JP7251126B2 - 電力マネジメントシステム - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載されたレドックスフロー電池の電解液交換に関する。
下記の特許文献1には、レドックスフロー電池を使用した燃料システムが開示されている。この燃料システムでは、車両に搭載されたレドックスフロー電池をステーションで電源に接続することによって再充電を行う第1の使用形態や、このレドックスフロー電池の燃料タンクを空にして新たな電解液を注入したり使用済みの燃料タンクをステーションで新たな燃料タンクに交換したりしてエネルギー交換を行う第2の形態使用が採用されている。
特表2012-523103号公報
上記の燃料システムにおいて、第1の使用形態がレドックスフロー電池を再充電するまでに時間を要するのに対して、第2の使用形態は燃料タンクへの電解液の注入作業や燃料タンク自体の交換作業のみで対応でき時間短縮を図ることができるため有利である。
ところが、第2の形態は、車両に対する燃料タンクの着脱作業を伴うため面倒であるという問題を抱えている。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車両に搭載されたレドックスフロー電池の電解液交換を容易に行うのに有効な技術を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
車両(10)に搭載されたレドックスフロー電池(11)の電解液交換に使用される電解液ステーション(100,100A)と、上記電解液ステーションを管理する管理装置(200)と、を備え、
上記電解液ステーションは、
上記レドックスフロー電池の電解液タンク(12)に繋がる接続口(13)に接続可能なコネクタ(111)を有するスタンド(110)と、
使用済電解液(La,Lb)を回収する回収タンク(120,120A,120B)と、
充電済電解液(Ma,Mb)を貯留する充填タンク(130,130A,130B)と、
上記スタンドの上記コネクタと上記回収タンクとを接続する回収ライン(112,113)と、
上記スタンドの上記コネクタと上記充填タンクとを接続する充填ライン(114,115)と、
を備え、
上記スタンドの上記コネクタが上記接続口に接続されることにより、上記電解液タンクから抜き出された上記使用済電解液が上記回収ラインを通じて上記回収タンクに回収可能となり、上記充填タンクに貯留されている上記充電済電解液が上記充填ラインを通じて上記電解液タンクに充填可能となるように構成されており、
上記回収タンクに回収された上記使用済電解液の充電処理が可能な充電処理装置(140)を備え、上記充電処理装置で充電処理された電解液が上記充電済電解液として上記充填タンクに貯留されるように構成されており、
上記充電処理装置は、
上記回収タンクと上記充填タンクのそれぞれに対して移送ポンプ(142a,143a,144a,145a)及び開閉弁(142b,143b,144b,145b)が設けられた接続管(142,143,144,145)を介して接続された充電タンク(141,141A,141B)と、
循環ポンプ(146a,147a)が設けられた循環経路(146,147)を通じて上記充電タンクとの間で電解液を循環可能なセルスタック(150)と、
外部接続対象(152,154)と上記セルスタックとの間の通電経路(150a)に介装された充放電器(151,153)と、
上記レドックスフロー電池から上記使用済電解液を回収し且つ上記レドックスフロー電池に上記充電済電解液を充填するために設定された電解液交換条件に基づいて、上記移送ポンプ、上記循環ポンプ及び上記開閉弁を制御する制御部(160)と、
を有し、
上記管理装置は、
上記外部接続対象から上記充放電器に入力される入力電力量(Pa)と、上記充放電器から上記外部接続対象に出力される出力電力量(Pb)のそれぞれを予測する電力量予測部(210)と、
上記充填タンクから上記レドックスフロー電池の上記電解液タンクに充填される上記充電済電解液の充填量(Pc)を予測する充填量予測部(220)と、
上記回収タンクに貯留されている上記使用済電解液の液量(Qa)及びエネルギー量(Ea)と、上記充填タンクに貯留されている上記充電済電解液の液量(Qb)及びエネルギー量(Eb)を計測する計測部(230)と、
上記電力量予測部及び上記充填量予測部のそれぞれによる予測結果と上記計測部による計測結果との双方に基づいて上記電解液交換条件を設定する条件設定部(240)と、
を有する、電力マネジメントシステム(1)
にある。
上記の電解液ステーションにおいて、ユーザがスタンドのコネクタを接続口に接続した状態で、電解液タンクから抜き出された使用済電解液を、回収ラインを通じて回収タンクに回収することができる。また、充填タンクに貯留されている充電済電解液を、充填ラインを通じて電解液タンクに充填することができる。この場合、レドックスフロー電池の電解液タンクの電解液交換のための作業は、スタンドのコネクタを接続口に接続する作業を主体とした簡単なものになる。
以上のごとく、上記態様によれば、車両に搭載されたレドックスフロー電池の電解液交換を容易に行うことが可能になる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1の電解液ステーションを含む電力マネジメントシステムのシステム構成図。 実施形態1の電解液ステーションの概略構成を示す図。 実施形態1の電解液ステーションにかかる制御フローを示す図。 実施形態1の電解液ステーションについて図3中の充電処理の第1段階の状態を示す図。 実施形態1の電解液ステーションについて図3中の充電処理の第2段階の状態を示す図。 実施形態1の電解液ステーションについて図3中の充電処理の第3段階の状態を示す図。 実施形態1の電解液ステーションについての状態を示す図。 実施形態1の電解液ステーションについて図3中の電解液交換処理の第1段階の状態を示す図。 実施形態1の電解液ステーションについて図3中の電解液交換処理の第2段階の状態を示す図。 実施形態2の電解液ステーションの概略構成を示す図。 実施形態2の電解液ステーションについての状態を示す図。 実施形態2の電解液ステーションについて第1使用モードの状態を示す図。 実施形態2の電解液ステーションについて第2使用モードの状態を示す図。 実施形態2の電解液ステーションについて復帰モードの第1処理時の状態を示す図。 実施形態2の電解液ステーションについて復帰モードの第2処理時の状態を示す図。 実施形態2の電解液ステーションについて第3使用モードの状態を示す図。
以下、電力マネジメントシステムの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
図1に示されるように、実施形態1にかかる電力マネジメントシステム1は、その構成要素として、電解液ステーション100と、電解液ステーション100とは別に設けられた管理装置200及び端末装置300と、を含む。
なお、図1では、説明の便宜上、上記の構成要素が1つずつ記載されているが、上記の構成要素の数は適宜に変更が可能である。また、必要に応じて上記の構成要素に更なる構成要素が付加されてもよい。
電解液ステーション100は、車両10に搭載されたレドックスフロー電池11(図2参照)の電解液交換に使用される。この電解液ステーション100は、電解液の交換のみを実施する専用のステーションであってもよいし、或いは別のエネルギーの供給を兼務した兼用のステーションであってもよい。
電解液ステーション100は、管理装置200の通信部201との間で通信回線2を介して情報通信が可能な通信部101を有する。通信部101は、通信回線2を介して管理装置200に送信情報を送信でき、且つ通信回線2を介して管理装置200から受信情報を受信できるようになっている。
管理装置200は、電解液ステーション100を含む複数のエネルギー供給ステーションを管理するための装置である。この管理装置200は、通信部201と、記憶部202と、電力量予測部210と、充填量予測部220と、計測部230と、条件設定部240と、を有する。
電力量予測部210は、電解液ステーション100の通信部101から送信された情報に基づいて、入力電力量Pa及び出力電力量Pbのそれぞれを予測する機能を有する。この電力量予測部210による入力電力量Pa及び出力電力量Pbの予測結果は、記憶部202に一時的に格納された後、必要に応じて記憶部202から読み出される。
充填量予測部220は、電解液ステーション100の通信部101から送信された情報に基づいて、充填量Pcを予測する機能を有する。この充填量予測部220による充填量Pcの予測結果は、記憶部202に一時的に格納された後、必要に応じて記憶部202から読み出される。
計測部230は、電解液ステーション100の通信部101から送信された情報に基づいて、液量Qa,Qb及びエネルギー量Ea,Ebを計測する機能を有する。この計測部230による液量Qa,Qb及びエネルギー量Ea,Ebの計測結果は、記憶部202に一時的に格納された後、必要に応じて記憶部202から読み出される。
条件設定部240は、電力量予測部210及び充填量予測部220のそれぞれによる予測結果と計測部230による計測結果との双方に基づいて、電解液交換条件Cを設定する機能を有する。
この条件設定部240は、記憶部202に一時的に格納されている入力電力量Pa、出力電力量Pb、充填量Pc、液量Qa,Qb及びエネルギー量Ea,Ebの各パラメータを読み出して、予め設定されているロジックにこれらのパラメータを適用することによって電解液交換条件Cを設定するように構成されている。
端末装置300は、管理装置200に通信回線3を介して情報通信可能に接続された装置である。この端末装置300には、定置型端末300A、携帯型端末300B、車載機器300Cなどが包含される。
ここで、定置型端末300Aは、ユーザが設置状態で使用可能な機器である。典型的には、持ち運びを想定していない大型のパーソナルコンピュータがこの定置型端末300Aに相当する。
携帯型端末300Bは、ユーザが携帯して使用可能な小型で軽量のモバイル機器である。典型的には、可搬式の携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット型情報端末、ノート型パーソナルコンピュータがこの携帯型端末300Bに相当する。
車載機器300Cは、車両10に搭載される機器である。典型的には、車両10のインストルメントパネル、コンソール、ステアリングホイール及びECU(電子制御ユニット)などに適宜に配置される機器がこの車載機器300Cに相当する。
ここでいう「ユーザ」には、車両10を所有している個人所有者は勿論、レンタル事業やカーシェア事業などの用途で複数の車両10を所有している事業者などが広く包含される。
端末装置300は、管理装置200の通信部201との間で通信回線3を介して情報通信が可能な通信部301と、ユーザが複数のエネルギー供給ステーションを利用するときに操作可能な操作部310と、送信指令部320と、を有する。
通信部301は、通信回線3を介して管理装置200に送信情報を送信でき、且つ通信回線3を介して管理装置200から受信情報を受信できるようになっている。
ユーザは、複数のエネルギー供給ステーションの中で使用したいエネルギー供給ステーションを操作部310で選択することができる。ユーザによるこの操作部310の操作時に、通信部301は管理装置200から通信回線2を介して情報出力要求D1を受信する。
送信指令部320は、通信部301が受信した情報出力要求D1に応じて、車両情報Bを管理装置200に送信するための送信指令D2を出力する機能を有する。送信指令部320は、車両情報管理サーバ400の通信部401に通信回線4を介して情報通信可能に接続されている。
車両情報管理サーバ400は、通信部401及び記憶部402を有し、記憶部402に複数の車両情報Bを格納するように構成されている。
ここで、車両情報Bは、ユーザが管理しており且つレドックスフロー電池11(図2参照)を搭載している複数の車両10に関する情報である。この車両情報Bには、車両10について、車名、車体番号、型式等の情報をはじめ、現在の停車位置や走行位置、レドックスフロー電池11の電解液タンク12の残存エネルギー量などの情報が包含される。
送信指令部320は、車両情報管理サーバ400の記憶部402に予め記憶されている車両情報Bがユーザによる操作部310の操作時に通信回線5を介して管理装置200に送信されるように車両情報管理サーバ400に送信指令D2を出力する。
なお、必要に応じて、車両情報管理サーバ400の記憶部402の機能を、管理装置200及び端末装置300のいずれか一方が兼務するような形態や、車両情報管理サーバ400自体を管理装置200及び端末装置300のいずれか一方が兼務するような形態などを採用することもできる。
図2に示されるように、電解液ステーション100は、スタンド110と、2つの回収タンク120と、2つの充填タンク130と、2つの回収ライン112,113と、2つの充填ライン114,115と、充電処理装置140と、を備えている。
スタンド110は、レドックスフロー電池11の電解液タンク12に繋がる接続口13に接続可能な電解液交換用のコネクタ111を有する。このコネクタ111には、2つの回収ライン112,113のそれぞれの一端部と、2つの充填ライン114,115のそれぞれの一端部が内蔵されている。
また、特に図示しないものの、このスタンド110には、2つの回収ライン112,113に回収タンク120に向けて電解液を流すための回収用ポンプが内蔵され、また2つの充填ライン114,115にコネクタ111に向けて電解液を流すための充填用ポンプが内蔵されている。
車両10に搭載されるレドックスフロー電池11は、イオン交換膜を隔てて陽極側電解液槽と陰極側電解液槽とに仕切られた反応槽12aと、この反応槽12aに供給される電解液を貯蔵する正極及び負極の電解液タンク12と、を有し、このレドックスフロー電池11で生じる電力を放電したり外部電力を充電したりすることができる。このレドックスフロー電池11において、反応槽12aは、後述のセルスタック150と同様の機能を果たし、電解液タンク12は、後述の充電タンク141と同様の機能を果たす。
このレドックスフロー電池11の更なる詳細な構造については、例えば特開2011-233371号公報や特表2012-523103号公報に開示のレドックスフロー電池の構造が参照される。
2つの回収タンク120は、電解液タンク12の陽極側電解液槽(図示省略)の使用済電解液Laを回収する回収タンク120Aと、電解液タンク12の陰極側電解液槽(図示省略)の使用済電解液Lbを回収する回収タンク120Bと、に分類される。
2つの回収タンク120のそれぞれにはセンサ装置121が取付けられている。このセンサ装置121には、回収タンク120に貯留されている電解液の液量Qaの計測のためのデータを取得する第1センサと、回収タンク120に貯留されている電解液のエネルギー量Eaの計測のためのデータを取得する第2センサと、が含まれている。このセンサ装置121の各センサで取得されたデータは、管理装置200に送信されるようになっている。
2つの充填タンク130は、電解液タンク12の陽極側電解液槽(図示省略)に充填される充電済電解液Maを貯留する充填タンク130Aと、電解液タンク12の陰極側電解液槽(図示省略)に充填される充電済電解液Mbを貯留する充填タンク130Bと、に分類される。
2つの充填タンク130のそれぞれには前記のセンサ装置121と同様のセンサ装置131が取付けられている。このセンサ装置131には、充填タンク130に貯留されている電解液の液量Qbの計測のためのデータを取得する第1センサと、充填タンク130に貯留されている電解液のエネルギー量Ebの計測のためのデータを取得する第2センサと、が含まれている。このセンサ装置131の各センサで取得されたデータは、管理装置200に送信されるようになっている。
センサ装置121,131の第1センサとして、典型的には、静電容量式レベル計、フロート式レベル計、超音波式レベル計、圧力式レベル計などを使用することができる。
センサ装置121,131の第2センサとして、典型的には、pHセンサを使用することができる。第2センサにpHセンサを使用した場合には、このpHセンサで検出されたpH値から、電解液の単位液量あたりのエネルギー量Eaを推算することができる。
なお、センサ装置121の第2センサによって推算されたエネルギー量Eaに、セルスタック150への供給電力の推算値を加算することによって、エネルギー量Ebを導出することもできる。この場合、センサ装置131の第2センサを省略することもできる。
回収ライン112は、スタンド110のコネクタ111と回収タンク120Aとを接続するラインである。このため、スタンド110のコネクタ111が接続口13に接続された状態で、電解液タンク12から抜き出された使用済電解液Laは、コネクタ111から回収ライン112を通じて回収タンク120Aに回収される。
回収ライン113は、スタンド110のコネクタ111と回収タンク120Bとを接続するラインである。このため、このため、スタンド110のコネクタ111が接続口13に接続された状態で、電解液タンク12から抜き出された使用済電解液Lbは、コネクタ111から回収ライン113を通じて回収タンク120Bに回収される。
充填ライン114は、スタンド110のコネクタ111と充填タンク130Aとを接続するラインである。このため、スタンド110のコネクタ111が接続口13に接続された状態で、充填タンク130Aに貯留されている充電済電解液Maは、充填ライン114及びコネクタ111を通じて電解液タンク12に充填される。
充填ライン115は、スタンド110のコネクタ111と充填タンク130Bとを接続するラインである。このため、スタンド110のコネクタ111が接続口13に接続された状態で、充填タンク130Bに貯留されている充電済電解液Mbは、充填ライン115及びコネクタ111を通じて電解液タンク12に充填される。
ここで、回収ライン112,113と充填ライン114,115が互いに独立した経路になっている。このため、ユーザは、スタンド110のコネクタ111を車両10の接続口13に接続した状態で、回収ライン112,113を使用した使用済電解液La,Lbの回収作業と、充填ライン114,115を使用した充電済電解液Ma,Mbの充填作業を並行して実施できる。その結果、電解液交換作業の時間短縮を図ることが可能になる。
なお、必要に応じて、4つのライン112,113,114,115のうちの少なくとも1つのラインが別のラインの全部或いは一部を兼用するような構造を採用することもできる。
また、コネクタ111を、2つの回収ライン112,113のための第1コネクタと、2つの充填ライン114,115のための第2コネクタと、に分割するようにしてもよい。
充電処理装置140は、回収タンク120A,120Bに貯留された使用済電解液La,Lbの充電処理が可能な装置である。この充電処理装置140で充電処理された電解液が充電済電解液Ma,Mbとして充填タンク130A,130Bに貯留されるように構成されている。
この充電処理装置140は、2つの充電タンク141と、セルスタック150と、充放電器151と、制御部160と、を有する。
制御部160は、レドックスフロー電池11から使用済電解液La,Lbを回収し且つレドックスフロー電池11に充電済電解液Ma,Mbを充填するために設定された電解液交換条件Cに基づいて、移送ポンプ142a,143a,144a,145aと、循環ポンプ146a,147aと、開閉弁142b,143b,144b,145bと、を制御する機能を有する。
電解液交換条件Cは、管理装置200の条件設定部240によって設定された後に通信部201から送信され、通信部101にて受信される。この電解液交換条件Cの設定に際しては、電解液ステーション100の通信部101から送信された情報に基づいて、管理装置200において、入力電力量Pa、出力電力量Pb、充填量Pcのそれぞれが予測され、液量Qa,Qb及びエネルギー量Ea,Ebのそれぞれが計測される。
ここで、入力電力量Paは、外部接続対象である系統電力152から充放電器151に入力される電力量である。出力電力量Pbは、充放電器151から系統電力152に出力される電力量である。充填量Pcは、充填タンク130A,130Bからレドックスフロー電池11の電解液タンク12に充填される充電済電解液Ma,Mbの充填量である。
また、液量Qaは、回収タンク120A,120Bに貯留されている使用済電解液La,Lbの液量である。液量Qbは、充填タンク130A,130Bに貯留されている充電済電解液Ma,Mbの液量である。エネルギー量Eaは、回収タンク120A,120Bに貯留されている使用済電解液La,Lbのエネルギー量である。エネルギー量Ebは、充填タンク130A,130Bに貯留されている充電済電解液Ma,Mbのエネルギー量である。
2つの充電タンク141は、回収タンク120Aと充填タンク130Aのそれぞれに対して接続管142,143を介して接続された充電タンク141Aと、回収タンク120Bと充填タンク130Bのそれぞれに対して接続管144,145を介して接続された充電タンク141Bと、に分類される。
充電タンク141A,141Bの容量は、レドックスフロー電池11の電解液タンク12の容量の倍数或いは約数として表される値に設定されているのが好ましい。さらに好ましくは、充電タンク141A,141Bの容量を電解液タンク12の容量と同程度の値に設定する。これにより、充電タンク141A,141Bの電解液を充電するときに必要になる電力が大幅に上昇するのを抑えることが可能になる。
また、充電タンク141A,141Bの容量は、回収タンク120A,120B及び充填タンク130A,130Bのいずれの容量も下回る値に設定されているのが好ましい。これにより、充電タンク141A,141Bを含む充電処理装置140を小型化できる。
接続管142は、回収タンク120Aと充電タンク141Aとを接続するものであり、この接続管142を通じて回収タンク120Aと充電タンク141Aとの間で電解液を移送可能になっている。
制御部160によって開閉弁142bが開状態に制御され且つ移送ポンプ142aが運転されることによって、回収タンク120Aから充電タンク141Aに電解液を移送することができ、或いは充電タンク141Aから回収タンク120Aに電解液を移送することができるように構成されている。また、制御部160によって開閉弁142bが閉状態に制御されることによって、回収タンク120Aと充電タンク141Aとの間での電解液の流れが阻止されるように構成されている。
接続管143は、充電タンク141Aと充填タンク130Aとを接続するものであり、この接続管143を通じて充電タンク141Aと充填タンク130Aとの間で電解液を移送可能になっている。
制御部160によって開閉弁143bが開状態に制御され且つ移送ポンプ143aが運転されることによって、充電タンク141Aから充填タンク130Aに電解液を移送することができ、或いは充填タンク130Aから充電タンク141Aに電解液を移送することができるように構成されている。また、制御部160によって開閉弁143bが閉状態に制御されることによって、充電タンク141Aと充填タンク130Aとの間での電解液の流れが阻止されるように構成されている。
接続管144は、回収タンク120Bと充電タンク141Bとを接続するものであり、この接続管144を通じて回収タンク120Bと充電タンク141Bとの間で電解液を移送可能になっている。
制御部160によって開閉弁144bが開状態に制御され且つ移送ポンプ144aが運転されることによって、回収タンク120Bから充電タンク141Bに電解液を移送することができ、或いは充電タンク141Bから回収タンク120Bに電解液を移送することができるように構成されている。また、制御部160によって開閉弁144bが閉状態に制御されることによって、回収タンク120Bと充電タンク141Bとの間での電解液の流れが阻止されるように構成されている。
接続管145は、充電タンク141Bと充填タンク130Bとを接続するものであり、この接続管145を通じて充電タンク141Bと充填タンク130Bとの間で電解液を移送可能になっている。
制御部160によって開閉弁145bが開状態に制御され且つ移送ポンプ145aが運転されることによって、充電タンク141Bから充填タンク130Bに電解液を移送することができ、或いは充填タンク130Bから充電タンク141Bに電解液を移送することができるように構成されている。また、制御部160によって開閉弁145bが閉状態に制御されることによって、充電タンク141Bと充填タンク130Bとの間での電解液の流れが阻止されるように構成されている。
セルスタック150は、レドックスフロー電池11のように、電気の発生或いは吸収が可能な複数のセルを組み合わせてなる既知の反応槽である。このセルスタック150は、循環ポンプ146a,147aが設けられた循環経路146,147を通じて充電タンク141A,141Bとの間で電解液を循環可能に構成されている。
これにより、循環ポンプ146aの運転時に、充電タンク141Aとセルスタック150とを接続する循環経路146を電解液が循環するように構成されている。また、循環ポンプ146bの運転時に、充電タンク141Bとセルスタック150とを接続する循環経路147を電解液が循環するように構成されている。このとき、セルスタック150において、電解液を使用して電力を出力することができ、或いは電力の入力によって電解液を充電することができる。
充放電器151は、系統電力152とセルスタック150との間の通電経路150aに介装された系統電力用充放電器として構成されている。このため、充放電器151は、通電経路150aを通じて系統電力152との間での充放電が可能となるように構成されている。
系統電力152から充放電器151に電力が入力された電力入力状態で循環経路146,147に電解液を循環させることにより、この電解液の電荷が高まる。このため、電力入力状態で電解液の循環を継続することによって、充電タンク141A,141Bの電解液の液充電が可能になる。
一方で、セルスタック150に蓄積された電力を、通電経路150a及び充放電器151を通じて系統電力152に出力することが可能である。
次に、上記電解液ステーション100における制御フローについて図3~図9を参照しながら説明する。この制御は、管理装置200からの指令に基づいて電解液ステーション100において実行される。
図3に示されるように、この制御フローには、ステップS101からステップS108まで処理が含まれている。
なお、これらのステップに対して、必要に応じて1又は複数のステップが追加されてもよいし、或いは複数のステップが統合されてもよい。また、必要に応じて各ステップの順番を入れ替えることもできる。
ステップS101は、電力単価などの情報に基づいて、系統電力152から充放電器151に入力される入力電力量Paと、充放電器151から系統電力152に出力される出力電力量Pbと、を予測するステップである。このステップS101は、管理装置200の電力量予測部210によって行われる。
ステップS102は、電解液ステーション100への一定時間内の受入車両数などの情報に基づいて、充填タンク130A,130Bからレドックスフロー電池11の電解液タンク12に充填される充電済電解液Ma,Mbの充填量Pcを予測するステップである。このステップS102は、管理装置200の充填量予測部220によって行われる。
ステップS103は、センサ装置121の計測データなどに基づいて、回収タンク120A,120Bに貯留されている使用済電解液La,Lbの液量Qa及びエネルギー量Eaを計測するステップである。このステップS103は、管理装置200の計測部230によって行われる。
ステップS104は、センサ装置131の計測データなどに基づいて、充填タンク130A,130Bに貯留されている使用済電解液Ma,Mbの液量Qb及びエネルギー量Ebを計測するステップである。このステップS104は、管理装置200の計測部230によって行われる。
ステップS105は、ステップS101及びステップS102で予測した予測結果とステップS103及びステップS104で計測した計測結果との双方に基づいて、充電条件及び電解液交換条件を設定するステップである。このステップS105は、管理装置200の条件設定部240によって行われる。
ステップS106は、ステップS105で設定した充電条件に基づいて充電処理を行うステップである。このステップS106は、電解液ステーション100の制御部160及び管理者によって行われる。
ステップS107は、ステップS105で設定した電解液交換条件に基づいて電解液交換を行うステップである。このステップS107は、電解液ステーション100の制御部160及び管理者によって行われる。
ステップS108は、処理を終了するか否かを判定するステップである。処理を終了しないと判定したとき(ステップS108の「Yes」の場合)にはステップS101に戻る。
ここで、上記のステップS106の充電処理時の電解液ステーション100の様子については図4~図7を参照することができ、また上記のステップS107の電解液交換処理時の電解液ステーション100の様子については図8及び図9を参照することができる。
なお、図4~図9において、開閉弁142b,143b,144b,145bに開閉については、開状態を白抜きで示し閉状態を黒塗りで示している。
(充電処理)
図4に示されるように、充電処理の第1段階では、接続管142を使用して回収タンク120Aから充電タンク141Aへ使用済電解液Laを移送し、接続管144を使用して回収タンク120Bから充電タンク141Bへ使用済電解液Lbを移送する。このとき、移送ポンプ142a,144aが運転され且つ開閉弁142b,144bが開状態に制御される。また、移送ポンプ143a,145a及び循環ポンプ146a,147aは停止され、開閉弁143b,145bが閉状態に制御される。これにより、充電タンク141A,141Bで使用済電解液La,Lbを充電する準備が整う。
図5に示されるように、充電処理の第2段階では、移送ポンプ142a,144aが停止され且つ開閉弁142b,144bが閉状態に制御され、また循環ポンプ146a,147aの運転によって循環経路146,147に使用済電解液La,Lbの循環を確立する。そして、系統電力152から充放電器151及び通電経路150aを通じてセルスタック150の電力が供給される。これにより、充電タンク141A,141Bの電解液の充電が開始され、時間経過に伴ってこの電解液の電荷レベルが徐々に高まる。
その後、センサ装置(図示省略)によって電解液の電荷レベルが充電済電解液Ma,Mbの電荷レベルに達したことが確認されたときに、系統電力152からの電力供給を停止する。これにより、充電タンク141A,141Bの電解液の充電が完了する。
図6に示されるように、充電処理の第3段階では、接続管143を使用して充電タンク141Aから充填タンク130Aへ電解液を移送し、接続管145を使用して接続管145を使用して充電タンク141Bから充填タンク130Bへ電解液を移送する。このとき、移送ポンプ143a,145aが運転され且つ開閉弁143b,145bが開状態に制御される。また、移送ポンプ142a,144a及び循環ポンプ146a,147aは停止され、開閉弁142b,144bが閉状態に制御される。
図7に示されるように、その後、移送ポンプ143a,145aが停止され且つ開閉弁143b,145bが閉状態に制御される。
(電解液交換処理)
図8に示されるように、電解液ステーション100において管理者は、スタンド110のコネクタ111が車両10の接続口13に接続された接続状態を確立する。
電解液交換処理の第1段階では、スタンド110の回収用ポンプ(図示省略)を起動させることによって、車両10のレドックスフロー電池11の電解液タンク12に充填されている使用済電解液La,Lbを吸引し、回収ライン112,113を通じて回収タンク120A,120Bに回収する。
図9に示されるように、電解液交換処理の第2段階では、スタンド110の充填用ポンプ(図示省略)を起動させることによって、充填タンク130A,130Bに充填されている充電済電解液Ma,Mbを充填ライン114,115から吸引し、車両10のレドックスフロー電池11の電解液タンク12に充填する。
上述の実施形態1によれば、以下のような作用効果が得られる。
電解液ステーション100において、ユーザがスタンド110のコネクタ111を接続口13に接続した状態で、電解液タンク12から抜き出された使用済電解液La,Lbを、回収ライン112,113を通じて回収タンク120A,120Bに回収することができる。また、充填タンク130A,130Bに貯留されている充電済電解液Ma,Mbを、充填ライン114,115を通じて電解液タンク12に充填することができる。この場合、レドックスフロー電池11の電解液タンク12の電解液交換のための作業は、スタンド110のコネクタ111を接続口13に接続する作業を主体とした簡単なものになる。
従って、車両10に搭載されたレドックスフロー電池11の電解液タンク12の電解液交換を容易に行うことが可能になる。
上記の電解液ステーション100によれば、回収タンク120A,120Bに回収された使用済電解液La,Lbは、充電処理装置140で充電処理されて充電済電解液Ma,Mbとして充填タンク130A,130Bに貯留される。このため、車両10のレドックスフロー電池11から回収した使用済電解液La,Lbを充電処理して、この車両10の或いは別の車両10のレドックスフロー電池11に使用できる。
上記の電解液ステーション100によれば、回収タンク120A,120Bと充填タンク130A,130Bとの間に接続管142,143,144,145を介して接続された充電タンク141A,141Bを設けることによって、充電タンク141A,141Bを充電処理された電解液のバッファタンクとして使用することが可能になる。
上記の電力マネジメントシステム1によれば、電解液ステーション100とは別に設けられた管理装置200が、回収タンク120A,120B及び充填タンク130A,130Bのそれぞれに貯留されている電解液の液量や、今後予測される回収量や充填量、充電処理装置140における電力の入出力の予測などの情報に応じて、電解液ステーション100の運転の最適化を図ることが可能になる。
以下、上述の実施形態1に関連するその他の実施形態について図面を参照しつつ説明する。他の実施形態において、上述の実施形態1の要素と同一の要素には同一の符号を付しており、当該同一の要素についての説明は省略する。
(実施形態2)
図10に示されるように、実施形態2の電解液ステーション100Aは、セルスタック150に接続される充放電構造について、実施形態1の電解液ステーション100と相違している。この電解液ステーション100Aは、電解液ステーション100の機能に加えて、接続車両154に搭載された二次電池の充電のための機能を兼ね備えた、充電併用ステーションとして構成されている。
このため、電解液ステーション100Aの充電処理装置140は、充放電器151に加えて充放電器153を有する。この充放電器153は、外部接続対象である接続車両154との間の充放電のための車両用充放電器として構成されている。この充放電器153には、DC/DCコンバータが内包されている。そして、2つの充放電器151,153がセルスタック150に並列接続されている。
なお、系統電力152及び接続車両154に加えて、別の外部接続対象を設けることもできる。
電解液ステーション100Aの充電処理装置140は、管理装置200(図1参照)から送信される、デマンドレスポンス(DR)に応じた指令(以下、「DR指令」という。)に基づいて制御されるように構成されている。
ここでいう「デマンドレスポンス(DR)」とは、「時間帯別に電気料金設定を行う」、「ピーク時に使用を控えた消費者に対し対価を支払う」などの方法で、電力の使用抑制を促し、ピーク時の電力消費を抑えることによって、電力の安定供給を図る仕組みをいう。
その他の構成は、実施形態1と同様である。
充電処理時の電解液ステーション100Aの様子については実施形態1の図4~図7と同様であり、また電解液交換処理時の電解液ステーション100Aの様子については実施形態1の図8及び図9と同様である。
一方で、電解液ステーション100Aが図11に示されるような状態にあるとき、この電解液ステーション100Aの充電処理装置140は、管理装置200から受信したDR指令に基づいて制御されるように構成されている。
ここで、DR指令には、下記の第1使用モードにおいて電力吸収処理についての第1のDR指令と、下記の第2使用モードにおいて電力放電処理についての第2のDR指令と、が含まれている。
(第1使用モード)
電解液ステーション100Aが管理装置200から第1のDR指令を受信したとき、図12に示されるように、開閉弁142b及び開閉弁144bを開放することによって、回収タンク120Aと充電タンク141Aとを連通させ、且つ回収タンク120Bと充電タンク141Bとを連通させる。即ち、この第1使用モードでは、充電タンク141A,141Bを、電荷レベルが相対的に低い低濃度側タンクである回収タンク120A,120Bに接続する。また、循環ポンプ146a,147aによって充電タンク141A,141Bとセルスタック150との間で電解液を循環させる。
この第1使用モードによれば、充電タンク141A,141Bの電解液と回収タンク120A,120Bの電解液とが混合されて、混合された低濃度の電解液に対して、系統電力152及びセルスタック150を介して入力された電力の吸収が開始される。また、この第1使用モードでは、系統電力152から入力された電力の一部は、接続車両154の二次電池の通常充電にも使用される。
その後、センサ装置121によって、電解液のエネルギー量Eaが所定レベルに達したことを条件にして第1使用モードが終了したと判定し、開閉弁142b及び開閉弁144bを閉止する。これにより、図11に示されるような状態に復帰させる。
(第2使用モード)
電解液ステーション100Aが管理装置200から第2のDR指令を受信したとき、図13に示されるように、開閉弁143b及び開閉弁145bを開放することによって、充填タンク130Aと充電タンク141Aとを連通させ、且つ充填タンク130Bと充電タンク141Bとを連通させる。即ち、この第2使用モードでは、充電タンク141A,141Bを、電荷レベルが相対的に高い高濃度側タンクである充填タンク130A,130Bに接続する。また、循環ポンプ146a,147aによって充電タンク141A,141Bとセルスタック150との間で電解液を循環させる。
この第2使用モードによれば、充電タンク141A,141Bの電解液と充填タンク130A,130Bの電解液とが混合されて、混合された高濃度の電解液から、セルスタック150及び系統電力152を介して電力が出力される。
その後、センサ装置131によって、電解液のエネルギー量Ebが所定レベルに達したことを条件にして第2使用モードが終了したと判定し、第2使用モードから図11に示される状態に復帰させるための復帰モードに切り替える。
この復帰モードにおいて、充填タンク130A,130Bの電解液の一部を回収タンク120A,120Bに移送する第1処理を実行した後に、充填タンク130A,130Bに貯留されている電解液の電荷レベルを高める第2処理を実行する。
上記の第1処理のために、図14に示されるように開閉弁142b及び開閉弁144bを開放する。これにより、充電タンク141A,141Bが回収タンク120A及び充填タンク130A,130Bの両方に連通した状態とする。そして、移送ポンプ142a,143a,144a,145aを運転することによって、充填タンク130A,130Bの電解液の一部を充電タンク141A,141Bを経て回収タンク120A,120Bに移送することができる。
上記の第2処理のために、図15に示されるように、開閉弁142b及び開閉弁144bを閉止する。これにより、充電タンク141A,141Bの電解液の充電が開始され、時間経過に伴ってこの電解液の電荷レベルが徐々に高まる。
この電解液の電荷レベルが充電済電解液Ma,Mbの電荷レベルに達したことが確認されたときに、この電解液を充電タンク141A,141Bから充填タンク130A,130Bに移送する。その後、開閉弁143b及び開閉弁145bを閉止することによって、図11に示されるような状態に復帰させる。
(第3使用モード)
電解液ステーション100Aにおいて、接続車両154への急速充電、或いは系統電力152への放電抑制が必要であるときに第3使用モードが実行される。図16に示されるように、この第3使用モードでは、第2使用モードの場合と同様に、開閉弁143b及び開閉弁145bを開放する。これにより、充電タンク141A,141Bを、電荷レベルが相対的に高い高濃度側タンクである充填タンク130A,130Bに接続する。また、循環ポンプ146a,147aによって充電タンク141A,141Bとセルスタック150との間で電解液を循環させる。
この第3使用モードによれば、充電タンク141A,141Bの電解液と充填タンク130A,130Bの電解液とが混合されて、混合された高濃度の電解液から、セルスタック150に電力が出力される。また、系統電力152から電力が入力される。このとき、セルスタック150からの出力電力と、系統電力152からの入力電力との両方を使用して、接続車両154の急速充電が可能になる。
接続車両154の急速充電が終了したとき、第3使用モードから図11に示される状態に復帰させるための復帰モードに切り替える。
特に図示しないものの、この復帰モードは、第2使用モードのときの復帰モードと同様に、充填タンク130A,130Bの電解液の一部を回収タンク120A,120Bに移送する第1処理(図14参照)を実行した後に、充填タンク130A,130Bに貯留されている電解液の電荷レベルを高める第2処理(図15参照)を実行する。
上述の実施形態2によれば、充電併用ステーションとしての電解液ステーション100Aを構築することができる。
その他、実施形態1と同様の作用効果を奏する。
本発明は、上述の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上述の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上述の実施形態では、セルスタック150が、充電処理装置140の充電タンク141A,141Bを介して回収タンク120A,120B及び充填タンク130A,130Bのそれぞれに接続される場合について例示したが、これに代えて、充電タンク141A,141Bを省略し、セルスタック150を回収タンク120A,120B及び充填タンク130A,130Bのそれぞれに接続管を通じて接続する構造を採用することもできる。
上述の実施形態では、充電処理装置140を備える電解液ステーション100,100Aについて例示したが、必要に応じて電解液ステーション100,100Aの充電処理装置140を省略することもできる。この場合、回収タンク120A,120Bに回収された使用済電解液La,Lbは、電解液ステーション100,100Aの外部の充電設備に移送されて充電された後に、充電済電解液Ma,Mbが充填タンク130A,130Bに充填される。
1 電力マネジメントシステム
10 車両
11 レドックスフロー電池
12 電解液タンク
13 接続口
100,100A 電解液ステーション
111 コネクタ
112,113 回収ライン
114,115 充填ライン
120,120A,120B 回収タンク
130,130A,130B 充填タンク
140 充電処理装置
141,141A,141B 充電タンク
142,143,144,145 接続管
142a,143a,144a,145a 移送ポンプ
142b,143b,144b,145b 開閉弁
146,147 循環経路
146a,147a 循環ポンプ
150 セルスタック
150a 通電経路
151 充放電器(系統電力用充放電器)
152 系統電力(外部接続対象)
153 充放電器(車両用充放電器)
154 接続車両(外部接続対象)
160 制御部
200 管理装置
210 電力量予測部
220 充填量予測部
230 計測部
240 条件設定部
La,Lb 使用済電解液
Ma,Mb 充電済電解液
Pa 入力電力量
Pb 出力電力量
Pc 充填量
Qa,Qb 液量
Ea,Eb エネルギー量

Claims (4)

  1. 車両(10)に搭載されたレドックスフロー電池(11)の電解液交換に使用される電解液ステーション(100,100A)と、上記電解液ステーションを管理する管理装置(200)と、を備え、
    上記電解液ステーションは、
    上記レドックスフロー電池の電解液タンク(12)に繋がる接続口(13)に接続可能なコネクタ(111)を有するスタンド(110)と、
    使用済電解液(La,Lb)を回収する回収タンク(120,120A,120B)と、
    充電済電解液(Ma,Mb)を貯留する充填タンク(130,130A,130B)と、
    上記スタンドの上記コネクタと上記回収タンクとを接続する回収ライン(112,113)と、
    上記スタンドの上記コネクタと上記充填タンクとを接続する充填ライン(114,115)と、
    を備え、
    上記スタンドの上記コネクタが上記接続口に接続されることにより、上記電解液タンクから抜き出された上記使用済電解液が上記回収ラインを通じて上記回収タンクに回収可能となり、上記充填タンクに貯留されている上記充電済電解液が上記充填ラインを通じて上記電解液タンクに充填可能となるように構成されており、
    上記回収タンクに回収された上記使用済電解液の充電処理が可能な充電処理装置(140)を備え、上記充電処理装置で充電処理された電解液が上記充電済電解液として上記充填タンクに貯留されるように構成されており、
    上記充電処理装置は、
    上記回収タンクと上記充填タンクのそれぞれに対して移送ポンプ(142a,143a,144a,145a)及び開閉弁(142b,143b,144b,145b)が設けられた接続管(142,143,144,145)を介して接続された充電タンク(141,141A,141B)と、
    循環ポンプ(146a,147a)が設けられた循環経路(146,147)を通じて上記充電タンクとの間で電解液を循環可能なセルスタック(150)と、
    外部接続対象(152,154)と上記セルスタックとの間の通電経路(150a)に介装された充放電器(151,153)と、
    上記レドックスフロー電池から上記使用済電解液を回収し且つ上記レドックスフロー電池に上記充電済電解液を充填するために設定された電解液交換条件に基づいて、上記移送ポンプ、上記循環ポンプ及び上記開閉弁を制御する制御部(160)と、
    を有し、
    上記管理装置は、
    上記外部接続対象から上記充放電器に入力される入力電力量(Pa)と、上記充放電器から上記外部接続対象に出力される出力電力量(Pb)のそれぞれを予測する電力量予測部(210)と、
    上記充填タンクから上記レドックスフロー電池の上記電解液タンクに充填される上記充電済電解液の充填量(Pc)を予測する充填量予測部(220)と、
    上記回収タンクに貯留されている上記使用済電解液の液量(Qa)及びエネルギー量(Ea)と、上記充填タンクに貯留されている上記充電済電解液の液量(Qb)及びエネルギー量(Eb)を計測する計測部(230)と、
    上記電力量予測部及び上記充填量予測部のそれぞれによる予測結果と上記計測部による計測結果との双方に基づいて上記電解液交換条件を設定する条件設定部(240)と、
    を有する、電力マネジメントシステム(1)
  2. 上記充電タンクの容量は、上記レドックスフロー電池の上記電解液タンクの容量の倍数或いは約数として表される値に設定されている、請求項に記載の電力マネジメントシステム
  3. 上記充電タンクの容量は、上記回収タンク及び上記充填タンクのいずれの容量も下回る値に設定されている、請求項に記載の電力マネジメントシステム
  4. 上記外部接続対象には、系統電力(152)と接続車両(154)とが含まれ、上記充放電器には、上記系統電力との間の充放電のための系統電力用充放電器(151)と、上記接続車両との間の充放電のための車両用充放電器(153)と、が含まれており、上記系統電力用充放電器及び上記車両用充放電器が上記セルスタックに並列接続されている、請求項のいずれか一項に記載の電力マネジメントシステム
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