JP7292152B2 - 多相電動機駆動装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、多相電動機駆動装置に関する。
多相電動機駆動装置は、PWM(Pulse Width Modulation)制御方式の複数の単相インバータを用いて、互いに電気的に絶縁された複数の巻線を備える多相電動機を駆動する。多相電動機は、上記の各単相インバータから上記の各巻線に交流電力がそれぞれ供給されることによって駆動される。このような多相電動機駆動装置において、複数の単相インバータのPWM制御に用いるキャリア信号が同期していると、多相電動機に電流が流れるタイミングが各単相インバータで一致することがある。上記の多相電動機に電流が流れるタイミングが一致すると、主回路と対地との間の電位変動が大きくなることがあった。
特開2013-39033号公報
本発明の目的は、多相電動機駆動装置が多相電動機の複数の巻線に電流を流す際に生じうる主回路と対地との間の電位変動を低減させる多相電動機駆動装置を提供することである。
実施形態の多相電動機駆動装置は、第1主回路と、第2主回路と、第1制御部と、第2制御部と、を備える。多相電動機は、少なくとも第1巻線と第2巻線とが含まれる複数の巻線を備え、各巻線相互間は電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合される。第1主回路は、前記第1巻線に接続される第1単相インバータを含み第1基準搬送波を用いてパルス幅変調された第1PWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいて前記第1巻線に交流電力を供給する。第2主回路は、前記第2巻線に接続される第2単相インバータを含み第2基準搬送波を用いてパルス幅変調された第2PWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいて前記第2巻線に交流電力を供給する。第1制御部は、前記第1主回路に対応付けて設けられ、前記多相電動機の速度に基づいて基準位相に対する位相が決定された前記第1PWM信号を前記第1主回路に供給する。第2制御部は、前記第2主回路に対応付けて設けられ、前記多相電動機の速度に基づいて前記基準位相に対する位相が決定された前記第2PWM信号を前記第2主回路に供給する。前記第1基準搬送波と前記第2基準搬送波とが互いに同期しない位相差になっている。

実施形態の多相電動機駆動装置の構成図。 実施形態の多相電動機と各単相インバータとの関係を説明するための図。 実施形態の多相電動機駆動装置の主要部の構成図。 実施形態の電流制御回路の構成図。 実施形態の電流制御回路の構成図。 実施形態の各相のキャリア信号を同期させたPWM制御で生成されるゲート信号について説明するための図。 実施形態の主回路対地間電位変動について説明するための図。 実施形態の主回路対地間電位変動について説明するための図。 変調率が0の場合のN-E間電位変動を説明するための図。 実施形態のシミュレーションの結果を説明するための図。 実施形態の多相電動機の隣り合う相に対応する単相インバータのキャリアの位相を等間隔にずらした事例を説明するための図。 実施形態の多相電動機の隣り合う相に対応する単相インバータのキャリアの位相を等間隔にずらした事例を説明するための図。 実施形態の多相電動機の各相に対応する単相インバータのキャリアの位相を揃えた事例を説明するための図。 実施形態の多相電動機の各相に対応する単相インバータのキャリアの位相を揃えた事例を説明するための図。 実施形態の単相インバータ間のキャリア位相を調整する処理のフローチャート。 実施形態の位相差を規定するための所定の関数について説明するための図。 第1の変形例の位相差を規定するための所定の関数について説明するための図。
以下、実施形態の多相電動機駆動装置を、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、可変速の多相電動機駆動装置を単に多相電動機駆動装置と呼ぶ。また、同一又は類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それらの構成の重複する説明は省略する場合がある。なお、電気的に接続されることを、単に「接続される」ということがある。以下の説明に示す「単相パルス幅変調」とは、単相交流を出力するパルス幅変調(Pulse Width Modulation)のことであり、単にPWMと呼ぶことがある。「搬送波」とは、キャリア比較PWM方式による制御(PWM制御)に用いられる三角波又は鋸歯状波のことである。「搬送波周波数」とは、特定の搬送波における三角波又は鋸歯状波の繰り返し周期の逆数のことである。「基本波」とは、特定の搬送波の信号成分の中で、周波数が最も低い成分をいう。また、「高調波成分」とは、基本波の周波数に対する高調波成分であって、特に指定がなければ電流、電圧、電力の中の何れかに含まれる奇数の1又は複数の次数の高調波成分のことである。なお、「同じ波形」の場合には、波形が略等しい場合も含む。
(実施形態)
図1は、実施形態の多相電動機駆動装置1の構成図である。
多相電動機駆動装置1は、直流電源2と、多相電動機(M)3と、制御装置10とを備える。
直流電源2は、多相電動機駆動装置1の電源であり、後述する制御装置10に直流電力を供給する。直流電源2は、負極Nと正極P間に所望の電圧(直流電圧)を出力する。
多相電動機3は、複数の巻線を有し、各巻線相互間は電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合されている。後述する第1巻線と第2巻線は、複数の巻線の一例である。
制御装置10は、例えば、単相インバータ101と、単相インバータ102と、単相インバータ10Nと、同期信号生成回路150と、速度位相制御回路160と、回転角度検出器170を備える。
単相インバータ101は、例えば、主回路111(第1主回路)と、電流制御回路121(第1制御部)と、コンデンサ131と、電流センサ141とを備える。
主回路111は、第1主回路の一例である。例えば、主回路111は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)のスイッチS1、S2、S3、S4と、各々逆並列に接続されたダイオードD1、D2、D3、D4とを備え、フルブリッジ型に形成されている。スイッチS1とダイオードD1の組と、スイッチS2とダイオードD2の組は、正極Pに接続された正側アームを成す。スイッチS3とダイオードD3の組と、スイッチS4とダイオードD4の組は、負極Nに接続された負側アームを成す。図に示す形態は一例でありこれに制限されることなく、スイッチS1、S2、S3、S4がFET(Field-Effect Transistor)等の他の種類の半導体装置であってもよく、主回路111がハーフブリッジ型に形成されてもよい。
主回路111の入力側は、直流電源2とコンデンサ131とに並列に接続され、コンデンサ131によって平滑化された電圧が直流電源2から供給される。主回路111の出力側は、多相電動機3の第1巻線に接続されている。電流センサ141は、主回路111から多相電動機3の第1巻線に流れる電流を検出する。主回路111は、後述する電流制御回路121から供給されるゲートパルスGP1に基づいて、多相電動機3の第1巻線に単相交流電力を供給する。
単相インバータ102は、例えば、主回路112(第2主回路)と、電流制御回路122(第2制御部)と、コンデンサ132と、電流センサ142とを備える。
主回路112は、第2主回路の一例である。主回路112と後述する主回路11Nは、主回路111と同様に構成されている。
主回路112の入力側は、直流電源2に接続され、並列に接続されたコンデンサ132によって平滑化された電圧が直流電源2から供給される。主回路112の出力側は、多相電動機3の第2巻線に接続されている。電流センサ142は、主回路112から多相電動機3の第2巻線に流れる電流を検出する。主回路112は、PWM方式により変調された第2PWM信号に基づいて、多相電動機3の第2巻線に単相交流電力を供給する。
単相インバータ10Nは、例えば、主回路11Nと、電流制御回路12Nと、コンデンサ13Nと、電流センサ14Nとを備える。
主回路11Nの入力側は、直流電源2に接続され、並列に接続されたコンデンサ13Nによって平滑化された電圧が直流電源2から供給される。主回路11Nの出力側は、多相電動機3の第N巻線に接続されている。電流センサ14Nは、主回路11Nから多相電動機3の第N巻線に流れる電流を検出する。主回路11Nは、PWM方式により変調された第NPWM信号に基づいて、多相電動機3の第N巻線に単相交流電力を供給する。
以下、単相インバータ101と、単相インバータ102と、・・・、単相インバータ10Nを纏めて示す場合には、単相インバータ10iという。iは1からNの整数を示し、Nは2以上の整数である。同様に、主回路111と、主回路112と、・・・、主回路11Nを纏めて示す場合には、主回路11iという。電流制御回路121と、電流制御回路122と、・・・、電流制御回路12Nを纏めて示す場合には、電流制御回路12iという。
同期信号生成回路150は、キャリア同期信号を生成し、生成したキャリア同期信号を各単相インバータ10iの各電流制御回路に供給する。上記のキャリア同期信号には、電流制御回路121に供給するキャリア同期信号CSS1、電流制御回路122に供給するキャリア同期信号CSS2(図4)、電流制御回路12Nに供給するキャリア同期信号CSSN(図5)などが含まれてもよい。なお、以下の説明では、各単相インバータ10iに供給されるキャリア同期信号は、共通する信号としてキャリア同期信号CSS1を例示して説明するが、これに制限されない。例えば、キャリア同期信号CSS1とキャリア同期信号CSS2が独立した信号であって良く、或いは、キャリア同期信号CSS1とキャリア同期信号CSS2とキャリア同期信号CSSNとが互いに同期する信号であって波形の異なる信号であってもよい。上記の同期とは、許容される位相差が含まれている関係にあることを含めてもよい。
速度位相制御回路160は、速度指令と後述する回転角度検出器170からの角度検出値(機械角)とを受けて、電流指令波高値と、位相角θ(電気角)と、速度検出値ωとを生成し、電流指令波高値と、位相角θと、速度検出値ωとを単相インバータ10iに供給する。電流指令波高値は、速度指令として設定された速度指令値の速度で多相電動機3を駆動するための制御目標値である。速度位相制御回路160の詳細については後述する。
回転角度検出器170は、多相電動機3の回転角度を検出し、角度検出値(機械角)を出力する。なお、回転角度検出器170を設けることなく、センサレス制御にしてもよい。
図2を参照して、多相電動機3と各単相インバータ10iとの関係について説明する。図2は、実施形態の多相電動機3と各単相インバータ10iとの関係を説明するための図である。各相の巻線に対応して単相インバータ10iが配置されている。多相電動機3の各相の巻線は電気的には接続されていないが、異なる相の巻線による磁路がオーバラップするため磁気的に結合されている。
これにより多相電動機3は、各相に対応して設けられた各単相インバータ10iによって駆動される。
図3から図5を参照して、実施形態の多相電動機駆動装置1の一例について説明する。図3は、実施形態の多相電動機駆動装置1の主要部の構成図である。
速度位相制御回路160の詳細について説明する。
速度位相制御回路160は、例えば、減算器161と、速度制御回路162と、位相制御回路163と、速度検出回路164とを備える。減算器161は、速度指令による速度指令値と、後述する速度検出回路164によって検出された速度検出値ωとの速度偏差を算出する。速度制御回路162は、減算器161によって算出された速度偏差が零になるような電流指令波高値を生成し、生成した電流指令波高値を各単相インバータ10iに出力する。速度検出回路164は、回転角度検出器170によって検出された角度検出値(機械角)を微分して速度検出値ωを生成する。位相制御回路163は、回転角度検出器170によって検出された角度検出値(機械角)に基づいて位相角θ(電気角)を生成して、位相角θを各単相インバータ10iに出力する。
上記のとおり速度位相制御回路160は、回転角度検出器170によって検出された角度検出値に基づいて、多相電動機3の回転速度が速度指令になるような電流指令波高値を各単相インバータ10iに指令し、制御に用いる位相角θを各単相インバータ10iに供給する。
電流制御回路121の詳細について説明する。
電流制御回路121は、例えば、正弦値生成器1211(Sin)と、乗算器1212と、減算器1213と、電流制御回路本体1214と、PWM制御回路1215(第1PWMユニット、図中の表記はPWM。)と、位相比較器1216(第1位相比較器)と、キャリア生成回路1217(第1キャリア生成ユニット)と、キャリア位相補正回路1218(第1位相補正ユニット)と、位相補正決定部1218c(第1位相決定部)とを備える。
正弦値生成器1211は、速度位相制御回路160から供給される位相角θと、多相電動機3の巻線構成に基づき規定される位相差とに基づいた位相の正弦値を生成する。正弦値生成器1211が生成する正弦値は、対応する巻線ごとに互いに異なる。
乗算器1212は、速度位相制御回路160から供給される電流指令波高値と、正弦値生成器1211によって生成された正弦値とを乗算し、電流指令値ICMD1を得る。
減算器1213は、乗算器1212によって算出された電流指令値ICMD1から、電流センサ141によって検出された電流検出値IDET1を減算して、電流偏差ΔI1を得る。
電流制御回路本体1214は、上記の電流偏差ΔI1を0にするような電圧指令値ER1を算出し、PWM制御回路1215に供給する。
位相比較器1216は、第1搬送波をキャリア生成回路1217から受けて、キャリア同期信号CSS1(第1同期信号)の位相と、第1搬送波の位相とを比較して、その位相差に応じた値PD1を出力する。
キャリア生成回路1217は、キャリア同期信号CSS1の位相と第1搬送波の位相とが整合するように、上記の位相差PD1に基づいて、搬送波周波数fHを所定量調整する。
キャリア位相補正回路1218は、後述する位相補正決定部1218cから供給される位相補正指令に基づいて、キャリア生成回路1217によって調整された搬送波周波数fHの第1搬送波の位相を補正して第1キャリア信号CS1を生成し、その結果を第1キャリア信号CS1として出力する。
位相補正決定部1218cは、例えば、多相電動機3の速度検出値ωに基づいて第1キャリア信号CS1(第1基準搬送波)の位相を決定してもよい。さらに、位相補正決定部1218cは、多相電動機3の速度検出値ωに基づいて第1所定量の位相差の大きさを調整して第1キャリア信号CS1の位相を決定してもよい。位相補正決定部1218cは、第1位相決定ユニットの一例である。例えば、上記の第1所定量の位相差は、キャリア同期信号CSS1(第1同期信号)の位相に対する第1キャリア信号CS1の位相の位相差として規定される。なお、多相電動機3の速度検出値ωによらずに、予め定められた所定値に第1キャリア信号CS1(第1基準搬送波)の位相を決定してもよい。以下、同様である。
上記の位相比較器1216と、キャリア生成回路1217は、第1のPLL(Phase Locked Loop)を形成する。
PWM制御回路1215は、上記の電圧指令値ER1と第1キャリア信号CS1とに基づいて、PWM制御によって主回路111を制御するためのゲートパルスGP1を生成する。例えば、PWM制御回路1215は、第1キャリア信号CS1を用いて、多相電動機3の第1相の電圧指令値ER1(基準信号)を変調し、変調されたPWM信号のGP1(第1PWM信号)を主回路111(第1主回路)に供給する。
上記のように構成された電流制御回路121は、キャリア同期信号CSS1に同期して、かつキャリア同期信号CSS1の位相に対して第1所定量の位相差がある第1キャリア信号CS1を生成する。電流制御回路121は、第1キャリア信号CS1を用いて多相電動機3の第1相の電圧指令値ER1(基準信号)を変調し、変調することによって得られた第1PWM信号を主回路111に供給する。
単相インバータ102と単相インバータ10Nを別紙に示す。
図4を参照して、実施形態における単相インバータ102の電流制御回路122について説明する。図4は、実施形態の電流制御回路122の構成図である。電流制御回路122は、主回路112(第2主回路)に対応付けて設けられる。
電流制御回路122(第2制御部)は、例えば、正弦値生成器1221(Sin)と、乗算器1222と、減算器1223と、電流制御回路本体1224と、PWM制御回路1225(第2PWMユニット、図中の表記はPWM。)と、位相比較器1226(第2位相比較器)と、キャリア生成回路1227(第2キャリア生成ユニット)と、キャリア位相補正回路1228(第2位相補正ユニット)と、位相補正決定部1228c(第2位相決定部)とを備える。詳細な説明を省略するが、正弦値生成器1221と、乗算器1222と、減算器1223と、電流制御回路本体1224と、PWM制御回路1225と、位相比較器1226と、キャリア生成回路1227と、キャリア位相補正回路1228と、位相補正決定部1228cは、前述の正弦値生成器1211と、乗算器1212と、減算器1213と、電流制御回路本体1214と、PWM制御回路1215と、位相比較器1216と、キャリア生成回路1217と、キャリア位相補正回路1218、位相補正決定部1218cと同様に構成される。
第2キャリア信号CS2の生成について説明する。
位相比較器1226は、第2搬送波をキャリア生成回路1227から受けて、キャリア同期信号CSS2の位相と、第2搬送波の位相とを比較して、その位相差に応じた値PD2を出力する。
キャリア生成回路1227は、キャリア同期信号CSS2の位相と第2搬送波の位相とが整合するように、上記の位相差PD2に基づいて、第2搬送波の搬送波周波数fHを所定量調整する。
キャリア位相補正回路1228は、後述する位相補正決定部1228cから供給される位相補正指令に基づいて、キャリア生成回路1227によって調整された搬送波周波数fHの第2搬送波の位相を補正して第2キャリア信号CS2を生成し、その結果を第2キャリア信号CS2として出力する。
位相補正決定部1228cは、例えば、多相電動機3の速度検出値ωに基づいて第2キャリア信号CS2(第2基準搬送波)の位相を決定してもよい。さらに、位相補正決定部1228cは、多相電動機3の速度検出値ωに基づいて第2所定量の位相差の大きさを調整して第2キャリア信号CS2の位相を決定してもよい。位相補正決定部1218cは、第1位相決定ユニットの一例である。例えば、上記の第2所定量の位相差は、キャリア同期信号CSS1の位相に対する第2キャリア信号CS2の位相の位相差として規定される。
上記の位相比較器1226と、キャリア生成回路1227は、第2のPLLを形成する。
PWM制御回路1225は、上記電圧指令値ER2と第2キャリア信号CS2とに基づいて、PWM制御によって主回路112を制御するためのゲートパルスGP2を生成する。例えば、PWM制御回路1225は、第2キャリア信号CS2を用いて、多相電動機3の第2相の電圧指令値ER2(基準信号)を変調し、変調されたPWM信号のGP2(第2PWM信号)を主回路112(第2主回路)に供給する。
上記のように構成された電流制御回路122は、キャリア同期信号CSS2に同期して、かつキャリア同期信号CSS2の位相に対して第2所定量の位相差がある第2キャリア信号CS2を生成する。電流制御回路122は、第2キャリア信号CS2を用いて多相電動機3の第2相の電圧指令値ER2(基準信号)を変調し、変調することによって得られた第2PWM信号を主回路112に供給する。
図5を参照して、実施形態における単相インバータ10Nの電流制御回路12Nについて説明する。図5は、実施形態の電流制御回路12Nの構成図である。電流制御回路12Nは、主回路11Nに対応付けて設けられる。
電流制御回路12Nは、例えば、正弦値生成器12N1(Sin)と、乗算器12N2と、減算器12N3と、電流制御回路本体12N4と、PWM制御回路12N5(第NPWMユニット、図中の表記はPWM。)と、位相比較器12N6(第N位相比較器)と、キャリア生成回路12N7(第Nキャリア生成ユニット)と、キャリア位相補正回路12N8(第N位相補正ユニット)と、位相補正決定部12N8c(第N位相決定部)とを備える。詳細な説明を省略するが、正弦値生成器12N1と、乗算器12N2と、減算器12N3と、電流制御回路本体12N4と、PWM制御回路12N5と、位相比較器12N6と、キャリア生成回路12N7と、キャリア位相補正回路12N8と、位相補正決定部12N8cとは、前述の正弦値生成器1211と、乗算器1212と、減算器1213と、電流制御回路本体1214と、PWM制御回路1215と、位相比較器1216と、キャリア生成回路1217と、キャリア位相補正回路1218と、位相補正決定部1218cと同様に構成される。電流制御回路12Nに関する細部の説明は、前述の電流制御回路121を参照する。
電流制御回路12Nは、キャリア同期信号CSSNに同期して、かつキャリア同期信号CSSNの位相に対して第N所定量の位相差がある第Nキャリア信号CSNを生成する。電流制御回路12Nは、第Nキャリア信号CSNを用いて多相電動機3の第N相の電圧指令値ERN(基準信号)を変調し、変調することよって得られた第NPWM信号のゲートパルスGPNを主回路11Nに供給する。
次に、図6を参照して、実施形態の多相電動機駆動装置1で、各相のキャリア信号を同期させたPWM制御を実施したときの各相のゲートパルスを含むゲート信号について説明する。図6は、実施形態の各相のキャリア信号を同期させたPWM制御で生成されるゲート信号について説明するための図である。ここで例示するものは、3相の場合である。各相のキャリア信号とは、前述の第1キャリア信号CS1、第2キャリア信号CS2、第Nキャリア信号CSNなどのことである。以下の説明で、キャリア信号の位相のことをキャリア位相と呼ぶことがある。キャリア信号の周期のことをキャリア周期と呼ぶことがある。
図6に示す4つの波形図は、PWM制御の入力信号の変調度が互いに異なるものである。図6の(a)から(d)の波形図における変調度は、それぞれ0.01、0.2、0.6、1である。
なお、各波形図の上段側に、ある相のキャリア信号と3相のPWM制御の入力信号とを重ねて示し、その下段側にPWM制御で生成された各相のゲートパルスを含むゲート信号を示す。
この図から変調度が小さい場合には、各相のゲートパルスが発生する時間帯が揃っているが、変調度が大きくなるほど、各相のゲートパルスが発生する時間帯がばらつくことがわかる。
変調率が0に近い値の場合には、各相のゲートパルスが出力される時間帯が重なる期間が長くなる。変調率が0になると各相のゲートパルスの出力が重なり、各相のスイッチがそれぞれオンになる。
次に、図7と図8とを参照して、主回路と対地との間の電位変動について説明する。図7と図8は、実施形態の主回路と対地との間の電位変動について説明するための図である。
ところで、各相のゲートパルスが発生する時間帯が揃っていると、各相のスイッチがそれぞれオンになっているタイミングが一致するために、主回路と対地との間の電位が変動することがある。なお、説明を簡略化するため変調率は0とする。例えば、単相インバータ101の出力をU相とV相と呼ぶ。
図7に、単相インバータのP側素子をオン(ON)に、N側素子をオフ(OFF)にした場合の回路動作を示す。例えば、P側素子は、スイッチS1、S2のことである。N側素子は、スイッチS3、S4のことである。
単相インバータ101と、直流電源2と、多相電動機3は、フレームEに対して絶縁されているものと仮定する。この場合、単相インバータ101、直流電源2、及び多相電動機3と、フレームEとの間には、浮遊容量が存在する。
例えば、単相インバータ101近傍の直流リンクのP側とフレームEとの間の浮遊容量をSC11と呼ぶ。単相インバータ101近傍の直流リンクのN側とフレームEとの間の浮遊容量をSC12と呼ぶ。直流電源2近傍の直流リンクのP側とフレームEとの間の浮遊容量をSC21と呼ぶ。直流電源2近傍の直流リンクのN側とフレームEとの間の浮遊容量をSC22と呼ぶ。
多相電動機3の内部の巻線に接続されるU相とV相と、多相電動機3の筐体との間に浮遊容量SC31とSC32が存在する。さらに、多相電動機3の筐体とフレームEとの間に浮遊容量(不図示)が存在する。
上記の浮遊容量SC11、SC12、SC21、SC22は、多相電動機3の浮遊容量SC31、SC32に対して十分に小さくなる。これによれば、多相電動機3側のフレームEの電位がP電位に近くなり、主回路側のフレームEの電位とN電位との電位差が、P電位とN電位との差に略等しくなる。
上記の場合、単相インバータの出力のU相―V相間、つまりノーマルモードとなる経路には電流が流れないが、図7に示すように単相インバータの出力のU相とV相に、多相電動機3側の浮遊容量SC31、SC32を介した経路にコモンモード電流が流れる。
図8に、単相インバータのN側素子がオン(ON)となった場合の回路動作を示す。
主回路N-E(アース)間電位変動を例にとると、図8に示すようにN側素子がオンのときには、フレームEの電位(アース電位)とN電位とが略同電位になり、N-E間電位差は0になる。
また、図7に示すようにP側素子がオンのときはアース電位とP電位とが略同電位になるため、N-E間電位差は直流電圧と等しくなる。
これを模擬したシミュレーションの結果を図9に示す。図9は、変調率が0の場合のN-E間電位変動を説明するための図である。このシミュレーションの条件として、上記のとおり主回路側の浮遊容量を多相電動機3側の浮遊容量SC31、SC32よりも十分に小さいものとした。図9に示すN-E間電位変動は、キャリア周期に同期したものになる。
次に、コモンモード電流を低減させるための事例について説明する。
例えば、多相電動機3の巻線の数(相数)を2つにした事例を示し、この事例の動作をシミュレーションにより検証する。この場合の主回路は、図1に示したように直流電源2に対して単相インバータ101と102が接続されて形成され、その台数が2台の場合になる。単相インバータ101と102の出力には、図7に示した多相電動機3側の浮遊容量SC31、SC32を模擬したコンデンサの一端を接続して、コンデンサの他端をフレームに接続する。単相インバータ101の出力と単相インバータ102の出力は、浮遊容量SC31、SC32を模擬したコンデンサを介して互いに結合される。
次に、図10を参照して、単相インバータ101と102のキャリア位相と主回路対地(フレーム)間の電位変動について説明する。図10は、実施形態のシミュレーションの結果を説明するための図である。なお簡略化のため変調率は、上記と同様に0にしている。なお、多相電動機3側の浮遊容量SC31、SC32の値は、実際に利用する多相電動機3の種類に応じて決定してよい。
単相インバータ101と102のキャリア信号が単相インバータ101と102との間で互いに同期していて、かつそれぞれの位相が揃っている場合、各単相インバータ内のスイッチS1-S4のスイッチングのタイミングが一致して、かつ各単相インバータのスイッチS1-S4の内でスイッチングするスイッチの位置が同じになる。そのため、前述の図7と図8に示した挙動と等しくなる。
これに対して、単相インバータ101と102のキャリア信号が互いに同期していても、単相インバータ101と102のキャリア位相が、その2台の間でずれてくると、単相インバータ101と102内でスイッチングするスイッチ(素子)の位置が互いに揃わなくなる。例えば、単相インバータ101のP側素子であるスイッチS1とS2がオンになっている間に、単相インバータ102のN側素子であるスイッチS3とS4がオンになる期間が発生する。
上記の期間になると、主回路のP電位とN電位とが、多相電動機3の巻線ごとに規定される浮遊容量SC31、SC32によって分圧されることになり、単相インバータ101と102の多相電動機3側の浮遊容量が等しくなる場合には、フレームEの電位が0になる。
図10(a)から(e)まで、単相インバータ101と102の互いのキャリア信号の位相差を順に増加させたときのシミュレーションの結果を示す。図10の(a)から(e)の波形図におけるキャリア信号間の位相差は、それぞれ0度、45度、90度、135度、180度である。なお、キャリア周期の1周期分を360度とする。
上記の各シミュレーションの結果に示す上段側には、主回路と対地との間の電位変動(以下、主回路対地間電位変動という。)を示し、その下段側には、電位変動の波形に含まれる周波数成分を示す。下段側のグラフは、片対数グラフである。その周波数成分には、基本波の成分の他に、その高調波成分が確認できる。
この図10に示された各シミュレーションの結果からキャリア信号間の位相差が小さい場合には、電位変動の波形に含まれる各周波数成分の大きさが比較的大きくなっていることが確認できる。また、キャリア信号間の位相差が大きくなるほど、電位変動の波形に含まれる各周波数成分の大きさが小さくなる傾向がある。
単相インバータ101と102の互いのキャリア信号間の位相差が180度になる場合、つまり逆相になる場合には、例えば、単相インバータ101のP側素子がオンになっている期間と、単相インバータ102のN側素子がオンになる期間とが重なる。これによって、単相インバータ101のP側素子がオンになっていることによる電位変動と、単相インバータ102のN側素子がオンになることによる電位変動とが打ち消し合うため、主回路対地間電位は、変動することなく一定になる。なお、フレームの電位を大地電位とみなすことができる。
このシミュレーションの結果によれば、単相インバータ101と102間のキャリア位相を所定量ずらすことにより、主回路対地間電位変動を低減できることが明らかになった。このシミュレーションの結果から、ひいては、主回路対地間電位変動によるノイズを抑制可能なことが確認できた。
次に、図11から図16を参照して、多相電動機3の隣り合う相に対応する単相インバータ間のキャリア位相を所定量ずらしてキャリア信号同士に位相差を設定する方法について説明する。
まず、キャリア信号同士の位相差について定義する。
図11と図12は、実施形態の多相電動機3の隣り合う相に対応する単相インバータのキャリア信号の位相を等間隔にずらした事例を説明するための図である。
図11に示すようにN台の単相インバータの隣り合う相でキャリア信号の位相を360/N度ずつ等間隔にずらした場合、多相電動機3の各相の線間電圧波形は、図12(a)、(b)に示すように、各相の方形波の中心位置は360/N度ずつずれる。つまり、隣り合う相でキャリア信号の位相に360/N度の位相差を設けることができる。
また、上記の位相差を設けるときに、N台の単相インバータの隣り合う相でキャリア信号の位相を180/N度ずつ等間隔にずらしてもよい。上記の場合にも、直流電源2の電圧と電流の振動を抑制することができる。
図13と図14は、実施形態の多相電動機3の各相に対応する単相インバータのキャリア信号の位相を揃えた事例を説明するための図である。
図13に示すように各相の単相インバータのキャリア信号の位相を揃えた場合、多相電動機3の各相の線間電圧波形は、図14(a)、(b)に示すように、各相の方形波の中心位置が揃う。この場合の波形は、前述の図11と図12に示したキャリア信号の位相に位相差を設けた場合とは異なる。
次に、図15を参照して、多相電動機3の隣り合う相に対応する単相インバータ間のキャリア位相を調整するための処理について説明する。図15は、実施形態の単相インバータ間のキャリア位相を調整する処理のフローチャートである。この処理は、多相電動機3の回転速度を用いる。多相電動機3の回転速度は、多相電動機3の稼働状況によって値が変化する物理量の一例である。
まず、速度検出回路164は、回転角度検出器170によって検出された角度検出値に基づいて、速度検出値ωを算出する(ステップSA11)。
次に、位相補正決定部1218cは、算出された速度検出値ωの大きさを判定して(ステップSA12)、速度検出値ωが第1閾値に満たない場合には、位相差を予め定められた上限値MAXに決定して(ステップSA14)、処理をステップSA20に進める。速度検出値ωが第2閾値を超える場合には、位相補正決定部1218cは、位相差を0に決定して(ステップSA16)、処理をステップSA20に進める。速度検出値ωが第1閾値以上第2閾値以下の場合には、位相補正決定部1218cは、速度検出値ωを変数にとる関数を用いて位相差の大きさを決定して(ステップSA18)、処理をステップSA20に進める。例えば、上記の関数は、速度検出値ωが大きくなるほど位相差を小さくするように規定される。より具体的な例について後述する。
ステップSA14、SA16、SA18の処理を終えると、キャリア位相補正回路1218は、決定された位相差に位相を調整した第1キャリア信号CS1を出力する(ステップSA20)。次に、PWM制御部1215は、電圧指令値ER1と第1キャリア信号CS1とに基づいて、ゲートパルスGP1を生成して主回路111に供給する(ステップSA22)。主回路111は、ゲートパルスGP1に基づいた電力を出力する。
上記の処理により、単相インバータ101は、電流制御回路121の制御により、多相電動機3の巻線に電力を供給して、多相電動機3を駆動する。他の単相インバータ102、・・・、10Nについても同様である。これにより、多相電動機3は、その速度検出値に基づいた位相差で、各単相インバータによって駆動される。
なお、上記の手順について、位相補正決定部1218cを例示して説明したが、位相補正決定部1228c、位相補正決定部12N8cなどにおいても同様の手順を適用してよい。
次に、図16を参照して、実施形態の位相差を規定するための所定の関数の一例について説明する。図16は、実施形態の位相差を規定するための所定の関数について説明するための図である。図16に示す事例では、速度検出値ωが第1閾値に満たない場合と、速度検出値ωが第2閾値を超える場合には、位相差を0又は上限値の固定値にする。さらに、速度検出値ωが第1閾値以上第2閾値以下の範囲にある場合には、速度検出値ωを変数にとる関数を適用する。図に示す関数は、速度検出値ωを変数にして、速度検出値ωの増加に伴い解の値が単調に減少する関数である。図に示す関数は1次関数であるが、図示するものに制限はなく適宜変更してよい。
例えば、図16に第1閾値を0とは異なる値を例示したが、第1閾値を0にしてもよい。
また、上記の実施形態では第1閾値と第2閾値を異なる値に設定した事例を例示したが、これに代えて第1閾値と第2閾値を同じ値にしてもよい。この場合の制御は、位相差を設けるか否かの切替制御(ON/OFF制御)になる。
上記の実施形態によれば、電流制御回路121(第1制御部)は、主回路111(第1主回路)に対応付けて設けられ、多相電動機3の速度に基づいて、キャリア同期信号CSS1の位相(基準位相)に対して第1所定量の位相差の大きさを決定する。電流制御回路121は、キャリア同期信号CSS1の位相(基準位相)に対する位相が決定された第1PWM信号を主回路111に供給する。上記の多相電動機3の速度には、多相電動機3の検出速度値ωを適用してよい。
電流制御回路122(第2制御部)は、主回路112(第2主回路)に対応付けて設けられ、多相電動機3の速度に基づいて、キャリア同期信号CSS1の位相に対して第2所定量の位相差の大きさを決定する。電流制御回路122は、キャリア同期信号CSS1の位相(基準位相)に対する位相が決定された第2PWM信号を主回路112に供給する。
なお、電流制御回路121と電流制御回路122は、多相電動機3の速度が比較的速い場合には、前記第1所定量の位相差と前記第2所定量の位相差を小さくして、多相電動機3の速度が比較的遅い場合には、前記第1所定量の位相差と前記第2所定量の位相差を大きくするとよい。これにより、多相電動機駆動装置1は、多相電動機3の複数の巻線に電流を流す際に、生じうる主回路と対地との間の電位変動を低減させる。
電流制御回路121は、キャリア同期信号CSS1(第1同期信号)に同期して、かつキャリア同期信号CSS1の位相に対して第1所定量の位相差がある第1搬送波を生成する。電流制御回路121は、生成した第1搬送波を用いて多相電動機3の第1相の基準信号を変調して第1PWM信号を得る。電流制御回路121は、これによって得られた第1PWM信号を主回路111に供給する。このような電流制御回路121は、キャリア同期信号CSS1の位相に対して第1所定量の位相差がある第1キャリア信号CS1を生成することができる。
電流制御回路122は、キャリア同期信号CSS1(第1同期信号)に同期して、かつキャリア同期信号CSS1の位相に対して第2所定量の位相差がある第2搬送波を生成する。電流制御回路122は、生成した第2搬送波を用いて多相電動機3の第2相の基準信号を変調して第2PWM信号を得る。電流制御回路122は、これによって得られた第2PWM信号を主回路112に供給する。このような電流制御回路122は、キャリア同期信号CSS1の位相に対して第2所定量の位相差がある第2キャリア信号CS2を生成することができる。
電流制御回路121と電流制御回路122は、多相電動機3の速度に基づいて、前記第1所定量の位相差と前記第2所定量の位相差の大きさをそれぞれ決定する。例えば、多相電動機3の速度が比較的速い場合には、前記第1所定量の位相差と前記第2所定量の位相差を小さくして、多相電動機3の速度が比較的遅い場合には、前記第1所定量の位相差と前記第2所定量の位相差を大きくする。
同期信号生成回路150は、例えば、キャリア同期信号CSS1を電流制御回路121と電流制御回路122とに供給する。これによれば、多相電動機駆動装置1は、キャリア同期信号CSS1に同期する第1キャリア信号CS1と第2キャリア信号CS2を用いて多相電動機3を駆動することができ、多相電動機3の複数の巻線に電流を流す際に生じうる主回路と対地との間の電位変動を低減させることができる。
なお、上記の実施形態では、単相インバータ101と102を例示して、2台の単相インバータの場合について説明したが、上記の説明を偶数台の単相インバータを備える構成に適用してもよい。その場合には、奇数番目の単相インバータと偶数番目の単相インバータを上記の単相インバータ101と102にそれぞれ当てはめるとよい。上記と同様のキャリア信号の位相の調整方法によって、複数台の単相インバータを備える構成の場合についても、上記と同様の結果が得られる。
上記の実施形態において、各単相インバータのPLLが生成する信号の位相の連続性を保ちながら、上記のようにPWM制御に利用する各キャリア信号(例えば、第1キャリア信号CS1、第2キャリア信号CS2、第3キャリア信号CS3、第4キャリア信号CS4など。)の位相に位相差を設けたり、位相差をなくしたり切り替えることができ、その大きさを調整することができる。その切替の際に、位相が非連続に切り替わることの影響を低減させるには、第1位相から第2位相に変化させる際の変化率を所定の範囲に収まるように調整するレート制御処理を、位相補正決定部1218cが実施する処理に追加してもよい。
多相電動機3の各相の巻線に対して設けられた各単相インバータのキャリア信号を同期させることにより、隣り合う相の巻線に入力されるPWMパルスのタイミングが一致することで、PWMパルス起因の高調波電流成分が減少し多相電動機3の損失・温度上昇を低減することができる。上記の多相電動機3の損失・温度上昇の低減に係る効果は、多相電動機3の負荷が高い場合に顕著に表れるが、負荷が低い場合には目立たない。
多相電動機3の負荷の特性が低速で軽負荷・高速で高負荷となる二乗トルク負荷などの用途に上記の実施形態を適用する場合には、低速ではキャリア位相をシフトしてノイズの影響を低減し、多相電動機3の温度上昇が比較的高くなる高速域でキャリア位相を同期させることが望ましい。
(第1の変形例)
実施形態の第1の変形例について説明する。前述の図16に示す関数では、速度検出値ωが第1閾値以上第2閾値以下の範囲にある場合には、速度検出値ωの増加に伴い解の値が単調に減少する関数を例示した。これに代えて、本変形例では、速度検出値ωの切替にヒステリシスを持たせるように、上記の関数を設定する。
図17は、第1の変形例に係る位相差を規定するための所定の関数について説明するための図である。図17に示す事例では、速度検出値ωが第1閾値に満たない場合には、前述の図16と同様に位相差を上限値の固定値にして、速度検出値ωが第2閾値を超える場合には、前述の図16と同様に位相差を0にする。さらに、速度検出値ωが第1閾値以上第2閾値以下の範囲にある場合には、0又は上限値の固定値を維持してヒステリシスを形成する関数を適用する。例えば、速度検出値ωが第1閾値に満たない状態から、第1閾値以上第2閾値以下の範囲になった場合には、上限値の固定値を維持して、第2閾値を超えると0にする。さらに、速度検出値ωが第2閾値を超えた状態から、第1閾値以上第2閾値以下の範囲にある場合には、0を維持して、第1閾値を満たなくなると上限値の固定値にする。図に示す関数は、速度検出値ωに基づいた切替にヒステリシスを設定する関数の一例である。
なお、上記の切替の際などに全単相インバータを纏めて切り替えると系が不安定になるような場合には、全単相インバータを複数のグループに分けて、グループ単位で段階的に切り替えるようにしてもよい。例えば、各グループの単相インバータの個数が揃うように、または近くなるようにグループに分けるとよい。より具体的には、全単相インバータのうち奇数番目の第1グループと偶数番目の第2グループに分ける。制御装置10は、例えば、第1グループに上記の位相差を設け、所定時間経過した後に第2グループに上記の位相差を設けて、第1位相と第2位相の2つの位相を順に切り替えるとよい。上記の通り、第1位相と第2位相は、上限値と0であってよい。
なお、位相シフトの制御において、第1位相から第2位相に2つの位相を切り替える場合に、位相が非連続に切り替わることの影響を低減させるには、第1位相から第2位相に変化させる際の変化率を制限するレート制御処理を、位相補正決定部1218cの処理に追加してもよい。
上記の第1の変形例によれば、実施形態と同様の効果を奏することのほか、相数の各相間の位相を、相数に基づいて均等割りして得られた大きさにすることができる。
(第2の変形例)
上記の実施形態の第2の変形例について説明する。本変形例では、多相電動機3の速度検出値ω(回転速度)に代えて、多相電動機3の速度検出値ω以外の検出値に基づいて位相差を調整する事例について説明する。
多相電動機3の速度検出値ω以外の検出値は、例えば、以下のものが挙げられる。
・接地極に流れる電流値(アース電流の大きさ)
・接地極に対するフレームEの電位(直流成分)の大きさ
・接地極に対するフレームEの電位変動分の大きさ
・半導体素子又は半導体素子のヒートシンクの温度
・出力電流に基づいて算定された損失の算定値
・フィードバック制御の帰還信号に基づいて算定されたPWM制御の電圧基準の大きさ(ピーク値)
上記の「接地極に流れる電流値(アース電流の大きさ)」を利用する場合と、「接地極に対するフレームEの電位(直流成分)の大きさ」を利用する場合と、「接地極に対するフレームEの電位変動分の大きさ」を利用する場合には、フレームEの電位が不安定で接地極の電位との差が生じていることを直接的又は間接的に検出して、その検出結果を制御の条件に利用してよい。これらの検出値を利用するときに、上記の電流値と電圧値が大きい状態が検出された場合には、位相差を設けるようにする。また、その大きさが大きいほど位相差を大きくしてもよい。
上記の「半導体素子又は半導体素子のヒートシンクの温度」を利用する場合、「出力電流に基づいて算定された損失の算定値」を利用する場合には、半導体素子における損失を間接的に検出して、その検出結果を制御の条件に利用してよい。これらの検出値を利用するときに、半導体素子における損失が大きい状態が検出された場合には、位相差を設けるようにする。また、その損失の大きさが大きいほど位相差を大きくしてもよい。
上記の「フィードバック制御の帰還信号に基づいて算定されたPWM制御の電圧基準の大きさ(ピーク値)」を利用する場合には、各相のPWM制御のゲートパルスが揃う状態になっていることを検出して、その検出結果を制御の条件に利用してよい。上記のPWM制御の電圧基準の大きさを利用するときに、その電圧基準の大きさが所定値よりも大きい状態が検出された場合には、位相差を設けるようにする。また、その電圧基準の大きさが大きいほど位相差を大きくしてもよい。
上記の変形例の場合も、実施形態と同様に、多相電動機駆動装置1が多相電動機3の複数の巻線に電流を流す際に生じうる主回路と対地との間の電位変動を低減させることができる。
少なくとも上記の実施形態によれば、多相電動機駆動装置1は、主回路111と、主回路112と、電流制御回路121と、電流制御回路122と、を備える。多相電動機3は、少なくとも第1巻線と第2巻線とが含まれる複数の巻線を備え、各巻線相互間は電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合される。主回路111は、第1巻線に接続され、単相パルス幅変調方式により変調された第1PWM信号に基づいて第1巻線に交流電力を供給する。主回路112は、第2巻線に接続され、PWM方式により変調された第2PWM信号に基づいて第2巻線に交流電力を供給する。電流制御回路121は、主回路111に対応付けて設けられ、多相電動機3の速度に基づいて基準位相に対する位相が決定された前記第1PWM信号を主回路111に供給する。電流制御回路122は、主回路112に対応付けて設けられ、多相電動機3の速度に基づいて前記基準位相に対する位相が決定された前記第2PWM信号を主回路112に供給する。これにより、多相電動機駆動装置1が多相電動機3の複数の巻線に電流を流す際に生じうる主回路と対地との間の電位変動を低減させることができる。
上記の多相電動機駆動装置1の電流制御回路12iとは、その少なくとも一部を、CPUなどのプロセッサがプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部で実現してもよく、全てをLSI等のハードウェア機能部で実現してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、上記の実施形態の説明では、搬送波の位相を0から360度と規定して説明したが、位相差を算出する際の角度を360度に制限することはなく、他の値に設定してよい。例えば、相間の位相差が大きくなると、多相電動機3の損失が増加し、温度上昇が大きくなるため、発生するノイズとのトレードオフで、360度よりも低い角度を基準にして、360度に代わるその角度をインバータ相数で割ったものを位相シフト量として設定してもよい。例えば、270度をインバータ相数で割ったものを位相シフト量として設定してもよい。
また、主回路11iは、電流制御回路12iと別体であってよい。
上記の説明の多相電動機3の相数は、実施形態に示した相数に制限されることなく、任意に設定してよい。
1…多相電動機駆動装置、2…直流電源、3…多相電動機、10…制御装置、101、102、10N、10i…単相インバータ、150…同期信号生成回路、160…速度位相制御回路、170…回転角度検出器、111…主回路(第1主回路)、112…主回路(第2主回路)、11N、11i…主回路、121…電流制御回路(第1制御部)、122…電流制御回路(第2制御部)、12N、12i…電流制御回路、1215…PWM制御回路(第1PWMユニット)、1216…位相比較器(第1位相比較器)、1217…キャリア生成回路(第1キャリア生成ユニット)、1218…キャリア位相補正回路(第1キャリア位相補正回路)、1218c…位相補正決定部、1225…PWM制御回路(第2PWMユニット)、1226…位相比較器(第2位相比較器)、1227…キャリア生成回路(第2キャリア生成ユニット)、1228…キャリア位相補正回路、1228c…位相補正決定部、キャリア位相補正回路(第2キャリア位相補正回路)、12N5…PWM制御回路(第NPWMユニット)、12N6…位相比較器(第N位相比較器)、12N7…キャリア生成回路(第Nキャリア生成ユニット)、12N8…キャリア位相補正回路(第Nキャリア位相補正回路)、12N8c…位相補正決定部、131、132、13N…コンデンサ、141、142、14N…電流センサ、150…同期信号生成回路、160…速度位相制御回路

Claims (5)

  1. 少なくとも第1巻線と第2巻線とが含まれる複数の巻線を備え、各巻線相互間は電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合される多相電動機と、
    前記第1巻線に接続される第1単相インバータを含み、第1基準搬送波を用いてパルス幅変調された第1PWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいて前記第1巻線に交流電力を供給する第1主回路と、
    前記第2巻線に接続される第2単相インバータを含み、第2基準搬送波を用いてパルス幅変調された第2PWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいて前記第2巻線に交流電力を供給する第2主回路と、
    前記第1主回路に対応付けて設けられ、前記多相電動機の速度に基づいて基準位相に対する位相が決定された前記第1PWM信号を前記第1主回路に供給する第1制御部と、
    前記第2主回路に対応付けて設けられ、前記多相電動機の速度に基づいて前記基準位相に対する位相が決定された前記第2PWM信号を前記第2主回路に供給する第2制御部と、
    前記基準位相が所定の位相に規定される第1同期信号を前記第1制御部と前記第2制御部とに供給する同期信号生成回路と
    を備え、
    前記第1基準搬送波と前記第2基準搬送波とが互いに同期しない位相差になるように、
    前記第1制御部は、
    前記第1同期信号に同期して、かつ前記第1同期信号の位相に対して第1所定量の位相差がある第1基準搬送波を生成し、前記生成した第1基準搬送波を用いて前記多相電動機の第1相の基準信号を変調することによって得られた前記第1PWM信号を前記第1主回路に供給し、
    前記第2制御部は、
    前記第1同期信号に同期して、かつ前記第1同期信号の位相に対して第2所定量の位相差がある第2基準搬送波を生成し、前記生成した第2基準搬送波を用いて前記多相電動機の第2相の基準信号を変調することによって得られた前記第2PWM信号を前記第2主回路に供給し、
    前記第1制御部は、
    前記多相電動機の速度検出値に基づいて前記第1基準搬送波の位相を決定する第1位相決定部
    を備え、
    前記第2制御部は、
    前記多相電動機の速度検出値に基づいて前記第2基準搬送波の位相を決定する第2位相決定部
    を備え、
    前記第1制御部は、
    前記供給された第1同期信号の位相と前記第1基準搬送波の位相とが揃うように、前記第1基準搬送波を生成する第1キャリア生成ユニットと、
    前記決定された第1基準搬送波の位相に基づいて前記第1基準搬送波の位相を調整して、前記第1基準搬送波を生成する第1位相補正ユニットと、
    前記第1基準搬送波を用いて、前記多相電動機の第1相の基準信号を変調する第1PWMユニットと
    を備える多相電動機駆動装置。
  2. 前記第1位相補正ユニットは、
    前記第2基準搬送波の第1の位相から第2の位相に変化させる際に、前記第1基準搬送波の位相を変化させない、
    請求項に記載の多相電動機駆動装置。
  3. 少なくとも第1巻線と第2巻線とが含まれる複数の巻線を備え、各巻線相互間は電気的に絶縁され、かつ磁気的に結合される多相電動機と、
    前記第1巻線に接続される第1単相インバータを含み、第1基準搬送波を用いてパルス幅変調された第1PWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいて前記第1巻線に交流電力を供給する第1主回路と、
    前記第2巻線に接続される第2単相インバータを含み、第2基準搬送波を用いてパルス幅変調された第2PWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいて前記第2巻線に交流電力を供給する第2主回路と、
    前記第1主回路に対応付けて設けられ、前記多相電動機の速度に基づいて基準位相に対する位相が決定された前記第1PWM信号を前記第1主回路に供給する第1制御部と、
    前記第2主回路に対応付けて設けられ、前記多相電動機の速度に基づいて前記基準位相に対する位相が決定された前記第2PWM信号を前記第2主回路に供給する第2制御部と、
    前記基準位相が所定の位相に規定される第1同期信号を前記第1制御部と前記第2制御部とに供給する同期信号生成回路と
    を備え、
    前記第1基準搬送波と前記第2基準搬送波とが互いに同期しない位相差になるように、
    前記第1制御部は、
    前記第1同期信号に同期して、かつ前記第1同期信号の位相に対して第1所定量の位相差がある第1基準搬送波を生成し、前記生成した第1基準搬送波を用いて前記多相電動機の第1相の基準信号を変調することによって得られた前記第1PWM信号を前記第1主回路に供給し、
    前記第2制御部は、
    前記第1同期信号に同期して、かつ前記第1同期信号の位相に対して第2所定量の位相差がある第2基準搬送波を生成し、前記生成した第2基準搬送波を用いて前記多相電動機の第2相の基準信号を変調することによって得られた前記第2PWM信号を前記第2主回路に供給し、
    前記第1制御部は、
    前記多相電動機の速度検出値に基づいて前記第1基準搬送波の位相を決定する第1位相決定部
    を備え、
    前記第2制御部は、
    前記多相電動機の速度検出値に基づいて前記第2基準搬送波の位相を決定する第2位相決定部と、
    前記供給された第1同期信号の位相と前記第2基準搬送波の位相とが揃うように、前記第2基準搬送波を生成する第2キャリア生成ユニットと、
    前記第2基準搬送波を生成する第2位相補正ユニットと、
    前記第2基準搬送波を用いて、前記多相電動機の第2相の基準信号を変調する第2PWMユニットと
    を備える多相電動機駆動装置。
  4. 前記第2位相補正ユニットは、
    前記第2基準搬送波の第1の位相から第2の位相に変化させる際の位相の変化率が予め定められた所定の範囲に収まるように前記第2基準搬送波の位相を調整する、
    請求項に記載の多相電動機駆動装置。
  5. 前記第2位相補正ユニットは、
    前記第2基準搬送波の第1の位相と第2の位相とに基づいて、前記第2基準搬送波の第1の位相から第2の位相に変化させる、
    請求項に記載の多相電動機駆動装置。
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