JP2007174519A - マイクロ波回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の広い周波数帯域を遮断することが可能で、それ以外の周波数成分を確実に伝送し得るマイクロ波回路を得る。
【解決手段】入力端子6と出力端子7の間に複数個の単位セルが電気的に直列接続され、前記単位セルは、インターディジタルキャパシタ2あるいはインターディジタルキャパシタ2及び寄生インダクタから構成される直列回路を直列要素とし、スタブインダクタ3あるいはスタブインダクタ3及び寄生コンデンサから構成される並列回路を並列要素とするマイクロ波回路であって、スタブインダクタ3のインダクタンスは、少なくとも2以上同じであり、インターディジタルキャパシタ2の静電容量は、入力端子6側から順に単位セル毎に徐々に増大している。
【選択図】図1

Description

この発明は、アンテナ装置やマイクロ波デバイスに用いられ、特定の周波数帯の電磁波の伝搬を阻止するバンドギャップを有したマイクロ波回路に関するものである。
従来、バンドギャップを有した伝送線路は、左手系媒質と呼ばれる構造を利用したものが知られている(例えば、非特許文献1参照)。左手系媒質は、ある周波数帯で等価的に誘電率および透磁率が同時に負になる媒質であり、その結果、位相速度と群速度が逆相となる後退波が伝搬する。
ここで、左手系伝送線路は、直列要素のコンデンサと並列要素のインダクタを周期的に配列した構造をとることにより実現できる。しかし、実際に左手系伝送線路を構成すると、直列要素に寄生インダクタンスが、また並列要素に寄生静電容量が生じ、位相速度と群速度の位相が同相となり進行波が伝搬する右手系の特性も合わせ持つ複合右手/左手系伝送線路となる。
図20は、従来のマイクロ波回路の上面を示す図である。この図20は、非特許文献1に記載の複合右手/左手系伝送線路を示す図である。この図20に示す複合右手/左手系伝送線路は、基板1と、インターディジタルキャパシタ2と、スタブインダクタ3と、スルーホール4と、地板5(図示せず)と、入力端子6と、出力端子7とで構成されている。基板1は誘電体を含んでおり、基板表面上にインターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3が形成されている。また、基板1の裏面には地板5が形成されている。上記複合右手/左手系伝送線路は、インターディジタルキャパシタ2を直列要素とし、スタブインダクタ3を並列要素とした回路を周期配列して構成されている。しかし、上述した通り、直列要素に寄生インダクタンスが、また並列要素に寄生静電容量が生じる。これにより、右手系と左手系の特性を合わせ持つ複合右手/左手系伝送線路となり、左手系の特性から右手系の特性へ遷移する周波数帯で位相の変化が零となるバンドギャップを形成する。
Atsushi Sanada, Christophe Caloz and Tatsuo Itoh "Characteristics of the Composite Right/Left-Handed Transmission Lines" IEEE Microwave and Wireless Components Letters, Vol.14, No.2, February 2004
しかしながら、従来の複合右手/左手系伝送線路では、左手系の特性から右手系の特性へと遷移する周波数帯に生じるバンドギャップの帯域幅は、インターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスに依存する。従来の複合右手/左手系伝送線路では、同じインターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3からなる単位セルを周期配列しているため、バンドギャップの帯域幅が狭帯域となるという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、特定の広い周波数帯域を遮断することが可能で、それ以外の周波数成分を確実に伝送し得るマイクロ波回路を得るものである。
この発明に係るマイクロ波回路は、入力端子と出力端子の間に複数個の単位セルが電気的に直列接続され、前記単位セルは、第1のコンデンサあるいは第1のコンデンサ及び第2のインダクタから構成される直列回路を直列要素とし、第1のインダクタあるいは第1のインダクタ及び第2のコンデンサから構成される並列回路を並列要素とするマイクロ波回路であって、前記第1のインダクタのインダクタンスは、少なくとも2以上同じであり、前記第1のコンデンサの静電容量は、単位セル毎に徐々に変化しているものである。
この発明に係るマイクロ波回路は、コンデンサとインダクタからなる単位セルにおいて、コンデンサの静電容量あるいはインダクタのインダクタンスを徐々に変化させたセルを電気的に接続して構成することにより、左手系の特性から右手系の特性へと遷移する周波数帯に生じるバンドギャップの帯域を広帯域にすることができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路について図1から図7までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路の上面を示す図である。また、図2は、この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路の断面を示す図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1及び図2において、図示されたマイクロ波回路は、複合右手/左手系伝送線路の一例を示している。この実施の形態1に係るマイクロ波回路は、基板1と、インターディジタルキャパシタ2と、スタブインダクタ3と、スルーホール4と、地板5と、入力端子6と、出力端子7とが設けられている。
基板1は、誘電体を含んでおり、基板表面上にインターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3が形成されている。また、基板1の裏面には地板5が形成されている。基板1の表面上に形成されたインターディジタルキャパシタ2は、少なくとも2本以上の電極から構成されており、コンデンサとして動作する。また、スタブインダクタ3は、スルーホール4を介して、地板5に接続されており、インダクタとして動作する。
基板1の表面上において、インターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3は、インターディジタルキャパシタ2を直列要素とし、スタブインダクタ3を並列要素して接続され、単位セルを構成している。この単位セルは、基板1の表面上に複数個配列されている。各セルは、それぞれ電気的に接続されており、その両端に入力端子6と出力端子7が接続されマイクロ波回路が構成されている。
また、基板1の表面上に形成されたインターディジタルキャパシタ2は、互いに隣接するセルのインターディジタルキャパシタ2と静電容量が異なり、入力端子6から出力端子7の間に配列された各セルにおけるインターディジタルキャパシタ2の静電容量は徐々に変化している。
つぎに、この実施の形態1に係るマイクロ波回路の動作について図面を参照しながら説明する。図3は、図1に示す伝送線路の点線部の単位セルの等価回路を示す図である。また、図4は、この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路の等価回路を示す図である。さらに、図5は、この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路の位相定数と周波数の関係を示す図である。
図3及び図4において、Cはインターディジタルキャパシタ(第1のコンデンサ)2の静電容量、Lはスタブインダクタ(第1のインダクタ)3のインダクタンス、Cは並列要素に生じる寄生静電容量(第2のコンデンサ)、Lは直列要素に生じる寄生インダクタンス(第2のインダクタ)である。
この実施の形態1に係るマイクロ波回路の単位セルは、コンデンサであるインターディジタルキャパシタ2を直列要素とし、インダクタであるスタブインダクタ3を並列要素としているが、実際に作成すると、直列要素には寄生インダクタンスが、また、並列要素には寄生静電容量が生じる。したがって、図1の点線で示す単位セルの等価回路は、図3に示す回路となり、直列要素がインダクタとコンデンサの直列回路、並列要素がインダクタとコンデンサの並列回路となる。単位セルの数は、得ようとするマイクロ波回路特性により設定する。
一般に、伝送線路等のマイクロ波回路の伝搬定数γは、次の式(1)で表すことができる。
Figure 2007174519
ここで、αは減衰定数、βは位相定数、ZとYはそれぞれ回路におけるインピーダンスとアドミタンスである。したがって、周波数をfとすると、図3の単位セルのインピーダンスZと、アドミタンスYは、それぞれ次の式(2)と式(3)で表すことができる。
Figure 2007174519
よって、図3の単位セルにおける分散関係式は、次の式(4)、式(5)となる。
Figure 2007174519
位相定数βは、平方根内が正となるか負となるかによって、実数あるいは純虚数となる。位相定数βが実数となる周波数範囲では、γ=jβとなるので通過域となり、位相定数βが純虚数となる周波数範囲では、γ=βとなるので遮断域となりバンドギャップが生じる。例えば、C=1[pF]、C=2[pF]、L=1[pF]、L=0.55[nF]のとき、位相定数βと周波数fの関係は、図5のようになり、周波数4[GHz]近傍〜7[GHz]近傍で遮断域となり、バンドギャップが生じる。このとき、バンドギャップより低周波数領域では、左手系の特性が支配的となり、バンドギャップより高周波数領域では、右手系の特性が支配的となる。
ここで、バンドギャップの中心周波数で左手系から右手系の特性へ遷移する。その周波数を遷移周波数と定義すると、この遷移周波数fは式(6)で決定することができる。また、バンドギャップの下端周波数fglは式(7)で、バンドギャップの上端周波数fghは式(8)で決定することができる。
Figure 2007174519
次に、各セルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスについて説明する。インターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスは、遷移周波数fとバンドギャップの下端周波数fgl、上端周波数fghから決定することができる。
各セルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスは、遷移周波数fから決定する。式(6)より遷移周波数fが所望の周波数となるように、C、L、C、Lを決定する。次に、バンドギャップの下端周波数fglを所望の周波数に設定する。遷移周波数から決定したCと、所望のバンドギャップの下端周波数fglから式(7)により新たにCを決定し、これをC’とする。
次に、入力端子6に接続された単位セルを構成するインターディジタルキャパシタ2の静電容量をCとし、出力端子7に接続された単位セルを構成するインターディジタルキャパシタ2の静電容量をC’とする。入力端子6に接続されたインターディジタルキャパシタ2と、出力端子7に接続された単位セルの間のインターディジタルキャパシタ2の静電容量は、出力端子7に近づくにつれ、CからC’の間で徐々に変化するように設定する。
隣接するセル間のインターディジタルキャパシタ2の静電容量の変化量ΔCは、マイクロ波回路を構成するセル数をNとすると、次の式(9)となる。
Figure 2007174519
したがって、図1のマイクロ波回路の場合、セル数は5であるので、インターディジタルキャパシタ2の静電容量は、入力端子側6から順に、C、C+ΔC、C+2ΔC、C+3ΔC、C’となる。
ここで、図6及び図7を用いて、この実施の形態1の効果を説明する。図6は、この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路及び従来例の通過特性計算結果例を示す図である。図6において、この実施の形態1に係るマイクロ波回路の通過特性計算結果8と、従来例の同じセルを配列したマイクロ波回路の通過特性計算結果9とが図示されている。
図7は、図6の計算に用いた等価回路を示す図である。図7において、通過特性計算結果8を求めた等価回路10と、通過特性計算結果9を求めた等価回路11とが図示され、セル数はどちらも16個としている。
図6において、この実施の形態1の通過特性計算結果8と従来例の通過特性計算結果9を比較すると、この実施の形態1の通過特性計算結果8の方が周波数4GHzで生じているバンドギャップの帯域が広帯域になっており、実施の形態1の効果が確認できる。
以上のように、この実施の形態1では、インターディジタルキャパシタ2の静電容量を入力端子6から出力端子7までの間で徐々に変化させることにより、バンドギャップの広帯域化を図ることが可能である。
以上の説明では、入力端子6に静電容量がCとなるインターディジタルキャパシタ2を接続し、出力端子7に静電容量がC’となるインターディジタルキャパシタ2を接続し、入力端子6と出力端子7間のインターディジタルキャパシタ2の静電容量を徐々に変化させていたが、入力端子6に静電容量がC’となるインターディジタルキャパシタ2を接続し、出力端子7に静電容量がCとなるインターディジタルキャパシタ2を接続し、入力端子6と出力端子7間のインターディジタルキャパシタ2の静電容量を徐々に変化させても、同様の効果を得ることができる。
この実施の形態1では、直列要素にインターディジタルキャパシタ2を用いている。インターディジタルキャパシタ2は、電極の構造あるいは電極数を変化させることにより静電容量を調整することができるため、所望の静電容量を得ることが容易である。よって、インターディジタルキャパシタ2の静電容量を徐々に変化させるためには、電極の構造あるいは電極数を徐々に変化させることで実現できる。
また、インターディジタルキャパシタ2の静電容量を徐々に変化させるためには、インターディジタルキャパシタの電極の構造あるいは電極数を変化させる以外に、インターディジタルキャパシタ直下の基板1の比誘電率をセルごとに徐々に変化させ、所望の静電容量を得てもよい。
この実施の形態1では、直列要素にインターディジタルキャパシタ2を、並列要素にスタブインダクタ3を用いているが、これに限るものではなく、直列要素にはコンデンサとして動作するもの、並列要素にはインダクタとして動作するものを利用すればよく、例えば、チップコンデンサを直列要素とし、チップコイルを並列要素としてマイクロ波回路を構成することで同じ効果を得ることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係るマイクロ波回路について図8から図11までを参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態2に係るマイクロ波回路の上面を示す図である。
図8において、図示されたマイクロ波回路は、複合右手/左手系伝送線路の一例を示している。この発明の実施の形態2に係るマイクロ波回路は、基板1と、インターディジタルキャパシタ2と、スタブインダクタ3と、スルーホール4と、地板5(図示せず)と、入力端子6と、出力端子7とが設けられている。
基板1は誘電体を含んでおり、基板表面上にインターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3が形成されている。また、基板1の裏面には地板5が形成されている。基板1の表面上に形成されたインターディジタルキャパシタ2は、少なくとも2本以上の電極から構成されており、コンデンサとして動作する。また、スタブインダクタ3は、スルーホール4を介して、地板5に接続されており、インダクタとして動作する。
基板1の表面上において、インターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3は、インターディジタルキャパシタ2を直列要素とし、スタブインダクタ3を並列要素として接続され、単位セルを構成している。この単位セルは、基板1の表面上に複数個配列されている。各セルはそれぞれ電気的に接続されており、その両端に入力端子6と出力端子7が接続されマイクロ波回路が構成されている。
また、直列要素の各セルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量は、入力端子6側から徐々に増大していき、伝送線路中央部のセルから徐々に減少していき、入力端子6に接続されたセルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量と、出力端子7に接続されたセルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量が同じになるように構成されている。
つぎに、この実施の形態2に係るマイクロ波回路の動作について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態2の動作原理は、上記の実施の形態1と同様なので、ここでは説明を省略する。隣接するセル間のインターディジタルキャパシタ2の静電容量の変化量ΔCは、マイクロ波回路を構成するセル数をNとすると、次の式(10)となる。
Figure 2007174519
したがって、図8のマイクロ波回路のインターディジタルキャパシタ2の静電容量は、入力端子側6から順に、C、C+ΔC、C’、C+ΔC、Cとなる。
この実施の形態2では、インターディジタルキャパシタ2の静電容量を入力端子6から出力端子7までの間で徐々に変化させることにより、バンドギャップの広帯域化を図ることが可能である。また、入力端子6に接続されたセルと、出力端子7に接続されたセルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスが同じであるので、上記セルの特性インピーダンスは等しくなり、外部回路とのインピーダンス整合がよいマイクロ波回路が得られる。
ここで、図9及び図10を用いて、この実施の形態2の効果を説明する。図9は、この発明の実施の形態2に係るマイクロ波回路及び従来例の通過特性計算結果例を示す図である。図9において、この実施の形態2の伝送線路の通過特性計算結果12と、従来例の同じセルを配列した伝送線路の通過特性計算結果9とが図示されている。図10は、図9の計算に用いた等価回路を示す図である。図10において、この実施の形態2の通過特性計算結果12を求めた等価回路13が図示され、単位セル数は16個としている。
この実施の形態2の通過特性計算結果12と従来例の通過特性計算結果9を比較すると、実施の形態2の通過特性計算結果12の方が周波数4GHzで生じているバンドギャップの帯域が広帯域になっており、実施の形態2の効果が確認できる。
この実施の形態2では、直列要素にインターディジタルキャパシタ2を用いている。インターディジタルキャパシタ2は、電極の構造あるいは電極数を変化させることにより静電容量を調整することができるため、所望の静電容量を得ることが容易である。よって、インターディジタルキャパシタ2の静電容量を徐々に変化させるためには、電極の構造あるいは電極数を徐々に変化させることで実現できる。
また、インターディジタルキャパシタ2の静電容量を徐々に変化させるためには、インターディジタルキャパシタの構造あるいは電極数を変化させる以外に、インターディジタルキャパシタ直下の基板1の比誘電率をセルごとに徐々に変化させ、所望のキャパシンスを得てもよい。
この実施の形態2では、直列要素にインターディジタルキャパシタ2を、並列要素にスタブインダクタ3を用いているが、これに限るものではなく、直列要素にはコンデンサとして動作するもの、並列要素にはインダクタとして動作するものを利用すればよく、例えば、チップコンデンサを直列要素とし、チップコイルを並列要素としてマイクロ波回路を構成することで、同じ効果を得ることができる。
また、この実施の形態2では、インターディジタルキャパシタ2のコンデンサを入力端子6側から徐々に増大させ、セルを複数個接続してなる回路の中央部のセルから徐々に減少させ、入力端子6に接続されたセルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量と出力端子7に接続されたセルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量が同じとなるように構成しているが、インターディジタルキャパシタ2の静電容量を入力端子6側から徐々に減少させ、回路中央部のセルから増大させていき、入力端子6に接続されたセルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量と出力端子7に接続されたセルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量を同じになるように構成しても、同じ効果が得られる。
上記の実施の形態2の変形例の場合、構成は図11のようになり、マイクロ波回路を構成する各セルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量は、入力端子6側から順に、C’、C+ΔC、C、C+ΔC、C’となる。
また、この実施の形態2では、セル数を奇数として説明してきたが、セル数が偶数の場合は図10の等価回路のように、回路中央部の2個のセルにおけるインターディジタルキャパシタ2の静電容量を同じとすればよい。すなわち、この実施の形態2の場合、入力端子6側から順に、C、C+ΔC、C’、C’、C+ΔC、C、またはC’、C+ΔC、C、C、C+ΔC、C’となる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係るマイクロ波回路について図12から図15までを参照しながら説明する。図12は、この発明の実施の形態3に係るマイクロ波回路の上面を示す図である。また、図13は、この発明の実施の形態3に係るマイクロ波回路の断面を示す図である。
図12及び図13において、図示されたマイクロ波回路は、複合右手/左手系伝送線路の一例を示している。この実施の形態3に係るマイクロ波回路は、基板1と、インターディジタルキャパシタ2と、スタブインダクタ3と、スルーホール4と、地板5と、入力端子6と、出力端子7とが設けられている。
基板1は誘電体を含んでおり、基板表面上にインターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3が形成されている。また、基板1の裏面には地板5が形成されている。基板1の表面上に形成されたインターディジタルキャパシタ2は、少なくとも2本以上の電極から構成されており、コンデンサとして動作する。また、スタブインダクタ3は、スルーホール4を介して、地板5に接続されており、インダクタとして動作する。
基板1の表面上において、インターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3は、インターディジタルキャパシタ2を直列要素とし、スタブインダクタ3を並列要素して接続され、単位セルを構成している。この単位セルは、基板1の表面上に複数個配列されている。各セルはそれぞれ電気的に接続されており、その両端に入力端子6と出力端子7が接続されマイクロ波回路が構成されている。
また、基板1の表面上に形成されたスタブインダクタ3は、互いに隣接するセルのスタブインダクタ3とインダクタンスが異なり、入力端子6から出力端子7まで間に配列された各セルにおけるスタブインダクタ3のインダクタンスは徐々に変化している。
この実施の形態3に係るマイクロ波回路の動作原理は、上記の実施の形態1と同様であるのでここでは説明を省略する。また、各セルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスも、上記の実施の形態1と同様に決定することができる。以下、決定法を説明する。
インターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスは、遷移周波数fとバンドギャップの下端周波数fgl、バンドギャップの上端周波数fghから決定することができる。各セルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスは、遷移周波数fから決定する。
この実施の形態3に係るマイクロ波回路の等価回路は、上記の実施の形態1と同様となるので、再び図3を用いる。式(6)より遷移周波数fが所望の周波数となるように、C、L、C、Lを決定する。次に、バンドギャップの上端周波数fghを所望の周波数に設定する。この遷移周波数fから決定したLと、所望のバンドギャップの上端周波数fghから式(8)により新たに決定し、L’とする。
次に、入力端子6に接続されたセルを構成するスタブインダクタ3のインダクタンスをLとし、出力端子7に接続されたセルを構成するスタブインダクタ3のインダクタンスをL’とする。入力端子6に接続されたセルのスタブインダクタ3と出力端子7間のセルのスタブインダクタ3のインダクタンスは、出力端子7に近づくにつれ、LからL’の間で徐々に変化するように設定する。
隣接するセル間のスタブインダクタ3のインダクタンスの変化量ΔLは、マイクロ波回路を構成する単位セル数をNとすると、次の式(11)となる。
Figure 2007174519
したがって、図12のマイクロ波回路のスタブインダクタ3のインダクタンスは、入力端子6側から順に、L、L+ΔL、L+2ΔL、L+3ΔL、L’となる。
ここで、図14及び図15を用いて、この実施の形態3の効果を説明する。図14は、この発明の実施の形態3に係るマイクロ波回路及び従来例の通過特性計算結果例を示す図である。図14において、この実施の形態3のマイクロ波回路の通過特性計算結果14と、従来例の同じセルを配列したマイクロ波回路の通過特性計算結果9とが図示されている。図15は、図14の計算に用いた等価回路を示す図である。図15において、通過特性計算結果14を求めた等価回路15が図示されている。なお、セル数は16個としている。
この実施の形態3の通過特性計算結果14と従来例の通過特性計算結果9を比較すると、実施の形態3の通過特性計算結果14の方が周波数4GHzで生じているバンドギャップの帯域が広帯域になっており、実施の形態3の効果が確認できる。
以上のように、この実施の形態3では、スタブインダクタ3のインダクタンスを入力端子6から出力端子7までの間で徐々に変化させることにより、バンドギャップの広帯域化を図ることが可能である。
以上の説明では、入力端子6にインダクタンスがLとなるスタブインダクタ3を接続し、出力端子7にインダクタンスがL’となるスタブインダクタ3を接続し、入力端子6と出力端子7間のスタブインダクタ3のインダクタンスを徐々に変化させていたが、入力端子6にインダクタンスがL’となるスタブインダクタ3を接続し、出力端子7にインダクタンスがLとなるスタブインダクタ3を接続し、入力端子6と出力端子7間のスタブインダクタ3のインダクタンスを徐々に変化させても、同様の効果を得ることができる。
この実施の形態3では、並列要素にスタブインダクタ3を用いている。スタブインダクタ3は、スタブの長さ、形状およびスルーホールの位置を変化させることによりインダクタンスを調整することができるため、所望のインダクタンスを得ることが容易である。よって、スタブインダクタ3のインダクタンスを徐々に変化させるためには、スタブの長さ、形状あるいはスルーホールの位置を徐々に変化させることで実現できる。
また、スタブインダクタ3のインダクタンスを徐々に変化させるためには、スタブの長さ、形状あるいはスルーホールの位置を変化させる以外に、スタブインダクタ3直下の基板1の比誘電率をセルごとに徐々に変化させ、所望のインダクタンスを得てもよい。
この実施の形態3では、直列要素にインターディジタルキャパシタ2を、並列要素にスタブインダクタ3を用いているが、これに限るものではなく、直列要素にはコンデンサとして動作するもの、並列要素にはインダクタとして動作するものを利用すればよく、例えば、チップコンデンサを直列要素とし、チップコイルを並列要素としてマイクロ波回路を構成することで同じ効果を得ることができる。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係るマイクロ波回路について図16から図19までを参照しながら説明する。図16は、この発明の実施の形態4に係るマイクロ波回路の上面を示す図である。
図16において、この実施の形態4に係るマイクロ波回路は、基板1と、インターディジタルキャパシタ2と、スタブインダクタ3と、スルーホール4と、地板5(図示せず)と、入力端子6と、出力端子7とが設けられている。
基板1は誘電体を含んでおり、基板表面上にインターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3が形成されている。また、基板1の裏面には地板5が形成されている。基板1の表面上に形成されたインターディジタルキャパシタ2は、少なくとも2本以上の電極から構成されており、コンデンサとして動作する。また、スタブインダクタ3は、スルーホール4を介して、地板5に接続されており、インダクタとして動作する。
基板1の表面上において、インターディジタルキャパシタ2とスタブインダクタ3は、インターディジタルキャパシタ2を直列要素とし、スタブインダクタ3を並列要素として接続され、単位セルを構成している。この単位セルは、基板1の表面上に複数個配列されている。各セルはそれぞれ電気的に接続されており、その両端に入力端子6と出力端子7が接続されマイクロ波回路が構成されている。
また、並列要素の各セルのスタブインダクタ3のインダクタンスは、入力端子6側から徐々に減少していき、回路中央部のセルから徐々に増大していき、入力端子6に接続されたセルのスタブインダクタ3のインダクタンスと、出力端子7に接続されたセルのスタブインダクタ3のインダクタンスが同じになるように構成されている。
隣接するセル間のスタブインダクタ3のインダクタンスの変化量ΔLは、マイクロ波回路を構成する単位セル数をNとすると、次の式(12)となる。
Figure 2007174519
したがって、図16のマイクロ波回路のスタブインダクタ3のインダクタンスは、入力端子側6から順に、L、L+ΔL、L’、L+ΔL、Lとなる。
この実施の形態4では、スタブインダクタ3のインダクタンスを入力端子6から出力端子7までの間で徐々に変化させることにより、バンドギャップの広帯域化を図ることが可能である。また、入力端子6に接続されたセルと、出力端子7に接続されたセルのインターディジタルキャパシタ2の静電容量とスタブインダクタ3のインダクタンスが同じなので、上記セルの特性インピーダンスは等しくなり、外部回路とのインピーダンス整合がよいマイクロ波回路が得られる。
ここで、図17及び図18を用いて、この実施の形態4の効果を説明する。図17は、この発明の実施の形態4に係るマイクロ波回路及び従来例の通過特性計算結果例を示す図である。図17において、実施の形態4のマイクロ波回路の通過特性計算結果16と、従来例の同じセルを配列した伝送線路の通過特性計算結果9とが図示されている。図18は、図17の計算に用いた等価回路を示す図である。図18において、実施の形態4の通過特性計算結果16を求めた等価回路17が図示されている。なお、セル数は16個としている。
この実施の形態4の通過特性計算結果16と従来例の通過特性計算結果9を比較すると、実施の形態4の通過特性計算結果16の方が周波数4GHzで生じているバンドギャップの帯域が広帯域になっており、実施の形態4の効果が確認できる。
この実施の形態4では、並列要素にスタブインダクタ3を用いている。スタブインダクタ3は、スタブの長さ、形状あるいはスルーホールの位置を変化させることによりインダクタンスを調整することができるため、所望のインダクタンスを得ることが容易である。よって、スタブインダクタ3のインダクタンスを徐々に変化させるためには、スタブの長さ、形状あるいはスルーホールの位置を徐々に変化させることで実現できる。
また、スタブインダクタ3のインダクタンスを徐々に変化させるためには、スタブインダクタ3のスタブの長さ、形状あるいはスルーホールの位置を変化させる以外に、スタブインダクタ3直下の基板1の比誘電率をセルごとに徐々に変化させ、所望のインダクタンスを得てもよい。
この実施の形態4では、直列要素にインターディジタルキャパシタ2を、並列要素にスタブインダクタ3を用いているが、これに限るものではなく、直列要素にはコンデンサとして動作するもの、並列要素にはインダクタとして動作するものを利用すればよく、例えば、チップコンデンサを直列要素とし、チップコイルを並列要素としてマイクロ波回路を構成することで同じ効果を得ることができる。
また、実施の形態4では、スタブインダクタ3のインダクタンスを入力端子6側から徐々に減少させ、回路中央部のセルから徐々に増大させていき、入力端子6に接続されたセルのスタブインダクタ3のインダクタンスと出力端子7に接続されたセルのスタブインダクタ3のインダクタンスが同じとなるように構成しているが、スタブインダクタ3のインダクタンスを入力端子6側から徐々に増大させ、回路中央部のセルから減少させていき、入力端子6に接続されたセルのスタブインダクタ3のインダクタンスと、出力端子7に接続されたセルのスタブインダクタ3のインダクタンスを同じになるように構成しても、同じ効果が得られる。
上記の実施の形態4の変形例の場合、回路の構成は図19のようになり、回路を構成する各セルのスタブインダクタ3のインダクタンスは、入力端子6側から順に、L’、L+ΔL、L、L+ΔL、L’となる。
また、実施の形態4では、セル数を奇数として説明してきたが、セル数が偶数の場合は図18の等価回路のように、回路中央部の2個のセルのスタブインダクタ3のインダクタンスを同じとすればよい。すなわち、この実施の形態4の場合、入力端子6側から順に、L、L+ΔL、L’、L’、L+ΔL、L、またはL’、L+ΔL、L、L、L+ΔL、L’となる。
以上説明したように、本発明によれば、左手系の特性から右手系の特性へと遷移する周波数帯に生じるバンドギャップの帯域が広帯域なマイクロ波回路を得ることができる。また、外部回路に対してインピーダンス整合性のよいマイクロ波回路を得ることができる。
本発明の好ましい適用例は、衛星通信機器、移動体通信機器、無線通信機器、高周波通信機器、あるいは、上記の基地局等に用いられる回路要素であって、回路基板、共振器、発振器、方向性結合器、分岐路、フィルタ、デュプレクサ、またはそれらの複合回路等である。
この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路の上面を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路の断面を示す図である。 図1に示す伝送線路の点線部の単位セルの等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路の等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路の位相定数と周波数の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1に係るマイクロ波回路及び従来例の通過特性計算結果例を示す図である。 図6の計算に用いた等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るマイクロ波回路の上面を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るマイクロ波回路及び従来例の通過特性計算結果例を示す図である。 図9の計算に用いた等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態2に係るマイクロ波回路の変形例の上面を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るマイクロ波回路の上面を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るマイクロ波回路の断面を示す図である。 この発明の実施の形態3に係るマイクロ波回路及び従来例の通過特性計算結果例を示す図である。 図14の計算に用いた等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態4に係るマイクロ波回路の上面を示す図である。 この発明の実施の形態4に係るマイクロ波回路及び従来例の通過特性計算結果例を示す図である。 図17の計算に用いた等価回路を示す図である。 この発明の実施の形態4に係るマイクロ波回路の変形例の上面を示す図である。 従来のマイクロ波回路の上面を示す図である。
符号の説明
1 基板、2 インターディジタルキャパシタ、3 スタブインダクタ、4 スルーホール、5 地板、6 入力端子、7 出力端子。

Claims (15)

  1. 入力端子と出力端子の間に複数個の単位セルが電気的に直列接続され、前記単位セルは、第1のコンデンサあるいは第1のコンデンサ及び第2のインダクタから構成される直列回路を直列要素とし、第1のインダクタあるいは第1のインダクタ及び第2のコンデンサから構成される並列回路を並列要素とするマイクロ波回路であって、
    前記第1のインダクタのインダクタンスは、少なくとも2以上同じであり、
    前記第1のコンデンサの静電容量は、単位セル毎に徐々に変化している
    ことを特徴とするマイクロ波回路。
  2. 前記第1のコンデンサの静電容量は、前記入力端子側から徐々に増大していき、前記出力端子側で最大となる
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波回路。
  3. 前記第1のコンデンサの静電容量は、前記入力端子側から徐々に減少していき、前記出力端子側で最小となる
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波回路。
  4. 前記第1のコンデンサの静電容量は、前記入力端子側から徐々に増大していき、前記入力端子と前記出力端子の間の中央部で最大となり、前記出力端子側に向け徐々に減少していき、
    前記入力端子に接続された単位セルの第1のコンデンサの静電容量と前記出力端子に接続された単位セルの第1のコンデンサの静電容量が同じである
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波回路。
  5. 前記第1のコンデンサの静電容量は、前記入力端子側から徐々に減少していき、前記入力端子と前記出力端子の間の中央部で最小となり、前記出力端子側に向け徐々に増大していき、
    前記入力端子に接続された単位セルの第1のコンデンサの静電容量と前記出力端子に接続された単位セルの第1のコンデンサの静電容量が同じである
    ことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波回路。
  6. 隣接する単位セルの第1のコンデンサの静電容量の変化量ΔCは、
    左手系から右手系へ特性が遷移する遷移周波数から決まる静電容量をC
    バンドギャップの下端周波数から決まる静電容量をC’、
    前記単位セルの数をNとしたとき、
    Figure 2007174519
    と表せる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のマイクロ波回路。
  7. 隣接する単位セルの第1のコンデンサの静電容量の変化量ΔCは、
    左手系から右手系へ特性が遷移する遷移周波数から決まる静電容量をC
    バンドギャップの下端周波数から決まる静電容量をC’、
    前記単位セルの数をNとしたとき、
    Figure 2007174519
    と表せる
    ことを特徴とする請求項4又は5記載のマイクロ波回路。
  8. 入力端子と出力端子の間に複数個の単位セルが電気的に直列接続され、前記単位セルは、第1のコンデンサあるいは第1のコンデンサ及び第2のインダクタから構成される直列回路を直列要素とし、第1のインダクタあるいは第1のインダクタ及び第2のコンデンサから構成される並列回路を並列要素とするマイクロ波回路であって、
    前記第1のコンデンサの静電容量は、少なくとも2以上同じであり、
    前記第1のインダクタのインダクタンスは、単位セル毎に徐々に変化している
    ことを特徴とするマイクロ波回路。
  9. 前記第1のインダクタのインダクタンスは、前記入力端子側から徐々に減少していき、前記出力端子側で最小となる
    ことを特徴とする請求項8記載のマイクロ波回路。
  10. 前記第1のインダクタのインダクタンスは、前記入力端子側から徐々に増大していき、前記出力端子側で最大となる
    ことを特徴とする請求項8記載のマイクロ波回路。
  11. 前記第1のインダクタのインダクタンスは、前記入力端子側から徐々に減少していき、前記入力端子と前記出力端子の間の中央部で最小となり、前記出力端子側に向け徐々に増大していき、
    前記入力端子に接続された単位セルの第1のインダクタのインダクタンスと前記出力端子に接続された単位セルの第1のインダクタのインダクタンスが同じである
    ことを特徴とする請求項8記載のマイクロ波回路。
  12. 前記第1のインダクタのインダクタンスは、前記入力端子側から徐々に増大していき、前記入力端子と前記出力端子の間の中央部で最大となり、前記出力端子側に向け徐々に減少していき、
    前記入力端子に接続された単位セルの第1のインダクタのインダクタンスと前記出力端子に接続された単位セルの第1のインダクタのインダクタンスが同じである
    ことを特徴とする請求項8記載のマイクロ波回路。
  13. 隣接する単位セルの第1のインダクタのインダクタンスの変化量ΔLは、
    左手系から右手系へ特性が遷移する遷移周波数から決まるインダクタンスをL
    バンドギャップの上端周波数から決まるインダクタンスをL’、
    前記単位セルの数をNとしたとき、
    Figure 2007174519
    と表せる
    ことを特徴とする請求項8、9又は10記載のマイクロ波回路。
  14. 隣接する単位セルの第1のインダクタのインダクタンスの変化量ΔLは、
    左手系から右手系へ特性が遷移する遷移周波数から決まるインダクタンスをL
    バンドギャップの上端周波数から決まるインダクタンスをL’、
    前記単位セルの数をNとしたとき、
    Figure 2007174519
    と表せる
    ことを特徴とする請求項11又は12記載のマイクロ波回路。
  15. 前記第1のコンデンサは、インターディジタルキャパシタであり、
    前記第1のインダクタは、スタブインダクタである
    ことを特徴とする請求項1から請求項14までのいずれかに記載のマイクロ波回路。
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