JP6445908B2 - 電力配送システム及び電力配送方法 - Google Patents
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しかし、特許文献1に記載の電力配送システムは、あくまでもコンビニエンスストアなどの特定の施設間で、単に蓄電池の余剰電力を融通し合うというものである。従って、上記のような電力配送サービスに特許文献1のシステムをそのまま適用しても適切な運用を行うことが難しい。
以下、本発明の一実施形態による電力配送システムについて図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態における電力配送システムの構成例を示している。同図に示すように、本実施形態の電力配送システムは、電力配送センタ10が配送地域20における複数の需要家施設30−1〜30−5における蓄電池300を対象とする電力配送サービスに関する各種管理を行う。
なお、以降の説明にあたり、需要家施設30−1〜30−5について特に区別する必要の無い場合には需要家施設30と記載する。また、同図においては、配送地域20に5つの需要家施設30−1〜30−5が存在する例を示しているが、配送地域20に存在する需要家施設30の数は特に限定されない。
配送車800は、蓄電池801と、蓄電池801に対応する充放電装置802を備えている。例えば配送車800を運転する配送作業者は、充放電装置802を使用して、蓄電池801に対する充電及び放電を行うことができる。
ここで、蓄電池801から需要家施設30の蓄電池300への充電は、需要家から見た場合には、電力配送サービス提供者からの買電である。一方、需要家施設30の蓄電池300から蓄電池801への充電は、需要家から見た場合には、電力配送サービス提供者への売電である。
需要家施設30−1は、蓄電池300、太陽電池400、ネットワーク端末500、電話機600を備える。
また、蓄電池300は、蓄積された電力を例えば需要家施設30−1内の各種電子機器などの負荷が使用する電力として供給することができる。また、蓄電池300に蓄積された電力は、電力配送サービス提供者に売電することができる。売電にあたっては、前述のように蓄電池300から放電させた電力を配送車800が備える蓄電池801に充電させる。
蓄電池300は、配送車800の蓄電池801と接続可能なプラグを備える。
また、配送車800の蓄電池801には、例えばリチウムイオン電池、鉛電池、ナトリウム・イオン電池などを採用できる。
なお、同図の例では、蓄電池300自体が通信機能を有し、蓄電池300と電力配送管理装置100とが直接的に通信を行う構成を示している。しかし、例えば蓄電池300が需要家施設30において備えられた通信機能を有する装置を介して電力配送管理装置100と通信可能に接続されてもよい。
ここで、電力配送管理装置100は、蓄電池300に対する充電(買電)の注文(充電注文)あるいは蓄電池300に蓄積された電力の放電(売電)の注文(放電注文)を需要家から受けるための充放電注文用ウェブサイトを提供するウェブサーバとしても機能する。
ネットワーク端末500が電力配送管理装置100と接続されることで、ネットワーク端末500にて充放電注文用ウェブサイトが表示される。
需要家は、ネットワーク端末500にて表示された充放電注文用ウェブサイトに対する操作により、充電注文あるいは放電注文を行うことができる。
ネットワーク端末500としては、例えばパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどをはじめネットワークと接続可能な端末であればよい。
残る需要家施設30−3、30−4、30−5は、それぞれ、需要家施設30−1のように太陽電池400が設けられた設備構成と、需要家施設30−2のように太陽電池400が設けられていない設備構成とのいずれかを有する。
そこで、電力配送管理装置100は、蓄電池状態情報に基づいて各蓄電池300のSOCを把握し、把握した結果に基づいて蓄電池300ごとに必要な充電電力量(必要充電電力量)または必要な放電電力量(必要放電電力量)を決定する。
なお、上記の必要充電電力量と必要放電電力量の決定の仕方はあくまでも一例である。
なお、以降の説明において、必要充電電力量と必要放電電力量とで特に区別しない場合には、必要充放電電力量と記載する。
充電注文は、例えば、翌日において大掃除やホームパーティなどでいつもよりも多くの電力を消費する可能性があるなど、蓄電池状態情報に基づいて決定される充電電力量よりも多くの充電電力量が必要となった場合に行われる。
また、放電注文は、例えば明日から数日間不在になるので、太陽電池400により発電され、蓄電池300に充電された電力は全て売電したいといったような場合に行われる。
なお、以降において充電注文と放電注文とで特に区別しない場合には充放電注文と記載する。
また、電話により充放電注文が行われた場合、電力配送センタ10におけるオペレータが、電話にて受けた充放電注文の内容を電力配送管理装置100に充放電注文情報として入力する。電力配送管理装置100は、入力された充放電注文情報を記憶する。
つまり、電力配送管理装置100は、充放電注文情報が記憶されていない場合には、蓄電池300から送信された蓄電池状態情報に基づいて必要充放電電力量を決定する。一方、電力配送管理装置100は、充放電注文情報が記憶されていた場合には、充放電注文情報に基づいて必要充放電電力量を決定する。
なお、充放電注文情報が記憶されていた場合であっても、電力配送管理装置100は、必要に応じて蓄電池状態情報も利用して必要充放電電力量を決定してよい。例えば電力配送管理装置100は、蓄電池状態情報に基づいて基本的な必要充放電電力量を決定しておく。そのうえで、電力配送管理装置100は、充放電注文情報が記憶されている場合には、充放電注文情報が示す注文内容に応じて、蓄電池状態情報に基づいて決定した基本的な必要充放電電力量を修正するようにしてもよい。
充放電価格は、充電価格と放電価格とに分けられる。充電価格は、必要充電電力量が決定された蓄電池300に充電を行うのに応じて、需要家が電力配送サービス提供者に支払うべき買電価格である。放電価格は、必要放電電力量が決定された蓄電池300を放電させた電力を受け取るのに応じて、需要家が電力配送サービス提供者から受け取るべき売電価格(電力配送サービス提供者の買い取り価格)である。
また、本実施形態における充放電価格は、配送計画決定時間ごとに応じて更新されるものとなる。しかし、例えば、リアルタイムに充放電注文などを処理することで必要充電電力量と必要放電電力量とを求めるようにしたうえで、例えば終日において変動するようなものであってもよい。
また、例えば充放電注文用ウェブサイトにおいて、現在の充放電価格や直近の数日間における充放電価格を気象状態などとともに表示して、需要家が充放電注文を行うときの参考にできるようにしてもよい。
あるいは、電力配送管理装置100は、例えば蓄電池300への充電を行うべき需要家施設30ごとの必要充電電力量、必要放電電力量などに応じて、需要家施設30ごとに異なる充電価格、放電価格を決定してもよい。さらに、電力配送サービスの継続契約期間や時間帯などに応じた割引などが充電価格、放電価格に適用されてもよい。
ここでの配送計画の決定とは、配送車800により充電または放電の対象の蓄電池300を備える需要家施設30を巡回する経路を決定することに相当する。また、配送計画として、出発時において配送車800の蓄電池801に事前に蓄積しておくべき電力量も決定される。
この場合には、例えば電力配送管理装置100は、出発時における配送車800の蓄電池801の蓄電量をゼロでよいものと決定する。そのうえで、電力配送管理装置100は、以下のように巡回経路を計画する。
つまり、まず、放電の対象となる蓄電池300を備える需要家施設30をいくつか先に巡回して、一定以上の電力を蓄電池801に蓄積させたうえで、次に充電の対象となる蓄電池300を備える需要家施設30をいくつか巡回して蓄電池801による充電を行っていく。そして蓄電池801の蓄積電力が少なくなったら、同様にして、放電の対象となる蓄電池300を備える需要家施設30をいくつか巡回して蓄電池801に電力を十分に蓄積し、充電の対象となる蓄電池300を備える需要家施設30を巡回する、という巡回経路である。
そのうえで、電力配送管理装置100は、充電の対象となる蓄電池300を備える需要家施設30と放電の対象となる蓄電池300を備える需要家施設30とを巡回するという巡回経路を決定する。
あるいは、携帯電話や専用無線通信などによって、適宜、巡回先がオペレータから配送作業者に通知されるようにしてもよい。
そして、配送作業者は、通知された配送計画に従って配送地域20における巡回先の需要家施設30に配送車800で移動していきながら、需要家施設30の蓄電池300に対して、蓄電池801を利用して充電または放電を適宜行っていく。
このような電力配送サービスは、配送車800が各需要家施設30を巡回して蓄電池300に充電または放電を行わせるというものであるため、既設の電力インフラストラクチャを利用しなくともよい。
既設の電力インフラストラクチャを利用する場合、例えば蓄電池300の電力を売電しようとして電力系統に逆潮流させた場合には、許容電圧変動範囲を越えないようにしなければならないなど、各種の制約を受ける。本実施形態であれば、既設の電力インフラストラクチャを使用することによる各種の制約を受けることなく、需要家施設30間での電力融通を実現できる。
また、蓄電池は、太陽電池などの発電手段と組み合わされて使用されることが一般的である。しかし、本実施形態の場合であれば、太陽電池がなくとも、例えば商用電源では不足する電力を電力配送による充電を受けることによって賄える。つまり、図1の需要家施設30−2のように、太陽電池などの発電装置を備えない需要家施設であっても、例えばHEMS(Home Energy Management System)などとしての蓄電池を備える電力管理システムを安価に構築し、運用することができる。
なお、上記の発電手段としては、特に限定されず、太陽電池の他に、風力発電装置、水力発電装置、地熱発電装置などを挙げることができる。
また、本実施形態のように配送車800により電力の配送を行う電力配送システムは、例えば電力網が十分に整備されていないような地域において有効に活用できる。また、このような地域は、例えば山間部などであって道が狭く悪路である可能性も高いが、例えば配送車800について軽自動車のトラックなどを使用することで、効率よく電力配送を行える。
通信部101は、外部との通信機能を有する部位を一括して示している。即ち、通信部101は、ネットワーク50経由で各需要家施設30のネットワーク端末500と通信を実行する。また、通信部101は、蓄電池対応通信網40経由で各需要家施設30の蓄電池300と通信を実行する。
制御部102は、機能部として、必要充放電電力量取得部121、充放電価格決定部122、配送計画決定部123を備える。
充放電価格決定部122は、必要充放電電力量取得部121により取得された各蓄電池300の必要充電電力量または必要放電電力量に基づいて、充電価格または放電価格を決定する。
配送計画決定部123は、必要充放電電力量取得部121により取得された各蓄電池300の必要充電電力量または必要放電電力量に基づいて配送計画を決定する。
充放電注文情報記憶部132が記憶する充放電注文情報には、前述のように、ネットワーク端末500が充放電注文用ウェブサイトにアクセスして行われた充放電注文の内容を示す充放電注文情報が含まれる。また、充放電注文情報記憶部132が記憶する充放電注文情報には、電話により需要家から受けた充放電注文の内容をオペレータが入力した充放電注文情報が含まれる。
図3は、必要充放電電力量テーブルの一例を示している。同図に示す必要充放電電力量テーブルは、需要家施設30の蓄電池300ごとに対応して、需要家ID、蓄電池ID及び必要充放電電力量の各領域を対応付けた構造である。
需要家IDの領域は、対応の需要家施設30の需要家に付与された需要家IDを格納する。
蓄電池IDの領域は、対応の蓄電池300に付与された蓄電池IDを格納する。
必要充放電電力量の領域は、対応の蓄電池300について、必要充放電電力量取得部121により取得された必要充放電電力量を格納する。必要充放電電力量の領域に格納される正の値は必要充電電力量を示し、負の値は必要放電電力量を示す。
図4は、充放電価格テーブルの一例を示している。同図に示す充放電価格テーブルは、需要家ごとに、需要家ID、充電価格、放電価格を対応付けた構造である。1つの需要家に応じては、充電価格と放電価格とのいずれかが格納される。
表示部105は、制御部102の制御に応じて画像を表示する。
電力配送管理装置100において、必要充放電電力量取得部121は、配送計画決定時間に至るのを待機している(ステップS101−NO)。
配送計画決定時間に至るのに応じて(ステップS101−YES)、必要充放電電力量取得部121は、以下のように各需要家施設30の蓄電池300の必要充放電電力量を決定するための処理を実行する。
必要充放電電力量取得部121は、上記のように決定した必要充放電電力量を、必要充放電電力量記憶部133に記憶させる。
そこで、この場合の必要充放電電力量取得部121は、処理をステップS103に戻すことにより、次の需要家施設30の蓄電池300についての必要充放電電力量を決定する処理に移行する。
ステップS108において、充放電価格決定部122は、これまでの処理により得られた各需要家施設30の蓄電池300の必要充放電電力量に基づいて充放電価格を決定する。
ステップS108においては、前述のように、需要家に一律(共通)の充電価格あるいは放電価格としての電力単価が決定されてもよいし、需要家ごとに個別の充電価格あるいは放電価格が決定されてもよい。
このように、図5の処理が電力配送管理装置100にて実行されることにより、配送地域20における需要家施設30ごとの蓄電池300の必要充放電電力量、充放電価格、及に配送計画が決定される。
そして、配送車800は、電力配送管理装置100により決定された配送計画に従って、決定された必要充放電電力量に応じた充電、放電を行うように、配送地域20内の需要家施設30を巡回する。
また、本実施形態の電力配送システムにおける電力配送サービス提供者は、上記のように配送車800を用いた電力配送サービスを提供するとともに、電力配送管理装置100にて決定された充放電価格に従って各需要家と料金の授受を行うことができる。
このように、本実施形態においては、電力配送移動体により需要家が備える蓄電池を対象として充電または放電を行わせる電力配送サービスを適切に運用することができる。
このように蓄電池300がカートリッジ式である場合、配送車800は、蓄電池300と同規格の交換用のカートリッジを積載して移動し、配送作業者は、蓄電池300に対する充電、放電にあたってカートリッジを交換していくようにすればよい。
また、例えば第三者による盗電などの需要家が望まない態様で蓄電池300が使用されることがないように、蓄電池300にはセキュリティ機構を設けることが好ましい。セキュリティ機構としては特に限定されるものではなく、例えばナンバー入力式やICカードや生体認証などを使用した鍵を採用できる。
続いて、第2実施形態について説明する。
図6は、本実施形態における電力配送システムの構成例を示している。同図において、図1と同一部分については同一符号を付し、ここでは主として図1との相違点について説明する。
共用蓄電池900は、例えば各需要家施設30に対して共通に設けられる蓄電池であり、例えば各需要家施設30が備える蓄電池300を上回る容量を有する。
また、共用蓄電池900は、各需要家施設30における蓄電池300と同様に、蓄電池対応通信網40を介して電力配送管理装置100と通信可能に接続される。これにより、電力配送管理装置100は、蓄電池300と同様に共用蓄電池900から送信される蓄電池状態情報を受信することで、共用蓄電池900におけるSOCなどの状態を認識することができる。
本実施形態における電力配送管理装置100は、第1実施形態の場合と同様に、各需要家施設30の蓄電池300から送信される蓄電池状態情報を受信する。また、電力配送管理装置100は、自己が提供する充放電注文用ウェブサイトに対して行われた需要家からの充電注文または放電注文を受ける。さらに、電力配送センタ10におけるオペレータが、電話による需要家からの充電注文または放電注文を受ける。
電力配送管理装置100は、上記のように受信された各蓄電池300の蓄電池状態情報、需要家からの充電注文または放電注文に基づいて、需要家施設30ごとにおける蓄電池300の必要充放電電力量を決定する。
そして、電力配送管理装置100は、各需要家施設30の必要充放電電力量に基づいて、配送車800による電力の配送計画を決定する。
そして、配送車800が充電の対象の蓄電池300に電力を充電するにあたり、蓄電池300への充電のための電力は、共用蓄電池900に蓄積された電力を蓄電池801に充電することで用意できる。
そして、配送車800により充電の対象となる蓄電池300を巡回して充電を行うにあたり、例えば、放電の対象となる蓄電池300から集めた電力では、充電の対象となる蓄電池300の全てに応じた充電電力を賄えないようになる場合がある。このような場合に、共用蓄電池900に蓄積された電力で配送地域20内の充電電力を補うために、共用蓄電池900に蓄積されている電力を配送車800の蓄電池801に充電させたうえで、充電対象の蓄電池300を配送車800により巡回して充電を行うことができる。
また、充電の対象の蓄電池300への全ての充電電力が、放電の対象の蓄電池300から集められる電力よりも少なければ、配送車800の巡回行程において、充電の対象の蓄電池300への充電のために不足する電力を共用蓄電池900から配送車800の蓄電池801に充電できるように電力の配送計画(巡回経路)を決定する。
従って、本実施形態のように配送地域20において共用蓄電池900を備えることによっては、例えば外部の電力インフラストラクチャからの電力供給を受けることなく、電力配送サービス提供者と配送地域20の需要家施設30とによる自立したエネルギー管理システムを容易に構築することができる。
即ち、本実施形態の電力配送管理装置100における充放電価格決定部122は、共用蓄電池900に蓄積されている電力量に基づいて、充電価格または放電価格を決定することができる。
本実施形態における共用蓄電池900は、配送地域20における需要家施設30に共通の電源である。この観点からすれば、需要家が必要とする蓄電池300の充放電電力と、共用蓄電池900に蓄積される電力の価値との関係として以下のようなことがいえる。
即ち、蓄電池300への充電を必要とする需要家施設30が多くなるほど共用蓄電池900に蓄積された電力量(SOC)は減少する傾向となって、共用蓄電池900に蓄積された電力の価値が高まる。
また、共用蓄電池900のSOCが少なくなるほど、共用蓄電池900への充電の必要性が高まることから、需要家施設30における蓄電池300から売電として放電される電力の価値が高まる。
また、共用蓄電池900のSOCが多くなるほど、共用蓄電池900への充電の必要性も低くなることから、需要家施設30における蓄電池300から売電のために放電され、共用蓄電池900に充電される電力の価値も低くなる。
例えば1つには、充放電価格決定部122は、配送計画決定時間において配送計画が決定される際の共用蓄電池900のSOCに基づいて、充電の対象の蓄電池300を備える需要家施設30の需要家についての充電価格と、放電の対象の蓄電池300を備える需要家施設30の需要家についての放電価格とを決定することができる。
また、充放電価格決定部122は、共用蓄電池900から配送車800の蓄電池801に対して充電を行う際の共用蓄電池900のSOCに基づいて、充電の対象の蓄電池300を備える需要家施設30の需要家の充電価格を決定することができる。
続いて、第3実施形態について説明する。図7は、本実施形態における電力配送システムの構成例を示している。同図において、図1と同一部分については同一符号を付し、ここでは主として図1との相違点について説明する。
発電サイト1000は、大規模な発電装置1100を備えた発電施設である。発電装置1100の例としては、メガソーラーなどとも呼ばれる大規模な太陽光発電設備を挙げることができる。また、発電装置1100としては、ウィンドファームなどと呼ばれる集合型の風力発電設備を挙げることができる。あるいは、発電装置1100としては、火力発電の設備、水力発電の設備、地熱発電の設備などであってもよい。
なお、発電装置1100が、例えば太陽光発電設備や風力発電設備などのように自然エネルギーを利用するものである場合、蓄電池1200は、気象に応じた発電電力の急峻な変動を平滑化するために使用されてもよい。
蓄電池1200には、例えば鉛電池やナトリウム・硫黄電池、レドックスフロー電池、リチウムイオン二次電池などを使用できる。
このような場合、本実施形態では、配送車800が発電サイト1000にまで移動して、配送車800の蓄電池801に対して、蓄電池1200に蓄積された電力を充電することができる。これにより、配送車800の蓄電池801には、配送地域20にて充電の対象の蓄電池300に充電するための電力が蓄積される。そこで、配送車800は、配送地域20を巡回し、蓄電池801に蓄積されている電力を、充電の対象の蓄電池300に充電していく。
これにより、本実施形態の電力配送システムのもとでは、既設の電力インフラストラクチャから電力の供給を受ける場合よりも低コストで必要な電力を調達できる。
このような構成により、配送車800の蓄電池801を、発電サイト1000の蓄電池1200においてSOCが一定以上のカートリッジまたはコンテナと交換することにより電力の供給を受けられるようにすることが可能になる。
また、複数の発電サイト1000のうちから料金の低い発電サイト1000を選んで電力の供給を受けることも可能になるので、コスト的にも有利となる。
続いて、第4実施形態について説明する。図8は、本実施形態における電力配送システムの構成例を示している。同図において、図6と同一部分については同一符号を付し、ここでは主として図6との相違点について説明する。
従って、本実施形態における蓄電池搭載車300Aは、燃料エンジンを備えない電気自動車(EV:Electric Vehicle)であってもよいし、燃料エンジンとモータと蓄電池を備えるハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)であってもよい。また、蓄電池搭載車300Aは、例えばプラグインハイブリッドカー(PHV:Plug-in Hybrid VehicleまたはPHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)であってもよい。
即ち、蓄電池搭載車300Aを所有する需要家は、蓄電池搭載車300Aを移動手段としても使用できるし、対応の需要家施設30における負荷の電源としても使用できる。
つまり、蓄電池搭載車300Aを備える需要家施設30では、配送車800の蓄電池801から蓄電池搭載車300Aの蓄電池301に対する充電、または、蓄電池301から蓄電池801への充電が行われる。
つまり、需要家は、共用蓄電池900から蓄電池搭載車300Aの蓄電池301に充電を行ったり、蓄電池301から放電させた電力を共用蓄電池900に充電させることができる。
つまり、充放電価格決定部122は、共用蓄電池900から蓄電池搭載車300Aの蓄電池301への充電が直接行われた場合、配送車800の巡回によって蓄電池搭載車300Aの蓄電池301に充電が行われる場合よりも、低い充電価格を設定する。
また、充放電価格決定部122は、蓄電池搭載車300Aの蓄電池301から共用蓄電池900への充電が直接行われた場合には以下のように放電価格を設定する。つまり、充放電価格決定部122は、需要家施設30に巡回してきた配送車800の蓄電池801に蓄電池搭載車300Aの蓄電池301から電力を充電させる場合よりも高い放電価格を設定する。
即ち、蓄電池搭載車300Aの蓄電池301と共用蓄電池900との間で電力の受給が行われた場合には、配送車800が需要家施設30にまで移動することによるコストが削減される。そこで、このような場合には、配送車800が需要家施設30にまで赴いて充放電を行った場合よりも需要家に利益が生じるように充放電価格を設定する。
大規模配送地域に対応する共用蓄電池は、配送地域20ごとの共用蓄電池900に対して上位の共用蓄電池となる。
そして、大規模配送地域においては、上位の配送車を稼働させる。上位の配送車は、配送地域20ごとの共用蓄電池900に蓄積された余剰の電力を収集し、収集した電力を上位の共用蓄電池に蓄積させる。また上位の配送車が上位の共用蓄電池から充電を受けた電力を、配送地域20において電力が不足している共用蓄電池900に対して充電するようにしてもよい。
共用蓄電池900は、例えば既設の電力インフラストラクチャが供給する商用電源と接続された構成とすることもできる。
すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
Claims (8)
- 電力配送管理装置と電力配送移動体とを備え、
前記電力配送管理装置は、
配送地域における各需要家施設の蓄電池の必要充電電力量または必要放電電力量を取得する必要充放電電力量取得部と、
前記必要充放電電力量取得部により取得された各蓄電池の必要充電電力量または必要放電電力量に基づいて、前記蓄電池への充電に対応する充電価格、または、蓄電池から放電させた電力の価格である放電価格を決定する充放電価格決定部とを備え、
前記電力配送移動体は、各需要家施設の蓄電池を対象として、前記必要充放電電力量取得部により取得された必要充電電力量または必要放電電力量に応じた充電または放電を行うようにして需要家施設間を移動する
電力配送システム。 - 前記必要充放電電力量取得部は、
蓄電池から送信される前記蓄電池の状態を示す蓄電池状態情報に基づいて決定された前記必要充電電力量または前記必要放電電力量を取得する
請求項1に記載の電力配送システム。 - 前記必要充放電電力量取得部は、
前記需要家施設に対応する需要家からの前記蓄電池に対する充電注文または放電注文に基づいて決定された前記必要充電電力量または前記必要放電電力量を取得する
請求項1または2に記載の電力配送システム。 - 電力配送管理装置と共用蓄電池と電力配送移動体とを備え、
前記電力配送管理装置は、
配送地域における各需要家施設の蓄電池の必要充電電力量または必要放電電力量を取得する必要充放電電力量取得部と、
前記蓄電池への充電に対応する充電価格、または、蓄電池から放電させた電力の価格である放電価格を決定する充放電価格決定部とを備え、
前記電力配送移動体は、各需要家施設の蓄電池を対象として、前記必要充放電電力量取得部により取得された必要充電電力量または必要放電電力量に応じた充電または放電を行うようにして需要家施設間を移動し、
前記共用蓄電池は、前記需要家施設の蓄電池から前記電力配送移動体に充電された電力が蓄電されるとともに、前記必要充電電力量に応じた電力が前記電力配送移動体に充電されるように放電が行われ、
前記充放電価格決定部は、前記共用蓄電池に蓄積されている電力量に基づいて、前記充電価格または放電価格を決定する
電力配送システム。 - 前記配送地域の外に設置され、前記電力配送移動体に電力を充電する地域外蓄電池をさらに備える
請求項1から4のいずれか一項に記載の電力配送システム。 - 前記需要家施設における蓄電池は、車両を駆動する電源として前記車両に備えられる蓄電池である
請求項1から5のいずれか一項に記載の電力配送システム。 - 電力配送管理装置と電力配送移動体とを備える電力配送システムにおける電力配送方法であって、
前記電力配送管理装置は、
配送地域における各需要家施設の蓄電池の必要充電電力量または必要放電電力量を取得する必要充放電電力量取得ステップと、
前記必要充放電電力量取得ステップにより取得された各蓄電池の必要充電電力量または必要放電電力量に基づいて、蓄電池への充電に対応する充電価格、または、蓄電池から放電させた電力の価格である放電価格を決定する充放電価格決定ステップとを含み、
前記電力配送移動体は、各需要家施設の蓄電池を対象として、前記必要充放電電力量取得ステップにより取得された必要充電電力量または必要放電電力量に応じた充電または放電を行うようにして需要家施設間を移動する
電力配送方法。 - 電力配送管理装置と電力配送移動体と共用蓄電池とを備える電力配送システムにおける電力配送方法であって、
前記電力配送管理装置は、
配送地域における各需要家施設の蓄電池の必要充電電力量または必要放電電力量を取得する必要充放電電力量取得ステップと、
前記蓄電池への充電に対応する充電価格、または、蓄電池から放電させた電力の価格である放電価格を決定する充放電価格決定ステップとを備え、
前記電力配送移動体は、各需要家施設の蓄電池を対象として、前記必要充放電電力量取得ステップにより取得された必要充電電力量または必要放電電力量に応じた充電または放電を行うようにして需要家施設間を移動し、
前記共用蓄電池は、前記需要家施設の蓄電池から前記電力配送移動体に充電された電力が蓄電されるとともに、前記必要充電電力量に応じた電力が前記電力配送移動体に充電されるように放電が行われ、
前記充放電価格決定ステップは、前記共用蓄電池に蓄積されている電力量に基づいて、前記充電価格または放電価格を決定する
電力配送方法。
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