JP7241903B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、ヘッドパイプ及びヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームを備える車体と、ヘッドパイプの後方に設けられるリテーナーと、インフレーターと、リテーナーに収納され、インフレーターが放出するガスによって膨張して乗員の前方で展開するエアバッグとを備える鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、リテーナーは、ダウンフレームから後方に延出するステーに支持される。
特開2015-145151号公報
しかし、上記従来の鞍乗り型車両では、リテーナーは、ヘッドパイプから後方に離れて乗員側に寄せて配置されており、乗員の居住性を向上できる構成が望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、鞍乗り型車両において、乗員の居住性を向上可能なリテーナーの配置を実現することを目的とする。
鞍乗り型車両は、操舵系(11)を支持するヘッドパイプ(15)及び前記ヘッドパイプ(15)から下方に延びるダウンフレーム(16)を備える車体(10)と、前記ヘッドパイプ(15)の後方に設けられるリテーナー(41)と、インフレーター(43)と、前記リテーナー(41)に収納され、前記インフレーター(43)が放出するガスによって膨張して乗員の前方で展開するエアバッグ(42)とを備える鞍乗り型車両において、前記リテーナー(41)には、前記リテーナー(41)を前記車体(10)に締結する締結部(73)が設けられ、前記締結部(73)は、複数の締結部材(74,75)を備えることを特徴とする。
また、上述の構成において、前記締結部材(74,75)は、前記ヘッドパイプ(15)に締結される第1の締結部材(74)と、前記第1の締結部材(74)の下方で前記車体(10)に締結される第2の締結部材(75)とを備えても良い。
また、上述の構成において、前記第2の締結部材(75)は、前記ダウンフレーム(16)に締結されても良い。
また、上述の構成において、前記第1の締結部材(74)は、前記インフレーター(43)の側方に設けられても良い。
また、上述の構成において、前記インフレーター(43)は、前記ヘッドパイプ(15)に対し車幅方向外側にオフセットして配置され、前記第1の締結部材(74)は、前記インフレーター(43)に対し車幅方向内側に配置されても良い。
さらに、上述の構成において、前記操舵系(11)は、前記ヘッドパイプ(15)に対し上方に延出してハンドル(11e)を支持するハンドルポスト(11d)を備え、前記第1の締結部材(74)は、車両側面視において、前記ハンドルポスト(11d)の下方で前記ヘッドパイプ(15)に締結されても良い。
また、上述の構成において、前記第2の締結部材(75)は、前記ダウンフレーム(16)に車幅方向外側から重なる重なり部(75c)を備え、前記重なり部(75c)が前記ダウンフレーム(16)に締結されても良い。
また、上述の構成において、前記ダウンフレーム(16)は、前記ヘッドパイプ(15)から後下方に延出し、前記リテーナー(41)の下部には後方に凹む凹部(71)が設けられ、前記ダウンフレーム(16)の一部は、前記凹部(71)に位置しても良い。
また、上述の構成において、前記第2の締結部材(75)は、前記ダウンフレーム(16)に締結される固定部(75c)を左右に複数備え、前記凹部(71)は、左右の前記固定部(75c)の間に設けられても良い。
さらに、上述の構成において、前記第1の締結部材(74)及び前記第2の締結部材(75)は、前記車体(10)に設けられるステー(32)に車幅方向から重なり、車幅方向に挿通される固定具(96,97)によって前記ステー(32)に締結されても良い。
また、上述の構成において、前記インフレーター(43)は、前記ヘッドパイプ(15)に対し前方且つ車幅方向外側の位置で前記リテーナー(41)に収納されていても良い。
鞍乗り型車両は、操舵系を支持するヘッドパイプ及びヘッドパイプから下方に延びるダウンフレームを備える車体と、ヘッドパイプの後方に設けられるリテーナーと、インフレーターと、リテーナーに収納され、インフレーターが放出するガスによって膨張して乗員の前方で展開するエアバッグとを備え、リテーナーには、リテーナーを車体に締結する締結部が設けられ、締結部は、複数の締結部材を備える。
この構成によれば、リテーナーが、複数の締結部材を介し、車体に締結されるため、各締結部材をコンパクトにしてリテーナーを車両前方側に寄せることができ、乗員の居住性を向上できる。
また、上述の構成において、締結部材は、ヘッドパイプに締結される第1の締結部材と、第1の締結部材の下方で車体に締結される第2の締結部材とを備えても良い。
この構成によれば、第1の締結部材がヘッドパイプに締結され、第2の締結部材が第1の締結部材の下方で車体に締結されるため、リテーナーを車両前方側に寄せることができ、乗員の居住性を向上できる。また、第1の締結部材と第2の締結部材とが上下に離れるため、リテーナーの支持剛性を高くできる。
また、上述の構成において、第2の締結部材は、ダウンフレームに締結されても良い。
この構成によれば、リテーナーが、第1の締結部材及び第2の締結部材を介し、ヘッドパイプ及びダウンフレームに締結されるため、リテーナーを車両前方側に寄せることができ、乗員の居住性を向上できる。
また、上述の構成において、第1の締結部材は、インフレーターの側方に設けられても良い。
この構成によれば、第1の締結部材をインフレーターの側方のスペースを利用して配置できるため、乗員の居住性を向上できる。
また、上述の構成において、インフレーターは、ヘッドパイプに対し車幅方向外側にオフセットして配置され、第1の締結部材は、インフレーターに対し車幅方向内側に配置されても良い。
この構成によれば、インフレーターをヘッドパイプの車幅方向外側に配置してヘッドパイプの周辺のスペースを確保でき、第1の締結部材をヘッドパイプに近い位置に配置して乗員の居住性を向上できる。
さらに、上述の構成において、操舵系は、ヘッドパイプに対し上方に延出してハンドルを支持するハンドルポストを備え、第1の締結部材は、車両側面視において、ハンドルポストの下方でヘッドパイプに締結されても良い。
この構成によれば、第1の締結部材がハンドルポストの下方でヘッドパイプに締結されるため、第1の締結部材を車両前方側に寄せて配置でき、乗員の居住性を向上できる。
また、上述の構成において、第2の締結部材は、ダウンフレームに車幅方向外側から重なる重なり部を備え、重なり部がダウンフレームに締結されても良い。
この構成によれば、第2の締結部材を、第2の締結部材がダウンフレームに車幅方向外側から重なる位置まで前方に寄せて配置できるため、乗員の居住性を向上できる。
また、上述の構成において、ダウンフレームは、ヘッドパイプから後下方に延出し、リテーナーの下部には後方に凹む凹部が設けられ、ダウンフレームの一部は、凹部に位置しても良い。
この構成によれば、ダウンフレームの一部は、リテーナーの下部の凹部に位置するため、リテーナーをダウンフレーム側に寄せて配置でき、乗員の居住性を向上できる。
また、上述の構成において、第2の締結部材は、ダウンフレームに締結される固定部を左右に複数備え、凹部は、左右の固定部の間に設けられても良い。
この構成によれば、第2の締結部材は、凹部の左右の固定部によってリテーナーを固定するため、リテーナーを強固に固定できる。このため、凹部をダウンフレームの近くに配置した場合であっても、凹部とダウンフレームとのクリアランスを確保でき、リテーナーをダウンフレームに近接させて配置できる。
さらに、上述の構成において、第1の締結部材及び第2の締結部材は、車体に設けられるステーに車幅方向から重なり、車幅方向に挿通される固定具によってステーに締結されても良い。
この構成によれば、第1の締結部材及び第2の締結部材を車体に対し車両前後方向にコンパクトに締結でき、乗員の居住性を向上できる。
また、インフレーターは、ヘッドパイプに対し前方且つ車幅方向外側の位置でリテーナーに収納されても良い。
この構成によれば、インフレーターがヘッドパイプに対し前方且つ車幅方向外側の位置でリテーナーに収納されるため、リテーナーの後方への出っ張りを極力小さくでき、乗員の居住性を向上できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図2は、車体フレームの右側面図である。 図3は、自動二輪車の前部を乗員側の上方から見た図である。 図4は、車体フレームに取り付けられたエアバッグユニットを後方側から見た図である。 図5は、車体フレームに取り付けられたエアバッグユニットの右側面図である。 図6は、車体フレームの前端部を右後方側から見た斜視図である。 図7は、エアバッグユニットの分解斜視図である。 図8は、図4の状態から後述の外装部材を取り外した状態を示す図である。 図9は、リテーナーを前方側から見た斜視図である。 図10は、前側ケースを後方側から見た斜視図である。 図11は、図4のXI-XI断面図である。 図12は、第3の部品を後方側から見た斜視図である。 図13は、車体フレームに取り付けられたリテーナーの左側面図である。 図14は、車体フレームに取り付けられたリテーナーの右側面図である。 図15は、車体フレームに取り付けられたリテーナーを前方から見た正面図である。 図16は、外装部材を後方側から見た図である。 図17は、外装部材を前方側から見た図である。 図18は、図17のXVIII-XVIII断面図である。 図19は、図4のXIX-XIX断面図である。 図20は、第2の実施の形態において、車体フレームに取り付けられたリテーナーを後方側から見た図である。 図21は、リテーナーを覆う外装部材を後方側から見た図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る自動二輪車1の左側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10(車体)と、前輪2を操舵可能に支持する操舵系11と、車体フレーム10の後部に支持されるパワーユニット12と、後輪3と、乗員が跨るようにして着座するシート13とを備えるスクーター型の鞍乗り型車両である。
また、自動二輪車1は、車体フレーム10等の車体を覆う車体カバー14を備える。
図2は、車体フレーム10の右側面図である。
図1及び図2を参照し、車体フレーム10は、車体フレーム10の前端部に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15の後面から後下方に延びるダウンフレーム16と、ダウンフレーム16の下端部から後方に延びる左右一対のロアフレーム17と、ロアフレーム17の後端部から後上方に延びる左右一対のシートフレーム18とを備える。
ヘッドパイプ15及びダウンフレーム16は、前輪2と同様に車幅の中央に位置する。
パワーユニット12は、後輪3の駆動源としてのエンジンと後輪3を揺動自在に支持するスイングアームとを一体に備えたユニットスイングエンジンである。パワーユニット12は、パワーユニット12の前部に設けられるリンク機構(不図示)を介し、揺動自在に車体フレーム10に支持される。
シートフレーム18の後部とパワーユニット12の後端部との間には、リアサスペンション20が掛け渡される。
シート13の下方には、シートフレーム18によって支持される収納ボックス(不図示)が配置される。シート13は、上記収納ボックスを介してシートフレーム18に支持される。
シート13に着座する乗員が足を置く板状のステップフロア21は、シート13の前下方に左右一対で設けられ、ロアフレーム17を上方から覆う。
操舵系11は、前輪2の左右にそれぞれ配置される一対のフロントフォーク11aと、左右のフロントフォーク11aの上端部を車幅方向に連結するブリッジ部材11bと、ブリッジ部材11bの中央から上方に延びてヘッドパイプ15に回動自在に支持されるステアリングシャフト11cと、ステアリングシャフト11cの上端部に固定されるハンドルポスト11dと、ハンドルポスト11dの上端に固定される操舵用のハンドル11eとを備える。
ヘッドパイプ15の軸線15aは、車両側面視で鉛直方向に対し後傾する。ステアリングシャフト11cの回動の軸線は、軸線15aに一致する。ハンドルポスト11dは、軸線15aに沿うようにヘッドパイプ15側から後上方に斜めに延びる。
前輪2は、フロントフォーク11aの下端部を左右に連結する車軸2aに支持される。
前輪2を上方から覆うフロントフェンダー22は、フロントフォーク11aに固定される。
図3は、自動二輪車1の前部を乗員側の上方から見た図である。
図1及び図3を参照し、車体カバー14は、操舵系11及びヘッドパイプ15を前方側から覆うフロントカバー23と、操舵系11及びヘッドパイプ15を後方側から覆うインナーカバー24と、ステップフロア21の下方でロアフレーム17を外側方から覆うロアカバー25と、シート13の下方でシートフレーム18を外側方から覆うサイドカバー26とを備える。
車両側面視では、インナーカバー24とシート13の前端部との間に、車両側面視で下方に窪む跨ぎ空間27が区画される。乗員は、自動二輪車1に乗降する際に、跨ぎ空間27を介して自動二輪車1を跨ぐことができる。
図1及び図3を参照し、自動二輪車1は、乗員を衝撃から保護するエアバッグ装置30を備える。
エアバッグ装置30は、エアバッグユニット31と、自動二輪車1に対する衝撃を検出する加速度センサ(不図示)と、この加速度センサの検出結果に基づいてエアバッグユニット31の動作を制御するエアバッグ制御装置(不図示)とを備える。
エアバッグユニット31は、インナーカバー24の後面側に配置され、シート13に着座する乗員の前方に位置する。また、エアバッグユニット31は、ヘッドパイプ15の後方でハンドル11eの下方に設けられ、跨ぎ空間27の前部に位置する。
エアバッグユニット31の後部は、インナーカバー24の中央部に設けられる切り欠き部から車体カバー14の外側である跨ぎ空間27に露出する。
図4は、車体フレーム10に取り付けられたエアバッグユニット31を後方側から見た図である。図5は、車体フレーム10に取り付けられたエアバッグユニット31の右側面図である。図6は、車体フレーム10の前端部を右後方側から見た斜視図である。
図4~図6を参照し、エアバッグユニット31は、ヘッドパイプ15及びハンドルポスト11dの後方に配置され、車両側面視でヘッドパイプ15の後面に沿うように後傾して配置される。
エアバッグユニット31は、車体フレーム10の前端部に設けられるステー32に固定される。
図2、図5及び図6を参照し、ステー32は、ヘッドパイプ15の上部に設けられる第1のステー33と、ダウンフレーム16の上部に設けられる第2のステー34とを備える。
第1のステー33は、ヘッドパイプ15とダウンフレーム16の上端との接続部16aよりも上方に設けられる。
第1のステー33は、ヘッドパイプ15の上部の左右の外側面から後方に延びる一対の第1取付部33aと、左右の第1取付部33aの後端を車幅方向に接続する板状の接続部33bとを備える。左右の第1取付部33aには、第1取付部33aを車幅方向に貫通する固定孔部33cが複数設けられる。
第2のステー34は、第1のステー33の下方に配置される。
第2のステー34は、ダウンフレーム16の左右の外側面に固定される一対の第2取付部34aと、ダウンフレーム16の後方で左右の第2取付部34aを車幅方向に接続する接続部34bとを備える。左右の第2取付部34aには、第2取付部34aを車幅方向に貫通する固定孔部34cが設けられる。
図7は、エアバッグユニット31の分解斜視図である。図8は、図4の状態から後述の外装部材40を取り外した状態を示す図である。
図4、図7及び図8を参照し、エアバッグユニット31は、シート13(図1)に着座する乗員の前方に設けられる箱状のリテーナー41と、リテーナー41に収納されるエアバッグ42と、エアバッグ42内にガスを放出するインフレーター43と、インフレーター43及びエアバッグ42をリテーナー41に固定する固定部材44と、リテーナー41を外側から覆う外装部材40とを備える。
図7及び図8を参照し、リテーナー41は、乗員側(車両後方側)から見た場合、逆L字状に形成された箱状部材である。なお、以下の説明でL字とは、リテーナー41を前方または後方から見た場合にL字状であることを意味する。リテーナー41は、後方から見た場合に逆L字であるが、L字状に形成されていると言える。
リテーナー41は、ステー32(図2)を介して車体フレーム10の前端部に固定され、ヘッドパイプ15及びダウンフレーム16の後方に位置する。
リテーナー41は、上下に延びる上下延在部45と、上下延在部45の下部側から車幅方向外側に延びる側方延出部46とを備える。
上下延在部45は、ヘッドパイプ15に沿って上下方向に延びる箱状部であり、車両側面視では後傾している。上下延在部45は、車幅の中央に位置し、ハンドルポスト11d、ヘッドパイプ15、及びダウンフレーム16の上端部に後方から重なる。
側方延出部46は、車幅方向に延びる箱状部である。側方延出部46は、上下延在部45の側部からヘッドパイプ15の外側方を通り、車幅方向外側且つ前方側に延出する。
リテーナー41は、上下延在部45から側方延出部46が延出することでL字状に形成される。リテーナー41の内部には、上下延在部45の内部空間及び側方延出部46の内部空間によって形成されるL字状のエアバッグ通路47が形成される。
上下延在部45の上面には、エアバッグ通路47を上方に露出させる開口48が形成される。エアバッグ42は、開口48から上方へ展開される。
インフレーター43は、側方延出部46内に配置されており、車幅の中央に位置するヘッドパイプ15に対して車幅方向外側にオフセットして配置される。
リテーナー41は、複数の部品を組み立てて箱状に構成される。
詳細には、リテーナー41は、インフレーター43を車両前後方向において前方から覆う第1の部品51(インフレーター収容部)と、ヘッドパイプ15の後方に設けられる第2の部品52と、乗員側に設けられ、第2の部品52及び第1の部品51に後方から合わさる第3の部品53とを組み立てて構成される。
第1の部品51と第2の部品52とは、例えば溶接によって結合されて一体化される。第1の部品51と第2の部品52とが結合されることで、リテーナー41の前側の略半分を構成する前側ケース55が形成される。
第3の部品53は、リテーナー41の後側の略半分を構成する後側ケースである。
前側ケース55に第3の部品53を後方から結合させることで、リテーナー41が形成される。
図9は、リテーナー41を前方側から見た斜視図である。
図7~図9を参照し、リテーナー41は、前側ケース55と第3の部品53とを締結によって固定する固定部として、第1固定部56、第2固定部57、第3固定部58、第4固定部59、第5固定部60、第6固定部61、第7固定部62、第8固定部63、及び第9固定部64を備える。
第1固定部56及び第2固定部57は、上下延在部45の左右の側面において側方延出部46とは反対側の側面45aに設けられる。第1固定部56及び第2固定部57は、上下に並んで側面45aに設けられる。
第3固定部58は、上下延在部45の下面45bに設けられる。
第4固定部59は、上下延在部45の左右の側面において側方延出部46側の側面45cに設けられる。
第5固定部60及び第6固定部61は、側方延出部46の上面46aにおいて左右に並んで配置される。
第7固定部62及び第8固定部63は、側方延出部46の下面46bにおいて左右に並んで配置される。
第9固定部64は、側方延出部46の外側面46c及び第1の部品51の前面51aに跨って設けられる。
図10は、前側ケース55を後方側から見た斜視図である。
図7~図10を参照し、第2の部品52は、上下延在部45の前面を構成する略矩形の前壁部65と、前壁部65の左右の側縁において側方延出部46とは反対側の側縁から後方に延びる一側側壁66と、前壁部65の左右の側縁において側方延出部46側の側縁から後方に延びる他側側壁67と、前壁部65の下縁から後方に延びる下壁部68とを備える。前壁部65は、上下に長い長方形状の板である。他側側壁67は、前壁部65の上部に形成される。
また、第2の部品52は、前壁部65の左右の側縁において側方延出部46側且つ他側側壁67の下方の側縁から車幅方向外側且つ車両前方側へ延出する延出壁部69を備える。延出壁部69は、前壁部65の下部に連続する。
さらに、第2の部品52は、延出壁部69の上縁から車幅方向外側且つ後方に延びる延出部上壁70aと、延出壁部69の下縁から車幅方向外側且つ後方に延びる延出部下壁70bとを備える。延出部上壁70aは、他側側壁67の下端に連続し、延出部下壁70bは、下壁部68の側部に連続する。
第2の部品52の下端部には、第2の部品52を後方に窪ませる凹部71が形成される。凹部71は、前壁部65の下端部及び下壁部68の前部がリテーナー41の内側に向かって凹む部分である。凹部71は、前壁部65の幅方向の中央部に設けられる。
延出壁部69の内面には、リテーナー41の内側に一段突出するリブ状の段部72が設けられる。段部72は、上下方向よりも左右方向に長く形成され、リテーナー41内を左右に延びる。
段部72は、上下に並べて複数配置される。段部72は、延出壁部69の一部をリテーナー41の外側から内側に押し出すようにして形成される。
図9を参照し、第2の部品52の前壁部65の前面には、リテーナー41を車体フレーム10のステー32に締結する締結部73が設けられる。
詳細には、締結部73は、ヘッドパイプ15の第1のステー33に締結される第1の締結部材74と、ダウンフレーム16の第2のステー34に締結される第2の締結部材75とを備える。
第2の部品52の前壁部65の前面には,略矩形の板状の補強部材76が貼り付けられる。補強部材76は、前壁部65の下部から上端部まで延びる。
第1の締結部材74は、補強部材76の前面に固定される。
第1の締結部材74は、車幅方向(左右方向)に対向する一対の固定板部74aと、固定板部74aの後縁を車幅方向に接続する接続板部74bとを備える。
第1の締結部材74は、接続板部74bが補強部材76の前面に固定される。各固定板部74aは、補強部材76に対し前方に突出する。各固定板部74aには、固定板部74aを車幅方向に貫通する固定孔部74cが設けられる。
補強部材76の上端には、前方に突出するフック状の係合部76aが車幅方向に複数並べて設けられる。
第2の締結部材75は、第1の締結部材74の下方で前壁部65の前面の下端部に固定される。
第2の締結部材75は、前壁部65の前面において凹部71の左右の側方の位置から前方に延出する左右一対の前方延出部75aと、前方延出部75aから下方に延びる左右一対の下方延出部75bと、下方延出部75bから後方に延出する左右一対の後方延出部75cと、左右の後方延出部75cの後端を左右に接続する接続部75dとを備える。
左右の後方延出部75c及び接続部75dは、第2の部品52の下壁部68の下方に位置し、凹部71の下方にある。
左右の後方延出部75cには、後方延出部75cを車幅方向に貫通する固定孔部75eがそれぞれ設けられる。左右の後方延出部75cは、凹部71に対し車幅方向の外側に位置する。
接続部75dには、接続部75dを前後方向に貫通する固定孔部75f(図10)が設けられる。
第2の部品52は、一側側壁66から車幅方向外側に延出する第1固定片56a及び第2固定片57aを備える。
また、第2の部品52は、下壁部68の下方に延出する第3固定片58aを備える。第3固定片58aは、第2の締結部材75の接続部75dであり、第2の締結部材75と一体に形成される。
さらに、第2の部品52は、他側側壁67から車幅方向外側に延びる第4固定片59aを備える。
図7~図10を参照し、第1の部品51は、後部が後方に開放する箱状の部品である。
第1の部品51は、インフレーター43を前方から覆う略矩形の壁部78と、壁部78の上縁から後方に延出する上壁部79と、壁部78の下縁から後方に延出する下壁部80と、壁部78の車幅方向外側の側縁から後方に延出する外側側壁部81と、壁部78の車幅方向内側の側縁から後方に延出する内側側壁部82とを備える。
第1の部品51は、箱形状の内部にインフレーター43を収容するインフレーター収容部である。
第1の部品51の壁部78は、インフレーター43を支持するインフレーター支持部である。
図11は、図4のXI-XI断面図である。図11では、エアバッグ42は不図示である。
図7及び図11に示すように、インフレーター43は、ガスを噴出する筒状のインフレーター本体43aと、インフレーター本体43aの外周から径方向に延出するフランジ部43bとを備える。
第1の部品51の壁部78は、壁部78の中央部が前方側に膨出した収容部78aと、収容部78aの周囲に設けられ、インフレーター43のフランジ部43bを受ける受け面部78bと、受け面部78bに設けられる複数の固定孔部78cとを備える。
インフレーター43は、フランジ部43bが受け面部78bと枠状の固定部材44との間に挟まれる。インフレーター43は、固定部材44、フランジ部43b、及び受け面部78bの固定孔部78cに挿通される複数の固定具83によって、壁部78の内面に締結される。
フランジ部43bから前方に突出するインフレーター本体43aの前部は、収容部78a内に収容される。
インフレーター43は、筒状のインフレーター本体43aの軸線43cが車両側面視で車両前後方向を指向する向きで壁部78の内面に配置される。フランジ部43bが固定される壁部78は、車両側面視では鉛直方向に対しやや後傾する。このため、軸線43cは車両側面視で後下がりに後方に延びる。ここで、車両側面視における軸線43cの傾斜は水平に対して45°よりも小さい。また、インフレーター43は、上方から見た平面視では、車両後方側に向かうに従って軸線43cが車幅の中央に近くなる向きで配置される。
インフレーター43は、フランジ部43bの後方でインフレーター本体43aの外周に複数設けられるガス噴出口43d(図7)からガスを噴出する。枠状の固定部材44は、ガス噴出口43dを周囲から囲む。ガス噴出口43dから噴出されるガスは、固定部材44の内面にガイドされて後方に流れる。
第1の部品51の下壁部80には、インフレーター43を上記エアバッグ制御装置に接続する配線49(図13)が通る配線通し孔79aが設けられる。
図7~図11を参照し、第1の部品51は、上壁部79から上方に延出する第5固定片60a及び第6固定片61aを備える。
また、第1の部品51は、下壁部80から下方に延出する第7固定片62a及び第8固定片63aを備える。
さらに、第1の部品51は、壁部78の前面から車幅方向外側に延出する第9固定片64aを備える。第9固定片64aの先端部64a1は、後方に屈曲しており、先端部64a1は、外側側壁部81の外側方に位置する。
図9及び図10を参照し、第1の部品51は、上壁部79、下壁部80、及び内側側壁部82が第2の部品52に外側から重なった部分である溶接固定部51b(固定箇所)によって、第2の部品52に対し溶接される。
詳細には、溶接固定部51bにおいて、上壁部79は第2の部品52の延出部上壁70aに上方から重なり、下壁部80は第2の部品52の延出部下壁70bに下方から重なり、内側側壁部82は第2の部品52の延出壁部69に車幅方向内側から重なる。
図12は、第3の部品53を後方側から見た斜視図である。
図7~図9、及び図12を参照し、第3の部品53は、上下延在部45の後面を構成する略矩形の後壁部85と、側方延出部46の後面を構成する側部後壁部86と、側部後壁部86の車幅方向外側の縁部から前方且つ車幅方向外側に延出する延出部側壁87とを備える。後壁部85は、上下に長い長方形状の板である。側部後壁部86は、後壁部85の下部側から車幅方向外側に延出する。
また、第3の部品53は、後壁部85の左右の側縁において側方延出部46とは反対側の側縁から前方に延びる一側側壁88と、後壁部85の左右の側縁において側方延出部46側の側縁から前方に延びる他側側壁89とを備える。他側側壁89は、後壁部85の上部に形成される。
さらに、第3の部品53は、後壁部65の下縁、側部後壁部86の下縁、及び延出部側壁87の下縁から前方に延出する下壁部90と、側部後壁部86の上縁及び延出部側壁87の上縁から前方に延出する延出部上壁91とを備える。延出部上壁91は、他側側壁89の下端に連続する。
図11及び図12を参照し、第3の部品53の側部後壁部86は、インフレーター本体43aの後面43eに対向する。インフレーター本体43aの軸線43cは、リテーナー41の側部後壁部86に交差する。
側部後壁部86の内面には、リテーナー41の内側に一段突出する段差形状93が設けられる。段差形状93は、上下方向よりも左右方向に長いリブ状に形成され、リテーナー41内を左右に延びる。
段差形状93は、上下に並べて複数配置される。上下に並べて配置される複数の段差形状93は、インフレーター43が噴出するガスの流れを車幅方向にガイドするガイド部94を構成する。
段差形状93は、側部後壁部86の一部をリテーナー41の外側から内側に押し出すようにして形成される。
第3の部品53は、一側側壁88から車幅方向外側に延出する第1固定片56b及び第2固定片57bを備える。
また、第3の部品53は、下壁部90において後壁部85の下方の部分から下方に延出する第3固定片58bを備える。
また、第3の部品53は、他側側壁89から車幅方向外側に延びる第4固定片59bを備える。
さらに、第3の部品53は、延出部上壁91から上方に延出する第5固定片60b及び第6固定片61bを備える。
また、第3の部品53は、下壁部90において側部後壁部86の下方の部分から下方に延出する第7固定片62b及び第8固定片63bを備える。
さらに、第3の部品53は、延出部側壁87から前方に延出する第9固定片64bを備える。
図8~図10、及び図12を参照し、第1固定片56a及び第1固定片56bは、第1固定部56を構成する。第1固定片56aと第1固定片56bとは、第1固定部56に後方から挿通される締結具56cによって締結される。
第1固定片56bにおいて締結具56cの上方には、外装部材40が固定される第1のカバー固定孔部56dが設けられる。
第2固定片57a及び第2固定片57bは、第2固定部57を構成する。第2固定片57aと第2固定片57bとは、第2固定部57に後方から挿通される締結具57cによって締結される。
第2固定片57bにおいて締結具57cの上方には、外装部材40が固定される第2のカバー固定孔部57dが設けられる。
第3固定片58a及び第3固定片58bは、第3固定部58を構成する。第3固定片58aと第3固定片58bとは、第3固定部58に後方から挿通される締結具58cによって締結される。
第4固定片59a及び第4固定片59bは、第4固定部59を構成する。第4固定片59aと第4固定片59bとは、第4固定部59に後方から挿通される締結具59cによって締結される。
第4固定片59bにおいて締結具59cの上方には、外装部材40が固定される第3のカバー固定孔部59dが設けられる。
第5固定片60a及び第5固定片60bは、第5固定部60を構成する。第5固定片60aと第5固定片60bとは、第5固定部60に後方から挿通される締結具60cによって締結される。
第6固定片61a及び第6固定片61bは、第6固定部61を構成する。第6固定片61aと第6固定片61bとは、第6固定部61に後方から挿通される締結具61cによって締結される。
第7固定片62a及び第7固定片62bは、第7固定部62を構成する。第7固定片62aと第7固定片62bとは、第7固定部62に後方から挿通される締結具62cによって締結される。
第8固定片63a及び第8固定片63bは、第8固定部63を構成する。第8固定片63aと第8固定片63bとは、第7固定部62に後方から挿通される締結具63cによって締結される。
第9固定片64a及び第9固定片64bは、第9固定部64を構成する。第9固定片64aと第9固定片64bとは、第9固定部64に外側方から挿通される締結具64cによって締結される。
図7、図10、及び図12を参照し、第1の部品51と第2の部品52とによって構成される前側ケース55は、後方側から見ると外形がL字状である。
また、第3の部品53は、後方側から見ると外形がL字状である。
リテーナー41は、L字状の前側ケース55に対し、L字状の第3の部品53を後方から合わせるようにして組み付けられ、第1~第9固定部56~64によって締結されることで、L字状に形成される。
図8、図9、図10、及び図12を参照し、第1~第9固定部56~64が締結された状態では、一側側壁88が一側側壁66に外側から重なり、他側側壁89が他側側壁67に外側から重なり、下壁部90が下壁部68、延出部下壁70b、及び下壁部80に外側から重なり、延出部上壁91が延出部上壁70a及び上壁部79に外側から重なり、延出部側壁87が外側側壁部81に外側から重なる。
第1の部品51、第2の部品52、及び第3の部品53は、それぞれ個別に製造される部品である。第1の部品51、第2の部品52、及び第3の部品53は、例えば、それぞれ専用の金型を用いて、板材をプレス加工することによって形状の大部分が形成される。このように、L字状のリテーナー41を第1の部品51、第2の部品52、及び第3の部品53に分けて形成するため、リテーナー41の製造用の金型を小型にでき、リテーナー41の製造が容易である。
リテーナー41においてインフレーター43を支持する部分は、形状が複雑になり易いが、リテーナー41では、インフレーター支持部である壁部78を備える第1の部品51が、第2の部品52及び第3の部品53とは別に製造されるため、リテーナー41の製造が容易である。
リテーナー41は、第1~第9固定部56~64を締結及び締結解除することで、前側ケース55と第3の部品53とに分離可能である。このため、エアバッグ装置30の組み立て性の向上に寄与する。
図8に示すように、エアバッグ42は、リテーナー41内においてL字状のエアバッグ通路47内に折り畳まれた状態で収納されており、側方延出部46から上下延在部45までに亘って設けられる。
エアバッグ42は、ガスの流れにおけるエアバッグ42の上流端が、図11に示される固定部材44とフランジ部43bとの間に挟持されることで、インフレーター43に接続される。
第3の部品53に対する第1の部品51の固定箇所は、第5固定部60、第6固定部61、第7固定部62、第8固定部63、及び第9固定部64である。
また、第2の部品52に対する第1の部品51の固定箇所は、溶接固定部51b(図9、図10)である。
第5~第9固定部60~64及び溶接固定部51bは、インフレーター43の周辺に配置され、インフレーター43を外周から囲むように設けられる。
図13は、車体フレーム10に取り付けられたリテーナー41の左側面図である。図14は、車体フレーム10に取り付けられたリテーナー41の右側面図である。図15は、車体フレーム10に取り付けられたリテーナー41を前方から見た正面図である。
図6、図9、及び図13~図15を参照し、リテーナー41は、第2の部品52の前壁部65の前面に設けられる第1の締結部材74及び第2の締結部材75によって、車体フレーム10のステー32に締結される。
第1の締結部材74は、ヘッドパイプ15の第1のステー33に締結される。
詳細には、第1の締結部材74は、左右の固定板部74aが第1のステー33の左右の第1取付部33aに車幅方向外側から重なるように設けられ、固定孔部74c及び固定孔部33cに車幅方向外側から挿通される固定具96によって第1のステー33に締結される。
第2の締結部材75は、ダウンフレーム16の第2のステー34に締結される。
詳細には、第2の締結部材75は、左右の後方延出部75cが第2のステー34の左右の第2取付部34aに車幅方向外側から重なるように設けられ、固定孔部75e及び固定孔部34cに車幅方向外側から挿通される左右一対の固定具97によって第2のステー34に締結される。
このように、第1の締結部材74をヘッドパイプ15の第1のステー33に締結し、第2の締結部材75をダウンフレーム16の第2のステー34に締結するため、リテーナー41をヘッドパイプ15及びダウンフレーム16に寄せて前方側に配置でき、リテーナー41を車両前後方向にコンパクトに配置できる。また、互いに上下に離れた第1の締結部材74及び第2の締結部材75によって、リテーナー41を車体フレーム10に強固に固定できる。
第2のステー34の左右の第2取付部34aは、ダウンフレーム16の外側面に設けられており、第2の締結部材75の左右の後方延出部75c及び固定具97は、ダウンフレーム16の外側面に車幅方向外側から重なる。後方延出部75cは、ダウンフレーム16の外側面に車幅方向外側から重なる重なり部である。このため、例えば固定具97をダウンフレーム16の後方で締結する構成に比して、第2の締結部材75を車両前方側の位置で第2のステー34に締結でき、リテーナー41も車両前方側に寄せて配置できる。
第2の締結部材75は、第3の部品53を第2の部品52に締結するための第3固定片58aを一体に備える。このため、第2の締結部材75を利用して第3の部品53を第2の部品52に簡単な構造で締結できる。
ダウンフレーム16の上端部の後部は、リテーナー41の下端部の凹部71(図9)内に位置する。このため、リテーナー41の下端部をダウンフレーム16に近接して配置でき、リテーナー41をコンパクトに配置できる。
また、リテーナー41の下端部は、凹部71の左右の外側に位置する左右の後方延出部75cを介して第2のステー34に締結される。これにより、凹部71の近傍の部分を第2のステー34に対し強固に固定でき、凹部71をダウンフレーム16の近くに配置した場合であっても、凹部71とダウンフレーム16とのクリアランスを確保できる。
第1の締結部材74は、車両側面視では、後上がりに配置されるハンドルポスト11dの下方でヘッドパイプ15の後面に沿って傾斜して配置される。このため、第1の締結部材74を車両前後方向においてヘッドパイプ15の近くに配置できる。
図8及び図13~図15を参照し、リテーナー41の上下延在部45は、ヘッドパイプ15の真後ろに位置し、車幅方向の中央に位置する。リテーナー41の側方延出部46は、上下延在部45から車幅方向外側且つ前方に延びる。側方延出部46の前端部を構成する第1の部品51は、ヘッドパイプ15に対し車幅方向外側に位置するとともに、図14に示すように、車両側面視で、ヘッドパイプ15よりも前方に位置する。
第1の部品51に収納されるインフレーター43も、ヘッドパイプ15に対し車幅方向外側に位置するとともに、車両側面視で、ヘッドパイプ15よりも前方に位置する。
エアバッグユニット31では、リテーナー41の側方延出部46が、ヘッドパイプ15に対し外側方且つ前方に配置されるため、ヘッドパイプ15の外側方及び前方のスペースを利用して、インフレーター43及びエアバッグ42を配置できる。このため、リテーナー41の車両前後方向のサイズを小さくでき、乗員側へのリテーナー41の出っ張りを小さくできる。
また、リテーナー41の第1の締結部材74及び第2の締結部材75は、インフレーター43に対し車幅方向内側にオフセットされている。このため、インフレーター43に対し車幅方向内側のスペースを利用して、第1の締結部材74及び第2の締結部材75をコンパクトに配置できる。
図16は、外装部材40を後方側(乗員側)から見た図である。図17は、外装部材40を前方側から見た図である。図18は、図17のXVIII-XVIII断面図である。図19は、図4のXIX-XIX断面図である。図19では、エアバッグ42は不図示である。
図4、図5、図8、図11、及び図16~図19を参照し、外装部材40は、リテーナー41の下面を除くリテーナー41の表面の略全体を覆うように形成される。
外装部材40は、リテーナー41を周囲から覆うカバー100と、リテーナー41の上面の開口48を上方から覆うリッド部103(リッド)とを一体に備える。
カバー100は、リッド部103の下方に設けられる。
カバー100は、上下延在部45を周囲から覆う上下延在部カバー部101と、側方延出部46を覆う側方延出部カバー部102とを一体に備える。
カバー100の下面には、カバー100の内側の空間を下方に開放する下側開口部104が形成される。下側開口部104は、外装部材40の下面の全体に設けられる。外装部材40は、下側開口部104を介し上方からリテーナー41に被せられることで、リテーナー41に装着される。
詳細には、上下延在部カバー部101は、上下延在部45を後方から覆う後面部101aと、上下延在部45を前方から覆う前面部101bと、上下延在部45における側方延出部46の反対側の側面を覆う一側側面部101cと、上下延在部45における側方延出部46側の側面を覆う他側側面部101dとを備える。
後面部101aは、第3の部品53の後壁部85を覆う。前面部101bは、第2の部品52の前壁部65を覆う。一側側面部101cは、側面45aを覆う。他側側面部101dは、側面45cを覆う。
側方延出部カバー部102は、側方延出部46を後方から覆う側部後面部102aと、側方延出部46を前方から覆う側部前面部102bと、側方延出部46を上方から覆う側部上面部102cと、側方延出部46を車幅方向外側から覆う外側面部102dと、側方延出部46を車幅方向内側から覆う内側面部102eとを備える。
側部後面部102aは、第3の部品53の側部後壁部86を覆う。側部前面部102bは、第1の部品51の壁部78を覆う。側部上面部102cは、側方延出部46の上面46aを覆う。外側面部102dは、外側面46cを覆う。内側面部102eは、第1の部品51の内側側壁部82を覆う。
上下延在部カバー部101の一側側面部101cには、一側側面部101cの一部を車幅方向外側に膨出させる固定部収納部105が設けられる。
固定部収納部105内には、第1固定部56及び第2固定部57が収納される。
固定部収納部105の前面の上部には、この前面を貫通する第1取付孔105aが設けられる。
固定部収納部105の前面において第1取付孔105aの下方には、固定部収納部105の前面を貫通する第2取付孔105bが設けられる。
側方延出部カバー部102の側部上面部102cには、側部上面部102cの一部を上方に膨出させる固定部収納部106が設けられる。
固定部収納部106内には、第4固定部59、第5固定部60、及び第6固定部61が収納される。
固定部収納部106の前面には、この前面を貫通する第3取付孔106aが設けられる。
図4、図8、図9、及び図16を参照し、外装部材40は、第1取付孔105aに挿通されて第1のカバー固定孔部56dに締結されるカバー締結具108と、第2取付孔105bに挿通されて第2のカバー固定孔部57dに締結されるカバー締結具109と、第3取付孔106aに挿通されて第3のカバー固定孔部59dに締結されるカバー締結具110とによって、リテーナー41に締結される。
ここで、図8を参照し、第1のカバー固定孔部56dが設けられる第1固定片56bは、第3の部品53と前側ケース55とを締結する締結具56cが挿通される固定片である。
また、第2のカバー固定孔部57dが設けられる第2固定片57bは、第3の部品53と前側ケース55とを締結する締結具57cが挿通される固定片である。
さらに、第3のカバー固定孔部59dが設けられる第4固定片59bは、第3の部品53と前側ケース55とを締結する締結具59cが挿通される固定片である。
このため、第3の部品53と前側ケース55とを締結するための固定片を利用して、外装部材40をリテーナー41に簡単な構造で固定できる。
図17及び図18を参照し、上下延在部カバー部101の前面部101bの上部には、リテーナー41の係合部76a(図9)が係合する係合孔111が車幅方向に並んで複数設けられる。外装部材40は、係合部76aによってもリテーナー41に固定される。
上下延在部カバー部101の前面部101bにおいて係合孔111の下方には、リテーナー41から前方に突出する第1の締結部材74及び第2の締結部材75を避ける切り欠き部112が設けられる。
図3を参照し、ハンドルポスト11dの上端部には、ハンドル11eを支持するハンドルホルダー11fが設けられる。ハンドルホルダー11fは、上方からの平面視では円板状であり、ハンドル11eは、ハンドルホルダー11fの上面に固定される。
エアバッグユニット31は、外装部材40のリッド部103がハンドルホルダー11fの後方に並ぶように配置される。
外装部材40のリッド部103、後面部101a、側部後面部102a、固定部収納部105、及び固定部収納部106は、跨ぎ空間27に露出する。
図3及び図16~図19を参照し、リッド部103の前部には、ハンドルホルダー11fの後部を避けるように下方に凹むリッド凹部103aが設けられる。リッド凹部103aの後縁は、ハンドルホルダー11fの後部の形状に合わせて円弧状に形成される。
ハンドルホルダー11fの後部は、リッド凹部103aに配置される。このため、リッド部103を、車両前後方向においてハンドルホルダー11fに近づけて配置できる。
図16~図18を参照し、外装部材40は、展開するエアバッグ42によって破断させられる開裂部として、テアライン115と、ヒンジ部116とを備える。
テアライン115及びヒンジ部116は、テアライン115及びヒンジ部116の周囲の部分の外装部材40の板厚に対し、板厚が小さく形成された溝状の脆弱部である。
テアライン115は、ヒンジ部116よりも板厚が小さく形成されており、ヒンジ部116よりも優先的に開裂する。ヒンジ部116は、開裂することもあるが、外装部材40は、ヒンジ部116を起点として変形する。
テアライン115は、リッド部103の前縁103b、リッド部103の左右の両側縁103c、及び、リッド部103の後縁103dにおいてリッド凹部103aの部分を除く部分に設けられるリッド側テアライン115aを備える。
また、テアライン115は、リッド側テアライン115aにおいて前縁103bの左右の端部の部分から後面部101aの左右の側縁に沿って下方に延びる左右一対の後側テアライン115bと、リッド側テアライン115aにおいて後縁103dの左右の端部の部分から前面部101bの左右の側縁に沿って下方に延びる左右一対の前側テアライン115cとを備える。
後側テアライン115bは、リッド部103から上下延在部カバー部101の下部まで延びており、後側テアライン115bの下端は、側部上面部102cよりも下方に位置する。
前側テアライン115cは、リッド部103から上下延在部カバー部101の上部まで延びており、前側テアライン115cの下端は、側部上面部102cよりも上方に位置する。
ヒンジ部116は、リッド部103の上面において前縁103bとリッド凹部103aとの間を車幅方向に直線状に延びる。
外装部材40は、リテーナー41の上端部から下端部までの範囲を覆い、リテーナー41の下面及び切り欠き部112を除くリテーナー41の略全体を外側から覆う。ここで、リテーナー41の上端部は、開口48であり、リテーナー41の下端部は、後壁部85及び側部後壁部86の下縁である。
このため、外装部材40によってリテーナー41を上方及び周囲から全体的に覆うことができ、リテーナー41の防水性を向上できる。
外装部材40は、開口48を覆うリッド部103とリテーナー41を周囲から覆うカバー100とを一体に備えるため、防水性が高い。例えば、リッド部103とカバー100とを別部品として設けた場合、リッド部103とカバー100との隙間から水が入り易くなる。
また、外装部材40は、側方延出部カバー部102が、インフレーター43を収容する第1の部品51を上方、側方、及び前方から覆う。このため、開口48を覆うリッド部103に対しインフレーター43を車幅方向外側にオフセットして配置した場合であっても、インフレーター43の防水性を確保できる。
図4、図8、図11、及び図16を参照し、上記エアバッグ制御装置の制御によって、インフレーター43は、軸線43cに沿うように車両後方に向かってエアバッグ42内にガスを噴出する。
インフレーター43からエアバッグ42内に放出されるガスは、側方延出部46及び上下延在部45によって進路を案内され、エアバッグ通路47内をL字状に流れる。
この際、インフレーター43から噴出されるガスの一部は、エアバッグ42を介し側方延出部46のガイド部94に当たり、ガイド部94に沿うように車幅方向内側に流れる。
ガスは、側方延出部46から上下延在部45に流れると、左右方向の流れから上方向の流れに変わり、上下延在部45内を上方に流れる。
上下延在部45内を上方に流れるガスによってエアバッグ42が上方に膨張すると、外装部材40は、テアライン115及びヒンジ部116の部分を起点に開裂し、リッド部103が開いて開口48が露出する。そして、エアバッグ42は、上方に流れるガスによって、開口48から図1の様に上方に展開する。
また、リテーナー41は、第2の締結部材75を介し、リテーナー41の下方側の位置でダウンフレーム16に締結されている。これにより、車体フレーム10側に対するリテーナー41の下部の支持剛性が高くなり、エアバッグ42がガスによって膨張する際には、リテーナー41の上部の開口48側の部分は、エアバッグ42の膨張によって、第2の締結部材75の部分を支点にして乗員側に若干移動するとともに、開口48を広げるように変形する。このため、エアバッグ42を上方へ良好に展開させることができる。
さらに、リテーナー41は、第1の締結部材74及び第2の締結部材75によって複数個所で車体フレーム10に支持される。このため、リテーナー41が車幅方向にサイズが大きいL字状であっても、リテーナー41を良好に支持できる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、自動二輪車1のエアバッグ装置30は、乗員用のシート13の前方に設けられるリテーナー41と、インフレーター43と、リテーナー41に収納され、インフレーター43が放出するガスによって膨張し、リテーナー41の上面の開口48から上方に展開するエアバッグ42と、開口48を塞ぐリッド部103とを備え、リッド部103の下方に、リテーナー41を外側から覆うカバー100が設けられる。
この構成によれば、リッド部103の下方でリテーナー41を外側から覆うカバー100によって、リテーナー41への水の侵入を抑制でき、簡単な構造で防水性を向上できる。
また、リテーナー41は、インフレーター43を収容するインフレーター収容部として第1の部品51を備え、カバー100は、第1の部品51を覆う。
この構成によれば、インフレーター収容部である第1の部品51の防水性をカバー100によって向上でき、インフレーター43に水が付くことを抑制できる。
また、リッド部103は、カバー100に一体に形成されている。
この構成によれば、リッド部103及びカバー100が一体であるため、防水性を向上できるとともに部品点数を削減できる。
さらに、カバー100は、展開するエアバッグ42によって破断させられる開裂部としてテアライン115を備える。
この構成によれば、カバー100がテアライン115によって開裂するため、カバー100によって防水性を向上した場合であっても、エアバッグ42を良好に展開できる。
また、リッド部103は、展開するエアバッグ42によって破断させられる開裂部として、テアライン115のリッド側テアライン115a、及びヒンジ部116を備える。
この構成によれば、リッド部103がリッド側テアライン115a及びヒンジ部116によって開裂するため、カバー100によって防水性を向上した場合であっても、エアバッグ42を良好に展開できる。
また、カバー100は、リテーナー41の上端部から下端部までの範囲を覆う。
この構成によれば、カバー100がリテーナー41の上端部から下端部までの範囲を覆うため、防水性が高い。
また、カバー100の下面には、下方に開口する下側開口部104が設けられ、リテーナー41を、下側開口部104からカバー100内に収納可能である。
この構成によれば、下側開口部104を介し、カバー100をリテーナー41に容易に組み付けできる。
また、カバー100は、リテーナー41に締結される。
この構成によれば、カバー100を簡単な構造でリテーナー41に固定できる。
また、リテーナー41は、上下に延びる上下延在部45と、上下延在部45から車幅方向外側に延びる側方延出部46とを備えてL字状に形成され、開口48は、上下延在部45の上面に設けられ、カバー100は、側方延出部46に設けられるインフレーター収容部としての第1の部品51を覆う。
この構成によれば、上下延在部45の上面に開口48が設けられるL字状のリテーナー41において、側方延出部46に設けられるインフレーター収容部としての第1の部品51の防水性をカバー100によって向上できる。
また、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、自動二輪車1のエアバッグ装置30は、ヘッドパイプ15の後方に設けられるリテーナー41と、インフレーター43と、リテーナー41に収納され、インフレーター43が放出するガスによって膨張して乗員の前方で展開するエアバッグ42とを備え、リテーナー41は、複数の部品を組み立てて構成される箱状であり、インフレーター43は、ヘッドパイプ15に対し車幅方向外側にオフセットして配置され、第1の部品51は、インフレーター43を車両前方から覆い、第2の部品52は、ヘッドパイプ15の後方に設けられ、第3の部品53は、乗員側に設けられ、第2の部品52及び第1の部品51に後方から合わさる。
この構成によれば、インフレーター43がヘッドパイプ15に対し車幅方向外側にオフセットして配置される場合に、リテーナー41は、インフレーター43を車両前方から覆う第1の部品51と、ヘッドパイプ15の後方に設けられる第2の部品52と、乗員側に設けられ、第2の部品52及び第1の部品51に後方から合わさる第3の部品53とを組み立てて構成される。このため、第1の部品51、第2の部品52、及び第3の部品53の製造用の各金型を小さくでき、リテーナー41を容易に製造できる。特に、ヘッドパイプ15に対し車幅方向外側にオフセットして配置されるとともにインフレーター43を車両前後方向から覆う第1の部品51が個別に形成されることで、形状が複雑になり易い第1の部品51を容易に形成できる。
また、第2の部品52及び第3の部品53に対する第1の部品51の固定箇所である溶接固定部51b及び第5固定部60、第6固定部61、第7固定部62、第8固定部63、及び第9固定部64は、インフレーター43の周辺にある。
この構成によれば、第2の部品52及び第3の部品53に対する第1の部品51の固定箇所が、インフレーター43の周辺にまとまるため、第1の部品51の固定箇所を容易に固定できるとともに、インフレーター43のガスの噴射の圧力を上記固定箇所によって効果的に受けることができる。
また、第2の部品52に、リテーナー41を車体フレーム10に固定する締結部73が設けられる。
この構成によれば、ヘッドパイプ15の後方に設けられる第2の部品52に締結部73が設けられるため、リテーナー41を車体フレーム10に簡単な構造で固定できる。
さらに、第3の部品53においてリテーナー41の内側には、段差形状93によってガスの流れを車幅方向内側にガイドするガイド部94が設けられる。
この構成によれば、車幅方向外側にオフセットされたインフレーター43のガスを、ガイド部94によって車幅方向内側に流すことができ、エアバッグ42を効率良く展開できる。
また、第1の部品51は、インフレーター43を支持するインフレーター支持部として壁部78を備え、第1の部品51と第2の部品52とが結合されて前側ケース55が形成され、前側ケース55に第3の部品53が結合される。
この構成によれば、インフレーター支持部としての壁部78を備える第1の部品51が個別に構成されるため、複雑な形状になり易い第1の部品51を容易に形成できる。また、第1の部品51と第2の部品52とが結合された前側ケース55に第3の部品53が結合されるため、リテーナー41を容易に箱型に形成できる。
また、リテーナー41は、上下に延びて上端部からエアバッグが展開する上下延在部45と、上下延在部45から車幅方向外側に延びる側方延出部46とを備えるL字状であり、L字状の前側ケース55とL字状の第3の部品53とが結合される。
この構成によれば、L字状の前側ケース55とL字状の第3の部品53とを結合させることで、L字状のリテーナー41を容易に製造できる。
また、第1の部品51と前記第2の部品52とは溶接によって結合され、第3の部品53は、前側ケース55に着脱可能に締結される。
この構成によれば、第1の部品51と第2の部品52との溶接によって前側ケース55の強度を良好にできる。また、第3の部品53が前側ケース55に着脱可能であるため、エアバッグ装置30の組み立て性の向上に寄与する。
また、インフレーター43は、インフレーター43の軸線43cが車両前後方向を指向する向きで配置され、第1の部品51は、インフレーター43を前方から覆って支持するとともに、第2の部品52に結合され、第3の部品53は、第1の部品51及び第2の部品52に後方から合わさる。
この構成によれば、軸線43cが車両前後方向を指向する向きで配置されるインフレーター43を、インフレーター43を前方から覆う第1の部品51によって良好に支持できる。また、第3の部品53を、第1の部品51及び第2の部品52に後方から合わせることで、リテーナー41を容易に箱状に形成できる。
また、インフレーター43は、第1の部品51に支持され、第1の部品51の少なくとも一部は、ヘッドパイプ15に対し前方且つ車幅方向外側の位置に設けられる。
この構成によれば、インフレーター43を支持する第1の部品51を、ヘッドパイプ15に対し前方且つ車幅方向外側の位置にコンパクトに配置できる。また、ヘッドパイプ15の後方に配置される第2の部品52に対し前方に設けられる第1の部品51が、第2の部品52に対して個別に形成されるため、リテーナー41が複雑な形状となる場合であっても、リテーナー41を容易に製造できる。
さらに、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、自動二輪車1は、操舵系11を支持するヘッドパイプ15及びヘッドパイプ15から下方に延びるダウンフレーム16を備える車体フレーム10と、ヘッドパイプ15の後方に設けられるリテーナー41と、インフレーター43と、リテーナー41に収納され、インフレーター43が放出するガスによって膨張して乗員の前方で展開するエアバッグ42とを備え、リテーナー41には、リテーナー41を車体フレーム10に締結する締結部73が設けられ、締結部73は、複数の締結部材として第1の締結部材74及び第2の締結部材75を備える。
この構成によれば、リテーナー41が、第1の締結部材74及び第2の締結部材75を介し、車体フレーム10に締結されるため、第1の締結部材74及び第2の締結部材75をそれぞれコンパクトにしてリテーナー41を車両前方側に寄せることができ、乗員の居住性を向上できる。
また、複数の締結部材は、ヘッドパイプ15に締結される第1の締結部材74と、第1の締結部材74の下方で車体フレーム10に締結される第2の締結部材75とを備える。
この構成によれば、第1の締結部材74がヘッドパイプ15に締結され、第2の締結部材75が第1の締結部材74の下方で車体フレーム10に締結されるため、リテーナー41を車両前方側に寄せることができ、乗員の居住性を向上できる。また、第1の締結部材74と第2の締結部材75とが上下に離れるため、リテーナー41の支持剛性を高くできる。
また、第2の締結部材75は、ダウンフレーム16に締結される。
この構成によれば、リテーナー41が、第1の締結部材74及び第2の締結部材75を介し、ヘッドパイプ15及びダウンフレーム16に締結されるため、リテーナー41を車両前方側に寄せることができ、乗員の居住性を向上できる。
また、第1の締結部材74は、インフレーター43の側方に設けられる。
この構成によれば、第1の締結部材74をインフレーター43の側方のスペースを利用して配置できるため、乗員の居住性を向上できる。
また、インフレーター43は、ヘッドパイプ15に対し車幅方向外側にオフセットして配置され、第1の締結部材74は、インフレーター43に対し車幅方向内側に配置される。
この構成によれば、インフレーター43をヘッドパイプ15の車幅方向外側に配置してヘッドパイプ15の周辺のスペースを確保でき、第1の締結部材74をヘッドパイプ15に近い位置に配置して乗員の居住性を向上できる。
さらに、操舵系11は、ヘッドパイプ15に対し上方に延出してハンドル11eを支持するハンドルポスト11dを備え、第1の締結部材74は、車両側面視において、ハンドルポスト11dの下方でヘッドパイプ15に締結される。
この構成によれば、第1の締結部材74がハンドルポスト11dの下方でヘッドパイプ15に締結されるため、第1の締結部材74を車両前方側に寄せて配置でき、乗員の居住性を向上できる。
また、第2の締結部材75は、ダウンフレーム16に車幅方向外側から重なる重なり部として後方延出部75cを備え、後方延出部75cがダウンフレーム16に締結される。
この構成によれば、第2の締結部材75を、第2の締結部材75がダウンフレーム16に車幅方向外側から重なる位置まで前方に寄せて配置できるため、乗員の居住性を向上できる。
また、ダウンフレーム16は、ヘッドパイプ15から後下方に延出し、リテーナー41の下部には後方に凹む凹部71が設けられ、ダウンフレーム16の一部は、凹部71に位置する。
この構成によれば、ダウンフレーム16の一部は、リテーナー41の下部の凹部71に位置するため、リテーナー41をダウンフレーム16側に寄せて配置でき、乗員の居住性を向上できる。
また、第2の締結部材75は、ダウンフレーム16に締結される固定部としての後方延出部75cを左右に複数備え、凹部71は、左右の後方延出部75cの間に設けられる。
この構成によれば、第2の締結部材75は、凹部71の左右の後方延出部75cによってリテーナー41を固定するため、リテーナー41を強固に固定できる。このため、凹部71をダウンフレーム16の近くに配置した場合であっても、凹部71とダウンフレーム16とのクリアランスを確保でき、リテーナー41をダウンフレーム16に近接させて配置できる。
さらに、第1の締結部材74及び第2の締結部材75は、車体フレーム10に設けられるステー32に車幅方向から重なり、車幅方向に挿通される固定具96及び固定具97によってステー32に締結される。
この構成によれば、第1の締結部材74及び第2の締結部材75を車体フレーム10に対し車両前後方向にコンパクトに締結でき、乗員の居住性を向上できる。
また、インフレーター43は、ヘッドパイプ15に対し前方且つ車幅方向外側の位置でリテーナー41に収納される。
この構成によれば、インフレーター43がヘッドパイプ15に対し前方且つ車幅方向外側の位置でリテーナー41に収納されるため、リテーナー41の後方への出っ張りを極力小さくでき、乗員の居住性を向上できる。
なお、上記第1の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記第1の実施の形態に限定されるものではない。
上記第1実施の形態では、カバー100は、リテーナー41の上端部から下端部までの範囲を覆うものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、カバー100は、リテーナー41の上端部から少なくともリテーナー41の上下の中間部までの範囲を覆っても良い。この構成によれば、カバー100の大きさを抑えながら、上方からの水に対して効果的に防水できる。
また、上記第1の実施の形態では、外装部材40は、カバー締結具108~110によって、リテーナー41に締結されるものとして説明したが、これに限らず、例えば、外装部材40は、締結具56c,57c,59cを介し、第3の部品53と共締めされても良い。
また、上記第1の実施の形態では、鞍乗り型車として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の車両及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
[第2の実施の形態]
以下、図20及び図21を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態は、前側ケース55と第3の部品53とを締結によって固定する固定部、及び、外装部材240の形状が、上記第1の実施の形態と異なる。
図20は、第2の実施の形態において、車体フレーム10に取り付けられたリテーナー241を後方側から見た図である。
リテーナー241は、上記第1の実施の形態の第5固定部60、第6固定部61、第7固定部62、及び第8固定部63を備えていない。リテーナー241の他の構造は、上記第1の実施の形態のリテーナー41と同一である。
図21は、リテーナー241を覆う外装部材240を後方側から見た図である。
外装部材240は、側部上面部102cの一部を上方に膨出させる固定部収納部206を備える。
固定部収納部206は、第4固定部59を覆う。第2の実施の形態では、第5固定部60、第6固定部61が設けられていないため、固定部収納部206の形状が上記第1の実施の形態の固定部収納部106よりも小さくなっている。
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
10 車体フレーム(車体)
11 操舵系
11d ハンドルポスト
11e ハンドル
13 シート
15 ヘッドパイプ
16 ダウンフレーム
32 ステー
41 リテーナー
42 エアバッグ
43 インフレーター
71 凹部
73 締結部
74 第1の締結部材
75 第2の締結部材
75c 後方延出部(重なり部、ダウンフレームに締結される固定部)
96 固定具
97 固定具

Claims (10)

  1. 操舵系(11)を支持するヘッドパイプ(15)及び前記ヘッドパイプ(15)から下方に延びるダウンフレーム(16)を備える車体(10)と、前記ヘッドパイプ(15)の後方に設けられるリテーナー(41)と、インフレーター(43)と、前記リテーナー(41)に収納され、前記インフレーター(43)が放出するガスによって膨張して乗員の前方で展開するエアバッグ(42)とを備える鞍乗り型車両において、
    前記リテーナー(41)には、前記リテーナー(41)を前記車体(10)に締結する締結部(73)が設けられ、
    前記締結部(73)は、複数の締結部材(74,75)を備え、
    前記ダウンフレーム(16)の上端部は、前記ヘッドパイプ(15)から後下方に延出し、
    前記リテーナー(41)は、前記リテーナー(41)の前面が前記ヘッドパイプ(15)及び前記ダウンフレーム(16)の前記上端部に沿うように配置されるとともに、前記前面が前記ヘッドパイプ(15)及び前記ダウンフレーム(16)の前記上端部に後方から重なるように配置され、
    前記締結部材(74,75)は、前記ヘッドパイプ(15)に締結される第1の締結部材(74)と、前記ダウンフレーム(16)に締結される第2の締結部材(75)とを備え、
    前記リテーナー(41)は、前側ケース(55)と、前記前側ケース(55)に後方から結合される後側ケース(53)とによって箱状に形成され、
    前記第2の締結部材(75)は、前記前側ケース(55)の下壁部(68)よりも下方に延出する部分を備え、当該部分が前記ダウンフレーム(16)に対し車幅方向に締結され、前記部分に対し前記後側ケース(53)が車両前後方向に締結されることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記第1の締結部材(74)は、前記インフレーター(43)の側方に設けられることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記インフレーター(43)は、前記ヘッドパイプ(15)に対し車幅方向外側にオフセットして配置され、前記第1の締結部材(74)は、前記インフレーター(43)に対し車幅方向内側に配置されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記操舵系(11)は、前記ヘッドパイプ(15)に対し上方に延出してハンドル(11e)を支持するハンドルポスト(11d)を備え、
    前記第1の締結部材(74)は、車両側面視において、前記ハンドルポスト(11d)の下方で前記ヘッドパイプ(15)に締結されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記第2の締結部材(75)は、前記ダウンフレーム(16)に車幅方向外側から重なる重なり部(75c)を備え、前記重なり部(75c)が前記ダウンフレーム(16)に締結されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記リテーナー(41)の下部には後方に凹む凹部(71)が設けられ、前記ダウンフレーム(16)の一部は、前記凹部(71)に位置することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記第2の締結部材(75)は、前記ダウンフレーム(16)に締結される固定部(75c)を左右に複数備え、
    前記凹部(71)は、左右の前記固定部(75c)の間に設けられることを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記第1の締結部材(74)及び前記第2の締結部材(75)は、前記車体(10)に設けられるステー(32)に車幅方向から重なり、車幅方向に挿通される固定具(96,97)によって前記ステー(32)に締結されることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記インフレーター(43)は、前記ヘッドパイプ(15)に対し前方且つ車幅方向外側の位置で前記リテーナー(41)に収納されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  10. 前記リテーナー(41)は、前記ヘッドパイプ(15)及び前記ダウンフレーム(16)の前記上端部に後方から重なる上下延在部(45)と、前記上下延在部(45)から車幅方向外側に延びる側方延出部(46)とを備え、
    前記側方延出部(46)は、前記ヘッドパイプ(15)に対し、車幅方向外側且つ前方の位置まで延びることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の記載の鞍乗り型車両。
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