JP7248278B2 - 横型製袋充填包装機 - Google Patents
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Description
このような横型製袋充填包装機では、物品が包装材である筒状フィルムを介して載置され、かつ筒状フィルムの搬送をガイドするセンターシールプレートの下方において、そのセンターシールプレートにおけるフィルム搬送路に沿って延在する細長の隙間から下方に延出する筒状フィルムの重合端縁部を挟持して搬送方向に送る一対の送りローラと、当該送りローラの下流側で近接する位置において筒状フィルムの重合端縁部を加熱する一対のヒータ部材、あるいは一対のシールローラ等が設けられている。
そして、長時間にわたる製袋作業に伴う縦シール作業が行われると、ヒータ部材等の対向面にフィルムのシーラント等の溶融カスが徐々に蓄積し、これにより、予期したシール効果が得られなくなる、という問題が生じる。最悪の場合、筒状フィルム内に収容した物品が飛び出してしまうことにもなり、その結果、製品としては不良品となり、廃棄することになる。
そのため、筒状フィルムの重合端縁部に対応するヒータ部材等の対向面を常に正常な状態で使用できるように、定期的に清掃する必要がある。
そして、清掃後は、センターシールプレートを再度機械本体に取付けることになる。
また、従来の一般的なセンターシールプレートでは、当該センターシールプレートが機械本体側の固定部材に、例えば、四隅をネジ止めして取付けられているため、何度も取付け取外しを繰り返すうちにネジ孔部が広がる等して、正確な位置に取付けられない等、再現性が悪い。そのため、微調整等のために多くの時間がかかっている。
ヒータ部材の加熱面の清掃は定期的に行う必要があり、その都度、上記作業を行わなくてはならないので、ヒータ部材の清掃に係る時間が多く必要となり、その結果、全体の製袋作業の生産効率低下に結びつく、という問題が生じる。
また、シールユニットを傾けて清掃するため、傾けるための構造が、ハンドルやバネ、リンク機構等を組み合わせた構成となり、複雑になるという問題もある。
本発明は上記各問題点を改善するために提案されたものであり、その目的は、筒状フィルムの重合端縁部を加熱する一対のヒータ部材の加熱用面の清掃を、センターシールプレートを取り外すことなく実行でき、生産性の向上を図れる横型製袋充填包装機を提供することにある。
前記一対のプレート部材の平面内での移動方向を調整することにより、前記一対のガイド部材の対向する端部同士の間隔を、前記第1の間隔から前記一対の加熱体の清掃時の第2の間隔以上の第3の間隔に調整するガイド部材間間隔調整手段を備えたことを特徴とする。
その結果、一対の加熱体の加熱用面の清掃に係る時間を少なくすることができ、生産性の向上を図ることができる。
以下に、添付図面を参照して本発明に係る横型製袋充填包装機の一実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態の横型製袋充填包装機(以下、単に包装機という)1は、センターシール装置10を備えている。
このセンターシール装置10は、包装材であるフィルムを供給する上流側で製筒器(図略)を含み構成される製袋手段2で筒状に成形され、内部に供給コンベア(図略)から所定間隔毎に物品P(図8参照)が供給された筒状フィルムFtに載置し、かつ、その筒状フィルムFtの搬送をガイドしながら、当該筒状フィルムFtの重合端縁部Fe(図8参照)にセンターシールを施すものである。
本実施形態におけるセンターシール装置10は、物品Pが収容されている筒状フィルムFtを載置し、かつ、その搬送をガイドする一対のガイド体であるセンターシールプレート11と、製袋手段2により筒状に成形された筒状フィルムFtの重合端縁部Feを挟持してその筒状フィルムFtを搬送する一方および他方のローラ部材24A,24Bからなる一対の送りローラ24を備えている。
この送りローラ24の下流側には、筒状フィルムFtの重合端縁部Feにセンターシールを施すために加熱する一方および他方のヒータブロック25A,25Bからなる一対の加熱体である一対のヒータ部材25が配設されている。
そして、以上に述べた、センターシールプレート11、一対の送りローラ24、一対のヒータ部材25、一対の圧着ローラ26、および一対の目付ローラ27を含み前記センターシール装置10が構成されている。
ガイドプレート12は薄板状部材で構成され、搬送される筒状フィルムFtがヒータ部材25の熱によってガイドプレート12に付着することがないように、フッ素樹脂コーティング等、耐熱性の低摩擦性を得られる各種処理を施した金属板や、低摩擦性および耐熱性を備えたカーボンシート等を使用することが好ましい。
つまり、上記隙間がフィルム搬送路Fcとなっており、このフィルム搬送路Fcの隙間は、製袋のための運転時は重合端縁部Feを案内しつつ通過を許容できる程度に設定されている。
なお、フィルム搬送路Fcを挟んだ一方側(第1のプレート部材13側)が包装機1の運転操作側として設定されており、この操作側を手前側、これと反対側を奥側(第2のプレート部材14側)と言う。
プレート部材の外側端部に所定高さの起立部13A,14Aが形成されていることから、第1、第2のプレート部材13,14の強度が確保されると共に、各プレート部材13,14をフィルム搬送方向と直交する方向で互いに外側方向に開くとき、その起立部13A,14Aを掴んで、手前側に引き、また、奥側に押し込みやすくなるので、各プレート部材13,14の開閉操作が容易となる。
なお、起立部13A,14Aは、フィルム搬送方向に沿って連続していなくてもよく、例えば、所定長さで、長手方向両端側の2箇所に形成してもよい。
これに対して、出口側固定部材17は、図6にも示すように、第1、第2のプレート部材13,14のフィルム搬送出口側Foの端面から入口側に所定寸法入り込んだ位置に設けられている。
つまり、ガイドプレート12全体では、その平面内における四隅に第1の移動調整機構32が設けられていることになる。
なお、第1のプレート部材13にも、その開閉方向に沿って長孔13aが形成されており、この長孔13aは上記移動プレート33の長孔33aと同じ形状および長さに形成されている。
ここで、第1のプレート部材13の取付け該当位置には、丸コネジ34を螺合させるためのバーリング加工が施されている。
そして、移動プレート33に形成された上記長孔33aは、第1のプレート部材13の開閉方向に沿って所定長さに形成されており、この長孔33aの長さと第1のプレート部材13の長孔13aとは、第1のプレート部材13の移動距離と等しい長さに設定されている。
つまり、長孔33aおよび長孔13aの長さは、第1のプレート部材13等が第1の間隔L1から第3の間隔L3まで移動する距離に該当する(図11参照)。
また、上記蝶ボルト35は、図4(A)に示すように、移動プレート33を挟み込んだ状態で、プレート固定部材15に形成されている所定深さのネジ孔に螺合している。
また、第2のプレート部材14にも、上記構造とまったく同じ構造の第1の移動調整機構32が第1のプレート部材13に対応する位置の2箇所に設けられているので、第2のプレート部材14の場合には、その起立部14Aを掴んで奥側に押すことで、第2のプレート部材14を開くことができる。
なお、第1のプレート部材13に設けられている第1の移動調整機構32と、第2のプレート部材14とに設けられている第1の移動調整機構32とは、勝手違いの状態で配置されているが、両者32,32の構造はまったく同じなので、同一符号を付して説明してある。
なお、図4は、第1のプレート部材13の図1における左側の第1の移動調整機構32を示すものであるが、図1における右側の第1の移動調整機構32も全く同じ構造である。
各ガイド部材40,40には、入口側固定部材16の側面に当接する底面部と、この底面部の上下のそれぞれに前方に突出して形成され、全体断面として略コ字に形成されたレール部40A,40Aとが形成されている。
このようなガイド部材40,40は、入口側固定部材16の長手方向の中央部に形成された略U字状の貫通孔となったフィルム搬送方向入口側Ggを挟んで、その近傍に配設されている。
スライド部材39は、断面略L字形状に形成されており、L字の一辺(水平面)が各プレート部材13,14の搬送方向入口側の端部に当接され、かつその先端部がプレート部材13,14の搬送方向入口側の端部と溶接により固着され、一体化している。
そのため、第1、第2のプレート部材13,14の開閉方向の動きに連動して、スライド部材39がガイド部材40のレール部40A,40Aに沿ってスライド自在となっている。
その結果、各プレート部材13,14のフィルム搬送方向に沿った対向するそれぞれの端部の上方への浮き上がりを防止することができる。
また、ガイド部材40等の上記構成により、各プレート部材13,14のフィルム搬送方向と直交する端部の、フィルム搬送方向への移動を規制することができる。
ただし、この第2の移動調整機構38の配置位置は、前述のように、各プレート部材13,14の搬送方向出口Fo側の端部から内側に所定寸法入り込んだ位置となっている。
そのため、前記スライド部材39のL字の水平な面が各プレート部材13,14の裏面に溶接等で固定されている。
なお、フィルムの搬送方向出口Fo側に配置されている第2の移動調整機構38についての詳細な説明は省略する。
前述のような構成のセンターシール装置10の動作を説明する。
まず、通常運転時には、第1、第2のプレート部材13,14の端部同士の間隔、つまり、フィルム搬送路Fcの間隔L1は、フィルムの種類に応じて、フィルムを案内しつつ通過を許容する程度の隙間に設定されている。
また、通常運転時の前記一方及び他方のヒータブロック25A,25Bの間隔は筒状フィルムFtの重合端縁部Feの通過を許容する微小な隙間に設定されている。
目付が施された筒状フィルムFtは、エンドシール装置3に送られ、そのエンドシール装置3により、エンドシールが施される。
そうすると、縦シールの希望する効果が得られなくなり、最悪の場合、袋の内部に収容された物品Pが飛び出してしまい、結果的に不良品となってしまう。
まず、第1、第2のプレート部材13,14の四隅に配置されている第1の移動調整機構32のそれぞれの蝶ボルト35を緩めておいて、各プレート部材13,14の起立部13A,14Aを手で掴み、第1のプレート部材13を手前側に引き、第2のプレート部材14を奥側に押す。
そして、図10(A),(B)に示すように、各プレート部材13,14の対向する端部同士が間隔L1から間隔L3となったとき、かつ、その間隔L3が、一方および他方のヒータブロック25A,25Bの対向する加熱面間の第2の間隔L2より大きくなったとき、蝶ボルト35を締付けて各プレート部材13,14をその位置に固定する。
それと同時に、各プレート部材13,14の端部同士が所定の間隔となるように、上記プレート部材13,14を開く動作と逆の動作を行うことで、当該プレート部材13,14を互いに近づく方向にスライドさせる。
前述のような構成の本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)センターシール装置10の一方および他方のヒータブロック25A,25Bの清掃に際して、各ヒータブロック25A,25Bを開いた後、第1の移動調整機構32により、第1、第2のプレート部材13,14の対向する端部間の第1の間隔L1を、各ヒータブロック25A,25Bの清掃時の第2の間隔L2より大きな間隔L3となるように調整できる。これにより、各ヒータブロック25A,25Bの対向する加熱面の清掃を、各プレート部材13,14を取り外すことなく実行できる。その結果、一対のヒータ部材25の加熱用面の清掃に係る時間を少なくすることができ、生産性の向上を図ることができる。
その結果、各プレート部材13,14のフィルム搬送方向に沿った対向するそれぞれの端部の上方への浮き上がりを防止することができる。
また、ガイド部材40等の上記構成により、各プレート部材13,14のフィルム搬送方向への移動も規制することができる。
いるので、バランスよく開閉でき、また、作業がし易く、結果的に、ヒータブロック25A,25Bの加熱面の清掃を迅速に行えるようになる。
本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
この場合、各プレート部材13,14の下方に配置されている一対のヒータブロック25A,25Bが開いた清掃時の最大間隔L2よりも、各プレート部材13,14が揺動して開いたときのその対向する端部同士の間隔が大きな間隔L3となる角度だけ揺動させればよい。
そして、このような変形形態によっても、前記(1)と略同様の効果を得ることができる。
例えば、各プレート部材13,14において、間隔が最大限広い状態を含む一対のヒータブロック25A,25Bよりわずかに大きな面積の蓋部材を、各プレート部材13,14の該当位置に着脱自在に設けた構成としてもよい。
このような構成とすれば、蓋部材だけを各プレート部材13,14の該当位置に設ければよいので、前記第1、第2の移動調整機構32,38が不要となり、構成の簡略化を図ることができる。
10 センターシール装置
11 センターシールプレート(一対のガイド体)
12 ガイドプレート
13 第1のプレート部材
13A 起立部
13a 長孔
14 第2のプレート部材
14A 起立部
15 プレート固定部材
16 入口側固定部材
17 出口側固定部材
25 一対のヒータ部材(一対の加熱体)
25A 一方のヒータブロック
25B 他方のヒータブロック
30 ガイド部材間間隔調整手段
32 第1の移動調整機構
33 移動プレート
33a 長孔
38 第2の移動調整機構
39 スライド部材
40 ガイド部材
Claims (8)
- 包装材供給源側から送られてくる筒状に成形された包装材の重合端縁部を挟み込み加熱する第1の間隔で配設された一対の加熱体と、
前記一対の加熱体の上方に設けられ前記包装材をガイドすると共に前記第1の間隔で配設された一対のプレート部材と、を備えた横型製袋充填包装機において、
前記一対のプレート部材の平面内での移動方向を調整することにより、前記一対のプレート部材の対向する端部同士の間隔を、前記第1の間隔から前記一対の加熱体の清掃時の第2の間隔以上の第3の間隔に調整するガイド部材間間隔調整手段を備えたことを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項1に記載の横型製袋充填包装機において、
前記ガイド部材間間隔調整手段は、前記一対のプレート部材の前記第3の間隔を前記第2の間隔以上の寸法の間隔に設定する構成となっていることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項1または請求項2に記載の横型製袋充填包装機において、
前記ガイド部材間間隔調整手段は、前記一対のプレート部材の平面内での移動方向を調整すると共に移動範囲を調整する第1の移動調整機構を備え、
前記移動範囲は、前記一対のプレート部材の前記第2の間隔から第3の間隔に至る範囲であることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の横型製袋充填包装機において、
前記ガイド部材間間隔調整手段は、前記一対のプレート部材の前記包装材搬送方向の移動を規制すると共に垂直方向の移動を規制する第2の移動調整機構を備えていることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項3に記載の横型製袋充填包装機において、
前記一対のプレート部材を固定するプレート固定部材を備え、
前記第1の移動調整機構は、前記一対のプレート部材とプレート固定部材との上面側に設けられていることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項5に記載の横型製袋充填包装機において、
前記第1の移動調整機構は、前記一対のプレート部材の開閉方向に沿った長孔を有すると共に当該一対のプレート部材に連結されかつ連動する移動プレートと、この移動プレートの前記長孔に係合すると共に前記プレート固定部材に螺合され前記移動プレートの移動をガイドするネジ部材と、を備えて構成されていることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項4に記載の横型製袋充填包装機において、
前記第2の移動調整機構は、前記一対のプレート部材と当該一対のプレート部材を固定するプレート固定部材との側面側に設けられていることを特徴とする横型製袋充填包装機。 - 請求項7に記載の横型製袋充填包装機において、
前記第2の移動調整機構は、前記一対のプレート部材に連結されかつ当該一対のプレート部材の移動と連動するスライド部材と、前記プレート固定部材の側面に固定されると共に前記スライド部材をガイドするガイド部材と、を備えて構成されていることを特徴とする横型製袋充填包装機。
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JP2011213379A (ja) | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Fuji Machinery Co Ltd | 横形製袋充填機の縦シール装置 |
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