JP7259779B2 - 過電流検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、過電流検出装置に関する。
従来、半導体スイッチング素子のオン時にドレインソース間に過電流が流れたことを検出する装置が知られている。
例えば特許文献1に開示された過電流保護回路は、負荷電流に応じたセンス電圧が参照値を上回る期間が所定期間を経過したとき、過電流閾値を切り替えることで、瞬時電流による過電流の誤検出を防ぐ。
特開2019-80436号公報
例えばMOSFETのドレインソース間電圧を検出して過電流の判定をする場合、一般にセンス電圧は、素子の個体ばらつきや温度特性の影響を受ける。誤検出を避けるために素子の個体ばらつきや温度特性の範囲を考慮すると、大きな検出閾値を設定する必要がある。したがって、過電流検出精度が悪くなり、検出の信頼性が低下する。
本発明は上述の点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、過電流検出精度を向上させる過電流検出装置を提供することにある。
本発明の過電流検出装置は、通電制御部(20)からの指令に従って動作する一つ以上の半導体スイッチング素子(31~38)を含む回路において、選択されたいずれかの半導体スイッチング素子である「対象素子」について、ドレインソース間電圧またはコレクタエミッタ間電圧に相当する「上下端子間電圧」を監視し、上下端子間電圧に基づいて過電流異常を検出する。
本発明の三つの態様に共通し、過電流検出閾値は、閾値設定部(65)と、判定部(66)と、を備える。閾値設定部は、対象素子に流れる出力電流、対象素子の素子温度及びON抵抗に基づいて、上下端子間電圧についての過電流検出閾値を設定する。判定部は、上下端子間電圧が過電流検出閾値以上のとき、対象素子に過電流が流れたと判定する。
ここで、対象素子について、「素子温度、出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時の上下端子間電圧の最大値」に基づいて決定される過電流検出閾値を「基準閾値」と定義する。
第1の態様の過電流検出装置は、さらに、対象素子の素子温度を検出する温度検出回路(51、53、54)を備える。閾値設定部は、対象素子について、素子温度の範囲を推定する。閾値設定部は、素子温度の推定範囲における、「出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時の上下端子間電圧の最大値」に基づいて、過電流検出閾値を基準閾値より小さい値に設定する。
第2の態様の過電流検出装置では、閾値設定部は、対象素子について、通電制御部が指令した出力電流の指令値、又は、電流検出器(44、46、48)が検出した出力電流の検出値により出力電流の範囲を推定する。閾値設定部は、出力電流の推定範囲における、「素子温度及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時の上下端子間電圧の最大値」に基づいて、過電流検出閾値を基準閾値より小さい値に設定する。
第1、第2の過電流装置において、対象素子は、寄生ダイオードの高電位側から低電位側に電流が流れるMOSFETである。判定部は、上下端子間電圧に基づき、対象素子がON指令時にON動作しない故障であるOFF故障をさらに判定する。
第3の態様の過電流検出装置は、対象素子の素子温度を検出する温度検出回路(51、53、54)をさらに備える。閾値設定部は、対象素子について、電流検出器が検出した出力電流の検出値、所定時間における素子温度の上昇量、及び、対象素子から温度検出回路への熱抵抗に基づいて、ON抵抗ばらつきの範囲を推定する。閾値設定部は、ON抵抗ばらつきの推定範囲における、「出力電流及び素子温度の範囲での正常時の上下端子間電圧の最大値」に基づいて、過電流検出閾値を基準閾値より小さい値に設定する。
本発明の過電流検出装置は、対象素子について、素子温度、出力電流、ON抵抗ばらつきのうち一つ以上の範囲を推定して上下端子間電圧の取り得る範囲を絞り込む。そして、その範囲での正常時の最大値に基づいて、過電流検出閾値を「基準閾値より小さい値」に設定する。これにより、過電流検出精度を向上させることができる。
本実施形態の過電流検出装置が適用される電力変換回路の全体構成図。 低電位側から高電位側に電流が流れる寄生ダイオードを有するMOSFETを対象素子とする過電流検出装置の構成図。 素子温度-DS間電圧の特性図。 出力電流-DS間電圧の特性図。 温度検出回路と各素子との間の熱抵抗モデルを説明する図。 高電位側から低電位側に電流が流れる寄生ダイオードを有するMOSFETを対象素子とする過電流検出装置の構成図。 過電流検出閾値の補正前後でのOFF故障の判定を説明する図。
(一実施形態)
以下、本発明の一実施形態による過電流検出装置を図面に基づいて説明する。本実施形態の過電流検出装置は、電力変換回路等において、半導体スイッチング素子のON時に出力電流として許容値を超える過電流が流れたことを検出する装置である。本実施形態では、半導体スイッチング素子としてnチャネル型MOSFETが用いられる。MOSFETでは、「上下端子間電圧」はドレインソース間電圧(以下「DS間電圧」)に相当する。
図1に、過電流検出装置が適用される回路の例として、電力変換回路10の全体構成を示す。電力変換回路10は、通電制御部20からの指令に従って動作する一つ以上の「半導体スイッチング素子」として8個のMOSFET31~38を含む。MOSFET31はフェールセーフリレー、MOSFET32は逆接続保護リレーとして用いられる。MOSFET33、35、37及びMOSFET34、36、38は、それぞれU相、V相、W相のハイサイドスイッチ及びローサイドスイッチとして用いられる。通電制御部20は、各MOSFET31~38のゲートにON/OFF信号を出力する。また、各MOSFET31~38のDS間電圧Vdsを図示する。
電力変換回路10は、ハイサイド及びローサイドスイッチ33~38のスイッチング動作によりバッテリ15の電圧Vbを変換し、負荷であるモータ80に供給する。各相のローサイドスイッチ34、36、38とグランドとの間には、「電流検出器」としてのシャント抵抗44、46、48が設けられている。図1には三相モータ80を負荷とする三相インバータ回路を例示するが、DCモータを負荷とするHブリッジ回路でも同様である。
フェールセーフリレー31及び逆接続保護リレー32は、バッテリ15とハイサイドスイッチ33、35、37との間に直列接続されている。バッテリ15の電極が正規の向きに接続された場合、フェールセーフリレー31は、OFF時にバッテリ15からスイッチ33~38へ向かう電流を遮断する。バッテリ15の電極が逆向きに接続された場合、逆接続保護リレー32は、OFF時にローサイドスイッチ34、36、38からハイサイドスイッチ33、35、37を通りバッテリ15へ向かう電流を遮断する。
本実施形態では、MOSFET31~38の素子温度を検出する温度検出回路が過電流検出装置の構成要素として設けられる場合がある。温度検出回路は、MOSFET毎に設けられてもよく、複数の各MOSFETを含むエリア毎に設けられてもよい。なお、後述するように、過電流検出装置が素子温度を推定せず、且つ、素子温度の上昇量に基づいてON抵抗を推定しない構成では、温度検出回路が設けられなくてもよい。
図1に示す構成例では、三つの温度検出回路51、53、54が設けられている。温度検出回路51は、フェールセーフリレー31及び逆接続保護リレー32に対して設けられている。温度検出回路53は、三相のハイサイドスイッチ33、35、37に対して設けられており、温度検出回路54は、三相のローサイドスイッチ34、36、38に対して設けられている。その他の構成例では、6個のスイッチ33~38に対して一つの温度検出回路が設けられてもよい。なお、温度検出回路は、基板レイアウト等により各エリアにおいて相対的に放熱性の悪い箇所に設けられることが好ましい。
このように8個のMOSFET31~38を含む電力変換回路10において、過電流検出装置は、8個のうち選択されたいずれかのMOSFETである「対象素子」について、DS間電圧Vdsを監視し、DS間電圧Vdsに基づいて過電流異常を検出する。
8個のnチャネル型MOSFET31~38は、フェールセーフリレー31、ハイサイド及びローサイドスイッチ33~38の7個を含む第1グループと、逆接続保護リレー32を含む第2グループとに分けられる。第1グループのフェールセーフリレー31、ハイサイド及びローサイドスイッチ33~38は、高電位側にドレイン端子、低電位側にソース端子を有し、寄生ダイオードの低電位側から高電位側に電流が流れる。第2グループの逆接続保護リレー32は、高電位側にソース端子、低電位側にドレイン端子を有し、寄生ダイオードの高電位側から低電位側に電流が流れる。
過電流検出装置による作用効果は、第1及び第2グループの対象素子に対する共通の作用効果と、第2グループの対象素子に対する特有の作用効果とに分かれる。まず図2~図5を参照して両グループの対象素子に対する共通の作用効果を説明した後、図6、図7を参照して第2グループの対象素子に対する特有の作用効果について説明する。
[第1、第2グループの対象素子に対する共通の作用効果]
図2には、第1グループの7個のMOSFETのうち、代表としてU相ハイサイドスイッチ33を対象素子として示す。以下の明細書中、適宜、「対象素子33」のように符号を付して記す。また、U相ハイサイドスイッチ33に対応して温度検出回路53及びU相シャント抵抗44を図示し、それ以外の素子の図示及び符号の記載を省略する。対象素子33のゲート端子には通電制御部20からゲート信号が入力される。
過電流検出装置60は、閾値設定部65、判定部66及び温度検出回路53を備える。閾値設定部65は、対象素子33に流れる出力電流、対象素子33の素子温度及びON抵抗に基づいて、DS間電圧Vdsについての過電流検出閾値Vds_thを設定する。判定部66は、DS間電圧Vdsが過電流検出閾値Vds_th以上のとき、対象素子33に過電流が流れたと判定する。温度検出回路53は、対象素子33の素子温度Tを検出し、閾値設定部65に出力する。
ここで閾値設定部65は、対象素子33に流れる出力電流、対象素子33の素子温度及びON抵抗ばらつきの範囲について、部品スペックや使用条件等に応じた最も広い範囲を記憶している。対象素子33について、素子温度、出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時のDS間電圧Vdsの最大値に基づいて決定される過電流検出閾値Vds_thを「基準閾値」と定義する。なお、「対象素子のON抵抗ばらつき」には、「個体ばらつき」及び「一つの素子における経年劣化等のばらつき」の両方の意味が含まれる。
そして閾値設定部65は、素子温度、出力電流、及びON抵抗ばらつきのうち一つ以上について、実際の通電時におけるパラメータの値に基づき、基準閾値の設定に反映される範囲よりも狭い範囲を推定する。この場合、範囲推定のために閾値設定部65が取得する入力情報にはいくつかのパターンがある。図2には、代表的な入力信号を実線矢印で記し、オプションで用いられる入力信号を破線矢印及び二点鎖線矢印で記す。
代表的なパターンでは、温度検出回路53が検出した対象素子33の素子温度T、及び、通電制御部20が演算した出力電流の指令値Icomが閾値設定部65に入力される。出力電流については、指令値Icomに代えて、シャント抵抗44により検出された出力電流検出値Isnsが閾値設定部65に入力されてもよい。以下、出力電流の指令値Icom及び検出値Isnsを包括して、「出力電流I」と記す。
また、閾値設定部65は、内部にON抵抗推定部64を有している。後述するON抵抗RONの推定方法によっては、出力電流検出値Isns又はDS間電圧VdsがON抵抗推定部64に入力され、ON抵抗RONの推定に用いられる。別の推定方法では、ON抵抗推定部64は単にデータを記憶している。
このように、閾値設定部65は、出力電流の指令値Icomもしくは検出値Isns、素子温度T、及びON抵抗RONのばらつきの推定範囲での正常時のDS間電圧Vdsの最大値に基づいて、過電流検出閾値Vds_thを基準閾値より小さい値に設定する。
続いて図3、図4を参照し、閾値設定部65により過電流検出閾値Vds_thを基準閾値より低い値に設定する具体例について、「素子温度」、「出力電流」、「ON抵抗ばらつき」の三つのパラメータに分けて説明する。閾値設定部65は、そのうち一つのパラメータの範囲を推定してもよいし、二つ又は三つのパラメータの推定を組み合わせてもよい。複数のパラメータの範囲を推定することで、過電流検出閾値Vds_thをより低い値に設定することができ、過電流検出精度の向上に有利となる。
<素子温度範囲の推定>
図3に、対象素子のON抵抗RONが最小値min、代表値typ、最大値maxの場合において、出力電流Iを上限値200Aで固定したときの素子温度TとDS間電圧Vdsとの関係を示す。素子温度Tが高いほど、またON抵抗RONが大きいほど、DS間電圧Vdsは高くなる。
まず比較例として、素子温度Tの最高値が175℃であることのみ決まっている場合を想定する。この場合、175℃でのON抵抗RONの最大値maxに対応するDS間電圧Vds(約0.58V)が「素子温度、出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時のDS間電圧Vdsの最大値」に相当する。閾値設定部65は、この最大値に基づいて、具体的には0.1V程度のマージンを加え、過電流検出閾値Vds_thを0.7Vに設定する。つまり、この場合、0.7Vが「基準閾値」である。基準閾値を用いると、ON抵抗RONが代表値typの場合、(*1)に示すように、対象素子が約300℃まで上昇しないと異常検出できず、過熱で破損するおそれがある。
これに対し、本実施形態の閾値設定部65は、対象素子の素子温度Tが、例えば25~75℃、75~125℃、125℃~175℃のどの範囲にあるか推定する。そして、閾値設定部65は、各温度範囲における最高温度でのON抵抗RONの最大値maxに対応するDS間電圧Vdsに0.1V程度のマージンを加えて、素子温度Tが25~75℃の範囲では0.5V、75~125℃の範囲では0.6V、125℃~175℃の範囲では0.7Vに過電流検出閾値Vds_thを設定する。つまり、素子温度Tが25~125℃の範囲に注目すると、閾値設定部65は、過電流検出閾値Vds_thを基準閾値より低い値に設定する。
例えば対象素子の素子温度Tが25~75℃の範囲にあり、ON抵抗RONが代表値typの場合、(*2)に示すように、200Aの電流が流れて対象素子が200℃弱まで上昇したとき、異常検出される。したがって、基準閾値を用いる比較例に比べて低い温度で過電流を検出することができ、過電流検出精度が向上する。
<出力電流範囲の推定>
図4に、対象素子のON抵抗RONが最小値min、代表値typ、最大値maxの場合において、素子温度Tを最高値175℃で固定したときの出力電流IとDS間電圧Vdsとの関係を示す。出力電流Iが大きいほど、またON抵抗RONが大きいほど、DS間電圧Vdsは高くなる。
閾値設定部65は、対象素子の素子温度Tが、例えば0~100A、100~200Aのどの範囲にあるか推定する。そして、閾値設定部65は、出力電流Iが0~100Aの範囲では0.4V、100~200Aの範囲では0.7Vに過電流検出閾値Vds_thを設定する。つまり、出力電流Iが0~100Aの範囲に注目すると、閾値設定部65は、過電流検出閾値Vds_thを基準閾値より低い値に設定する。これにより、素子温度範囲の推定の場合と同様に過電流検出精度が向上する。
<ON抵抗ばらつき範囲の推定>
図3、図4においてON抵抗RONの最大値maxを下げることで、素子温度T又は出力電流Iの推定範囲におけるDS間電圧Vdsの最大値が低下し、過電流検出閾値Vds_thをより小さい値に設定することができる。対象素子のON抵抗を推定する方法として、以下の3パターンの推定方法について説明する。
(1.出力電流検出値、素子温度上昇量及び熱抵抗に基づく推定)
図5に、基板上の素子及び温度検出回路の配置例を示す。U相ハイサイドスイッチ33は温度検出回路53の直近に配置されており、W相ローサイドスイッチ38、シャント抵抗44、コンデンサ47等の素子は温度検出回路53から離れた位置に配置されている。この場合、U相ハイサイドスイッチ33から温度検出回路53への伝熱は速く、他の素子38、44、47から温度検出回路53への伝熱は遅い。そのため、U相ハイサイドスイッチ33を対象素子として温度検出したい場合、通電開始直後の短時間では他の素子の発熱の影響を受けにくく、対象素子の温度を精度良く検出できる。
このように、各素子から温度検出回路までの伝熱特性は、熱抵抗及び熱容量で構造関数を表現した、いわゆる「RCモデル」を用いて解析されることが知られている。閾値設定部65のON抵抗推定部64は、RCモデルを用いて「対象素子から温度検出回路への熱抵抗θ」を求める。
また、ON抵抗推定部64は、温度検出回路53の検出温度から所定時間における素子温度Tの上昇量ΔTを算出する。この所定時間は、通電開始後、他の素子の発熱の影響を受けにくい短い時間に設定されることが好ましい。所定時間が微小時間であるとき、温度上昇量ΔTを温度の微分値、すなわち温度変化率と考えてもよい。さらに、図2に破線矢印で示すように、ON抵抗推定部64は、シャント抵抗44から出力電流検出値Isnsを取得する。
温度上昇量ΔT[℃]、ON抵抗RON[Ω]、出力電流検出値Isns[A]、DS間電圧Vds[V]、スイッチング係数α、及び、対象素子から温度検出回路への熱抵抗θ[℃/W]の関係は、式(1a)で表される。
ΔT=(RON×Isns2+Vds×Isns×α)×θ ・・・(1a)
式(1a)を変形すると、対象素子のON抵抗RONは、式(1b)で表される。
ON=(ΔT―Vds×Isns×α×θ)/(Isns2×θ) ・・・(1b)
ON抵抗推定部64は、上記式より対象素子のON抵抗RONを推定することができ、経年劣化を含む素子ばらつきを毎回補正可能である。また、過電流検出閾値Vds_thの設定に役立てる以外に、過電流検出装置60は、ON抵抗ばらつきを記憶することで、ON抵抗劣化もしくは基板の劣化(熱抵抗変化)を検出することができる。
(2.DS間電圧のモニタ)
図2に二点鎖線矢印で示すように、閾値設定部65のON抵抗推定部64は対象素子のDS間電圧Vdsを取得し、推定素子温度T、推定出力電流I、及び、DS間電圧VdsによりON抵抗を推定する。
(3.素子単体検査)
閾値設定部65のON抵抗推定部64は、各MOSFETの出荷検査時等のON抵抗データを記憶する。なお、この方法による「ON抵抗ばらつき」は、個体ばらつきの意味でのみ解釈される。
以上の「素子温度」、「出力電流」、「ON抵抗ばらつき」の三つのパラメータの推定についてまとめる。対象素子について、素子温度の範囲を推定する場合、閾値設定部65は、「素子温度の推定範囲における、出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時のDS間電圧Vdsの最大値」に基づいて、過電流検出閾値Vds_thを設定する。対象素子について、出力電流の範囲を推定する場合、閾値設定部65は、「出力電流の推定範囲における、素子温度及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時のDS間電圧Vdsの最大値」に基づいて、過電流検出閾値Vds_thを設定する。素子温度及び出力電流の範囲を推定する場合、閾値設定部65は、「素子温度及び出力電流の推定範囲における、ON抵抗ばらつきの範囲での正常時のDS間電圧Vdsの最大値」に基づいて、過電流検出閾値Vds_thを設定する。
ON抵抗ばらつきの範囲を推定する場合、閾値設定部65は、「ON抵抗ばらつきの推定範囲における、素子温度及び出力電流の範囲での正常時のDS間電圧Vdsの最大値」に基づいて、過電流検出閾値Vds_thを設定する。素子温度又は出力電流の範囲と、ON抵抗ばらつきの範囲とを組み合わせて推定する場合についても同様に表される。
このように本実施形態の過電流検出装置60は、対象素子について、素子温度、出力電流、ON抵抗ばらつきのうち一つ以上の範囲を推定してDS間電圧Vdsの取り得る範囲を絞り込む。そして、その範囲での正常時の最大値に基づいて、過電流検出閾値Vds_thを「基準閾値より小さい値」に設定する。これにより、過電流検出精度を向上させることができる。
その結果、回路の異常を早期に検出し通電制限や駆動停止等の異常処置を行うことで、素子の破損を防止したり、関連する他の機能部への影響を回避したりすることができる。例えば車両のブレーキシステムのモータ駆動回路では、使用環境や運転状況に応じて素子温度や出力電流が広範囲に変化する。このようなシステムに用いられる回路では、制御の都度、素子温度、出力電流又はON抵抗ばらつきの範囲を推定し、過電流検出閾値Vds_thをできるだけ低く設定することが特に有効である。
[第2グループの対象素子に対する特有の作用効果]
次に図6、図7を参照し、第2グループの逆接続保護リレー32を対象素子に対する特有の作用効果について説明する。図6において過電流検出装置60の閾値設定部65及び判定部66の構成は基本的に図2と同じであり、上述の通り、DS間電圧Vdsに基づいて過電流異常を検出する。また、特有の作用として、判定部66は、DS間電圧Vdsに基づき、逆接続保護リレー32がON指令時にON動作しない故障である「OFF故障」をさらに判定する。
正常なMOSFETのON時、電流は、相対的に抵抗の小さいスイッチ本体を優先して流れる。MOSFETのDS間電圧Vdsは、図3に参照される通り、素子温度が高くなるほど高くなる温度特性を有する。図7に、MOSFETのON時のDS間電圧の最小値Vds_min(最低温時に相当)から最大値Vds_max(最高温時に相当)までの範囲を「ON範囲」として示す。
一方、MOSFETのOFF故障時、電流は寄生ダイオードのみを通って高電位側から低電位側に流れる。ここで、ダイオードの順方向電圧Vfは、素子温度が高くなるほど低くなる温度特性を有する。図7に、ダイオードの順方向電圧の最小値Vf_min(最高温時に相当)から最大値Vf_max(最低温時に相当)までの範囲を「OFF範囲」として示す。
すると、図7の左側に示すように、出力電流、素子温度及びON抵抗のばらつき範囲に基づき想定されるDS間電圧の最大値Vds_maxがダイオードの順方向電圧の最小値Vf_minよりも高くなり、ON範囲とOFF範囲とがラップする場合がある。この場合、DS間電圧の最大値Vds_maxより大きい基準閾値Vds_th0を用いて判定すると、過電流異常は検出される。しかし、ダイオードの順方向電圧Vfが基準閾値Vds_th0より小さいエラー範囲Err0においてOFF故障が検出できず、OFF故障の検出精度が低いという問題がある。
これに対し、図7の右側には、素子温度、出力電流及びON抵抗ばらつきのうち一つ以上の範囲を推定してDS間電圧Vdsの取り得る範囲を絞り込み、過電流検出閾値を「基準閾値より小さい値」に設定した場合を二例示す。第1例<1>では、過電流検出閾値を基準閾値Vds_th0からVds_th1まで下げることで、エラー範囲をErr0からErr1に狭め、OFF故障検出精度を高めることができる。また第2例<2>では、過電流検出閾値をダイオードの順方向電圧の最小値Vf_minよりも低いVds_th2まで下げることで、エラー範囲Err2を0とし、OFF故障をほぼ確実に検出することができる。
なお、素子温度の推定により最高温度を下げられる場合、ON範囲の上限であるDS間電圧の最大値Vds_maxが下がると共に、OFF範囲の下限であるダイオードの順方向電圧の最小値Vf_minが上げる。したがって、ON範囲とOFF範囲とのラップ範囲がより減少し、OFF故障検出率の向上に有利となる。また、図6に示すように温度検出回路51が設けられる構成では、OFF故障中に検出できない小さい電流が流れた場合、素子温度Tが次第に上昇することを温度検出回路51が検出することで、過電流を検出可能である。このように、逆接続保護リレー32を対象素子とする場合、本実施形態の過電流検出装置60は、過電流検出精度の向上に加え、OFF故障の検出精度を向上させることができる。
(その他の実施形態)
(a)本発明の過電流検出装置60は、インバータ回路やHブリッジ回路の他、昇降圧回路等、半導体スイッチング素子を用いるどのような回路に適用されてもよい。
(b)シャント抵抗は、図1に示す箇所に限らず、ハイサイドスイッチ33、35、37の高電位側に直列接続されてもよい。また、シャント抵抗以外の「電流検出器」が上下アーム素子と直列に、又は、各相のモータ巻線に設けられてもよい。
(c)半導体スイッチング素子としてIGBT等のバイポーラトランジスタが用いられてもよい。バイポーラトランジスタでは、「上下間端子電圧」はコレクタエミッタ間電圧に相当する。また、nチャネル型MOSFETに代えてpチャネル型MOSFETが用いられる場合、上記実施形態の説明におけるドレイン端子とソース端子の関係が逆になるが、基本的な考え方は同じである。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
本開示に記載の閾値設定部、判定部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の閾値設定部、判定部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウェア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の閾値設定部、判定部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウェア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
20・・・通電制御部、
31~38・・・MOSFET(半導体スイッチング素子)、
44、46、48・・・電流検出器、
51、53、54・・・温度検出回路、
60・・・過電流検出装置、
65・・・閾値設定部、
66・・・判定部。

Claims (7)

  1. 通電制御部(20)からの指令に従って動作する一つ以上の半導体スイッチング素子(31~38)を含む回路において、選択されたいずれかの前記半導体スイッチング素子である対象素子について、ドレインソース間電圧もしくはコレクタエミッタ間電圧に相当する上下端子間電圧を監視し、前記上下端子間電圧に基づいて過電流異常を検出する過電流検出装置であって、
    前記対象素子に流れる出力電流、前記対象素子の素子温度及びON抵抗に基づいて、前記上下端子間電圧についての過電流検出閾値を設定する閾値設定部(65)と、
    前記上下端子間電圧が前記過電流検出閾値以上のとき、前記対象素子に過電流が流れたと判定する判定部(66)と、
    前記対象素子の素子温度を検出する温度検出回路(51、53、54)と、
    を備え、
    前記対象素子について、素子温度、出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて決定される前記過電流検出閾値を基準閾値と定義すると、
    前記閾値設定部は、
    前記対象素子について、電流検出器が検出した出力電流の検出値、所定時間における素子温度の上昇量、及び、前記対象素子から前記温度検出回路への熱抵抗に基づいて、ON抵抗ばらつきの範囲を推定し、
    ON抵抗ばらつきの推定範囲における、素子温度及び出力電流の範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて、前記過電流検出閾値を前記基準閾値より小さい値に設定する過電流検出装置。
  2. 前記閾値設定部は、
    前記対象素子について、さらに素子温度の範囲を推定し、
    ON抵抗ばらつき及び素子温度の推定範囲における、出力電流の範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて、前記過電流検出閾値を前記基準閾値より小さい値に設定する請求項1に記載の過電流検出装置。
  3. 前記閾値設定部は、
    前記対象素子について、さらに前記通電制御部が指令した出力電流の指令値、又は、電流検出器(44、46、48)が検出した出力電流の検出値により出力電流の範囲を推定し、
    ON抵抗ばらつき及び出力電流の推定範囲における、素子温度の範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて、前記過電流検出閾値を前記基準閾値より小さい値に設定する請求項1に記載の過電流検出装置。
  4. 前記対象素子は、寄生ダイオードの高電位側から低電位側に電流が流れるMOSFETであり、
    前記判定部は、前記上下端子間電圧に基づき、前記対象素子がON指令時にON動作しない故障であるOFF故障をさらに判定する請求項1~のいずれか一項に記載の過電流検出装置。
  5. 通電制御部(20)からの指令に従って動作する一つ以上の半導体スイッチング素子(31~38)を含む回路において、選択されたいずれかの前記半導体スイッチング素子であり、寄生ダイオードの高電位側から低電位側に電流が流れるMOSFETである対象素子について、ドレインソース間電圧に相当する上下端子間電圧を監視し、前記上下端子間電圧に基づいて過電流異常を検出する過電流検出装置であって、
    前記対象素子に流れる出力電流、前記対象素子の素子温度及びON抵抗に基づいて、前記上下端子間電圧についての過電流検出閾値を設定する閾値設定部(65)と、
    前記上下端子間電圧が前記過電流検出閾値以上のとき、前記対象素子に過電流が流れたと判定する判定部(66)と、
    前記対象素子の素子温度を検出する温度検出回路(51、53、54)と、
    を備え、
    前記対象素子について、素子温度、出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて決定される前記過電流検出閾値を基準閾値と定義すると、
    前記閾値設定部は、
    前記対象素子について、素子温度の範囲を推定し、
    素子温度の推定範囲における、出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて、前記過電流検出閾値を前記基準閾値より小さい値に設定し、
    前記判定部は、前記上下端子間電圧に基づき、前記対象素子がON指令時にON動作しない故障であるOFF故障をさらに判定する過電流検出装置。
  6. 前記閾値設定部は、前記対象素子について、さらに前記通電制御部が指令した出力電流の指令値、又は、電流検出器(44、46、48)が検出した出力電流の検出値により出力電流の範囲を推定し、
    素子温度及び出力電流の推定範囲における、ON抵抗ばらつきの範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて、前記過電流検出閾値を前記基準閾値より小さい値に設定する請求項に記載の過電流検出装置。
  7. 通電制御部(20)からの指令に従って動作する一つ以上の半導体スイッチング素子(31~38)を含む回路において、選択されたいずれかの前記半導体スイッチング素子であり、寄生ダイオードの高電位側から低電位側に電流が流れるMOSFETである対象素子について、ドレインソース間電圧に相当する上下端子間電圧を監視し、前記上下端子間電圧に基づいて過電流異常を検出する過電流検出装置であって、
    前記対象素子に流れる出力電流、前記対象素子の素子温度及びON抵抗に基づいて、前記上下端子間電圧についての過電流検出閾値を設定する閾値設定部(65)と、
    前記上下端子間電圧が前記過電流検出閾値以上のとき、前記対象素子に過電流が流れたと判定する判定部(66)と、
    を備え、
    前記対象素子について、素子温度、出力電流及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて決定される前記過電流検出閾値を基準閾値と定義すると、
    前記閾値設定部は、
    前記対象素子について、前記通電制御部が指令した出力電流の指令値、又は、電流検出器(44、46、48)が検出した出力電流の検出値により出力電流の範囲を推定し、
    出力電流の推定範囲における、素子温度及びON抵抗ばらつきの範囲での正常時の前記上下端子間電圧の最大値に基づいて、前記過電流検出閾値を前記基準閾値より小さい値に設定し、
    前記判定部は、前記上下端子間電圧に基づき、前記対象素子がON指令時にON動作しない故障であるOFF故障をさらに判定する過電流検出装置。
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