JP6810936B2 - 穿孔ナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献1に記載の穿孔ナビゲーション装置では、使用時に各種情報の入力が必要となるが、オペレータが入力を忘れることや入力間違えをする可能性がある。
(構成)
図1に示すように、穿孔ナビゲーション装置1は、切羽2に対し、爆薬装填用の装薬孔3を穿孔するための作業用車両(以下、「穿孔装置4」とも呼ぶ)に搭載されている。
穿孔装置4は、移動台車5と、移動台車5に設けられて複数の可動部(後述)を有するブーム6と、ブーム6に設けられて穿孔機7を搭載するガイドセル8とを備えている。
これにより、オペレータは、穿孔装置4を操作し、穿孔ロッド14の先端を切羽2に押し当てる動作と、穿孔ロッド14の後端に打撃を付与するとともに穿孔機7を前方向に移動させる動作とを繰り返すことで、切羽2に複数の装薬孔3を穿孔可能となっている。
モータ起動スイッチ17は、油圧ポンプ18の起動時、つまり第1〜第5の可動部9〜13に駆動を開始させるときにオペレータに押圧させるスイッチである。そして、モータ起動スイッチ17は、オペレータが押圧すると、油圧ポンプ18を起動させる信号(以下、「起動信号」とも呼ぶ)を電動モータ19とコントローラ28(後述)とに出力する。
なお、本実施形態に係る穿孔ナビゲーション装置1では、油圧ポンプ18が、ブーム6の第1〜第5の可動部9〜13に設けられた油圧シリンダ等に油圧を供給する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、ブーム6の第1〜第5の可動部9〜13に加え、穿孔機7のドリフタ15やフィーダ16にも油圧を供給する構成としてもよい。
相対情報取得部20〜24は、移動台車5に対する穿孔機7の位置(すなわち穿孔機7の相対位置)、姿勢及び向きに関する情報(以下、「相対情報」とも呼ぶ)を取得する。そして、相対情報取得部20〜24は、取得した相対情報をコントローラ28に出力する。
例えば、相対情報取得部20(以下、「水平角検出部20」とも呼ぶ)は、第1の可動部9に配され、ブーム6の水平方向への揺動角を検出する。そして、水平角検出部20は、検出結果をコントローラ28に出力する。また相対情報取得部21(以下、「水平角検出部21」とも呼ぶ)は、第3の可動部11に配され、ガイドセル8の水平方向への揺動角を検出する。そして、水平角検出部21は、検出結果をコントローラ28に出力する。
さらに、相対情報取得部23(以下、「進退量検出部23」とも呼ぶ)は、第2の可動部10に配され、ブーム6の前後方向への進退量を検出する。そして、進退量検出部23は、検出結果をコントローラ28に出力する。また、相対情報取得部24(以下、「進退量検出部24」とも呼ぶ)は、フィーダ16に配され、ガイドセル8の前後方向への進退量を検出する。そして、進退量検出部24は、検出結果をコントローラ28に出力する。
位置記憶部26は、穿孔作業中に穿孔された装薬孔3の穿孔位置を記憶する。装薬孔3の穿孔位置としては、例えば、装薬孔3の穿孔位置の座標データを用いることができる。
モニター27は、オペレータから視認可能な位置に配置され、コントローラ28が生成した画像(例えば、切羽2への装薬孔3の穿孔作業を支援するための画像)を表示する。
操作検出部30は、油圧ポンプ18の起動操作を検出する。起動操作の検出方法としては、例えば、モータ起動スイッチ17から起動信号が出力されたかを判定する方法を用いることができる。そして、操作検出部30は、検出結果を情報取得部31に出力する。
表示実行部33は、図2に示すように、穿孔位置計算部32で計算した装薬孔3の穿孔位置をモニター27に表示させる。図2の例では、装薬孔3の開口部の位置が四角形状の図形「□」で表され、装薬孔3の向きが図形「□」から延びている直線で表されている。
記憶実行部34は、穿孔位置計算部32で計算した装薬孔3の穿孔位置を位置記憶部26に記憶させる。位置記憶部26に記憶させた穿孔位置は、穿孔結果の解析に用いる。
停止部35は、始動操作検出部25でエンジンの始動操作が検出されると、油圧ポンプ18を停止させる信号(以下「停止信号」とも呼ぶ)を電動モータ19に出力する。
次に、本実施形態に係る穿孔ナビゲーション装置1の動作を説明する。
まず、ブーム6の第1〜第5の可動部9〜13を駆動可能とし、穿孔作業を開始するために、オペレータが、モータ起動スイッチ17を押圧したとする。すると、モータ起動スイッチ17が、起動信号を電動モータ19とコントローラ28とに出力する。起動信号が出力されると、電動モータ19が、油圧ポンプ18の駆動を開始する。これにより、ブーム6の第1〜第5の可動部9〜13が駆動可能な状態となる。また、コントローラ28が、情報取得信号をトンネル用総合測量システム36の演算制御部38に送信する。情報取得信号が送信されると、演算制御部38が、トータルステーション37に移動台車5の位置等の演算用情報を測定させ、測定された演算用情報をコントローラ28に送信する。
すなわち、演算用情報の取得を行うトリガーを油圧ポンプ18の電動モータ19を起動させるモータ起動スイッチ17と連動するようにしたため、演算用情報の取得忘れを防止できる。また、演算用情報が自動で取得されるため、オペレータの負荷を軽減できる。
なお、本実施形態に係る穿孔ナビゲーション装置1では、穿孔位置計算部32が、情報取得部31で取得した演算用情報と、相対情報取得部20〜24で取得した相対情報とに基づき、装薬孔3の穿孔位置を計算する例を示したが、他の構成を作用してもよい。例えば、穿孔位置計算部32が、情報取得部31で演算用情報の取得を完了する前に穿孔装置4で穿孔作業が開始された場合には、情報取得部31で過去に取得した演算用情報(例えば、前回取得した演算用情報)と相対情報とに基づき、装薬孔3の穿孔位置の計算を行うようにしてもよい。この場合、記憶実行部34が、過去に取得した演算用情報に基づいて計算した装薬孔3の穿孔位置(以下、「仮計算位置」とも呼ぶ)を位置記憶部26が記憶している場合には、情報取得部31で演算用情報の取得を完了した後に、取得を完了した演算用情報に基づき位置記憶部26が記憶している仮計算位置の修正を行うようにする。
これにより、本変形例に係る穿孔ナビゲーション装置1によれば、例えば、トータルステーション37による移動台車5の位置等の測量が完了する前、つまり演算用情報の取得が完了する前に、穿孔作業が開始され、位置記憶部26に不確かな装薬孔3の穿孔位置が記憶されても、位置記憶部26が記憶している装薬孔3の穿孔位置の精度を向上できる。
なお、本実施形態に係る穿孔ナビゲーション装置1では、水平角検出部20、21、垂直角検出部22及び進退量検出部23、24を備え、これらの検出部20〜24の検出結果(相対情報)と演算用情報とに基づいて、装薬孔3の穿孔位置を計算する例を示したが、他の構成を採用することもできる。例えば、検出部20〜24に代え、第1〜第5の可動部9〜13、及びフィーダ16の動作状態を検出するセンサを備え、これらのセンサの検出結果と演算用情報とに基づいて、装薬孔3の穿孔位置を計算するようにしてもよい。
Claims (3)
- 移動台車に設けられたブームと、前記ブームに設けられた穿孔機とを備えた穿孔装置を用いて行われる、トンネルの掘削作業を支援する穿孔ナビゲーション装置であって、
前記穿孔装置を駆動させる油圧ポンプの起動操作を検出する操作検出部と、
前記操作検出部で油圧ポンプの起動操作が検出されたことを契機として、トンネル延長方向における切羽の位置の情報と、前記移動台車の位置、姿勢及び向きの情報とを取得する情報取得部と、
前記移動台車に対する前記穿孔機の位置、姿勢及び向きに関する情報を取得する相対情報取得部と、
前記情報取得部で取得した情報及び前記相対情報取得部で取得した情報に基づき、前記トンネルの掘削作業中に穿孔された装薬孔の穿孔位置を計算する穿孔位置計算部と、
前記穿孔位置計算部で計算した装薬孔の穿孔位置をモニターに表示させる表示実行部と、を備えることを特徴とする穿孔ナビゲーション装置。 - 前記移動台車の走行用のエンジンの始動操作を検出する始動操作検出部と、
前記始動操作検出部でエンジンの始動操作が検出されると、前記油圧ポンプを停止させる停止部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の穿孔ナビゲーション装置。 - 前記穿孔位置計算部で計算した穿孔位置を位置記憶部に記憶させる記憶実行部を備え、
前記穿孔位置計算部は、前記情報取得部で情報の取得を完了する前に前記穿孔機で穿孔作業が開始された場合には、前記情報取得部で過去に取得した情報及び前記相対情報取得部で取得した情報に基づき、前記装薬孔の穿孔位置の計算を行い、
前記記憶実行部は、前記過去に取得した情報に基づいて計算した前記装薬孔の穿孔位置である仮計算位置を前記位置記憶部が記憶している場合には、前記情報取得部で情報の取得を完了した後に、取得を完了した前記情報に基づき、前記位置記憶部が記憶している前記仮計算位置を修正することを特徴とする請求項2に記載の穿孔ナビゲーション装置。
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