JP7258677B2 - 運転制御方法及び運転制御装置 - Google Patents
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Description
駆動機構には、走行駆動源である電動モータ及び/又は内燃機関、これら走行駆動源からの出力を駆動輪に伝達するドライブシャフトや自動変速機を含む動力伝達装置、動力伝達装置を制御する駆動装置、及び車輪を制動する制動装置などが含まれる。車両コントローラ200は、アクセル操作及びブレーキ操作による入力信号、車両コントローラ200又は運転制御装置100から取得した制御信号に基づいてこれら駆動機構の各制御信号を生成し、車両の加減速を含む運転制御を実行させる。駆動機構210に制御情報を送出することにより、車両の加減速を含む運転制御を自律的に行うことができる。
プロセッサ10は、自車両の運転制御を実行させるプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)12と、このROM12に格納されたプログラムを実行することで、運転制御装置100として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記録装置として機能するRAM(Random Access Memory)13と、を備えるコンピュータである。本実施形態のプロセッサ10は、上記機能を実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実行する。プロセッサ10は、通信装置111を備える出力装置110を備え、各種の出力又は入力の指令、情報の読み込み許可又は情報提供の指令を車両コントローラ200、各構成2-6へ送出する。プロセッサ10は、センサ1、上述した各構成2-6、及び車両コントローラ200と相互に情報の授受を行う。
図2のステップ1において、プロセッサ10の目的地設定機能120は、自車情報検出装置4の検出結果に基づいて自車両の現在位置を取得する処理を実行させ、ステップS2において、自車両の目的地を設定する処理を実行させる。目的地はユーザが入力したものであってもよいし、予測されたものであってもよい。ステップ3において、経路プランニング機能は地図情報3を含む各種検出情報を取得する。ステップS4において、経路プランニング機能130は、目的地設定機能120が設定した目的地に対する走行経路を設定する。経路プランニング機能130は地図情報3や自己位置情報に加え、環境認識装置5や物体認識装置6から得られた情報を用いて、走行経路を設定する。この経路プランニング機能130は走行する道路を設定するが、道路に限らず、道路内において自車両が走行する車線を設定する。ステップS5において、運転計画機能140は、経路上の各地点における自車両の運転行動を計画する処理を実行させる。運転計画は、各地点における進行(GO)、停止(No-GO)といった運転行動が規定される。例えば、交差点を右折する場合では、停止線の位置で停止するのか否かの判定や、対向車線の車両に対する進行判定を実行する。ステップ6において、ステップ5で計画した運転行動を実行するために、運転可能ゾーン算出機能150は、地図情報3や自己位置情報に加え、環境認識装置5や物体認識装置6から得られた情報を用いて、自車両の周囲で走行可能な領域を算出する処理を実行する。ステップ7において、運転行動制御機能170は、自車両が走行する走行軌跡を算出する処理を実行させる。それに加えて、運転行動制御機能170は、走行軌跡に沿って走行する時の目標速度/減速度、目標加減速度、それらのプロファイルを決定する。なお、決定した目標速度/減速度、目標加減速度を、走行軌跡の算出処理にフィードバックして、車両の挙動及び車両の乗員が感じる動き(挙動)を抑制するように、走行軌跡を生成するようにしてもよい。決定した走行軌跡を目標速度/減速度、目標加減速度を算出する処理にフィードバックして、車両の挙動及び車両の乗員が感じる動き(挙動)を抑制するように、目標速度/減速度、目標加減速度を算出するようにしてもよい。ステップ8において、算出された走行軌跡を自車両に走行させる運転計画を立案する処理を実行させる。そして、ステップ9において、プロセッサ10の出力装置110は、通信装置111を介して運転計画に基づく制御指令、制御指令値を車両コントローラ200に出力し、各種アクチュエータである駆動機構210を動作させる。
そのため、車両コントローラ200には、自律運転階層からの指令値が入力される(ステップS11)とともに、ドライバのマニュアル操作に基づく指令値も、並行して入力される(ステップS12)。自律運転階層からの指令値としては、上述したプロセッサ10からの指令値である。車両コントローラ200は、プロセッサ10からの指令値と、手動操作に基づく指令値とを調整し(ステップS13)、縦力Fx及び横力Fyを入力する(ステップS14)。ステップS13の調整は、たとえば手動操作を自律走行制御に対して優先するといった内容が定義される。そして、縦力Fx及び横力Fyに基づいて、自車両が目標とする走行経路に追従して自律的に走行するように、車体の挙動が制御されるとともに(ステップS15)、車輪の挙動が制御される(ステップS16)。その結果、これらの制御に基づいて、車体の駆動機構210の駆動アクチュエータ、制動アクチュエータの少なくとも一方、必要に応じてステアリングアクチュエータが自律的に動作する(ステップS17)。
基準位置は、自車両V1の前端VS1から前方の距離D1に応じて設定される。本実施形態では、基準位置V01に横位置変更開始位置が設定される。特に限定されないが、自車両V1の前端VS1からの距離D1を前方注視点距離に対応させ、基準位置V01を前方注視点に対応させてもよい。また、横位置変更開始位置は、位置座標値によって定義される絶対位置として定義してもよいし、自車両V1を基準として設定された制御位置、例えば、自車両V1から所定距離だけ離隔した位置などの自車両V1の位置を基準として設定された相対的な位置として定義してもよい。この点については後述する。
自車両V1から基準距離D1にある領域は、自車両V1の乗員にとって運転環境を認知しやすい領域である。特に限定されないが、基準距離D1は、自車両V1の車速(V[km/s])が高いほど高くなるように設定することができる。この関係は比例関係により定義されてもよいし、その他の増加関数により定義されてもよい。プロセッサ10のROM12は、車速Vと基準距離D1との関係を定義するマップを記録する。プロセッサ10は、自車情報検出装置4から車速Vの情報を取得し、マップを参照して車速Vに応じた基準距離D1を算出する。
上述したように、自車両V1から基準距離D1にある領域は、自車両V1の乗員にとって運転環境を認知しやすい領域であるため、運転制御装置100は、基準距離D1だけ先の地点における運転の制御指令を、現時点で出力することがある。このように、離隔した位置における運転の制御指令を先んじて出力することにより、回避軌跡の変化量を低減することができる。
上記回避条件における速度、加速度、横移動速度、横移動加速度は、自車両V1と障害物VPとの距離、道路の曲率、道路幅、現在の速度、運転制御の対象となる自車両V1の車種(運転性能)に応じて設定される。
目標領域K及びK2を障害物VPから所定距離DYだけ離隔させることにより、自車両V1に障害物VPを回避させることができる。
図6(A)は、自車両V1の前方に障害物VPが検出され、自車両V1が回避軌跡RT11に沿って移動することにより、障害物VPを回避する場合を示す。プロセッサ10は、回避制御が実行される際に、自車両V1の現在位置の前方に基準位置V01に横位置変更開始位置StP1を設定する。プロセッサ10は、回避条件に従うことを条件に、横位置変更開始位置StP1から障害物VPを回避する(障害物VPから所定距離だけ離隔した位置を通る)回避軌跡RT11を算出する。回避軌跡RT11上の完了位置EdP1を算出する。本例の完了位置EdP1は、回避軌跡RT11上の点であって、隣接するレーンLN02の略中央に位置する。自車両V1の車幅方向の位置が障害物V1から所定距離以上となった位置であり、障害物V1が自車両V1の前方には存在しない状態である。図6(A)に示す回避経路RT1における完了位置EdP1は、設定された目標位置K(領域K)に属さない。このため、プロセッサ10は自車両V1の減速制御を行うため、減速値を算出する。減速値は、ある地点における目標速度であってもよいし、ある地点において停止させるための減速度であってもよいし、指定された一又は複数の所定の減速度であってもよい。
操舵制御が開始されるタイミングよりも前、横位置変更開始位置StP1よりも自車両V1の走行経路の進行方向側の位置において、減速制御が一度でも行われればよい。横位置変更開始位置StP1から自車両V1が完了位置EdP1に到達するまでの間に一回又は複数回の減速制御を行うことができる。減速制御は、所定周期で行ってもよいし、ランダムに行ってもよいし、連続して行ってもよいし、又は不連続に行ってもよい。
プロセッサ10は、減速制御において、自車両V1が走行する車線と隣接する他の車線の存在する方向に向くように、自車両V1の姿勢を制御する姿勢制御を含む運転計画を算出する。
運転計画は、減速制御とともに姿勢制御を含む。姿勢制御は、操舵量により制御することができる。減速時において自車両V1が隣接する他の車線の方向に向く姿勢であることにより、減速から加速に転じた場合に、障害物VPの側方を走行する経路を早期に開始できる。
特に、減速制御における速度がゼロから所定値の低速又は一時停止(速度がゼロ)をする場合には、自車両V1の姿勢が、障害物VPを回避するために向かう隣接する他の車線の方向に向かせる姿勢制御を運転計画に含ませることが好ましい。
一例ではあるが、図6(A)に示すように、自車両V1の現在位置VS1から横位置変更開始位置StP1に至る区間LOSの目標車速はV0であり、区間LOSの通過所要時間がTαであり、横位置変更開始位置StP1から完了位置EdP1に至る区間LOeの目標車速がV0であり、区間LOeの通過所要時間がTβであったとする。目標速度V0をこれよりも低い目標速度V1に変更して回避軌跡の算出処理を再度行う。再度の算出処理により、図6(B)に示す回避軌跡RT21を得る。図6(B)に示すとおり、速度を減じて算出された回避軌跡RT21は、自車両V1の現在位置VS1から横位置変更開始位置StP2に至る区間L1Sの目標車速はV1となり、区間L1Sの通過所要時間はTα´となり、横位置変更開始位置StP2から完了位置EdP2に至る区間L1eの目標車速はV1となり、区間L1eの通過所要時間はTβ´となる。
また、横位置の変更を開始する横位置変更開始位置StP2が、自車両V1の進行方向に沿う上流側に位置する回避軌跡を算出することができる。つまり、回避制御において重要な横位置の変更(車線変更)の開始の完了タイミングを早めることができる。
また、自車両V1の速度を減じる(停止を含む)ので、十分な余裕領域が確保できない状況においても、緩やかな回避軌跡で障害物VPを回避できる。障害物VPとの間に十分な距離がとれない状態で、前方注視点(現在位置から所定距離だけ離隔した位置)に対する指令値が出力される場合であっても、横位置の変化量を大きくすることなく、緩やかな回避軌跡で障害物VPを回避できる。
本実施形態では、自車両V1の現在位置を基準とする「基準位置V01」に「横位置変更開始位置」を設定する。図7は、自車両V1の前端V1Sから前方の距離D1に応じて設定される基準位置V01の一例を示す。図7に示す基準位置V01までの距離は距離D1である。前述したように、本例では、距離D1を前方注視点距離に対応させ、基準位置V01を前方注視点に対応させてもよい。
本実施形態では、障害物VPの回避制御を開始する横位置変更開始位置は、回避制御における制御指令値が設定される制御目標位置とすることができる。制御目標位置は、走行する自車両V1の制御上の時空間座標に基づいて設定できる。回避制御においては、自車両V1の走行位置を現在位置から実行される制御指令によって追跡することができる。つまり、ある制御目標位置における自車両V1の存在/通過タイミング及び存在位置が特定され、その制御目標位置において新たな制御指令が実行される。
本実施形態のように、横位置変更開始位置Stpを、自車両V1の位置の変化に応じて相対的に決定される制御目標位置CTnとして設定することにより、運転制御指令の出力、受信、又は実行の遅れを抑制することができ、運転制御指令の連続性を担保することができる。これにより、実行される回避制御を適時に開始し、滑らかな(適切に連続した)運転動作を実行することができる。
本実施形態のプロセッサ10は、ステップS109において減速値を算出し、その減速値を用いて運転制御をすることも可能であるが、減速値が適切であるか否か、つまり、その減速値によって自車両V1を減速させることにより、回避軌跡の完了位置が目標位置に属するのか否かを確認し、確認された減速値を用いて運転制御を実行することもできる。
本実施形態のプロセッサ10は、減速後の目標速度に基づいて補正された回避軌跡の完了位置が目標位置に属するまで適切な減速度を探求し、完了位置が目標位置に属する目標速度における回避軌跡が得られたとき、目標速度への減速度、新たな第2目標速度、回避軌跡を用いて運転計画を算出する。
これにより、横位置の変更が完了する完了位置EdP2が、自車両V1の進行方向に沿う上流側に位置する回避軌跡を算出することができる。つまり、横位置の変更(車線変更)を伴う回避制御の完了タイミングを早めることができる。
本発明によれば、算出された完了位置が目標位置に属さないと判断された場合において、操舵制御の実行開始前に自車両V1を減速させることにより、回避制御の完了位置を変更することができるので、十分な余裕領域が確保できない状況においても、車両位置及び車両姿勢の変化が小さく緩やかな動きで自車両V1に障害物VPを回避させることができる。障害物VPとの間に十分な距離がとれない状態で、前方注視点(現在位置から所定距離だけ離隔した位置)に対する指令値が出力される場合であっても、横位置の変化量を大きくすることなく、緩やかな動きで障害物VPを回避できる。
自車両V1の減速制御を操舵制御の開始前に実行することにより、現在位置VS2から横位置変更開始位置StP2に至る区間の長さL1S、これを含む回避のための回避軌跡RT21の長さL2を短縮することができる。加えて、減速制御を操舵制御の開始後にも実行することができるが、これにより、横位置変更開始位置StP2から完了位置EdP2に至る区間の長さL1e、これを含む回避軌跡RT21の長さL2を短縮することができる。これにより、横位置の変更が完了する完了位置EdP2が、自車両V1の走行経路における進行方向の上流側(自車両側)に位置するように障害物VPの回避制御を実行することができる。つまり、回避制御の完了タイミングを早めることができる。
回避制御における完了位置EdP2を目標位置、例えば障害物VPの後端部VPrよりも自車両V1側(走行経路の進行方向に対して上流側)に位置させることができるので、障害物VPを回避するときに回避のための余裕(マージン)が狭い状況においても、早いタイミングで横位置の変更制御が完了する回避制御を実行できる。
回避のための余裕(マージン)が狭い状況においても、変化が相対的に少ない移動軌跡上を、緩やかな(車両位置及び車両姿勢の変化量が小さい)動きで自車両V1を移動させることができ、車両の横Gの変化量を低減させ、安定した車両挙動を保った状態で回避制御を実行することができる。
完了位置が目標位置に属するという条件を満たす回避軌跡を用いて運転計画を算出するので、横位置の変更(車線変更)を伴う回避制御の完了タイミングを確実に早めることができ、上記[1]に記載した効果を得ることができる。
これにより、完了位置を設定された目的位置に基づいてコントロールしつつも、完了位置に至る自車両V1と障害物VPとの干渉を、自車両V1の性能、回避時における道路環境、障害物VPのレーン上の位置に応じて防止することができる。この結果、障害物VPを確実に回避しつつ、回避を完了させるタイミングをコントロールすることができる。
これにより、完了位置を設定された目的位置に基づいてコントロールしつつも、完了位置に至る自車両V1と障害物VPとの干渉を、自車両V1の性能、回避時における道路環境、障害物VPのレーン上の位置に応じて防止することができる。この結果、障害物VPを確実に回避しつつ、回避を完了させるタイミングをコントロールすることができる。
1…センサ
2…ナビゲーション装置
3…地図情報
4…自車情報検出装置
5…環境認識装置
6…物体認識装置
100…運転制御装置
10…プロセッサ
11…CPU
12…ROM
13…RAM
120…目的地設定機能
130…経路プランニング機能
140…運転計画機能
150…運転可能ゾーン算出機能
160…経路算出機能
170…運転行動制御機能
110…出力装置
111…通信装置
200…車両コントローラ
210…駆動機構
Claims (19)
- センサと、プロセッサとを備えた運転制御装置において使用される、自車両の運転を制御する運転制御方法であって、
前記プロセッサは、
前記センサの検知情報に基づいて前記自車両が回避すべき障害物を検知した場合には、
前記自車両の運転の制御において、操舵制御による横位置の移動を開始することが可能な、予め定義された前記自車両の前方の基準位置に、前記障害物を回避するための回避制御を開始する横位置変更開始位置を設定し、
予め規定された回避条件に従い、前記横位置変更開始位置から前記障害物を回避して前記回避制御が完了する完了位置を算出し、
前記完了位置が、前記障害物の位置に基づいて定義された所定の目標位置に属さないと判断された場合には、前記操舵制御の開始前に前記自車両を減速させる減速制御を含む運転計画を算出する運転制御方法。 - 前記完了位置が、前記障害物の位置に基づいて定義された所定の目標位置に属すると判断された場合には、前記操舵制御の開始前に前記自車両を減速させる減速制御を含まない運転計画を算出する請求項1に記載の運転制御方法。
- 前記基準位置は、前記障害物を回避するための前記回避制御における制御指令値が設定される制御目標位置である請求項1又は2に記載の運転制御方法。
- 前記制御目標位置は、
前記自車両の位置を基準として設定され、前記自車両の車速が高いほど、前記自車両の位置に対する相対距離が大きい位置に設定される請求項3に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記障害物よりも前記自車両に近い位置に仮想停止目標地点を設定し、
前記仮想停止目標地点で前記自車両を停止させる場合の減速度で前記自車両を減速させる請求項1~4の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記回避条件において定義された制動減速度以下の減速度により前記自車両を減速させる請求項1~5の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記完了位置が前記目標位置に属さないと判断された場合には、前記自車両の横移動速度を高く設定する運転計画を算出する請求項1~6の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記予め規定された回避条件に従い、前記横位置変更開始位置からの所定の回避軌跡を算出し、前記回避軌跡に基づいて前記完了位置を算出する請求項1~7のいずれか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記自車両の目標速度を第1目標速度に減速させた場合の第1補正回避軌跡を算出し、
前記第1補正回避軌跡の完了位置が、前記目標位置に属すると判断された場合には、前記第1補正回避軌跡に従って前記自車両を走行させる運転計画を算出し、
前記第1補正回避軌跡の完了位置が、前記目標位置に属さないと判断された場合には、前記自車両を前記第1目標速度よりも低い第2の目標速度に減速させる運転計画を算出する請求項8に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記自車両を減速させた場合に算出される前記回避軌跡の長さが、前記自車両を減速させる前に算出される前記回避軌跡の長さよりも短くなるように前記回避軌跡を補正し、
前記補正された前記回避軌跡に基づいて前記運転計画を算出する請求項8又は9に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記自車両の走行経路の進行方向に沿う前記目標位置の第1位置を、前記走行経路の進行方向に沿う前記障害物の位置に基づいて設定する請求項1~10の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記自車両が走行する走行経路の進行方向に沿う前記目標位置の第1位置を、
前記走行経路の進行方向に沿って上流側に位置する前記障害物の後端部から前記上流側に第1閾値以下の距離にある位置として設定する請求項1~10の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記予め規定された回避条件に従い、前記横位置変更開始位置からの所定の回避軌跡を算出し、
前記障害物の外縁のうち前記回避軌跡と最も接近する位置と、前記回避軌跡を走行する前記自車両の位置との距離に基づいて前記第1位置を設定する請求項11又は12に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記自車両の横移動速度、前記自車両が走行するレーンの車線幅、及び前記障害物と前記自車両が走行する走行経路の車線との距離のうちの何れか一つ以上の情報に基づいて前記第1位置を設定する請求項11~13の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記予め規定された回避条件に従い、前記横位置変更開始位置からの所定の回避軌跡を算出し、
前記自車両が走行する走行経路の路幅に沿う前記目標位置の第2位置を、
前記回避軌跡の側の前記障害物の側面から第2閾値以上離隔した位置として設定する請求項1~14の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記障害物の外縁のうち前記回避軌跡と最も接近する位置と、前記回避軌跡を走行する前記自車両の位置との距離に基づいて前記第2位置を設定する請求項15に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記自車両を減速させる減速制御を含む運転計画を算出する場合に、前記自車両が走行する車線の中に存在するときに減速するように運転計画を算出する請求項1~16の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 前記プロセッサは、
前記減速制御において、前記自車両が走行する車線と隣接する他の車線の存在する方向に向くように前記自車両の姿勢を制御する姿勢制御を含む運転計画を算出する請求項1~17の何れか一項に記載の運転制御方法。 - 自車両の周囲の障害物に関する情報を検知するセンサと、
前記自車両の運転を制御するプロセッサと、を備え、前記自車両の運転を制御する運転制御装置であって、
前記プロセッサは、
前記センサの検知情報に基づいて前記自車両が回避すべき障害物を検知した場合には、
前記自車両の運転の制御において、操舵制御による横位置の移動を開始することが可能な、予め定義された前記自車両の前方の基準位置に、前記障害物を回避するための回避制御を開始する横位置変更開始位置を設定し、
予め規定された回避条件に従い、前記横位置変更開始位置から前記障害物を回避して前記回避制御が完了する完了位置を算出し、
前記完了位置が、前記障害物の位置に基づいて定義された所定の目標位置に属さないと判断された場合には、前記操舵制御の開始前に前記自車両を減速させる減速制御を含む運転計画を算出する運転制御装置。
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