JP7251976B2 - 液晶ポリマーおよび該液晶ポリマーを含む樹脂組成物からなる樹脂成形品 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶ポリマーに関する。さらに、本発明は該液晶ポリマーを含む樹脂組成物からなる樹脂成形品、および該樹脂成形品を備える電気電子部品に関する。また、本発明は、液晶ポリマーの着色方法にも関する。
液晶ポリマーは、電気電子部品の微細コネクタやカメラモジュールなどの小さく微細な成形部品として広く使われている。一般的な液晶ポリマーは、全芳香族ポリエステル/ポリアミドであり、ベンゼン環の可視光吸収波長帯が紫外光領域に寄っているため、単体での色彩は薄い黄色である。微細な射出成形品向けには通常液晶ポリマー単体で使われることはほとんどなく、無機フィラーとのコンパウンド品として使用される。コンパウンド品の場合、帯電防止のためのカーボンブラックを使い黒色する場合もあるが、そうでない場合はガラスファイバーや板状フィラーを入れるため着色はなく、液晶ポリマー由来の黄色から白色の色合いとなる。
小さく微細な成形部品は、最終製品のデバイスにて複数種かつ多数使用されるが、類似の形状、類似の色彩のため各成形部品の誤認識や取り違えのリスクは大きい。形状は部品の機能設計上制約があるため大きく変更はできないため、視認性の向上には黒系や黄色系~白色系以外の色彩への変更が非常に有効で現実的な手法である。色彩の変更にはコンパウンドによる着色のために、カーボンブラック等のフィラーを入れることが知られている(特許文献1参照)。しかしながら、有機フィラーの場合は液晶ポリマーの融点が300℃付近、場合によっては400℃程度になるため、この温度領域まで安定的に使うことができない。また、無機物フィラー、特に金属フィラーを使用して液晶ポリマーを着色する技術も知られているが、こうしたフィラーを入れることで、高温環境における液晶ポリマーの分解促進や重金属を使用した作業環境・自然環境への負荷増大、製造コストの向上、フィラーを添加することによる溶融粘度の向上(液晶ポリマーの特徴物性の阻害)などデメリットが発生し得る。そもそもコンパウンドによる着色は、本来配合したかったフィラーの代わりに着色用フィラーを配合することになるため、材料の設計性能幅を圧迫してしまう。
また、液晶ポリマーはフィラーを入れずに高分子単体として繊維やフィルムに加工され使用されるが、こうした液晶ポリマー単体で使用する用途に関して着色することは達成されていなかった。このような用途に対してフィラーを入れると、フィラーが紡糸や製膜において異物として働き、連続生産を著しく阻害するため、一般的にフィラーを入れることはできないため、高分子単体として着色させることが望まれていた。
特開2009―242453号
したがって、本発明の目的は、液晶ポリマー単体を着色して、樹脂成形品の視認性を向上することにある。また、本発明の目的は、液晶ポリマー単体の着色方法を提供することにある。
本発明者は、鋭意検討した結果、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、定の構成単位を含む液晶ポリマーにおいて、原料モノマーとして金属塩型のイオン性基および重合性基を有する芳香族モノマーを共重合させることで、液晶ポリマー単体を鮮やかに着色し、視認性を大きく向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の一態様によれば、
芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位(I)と、
芳香族ジオール化合物に由来する構成単位(II)と、
芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位(III)と、
金属塩型のイオン性基および重合性基を有する芳香族モノマーに由来する構成単位(IV)と
を含み、下記の条件を満たすことを特徴とする、液晶ポリマーが提供される。
(条件)
前記液晶ポリマーを含む樹脂組成物を溶融成形加工した板状成形品は、L表色系において、a≦-1.0またはa≧3.0を満たす。
本発明の態様においては、前記液晶ポリマー全体の構成単位に対する前記構成単位(IV)の組成比が、0.01モル%以上であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記芳香族モノマーの前記金属塩型のイオン性基が、スルホ基を有することが好ましい。
本発明の態様においては、前記構成単位(IV)が、5-スルホニルイソフタル酸一ナトリウムに由来する構成単位であることが好ましい。
本発明の態様においては、前記液晶ポリマー全体の構成単位に対して、前記構成単位(I)の組成比が15モル%以上85モル%以下であり、前記構成単位(II)の組成比が7.5モル%以上42.5モル%以下であり、前記構成単位(III)の組成比が6.5モル%以上42.5モル%未満であることが好ましい。
本発明の別の態様によれば、上記液晶ポリマーを含む樹脂組成物からなる、樹脂成形品が提供される。
本発明のまた別の態様によれば、上記樹脂成形品を備える電気電子部品が提供される。
本発明のさらに別の態様によれば、芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位(I)と、芳香族ジオール化合物に由来する構成単位(II)と、芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位(III)とを含む液晶ポリマーの着色方法であって、原料モノマーとして、金属塩型のイオン性基および重合性基を有する芳香族モノマーを添加して共重合させることで、液晶ポリマーを着色する方法が提供される。
本発明によれば、フィラーを用いずに、液晶ポリマー単体を着色することで、液晶ポリマーを用いた成形品の視認性を向上させることができる。また、本発明は、液晶ポリマー単体の着色方法を提供することができる。
発明を実施するための態様
[液晶ポリマー]
本発明による液晶ポリマーは、少なくとも、芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位(I)、芳香族ジオール化合物に由来する構成単位(II)、および芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位(III)を含むものである。さらに、本発明による液晶ポリマーは、構成単位(I)~(III)以外の構成単位として、イオン性基および重合性基を有する構成単位(IV)を含む。また、本発明による液晶ポリマーは、これらの構成単位(I)~(IV)以外の構成単位(V)をさらに含んでもよい。
本発明による液晶ポリマーは、下記の条件を満たすことを特徴とするものである。液晶ポリマーは、イオン性基および重合性基を有する構成単位(IV)を含むことで、液晶ポリマー単体の色彩を調節することができる。
(条件)
前記液晶ポリマーを含む樹脂組成物を溶融成形加工した板状成形品は、L表色系において、a≦-1.0またはa≧3.0を満たす。
ここで、Lは、ISO116664-4やJIS Z 8781-4で規定される色空間のパラメータで、Lは明るさを示し、0~100の範囲で数値が大きい程明るい。aは色味を示し、それぞれ0の場合は無彩色、aは正の値が大きい程赤みが強く、負の値で絶対値が大きくなるほど緑みが強くなる。またbは正の値が大きい程黄み強く、負の値で絶対値が大きい場合は青みが強くなる。
≦-1.0である場合、液晶ポリマーは緑色に着色され、視認性を向上することができる。
≧3.0である場合、液晶ポリマーは赤色に着色され、視認性を向上することができる。
-1.0<a<3.0である場合、液晶ポリマーはほとんど着色しておらず、一般的な液晶ポリマーの色彩である薄い黄色から白色に近い色彩である。
上記条件において、好ましくはa≦-1.2であり、より好ましくはa≦-1.5であり、さらに好ましくはa≦-2.0であり、さらにより好ましくはa≦-3.0である。aが負の値でその絶対値が大きくなる程、液晶ポリマーの緑色が濃くなり、視認性をより向上させることができる。
上記条件において、好ましくはa≧3.5であり、より好ましくはa≧4.0であり、さらに好ましくはa≧5.0であり、さらにより好ましくはa≧6.0である。aが正の値でその絶対値が大きくなる程、液晶ポリマーの赤色が濃くなり、視認性をより向上させることができる。
液晶ポリマーの液晶性は、メトラー製の顕微鏡用ホットステージ(商品名:FP82HT)を備えたオリンパス(株)製の偏光顕微鏡(商品名:BH-2)等を用い、液晶ポリマーを顕微鏡加熱ステージ上にて加熱溶融させた後、光学異方性の有無を観察することにより確認することができる。
以下、液晶ポリマーに含まれる各構成単位について説明する。
(芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位(I))
液晶ポリマーを構成する単位(I)は、芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位であり、下記式(I)で表される芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位であることが好ましい。なお、構成単位(I)は、1種のみが含まれてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
Figure 0007251976000001
上記式(I)中、Arは、所望により置換基を有するフェニル基、ビフェニル基、4,4’-イソプロピリデンジフェニル基、ナフチル基、アントリル基およびフェナントリル基からなる群より選択される。これらの中でもフェニル基およびビフェニル基がより好ましい。置換基としては、水素、アルキル基、アルコキシ基、ならびにフッ素等が挙げられる。アルキル基が有する炭素数は、1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。また、直鎖状のアルキル基であっても、分岐鎖状のアルキル基であってもよい。アルコキシ基が有する炭素数は、1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。
上記式(I)で表される構成単位を与えるモノマーとしては、p-ヒドロキシ安息香酸(HBA、下記式(1))、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸(HNA、下記式(2))、およびこれらのアシル化物、エステル誘導体、酸ハロゲン化物等が挙げられる。これらの中でも、p-ヒドロキシ安息香酸(HBA)およびこれらのアシル化物、エステル誘導体、酸ハロゲン化物等を用いることが好ましい。
Figure 0007251976000002
Figure 0007251976000003
液晶ポリマー全体の構成単位に対する構成単位(I)の組成比(モル%)は、下限値としては好ましくは15モル%以上であり、より好ましくは20モル%以上であり、さらに好ましくは30モル%以上であり、さらにより好ましくは40モル%以上であり、上限値としては、好ましくは85モル%以下であり、より好ましくは80モル%以下であり、さらに好ましくは75モル%以下であり、さらにより好ましくは70モル%以下である。構成単位(I)が2種以上含まれる場合、それらの合計モル比が上記組成比の範囲内であればよい。
(ジオール化合物に由来する構成単位(II))
液晶ポリマーを構成する単位(II)は、芳香族ジオール化合物に由来する構成単位であり、下記式(II)で表される芳香族ジオール化合物に由来する構成単位であることが好ましい。なお、構成単位(II)は、1種のみが含まれてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
Figure 0007251976000004
上記式(II)中、Arは、所望により置換基を有するフェニル基、ビフェニル基、4,4’-イソプロピリデンジフェニル基、ナフチル基、アントリル基およびフェナントリル基からなる群より選択される。これらの中でもフェニル基およびビフェニル基がより好ましい。置換基としては、水素、アルキル基、アルコキシ基、ならびにフッ素等が挙げられる。アルキル基が有する炭素数は、1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。また、直鎖状のアルキル基であっても、分岐鎖状のアルキル基であってもよい。アルコキシ基が有する炭素数は、1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。
構成単位(II)を与えるモノマーとしては、例えば、4,4-ジヒドロキシビフェニル(BP、下記式(3))、ハイドロキノン(HQ、下記式(4))、メチルハイドロキノン(MeHQ、下記式(5))、4,4’-イソプロピリデンジフェノール(BisPA、下記式(6))、およびこれらのアシル化物、エステル誘導体、酸ハロゲン化物等が挙げられる。これらの中でも4,4-ジヒドロキシビフェニル(BP)およびこれらのアシル化物、エステル誘導体、酸ハロゲン化物を用いることが好ましい。
Figure 0007251976000005
Figure 0007251976000006
Figure 0007251976000007
Figure 0007251976000008
液晶ポリマー全体の構成単位に対する構成単位(II)の組成比(モル%)は、下限値としては好ましくは7.5モル%以上であり、より好ましくは10.0モル%以上であり、さらに好ましくは12.5モル%以上であり、さらにより好ましくは15モル%以上であり、上限値としては、好ましくは42.5モル%以下であり、より好ましくは40モル%以下であり、さらに好ましくは35モル%以下であり、さらにより好ましくは30モル%以下である。構成単位(II)が2種以上含まれる場合、それらの合計モル比が上記組成比の範囲内であればよい。
(芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位(III))
液晶ポリマーを構成する単位(III)は、ジカルボン酸に由来する構成単位であり、下記式(III)で表される芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位であることが好ましい。なお、構成単位(III)は、1種のみが含まれてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
Figure 0007251976000009
上記式(III)中、Arは、所望により置換基を有するフェニル基、ビフェニル基、4,4’-イソプロピリデンジフェニル基、ナフチル基、アントリル基およびフェナントリル基からなる群より選択される。これらの中でもフェニル基およびビフェニル基がより好ましい。置換基としては、水素、アルキル基、アルコキシ基ならびにフッ素等が挙げられる。アルキル基が有する炭素数は、1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。また、直鎖状のアルキル基であっても、分岐鎖状のアルキル基であってもよい。アルコキシ基が有する炭素数は、1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。
構成単位(III)を与えるモノマーとしては、テレフタル酸(TPA、下記式(7))、イソフタル酸(IPA、下記式(8))、2,6-ナフタレンジカルボン酸(NADA、下記式(9))、およびそれらのアシル化物、エステル誘導体、酸ハロゲン化物等が挙げられる。これらの中でも、テレフタル酸、イソフタル酸、およびそれらのアシル化物、エステル誘導体、酸ハロゲン化物等が好ましい。
Figure 0007251976000010
Figure 0007251976000011
Figure 0007251976000012
液晶ポリマー全体の構成単位に対する構成単位(III)の組成比(モル%)は、下限値としては好ましくは6.5モル%以上であり、より好ましくは10モル%以上であり、さらに好ましくは12.5モル%以上であり、さらにより好ましくは15モル%以上であり、上限値としては、好ましくは42.5モル%未満であり、より好ましくは40モル%未満であり、さらに好ましくは35モル%未満であり、さらにより好ましくは30モル%未満である。構成単位(III)が2種以上含まれる場合、それらの合計モル比が上記組成比の範囲内であればよい。
(イオン性芳香族モノマーに由来する構成単位(IV))
液晶ポリマーを構成する単位(IV)は、金属塩型のイオン性基およびエステル結合またはアミド結合を形成できる重合性反応基を2つ以上有する(以下、「重合性基を有する」と記載する)芳香族モノマー(以下、「イオン性芳香族モノマー」という)に由来する構成単位であり、上記構成単位(I)~(III)の構成単位を与えるモノマーと共重合可能なモノマーに由来するものである。なお、構成単位(IV)は、1種のみが含まれてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
構成単位(IV)は、下記式(IV)で表されるイオン性芳香族モノマーに由来する構成単位であることが好ましい。
Figure 0007251976000013
上記式(IV)中、RおよびRは、それぞれ独立して、-O-、-CO-、または-NH-であり、Arは、置換基として下記の金属塩型のイオン性基を有するアリール基である。アリール基は、フェニル基、ビフェニル基、4,4’-イソプロピリデンジフェニル基、ナフチル基、アントリル基およびフェナントリル基からなる群より選択される。これらの中でもフェニル基およびビフェニル基がより好ましい。また、アリール基は、金属塩型のイオン性基以外の置換基を有していてもよく、例えば、水素、アルキル基、アルコキシ基ならびにフッ素等が挙げられる。アルキル基が有する炭素数は、1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。また、直鎖状のアルキル基であっても、分岐鎖状のアルキル基であってもよい。アルコキシ基が有する炭素数は、1~10であることが好ましく、1~5であることがより好ましい。
イオン性芳香族モノマーの金属塩型のイオン性基は、スルホ基、リン酸基、ホスホン酸基等のアニオン性基等を含むものが挙げられ、スルホ基を含むものが好ましい。また、金属塩を形成するカウンターイオンとしては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属のイオン、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ土類金属のイオン、鉄、コバルト、ニッケル、銅等の遷移金属のイオンが挙げられ、ナトリウム、カリウムが好ましく、ナトリウムがより好ましい。したがって、これらの中でも、イオン性基は金属塩型のスルホ基を含むものが好ましく、ナトリウム塩型のスルホ基を含むものがより好ましい。芳香族モノマーは、金属塩型のイオン性基を1つ以上有するものである。金属塩型のイオン性基が2つ以上含まれる場合、それらのイオン性基は同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、重合後の液晶ポリマーにおける構成単位(IV)の金属塩のカウンターイオンの種類は、合成に用いるイオン性芳香族モノマーの金属塩のカウンターイオンの種類と同一であってもよいし、イオン交換によって変更されていてもよい。変更後のイオンは、特に限定されないが、上記のアルカリ金属のイオンが好ましい。
イオン性芳香族モノマーの重合性基は、構成単位(I)~(III)の構成単位を与えるモノマーと共重合可能な置換基であればよく、例えば、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アミノ基、エステル基、およびアミド基(-NH-CO-)等が挙げられる。芳香族モノマーは、これらの重合性基を1つ以上有するものであり、好ましくは2つ以上有するものである。重合性基が2つ以上含まれる場合、それらの重合性基は同一であってもよいし、異なっていてもよい。
イオン性芳香族モノマーとしては、5-スルホニルイソフタル酸一ナトリウム(SSI、下記式(10))およびそれらの誘導体等が挙げられる。
Figure 0007251976000014
液晶ポリマー全体の構成単位に対する構成単位(IV)の組成比(モル%)は、下限値としては、好ましくは0.01モル%以上であり、より好ましくは0.1モル%以上であり、さらに好ましくは0.2モル%以上であり、さらにより好ましくは0.5モル%以上である。また、上限値は特に限定されず、他の構成単位の組成比に応じて適宜設定することができる。構成単位(IV)が2種以上含まれる場合、それらの合計モル比が上記組成比の範囲内であればよい。構成単位(IV)の組成比が0.01モル%以上であれば、液晶ポリマーの色彩を調節し易く、液晶ポリマーを用いた成形品を所望の色彩に調節することができる。
(他のモノマーに由来する構成単位(V))
液晶ポリマーは、上記構成単位(I)~(IV)以外の他の構成単位をさらに含んでもよい。構成単位(V)は、上記構成単位(I)~(IV)を与えるモノマー以外の他のモノマーに由来するものであって、上記構成単位(I)~(IV)を与えるモノマーと重合可能な重合性を有するモノマーに由来するものであれば特に限定されない。重合性基については、上記構成単位(IV)で詳述した通りである。なお、構成単位(V)は、1種のみが含まれてもよいし、2種以上含まれていてもよい。
構成単位(V)としては、例えば、下記の構成単位(V-1):
Figure 0007251976000015
が挙げられる。
構成単位(V-1)を与えるモノマーとしては、アセトアミノフェノン(AAP、下記式(12))、p-アミノフェノール、4’-アセトキシアセトアニリド、およびこれらのアシル化物、エステル誘導体、酸ハロゲン化物等が挙げられる。
Figure 0007251976000016
また、構成単位(V)としては、例えば、下記の構成単位(V-2):
Figure 0007251976000017
が挙げられる。
構成単位(V-2)を与えるモノマーとしては、1,4-シクロへキサンジカルボン酸(CHDA、下記式(13))およびこれらのアシル化物、エステル誘導体、酸ハロゲン化物等が挙げられる。
Figure 0007251976000018
液晶ポリマー全体の構成単位に対する構成単位(V)の組成比(モル%)は、構成単位(I)~(IV)の組成比に応じて、適宜設定することができる。具体的には、構成単位(I)および(IV)の組成比を設定した上で、モノマー仕込みにおけるカルボキシル基と、ヒドロキシ基および/またはアミン基とのモノマー比(モル比)がおおよそ1:1になるように、構成単位(II)、(III)、および(V)の組成比を適宜設定すればよい。構成単位(V)が2種以上含まれる場合、それらの合計モル比で組成比を適宜設定すればよい。
(液晶ポリマーの製造方法)
液晶ポリマーは、所望により構成単位(I)~(IV)を与えるモノマーおよび所望により構成単位(V)を与えるモノマーを、従来公知の方法で重合することにより製造することができる。一実施態様において、本発明に係る液晶ポリマーは、溶融重合によりプレポリマーを作製し、これをさらに固相重合する2段階重合によっても製造することができる。
溶融重合は、本発明に係るポリエステル化合物が効率よく得られる観点から、所望により上記構成単位(I)~(IV)を与えるモノマーおよび所望により構成単位(V)を与えるモノマーを、所定の配合で合わせて100モル%として、モノマーが有する全水酸基に対し、1.05~1.15モル当量の無水酢酸を存在させて酢酸還流下において行うことが好ましい。
溶融重合とこれに続く固相重合の二段階により重合反応を行う場合は、溶融重合により得られたプレポリマーを冷却固化後に粉砕してパウダー状もしくはフレーク状にした後、公知の固相重合方法、例えば、窒素等の不活性雰囲気下、または真空下において200~350℃の温度範囲で1~30時間プレポリマー樹脂を熱処理する等の方法が好ましくは選択される。固相重合は、攪拌しながら行ってもよく、また攪拌することなく静置した状態で行ってもよい。
重合反応において触媒は使用してもよいし、また使用しなくてもよい。使用する触媒としては、ポリエステルの重合用触媒として従来公知のものを使用することができ、酢酸マグネシウム、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸鉛、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、三酸化アンチモン等の金属塩触媒、N-メチルイミダゾール等の窒素含有複素環化合物等、有機化合物触媒等が挙げられる。触媒の使用量は、特に限定されるものではないが、モノマーの総量100重量部に対して、0.0001~0.1重量部であることが好ましい。
溶融重合における重合反応装置は特に限定されるものではないが、一般の高粘度流体の反応に用いられる反応装置が好ましく使用される。これらの反応装置の例としては、例えば、錨型、多段型、螺旋帯型、螺旋軸型等、あるいはこれらを変形した各種形状の攪拌翼をもつ攪拌装置を有する攪拌槽型重合反応装置、又は、ニーダー、ロールミル、バンバリーミキサー等の、一般に樹脂の混練に使用される混合装置等が挙げられる。
[液晶ポリマーの着色方法]
本発明による液晶ポリマーの着色方法は、芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位(I)と、芳香族ジオール化合物に由来する構成単位(II)と、芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位(III)とを含む液晶ポリマーを着色する方法である。本方法では、原料モノマーとして、金属塩型のイオン性基および重合性基を有する芳香族モノマーを添加して共重合させることで、液晶ポリマーを緑色や、赤色等に着色することができる。イオン性芳香族モノマーは、上記で説明した通りであり、上記式(IV)で表される。着色は特定のモノマー組成を持つ状態での反応で、反応ポリマーの液晶性が発現する重合反応の後半から起こる。モノマー組成を設計し、液晶ポリマーの分子間距離を制御することで液晶ポリマーの分子鎖間の距離を設計できる。特定の分子間距離の液晶ポリマー分子鎖間に金属塩型のイオン相互作用を持たせることで、系全体の吸収波長帯を効果的に変化させ、色彩を調整することができる。またイオン性芳香族モノマーの量を増やし、金属塩型のイオン相互作用を強くすればその色をより濃くできる。
[樹脂組成物]
本発明による樹脂組成物は、上記の液晶ポリマーを含むものであり、下記のフィラーをさらに含んでもよい。
(フィラー)
フィラーは、充填材料を含むことが好ましい。上記充填材料は、繊維充填材および/または非繊維充填材を含むことが好ましい。上記の液晶ポリマーを含む樹脂組成物にフィラーを配合することで、耐熱性を備えながら、機械的性質に優れる樹脂成形品を得ることができる。
上記繊維充填材は、無機繊維状材料および有機繊維状材料から選択され得る。無機繊維状材料としては、炭素繊維(カーボンファイバー)、炭化ケイ素繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、アスベストス繊維、アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化ホウ素繊維、窒化ケイ素繊維、ホウ素繊維、ウォラストナイト、ウィスカ、チタン酸カリウム繊維および金属繊維等が挙げられ、炭素繊維、炭化ケイ素繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、ウォラストナイト、ウィスカ、および金属繊維が好ましく、炭素繊維およびガラス繊維がより好ましい。また、有機繊維状材料としては、アラミド繊維等の高融点有機繊維状材料が挙げられる。繊維充填材は、ナノファイバーの形態であってもよい。
上記非繊維充填材は、マイカ、シリカ、タルク、アルミナ、カオリン、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、フェライト、粘土、ガラス粉末、酸化亜鉛、炭酸ニッケル、酸化鉄、石英粉末、炭酸マグネシウム、フッ素樹脂、グラファイト、窒化ホウ素、メラミンシアヌレート、炭素粉末、カーボンブラック、ナノチューブ、二硫化モリブデン、有機モリブテン、硫酸バリウムおよび金属粉末などが挙げられ、フッ素樹脂、グラファイト、窒化ホウ素、および二硫化モリブテンが好ましい。非繊維充填材は、粉末状またはフレーク状粒子の形態で導入され得る。
樹脂組成物中のフィラーの含有量は、樹脂組成物全量を100質量部とした場合に、下限値としては、好ましくは1質量部以上であり、より好ましくは5質量部以上であり、さらに好ましくは10質量部以上であり、さらにより好ましくは20質量部以上であり、また、上限値としては、好ましくは70質量部以下であり、より好ましくは50質量部以下であり、さらに好ましくは40質量部以下であり、さらにより好ましくは35質量部以下であり、特に好ましくは32質量部以下である。フィラーが2種以上含まれる場合には、それらの合計含有量が上記範囲内であればよい。フィラー含有量が上記範囲内にある樹脂組成物を用いることで、機械的性質により優れる成形品が得られるため、好ましい。
(他の樹脂成分)
本発明による樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、上記の液晶ポリマー以外の樹脂を含んでいてもよい。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレートおよびポリブチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、シクロオレフィンポリマー、ポリ塩化ビニル等のビニル樹脂、ポリアクリレート、ポリメタアクリレートおよびポリメチルメタアクリレート等の(メタ)アクリル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミドおよびポリエーテルイミド等のイミド樹脂、ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、AS樹脂およびABS樹脂等のポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、フッ素樹脂ならびにポリカーボネート樹脂等が挙げられ、成形品は、これらを1種または2種以上含んでいてもよい。
(他の添加剤)
本発明による樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲において、その他の添加剤、例えば、着色剤、分散剤、可塑剤、酸化防止剤、硬化剤、難燃剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、界面活性剤を含んでいてもよい。
[樹脂成形品]
本発明による樹脂成形品は上記の液晶ポリマーを含む樹脂組成物からなるものである。本発明による樹脂成形品は、耐熱性に優れながら、加工性に優れるものである。
(樹脂成形品の製造方法)
本発明においては、上記の液晶ポリマーや所望により他の成分を含む樹脂組成物を、従来公知の方法で成形して得ることができる。なお、樹脂組成物は、液晶ポリマーおよび他の成分や添加剤等をバンバリーミキサー、ニーダー、一軸または二軸押出機等を用いて、溶融混練することにより得ることができる。
上記の成形方法としては、例えば、プレス成形、発泡成形、射出成形、押出成形、打ち抜き成形等が挙げられる。上記のようにして製造される成形品は、用途に応じて、様々な形状に加工することができる。成形品の形状としては、例えば、板状やフィルム状等とすることができる。
[電気電子部品]
本発明による電気電子部品は、上記の樹脂成形品を備えてなる。電気電子部品としては、例えば、ETC、GPS、無線LANおよび携帯電話等の電子機器や通信機器に使用されるアンテナ、高速伝送用コネクタ、CPUソケット、回路基板、フレキシブルプリント基板(FPC)、積層用回路基板、衝突防止用レーダーなどのミリ波および準ミリ波レーダー、RFIDタグ、コンデンサー、インバーター部品、絶縁フィルム、ケーブルの被覆材、リチウムイオン電池等の二次電池の絶縁材、スピーカー振動板等が挙げられる。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
[試験1]
<液晶ポリマーの製造>
(比較例1-1)
攪拌翼を有する重合容器に、原料モノマーとしてp-ヒドロキシ安息香酸(HBA)60モル%、4,4-ジヒドロキシビフェニル(BP)20モル%、テレフタル酸(TPA)13モル%、イソフタル酸(IPA)7モル%、を加え、触媒として酢酸カリウムと酢酸マグネシウムをモノマーモル総量に対して250ppmずつ入れ、重合容器の減圧-窒素注入を3回行って窒素置換を行った後、無水酢酸(水酸基に対して1.08モル当量)を更に添加し、150℃まで昇温し、還流状態で2時間アセチル化反応を行った。
アセチル化終了後、酢酸留出状態にした重合容器を0.5℃/分で昇温して、槽内の溶融体温度が290℃になったところで重合物を抜き出し、冷却固化した。得られた重合物を粉砕し目開き2.0mmの篩を通過する大きさに粉砕してプレポリマーを得た。
次に、上記で得られたプレポリマーを、ヤマト科学(株)製のオーブンでヒーターにより、窒素をフロー下で温度を室温から6時間かけて290℃まで昇温した後、290℃で温度を1時間保持して固相重合を行った。その後室温で自然放熱し、液晶ポリマーを得た。メトラー製の顕微鏡用ホットステージ(商品名:FP82HT)を備えたオリンパス(株)製の偏光顕微鏡(商品名:BH-2)を用い、液晶ポリマー試料を顕微鏡加熱ステージ上にて加熱溶融させ、光学異方性の有無から液晶性を示すことを確認した。
(実施例1-1)
攪拌翼を有する重合容器に、原料モノマーとして、HBA60モル%、BP20モル%、TPA13モル%、IPA6.9モル%、および5-スルホニルイソフタル酸一ナトリウム(SSI)0.1モル%を仕込んだ後、150℃まで昇温し、還流状態で2時間アセチル化反応を行った。続いて、さらに350℃まで昇温した後、10Torr(即ち1330Pa)まで減圧して、酢酸、過剰の無水酢酸、その他の低沸分を留出させながら溶融重合を行った。撹拌トルクが所定の値に達した後、窒素を導入して減圧状態から常圧を経て加圧状態にして、重合容器の下部から液晶ポリマーを排出した。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例1-2)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA13モル%、IPA6.9モル%、およびSSI0.1モル%に変更し、触媒を添加せず、固相重合の最終温度を300℃に変更した以外は比較例1-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例1-3)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA13モル%、IPA6.
8モル%、およびSSI0.2モル%に変更した以外は実施例1-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例1-4)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA13モル%、IPA6.5モル%、およびSSI0.5モル%に変更した以外は実施例1-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例1-5)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA13モル%、IPA6モル%、およびSSI1モル%に変更し、触媒を酢酸マグネシウムのみに変更し、固相重合の最終温度を295℃に変更した以外は比較例1-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからマグネシウムに交換されると考えられる。
(実施例1-6)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA13モル%、IPA6モル%、およびSSI1モル%に変更し、触媒を酢酸ナトリウムのみに変更し、固相重合の最終温度を295℃に変更した以外は比較例1-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例1-7)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA13モル%、IPA4モル%、およびSSI3モル%に変更し、触媒量を3倍に変更し、固相重合の最終温度を295℃に変更した以外は比較例1-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからカリウムおよびマグネシウムに交換されると考えられる。
(比較例2-1)
モノマー仕込みを、HBA73モル%および6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸(HNA)27モル%に変更し、触媒として酢酸カリウムおよび酢酸マグネシウムを加えた以外は実施例1-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(比較例2-2)
モノマー仕込みを、HBA72.9モル%、HNA26.9%、BP0.1モル%およびSSI0.1モル%に変更し、固相重合の最終温度を250℃に変更した以外は実施例1-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(比較例2-3)
モノマー仕込みを、HBA72モル%、HNA26%、BP1モル%およびSSI1モル%に変更し、固相重合の最終温度を250℃に変更した以外は実施例1-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(比較例3-1)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA15モル%、およびIPA5モル%に変更し、固相重合の最終温度を295℃に変更した以外は比較例1-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(比較例3-2)
モノマー仕込みを、HBA50モル%、BP25モル%、TPA20モル%、およびIPA5モル%に変更し、固相重合の最終温度を290℃に変更した以外は実施例1-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例3-1)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA15モル%、IPA4.9モル%、およびSSI0.1モル%に変更した以外は実施例1-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例3-2)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA15モル%、IPA4.9モル%、およびSSI0.1モル%に変更し、触媒として酢酸マグネシウムのみを添加し、固相重合の最終温度を295℃に変更した以外は実施例3-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからマグネシウムに交換されると考えられる。
(実施例3-3)
モノマー仕込みを、HBA50モル%、BP25モル%、TPA20モル%、IPA4.5モル%、およびSSI0.5モル%に変更した以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからマグネシウムに交換されると考えられる。
(実施例3-4)
モノマー仕込みを、HBA70モル%、BP15モル%、TPA10モル%、IPA4.5モル%、およびSSI0.5モル%に変更した以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからマグネシウムに交換されると考えられる。
(比較例4-1)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA7モル%、IPA7モル%、および1,4-シクロへキサンジカルボン酸(CHDA)6モル%に変更した以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例4-1)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、TPA7モル%、IPA7モル%、1,4-シクロへキサンジカルボン酸(CHDA)6モル%、およびSSI3モル%に変更した以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからマグネシウムに交換されると考えられる。
(実施例4-2)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP20モル%、IPA4モル%、CHDA13モル%、およびSSI3モル%に変更した以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからマグネシウムに交換されると考えられる。
(比較例5-1)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP17モル%、TPA15モル%、IPA5モル%、およびアセトアミノフェン(AAP)3モル%に変更した以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例5-1)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP17モル%、TPA15モル%、IPA4モル%、AAP3モル%、およびSSI1モル%に変更した以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからマグネシウムに交換されると考えられる。
(実施例5-2)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP17モル%、TPA15モル%、IPA2モル%、AAP3モル%、およびSSI3モル%に変更し、触媒を添加しなかった以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例5-3)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP17モル%、TPA9モル%、IPA2モル%、AAP3モル%、CHDA6モル%、およびSSI3モル%に変更し、触媒を添加しなかった以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(実施例5-4)
モノマー仕込みを、HBA60モル%、BP17モル%、TPA7モル%、IPA4モル%、AAP3モル%、CHDA6モル%、およびSSI3モル%に変更した以外は実施例3-2と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。触媒の導入によりSSIのカウンターイオンの一部がナトリウムからマグネシウムに交換されると考えられる。
(比較例6-1)
モノマー仕込みを、HNA60モル%、BP20モル%、TPA15.5モル%、および2,6-ナフタレンジカルボン酸(NADA)4.5モル%に変更し、固相重合の最終温度を300℃に変更した以外は比較例1-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
(比較例6-2)
モノマー仕込みを、HBA65モル%、BP17.5モル%、およびCHDA17.5モル%に変更し、固相重合の最終温度を295℃に変更した以外は比較例1-1と同様にして、液晶ポリマーを得た。続いて、上記と同様にして、得られた液晶ポリマーが液晶性を示すことを確認した。
上記で得られた液晶ポリマーの構成単位(モノマー組成)を表1および表2に示した。
<樹脂成形品の製造1>
上記で得られた実施例および比較例の各液晶ポリマーについて、小型の射出成形機を用いて、融点~融点+30℃条件で加熱溶融し、30mm×30mm×0.4mm(厚み)の金型を用いて射出成形し、平板状試験片を作製した。
<色彩評価1>
上記で得られた平板状試験片の中央部φ8mmの領域について、分光測色計(コニカミノルタ(株)製、CM-600d)を用いて、L表色系のLの各値を測定した。測定は、各試験片について3回繰り返して行い、その平均値を測定値とした。また、得られた平板状試験片の色彩を目視で観察した。測定値および観察結果を表1および2に示した。
Figure 0007251976000019
Figure 0007251976000020
[試験2]
上記で得られた液晶ポリマーの着色が、残存したモノマーの影響ではなく、液晶ポリマー自体の発色であることを確認するために、下記の手順により試験を行った。
本試験では、原料モノマーであるSSIが溶解する溶媒で液晶ポリマーを洗浄し、色の変化を確認する。洗浄によって色が抜けていけば、SSI単体あるいはその誘導体が液晶ポリマーに共重合しない形態でフィラーのようにふるまって着色に貢献していることになり、洗浄によってSSI単体あるいはその誘導体が流れ出たことが示唆される。一方、SSIの良溶媒で洗浄しても液晶ポリマーの色が変化しなければ、SSIが液晶ポリエステルと共重合し、液晶ポリマー自体が発色していることが示唆される。
(手順)
上記で得られた実施例1-8と実施例5-4の平板状試験片1枚を溶媒20mLに浸漬させ30分放置した。その後、板を溶媒から出し、空気中で乾燥させた。乾燥後の平板状試験片を分光測色計(コニカミノルタ社製)にて、上記の色彩評価1と同様にして、色彩を測定した。洗浄溶媒にはトルエン、N-メチル―2ピロリドン(NMP)、テトラヒドロフラン(THF)の3種類をそれぞれ用いた。
測定結果を表3に示した。いずれの溶媒を用いた洗浄によっても、平板状試験片の色彩の変化は確認されなかった。
Figure 0007251976000021
[試験3]
<樹脂組成物の製造1>
(比較例7-1)
上記の比較例3-2で得られた液晶ポリマー65質量部、ミルドガラスファイバー(セントラルグラスファイバー株式会社製、EFH150-01)(MGF)20質量部、マイカ(株式会社ヤマグチマイカ社製、AB-25S)15質量部の割合で予め混合して混合物を得た。その混合物をエアーオーブン中で150℃にて2時間乾燥した。この乾燥した混合物を、360-370℃に加熱した2軸混練機(株式会社東洋精機製作所製、ラボプラストミルマイクロ2D15W)のホッパーに入れ、溶融混練し、ストランドカットしてペレタイズすることで樹脂組成物ペレットを得た。
(比較例7-2)
上記の比較例3-2で得られた液晶ポリマー65質量部、タルク(日本タルク株式会社製MSKT)20質量部、硫酸バリウム(堺化学工業社製B-55)15質量部を混合した以外は、比較例7-1と同様にして、樹脂組成物ペレットを得た。
(実施例7-1)
上記の実施例3-3で得られた液晶ポリマー65質量部、ミルドガラスファイバー(MGF)20質量部、マイカ15質量部を混合した以外は、比較例7-1と同様にして、樹脂組成物ペレットを得た。
(実施例7-2)
上記の実施例3-3で得られた液晶ポリマー65質量部、タルク20質量部、硫酸バリウム15質量部を混合した以外は、比較例7-1と同様にして、樹脂組成物ペレットを得た。
<樹脂成形品の製造2>
上記で得られた実施例および比較例の各樹脂組成物について、樹脂成形品の製造1と同様にして、平板状試験片を作製した。
<色彩評価2>
上記で得られた平板状試験片について、上記の色彩評価1と同様にして、L表色系のLの各値を測定した。また、得られた平板状試験片の色彩を目視で観察した。測定値および観察結果を表3に示した。着色した液晶ポリマーを用いることで、着色した樹脂成形品が得られることを確認した。
Figure 0007251976000022

Claims (15)

  1. 芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位(I)と、
    芳香族ジオール化合物に由来する構成単位(II)と、
    芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位(III)と、
    金属塩型のイオン性基および重合性基を有する芳香族モノマーに由来する構成単位(IV)と
    を含み、
    前記芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位(III)が、テレフタル酸に由来する構成単位およびイソフタル酸に由来する構成単位であり、
    前記構成単位(IV)における前記金属塩のアニオン性基がスルホ基であり、前記金属塩の金属イオンが、アルカリ金属のイオン、アルカリ土類金属のイオンまたは遷移金属のイオンであり、
    下記の条件を満たすことを特徴とする、液晶ポリマー(但し、エチレングリコール由来の構成単位を含むものを除く)。
    (条件)
    前記液晶ポリマーを含む樹脂組成物を溶融成形加工した板状成形品は、L表色系において、a≦-1.0またはa≧3.0を満たす。
  2. 前記金属塩の金属イオンが、アルカリ金属のイオンまたはアルカリ土類金属のイオンである、請求項1に記載の液晶ポリマー。
  3. 前記金属塩の金属イオンが、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、またはカルシウムイオンである、請求項1または2に記載の液晶ポリマー。
  4. 前記金属塩の金属イオンが、ナトリウムイオンまたはカリウムイオンである、請求項1~3のいずれか一項に記載の液晶ポリマー。
  5. 前記金属塩の金属イオンが、ナトリウムイオンである、請求項1~4のいずれか一項に記載の液晶ポリマー。
  6. 前記液晶ポリマー全体の構成単位に対する前記構成単位(IV)の組成比が、0.01モル%以上である、請求項1~5のいずれか一項に記載の液晶ポリマー。
  7. 前記構成単位(IV)が、5-スルホニルイソフタル酸一ナトリウムに由来する構成単位である、請求項1~のいずれか一項に記載の液晶ポリマー。
  8. 前記液晶ポリマー全体の構成単位に対して、前記構成単位(I)の組成比が15モル%以上85モル%以下であり、前記構成単位(II)の組成比が7.5モル%以上42.5モル%以下であり、前記構成単位(III)の組成比が6.5モル%以上42.5モル%未満である、請求項1~のいずれか一項に記載の液晶ポリマー。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の液晶ポリマーを含む樹脂組成物からなる、樹脂成形品。
  10. 請求項に記載の樹脂成形品を備えてなる、電気電子部品。
  11. 芳香族ヒドロキシカルボン酸に由来する構成単位(I)と、芳香族ジオール化合物に由来する構成単位(II)と、芳香族ジカルボン酸に由来する構成単位(III)とを含む液晶ポリマー(但し、エチレングリコール由来の構成単位を含むものを除く)の着色方法であって、
    原料モノマーとして、少なくともテレフタル酸、イソフタル酸、ならびに金属塩型のイオン性基および重合性基を有する芳香族モノマーを添加して共重合させることで、液晶ポリマーを着色することを特徴とする、方法であって、
    前記芳香族モノマーの前記金属塩のアニオン性基がスルホ基であり、前記金属塩の金属イオンが、アルカリ金属のイオン、アルカリ土類金属のイオンまたは遷移金属のイオンである、方法
  12. 前記金属塩の金属イオンが、アルカリ金属のイオンまたはアルカリ土類金属のイオンである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記金属塩の金属イオンが、ナトリウムイオン、カリウムイオン、マグネシウムイオンまたはカルシウムイオンである、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記金属塩の金属イオンが、ナトリウムイオンまたはカリウムイオンである、請求項11~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記金属塩の金属イオンが、ナトリウムイオンである、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法。
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