JP7254198B2 - 多相電動機駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、多相電動機駆動装置に関する。
多相電動機駆動装置は、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式の複数の単相インバータを用いて、互いに電気的に絶縁された複数の巻線を備える多相電動機を駆動する。多相電動機は、上記の各単相インバータから上記の各巻線に交流電力がそれぞれ供給されることによって駆動される。このような多相電動機駆動装置において、多相電動機の巻線に電力を供給する主回路の巻線側の電位と、基準電位との間の電位変動の影響が大きくなることがあった。
特開2013-39033号公報
本発明の目的は、多相電動機の巻線に電力を供給する主回路の巻線側の電位と、基準電位との間の電位変動の影響を低減させる多相電動機駆動装置を提供することである。
実施形態の多相電動機駆動装置は、多相電動機と、同期信号生成部と、を備え、組ごとに第1主回路と、第2主回路と、第1制御部と、第2制御部と、を備える。前記多相電動機は、少なくとも第1巻線と第2巻線とが含まれる複数の巻線を備え、各巻線相互間は電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合される。前記同期信号生成部は、対になる単相インバータを含む組が決定されていて、前記多相電動機のPWM制御に用いるキャリア信号の位相を調整するための同期信号を前記組に夫々供給する。前記第1主回路は、前記第1巻線に接続される単相パルス幅変調方式の第1単相インバータを第1PWM信号に基づいてPWM制御することで、前記第1単相インバータが前記第1巻線に交流電力を供給する。前記第2主回路は、前記第2巻線に接続される単相パルス幅変調方式の第2単相インバータを第2PWM信号に基づいてPWM制御することで、前記第2単相インバータが前記第2巻線に交流電力を供給する。前記第1制御部は、前記第1主回路に対応付けて設けられ、前記第1PWM信号を第1電圧基準と第1キャリア信号に基づいて生成し前記第1PWM信号を前記第1主回路に供給する。前記第2制御部は、前記第2主回路に対応付けて設けられ、前記第2PWM信号を第2電圧基準と第2キャリア信号に基づいて生成し前記第2PWM信号を前記第2主回路に供給する。同じ組内の前記第1制御部と前記第2制御部は、前記第1電圧基準に基づいて生成される第1交流の位相と、前記第2電圧基準に基づいて生成される第2交流の位相との関係が同相の関係又は同相に比較的近い位相関係になるように形成されていて、前記同じ組内の前記第1制御部と前記第2制御部の何れか一方は、前記同期信号生成部からの同期信号を受けて、前記第1キャリア信号の位相と前記第2キャリア信号の位相と、逆相の関係又は逆相に比較的近い位相関係にする
実施形態の多相電動機駆動装置の構成図。 実施形態の多相電動機と各単相インバータとの関係を説明するための図。 実施形態の多相電動機駆動装置の主要部の構成図。 実施形態の電流制御回路の構成図。 実施形態の電流制御回路の構成図。 実施形態の主回路とフレームとの間の電位変動について説明するための図。 実施形態の主回路とフレームとの間の電位変動について説明するための図。 実施形態の主回路とフレームとの間の電位変動について説明するための図。 実施形態のノイズ抑制に関する原理の概要を説明するための概略構成図。 実施形態の変調率と零相電圧の関係を説明するための図。 実施形態の変調率と零相電圧の関係を説明するための図。 実施形態の変調率と零相電圧の関係を説明するための図。 実施形態のノイズ抑制に関する原理を説明するための図。 比較例を説明するための図。 実施形態の電圧基準の位相関係を説明するための図。 ノイズの抑制効果以外の効果について説明するための図。
以下、実施形態の多相電動機駆動装置を、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、可変速の多相電動機駆動装置を単に多相電動機駆動装置と呼ぶ。また、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それらの構成の重複する説明は省略する場合がある。なお、電気的に接続されることを、単に「接続される」ということがある。以下の説明に示す「単相パルス幅変調」とは、単相交流を出力するパルス幅変調(Pulse Width Modulation)のことであり、単にPWMと呼ぶことがある。「搬送波」とは、キャリア比較PWM方式による制御(PWM制御)に用いられる三角波又は鋸歯状波のことである。「搬送波周波数」とは、特定の搬送波における三角波又は鋸歯状波の繰り返し周期の逆数のことである。「基本波」とは、特定の搬送波の信号成分の中で、周波数が最も低い成分をいう。なお、「同じ波形」の場合には、波形が略等しい場合も含む。
図1は、実施形態の多相電動機駆動装置1の構成図である。
多相電動機駆動装置1は、直流電源2と、多相電動機(M)3と、制御装置10とを備える。
直流電源2は、多相電動機駆動装置1の電源であり、後述する制御装置10に直流電力を供給する。直流電源2は、負極Nと正極P間に所望の電圧(直流電圧)を出力する。
多相電動機3は、複数の巻線を有し、各巻線相互間は電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合されている。後述する第1巻線W1(図2)と第2巻線W2(図2)は、複数の巻線の一例である。
制御装置10は、例えば、単相インバータ101と、単相インバータ102と、単相インバータ10Nと、同期信号生成回路150と、速度位相制御回路160と、回転角度検出器170を備える。
単相インバータ101は、例えば、主回路111(第1主回路)と、電流制御回路121(第1制御部)と、コンデンサ131と、電流センサ141とを備える。
主回路111は、第1主回路の一例である。例えば、主回路111は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のスイッチS1、S2、S3、S4と、各々逆並列に接続されたダイオードD1、D2、D3、D4とを備え、フルブリッジ型に形成されている。スイッチS1とダイオードD1の組と、スイッチS3とダイオードD3の組は、正極Pに接続された正側アームを成す。スイッチS2とダイオードD2の組と、スイッチS4とダイオードD4の組は、負極Nに接続された負側アームを成す。図に示す形態は一例でありこれに制限されることなく、スイッチS1、S2、S3、S4がFET(Field-Effect Transistor)等の他の種類の半導体装置であってもよく、主回路111がハーフブリッジ型に形成されてもよい。スイッチS1とS2の組と、スイッチS3とS4の組のそれぞれがレグを形成する。
主回路111の入力側は、直流電源2とコンデンサ131とに並列に接続され、コンデンサ131によって平滑化された電圧が供給される。主回路111の出力側は、図示されない端子を介して、多相電動機3の第1巻線W1に接続されている。電流センサ141は、主回路111から多相電動機3の第1巻線W1に流れる電流を検出し、電流検出値IFBKを出力する。主回路111は、後述する電流制御回路121から供給されるゲートパルスGP1に基づいて、多相電動機3の第1巻線W1に単相交流電力を供給する。例えば、複数ある主回路のうち奇数番目の主回路の出力、例えば主回路111の出力の一方をU相と呼び、他方をV相と呼ぶ。
単相インバータ102は、例えば、主回路112(第2主回路)と、電流制御回路122(第2制御部)と、コンデンサ132と、電流センサ142とを備える。
主回路112は、第2主回路の一例である。主回路112と後述する主回路11Nは、主回路111と同様に構成されている。
主回路112の入力側は、直流電源2に接続され、並列に接続されたコンデンサ132によって平滑化された電圧が供給される。主回路112の出力側は、図示されない端子を介して、多相電動機3の第2巻線W2に接続されている。電流センサ142は、主回路112から多相電動機3の第2巻線W2に流れる電流を検出する。主回路112は、PWM方式により変調された第2PWM信号に基づいて、多相電動機3の第2巻線W2に単相交流電力を供給する。例えば、複数ある主回路のうち偶数番目の主回路の出力、例えば主回路112の出力の一方をX相と呼び、他方をY相と呼ぶ。
単相インバータ10Nは、例えば、主回路11Nと、電流制御回路12Nと、コンデンサ13Nと、電流センサ14Nとを備える。
主回路11Nの入力側は、直流電源2に接続され、並列に接続されたコンデンサ13Nによって平滑化された電圧が供給される。主回路11Nの出力側は、図示されない端子を介して、多相電動機3の第N巻線WNに接続されている。電流センサ14Nは、主回路11Nから多相電動機3の第N巻線WNに流れる電流を検出する。主回路11Nは、PWM方式により変調された第NPWM信号に基づいて、多相電動機3の第N巻線WNに単相交流電力を供給する。
制御装置10は、上記の単相インバータ101と、単相インバータ102と、単相インバータ10N以外にも、図示を省略した他の単相インバータを含めてもよい。以下、単相インバータ101から単相インバータ10Nを纏めて示す場合には、単相インバータ10iという。iは1からNの整数を示し、Nは2以上の整数である。本実施形態の場合、Nを偶数にするとよい。符号103は、単相インバータ103(不図示)を示す。同様に、主回路111から主回路11Nを纏めて示す場合には、主回路11iという。電流制御回路121から電流制御回路12Nを纏めて示す場合には、電流制御回路12iという。
同期信号生成回路150は、キャリア同期信号CSSを生成し、生成したキャリア同期信号CSSを、単相インバータ10iの中の三角波キャリアを生成する各単相インバータ10iの各電流制御回路に供給する。上記のキャリア同期信号CSSには、電流制御回路121に供給するキャリア同期信号CSS1(図3)から、電流制御回路12Nに供給するキャリア同期信号CSSN(図5)などが含まれてもよい。例えば、キャリア同期信号CSS1からキャリア同期信号CSSNが独立した信号であって良く、或いは、キャリア同期信号CSS1からキャリア同期信号CSSNが互いに同期する信号であってもよい。上記の同期とは、許容される位相差が含まれている関係にあることを含めてもよい。なお、以下の説明では、各単相インバータ10iに供給されるキャリア同期信号CSSは、共通する信号としてキャリア同期信号CSS1を例示して説明するが、これに制限されない。
速度位相制御回路160は、速度指令ωrと後述する回転角度検出器170からの角度検出値θFBK(機械角)とを受けて、電流指令波高値Irと、位相角θ(電気角)と、速度検出値ωとを生成する。
速度位相制御回路160は、電流指令波高値Irと、位相角θとを単相インバータ10iに供給する。電流指令波高値Irは、速度指令ωrとして設定された速度指令値の速度で多相電動機3を駆動するための制御目標値である。
速度位相制御回路160は、速度検出値ωを、単相インバータ10iの中の三角波キャリアを生成する単相インバータに供給する。三角波キャリアを生成する単相インバータとは、単相インバータ10iの中の略半数の単相インバータのことであり、例えば奇数番目の単相インバータであってもよい。上記のように速度検出値ωが供給される単相インバータ10iは、速度検出値ωが供給されない単相インバータ10iに対して、これに代わる三角波キャリア(Car2)を供給する。速度位相制御回路160の詳細と三角波キャリアの詳細については後述する。
回転角度検出器170は、多相電動機3の回転角度を検出し、角度検出値θFBK(機械角)を出力する。なお、回転角度検出器170を設けることなく、センサレス制御にしてもよい。
図2を参照して、多相電動機3と各単相インバータ10iとの関係について説明する。図2は、実施形態の多相電動機3と各単相インバータ10iとの関係を説明するための図である。多相電動機3が備える各相の巻線、例えば第1巻線W1から第N巻線WNに対応する単相インバータ10iがそれぞれ配置されている。多相電動機3の各相の巻線は電気的には接続されていないが、異なる相の巻線による磁路がオーバラップするため磁気的に結合されていてもよい。
これにより多相電動機3は、各相に対応して設けられた各単相インバータ10iによって駆動される。
図3から図5を参照して、実施形態の多相電動機駆動装置1の一例について説明する。図3は、実施形態の多相電動機駆動装置1の主要部の構成図である。
速度位相制御回路160の詳細について説明する。
速度位相制御回路160は、例えば、減算器161と、速度制御回路162と、位相制御回路163と、速度検出回路164とを備える。減算器161は、速度指令ωrによる速度指令値と、後述する速度検出回路164によって検出された速度検出値ωとの速度偏差Δωを算出する。速度制御回路162は、減算器161によって算出された速度偏差Δωが零になるような電流指令波高値Irを生成し、生成した電流指令波高値Irを各単相インバータ10iに出力する。速度検出回路164は、回転角度検出器170によって検出された角度検出値θFBK(機械角)を微分して速度検出値ωを生成する。位相制御回路163は、回転角度検出器170によって検出された角度検出値θFBK(機械角)に基づいて位相角θ(電気角)を生成して、位相角θを各単相インバータ10iに出力する。
上記のとおり速度位相制御回路160は、回転角度検出器170によって検出された角度検出値θFBKに基づいて、多相電動機3の回転速度が速度指令ωrになるような電流指令波高値Irを各単相インバータ10iに指令し、制御に用いる位相角θを各単相インバータ10iに供給する。
電流制御回路121の詳細について説明する。
電流制御回路121は、例えば、正弦値生成器1211(Sin)と、乗算器1212と、減算器1213と、電流制御回路本体1214と、PWM制御回路1215(第1PWMユニット、図中の表記はPWM。)と、位相比較器1216(第1位相比較器)と、キャリア生成回路1217(第1キャリア生成ユニット)と、キャリア位相補正回路1218(第1位相補正ユニット)と、位相補正決定部1218c(第1位相決定部)とを備える。
正弦値生成器1211は、速度位相制御回路160から供給される位相角θと、多相電動機3の巻線構成に基づき規定される位相差とに基づいた位相の正弦値を生成する。正弦値生成器1211が生成する正弦値は、対応する巻線ごとに互いに異なる。
乗算器1212は、速度位相制御回路160から供給される電流指令波高値Irと、正弦値生成器1211によって生成された正弦値とを乗算し、電流指令値ICMD1を得る。
減算器1213は、乗算器1212によって算出された電流指令値ICMD1から、電流センサ141によって検出された電流検出値IDET1を減算して、電流偏差ΔI1を得る。
電流制御回路本体1214は、上記の電流偏差ΔI1を0にするような電圧指令値ER1を算出し、PWM制御回路1215に供給する。
位相比較器1216は、第1搬送波をキャリア生成回路1217から受けて、キャリア同期信号CSS1(第1同期信号)の位相と、第1搬送波の位相とを比較して、その位相差に応じた値PD1を出力する。
キャリア生成回路1217は、キャリア同期信号CSS1の位相と第1搬送波の位相とが整合するように、上記の位相差PD1に基づいて、搬送波周波数fHを所定量調整する。
キャリア位相補正回路1218は、後述する位相補正決定部1218cから供給される位相補正指令に基づいて、キャリア生成回路1217によって調整された搬送波周波数fHの第1搬送波の位相を補正して第1三角波キャリアCar1と第2三角波キャリアCar2を生成する。第1三角波キャリアCar1と第2三角波キャリアCar2の周波数は、第1搬送波の周波数と同じであるとよい。第1三角波キャリアCar1と第2三角波キャリアCar2の位相差は、180°又は180°近傍の値にするとよい。キャリア位相補正回路1218は、第1三角波キャリアCar1をPWM1215に対して出力し、第2三角波キャリアCar2を電流制御回路122に対して出力する。
位相補正決定部1218cは、例えば、多相電動機3の速度検出値ωに基づいて第1三角波キャリアCar1(第1基準搬送波)の位相を決定してもよい。さらに、位相補正決定部1218cは、多相電動機3の速度検出値ωに基づいて第1所定量の位相差の大きさを調整して第1三角波キャリアCar1の位相を決定してもよい。位相補正決定部1218cは、第1位相決定ユニットの一例である。例えば、上記の第1所定量の位相差は、キャリア同期信号CSS1(第1同期信号)の位相に対する第1三角波キャリアCar1の位相の差として規定される。なお、多相電動機3の速度検出値ωによらずに、予め定められた所定値に第1三角波キャリアCar1(第1基準搬送波)の位相を決定してもよい。以下、同様である。
上記の位相比較器1216とキャリア生成回路1217は、PLL(Phase Locked Loop)を形成する。第1三角波キャリアCar1と第2三角波キャリアCar2は、共通するPLLによって生成された第1搬送波に基づいて、互いの位相が逆相になるように生成される。
PWM制御回路1215は、上記の電圧指令値ER1と第1三角波キャリアCar1とに基づいたPWM制御によって、主回路111を制御するためのゲートパルスGP1を生成する。例えば、PWM制御回路1215は、第1三角波キャリアCar1を用いて、多相電動機3の第1相の電圧指令値ER1を変調し、変調されたPWM信号のGP1(第1PWM信号)を主回路111(第1主回路)に供給する。
例えば、電圧指令値ER1は、U相のレグに対応する電圧基準Vruと、V相のレグに対応する電圧基準Vrvとを含む。例えば、電圧基準Vruと電圧基準Vrvの波形と振幅(大きさ)を等しくするとよい。電圧基準Vruと電圧基準Vrvの極性は、反対の逆極性の関係にあってもよく、その位相が互いに180°の位相差又は180°近傍の位相差がある信号であってもよい。電圧基準Vruと電圧基準Vrvの詳細について、後述する。
上記のように構成された電流制御回路121は、キャリア同期信号CSS1に同期して、かつキャリア同期信号CSS1の位相に対して第1所定量の位相差がある第1三角波キャリアCar1を生成する。電流制御回路121は、第1三角波キャリアCar1を用いて多相電動機3の第1相の電圧指令値ER1(電圧基準)を変調し、変調することによって得られた第1PWM信号を主回路111に供給する。
単相インバータ102と単相インバータ10Nを別紙に示す。
図4を参照して、実施形態における単相インバータ102の電流制御回路122について説明する。図4は、実施形態の電流制御回路122の構成図である。電流制御回路122は、主回路112(第2主回路)に対応付けて設けられる。
電流制御回路122(第2制御部)は、例えば、正弦値生成器1221(Sin)と、乗算器1222と、減算器1223と、電流制御回路本体1224と、PWM制御回路1225(第2PWMユニット、図中の表記はPWM。)とを備える。詳細な説明を省略するが、正弦値生成器1221と、乗算器1222と、減算器1223と、電流制御回路本体1224と、PWM制御回路1225は、前述の正弦値生成器1211と、乗算器1212と、減算器1213と、電流制御回路本体1214と、PWM制御回路1215と同様に構成される。なお、電圧指令値ER2は、例えばX相のレグに対応する電圧基準Vrxと、Y相のレグに対応する電圧基準Vryとを含む。例えば、電圧基準Vrxと電圧基準Vryの波形と振幅(大きさ)を等しくするとよい。電圧基準Vrxと電圧基準Vrrの極性は、反対の逆極性の関係にあってもよく、その位相が互いに180°の位相差又は180°近傍の位相差がある信号であってもよい。電圧基準Vrxと電圧基準Vryについて、後述する。
電流制御回路122(第2制御部)は、その内部で三角波キャリアを生成しないで、第2三角波キャリアCar2の供給を受けてこれを利用する。これにより、電流制御回路122(第2制御部)は、第1三角波キャリアCar1と逆相の三角波キャリアである第2三角波キャリアCar2を利用することができる。
正弦値生成器1221(Sin)が生成する波形の位相は、正弦値生成器1211(Sin)が生成する波形の位相と同相(又は同相に比較的近い位相関係)になるように予め設定されている。これにより、電流制御回路121と電流制御回路122においてそれぞれ生成される電圧指令が互いに同相(又は同相に比較的近い位相関係)になる。
PWM制御回路1225は、上記電圧指令値ER2と第2三角波キャリアCar2とに基づいたPWM制御によって、主回路112を制御するためのゲートパルスGP2を生成する。例えば、PWM制御回路1225は、第2三角波キャリアCar2を用いて、多相電動機3の第2相の電圧指令値ER2(電圧基準)を変調し、変調されたPWM信号のGP2(第2PWM信号)を主回路112(第2主回路)に供給する。
図5を参照して、実施形態における単相インバータ10Nの電流制御回路12Nについて説明する。図5は、実施形態の電流制御回路12Nの構成図である。電流制御回路12Nは、主回路11Nに対応付けて設けられる。
電流制御回路12Nは、例えば、正弦値生成器12N1(Sin)と、乗算器12N2と、減算器12N3と、電流制御回路本体12N4と、PWM制御回路12N5(第NPWMユニット、図中の表記はPWM。)と、位相比較器12N6(第N位相比較器)と、キャリア生成回路12N7(第Nキャリア生成ユニット)と、キャリア位相補正回路12N8(第N位相補正ユニット)と、位相補正決定部12N8c(第N位相決定部)とを備える。詳細な説明を省略するが、正弦値生成器12N1と、乗算器12N2と、減算器12N3と、電流制御回路本体12N4と、PWM制御回路12N5と、位相比較器12N6と、キャリア生成回路12N7と、キャリア位相補正回路12N8と、位相補正決定部12N8cとは、前述の正弦値生成器1211と、乗算器1212と、減算器1213と、電流制御回路本体1214と、PWM制御回路1215と、位相比較器1216と、キャリア生成回路1217と、キャリア位相補正回路1218と、位相補正決定部1218cと同様に構成される。電流制御回路12Nに関する細部の説明は、前述の電流制御回路121を参照する。
電流制御回路12Nは、キャリア同期信号CSSNに同期して、かつキャリア同期信号CSSNの位相に対して第N所定量の位相差がある第N三角波キャリアCarNを生成する。電流制御回路12Nは、第N三角波キャリアCarNを用いて多相電動機3の第N相の電圧指令値ERN(電圧基準)を変調し、変調することよって得られた第NPWM信号のゲートパルスGPNを主回路11Nに供給する。例えば、上記について、単相インバータ10iの総数が奇数の場合に適用する。
なお、上記の単相インバータ10iの総数が偶数の場合には、これについての図示を省略するが、上記に代えて、電流制御回路12Nを電流制御回路122のように構成するとよい。これにより、電流制御回路12Nは、例えば一段前の電流制御回路12(N-1)が生成した第N三角波キャリアCarNを利用するとよい。
次に、図6から図8を参照して、主回路とフレームEとの間に発生する電位差の変動(電位変動)について説明する。図6から図8は、実施形態の主回路とフレームEとの間の電位変動について説明するための図である。図6に、多相電動機3を力行させるように、巻線に所定の線間電圧をかける場合を示す。図7と図8に、巻線に零相電圧をかける場合を示す。なお、説明を簡略化するため、これらの図に例示する変調率を0としている。ここでは、単相インバータ101の場合を例示する。
図6に示す状態は、単相インバータ101の第1レグのP側素子であるスイッチS1をオン(ON)に、同N側素子であるスイッチS2をオフ(OFF)にして、第2レグのP側素子であるスイッチS3をオフ(OFF)に、N側素子であるスイッチS4をオン(ON)にした場合である。
単相インバータ101と、直流電源2と、多相電動機3は、フレームEに対してそれぞれ絶縁されているものと仮定する。この場合、例えば、単相インバータ101と直流電源2とをつなぐ直流リンク側とフレームEとの間、及び多相電動機3側とフレームEとの間には、浮遊容量が存在する。
例えば、単相インバータ101近傍の直流リンクのP側とフレームEとの間の浮遊容量をSC11と呼ぶ。単相インバータ101近傍の直流リンクのN側とフレームEとの間の浮遊容量をSC12と呼ぶ。
多相電動機3の内部の巻線に接続されるU相とV相と、多相電動機3の筐体との間に浮遊容量SC31とSC32が存在する。さらに、多相電動機3の筐体とフレームEとの間に浮遊容量(不図示)が存在する。
以下の説明では、浮遊容量SC11の容量と浮遊容量SC12の容量とがそれぞれ等しく、浮遊容量SC31の容量と浮遊容量SC32の容量とがそれぞれ等しいものとする。さらに、上記の浮遊容量SC11、SC12の容量は、多相電動機3の浮遊容量SC31、SC32の容量に対して十分に小さくなる。このとき、図6に示す状態では、フレームEの電位とP電位との電位差が直流電圧Vdcの半分の(Vdc/2)になり、フレームEの電位とN電位との電位差が、(Vdc/2)になる。
上記の場合、単相インバータの出力のU相―V相間、つまりノーマルモードとなる経路に電流が流れて、コモンモードになる経路に流れる電流は少なくなる。
図7に、単相インバータのP側素子をオン(ON)に、N側素子をオフ(OFF)にした場合の回路動作を示す。例えば、P側素子は、スイッチS1、S3のことである。N側素子は、スイッチS2、S4のことである。上記の場合、多相電動機3側の筐体の電位がP電位に近くなり、P側素子がオン(ON)であることによりフレームEの電位とN電位との電位差(N-E間電位差)が、P電位とN電位との電位差である直流電圧Vdcに略等しくなる。図7に示すように単相インバータの出力のU相とV相の接続導体を経て、多相電動機3側の浮遊容量SC31、SC32を介した経路にコモンモード電流が流れる。
図8に、単相インバータのN側素子をオン(ON)に、P側素子をオフ(OFF)にした場合の回路動作を示す。この場合、フレームEの電位とN電位とが略同電位になり、N-E間電位差は0又は0に近い大きさになる。
ノイズ抑制原理の概要について説明する。
図9は、実施形態のノイズ抑制に関する原理の概要を説明するための概略構成図である。図9に、単相インバータ101(第1系統のインバータ)と単相インバータ102(第2系統のインバータ)とを組み合わせた構成を例示する。ここで示す単相インバータの組み合わせは1対であるが、同様の組み合わせが複数含まれていてよい。
単相インバータ101と単相インバータ102は、直流電源2を共通の電源にするように、それぞれの直流側が並列に接続されている。フレームEの電位に対する直流電源2の正極側の電位をP電圧と呼び、同様に負極側の電位をN電圧と呼ぶ。
単相インバータ101の主回路111と単相インバータ102の主回路112は、同様に構成されている。ここでは、主回路112のスイッチ構成を主回路111のスイッチ構成と識別するために、主回路112の各スイッチをスイッチS1cからS4cと呼ぶ。スイッチS1cからS4cは、前述のスイッチS1からS4に対応する。
第1巻線W1の両端は、主回路111のU相の出力端子とV相の出力端子とに接続導体を経てそれぞれ接続されている。第1巻線W1の両端は、それぞれに存在する浮遊容量SC31、SC32を介して多相電動機3の筐体に結合されている。第2巻線W2の両端は、主回路112のX相の出力端子とY相の出力端子とに接続導体を経てそれぞれ接続されている。第2巻線W2の両端は、第1巻線W1と同様にそれぞれに存在する浮遊容量SC31c、SC32cを介して多相電動機3の筐体に結合されている。さらに多相電動機3は、図示されない浮遊容量によってフレームEに結合されている。
この2つの単相インバータが零相電圧をそれぞれ出力する場合の一例として、単相インバータ101がP電圧を出力し、単相インバータ102がN電圧を出力する場合について説明する。これにより、第1巻線W1の両端及び中点の電位がP電圧に振られ、第2巻線W2の両端及び中点の電位がN電圧に振られる。上記の場合、第1巻線W1の中点の電位がP電圧に振られる大きさと、第2巻線W2の中点の電位がN電圧に振られる大きさとが等しければ、各単相インバータが出力する逆極性の零相電圧が互いに打ち消しあう。これによって、上記の零相電圧の出力に起因する電位変動は中和され、多相電動機3の筐体の電位の変動が抑制されることになる。その結果、多相電動機3の筐体からフレームEに流れるノイズ電流が軽減されるため、フレームEの電位の変動も抑制される。
図10Aから図10Cを参照して、巻線の駆動について説明する。
図10Aから図10Cは、実施形態の変調率と零相電圧の関係を説明するための図である。図10Aから図10Cのそれぞれに示すタイミングチャートは、三角波キャリアCarの1周期にわたって、U相の電圧基準VruとV相の電圧基準Vrvの大きさが揃っているときに第1巻線W1に掛かる電圧の変化を示す。なお、これらの図に示す三角波キャリアCarを利用してPWM制御する際の変調率を、0近傍にした場合を、図10Aの中の(a)に示し、同じく0.5近傍にした場合を図10Bに示し、0.9近傍にした場合を図10Cに示す。なお、図10Aの中の(a1)と(a2)は、主回路の導通状態を説明するための図である。
例えば、単相インバータ101は、U相の電圧基準Vruの値が三角波キャリアCarの値よりも大きいときに、スイッチS1をオン(ON)にしてU相にP電位を出力するように制御される。単相インバータ101は、V相の電圧基準Vrvの値が三角波キャリアCarの値よりも大きいときに、スイッチS3をオン(ON)にしてV相にP電位を出力するように制御される。例えば、U相の電圧基準Vruの値とV相の電圧基準Vrvの値が揃っていて、かつ三角波キャリアCarの値が共通である場合には、U相の電圧基準Vruの値とV相の電圧基準Vrvが三角波キャリアCarの値よりもそれぞれ大きいときにU相とV相にP電位が出力される。これによって、単相インバータ101は、零相電圧としてP電位を出力する。
図10Aの中の(a)のグラフRSは、単相インバータ101が出力する電圧を示す。グラフRSが示すように、三角波キャリアCarの値よりもU相の電圧基準Vruの値とV相の電圧基準Vrvの値が小さくなる領域CNでは、単相インバータ101からU相とV相にN電位が出力される。この時の各スイッチSの導通状態を図10Aの中の(a2)に示す。これに対し、三角波キャリアCarの値よりもU相の電圧基準Vruの値とV相の電圧基準Vrvの値が大ききなる領域CPでは、単相インバータ101からU相とV相にP電位が出力される。この時の各スイッチSの導通状態を図10Aの中の(a1)に示す。
例えば、図10Aの中の(a)のように、電圧基準の変調率が0近傍である場合には、三角波キャリアCarの値が正の値であるか負の値であるかによって、領域CNと領域CPが切り替わる。
図10Bに、U相の電圧基準Vruの値とV相の電圧基準Vrvの値に対応する変調率が0.5近傍である場合を示す。この場合には、図10BのグラフRSが示すように、三角波キャリアCarの値の絶対値が、電圧基準の値(0.5近傍の変調率)を超えると、領域CN又は領域CPに切り替わる。三角波キャリアCarの値の絶対値が電圧基準の値(0.5近傍の変調率)を超えない状況にあると、領域CZ1、CZ2、CZ3の何れかになる。領域CZ1、CZ2、CZ3では、単相インバータ101の出力から第1巻線W1が電気的に切り離される。このため、単相インバータ101は、第1巻線W1に対して零相電圧を出力しない。
図10Cに、U相の電圧基準Vruの値とV相の電圧基準Vrvの値に対応する変調率が0.9近傍である場合を示す。この場合には、図10CのグラフRSが示すように、前述の変調率が0.5近傍である場合と同様に、三角波キャリアCarの値の絶対値が、電圧基準の値(0.9近傍の変調率)を超えると、領域CN又は領域CPに切り替わる。三角波キャリアCarの値の絶対値が電圧基準の値(0.9近傍の変調率)を超えない状況にあると、領域CZ1、CZ2、CZ3の何れかになる。図10Bの場合と比べると、変調率の値が高くなるほど、領域CN又は領域CPを出力する期間が短くなる。
図11Aと図11Bを参照して、ノイズ抑制に関する原理を説明する。図11Aは、実施形態のノイズ抑制に関する原理を説明するための図である。図11Bは、比較例を説明するための図である。以下の説明は、前述の図9に示した2つの単相インバータを組み合わせた事例に適用される。なお、図10Aから図10Cに示した1つの単相インバータの事例との相違点を中心に説明する。
図11Aの中の(a)から(c)に、電圧基準の変調率を、0近傍、0.5近傍、0.9近傍にした場合をそれぞれ例示する。
例えば、図11Aの中の(a)に、第1三角波キャリアCar1を実線で示し、第2三角波キャリアCar2を破線で示す。第1三角波キャリアCar1と第2三角波キャリアCar2は、周期、振幅、傾きが互いに同一で、互いの位相差が180°の関係にある。
単相インバータ101(第1の単相インバータ)は、第1三角波キャリアCar1とU相の電圧基準VruとV相の電圧基準Vrvとの関係に基づいて、所定の条件が満たされたときにP電位とN電位の零相電圧を発生する。これを実線の矩形波RS1で示す。例えば、単相インバータ102(第2の単相インバータ)は、同様に、第2三角波キャリアCar2とU相電圧基準VruとV相電圧基準Vrvとの関係に基づいて、上記の所定の条件が満たされたときにP電位とN電位の零相電圧を発生する。これを破線の矩形波RS2で示す。実線の矩形波RS1と破線の矩形波RS2は、ちょうど位相差が180°の関係になる。これについては、後述する。
上記は、図11Aの中の(a)に関するものであるが、電圧基準の変調率が互いに異なる図11Aの中の(b)と(c)についても同様である。上記のように、対になる2つの単相インバータの電圧基準の大きさを一致させて、その2つのキャリアの位相差が180°の関係になるように並列に駆動することにより、2つの単相インバータがそれぞれ出力する零相電圧による影響が打ち消しあって、フレームEの電位変動を軽減させることができる。
例えば、単相インバータ101のPWM1215の制御によって、主回路111がP電位の零相電圧を出力し、単相インバータ102のPWM1225の制御によって、主回路112がN電位の零相電圧を出力している状態にある。ここで、単相インバータ101と単相インバータ102の電圧基準の大きさが互いに揃っていれば、上記のようにP電位の零相電圧の影響と、N電位の零相電圧の影響とが打ち消しあう状態になる。
これに対し、図11Bに示す比較例は、単相インバータ101と単相インバータ102の電圧基準の大きさが互いに揃っていない。この点が、図11Aに示した事例との違いである。図11Bに示す事例の場合、単相インバータ101と単相インバータ102の電圧基準の大きさが互いに揃っていないために、第1巻線W1に零相電圧が掛かる期間と第2巻線W2に零相電圧が掛かる期間とが重ならないときが生じる。このために、各主回路が出力するフレームEに対する電圧の影響を打ち消しあわない期間が生じて、零相電圧の出力によって生じうるノイズの抑制効果が低下する。なお、図11Bに示すように、単相インバータ101と単相インバータ102の電圧基準の大きさに差があり、これが大きくなるほど、上記の効果が低下することがある。このような比較例の事象を生じさせないためには、各単相インバータの電圧基準の大きさが揃うように構成するとよい。
次に、図12を参照して、基本波位相が逆相の関係にある電圧基準を適用する事例について説明する。図12は、実施形態の電圧基準の位相関係を説明するための図である。電圧基準の基本波位相とは、電圧基準の基本波成分の位相のことである。電圧基準の基本波成分の振幅は、正弦波になる。ここでは、第1の電圧基準と、第1の電圧基準の基本波位相に対して逆相の関係にある第2の電圧基準との関係を、幾何学的な観点で説明する。
図12の中の(a)に、電圧基準の基本波成分の1周期の中で、特定の位相の範囲の電圧基準を示す。図12の中の(b)に、図12の中の(a)に示した電圧基準の基本波位相を逆相にしたものを示す。図12の中の(a)の縦軸は、電圧基準及び三角波キャリアの大きさを示し、この図の上に向かう方向に大きくなるように配置されている。これに対して、図12の中の(b)の縦軸は、同様に電圧基準及び三角波キャリアの大きさを示し、この図の下に向かう方向に大きくなるように配置され基本波位相が逆相であることを示している。
図12の中の(a)と(b)とに示す波形は、見かけ上、同じものであるが、各図の縦軸の天地が入れ替わったものである。グラフRS1は、単相インバータが出力する電圧を示す。
グラフRS1が示すように、零相電圧は、三角波キャリアCarの絶対値が、U相の電圧基準VruとV相の電圧基準Vrvの両方の値よりも大きい場合に出力される。図12の中の(a)と(b)に示すように、縦軸の向きを入れ替えて、基本波位相を逆相にした場合も同様の条件が満たされるときに零相電圧が生成されることに変わりはない。このことは、単相インバータ101と単相インバータ102の基本波位相差が180°の場合でも、キャリア位相を差180°とすれば零相電圧による影響が打ち消しあって、フレームEの電位変動を軽減させることができることを示している。
次に、キャリア位相を逆相にしてもインバータ出力電圧(線間電圧)波形が変わらない理由を、解析学的な観点で、数式を用いて説明する。
例えば、U相の出力端子の対に接続される接続線UL(図1)と、V相の出力端子の対に接続される接続線VL(図1)間に正電圧を出力する場合について説明する。換言すれば上記の場合は、U相に対応する第1正側アームとY相に対応する第2負側アームとがともにオン(ON)の場合のことである。
以下の式中に示す変数VruをU相の電圧基準Vruとし、変数VrvをV相の電圧基準Vrvとし、変数carを三角波キャリアの値とする。
U相正側アームをオン(ON)にするときの条件を次の式(1)に示す。この場合、U相の電圧基準Vruが、三角波キャリアの値よりも大きい。
Vru - car > 0 ・・・(1)
Y相負側アームをオン(ON)にするときの条件を次の式(2)に示す。この場合、V相の電圧基準Vrvが、三角波キャリアの値よりも小さい。なお、Y相の制御に用いるY相の基準電圧Vryは、V相の電圧基準Vrvに等しいものとする。式(2)の中の変数として、V相の電圧基準Vrvの変数Vrvを用いている。
Vrv - car < 0 ・・・(2)
以下、ノイズ抑制に効果がある状態に関連する所望の条件が満たされるときに、上記の式(1)と式(2)が成立することについて説明する。
U相正側アームをオン(ON)にして、Y相負側アームをオン(ON)にしている期間において、以下の関係が成り立つ。
式(1)を変形すると、次の式(3)になる。
Vru > car ・・・(3)
U相の電圧基準Vruの位相とV相の電圧基準Vrvの位相とが、逆相の関係にあるから、次の式(4)の関係がある。
Vru = -Vrv ・・・(4)
そこで、式(4)の関係にあるVrvを式(2)に代入して整理すると、次の式(5)と式(6)とが得られる。
-Vru - car < 0 ・・・(5)
Vru + car > 0 ・・・(6)
続いて、上記の式(5)又は式(6)が満たされることを確認する。
U相を制御するための第1三角波キャリア(変数car1)と、Y相を制御するための第2三角波キャリア(変数car2)とが逆相になるから、次の式(7)に示す関係がある。
car’ = -car ・・・(7)
V相の電圧基準Vrvと第2三角波キャリア(変数car2)との関係を、次の式(8)と式(9)とに整理する。
Vru - car2 = Vru - (-car1) = Vru + car1 > 0 ・・・(8)
Vrv - car2 = (-Vru) - (-car1) = -Vru + car1 < 0 ・・・(9)
上記の式(8)から、U相正側アームをオン(ON)にするための式(1)が導かれている。上記の式(9)から、式(5)の関係が導かれている。上記のとおり、式(5)は、Y相負側アームをオン(ON)にするための式(2)に関連する。
このように、上記の式(3)から式(9)に示した関係から、式(1)と式(2)を導くことができる。
次に、図13を参照して、ノイズの抑制効果以外の効果について説明する。
図13は、ノイズの抑制効果以外の効果について説明するための図である。
図13の中の(a)に示す三角波キャリアCar1と、図13の中の(b)に示す三角波キャリアCar2は、その振幅の平均値を基準にして、正側の波形と負側の波形の対象性がそれぞれ保たれている。三角波キャリアCar1と三角波キャリアCar2は、逆相の関係にあるが、各単相インバータ10iが出力する電圧、換言すれば各巻線の両端に掛かる電圧(線間電圧)の波形は、変わらない。これは、多相電動機3側から見た状態は、各相の三角波キャリアを同期して、各相の三角波キャリアの位相を揃えた場合と変わりがない。
上記の実施形態によれば、電流制御回路121は、主回路111に対応付けて設けられ、第1PWM信号を第1電圧基準Er1と第1キャリア信号Car1に基づいて生成し、第1PWM信号を主回路111に供給する。電流制御回路122は、主回路112に対応付けて設けられ、第2PWM信号を第2電圧基準Er2と第2キャリア信号Car2に基づいて生成し、第2PWM信号を前記第2主回路に供給する。第1電圧基準に基づいて生成される第1交流の位相と、第2電圧基準に基づいて生成される第2交流の位相との関係が同相の関係又は同相に比較的近い位相関係にある電流制御回路121と電流制御回路122において、第1キャリア信号Car1の位相と第2キャリア信号Car2の位相との関係が、逆相の関係又は逆相に比較的近い位相関係にある。これにより、多相電動機3の第1巻線W1に電力を供給する主回路111の第1巻線W1側の電位と、フレームEの電位との間の電位変動の影響を低減させることができる。
電流制御回路121は、第1巻線W1を第1極性に充電するようなP電圧を主回路111から出力させる。電流制御回路122は、第2巻線W2を第2極性に充電するようなN電圧を主回路112から出力させる。このとき、第1極性と第2極性は、互いに相補の関係にあれば。これによって、主回路111の第1巻線W1側の電位と、フレームEの電位との間の電位変動の影響と、主回路112の第2巻線W2側の電位と、フレームEの電位との間の電位変動の影響と、を低減させることができる。
電流制御回路121は、第1電圧基準Er1の大きさと第1三角波キャリアCar1の大きさの比較結果に基づいて、第1巻線W1を第1極性に充電するような電圧を主回路111から出力させる。これに合わせて、電流制御回路122は、第2電圧基準Er2の大きさと第2三角波キャリアCar2の大きさの比較結果に基づいて、第2巻線W2を第2極性に充電するような電圧を主回路112から出力させてもよい。これにより、フレームEの電位変動を低減させることができる。
例えば、電流制御回路121は、キャリア生成回路1217を備える。キャリア生成回路1217は、同期信号に基づいて第1三角波キャリアCar1と第2三角波キャリアCar2を生成する。電流制御回路122は、キャリア生成回路を備えずに、電流制御回路121から第2三角波キャリアの供給を受けるとよい。これにより、第1三角波キャリアCar1の位相と第2三角波キャリアCar2の位相の管理が容易になる。
なお、上記の実施形態では、単相インバータ101と102を例示して、2台の単相インバータの場合について説明したが、上記の説明を偶数台の単相インバータを備える構成に適用してもよい。その場合には、奇数番目の単相インバータと偶数番目の単相インバータを上記の単相インバータ101と102にそれぞれ当てはめるとよい。上記と同様のキャリア信号の位相の調整方法によって、複数台の単相インバータを備える構成の場合についても、上記と同様の結果が得られる。
なお、各単相インバータのPLLが生成する信号の位相の連続性を保ちながら、上記のようにPWM制御に利用する各三角波キャリア信号の位相に位相差を設けたり、位相差をなくしたり切り替えることができ、その大きさを調整してもよい。
なお、多相電動機3の各相の巻線に対して設けられた各単相インバータのキャリア信号を同期させることにより、位相を整合させて巻線に入力されるPWMパルスのタイミングを一致させている。このような場合、PWMパルス起因の高調波電流成分が減少し多相電動機3の損失・温度上昇を低減することがある。
少なくとも上記の実施形態によれば、多相電動機駆動装置1は、多相電動機3と、主回路111と、主回路112と、電流制御回路121と、電流制御回路122と、を備える。多相電動機3は、少なくとも第1巻線W1と第2巻線W2とが含まれる複数の巻線を備え、各巻線相互間は電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合される。主回路111(第1主回路)は、第1巻線W1に接続され、PWM方式により変調された第1PWM信号に基づいて第1巻線W1に交流電力を供給する。主回路112(第2主回路)は、第2巻線W2に接続され、PWM方式により変調された第2PWM信号に基づいて第2巻線W2に交流電力を供給する。電流制御回路121(第1制御部)は、主回路111に対応付けて設けられ、第1PWM信号を第1電圧基準と第1キャリア信号に基づいて生成し、第1PWM信号を主回路111に供給する。電流制御回路122(第2制御部)は、主回路112に対応付けて設けられ、第2PWM信号を第2電圧基準と第2キャリア信号に基づいて生成し、第2PWM信号を主回路112に供給する。第1電圧基準に基づいて生成される第1交流の位相と、第2電圧基準に基づいて生成される第2交流の位相との関係が同相の関係又は同相に比較的近い位相関係にある電流制御回路121と電流制御回路122において、第1キャリア信号の位相と第2キャリア信号の位相との関係が、逆相の関係又は逆相に比較的近い位相関係にある。これにより、多相電動機駆動装置1は、多相電動機3の巻線に電力を供給する主回路の巻線側の電位と、基準電位との間の電位変動の影響を低減させることができる。
上記の多相電動機駆動装置1の電流制御回路12iとは、その少なくとも一部を、CPUなどのプロセッサがプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部で実現してもよく、全てをLSI等のハードウェア機能部で実現してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…多相電動機駆動装置、2…直流電源、3…多相電動機、10…制御装置、101、102、10N、10i…単相インバータ、150…同期信号生成回路、160…速度位相制御回路、170…回転角度検出器、111…主回路(第1主回路)、112…主回路(第2主回路)、11N、11i…主回路、121…電流制御回路(第1制御部)、122…電流制御回路(第2制御部)、12N、12i…電流制御回路、1215…PWM制御回路(第1PWMユニット)、1216…位相比較器(第1位相比較器)、1217…キャリア生成回路(第1キャリア生成ユニット)、1218…キャリア位相補正回路(第1キャリア位相補正回路)、1218c…位相補正決定部、1225…PWM制御回路(第2PWMユニット)、12N5…PWM制御回路(第NPWMユニット)、12N6…位相比較器(第N位相比較器)、12N7…キャリア生成回路(第Nキャリア生成ユニット)、12N8…キャリア位相補正回路(第Nキャリア位相補正回路)、12N8c…位相補正決定部、131、132、13N…コンデンサ、141、142、14N…電流センサ、150…同期信号生成回路、160…速度位相制御回路

Claims (9)

  1. 少なくとも第1巻線と第2巻線とが含まれる複数の巻線を備えた多相電動機であって前記複数の巻線の各巻線相互間電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合される多相電動機と、
    対になる単相インバータを含む組が決定されていて、前記多相電動機のPWM制御に用いるキャリア信号の位相を調整するための同期信号を前記組に夫々供給する同期信号生成部と、
    を備え、
    前記第1巻線に接続される単相パルス幅変調方式の第1単相インバータを第1PWM信号に基づいてPWM制御することで、前記第1単相インバータが前記第1巻線に交流電力を供給する第1主回路と、
    前記第2巻線に接続される単相パルス幅変調方式の第2単相インバータを第2PWM信号に基づいてPWM制御することで、前記第2単相インバータが前記第2巻線に交流電力を供給する第2主回路と、
    前記第1主回路に対応付けて設けられ、前記第1PWM信号を第1電圧基準と第1キャリア信号に基づいて生成し前記第1PWM信号を前記第1主回路に供給する第1制御部と、
    前記第2主回路に対応付けて設けられ、前記第2PWM信号を第2電圧基準と第2キャリア信号に基づいて生成し前記第2PWM信号を前記第2主回路に供給する第2制御部と、
    さらに組ごとに備え、
    同じ組内の前記第1制御部と前記第2制御部は、
    前記第1電圧基準に基づいて生成される第1交流の位相と、前記第2電圧基準に基づいて生成される第2交流の位相との関係が同相の関係又は同相に比較的近い位相関係になるように形成されていて、
    前記同じ組内の前記第1制御部と前記第2制御部の何れか一方は、
    前記同期信号生成部からの同期信号を受けて、前記第1キャリア信号の位相と前記第2キャリア信号の位相と、逆相の関係又は逆相に比較的近い位相関係にする
    多相電動機駆動装置。
  2. 各組の前記第1制御部は、
    前記第1キャリア信号と前記第2キャリア信号とを生成する位相補正回路を備え、
    前記各組の前記第2制御部は、
    前記第2制御部と同じ組の前記第1制御部によって前記生成された第2キャリア信号を前記第2PWM信号の生成に用いる、
    請求項1記載の多相電動機駆動装置。
  3. 前記第1制御部は、
    前記第1巻線を第1極性に充電するような電圧を前記第1主回路から出力させて、
    前記第2制御部は、
    前記第2巻線を第2極性に充電するような電圧を前記第2主回路から出力させて、
    前記第1極性と前記第2極性は、互いに相補の関係にある、
    請求項1記載の多相電動機駆動装置。
  4. 前記第1制御部は、
    前記第1電圧基準の大きさと前記第1キャリア信号の大きさの比較結果に基づいて、前記第1巻線を第1極性に充電するような電圧を前記第1主回路から出力させて、
    前記第2制御部は、
    前記第2電圧基準の大きさと前記第2キャリア信号の大きさの比較結果に基づいて、前記第2巻線を第2極性に充電するような電圧を前記第2主回路から出力させる、
    請求項1記載の多相電動機駆動装置。
  5. 前記多相電動機の前記複数の巻線は、
    3つ以上であり、前記組をなす前記第1巻線と前記第2巻線のほかに、前記組をなさない第3巻線を含む、
    請求項1記載の多相電動機駆動装置。
  6. 前記第3巻線に接続される単相パルス幅変調方式の第3単相インバータを第3PWM信号に基づいてPWM制御することで、前記第3単相インバータが前記第3巻線に交流電力を供給する第3主回路と、
    前記第3主回路に対応付けて設けられ、前記第3PWM信号を第3電圧基準と第3キャリア信号に基づいて生成し、前記第3PWM信号を前記第3主回路に供給する第3制御部と、
    を備える請求項5記載の多相電動機駆動装置。
  7. 前記同期信号生成部は、
    前記第1キャリア信号と前記第2キャリア信号を同期させるための同期信号を前記各組の前記第1制御部に供給する、
    請求項2記載の多相電動機駆動装置。
  8. 前記同じ組内の前記第1制御部は、
    前記同期信号に基づいて周波数を調整して、
    前記位相補正回路は、
    前記調整された周波数を用いて、前記第1キャリア信号と前記第2キャリア信号を生成する、
    請求項7記載の多相電動機駆動装置。
  9. 前記第1電圧基準第1交流の位相と、前記第2電圧基準第2交流の位相との関係が所定の位相関係なるように形成されていて、
    前記所定の位相関係が、同相の関係、同相に比較的近い位相関係、逆相の関係及び逆相に比較的近い位相関係の内の何れかである、
    請求項1に記載の多相電動機駆動装置。
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