JP7242044B2 - ガス器具用熱交換器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス器具用熱交換器に関するものである。
従来、給湯装置等のガス器具に用いられるガス器具用熱交換器が知られている。例えば、特許文献1が開示するガス器具用熱交換器は、内部が排気ガス(燃焼排気)の通路となるケーシングと、このケーシング内に収容される複数の伝熱管(吸熱管)とを備えており、ケーシング内へ導入される排気ガス(燃焼排気)の熱によって、伝熱管(吸熱管)内の水を加熱する構成となっている。
上記複数の伝熱管の各々は、直線状管部(直線部)と、折り返し部(円弧状折り返し部)とを有し、蛇行状をなしており、直線状管部が排気ガスの流れる方向と直交する方向に沿って延びる形態でケーシング内に配置される。また、上記複数の伝熱管の各々は、上下方向に並べて配置されるとともに、上下の伝熱管の各々の直線状管部が互いに上下に重ならないように、排気ガスが流れる方向に位置をずらした構成で配置されている。これにより、複数の伝熱管の直線状管部同士の間に排気ガスの通り道が形成されている。
特開2013-79743号公報
しかし、特許文献1に開示されるような従来の熱交換器は、伝熱管部の上流側では排気ガスが各伝熱管に良好に接触しやすいが、伝熱管部の中央側又は下流側では排気ガスが各伝熱管に良好に接触しにくくなる。その結果、中央側又は下流側では排気ガスの熱が効率的に伝達されにくくなってしまう。
伝熱管部で熱の伝達を効率的に行うためには、各管をある程度近づけて配置することが望ましい。特に、中央側の領域(伝熱管部における前後方向中央側の領域)では、排気ガスが伝熱管に直接的に当たりにくいため、複数段に設けられる各管を前後に近づけて配置し、熱効率の改善効果を高めることが望ましいといえる。しかし、端部側の領域(伝熱管部における前後方向端部側の領域)では、複数段に設けられる各管の端部を前後に近づけすぎると、各端部を取り付ける加工を行うために必要なスペース(例えば、貫通孔の形成に必要なスペース、接合に必要となるスペース等)を十分に確保できない懸念がある。
本発明は上述した課題の少なくとも一つを解決するためになされたものであり、排気ガスの熱を伝熱管内の水に効率的に伝達することができるガス器具用熱交換器を、各伝熱管の端部を取り付けるために必要な加工を行いやすい構成で実現することを目的とする。
第1の開示のガス器具用熱交換器は、
排気ガスの通過空間を囲む周壁部を備えるケースと、
前記ケース内に収容される複数の伝熱管を備える伝熱管部と、
を有するガス器具用の熱交換器であって、
前記周壁部は、前後方向一方側に排気ガスの排出口が設けられ、前後方向他方側に排気ガスの流入口が設けられ、左右方向一方側に前記伝熱管を取り付ける側壁部が設けられており、
前記側壁部は、複数の第1貫通孔を備える第1貫通孔群と、複数の第2貫通孔を備える第2貫通孔群と、が設けられ、前記第1貫通孔群と前記第2貫通孔群とが前後方向に離れて配置され、
複数の前記伝熱管は、各々の一端側が前記第1貫通孔群の各々の前記第1貫通孔と対応して取り付けられ、各々の他端側が前記第2貫通孔群の各々の前記第2貫通孔と対応して取り付けられ、各々の上下方向の位置をずらした構成で前記側壁部に対して複数段で固定されており、
複数の前記伝熱管は、複数の第1伝熱管を含む第1伝熱管群と、複数の第2伝熱管を含む第2伝熱管群と、を具備し、前記第1伝熱管群における各々の前記第1伝熱管と前記第2伝熱管群における各々の前記第2伝熱管とが上下方向において交互に配置され、
各々の前記第1伝熱管は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第1直線状管部を複数備え、
複数の前記第1直線状管部は、前後方向一方側から他方側に並んで配置され、第1領域において各管部間の前後間隔が第1間隔で等間隔となっており、
前記第1伝熱管群は、前記第1領域の各々の前記第1直線状管部が上下に並んで配置される第1並列配置部を複数有し、
各々の前記第2伝熱管は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第2直線状管部を複数備え、
複数の前記第2直線状管部は、前後方向一方側から他方側に並んで配置され、第2領域において各管部間の前後間隔が前記第1間隔で等間隔となっており、
前記第2伝熱管群は、前記第2領域の各々の前記第2直線状管部が上下に並んで配置される第2並列配置部を複数有し、
前記第1並列配置部における各々の前記第1直線状管部と前記第2並列配置部における各々の前記第2直線状管部とが、第1ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
複数の前記第1伝熱管のうち前記第2領域よりも前後方向片側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部と、複数の前記第2伝熱管のうち前記前後方向片側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部とが、第2ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
複数の前記第2直線状管部の前記前後方向片側において管部間の前後間隔が前記第1間隔とは異なる第2間隔とされることで前記第1ずれ量よりも前記第2ずれ量のほうが大きくなっている。
第2の開示のガス器具用熱交換器は、
排気ガスの通過空間を囲む周壁部を備えるケースと、
前記ケース内に収容される複数の伝熱管を備える伝熱管部と、
を有するガス器具用の熱交換器であって、
前記周壁部は、前後方向一方側に排気ガスの排出口が設けられ、前後方向他方側に排気ガスの流入口が設けられ、左右方向一方側に前記伝熱管を取り付ける側壁部が設けられており、
前記側壁部は、複数の第1貫通孔を備える第1貫通孔群と、複数の第2貫通孔を備える第2貫通孔群と、が設けられ、前記第1貫通孔群と前記第2貫通孔群とが前後方向に離れて配置され、
複数の前記伝熱管は、各々の一端側が前記第1貫通孔群の各々の前記第1貫通孔と対応して取り付けられ、各々の他端側が前記第2貫通孔群の各々の前記第2貫通孔と対応して取り付けられ、各々の上下方向の位置をずらした構成で前記側壁部に対して複数段で固定されており、
複数の前記伝熱管は、複数の第1伝熱管を含む第1伝熱管群と、複数の第2伝熱管を含む第2伝熱管群と、を具備し、前記第1伝熱管群における各々の前記第1伝熱管と前記第2伝熱管群における各々の前記第2伝熱管とが上下方向において交互に配置され、
各々の前記第1伝熱管は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第1直線状管部を複数備え、
複数の前記第1直線状管部は、前後方向一方側から他方側に並んで配置され、第1領域において各管部間の前後間隔が第1間隔で等間隔となっており、
前記第1伝熱管群は、前記第1領域の各々の前記第1直線状管部が上下に並んで配置される第1並列配置部を複数有し、
各々の前記第2伝熱管は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第2直線状管部を複数備え、
複数の前記第2直線状管部は、前後方向一方側から他方側に並んで配置され、第2領域において各管部間の前後間隔が前記第1間隔で等間隔となっており、
前記第2伝熱管群は、前記第2領域の各々の前記第2直線状管部が上下に並んで配置される第2並列配置部を複数有し、
前記第1並列配置部における各々の前記第1直線状管部と前記第2並列配置部における各々の前記第2直線状管部とが、第1ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
複数の前記第1伝熱管のうち前後方向片側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部と、複数の前記第2伝熱管のうち前記前後方向片側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部とが、第2ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
複数の前記第2直線状管部のうちの前後方向片側の端に設けられた前記第2直線状管部において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される側を前記前後方向片側に曲げた間隔拡大部が形成されることで前記第1ずれ量よりも前記第2ずれ量のほうが大きくなっている。
上記のガス器具用熱交換器では、第1並列配置部における各々の第1直線状管部と第2並列配置部における各々の第2直線状管部とが、第1ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並ぶ構成となっている。よって、スペースを有効に利用しつつ、熱効率を高めることができる。
更に、複数の第1伝熱管のうち前後方向片側において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部と、複数の第2伝熱管のうち前後方向片側において第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部とが、第2ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並ぶ構成となっている。つまり、貫通孔に接続する部分の前後方向のピッチ(第2ずれ量)を、中央側のピッチ(第1ずれ量)よりも大きく確保することができるため、貫通孔の前後のピッチが狭くなりすぎることを抑え、加工の困難性を解消又は緩和することができる。
図1は、実施例1のガス器具用熱交換器を備える給湯装置の内部構造を概略的に例示する正面図である。 図2は、図1の給湯装置の構成を概念的に例示する説明図である。 図3は、実施例1のガス器具用熱交換器を概略的に例示する斜視図である。 図4は、実施例1のガス器具用熱交換器について、蓋部を外した状態を概略的に例示する斜視図である。 図5は、実施例1のガス器具用熱交換器において、ヘッダを外した状態におけるケースを概略的に例示する側面図である。 図6は、実施例1のガス器具用熱交換器における第1伝熱管を概略的に例示する平面図である。 図7は、実施例1のガス器具用熱交換器における第2伝熱管を概略的に例示する平面図である。 図8は、実施例1のガス器具用熱交換器における第1伝熱管、第2伝熱管、及び側壁部の位置関係を例示する平面図である。 図9は、実施例1のガス器具用熱交換器における第1直線状管部を通る部分を上下方向及び前後方向に沿った平面で切断し、この切断面を左右方向他方側から見た断面図である。 図10は、図9を部分的に拡大した拡大図である。 図11(A)は、重なり幅が0未満である場合における排気ガスの流れを概念的に例示する説明図である。図11(B)は、重なり幅が0以上で且つ第1直線状管部の半径以下である場合における排気ガスの流れを概念的に例示する説明図である。図11(C)は、重なり幅が第1直線状管部の半径よりも大きい場合における排気ガスの流れを概念的に例示する説明図である。 図12は、実施例2のガス器具用熱交換器について、蓋部を外した状態を概略的に例示する斜視図である。 図13は、実施例2のガス器具用熱交換器における第1伝熱管を概略的に例示する平面図である。 図14は、実施例2のガス器具用熱交換器における第2伝熱管を概略的に例示する平面図である。 図15は、実施例2のガス器具用熱交換器における第1伝熱管、第2伝熱管、及び側壁部の位置関係を例示する平面図である。 図16は、実施例2のガス器具用熱交換器における第1直線状管部を通る部分を上下方向及び前後方向に沿った平面で切断し、この切断面を左右方向他方側から見た断面図である。 図17は、図16を部分的に拡大した拡大図である。
ここで、本発明の望ましい一例を示す。
第1の開示のガス器具用熱交換器は、複数の第1伝熱管のうち第1領域よりも前後方向片側とは反対側において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部と、複数の第2伝熱管のうち反対側において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部とが、第3ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並ぶ構成であってもよい。そして、複数の第1直線状管部の反対側において管部間の前後間隔が第1間隔とは異なる第3間隔とされることで第1ずれ量よりも第3ずれ量のほうが大きくなっていてもよい。
この構成によれば、伝熱管部における前後方向片側においても、反対側においても、貫通孔に接続する各端部の前後方向のピッチを中央側のピッチ(第1ずれ量)よりも大きく確保することができる。よって、前後方向両側において、貫通孔の前後のピッチが狭くなりすぎることを抑え、加工の困難性を解消又は緩和することができる。
第2の開示のガス器具用熱交換器は、複数の第1伝熱管のうち前後方向片側とは反対側において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部と、複数の第2伝熱管のうち反対側において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部とが、第3ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並ぶ構成であってもよい。そして、複数の第1直線状管部のうちの反対側の端に設けられた第1直線状管部において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される側を反対側に曲げた他の間隔拡大部が形成されることで第1ずれ量よりも第3ずれ量のほうが大きくなっていてもよい。
この構成によれば、伝熱管部における前後方向片側においても、反対側においても、貫通孔に接続する各端部の前後方向のピッチを中央側のピッチ(第1ずれ量)よりも大きく確保することができる。よって、前後方向両側において、貫通孔の前後のピッチが狭くなりすぎることを抑え、加工の困難性を解消又は緩和することができる。
上記複数の伝熱管は、各々が共通形状をなしていてもよい。この構成によれば、複数の形状からなる複数の伝熱管を使用する場合と比較して、製造コストの増加を抑制することができる。
上記複数の伝熱管の各々は、蛇行状であって、且つ非回転対称な形態をなしていてもよい。上記第1伝熱管群は、複数の第1伝熱管の各々が上下方向において一段おきに配置されていてもよい。上記第2伝熱管群は、複数の第2伝熱管の各々が上下方向において一段おきに配置されていてもよい。上記複数の第2伝熱管の各々は、第1伝熱管の姿勢を裏返した姿勢で配置されるようにしてもよい。この構成によれば、第1伝熱管の姿勢を裏返すだけで第2伝熱管として使用することができる。
<実施例1>
以下、実施例1について、図1~図11を参照して説明する。
(給湯装置1の構成)
図1及び図2で示す給湯装置1は、第1ガスバーナ2、入水管4、出湯管6、熱交換器8、第1連結管15などを備えており、外部から供給された水道水を加熱して出湯させる機能を有する。第1ガスバーナ2(給湯バーナ)は、燃焼ガスを燃焼させて燃焼排気(排気ガス)を発生させる部分である。入水管4は、入水口16からの水が流れ込む経路として構成され、出湯管6は、出湯口18へ湯を送り出す経路として構成されている。熱交換器8は、入水管4と出湯管6との間に介在する給湯側伝熱管部11を備えており、給湯側伝熱管部11の内部を通る水に対して第1ガスバーナ2での燃焼によって生じた熱を伝えるように機能する部分である。
熱交換器8は、一次熱交換器9及び二次熱交換器10を備えており、一次熱交換器9は、第1ガスバーナ2の燃焼排気経路の上流側に配置され、二次熱交換器10は、燃焼排気経路の下流側に配置されている。給湯側伝熱管部11は、伝熱管部12及び第3伝熱管部13を備えており、伝熱管部12は二次熱交換器10に備えられており、第3伝熱管部13は一次熱交換器9に備えられている。入水管4の下流側には、二次熱交換器10の伝熱管部12が接続されており、伝熱管部12の下流側には、第1連結管15が接続されている。第1連結管15の下流側には、一次熱交換器9の第3伝熱管部13が接続されており、第3伝熱管部13の下流側には、出湯管6が接続されている。
熱交換器8は、一次熱交換器9によって燃焼排気の顕熱を回収した後、二次熱交換器10によって潜熱を回収するように機能する。具体的には、一次熱交換器9は、第3伝熱管部13内を通る水に対して第1ガスバーナ2で発生した燃焼排気に含まれる燃焼熱を伝熱し、顕熱の熱エネルギーを通水に伝達する形で熱交換する。また、二次熱交換器10は、伝熱管部12内を通る水に対し、第1ガスバーナ2で発生した燃焼排気が一次熱交換器9を通過した後の燃焼熱を伝熱し、潜熱の熱エネルギーを通水に伝達するように熱交換する。
また、給湯装置1は、第2ガスバーナ102、往き配管104、戻り配管106、第2連結管115などを備えており、上述した熱交換器8を利用して風呂の追い炊き等を行う機能を有する。第2ガスバーナ102(風呂バーナ)は、燃焼ガスを燃焼させて燃焼排気(排気ガス)を発生させる部分である。往き配管104は、入口116を介して浴槽20側からの水を熱交換器8へと導く経路である。戻り配管106は、熱交換器8からの水を、出口118を介して浴槽20側へと導く経路である。上述した熱交換器8は、往き配管104と戻り配管106との間に介在する風呂側伝熱管部111を備えており、風呂側伝熱管部111の内部を通る水に対して第2ガスバーナ102での燃焼によって生じた熱を伝えるように機能する。
風呂側伝熱管部111は、第2伝熱管部112及び第4伝熱管部113を備えており、第2伝熱管部112は二次熱交換器10に備えられており、第4伝熱管部113は一次熱交換器9に備えられている。往き配管104の下流側には、二次熱交換器10の第2伝熱管部112が接続されており、第2伝熱管部112の下流側には、第2連結管115が接続されている。第2連結管115の下流側には、一次熱交換器9の第4伝熱管部113が接続されており、第4伝熱管部113の下流側には、戻り配管106が接続されている。
上述した一次熱交換器9は、第4伝熱管部113内を通る水に対して第2ガスバーナ102で発生した燃焼排気に含まれる燃焼熱を伝熱し、顕熱の熱エネルギーを通水に伝達する形で熱交換する。また、二次熱交換器10は、第2伝熱管部112内を通る水に対し、第2ガスバーナ102で発生した燃焼排気が一次熱交換器9を通過した後の燃焼熱を伝熱し、潜熱の熱エネルギーを通水に伝達するように熱交換する。
また、給湯装置1は、ドレン配管22及び中和器24を備える。ドレン配管22は、上流側が二次熱交換器10のドレン継手26(図3参照)に接続されており、下流側が中和器24に接続されている。二次熱交換器10において潜熱の回収によって生じたドレンは、ドレン継手26を介して二次熱交換器10の外部に排出され、ドレン配管22を通じて中和器24に送られる。
また、給湯装置1は、制御装置としてのコントローラ28を備える。コントローラ28は、例えば、公知のマイクロコンピュータ等として構成されており、給湯装置1に設けられた様々なセンサからの信号を取得可能に構成されており、給湯装置1に設けられた様々なアクチュエータを制御し得る構成となっている。例えば、給湯装置1は、図示しない通水センサによって入水管4内の通水を検知した場合に、第1ガスバーナ2を動作させて湯を生成することを行う。別の例として、給湯装置1は、図示しない通水センサによって往き配管104内の通水を検知した場合に、第2ガスバーナ102を動作させて風呂の追い炊き等を行う。
(二次熱交換器10の構成)
次に、図3~図11を用いて、二次熱交換器10の構成について説明する。なお、本実施例では、第1伝熱管50の配列方向を二次熱交換器10の上下方向とする。また、給湯装置1の左右方向を二次熱交換器10の左右方向とし、左右方向一方側を二次熱交換器10の右方側とし、左右方向他方側を二次熱交換器10の左方側とする。また、二次熱交換器10の上下方向及び左右方向と直交する方向を二次熱交換器10の前後方向とし、前後方向一方側を二次熱交換器10の前方側とし、前後方向他方側を二次熱交換器10の後方側とする。
二次熱交換器10は、ガス器具用熱交換器の一例に相当し、図3及び図4に示すように、ケース30と、伝熱管部12と第2伝熱管部112とを有する。ケース30は、排気ガスの通過空間PSを囲む周壁部31と、周壁部31の下端側に設けられる底壁部32と、周壁部31の上方側の端部に設けられた開口部34を閉塞する蓋部33と、一対のヘッダ38,39と、一対の第2ヘッダ138,139とを備える。
通過空間PSは、左右方向一方側に伝熱管部12が設けられ、左右方向他方側に第2伝熱管部112が設けられる。伝熱管部12は、上流側がヘッダ38を介して入水口16側の配管(具体的には入水管4)と連通した状態とされ、下流側がヘッダ39を介して出湯口18側の配管(具体的には第1連結管15)と連通した状態とされる。第2伝熱管部112は、上流側が第2ヘッダ138を介して入口116側の配管(具体的には往き配管104)と連通した状態とされ、下流側が第2ヘッダ139を介して出口118側の配管(具体的には第2連結管115)と連通した状態とされる。
周壁部31は、前後方向一方側に排気ガスの排出口35が設けられ、前後方向他方側に排気ガスの流入口36が設けられ、左右方向一方側に後述する伝熱管49を取り付ける側壁部37が設けられている。側壁部37は、周壁部31における側壁部37を除いた部分に対して分離及び連結可能に構成されている。
側壁部37は、図5に示すように、複数(本実施例では7つ)の第1貫通孔40を含む第1貫通孔群41と、複数(本実施例では7つ)の第2貫通孔42を含む第2貫通孔群43とが設けられている。第1貫通孔群41と第2貫通孔群43とは前後方向に離れて配置されている。複数の第1貫通孔40の各々は、上下方向に位置をずらして配置されるとともに、前後方向に互い違いに位置をずらして配置される。複数の第2貫通孔42の各々は、上下方向に位置をずらして配置されるとともに、前後方向に互い違いに位置をずらして配置される。上述したヘッダ38は第1貫通孔群41に対応して取り付けられ、ヘッダ39は第2貫通孔群43に対応して取り付けられる。
伝熱管部12は、ケース30内に収容される複数(本実施例では7つ)の伝熱管49を備える。複数の伝熱管49は、複数の第1伝熱管50(図6参照)を含む第1伝熱管群51と、複数の第2伝熱管60(図7参照)を含む第2伝熱管群61とを具備する。複数の伝熱管49は、各々が共通形状をなしている。複数の伝熱管49の各々は、蛇行状であって、且つ非回転対称な形態をなしている。
第1伝熱管50は、図6に示すように、第1端部52と、第2端部53と、複数(本実施例では6つ)の第1直線状管部54と、少なくとも1つ(本実施例では5つ)の第1折り返し部55と、少なくとも1つ(本実施例では1つ)の間隔拡大部56とを有する。第1端部52は、第1伝熱管50の一端側に設けられ、第2端部53は、第1伝熱管50の他端側に設けられる。複数の第1直線状管部54は、第1端部52側から順に、第1直線状管部54A,54B,54C,54D,54E,54Fを有している。少なくとも1つの第1折り返し部55は、第1端部52側から順に、第1折り返し部55A,55B,55C,55D,55Eを有している。
第2伝熱管60は、図7に示すように、第3端部62と、第4端部63と、複数(本実施例では6つ)の第2直線状管部64と、少なくとも1つ(本実施例では5つ)の第2折り返し部65と、少なくとも1つ(本実施例では1つ)の間隔拡大部66とを有する。第3端部62は、第2伝熱管60の一端側に設けられ、第4端部63は、第2伝熱管60の他端側に設けられる。複数の第2直線状管部64は、第3端部62側から順に、第2直線状管部64A,64B,64C,64D,64E,64Fを有している。少なくとも1つの第2折り返し部65は、第3端部62側から順に、第2折り返し部65A,65B,65C,65D,65Eを有している。第2伝熱管60は、姿勢を裏返した状態の第1伝熱管50と同じ形態をなしている。
複数の伝熱管49は、図8に示すように、各々の一端側が第1貫通孔群41の各々の第1貫通孔40と対応して取り付けられ、各々の他端側が第2貫通孔群43の各々の第2貫通孔42と対応して取り付けられる構成で側壁部37に固定されている。具体的には、複数の伝熱管49は、各々の一端側の端部(第1伝熱管50においては第1端部52、第2伝熱管60においては第3端部62)が第1貫通孔40に挿通された状態でロウ付け等によって側壁部37に固定されるとともに、各々の他端側の端部(第1伝熱管50においては第2端部53、第2伝熱管60においては第4端部63)が第2貫通孔42に挿通された状態でロウ付け等によって側壁部37に固定される。
複数の伝熱管49は、図8及び図9に示すように、各々の上下方向の位置をずらした構成で側壁部37に対して複数段で固定されている。具体的には、複数の伝熱管49における各々の一端側又は各々の他端側(本実施例では両側)において、複数の伝熱管49の各端部が、それぞれの上下方向の位置をずらした構成且つそれぞれを前後に互い違いにずらした構成で側壁部37に対して複数段で固定されている。複数の伝熱管49は、各々の上下方向の間隔を詰めて配置される。
図9に示すように、第1伝熱管群51における各々の第1伝熱管50と第2伝熱管群61における第2伝熱管60とは、上下方向において交互に配置される。即ち、第1伝熱管群51は、複数の第1伝熱管50の各々が上下方向において一段おきに配置され、第2伝熱管群61は、複数の第2伝熱管60の各々が上下方向において一段おきに配置される。第1伝熱管50間の上下方向の隙間は、第2伝熱管60の外径と略同じであり、第2伝熱管60間の上下方向の隙間は、第1伝熱管50の外径と略同じである。
複数の第1伝熱管50は、図8に示すように、各々の一端側が複数の第1貫通孔40のうち前後方向一方側にずれた第1貫通孔40と対応して取り付けられ、各々の他端側が複数の第2貫通孔42のうち前後方向一方側にずれた第2貫通孔42と対応して取り付けられる。複数の第2伝熱管60は、各々の一端側が複数の第1貫通孔40のうち前後方向他方側にずれた第1貫通孔40と対応して取り付けられ、各々の他端側が複数の第2貫通孔42のうち前後方向他方側にずれた第2貫通孔42と対応して取り付けられる。複数の第2伝熱管60の各々は、第1伝熱管50の姿勢を裏返した姿勢で配置される。
複数の第1直線状管部54は、図8に示すように、各々が左右方向一方側から他方側に直線状に延びており、前後方向一方側から他方側に並んで配置される。複数の第2直線状管部64は、各々が左右方向一方側から他方側に直線状に延びており、前後方向一方側から他方側に並んで配置される。
図8~図10に示すように、第1伝熱管群51は、各々の第1伝熱管50の第1直線状管部54が上下に並んで配置される第1並列配置部70を1以上(本実施例では6)有している。第1並列配置部70は、各々の第1伝熱管50の第1直線状管部54Aが上下に並んで配置される第1並列配置部70Aと、各々の第1伝熱管50の第1直線状管部54Bが上下に並んで配置される第1並列配置部70Bと、各々の第1伝熱管50の第1直線状管部54Cが上下に並んで配置される第1並列配置部70Cと、各々の第1伝熱管50の第1直線状管部54Dが上下に並んで配置される第1並列配置部70Dと、各々の第1伝熱管50の第1直線状管部54Eが上下に並んで配置される第1並列配置部70Eと、各々の第1伝熱管50の第1直線状管部54Fが上下に並んで配置される第1並列配置部70Fと、を有する。
第2伝熱管群61は、各々の第2伝熱管60の第2直線状管部64が上下に並んで配置される第2並列配置部72を1以上(本実施例では6)有している。第2並列配置部72は、各々の第2伝熱管60の第2直線状管部64Aが上下に並んで配置される第2並列配置部72Aと、各々の第2伝熱管60の第2直線状管部64Bが上下に並んで配置される第2並列配置部72Bと、各々の第2伝熱管60の第2直線状管部64Cが上下に並んで配置される第2並列配置部72Cと、各々の第2伝熱管60の第2直線状管部64Dが上下に並んで配置される第2並列配置部72Dと、各々の第2伝熱管60の第2直線状管部64Eが上下に並んで配置される第2並列配置部72Eと、各々の第2伝熱管60の第2直線状管部64Fが上下に並んで配置される第2並列配置部72Fと、を有する。
この二次熱交換器10は、前後方向の一部領域において、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部54の一部と第2並列配置部72における各々の第2直線状管部64の一部とが上下に重なっている。以下では、前後方向の一部領域において、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部54の一部と第2並列配置部72における各々の第2直線状管部64の一部とが上下に重なる領域を、重なり領域OAと称する。
本実施例の二次熱交換器10は、図8に示すように、第1並列配置部70Aにおける各々の第1直線状管部54Aの一部と第2並列配置部72Aにおける各々の第2直線状管部64Aの一部とが上下に重なる重なり領域OA1と、第1並列配置部70Bにおける各々の第1直線状管部54Bの一部と第2並列配置部72Bにおける各々の第2直線状管部64Bの一部とが上下に重なる重なり領域OA2と、第1並列配置部70Cにおける各々の第1直線状管部54Cの一部と第2並列配置部72Cにおける各々の第2直線状管部64Cの一部とが上下に重なる重なり領域OA3と、第1並列配置部70Dにおける各々の第1直線状管部54Dの一部と第2並列配置部72Dにおける各々の第2直線状管部64Dの一部とが上下に重なる重なり領域OA4と、第1並列配置部70Eにおける各々の第1直線状管部54Eの一部と第2並列配置部72Eにおける各々の第2直線状管部64Eの一部とが上下に重なる重なり領域OA5と、第1並列配置部70Fにおける各々の第1直線状管部54Fの一部と第2並列配置部72Fにおける各々の第2直線状管部64Fの一部とが上下に重なる重なり領域OA6と、が形成されている。
間隔拡大部56及び間隔拡大部66は、各々が前後方向の一部領域において、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部54の一部と第2並列配置部72における各々の第2直線状管部64の一部とが上下に重なるように調整する部分である。この間隔拡大部56又は間隔拡大部66による調整によって、二次熱交換器10は、前後方向の一部領域において、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部54の一部と第2並列配置部72における各々の第2直線状管部64の一部とが上下に重なる重なり領域OAが形成される。
具体的には、間隔拡大部56は、第1端部52と、第1端部52に最も近い第1折り返し部55(本実施例では第1折り返し部55A)よりも第1端部52側の第1直線状管部54(本実施例では第1直線状管部54A)との間に介在する。間隔拡大部56は、第1端部52から離れるにつれて前後方向他方側に寄る形態をなしている。これに対し、第2直線状管部64Aは、第3端部62から左右方向他方側に直線状に延びている。これにより、第1直線状管部54Aと第2直線状管部64Aとの前後のずれ幅は、第1端部52と第3端部62との前後のずれ幅よりも小さくなっており、第1直線状管部54Aの一部と第2直線状管部64Aの一部とが上下に重なっている。即ち、第1並列配置部70Aにおける各々の第1直線状管部54Aの一部と第2並列配置部72Aにおける各々の第2直線状管部64Aの一部とが上下に重なっている。これにより、重なり領域OA1が形成される。
また、間隔拡大部66は、第4端部63と、第4端部63に最も近い第2折り返し部65(本実施例では第2折り返し部65E)よりも第4端部63側の第2直線状管部64(本実施例では第2直線状管部64F)との間に介在する。間隔拡大部66は、第4端部63から離れるにつれて前後方向一方側に寄る形態をなしている。これに対し、第1直線状管部54Fは、第2端部53から左右方向他方側に直線状に延びている。これにより、第1直線状管部54Fと第2直線状管部64Fとの前後のずれ幅は、第2端部53と第4端部63との前後のずれ幅よりも小さくなっており、第1直線状管部54Fの一部と第2直線状管部64Fの一部とが上下に重なっている。即ち、第1並列配置部70Fにおける各々の第1直線状管部54Fの一部と第2並列配置部72Fにおける各々の第2直線状管部64Fの一部とが上下に重なっている。これにより、重なり領域OA6が形成される。
更に、二次熱交換器10は、第1並列配置部70Bにおける各々の第1直線状管部54Bの一部と第2並列配置部72Bにおける各々の第2直線状管部64Bの一部とが上下に重なる重なり領域OA2と、第1並列配置部70Cにおける各々の第1直線状管部54Cの一部と第2並列配置部72Cにおける各々の第2直線状管部64Cの一部とが上下に重なる重なり領域OA3と、第1並列配置部70Dにおける各々の第1直線状管部54Dの一部と第2並列配置部72Dにおける各々の第2直線状管部64Dの一部とが上下に重なる重なり領域OA4と、第1並列配置部70Eにおける各々の第1直線状管部54Eの一部と第2並列配置部72Eにおける各々の第2直線状管部64Eの一部とが上下に重なる重なり領域OA5と、が形成されている。
図11(A)に示すように、第1直線状管部54と第2直線状管部64とが上下に重なっていない場合(即ち、重なり幅OWが0未満である場合)、排気ガスは、第1直線状管部54と第2直線状管部64の間を流れやすい。このため、排気ガスを流すためのファンの動作を抑制することができる。しかし、この場合、第1直線状管部54及び第2直線状管部64の上流側の面に排気ガスが接触しやすいが、下流側の面には接触しにくい。ここで、重なり幅OWとは、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部54の一部と第2並列配置部72における各々の第2直線状管部64の一部とが上下に重なる重なり領域OAにおいて、前後方向に重なる幅のことをいう。
これに対し、図11(B)及び図11(C)に示すように、第1直線状管部54の一部と第2直線状管部64の一部とが上下に重なっている場合(即ち、重なり幅OWが0以上である場合)には、第1直線状管部54と第2直線状管部64とが上下に重なっていない場合と比較して、第1直線状管部54と第2直線状管部64との間隔が狭くなる。このため、第1直線状管部54と第2直線状管部64との間を通過した後の排気ガスは、流れが乱れやすくなり、その結果、第1直線状管部54及び第2直線状管部64の下流側の面に接触しやすくなる。
但し、図11(C)に示すように、重なり幅OWが大きすぎると、第1直線状管部54と第2直線状管部64との隙間が小さくなりすぎて、排気ガスが通過しにくくなる。この場合、排気ガスを流すためのファンの動作を大きくする必要が生じる。このため、重なり幅OWは、図11(B)に示すように、0以上であって且つ第1直線状管部54の半径R1(具体的には、第1直線状管部54の外径の2分の1)以下であることが好ましく、第1直線状管部54の半径R1の2分の1(具体的には、第1直線状管部54の外径の4分の1)であることがより好ましい。こうすれば、排気ガスを流すためのファンの動作を抑えつつ、排気ガスの熱を効率よく第1直線状管部54及び第2直線状管部64内の水に伝達することができる。なお、第1直線状管部54の半径R1(外径の2分の1)と第2直線状管部64の半径R2(外径の2分の1)とは同じである。
なお、第2伝熱管部112は、伝熱管部12と同様に配置されるので、詳しい説明を省略する。
(効果)
実施例1の二次熱交換器10は、排気ガスの通過空間を囲む周壁部31を備えるケース30と、ケース30内に収容される複数の伝熱管49を備える伝熱管部12と、を有し、周壁部31は、前後方向一方側に排気ガスの排出口35が設けられ、前後方向他方側に排気ガスの流入口36が設けられ、左右方向一方側に伝熱管49を取り付ける側壁部37が設けられている。そして、側壁部37は、複数の第1貫通孔40を備える第1貫通孔群41と、複数の第2貫通孔42を備える第2貫通孔群43と、が設けられ、第1貫通孔群41と第2貫通孔群43とが前後方向に離れて配置されている。そして、複数の伝熱管49は、各々の一端側が第1貫通孔群41の各々の第1貫通孔40と対応して取り付けられ、各々の他端側が第2貫通孔群43の各々の第2貫通孔42と対応して取り付けられ、各々の上下方向の位置をずらした構成で側壁部37に対して複数段で固定されている。更に、複数の伝熱管49は、複数の第1伝熱管50を含む第1伝熱管群51と、複数の第2伝熱管60を含む第2伝熱管群61と、を具備し、第1伝熱管群51における各々の第1伝熱管50と第2伝熱管群61における各々の第2伝熱管60とが上下方向において交互に配置されている。このような構成を基本構成とし、以下の特徴によって各効果を奏する。
各々の第1伝熱管50は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第1直線状管部54を複数備える。複数の第1直線状管部54は、前後方向一方側(前側)から他方側(後側)に並んで配置され、第1領域AR1において各管部間の前後間隔が第1間隔で等間隔となっている。そして、第1伝熱管群51は、第1領域AR1の各々の第1直線状管部54が上下に並んで配置される第1並列配置部70を複数有する。一方、各々の第2伝熱管60は、左右方向一方側(前側)から他方側(後側)に直線状に延びる第2直線状管部64を複数備え、複数の第2直線状管部64は、前後方向一方側(前側)から他方側(後側)に並んで配置され、第2領域AR2において各管部間の前後間隔が第1間隔で等間隔となっている。第2伝熱管群61は、第2領域AR2の各々の第2直線状管部64が上下に並んで配置される第2並列配置部72を複数有する。そして、複数の第2直線状管部64のうちの前後方向片側(後側)の端に設けられた第2直線状管部64Fは、第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される側を前後方向片側(後側)に曲げた間隔拡大部66が形成されている。そして、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部54と第2並列配置部72における各々の第2直線状管部64とが、第1ずれ量T1で前後の位置をずらして上下に互い違いに並ぶ。そして、複数の第1伝熱管50のうち前後方向片側(後側)において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部と、複数の第2伝熱管60のうち前後方向片側(後側)において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部とが、第2ずれ量T2で前後の位置をずらして上下に互い違いに並ぶ。そして、第1ずれ量T1よりも第2ずれ量T2のほうが大きくなっている。
この構成によれば、前後方向中央側においてスペースを有効に利用して熱効率を高め得る構成を採用しつつ、更に、貫通孔に接続する部分の前後方向のピッチ(第2ずれ量T2)を、中央側のピッチ(第1ずれ量T1)よりも大きく確保することができる。よって、貫通孔の前後のピッチが狭くなりすぎることを抑え、加工の困難性を解消又は緩和することができる。
具体的には、第1直線状管部54Aと第2直線状管部64Aとが部分的に上下に重なっており、上下に全く重ならない場合と比較して、第1直線状管部54Aと第2直線状管部64Aとの間の隙間が小さくなっている。このような構成であるため、排気ガスが第1直線状管部54Aと第2直線状管部64Aとの間の隙間を通過する際には排気ガスの圧力が高められ、通過した後には減圧されて流れが乱れやすくなる。その結果、排気ガスは、第1直線状管部54A及び第2直線状管部64Aの外周面における上流側の面だけでなく、下流側の面にも接触しやすくなるので、排気ガスの熱エネルギーを伝熱管49内の水に対してより効率的に伝達することが可能となる。
また、複数の第1直線状管部54のうちの前後方向片側(後側)とは反対側(前側)の端に設けられた第1直線状管部54Aは、第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される側を上記反対側(前側)に曲げた間隔拡大部56(他の間隔拡大部)が形成されている。そして、複数の第1伝熱管50のうち上記反対側(前側)において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部と、複数の第2伝熱管60のうち上記反対側(前側)において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部とが、第3ずれ量T3で前後の位置をずらして上下に互い違いに並ぶ。そして、第1ずれ量T1よりも第3ずれ量T3のほうが大きくなっている。
この構成によれば、伝熱管部12における前後方向片側においても、反対側においても、貫通孔に接続する各端部の前後方向のピッチを中央側のピッチ(第1ずれ量)よりも大きく確保することができる。よって、前後方向両側において、貫通孔の前後のピッチが狭くなりすぎることを抑え、加工の困難性を解消又は緩和することができる。
また、二次熱交換器10は、前後方向の一部領域において、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部54の一部と第2並列配置部72における各々の第2直線状管部64の一部とが上下に重なっている。このような構成をなすため、第1直線状管部54と第2直線状管部64との間の隙間が小さくなる。このため、排気ガスは第1直線状管部54と第2直線状管部64との間の隙間を通過する際により狭い領域をより大きな流速で流れる状態(圧が高まった状態)となる。よって、排気ガスの熱エネルギーを伝熱管内の水に対してより効率的に伝達することが可能となる。
更に、二次熱交換器10は、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部54の一部と第2並列配置部72における各々の第2直線状管部64の一部とが上下に重なる重なり領域OAにおいて、前後方向の重なり幅OWは、第1直線状管部54の半径R1よりも小さい。この構成によれば、前後方向の重なり幅OWが小さくなりすぎることによって、第1直線状管部54と第2直線状管部64との間の隙間が小さくなりすぎて、排気ガスが第1直線状管部54と第2直線状管部64との間の隙間を通過しにくくなることを抑制することができる。
更に、複数の伝熱管49は、各々が共通形状をなしている。この構成によれば、複数の形状からなる複数の伝熱管49を使用する場合と比較して、製造コストの増加を抑制することができる。
更に、複数の伝熱管49の各々は、蛇行状であって、且つ非回転対称な形態をなしている。第1伝熱管群51は、複数の第1伝熱管50の各々が上下方向において一段おきに配置されている。第2伝熱管群61は、複数の第2伝熱管60の各々が上下方向において一段おきに配置されている。複数の第2伝熱管60の各々は、第1伝熱管50の姿勢を裏返した姿勢で配置される。この構成によれば、第1伝熱管50の姿勢を裏返すだけで第2伝熱管60として使用することができる。
<実施例2>
次に、図12~図17等を参照し、実施例2の二次熱交換器210について説明する。図12等で示す実施例2の二次熱交換器210は、第1伝熱管及び第2伝熱管の形状が実施例1の二次熱交換器10と異なるだけであり、それ以外は、実施例1の二次熱交換器10と同様である。よって、実施例1の二次熱交換器10と同様の部分については、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
伝熱管部212は、複数の第1伝熱管250(図13参照)を含む第1伝熱管群251と、複数の第2伝熱管260(図14参照)を含む第2伝熱管群261とを具備する。伝熱管部212を構成する複数の伝熱管249は、各々が共通形状をなしている。複数の伝熱管249の各々は、蛇行状であって、且つ非回転対称な形態をなしている。
第1伝熱管250は、図13に示すように、第1端部252と、第2端部253と、複数(本実施例では6つ)の第1直線状管部254と、少なくとも1つ(本実施例では5つ)の第1折り返し部255とを有する。第1端部252は、第1伝熱管250の一端側に設けられ、第2端部253は、第1伝熱管250の他端側に設けられる。複数の第1直線状管部254は、第1端部252側から順に、第1直線状管部254A,254B,254C,254D,254E,254Fを有している。少なくとも1つの第1折り返し部255は、第1端部252側から順に、第1折り返し部255A,255B,255C,255D,255Eを有している。
第1直線状管部254Aと第1直線状管部254Bとの間の隙間の間隔はW1であり、他の第1直線状管部254同士の隙間の間隔W2(具体的には、第1直線状管部254Bと第1直線状管部254Cとの間の隙間の間隔W2、第1直線状管部254Cと第1直線状管部254Dとの間の隙間の間隔W2、第1直線状管部254Dと第1直線状管部254Eとの間の隙間の間隔W2、第1直線状管部254Eと第1直線状管部254Fとの間の隙間の間隔W2)よりも長い。
第2伝熱管260は、図14に示すように、第3端部262と、第4端部263と、複数(本実施例では6つ)の第2直線状管部264と、少なくとも1つ(本実施例では5つ)の第2折り返し部265とを有する。第3端部262は、第2伝熱管260の一端側に設けられ、第4端部263は、第2伝熱管260の他端側に設けられる。複数の第2直線状管部264は、第3端部262側から順に、第2直線状管部264A,264B,264C,264D,264E,264Fを有している。少なくとも1つの第2折り返し部265は、第3端部262側から順に、第2折り返し部265A,265B,265C,265D,265Eを有している。第2伝熱管260は、姿勢を裏返した状態の第1伝熱管250と同じ形態をなしている。
第2直線状管部264Eと第2直線状管部264Fとの間の隙間の間隔はW4であり、他の第2直線状管部264同士の隙間の間隔W3(具体的には、第2直線状管部264Aと第2直線状管部264Bとの間の隙間の間隔W3、第2直線状管部264Bと第2直線状管部264Cとの間の隙間の間隔W3、第2直線状管部264Cと第2直線状管部264Dとの間の隙間の間隔W3、第2直線状管部264Dと第2直線状管部264Eとの間の隙間の間隔W3)よりも長い。
第1伝熱管250及び第2伝熱管260は、図15に示すように、実施例1の第1伝熱管50及び第2伝熱管60と同様に配置される。
実施例2の第1伝熱管群251は、各々の第1伝熱管250の第1直線状管部254が上下に並んで配置される第1並列配置部270を1以上(本実施例では6)有している。第1並列配置部270は、各々の第1伝熱管250の第1直線状管部254Aが上下に並んで配置される第1並列配置部270Aと、各々の第1伝熱管250の第1直線状管部254Bが上下に並んで配置される第1並列配置部270Bと、各々の第1伝熱管250の第1直線状管部254Cが上下に並んで配置される第1並列配置部270Cと、各々の第1伝熱管250の第1直線状管部254Dが上下に並んで配置される第1並列配置部270Dと、各々の第1伝熱管250の第1直線状管部254Eが上下に並んで配置される第1並列配置部270Eと、各々の第1伝熱管250の第1直線状管部254Fが上下に並んで配置される第1並列配置部270Fと、を有する。
実施例2の第2伝熱管群261は、各々の第2伝熱管260の第2直線状管部264が上下に並んで配置される第2並列配置部272を1以上(本実施例では6)有している。第2並列配置部272は、各々の第2伝熱管260の第2直線状管部264Aが上下に並んで配置される第2並列配置部272Aと、各々の第2伝熱管260の第2直線状管部264Bが上下に並んで配置される第2並列配置部272Bと、各々の第2伝熱管260の第2直線状管部264Cが上下に並んで配置される第2並列配置部272Cと、各々の第2伝熱管260の第2直線状管部264Dが上下に並んで配置される第2並列配置部272Dと、各々の第2伝熱管260の第2直線状管部264Eが上下に並んで配置される第2並列配置部272Eと、各々の第2伝熱管260の第2直線状管部264Fが上下に並んで配置される第2並列配置部272Fと、を有する。
上述した第1折り返し部255A及び第2折り返し部265Eは、調整部の一例に相当する。第1折り返し部255Aは、第1伝熱管250において、第1端部252と、第1直線状管部254B,254C,254D,254Eとの間に介在している。第2折り返し部256Eは、第2伝熱管260において、第4端部263と、第2直線状管部264B,264C,264D,264Eとの間に介在している。第1折り返し部255Aの前後方向の幅寸法は、他の第1折り返し部255である第1折り返し部255B,255C,255D,255Eの前後方向の幅寸法よりも大きく形成されている。第2折り返し部265Eの前後方向の幅寸法は、他の第2折り返し部265である第2折り返し部265A,265B,265C,265Dの前後方向の幅寸法よりも大きく形成されている。
これにより、第1折り返し部255A及び第2折り返し部265Eは、前後方向の一部領域において、第1並列配置部270Bにおける各々の第1直線状管部254Bの一部と第2並列配置部272Bにおける各々の第2直線状管部264Bの一部とが上下に重なるように調整し、第1並列配置部270Cにおける各々の第1直線状管部254Cの一部と第2並列配置部272Cにおける各々の第2直線状管部264Cの一部とが上下に重なるように調整し、第1並列配置部270Dにおける各々の第1直線状管部254Dの一部と第2並列配置部272Dにおける各々の第2直線状管部264Dの一部とが上下に重なるように調整し、第1並列配置部270Eにおける各々の第1直線状管部254Eの一部と第2並列配置部272Eにおける各々の第2直線状管部264Eの一部とが上下に重なるように調整する。
即ち、この二次熱交換器10は、第1並列配置部270Bにおける各々の第1直線状管部254Bの一部と第2並列配置部272Bにおける各々の第2直線状管部264Bの一部とが上下に重なる重なり領域OA22と、第1並列配置部270Cにおける各々の第1直線状管部254Cの一部と第2並列配置部272Cにおける各々の第2直線状管部264Cの一部とが上下に重なる重なり領域OA23と、第1並列配置部270Dにおける各々の第1直線状管部254Dの一部と第2並列配置部272Dにおける各々の第2直線状管部264Dの一部とが上下に重なる重なり領域OA24と、第1並列配置部270Eにおける各々の第1直線状管部254Eの一部と第2並列配置部272Eにおける各々の第2直線状管部264Eの一部とが上下に重なる重なり領域OA25と、が形成される。
本構成でも、二次熱交換器210は、前後方向の一部領域において、第1並列配置部270における各々の第1直線状管部254の一部と第2並列配置部272における各々の第2直線状管部64の一部とが上下に重なっている。具体的には、第1並列配置部70における各々の第1直線状管部254の一部と第2並列配置部272における各々の第2直線状管部264の一部とが上下に重なる重なり領域OAにおいて、前後方向の重なり幅OWは、第1直線状管部254の半径R1よりも小さくなっている。
ここで、本構成の効果を例示する。
二次熱交換器210において、各々の第1伝熱管250は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第1直線状管部254を複数備える。複数の第1直線状管部254は、前後方向一方側(前側)から他方側(後側)に並んで配置され、第1領域AR1において各管部間の前後間隔W2が第1間隔で等間隔となっている。そして、第1伝熱管群251は、第1領域AR1の各々の第1直線状管部254が上下に並んで配置される第1並列配置部270を複数有する。一方、各々の第2伝熱管260は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第2直線状管部264を複数備える。複数の第2直線状管部264は、前後方向一方側(前側)から他方側(後側)に並んで配置され、第2領域AR2において各管部間の前後間隔W3が第1間隔で等間隔となっている。第2領域AR2よりも前後方向片側(後側)において管部間の前後間隔W4が第2間隔(第1間隔とは異なる間隔であり、第1間隔よりも大きい間隔)となっている。そして、第2伝熱管群261は、第2領域AR2の各々の第2直線状管部264が上下に並んで配置される第2並列配置部272を複数有する。このような構成において、第1並列配置部270における各々の第1直線状管部254と第2並列配置部272における各々の第2直線状管部264とが、第1ずれ量T1で前後の位置をずらして上下に互い違いに並んでいる。複数の第1伝熱管250のうち前後方向片側(後側)において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部と、複数の第2伝熱管260のうち前後方向片側(後側)において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部とが、第2ずれ量T2で前後の位置をずらして上下に互い違いに並んでいる。そして、第1ずれ量T1よりも第2ずれ量T2のほうが大きくなっている。
この構成によれば、前後方向中央側においてスペースを有効に利用して熱効率を高め得る構成を採用しつつ、更に、貫通孔に接続する部分の前後方向のピッチ(第2ずれ量T2)を、中央側のピッチ(第1ずれ量T1)よりも大きく確保することができる。よって、貫通孔の前後のピッチが狭くなりすぎることを抑え、加工の困難性を解消又は緩和することができる。
更に、複数の第1直線状管部254は、第1領域AR1よりも前後方向片側(後側)とは反対側(前側)において管部間の前後間隔W1が第3間隔(第1間隔とは異なる間隔であり、第1間隔よりも大きい間隔)となっている。そして、複数の第1伝熱管250のうち上記反対側(前側)おいて第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部と、複数の第2伝熱管260のうち上記反対側(前側)において第1貫通孔又は第2貫通孔に接続される各端部とが、第3ずれ量T3で前後の位置をずらして上下に互い違いに並ぶ構成となっている。そして、第1ずれ量T1よりも第3ずれ量T3のほうが大きくなっている。なお、間隔W2と間隔W3は同じ値(第1間隔)である。間隔W4(第3間隔)は、間隔W1(第2間隔)と同じ間隔である。また、第3ずれ量T3は、第2ずれ量T2と同じずれ量である。この構成によれば、伝熱管部212における前後方向片側(後側)においても、反対側(前側)においても、貫通孔に接続する各端部の前後方向のピッチを中央側のピッチ(第1ずれ量T1)よりも大きく確保することができる。よって、前後方向両側において、貫通孔の前後のピッチが狭くなりすぎることを抑え、加工の困難性を解消又は緩和することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような例も本発明の技術的範囲に含まれる。
上述した各実施例では、複数の伝熱管49における各々の一端側及び各々の他端側の両側において、複数の伝熱管49の各端部が、それぞれの上下方向の位置をずらした構成且つそれぞれを前後に互い違いにずらした構成で側壁部に対して複数段で固定される構成とした。しかし、複数の伝熱管49における各々の一端側又は各々の他端側のいずれか一方のみにおいて、複数の伝熱管49の各端部が、それぞれの上下方向の位置をずらした構成且つそれぞれを前後に互い違いにずらした構成で側壁部に対して複数段で固定される構成としてもよい。
上述した実施例1では、間隔拡大部56を、第1端部52と第1直線状管部54Aとの間に介在させることで、第1直線状管部54Aの一部と第2直線状管部64Aの一部とが上下に重なるように調整する構成としたが、間隔拡大部66を、第3端部62と第2直線状管部64Aとの間に介在させることで、第1直線状管部54Aの一部と第2直線状管部64Aの一部とが上下に重なるように調整する構成としてもよい。
上述した実施例1では、間隔拡大部66を、第4端部63と第2直線状管部64Fとの間に介在させることで、第1直線状管部54Fの一部と第2直線状管部64Fの一部とが上下に重なるように調整する構成としたが、間隔拡大部56を、第2端部53と第1直線状管部54Fとの間に介在させることで、第1直線状管部54Aの一部と第2直線状管部64Aの一部とが上下に重なるように調整する構成としてもよい。
上述した実施例2では、第1折り返し部255A及び第2折り返し部255Aの両方を用いて第1直線状管部254の一部と第2直線状管部264の一部とが上下に重なるように調整したが、第1折り返し部255A及び第2折り返し部255Aのうちいずれか一方によって調整する構成としてもよい。
上述した実施例2では、第1折り返し部255Aの前後方向の幅寸法を、他の第1折り返し部255(実施例2では第1折り返し部255B,255C,255D,255E)の前後方向の幅寸法よりも大きい構成としたが、他の第1折り返し部255(実施例2では第1折り返し部255B,255C,255D,255E)の前後方向の幅寸法よりも小さい構成としてもよい。また、上述した実施例2では、第2折り返し部265Eの前後方向の幅寸法を、他の第2折り返し部265(実施例2では第2折り返し部265A,265B,265C,265D)の前後方向の幅寸法よりも大きい構成としたが、他の第2折り返し部265(実施例2では第2折り返し部265A,265B,265C,265D)の前後方向の幅寸法よりも小さい構成としてもよい。
上述した実施例2では、第2折り返し部265Eの前後方向の幅寸法を、他の第2折り返し部265(第2折り返し部265A,265B,265C,265D)の前後方向の幅寸法よりも大きくすることで、第2直線状管部264の一部と第2直線状管部264の一部とが上下に重なるように調整する構成としたが、第1折り返し部255Aの前後方向の幅寸法を、他の第1折り返し部255(第1折り返し部255B,255C,255D,255E)の前後方向の幅寸法よりも小さくすることで、第1直線状管部254の一部と第2直線状管部264の一部とが上下に重なるように調整する構成としてもよい。
上述した各実施例では、第2伝熱管部112を備える構成としたが、第2伝熱管部112を備えていなくてもよい。
上述した各実施例では、二次熱交換器10をガス器具用熱交換器としたが、熱交換器8をガス器具用熱交換器としてもよいし、一次熱交換器9をガス器具用熱交換器としてもよい。
10,210…二次熱交換器(ガス器具用熱交換器)
12,212…伝熱管部
30…ケース
31…周壁部
35…排出口
36…流入口
40…第1貫通孔
41…第1貫通孔群
42…第2貫通孔
43…第2貫通孔群
49,249…伝熱管
50,250…第1伝熱管
51,251…第1伝熱管群
54,254…第1直線状管部
56…間隔拡大部(他の間隔拡大部)
60,260…第2伝熱管
61,261…第2伝熱管群
64,264…第2直線状管部
66…間隔拡大部
70,270…第1並列配置部
72,272…第2並列配置部
PS…通過空間
OA…重なり領域
OW…重なり幅

Claims (6)

  1. 排気ガスの通過空間を囲む周壁部を備えるケースと、
    前記ケース内に収容される複数の伝熱管を備える伝熱管部と、
    を有するガス器具用の熱交換器であって、
    前記周壁部は、前後方向一方側に排気ガスの排出口が設けられ、前後方向他方側に排気ガスの流入口が設けられ、左右方向一方側に前記伝熱管を取り付ける側壁部が設けられており、
    前記側壁部は、複数の第1貫通孔を備える第1貫通孔群と、複数の第2貫通孔を備える第2貫通孔群と、が設けられ、前記第1貫通孔群と前記第2貫通孔群とが前後方向に離れて配置され、
    複数の前記伝熱管は、各々の一端側が前記第1貫通孔群の各々の前記第1貫通孔と対応して取り付けられ、各々の他端側が前記第2貫通孔群の各々の前記第2貫通孔と対応して取り付けられ、各々の上下方向の位置をずらした構成で前記側壁部に対して複数段で固定されており、
    複数の前記伝熱管は、複数の第1伝熱管を含む第1伝熱管群と、複数の第2伝熱管を含む第2伝熱管群と、を具備し、前記第1伝熱管群における各々の前記第1伝熱管と前記第2伝熱管群における各々の前記第2伝熱管とが上下方向において交互に配置され、
    各々の前記第1伝熱管は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第1直線状管部を複数備え、
    複数の前記第1直線状管部は、前後方向一方側から他方側に並んで配置され、第1領域において各管部間の前後間隔が第1間隔で等間隔となっており、
    前記第1伝熱管群は、前記第1領域の各々の前記第1直線状管部が上下に並んで配置される第1並列配置部を複数有し、
    各々の前記第2伝熱管は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第2直線状管部を複数備え、
    複数の前記第2直線状管部は、前後方向一方側から他方側に並んで配置され、第2領域において各管部間の前後間隔が前記第1間隔で等間隔となっており、
    前記第2伝熱管群は、前記第2領域の各々の前記第2直線状管部が上下に並んで配置される第2並列配置部を複数有し、
    前記第1並列配置部における各々の前記第1直線状管部と前記第2並列配置部における各々の前記第2直線状管部とが、第1ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
    複数の前記第1伝熱管のうち前記第2領域よりも前後方向片側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部と、複数の前記第2伝熱管のうち前記前後方向片側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部とが、第2ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
    複数の前記第2直線状管部の前記前後方向片側において管部間の前後間隔が前記第1間隔とは異なる第2間隔とされることで前記第1ずれ量よりも前記第2ずれ量のほうが大きくなっている
    ガス器具用熱交換器。
  2. 複数の前記第1伝熱管のうち前記第1領域よりも前記前後方向片側とは反対側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部と、複数の前記第2伝熱管のうち前記反対側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部とが、第3ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
    複数の前記第1直線状管部の前記反対側において管部間の前後間隔が前記第1間隔とは異なる第3間隔とされることで前記第1ずれ量よりも前記第3ずれ量のほうが大きくなっている
    請求項1に記載のガス器具用熱交換器。
  3. 排気ガスの通過空間を囲む周壁部を備えるケースと、
    前記ケース内に収容される複数の伝熱管を備える伝熱管部と、
    を有するガス器具用の熱交換器であって、
    前記周壁部は、前後方向一方側に排気ガスの排出口が設けられ、前後方向他方側に排気ガスの流入口が設けられ、左右方向一方側に前記伝熱管を取り付ける側壁部が設けられており、
    前記側壁部は、複数の第1貫通孔を備える第1貫通孔群と、複数の第2貫通孔を備える第2貫通孔群と、が設けられ、前記第1貫通孔群と前記第2貫通孔群とが前後方向に離れて配置され、
    複数の前記伝熱管は、各々の一端側が前記第1貫通孔群の各々の前記第1貫通孔と対応して取り付けられ、各々の他端側が前記第2貫通孔群の各々の前記第2貫通孔と対応して取り付けられ、各々の上下方向の位置をずらした構成で前記側壁部に対して複数段で固定されており、
    複数の前記伝熱管は、複数の第1伝熱管を含む第1伝熱管群と、複数の第2伝熱管を含む第2伝熱管群と、を具備し、前記第1伝熱管群における各々の前記第1伝熱管と前記第2伝熱管群における各々の前記第2伝熱管とが上下方向において交互に配置され、
    各々の前記第1伝熱管は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第1直線状管部を複数備え、
    複数の前記第1直線状管部は、前後方向一方側から他方側に並んで配置され、第1領域において各管部間の前後間隔が第1間隔で等間隔となっており、
    前記第1伝熱管群は、前記第1領域の各々の前記第1直線状管部が上下に並んで配置される第1並列配置部を複数有し、
    各々の前記第2伝熱管は、左右方向一方側から他方側に直線状に延びる第2直線状管部を複数備え、
    複数の前記第2直線状管部は、前後方向一方側から他方側に並んで配置され、第2領域において各管部間の前後間隔が前記第1間隔で等間隔となっており、
    前記第2伝熱管群は、前記第2領域の各々の前記第2直線状管部が上下に並んで配置される第2並列配置部を複数有し、
    前記第1並列配置部における各々の前記第1直線状管部と前記第2並列配置部における各々の前記第2直線状管部とが、第1ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
    複数の前記第1伝熱管のうち前後方向片側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部と、複数の前記第2伝熱管のうち前記前後方向片側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部とが、第2ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
    複数の前記第2直線状管部のうちの前記前後方向片側の端に設けられた前記第2直線状管部において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される側を前記前後方向片側に曲げた間隔拡大部が形成されることで前記第1ずれ量よりも前記第2ずれ量のほうが大きくなっている
    ガス器具用熱交換器。
  4. 複数の前記第1伝熱管のうち前記前後方向片側とは反対側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部と、複数の前記第2伝熱管のうち前記反対側において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される各端部とが、第3ずれ量で前後の位置をずらして上下に互い違いに並び、
    複数の前記第1直線状管部のうちの前記反対側の端に設けられた前記第1直線状管部において前記第1貫通孔又は前記第2貫通孔に接続される側を前記反対側に曲げた他の間隔拡大部が形成されることで前記第1ずれ量よりも前記第3ずれ量のほうが大きくなっている
    請求項3に記載のガス器具用熱交換器。
  5. 複数の前記伝熱管は、各々が共通形状をなしている
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のガス器具用熱交換器。
  6. 複数の前記伝熱管の各々は、蛇行状であって、且つ非回転対称な形態をなしており、
    前記第1伝熱管群は、複数の前記第1伝熱管の各々が上下方向において一段おきに配置され、
    前記第2伝熱管群は、複数の前記第2伝熱管の各々が上下方向において一段おきに配置され、
    複数の前記第2伝熱管の各々は、前記第1伝熱管の姿勢を裏返した姿勢で配置される
    請求項5に記載のガス器具用熱交換器。
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