JP7254046B2 - 自脱型コンバイン - Google Patents
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本特徴構成によれば、可動掻き込み輪体を離間させる方向に別の掻き込み輪体が存在していないため、可動掻き込み輪体を大きく離間させることができる。
本特徴構成によれば、通常の刈取作業を行う際には、ロック機構をロック状態に切り替えることにより、可動掻き込み輪体を使用状態に安定して保持することができる。そして、詰まった刈取穀稈を取り除く際には、ロック機構をロック解除状態に切り替えることにより、可動掻き込み輪体を容易に離間させることができる。
本特徴構成によれば、輪体フレームのうち分草フレームに支持される部分がロック機構によって分草フレームに連結されることになる。これにより、輪体フレームを分草フレームにしっかりと支持させることができる。
本特徴構成によれば、テンション機構をテンション解除状態に切り替えると、無端回動体の張り具合が緩むことになる。これにより、可動掻き込み輪体を離間させる際に、無端回動体による制限を受け難くして、可動掻き込み輪体を大きく離間させることができる。
本特徴構成によれば、可動掻き込み輪体を離間させることにより、刈幅方向に隣り合う一対の掻き込み輪体の間隔が広くなる。これにより、刈幅方向に隣り合う一対の掻き込み輪体の間に詰まった刈取穀稈を容易に取り除くことができる。
本特徴構成によれば、通常の刈取作業を行う際には、ロック機構をロック状態に切り替えることにより、可動掻き込み輪体を使用状態に安定して保持することができる。そして、詰まった刈取穀稈を取り除く際には、ロック機構をロック解除状態に切り替えることにより、可動掻き込み輪体を容易に離間させることができる。
本特徴構成によれば、テンション機構をテンション解除状態に切り替えると、無端回動体の張り具合が緩むことになる。これにより、可動掻き込み輪体を離間させる際に、無端回動体による制限を受け難くして、可動掻き込み輪体を大きく離間させることができる。
さらに、本発明において、前記可動掻き込み輪体は、前記複数の掻き込み輪体において、刈幅方向で最も外側に位置していると好適である。
図1には、自脱型コンバインを示している。本コンバインには、走行機体1が備えられている。走行機体1には、クローラ式の走行装置2と、走行装置2に支持される機体フレーム3と、が備えられている。走行機体1の前方には、植立穀稈を刈り取って刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する刈取部4が設けられている。走行機体1の前部における右側部分には、運転部5が設けられている。運転部5の下方には、エンジンEが設けられている。
図1及び図2に示すように、刈取部4は、複数条(本実施形態では、六条)の植立穀稈を刈り取って刈取穀稈を合流させて脱穀装置6に向けて搬送するように構成されている。刈取部4は、機体左右方向に沿って延びる揺動軸心X1周りにおいて、植立穀稈の刈取作業を行う刈取作業位置(下降位置)と、植立穀稈の刈取作業を行わない非刈取作業位置(上昇位置)とに亘って揺動可能に構成されている。刈取部4には、植立穀稈を分草する複数(本実施形態では、七つ)の分草具10と、植立穀稈を引き起こす複数(本実施形態では、六つ)の引き起こし装置11と、植立穀稈の株元を掻き込む複数(本実施形態では、六つ)の掻き込みベルト12と、植立穀稈を切断する刈刃装置13と、刈取穀稈の株元を掻き込む複数(本実施形態では、六つ)の掻き込みパッカ14(本発明に係る「掻き込み輪体」に相当)と、刈取穀稈を機体後方に向けて搬送する搬送装置15と、これらを支持する刈取フレーム16と、が備えられている。
図2に示すように、搬送装置15には、左搬送装置17と、中搬送装置18と、右搬送装置19と、扱深さ搬送装置20と、供給搬送装置21と、が備えられている。
図3及び図4に示すように、刈取フレーム16には、分草フレーム28と、刈取軸ケース29と、刈取駆動ケース30と、引き起こし駆動軸ケース31と、が備えられている。
図4に示すように、左株元チェーン22Aにテンションを付与するテンション機構32が設けられている。テンション機構32は、左株元チェーン22Aにテンションを付与するテンション付与状態(図4及び図5参照)と左株元チェーン22Aに対するテンションの付与を解除するテンション解除状態(図6参照)とに切り替え可能に構成されている。
図2に示すように、刈幅方向に並ぶ複数(本実施形態では、六つ)の掻き込みパッカ14は、左株元搬送装置22、中株元搬送装置24及び右株元搬送装置26の下方で刈取穀稈の株元を掻き込むように構成されている。
図5に示すように、可動掻き込みパッカMを支持するパッカフレーム41(本発明に係る「輪体フレーム」に相当)が設けられている。パッカフレーム41は、七つの分草フレーム28のうち刈幅方向で最も左外側に位置する分草フレーム28(最左外側の分草フレーム28)に支持されている。パッカフレーム41は、ステー39を介して引き起こし駆動軸ケース31に支持されている。
図8に示すように、パッカフレーム41を可動掻き込みパッカMが使用状態となる状態に位置固定するロック状態とパッカフレーム41の位置固定を解除するロック解除状態とに切り替え可能なロック機構48が設けられている。可動掻き込みパッカMは、ロック機構48がロック解除状態に切り替えられることにより、離間可能に構成されている。
図6に示すように、ロック機構48によるパッカフレーム41の位置固定を解除し、かつ、ボルト46による前取り付け部43の固定を解除し、かつ、テンション機構32をテンション解除状態に切り替える。
(1)上記実施形態では、左掻き込みパッカユニットU3において、左側の掻き込みパッカ14が可動掻き込みパッカMによって構成されている。しかし、左掻き込みパッカユニットU3において、右側の掻き込みパッカ14が可動掻き込みパッカMによって構成されていてもよい。あるいは、左掻き込みパッカユニットU3において、両方の掻き込みパッカ14が可動掻き込みパッカMによって構成されていてもよい。あるいは、右掻き込みパッカユニットU1又は中掻き込みパッカユニットU2において、少なくとも一方の掻き込みパッカ14が可動掻き込みパッカMによって構成されていてもよい。
11 引き起こし装置
13 刈刃装置
14 掻き込みパッカ(掻き込み輪体)
22 左株元搬送装置(株元搬送装置)
22A 左株元チェーン(無端回動体)
22C 駆動スプロケット(回転輪体)
22D 従動スプロケット(回転輪体)
22E ローラ(回転輪体)
22F ローラ(回転輪体)
22G ローラ(回転輪体)
28 分草フレーム
32 テンション機構
41 パッカフレーム(輪体フレーム)
43 前取り付け部(輪体フレームのうち分草フレームに支持される部分)
48 ロック機構
M 可動掻き込みパッカ(可動掻き込み輪体)
S 回転軸
Claims (4)
- 植立穀稈を分草する分草具と、
前記分草具を支持する分草フレームと、
植立穀稈を引き起こす引き起こし装置と、
前記引き起こし装置によって引き起こされた植立穀稈を切断する刈刃装置と、
無端回動体と、前記無端回動体が巻き付けられる複数の回転輪体と、を有し、前記刈刃装置によって切断された刈取穀稈の株元を挟持搬送する株元搬送装置と、
前記株元搬送装置の下方で刈取穀稈の株元を掻き込むように構成され、刈幅方向に並ぶ複数の掻き込み輪体と、を備え、
前記複数の掻き込み輪体のうち刈幅方向に隣り合う一対の掻き込み輪体において、少なくとも一方の掻き込み輪体は、他方の掻き込み輪体に対して、前記一対の掻き込み輪体が近付く使用状態から刈幅方向に離間可能な可動掻き込み輪体によって構成されている自脱型コンバインであって、
前記分草フレームに支持され、前記可動掻き込み輪体を支持する輪体フレームと、
前記輪体フレームを前記可動掻き込み輪体が前記使用状態となる状態に位置固定するロック状態と前記輪体フレームの位置固定を解除するロック解除状態とに切り替え可能なロック機構と、
前記無端回動体にテンションを付与するテンション付与状態と前記無端回動体に対するテンションの付与を解除するテンション解除状態とに切り替え可能なテンション機構と、を備え、
前記可動掻き込み輪体は、前記複数の掻き込み輪体において、刈幅方向で最も外側に位置し、
前記ロック機構は、前記ロック状態において、前記輪体フレームのうち前記分草フレームに支持される部分を、前記分草フレームに連結するように構成され、
前記可動掻き込み輪体は、前記複数の回転輪体のうち一の回転輪体と同一の回転軸に回転可能に支持され、
前記可動掻き込み輪体は、前記ロック機構が前記ロック解除状態に切り替えられ、かつ、前記テンション機構が前記テンション解除状態に切り替えられることにより、離間可能に構成されている自脱型コンバイン。 - 植立穀稈を引き起こす引き起こし装置と、
前記引き起こし装置によって引き起こされた植立穀稈を切断する刈刃装置と、
無端回動体と、前記無端回動体が巻き付けられる複数の回転輪体と、を有し、前記刈刃装置によって切断された刈取穀稈の株元を挟持搬送する株元搬送装置と、
前記株元搬送装置の下方で刈取穀稈の株元を掻き込むように構成され、刈幅方向に並ぶ複数の掻き込み輪体と、を備え、
前記複数の掻き込み輪体のうち刈幅方向に隣り合う一対の掻き込み輪体において、少なくとも一方の掻き込み輪体は、他方の掻き込み輪体に対して、前記一対の掻き込み輪体が近付く使用状態から刈幅方向に離間可能な可動掻き込み輪体によって構成されている自脱型コンバインであって、
前記可動掻き込み輪体を支持する輪体フレームと、
前記輪体フレームを前記可動掻き込み輪体が前記使用状態となる状態に位置固定するロック状態と前記輪体フレームの位置固定を解除するロック解除状態とに切り替え可能なロック機構と、
前記無端回動体にテンションを付与するテンション付与状態と前記無端回動体に対するテンションの付与を解除するテンション解除状態とに切り替え可能なテンション機構と、を備え、
前記可動掻き込み輪体は、前記複数の回転輪体のうち一の回転輪体と同一の回転軸に回転可能に支持され、
前記可動掻き込み輪体は、前記ロック機構が前記ロック解除状態に切り替えられ、かつ、前記テンション機構が前記テンション解除状態に切り替えられることにより、離間可能に構成されている自脱型コンバイン。 - 前記可動掻き込み輪体は、前記複数の掻き込み輪体において、刈幅方向で最も外側に位置している請求項2に記載の自脱型コンバイン。
- 植立穀稈を分草する分草具と、
前記分草具を支持する分草フレームと、を備え、
前記輪体フレームは、前記分草フレームに支持され、
前記ロック機構は、前記ロック状態において、前記輪体フレームのうち前記分草フレームに支持される部分を、前記分草フレームに連結するように構成されている請求項2又は3に記載の自脱型コンバイン。
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