JP2004289755A - 高周波フィルタ調整法、高周波フィルタ製造方法、及び高周波フィルタ - Google Patents

高周波フィルタ調整法、高周波フィルタ製造方法、及び高周波フィルタ Download PDF

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潮 寒川
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Abstract

【課題】本発明は、所望の通過周波数帯域外濾波特性や、所望の周波数に対して良好な抑圧特性を有した小型で低損失な高周波フィルタ、および高性能な通信装置,測定機器を安価に提供することを目的とする。
【解決手段】平行結合線路15を介して、複数の1/2波長線路共振器とポートを電磁界結合させることによって構成される帯域通過フィルタにおいて、平行結合線路15の長さLを1/4波長から変化させ、平行結合線路15が最大結合度を示す周波数をフィルタ通過周波数帯の中心周波数からずらすことによって、自由な濾波特性を実現することが可能となる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波帯無線通信機に代表される高周波回路に搭載される高周波フィルタ、ならびに高周波フィルタの調整法及び製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の高周波フィルタは、例えば非特許文献1に記載されたものが知られており、現在、高周波回路に内蔵の平面フィルタとして頻繁に適用されている。以下に、図9を用いて従来の高周波フィルタについて説明する。
【0003】
図9は従来の高周波フィルタの構造を示しており、91は電気的共振器、92,93は入出力端である。
【0004】
図9に示した従来の高周波フィルタは高周波基板上に形成される。ここで言う高周波基板は上下面が金属薄膜で覆われた誘電体平行平板であり、エッチングによりどちらか一方の面の導体薄膜に回路パターンを形成し、マイクロストリップ線路として動作させることにより平面型の高周波回路は構成される。電気的共振器91は長手方向に高周波信号を伝送しうる両端開放のマイクロストリップ線路である。伝播波長に換算して線路長が約半波長に相当する周波数を基準周波数として、ほぼその整数倍の周波数において共振する電気的共振器として電気的共振器91は動作する。
【0005】
隣接する共振器は、1本の直線状のマイクロストリップ線路を流れる準TEMモードの伝播波長に換算して約4分の1波長の長さでオーバーラップしており、その領域で隣り合う電気的共振器91は結合しており電気的エネルギーの交換を行っている。結合度は隣接する共振器の線路間隔によって決定され、フィルタ全体が所望の濾波特性を実現するよう、各共振器間の結合度,共振周波数は調整されている。結合度と共振周波数の選択は、古くから存在する容量・誘導量による梯子回路を基にした等価回路によるフィルタ合成法により与えられ、濾波特性が与えられるとそれに応じた結合度と共振周波数を求めることが可能である。
【0006】
【非特許文献1】
小西良弘著「マイクロ波回路の基礎とその応用(第3版)」総合電子出版社出版、1995年6月10日、p370ページ付図10.3
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
高周波フィルタにおいては、信号に含まれる各周波数成分のうち、必要とされる信号成分に対しては影響を与えず、不要成分のみを高度に抑圧する濾波特性が要求されている。
【0008】
本発明は、所望の通過周波数帯域外濾波特性や、所望の周波数に対して良好な抑圧特性を有した小型で低損失なフィルタ、および高性能な通信装置,測定機器を安価に提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、フィルタ内に含まれる平行結合線路の線路長を調整することによって所望の濾波特性を実現するものであり、平行結合線路上を伝搬する偶モード,奇モードが同一周波数において異なる伝搬波長を有する場合に拡張された定量的な平行結合線路調整手法を与えるものである。
【0010】
これにより、所望の通過周波数帯域外濾波特性や、所望の周波数に対して良好な抑圧特性を有した小型で低損失なフィルタ、および同フィルタを内蔵することによって高性能な通信装置,測定機器が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の発明は、分布定数線路を用いた共振器と、信号を入出力する入出力端と、を有し、前記共振器間、ならびに前記共振器と前記入出力端との間の電磁界結合が全て、あるいは、その一部が平行結合線路を介してなされる高周波フィルタに関し、所望の濾波特性を実現するように前記平行結合線路の長さを変化させるステップを有する高周波フィルタ調整法としたものであるか、または、所望の濾波特性を実現する前記平行結合線路の長さを設定する工程と、前記設定された長さを用いて前記共振器及び前記入出力端を形成する工程と、を有する高周波フィルタ製造方法としたものである。
【0012】
これにより、付加的な調整回路や共振器を必要としない単純で制御性に富む濾波特性が実現できる。
【0013】
本発明の第2の発明は、前記第1の発明において、平行結合線路の長さを変化させるステップは、少なくとも1つの平行結合線路において最大結合度を示す周波数が、通過周波数帯の中心周波数とは異なる周波数になるまで、前記少なくとも1つの平行結合線路の長さを変化させることを特徴とする高周波フィルタ調整法としたものであるか、または、平行結合線路の長さを設定する工程は、少なくとも1つの平行結合線路において最大結合度を示す周波数が、通過周波数帯の中心周波数とは異なるように前記少なくとも1つの平行結合線路の長さを設定することを特徴とする高周波フィルタ製造方法としたものである。
【0014】
これにより、別個の調整回路や共振器を付加せずとも、フィルタ通過周波数帯近傍の低域側の抑圧特性を向上させたり、あるいは、逆に高域側の抑圧特性を向上させることが可能となる。
【0015】
本発明の第3の発明は、前記第1の発明において、平行結合線路の長さを変化させるステップは、少なくとも1つの平行結合線路において最小結合度を示す周波数が、通過周波数帯の中心周波数の2倍とは異なる周波数になるまで、前記少なくとも1つの平行結合線路の長さを変化させることを特徴とする高周波フィルタ調整法としたものであるか、または、平行結合線路の長さを設定する工程は、少なくとも1つの平行結合線路において最小結合度を示す周波数が、通過周波数帯の中心周波数の2倍とは異なるように前記少なくとも1つの平行結合線路の長さを設定することを特徴とする高周波フィルタ製造方法としたものである。
【0016】
これにより、別個の調整回路や共振器を付加せずとも、フィルタ通過周波数帯近傍の低域側の抑圧特性を向上させたり、あるいは、逆に高域側の抑圧特性を向上させることが可能となる。
【0017】
本発明の第4の発明は、分布定数線路を用いた共振器と、信号を入出力する入出力端と、を有し、前記共振器間、ならびに前記共振器と前記入出力端との間の電磁界結合が全て、あるいは、その一部が平行結合線路を介してなされる高周波フィルタであって、前記平行結合線路は、所望の濾波特性を実現する長さを有することを特徴とする高周波フィルタである。
【0018】
これにより、付加的な調整回路や共振器がないために通過周波数帯における通過損失の劣化を招くことなく、更に、フィルタの占有領域の増大を招くことなく、高度な不要波抑圧が実現できる。
【0019】
本発明の第5の発明は、前記第4の発明において、平行結合線路の長さは、前記平行結合線路が所望の周波数の近傍において最大結合度を示すように、且つ、通過周波数帯の中心周波数が前記所望の周波数にほぼ等しくなるように、設定されたことを特徴とする高周波フィルタである。
【0020】
これにより、通過周波数帯の中心周波数に対して対称な濾波特性が実現できるとともに、通過周波数帯においてフィルタに接続される外部回路との良好なインピーダンス整合が実現し易いという利点を得ることができる。
【0021】
本発明の第6の発明は、前記第4の発明において、平行結合線路の長さは、前記平行結合線路が所望の周波数の近傍において最小結合度を示すように、且つ、通過周波数帯の中心周波数が前記所望の周波数の2分の1にほぼ等しくなるように、設定されたことを特徴とする高周波フィルタである。
【0022】
これにより、従来の高周波フィルタで実現が困難な第2高調波成分の高度な抑圧特性を実現することが可能となる。
【0023】
本発明の第7の発明は、前記第4の発明において、平行結合線路の長さは、前記平行結合線路が所望の周波数よりも高い周波数で最大結合度を示すように設定された高周波フィルタである。
【0024】
これにより、通過周波数帯の低域側においてシャープな濾波特性を実現することが可能となる。
【0025】
本発明の第8の発明は、前記第4の発明において、平行結合線路の長さは、前記平行結合線路が所望の周波数よりも低い周波数で最大結合度を示すように設定された高周波フィルタである。
【0026】
これにより、通過周波数帯の高域側においてシャープな濾波特性を実現することが可能となる。
【0027】
本発明の第9の発明は、分布定数線路を用いた共振器と、信号を入出力する入出力端と、を有し、前記共振器間、ならびに前記共振器と前記入出力端との間の電磁界結合が全て、あるいは、その一部が平行結合線路を介してなされる高周波フィルタであって、前記平行結合線路は同一線路構造を有する2本の分布定数線路からなり、且つ、前記平行結合線路の全てあるいは一部は所望の周波数における1本の直線状の前記分布定数線路を伝播する電磁界の伝搬波長に換算して1/4波長以外の線路長を有し、更に、通過周波数帯あるいは禁止周波数帯の中心周波数は前記所望の周波数と等しいことを特徴とする高周波フィルタである。
【0028】
これにより、従来のフィルタ構造ならびにフィルタ合成法に大きな変更を与えずとも、適用される状況に応じた濾波特性を有する高周波フィルタを実現することが可能となる。
【0029】
本発明の第10の発明は、前記発明による高周波フィルタを搭載した通信機器あるいは測定機器であり、フィルタの高度な不要波抑圧特性に裏付けられた、高品質な通信サービス、あるいは、高感度な測定環境を提供することができる。
【0030】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図4を用いて説明する。
【0031】
(実施の形態1)
図1は分布定数線路により構成された帯域通過フィルタを示している。図1において11,12はそれぞれ第1,第2の1/2波長線路共振器であり、通過周波数帯の中心周波数付近に最低次の共振周波数を有する電気的共振器として動作する。また、図1において13,14はそれぞれ第1,第2のポートであり、前記共振器11,12で構成される帯域通過フィルタへの信号の入出力ポートとして作用する。更に、図1において15は前記共振器11,12で構成される長さLを有する平行結合線路を示し、前記の2つの共振器11,12は平行結合線路15を介して電磁界的に結合している。
【0032】
本発明のフィルタ調整法は、平行結合線路15の長さLを変化させることによって行うことを特徴としており、長さLの調整によって、通過周波数帯に対して低周波数側の阻止特性を向上させたり、またその逆に高帯域側の阻止特性を向上させたり、あるいは、通過周波数帯中心周波数に対して対称な濾波特性を得たり、通過周波数帯の偶数倍、あるいは奇数倍の高調波帯における阻止特性を向上させたり、また所望の周波数における阻止特性を重点的に向上させることが可能となる。
【0033】
以下に、図1の帯域通過フィルタにおいて、通過周波数帯の中心周波数に対して対称な濾波特性を実現する場合を例にとり、本発明のフィルタ調整手法について詳述する。
【0034】
図2は2本の同一線路構造を有する分布定数線路からなる平行結合線路を示している。図2において21,22はそれぞれ線路1,線路2であり、2つの線路は一方が開放端となっている。また、図2に示したように線路1と線路2は長さLの領域でギャップSを介してオーバーラップしており、そこで長さLの平行結合線路15を構成している。
【0035】
ところで、平行結合線路15が無限に長いとした場合、偶モードおよび奇モードの2種類の電磁界分布が平行結合線路15上を伝搬可能である。今、フィルタ通過周波数帯の中心周波数fにおける偶モード,奇モードに対する特性インピーダンスをそれぞれZ,Z、波数(=2π/伝搬波長)をk,kとする。また、本発明のフィルタ調整を適用して最適化したい共振器間結合係数をκとすると、下記の方程式(1)〜(5)を満足する長さL,ギャップSが最適化された結合線路構造となる。
【0036】
【数1】
Figure 2004289755
【0037】
ここで、式(1)〜(5)において、結合係数κは通常のフィルタ合成法により求められる各共振器間の段間結合係数であり、共振器間の結合が平行結合線路を介してなされる場合には、平行結合線路の結合係数βと段間結合係数κは一対一に対応しており、どちらか一方の値を指定すればもう一方の値が一意に決定される。ゆえに、κはβを通して特性インピーダンスZ,Zにより、波数k,kは線路構造およびSにより決定される。
【0038】
式(1)〜(5)を用いてフィルタ調整をするには、まずフィルタ合成法より求めた結合係数κを実現するように適当に平行結合線路15の構造を設定し、設定した線路構造に対して電磁界解析シミュレータなどによりあらかじめ、Z,Z,k,kを求めておく。次に、求めた値を式(1)〜(4)に代入し、式(1)等号の成否を確認する。もし等号が成立しない場合は、等号が成立するまで結合線路κを一定に保ちながら平行結合線路15の線路構造の最適化(L、Sの調整)を行ない、式(1)の等号が成立するまで同様の最適化を行う。等号が成立した時点で、調整したい帯域通過フィルタ内の1つ(1組)の平行結合線路15に対する調整を終了する。そして、フィルタ内に存在する全ての平行結合線路に対して上記の調整手法を行うことによって、通過周波数帯中心周波数に対して対称な濾波特性が実現される。
【0039】
以下に、上記調整法の物理的意味について詳述する。
【0040】
一般に平行結合線路の特徴は以下のように説明されている。すなわち、周波数fにおける直線状の単線路の伝搬波長λに換算して、平行結合線路の長さLを、以下の式(6)とした場合、図2に示した平行結合線路は周波数fにおいて結合度が最大となるとともに、平行結合線路15は単純な1本の1/4波長の分布定数線路と等価となる。
【0041】
【数2】
Figure 2004289755
【0042】
この特性を確認するため、線路特性に周波数依存性がない場合の平行結合線路15の通過特性を図3に記した。図3において、横軸は周波数、縦軸は|S21|としたが、|S21|とβは一対一で対応し、|S21|が大きいほどβも大きいことを示す。
【0043】
図3に示したように、fの奇数倍の周波数で結合度βが最大となり、また逆にfの偶数倍の周波数で減衰極が出現し結合度βが最低となる。最大結合度を示す周波数においては、平行結合線路は特性インピーダンスがZ−Zに等しい1/4波長単線路に等価であり、フィルタ合成においてはインピーダンス整合のみを考えればよく簡便であるため、最大結合度を示す平行結合線路構造、すなわち、1/4波長平行結合線路が適用される。
【0044】
ところで、帯域通過フィルタの通過周波数帯以外の濾波特性は、平行結合線路の特性で決定されることに注意する。なぜならば、共振周波数帯以外では線路共振器は共振せず単なる線路として動作するため、フィルタは複数の平行結合線路の直列回路と等価となるためである。そこで、フィルタ内の各平行結合線路が全て通過周波数帯の中心周波数fに対して対称な結合特性を示すよう設計されていれば、フィルタの通過周波数帯以外の特性も周波数fに対して対称となる。そこで、図3を見ると最大結合度を示す周波数fに対して1/4波長平行結合線路は丁度対称な特性となっていることが分かる。以上が、従来のフィルタ合成法において1/4波長平行結合線路が多用される理由である。
【0045】
しかしながら、実際の線路においては式(6)を満足する長さL、すなわち1/4波長平行結合線路で最大結合度を示すことは稀であり、線路長を1/4波長に設定しても線路構造に依存して周波数fより低い周波数帯で最大結合度を示す場合もあれば、その逆にfより高い周波数帯で最大結合度を示す場合もある。最大結合度を示す周波数が帯域通過フィルタの通過周波数帯中心周波数fよりずれた場合、平行結合線路の通過特性の周波数fに対する対称性は当然悪化し、それに伴いフィルタの中心周波数に対する対称性も悪化するのである。
【0046】
ところで、式(6)より周波数fに対して平行結合線路が最大結合度を示し対称性が保証されるはずであるのに、実際には対称性が劣化していることの根本的原因は、式(6)の導出において仮定されている次式(7)が実際の分布定数線路において成立していないということである。
【0047】
【数3】
Figure 2004289755
【0048】
それに対し、式(1)〜(5)は、次式(8)の仮定で導出した、周波数fで減衰極を与える結合線路長2Lを与える条件式である。
【0049】
【数4】
Figure 2004289755
【0050】
ゆえに、線路の伝搬特性に周波数依存が少ない場合、式(1)〜(5)を満足する長さLは明らかに周波数fで最大結合度を示し、周波数fに対する平行結合線路の通過特性の対称性は保証されるのである。従って、各共振器の段間結合を式(1)〜(5)で最適化すればフィルタの対称性が実現されるのである。
【0051】
以上の説明より、通過周波数帯に対して低周波数側の帯域通過フィルタの阻止特性を向上させることも可能であることが容易に理解可能である。今、中心周波数fより高い周波数において最大結合度を示すよう長さLを最適化した場合、平行結合線路の結合特性は周波数fに対して低い周波数領域の方が高い領域よりも結合が弱く、それにより通過周波数帯に対して低周波数側の阻止特性を向上させることができる。
【0052】
また、逆に、中心周波数fより低い周波数において最大結合度を示すよう長さLを最適化した場合、通過周波数帯に対して高周波数側の阻止特性を向上可能であることが、上記の物理的説明から容易に類推できる。
【0053】
更に、平行結合線路が中心周波数fにおいて最大結合度を示すよう、すなわち、周波数fにおいて特性が対称となるようフィルタを調整した場合、fの偶数倍の周波数において減衰極が出現するため、一般のフィルタ合成法において出現する高調波成分のうち、2nf(nは自然数)を高度に抑圧することが可能である。
【0054】
また、更に、一般に中心周波数fのχ/2倍において最大結合度を示すようLを調整した場合には、χf(χは正の実数)に減衰極が生成され、例えば、χ=3の場合は3fの高調波成分を抑圧することも可能である。このような調整をすることの利点は、例えば、無線機の送信波に含まれる不要成分にフィルタのχfを設定することにより、フィルタを構成する共振器段数を増やすことなく所望の不要成分を抑圧可能となり、品質の高い通信が可能となる点である。
【0055】
以上、本発明のフィルタ調整法について調整手法、および本調整法の妥当性に対する物理的説明について詳述した。なお、図1においては2個の1/2波長線路共振器から構成されるフィルタを例にとり説明したが、一般に任意個の1/2波長以外の線路長を有する線路共振器から構成されるフィルタに対しても本発明の調整法が適用可能であることは容易に判断できる。
【0056】
また、本発明のフィルタ調整法は、偶モードと奇モードの伝搬波長が異なる平行結合線路で構成されたフィルタであれば適用可能であり、線路構造を特に規定しないことは言うまでもない。
【0057】
更に、偶モードと奇モードの伝搬波長が異なる平行結合線路で構成されたフィルタが帯域通過型,帯域阻止型を問わず一般の分布線路共振器を用いたフィルタに対して適用可能であることも言うまでもない。
【0058】
また、更に開放端を有する2線路の平行結合線路以外にも、短絡端を有する2線路の平行結合線路や異なる終端構造の2線路による平行結合線路においても本発明のフィルタ調整法は適用可能であることは言うまでもない。
【0059】
(実施の形態2)
図1は分布定数線路により構成された帯域通過フィルタを示している。図1において11,12はそれぞれ第1,第2の1/2波長線路共振器であり、通過周波数帯の中心周波数付近に最低次の共振周波数を有する電気的共振器として動作する。また、図1において13,14はそれぞれ第1,第2のポートであり、前記共振器11,12で構成される帯域通過フィルタへの信号の入出力ポートとして作用する。更に、L01,L,L23はそれぞれ、第1のポートと第1の1/2波長線路共振器,第1の1/2波長線路共振器と第2の1/2波長線路共振器,第2の1/2波長線路共振器と第2のポートで形成される平行結合線路の線路長を示している。
【0060】
各平行結合線路の線路長L01,L,L23の各々をそれぞれLi(i=1,2,3)と略記すると、本発明のフィルタは平行結合線路長Liのうち少なくとも1つ以上の線路長Liに対して、次式(9)とすることを特徴とする。
【0061】
【数5】
Figure 2004289755
【0062】
本発明のフィルタは(実施の形態1)で述べた手法に従って線路長Liを選択することによって、通過周波数帯に対して低周波数側の阻止特性を向上させたり、またその逆に高帯域側の阻止特性を向上させたり、あるいは、通過周波数帯中心周波数に対して対称な濾波特性を得たり、通過周波数帯の偶数倍、あるいは奇数倍の高調波帯における阻止特性を向上させたり、また所望の周波数における阻止特性を重点的に向上させることが可能である。
【0063】
なお、図1においては2個の1/2波長線路共振器から構成されるフィルタを例にとり説明したが、任意個の1/2波長以外の線路長を有する線路共振器から構成されるフィルタに対しても、(実施の形態1)記載のフィルタ調整法が適用可能であるため、本発明のフィルタが実現可能であることは容易に分かる。
【0064】
また、本発明のフィルタは平行結合線路の長さを1/4波長以外に設定し、所望の濾波特性を得ることを特徴とするため、偶モードと奇モードの伝搬波長が異なる平行結合線路で構成されたフィルタ全てに適用可能であることは言うまでもなく、更に、フィルタが帯域通過型,帯域阻止型を問わず一般の分布線路共振器を用いたフィルタに対して適用可能であることも言うまでもない。
【0065】
更に、平行結合線路は一般に4つのポートを有し、フィルタ合成に際してはそのうちの2ポート,あるいは3ポートを開放・短絡し用いられる。本発明のフィルタは平行結合線路長の最適化による所望の濾波特性の実現にあるため、ポート終端構造には依存せず、開放端を有する2線路の平行結合線路以外にも短絡端を有する2線路の平行結合線路や異なる終端構造の2線路による平行結合線路においても実現可能であることは言うまでもない。
【0066】
(実施の形態3)
図4は(実施の形態2)で述べたフィルタを搭載した通信装置あるいは測定機器を示している。図4において、41は通信機器あるいは測定機器、42は高周波回路、43は他の回路であり、通信機器あるいは測定機器41は、高周波回路42と他の回路43を内蔵しており、信号処理などの所望の機能を実現するように電気的に接続されている。また、44は(実施の形態2)で述べた本発明のフィルタ、45はアンテナあるいは測定プローブであり、高周波回路42は内部にフィルタ44を含んでおり、アンテナあるいは測定プローブ45から得られる信号、あるいは高周波回路42からアンテナあるいは測定プローブ45へ向かう信号に対して、本発明のフィルタ44により所望の濾波の作用を実現している。
【0067】
本発明のフィルタ44は、所望の周波数において良好な抑圧特性を実現できるため、本実施の形態に記したように通信機器あるいは測定機器41内に本発明のフィルタ44を搭載することによって、不要な信号成分の高度な抑圧が可能であり、従って高感度で不要な信号成分を放出しない通信機器,あるいは測定機器を提供するものである。
【0068】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
【0069】
(実施例1)
(実施の形態1)に示したフィルタ調整法を用いて実際に行った、通過周波数帯中心周波数に対して対称な特性を実現するよう最適化の実施例を以下に説明する。
【0070】
実施の条件として、図5に示したインバーテッドマイクロストリップ線路(以下、IMSLと略記)をフィルタの分布定数線路構造に適用した。線路構造の詳細を述べると、グランド面51上に厚さ200μmの空気層52を挟み、厚さ300μmの溶融石英53(誘電率3.81)を平行に配置し、更に厚さ2000μmの空気層54を介してシールド面55を平行に配置した層構造において、導体ストリップ56を形成することによって分布定数線路を構成している。図5に記したIMSLは、従来のマイクロストリップ線路と同様に、平行結合線路上を異なる伝搬波長を有する偶モード,奇モードが存在し、本発明のフィルタ調整法が適用可能な線路構造である。
【0071】
図6(a)に従来の1/4波長平行結合線路により合成された3段帯域通過フィルタの導体ストリップ56の配置、図6(b)に本発明のフィルタ調整法により通過周波数帯中心周波数(25GHz)に対して各平行結合線路が対称な特性を持つよう最適化し合成された、3段帯域通過フィルタの導体ストリップ56の配置を示した。図6(b)より、本発明のフィルタ合成法により最適化された平行結合線路は1/4波長よりも短くなっていることが分かる。
【0072】
図7に図6(a),図6(b)の帯域通過フィルタの通過特性の周波数依存性を示す。図7において細線は図6(a)に記した従来構造のフィルタの特性を、また太線は図6(b)に記した本発明のフィルタ調整法により最適化されたフィルタの特性を示した。
【0073】
図7において、従来の平行結合線路構造により合成されたフィルタは明らかに25GHzに対する左右の特性の対称性が劣化していることが観察されるが、本発明のフィルタ調整法を用いることによって明らかに濾波特性の対称性が回復していることが分かる。以上の結果より、本発明のフィルタ合成法が正しく機能することが確認された。
【0074】
(実施例2)
(実施の形態1)に示したフィルタ調整法を用いて構成した、通過周波数帯中心周波数25GHzの第2高調波成分を抑圧した帯域通過フィルタの実施例を以下に説明する。
【0075】
実施の条件として、線路構造は図5に記したIMSLであり、導体ストリップ56の配置は図6(b)に示したものと同一である。
【0076】
以上の条件の下で実施されたフィルタの50GHzまでの通過特性を図8に太線で示した。図8には比較のために、図6(a)に示した従来の平行結合線路構造により合成されたフィルタの通過特性を併記したが、従来フィルタで観察されている第2高調波である50GHz近傍における抑圧特性の劣化が、本発明のフィルタにおいては確認されておらず、本発明のフィルタが正しく第2高調波成分を抑圧可能であることが確認された。
【0077】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、従来のフィルタ構造に含まれる平行結合線路の最適化のみで、所望の通過周波数帯域外濾波特性の実現や、所望の周波数に対する抑圧特性の向上が可能であり、特殊な線路構造の付加や共振器個数の増加が必要でないために、小型で低損失なフィルタを安価に提供できるという有利な効果が得られる。更に、本発明によれば自由な濾波特性を実現可能であるために、高性能な通信機器・測定装置を提供できるという有利な効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるフィルタ調整法により最適化された帯域通過フィルタを示す概略構成図
【図2】本発明の実施の形態によるフィルタ調整法を示すための先端開放線路2本から構成される平行結合線路を示す概略構成図
【図3】本発明の実施の形態により周波数fで最大結合度を示すように最適化された平行結合線路の通過特性の周波数依存性を示す特性図
【図4】本発明の一実施の形態によるフィルタを内蔵した通信機器あるいは測定機器の構造を示す概略構成図
【図5】本発明の一実施例によるインバーテッドマイクロストリップ線路の線路断面構造を示す概略構成図
【図6】(a)従来の1/4波長平行結合線路を用いて合成された3段帯域通過フィルタの線路配置を示す回路レイアウト図(b)本発明のフィルタ調整法により最適化された3段帯域通過フィルタの線路配置を示す回路レイアウト図
【図7】本発明のフィルタ調整法により最適化された3段帯域通過フィルタと従来の1/4波長平行結合線路を用いて合成された3段帯域通過フィルタとの通過周波数帯中心周波数に対する対称性を比較するための周波数特性図
【図8】本発明のフィルタ調整法により最適化された3段帯域通過フィルタと従来の1/4波長平行結合線路を用いて合成された3段帯域通過フィルタとの第2高調波特性を比較するための周波数特性図
【図9】従来のマイクロストリップ線路を用いた平行結合線路構造を有する帯域通過フィルタを説明するための概略構成図
【符号の説明】
11 第1の1/2波長線路共振器
12 第2の1/2波長線路共振器
13 第1のポート
14 第2のポート
15 平行結合線路
21 線路1
22 線路2
41 通信機器あるいは測定機器
42 高周波回路
43 他の回路
44 フィルタ
45 アンテナあるいは測定プローブ
51 グランド面
52、54 空気層
53 溶融石英
55 シールド面
56 導体ストリップ

Claims (14)

  1. 分布定数線路を用いた共振器と、信号を入出力する入出力端と、を有し、前記共振器間、ならびに前記共振器と前記入出力端との間の電磁界結合が全て、あるいは、その一部が平行結合線路を介してなされる高周波フィルタの調整法であって、所望の濾波特性を実現するように前記平行結合線路の長さを変化させるステップを有する高周波フィルタ調整法。
  2. 平行結合線路の長さを変化させるステップは、少なくとも1つの平行結合線路において最大結合度を示す周波数が、通過周波数帯の中心周波数とは異なる周波数になるまで、前記少なくとも1つの平行結合線路の長さを変化させることを特徴とする請求項1記載の高周波フィルタ調整法。
  3. 平行結合線路の長さを変化させるステップは、少なくとも1つの平行結合線路において最小結合度を示す周波数が、通過周波数帯の中心周波数の2倍とは異なる周波数になるまで、前記少なくとも1つの平行結合線路の長さを変化させることを特徴とする請求項1記載の高周波フィルタ調整法。
  4. 分布定数線路を用いた共振器と、信号を入出力する入出力端と、を有し、前記共振器間、ならびに前記共振器と前記入出力端との間の電磁界結合が全て、あるいは、その一部が平行結合線路を介してなされる高周波フィルタの製造方法であって、所望の濾波特性を実現する前記平行結合線路の長さを設定する工程と、前記設定された長さを用いて前記共振器及び前記入出力端を形成する工程と、を有する高周波フィルタ製造方法。
  5. 平行結合線路の長さを設定する工程は、少なくとも1つの平行結合線路において最大結合度を示す周波数が、通過周波数帯の中心周波数とは異なるように前記少なくとも1つの平行結合線路の長さを設定することを特徴とする請求項4記載の高周波フィルタ製造方法。
  6. 平行結合線路の長さを設定する工程は、少なくとも1つの平行結合線路において最小結合度を示す周波数が、通過周波数帯の中心周波数の2倍とは異なるように前記少なくとも1つの平行結合線路の長さを設定することを特徴とする請求項4記載の高周波フィルタ製造方法。
  7. 分布定数線路を用いた共振器と、信号を入出力する入出力端と、を有し、前記共振器間、ならびに前記共振器と前記入出力端との間の電磁界結合が全て、あるいは、その一部が平行結合線路を介してなされる高周波フィルタであって、前記平行結合線路は、所望の濾波特性を実現する長さを有することを特徴とする高周波フィルタ。
  8. 平行結合線路の長さは、前記平行結合線路が所望の周波数の近傍において最大結合度を示すように、且つ、通過周波数帯の中心周波数が前記所望の周波数にほぼ等しくなるように、設定されたことを特徴とする請求項7記載の高周波フィルタ。
  9. 平行結合線路の長さは、前記平行結合線路が所望の周波数の近傍において最小結合度を示すように、且つ、通過周波数帯の中心周波数が前記所望の周波数の2分の1にほぼ等しくなるように、設定されたことを特徴とする請求項7記載の高周波フィルタ。
  10. 平行結合線路の長さは、前記平行結合線路が所望の周波数よりも高い周波数で最大結合度を示すように設定されたことを特徴とする請求項7記載の高周波フィルタ。
  11. 平行結合線路の長さは、前記平行結合線路が所望の周波数よりも低い周波数で最大結合度を示すように設定されたことを特徴とする請求項7記載の高周波フィルタ。
  12. 分布定数線路を用いた共振器と、信号を入出力する入出力端と、を有し、前記共振器間、ならびに前記共振器と前記入出力端との間の電磁界結合が全て、あるいは、その一部が平行結合線路を介してなされる高周波フィルタであって、前記平行結合線路は同一線路構造を有する2本の分布定数線路からなり、且つ、前記平行結合線路の全てあるいは一部は所望の周波数における1本の直線状の前記分布定数線路を伝播する電磁界の伝搬波長に換算して1/4波長以外の線路長を有し、更に、通過周波数帯あるいは禁止周波数帯の中心周波数は前記所望の周波数と等しいことを特徴とする高周波フィルタ。
  13. 請求項7から12のいずれか記載の高周波フィルタを搭載した通信機器。
  14. 請求項7から12のいずれか記載の高周波フィルタを搭載した測定機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012023427A (ja) * 2010-07-12 2012-02-02 New Japan Radio Co Ltd 分布定数線路型バンドパスフィルタ
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