JP5039575B2 - 電動工具 - Google Patents

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本発明は、ハウジングにモータが収納された電動工具の改良に関する。
従来、この種の電動工具としては、例えば、下記特許文献1所載のようにモータケース内にファンを備えたモータがハウジングに収納されたものがある。該モータは、ロータに固定されているファンがロータと共に回転することによって、吸気孔から空気をケース内に取り込んで巻き線等を冷却させ、しかる後に排気孔から空気を排出するというものである。そして、ハウジングにはモータの排気孔の外側に対向した位置に排気孔が形成されていて、モータの排気孔とハウジングの排気孔とは径方向に延びる連通路によって連通しており、モータの排気孔から出た空気はそのままハウジングの排気孔から外部に排出される。一方、ハウジングの吸気孔から内部に流入した空気の一部は、モータケースの外面に沿ってモータケースとハウジングとの間を流れるように構成されており、この空気の流れによってモータケースを外側からも冷却するようになっている。
特開2004−66439号公報
しかしながら、上記従来の電動工具にあっては、ハウジング内に取り込んだ空気によってモータケースを外側からも冷却するものではあるが、モータケースを外側から冷却するのに使用できる空気はハウジング内に取り込んだ空気のうちの一部のみであって、しかもその一部の空気がリブの通孔を通ってモータケースの外面へと向かう構造であるのでその流れも弱いものとなり、従って、モータケース外面を冷却する際の冷却効率という点で更なる改良が必要であった。
それゆえに本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされ、モータを内側と外側の両方から冷却するものにおいてその冷却効率を向上させることを課題とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る電動工具は、モータケース内にファンを備えたモータが本体ハウジングに収納され、モータケースには、ファンの回転によってモータケース内に空気を流入させるためのモータ吸気孔とモータケース内から空気を排出させるためのモータ排気孔とが形成され、ハウジングには、モータ吸気孔と連通してハウジングの外部から空気を流入するための本体吸気孔と、モータ排気孔と連通してハウジングの外部に空気を排出するための本体排気孔とが形成されている電動工具において、ハウジングとモータケースとの間に、該モータケースの少なくともモータ排気孔を覆うと共に該モータ排気孔から排出された空気が本体排気孔まで流れるように本体排気孔の近傍まで延びるカバーを備え、該カバーの内面とモータケースの外面とが、モータ排気孔から排出された空気が本体排気孔から排出されるようにモータ排気孔と本体排気孔とを連通する連通路の壁面を構成していることを特徴とする。
該構成の電動工具にあっては、本体吸気孔からモータ吸気孔を介してモータケース内に空気が流入し、該空気によってモータの内部が冷却される。そして、その空気はモータ排気孔から排出されるのであるが、排出された空気は、そのままハウジングの外部に排出されるのではなく、一旦連通路を通ってモータケースの外面に沿って流れるので、その空気によってモータケースが外側からも冷却される。そして、モータケースの外面を冷却しつつそれに沿って流れた空気はその後本体排気孔からハウジングの外部へと排出される。
ウジングの内面が連通路の壁面を構成する構造、即ち、ハウジングとモータケースとの間の空間を直接連通路とすることもできる。しかしながら、上述のように両者の間にカバーを設けてそのカバーの内側を連通路とすることにより、モータ排気孔から排出された空気が直接ハウジングにあたるということがなく、また、その後、排出された空気はカバーの内面に沿って流れるので、モータ排気孔から排出された空気によってハウジングが直接暖められるということがなくなる。従って、カバーの温度が上昇してもハウジングの温度上昇は抑制され、ハウジングに手を当てて行う作業が行いやすくなる。
しかも、カバーとハウジングとの間に空気層が形成されていることが好ましく、空気層によってハウジングの温度上昇がより一層抑制されることとなる。
また、カバーの外面とハウジングの内面に互いに凹凸係合する係合部が形成されていることが好ましく、係合部同士の凹凸係合によってカバーがハウジングに対して位置決めされ、カバーのハウジングに対する位置ずれが防止される。従って、モータ排気孔から排出された空気をモータケースの外面を経由させて確実に本体排気孔から排出させることができる。
特に、ハウジングが複数のハウジング構成部材の接合により形成され、前記係合部同士の係合方向がハウジング構成部材の接合方向となっていることが好ましく、組み立て性も良好となるうえに、係合部同士の係合状態がハウジングによってしっかりと保持される。
以上のように、モータ排気孔から排出された空気をモータケースの外面に沿わせた後にハウジングの外部に排出させるようにしているので、モータ内部の冷却に使用した空気を引き続きモータの外部冷却にも利用することができ、ファンによって発生させた空気流を無駄なく効率的に冷却に利用することができる。
以下、本発明に係る電動工具の一実施形態について図面を参酌しつつ説明する。
図1乃至図4に、電動工具の一実施形態としてのサンダが示されている。該サンダは、本体部1と該本体部1の下方に設けられた工具2とを備えている。本体部1の外郭を構成するハウジング6は、図3、図4のように左右方向中央部を分割ラインSとし、モータ3の軸心を含む上下方向の分割面によって左右二つ割りの構成とされ、例えば樹脂の成型品の左右一対のハウジング構成部材からなる。尚、左右のハウジング構成部材を更にその全体を複数の領域に区画するように複数の部材の集合体として構成してもよい。尚、図3、図4、図6、図7に示す矢印Lを左側とし矢印Rを右側として以下説明する。従って、図1は右側のハウジング構成部材の外面側から見た図であり、図2は左側のハウジング構成部材の内面側から見た図である。
かかるハウジング6によって本体部1は中空状に形成され、該ハウジング6は、工具の形状に合わせて平面視略矩形に形成されたベース部10と、該ベース部10の前部において上方に突出する略円筒状のモータ収納部11と、ベース部10の後部において上方に突出するバッテリー装着部13と、ベース部10との間に左右方向に貫通した貫通孔14が形成されるようにモータ収納部11の上部とバッテリー装着部13の上部とを前後に連結する前後方向に伸びた把持部12とから構成されている。
このハウジング6のモータ収納部11にはモータ3が収納され、該モータ3には、バッテリー装着部13に後方から着脱可能に装着されたバッテリー4から給電される。モータ3は、モータ軸31(回転軸)が上下方向を向き且つモータ軸31の先端部が下向きにモータ端子32が上向きとなるように配置されている。また、ハウジング6には、モータ3の出力を減速する減速機構部51と、該減速機構部51を介してモータ軸31と連結されて工具2を駆動する出力軸52も収納されている。そして、工具を駆動する出力軸52は、減速機構部51を構成する歯車列によってモータ軸31より後方に位置していてモータ軸31と平行で上下方向に伸びている。この出力軸52は軸受け53,54を介してハウジング6に支持され、出力軸52の下端部には偏心軸56が装着されていて、該偏心軸56が工具2に軸受け55を介して支持されている。従って、モータ3がモータ軸31及び減速機構部51とを介して出力軸52を回転させると工具2は前後左右に周期的に揺れ動くこととなる。尚、出力軸52の周りには、ベース部10と工具2とを上下に連結するゴム等からなる可撓性の支柱57が複数箇所(例えば四カ所)に設けられている。尚、ベース部10の下部には平面視長方形の工具2の周縁部に沿って周設された下方開口のスカート部10aが設けられ、出力軸52に装着された集塵ファン58の回転によって、工具2を上下に貫通する集塵孔(図示省略)を介して粉塵をスカート部10a内に吸引すると共に後方の集塵器5に集塵する。
また、工具2は、偏心軸56を支持する軸受け55を備えたベースプレート60と、該ベースプレート60の下面に取り付けられた研磨パッド61とを備え、研磨パッド61の下面には各種の保持機構によってサンドペーパ等の研磨材が交換可能に取り付けられてその下面が研磨面となる。
尚、図1及び図3にクロスハッチングを施しているように、把持部12の上部とモータ収納部11の後部にはエラストマ等からなる滑り止め層25が被覆されている。該滑り止め層25は、把持部12においてはその上側半分の領域を略全長に渡って被覆すると共に前側ほど下側へ被覆面積を徐々に拡大し、モータ収納部11においてはその後側の上部を被覆すると共にそこから下方に垂れ下がるようにして後側の左右側部をも被覆している。これは、スイッチ23を人差し指で押すようにして把持部12を上から5本の指全体で把持するような使用態様の他に、スイッチ23を薬指で押すと共に親指と人差し指でモータ収納部11の後側を左右に挟持するようにして把持する使用態様をも想定したものである。
一方、モータ3は、図5乃至図7に概略構成を示しているが、モータケース34の内部にモータ軸31と共に回転するファン(図示省略)を備えたものである。詳細な図示は省略するが、モータケース34は、軟鉄等の金属材料からなり一端が開口した有底筒状のケース本体と、該ケース本体の一端開口を閉塞する樹脂からなるエンドプレートとから構成される。ケース本体の筒状の胴部の内面には永久磁石が固定され、ケース本体の底部はモータ軸31の出力側(減速機構部51を構成する歯車が装着される側)に位置して軸受けを介してモータ軸31を支持する。また、エンドプレートにはモータ端子32が設けられると共にモータ軸31の反出力側を軸受けを介して支持する。一方、モータ軸31には、巻き線が巻装されたロータと前記ファンとがモータ軸方向に隣り合って装着されており、本実施形態においては、ファンはモータケース34のモータ軸方向中央よりも反出力側に位置している。そして、モータケース34の両端面を構成するケース本体の底部とエンドプレートには、それぞれモータケース34内に空気を流入させるためのモータ吸気孔が形成されている。
また、モータケース34のケース本体の胴部には、ファンと径方向に対向した位置に、モータケース34内から空気を排出させるためのモータ排気孔33が形成されている。具体的には、図4乃至図6のように、モータ排気孔33は、周方向に間隔をおいて複数、具体的には、90度間隔で合計四カ所設けられて、その形状も任意であるが本実施形態では周方向に長い長孔となっている。従って、ファンが回転すると、反出力側(上側)のモータ吸気孔と出力側(下側)のモータ吸気孔とから空気がモータケース34内に取り込まれ、モータケース34の内部を冷却した空気はモータ排気孔33から径方向外側に向けて排出されることとなる。尚、後述するように四つのモータ排気孔33のうちの一つは他の部材によって閉塞されており、従って、残る三つのモータ排気孔33から空気が三方に排出されることになる。
かかるモータ3がハウジング6に収納されていることから、ハウジング6のモータ収納部11には、モータ吸気孔と連通してハウジング6の外部から内部に空気を流入させるための本体吸気孔と、モータ排気孔33と連通してハウジング6の内部から外部へ空気を排出するための本体排気孔43とが形成されている。具体的には、本体吸気孔として、反出力側のモータ吸気孔に向けて空気を取り込むために、モータ収納部11の上部、具体的にはモータケース34の反出力側端部(上端部)の近傍に形成された上部本体吸気孔41と、出力側のモータ吸気孔に向けて空気を取り込むために、モータ収納部11の下部、具体的にはモータケース34の出力側端部(下端部)の近傍に形成された下部本体吸気孔42とが形成されている。上部本体吸気孔41は、図1及び図3のように、前側が下となるように所定角度で傾斜した前後に伸びる平面視弧状のスリット状であって、モータ収納部11の上部前側位置に設けられ、左右のハウジング構成部材に左右対称にそれぞれ上下一対ずつ合計四カ所設けられている。また、下部本体吸気孔42は、図1のように、上部本体吸気孔41と同様に前側が下となるように所定角度で傾斜した前後に伸びるスリット状であるが、モータ収納部11の下部前側位置と側部位置のそれぞれに設けられている。即ち、下部本体吸気孔42は、左右のハウジング構成部材に左右対称にそれぞれ前後一対ずつ合計四カ所設けられている。
更に、本体排気孔43は、下部本体吸気孔42と同様に前側が下となるように所定角度で傾斜した前後に伸びるスリット状であって且つモータ収納部11の下部において前方と側方にそれぞれ開口している。即ち、本体排気孔43は、左右のハウジング構成部材に左右対称にそれぞれ前後一対ずつ合計四カ所設けられており、より詳細には、各下部本体吸気孔42の上側にそれぞれ下部本体吸気孔42と対をなすようにして設けられている。このように、本体排気孔43は、モータ排気孔33の径方向外側に対向して位置するのではなく、モータケース34の出力側端部の近傍であってその僅かに上方の位置に設けられている。即ち、本体排気孔43はモータ排気孔33からモータ軸方向に所定距離離間した位置に位置している。従って、モータ軸方向に離間したモータ排気孔33と本体排気孔43とを連通する連通路200が、ハウジング6とモータケース34との間においてモータケース34に沿うようにして形成されている。以下、この連通路200について説明する。
図2及び図4のように、ハウジング6とモータケース34との間にはカバー70が介在しており、該カバー70とモータケース34との間に前記連通路200が形成されている。具体的には、図5乃至図7のように、カバー70は、モータケース34の胴部の外側に間隔をあけて該胴部と同軸状に位置する周壁部71と、該周壁部71の上端部から内側に伸びてモータケース34の外面まで達する上壁部72と、周壁部71の下端部から内側に伸びてモータケース34の外面まで達する下壁部73とを有している。周壁部71は、モータケース34の胴部に開口するモータ排気孔33を覆うようにその径方向外側に位置すると共にそこから前記本体排気孔43の形成位置まで下方に伸びている。本実施形態においては、モータ排気孔33は前側、後側、左右両側の合計四カ所形成されているが、周壁部71は、後側を除いた前側と左右両側の三カ所のモータ排気孔33を覆ってそこから排出される空気を本体排気孔43まで下方に誘導する。従って、周壁部71は、右側のモータ排気孔33の径方向外側位置から前側のモータ排気孔33の径方向外側位置を経由して左側のモータ排気孔33の径方向外側位置まで形成され、また、上壁部72と下壁部73は共に平面視略C字状に形成されている。また、周壁部71の周方向の左右両端部71aは、それぞれ内側に折れ曲がっていてモータケース34の外面まで達している。そして、周壁部71の下端部には本体排気孔43に対応して横長スリット状の開口部74が合計四カ所されており、モータ排気孔33から周壁部71の開口部74までモータケース34の外面とカバー70の内面とを壁面とする連通路200が形成される。尚、本体排気孔43が前側に向けて下方に傾斜したスリット状に形成されていることから、下壁部73も前側が下になるように傾斜し、それに合わせて周壁部71の開口部74も前側に向けて下方に傾斜している。尚、周壁部71の開口部74は、図4のように本体排気孔43が周壁部71の開口部74よりも若干下側に位置している関係上、下方に傾斜して開口している。また、モータ排気孔33から排出された空気がモータ軸方向に沿って可能な限り長い距離流れるように、下部本体吸気孔42の上側に本体排気孔43を近設し、本体排気孔43に周壁部71の開口部74を近設している。
このように、カバー70は、モータ排気孔33の径方向外側位置から本体排気孔43の径方向内側近傍位置まで、モータケース34の外面との間に外部と区画された空気整流室を形成するが、該空気整流室は更に互いに独立した三つの部屋に区画されている。具体的には、右側のモータ排気孔33と前側のモータ排気孔33との間、及び、前側のモータ排気孔33と左側のモータ排気孔33との間に、それぞれ区画壁75が周壁部71からモータケース34の外面まで突設されている。これらの区画壁75によって空気整流室は、各モータ排気孔33に対応して三つに区画され、右側のモータ排気孔33から出た空気をモータ軸方向の下方に誘導して一つの開口部74から排出するための右側の空気整流室45と、前側のモータ排気孔33から出た空気をモータ軸方向の下方に誘導して二つの開口部74から排出するための前側の空気整流室46と、左側のモータ排気孔33から出た空気をモータ軸方向の下方に誘導して一つの開口部74から排出するための左側の空気整流室47とから構成されている。かかる区画壁75を省略することも可能であるが、このように区画壁75を設けることにより、各モータ排気孔33から排出された空気が周壁部71に当たって周方向に移動することをその区画壁75の位置において止めることができ、モータ排気孔33から排出された空気を効率よくモータ軸方向下方に整流することができる。かかる三つの空気整流室45,46,47がそれぞれ連通路200を構成する。尚、区画壁75は、周壁部71の左右両端部71aと平行であり、後述するようにカバー70は二つ割りの構成であるがそのカバー70の分割面に対して直交する方向、即ち、二つ割りのカバー70の接合方向101(図4、図6、図7参照)に突設されている。
また、カバー70の上壁部72は、モータ排気孔33の上側近傍に位置していて、モータ排気孔33から排出された空気がモータ軸方向上方に移動しないように阻止すると同時に、上部本体吸気孔41からハウジング6の内部に流入した空気がカバー70内に流入しないように遮断する。尚、図4のように、周壁部71と上壁部72との境界部内面72aは曲面状に形成されており、モータ排気孔33から排出された空気が曲面状の境界部内面72aによってスムーズに下側へと誘導される。
また、カバー70の下壁部73は、空気が開口部74よりもモータ軸方向下方に移動しないように阻止すると同時に、下部本体吸気孔42からハウジング6の内部に流入した空気がカバー70内に流入しないように遮断する。周壁部71の左右両端部71aも同様に、上部本体吸気孔41や下部本体吸気孔42からハウジング6の内部に流入した空気がカバー70内に流入しないように遮断する。
また更に、カバー70は、ハウジング6と同様に左右方向中央部を分割ラインS(図6、図7)とする左右二つ割りの構成であって左右一対のカバー構成部材から構成されており、周壁部71、上壁部72及び下壁部73もそれぞれ周方向略中央部において左右に分割される構造である。その一方、周壁部71の左右両端部71aの上部からそれぞれ係止片76が周方向に延設され、両係止片76は互いに係止し合う構造であると共に、両係止片76によって後側のモータ排気孔33が閉塞されている。そして、両係止片76の互いの係止により、左右一対のカバー構成部材が接合一体化されてモータケース34の胴部を周回すると同時に該胴部を左右から押圧挟持し、カバー70の周壁部71の左右両端部71a、上壁部72、下壁部73並びに区画壁75はそれぞれモータケース34の外面に密着あるいは外面との間の隙間が僅かとなるように該外面に接近する。尚、周壁部71の外面の周方向略中央部にはモータ軸方向に伸びる縦リブ77が形成されている。
また、ハウジング6に対するカバー70の位置決めを行うために、カバー70の周壁部71の外面には、図4乃至図7のように、モータ径方向に突出する係合部としての係合突起78が180度対向して左右一対形成されている。即ち、各カバー構成部材それぞれに係合突起78が形成されている。詳細には、カバー70の周壁部71の外面に例えば矩形の突状ベース部79が突設され、該突状ベース部79の略中央部に更に矩形の係合突起78が突設されており、係合突起78の中央部には有底孔80が形成されている。一方、ハウジング6の内面には、各係合突起78に対向して係合部としての係合凹部81が左右一対形成されている。具体的には、ハウジング6の内面に矩形の突状壁82が突設され、該突状壁82によってその内側に形成された係合凹部81にカバー70の係合突起78が凹凸係合すると共に突状壁82の先端部がカバー70の突状ベース部79に当接あるいは接近する。尚、カバー70の係合突起78とハウジング6の係合凹部81の互いの係合方向は、左右方向、即ち、ハウジング構成部材同士の接合方向100(図3、図4参照)であり、カバー構成部材同士の接合方向101(図4、図6、図7参照)でもある。
また、図2、図4のように、ハウジング6の内面にはカバー70の周壁部71の外面に当接してカバー70を左右方向に支持する支持用のリブ83が複数が突設され、該支持用のリブ83の突出によってカバー70とハウジング6との間には空気層84が形成されている。該支持用のリブ83は、左右のハウジング構成部材にそれぞれ上下一対ずつ形成され、上側の支持用のリブ83は、カバー70の係合突起78より上側であって且つモータ排気孔33より下側の位置に略水平方向に形成され、下側の支持用のリブ83は、カバー70の開口部74の直上位置に該開口部74の傾斜に沿って形成されている。更に、ハウジング6の内面には、カバー70の上下移動を規制するための規制用のリブ85が左右のハウジング構成部材にそれぞれ上下一対ずつ形成され、該上下の規制用のリブ85の間にカバー70が位置している。上側の規制用のリブ85は、カバー70の上壁部72が略水平に形成されているのでそれに対応して略水平であり、下側の規制用のリブ85は、カバー70の下壁部73が前側に向けて下方に傾斜しているのでそれに対応して傾斜している。尚、下側の規制用のリブ85と下側の支持用のリブ83によって、カバー70の開口部74から本体排気孔43までの連通路としての外側通路90(図4参照)が形成される。従って、モータ排気孔33から本体排気孔43までの連通路200は、その上流部分を構成するモータ排気孔33から周壁部71の開口部74までの三つの空気整流室45,46,47と、その下流部分を構成するカバー70の開口部74から本体排気孔43までの外側通路90とからなる。
以上のように構成されたサンダは、例えば、以下のように組み立てられる。即ち、一方のハウジング構成部材を内面が上を向くようにして載置し、該一方のハウジング構成部材の係合凹部81に係合突起78を凹凸係合させるようにして、一方のハウジング構成部材に一方のカバー構成部材を取り付ける。更に、一方のカバー構成部材上にモータ3を載置し、他方のカバー構成部材の係止片76を一方のカバー構成部材の係止片76に係合させるようにして両カバー構成部材同士を接合一体化し(図2の状態)、該他方のカバー構成部材の係合突起78に他方のハウジング構成部材の係合凹部81を凹凸係合させるようにしながら両ハウジング構成部材同士を接合一体化する。尚、モータ3にカバー70を先に取り付けておき、該カバー付きのモータ3をハウジング6に収納するようにしてもよい。
何れにしても、ハウジング6の内面の係合凹部81にカバー70の外面の係合突起78を凹凸係合させて組み立てていくので組み立て性が良い。また、組み立て時においてカバー70の周壁部71がハウジング6の支持用のリブ83に支持されるので、カバー70あるいはカバー付きのモータ3が安定し、楽に組み立てることができる。特に、係合凹部81と係合突起78の係合方向がハウジング構成部材同士の接合方向であるので、楽に組み立てることができると同時に、ハウジング構成部材同士の接合によって係合凹部81と係合突起78の凹凸係合がしっかりと保持される。また、図7のようにカバー70の周壁部71の左右両端部71a及び区画壁75がモータケース34の外面に向けてカバー構成部材同士の接合方向に沿って突出しているので、両カバー構成部材同士の接合により、上壁部72や下壁部73のみならず周壁部71の左右両端部71aや区画壁75もモータケース34の外面に密着あるいは接近するようになる。しかも、カバー構成部材の接合方向がハウジング構成部材同士の接合方向と同じであるので、ハウジング6の組み立てによって、カバー70がモータケース34の外面に確実に保持されることとなる。
一方、使用にあたってスイッチ23を押すと、モータ3が作動してその駆動力が工具に伝達されると同時にモータ3のファンがモータ軸31と共に回転し、上下の本体吸気孔41,42から上下のモータ吸気孔を介してモータケース34の内側に空気が送り込まれてモータ3の内部が冷却される。モータ3の内部を通過した空気はファンによって三つのモータ排気孔33から排出されるが、その空気は全てカバー70とモータケース34との間に形成された空気整流室45,46,47を連通路200としてモータ軸方向に流れていき、カバー70の開口部74から外側通路90を介して本体排気孔43からハウジング6の外部に排出される。
このように、モータケース34から排出された空気を全て利用してモータケース34の外面を強制的に冷却するので、従来のようにモータケース34から排出された空気をそのままハウジング6の外部に排出する構造に比して、モータ3のファンによる空気流を効率良く利用してモータ3を冷却することができ、冷却効率を向上させることができる。しかも、モータ排気孔33からカバー70の開口部74までモータ軸方向に離れているので、モータケース34の外面のうちの大きな面積を冷却することができる。
また、カバー70を設けずにハウジング6とモータケース34との間の隙間をそのまま連通路とすることもできるが、ハウジング6とモータケース34との間にカバー70を介在させることにより、モータ排気孔33から排出された空気によってハウジング6が直接熱せられるということがなくなる。従って、カバー70の温度が上昇してもハウジング6の温度上昇は抑制され、ハウジング6に触れても熱くないという利点がある。しかも、カバー70とハウジング6との間に空気層84を形成しているので、該空気層84で熱が遮断され、ハウジング6の温度上昇をより一層抑制することができる。
尚、本実施形態では、前後のスペース効率の関係から後側のモータ排気孔33を閉じる構造としているが、カバー70の周壁部71を全周形状として後側のモータ排気孔33からも空気を排出させて冷却に使用してもよい。逆に、複数のモータ排気孔33を有する場合において少なくともその一つを開放状態とし残りを閉塞状態としてもよい。
また、互いに凹凸係合する係合部として、カバーの外面に係合突起を設け、ハウジングの内面に係合凹部を設けたが、係合突起と係合凹部を逆にして設けてもよいし、係合部のの位置や数、形状等も任意である。
また更に、カバー70の周壁部71に開口部74を設けたが、下壁部73に開口部74を設けてもよく、また、下壁部73のない下端開口のカバー70とする一方、ハウジング6の内面からモータケース34の外面までリブ等を突出させてカバー70の下端開口から空気が本体排気孔43へと流れるようにしてもよい。何れにしても、カバー70をモータケース34の少なくともモータ排気孔33を覆って本体排気孔43の近傍まで延びる形状として、モータ排気孔33から排出された空気が本体排気孔43の近傍までモータケース34の外面に沿って流れるようにすれば、モータ排気孔33から排出された空気でモータケース34の外面を効率良く冷却できる。
更に、モータ吸気孔が上下に設けられたモータ3を使用し、それに対応して本体吸気孔も上下に設けていたが、モータ吸気孔が一方のみに設けられたモータ3を使用してもよく、モータ排気孔33の位置や形状、個数も任意であり、それに合わせてカバー70の形状も変更可能である。
尚、サンダを例にして説明したが、工具2を回転ブラシとするなど種々の電動工具に適用可能であり、バッテリー付きの電動工具について説明したが、バッテリーのないタイプにも無論適用可能である。
本発明の一実施形態に電動工具を示す正面図。 同電動工具のカバー装着状態を示すハウジングの分割ラインにおける縦断面図。 同電動工具の平面図。 図2のP−P線断面図。 同電動工具に使用されるモータとカバーを示す正面図。 同モータとカバーを前側から見た側面図。 同カバーのみを断面とした図6のQ−Q線断面図。
符号の説明
1…本体部、2…工具、3…モータ、4…バッテリー、5…集塵器、6…ハウジング、
10…ベース部、10a…スカート部、11…モータ収納部、12…把持部、13…バッテリー装着部、14…貫通孔、23…スイッチ、25…滑り止め層、31…モータ軸、32…モータ端子、33…モータ排気孔、34…モータケース、41…上部本体吸気孔、42…下部本体吸気孔、43…本体排気孔、45,46,47…空気整流室、51…減速機構部、52…出力軸、53,54…本体部側の軸受け、55…工具側の軸受け、56…偏心軸、57…支柱、58…集塵ファン、60…ベースプレート、61…研磨パッド、70…カバー、71…周壁部、71a…両端部、72…上壁部、72a…境界部内面、73…下壁部、74…開口部、75…区画壁、76…係止片、77…縦リブ、78…係合突起(係合部)、79…突状ベース部、80…有底孔、81…係合凹部(係合部)、82…突状壁、83…支持用のリブ、84…空気層、85…規制用のリブ、90…外側通路、100,101…接合方向、200…連通路、S…分割ライン

Claims (4)

  1. モータケース内にファンを備えたモータが本体ハウジングに収納され、モータケースには、ファンの回転によってモータケース内に空気を流入させるためのモータ吸気孔とモータケース内から空気を排出させるためのモータ排気孔とが形成され、ハウジングには、モータ吸気孔と連通してハウジングの外部から空気を流入するための本体吸気孔と、モータ排気孔と連通してハウジングの外部に空気を排出するための本体排気孔とが形成されている電動工具において、
    ハウジングとモータケースとの間に、該モータケースの少なくともモータ排気孔を覆うと共に該モータ排気孔から排出された空気が本体排気孔まで流れるように本体排気孔の近傍まで延びるカバーを備え、
    該カバーの内面とモータケースの外面とが、モータ排気孔から排出された空気が本体排気孔から排出されるようにモータ排気孔と本体排気孔とを連通する連通路の壁面を構成していることを特徴とする電動工具。
  2. カバーとハウジングとの間に空気層が形成されている請求項記載の電動工具。
  3. カバーの外面とハウジングの内面には、互いに凹凸係合する係合部が形成されている請求項又は記載の電動工具。
  4. ハウジングが複数のハウジング構成部材の接合により形成され、前記係合部同士の係合方向がハウジング構成部材の接合方向となっている請求項記載の電動工具。
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