JP7259265B2 - 画像形成装置及び白補正方法 - Google Patents

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Description

この発明は、画像形成装置及び白補正方法に関する。
従来、インクを吐出するノズルなどの記録素子を複数配列して記録媒体に対して画像を記録する画像形成装置では、各記録素子から一様な濃度で画像記録を行うために、複数の記録素子間や、記録素子を複数含む複数の記録モジュール間で、駆動電圧などの調整が行われる。この調整では、各記録素子により記録された所定濃度のテスト画像をラインセンサーといった撮像部により撮像して濃度むらを検出し、当該濃度むらを補正するように調整量が定められる。
一方で、撮像部の各撮像素子間にも撮像むらが存在する。このような撮像素子間のむらを調整するために、各撮像素子で白地部分(校正基準部)を読み取らせることで白補正(校正)を行う技術が知られている。特許文献1では、各色の撮像素子におけるカラーフィルターの非均一性を考慮して、調整用のテスト画像が記録された記録媒体の画像に対する相対移動方向を、記録素子と記録媒体との相対移動方向から90度回転させて撮像させることで、これらの影響を分離する技術が開示されている。
特開2006-60713号公報
しかしながら、画像形成装置が、撮像部を記録媒体の表面といった読み取り面に対して走査させて読み取り面を撮像する構成を有する場合、走査移動に応じて撮像部と読み取り面との距離が変動する問題が生じる。これにより、撮像されたデータでは、走査方向について読取結果が変動するという問題が生じる。一方で、この変動を抑制する構造を得るには、コストや手間がかかるという課題がある。
この発明の目的は、走査方向についての読取むらをより容易に抑制することのできる画像形成装置及び白補正方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
複数の記録モジュールを有し、前記記録モジュールにそれぞれ設けられた記録素子の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部と、
前記記録媒体の表面を撮像する撮像部と、
前記複数の記録モジュールにより前記記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向に前記撮像部を移動させる走査部と、
制御部と、
を備え、
前記撮像部は、前記第一の方向と交差する方向についての一次元撮像を行い、
前記制御部は、
前記走査部により前記撮像部を移動させながら校正基準部を当該撮像部により撮像させ、
少なくとも、所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記撮像部による前記校正基準部の撮像結果に基づいて、前記第一の方向について前記所定数の前記記録可能範囲の幅ごとに前記撮像部の撮像結果の校正量を定め
前記校正量を定める場合に、前記一次元撮像の撮像結果における両端からそれぞれ所定範囲内のうち少なくとも一方に含まれる前記校正基準部を用いない
ことを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記記録動作部により所定のテスト画像を形成させ、
当該所定のテスト画像は、前記校正基準部として、前記第一の方向について、少なくとも、前記所定数の記録モジュールの記録可能範囲ごとに白地部分を含み、
前記制御部は、前記白地部分の撮像結果に基づいて前記校正量を定める
ことを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置において、
前記所定のテスト画像には、所定の濃度の濃淡画像が含まれ、
前記制御部は、前記撮像部による前記濃淡画像の撮像結果により得られた当該濃淡画像の濃度を前記校正量に応じて前記所定数の記録可能範囲ごとに校正した校正濃度値に基づいて、前記記録素子の記録動作に係る駆動量を調整する
ことを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、
複数の記録モジュールを有し、前記記録モジュールにそれぞれ設けられた記録素子の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部と、
前記記録媒体の表面を撮像する撮像部と、
前記複数の記録モジュールにより前記記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向に前記撮像部を移動させる走査部と、
制御部と、
を備え、
前記記録動作部を複数備え、
前記複数の記録動作部のうち少なくとも一部は、当該一部以外の前記記録動作部とは異なる色で画像を記録し、
前記撮像部は、複数の波長帯で撮像を行い、
前記制御部は、前記記録動作部により所定のテスト画像を形成させ、
当該所定のテスト画像は、校正基準部として、前記第一の方向について、少なくとも、所定数の記録モジュールの記録可能範囲ごとに、白地部分を含み、かつ前記所定のテスト画像には、所定の濃度の濃淡画像が含まれ、
前記所定のテスト画像には、前記記録動作部による当該テスト画像の記録範囲ごとに、当該テスト画像を記録した色を識別する標識が含まれ、
前記制御部は、
前記走査部により前記撮像部を移動させながら前記校正基準部を当該撮像部により撮像させ、
前記撮像の結果から前記標識を特定して、前記複数の波長帯での撮像結果のうちいずれかを選択し、
少なくとも、前記所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記撮像部による前記校正基準部の前記白地部分の撮像結果に基づいて、前記第一の方向について前記所定数の前記記録可能範囲の幅ごとに前記撮像部の撮像結果の校正量を定め、
前記撮像部による前記濃淡画像の撮像結果により得られた当該濃淡画像の濃度を前記校正量に応じて前記所定数の記録可能範囲ごとに校正した校正濃度値に基づいて、前記記録素子の記録動作に係る駆動量を調整し、
前記記録動作部ごとに前記所定数の記録モジュールごとの前記校正量を定め、当該記録動作部が記録する画像の色に応じた波長帯の撮像結果に基づいて前記駆動量の調整を行う
ことを特徴とする画像形成装置である。
また、請求項5記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、
前記記録モジュールに設けられた複数の前記記録素子は、それぞれ複数の駆動列のいずれかに属し、
異なる前記駆動列に属する前記記録素子は、前記第一の方向に垂直な第二の方向について互いに重複しない位置範囲にそれぞれ設けられており、
前記制御部は、前記駆動列ごとに当該駆動列に属する前記記録素子の位置範囲での撮像結果に基づいて前記校正量を定めて、当該校正量を用いて校正された前記校正濃度値に基づいて、当該駆動列に属する前記記録素子の記録動作に係る前記駆動量を調整する
ことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項4又は5記載の画像形成装置において、
前記撮像部は、前記第一の方向と交差する方向についての一次元撮像を行うことを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項6記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記校正量を定める場合に、前記一次元撮像の撮像結果における両端からそれぞれ所定範囲内のうち少なくとも一方に含まれる前記校正基準部を用いないことを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、
前記記録動作部を複数備え、
前記複数の記録動作部のうち少なくとも一部は、当該一部以外の前記記録動作部とは異なる色で画像を記録し、
前記撮像部は、複数の波長帯で撮像を行い、
前記制御部は、前記記録動作部ごとに前記所定数の記録モジュールごとの前記校正量を定め、当該記録動作部が記録する画像の色に応じた波長帯の撮像結果に基づいて前記駆動量の調整を行う
ことを特徴とする。
また、請求項9記載の発明は、請求項記載の画像形成装置において、
前記所定のテスト画像には、前記記録動作部による当該テスト画像の記録範囲ごとに、当該テスト画像を記録した色を識別する標識が含まれ、
前記制御部は、前記撮像結果から前記標識を特定して、前記複数の波長帯での撮像結果のうちいずれかを選択する
ことを特徴とする。
また、請求項10記載の発明は、請求項3~9のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
記憶部を備え、
当該記憶部には、前記記録動作部により記録された前記濃淡画像の前記撮像部の撮像結果から得られる前記校正濃度値に対し、当該校正濃度値と所定の目標濃度との差分を所定の範囲内に低減させるための前記駆動量の調整量に係る値を対応付けた変換データが記憶されている
ことを特徴とする。
また、また、請求項11記載の発明は、請求項3~10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、取得された複数の前記校正濃度値の平均値を目標濃度として、前記校正濃度値と前記目標濃度との差分を所定の範囲内に低減させるように前記駆動量を調整することを特徴とする。
また、請求項12記載の発明は、請求項3~11のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記記録素子は、ノズルから吐出させるインクに対して圧力変動を生じさせるためにイ
ンク流路を変形させる電気機械変換素子を有し、
前記駆動量は、前記電気機械変換素子に印加される電圧の大きさである
ことを特徴とする。
また、請求項13記載の発明は、請求項1~12のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記記録媒体を搬送する搬送部を備え、
前記記録動作部は、複数の前記記録素子が前記搬送部による搬送方向に直交する幅方向についての記録可能な幅にわたって配置されたラインヘッドを有し、
前記走査部は、前記撮像部を前記幅方向に移動させる
ことを特徴とする。
また、請求項14記載の発明は、請求項1~13のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
記憶部を備え、
当該記憶部には、前記第一の方向についての位置に応じた前記撮像部による撮像範囲の前記第一の方向に直交する方向についての位置ずれ量データが記憶され、
前記制御部は、前記撮像部による撮影画像を前記位置ずれ量データに基づいて補正する
ことを特徴とする。
また、請求項15記載の発明は、請求項1~14のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記記録動作部を複数備え、
前記制御部は、前記記録動作部ごとに前記所定数の記録モジュールごとの前記校正量を定める
ことを特徴とする。
また、請求項16記載の発明は、請求項1~15のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記制御部は、前記所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記校正基準部の撮像結果に基づいて前記校正量を求めることを特徴とする。
また、請求項17記載の発明は、請求項1~16のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記所定数は1であることを特徴とする。
また、請求項18記載の発明は、
複数の記録モジュールを有し、前記記録モジュールにそれぞれ設けられた記録素子の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部と、前記記録媒体の表面を撮像する撮像部と、前記複数の記録モジュールにより前記記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向に前記撮像部を移動させる走査部とを備え、前記撮像部は、前記第一の方向と交差する方向についての一次元撮像を行う画像形成装置の白補正方法であって、
前記走査部により前記撮像部を移動させながら校正基準部を当該撮像部により撮像させる撮像ステップ、
少なくとも、所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記撮像部による前記校正基準部の撮像結果に基づいて、前記第一の方向について前記所定数の前記記録可能範囲の幅ごとに前記撮像部の撮像結果の校正量を定める設定ステップ、
を含み、
前記設定ステップで前記校正量を定める場合に、前記一次元撮像の撮像結果における両端からそれぞれ所定範囲内のうち少なくとも一方に含まれる前記校正基準部を用いない
ことを特徴とする。
また、請求項19記載の発明は、
複数の記録モジュールを有し、前記記録モジュールにそれぞれ設けられた記録素子の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部と、前記記録媒体の表面を撮像する撮像部と、前記複数の記録モジュールにより前記記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向に前記撮像部を移動させる走査部とを備える画像形成装置の白補正方法であって、
前記画像形成装置は、
前記記録動作部を複数備え、
前記複数の記録動作部のうち少なくとも一部は、当該一部以外の前記記録動作部とは異なる色で画像を記録し、
前記撮像部は、複数の波長帯で撮像を行い、
当該白補正方法では、
前記記録動作部により所定のテスト画像を形成させ、
当該所定のテスト画像は、校正基準部として、前記第一の方向について、少なくとも、所定数の記録モジュールの記録可能範囲ごとに、白地部分を含み、かつ前記所定のテスト画像には、所定の濃度の濃淡画像が含まれ、
前記所定のテスト画像には、前記記録動作部による当該テスト画像の記録範囲ごとに、当該テスト画像を記録した色を識別する標識が含まれる、画像形成ステップ、
前記走査部により前記撮像部を移動させながら前記校正基準部を当該撮像部により撮像させる撮像ステップ、
前記撮像の結果から前記標識を特定して、前記複数の波長帯での撮像結果のうちいずれかを選択する選択ステップ、
少なくとも、前記所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記撮像部による前記校正基準部の前記白地部分の撮像結果に基づいて、前記第一の方向について前記所定数の前記記録可能範囲の幅ごとに前記撮像部の撮像結果の校正量を定める設定ステップ、
前記撮像部による前記濃淡画像の撮像結果により得られた当該濃淡画像の濃度を前記校正量に応じて前記所定数の記録可能範囲ごとに校正した校正濃度値に基づいて、前記記録素子の記録動作に係る駆動量を調整する調整ステップ、
を含み、
前記調整ステップでは、前記記録動作部ごとに前記所定数の記録モジュールごとの前記校正量を定め、当該記録動作部が記録する画像の色に応じた波長帯の撮像結果に基づいて前記駆動量の調整を行う
ことを特徴とする白補正方法。
本発明に従うと、画像形成装置において、走査方向についての読取むらをより容易に抑制することができるという効果がある。
インクジェット記録装置の全体斜視図である。 ヘッドユニット及び撮像センサーにおける搬送面と対向する面を示す底面図である。 インクジェット記録装置の機能構成を示すブロック図である。 インクジェット記録装置で形成されるテストパターン画像の例を示す図である。 濃度調整制御処理の制御手順を示すフローチャートである。 濃度調整制御処理の変形例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の画像形成装置の実施形態であるインクジェット記録装置100の全体斜視図である。
このインクジェット記録装置100は、複数、ここでは8個のラインヘッドを有し、シングルパス方式でインクの吐出を行ってカラー画像の記録を行うことが可能なものであって、搬送部10と、記録動作部20と、インク供給部30と、読取部40などを備える。
搬送部10は、駆動ローラー11と、搬送駆動部12と、搬送ベルト14などを備える。搬送駆動部12は、駆動ローラー11を所定の速度で回転動作させる回転モーターを有する。駆動ローラー11には、図示略の従動ローラーと共に無端状の搬送ベルト14が巻回されて、当該駆動ローラー11の回転により搬送ベルト14が周回移動する。この搬送ベルト14の外側面を搬送面として当該搬送面上に所定の範囲で媒体(ここでは、記録媒体)が載置されて、記録媒体は、搬送ベルト14の周回移動に伴って周回方向(搬送方向)に搬送される。
記録動作部20は、キャリッジ22と、キャリッジ昇降部23などを備え、キャリッジ22とキャリッジ昇降部23との組み合わせがインクの色数(分光特性のパターン数)に応じた組数(複数、ここでは8組)設けられている。キャリッジ22は、それぞれ、搬送部10による記録媒体の搬送方向と交差する向き、ここでは直交する幅方向(第一の方向)に延在して、搬送部10による記録媒体の搬送面の上方(高さ方向)に配置されている。キャリッジ22には、それぞれ、搬送される記録媒体の全幅(幅方向について記録可能な幅。両端又は一端に多少のマージンがあってもよい)にわたってノズルの開口部からインクの液滴を吐出可能にヘッドユニット21(図2参照;ラインヘッド)が固定されている。8個(複数)の各ヘッドユニット21が有する記録素子、ここではノズル、インク流路(インク室)及び当該ノズルから各々インクを吐出させる構成(後述の電気機械変換素子251;図3参照)の数は、記録解像度やインクジェット記録装置100で記録可能とされる記録媒体のサイズなどに応じて適宜定められる。複数のキャリッジ22は、搬送方向に互いに異なる位置に設けられている。キャリッジ22は、キャリッジ昇降部23により高さ方向についての位置が変更可能に設けられ、キャリッジ22の移動に伴ってヘッドユニット21も搬送面からの距離が変更される。この記録素子の記録動作によりノズルからインクが吐出されることで、記録媒体上に画像を記録(形成)する。
キャリッジ昇降部23は、キャリッジ22の搬送面からの距離を変更させる。キャリッジ昇降部23は、昇降モーター232と、電磁ブレーキ233と、梁部材234と、支持部235などを備える。
梁部材234は、搬送ベルト14の上部(記録媒体の搬送面の側)において搬送方向と交差する向き(ここでは直交する向き、すなわち幅方向)で略平行に二本設けられ、当該梁部材234の両端にそれぞれ支持部235が固定される。支持部235には、昇降モーター232、電磁ブレーキ233及びキャリッジ22が取り付けられている。
キャリッジ22は、制御部50(図3参照)からの制御信号に基づいて駆動される昇降モーター232及び電磁ブレーキ233の動作に応じて上下されて位置が定められる。
昇降モーター232は、所定の昇降速度でキャリッジ22を移動させる。昇降モーター232としては、例えば、サーボモーターやステッピングモーターが用いられる。
電磁ブレーキ233は、キャリッジ22の固定状態を維持するものであり、駆動信号に応じてこの固定状態が解除されることで、昇降モーター232によるキャリッジ22の移動を一時的に可能とする。すなわち、電力供給の切断時を含めた通常の状態では、電磁ブレーキ233は、キャリッジ22を固定する。電磁ブレーキ233としては、例えば、ディスクブレーキが用いられる。
インク供給部30は、画像記録に用いられる各色のインクを貯え、ヘッドユニット21に供給する。ここでは、各色のインク貯留タンク31が専用のラック32に配置されて、チューブなどの配管を介して各色のインクを吐出するヘッドユニット21と接続されている。各色のインクとしては、特には限られないが、ここでは、互いに異なる8色であって、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(黒色)を含み、例えば、さらに、P(ピンク)、S(スカイ)、G(グレイ)及びO(オレンジ)のインクが各々供給可能となっている。各色のインクは、供給された各ヘッドユニット21のノズルにより各々微細ドットとして吐出されて記録媒体に着弾し、微細ドット数やドットのサイズ(液滴量)などに応じた濃度やその組み合わせで表現された混色カラー画像が記録される。また、インク貯留タンク31に貯留され、ヘッドユニット21に供給されるインクの色は、交換可能であってもよい。
読取部40は、記録動作部20に対して搬送方向について下流側に設けられて、記録動作部20により画像が記録された(または記録されずに通過した)記録媒体の表面を撮像して読み取る。読取部40は、撮像センサー41(撮像部)と、走査駆動部42(走査部)などを備える。また、読取部40は、図示略の照明部を備える。照明部は、撮像センサー41による撮像面(記録媒体の表面)を略均等に照射する。
撮像センサー41は、複数の撮像素子が少なくとも搬送方向について配置され、走査駆動部42により幅方向(第一の方向)に移動されることで記録媒体(インクの着弾面)をその幅全体にわたって撮像が可能となっている。撮像センサー41としては、CCDセンサーやCMOSセンサーなどが用いられる。これら撮像素子は、光学系(レンズ)を介して記録媒体の表面から受光素子に入力された光量に応じた電荷量や電圧を出力する撮像動作を行う。ここでは、撮像センサー41は、RGBの各波長帯(複数の波長帯)での撮像が可能であり、カラー画像を読み取る。
走査駆動部42は、撮像センサー41を幅方向に移動(走査)させる。読取部40は、ここでは、撮像センサー41を基台(支持部材)に固定して、当該基台を走査駆動部42が幅方向に移動させる。走査駆動部42としては、特には限られないが、例えば、基台を幅方向に直線移動可能なレールと、基台に固定され、当該基台をレールに沿って移動させるように牽引するベルトなどが設けられていてもよい。
図2は、ヘッドユニット21及び撮像センサー41における搬送面と対向する面を示す底面図である。
なお、ここでは、各色のヘッドユニット21はいずれも同一の形状、構成であるので、任意のいずれか一つのものについて説明する。また、説明のため、記録媒体Mの載置位置を合わせて示している。
ヘッドユニット21には、16個の記録ヘッド211が固定されている。各記録ヘッド211の底面には、幅方向(第一の方向)に複数のノズル開口27aが配列されたノズル配列が搬送方向(第二の方向)に異なる位置に合計4列設けられている。搬送方向について互いに重複しない位置範囲である上流側の2列に含まれるノズル開口27aに応じたノズル27と、下流側の2列に含まれるノズル開口27aに応じたノズル27とが、それぞれ後述の別個の駆動列に属するものとして区分される。ここで示したノズル開口27aの数や配置は、説明のための例示であって、任意に定められ得る。各記録ヘッド211のノズル開口27aの位置は、幅方向について互いに所定の間隔(ノズルピッチの2倍)となるように定められている。
一のヘッドユニット21に含まれる16個の記録ヘッド211は、2個ずつ対となって8個(複数個)のヘッドモジュール210(記録モジュール)をなしている。対となる2個の記録ヘッド211は、搬送方向に隣り合って設けられている。これら2個の記録ヘッド211は、それぞれのノズル開口27a(ノズル)が幅方向について互い違いの位置となるようにノズルピッチだけ幅方向について異なる位置関係で配置されている。各ヘッドモジュール210は、幅方向について隣り合う位置にあるヘッドモジュールと当該幅方向について若干の重複部分を有して配置されている。したがって、ヘッドユニット21では、8個のヘッドモジュール210各々の幅方向についての記録可能範囲(インク吐出による記録が可能な範囲)の組み合わせにより、幅方向について記録媒体Mの全幅(両端に若干のマージンがあってもよい)にわたってノズルピッチで各ノズルからインクを吐出可能になっている。
撮像センサー41の底面には、搬送方向に沿って複数の撮像素子(受光素子)が配列されており、一次元撮像を行う。撮像素子は、RGB各波長帯の画像を取得するために幅方向について異なる複数の位置に配置されている場合があってもよい。この撮像センサー41が幅方向、すなわち、各ヘッドモジュール210による記録可能範囲を順番に横切る方向(第一の方向)に走査(移動)されることで(ここでいう順番にとは、各記録可能範囲の読取開始の順番と読み取り終了の順番がそれぞれ定まっていればよく、上述のように、隣り合うヘッドモジュール210間の僅かな重複により読取期間の僅かな重複が生じる場合を排除しない)、記録媒体M上で、撮像素子の配列幅と走査幅(記録媒体の記録可能幅)とからなる二次元面内での撮像を行う。
図3は、インクジェット記録装置100の機能構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置100は、上述の搬送駆動部12、撮像センサー41及び走査駆動部42に加えて、キャリッジ駆動部24と、ヘッド駆動部25と、ノズル27と、送液駆動部35と、制御部50と、記憶部60と、通信部70と、表示・操作受付部80と、バス90などを備える。
キャリッジ駆動部24は、制御部50からの制御信号に応じて電磁ブレーキ233及び昇降モーター232に駆動信号を出力し、電磁ブレーキ233を緩めるとともに昇降モーター232を動作させてキャリッジを所望の位置に移動させたり、昇降モーター232を停止させるとともに電磁ブレーキ233でキャリッジを固定させたりする。
ヘッド駆動部25は、制御部50の制御に基づいてヘッドモジュール210の各ノズル27に連通するインク流路内のインクに圧力変動を生じさせる駆動信号を出力する。圧力変動を生じさせる構成としては、例えば、電気機械変換素子251(ここでは、圧電素子)が用いられ、印加電圧、すなわち、駆動信号の出力電圧に応じた変形を生じることで、インク流路、特に、適切に圧力変動を生じさせるためにサイズや形状が定められて形成されている圧力室を変形させる。駆動信号としては、予め一又は複数の電圧波形パターンが定められており、制御部50からの制御信号や画像データに応じて各ノズルに各々対応する電気機械変換素子251に対して当該電圧波形パターンでの駆動信号の出力有無が定められる。駆動信号によりノズル開口27aから押し出されたインクは、適切な量だけインク流路内のインクから分離されてインク液滴として吐出される。
ヘッド駆動部25から出力される駆動信号の出力電圧は、ここでは、各記録ヘッド211において搬送方向について2列分のノズル単位、すなわち、駆動列単位で定められる。製造上、適正な出力電圧は、記録ヘッド211や駆動列を単位として互いにずれが生じやすい。各ヘッドモジュール210について各駆動列のノズルからのインク吐出量をそろえるために、4種類の出力電圧がそれぞれ独立に基準電圧から所定の最大設定幅の範囲、例えば、±5%の範囲内などで変更、調整可能となっている。
送液駆動部35は、インク貯留タンク31から各ヘッドモジュール210にインクを送液する送液ポンプを有する。
走査駆動部42は、上述のように撮像センサー41を幅方向に移動させるモーターなどを駆動する。
制御部50は、インクジェット記録装置100の全体動作を統括制御する。制御部50は、CPU51(Central Processing Unit)と、RAM52(Random Access Memory)などを備える。
CPU51は、各種演算処理を行い、インクジェット記録装置100における記録媒体の搬送、インクの供給、インクの吐出や記録画像の読取動作などの制御を行う。CPU51は、記憶部60から読み出されたプログラムに従って画像データ、各部のステータス信号やクロック信号などに基づく画像記録に係る種々の処理を行う。また、CPU51は、読取部40の読取結果に基づいて、各ノズル27の動作調整、吐出動作の不良状態の検出やその対応に係る処理、及び画質低下の検出や調整などを行う。
RAM52は、CPU51に作業用のメモリー空間を提供し、一時データを記憶する。一時データの記憶領域は、記憶部60のDRAM領域と適宜分担されてよい。
記憶部60は、制御プログラム、各種設定データや、画像記録動作に係るジョブデータ、すなわち、記録対象画像データ、その処理データや動作設定に係る情報などを記憶する。制御プログラムには、インク吐出不良を生じている吐出不良ノズルの同定プログラムや、記録ヘッド間の濃度むらを検出する検出プログラムなどの各種調整に用いられるプログラム61が含まれる。設定データとしては、インクの吐出不良を生じているノズル(吐出不良ノズル)の位置を示す吐出不良ノズルリスト62、ヘッドモジュール210の各駆動列への駆動信号の出力電圧の設定に係る駆動調整情報63、読取部40による撮像センサー41の走査時における移動方向(第一の方向)に垂直な方向(ここでは、搬送方向)についての各撮像素子による撮像範囲の位置ずれを示す走査補正情報64(位置ずれ量データ)、及び記録された所定濃度画像の読取濃度(輝度)と目標濃度(輝度)の差分に基づいて出力電圧の調整量(又は調整後の出力電圧など)を取得するための調整電圧換算表65(変換データ)が含まれる。
記憶部60は、ここでは、DRAM及び不揮発性メモリーを含む。ジョブデータや処理データなどの一時記憶データは、DRAMに記憶されて高速処理され、画像記録動作の終了後には消去され得る。プログラムや設定データなどは、不揮発性メモリーにより保持され、インクジェット記録装置100への電力供給がなされていない場合でもこれらのデータが保持される。不揮発性メモリーに記憶されるデータのうち一部、例えば、初期データや基幹プログラムなどは、消去書き換え不能なROMなどに記憶されてもよい。
通信部70は、外部機器との間での通信動作を制御する通信インターフェイスである。通信インターフェイスとしては、例えば、LANカードといった各種通信プロトコルに対応したネットワークカードなどが一又は複数含まれる。通信部70は、制御部50の制御に基づいて外部機器から記録対象の画像データや画像記録に係る設定を含むジョブデータを取得し、また、外部機器に対してステータス情報などを送信することができる。
表示・操作受付部80は、制御部50からの制御信号に応じてインクジェット記録装置100のステータスや操作メニューなどの表示を行うとともに、ユーザーの操作を受け付けて制御部50に出力する。表示・操作受付部80は、例えば、操作受付部としてタッチセンサーなどを有し、また、当該タッチセンサーと重ねて設けられる液晶画面などの表示画面などを有する。制御部50は、表示画面にステータスやタッチセンサーによる命令受け付け用の各種メニューなどを表示させる。制御部50は、当該表示させたメニューの内容や位置の情報と、タッチセンサーにより受け付けられたユーザーのタッチ操作の種別や位置の情報とを対応付けて、操作に応じた処理をインクジェット記録装置100の各部に行わせる制御動作を行う。また、表示・操作受付部としては、LEDランプ、押しボタンスイッチやテンキーなどが設けられていてもよい。
バス90は、制御部50及び当該制御部50と信号のやり取りを行う各構成間を電気的に接続し、当該信号を伝送する経路である。
次に、本実施形態の読取部40による読取補正と各ヘッドモジュール210の出力電圧の調整動作について説明する。
読取部40は、搬送方向に撮像素子が配列された撮像センサー41を走査駆動部42により幅方向に移動(走査)させることで二次元画像の撮像を行って読取データを取得する。このとき、走査に応じて撮像素子の搬送方向についての位置、すなわち、撮像範囲が幅方向に沿った直線上から当該幅方向に垂直な方向に僅かにずれる。このずれ量は、例えば、撮像センサー41の基台が移動するレールの精度(直線からのゆがみ)に応じて定まり、各撮像素子で共通に幅方向の位置に応じた値として、予め走査補正情報64に記憶保持される。制御部50は、撮像結果(撮影画像)をこの走査補正情報64に基づいて補正して二次元面内での位置に応じた画素位置の画像を得る。
一方、撮像センサー41が走査駆動部42により走査されると、当該撮像センサー41の高さ方向についての変動により、各撮像素子の検出する輝度が幅方向の位置に応じて変動する。この変動は、例えば、幅方向についての全幅に対応する程度の変動周期のものである。この変動量は、幅方向について各ヘッドモジュール210の長さに比して撮像センサー41の支持強度及び構造上のパラメーターとして定まり、予め計測されて保持され、又は正確な輝度値の読み取りが必要な場合に毎回計測されて、校正(白補正)される。
さらに、各ヘッドモジュール210は、その製造工程でのばらつきに応じて、駆動信号の出力電圧に応じて吐出されるインクの量にばらつきが生じる。すなわち、形成画像の濃度のばらつきは、ヘッドモジュール210、記録ヘッド211や駆動列などを単位として顕著に生じるものがあることが知られている。各ヘッドモジュール210のノズル27により所定のテストパターン画像を形成させて、その濃度を読み取ることで、ヘッドモジュール210間の濃度のばらつきが取得される。なお、このとき、ノズル27からのインク吐出不良による濃度のばらつきが生じないように、吐出不良ノズルリスト62に基づいて吐出不良ノズルからのインク吐出分を他のノズルで補完させることができる。そして、この濃度のばらつきを抑制するように各ヘッドモジュール210における各ヘッド駆動部25の出力電圧を調整し、調整量(又は調整後の出力電圧など、調整量に係る値)を記憶保持する。
図4は、インクジェット記録装置100で形成されるテストパターン画像の例を示す図である。
インクジェット記録装置100では、記録媒体上にヘッドモジュール210の幅、すなわち、記録可能範囲を単位として、当該記録可能範囲ごとに所定の濃度の画像部分(濃淡画像)とインク吐出を行わない白地部分(校正基準部)とをそれぞれ有するテストパターン画像(所定のテスト画像)を形成する。なお、ここでいう濃淡画像は、所定の濃度設定に応じた記録画像のことであって、複数の濃度による濃淡(相対的に濃度の高い部分と低い部分)が同一記録画像内に存在することを必ずしも意味しない。ここでは、幅方向について各ヘッドモジュール210の範囲の先頭(上流側)にそれぞれ白地部分を設けているが、これに限られない。白地部分の幅は、濃淡画像部分の幅と比較して十分に短くてよい。
各色(ここでは、CMYK4色分を表示)のインク(ヘッドユニット21)による記録エリアAc、Am、Ay、Ak(記録範囲。まとめて記録エリアAとも記す)は、搬送方向について互いに区切られている。ここでは、明示的に枠線が記録されているが、必ずしも記録されていなくてもよい。これら各記録エリアAのインク色(ヘッドユニット21の種別)は、各記録エリアAの幅方向端部の標識エリアIに記録された標識(色を識別する標識)によって区別可能とされる。標識は、黒色インクなど、予め定められた色で記録されてもよい。ここでは、幅方向に延びる線分の本数(4~7本)でインク色が識別される。各記録エリアAにおいて、搬送方向に異なる位置に4列の駆動列にそれぞれ応じたノズルからのインク吐出により所定の濃度画像が各々形成される。
制御部50は、読取部40によるこのテストパターン画像の読取結果(撮像結果)から、白地部分の読み取り濃度(撮像結果)に基づいて、各ヘッドモジュール210の記録可能範囲での読取濃度のむらの大きさ(すなわち、校正量)を特定する。なお、ここでは、撮像センサー41の所定波長帯の画像で得られる輝度値を単純に濃度値として扱ってよい。次いで、濃淡画像部分の読取濃度(取得濃度)を、記録可能範囲ごとに当該濃淡画像部分が含まれる記録可能範囲における上述のむらに応じた校正量で調整して、得られた値を各ヘッドモジュール210(駆動列)の駆動動作に応じた校正濃度値として特定する。
校正濃度値が得られると、ここでは、テストパターン画像の濃淡画像部分に対する設定濃度を目標濃度として、当該目標濃度と当該校正濃度値との差分に基づいて、このずれを所定の範囲内に低減させる(理想的にはゼロとするが、人間の視覚上識別できない程度まで低減されればよい)ように、出力電圧(駆動量)を調整する(調整量に係る値を定める)。これにより、以降で実際に出力される画像における濃度むらが低減される。ここでは、調整電圧換算表65を参照し、校正濃度値に応じた調整後の出力電圧を取得して駆動調整情報63に設定を行う。
図5は、インクジェット記録装置100で実行される濃度調整制御処理の制御部50による制御手順を示すフローチャートである。この濃度調整制御処理は、ユーザーによる表示・操作受付部80への所定の開始命令の入力や、インクジェット記録装置100の起動時のうち所定の頻度でなどで実施される。
濃度調整制御処理が開始されると、制御部50は、予め定められた上述のテストパターン画像を記録動作部20により記録させる(ステップS101)。制御部50は、読取部40により記録されたテストパターン画像を含む記録媒体の表面を撮像させる(ステップS102;撮像ステップ)。撮像時の走査回数は一度に限られず、記録媒体Mの搬送と組み合わせて複数回行われてもよい。制御部50は、読取部40から撮像データを取得する(ステップS103)。撮像データとしては、RGBの各波長帯での画像データ(輝度データ)がそれぞれ取得される。
制御部50は、取得された撮像データを走査補正情報64に基づいて補正する(ステップS104)。制御部50は、撮像データにおける各画素位置を二次元面内での実際の位置関係に対応させて移動させる。
制御部50は、撮像データのうち、撮像センサー41の搬送方向について両端部分所定範囲の撮像素子による撮像部分を除外する(ステップS105)。上述のように、読取部40の照明部は、撮像面を略均等に照明するが、実際には、両端付近では照度が落ちやすい。インクの吐出不良の検査では、輝度の相対値が取得されればよいので、照度に多少の不均一があっても問題が生じないが、シェーディング補正(白補正)では、照度のむらが基準以上に大きい範囲については用いないこととして、両端からそれぞれ所定範囲内の撮像部分を除外する。所定範囲は、予め定められた固定値である。
制御部50は、順に調整の対象の記録エリア(対象エリア)を設定する。制御部50は、設定された対象エリア内の標識を読み取って、インク色(ヘッドユニット21)の種別を特定する(ステップS106)。対象エリアは、RGB画像の全てについて定められるが、制御部50は、予め定められている標識の色(ここでは黒色)に応じて当該標識の色の読み取りに適したRGB画像のいずれかを選択してこの標識の読み取りを行う。また、インク色が特定されると、制御部50は、以降において、当該インク色の読み取りに好適な読み取り波長帯の画像を選択して処理を行う。
制御部50は、駆動列を選択し、当該駆動列が対応するヘッドモジュール210に係る白地部分の濃度を画像データから取得する(ステップS107)。駆動列の選択の順は、特には限られないが、例えば、ヘッドモジュール210についての4つの駆動列を順番に取得した後に幅方向に隣り合って設けられたヘッドモジュール210に移行してもよいし、幅方向についての所定のライン上の駆動列を全てのヘッドモジュール210について取得した後、次のライン上の駆動列に移行してもよい。
制御部50は、取得した白地部分の濃度に応じて、選択されている駆動列の搬送方向についてシェーディング補正(白補正)の校正量を算出する(ステップS108;設定ステップ)。搬送方向についての校正量は、対象点を中心に搬送方向について所定画素数の濃度の移動平均などに基づいて定められる。ここでは、校正量は、同じ駆動列に係る読取濃度の校正に一度だけ用いられるが、当該駆動列が含まれるヘッドモジュール210に対応付けられて、記憶保持され、繰り返し利用されてもよい。
制御部50は、駆動列ごとに撮像データにおける所定濃度の画像部分の読取濃度を取得する(ステップS109)。取得される読取濃度(取得濃度)は、上述のシェーディング補正において、同一の駆動列(ヘッドモジュール210の記録可能範囲)に係る白地部分で得られた校正量によって校正された値である。制御部50は、対象の駆動列について、調整電圧換算表65を参照し、本来得られるべき濃度(目標濃度)と読取濃度(校正濃度値)との差分に応じた(ここでは、目標濃度が固定であるので、校正濃度値のみに応じた値であるが、これに限られない)調整後の出力電圧(調整電圧)を取得する(ステップS110)。
制御部50は、調整電圧の基準電圧からの差分の大きさ(絶対値)である調整量が最大設定幅以下であるか否かを判別する(ステップS111)。最大設定幅以下であると判別された場合には(ステップS111で“YES”)、制御部50は、算出された調整電圧を駆動列と対応付けて駆動調整情報63に記憶させる(ステップS112)。それから、制御部50の処理は、ステップS115に移行する。最大設定幅以下ではない(最大設定幅よりも大きい)と判別された場合には(ステップS111で“NO”)、制御部50は、調整電圧として基準電圧から算出された調整電圧のずれ方向に最大設定幅ずらした値を調整電圧として設定し、駆動列と対応付けて駆動調整情報63に記憶させる(ステップS113)。制御部50は、濃度むらが完全に補正できない旨を示す警告情報を設定する(ステップS114)。この警告情報は、単純な1ビットフラグであってもよいし、より詳しく算出された調整電圧の最大設定幅超過量及びその駆動列の識別情報などを含んでいてもよい。それから、制御部50の処理は、ステップS115に移行する。
ステップS112、S114の処理からステップS115の処理に移行すると、制御部50は、選択されているヘッドユニット21の全ての駆動列が選択されたか否かを判別する(ステップS115)。まだ選択されていない駆動列があると判別された場合には(ステップS115で“NO”)、制御部50の処理は、ステップS107に戻る。
全ての駆動列が選択されたと判別された場合には(ステップS115で“YES”)、制御部50は、全てのヘッドユニット21(インク色)が選択されたか否かを判別する(ステップS116)。まだ選択されていないヘッドユニット21があると判別された場合には(ステップS116で“NO”)、制御部50の処理は、ステップS106に戻る。
全てのヘッドユニット21(インク色)が選択されたと判別された場合には(ステップS116で“YES”)、制御部50は、警告情報があるか否かを判別する(ステップS117)。警告情報がないと判別された場合には(ステップS117で“NO”)、制御部50は、濃度調整制御処理を終了する。警告情報があると判別された場合には(ステップS117で“YES”)、制御部50は、警告設定を行う(ステップS118)。この設定は、図示略の報知部や表示・操作受付部80の表示部に警告を報知、表示させる設定であってもよいし、外部機器などに警告情報を送信する設定であってもよい。そして、制御部50は、濃度調整制御処理を終了する。
図6は、濃度調整制御処理の変形例を示すフローチャートである。
この変形例の濃度調整制御処理では、ステップS110~S115の処理の順番が入れ替えられて、一部の処理内容が変更されている。また、ステップS121の処理が追加されている。その他の処理は図5に示した濃度調整制御処理における処理と同一であり、同一の処理内容には同一の符号を付して説明を省略する。
ステップS109の処理のあと、制御部50は、全ての駆動列が選択されたか否かを判別する(ステップS115)。選択されていないと判別された場合には(ステップS115で“NO”)、制御部50の処理は、ステップS107に戻る。全ての駆動列が選択されたと判別された場合には(ステップS115で“YES”)、制御部50は、全駆動列についてそれぞれ取得された所定濃度画像の読取濃度の平均値を算出する(ステップS121)。制御部50は、この平均値と各読取濃度との差分に応じた調整電圧を各々算出する(ステップS110a)。
制御部50は、調整電圧の調整量が最大設定幅より大きいものがあるか否かを判別する(ステップS111a)。あると判別された場合には(ステップS111aで“YES”)、調整量が最大設定幅より大きいものについて、調整電圧を基準電圧から最大設定幅ずらした値に設定し、駆動調整情報63に記憶させる(ステップS113a)。制御部50は、警告情報を設定し(ステップS114)、それから、処理をステップS112aに移行させる。調整量が最大設定幅より大きいものがないと判別された場合には(ステップS111aで“NO”)、制御部50の処理は、ステップS112aに移行する。
ステップS112aの処理に移行すると、制御部50は、調整量が最大設定幅以下のものについて、算出された調整電圧を設定して駆動調整情報63に記憶させる(ステップS112a)。それから、制御部50の処理は、ステップS116に移行する。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置100は、複数のヘッドモジュール210を有し、ヘッドモジュール210にそれぞれ設けられた記録素子(ノズル27及び電気機械変換素子251などを含む)の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部20と、記録媒体の表面を撮像する撮像センサー41と、複数のヘッドモジュール210により記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向(すなわち、幅方向)に撮像センサー41を移動させる走査駆動部42と、制御部50と、を備える。制御部50は、走査駆動部42により撮像センサー41を移動させながら記録媒体の白地部分を撮像センサー41により撮像させ、少なくとも、所定数(ここでは1)の記録可能範囲ごとに得られた撮像センサー41による白地部分の撮像結果に基づいて、幅方向について所定数の記録可能範囲の幅ごとに撮像センサー41の撮像結果の校正量を定める。
このように、インクジェット記録装置100では、走査駆動部42による走査時に動的に生じる変動により撮像センサー41により得られる濃度(輝度値)が走査方向について変動を生じるのに対し、走査させながら撮像センサー41による撮像結果によって、各ヘッドモジュール210(駆動列)の記録可能範囲ごとに変動量に応じた校正値を求めてシェーディング補正(白補正)を可能とする。これにより、走査方向についての読取むらをより容易に抑制することができる。特に、記録動作にむらがまとまって生じやすいヘッドモジュール210(駆動列)の記録可能範囲(その所定数倍)を単位としてシェーディング補正を行うことで、ヘッドモジュール210(駆動列)間の濃度むら、すなわち、インクの吐出むらを、大きな手間をかけずにコストなども上昇させず、より正確に読み取ることができるようになる。
また、制御部50は、記録動作部20によりテストパターン画像を形成させ、当該テストパターン画像は、幅方向について、少なくとも、所定数のヘッドモジュール210の記録可能範囲ごとに、白地部分を含み、制御部50は、白地部分の撮像結果に基づいて校正量を定める。
このように、他のテスト画像の間に、少なくとも、所定数の記録可能範囲ごとにそれぞれ白地部分を含めて、シェーディング補正(白補正)を可能とすることで、画像記録に係る検査、調整の処理をより容易かつ適切に行うことができる。
また、テストパターン画像には、所定の濃度の濃淡画像が含まれ、制御部50は、撮像センサー41による濃淡画像の撮像結果により得られた当該濃淡画像の濃度を校正量に応じて所定数の記録可能範囲ごとに校正した校正濃度値に基づいて、記録素子の記録動作に係る駆動量を調整する。
このように、テストパターン画像内に、各ヘッドモジュール210(駆動列)の駆動量の調整に用いられる濃度パターンの画像と、撮像センサー41による読取濃度の校正を行うための白地部分とをそれぞれ含ませることで、各ヘッドモジュール210(駆動列)のインク吐出むらに応じた駆動量の調整を行うための所定濃度画像の濃度を読み取るのと同一の走査内で、併せて撮像センサー41の読取濃度むらによる校正量を当該ヘッドモジュール210(駆動列)について、それぞれ定めることができるので、この走査における読取濃度むらの変動をより正確に取得して校正量を定め、より正確な濃度むらを検出して、一度で駆動量を容易かつ適切に調整することができる。
また、ヘッドモジュール210に設けられた複数の記録素子は、それぞれ複数の駆動列のいずれかに属し、異なる駆動列に属する記録素子(ノズル)は、幅方向に垂直な搬送方向について互いに重複しない位置範囲にそれぞれ設けられている。制御部50は、駆動列ごとに当該駆動列に属する記録素子の位置範囲での撮像結果に基づいて校正量を定めて、この校正量を用いて校正された校正濃度値に基づいて、この駆動列に属する記録素子の記録動作に係る駆動量を調整する。このように、ヘッドモジュール210がさらに搬送方向に分離された複数の駆動列に分けられる場合には、各駆動列の搬送方向についての位置範囲での撮像結果に基づいて、各々校正量と調整量とを定める。これにより、それぞれ吐出濃度が異なりやすい駆動列ごとにより容易に正確な調整量を定めることができる。
また、記録媒体を搬送する搬送部10を備え、記録動作部20は、複数の記録素子が搬送部10による搬送方向に直交する幅方向についての記録可能な幅にわたって配置されたラインヘッドを有し、走査駆動部42は、撮像センサー41を幅方向に移動させる。
このような構成を有する場合に、インクジェット記録装置100では、容易かつ適切に各記録素子の吐出濃度をヘッドモジュール210(駆動列)単位で読み取り、当該読み取った輝度値(濃度)を適切に当該ヘッドモジュール210(駆動列)単位でシェーディング補正することができる。よって、読取部40における撮像センサー41の走査に係る構造などの精度を著しく向上させる必要がない。
また、撮像センサー41は、幅方向と交差する方向(ここでは搬送方向)についての一次元撮像を行う。このようなラインセンサーにより、搬送方向について適切な幅で一度に撮像を行い、読み取り効率を向上させることができる。
また、制御部50は、シェーディング補正に係る校正量を定める場合に、撮像センサー41による一次元撮像の撮像結果における両端からそれぞれ所定範囲内のうち少なくとも一方に含まれる白地部分を用いない。これにより、撮像面が搬送方向について一端から他端まで一様に照明されていなくても無理なく対応して、吐出濃度の調整に必要な読取精度で正確な校正量を定めることができる。
また、インクジェット記録装置100は、記憶部60を備える。当該記憶部60には、幅方向についての位置に応じた撮像センサー41による撮像範囲の当該幅方向に直交する搬送方向についての位置ずれ量を示す走査補正情報64が記憶されている。制御部50は、撮像センサー41による撮影画像を走査補正情報64に基づいて補正する。
このように、シェーディング補正などに係る画像データの処理を行う前に、走査に起因する撮像範囲の位置ずれを補正しておくことで、当該画像データの処理を実際の画像の位置に応じて容易に処理することができ、走査方向についての各位置で、搬送方向に沿った校正量が適切に得られる。
また、記憶部60には、記録動作部20により記録された濃淡画像の撮像センサー41の撮像結果から得られる校正濃度値に対し、当該校正濃度値と所定の目標濃度との差分を所定の範囲内に低減させるための駆動信号の出力電圧を調整量に係る値を対応付けた調整電圧換算表65が記憶されている。
このように濃度差を電圧差に変換する換算テーブルを予め用意しておくことで、演算処理を低減して容易に低負荷かつ短時間で出力電圧を調整して一様なインク吐出を可能とすることができる。
また、制御部50は、取得された複数の校正濃度値の平均値を目標濃度として、校正濃度値と目標濃度との差分を所定の範囲内に低減させるように駆動量を調整する。このように、画像データにおける設定濃度ではなく、実際に吐出された濃度の平均値に応じて各ヘッドモジュール210の記録素子からのインク吐出量を一様に調整することができる。特に、通常では、平均的には設定濃度でのインク吐出がなされるので、平均濃度に対して調整を行うことでも、適切なインク吐出量で一様な濃度の画像を得ることができるようになる。
また、記録素子は、ノズルから吐出させるインクに対して圧力変動を生じさせるためにインク流路を変形させる電気機械変換素子251を有し、駆動量は、電気機械変換素子251に印加される電圧、すなわち、駆動信号の出力電圧の大きさである。このように、インク吐出動作に電気機械変換素子251が用いられる場合、ヘッドモジュール210、記録ヘッド211や駆動列を単位として同じ性質の電気機械変換素子251が用いられてヘッドユニット21が形成されることが多いので、本実施形態のように、ヘッドモジュール210(駆動列)単位で校正量が定められることで、容易かつ効果的に一様なインク吐出量が得られるように各ヘッドモジュール210(駆動列)を調整することが可能となる。
また、インクジェット記録装置100は、記録動作部20を複数備え、制御部50は、記録動作部20ごとに所定数のヘッドモジュール210ごとの校正量を定める。すなわち、本技術は、例えば、複数色のインクを吐出してカラー画像を記録するようなインクジェット記録装置100でも利用可能であり、各色などの記録動作部20ごとに各々上述の処理がなされることで、色バランスの崩れが抑制された一様なカラー画像を容易かつ適切に得ることができる。
また、この複数の記録動作部20を備えるインクジェット記録装置100では、当該複数の記録動作部20のうち少なくとも一部は、当該一部以外の記録動作部20とは異なる色で画像を記録し、撮像センサー41は、RGBの複数の波長帯で撮像を行い、制御部50は、記録動作部20ごとに所定数のヘッドモジュール210ごとの校正量を定め、当該記録動作部20が記録する画像の色に応じた波長帯の撮像結果に基づいて駆動量の調整を行う。
すなわち、記録色に応じて適切な波長帯の撮像結果が用いられて駆動量の調整量が定められるので、適切な撮像感度で精度よく各色のインク吐出量を調整し、バランスのよいカラー画像を得ることができる。
また、テストパターン画像には、記録動作部20による当該テストパターン画像の記録範囲ごとに、当該テストパターン画像を記録した色を識別する標識が含まれ、制御部50は、撮像結果から標識を特定して、複数の波長帯での撮像結果のうちいずれかを選択する。このように、色に対応する標識を併せて設けることで、予めどの順番でどの位置に各色のテストパターン画像を形成したかなどの情報を保持せずとも、各色のテストパターンの範囲を容易かつ確実に特定し、適切な波長帯の撮像結果を用いて精度のよい駆動量の調整を行うことができる。これにより、容易かつ適切に色むらの抑制された一様なカラー画像を得ることができる。
また、制御部50は、所定数の記録可能範囲ごとに得られた白地部分の撮像結果に基づいて校正量を求める。すなわち、所定数を単位として白地部分の撮像結果も取得するので、一対一の読み取りにより効率よく校正量を定めることができる。
また、所定数は1である。上述のように、ヘッドモジュール210(駆動列)を単位として同様の電気機械素子の特性を有することが多いので、個々のヘッドモジュール210に対して各々校正量を特定することで、精度のよい駆動量の調整が可能になる。また、ヘッドモジュール210(駆動列)の調整も個々に行われることで、より確実に一様な吐出むらのない画像記録が可能に調整を行うことができる。
また、画像形成装置(インクジェット記録装置100)において、上述のように、走査駆動部42により撮像センサー41を移動させながら記録媒体の白地部分を当該撮像センサー41により撮像させる撮像ステップ、少なくとも、所定数の記録可能範囲ごとに得られた撮像センサー41による白地部分の撮像結果に基づいて、幅方向について所定数の記録可能範囲の幅ごとに撮像センサー41の撮像結果の校正量を定める設定ステップ、を含む白補正方法を用いることで、走査に応じて生じる撮像センサー41の変動に伴う読み取り輝度値の変動に対する校正量が特定され、走査方向についての読取むらをより容易に抑制することが可能となる。そして、ヘッドモジュール210単位でのインク吐出に係る駆動量の調整をより適切に行い、より一様なインク吐出を行わせるようにすることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、全てのヘッドモジュール210についてそれぞれシェーディング補正に係る校正量を求めて、ヘッドモジュール210ごとに各々読取濃度の校正を行ったが、走査時の変動の空間周期などによっては、複数(2以上の所定数)のヘッドモジュール210ごとに校正量を求め、当該校正量で所定数のヘッドモジュール210の読取濃度値の校正を行ってもよい。この場合、白地部分の撮像を行うヘッドモジュール210は、所定数のヘッドモジュール210の先頭でも最後尾でも中間であってもよい。あるいは、所定数のヘッドモジュール210のうち2個以上のヘッドモジュール210の記録可能範囲で白地部分の撮像が行われて、これらの読取濃度(輝度値)の平均などにより校正量が定められてもよい。
また、上記実施の形態では、各記録可能範囲に白地部分を有するテストパターン画像を記録させて、当該テストパターン画像により各記録可能範囲に係るヘッドモジュール210(駆動列)のシェーディング補正と駆動信号の出力電圧の調整とを行うこととしたが、シェーディング補正の校正量が繰り返し利用される場合には、テストパターン画像を用いずに、単純に白い媒体を撮像し、当該撮像データから幅方向について各記録可能範囲に応じた範囲の濃度値を取得して校正量を定め、記憶部60に記憶保持させてもよい。白い媒体は、記録媒体に限られず、シェーディング補正に用いられる専用の白色面を有する媒体など、校正が可能な適宜なものであってよい。
また、上記実施の形態では、記録動作部20がラインヘッドを有するものとして説明したが、複数のヘッドモジュール210を有するスキャンヘッドであってもよく、当該ヘッドモジュール210による記録可能範囲を順番に横切るように撮像センサー41が走査されるものであればよい。同様に、搬送部10の搬送方向は、記録動作部20の記録素子による記録動作と組み合わせて記録媒体上に二次元画像が記録可能であればよい。
また、ヘッドモジュール210には2個の記録ヘッド211が設けられているものとして説明したが、記録ヘッド211の数は任意である。また、同様に、各記録ヘッド211に2つの駆動列、ヘッドモジュール210に4つの駆動列があるものとして説明したが、これに限られない。また、駆動列が複数存在しなくてもよい。このような場合には、色を識別する標識が設けられる必要はない。また、標識を設けずに予めテストパターン画像における記録順番の情報を保持して、当該情報に基づいてシェーディング補正及び駆動電圧の調整量を求める処理が行われてもよい。
また、駆動列ごとではなく、ヘッドモジュール210の複数の駆動列に対して同時に処理がなされてもよい。すなわち、シェーディング補正の処理が複数の駆動列に対してまとめて一度で行われてもよい。
また、上記実施の形態では、撮像センサー41の両端付近で撮像された画像を除外してシェーディング補正を行うものとしたが、照明部の照明光の一様性に応じて、一方の端部のみが除外されてもよいし、除外がなされなくてもよい。
また、上記実施の形態では、走査補正情報64を用いて撮像された画像データの画素位置の補正を行ったが、予め補正を行わずに毎回計算などによって適切な位置関係のデータを用いるように処理してもよい。
また、上記実施形態では、電気機械変換素子251、特に圧電素子を用いてインク流路を変形させることでインクを吐出させるピエゾ式のインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、これに限られない。電流に応じて発熱してインク内に気泡を形成させるサーマル式のインクジェット記録装置において、発熱量を制御する場合などに本発明が用いられてもよい。また、インクジェット記録装置だけではなく、LEDプリンターのように多数の記録素子が配列されたものであっても、ヘッドモジュール単位などで駆動電圧(電力)が変化しやすい構成を有するものであればよい。
また、上記実施の形態では、8色のインクを吐出するインクジェット記録装置100を例に挙げて説明したが、これに限られない。また、黒色のみなどの単色の画像形成装置であってもよい。また、インクジェット記録装置100は、同色のインクを吐出する複数のヘッドユニット21を有していてもよい。このような場合には、色を示す標識などは設けられていなくてもよい。
その他、上記実施の形態で示した構成、処理内容、制御部50の制御方法や手順などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更可能である。
10 搬送部
11 駆動ローラー
12 搬送駆動部
14 搬送ベルト
20 記録動作部
21 ヘッドユニット
210 ヘッドモジュール
211 記録ヘッド
22 キャリッジ
23 キャリッジ昇降部
232 昇降モーター
233 電磁ブレーキ
234 梁部材
235 支持部
24 キャリッジ駆動部
25 ヘッド駆動部
251 電気機械変換素子
27 ノズル
27a ノズル開口
30 インク供給部
31 インク貯留タンク
32 ラック
35 送液駆動部
40 読取部
41 撮像センサー
42 走査駆動部
50 制御部
51 CPU
52 RAM
60 記憶部
61 プログラム
62 吐出不良ノズルリスト
63 駆動調整情報
64 走査補正情報
65 調整電圧換算表
70 通信部
80 表示・操作受付部
90 バス
100 インクジェット記録装置
A、Ac、Am、Ay、Ak 記録エリア
I 標識エリア
M 記録媒体

Claims (19)

  1. 複数の記録モジュールを有し、前記記録モジュールにそれぞれ設けられた記録素子の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部と、
    前記記録媒体の表面を撮像する撮像部と、
    前記複数の記録モジュールにより前記記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向に前記撮像部を移動させる走査部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記撮像部は、前記第一の方向と交差する方向についての一次元撮像を行い、
    前記制御部は、
    前記走査部により前記撮像部を移動させながら校正基準部を当該撮像部により撮像させ、
    少なくとも、所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記撮像部による前記校正基準部の撮像結果に基づいて、前記第一の方向について前記所定数の前記記録可能範囲の幅ごとに前記撮像部の撮像結果の校正量を定め
    前記校正量を定める場合に、前記一次元撮像の撮像結果における両端からそれぞれ所定範囲内のうち少なくとも一方に含まれる前記校正基準部を用いない
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記記録動作部により所定のテスト画像を形成させ、
    当該所定のテスト画像は、前記校正基準部として、前記第一の方向について、少なくとも、前記所定数の記録モジュールの記録可能範囲ごとに、白地部分を含み、
    前記制御部は、前記白地部分の撮像結果に基づいて前記校正量を定める
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記所定のテスト画像には、所定の濃度の濃淡画像が含まれ、
    前記制御部は、前記撮像部による前記濃淡画像の撮像結果により得られた当該濃淡画像の濃度を前記校正量に応じて前記所定数の記録可能範囲ごとに校正した校正濃度値に基づいて、前記記録素子の記録動作に係る駆動量を調整する
    ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 複数の記録モジュールを有し、前記記録モジュールにそれぞれ設けられた記録素子の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部と、
    前記記録媒体の表面を撮像する撮像部と、
    前記複数の記録モジュールにより前記記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向に前記撮像部を移動させる走査部と、
    制御部と、
    を備え、
    前記記録動作部を複数備え、
    前記複数の記録動作部のうち少なくとも一部は、当該一部以外の前記記録動作部とは異なる色で画像を記録し、
    前記撮像部は、複数の波長帯で撮像を行い、
    前記制御部は、前記記録動作部により所定のテスト画像を形成させ、
    当該所定のテスト画像は、校正基準部として、前記第一の方向について、少なくとも、所定数の記録モジュールの記録可能範囲ごとに、白地部分を含み、かつ前記所定のテスト画像には、所定の濃度の濃淡画像が含まれ、
    前記所定のテスト画像には、前記記録動作部による当該テスト画像の記録範囲ごとに、当該テスト画像を記録した色を識別する標識が含まれ、
    前記制御部は、
    前記走査部により前記撮像部を移動させながら前記校正基準部を当該撮像部により撮像させ、
    前記撮像の結果から前記標識を特定して、前記複数の波長帯での撮像結果のうちいずれかを選択し、
    少なくとも、前記所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記撮像部による前記校正基準部の前記白地部分の撮像結果に基づいて、前記第一の方向について前記所定数の前記記録可能範囲の幅ごとに前記撮像部の撮像結果の校正量を定め
    前記撮像部による前記濃淡画像の撮像結果により得られた当該濃淡画像の濃度を前記校正量に応じて前記所定数の記録可能範囲ごとに校正した校正濃度値に基づいて、前記記録素子の記録動作に係る駆動量を調整し、
    前記記録動作部ごとに前記所定数の記録モジュールごとの前記校正量を定め、当該記録動作部が記録する画像の色に応じた波長帯の撮像結果に基づいて前記駆動量の調整を行う
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記記録モジュールに設けられた複数の前記記録素子は、それぞれ複数の駆動列のいずれかに属し、
    異なる前記駆動列に属する前記記録素子は、前記第一の方向に垂直な第二の方向について互いに重複しない位置範囲にそれぞれ設けられており、
    前記制御部は、前記駆動列ごとに当該駆動列に属する前記記録素子の位置範囲での撮像結果に基づいて前記校正量を定めて、当該校正量を用いて校正された前記校正濃度値に基づいて、当該駆動列に属する前記記録素子の記録動作に係る前記駆動量を調整する
    ことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  6. 前記撮像部は、前記第一の方向と交差する方向についての一次元撮像を行うことを特徴とする請求項4又は5記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記校正量を定める場合に、前記一次元撮像の撮像結果における両端からそれぞれ所定範囲内のうち少なくとも一方に含まれる前記校正基準部を用いないことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 前記記録動作部を複数備え、
    前記複数の記録動作部のうち少なくとも一部は、当該一部以外の前記記録動作部とは異
    なる色で画像を記録し、
    前記撮像部は、複数の波長帯で撮像を行い、
    前記制御部は、前記記録動作部ごとに前記所定数の記録モジュールごとの前記校正量を定め、当該記録動作部が記録する画像の色に応じた波長帯の撮像結果に基づいて前記駆動量の調整を行う
    ことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  9. 前記所定のテスト画像には、前記記録動作部による当該テスト画像の記録範囲ごとに、当該テスト画像を記録した色を識別する標識が含まれ、
    前記制御部は、前記撮像結果から前記標識を特定して、前記複数の波長帯での撮像結果のうちいずれかを選択する
    ことを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  10. 記憶部を備え、
    当該記憶部には、前記記録動作部により記録された前記濃淡画像の前記撮像部の撮像結果から得られる前記校正濃度値に対し、当該校正濃度値と所定の目標濃度との差分を所定の範囲内に低減させるための前記駆動量の調整量に係る値を対応付けた変換データが記憶されている
    ことを特徴とする請求項3~9のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、取得された複数の前記校正濃度値の平均値を目標濃度として、前記校正濃度値と前記目標濃度との差分を所定の範囲内に低減させるように前記駆動量を調整することを特徴とする請求項3~10のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  12. 前記記録素子は、ノズルから吐出させるインクに対して圧力変動を生じさせるためにインク流路を変形させる電気機械変換素子を有し、
    前記駆動量は、前記電気機械変換素子に印加される電圧の大きさである
    ことを特徴とする請求項3~11のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記記録媒体を搬送する搬送部を備え、
    前記記録動作部は、複数の前記記録素子が前記搬送部による搬送方向に直交する幅方向についての記録可能な幅にわたって配置されたラインヘッドを有し、
    前記走査部は、前記撮像部を前記幅方向に移動させる
    ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  14. 記憶部を備え、
    当該記憶部には、前記第一の方向についての位置に応じた前記撮像部による撮像範囲の前記第一の方向に直交する方向についての位置ずれ量データが記憶され、
    前記制御部は、前記撮像部による撮影画像を前記位置ずれ量データに基づいて補正する
    ことを特徴とする請求項1~13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記記録動作部を複数備え、
    前記制御部は、前記記録動作部ごとに前記所定数の記録モジュールごとの前記校正量を定める
    ことを特徴とする請求項1~14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、前記所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記校正基準部の撮像結果に基づいて前記校正量を求めることを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  17. 前記所定数は1であることを特徴とする請求項1~16のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  18. 複数の記録モジュールを有し、前記記録モジュールにそれぞれ設けられた記録素子の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部と、前記記録媒体の表面を撮像する撮像部と、前記複数の記録モジュールにより前記記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向に前記撮像部を移動させる走査部とを備え、前記撮像部は、前記第一の方向と交差する方向についての一次元撮像を行う画像形成装置の白補正方法であって、
    前記走査部により前記撮像部を移動させながら校正基準部を当該撮像部により撮像させる撮像ステップ、
    少なくとも、所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記撮像部による前記校正基準部の撮像結果に基づいて、前記第一の方向について前記所定数の前記記録可能範囲の幅ごとに前記撮像部の撮像結果の校正量を定める設定ステップ、
    を含み、
    前記設定ステップで前記校正量を定める場合に、前記一次元撮像の撮像結果における両端からそれぞれ所定範囲内のうち少なくとも一方に含まれる前記校正基準部を用いない
    ことを特徴とする白補正方法。
  19. 複数の記録モジュールを有し、前記記録モジュールにそれぞれ設けられた記録素子の記録動作により記録媒体に画像を記録する記録動作部と、前記記録媒体の表面を撮像する撮像部と、前記複数の記録モジュールにより前記記録媒体上に各々記録が可能な記録可能範囲を順番に横切る第一の方向に前記撮像部を移動させる走査部とを備える画像形成装置の白補正方法であって、
    前記画像形成装置は、
    前記記録動作部を複数備え、
    前記複数の記録動作部のうち少なくとも一部は、当該一部以外の前記記録動作部とは異なる色で画像を記録し、
    前記撮像部は、複数の波長帯で撮像を行い、
    当該白補正方法では、
    前記記録動作部により所定のテスト画像を形成させ、
    当該所定のテスト画像は、校正基準部として、前記第一の方向について、少なくとも、所定数の記録モジュールの記録可能範囲ごとに、白地部分を含み、かつ前記所定のテスト画像には、所定の濃度の濃淡画像が含まれ、
    前記所定のテスト画像には、前記記録動作部による当該テスト画像の記録範囲ごとに、当該テスト画像を記録した色を識別する標識が含まれる、画像形成ステップ、
    前記走査部により前記撮像部を移動させながら前記校正基準部を当該撮像部により撮像させる撮像ステップ、
    前記撮像の結果から前記標識を特定して、前記複数の波長帯での撮像結果のうちいずれかを選択する選択ステップ、
    少なくとも、前記所定数の前記記録可能範囲ごとに得られた前記撮像部による前記校正基準部の前記白地部分の撮像結果に基づいて、前記第一の方向について前記所定数の前記記録可能範囲の幅ごとに前記撮像部の撮像結果の校正量を定める設定ステップ、
    前記撮像部による前記濃淡画像の撮像結果により得られた当該濃淡画像の濃度を前記校正量に応じて前記所定数の記録可能範囲ごとに校正した校正濃度値に基づいて、前記記録素子の記録動作に係る駆動量を調整する調整ステップ、
    を含み、
    前記調整ステップでは、前記記録動作部ごとに前記所定数の記録モジュールごとの前記校正量を定め、当該記録動作部が記録する画像の色に応じた波長帯の撮像結果に基づいて前記駆動量の調整を行う
    ことを特徴とする白補正方法。
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