JP4131644B2 - 電動送風機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電気掃除機に真空吸引源として備えられる電動送風機に係り、特に、ファンを回転させる電動機部がブラシを含んでいる電動送風機に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動送風機のファンを回転させる電動機部には、交流電源で駆動される整流子電動機、又は直流電源で駆動されるブラシ付き直流電動機が使用されている。これらの電動機の整流子を含んだアーマチュアは、このアーマチュアが有する一対の軸受を介して電動機のフレームに回転自在に支持されている。フレームにはブラシ装置が取付けられている。ブラシ装置が含んでいるカーボンブラシは、ばねで整流子の外周面に押付けられている。ファンにより形成される気流に関して整流子及びブラシ装置は、フレームに支持されたステータより下流側に配置されている。
【0003】
カーボンブラシの先端部は、電動送風機の運転により回転する整流子との接触で摩耗する。この摩耗により生じたカーボンを主成分とするブラシ粉は、整流子より気流の下流側に配置されている軸受の支持部に向けて空気搬送される。
【0004】
ところで、ブラシ装置が取付けられるフレームは一般的に金属製である。このフレームに軸受を支持するために設けられた軸受支持部と整流子とは電気的に絶縁する必要がある。そのため、軸受支持部と、整流子とは、近接させることはできず、かなり大きく離されている。又、ブラシ装置が取付けられるフレームを合成樹脂製とした場合でも、軸受支持部は整流子より大径に作られていて、軸受支持部と整流子とは近接していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記のように従来は、整流子より気流の下流側位置の軸受と整流子との間がかなり大きく離れている。そのため、前記下流側位置の軸受に向けて空気搬送されるブラシ粉が、軸受に入り込み易い。この入り込みにより、軸受の寿命が損なわれる恐れがある。
【0006】
本発明は、耐久性に優れる電動送風機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、ファンで作られる気流に関して整流子より下流側に位置する第1フレームの第1軸受支持部に、アーマチュアの第1軸受及び整流子の第1軸受側端部を嵌入するとともに、第1軸受支持部の開口縁部を電気絶縁材製とし、この開口縁部を、前記第1軸受側端部に対してラジアル方向に近接又は軽微に接触させ、かつ、第1フレームの端壁部にこの端壁部を貫通して第1軸受支持部の外周面に連続する排気孔を設け、この排気孔の内面に対向して排気孔への気流の呼び込みをなす斜状面を前記開口縁部が有している。
【0008】
本発明で、ステータには、界磁を作るフィールドコイル又はフィールドマグネットをステータコアに取付けたものを使用できる。本発明で、第1、第2の軸受には、すべり軸受又はころがり軸受を使用できる。
【0009】
本発明で、アーマチュアを支持する部品として使用される第1、第2のフレームの内で、ステータを支持する第1フレームは、軸方向一端が開口されると共に軸方向他端が端板部により閉じられた筒状であってもよい。この場合、第2フレームは、筒状第1フレームの軸方向一端の開口に配置され、第1フレームに連結される。本発明で、第1、第2のフレームは、後述の実施形態で示すように軸受ブラケットとして機能するものでもよい。本発明で、第1フレームは、全体を電気絶縁材例えば合成樹脂で作ることができる他、第1軸受支持部の開口縁部を合成樹脂とし、それ以外の部分を金属製としてもよい。
【0010】
本発明で、整流子の第1軸受側端部とは、整流子が有する電気絶縁性のベースの外周部に装着された整流子片に対するブラシの接触部から外れた第1軸受側部分を指す。この第1軸受側端部は、前記接触部から外れた各整流子片の端部と、この整流子片端部から第1軸受に向けて突出するベースの端部とを含んでいる。
【0011】
本発明においては、ファンにより形成される気流を基準として、ブラシ装置のブラシと整流子との接触部より下流での、整流子の第1軸受側端部に対する第1軸受支持部の電気絶縁材製開口縁部の配置によって、気流によって搬送されるブラシ粉が第1軸受支持部の内側に入り込むことを抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図1から図4を参照して本発明の第1参考例を説明する。
【0013】
図1及び図2に示す電動送風機1は、電動機部2と、ファン部3とを具備している。電動送風機1は真空吸引式電気掃除機の真空吸引源として使用される。この電動送風機1は、直流電源例えば蓄電式のバッテリー29を電源として駆動される。
【0014】
電動機部2は2極の直流電動機をなしている。この電動機部2は、第1,第2のフレーム11,12、アーマチュア13、ステータ16、及び一対のブラシ装置17を備えている。
【0015】
第1,第2のフレーム11,12は、電気絶縁材例えば耐熱性の硬質合成樹脂の一体成形品である。両フレーム11,12はいずれもファン部3により形成される気流の下流側に設けられる。第2フレーム12はファン部3に寄せて配置され、第1フレーム11は第2フレーム12よりもファン部3から遠ざけて配置される。
【0016】
図1及び図2に示すように第2フレーム12は送風整流体を兼ねて形成されている。詳しくは、第2フレーム12は、円形状であり、その外周部に複数の空気入口121と複数のねじ通孔122を有している。各空気入口121は周方向に等間隔に設けられている。第2フレーム12の外周部には、フランジ123が外側に張出して設けられている。第2フレーム12の中央部には、この中央部で一端が閉じられた短い円筒状の第2軸受支持部124が設けられている。前記中央部には軸通孔125が設けられている。
【0017】
図1に示すように第2フレーム12の裏面には、整流用の複数のブレード126が設けられている。各ブレード126は夫々円弧状である。隣接したブレード126は、相互間に整流用風路127を形成している。各風路127の一端に空気入口121が形成されている。したがって、各空気入口121から第2フレーム12の内側に導入された空気は、風路127を通る間にディフューザ作用を受けて静圧化される。更に、空気は第2フレーム12の裏側から吹き出される。
【0018】
図1から図4に示すように第1フレーム11は、相対向する一対の側壁部111と、これら側壁部111を接続した端壁部112と、一対のブラシ装置取付け部113とを有している。各側壁部111はステータ支持部として機能する。両ブラシ装置取付け部113は側壁部111を個別に貫通するように設けられている。ねじ通孔122に対応して側壁部111の夫々には連結孔114が設けられている。各連結孔114内にはナット部材がインサートされていてもよい。
【0019】
端壁部112の中央部には第1軸受支持部115が形成されている。軸受支持部115は、短い円筒状をなして、端壁部112から第1フレーム11の外側に突出されている。この軸受支持部115の筒端壁115aには孔115bが開けられている。第1軸受支持部115は端壁部112の内面112aから第1フレーム11の内側に突出する開口縁部115cを有している。開口縁部115cは途切れることなくリング状に形成されている。
【0020】
端壁部112には1以上例えば4つの排気孔116が開けられている。各排気孔116は、排気部として機能するものであって、開口縁部115cのまわりに端壁部112を貫通して設けられている。各排気孔116は、例えば第1軸受支持部115の外周面に連続する等、できるだけ開口縁部115cに近く設けるとよい。
【0021】
図4(A)に示すように第1参考例の第1フレーム11は、第1軸受支持部115の中心Oを中心とする点対称に形成されている。そのため、第1フレーム11を図4(A)において上下に180°反転しても使用できる。アーマチュア13の回転方向が図4(A)において矢印a方向であるとすると、ブラシ装置取付け部113を境に回転方向下流側に寄っている一対の排気孔116を残し、他の一対の排気孔116は省略してもよい。この場合、排出性能を高めるために、図4(A)中2点鎖線に示すように残された一対の排気孔116は長く形成するとよく、更に、残された一対の排気孔116をブラシ装置取付け部113に寄せて設けるとよい。
【0022】
図2に示すように両フレーム11,12はステータ16を支持している。詳しくは、フレーム11,12は、ステータ16をその厚み方向両側から挟んで配置され、ステータ16に連結されている。この連結は、4本のねじ21(図2に代表して1本のみ示す。)を用いて行なわれている。
【0023】
各ねじ21は、一方のフレーム例えば第2フレーム12から挿入され、他方のフレーム例えば第1フレーム11の連結孔114にねじ込まれている。各ねじ21の中間部はステータ16の四隅に開けられたねじ通孔22(図2及び図3参照)を通っている。
【0024】
図2に示すようにアーマチュア13は、回転軸13a、アーマチュアコア13b、コイル13c、第1,第2の軸受14,15、及び整流子18を備えている。
【0025】
回転軸13aは積層鋼鈑製のアーマチュアコア13bの中心部を貫通している。アーマチュアコア13bにはコイル13cが巻き付けられている。図2及び図3中符号13dで示した電気絶縁部材は、コイル13cを回転軸13a及びアーマチュアコア13bから絶縁している。
【0026】
軸受14,15は転がり型の軸受である。これらの軸受14,15はアーマチュアコア13b及びコイル13cを間に設けて回転軸13aに夫々取付けられている。回転軸13aの一端部は第2軸受15を貫通している。
【0027】
整流子18はアーマチュアコア13bと第1軸受14との間に位置して回転軸13aに取付けられている。図2及び図3に示すように整流子18は、耐熱性合成樹脂製の円筒状ベース18aと、このベース18aの外周部に取付けられた多数の金属製整流子片18bとを有している。各整流子片18bはベース18aの軸方向に延びているとともに、ベース18aの周方向に沿って所定間隔ごとに設けられている。整流子18は、そのベース18aの内周面は接着剤によって回転軸13aに固定されている。各整流子片18bの夫々にはアーマチュアコイル13cの端末部が接続されている。
【0028】
アーマチュア13の軸受14,15は軸受支持部115,124に個別に嵌め込まれている。それにより、ステータ16の内側に配置されたアーマチュア13は、両フレーム11,12にわたって回転自在に支持されている。第2軸受15を通っている回転軸13aの端部は、第2フレーム12の軸通孔125に通されている。
【0029】
整流子18の第1軸受側端部18cは、第1軸受支持部115に入り込んでいる。この第1参考例の第1軸受側端部18cは、ベース18aの第1軸受14と対向した端部である。
【0030】
軸受支持部115に入り込んだ第1軸受側端部18cの外径d1は、第1軸受支持部115の内径d2より僅かに小さい。そのため、前記入り込みに伴い開口縁部115cは第1軸受側端部18cに対してラジアル方向に近接する。ここに近接するとは、第1軸受支持部115の開口縁部115cと整流子18の第1軸受側端部18cとの間のギャップg1にブラシ粉が通過することが困難となるように、ギャップg1を例えば0.5mm〜0.2mm、好ましくは0.3mm〜0.2mmとすることを指す。例えば第1軸受支持部115の内径d2を14.00mm、この軸受支持部115に入り込んだ第1軸受側端部18cの外径d1を13.00mmに夫々設定して、開口縁部115cと第1軸受側端部18cとの間に0.25mmのギャップg1を設けている。
【0031】
図3中符号Zで第1軸受側端部18cに対する開口縁部115cのカバー寸法を示す。開口縁部115cの先端面115eと各整流子片18bの第1軸受14側の端とは、相互間にギャップg1より狭いギャップg2を設けて至近距離に配置されている。
【0032】
図2に示すようにステータ16は、ステータコア25と、複数例えば2個の界磁マグネット26,27とからなる。ステータコア25は、積層鋼鈑からなり、ヨークとして機能する。ステータコア25の外形形状は実質的に平面視四角形状である。このコア25の中央部には、アーマチュア13が通るアーマチュア通孔が開けられている。
【0033】
界磁マグネット26,27は界磁を作る。界磁マグネット26,27、アーマチュア13のアーマチュアコア13bと対向する。一対の界磁マグネット26,27は、好適な例として希土類の磁性粒子磁性粒子が混入された合成樹脂(いわゆるプラスチック磁石)を円弧状に射出成形してなる。界磁マグネット26,27は、前記射出成形により、ステータコア25の内周面を覆って取付けられている。界磁マグネット26,27は、前記射出成形後に図示しない着磁設備を用いて着磁される。この着磁は、ステータコア25の中心を起点とする放射方向、したがって界磁マグネット26,27の厚み方向になされている。
【0034】
一対のブラシ装置17は、図2に示すように第1フレーム11にブラシ装置取付け部113を通って取付けられている。これらのブラシ装置17は、カーボンを主成分とするブラシ17aを有している。ブラシ17aは、コイルばね17bで押されて、整流子18の外周面に押付け保持される。整流子18に接するブラシ17aの先端部と前記開口縁部115cとは非接触である。各ブラシ装置17は端子17cを有している。端子17cはバッテリー29に電気的に接続される。
【0035】
図2に示すようにファン部3は、遠心型ファン31及びこれを覆うファンカバー32を備えている。ファン31及びファンカバー32は金属製である。
【0036】
第2軸受15及び軸通孔125を貫通した回転軸13aの軸端部に、ファン31が連結されている。この連結は、前記軸端部にナット33を螺合して締付けることで行なわれている。ファンカバー32は、円筒形の周壁部32aを有している。この周壁部32aは第2フレーム12の外周面に嵌合されている。周壁部32aはフランジ123に当たっている。それにより、ファンカバー32は、嵌め込み深さを規制されて第2フレーム12に取付けられている。このファンカバー32はファン31の吸込み口に入り込む開口32bを有している。
【0037】
図2中符号41,42は第1,第2のサポートゴムを示している。第1サポートゴム41は、第1フレーム11に裏側から嵌合される。このゴム41には、各排気孔116に個別に連通する複数の通気路41a(一つのみ図示)が設けられている。第2サポートゴム42はファンカバー32の外周に嵌合される。このゴム42はファンカバー32の開口32bに連通する開口42bを有している。電動送風機1は、第1,第2のサポートゴム41,42を、図示しない掃除機本体内の支持リブ等の送風機支持部に支持させることにより、掃除機本体に防振的に内蔵される。この内蔵状態でも通気路41aは塞がれることがない。
【0038】
図示しないスイッチを閉じてバッテリー29の電力が電動機部2に供給されることにより、電動送風機1は運転される。この運転によりアーマチュア13とともに回転するファン31から吐き出された空気は、送風整流体を兼ねる第2フレーム12の裏側に排出される。この排出された気流の殆どは、ステータ16を空冷しつつ、このステータ16の外周面に沿って流れる。ステータ空冷後の気流の一部は、第1フレーム11の側壁部111間のスペースS(図4参照)を通って、このフレーム11の内側を流通して、整流子18及びブラシ装置17を冷却する。整流子18空冷後の気流の一部は、第1フレーム11の排気孔116を通って流出する。排気孔116を流通した空気は、第1サポートゴム41の通気路41aに導かれるので、排気孔116への空気の流通は継続する。
【0039】
電動送風機1の運転に伴いブラシ17aは、回転する整流子18との接触で摩耗する。この摩耗により生じるブラシ粉は、整流子18のまわりを流れる既述の気流で、整流子18の下流側に位置する第1フレーム11の端壁部112に向けて搬送される。
【0040】
ところで、整流子18の第1軸受側端部18cは、気流の流れ方向を基準としてブラシ17aと整流子片18bとの接触部より下流側に配置されている。この第1軸受側端部18cは第1軸受支持部115の開口縁部115cに入り込んでいて、この第1軸受側端部18cの外周面と開口縁部115cの内周面とは微小ギャップg1を介して近接している。この近接は、開口縁部115cを含めて第1フレーム11が電気絶縁性を有することで実現されたものである。
【0041】
この構成により、気流によって搬送されるブラシ粉が第1軸受支持部115の内側に入り込むことを抑制する。しかも、第1参考例では、開口縁部115cと各整流子片18bの端とは、ギャップg1より狭いギャップg2を設けて配置されている。この構成でも、第1軸受支持部115内へのブラシ粉の入り込みを抑制できる。
【0042】
したがって、第1軸受支持部115内に挿入されている第1軸受14にブラシ粉が入り込まないようにできるので、第1軸受14の寿命低下が抑制される。そのため、電動送風機1の耐久性を優れたものとできる。
【0043】
そして、第1軸受支持部115のリング状をなす開口縁部115cは第1軸受側端部18cに向けて突出している。この突出した開口縁部115cは、端壁部112の内面112aに吹き付けられたブラシ粉の第1軸受支持部115内への移動を妨げる遮壁として機能する。そのため、第1軸受14へのブラシ粉の入り込みを抑制できる。
【0044】
更に、第1フレーム11は、開口縁部115cのまわりに排気孔116を有している。この構成で、既述のように排気孔116を通り抜ける気流に乗せて、ブラシ粉を速やかに第1フレーム11の外に排出する。そのため、第1軸受14へのブラシ粉の入り込みを抑制できる。
【0045】
図5は本発明の第2参考例、図6は本発明の第1実施形態、図7は本発明の第2実施形態、図8、図9の夫々は本発明の第3、4の参考例を示している。これらの参考例及び実施形態は基本的には第1参考例と同じ構成である。そのため、以下の説明において、第1参考例と同じ構成は、第1参考例と同じ符号を付して、その説明を省略し、以下、第1参考例と異なる構成を説明する。
【0046】
図5に示した第2参考例では、第1軸受支持部115の開口縁部115cの外周面115dが斜状面で形成されている。この外周面115dは円錐面をなす。ここに、斜状面とは、斜面だけではなく、湾曲面も含む。斜状面からなる外周面115dを有することにより、開口縁部115cは整流子18に向けて先細となっている。以上の説明以外は、図5に示されない構成を含めて第1参考例の電動送風機1と同じである。
【0047】
この第2参考例でも、第1参考例と同じ作用を得て、本発明の課題を解決できるので、ここでは作用の説明を省略するが、以下の点で優れている。
【0048】
開口縁部115cの外周面115dは、この開口縁部115cを先細とする斜状面となっている。そのため、開口縁部115cの先端によって、整流子18のまわりを流れる気流の乱れを抑制できる。しかも、ブラシ粉を含んだ気流を、端壁部112の各排気孔116に向けて外周面115dで案内できる。
【0049】
したがって、ブラシ粉を含んだ気流を、各排気孔116を通して第1フレーム11外に速やかに排出できるので、第1軸受14へのブラシ粉の入り込みを抑制できる。
【0050】
図6に示した本発明の第1実施形態では、第1軸受支持部115の先端面115eと、端壁部112の内面112aとが面一に連続しており、第1軸受支持部115の開口縁部115cは内面112aから整流子18方向に突出していない。端壁部112には複数の案内面112b(一つのみ図示)が各排気孔116に対応して設けられている。これらの案内面112bは排気孔116への気流の呼び込みをなすために、斜状に形成されている。以上の説明以外は、図6に示されない構成を含めて第1参考例の電動送風機1と同じである。
【0051】
この第1実施形態でも、第1参考例と同じ作用を得て、本発明の課題を解決できるので、ここでは作用の説明を省略する。なお、第1実施形態では、案内面112bに代えて、開口縁部115cの外周面を形成する斜状面を端壁部112に設けて実施することもできる。
【0052】
図7に示した本発明の第2実施形態では、第1軸受支持部115の開口縁部115cの長さと内径d2が、第1軸受側端部18cに含まれるベース18aの端部及び整流子片18bの端部に対してラジアル方向に近接するように形成されている。更に、開口縁部115cの外周面115dが斜状面で形成されている。この外周面115dは円錐面をなす。ここに、斜状面とは、斜面だけではなく、湾曲面も含む。斜状面からなる外周面115dを有することにより、開口縁部115cは先細となっている。外周面115dの一部は排気孔116の孔内面をなして延びている。以上の説明以外は、図7に示されない構成を含めて第1参考例の電動送風機1と同じである。
【0053】
この第2実施形態でも、第1参考例と同じ作用を得て、本発明の課題を解決できるので、ここでは作用の説明を省略する。しかし、第2参考例と同様に、以下の点で優れている。開口縁部115cの外周面115dが斜状面であるため、開口縁部115cの先端で、整流子18のまわりを流れる気流が乱されることが抑制されるとともに、ブラシ粉を含んだ気流が、各排気孔116に向けて外周面115dで速やかに案内されて、第1フレーム11外に排出されるので、第1軸受14へのブラシ粉の入り込みを抑制できる。
【0054】
図8に示した第3参考例では、第1軸受支持部115の開口縁部115cが、縁ベース115c1と接触縁115c2とで形成されている。縁ベース115c1は、端壁部112と一体で内面112aから整流子18方向に突出している部分である。
【0055】
この縁ベース115c1は、第1軸受側端部18cに含まれるベース18aの端部との間に僅かなギャップg1を設けて、このベース18aの端部に対してラジアル方向に近接している。
【0056】
電気絶縁材、例えば弾性変形が可能な合成樹脂製の接触縁115c2は、環状で先端側ほど細くなったひれ状である。この接触縁115c2は、縁ベース115c1に2色成形により設けられ、若しくは接着剤を用いて縁ベース115c1に接続されている。接触縁115c2の先端は、第1軸受側端部18cに含まれる整流子片18bの端部外周面に対してラジアル方向に軽微に接触している。この場合、接触縁115c2の先端を整流子片18bの端部外周面に予め接触するように嵌めて置いて、電動送風機1を駆動して接触縁115c2の先端を各整流子片18bで削り取ることによって、アーマチュア13の回転を妨げないように軽微に接触させることができる。したがって、ラジアル方向に軽微に接触するとは、第1軸受支持部115の開口縁部115cと整流子18の第1軸受側端部18cとの間のギャップを消失させて、これらをアーマチュア13の回転を妨げないように接触させた態様を指す。以上の説明以外は、図8に示されない構成を含めて第1参考例の電動送風機1と同じである。
【0057】
この第3参考例でも、第1参考例と同じ作用を得て、本発明の課題を解決できるので、ここでは作用の説明を省略する。なお、第3参考例では、開口縁部115c以外の第1フレーム部分を金属製として実施することもできる。この場合、縁ベース115c1及び接触縁115c2は合成樹脂で一体成形、又は2色成形すればよい。
【0058】
図9に示した第4参考例では、第1軸受支持部115の少なくとも開口縁部115cの外径d3が、整流子18の第1軸受側端部18cに含まれるベース18aの外径d4より小さく形成されている。そのため、第1軸受側端部18cは開口縁部115cに入り込んではいない。開口縁部115cの先端面115eは、第1軸受側端部18cに含まれるベース18aの第1軸受14との対向する端面18dに近接している。これら両面115e、18d間には、ブラシ粉の通過が困難となるように0.5mm〜0.1mm、好ましくは0.3mm〜0.2mm、更に好ましくは0.25mmのスラスト方向のギャップg1が設けられている。
【0059】
第1軸受支持部115のベース18aには、開口縁部115cを囲む環状のラップ部18eが一体に設けられている。ラップ部18eは開口縁部115cの外周面に対してラジアル方向に近接している。そのため、開口縁部115cが前記両面115e、18dで規定される第1軸受側端部18cの凹みに入り込んでいる。このラップ部18eと開口縁部115cとの間のラジアル方向のギャップg3の大きさは、前記両面115e、18d間のギャップg1と同様にするとよい。
【0060】
第1フレーム11の端壁部112に開けられた各排気孔116(一つのみ図示)は、整流子片18bの端部及びラップ部18eと対向するように設けられている。それにより、整流子片18bとブラシ17aとの接触部間近の各排気孔116に、ブラシ粉を含んだ気流が容易に流通できるようになっている。以上の説明以外は、図9に示されない構成を含めて第1参考例の電動送風機1と同じである。
【0061】
この第4参考例でも、第1参考例と同様な作用を得て、本発明の課題を解決できる。すなわち、整流子18の第1軸受側端部18cは、気流の流れ方向を基準としてブラシ17aと整流子片18bとの接触部より下流側に配置されている。この第1軸受側端部18cより小径な第1軸受支持部115の開口縁部115cの先端面115eは、第1軸受側端部18cの端面18dに対してスラスト方向に微小ギャップg1を介して近接している。この近接は、開口縁部115cを含めて第1フレーム11が電気絶縁性を有することで実現されたものである。
【0062】
この構成により、気流によって搬送されるブラシ粉が第1軸受支持部115の内側に入り込むことを抑制するので、第1軸受支持部115内に嵌め入れられている第1軸受14にブラシ粉が入り込まないようにできる。そのため、第1軸受14の寿命低下が抑制されるに伴い、電動送風機1の耐久性を優れたものとできる。
【0063】
しかも、リング状をなして突出した開口縁部115cが、端壁部112の内面112aに吹き付けられたブラシ粉の第1軸受支持部115内への移動を妨げる遮壁として機能する。その上、第4参考例では、第1軸受側端部18cが有するラップ部18eは、開口縁部115cを囲んでラジアル方向に近接している。この構成でも、ラップ部18eが遮壁として機能する。更に、第1軸受支持部115の内側へ至るギャップ経路を屈曲させる。したがって、第1軸受支持部115内へのブラシ粉の入り込みが抑制されるに伴い、第1軸受14へのブラシ粉の入り込みを抑制できる。
【0064】
この第4参考例において、整流子18の回転を妨げないようにスラスト方向のギャップg1を消失させて開口縁部115cの先端面15eを第1軸受側端部18cの端面18dに、軽微に接触させてもよい。この場合、開口縁部115cの少なくとも先端部を先細にして、この先端を端面18dに軽微に接触させるとよい。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、整流子の第1軸受側端部に対する第1軸受支持部の開口縁部の配置で、気流によって搬送されるブラシ粉が第1軸受支持部の内側に入り込むことを抑制しているので、第1軸受支持部内の軸受の寿命低下が抑制されて、耐久性に優れる電動送風機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1参考例に係る電動送風機を示す背面図。
【図2】 図1のF2−F2線に沿って示す電動送風機の断面図。
【図3】 図1の電動送風機の一部を示す断面図。
【図4】 (A)は図1の電動送風機が備える第1フレームを示す正面図。
(B)は図1(A)中F4B−F4B線に沿って示す第1フレームの断面図。
【図5】 本発明の第2参考例に係る電動送風機の一部を示す断面図。
【図6】 本発明の第1実施形態に係る電動送風機の一部を示す断面図。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る電動送風機の一部を示す断面図。
【図8】 (A)は本発明の第3参考例に係る電動送風機の一部を示す断面図。
(B)は図8(A)中F8B部を拡大して示す断面図。
【図9】 (A)は本発明の第4参考例に係る電動送風機の一部を示す断面図。
(B)は図9(A)中F9B部を拡大して示す断面図。
【符号の説明】
1…電動送風機
2…電動機部
3…ファン部
11…第1フレーム
111…側壁部(ステータ支持部)
112…端壁部
112b…案内面
115…第1軸受支持部
115c…開口縁部
115d…開口縁部の外周面
115c1…開口縁部の縁ベース
115c2…開口縁部の接触縁
115e…開口縁部の先端面
116…排気孔
12…第2フレーム
124…第2軸受支持部
13…アーマチュア
13a…回転軸
13b…アーマチュアコア
13c…コイル
14…第1軸受
15…第2軸受
16…ステータ
17…ブラシ装置
17a…ブラシ
18…整流子
18a…ベース
18b…整流子片
18c…第1軸受側端部
18d…第1軸受側端部の端面
18e…ラップ部
31…ファン
g1,g2,g3…ギャップ
Claims (2)
- 電動機部と、ファンを含んで前記電動機部に取付けられたファン部とを備える電動送風機であって、
前記電動機部が、
ステータと、
前記ファンが連結される回転軸、この回転軸に固定されたアーマチュアコア、このコアに取付けられたアーマチュアコイル、このコイルと接続して前記回転軸に固定された整流子、前記回転軸に取付けられた第1軸受、この第1軸受よりも前記ファン側に配置して前記回転軸に取付けられた第2軸受を含んで、前記ステータの内側に通されたアーマチュアと、
前記整流子の第1軸受側端部とともに前記第1軸受が入り込み、かつ、前記第1軸受側端部に対してラジアル方向に近接又は軽微に接触する開口縁部を有した第1軸受支持部が設けられた端壁部、及び前記ステータを支持するステータ支持部を含み、少なくとも前記開口縁部が電気絶縁材からなるとともに、前記端壁部にこの端壁部を貫通して前記第1軸受支持部の外周面に連続する排気孔が設けられていて、前記開口縁部が前記排気孔の内面に対向して前記排気孔への気流の呼び込みをなす斜状面を有している第1フレームと、
前記第2軸受を支持するとともに前記回転軸が貫通する第2軸受支持部を含んで前記第1フレームに連結された第2フレームと、
前記整流子に押付けられるブラシを含んで前記第1フレームに取付けられたブラシ装置とを具備することを特徴とする電動送風機。 - 前記開口縁部は、リング状で、前記第1軸受側端部に向けて突出されていることを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
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