JP7252850B2 - ロックボルト施工装置及びロックボルト施工方法 - Google Patents

ロックボルト施工装置及びロックボルト施工方法 Download PDF

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本発明は、地山にロックボルトを施工する装置及び方法に関する。
山岳トンネルの施工に主に用いられるNATM(New Austrian Tunneling Method)工法では、トンネル周壁を安定させることを目的として、トンネル周壁に複数のロックボルトが設置される。ロックボルトの施工では、トンネル周壁に孔を削孔する削孔作業と、当該孔に充填材を注入する注入作業と、当該孔にロックボルトを挿入する挿入作業と、が行われる。特許文献1には、削孔作業、注入作業及び挿入作業を実行可能なロックボルト施工装置が開示されている。
特許文献1に開示されたロックボルト施工装置は、孔を削孔する削孔ロッドをガイドする第1ガイドセルと、充填材を注入する注入ロッドをガイドする第2ガイドセルと、を備えている。第1ガイドセルは、ロックボルトを保持可能なボルト保持部を備えており、ロックボルトをガイド可能である。第1ガイドセル及び第2ガイドセルは、ブームに支持されており、ブームの動作により、第1ガイドセル及び第2ガイドセルの位置が調整される。
特開2019-065536号公報
トンネル周壁を過不足なく安定させるためには、トンネル軸線に沿って予め定められた所定の間隔を空けて複数のロックボルトを施工することが有効である。特許文献1に開示されたロックボルト施工装置を用いてロックボルトを施工する場合には、施工済のロックボルトからトンネル軸線に沿って所定の間隔離れた位置に第1及び第2ガイドセル等の施工部を誘導して削孔作業、注入作業及び挿入作業を行うことが好ましい。
新たにロックボルトを施工する位置に施工部を誘導する方法として、作業者の手作業によりスケールをトンネル軸線に沿ってトンネル周壁に当てて施工済のロックボルトから所定の間隔離れた位置を特定し、特定された位置に施工部を誘導することが考えられる。しかしながら、手作業による位置の特定には時間がかかる。そのため、新たにロックボルトを施工する位置に施工部を誘導するのに時間がかかり、効率よくロックボルトを施工することができない。
本発明は、ロックボルトを効率よく施工することを目的とする。
本発明は、トンネルの周壁にロックボルトを施工するロックボルト施工装置であって、トンネルの周壁にロックボルトを施工する施工部と、基台に対して姿勢が変化自在であり施工部を支持する腕部と、腕部の姿勢を検出する姿勢検出部と、姿勢検出部により検出された腕部の姿勢に基づいて演算処理を行うコントローラと、を備え、施工部は、トンネルの周壁に孔を削孔する削孔ロッドをその軸方向にガイドする削孔ロッドガイド部材と、孔に充填材を注入する注入ロッドをその軸方向にガイドする注入ロッドガイド部材と、ロックボルトをその軸方向にガイドするロックボルトガイド部材と、を備え、コントローラは、トンネル内に設けられた複数の基準点に施工部を当てた状態で姿勢検出部により検出される腕部の姿勢に基づいて基台の位置を算出する基台位置算出部と、基台位置算出部により算出された基台の位置に基づいて、新たにロックボルトを施工する位置を算出する施工予定位置算出部と、施工予定位置算出部により算出された位置に基づいて、新たにロックボルトを施工する位置に施工部を誘導する誘導部と、を備え、複数の基準点は、トンネルの周壁にその周方向に間隔を空けて施工された第1ロックボルト、第2ロックボルト及び第3ロックボルトの突出端を含む
また、本発明は、ロックボルト施工装置を用いてトンネルの周壁にロックボルトを施工するロックボルト施工方法であって、ロックボルト施工装置は、トンネルの周壁にロックボルトを施工する施工部と、基台に対して姿勢が変化自在であり施工部を支持する腕部と、を備え、施工部は、トンネルの周壁に孔を削孔する削孔ロッドをその軸方向にガイドする削孔ロッドガイド部材と、孔に充填材を注入する注入ロッドをその軸方向にガイドする注入ロッドガイド部材と、ロックボルトをその軸方向にガイドするロックボルトガイド部材と、を備え、ロックボルト施工方法は、トンネル内に設けられた複数の基準点に施工部を当てた状態で腕部の姿勢を検出し、検出された腕部の姿勢に基づいて基台の位置を算出する基台位置算出ステップと、前記基台位置算出ステップにより算出された前記基台の位置に基づいて、新たに前記ロックボルトを施工する位置を算出する施工予定位置算出ステップと、施工予定位置算出ステップにより算出された位置に基づいて、新たにロックボルトを施工する位置に施工部を誘導する誘導ステップと、を備え、複数の基準点は、トンネルの周壁にその周方向に間隔を空けて施工された第1ロックボルト、第2ロックボルト及び第3ロックボルトの突出端を含む
本発明によれば、ロックボルトを効率よく施工することができる。
本発明の実施形態に係るロックボルト施工装置の側面図である。 施工部の拡大図である。 施工部を連結部材の回転軸に沿って見た図である。 本発明の実施形態に係るロックボルト施工装置のブロック図である。 基台位置算出処理を説明するための図である。 施工予定位置算出処理を説明するための図であり、トンネル軸線が水平且つ直線状に設計されている場合の図である。 施工予定位置算出処理を説明するための図であり、(a)は、トンネル軸線が水平面に対して傾斜するように設計されている場合の図であり、(b)は、トンネル軸線が湾曲するように設計されている場合の図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るロックボルト施工装置100及びロックボルト施工方法について説明する。
山岳トンネルの施工に主に用いられるNATM工法では、図1に示すように、トンネルTの周壁Wを安定させるためにロックボルト1がトンネルTの周壁Wに施工される。ロックボルト1を施工する際には、トンネルTの周壁Wに孔2を削孔し、削孔された孔2に充填材3を注入すると共にロックボルト1を挿入する。充填材3は、例えばモルタルである。ロックボルト1は、孔2に充填材3を注入した後に挿入されてもよいし、孔2に充填材3を注入する前に挿入されてもよい。図1では、周壁Wに孔2を削孔している状態が示されている。
本実施形態に係るロックボルト施工装置100は、孔2の削孔、充填材3の注入、ロックボルト1の挿入において用いられる。ロックボルト施工装置100は、基台20と、トンネルTの周壁Wにロックボルト1を施工する施工部10と、基台20に対して姿勢が変化自在であり施工部10を支持する腕部30と、を備えている。
ロックボルト施工装置100の基台20には、不図示の運転席が設けられており、作業員は、運転席からロックボルト施工装置100を操縦する。腕部30の姿勢を変化させることにより施工部10を移動させることができ、周壁Wの所望の位置にロックボルト1を施工することができる。また、基台20は自走可能であり、ロックボルト施工装置100を所望の位置に移動させることができる。
トンネルTの周壁Wを過不足なく安定させるためには、設計されたトンネル軸線に沿って予め定められた所定の間隔を空けて複数のロックボルト1を施工することが有効である。このためには、施工済のロックボルト1からトンネル軸線に沿って所定の間隔離れた位置に施工部10を誘導することが好ましい。
新たにロックボルト1を施工する位置に施工部10を誘導する方法として、作業者の手作業により不図示のスケールをトンネル軸線に沿ってトンネルTの周壁Wに当てて施工済のロックボルト1から所定の間隔離れた位置を特定し、特定された位置に施工部10を誘導することが考えられる。しかしながら、手作業による位置の特定には時間がかかる。そのため、新たにロックボルト1を施工する位置に施工部10を誘導するのに時間がかかり、効率よくロックボルト1を施工することができない。
ロックボルト施工装置100及びロックボルト施工方法では、後述する構成により、施工済のロックボルト1に施工部10を当てた状態で検出された腕部30の姿勢に基づいて基台20の位置を算出し、算出された基台20の位置に基づいて、新たにロックボルト1を施工する位置を算出して施工部10を誘導する。そのため、施工済のロックボルト1の位置及び新たにロックボルト1を施工する位置は、基台20を基準とする相対座標系上で特定される。したがって、手作業による位置の特定なしに施工済のロックボルト1からトンネル軸線に沿って予め定められた所定の間隔離れた位置に施工部10を誘導して新たにロックボルト1を施工することができ、効率よくロックボルト1を施工することができる。
以下、ロックボルト施工装置100の構成及びロックボルト施工方法をより詳細に説明する。ここでは、ロックボルト1は、トンネルTの周壁Wから突出しており、ロックボルト1の突出端がトンネルTの周壁Wにおける設計位置に設けられているものとする。つまり、ロックボルト1の突出端の位置が分かっているものとする。また、以下において、トンネルTの周壁Wにその周方向に間隔を空けて施工された複数のロックボルト1の3つを「第1ロックボルト1a」、「第2ロックボルト1b」及び「第3ロックボルト1c」とも称する。
腕部30は、基台20の前部にスイング自在に連結されたブーム31と、ブーム31に回転自在及びスイング自在に設けられたブラケット32と、を備えている。施工部10は、ブラケット32に取り付けられている。
ブーム31は、第1シリンダ31aの駆動により基台20の左右方向にスイングし、第2シリンダ31bの駆動により基台20の上下方向にスイングする。また、ブーム31は、伸縮自在に形成されており、第3シリンダ31cの駆動により伸縮する。ブーム31をスイングさせると共に伸縮させることにより、ブーム31の先端に設けられたブラケット32を移動させることができる。
ブラケット32は、第1回転部32a及び第2回転部32bを介してブーム31の先端に連結されている。第1回転部32aは、ブーム31の伸縮方向に沿う軸周りに回転自在にブーム31の先端に取付けられており、不図示のモータの駆動により回転する。第2回転部32bは、第1回転部32aの回転軸と直交する軸周りに回転自在に第1回転部32aに取付けられており、不図示のモータの駆動により回転する。ブラケット32は、第2回転部32bの回転軸と直交する軸(図1において紙面と直交する軸)周りにスイング自在に第2回転部32bに取付けられており、不図示のモータの駆動のよってスイングする。第1回転部32a及び第2回転部32bを回転させてブラケット32を回転させると共にブラケット32をスイングすることにより、ブラケット32に取り付けられた施工部10の向きを変えることができる。
施工部10は、孔2を削孔する機能と、充填材3を注入する機能と、ロックボルト1を挿入する機能と、を持っており、トンネルTの周壁Wにロックボルト1を施工する一連の作業を行う。具体的には、施工部10は、図2及び図3に示すように、トンネルTの周壁Wに孔2を削孔する削孔ロッド11をその軸方向にガイドする削孔ロッドガイド部材12と、孔2に充填材3を注入する注入ロッド13をその軸方向にガイドする注入ロッドガイド部材14と、ロックボルト1をその軸方向にガイドするロックボルトガイド部材15と、を備えている。なお、図2では、注入ロッド13、注入ロッドガイド部材14、ロックボルト1及びロックボルトガイド部材15の図示を省略している。
削孔ロッドガイド部材12は、直線状に形成された削孔ガイドセル12aと、削孔ガイドセル12aの一端に設けられた削孔セントラライザ12bと、削孔ガイドセル12aに移動自在に搭載された削孔ドリフタ12cと、を備えている。削孔セントラライザ12bには、削孔ガイドセル12aと略平行に延びる孔12dが形成されており、孔12dに削孔ロッド11が挿通している。
削孔ドリフタ12cは、不図示の駆動機構により削孔ガイドセル12aに沿って往復移動する。削孔ロッド11の基端は、削孔セントラライザ12bの孔12dから削孔ガイドセル12aと略平行に仮想的に伸ばした仮想直線上で削孔ドリフタ12cによって支持されている。つまり、削孔ロッド11は、削孔セントラライザ12bと削孔ドリフタ12cとによって削孔ガイドセル12aと略平行に支持されている。削孔ドリフタ12cが削孔ガイドセル12aに沿って往復移動すると、削孔ロッド11がその軸方向に往復移動する。
このように、削孔ロッドガイド部材12は、削孔ロッド11をその軸方向にガイドする。削孔ロッド11をトンネルTの周壁Wに押付けた状態で削孔ロッド11を回転させることにより、トンネルTの周壁Wに孔2を削孔することができる。
注入ロッドガイド部材14は、削孔ロッドガイド部材12と同様に、注入ガイドセル14aと、注入セントラライザ14bと、注入ロッド送出機構(図示省略)とを備えており、注入ロッド13をその軸方向にガイドする。ロックボルトガイド部材15は、挿入ガイドセル15aと、挿入セントラライザ15bと、ロックボルト送出機構(図示省略)とを備えており、ロックボルト1をその軸方向にガイドする。
また、施工部10は、削孔ガイドセル12a、注入ガイドセル14a及び挿入ガイドセル15aを互いに略平行に連結する連結部材16と、連結部材16を支持する支持部材17と、を備えている。支持部材17が腕部30のブラケット32に取り付けられており、ブラケット32の回転及びスイングによって、削孔ガイドセル12a、注入ガイドセル14a及び挿入ガイドセル15aの向きが変化する。
支持部材17には、削孔ガイドセル12aと略平行に延びる軸部17aが設けられており、連結部材16は、軸部17aの周りにスイング自在である。連結部材16と支持部材17には第4シリンダ18が連結されており、第4シリンダ18の駆動により連結部材16が支持部材17に対してスイングする。
図3に示すように、削孔セントラライザ12bの孔12d、注入セントラライザ14bの孔14d及び挿入セントラライザ15bの孔15dの中心は、連結部材16の回転軸を中心とする円H上に位置している。つまり、削孔ロッドガイド部材12、注入ロッドガイド部材14及びロックボルトガイド部材15は、同一の円H上に削孔ロッド11、注入ロッド13及びロックボルト1を支持する。したがって、支持部材17を保持した状態で連結部材16を回転させることにより、削孔ロッド11があった位置に注入ロッド13及びロックボルト1を移動させることができる。これにより、削孔ロッド11により削孔された孔2に注入ロッド13及びロックボルト1を容易に位置合わせすることができる。
図2に示すように、支持部材17には、軸部17aから連結部材16の回転軸に沿って突出する突当て部17bが設けられている。突当て部17bをトンネルTの周壁Wに突当てることにより、支持部材17を容易に保持することができる。したがって、注入ロッド13及びロックボルト1の位置合わせがより容易になる。
図4に示すように、ロックボルト施工装置100は、腕部30の姿勢を検出する姿勢検出部40と、姿勢検出部40により検出された腕部30の姿勢に基づいて演算処理を行うことが可能なコントローラ50と、を備えている。コントローラ50は、姿勢検出部40により検出された腕部30の姿勢を記憶することも可能である。
姿勢検出部40は、基台20に対するブーム31の左右方向のスイング角度を検出するブーム左右角度検出部41と、基台20に対するブーム31の上下方向のスイング角度を検出するブーム上下角度検出部42と、ブーム31の伸縮量を検出するブーム伸縮量検出部43と、ブーム31に対する第1回転部32aの回転角度を検出する第1回転角度検出部44と、第1回転部32aに対する第2回転部32bの回転角度を検出する第2回転角度検出部45と、第2回転部32bに対するブラケット32のスイング角度を検出するブラケットスイング角度検出部46と、を備えている。
ブーム左右角度検出部41は、例えば基台20とブーム31とに渡って設けられる角度センサである。ブーム左右角度検出部41は、第1シリンダ31aの伸縮量を検出するストロークセンサであってもよい。ブーム上下角度検出部42は、ブーム左右角度検出部41と同様に、角度センサであってもよいし、ストロークセンサであってもよい。
ブーム伸縮量検出部43は、例えばブーム31に設けられるストロークセンサである。ブーム伸縮量検出部43は、第3シリンダ31cの伸縮量を検出するストロークセンサであってもよい。
第1回転角度検出部44は、例えばブーム31と第1回転部32aとに渡って設けられる角度センサであり、第2回転角度検出部45は、例えば第1回転部32aと第2回転部32bとに渡って設けられる角度センサである。ブラケットスイング角度検出部46は、例えば、第2回転部32bとブラケット32とに渡って設けられる角度センサである。
コントローラ50は、制御プログラム等を実行するCPU(Central Processing Unit)と、CPUにより実行される制御プログラム等を記憶するROM(Read-Only Memory)と、CPUの演算結果等を記憶するRAM(Random Access Memory)と、を備えるマイクロコンピュータである。コントローラ50は、1つのマイクロコンピュータによって構成されていてもよいし、複数のマイクロコンピュータによって構成されていてもよい。
コントローラ50は、姿勢検出部40により検出される腕部30の姿勢に基づいて基台20の位置を算出する基台位置算出部51と、基台位置算出部51により算出された基台20の位置に基づいて、新たにロックボルト1を施工する位置を算出する施工予定位置算出部52と、施工予定位置算出部52により算出された位置に施工部10を誘導する誘導部53と、を備えている。基台位置算出部51、施工予定位置算出部52及び誘導部53は、マイクロコンピュータの機能を仮想的なユニットとしたものである。また、コントローラ50は、姿勢検出部40により検出される腕部30の姿勢に基づいて、腕部30の姿勢を記憶する。
基台位置算出部51にて用いられる腕部30の姿勢は、施工済のロックボルト1の突出端に施工部10を当てた状態での腕部30の姿勢である。ここでは、施工済のロックボルト1の突出端に、施工部10における削孔ロッド11の先端を当てる場合について説明するが、施工部10における注入ロッド13の先端又はロックボルト1の先端を施工済のロックボルト1の突出端に当ててもよい。また、削孔ロッドガイド部材12、注入ロッドガイド部材14又はロックボルトガイド部材15を施工済のロックボルト1の突出端に当ててもよいし、連結部材16又は支持部材17を施工済のロックボルト1の突出端に当ててもよい。つまり、施工部10のどこを当ててもよい。
まず、基台位置算出部51により行われる基台位置算出処理について、図4及び図5を参照して詳述する。基台位置算出処理は、ロックボルト施工装置100をトンネルT内に移動し、走行を停止した状態で行われる。好ましくは、ロックボルト施工装置100の基台20はトンネルTの軸線に平行に配置される。
基台位置算出処理では、第1、第2及び第3ロックボルト1a,1b,1cの突出端に施工部10における削孔ロッド11の先端を当てた状態で姿勢検出部40により検出される検出値を用いる。そのため、基台位置算出処理を行う前に、第1、第2及び第3ロックボルト1a,1b,1cの突出端に施工部10における削孔ロッド11の先端を当て、この状態で姿勢検出部40により検出される検出値をコントローラ50に記憶させる作業が行われる。
具体的には、まず、作業者の操縦により腕部30の姿勢を変化させ、施工部10における削孔ロッド11の先端を施工済の第1ロックボルト1aの突出端に当てる。コントローラ50は、この状態で姿勢検出部40により検出される検出値を第1姿勢として記憶する。次に、作業者の操縦により腕部30の姿勢を変化させ、削孔ロッド11の先端を施工済の第2ロックボルト1bの突出端に当てる。コントローラ50は、この状態で姿勢検出部40により検出される検出値を第2姿勢として記憶する。次に、作業者の操縦により腕部30の姿勢を変化させ、削孔ロッド11の先端を施工済の第3ロックボルト1cの突出端に当てる。コントローラ50は、この状態で姿勢検出部40により検出される検出値を第3姿勢として記憶する。
コントローラ50は、第1姿勢、第2姿勢及び第3姿勢を記憶したところで、基台位置算出処理を行う。ここでは、基台20の位置を、ブーム31の左右方向のスイング中心軸上の点Aの位置とする。
まず、記憶した第1姿勢を用いて、第1ロックボルト1aの突出端と点Aとの距離(以下、「第1距離L1」と称する)を算出する。施工部10及び腕部30の寸法は既知である。そのため、これらの既知の値と、記憶された第1姿勢(削孔ロッド11の先端を施工済の第1ロックボルト1aの突出端に当てた状態で姿勢検出部40により検出される値)と、を用いることにより、第1距離L1を算出することができる。
次に、記憶した第2姿勢を用いて、第2ロックボルト1bの突出端と点Aとの距離(以下、「第2距離L2」と称する)を算出する。第1距離L1の算出と同様に、施工部10及び腕部30の寸法と、記憶された第2姿勢と、を用いることにより、第2距離L2を算出することができる。
次に、記憶した第3姿勢を用いて、第3ロックボルト1cの突出端と点Aとの距離(以下、「第3距離L3」と称する)を算出する。第1距離L1の算出と同様に、施工部10及び腕部30の寸法と、記憶された第3姿勢と、を用いることにより、第3距離L3を算出することができる。
次に、第1、第2及び第3ロックボルト1a,1b,1bの突出端の位置と、算出された第1、第2及び第3距離L1,L2,L3と、に基づいて、点Aの位置を算出する。具体的には、第1ロックボルト1aの突出端を中心とし第1距離L1を半径とした球と、第2ロックボルト1bの突出端を中心とし第2距離L2を半径とした球と、第3ロックボルト1cの突出端を中心とし第3距離L3を半径とした球と、の交点の位置を算出する。算出された交点の位置が、ブーム31の左右方向のスイング中心軸上の点Aの位置であり、基台20の位置である。
次に、基台20の向き(東西南北及び水平面に対する角度)を算出する。基台20の向きは、算出された点Aの位置と、第1ロックボルト1aの突出端の位置と、記憶された第1姿勢と、を用いることにより算出可能である。第1ロックボルト1aの突出端の位置及び記憶された第1姿勢に代えて、第2ロックボルト1bの突出端の位置と、記憶された第2姿勢と、を用いて基台20の向きを算出してもよいし、第3ロックボルト1cの突出端の位置と、記憶された第3姿勢と、を用いて基台20の向きを算出してもよい。
以上により、基台20の位置及び向きが算出され、基台位置算出部51による基台位置算出処理が終了する。算出された基台20の位置及び向きを用いることにより、基台20を基準とする相対座標系を設定することができ、当該相対座標系上での第1、第2及び第3ロックボルト1a,1b,1bの突出端の座標を算出することができる。
次に、施工予定位置算出部52による施工予定位置算出処理について、図4、図6及び図7を参照して説明する。施工予定位置算出処理は、ロックボルト施工装置100の走行を停止した状態で行われる。なお、図6及び図7では、施工される予定のロックボルト1が鎖線で示されている。
施工予定位置算出処理では、第1、第2及び第3ロックボルト1a,1b,1bの突出端を通る仮想面を算出し、算出された仮想面を予め定められたトンネル軸線に沿って所定の距離L、移動させ、移動後の仮想面とトンネルTの周壁Wとの交線を算出し、算出された交線上の点を、新たにロックボルト1を施工する位置(施工予定位置)とする。
具体的には、図6に示すように、トンネル軸線が水平且つ直線状に設計されている場合には、算出された仮想面を切羽に向かって水平に所定の距離L、平行移動させる。移動後の仮想面とトンネルTの周壁Wとの交線上の点を、施工予定位置とする。
図7(a)に示すように、トンネル軸線が水平に対して角度α、傾斜するように設計されている場合には、算出された仮想面を切羽に向かって、水平に対して角度α、傾斜した方向に所定の距離L、移動させる。移動後の仮想面とトンネルTの周壁Wとの交線上の点を、施工予定位置とする。
図7(b)に示すように、トンネル軸線が湾曲するように設計されている場合には、算出された仮想面を切羽に向かって、トンネル軸線上での移動距離が所定の距離Lと一致し且つ湾曲の外側の移動距離が湾曲の内側の移動距離よりも長くなるように移動させる。移動後の仮想面とトンネルTの周壁Wとの交線上の点を、施工予定位置とする。
このように、施工予定位置算出処理では、算出された仮想面をトンネル軸線に沿って移動させ、移動後の仮想面とトンネルTの周壁Wとの交線上の点を、施工予定位置とする。そのため、新たに施工されるロックボルト1の突出端を通る仮想面とトンネル軸線との間の角度は、施工済のロックボルト1の突出端を通る仮想面とトンネル軸線との間の角度と同等になる。したがって、ロックボルト1を適切な位置に施工することができ、トンネルTの周壁Wを均等に安定させることができる。
なお、仮想面及び施工予定位置は、基台20を基準とする相対座標系上で算出される。
以上により、施工予定位置が算出され、施工予定位置算出部52による施工予定位置算出処理が終了する。
次に、誘導部53による誘導処理について説明する。誘導処理は、ロックボルト施工装置100の走行を停止した状態で行われる。誘導処理では、施工予定位置と、施工部10における削孔ロッド11の先端の位置と、の偏差がなくなるように施工部10を誘導する。
具体的には、まず、姿勢検出部40により検出された腕部30の姿勢と、基台位置算出部51により算出された基台20の位置と、に基づいて、施工部10における削孔ロッド11の先端の位置を算出する。次に、算出された削孔ロッド11の先端の位置と、施工予定位置算出処理にて算出された施工予定位置と、の差分を算出する。
算出された差分は、削孔ロッド11の先端の位置と施工予定位置と共にモニタ60に表示される。モニタ60は、基台20の運転席の近傍に設けられており、作業者は、モニタ60を確認しながらロックボルト施工装置100を操縦する。誘導処理により算出された差分が0(零)となるように腕部30の姿勢を変化させることにより、施工予定位置に削孔ロッド11の先端を移動させることができる。
以上により、施工部10が施工予定位置に誘導され、誘導部53による誘導処理が終了する。
このように、コントローラ50は、トンネルT内に設けられた施工済のロックボルト1の突出端に施工部10におけるロックボルト1の先端を当てた状態で姿勢検出部40により検出される腕部30の姿勢に基づいて、新たにロックボルト1を施工する位置に施工部10を誘導する。
施工部10の誘導は、作業員がモニタ60を見ながらロックボルト施工装置100を操縦する形態に限られない。例えば、コントローラ50が、算出される差分に基づいて腕部30の姿勢を制御し、施工部10を自動的に施工予定位置に移動させる形態であってもよい。つまり、作業員の操縦なしで施工部10を施工予定位置に誘導してもよい。
施工部10の誘導後、作業者がロックボルト施工装置100を操縦することにより、ロックボルト1を施工する。
具体的には、まず、図2に示すように、施工部10の突当て部17bをトンネルTの周壁Wに突当て、支持部材17を保持する。次に、削孔ロッド11を周壁Wに押付けて回転させ、周壁Wに孔2を削孔する。削孔終了後、削孔ロッド11を孔2から抜き出す。
なお、突当て部17bを周壁Wに押付ける前に削孔ロッド11を用いて孔2の削孔を開始し、孔2を削孔しながら施工部10の突当て部17bをトンネルTの周壁Wに突当ててもよい。つまり、削孔ロッド11を周壁Wに押付けるに前後して、突当て部17bを周壁Wに押付け、支持部材17を保持する。同じく前後して削孔ロッド11を回転させ、孔2を削孔する。
次に、支持部材17を保持した状態で連結部材16を回転させ、削孔ロッド11があった位置に注入ロッド13(図3参照)を移動させる。これにより、注入ロッド13の位置合わせが完了する。次に、注入ロッド13を孔2に挿入し、注入ロッド13から充填材3を孔2内に注入する。このとき、注入ロッド13を孔2から引き抜きながら充填材3を孔2に注入することにより、孔2の全体に充填材3を行き渡らせることができる。注入終了後、注入ロッド13を孔2から抜き出す。
次に、連結部材16を回転させ、注入ロッド13があった位置に施工部10におけるロックボルト1(図3参照)を移動させる。これにより、ロックボルト1の位置合わせが完了する。次に、ロックボルト1を孔2に挿入する。
以上により、ロックボルト1の施工が完了する。別のロックボルト1を周壁Wに施工する際には、不図示のボルトマガジンからロックボルト1をロックボルトガイド部材15(図1参照)に供給して支持すると共に、上記の工程を繰り返す。
ロックボルト1の施工は、作業員がロックボルト施工装置100を操縦する形態に限られない。例えば、コントローラ50が、施工部10の動作を制御し、ロックボルト1を自動的にトンネルTの周壁Wに施工する形態であってもよい。つまり、作業員の操縦なしで施工部10を動作させて施工予定位置にロックボルト1を施工してもよい。
以上の実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
ロックボルト施工装置100及びロックボルト施工方法では、施工済のロックボルト1の突出端に施工部10を当てた状態で検出された腕部30の姿勢に基づいて、基台20の位置を算出し、算出された基台20の位置に基づいて、新たにロックボルト1を施工する位置を算出し、算出された位置に施工部10の先端を誘導する。そのため、施工済のロックボルト1の位置及び新たにロックボルト1を施工する位置は、基台20を基準とする相対座標系上で特定される。したがって、手作業による位置の特定及び基台20の絶対座標の測量なしに施工済のロックボルト1からトンネル軸線に沿って予め定められた所定の間隔離れた位置に新たにロックボルト1を施工することができ、効率よくロックボルト1を施工することができる。
また、施工部10は、トンネルTの周壁Wに孔2を削孔する削孔ロッド11をその軸方向にガイドする削孔ロッドガイド部材12と、孔2に充填材3を注入する注入ロッド13をその軸方向にガイドする注入ロッドガイド部材14と、ロックボルト1をその軸方向にガイドするロックボルトガイド部材15と、を備える。そのため、孔2を削孔する作業、充填材3を注入する作業及びロックボルト1を挿入する作業を含むトンネルTの周壁Wにロックボルト1を施工する一連の作業を施工部10を用いて行うことができる。したがって、作業員の肉体的負担の大きい作業を削減することができると共に、肌落ちのおそれのある切羽近傍での作業員による作業及びトンネルT内の天面近傍(高所)での作業員による作業を削減することができる。これにより、作業員による労力を軽減することができると共に安全性を高めることができる。
また、施工済のロックボルト1等の既知点に施工部10を当てた状態で腕部30の姿勢を検出すれば、削孔ロッドガイド部材12、注入ロッドガイド部材14、ロックボルトガイド部材15を新たにロックボルト1を施工する位置に誘導できるので、各ガイド部材12,14,15の誘導に要する時間を短縮できる。例えば、孔2を削孔する機能と、充填材3を注入する機能と、ロックボルト1を挿入する機能と、がそれぞれの支持部材17により支持されている場合と比較して、誘導に要する時間をおよそ1/3に短縮することができる。
また、ロックボルト施工装置100及びロックボルト施工方法では、施工済の第1、第2及び第3ロックボルト1a,1b,1cの突出端を通る仮想面を算出し、算出された仮想面を予め定められたトンネル軸線に沿って移動させることにより、新たにロックボルト1を施工する位置を算出する。そのため、新たに施工される複数のロックボルト1の位置は、施工済のロックボルト1を通る仮想面からトンネル軸線に所定の間隔離れた位置となる。したがって、ロックボルト1を適切な位置に施工することができ、トンネルTの周壁Wを均等に安定させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、ロックボルト1の突出端を、基台20の位置を算出するための基準点として用いているが、ロックボルト1に対する相対位置が分かっている点(例えば、周壁Wに形成される窪み)を基準点として用いてもよい。
コントローラ50は、施工部10を施工予定位置に誘導するのに加えて、施工予定位置に応じた角度でロックボルト1を施工するように施工部10の向きを誘導するように構成されていてもよい。具体的には、コントローラ50は、施工予定位置がトンネルTの天面近傍の位置である場合には、孔2を略鉛直に削孔すると共に注入ロッド13及びロックボルト1を孔2に略鉛直に挿入するように施工部10を略鉛直に向けるように誘導してもよい。同様に、コントローラ50は、施工予定位置がトンネルTの側面近傍の位置である場合には、孔2を略水平に削孔すると共に注入ロッド13及びロックボルト1を孔2に略水平に挿入するように施工部10を略水平に向けるように誘導してもよい。
施工部10は、孔2を削孔する機能と、充填材3を注入する機能と、ロックボルト1を挿入する機能と、のいずれか1つのみを持つものであってもよい。つまり、施工部10は、削孔ロッドガイド部材12であってもよいし、注入ロッドガイド部材14又はロックボルトガイド部材15であってもよい。施工部10は、削孔ロッドガイド部材12、注入ロッドガイド部材14及びロックボルトガイド部材15のうちのいずれか2つのみを備える形態であってもよい。
ロックボルト施工装置100は、3つの腕部30を備えており、一の腕部30に削孔ロッドガイド部材12が支持されており、別の腕部30に注入ロッドガイド部材14が支持されており、更に別の腕部30にロックボルトガイド部材15が支持されていてもよい。
ロックボルト施工装置100は、水平面に対する基台20の傾斜角度を検出する傾斜計を備えていてもよい。この場合には、2つの基準点に削孔ロッド11の先端を当てた状態で検出される腕部30の姿勢と、傾斜計により検出される基台20の傾斜角度と、を用いて基台20の位置を算出することができる。したがって、基準点に削孔ロッド11の先端に当てる作業を減らすことができ、より効率的に基台20の位置を把握することができる。
本実施形態のように3つの基準点に削孔ロッド11の先端を当てて基台20の位置を算出する形態では、傾斜計等の検出器が不要になる。したがって、ロックボルト施工装置100の部品数を削減することができる。
ロックボルト施工装置100は、複数の腕部30を備えていてもよい。この場合には、複数の腕部30の各々に施工部10が支持される。また、この場合には、基台20の位置を算出する際に、複数のロックボルト1の突出端に施工部10を同時に当ててもよい。
施工済の第1、第2及び第3ロックボルト1a,1b,1cの突出端を通る仮想面をトンネル軸線に沿って移動させて施工予定位置を算出するのに代えて、施工済のロックボルト1の位置を、予め定められた所定の距離、トンネル軸線に沿って切羽に向かって移動させることにより施工予定位置を算出してもよい。
本実施形態では、施工済のロックボルト1に対する基台20の相対位置を算出しているが、腕部30の姿勢と施工部10の位置との関係を予め把握している場合には、基台20の位置及び施工予定位置を算出することなく、施工部10を誘導してもよい。具体的には、コントローラ50に、腕部30の姿勢と施工部10の位置との関係を示すテーブルを予め記憶させておき、施工済のロックボルト1に施工部10を当てた状態での腕部30の姿勢から当該テーブルを用いて施工部10の位置を求め、求められた位置からトンネル軸線に沿って所定の間隔離れた位置へ施工部10を移動させるための腕部30の姿勢を当該テーブルから求め、施工部10を誘導してもよい。
なお、一般的にロックボルト施工装置100の移動に際して、基台20はトンネルTの軸線に略平行に配置される。コントローラ50は、姿勢検出部40により検出された腕部30の姿勢を記憶する。ロックボルト施工装置100は予め記憶されたテーブルに基づき、施工部10を移動する。したがって、新たにロックボルト1を施工する位置に施工部10を容易に誘導することができる。
本実施形態のように基台20の位置及び施工予定位置を算出して施工部10を誘導する場合には、腕部30の姿勢と施工部10の位置との関係を示すテーブルが不要である。したがって、当該関係を予め把握する必要がなく、容易に施工予定位置に施工部10を誘導することができる。
腕部30の姿勢と施工部10の位置との関係を示すテーブルを予め記憶させておき、施工部10をテーブルに基づいて誘導する場合には、基台20の位置及び施工予定位置を算出することが不要である。
基台位置算出部51は、基準点に削孔ロッド11の先端を当てた状態で姿勢検出部40により検出される腕部30の姿勢に代えて、別の情報に基づいて基台20の位置及び向きを算出してもよい。例えば、基準点の向き及び基準点までの距離を計測可能なカメラ(撮影手段)を用いて撮影された基準点の画像を解析して基台20の位置を算出してもよい。つまり、基台位置算出部51は、トンネルT内に設けられた基準点に基づいて基台20の位置を算出するように形成されていればよい。
撮影された基準点の画像を解析して基台20の位置を算出する場合には、基準点を撮影するためのカメラを基台20に搭載することが好ましい。また、画像を精度よく解析するために、基準点に所定のターゲットを設置しターゲットを撮影してもよい。
100・・・ロックボルト施工装置
1・・・ロックボルト
2・・・孔
3・・・充填材
10・・・施工部
11・・・削孔ロッド
12・・・削孔ロッドガイド部材
13・・・注入ロッド
14・・・注入ロッドガイド部材
15・・・ロックボルトガイド部材
20・・・基台
30・・・腕部
40・・・姿勢検出部
50・・・コントローラ
51・・・基台位置算出部
52・・・施工予定位置算出部
53・・・誘導部
T・・・トンネル
W・・・周壁

Claims (6)

  1. トンネルの周壁にロックボルトを施工するロックボルト施工装置であって、
    前記トンネルの周壁に前記ロックボルトを施工する施工部と、
    基台に対して姿勢が変化自在であり前記施工部を支持する腕部と、
    前記腕部の姿勢を検出する姿勢検出部と、
    前記姿勢検出部により検出された前記腕部の姿勢に基づいて演算処理を行うコントローラと、を備え、
    前記施工部は、
    前記トンネルの周壁に孔を削孔する削孔ロッドをその軸方向にガイドする削孔ロッドガイド部材と、
    前記孔に充填材を注入する注入ロッドをその軸方向にガイドする注入ロッドガイド部材と、
    前記ロックボルトをその軸方向にガイドするロックボルトガイド部材と、を備え、
    前記コントローラは、
    前記トンネル内に設けられた複数の基準点に前記施工部を当てた状態で前記姿勢検出部により検出される前記腕部の姿勢に基づいて前記基台の位置を算出する基台位置算出部と、
    前記基台位置算出部により算出された前記基台の位置に基づいて、新たに前記ロックボルトを施工する位置を算出する施工予定位置算出部と、
    前記施工予定位置算出部により算出された位置に基づいて、新たに前記ロックボルトを施工する位置に前記施工部を誘導する誘導部と、を備え、
    前記複数の基準点は、前記トンネルの周壁にその周方向に間隔を空けて施工された第1ロックボルト、第2ロックボルト及び第3ロックボルトの突出端を含む、
    ロックボルト施工装置。
  2. 前記施工予定位置算出部は、前記トンネル内に設けられた前記第1ロックボルト、前記第2ロックボルト及び前記第3ロックボルトの突出端を通る仮想面を算出し、算出された前記仮想面を予め定められたトンネル軸線に沿って移動させることにより、新たに前記ロックボルトを施工する位置を算出する
    請求項1に記載のロックボルト施工装置。
  3. ロックボルト施工装置を用いてトンネルの周壁にロックボルトを施工するロックボルト施工方法であって、
    前記ロックボルト施工装置は、
    前記トンネルの周壁に前記ロックボルトを施工する施工部と、
    基台に対して姿勢が変化自在であり前記施工部を支持する腕部と、を備え、
    前記施工部は、
    前記トンネルの周壁に孔を削孔する削孔ロッドをその軸方向にガイドする削孔ロッドガイド部材と、
    前記孔に充填材を注入する注入ロッドをその軸方向にガイドする注入ロッドガイド部材と、
    前記ロックボルトをその軸方向にガイドするロックボルトガイド部材と、を備え、
    前記ロックボルト施工方法は、
    前記トンネル内に設けられた複数の基準点に前記施工部を当てた状態で前記腕部の姿勢を検出し、検出された前記腕部の姿勢に基づいて前記基台の位置を算出する基台位置算出ステップと、
    前記基台位置算出ステップにより算出された前記基台の位置に基づいて、新たに前記ロックボルトを施工する位置を算出する施工予定位置算出ステップと、
    前記施工予定位置算出ステップにより算出された位置に基づいて、新たに前記ロックボルトを施工する位置に前記施工部を誘導する誘導ステップと、を備え、
    前記複数の基準点は、前記トンネルの周壁にその周方向に間隔を空けて施工された第1ロックボルト、第2ロックボルト及び第3ロックボルトの突出端を含む、
    ロックボルト施工方法。
  4. 前記施工予定位置算出ステップでは、前記第1ロックボルト、前記第2ロックボルト及び前記第3ロックボルトの突出端を通る仮想面を算出し、算出された前記仮想面を予め定められたトンネル軸線に沿って移動させ、移動後の前記仮想面と前記トンネルの周壁との交線を算出し、算出された前記交線上の点を、新たに前記ロックボルトを施工する位置とする、
    請求項3に記載のロックボルト施工方法。
  5. 前記トンネル軸線が水平に対して所定の角度、傾斜する場合、前記施工予定位置算出ステップでは、算出された前記仮想面を切羽に向かって、水平に対して前記所定の角度、傾斜した方向にさせる、
    請求項4に記載のロックボルト施工方法。
  6. 前記トンネル軸線が湾曲する場合、前記施工予定位置算出ステップでは、算出された前記仮想面を切羽に向かって、湾曲の外側の移動距離が湾曲の内側の移動距離よりも長くなるように移動させる、
    請求項4に記載のロックボルト施工方法。
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