JP7255156B2 - クリーナ - Google Patents

クリーナ Download PDF

Info

Publication number
JP7255156B2
JP7255156B2 JP2018233750A JP2018233750A JP7255156B2 JP 7255156 B2 JP7255156 B2 JP 7255156B2 JP 2018233750 A JP2018233750 A JP 2018233750A JP 2018233750 A JP2018233750 A JP 2018233750A JP 7255156 B2 JP7255156 B2 JP 7255156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
housing
fan
circumferential direction
elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018233750A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020092909A (ja
Inventor
寛之 田上
直人 一橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Koki Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koki Holdings Co Ltd filed Critical Koki Holdings Co Ltd
Priority to JP2018233750A priority Critical patent/JP7255156B2/ja
Publication of JP2020092909A publication Critical patent/JP2020092909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7255156B2 publication Critical patent/JP7255156B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Suction Cleaners (AREA)
  • Electric Vacuum Cleaner (AREA)

Description

本発明は、携帯型のクリーナに関し、特にハウジングに対するモータの支持構造を改良したものである。
従来の携帯用掃除機は、ハウジング内部にモータと、モータにより回転する集塵ファンを内蔵し、ハウジングの前方には集塵ファンの回転により吸引した粉塵等を溜めるダストケースが配置される。ダストケースには粉塵等を吸引するための吸込口が設けられ、内部には吸引された塵埃混じりの空気から塵埃だけと捕捉するためのフィルタ装置が設けられる。モータを収容するハウジングの一部には、作業者が片手で把持するためのハンドル部が形成され、ハンドル部にはモータを起動、停止するためのスイッチが配置される。ハウジングにはさらに、バッテリパックを装着する為のバッテリ装着部が形成される。このような携帯型のクリーナとして、例えば特許文献1の技術が知られている。
上記のクリーナにおいて、スイッチを入れてモータを起動すると、集塵ファンが回転して吸込口に吸引力が発生される。作業者が集塵作業を開始すると、吸込口から吸引された粉塵混じりの空気は、フィルタ装置の濾材によって塵埃だけが分離されてダストケース内に滞留する。フィルタ装置を通過した空気は、ダストケースから集塵ファンが収容されるモータハウジング内に吸引され、モータの周囲を流れてモータハウジングに形成された排気口から外部に排出される。
国際公開WO2016/052267号公報
特許文献1のクリーナにおいては、モータの支持のために、モータとハウジングとの間に弾性体を介在させ、振動及び騒音の低減を図っている。通常、振動及び騒音の低減のためには、弾性体を柔らかい素材としてバネ定数を低減させている。しかしながら、ばね定数を低減しすぎると、回転時にモータがハウジングに対して相対移動しやすくなるため、モータの出力軸がぶれて、さらなる振動及び騒音が発生する虞があった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、振動及び騒音の更なる低減を達成した携帯型のクリーナを提供することにある。
本発明の他の目的は、モータを保持するためのモータホルダを用いて、ハウジングに対してモータを弾性支持するクリーナを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ハウジングとモータホルダの間に介在させる弾性部材の形状を改良し、特定方向の振動を特に効率良く吸収するようにしたクリーナを提供することにある。
本願において開示される発明のうち代表的な特徴を説明すれば次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、ハウジングと、出力軸を有しハウジング内に収容される駆動部と、出力軸に固定され吸引力を発生させるためのファンと、ハウジングと駆動部との間に介在され、駆動部を支持する第1の弾性部、を有するクリーナにおいて、第1の弾性部は、出力軸の軸方向及び周方向においてハウジングと駆動部との間に介在し、かつ、駆動部が軸方向よりも周方向に変位しやすく形成される。第1の弾性部は、駆動部に形成された凸部が挿入される被挿入穴を有し、凸部が軸方向よりも周方向に変位しやすくなるように形成される。つまり、第1の弾性部の周方向のばね定数が、軸方向のばね定数より低くなるように形成される。また、第1の弾性部は、周方向において被挿入穴に隣接する中空部を設けて弾性体周方向に空洞を設けることで弾性領域を形成した。さらに、中空部には凸部の進入を阻害するためリブ等による阻害部が形成され、組立て時の誤組(組み立てミス)の発生を防止した
本発明の他の特徴によれば、凸部は駆部側に設けられ、第1の弾性部が嵌め込まれる嵌込穴が、ハウジング側に設けられる。凸部は、軸方向に長く、周方向に薄い板状とされる。また、第1の弾性部は、周方向における大きさが軸方向における大きさよりも大きく形成される。駆動部は、出力軸を有するモータと、モータを支持するとともに、第1の弾性部に支持されるホルダを有し、モータの外径はファンの外径よりも小さく、ホルダの外径はファンの外径よりも大きく形成される。
本発明のさらに他の特徴によれば、ホルダは周方向に離間し、モータから出力軸の径方向外側に延びる複数の支持板を有し、第1の弾性部は複数の支持板の径方向における外側端部と当接するようにハウジング側にそれぞれ設けられる。複数の支持板は、モータの外周面を収容する円筒部から径方向に等間隔で延びるように4本設けられる。また、ハウジングは軸方向にみて、ファンより前方側に吸気口が設けられ、駆動部よりも後方側に排気口が設けられる。さらに、ハウジングの吸気口の前方に粉塵を吸引する吸込口を有するダストケースが設けられ、ハウジングの後方側であって排気口の近くにバッテリパックが接続される接続部が設けられる。
本発明によれば、モータを保持する第1の弾性体の周方向のばね定数が、軸方向のばね定数より低く形成されたので、コンパクトな構成で振動絶縁効果を高めることができる。特に、モータから生じる振動は径方向よりも周方向の振動が大きいため、弾性体の周方向のばね定数を低くすることによる効果は絶大である。また、弾性体周方向に空洞を設けることで弾性領域を形成し、弾性領域内には誤組防止リブが形成したので、製造組立て時にリブと第1の弾性体とを誤って組み込むこと(誤組)を確実に防止でき、組立性を高めることができる。
本発明の実施例に係るクリーナ1の右側面図である。 本発明の実施例に係るクリーナ1の縦断面図である。 図2のハウジング2の各部を説明するための図である。 図1のA-A断面図である。 図1のB-B断面図である。 図2のモータホルダ50単体の図であり、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。 図1のC-C断面図である。 モータホルダ50のゴムブッシュ70のへの取り付け方を説明するための部分斜視図である。 モータホルダ50のハウジング2への取付状態を示すための断面斜視図である。 ゴムブッシュ70の斜視図である。 図10に示すゴムブッシュ70単体を示す図であり、(A)は上面図、(B)はD-D断面図、(C)はE-E断面部である。 本発明の実施例の変形例に係るゴムブッシュ170を示す図である。 本発明の第2の実施例による第1の弾性部270を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。また、本明細書においては、前後左右、上下の方向は図中に示す方向であるとして説明する。
図1は本発明の実施例に係る携帯用のクリーナ1の右側面図である。クリーナ1は、作業者が片手で把持しながら集塵作業を行うことができる装置であって、メインのハウジング2とダストケース90によってその外観が画定される。ハウジング2は、その内部に後述するモータやファンを収容すると共に、作業者が片手で把持するハンドル部4が形成される。また、ハンドル部4の下方にはバッテリパック100が装着される。ハウジング2の前方側には、筒状のダストケース90が装着される。ダストケース90はハウジング2に対して着脱可能に構成され、前方側に吸込口となるノズル92が形成され、その内部に図示しないフィルタ装置が設けられる。ここでは図示していないが、ノズル92にはパイプと、パイプの先端に床用ノズル等を接続することが可能である。
ハウジング2は合成樹脂の成形品であり、鉛直方向に分割面を有する2分割形式で構成される。ハウジング2の左右部品は、複数のネジ穴12a~12eやネジボス(図示せず)を有して、図示しないネジ等の固定要素によって固定される。ダストケース90は合成樹脂の一体成形によって製造され、鉛直方向に分割面を持たない。ダストケース90は、ハウジング2に対して位置合わせをして軸線B1方向後方に押しつけた後に、軸線B1を中心に約120度回すことによって装着できる。ダストケース90の取り外し時には取り付け作とは逆の操作をすれば良い。尚、ダストケース90のハウジング2への固定構造は、本発明では任意であり、公知の他の固定方法を用いても良い。軸線B1はダストケース90の着脱時の回転中心であるが、本実施例では、ダストケース90の着脱時の回転中心たる軸線B1と、モータの駆動軸の軸線A1が同軸となるような位置関係とされる。
ハウジング2の後方側には、作業者の人差し指から小指までの4本の指を挿入させるための貫通部7が形成され、側面視で90度回転させた略D字状の形状となる。D字状の空洞(貫通部7)を隔てた一方側は作業者により把持されるハンドル部4となり他方側が接続部5となる。ハンドル部4は軸線A1方向に沿って延びる把持部と、軸線A1に交差するようにして延び、把持部と接続部5の後端とを接続する屈曲部を有し、屈曲部は、軸線A1方向にみた位置が、主排気口30と重なるように配置される。ハンドル部4の上面にはモータのオン又はオフを切り替えるスイッチを配置した操作パネル部20が設けられる。
ハウジング2の側面には、ノズル92を介して吸い込まれた粉塵混じりの空気のうち、フィルタ装置(後述)によって濾過された空気を排出するための主排気口30と補助排気口31が設けられる。主排気口30は長手方向が軸線B1(又は図2で後述する軸線A1)に対して斜めに配置される複数のスリットである。主排気口30は、内部に異物の挿入を防ぐために細い幅のスリットが平行方向に延びるように、合計9本形成される。補助排気口31も主排気口30と同様に、長手方向が軸線B1に対して斜めに配置される複数のスリットにて形成される。
ハウジング2の接続部5の下面にはバッテリ装着部6が設けられ、バッテリパック100が着脱可能に取付けられる。バッテリパック100は、ケースの内部に複数の電池セルを収容したもので、電力をモータ40へ供給する。バッテリパック100は、ハウジング2の軸線A1方向前方にスライドさせることで装着可能であり、ラッチボタン101を押して軸線A1方向後方にスライドさせることで取り外し可能である。
図2は本発明の実施例に係るクリーナ1の縦断面図である。ハウジング2内にモータ40が収容され、モータ40の出力軸(図示省略)は、軸線A1に沿った方向となるように配置される。ここでは軸線A1はダストケース90の取付のための回転軸線B1と同軸にしている。モータ40の出力軸(図示省略)は、前方側(バッテリ装着部6とは反対側)に向いてモータ40から突出し、その先端にはファン65が設けられる。ハウジング2の貫通部7よりも下側には接続部5が形成され、接続部5の下方にバッテリパック100が装着される。接続部5はモータ収容部3から連続した内部空間を形成するような中空状であって、後端近傍には主排気口30が形成される。また、接続部5の後端付近は、ハンドル部4の後端部4bの下側付近と連結される。ハウジング2のモータ40の左右両側下方には、補助排気口31が形成される。接続部5の下方にはバッテリ装着部6が形成され、バッテリパック100が装着される。
モータ40は、金属製のモータケース内にロータを収容した直流モータであり、いわゆる「ケーシングモータ」と称するものである。ここではモータ40の内部構造の図示を省略しているが、モータ40の全体がほぼ円筒形をなした磁性材、例えば2~3ミリ厚の鉄材で覆われ、そのケースがステータの一部を兼ねる。ケースの内周側壁面には、図示しない円弧状の永久磁石が固定され、ケースの外周面には、厚板を円弧状に曲げて形成された磁性金属製のステータヨーク(図7で後述)が設けられる。モータ40の内部には、出力軸(図示せず)に固定されるロータが内蔵される。
モータ40の前端付近の外周部は、円筒形の保持面(図6で後述する内筒部51)を有するモータホルダ50によって保持される。モータホルダ50は、上側、下側においてハウジング2に接続するための突出部54が設けられる。突出部54はゴムブッシュ70を介してハウジング2側に形成された被挿入穴19aによって保持される。被挿入穴19aは、ハウジング2の上側及び下側の2箇所に形成され、平行に隣接するように形成された3つのリブ17a~17cによって形成される。尚、図2の断面図では見えないが、モータホルダ50の右側及び左側に水平方向に延びる部分が形成され、左右両端にも同様の突出部54が形成され(図5、図6で後述)、左右の突出部54はゴムブッシュ70を介してハウジング2側に形成された被挿入穴19b(詳細は図5で後述)によって保持される。本実施例の駆動部は、出力軸を有するモータ40と、モータ40を支持するとともに、第1の弾性部材によってハウジング2に支持されるモータホルダ50により構成される
モータ40の後端付近は、ケースの後端面から円筒状に突出した形状の後側軸受保持部46がハウジング2内に形成されたモータ後端保持部15にて保持される。この際、後側軸受保持部46には第2の弾性体たるゴムキャップ80が装着されるので、ゴムキャップ80を介してモータ40がモータ後端保持部15に弾性支持される。モータ後端保持部15は、ハウジング2の右側部分と左側部分の両方に亘って形成され、モータ40の後側軸受保持部46を挟み込むような位置関係となる。ゴムキャップ80は、合成ゴムの一体成形で製造され、その内径は、後側軸受保持部46の外周面に装着可能な大きさに構成される。
ファン65はモータ40の出力軸(図示せず)に固定され、モータ40の回転に同期して軸線A1を中心に回転する。ファン65は遠心ファンであり、軸線A1に沿って前方側から風を吸引して、ファン65の径方向外側に排出する。ノズル92からダストケース90内に吸い込まれた空気は、矢印C1に示すように、フィルタ装置95の外側から内側に通過することによりゴミ、塵埃等の異物が捕捉される。フィルタ装置95の内側に到達した空気は吸気口10からハウジング2の内部空間に流入して、ファン65の収容空間たるファン室11aに到達し、ファン65に吸い込まれる。ファン室11aでは、ファン65によって空気が軸線A1近傍から径方向外側に吐出され、モータホルダ50の外筒部55(符号は図6参照)よりも外周側を通過して後方側に流れて、モータ収容室11bに到達する。図2では、冷却風の流れとして、モータ40の下側を主に流れる空気流C1、モータ40の上側を主に流れる空気流C2を矢印にて示しているが、流れが明確に分離されているわけでは無く、矢印で示す流れは一例を示したものである。
従来のクリーナでは、冷却風の流れは、モータ収容室11b内の左右両側に配置された排気口(図2の補助排気口31の位置に形成される大きな排気口)から外部に排出されていた。また、ハンドル部4の内部空間11dには、機械式のトリガスイッチ機構が配置されていたので、実質的に風路として利用できない状態であった。さらに、接続部5の内部空間たる接続室11c付近には、バッテリパック100の接続端子112と嵌合させるための本体側端子9が配置され、さらには図示しない配線や、モータ40用の制御回路基板が配置されていたので、風路として利用するには不適な状態であった。しかしながら本実施例では、主排気口30を後方側に配置して、接続室11cだけでなくハンドル部4の内部空間11dも風路として利用することにした。
クリーナ1は、操作パネル部20の“強モード”ボタン21又は“弱モード”ボタン22が押されると、バッテリパック100の電力がモータ40に供給され、モータ40が回転する。モータ40の回転中に“切”ボタン23が押されると、バッテリパック100の電力はモータ40に供給されなくなりモータ40が停止する。これら3つのボタン21~23に隣接して、お知らせランプ24が設けられる。お知らせランプ24は、モータ40が回転中に点灯し、“切”スイッチが押されてモータ40が停止すると消灯する。
モータ40が回転すると、ファン65が回転するので、ダストケース90の内部の空気が吸い出されることにより負圧となって、吸気路92aに吸引力が発生する。このため、ハウジング2の外部の空気及び異物は、吸い込みノズル92からダストケース90の内部に吸い込まれる。本実施例ではファン65が回転することによって、空気流C1、C2が流れる。本実施例の風路の配置には以下の特徴を有する。
(1)主たる空気流C1をハウジング2の後端近傍に設けた主排気口30を介して外部に排出するようにした。そのため従来は空気流C1の風路となる接続室11c内に収容されていた制御回路基板25を操作パネル部20の直下に移動した。また、接続室11c内の端子ホルダ8の大きさを小さくして、接続室11c内の空気の流れをスムーズにした。
(2)モータ収容室11bから主排気口30に至る風路として、ハンドル部4の内側の空間(ハンドル部空間11d)を用いてC2のように流すようにした。ハンドル部空間11dを風路として有効活用するために、モータ40のオン又はオフスイッチとして、トリガ式のレバーを有する機械式スイッチを採用せずに、ソフトタッチ式のスイッチ(21~23)とすることにより操作パネル部20の厚さを薄くした。さらには操作パネル部20に制御回路基板25を収容するようにして、操作パネル部20の大きさをコンパクトに構成した。図2で理解できるように操作パネル部20の下側は風路として十分の空間を確保できた。
(3)モータ40の出力向上に伴う吸入風の増大によって、上述の空気流C1とC2から主排気口30を利用するだけでは排気抵抗が大きくなってしまう虞がある。そこで、足りない分をモータ40の近傍に設けた補助排気口31を用いて空気流C3のように外部に排出するようにした。
(4)空気流C1とC2は、ハンドル部4の後端で合流することになるが、合流点付近に主排気口30が配置されるので効率良く排気される。
(5)ハンドル部4内に空気流C2が流れるので、操作パネル部20や制御回路基板25の冷却効果が高くなる。
以上の様に、本実施例では空気流C1のように、モータ40の後方から主排気口30を結ぶ最短の通路(接続部5の内側)を通る流れだけで無く、ハンドル部4の内部空間も吸引された空気C2の風路として利用したので、接続部5の下側にバッテリパック100を装着する形式のクリーナ1でも、冷却風の風路を十分確保できるので、接続部5の大きさを拡大する必要がなくなる。また、排気の出口がハウジング2のほぼ後方端になるので、ファン65の回転に起因する騒音を大幅に低減させることが可能となった。
ハウジング2の前方側の開口部2aの内側には、ダストケース90を取りつける取付機構を構成する円筒部16が形成される。円筒部16は、ハウジング2側に形成されたもので、軸方向及び周方向に延びる径方向外側視でL字状となる溝部16aが形成される。一方、ダストケース90の開口部91の内側には凸部93が形成され、溝部16aの内部を凸部93が軸方向に移動された後に周方向に約120度回転されて嵌合位置にて保持される。また、ダストケース90をハウジング2に対して、軸線B1を中心として回転させて、凸部93を溝部16aから抜き出すことができる。凸部93を溝部16aから抜き出すと、ダストケース90はハウジング2から取り外すことができる。
円筒部16の内側にはフィルタ装置95が設けられる。フィルタ装置95は、図示しないプレフィルタと濾材を備えるもので、通気性を備えるように構成されたカップ状であって、カップの開口部がハウジング2の開口部2a側を向くように構成される。尚、フィルタ装置95を含めダストケース90の形状は任意であり、本実施例にて説明するような形状には限定されない。また、サイクロン方式の集塵方式を用いるものであっても良い。
ダストケース90は、合成樹脂を筒形状に一体成形した部材である。ダストケース90は、ハウジング2へ取りつけるための回転中心の軸線B1に沿った円筒形状で有り、前方側に吸い込みノズル92を備え、後方側にハウジング2の開口部2aと接続される開口部91が形成される。ダストケース90は、ハウジング2の円筒部16の外側を覆うようにハウジング2に取り付けられる。ダストケース90の吸い込みノズル92は、軸線B1に沿った方向で、開口部91とは反対側に設けられている。ダストケース90の軸線B1と、モータ40の軸線A1は、ここでは一致するように構成されるが、軸線A1とB1は必ずしも一致させる必要は無く、軸線A1、B1がオフセットするように、または斜めに向くように配置しても良い。吸い込みノズル92は、軸線B1と同心状に配置された筒体であり、吸い込みノズル92は吸気路92aを形成する。吸気路92aは、ダストケース90の内部と外部とをつなぐ管路であると共に、図示しない延長パイプを接続するための接続部となる。
図3はハウジング2の各部を説明するための図である。ハウジング2の内部は、太線で示す範囲で区画した3つの主な空間に定義できる。一つはモータ40とファン65を収容するモータ収容部3である。ここには円筒状のハウジング2のほぼ軸心付近に、直径の小さいモータ40を配置するために、モータ40の前方側はモータホルダ50にて保持し、後方側はハウジング2の内壁部分に形成されたモータ後端保持部15によって保持する。つまり、モータホルダ50は、ハウジング2の内径に比べて十分小さいモータ40を、軸線A1及びB1に一致する位置に保持するための取付部材でもある。軸線A1に沿った方向でモータ40の一部は、モータホルダ50内に配置される。モータ40の前側壁面には図示しないネジ穴が形成され、モータホルダ50の底面部52(符号は図6参照)に形成されたネジ穴を用いて複数のねじ(図示せず)により、モータ40がモータホルダ50に固定される。モータ40の外周面とハウジング2の内壁面の間は大きな空間(モータ収容室11b)となっていて、モータホルダ50は風路を阻害しないように構成される。
ハンドル部4は内部が中空とされた円筒状の空間であって、前端部4aはモータ収容部3と連結されることによりモータ収容部3から連続した内部空間(ハンドル部空間11d)を形成する。ハンドル部4の後端部4bが接続部5と連結される。ハンドル部4の内部空間(ハンドル部空間11d)と接続部5の内部空間(接続室11c)は、空間的に繋がっている。ハウジング2の軸方向にみて、ファン65より前方側に吸気口10が設けられ、モータ40よりも後方側に主排気口30が設けられる。接続部5はバッテリパック100を接続するために形成されるが、本実施例では接続部5の後方付近に主排気口30が形成される。バッテリ装着部6の外側には、接続用の接続端子112が配置される。バッテリパック100がバッテリ装着部6に取り付けられると、接続端子112はハウジング2側に設けられた本体側端子9と接触することによって、電力をモータ40へ供給する。モータ40の外径はファン65の外径よりも小さく、モータホルダ50の最大外径はファン65の外径よりも大きく形成される。
主排気口30は、矢印29に示すようにバッテリパック100の前後方向中心位置よりも後方側に配置される。このように構成すれば、端子ホルダ8より後方側に主排気口30が位置するので、主排気口30を形成するスリットを上下方向に斜めに形成できる。また主排気口30と把持部との関係で見ると、矢印28に示すように把持部の前後方向中心位置よりも後方側であって、屈曲部と軸線A1に重なる位置に主排気口30が位置する。
図4は図1のA-A断面図である。ハウジング2の後方のハンドル部4と接続部5は、モータ収容部3(図3参照)に比べて十分小さい形状である。ハウジング2の下方であって貫通部7の下側にはバッテリ装着部6が形成される。バッテリ装着部6の上面は、左右方向及び前後方向にほぼ水平な面として形成される。バッテリ装着部6の底面付近には端子ホルダ8が設けられ、端子ホルダ8には下方に延びる本体側端子9a~9dが形成される。A-A部の断面から前方を見た図4でわかるように、接続部5の内部は中空になっており、モータ40の後壁面が見える状態にある。接続部5の下側にはバッテリパック100を装着する為のレール6a、6bが形成され、バッテリパック100のレール溝102a、102bと嵌合する。バッテリ装着部6の左右両側面であって、上部付近には軸方向に連続するようにして内側に向けて斜めに窪む窪み部5c、5dが形成される。窪み部5c、5dは、主排気口30から排出される空気が、ハンドル部4を把持する作業者の手に当たりにくいようにするための導風効果をえるためのものである。
図5は図1のB-B断面図である。円筒形の金属ケースに収容されるモータ40は、ハウジング2の内壁の大きさに比べて十分小さい。そのため、モータホルダ50の内筒部51にモータ40を収容し、内筒部51から上方、下方、右方向、左方向に延在する板状の支持板53が形成され、それぞれの支持板53の凸状に形成した先端部(突出部54)をゴムブッシュ70に係合させることによって、ハウジング2にモータ40を固定する。つまり、モータ40の外周面を収容する内筒部51から径方向に等間隔で延びるように4本の支持板53が延び、それぞれの支持板53の外周側の先端部分に突出部54(符号は図6も参照)が設けられる。ゴムブッシュ70は、突出部54の先端よりも径方向外側に位置するようにそれぞれ配置される。左右両側に位置するゴムブッシュ70は、ハウジング2の内壁側に形成されたリブ18bによって形成される被挿入穴19bの内部に配置される。上下方向に位置するゴムブッシュ70は、ハウジング2の内壁側に形成されたリブ17bによって形成される被挿入穴19aの内部に配置される。尚、リブ17bは、鉛直面にて左右方向に分割される部分にそれぞれ形成される。
ゴムブッシュ70は、中心点を通る周方向断面形状がE字状であって、その開口する部分が軸線A1を向くように配置される。このようにハウジング2の内壁面とモータホルダ50が非接触となるので、モータホルダ50が径方向のどの方向に移動しても4つのうちの1から3個のゴムブッシュ70にて弾性的に保持される。また、モータ40の周方向に回転する振動は、ゴムブッシュ70の特徴的な形状によって、径方向に比べて周方向の弾性力が弱くなるように形成される。
図6はモータホルダ50単体の図であり、(A)は斜視図であり、(B)は側面図である。モータホルダ50は、円筒状の内筒部51と、円筒状の外筒部55と、内筒部51と外筒部55とを接続する支持板53によって基本骨格が構成される。内筒部51はモータ40の前端付近を保持するための保持部として作用し、内筒部51の前方側は閉鎖された底面部52が形成される。底面部52の中央には、モータ40の出力軸が貫通するための貫通穴52aが形成される。貫通穴52aの内径は、内筒部51の内径未満である。内筒部51と外筒部55は、軸線A1に沿って同軸に配置され、外筒部55は、軸線A1を中心とする径方向で、内筒部51の外側に配置される。内筒部51と外筒部55は、径方向に延在する板状の4枚の支持板53によって連結される。支持板53は内筒部51の外周面のうち軸線A1に沿って90度周方向に離間する4箇所に連結される。ここでは内筒部51の軸線A1方向の長さL1と外筒部55の長さL2は、L1>L2の関係にあって、内筒部51と外筒部55の前端側が一致するように配置される。内筒部51の内径は、モータ40の外径よりも大きい。軸線A1方向に見た支持板53の長さは、内筒部51の長さL1とほぼ同じであって、支持板53のうち外筒部55と一致しない後方側の径方向外側端部には、ハウジング2との固定に用いられる突出部54が形成される。
モータホルダ50の外周部には、複数のリブ56が形成される。リブ56の厚さ方向の中心線E1は、軸線A1及び垂直面D1に対して傾斜するような位置関係とされる。このため、ファン65の回転によって形成された円周方向の流れの向きを、複数のリブ56の傾斜によって特定方向に案内でき、空気の流れをスムーズに形成できる。軸線A1を中心とする径方向で、突出部54は、複数のリブ56の外端よりも内側に配置される。したがって、突出部54は、軸線A1を中心とする径方向で、複数のリブ56の外側に配置されずに済むので、ハウジング2の径方向の大きさが大きくなることを抑制できる。モータホルダ50のリブ56の厚さ方向の中心線E1は、軸線A1に対して傾斜し、かつ、軸線A1と垂直な垂直面D1に対して傾斜するように延びる。複数のリブ56同士は互いに平行となる。
リブ56よりも後方側(モータ40側)であって、支持板53の径方向外側には、突出部54が配置される。突出部54はモータホルダ50から径方向外側に向けて形成された凸部であって、軸方向に長く、周方向に薄い板状とされ、モータホルダ50のその他の部分と共に合成樹脂の一体成形によって製造される。図からわかるように、複数のリブ56の外接円の外径は、複数の突出部54の外接円の外径よりも大きくした。また、複数の突出部54は、軸線A1を中心とする径方向で、リブ56の外端よりも内側に配置される。ここでは、モータ40とモータホルダ50が駆動部を構成し、ハウジング2の内側に駆動部が保持されることになる。本発明では、ハウジング2または駆動部の一方側に第1の弾性部(ゴムブッシュ70)が嵌め込まれる被挿入穴19a、19bを形成し、他方側に凸部を構成すれば良いが、本実施例では駆動部側に凸部(突出部54)を形成して、ハウジング2側に被挿入穴を形成した。
モータホルダ50は、軸線A1に沿った方向に見て、突出部54が占める軸方向位置と、ファン65が占める軸方向位置が重ならない。このため、軸線A1を基準とした径方向で、突出部54がファン65の外側に配置しなくて済むので、ハウジング2の内径が大きくなることを抑制できるうえに、ゴムブッシュ70を配置するスペースを容易に確保できる。また、ファン65側の空間(ファン室11a)からモータ収容室11b(図3参照)に至る空気の流れを、モータホルダ50に設けた複数のリブ56により整流することができる。複数のリブ56は、整流板として作用するので、フィルタ装置95における集塵効率が向上する。
ハウジング2は右側部分と左側部分に2分割にて構成され、右側部分と左側部分との間に、モータホルダ50を挟み付けて固定する。また、軸線A1に沿った方向で、突出部54の配置範囲と、モータ40の配置範囲とがオーバーラップする位置関係とした。したがって、モータ40の重心と、突出部54とを、軸線A1に沿った方向でなるべく近づけることができ、モータ40を安定的に保持でき、振動抑制にも効果的に作用する。また、突出部54と被挿入穴19a、19bとの間に、ゴム状弾性体により形成されたゴムブッシュ70を介在し、ゴムブッシュ70の形状を特徴的なものとした(後述)。さらに、モータ後端保持部15と後側軸受保持部46との間に、ゴム状弾性体により形成されたゴムキャップ(第2の弾性部材)80が介在される。したがって、モータ40の振動がハウジング2に伝達されることを抑制できる。
図7は図1のC-C断面図である。この断面図では軸線A1よりも下方の水平断面なので、モータホルダ50、ファン65とも小径のように見える。ハウジング2の下側(底面側)には、ゴムブッシュ(第1の弾性部)70が設けられ、モータホルダ50を保持する。ゴムブッシュ70は上面視で外縁が長方形であって、軸線A1を中心にみた周方向に長辺が位置して、軸方向に短辺が位置する。ゴムブッシュ70は軸線A1方向にみて、前側のリブ17aと後側のリブ17cによって挟まれる。尚、リブ17aと17bは分断面にて左右部分が連結されるが、リブ17bは分断面に近い端部までとなり、中央が切り抜かれることにより被挿入穴19aを形成する。このようにして、リブ17bの端部とリブ17aとリブ17cによって限定される空間が、ゴムブッシュ70が嵌め込まれる被挿入穴19aとして機能する。補助排気口31は、ハウジング2の壁面を切り抜いたような複数のスリットであって、左右両側に配置される。
図8はモータホルダ50のゴムブッシュ70のへの取り付け方を説明するための部分斜視図であって、図7の断面位置付近を含む箇所を示している。図ではモータホルダ50の突出部54をゴムブッシュ70に嵌め込む前の状態を示している。ハウジング2の嵌込穴に嵌め込まれたゴムブッシュ70に対して支持板53を矢印59の方向に移動させて、径方向先端の突出部54を被挿入穴75に差し込む。このように突出部54と被挿入穴75との嵌合を4つのゴムブッシュ70に対して行うことによって、モータホルダ50は径方向にも周方向にも良好に弾性保持される。さらに突出部54の軸線A1方向前側と後側もゴムブッシュ70のゴム部分に当接するため、モータホルダ50は軸方向にも良好に弾性保持される。
図9はモータホルダ50のハウジング2への取付状態を示すための断面斜視図である。ここではハウジング2の右側パーツを取り外した状態に相当する。モータ40は円筒状の金属ケース41に収容されており、金属ケース41の外周側には、やや厚めの金属板を巻き付けたステータヨーク42が取り付けられる。モータホルダ50の内筒部51はステータヨーク42の外周面と良好に当接することにより、モータ40とモータホルダ50による組立体(駆動部)を構成する。図9においては、モータホルダ50を保持する2つのゴムブッシュ70が設けられている。右側のゴムブッシュ70はモータホルダ50に取りつけられていない状態を示している。ファン65は遠心ファンであって、軸線A1方向前側に円環板66が設けられ、軸線A1方向後側であって円環板66と平行に円板67が設けられ、円環板66と円板67の間に複数の羽根68が形成される。羽根68は軸線A1から径方向外側に所定距離離れた位置から、円環板66の外縁位置まで渦巻き状に湾曲しながら延びる形状であって、軸線A1に近い側から径方向外側に空気を排出する。
モータ40の後方側は、出力軸を保持する後側軸受保持部46(図2参照)の周囲を覆うゴムキャップ(第2の弾性部)80を介してモータ後端保持部15に固定される。モータ後端保持部15は、左側のハウジング2の側面から、分割面に向けて径方法内側に延在する梁部材であって、図では見えないが右側のハウジング2の側面からも同様の梁部材が形成され、2つの梁部材(モータ後端保持部15)が接触することによって、ゴムキャップ80を挟持する。ゴムキャップ80は、容器のゴム部材の底面に貫通穴が形成されたものである。貫通穴はモータ40の出力軸との接触を回避するために形成されたものであって、出力軸が金属ケース41から外部に露出しなければ貫通穴や窪み穴等を形成する必要は無い。
図10はゴムブッシュ70の斜視図である。ゴムブッシュ70は、ハウジング2または駆動部の少なくとも一方に設けられるものであって、駆動部に形成された凸部が挿入される被挿入穴75を有する。ゴムブッシュ70の軸方向外側には長辺側側壁部71が配置され、周方向外側には短辺側側壁部72が配置される。短辺側側壁部72と被挿入穴75の間には被挿入穴保持壁76、77が形成される。連結リブ78は、短辺側側壁部72と被挿入穴保持壁76、及び、短辺側側壁部72と被挿入穴保持壁77の間を斜めに連結するように設けられる。図にて径方向、軸線方向、周方向を示すように、ゴムブッシュ70は周方向の長さが一番長くなるように構成され、凸部(突出部54)が軸方向よりも周方向に変位しやすくなるように形成される。またゴムブッシュ70の周方向において被挿入穴75に隣接する中空部79を設けて、弾性体周方向に空洞を設けることで弾性領域を形成した。この結果、ゴムブッシュ70の周方向のばね定数が、軸方向のばね定数より低くすることができる上に、振動の吸収効果を大幅に向上できた。
被挿入穴75の周方向の両側に配置される中空部79は、径方向視において被挿入穴75と同一形状とすることが可能である。しかしながら、同一形状とすると製造組み立て工程において突出部54を被挿入穴75ではなくて中空部79側に誤って挿入してしまう誤装着の虞が生ずる。そこで中空部79を分断するように阻害部(連結リブ78)を形成した。壁状の連結リブ78で分断された小さい中空部79は、径方向視で五角形とされる。連結リブ78の板厚や角度を変えることで、ゴムブッシュ70の周方向への弾性変形量を調整することが容易となる。
図11は図10に示すゴムブッシュ70単体を示す図であり、(A)は上面図、(B)はD-D断面図、(C)はE-E断面部である。ゴムブッシュ70は、合成ゴムによる金型成形により一体に製造されるもので、略直方体の外縁を持つ。ここでは径方向内側から見た際の形状が図10(A)に示すように長方形の外縁形状を有し、軸方向に長さS1、周方向に長さS2であって、S2>S1の関係にある。この図で見える部分に、突出部54の被挿入穴75と、被挿入穴75に隣接して形成されるものであって、特定方向(ここでは周方向)のゴムの緩衝力を弱めるために4つの中空部79を形成した。ゴムブッシュ70の特性として、モータ40から発生する振動が、モータホルダ50を介してハウジング2に伝達するのを少なくし、逆に、ハウジング2側からモータ40に対する振動の伝達を抑制する。この目的のためには、防振支持したい振動系の固有振動数を考慮して、最適な材質や、形状とする。本実施例では、特にモータ40の回転力に伴って、その回転方向への慣性力の急変を緩和するために、モータホルダ50の突出部54が周方向へ移動する力の緩衝を大きくした。このため周方向の大きさS2を大きくすると共に、中空部79を形成することによって、ゴムブッシュ70の周方向への変形を容易として、大きな衝撃エネルギーを吸収可能とし、周方向への衝撃後の振動も早く減衰させるようにした。
被挿入穴75に挿入される突出部54から軸方向に向かう力は、板厚tの長辺側側壁部71の圧縮弾性力によって主に保持される。軸線A1方向の長さS1は、突出部54(図6参照)の大きさに対応し、突出部54の軸方向長さに板厚tの2倍を加えた長さS1に形成される。突出部54から径方向に向かう力は、板厚tの底面部74の圧縮弾性力にて保持される。ゴムブッシュ70の径方向の高さS3は、突出部54の挿入される深さに板厚tを加えた大きさに形成される。ここでは板厚t~tをほぼ同じに形成したが、それぞれの厚さを変えることも可能である。まあ、周方向に見た中空部79の幅を板厚tとほぼ同じとしたが、同じとする必要性は無く、周方向の弾性力として所望の性能を満たすならばその他の形状としても良い。
図10(C)に示す断面図は、突出部54が挿入される被挿入穴75の形状を示す。ゴムブッシュ70の被挿入穴75は、板厚tの底面部74によって底面が閉鎖されるような形状であり、突出部54とハウジング2の壁面は接触しない状態に保たれる。
図12は本発明の実施例の変形例に係るゴムブッシュ170を示す図である。本変形例では、第1の実施例のゴムブッシュ70の代わりに図12に示すゴムブッシュ170を用る。ゴムブッシュ170の大きさ(外寸のS1、S2)は、図10に示したゴムブッシュ70と同じ大きさである。また、突出部54を挿入させるための被挿入穴175が、ゴムブッシュ70の被挿入穴75に比べて中央の同じ位置に同じ形状で形成される。ゴムブッシュ170の長辺側壁面には長辺側側壁部171にて全面が覆われ、それらを軸方向に連結するように被挿入穴保持壁176、177が形成され、被挿入穴保持壁176、177の間が突出部54を挿入吸うための被挿入穴175が形成される。図では見えないが、被挿入穴175の底面には、長辺側側壁部171と同じの厚さtの底面が形成される。被挿入穴保持壁176、177の軸方向中央から周方向には、図10に示した短辺側側壁部72が形成される代わりに、周方向に向けて延在する阻害部たる中央リブ178が構成される。
本変形例のように中央リブ178を設けることでも、被挿入穴保持壁176、177から被挿入穴75とは反対側に中空部179が存在することになるので、突出部54の周方向移動に対するゴムブッシュ70の周方向への変形を容易として、大きな衝撃エネルギーを吸収できる。また、径方向においては、被挿入穴175の底面の壁面が突出部54と当接するので、周方向の動きよりも強い弾性力にて支持できる。さらに突出部54の軸線A1方向の動きは、厚さtの長辺側側壁部171にて支持されるので、径方向と同様の強い弾性力を確保できる。尚、被挿入穴保持壁176、177の板面から鉛直方向に連結される中央リブ178と長辺側側壁部171との間の空間、即ち、中空部179には底面を設ける必要が無いので、ここでは設けていない。しかしながら、中空部179に底面を設けることを排除するわけではないので、製造上の理由から、又は、ゴムブッシュ170の弾性力を調整するために底面を設けるように構成しても良い。
図13は本発明の第2の実施例による第1の弾性部270を示す図である。ここではファン65の外周部がファンカバー266にて覆われ、モータホルダ250はファンカバー266と連結されることにより、ファン65の外周側にて周方向及び軸方向後方に向けて風を導くのに好適な形状とした。また、ゴムカバー270は、ファンカバー266の外周面と、モータホルダ250に被せるような形状とした。ゴムカバー270によって固定されたモータホルダ250とファンカバー266の組立体は、左右分割形式のハウジング2によって挟持される。ゴムカバー270の外周面の4箇所には、径方向外側に突出する突起部290、292が形成される。突起部290に対応するハウジング2Aの内壁面には、嵌込穴217が形成され、突起部290が嵌込穴217内に嵌め込むことで、モータ40、モータホルダ250、ファンカバー266及びファン65の組立体を安定してハウジング2Aに保持される。ハウジング2A側に形成される嵌込穴217は、ここでは内壁面に直方体状の凹部を形成したものであるが、第1の実施例で示したハウジング2のリブ17a~17cを用いた嵌込み穴の形状としても良い。
ファン65とモータ40は第1の実施例と同じものであって、モータ40の出力軸44の前方側端部にファン65が固定される。従って、モータ40の回転によってファン65がダイレクトに駆動され、矢印Rに示す方向に回転する。モータホルダ250の機能は、ファン65に対して径が小さいモータ40をハウジング2Aのほぼ中央に保持することで有り、モータホルダ250の内側には内筒部251が形成される。内筒部251の前方側は円板状の底面部252となる。ここでは、底面部252は内筒部251の前方側を閉鎖するだけで無く、ファン65の外縁位置とほぼ同じ位置(外縁位置252b)まで延在する円板状に形成される。底面部252の外縁位置252bと外筒部255の間に、ファン65から排出された空気の流れる開口を有する通路261が形成される。通路261は円周方向に複数形成されるもので、通路261を軸線A1方向の前方側から後方側に流れる風は、軸線A1を中心に回転しながら排出されるので、モータ40の回転方向Rに沿って斜め後方に傾斜するような傾斜壁部256が形成される。
傾斜壁部256は、底面部252と同一面にある水平面256aと、水平面256aからファン65の回転方向R側に向けて傾斜する傾斜面256cに連結される。傾斜面256cは水平面256aとの接続部分256bからは軸線A1の後方側に傾斜し、傾斜面終端256dが端部となる。傾斜面終端256dの位置は、軸線A1方向にみて外筒部255の後端位置及び突出部254と同じとなる。傾斜壁部256を形成するためと、外筒部255と内筒部251を連結するためにスパイラル状に延在するリブ253が形成される。リブ253を設ける数は、傾斜壁部256の数に対応しており、傾斜壁部256によって通路261から排出される風を整流して軸線A1後方に向けて効果的に流すようにする。
モータホルダ250は、外周が軸方向に短い外筒部255にて覆われ、その一部にリブ状の突出部254が形成される。突出部254は軸線A1からみて上、下の2箇所に設けられる。ファンカバー266及びモータホルダ250の外周部分の全体を覆うゴムカバー270は、第1の実施例のゴムブッシュ70に代えて設けられるものである。ゴムカバー270は一体成形によるワンピース品であって、その周方向に90度ずつ隔てた4箇所には、突起部290、292が形成される。上下方向に突出する突起部290はゴムブッシュ70と同じく直方体状である。また、左右方向に突出する突起部292もゴムブッシュ70と同じく直方体状である。突起部290、292にはそれぞれ、モータホルダ250の径方向、軸方向、周方向の弾性力を調整するために、中空部291、293が設けられる。突起部290では、突出部254から周方向の弾性力を弱めるために、突出部254からみて周方向側に軸方向に連続する細長い中空部分を形成した。突出部254からみて径方向外側は、突起部290の板厚部分にて弾性支持される、突出部254からみて軸線A1方向、前側及び後側は、突起部290の板厚部分にて弾性支持される。従ってモータホルダ250はすべての方向においてゴムカバー270の圧縮弾性力によって効果的に支持されることになる。尚、図13の例では、左右両側に設けられた突起部292の内側には、モータホルダ250から突出する突出部254が設けられていない。これは4つの突起部290、292がゴムカバー270の外周面271にて連結されているため、モータホルダ250とゴムカバー270が密接して相対回転しないためであり、上下の2箇所の突出部254は、相対回転防止と言うよりも位置合わせの意味合いが強い。
以上、第2の実施例では、周方向に連続するように形成された弾性部材(ゴムカバー270)の外周部に直接突出部を形成し、その突出部に中空部を形成することによって周方向のばね定数や制震効果を調整したので、特定の方向に大きくなるモータ40の回転に伴う振動の伝達を抑えることができる。また、弾性部材の径方向及び周方向の弾性力は中空部の大きさや形状を調整することで任意に設定できるので、任意の方向のばね特性を変更するのが容易である。さらに、ファン65の外周部をゴムによって構成されたゴムカバー270で覆うようにしたので、振動の吸収効果だけでなく、防音効果も著しく、クリーナの動作音を大幅に抑制できる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上述の例ではバッテリパックを用いたクリーナを例に説明したが、本発明によるクリーナの防振構造は、電源コードを有し、商用電源で駆動するクリーナにおいても同様に適用できる。
1 クリーナ 2、2A ハウジング 2a 開口部 3 モータ収容部
4 ハンドル部 4a 前端部 4b 後端部 5 接続部
5c、5d 窪み部 6 バッテリ装着部 6a、6b レール
7 貫通部 8 端子ホルダ(端子部) 9、9a~9d 本体側端子
10 吸気口 11a ファン室 11b モータ収容室
11c 接続室 11d ハンドル部空間 12a~12e ネジ穴
13b ネジボス 14 脚部 15 モータ後端保持部
16 円筒部 16a 溝部 17a~17c リブ 18b リブ
19a、19b 被挿入穴 20 操作パネル部 21 “強”モードボタン
22 “弱”モードボタン 23 “切”ボタン 24 お知らせランプ
25 制御回路基板 30 主排気口 31 補助排気口
40 モータ 41 金属ケース 42 ステータヨーク 44 出力軸
46 後側軸受保持部 50 モータホルダ 51 内筒部
52 底面部 52a 貫通穴 53 支持板 54 突出部
55 外筒部 56 リブ 59 移動方向 65 ファン
66 円環板 67 円板 68 羽根
70 ゴムブッシュ(第1の弾性部) 71 長辺側側壁部
72 短辺側側壁部 74 底面部 75 被挿入穴
76、77 被挿入穴保持壁 78 連結リブ(阻害壁部)
79 中空部 80 ゴムキャップ(第2の弾性部)
90 ダストケース 91 開口部 92 ノズル 92a 吸気路
93 凸部 95 フィルタ装置 100 バッテリパック
101 ラッチボタン 102a、102b レール溝 112 接続端子
170 ゴムブッシュ 171 長辺側側壁部 175 被挿入穴
176 被挿入穴保持壁 178 中央リブ 179 中空部
217 嵌込穴 250 モータホルダ 251 内筒部
252 底面部 252b 外縁位置 253 リブ 254 突出部
255 外筒部 256 傾斜壁部 256a 水平面
256b 接続部分 256c 傾斜面 256d 傾斜面終端
261 通路 266 ファンカバー 270 ゴムカバー(第1の弾性部)
271 外周面 290、292 突起部 291、293 中空部
A1 (モータの)出力軸線 B1 (ダストケースの)回転軸線
C1~C2 吸入された空気の流れ D1 垂直面
E1 中心線

Claims (10)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に収容され、出力軸を有する駆動部と、
    前記出力軸に固定され、吸引力を発生させるためのファンと、
    前記ハウジングと前記駆動部との間に介在されて、前記駆動部を支持する第1の弾性部と、を有し、
    前記第1の弾性部は、前記出力軸の軸方向及び周方向において前記ハウジングと前記駆動部との間に介在されるものであって、前記駆動部に設けられる凸部が挿入される被挿入穴と、前記周方向において前記被挿入穴に隣接する中空部と、を有し、前記駆動部が前記軸方向よりも前記周方向に変位しやすく形成されることを特徴とするクリーナ。
  2. 前記中空部には、前記凸部の進入を阻害するための阻害部を有することを特徴とする請求項1に記載のクリーナ。
  3. 前記第1の弾性部の嵌め込まれる嵌込穴が、前記ハウジングに設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のクリーナ。
  4. 前記凸部は、前記軸方向に長く、前記周方向に薄い板状であって、
    前記第1の弾性部は、前記周方向における大きさが前記軸方向における大きさよりも大きく形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のクリーナ。
  5. 前記駆動部は、
    前記出力軸を有するモータと、
    前記モータを支持するとともに、前記第1の弾性部に支持されるホルダと、
    を有し、
    前記モータの外径は前記ファンの外径よりも小さく、
    前記ホルダの外径は前記ファンの外径よりも大きいことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のクリーナ。
  6. 前記ホルダは、前記周方向に離間し、前記モータから前記出力軸の径方向外側に延びる複数の支持板を有し、
    前記第1の弾性部は、前記複数の支持板の前記径方向における外側端部と当接するようにそれぞれ設けられることを特徴とする請求項5に記載のクリーナ。
  7. 前記複数の支持板は、前記モータの外周面を収容する円筒部から前記径方向に延びるように、前記出力軸の周方向に等間隔に4本設けられることを特徴とする請求項6に記載のクリーナ。
  8. 前記ハウジングは軸方向にみて、前記ファンより前方側に吸気口が設けられ、前記駆動部よりも後方側に排気口が設けられ、
    前記ハウジングの前記吸気口の前方に粉塵を吸引する吸込口を有するダストケースが設けられ、前記ハウジングの後方側であって前記排気口の近くにバッテリパックが接続される接続部が設けられることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載のクリーナ。
  9. 前記軸方向において前記第1の弾性部と離間して配置され、前記ハウジングと前記駆動部との間に介在する第2の弾性部を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のクリーナ。
  10. 前記駆動部は、前記軸方向における前記ファンと反対側において前記軸方向に突出する突起部を有し、
    前記第2の弾性部は、前記突起部を内部に収容する筒状部を有する弾性部材であることを特徴とする請求項9に記載のクリーナ。
JP2018233750A 2018-12-13 2018-12-13 クリーナ Active JP7255156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018233750A JP7255156B2 (ja) 2018-12-13 2018-12-13 クリーナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018233750A JP7255156B2 (ja) 2018-12-13 2018-12-13 クリーナ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020092909A JP2020092909A (ja) 2020-06-18
JP7255156B2 true JP7255156B2 (ja) 2023-04-11

Family

ID=71084278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018233750A Active JP7255156B2 (ja) 2018-12-13 2018-12-13 クリーナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7255156B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016052267A1 (ja) 2014-09-30 2016-04-07 日立工機株式会社 携帯用クリーナ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2874401B2 (ja) * 1991-09-26 1999-03-24 松下電器産業株式会社 電気掃除機
DE4306588A1 (de) * 1992-07-14 1994-01-20 Bosch Gmbh Robert Schwingungsdämpfende Halterung von Elektromotoren
DE4334202A1 (de) * 1993-10-07 1995-04-13 Bosch Gmbh Robert Elektromotor mit einem zumindest annähernd rohrförmigen Gehäuseabschnitt
JP4131644B2 (ja) * 2002-06-04 2008-08-13 株式会社東芝 電動送風機
DE10344624A1 (de) * 2003-09-25 2005-04-28 Bosch Gmbh Robert Schwingungsdämpfende Aufnahme
JP5727190B2 (ja) * 2010-10-05 2015-06-03 シャープ株式会社 整流子モータのモータハウジング
DE102010064274A1 (de) * 2010-12-28 2012-06-28 Robert Bosch Gmbh Antriebseinrichtung für ein Gebläsemodul

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016052267A1 (ja) 2014-09-30 2016-04-07 日立工機株式会社 携帯用クリーナ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020092909A (ja) 2020-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7452601B2 (ja) クリーナ
KR20100114067A (ko) 전기 진공 청소기
WO2021039291A1 (ja) 送風機
JP5789693B1 (ja) 電気掃除機の吸込具およびこの吸込具を用いた電気掃除機
JP7255156B2 (ja) クリーナ
JP7315025B2 (ja) クリーナ
JP7102277B2 (ja) クリーナ
JP7201070B2 (ja) 送風機
JP2016130453A (ja) 電動送風機及びそれを搭載した電気掃除機
JP2011244871A (ja) 電気掃除機
JP5039575B2 (ja) 電動工具
JP2011135736A (ja) 電動機、電動送風機及び電気掃除機
CN112568783A (zh) 旋转刷以及机器人吸尘器
WO2024014014A1 (ja) 電動送風機及びこれを備えた電気掃除機
JP2020178976A (ja) クリーナ
JP2015019771A (ja) 電気掃除機の吸口体およびそれを用いた電気掃除機
KR20200076858A (ko) 모터어셈블리 및 이를 포함하는 청소기
JP4200488B2 (ja) 電気掃除機
JP6132649B2 (ja) 電気掃除機の吸込具およびそれを用いた電気掃除機
JP2017104711A (ja) 電気掃除機および吸込具
WO2023234185A1 (ja) 作業機
JP6397607B2 (ja) 電気掃除機の吸込具およびそれを用いた電気掃除機
KR0148924B1 (ko) 진공청소기의 전방 방진캡 구조
KR20240045905A (ko) 집진 장치 및 이를 갖는 청소기
JP5536599B2 (ja) 電動送風機の防音構造及び電気掃除機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210630

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220805

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7255156

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150