JP7254277B2 - 化粧品及び液体化粧料用のパッド並びに液体化粧料含浸体 - Google Patents

化粧品及び液体化粧料用のパッド並びに液体化粧料含浸体 Download PDF

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Description

本発明は、液体ファンデーション等の液体化粧料が収容された化粧品と、液体化粧料が含浸されるパッドと、パッドに液体化粧料が含浸された液体化粧料含浸体に関する。
図11に従来の化粧品の一例を示している。液体のファンデーションは、パッド200に含浸されている。パッド200は、軟質のスポンジからなる。パッド200は、容器201に収容される。容器201は、開口部202を有している。この開口部202からパッド200の上面が露出する。パッド200の上面に図示しないパフを押し当てることにより、パッド200からファンデーションを取り出す。しかしながら、パッド200にパフを押し当てる際、パフにファンデーションが多量に移行しやすい。
これに対して下記特許文献1では、容器のフレームにスクリーンネットを固定することにより、スクリーンネットをパッドの上面に接近配置させる構成が提案されている。そして、この構成によって、パッドから取り出されるファンデーションの量が調節される旨説明されている。
図12(a)に、フレーム100にスクリーンネット101が固定された構造を模式的に示している。図12(b)のように、図示しないパフでスクリーンネット101を下方に押すと、スクリーンネット101が下方に変形すると共にパッド102が変形する。ファンデーションは、パッド102からスクリーンネット101を介してパフに移行する。しかしながら、ファンデーションがパッド102の周縁部に逃げやすく、パッド102の周縁部にファンデーションが残りやすい。また、フレーム100にスクリーンネット101が固定されているため、スクリーンネット101が伸びることには限界がある。そのため、図12(c)のように、パッド102の周縁部を押すことが難しく、パッド102の周縁部に残ったファンデーションをパフで取り出すことが難しい。
特表2015-513987号公報
本発明は、液体化粧料の取り出し量を容易に調節することができると共に液体化粧料の取り残しを少なくすることができる、化粧品と液体化粧料用のパッドと液体化粧料含浸体とを提供することを課題とする。
本発明に係る化粧品は、パッドと外装体とを備えている。パッドには液体化粧料が含浸されている。パッドは、外装体に収容されている。外装体は、パッドの上面を露出させるための開口部を有している。パッドは、パッド本体とメッシュカバーとを備えている。パッド本体は、クッション性を有する繊維体からなる。メッシュカバーは、メッシュシートからなる。メッシュカバーは、パッド本体を包んでいる。メッシュカバーは、パッド本体の少なくとも上面全体を覆っている。パッド本体の上面における繊維の端部がメッシュカバーに絡んでいる。メッシュカバーは、パッド本体の上面に係止されている。
この構成によれば、パッド本体は、クッション性を有する繊維体からなる。クッション性を有する繊維体は、スポンジに比して、内部に液体化粧料が残りにくい。液体化粧料は、メッシュカバーを介してパフ等に移行する。そのため、パッド本体から液体化粧料が過度に取り出されることを抑制することができる。更に、パッド本体がメッシュカバーによって包まれているので、メッシュカバーがパッド本体の変形に追従する。パッド本体とメッシュカバーが一体となって変形するので、液体化粧料の取り残しを減らすことができる。また、パッド本体の上面における繊維の端部がメッシュカバーに絡んでいて、メッシュカバーがパッド本体の上面に係止されている。そのため、パッド本体の上面からメッシュカバーが浮き上がりにくく、パッド本体の上面の動きにメッシュカバーが追従する。つまり、パッド本体の上面からメッシュカバーが離間せず、パッド本体の上面とメッシュカバーが一体となって変形したり復元したりする。そのため、液体化粧料をムラなくパフに付着させることができ、液体化粧料の取り残しも少なくなる。また、パッド本体の上面とメッシュカバーが密着しているので、パッドの上面の美感が優れている。
好ましくは、メッシュカバーは、パッド本体の上面全体と側面全体と下面の少なくとも周縁部を覆っている。この構成によれば、メッシュカバーの取れ量調節機能が効果的に作用する。また、液体化粧料の取り残しがより一層少なくなる。
また、本発明に係る液体化粧料用のパッドは、液体化粧料が含浸されるパッドである。パッドは、パッド本体とメッシュカバーとを備えている。パッド本体は、クッション性を有する繊維体からなる。メッシュカバーは、メッシュシートからなる。メッシュカバーは、パッド本体を包んでいる。メッシュカバーは、パッド本体の少なくとも上面全体を覆っている。パッド本体の上面における繊維の端部がメッシュカバーに絡んでいる。メッシュカバーは、パッド本体の上面に係止されている。
また、本発明に係る液体化粧料含浸体は、上記パッドに液体化粧料が含浸されたものである。
以上のように、液体化粧料の取り出し量を容易に調節することができ、液体化粧料の取り残しを少なくすることができる。
本発明の一実施形態における化粧品を示す斜視図。 (a)は同化粧品のパッドを示す斜視図、(b)は同パッドのパッド本体を示す斜視図。 (a)及び(b)は、同パッドのパッド本体の製造工程を示す概略図。 (a)及び(b)は、同パッドのパッド本体の製造工程を示す概略図。 (a)及び(b)は、同パッドのパッド本体の製造工程を示す概略図。 (a)~(c)は、同パッドの代表例を示す断面図。 (a)及び(b)は、同パッドの製造工程の一例を示す断面図。 同パッドの上面近傍を示す概略図。 同パッドの上面近傍を示す概略図。 同化粧品の使用状態を示す概略断面図。 従来の化粧品を示す斜視図。 従来の化粧品の使用状態を示す概略断面図。
以下、本発明の一実施形態に係る化粧品とそれに使用されるパッド及び含浸体について図1~図10を参酌しつつ説明する。化粧品は、液体化粧料が含浸されたパッドと、パッドを収容すると共にパッドの上面を露出させるための開口部を有する外装体とを備えている。外装体は、開口部を有する外装体本体と、外装体本体の開口部を閉じる開閉自在な蓋体とを備えている。以下、具体例を挙げて説明する。
図1に示すように、化粧品1は、パッド2と、外装体としての容器とを備えている。パッド2は、容器に収容されている。本実施形態における容器は、円形状である。容器は、外容器3と内容器4とを備えている。容器は、二重構造である。
内容器4は、外容器3に着脱自在に装着される。内容器4は、内容器本体10と内蓋11と抜け止めリング12を備えている。内容器本体10は、パッド2を収容する。内容器本体10は、上方に開口した開口部13を有している。開口部13は、円形である。開口部13からパッド2の上面が露出する。内蓋11は、内容器本体10にヒンジ連結されている。内蓋11は、内容器本体10の開口部13を開閉自在に閉じる。内蓋11は、内容器本体10の開口部13を閉塞して内容器本体10の収容部を気密状態とする。内蓋11の上面には、図示しないパフを収容するための図示しないパフ収容凹部が形成されている。パフは、パッド2から液体化粧料を吸着して取り出し、その液体化粧料を顔等の皮膚に付着させるための塗布具である。パフは、円盤状である。パフ収容凹部は、パフの形状に対応している。パフ収容凹部は、平面視円形状である。抜け止めリング12は、内容器本体10の開口縁部に装着されている。抜け止めリング12は、内容器本体10の開口部13からパッド2が抜け出すことを防止する。抜け止めリング12は、開口部13の中心側に向けて突出した鍔状であり、環状である。
外容器3は、外容器本体20と外蓋21とを備えている。外容器本体20は、内容器4を収容する。外容器本体20は、上方に開口する開口部22を有している。外蓋21は、外容器本体20の開口部22を開閉自在に閉じる。外蓋21は、外容器本体20にヒンジ連結されている。外蓋21の内面には、鏡23が設けられている。
<液体化粧料>
液体化粧料は、例えば、液体のファンデーションやチーク、美容液、乳液等である。
<パッド2>
パッド2は、液体化粧料を保持する。パッド2に液体化粧料が含浸される。パッド2は、軟質である。パッド2は、容易に変形できる。パッド2の形状は、内容器本体10の収容部の形状に対応している。図2(a)のように、本実施形態において、パッド2は、平面視円形状である。但し、パッド2は、平面視矩形状等であってもよい。本実施形態において、パッド2は、中心線の方向の寸法(厚さ)が直径よりも小さい円柱状である。パッド2の直径は、例えば3~15cm程度である。パッド2の厚さは、例えば0.5~5cm程度である。パッド2は、液体化粧料を保持するためのパッド本体30と、液体化粧料の取り出し量を調節するためのメッシュカバー31を備えている。
<パッド本体30>
パッド本体30は、パッド2の主要部である。パッド本体30に液体化粧料が含浸される。図2(b)のように、本実施形態において、パッド本体30は、平面視円形状である。パッド本体30は、厚さが直径よりも小さい円柱状である。但し、パッド本体30は、平面視矩形状等であってもよい。パッド本体30は、上面30aと側面30bと下面30cを有している。パッド本体30の上面30a及び下面30cは、平坦な円形状である。パッド本体30の側面30bは、周面である。パッド本体30の直径は、例えば3~15cm程度である。パッド本体30の厚さは、例えば0.5~5cm程度である。
パッド本体30は、繊維体からなる。繊維体は、クッション性を有している。繊維体は、繊維がジャングルジムのように立体的に交差した構造である。繊維体は、三次元立体構造である。繊維同士が交差している交差部は、繊維同士が接触している接触部である。接触部において、繊維同士は融着している。繊維体の密度は、例えば、6~50kg/m程度であり、好ましくは6~30kg/m程度である。繊維体のアスカーF硬度は、30~60程度であることが好ましい。尚、アスカーF硬度は、高分子計器(株)製のアスカーゴム硬度計F型を用い、25℃の温度で測定したときの値である。尚、パッド本体30は、単層でもよいし、多層でもよい。パッド本体30が多層である場合には、上面30aを構成している層の密度が他の層の密度よりも大きいことが好ましい。
繊維体を構成する繊維は、種々であってよいが、複合繊維を含有することが好ましい。複合繊維は、互いに溶融温度の異なる二種類の樹脂を含有している。二種類の樹脂のうち溶融温度の低い方の樹脂が溶融することにより、繊維同士が接触部において互いに融着している。溶融温度の高い方の樹脂を、高温溶融樹脂と称し、溶融温度の低い方の樹脂を、低温溶融樹脂と称する。
複合繊維は、例えば、芯鞘型複合繊維、サイド・バイ・サイド型複合繊維、海島型複合繊維等である。繊維同士の接触部を効率良く一体化させる観点から、芯鞘型複合繊維が好ましい。加熱によって繊維に捲縮を発生させる場合には、サイド・バイ・サイド型複合繊維が好ましい。
芯鞘型複合繊維は、中心成分である芯成分と、芯成分を被覆する鞘成分とを備えている。芯成分には、高温溶融樹脂が用いられる。鞘成分には、低温溶融樹脂が用いられる。繊維同士の接触部において、複合繊維同士が、低温溶融樹脂によって強固に一体化される。芯成分と鞘成分の容量比(芯成分:鞘成分)は、30:70~70:30であることが好ましい。
低温溶融樹脂には、例えば、ポリエステル、熱可塑性エラストマーなどが挙げられる。具体的には、ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレートなどが挙げられる。また、熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート系エラストマーなどのポリエステル系エラストマー、ポリエステルをハードセグメントとし、ポリ(アルキレンオキシド)グリコールをソフトセグメントとするポリエーテル-エステルブロックコポリマーなどが挙げられる。
高温溶融樹脂には、例えば、熱可塑性ポリエステルなどが挙げられる。熱可塑性ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリヘキサメチレンテレフタレート、ポリテトラメチレンテレフタレートなどが挙げられる。
複合繊維の繊度は、0.5~15デニールであることが好ましく、1~10デニールであることがより好ましい。繊度がこの範囲であると、パッド本体30に取り込まれた液体化粧料を効率良く外部に取り出すことができる。また、機械的強度に優れたパッド本体30が得られる。尚、繊維の繊度は、繊維長さ9000mあたりの繊維(フィラメント)の質量(g)である。
複合繊維の繊維長は、20~150mm程度であることが好ましい。繊維長がこの範囲であると、パッド本体30に取り込まれた液体化粧料を効率良く外部に取り出すことができ、また、機械的強度に優れたパッド本体30が得られる。複合繊維には、必要により、例えば、防菌加工、抗菌加工などの加工が施されていてもよい。
繊維体は、構成繊維として複合繊維を含有するものである。繊維体は、複合繊維のみで構成されていてもよいが、複合繊維と複合繊維以外のその他の繊維で構成されていてもよい。その他の繊維としては、例えば、綿、麻、絹などの天然繊維、レーヨンなどの再生繊維、合成繊維などが挙げられるが、特には、合成繊維が好ましい。複合繊維と合成繊維は、互いの接触部において融着していることが好ましい。
合成繊維としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート繊維、ポリブチレンテレフタレート繊維、ポリトリメチレンテレフタレート繊維などのポリエステル繊維、ポリ塩化ビニル系繊維、ポリ塩化ビニリデン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ナイロン6などに代表されるポリアミド繊維、ポリイミド繊維、ポリアミドイミド繊維、酢酸セルロース繊維などが挙げられるが、本発明は、かかる例示のみに限定されるものではない。これらの繊維は、それぞれ単独で用いてもよく、二種類以上を併用してもよい。これらの合成繊維のなかでは、ポリエステル繊維およびポリアミド繊維が好ましく、ポリエステル繊維がより好ましい。合成繊維には、必要により、例えば、防菌加工、抗菌加工などの加工が施されていてもよい。
合成繊維の溶融温度は、複合繊維のへたり、弾性力の低下を防止する観点から、複合繊維の低温溶融樹脂の溶融温度よりも20℃以上高いことが好ましく、30℃以上高いことがより好ましい。合成繊維の溶融温度は、複合繊維のへたりを防止し、複合繊維と合成繊維との接触部で複合繊維と合成繊維とを効率良く熱融着させる観点から、150~270℃であることが好ましく、160~270℃であることがより好ましい。合成繊維の繊度は、複合繊維と同様に、0.5~15デニールであることが好ましく、1~10デニールであることがより好ましい。合成繊維の繊維長は、複合繊維と同様に、20~150mm程度であることが好ましい。
複合繊維とその他の繊維として合成繊維とが併用されていることが好ましい。複合繊維と合成繊維としてポリエステル繊維またはポリアミド繊維とが併用されていることがより好ましい。複合繊維とポリエステル繊維とが併用されていることがさらに好ましい。複合繊維と合成繊維との質量比(複合繊維:合成繊維)は、10:90~100:0であることが好ましく、30:70~80:20であることがより好ましい。
<パッド本体30の製法>
次に、パッド本体30の一つの製法を例示する。但し、以下に説明する製法は例示であって、これ以外の製法でもよい。尚、繊維体の構成繊維は、複合繊維と合成繊維とが併用されたものである。但し、複合繊維のみであってもよいし、複合繊維と合成繊維以外の他の繊維とが併用されたものであってもよい。
図3~図5に、製法の一例を模式図で示している。まず、複合繊維と合成繊維をそれぞれ解繊する。複合繊維と合成繊維を、それぞれ所定の比率となるように秤量する。複合繊維と合成繊維を、均一な組成となるように混繊する。複合繊維と合成繊維を混合する際、複合繊維と合成繊維を繊維の長さ方向に沿って並べる。複合繊維と合成繊維により、所定厚さの繊維シート40を形成する。
そして、図3(a)のように多数の繊維シート40を積層する。尚、繊維シート40の厚さは、誇張して示している。多数の繊維シート40を積層する際、繊維シート40の繊維の方向が一方向に揃うようにする。繊維の方向を単に繊維方向と称し、矢印Xで示している。繊維シート40の平面内において繊維方向と直交する方向を繊維直交方向と称し、矢印Yで示している。繊維シート40の積層方向を矢印Zで示している。
次に、積層した多数の繊維シート40を例えば積層方向に対向した図示しない二つの平板状の押圧体で積層方向に挟む。二つの押圧体で繊維シート40を押圧して所定の厚さとし、更に、押圧状態のままで繊維シート40を加熱する。この加熱によって、複合繊維の低温溶融樹脂を溶融させる。低温溶融樹脂が溶融することにより、繊維同士の接触部が低温溶融樹脂によって融着一体化され、図3(b)のように、三次元立体構造の繊維体からなる積層体41が形成される。複合繊維の低温溶融樹脂の溶融によって、複合繊維同士が融着すると共に、複合繊維と合成繊維が融着する。図3(b)において、繊維同士が融着した接触部41aにドットを付して示している。繊維シート40を加熱する温度は、複合繊維の低温溶融樹脂の溶融温度以上であって、且つ、複合繊維の高温溶融樹脂の溶融温度及び合成繊維の溶融温度よりも低い温度である。このような押圧加熱工程によって、多数の繊維シート40を一体化させる。尚、二つの押圧体で押圧する方法に代えて、例えば繊維シート40を成形型に入れて圧縮、加熱してもよい。尚、図3(b)及び図4において、繊維シート40同士の重なり部分は、実線ではなく二点鎖線で示している。
次に、図4のように、積層体41を積層方向且つ繊維直交方向に沿って所定厚さに切断して、板状の繊維体42を形成する。板状の繊維体42の切断面は、板状の繊維体42の上面及び下面となる。即ち、切断面が、板状の繊維体42の板面となる。板状の繊維体42の厚さ方向は、積層体41における繊維方向である。板状の繊維体42は、厚さ方向の力に対して反発力が大きく、クッション性に優れており、へたりにくい。そして、図5のように、板状の繊維体42を所定形状に裁断することによって、パッド本体30を形成する。
<メッシュカバー31>
メッシュカバー31は、編み物や、織物、ネット等のメッシュシートからなる。メッシュシートは、伸縮性を有するものであってもよいし、伸縮性を有しないものであってもよい。メッシュシートが伸縮性を有していると、メッシュカバー31のパッド本体30の変形に対する追従性がより一層良好になるため、好ましい。メッシュシートは、模様を備えていてもよい。メッシュシートには例えば抗菌性が付与されていてもよい。メッシュシートの材質は、ポリエステル等の樹脂が好ましいが、天然素材であってもよい。ネットの場合、糸同士が交差する交差部は、接触のみしている状態であってもよいし、融着している状態であってもよいし、糸同士が巻き付いている状態であってもよい。成形によってメッシュ状に形成された樹脂製のネットであってもよい。メッシュシートを構成している糸の太さは、例えば0.01~0.5mmである。編み物の場合、糸の太さは、例えば0.01~0.1mmであり、好ましくは、0.02~0.07mmである。織物の場合、糸の太さは、例えば0.01~0.1mmであり、好ましくは、0.02~0.07mmである。ネットの場合、糸の太さは、例えば0.01~0.3mmであり、好ましくは、0.02~0.25mmである。
メッシュシートの網目の大きさは、例えば0.01~2mmである。編み物の場合、網目の大きさは、例えば0.01~1.5mmであり、好ましくは、0.02~0.8mmであり、更に好ましくは、0.03~0.5mmである。織物の場合、網目の大きさは、例えば0.01~1.5mmであり、好ましくは、0.02~0.8mmであり、更に好ましくは、0.03~0.5mmである。ネットの場合、網目の大きさは、例えば0.01~1.5mmであり、好ましくは、0.02~0.8mmであり、更に好ましくは0.03~0.5mmである。
メッシュカバー31は、パッド本体30を包んでいる。メッシュカバー31は、パッド本体30の全体又は一部を包む。パッド本体30の少なくとも上面30aの全体がメッシュカバー31によって覆われる。好ましくは、パッド本体30の上面30aの全体と側面30bの全体がメッシュカバー31によって覆われる。より好ましくは、パッド本体30の上面30aの全体と側面30bの全体と下面30cの少なくとも周縁部がメッシュカバー31によって覆われる。パッド本体30の全体がメッシュカバー31によって覆われることも好ましい。即ち、パッド本体30の上面30aの全体と側面30bの全体と下面30cの全体がメッシュカバー31によって覆われることも好ましい。メッシュカバー31は、パッド本体30の上面30a及び側面30bに接着や融着されていないことが好ましい。
メッシュカバー31によってパッド本体30を包む構成の代表例を図6に示している。図6(a)は、パッド本体30がメッシュカバー31によって部分的に包まれた構成を示している。詳細には、メッシュカバー31は、パッド本体30の上面30aの全体と側面30bの全体を覆っていると共にパッド本体30の下面30cのうち周縁部のみを覆っている。パッド本体30の下面30cの中央部はメッシュカバー31によって覆われずに露出している。メッシュカバー31は、一枚のメッシュシートから袋状に形成されている。袋状のメッシュカバー31にパッド本体30を挿入し、袋状のメッシュカバー31の開口部をパッド本体30の下面30cに位置させる。メッシュカバー31がパッド本体30の下面30cの周縁部を環状に覆う幅は、例えば3mm以上である。パッド本体30の下面30cの周縁部を覆うメッシュカバー31の内縁部(開口縁部)の網目には、糸32を挿通させてメッシュカバー31の開口縁部を絞って開口部を縮径させることが好ましい。この構成により、メッシュカバー31の剥がれや位置ずれが防止される。尚、メッシュカバー31は、パッド本体30とは接着や融着されていない。
図6(b)も図6(a)と同様に、メッシュカバー31がパッド本体30の上面30aの全体と側面30bの全体を覆っていると共にパッド本体30の下面30cのうち周縁部のみを覆っている構成を示している。パッド本体30の下面30cの周縁部を覆っているメッシュカバー31の部分は、パッド本体30の下面30cに接着又は融着されている。図6(b)において、メッシュカバー31のうち、パッド本体30と非接着又は非溶着である部分は破線で示され、パッド本体30と接着又は溶着された部分31aは実線で示されている。この構成において、パッド本体30の上面30aと側面30bは、メッシュカバー31とは非接着又は非溶着である。この構成によっても、メッシュカバー31の剥がれや位置ずれが防止される。
図6(c)は、パッド本体30の全体がメッシュカバー31によって包まれた構成を示している。メッシュカバー31は、上下二枚のメッシュシートから形成されている。二枚のメッシュシートの周縁部同士が接合一体化されている。接合部を符号31bで示している。二枚のメッシュシートの周縁部同士を接合一体化させる方法としては、例えば、超音波や高周波、熱プレス等による溶着の他、接着、縫製等が挙げられる。二枚のメッシュシートの周縁部同士の接合部31bは、パッド本体30の側面30bの外側に位置し、側面30bの外側を周回している。
上下二枚のメッシュシートでパッド本体30を包む場合の製法の一例の概略を図7に示している。まず、図7(a)のように、二枚のメッシュシート50を上下に離間して配置する。二枚のメッシュシート50は、長尺状であってもよいし、所定の大きさに裁断されたものであってもよい。二枚のメッシュシート50の間にパッド本体30を配置する。そして、図7(b)のように、二枚のメッシュシート50同士を接近させて、パッド本体30を二枚のメッシュシート50によって上下に挟み込む。パッド本体30は、二枚のメッシュシート50によって上下に押圧されて圧縮変形する。パッド本体30の周囲において二枚のメッシュシート50同士を溶断する。溶断後、パッド本体30は、元の状態に復元する。パッド本体30が元の状態に復元する際、パッド本体30の上面30aは上側のメッシュシート50を上側に押し、パッド本体30の下面30cは下側のメッシュシート50を下側に押す。パッド本体30の弾性復元力によってパッド本体30の上面30aと下面30cはメッシュカバー31に密着する。尚、溶着に代えて接着によって上下二枚のメッシュシートの周縁部同士が一体化されていてもよい。つまり、接合部31bは、溶着部であってもよいし、接着部であってもよい。尚、同様に上下二枚のメッシュシート50をミシン等によって縫製することにより、パッド本体30をメッシュシートで包んでもよい。
図8及び図9に、パッド2の上面の近傍の斜視断面図を模式的に示している。図8は、メッシュカバー31が織物の場合を示している。図9は、メッシュカバー31が編み物の場合を示している。パッド本体30の上面30aには、繊維体を構成する繊維43の端部が多数存在している。その繊維43の端部がメッシュカバー31に絡んでいる。繊維43の端部はランダムに曲がっている。曲がった繊維43の端部は、メッシュカバー31の網目を通って、メッシュカバー31の糸に面ファスナーのように絡んでいる。このように、繊維43の端部がメッシュカバー31に絡むことにより、メッシュカバー31はパッド本体30の上面30aに係止されている。パッド本体30の上面30aにおける繊維43の端部による係止力によって、メッシュカバー31はパッド本体30の上面30aに密着している。
以上のように、パッド本体30がメッシュカバー31によって包まれていて、パッド本体30の少なくとも上面30aの全体がメッシュカバー31によって覆われている。パッド本体30に含浸された液体化粧料は、メッシュカバー31を介してパフに移行する。そのため、パッド本体30から液体化粧料が過度に取り出されることを抑制することができる。特に、使用初期において効果が大きい。メッシュカバー31が内容器4に固定されていないので、メッシュカバー31の自由度が高い。メッシュカバー31は、パッド本体30の変形に容易に追従することができる。メッシュカバー31がパッド本体30と一体となって変形する。そのため、パッド本体30に含浸された液体化粧料の取り残しを減らすことができる。また、長期に亘って液体化粧料の吐出量、取り出し量を調節することができる。
クッション性を有する繊維体は、スポンジに比して、液体化粧料が残りにくい。メッシュカバー31は、パッド本体30の上面30aに接着されたり溶着されたりしていない。そのため、メッシュカバー31の網目が塞がれず、液体化粧料は、パッド本体30からメッシュカバー31の網目を容易に通過できる。また、パッド本体30の上面30aにおける繊維も本来の状態が維持されている。そのため、液体化粧料は、パッド本体30の上面30aからメッシュカバー31を介してパフにスムーズに移行する。
パッド本体30の上面30aにおける繊維43の端部がメッシュカバー31に絡んでいて、メッシュカバー31がパッド本体30の上面30aに係止されている。そのため、パッド本体30の上面30aからメッシュカバー31が浮き上がりにくく、パッド本体30の上面30aの変形に対してメッシュカバー31が容易に追従できる。パッド本体30の上面30aからメッシュカバー31が離間しにくく、パッド本体30の上面30aとメッシュカバー31が一体となって変形し、元の状態に復元する。そのため、液体化粧料がムラなくパフに付着し、液体化粧料の取り残しが少なくなる。また、パッド本体30の上面30aにメッシュカバー31が密着しているので、パッド2の上面の美感が優れている。液体化粧料が減った状態においても、メッシュカバー31によって、パッド2の上面の美感が維持される。
図10(a)に、内容器本体10にパッド2が収容された状態を模式的に示している。図10(b)のように、図示しないパフでパッド2を下方に押すと、パッド2が変形する。メッシュカバー31が内容器本体10に固定されていないため、メッシュカバー31の自由度が大きい。そのため、メッシュカバー31はパッド本体30と一体となって容易に変形することができる。図10(c)のように、パフでパッド2の周縁部を押すことも容易である。パッド2の周縁部に残りやすい液体化粧料も容易に取り出すことができる。
以下、実施例、比較例を挙げて、更に説明する。
[実施例1]
<パッド本体30>
繊維体の構成繊維は、複合繊維と合成繊維が混合されたものである。複合繊維は、芯鞘型である。芯成分(高温溶融樹脂)は、ポリエチレンテレフタレートである。鞘成分(低温溶融樹脂)は、熱可塑性ポリエチレンテレフタレートである。複合繊維の繊度は、6デニールである。合成繊維は、ポリエチレンテレフタレート繊維である。合成繊維の繊度は3デニールである。複合繊維と合成繊維との質量比は、70:30である。図3~図5に示したように、複合繊維と合成繊維が並行となるように混紡して繊維シート40を形成した。この繊維シート40を多数枚積層して積層方向に押圧すると共に加熱し、複合繊維の鞘成分を溶融させて積層体41を作製した。この積層体41を所定厚さにカットして板状の繊維体42を形成した。板状の繊維体42を裁断して、直径約5cm、厚さ約1cmのパッド本体30を形成した。尚、パッド本体30の密度は、18.0kg/m3である。
<メッシュカバー31>
メッシュシートには、20デニールのナイロン糸でつくられたトリコット生地を使用した。トリコット生地の経糸と緯糸の密度は、それぞれ35本/インチ、43本/インチである。このトリコット生地をφ74mmの大きさに裁断して、周縁部を弾性のある糸で縫って、伸縮自在な開口部を有する袋状のメッシュカバー31を作製した。
<パッド2>
メッシュカバー31の開口部を広げてパッド本体30にメッシュカバー31を被せて、パッド本体30の下面30cを覆わずに、パッド本体30の上面30aの全体及び側面30bの全体のみを覆って、パッド2を作製した。
<化粧品1>
パッド2に粘度2000mP・sの液体化粧料を15g含浸させると共に図1に示すような内容器4に収容して、化粧品1のサンプルAを作製した。
[実施例2]
パッド本体30は、実施例1と同じである。メッシュシートには、実施例1と同じトリコット生地を使用した。トリコット生地の大きさは、φ80mmとした。袋状のメッシュカバー31でパッド本体30の下面30cの周縁部を3mm幅の環状に覆ってパッド2を作製した。そのパッド2を使用して化粧品1のサンプルBを作製した。液体化粧料と容器は、実施例1と同じである。
[実施例3]
パッド本体30は、実施例1と同じである。メッシュシートには、実施例1と同じトリコット生地を使用した。トリコット生地の大きさは、φ82mmとした。袋状のメッシュカバー31でパッド本体30の下面30cの周縁部を5mm幅の環状に覆ってパッド2を作製した。そのパッド2を使用して化粧品1のサンプルCを作製した。液体化粧料と容器は、実施例1と同じである。
[実施例4]
パッド本体30は、実施例1と同じである。メッシュシートには、実施例1と同じトリコット生地を使用した。トリコット生地の大きさはφ125mmとした。袋状のメッシュカバー31でパッド本体30の下面30cの全体を覆ってパッド2を作製した。そのパッド2を使用して化粧品1のサンプルDを作製した。液体化粧料と容器は、実施例1と同じである。
[実施例5]
パッド本体30は、実施例1と同じである。メッシュシートには、実施例1と同じトリコット生地を使用した。二枚のメッシュシートをパッド本体30の上下に配置し、超音波によって上下のメッシュシート同士を溶着、溶断した。パッド本体30の全体がメッシュカバー31で覆られたパッド2を作製した。そのパッド2を使用して化粧品1のサンプルEを作製した。液体化粧料と容器は、実施例1と同じである。
[実施例6~8]
パッド本体30は、実施例1と同じである。メッシュシートには、40デニールのナイロン糸でつくられたトリコット生地を使用した。トリコット生地の経糸と緯糸の密度は、それぞれ33本/インチ、36本/インチである。実施例2~4の化粧品1のサンプルB~Dと同じ作製方法によって、それぞれ実施例6~8における化粧品1のサンプルF~Hを作製した。
[実施例9~12]
パッド本体30は、実施例1のものとは密度のみが異なる。実施例9~12におけるパッド本体30の密度は、24.0kg/mである。実施例2~5の化粧品1のサンプルB~Eと同じ作製方法によって、それぞれ実施例9~12における化粧品1のサンプルI~Lを作製した。
[実施例13~15]
パッド本体30は、実施例9~12のものと同じである。メッシュシートには、実施例6~8と同じトリコット生地を使用した。実施例6~8の化粧品1のサンプルF~Hと同じ作製方法によって、それぞれ実施例13~15における化粧品1のサンプルM~Oを作製した。
[比較例1]
パッド2は、実施例1のパッド本体30と同じものをメッシュカバー31で包まずにそのまま内容器4に入れて使用した。実施例6~8と同じメッシュシートを抜け止めリング12の上面に超音波溶着して、化粧品1のサンプルPとした。
[比較例2]
パッド2には、ポリウレタン発泡体(倉敷紡績製、商品名:301WH)を使用した。パッド2の大きさは、実施例1と同じである。比較例1と同様に、メッシュカバー31で覆わずにそのまま内容器4に入れて使用した。比較例1と同様に、実施例6~8と同じメッシュシートを抜け止めリング12の上面に超音波溶着して、化粧品1のサンプルQとした。
[試験及び評価]
各サンプル毎に、液体化粧料の取り出し試験と、液体化粧料の残存率について試験を行い、評価を行った。液体化粧料の取り出し試験は、液体化粧料の取れ量やその均一性等を調べるものである。取り出し試験は、内容器4の開口部13を介してパッド2の上面をパフで叩いて、パッド2の液体化粧料をパフの塗布面に付着させる。そして、別に準備した紙にパフの塗布面を押し付けて、パフの塗布面から液体化粧料を紙に移行させる。紙に付着した液体化粧料の付着量と均一性を調べる。付着量は、付着前の紙の重さと、付着後の紙の重さを比較することにより、測定することができる。
[取れ量の調節具合の評価]
取れ量の調節具合を、以下の基準により、「○」、「△」、「×」の三段階で評価した。
〇:化粧料の取れ量が均一である。具体的には、上述したパフの操作を1~30回、31~60回、61~90回、又は、91~120回繰り返して行なったときに、紙に回収された化粧料の取れ量が、2.0g以上4.0g以下(適量)である。
△:化粧料の取れ量がほぼ均一である。具体的には、上述したパフの操作を1~30回、31~60回、61~90回、又は、91~120回繰り返して行なったときに、紙に回収された化粧料の取れ量が、1.0g以上2.0g未満(僅かに少ない)であるか、又は、4.0gを超え6.0g以下(僅かに多い)である。
×:化粧料の取れ量が不均一である。具体的には、上述したパフの操作を1~30回、31~60回、61~90回、又は、91~120回繰り返して行なったときに、紙に回収された化粧料の取れ量が、1.0g未満(少ない)であるか、又は、6.0gを超える(多い)。
[残存率の評価]
パッド2に残った化粧料の量を残存率で評価した。残存率は、次のようにA~Dの四段階で評価した。残存率が5%以上10%未満の場合を評価Aとした。残存率が10%以上15%未満の場合を評価Bとした。残存率が15%以上20%未満の場合を評価Cとした。残存率が20%以上の場合を評価Dとした。表1に実施例、比較例の評価結果を示す。
Figure 0007254277000001
表1のように、実施例1~15において、化粧料の取れ量の調節具合は、好結果であった。中でも、実施例2~15は、化粧料の取れ量の調節具合が特に良好であった。また、実施例1~15は、残存率も少なく、好結果であった。中でも、実施例2~15は、残存率が特に少なかった。実施例1と実施例2~15とで取れ量の調節具合や残存率に差が生じた要因は、実施例1のパッド2のみ、パッド本体30の下面30cがメッシュカバー31によって覆われていないためであると考えられる。一方、比較例1は、化粧料の取れ量については、ほぼ均一であったものの、残存率が多かった。比較例2は、化粧料の取れ量が不均一であり、また、残存率も非常に多かった。
尚、容器が外容器3と内容器4とを備えた二重構造のものについて説明したが、外容器3を備えていな容器であってもよい。また、外装体は、容器に限られず、包装袋であってもよい。
1 化粧品
2 パッド
3 外容器
4 内容器(外装体)
10 内容器本体(外装体本体)
11 内蓋(蓋体)
12 抜け止めリング
13 開口部
20 外容器本体
21 外蓋
22 開口部
23 鏡
30 パッド本体
30a 上面
30b 側面
30c 下面
31 メッシュカバー
31a 接着部又は溶着部
31b 接合部
32 糸
40 繊維シート
41 積層体
41a 接触部
42 板状の繊維体
43 繊維
50 メッシュシート
100 フレーム
101 スクリーンネット
102 パッド
200 パッド
201 容器
202 開口部

Claims (9)

  1. 液体化粧料が含浸されたパッドと、パッドを収容すると共にパッドの上面を露出させるための開口部を有する外装体とを備え、
    パッドは、クッション性を有し、繊維方向が上下方向である繊維体からなるパッド本体と、メッシュシートからなり、パッド本体の少なくとも上面全体と側面全体と下面の周縁部を覆うようにパッド本体を包むメッシュカバーと、を備え、
    メッシュカバーは、パッド本体の上面及び側面には接着及び融着されておらず、パッド本体の上面における繊維の端部がメッシュカバーに絡むことにより、メッシュカバーがパッド本体の上面に密着している、化粧品。
  2. メッシュカバーは、メッシュシートから袋状に形成されており、
    袋状のメッシュカバーの開口部がパッド本体の下面に位置している、請求項1記載の化粧品。
  3. メッシュカバーの開口縁部に糸が挿通されてメッシュカバーの開口部が縮径されている、請求項2記載の化粧品。
  4. パッド本体の下面の周縁部にメッシュカバーが接着又は融着されている、請求項2記載の化粧品。
  5. パッド本体の全体がメッシュカバーによって覆われており、
    メッシュカバーは、上下二枚のメッシュシートから形成され、二枚のメッシュシートの周縁部同士が接合されている、請求項1記載の化粧品。
  6. 二枚のメッシュシートの周縁部同士の接合部は、パッド本体の側面に位置している、請求項5記載の化粧品。
  7. パッド本体の上下方向の圧縮変形からの弾性復元力により、パッド本体の上面と下面がメッシュカバーに密着している、請求項6記載の化粧品。
  8. 液体化粧料が含浸されるパッドであって、
    クッション性を有し、繊維方向が上下方向である繊維体からなるパッド本体と、メッシュシートからなり、パッド本体の少なくとも上面全体と側面全体と下面の周縁部を覆うようにパッド本体を包むメッシュカバーと、を備え、
    メッシュカバーは、パッド本体の上面及び側面には接着及び融着されておらず、パッド本体の上面における繊維の端部がメッシュカバーに絡むことにより、メッシュカバーがパッド本体の上面に密着している、液体化粧料用のパッド。
  9. 請求項記載のパッドに液体化粧料が含浸されている、液体化粧料含浸体。
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