JP7244742B2 - 靴着用補助具 - Google Patents

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Description

本発明は、靴を履く際に使用する靴着用補助具に関するものである。
従来の靴を着用する際に使用する補助具は、足を靴の中へと導くへらを靴と踵との間に挿入する靴べらが多く用いられている。この靴べらは、立ったまま使用可能な柄の長いものが一般的に知られているが、外出先等で使用するための小型で携帯可能な靴べらも求められており、小型で携帯可能な靴べらの技術が種々提案されている(例えば、特許文献1や特許文献2)。
実開平5-414981号公報 特開2000-153号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の靴べらは、従来の柄の長い靴べらと同様に足当て部(すべり面側)を支点として、てこの原理により靴のかかと部分を広げて足を挿入する構成となっている。ところが、このように使用する靴べらをコンパクトに形成した場合には、靴べらを操作する押え部や把持側が、足当て部(すべり面側)に近接して配置されるため、使用者は手を靴付近まで近づけて靴べらを使用する必要があり、使いにくく使用者の身体的な負担となるという問題があった。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたものであり、コンパクトで使いやすい靴着用補助具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明では以下の手段を採用した。
本発明の好ましい形態では、靴のかかと履き口に係止可能な係止部と、使用者が把持可能な把持部と、を備え、前記把持部は、前記係止部に対して折り畳み可能に構成されている。
本発明に係る靴着用補助具によれば、靴のかかと履き口に係止して引っ張りながらかかと履き口を広げることができるため、かかと履き口が折れ曲がったり摩擦により傷んだりすることを防止可能である。また係止部と把持部が折り畳み可能に形成されることにより、使用者が靴付近まで手を近づけることなく使用できるように把持部を長く形成した場合もコンパクトに折り畳むことができる。したがって、コンパクトで使いやすい靴着用補助具となる。
本発明の好ましい形態では、前記把持部は、可撓性を有する。
このように、把持部が可撓性を有することにより、使用者が引っ張りやすいように靴着用補助具の角度を調整することができる。また、簡単に小型に変形することができる。
本発明の好ましい形態では、前記係止部は、厚さ方向に突出する突条に形成されている。
このように、係止部が厚さ方向に突出する突条に形成されていることにより、突条部分によりかかと履き口に係止し易くなるため、かかと履き口を広げる方向に引っ張り、踵の挿入を補助することができる。
本発明の好ましい形態では、前記係止部と前記把持部との間には、接続手段が設けられており、前記接続手段は、前記把持部が挿通される挿通孔を有している。
このように、係止部と把持部の間に接続手段が設けられ、それが把持部を挿通する挿通孔であることにより、係止部が把持部の一方の表面から他方の表面まで弾性力を伴わずに回転可能であるため、小型変形時および使用時に安定した状態とすることができる。
本発明の好ましい形態では、前記把持部は、前記挿通孔に挿通される環状部を有し、前記接続手段は、前記環状部の内側に配置され折り畳みの軸となる軸部を有し、前記軸部の断面と前記環状部の内側とは、扁平に形成されている。
また、本発明の好ましい形態では、前記軸部の断面の長さは、前記環状部内側の高さ以上に設定されている。
このように、把持部が環状部を有し、その内側に環状部内側の高さ方向以上の長さに形成された軸部が設けられることにより、真っすぐ伸ばした状態と、折り畳んだ状態で靴着用補助具は安定して保持される。
すなわち、靴着用補助具は変形したコンパクトな状態で、安定して保持することができる。
本発明の好ましい形態では、前記把持部は、先端側と基端側を合わせるように屈曲させる屈曲部と、先端側と基端側を固定する変形固定部と、鍵を収納可能な鍵収納部と、を有し、前記鍵収納部は、前記把持部の表面側に固定され前記変形固定部が挿通する孔が設けられている。
このように、屈曲部と変形固定部と鍵収納部を設けることにより、屈曲部と変形固定部により小型に変形保持可能であり、さらに同時に鍵収納部を設けて全体としてコンパクトに折り畳むことができる。
本発明の好ましい形態では、前記把持部は、先端側と基端側を合わせるように屈曲させる屈曲部と、先端側と基端側を固定する変形固定部と、を有し、前記挿通孔は、前記変形固定部が挿通可能な大きさに設定されている。
このように、屈曲部と変形固定部を設けることにより、小型に変形保持可能であり、さらに挿通孔により変形固定部が挿通可能であることにより、変形保持の際に本体部が固定されるためより、使いやすく、持ち運びにも便利な靴着用補助具となる。
開示した技術によれば、コンパクトで使いやすい靴着用補助具を提供することができる。
他の課題、特徴及び利点は、図面及び特許請求の範囲とともに取り上げられる際に、以下に記載される発明を実施するための形態を読むことにより明らかになるであろう。
本発明の実施形態1に係る靴着用補助具の斜視図である。 本発明の実施形態1に係る靴着用補助具の正面図および断面図であり、図2(a)は正面図を示し、図2(b)は図2(a)におけるI-I線断面図を示す。 本発明の実施形態1に係る靴着用補助具に小物を取り付けた使用状態を示す説明図である。 本発明の実施形態1に係る靴着用補助具を小型に変形させる状態を示す説明図である。 本発明の実施形態1に係る靴着用補助具を用いて靴を着用する状態を示す説明図である。 本発明の実施形態2に係る靴着用補助具の斜視図である。 本発明の実施形態2に係る靴着用補助具を小型に変形させる状態を示す説明図である。 本発明の実施形態2に係る収納部に小物を収納する状態を示す説明図である。 本発明の実施形態3に係る靴着用補助具の斜視図である。 本発明の実施形態3に係る靴着用補助具を小型に変形させる状態を示す説明図である。 本発明の実施形態3に係る靴着用補助具を使用者に装着した状態を示す説明図である。 本発明の実施形態4に係る靴着用補助具の斜視図である。 本発明の実施形態5に係る靴着用補助具の斜視図である。
以下、本発明を図面に示した好ましい実施形態1~5について、図1~図13を用いて詳細に説明する。本発明の技術的範囲は、添付図面に示した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、適宜変更が可能である。
<実施形態1>
図1~図5に示す本発明の実施形態1に係る靴着用補助具10は、靴Sをより簡単およびスムーズに履けるようにする補助となり、また、履き口(足を差し入れる部分)のかかとに当たる部分を踏んでしまったり、踵Pがすれて当該部分が痛んでしまったりすることを抑制するために使用する靴着用補助具10である。本明細書におけるかかと履き口Hとは、上述の履き口のかかとに当たる部分のことを指す。
本発明の実施形態1に係る靴着用補助具10は、本体部20と使用者が把持可能な把持部30と小物を保持可能なホルダー60とを備え、本体部20の先端側には、靴Sのかかと履き口Hに係止可能に形成された係止部40を有している。また、把持部30の両端にはそれぞれ本体部20とホルダー60が設けられている構成である。
また把持部30は、可撓性を有し、係止部40に対して折り畳み可能に設けられており、把持部30自体も自在に折り畳むことが可能である。本体部20は、可撓性を有していてもよいし、有していなくてもよいが、本実施形態では、可撓性を有していないものとしている。
また、把持部30と係止部40との間には、接続手段50が設けられている。本実施形態において接続手段50は、把持部30が挿通され相対する2つの長手部530と相対する2つの短手部540により形成される挿通孔500と、把持部30を折り畳む際に軸となる軸部510が設けられている。
なお、本実施形態では、図1(b)に示す係止部40を有する面を裏面とする。すなわち図1(a)を表面とする。
本実施形態では図2に示すようにX軸に沿って長さ方向を定め、Y軸方向に沿って幅方向を定める。すなわち、長さ方向は係止部40から把持部30に向かう方向であり、幅方向は挿通孔500の長手部530の一端から他端に向かう方向である。また、長さ方向において係止部40側を先端とし、ホルダー60側を基端とする。
また、図2(a)におけるI-I線断面を示す図2(b)に示すように表面側を上方向とし、裏面側を下方向としてZ軸方向に沿って高さおよび厚さ方向を定める。
本実施形態に係る本体部20は、長さ方向よりも幅方向に幅広に形成されている。図1および図2(b)に示すように、本体部20は薄肉に形成され、先端側に係止部40が設けられ、基端側に挿通孔500が設けられている。
係止部40は、図2(b)に示すように本体部20の先端に設けられ、厚さ方向に突出する突条に形成されており、幅方向に沿って延びる。すなわち、本体部20の裏面側に本体部20に対して略直角に設けられている。
また、係止部40の先端を鉤状に形成することもできる。鉤状に形成することにより係止の際にかかと履き口Hから外れにくくなる。係止部40先端の形状は、鉤状に限らず任意の形状として良いが、鉤状に形成することにより安定して係止することができる。
また、この係止部40は、かかと履き口Hの形状に沿って湾曲して形成されており、かかと履き口Hへの接触面積を増やすようにしている。なお、係止部40は、突条体を接続して形成してもよいし、本体部20の先端を折り返して一体的に形成してもよい。
なお、靴Sと靴着用補助具10との接触は基本的にこの係止部40のみであるため、係止部40には大きな力が作用すると考えられる。そのため、係止部40は本体部20の先端部分を略直角に折り返して形成されることが好ましく、折り返して係止部40を形成することによって、別部材を接続するよりも強く形成することができる。
本実施形態では、係止部40に加え本体部20全体を同じようにかかと履き口Hに沿って湾曲して形成している。このように、本体部20全体を湾曲させることにより、他の部分よりも突出している係止部40を補強することができる。
ここで、本体部20は図1から図4に示すような薄肉に形成することが好ましく、本体部20を薄肉に形成することによって小型で軽く使いやすくなり、さらに持ち運びにも便利である。このように本体部20を薄肉に形成するため、係止部40を含む本体部20全体を一体的に湾曲して形成し、使用時に損傷や破損することがないような強度を保持可能であることがより好ましい。なお、本体部20も把持部30と同様に可撓性を有しても良い。
挿通孔500は把持部30が挿通されるため、少なくとも把持部30の幅以上に形成されており、幅方向に長手部530が設けられ、長さ方向に短手部540が設けられることで略長方形を形成している。すなわち、挿通孔500は幅方向に幅広に形成されている。
また、本実施形態において挿通孔500は幅方向に幅広な略長方形に形成されているが、長手部530及び短手部540は直線である必要はなく、楕円形等幅方向に幅広に形成されていれば任意の形状とすることができる。
なお、挿通孔500には把持部30が接続されるため、長手部530が略直線に設けられることで、把持部30との接触面積が増えるため、一部に過大な負荷がかかり発生する把持部30と挿通孔500との接続部分の損傷可能性を低減することができる。
把持部30は、扁平に形成されており挿通孔500の形状に対応するように幅方向に幅広に形成されている。好ましくは、挿通孔500と把持部30との間に形成される隙間が小さくなることである。このように、隙間を小さくすることにより、小型に変形するための折り畳み動作時に幅方向へのぶれが少なくなるため、使用時、折り畳み時および小型変形時に靴着用補助具10の動作を安定させることができる。
また、把持部30は、少なくとも一対の留部300aと留受部310aとを有し、把持部30が挿通孔500を挿通後に挿通孔500の位置で把持部30が屈曲し、留部300aと留受部310aとが固定されることにより環状部320aが形成される。
すなわち、挿通孔500は把持部30が挿通され、留部300aと留受部310aの間に設けられた状態で環状部320aが形成される。したがって、環状部320aは、挿通孔500に挿通された状態である。
ここで、把持部30が屈曲する部分の形状は、図1に示すように一方に切れ込みを入れて二股に形成しても良いし、図2に示すように両側とも切れ目を設けず一体的に形成しても良いし、両側ともに二股に形成してもよい。また、二股に限らず複数に分けても良い。
なお、切れ込みを入れて幅方向に複数設けて分割することにより、把持部30において実際に使用者が把持する部分は同様の幅のままに形成しても、挿通孔500に挿通される把持部30の幅を狭く形成できるため、挿通孔500を小さく形成することができる。すなわち、本体部20の表面積を大きく保つことができるため、本体部20の耐力を向上させることができる。また、ホルダー60のような円形形状のものも接触面積を増やして安定して保持することができるようになる。
本実施形態では、把持部30は2つの留部300a、300bと留受部310a、310bを有している。先端側に留部300a、基端側に留部300bを有し、留部300aと留部300bとの間に留受部310a、310bが設けられる。留受部310aは、把持部30の長さ方向における中心線Lと留部300aの間に設けられ、留受部310bは、中心線Lと留部300bの間に設けることで、2つの環状部320a、330aを形成する構成である。
なお、本実施形態では留部300a、300bと留受部310a、310bを2つずつ設けた例を示しているが、各1つずつや各2つ以上設けても良い。
図1に示すように、留部300aと留受部310aが固定されて1つの環状部320aを形成し、留部300bと留受部310bが固定されてもう1つの環状部330aを形成する。本実施形態では、把持部30全体で2つの環状部320a、330aを形成しているが、少なくとも一部が環状に形成され、環状部320aが挿通孔500に挿通されていれば良いため、環の形成方法は、留部300aと留受部310aが固定されるまたは、留部300bと留受部310bが固定される、またはその両方から選択することができる。
すなわち留部300a、300bや留受部310a、310bの位置および留部300bと留受部310bの有無や把持部30の長さ等は用途に応じて自由に決めることができる。
また、本実施形態においては留部300a、300bおよび留受部310a、310bはボタンによって留められている例を示しているが、着脱可否に関わらず、接着剤や粘着テープ等、留め方も任意に決めて良い。
なお、折り畳み動作の滑らかさを考慮すると、好ましくは環状部320a、330aが小さく形成されることであるため、留受部310a、310bが設けられる位置は、本体部20またはホルダー60に近い方が好ましい。
ここで、挿通孔500と把持部30の接続は、図2(b)に詳細に示される。図2(b)は図2(a)に示されるI-I線断面の断面図である。この図において、接続手段50は、挿通孔500と環状部320aの内側に配置されている部分を折りたたみ動作時の軸となる軸部510である。なお、ホルダー60も同様に軸部610を有している。
また、図2(b)に示すように、断面方向からは環状部320a、330aおよび軸部510と軸部610はともに扁平に形成されている。すなわち、高さ方向よりも長さ方向に長く形成されている。加えて、軸部510と軸部610の高さは環状部320a内側の高さ以上に形成されている。
上記のように環状部320a、330aおよび軸部510と軸部610を形成することにより、折り畳み動作が滑らかになる。
また、靴着用補助具10が真っすぐに伸ばされた状態と折り畳まれた状態との中間位置(例えば本体部20が把持部30に対して略直角となる位置)では、軸部510と軸部610が環状部320a、330aの反力により、安定する状態に誘導される。
すなわち、本実施形態において靴着用補助具10は真っすぐに伸ばされた状態および折り畳まれた状態において最も安定する。
したがって、靴Sを着用する使用時および、小型に変形した際に最も安定する使いやすい構造である。
また、把持部30には、さらなる小型変形を可能とするように、中心線L付近の位置で把持部30を屈曲させて、固定可能な固定部(例えば、後述する変形固定部351、361)を設けても良い。
本実施形態に係るホルダー60は、本体部20と同様に把持部30の端部が挿通され、留部300bと留受部310bにより環状部330aを形成して接続している。すなわち環状部330aはホルダー60を挿通している。
図3は、ホルダー60に小物として鍵Kを装着した使用状態を示す。ここでは鍵Kを小物として装着した例を示したが、小さなぬいぐるみを取り付けたり、靴着用補助具10自体を使用者に装着(例えば後述するようにベルト通しに装着する等)したりするために使うこともできる。
すなわち、鍵K等の必需品を携帯するように、または自身の衣類に装着して靴着用補助具10を携帯することができる。
図1~図4に示すように、ホルダー60は環状に形成されている。このホルダー60は、小物を保持可能であり、把持部30が挿通可能であれば、任意の形状、大きさのものを選択することができる。なお、好ましくは、本体部20と同様か本体部20よりも小さく形成されていることであり、把持部30との接続部が滑らかに折り畳み可能であることである。
図4は、本体部20とホルダー60とを折り畳んで靴着用補助具10を小型に変形した状態を示す。図に示すように、本体部20とホルダー60とは環状部320aと環状部330aとに設けられていることにより、把持部30の表面または裏面に当接する位置まで折り畳むことができる。
なお、使用中は靴SとかかとPの間を回動させて、角度を微調整することも可能である。
このように、本体部20の表面または裏面が把持部30の表面または裏面に接触可能となるように図3には、本体部20の表面を把持部30の表面に接触させるように折り畳み、ホルダー60の裏面を把持部30の裏面に接触させるように折り畳んで小型に変形させた例を示している。なお、本体部20とホルダー60との折り畳み方向は自由であるが図に示すように、別方向に折り畳むことにより凹凸が少なくなるため、よりコンパクトに変形できる。
図5は、本発明に係る靴着用補助具10を使って靴を履く様子を示している。はじめに、図5(a)のようにつま先から靴Sに足を挿入し、それと同時に靴着用補助具10の係止部40をかかと履き口Hに係止させる。この時、把持部30を持ち踵Pとかかと履き口Hとの間の関係から適切に位置と角度を調整する。
靴着用補助具10の係止位置が決まったら、次に図5(b)に示すように、把持部30を斜め上方に少し引っ張り、かかと履き口Hを広げる。このように、踵Pを滑らかに靴Sの内部に導入ための入り口を広げることができ、さらにかかと履き口Hが踵Pにより内側に折れ込むことを防止することができる。なお、この時、図5(b)に示すように、踵Pで本体部20を押えるとより簡易にかかと履き口Hを広げることができる。
ここで使用者は踵Pを地面につけるように踏み込むことで、図4(b)矢印で示す方向に足が滑りこむ。
以上のような簡単なプロセスにより図5(c)のように簡単に靴を履くことができる。この使用方法は以下に示す別の実施形態においても同様である。
このようにかかと履き口Hを引っ張り広げることにより、従来の靴べらのように踵Pを足当て部を当接し、てこの原理で靴Sのかかと部分を広げる必要がないため、靴着用補助具10において足当て部を設ける必要がなく、小型化を可能としている。
また、上記の靴Sを履く動作において、靴着用補助具10を用いることでより簡単に靴を着用することができる。特に、把持部30が可撓性を有し、折り畳み可能であるため、靴Sの特有形状や使用者によって異なる踵Pの形状によらず、適切な角度、位置に調節することができる。
上記および後述する他の実施形態に示す靴着用補助具10の材質は、特に限定は設けられておらず、適度の弾性、成形性及び平滑性を有することが必要であるから、例えば革、合皮、プラスチック各種、金属、木材、合成紙などがあり、合成樹脂板と金属板の複合又は表面樹脂処理金属板なども考えられる。特に、可撓性を有する部分に関しては、革や合皮で形成されていることが好ましい。
以上のように、本発明によれば、把持部30と係止部40により構成され、靴Sのかかと履き口Hに係止可能であり、把持部30が係止部40に対して折り畳み可能に設けられていることにより、靴のかかと履き口Hを保護できる。
また、従来の靴べらのように靴の内部に差し込むへらがないため、本体部20を小型にすることができ、折り畳みにより全体をコンパクトにすることができる。
また、係止部40を有していることにより、係止部40をかかと履き口Hに係止し、使用者は把持部30を握って靴Sから斜め上後方に向かって靴着用補助具10を引っ張ることにより靴Sの踵Pの部分を広げて靴Sを履くことができる。そのため、従来の靴べらには必須であった、足当て部が不要となり、靴着用補助具10をより小型に形成することができる。
また、把持部30と係止部40との間に接続手段50として、把持部30が挿通される挿通孔500が設けられ、その挿通孔500に挿通した把持部30が扁平に形成されていることにより、把持部30の折り畳み方向が一意に決まり、さらにその方向に対して有効な強度を得ることができる。一定の強度を発揮することが可能であるため、使用者の状況に応じて様々な角度で使用することが想定されるが、それらの状況に応じて把持部30を調節させて簡単に靴Sを履くことができる。
また、把持部30の形状に対応して挿通孔500を幅広に形成することにより、本体部20の位置や角度の調整や、靴着用補助具10の着脱時に係止部40の位置がぶれることなく把持部30から直接力が伝達され、簡単に靴着用補助具10を操作することができる。
また、把持部30がホルダー60を接続可能な環状部330aを有していることにより、ホルダー60も把持部30側に折り畳み可能となり、さらなるコンパクト化が実現できる。
また、環状部320a、330aおよび軸部510と軸部610がともに扁平に形成され、軸部510と軸部610の高さは環状部320aおよび環状部330a内側の高さ以上に形成されていることにより、折り畳み動作が滑らかになり、本体部20の位置や角度をより細かく調整することができることに加え、靴着用補助具10の使用時および折り畳み時に最も安定する構造となる。すなわち、コンパクトに形成した状態で携帯する際に鞄の中等でもコンパクトの状態を保つことができる。
また、把持部30の他方に鍵K等の小物を保持可能なホルダー60を有することにより、携帯可能な靴着用補助具10の役割以外にも必要な小物を携帯することができるため、忘れ防止や利便性向上を促進することができる。
<実施形態2>
以下、本発明の実施形態2に係る靴着用補助具11について、図6~図8を参照して詳細に説明する。この実施形態2に係る靴着用補助具11は、先の実施形態1に係る把持部30とは異なる形状の把持部31を有し、把持部31に鍵Kを収納可能な鍵収納部341を有している。なお、同実施形態において、先の実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図6に示す本発明の実施形態2に係る把持部31は、実施形態1に係る把持部30と同様に可撓性を有するように形成され、両端部に留部301a、301bが設けられ、それらの間に留受部311a、311bが設けられ、環状部321aと環状部331aが形成されている。一方で、実施形態1では中心線L付近に設けられていた留受部310a、310bが実施形態2では、異なる位置に設けられる。
なお、図6(a)が靴着用補助具11の表面を示し、図6(b)が靴着用補助具11の裏面を示している。
実施形態2に係る把持部31は、実施形態1の把持部30よりも長く形成し、使用者が手を靴付近に近づけることなく靴を履くことができる点に着眼している。また、把持部31は、さらに鍵Kを収納可能な鍵収納部341と、長く形成された把持部31をコンパクトに変形させるための変形固定部351と、変形固定部351に固定される変形固定部361と、折り畳むための屈曲部371と、鍵収納部341を固定する取付部381と、を有している。
なお、小型変形は、変形固定部351に変形固定部361が固定されること、または変形固定部361に変形固定部351が固定されることにより実行される。
本実施形態に係る留受部311a、311bは、留部301a、301bの近くに設けられ、少なくとも接続手段50である挿通孔500またはホルダー60に把持部31を挿通した時に折り畳みの軸となる、軸部510と軸部610がそれぞれ環状部321a、331aの内側に設けられる位置とする。すなわち留受部311a、311bの留部301a、301bからの距離は少なくとも軸部510と軸部610の周の長さ以上に設定される。
なお、留部301a、301bおよび留受部311a、311bの位置は上記の条件を満たしていれば任意であるが、把持部31を長く形成するためには、留部301a、301bと留受部311a、311bとの間の距離を上記の条件内で小さくすることが好ましい。また、環状部321a、環状部331aと軸部510と軸部610との関係は実施形態1と同様である。
また、留部301a、301bと留受部311a、311bとの間の距離を小さくすることにより、環状部321aと軸部510との間の隙間や、環状部331aと軸部610との間の隙間をより狭く形成することが可能であり、本体部20およびホルダー60と把持部31を安定して保持することができる。
鍵収納部341は把持部31における留受部311aと留受部311bとの間に設けられる取付部381により接続されており、実際に使用する際には鍵Kも一緒に取付部381に固定される。鍵Kは把持部31の裏面側の取付部381の位置に装着される。なお、鍵収納部341は、把持部31の表面側に固定され、背面側に固定された鍵Kを把持部31ともに包みこむように収納され、端部同士が係止手段348により係止されることで、鍵Kを外部から見えないように収納する。
すなわち、鍵収納部341は取付部381によって中心を把持部31の表面に固定され、中心から左右に広がる部分を裏面側に折り曲げることによって鍵Kを収納する。
図8(a)に示すように、変形固定部351は把持部31の基端側かつ表面側に設けられる。変形固定部361は、把持部31の先端側に設けられ、靴着用補助具11使用時のように真っすぐ伸ばした状態における表面側に設けられている。
すなわち、本実施形態のように、裏面側であっても環状部321aを形成する留部301aの背面に設けるなど、使用時に表面側に設けられていれば良い。このように、変形固定部361を留部301aの背面に設けることにより、把持部31のスペースを有効的に活用することが可能となる。
変形固定部351と変形固定部361は、把持部31を屈曲させることで固定する。そのため、把持部31の変形固定部351と変形固定部361との間には、屈曲部371が設けられている。
本実施形態においてこの屈曲部371の位置は、鍵収納部341の先端側端部の位置に一致する。また、鍵収納部341は把持部31の表面側に固定され、変形固定部351を挿通する孔349が設けられている。
すなわち屈曲部371を屈曲させ、把持部31の先端側に設けられた変形固定部361と屈曲部371よりも基端側に設けられた変形固定部351とを固定することで図7に示すように小型に変形できる。
なお、変形固定部351および変形固定部361は表面側に設けられているため、屈曲方向は矢印に示す表方向である。さらに、図に示すようにホルダー60は実施形態1と同様に折り畳むことができる。
また、変形固定部361は、小型に変形するために折り畳んだ際に変形固定部351の位置に一致するように設ければ良い。
上述のように実施形態2では、鍵収納部341を活用し、表面側に把持部31を折り畳むことにより小型に変形される。
したがって、小型変形時には裏面側に収納されている鍵Kは自由に回転することができる。このように、回転可能であることにより、自由に鍵Kを回転させて取り出し、使用することができる。
鍵収納部341は把持部31と鍵Kを一緒に包み込むように収納可能な大きさに形成され、端部同士が係止手段348により係止されることで、鍵Kを外部から見えないように収納する。
鍵収納部341の長さは鍵Kが隠れる長さであれば良く、短いほどコンパクトに変形することができる。また、幅は把持部31と鍵Kの周囲を包み込むように収納できる幅があれば良い。
上記の係止手段348は鍵収納部341の端部同士を係止可能であれば良く、ボタンや磁石等の着脱可能な様々な係止方法を採用することができる。本実施形態では、端部同士を重ね合わせ、突起と穴とで接続している。
また、鍵Kの取付け方法も自由に選択することができる。好ましくは本実施形態のようにピンにより回転可能に接続されていることである。
以上のように、本発明の実施形態2によれば、留受部311a、311bの位置が端部よりに設けられていることにより把持部31をより長く形成することができ、使用者が手を靴付近に近づけることによる負担が軽減でき、使いやすい靴着用補助具11となる。
また、把持部31の表面側に変形固定部351を設け、鍵収納部341に設けられた孔349を挿通し、鍵収納部341の先端側端部に設けられた屈曲部371を屈曲させて把持部31の先端側端部に設けられた変形固定部361を変形固定部351に固定することにより、使用者の負担を軽減するために長く形成した把持部31をコンパクトに変形できる。
また、上記のような構成にし、鍵Kを把持部31の裏面側に収納することにより、小型に変形させた状態で簡単に鍵Kを使用することができる。
<実施形態3>
以下、本発明の実施形態3に係る靴着用補助具12について、図9~図11を参照して詳細に説明する。この実施形態3に係る靴着用補助具12は、先の実施形態1および実施形態2に係る本体部20とは異なる形状の本体部22、さらに先の実施形態1および実施形態2とは異なる形状の把持部32を有している。なお、同実施形態において、先の実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図9に示す本発明の実施形態3に係る本体部22は、実施形態1に係る本体部20と同様に先端側に靴Sのかかと履き口Hに係止可能な係止部42が設けられ、基端側に接続手段52として、把持部32が挿通する挿通孔502が設けられている。
なお、図9(a)が靴着用補助具12の表面を示し、図9(b)が靴着用補助具12の裏面を示している。
一方で本体部22の形状は、実施形態1および実施形態2に係る本体部20とは異なり幅方向よりも長さ方向が大きく形成されている。このように本体部22の形状は、任意の形状として良く、実施形態1や実施形態2の靴着用補助具10、11の本体部20のような形状としても良い。
なお、本実施形態に係る本体部22のように幅を狭く、長く形成されていると、係止部42がかかと履き口Hに係止し易くなり、また把持部32からの力が集中的にかかと履き口Hの踵P部分に力が加わり、簡単に引っ張り、広げることができる。さらに、表面積が大きくなるがその分強度が増すため、損傷に強い形状となる。
また、挿通孔502の形状も実施形態1とは異なる。実施形態3に係る挿通孔502は、略円形に形成されている。この形状は、後述する靴着用補助具12の小型化変形において変形固定部352を挿通可能に形成するために見出された。
本実施形態に係る把持部32は、先端側に留部302a、基端側に留部302bを有し、留部302aと留部302bとの間に留受部312a、312bと、小型に変形する際の変形固定部352と変形固定部362と屈曲部372とを有する。
なお、小型変形は、変形固定部352に変形固定部362が固定されること、または変形固定部362に変形固定部352が固定されることにより実行される。
これらの留部302aと留受部312aが固定されることにより環状部322aが形成され、留部302bと留受部312bが固定されることにより環状部332aが形成される。なお、環状部322a、環状部332aと軸部510、軸部610との関係は実施形態1および実施形態2と同様である。
また、環状部332aを設けることにより、使用者が指を掛けて把持部32を把持することが可能となるため保持しやすい上、引っ張りやすくなる効果を有する。環状部332aは、設けることで上記の利点を有するが、設けなくても良い。
本実施形態に係る留受部312a、312bの位置は、軸部510、軸部610が環状部322a、332aの内側に設けられる位置とする。すなわち、留部302a、302bから少なくとも軸部510、軸部610の周長分中心方向に動かした位置となる。
なお、留部302a、302bおよび留受部312a、312bの位置は上記の条件を満たしていれば任意である。例えば、留受部312bを先端寄りに設けることにより、環状部332aが大きく形成され、持ち手として使いやすくなる。
図10に示すように変形固定部352は、把持部31の基端側かつ表面側に設けられる。変形固定部362は、把持部32の先端側に設けられ、靴着用補助具12使用時のように真っすぐ伸ばした状態における表面側に設けられている。屈曲部372は実施形態2と同様に変形固定部352と変形固定部362との間に設けられる。
すなわち、本実施形態のように、裏面側であっても環状部322aを形成する留部302aの背面に設けるなど、使用時に表面側に設けられていれば良い。このように、変形固定部362を留部302aの背面に設けることにより、把持部32のスペースを有効的に活用することが可能となる。
変形固定部352および変形固定部362の固定方法は、例えば、ボタンや磁石等の様々な方法を採用することができる。
本実施形態においてこの屈曲部372の位置は、本体部22が折り畳まれて把持部32の表面に接触する際の、基端側端部の位置に一致するように設けられる。
このような位置に設けることにより、把持部32が本体部22の周囲を長さ方向に巻くように固定されるため、小型変形時に本体部22を安定して保持することができる。
一方で、挿通孔502は前述したように変形固定部352を挿通可能に形成されており、本体部22の表面側を把持部32の表面側に当接するように折り畳んだ状態で変形固定部352が挿通可能な大きさに形成される。
このように挿通孔502を形成することにより、変形固定部352および変形固定部362が挿通孔502によって本体部22が固定されるため、靴着用補助具12全体として安定して保持することができる。
なお、変形固定部362は、小型に変形するために折り畳んだ際に変形固定部352の位置に一致するように設ければ良い。
また、挿通孔502は略円形に形成した例を示したが、留部302aを挿通することが可能であれば任意の形状で良い。
図11は、本実施形態に係る靴着用補助具12の一携帯方法の例を示す説明図である。ここでは、ベルトおよびベルト通しに把持部32を挿通してから上記の小型変形と同様に、変形固定部352と変形固定部362とを係止して変形させることにより、図11のように使用者自身に装着することができる。
また、本実施形態では、本体部22を小型に形成することで、使用者自身が鞄等に入れて持ち運ぶことなく、身に着けた状態で携帯することができるため、携帯性の向上に加え、置き忘れ防止の効果を有する。さらに、鞄等に入れて持ち運ぶ際には使用時に鞄の中から探し出して、取り出す必要があるが、図11のように身に着けている状態では、使いたいときにすぐに使うことができる。
本実施形態では、一携帯方法例としてベルトおよびベルト通しに装着した例を示したが、鞄の持手部分や洋服のボタンホール等に装着しても良い。
上記のように身に着けて携帯する場合には、本体部22を小型化(例えばベルト通しに通る大きさ等)させ、把持部32にいくつかの固定手段を設けることにより様々な変形が可能となり、鞄や使用者自身の様々な部分に装着することができる汎用性の高い靴着用補助具12を実現できる。
以上のように、本発明の実施形態3によれば、挿通孔502が略円形に形成され、変形固定部352を挿通し、変形固定部362とで固定することにより、本体部22を固定して小型に変形することができる。
また、小型に変形する手順と同様の手順で、使用者自身に装着し、高い携帯性を有する靴着用補助具12を実現することができる。
<実施形態4>
以下、本発明の実施形態4に係る靴着用補助具13について、図12を参照して詳細に説明する。この実施形態4に係る靴着用補助具13は、先の実施形態とは異なる形状の本体部23、さらに先の実施形態とは異なる形状の把持部33を有している。なお、同実施形態において、先の実施形態1と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図12に示す本発明の実施形態4に係る本体部23と把持部33とは、一体的に形成されている。すなわち、先の実施形態における接続手段50は設けられていない。また、先の実施形態と同様に、把持部33は可撓性を有しており、把持部33に加えて本体部23も同様に可撓性を有している。なお、本体部23は、可撓性を有していなくても良い。
本体部23の先端側には係止部43が設けられている。本体部23も可撓性を有していることかで、係止部43を軸として図12(b)に示すように、係止部43に巻き付けるようにして小型に変形することができる。このように小型に変形することにより、先の実施形態よりもさらに小型に変形することができる。
さらに、先の実施形態のように、変形固定部351等を設けることもできる。
本実施形態では、例えば一枚革を切り出しで、先端にプレス加工で係止部43を設けることができる。または、革を重ねて形成し、本体部23に金属プレートを挿入して補強することもできる。
以上のように、本体部23と把持部33を一体的に形成し、全体的に可撓性を有するように形成することにより、係止部43を軸として、係止部43に巻き付けるようにさらなる小型変形が可能となる。
また、一体的に形成することにより、接続部がないため耐力が高く、壊れにくく形成することができる。
<実施形態5>
以下、本発明の実施形態5に係る靴着用補助具14について、図13を参照して詳細に説明する。この実施形態5に係る靴着用補助具14は、先の実施形態とは異なる形状の本体部24、さらに先の実施形態とは異なる形状の把持部34を有している。なお、同実施形態において、先の実施形態と基本的に同一の構成要素については、同一の符号を付してその説明を簡略化する。
図12に示す本発明の実施形態5に係る本体部24と把持部34との間には接続手段54が設けられており、本実施形態においては、この接続手段54がリベットである。
この接続手段54は、先の実施形態1~3とは異なり、挿通孔500を用いずに接続する。例えば、接続手段54として、接着剤による接続や、ピン接合、プレス加工等が例示できる。
このような接続手段54を用いることで、本体部24と把持部34とを分離して、任意の組み合わせを楽しむことができる。例えば、デザイン性や革の硬さ等を変えたものの中から好きなものを選択して、簡単に付け替えることができる。なお、同様にして本体部24も様々な種類のものに変更することができる。
小型変形は、実施形態4と同様に係止部44または本体部24を軸として、把持部34を巻き付けるようにして変形する。このため、実施形態4と同様にさらなる小型変形が可能となる。
以上のように、本体部24と把持部34とを孔を用いない接続手段54により接続することにより、本体部24を軸として把持部34を巻き付けるように小型に変形することができるため、より小型に変形することができる。
また、本体部24と把持部34とをデザインや把持部34の材質等によって適宜簡単に変更して付け替えることができる。
10、11、12、13、14 靴着用補助具
30、31、32、33、34 把持部
40、42、43、44 係止部
50、54 接続手段
500、502 挿通孔
510、610 軸部
320a、330a、321a、331a、322a、332a 環状部
341 鍵収納部
351、361、352、362 変形固定部
371、371 屈曲部
S 靴
H かかと履き口
K 鍵

Claims (6)

  1. 靴のかかとを拡げる本体と、使用者が把持可能な把持部と、を備え、
    前記本体は、薄肉に形成され、先端に靴のかかと履き口に係止可能な係止部を有し、
    前記把持部は、可撓性を有し、前記本体に対して折り畳み可能に構成され、
    前記係止部は、前記かかと履き口の形状に沿って湾曲して、厚さ方向に突出する突条に形成され、
    折り畳まれた状態において、前記係止部が前記把持部の上に位置する靴着用補助具。
  2. 前記係止部と前記把持部との間には、接続手段が設けられており、
    前記接続手段は、前記把持部が挿通される挿通孔を有している、請求項1に記載の靴着用補助具。
  3. 前記把持部は、前記挿通孔に挿通される環状部を有し、
    前記接続手段は、前記環状部の内側に配置され折り畳みの軸となる軸部を有し、
    前記軸部の断面と前記環状部の内側とは、扁平に形成されている、請求項に記載の靴着用補助具。
  4. 前記軸部の断面の長さは、前記環状部内側の高さ以上に設定されている、請求項に記載の靴着用補助具。
  5. 前記把持部は、先端側と基端側を合わせるように屈曲させる屈曲部と、
    先端側と基端側を固定する変形固定部と、
    鍵を収納可能な鍵収納部と、を有し、
    前記鍵収納部は、前記把持部の表面側に固定され前記変形固定部が挿通する孔が設けられている、請求項1~4の何れかに記載の靴着用補助具。
  6. 前記把持部は、先端側と基端側を合わせるように屈曲させる屈曲部と、
    先端側と基端側を固定する変形固定部と、を有し、
    前記挿通孔は、前記変形固定部が挿通可能な大きさに設定されている、請求項2~4の何れかに記載の靴着用補助具。
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