JP2016013396A - 特殊靴べら用収納ケース - Google Patents

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【課題】先端側にフック部を有する特殊靴べらの紛失を防止する。
【解決手段】剛性の高い線材で形成された本体部11の先端部がフック状に形成され、該本体部11の後端側に把持補助部13が設けられた携帯用の特殊靴べら10を収納する収納ケース1であって、該収納ケース1は、長尺の長方形の皮革を二つ折りにして両側面を逢着して袋状に形成し、該袋状の裏面側のベース皮革4は、前記特殊靴べら10の本体部11と概ね同じ長さに形成し、前記袋状の表面側のカバー皮革5は、ベース皮革4よりも短めに形成して開口部3に段差部を設け、該段差部に臨むベース皮革4が特殊靴べら10を収納する際に、フック状先端部のガイドとなる構成としたことにより、小物に引っ掛かって外部に落下することがなく、収納ケースに収納した特殊靴べらの把持部側が、収納ケースよりも所要長さ突出しているので、使用時の引き出し作業が容易にできる。
【選択図】図6

Description

本発明は、剛性の高い金属線材を使用した高齢者向きの携帯用の特殊靴べらを収納する収納ケースに関するものである。
この種の携帯用の特殊靴べらとしては、同一出願人に係る靴べらが公知になっている。その公知の靴べらは、剛性の高い線材で形成された本体部と、該本体部の後端部側に設けられた把持補助部とからなり、前記本体部は、先端部側から後端部側まで一連の線材を左右平行に所要間隔をもって形成すると共に、後端部側を僅かに拡径して把持部とし、前記本体部の先端部を鋭角に折り曲げて所要長さのフック部に形成し、該フック部を形成する折り曲げ部分は所要のアールをもった曲面に形成した構成の携帯用靴べらである(特許第5281184号公報)。
この携帯用の特殊靴べらは、線材で形成された本体部とその後端部側に設けられた把持補助部とから構成されているため、細身で軽量であるから携帯に便利であると共に、本体部と把持補助部とを安定した状態で持つ(掴む)ことができ、先端部側のフック部をシューズの踵に引っ掛けて後方に引くことによって、シューズの踵を起立状態に維持して履き口を広く保ち、且つ、フック部形成の折り曲げ部分を曲面に形成することで履く操作が容易に行えるので、特に、高齢者でも、この動作が簡単に行えるので、スニーカーのようなソフトなシューズも簡単に履くことができる、というものである。
特許第5281184号公報
ところで、前記公知に係る携帯用の特殊靴べらは、通常の携帯用靴べらと違って高齢者用のもので、先端がフック状に曲げられて形成されているので、例えば、高齢者がハンカチや小銭入れ又は他の種々の小物等と一緒にポケットに入れて携帯し、出先でそれらの小物等を取り出した時に、フック部が小物に引っ掛かった状態でポケットから引き出され、無意識の内に外部に落下させて紛失するという問題点を有している。
特に、前記公知に係る携帯用の特殊靴べらを買い求めて使用していた複数の高齢者から、スニーカーのような軽量でソフトなシューズを履く時に、使い勝手が非常に良いとの高い評価を受けているが、その反面で、常にポケットに入れて使用していたのであるが、いつの間にか気が付かない内に紛失してしまって、不便をしているとの連絡を受けると共に、何とか紛失を避ける手段がないのかとの相談も受けているのが実情である。
従って、前記公知に係る携帯用の特殊靴べらについて、紛失を避けるようにすると共に、高齢者でも取り扱い易いようにするための収納ケースを提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成する具体的手段として、剛性の高い線材で形成された本体部の先端部がフック状に形成され、該本体部の後端側に把持補助部が設けられた携帯用の特殊靴べらを収納する収納ケースであって、該収納ケースは、長尺の長方形の皮革を二つ折りにして両側面を逢着して袋状に形成し、該袋状の裏面側のベース皮革は、前記特殊靴べらの本体部と概ね同じ長さに形成し、前記袋状の表面側のカバー皮革は、ベース皮革よりも短めに形成して開口部に段差部を設け、該段差部に臨むベース皮革が特殊靴べらを収納する際に、フック状先端部のガイドとなることを特徴とする特殊靴べら用収納ケースを提供するものである。
前記発明において、前記カバー皮革の開口部側の端部は、円弧状の切欠部を形成すると共に、開口部の口が開くように所要長さに渡ってベース皮革よりも幅広く形成したこと、を付加的な要件として含むものである。
本発明に係る特殊靴べら用収納ケースによれば、ベース皮革よりもカバー皮革を短めに形成して開口部に段差部を設けたことにより、段差部に臨むベース部材がフック状先端部のガイドとなるのであり、特殊靴べらを収納する際に、把持部側を持ってフック部側から挿入するようになり、フック部が収納ケース内に完全に納まって外部に露出していないので、他の小物等と一緒にポケットに入れて持ち歩き、不用意に小物を出した時でも収納ケース内に入っている限り、小物に引っ掛かって外部に落下することがなく、特殊靴べらの紛失を完全に防止することができるという優れた効果を奏する。
また、収納ケースに収納した特殊靴べらの把持部側が、収納ケースよりも所要長さ突出しているので、使用時の引き出し作業が容易にできるという優れた効果を奏する。
本発明の好ましい実施の形態に係る特殊靴べら用収納ケースを示した斜視図である。 同実施の形態に係る収納ケースの逢着前の要部のみを示す平面図である。 同実施の形態に係る収納ケースの側面図である。 同実施の形態に係る収納ケースに収納される特殊靴べらを示す斜視図である。 同実施の形態に係る収納ケースへの収納操作を示す要部の斜視図である。 同実施の形態に係る収納ケースに特殊靴べらを収納した状態を示す斜視図である。
本発明の好ましい実施の形態に係る特殊靴べら用収納ケースについて、図面を参照して説明する。
まず、図1において、特殊靴べら用収納ケース1は、所要幅で長尺の長方形に形成した皮革を二つ折りにし、両側面に沿ってそれぞれ逢着2(以下、逢着部2という)することによって一方の端部が開口3(以下、開口部3という)する縦長の袋状に形成したものである。この場合に、折り畳む裏面側がベース皮革4となり、表面側がカバー皮革5となるのであり、カバー皮革5をベース皮革4よりも少し短めにして二つ折りし、逢着部2を形成することにより開口部3が、好ましくは10mm程度の段差をもって形成されることになる。
さらに、カバー皮革5の開口部3側の端部は、円弧状の切欠部6を形成すると共に、端部寄りの幅は、所要長さに渡ってベース皮革4の幅よりも広く形成してある。つまり、図2に示したように、例えば、端部に至る2.5cm程度手前から徐々に広く形成しておいて、逢着時にベース皮革4の両側端縁とカバー皮革5の両側端縁とを一致させて逢着することによって、図3に示したように、カバー皮革5の開口部3側の端部(円弧状の端部)が少し上方に持ち上がって、開口部3の口が開いた状態になるのである。因みに、収納ケース1の幅は、概ね3.8cm程度で、長さは概ね11cm程度である。
そして、収納ケース1として、開口部3に臨むベース皮革4の平坦部7は、後述する特殊靴べらを収納する際の先端部の張り出しているフック部をガイドする役目を果たすのである。なお、必要があれば、ベース皮革4に吊り下げ用の紐部材8を取り付けても良い。
携帯用の特殊靴べら10は、図4に示したように、剛性の高いステンレス線材で本体部11を形成し、該本体部11の先端側を折り曲げてフック部12を形成し、後端側に皮革で形成した把持補助部13を本体側に折り畳み自在に設けたものであって、普通の靴べらとは全く異なる高齢者用の特殊な靴べらといえるのである。因みに、本体部11の長さは11cm程度で、把持補助部13の長さは6.5cm程度である。
前記したように構成された特殊靴べら用収納ケース1を使用する場合に、図5に示したように、まず、収納ケース1の開口部3側の両側面を摘まんで、少し内側に押すようにすると開口部3の口が大きく開き、特殊靴べら10の把持補助部13を折り畳んだ状態で、フック部12をベース皮革4の平坦部7に押し当てるようにして押し込みさえすれば、図6に示したように、高齢者であっても簡単に収納ケース1内に特殊靴べら10を体裁良く収納することができるのである。これは、特に、高齢者が特殊靴べら10の把持部側をもって靴を履く習性になっているので、その習性を利用して、フック部12側から収納する作業を行わせるようにするのである。
このように収納ケース1に特殊靴べら10を収納すると、フック部12が袋状を呈する収納ケース1の底部にまで押し込まれるが、フック部12は偏平ではないので、所要の空間面積を占有することになる。そのために収納ケース1と本体部11の長さを概ね同じにしても占有した面積分、本体部11の後端部側が収納ケース1の後端部側から所要長さ突出するのである。しかしながら、フック部12は収納ケース1内にスッポリ納まって、外部に突出しないので邪魔にならないし、ポケットに入れても他の小物に引っ掛かったりしないので、不用意に小物を出したとしても、特殊靴べら10は引っ掛かって外部に取り出されて紛失することはないのである。
また、上記したように収納ケース1に収納した特殊靴べら10の後端部が所要長さ突出しているが、この突出長さも計算済みである。つまり、この突出長さは概ね10mm程度であって、特殊靴べら10を使用する際に、その突出した後端部を摘まんで引き出すのに丁度都合の良い長さなのである。つまり、特殊靴べら10の本体部11の長さに合わせて収納ケース1の大きさ(長さ)を決めることができるのであり、それによって、収納ケース1に対して収納する場合でも、取り出す場合でもそれらの作業が簡単にできるのであり、高齢者であっても操作性が良いのである。もちろん、男性のみならず、女性でもハンドバックに入れて持ち運び、ハンドバックから種々の小物を出す場合でもフック部12が露出していないので引っ掛かって外部に落下させることはないのである。
本発明に係る特殊靴べら用収納ケース1は、長尺の長方形の皮革を二つ折りにして両側面を逢着2して袋状に形成し、該袋状の裏面側のベース皮革4は、前記特殊靴べら10の本体部11と概ね同じ長さに形成し、前記袋状の表面側のカバー皮革5は、ベース皮革4よりも短めに形成して開口部3に段差部を設け、該段差部に臨むベース皮革が特殊靴べらを収納する際に、フック状先端部のガイドとなるのであり、特殊靴べら10のフック部12が収納ケース内に完全に納まって外部に露出していないので、他の小物等と一緒にポケットに入れて持ち歩き、不用意に小物を出した時でも収納ケース1内に入っている限り、小物に引っ掛かって外部に落下することがなく、特殊靴べら10の紛失が完全に防止できるのであり、高齢者や身障者のみならず、広く一般に利用できるのである。
1 収納ケース
2 逢着部
3 開口部
4 ベース皮革
5 カバー皮革
6 円弧状の切欠部
7 平坦部
8 紐部材
10 特殊靴べら
11 本体部
12 フック部
13 把持補助部

Claims (2)

  1. 剛性の高い線材で形成された本体部の先端部がフック状に形成され、該本体部の後端側に把持補助部が設けられた携帯用の特殊靴べらを収納する収納ケースであって、
    該収納ケースは、長尺の長方形の皮革を二つ折りにして両側面を逢着して袋状に形成し、
    該袋状の裏面側のベース皮革は、前記特殊靴べらの本体部と概ね同じ長さに形成し、
    前記袋状の表面側のカバー皮革は、ベース皮革よりも短めに形成して開口部に段差部を設け、
    該段差部に臨むベース皮革が特殊靴べらを収納する際に、フック状先端部のガイドとなること
    を特徴とする特殊靴べら用収納ケース。
  2. 前記カバー皮革の開口部側の端部は、円弧状の切欠部を形成すると共に、開口部の口が開くように所要長さに渡ってベース皮革よりも幅広く形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の特殊靴べら用収納ケース。
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