振器R6と当該共振器R6に結合する共振器R5との間の主結合部は誘導性結合部である。
また、本実施形態の誘電体導波管フィルタ102は、共振器R2と共振器R5とは副結合部SC25に沿っても配置されている。つまり、共振器R2と共振器R5との間に副結合部SC25が形成されている。この副結合部SC25は誘導性結合部であり、副結合部SC25の結合は主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56の結合に比べて弱い。
図15は、誘電体導波管フィルタ102の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。図15において、S11は反射特性、S21は通過特性である。本実施形態の誘電体導波管フィルタ102は、図15に表れているように、28GHzを中心とする28GHz帯用の帯域通過フィルタ特性を示す。また、通過帯域より低域側の減衰極AP1、通過帯域より高域側に減衰極AP2がそれぞれ生じる。このようにして、第1の実施形態で示した誘電体導波管フィルタ101と同様に有極特性が現れる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、8段の誘電体導波管共振器と1つのトラップ共振器用誘電体導波管共振器を備える誘電体導波管フィルタについて示す。
図16は第3の実施形態に係る誘電体導波管フィルタ103の外観斜視図である。図17は誘電体導波管フィルタ103の底面図である。また、図18は、誘電体導波管フィルタ103が備える複数の誘電体導波管共振器部分、誘電体導波管共振器間の主結合部及び副結合部を示す斜視図である。
誘電体導波管フィルタ103は誘電体板1を備える。誘電体板1は例えば誘電体セラミック、水晶、樹脂等を直方体形状に加工したものである。この誘電体板1には、互いに対向する第1主面MS1及び第2主面MS2を有する。誘電体板1の第1主面MS1寄りの層には第1面導体21が形成されていて、誘電体板1の第2主面MS2寄りの層には第2面導体22及びグランド電極23が形成されている。この例では、誘電体導波管フィルタ103のサイズは、X方向2.5mm、Y方向3.2mm、Z方向0.7mmである。
誘電体板1の底面には入出力電極24A,24B及びグランド電極23が形成されている。また、誘電体板1の内部には、入出力電極24A,24Bに、ビア導体3U,3Vを介して接続されるストリップ導体16A,16Bが形成されている。また、誘電体板1の底面付近には、グランド電極23を第2面導体22に接続する複数のビア導体が形成されている。
誘電体板1には、第1面導体21から第2面導体22まで貫通する貫通ビア導体2A~2Nが形成されている。
また、誘電体板1の内部には、誘電体板1の側面に沿って、第1面導体21と第2面導体22とを接続する貫通ビア導体9A~9Uが形成されている。
図17、図18等に示すように、誘電体導波管フィルタ103は、上記第1面導体21、第2面導体22、貫通ビア導体9A~9Uで囲まれる8つの誘電体導波管共振空間が形成されている。また、トラップ共振器用の1つの誘電体導波管共振空間が形成されている。図18において二点鎖線は、誘電体板1に構成される誘電体導波管共振器の区分を示す仮想上の線である。このように、誘電体導波管フィルタ103は、8つの誘電体導波管共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8及びトラップ共振器用の誘電体導波管共振器RTを備える。共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8,RTはいずれもTE101モードを基本モードとする共振器である。
図16、図17等に示す内部導体7A~7H,7Tは、平面視で(Z方向に視て)上記誘電体導波管共振空間内に配置されている。
上記共振器R1~R8のうち、4つの共振器R1~R4は第1組の共振器であり、4つの共振器R5~R8は第2組の共振器である。第1組における終段の共振器R4と第2組における初段の共振器R5との間には主結合部MC45が設けられている。また、第1組の初段の共振器R1及び第2組の終段の共振器R8は入出力部の共振器である。
共振器R1-R2間には主結合部MC12が構成されていて、共振器R2-R3間には主結合部MC23が構成されていて、共振器R3-R4間には主結合部MC34が構成されている。すなわち、第1組の共振器は、4つの共振器R1~R4が、主結合部を介して直列接続されている。共振器R4-R5間には主結合部MC45が構成されている。また、共振器R5-R6間には主結合部MC56が構成されていて、共振器R6-R7間には主結合部MC67が構成されていて、共振器R7-R8間には主結合部MC78が構成されている。すなわち、第2組の共振器は、4つの共振器R5~R8が、主結合部を介して直列接続されている。さらに、共振器R2-R7間には副結合部SC27が構成されていて、共振器R3-R6間には副結合部SC36が構成されている。
図17に示す貫通ビア導体2iは、主結合部MC12の横方向の開口を狭め、共振器R1と共振器R2とを誘導性結合させる。同様に、貫通ビア導体2Lは主結合部MC78の横方向の開口を狭め、共振器R7と共振器R8とを誘導性結合させる。また、貫通ビア導体2Mは、主結合部MC23の横方向の開口を狭め、共振器R2と共振器R3とを誘導性結合させる。同様に、貫通ビア導体2Nは主結合部MC67の横方向の開口を狭め、共振器R6と共振器R7とを誘導性結合させる。貫通ビア導体2E,2Fは副結合部SC27の横方向の開口を狭め、共振器R2と共振器R7とを誘導性結合させる。内部導体7Tは副結合部SC36の縦方向の開口を狭め、共振器R3と共振器R6とを容量性結合させる。
主結合部MC34,MC45,MC56については、横方向の開口が狭める貫通ビアは存在しないが、第1面導体21,第2面導体22及び貫通ビア導体9A~9Uによる共振空間の大きさと、利用する共振周波数との関係で、いずれもこれらの部分で誘導性結合する。
内部導体7Tが形成されている空間は1つのトラップ共振器RTとして作用する。このトラップ共振器RTは、第1組の終段の共振器R4から1つ手前の共振器R3と第2組の初段の共振器R5から1つ後段の共振器R6との間に設けられている。
また、トラップ共振器RTは、第1組の終段の共振器R4の内部導体7D、第2組の初段の共振器R5の内部導体7E、第1組の終段の共振器R4から1つ手前の共振器R3の内部導体7C及び第2組の初段の共振器R5から1つ後段の共振器R6の内部導体7Fとで囲まれる位置に設けられている。
第1組の終段の共振器R4の内部導体7Dと、第2組の初段の共振器R5の内部導体7Eとの間隔は、第1組の終段の共振器R4の1つ手前の共振器R3の内部導体7Cと第2組の初段の共振器R5の1つ後段の共振器R6の内部導体7Fとの間隔より狭い。このことにより、共振器R4,R5,RTの電界強度の高い領域がそれぞれ近接し、トラップ共振器RTは共振器R4,R5と結合する。このことは、トラップ共振器RTが共振器R4,R5から分岐した共振器であるということもできる。
本実施形態では、第1組の終段の共振器R4の内部導体7Dと、トラップ共振器用の内部導体7Tとの間隔は、第2組の初段の共振器R5の内部導体7Eと、トラップ共振器用の内部導体7Tとの間隔と同じである。そのため、トラップ共振器RTに対する共振器R4の結合の強さと、トラップ共振器RTに対する共振器R5の結合の強さとは等しい。
なお、内部導体7C-7T間、内部導体7F-7T間がそれぞれ離れているので、つまり、共振器R3,R6とトラップ共振器RTとは、電界強度の高い領域が相対的に離れているので、共振器R3,R6はトラップ共振器RTとは、特には結合しない。
図19(A)、図19(B)は、本実施形態の誘電体導波管フィルタ103を構成する複数の共振器の結合構造を示す図である。図19(A)、図19(B)において、共振器R1は1段目(初段)の共振器であり、共振器R2は2段目の共振器であり、共振器R3は3段目の共振器であり、共振器R4は4段目の共振器であり、共振器R5は5段目の共振器であり、共振器R6は6段目の共振器であり、共振器R7は7段目の共振器であり、共振器R8は8段目(終段)の共振器である。図19(A)、図19(B)において二重線で示す経路は主結合部であり、破線は副結合部である。また、図19(A)、図19(B)において“L”は誘導性結合、“C”は容量性結合をそれぞれ表している。
既に述べたように、本実施形態の誘電体導波管フィルタ103においては、信号伝搬の主経路に沿って、共振器R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8及び主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78が配置される。主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78はいずれも誘導性結合部である。また、副結合部SC27は誘導性結合部、副結合部SC36は容量性結合部である。この副結合部SC27の結合は主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78の結合に比べて弱い。また、副結合部SC36の結合は主結合部MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78の結合に比べて弱い。
図20は、誘電体導波管フィルタ103の反射特性と通過特性の周波数特性を示す図である。図20において、S11は反射特性、S21は通過特性である。本実施形態の誘電体導波管フィルタ103は、図20に表れているように、28GHzを中心とする28GHz帯用の帯域通過フィルタ特性を示す。また、通過帯域より低域側に減衰極AP1,AP2が生じる。本実施形態では、通過帯域の低域側に急峻な減衰特性が得られる。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
例えば、以上に示した各実施形態では、複数の誘電体導波管共振器を備える誘電体導波管フィルタを例示したが、同様にして単一の誘電体導波管共振器を備える誘電体導波管フィルタを構成することもできる。
また、以上に示した各実施形態では、TE101モードを基本モードとする誘電体導波管共振器を構成する例を示したが、例えばTE201モードやTE102モード等、高次の共振モードを利用してもよい。
MC12,MC23,MC34,MC45,MC56,MC67,MC78…主結合部
MS1…第1主面
MS2…第2主面
PC…面状導体
R1~R8,RT…誘電体導波管共振器
SC14,SC25,SC27,SC36…副結合部
SS…側面
1…誘電体板
1A,1B,1C…誘電体層
2A~2G,2i,2L~2N…貫通ビア導体
3A~3F,3U,3V…ビア導体
7,7A~7H,7T…内部導体
8A~8D…側面導体膜
9A~9V…貫通ビア導体
10…グランド導体
15A,15B…入出力用ランド
16A,16B…ストリップ導体
21…第1面導体
22…第2面導体
23,23A~23D…グランド電極
24A,24B…入出力電極
25A,25B…窓用導体
90…回路基板
101~103…誘電体導波管フィルタ

Claims (18)

  1. 互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、
    前記第1主面に形成された第1面導体と、
    前記第2主面に形成された第2面導体と、
    前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、
    前記第1主面に対して垂直方向に延び、前記第1面導体及び前記第2面導体のいずれにも電気的に接続されない内部導体と、を備え、前記第1面導体、前記第2面導体及び前記接続導体で囲まれる誘電体導波管共振空間を構成する、
    誘電体導波管共振器。
  2. 前記誘電体板は、複数の誘電体層の積層体であり、前記内部導体は前記複数の誘電体層のうちの内層の誘電体層に形成された導体である、
    請求項1に記載の誘電体導波管共振器。
  3. 前記接続導体は、前記誘電体板の側面に形成された導体膜、又は前記誘電体板を貫通する貫通ビア導体である、
    請求項1又は2に記載の誘電体導波管共振器。
  4. 前記誘電体板の内部に空間を有し、前記内部導体は、前記空間の内部に充填された導体、又は前記空間の内面に形成された導体である、
    請求項1から3のいずれかに記載の誘電体導波管共振器。
  5. 前記内部導体は、柱状又は筒状の導体である、
    請求項1から3のいずれかに記載の誘電体導波管共振器。
  6. 前記内部導体は、前記第1面導体に平行に対向する面状導体又は前記第2面導体に平行に対向する面状導体の少なくとも一方を有する、
    請求項1から5のいずれかに記載の誘電体導波管共振器。
  7. 前記第1面導体の平面視で、前記内部導体は前記誘電体導波管共振空間の中央に配置される、
    請求項1から6のいずれかに記載の誘電体導波管共振器。
  8. 前記第1面導体と前記内部導体との間の領域、及び、前記第2面導体と前記内部導体との間の領域の少なくとも一方にある誘電体の誘電率は、他の領域にある誘電体の誘電率より高い、
    請求項1から7のいずれかに記載の誘電体導波管共振器。
  9. 前記誘電体導波管共振空間の主共振モードは、前記第1面導体と前記第2面導体との間に電界が向くTEモードである、
    請求項1から8のいずれかに記載の誘電体導波管共振器。
  10. 前記内部導体と前記第1面導体との間の第1間隔と、前記内部導体と前記第2面導体との間の第2間隔との比は、0.1以上1.0以下の範囲内である、
    請求項1から9のいずれかに記載の誘電体導波管共振器。
  11. 互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、を有する誘電体導波管共振器を備える誘電体導波管フィルタにおいて、
    前記誘電体導波管共振器の内部に形成され、前記第1主面に対して垂直方向に延び、前記第1面導体及び前記第2面導体のいずれにも電気的に接続されない内部導体と、を備える、
    誘電体導波管フィルタ。
  12. 互いに対向する第1主面及び第2主面、並びに、前記第1主面の外縁及び前記第2主面の外縁を繋ぐ側面を有する誘電体板と、前記第1主面に形成された第1面導体と、前記第2主面に形成された第2面導体と、前記誘電体板の内部に形成され、前記第1面導体と前記第2面導体とを接続する接続導体と、をそれぞれ有する複数の誘電体導波管共振器と、
    前記複数の誘電体導波管共振器のうち、隣接する誘電体導波管共振器を結合させる主結合部と、
    を備える誘電体導波管フィルタにおいて、
    前記複数の誘電体導波管共振器の一部又は全部について、前記誘電体導波管共振器の内部に形成され、前記第1主面に対して垂直方向に延び、前記第1面導体及び前記第2面導体のいずれにも電気的に接続されない内部導体と、を備える、
    誘電体導波管フィルタ。
  13. 前記主結合部は誘導性結合部と容量性結合部とを含む複数の主結合部で構成され、前記誘導性結合部と前記容量性結合部とが信号伝搬の主経路に沿って交互に繰り返し配置された部分を有する、
    請求項12に記載の誘電体導波管フィルタ。
  14. 前記複数の主結合部のうち、外部との間で信号が入出力される誘電体導波管共振器と当該誘電体導波管共振器に結合する誘電体導波管共振器との間の主結合部は誘導性結合部である、
    請求項13に記載の誘電体導波管フィルタ。
  15. 前記複数の誘電体導波管共振器は前記信号伝搬の主結合部以外に副結合部に沿っても配置され、
    前記副結合部に沿って隣接する誘電体導波管共振器同士の間に副結合部を更に備える、
    請求項13又は14に記載の誘電体導波管フィルタ。
  16. 3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第1組の誘電体導波管共振器、及び、3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第2組の誘電体導波管共振器、を備え、前記第1組における終段の誘電体導波管共振器と前記第2組における初段の誘電体導波管共振器との間に前記主結合部が設けられていて、
    前記第1組の初段の誘電体導波管共振器及び前記第2組の終段の誘電体導波管共振器は入出力部の誘電体導波管共振器であり、
    前記第1組における終段から2つ手前の誘電体導波管共振器と前記第2組の初段から2つ後段の誘電体導波管共振器との間に前記副結合部が設けられていて、当該副結合部は誘導性の副結合部であり、
    前記第1組の終段から1つ手前の誘電体導波管共振器と前記第2組の初段から1つ後段の誘電体導波管共振器との間にトラップ共振器用の前記内部導体を備え、
    前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の前記内部導体と、前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の前記内部導体との間隔は、前記第1組の終段の1つ手前の誘電体導波管共振器の前記内部導体と前記第2組の初段の1つ後段の誘電体導波管共振器の前記内部導体との間隔より狭い、
    請求項15に記載の誘電体導波管フィルタ。
  17. それぞれ3つ以上の誘電体導波管共振器で構成される第1組及び第2組を備え、前記第1組における終段の誘電体導波管共振器と前記第2組における初段の誘電体導波管共振器との間に前記主結合部が設けられていて、
    前記第1組の初段の誘電体導波管共振器及び前記第2組の終段の誘電体導波管共振器は入出力部の誘電体導波管共振器であり、
    前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の前記内部導体、前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の前記内部導体、前記第1組の終段から1つ手前の誘電体導波管共振器の前記内部導体及び前記第1組の終段から1つ手前の誘電体導波管共振器の前記内部導体とで囲まれる位置にトラップ共振器用の前記内部導体を備え、
    前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の前記内部導体と、前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の前記内部導体との間隔は、前記第1組の終段の1つ手前の誘電体導波管共振器の前記内部導体と前記第2組の初段の1つ後段の誘電体導波管共振器の前記内部導体との間隔より狭い、
    請求項15に記載の誘電体導波管フィルタ。
  18. 前記第1組の終段の誘電体導波管共振器の前記内部導体と、前記トラップ共振器用の前記内部導体との間隔は、前記第2組の初段の誘電体導波管共振器の前記内部導体と、前記トラップ共振器用の前記内部導体との間隔と同じである、
    請求項16又は17に記載の誘電体導波管フィルタ。
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