JP7241890B2 - 毛髪ケアおよびコンディショニング組成物 - Google Patents

Description

本開示は、毛髪ケアおよびコンディショニング組成物、ならびにその組成物を使用して毛髪をコンディショニングおよびスタイリングする方法に関する。

多くの個人が、乾燥し、損傷した毛髪に悩んでいる。乾燥および損傷は、天候曝露、機械的処理（例えば、毛髪のブラッシング）、化学薬品の使用、毛染め、ヒートスタイリングなどを行う過剰の処理を含めていくつかの要因が原因で起こり得る。相まって、毛髪の自然な油を過剰にストリッピングするおそれがあるクレンジング製品を使用すると、枝毛、つやのない毛髪にもつながり、乾燥した毛髪を悪化させることもある。損傷を緩和するために、オイルトリートメント、コンディショナー、毛髪マスク、および化学的トリートメントがよく使用される。

乾燥した毛髪の処理のための油の人気および使用は、それらの有効性および簡潔性のために増加してきた。よく使用される油としては、オリーブ油、鉱油、アボカド油、杏仁油、米糠油、およびヤシ油が挙げられる。しかし、１つの問題は、効果が数時間（例えば、８時間）を超える処理後には通常見られず、いくつかの処理が通常必要とされ、多くの時間および大きな労働力を要することである。

個人は、使用するのに多くの時間および大きな労働力を要しない毛髪または損傷した毛髪に対する処理を望む。毛髪をコンディショニングするための様々な手法が開発されてきた。コンディショニングの利点を提供する一般的方法は、カチオン性界面活性剤およびポリマー、高融点脂肪化合物、低融点油、シリコーン化合物、ならびにそれらの混合物などのコンディショニング剤の使用による方法である。これらのコンディショニング剤の大半は、様々なコンディショニングの利点を提供することが知られている。

しかし、改善された毛髪のまとまり、例えば改善された毛髪のアライメント、低減された望ましくないボリューム（特に、低減された縮れ）、および増加された輝きを提供する必要性が依然として存在する。ケアおよびコンディショニングの利点に加えて、同時にスタイリング、ボリューム、整形、（カールしたまたはウェーブのかかった毛髪のための）カールの鮮明度（ｃｕｒｌ ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ）、および（製品を再適用する必要性のない）再スタイリング性または再整形など他の利点を付与することができる毛髪ケア製品を開発する必要性も存在する。

本開示は、毛髪ケアおよびコンディショニング組成物、ならびにその組成物を使用して毛髪をコンディショニングおよびスタイリングする方法に関する。組成物は、透明で実質的に無水の組成物である。濡れたまたは湿った毛髪に適用すると、組成物は、ラメラ相を形成し、驚いたことにカチオン性界面活性剤や脂肪化合物などのコンディショニング活性剤の毛髪への被着を向上させる。これらのコンディショニング活性剤の被着により、滑らかおよび柔軟にする効果が毛髪に付与され、毛髪が輝き、栄養が与えられた見た目を有する。毛髪は容易にもつれ解消され、乾燥状態およびフィジネス（ｆｉｚｚｉｎｅｓｓ）が低減され、または最小限に抑えられる。組成物は、典型的には
－ プロピレングリコール；
－ ２～６個の炭素原子を有する１つまたは複数のモノアルコール；
－ １つまたは複数のカチオン性界面活性剤；
－ １つまたは複数の脂肪化合物；
を含み、プロピレングリコールとモノアルコールの重量比（プロピレングリコール：モノアルコール）が２０：１～１：１であり、
組成物が、濡れたまたは湿った毛髪に適用されてｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成するまで、組成物は可溶化した非乳化組成物である。

組成物は、毛髪をシャンプーした直後に、例えばコンディショナーの代わりに適用することができる。組成物は、毛髪をシャンプーおよびコンディショニングした直後に、例えばマスクリンスオフまたはリーブイントリートメントとして毛髪に適用することもできる。組成物は、毛髪をシャンプーする前に前処理組成物として適用することもできる。さらに、組成物を濡れたまたは湿った毛髪に適用し、毛髪に擦り込んで、均一な被覆を確実にする。毛髪に適用した後、毛髪を水ですすぎ、乾燥し、所望通りにスタイリングすることができる。組成物の別の独特の態様は、組成物をリーブオン製品として使用できることである。組成物を濡れたまたは湿った毛髪に適用し、毛髪上に無期限に残留させることができる。すなわち、毛髪組成物は、毛髪をスタイリングする前に、毛髪から除去またはすすぎ落とされない。

次に、本技術の実施の形態を単に例示として、添付の図を参照しながら説明する。

本開示による組成物で処理され、湿度に晒された毛髪小片の画像を含む図である。 本開示による組成物で処理された毛髪小片の滑らかさを比較するグラフである。

様々な態様は、図面に示す配置および手段に限定されないことを理解すべきである。

本開示は、透明で実質的に無水の化粧品組成物であって、
－ 約２０～約９５重量％のプロピレングリコール；
－ 約５～約７０重量％の２～６個の炭素原子を有する１つまたは複数のモノアルコール；
－ 約０．１～約５重量％の１つまたは複数のカチオン性界面活性剤；および
－ 約０．１～約２０重量％の１つまたは複数の脂肪化合物；
を含み、プロピレングリコールとモノアルコールの重量比（プロピレングリコール：モノアルコール）が２０：１～１：１であり、
組成物が、濡れたまたは湿った毛髪に適用されてｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成するまで、組成物が可溶化した非乳化組成物であり、すべての重量百分率は、組成物の全重量に対する重量百分率である、
組成物に関する。

透明組成物について「透明な」という用語は、組成物が、例えばＵＶ可視分光光度計Ｌａｍｂｄａ ４０を使用して測定して、波長６００ｎｍで少なくとも８０％の透過率を有することを示す。組成物は、例えばＵＶ可視分光光度計Ｌａｍｂｄａ ４０を使用して測定して、波長６００ｎｍで例えば少なくとも８０％、少なくとも９０％、または少なくとも９５％の透過率を有し得る。「明澄な」という用語は、本開示においては、「透明な」という用語と交換可能である。

組成物は、本質的に無水の組成物である。「本質的に無水」という語句は、「水を本質的に含まない」または「水を実質的に含まない」という語句と交換可能である。本質的に無水の組成物は、水が組成物添加されているかまたは原料の一部分にどうかにかかわらず最大で５重量％の水を含むことができる。それでもなお、本質的に無水の組成物は、４重量％未満、３重量％未満、２重量％未満、１重量％未満、または０．５重量％未満の水を含み得る。

本開示の組成物は、典型的に２５℃で約１０ｍＰａ．ｓ～約１０，０００ｍＰａ．ｓの粘度を有する。粘度測定は、例えばＢｒｏｏｏｋｓｆｉｅｌｄ粘度計、モデルＲＶＴ（Ｂｒｏｏｋｆｉｅｌｄ Ｅｎｇｉｎｅｅｒｉｎｇ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ， Ｉｎｃ．社）を毎分約２０回転（ＲＰＭ）で使用して、約２０～２５℃の周囲室温で実施することができる。スピンドルサイズは、製造業者からの標準操作推奨に従って選択することができ、ディスクスピンドルＮｏ．１～Ｎｏ．４に及ぶ。

本開示の組成物は、プロピレングリコール（プロパン－１，２－ジオール）を含む。プロピレングリコールは、他のグリコールより、コンディショニング活性成分（例えば、カチオン性界面活性剤および脂肪化合物）の被着が強いので、特に有利であることがわかった。プロピレングリコールの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約２０～約９５重量％のプロピレングリコールである。場合によっては、プロピレングリコールの全量は、約３０～約９０重量％、約４０～約９０重量％、または約５０～約９０重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。同様に、場合によっては、プロピレングリコールの全量は、組成物の全重量に対して約２０～約８０重量％、約３０～約８０重量％、約４０～約８０重量％、または約５０～約８０重量％とすることができ、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

プロピレングリコールに加えて、本開示の組成物は、追加のグリコール、例えばエチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、およびグリセリンから選択される１つまたは複数のグリコールを任意選択で含んでもよい。

追加のグリコール（プロピレングリコール以外のグリコール）の全量は様々であり得るが、場合によっては組成物の全重量に対して約０．１～約５０重量％である。場合によっては、追加のグリコール（プロピレングリコール以外のグリコール）の全量は、組成物の全重量に対して約０．１～約４０重量％、約０．１～約３０重量％、約０．１～約２０重量％、約０．１～約１０重量％、約１～約５０重量％、約１～約４０重量％、約１～約３０重量％、約１～約２０重量％、または約１～約１０重量％とすることができ、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

本開示の組成物がブチレングリコールを含む場合もあるが、組成物がブチレングリコールを含まないまたは本質的に含まない場合もある。存在する場合、ブチレングリコールの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約０．１～約５０重量％である。場合によっては、ブチレングリシオール（ｇｌｃｙｏｌ）の全量は、組成物の全重量に対して約０．１～約４０重量％、約０．１～約３０重量％、約０．１～約２０重量％、約０．１～約１０重量％、約１～約５０重量％、約１～約４０重量％、約１～約３０重量％、約１～約２０重量％、または約１～約１０重量％とすることができ、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

組成物は、２～６個の炭素原子を有する１つまたは複数のモノアルコールを含む。例えば、１つまたは複数のモノアルコールは、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、イソプロピルアルコール、シコヘキサノール（ｃｙｃｏｈｅｘａｎｏｌ）、イソブチルアルコール、２－メチル－２－ブタノール（２－メチルブタン－２－オール）、およびそれらの混合物から選択することができる。

モノアルコールの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約５～約７０重量％である。場合によっては、モノアルコールの全量は、組成物の全重量に対して約５～約６０重量％、約５～約５０重量％、約５～約４５重量％、約５～４０重量％、約５～３５重量％、約５～３０重量％、約１０～約７０重量％、約１０～約６０重量％、約１０～約５０重量％、約１０～約４５重量％、約１０～約４０重量％、約１０～約３５重量％、または約１０～約３０重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、１つまたは複数のモノアルコル（ｍｏｎｏａｌｃｏｈｌ）はエタノールを含む。例えば、組成物は、エタノールおよび任意選択で１つまたは複数の２～６個の炭素原子を有する追加のモノアルコールを含むことができる。エタノールの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約５～約６０重量％である。場合によっては、エタノールの全量は、組成物の全重量に対して約５～約５０重量％、約５～約４５重量％、約５～４０重量％、約５～３５重量％、約５～３０重量％、約１０～約７０重量％、約１０～約６０重量％、約１０～約５０重量％、約１０～約４５重量％、約１０～約４０重量％、約１０～約３５重量％、または約１０～約３０重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

プロピレングリコールの全量は、組成物中の２～６個の炭素原子を有するモノアルコールの全量と典型的に少なくとも同じまたはそれより多い。しばしば、組成物は、２～６個の炭素原子を有するモノアルコールより多いプロピレングリコールを含む。すなわち、組成物のプロピレングリコールの重量パーセントは、２～６個の炭素原子を有するモノアルコールより高い。プロピレングリコールと２～６個の炭素原子を有するモノアルコールの全量との比（プロピレングリコール：モノアルコール）は、２０：１～１：１とすることができる。場合によっては、比は、２０：１～１．１：１、２０：１～１．５：１、または２０：１～２：１であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。同様に、場合によっては、比は、１８：１～１：１、１８：１～１．１：１、１８：１～１．５：１、１８：１～２：１であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

「カチオン性界面活性剤」という用語は、本開示による組成物に含まれているとき正に帯電し得る界面活性剤を意味する。この界面活性剤は、１個もしくは複数の永久正電荷を有することができ、または本開示による組成物においてカチオン化可能である１つもしくは複数の官能基を含むことができる。カチオン性界面活性剤の非限定的例としては、セトリモニウムクロリド、ステアリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ベヘンアミドプロピルトリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムクロリド、アラキドトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、トリセチルモニウムクロリド、オレアミドプロピルジメチルアミン、リノールアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、オレイルヒドロキシエチルイミダゾリン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリスタミドプロピルジメチルアミン、ジリノレアミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの混合物が挙げられる。

場合によっては、カチオン性界面活性剤は、好ましくはセトリモニウムクロリド、ステアリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ベヘンアミドプロピルトリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムクロリド、アラキドトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、トリセチルモニウムクロリド、オレアミドプロピルジメチルアミン、リノールアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、オレイルヒドロキシエチルイミダゾリン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、およびそれらの混合物から選択される。

場合によっては、カチオン性界面活性剤は、より好ましくはセトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの混合物から選択される。

さらに、場合によっては、カチオン性界面活性剤は、最も好ましくはセトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、またはそれらの混合物である。

毛髪処理組成物に含めることができるカチオン性界面活性剤のより包括的なリストを、「カチオン性界面活性剤」という見出しで後に記載する。

組成物中のカチオン性界面活性剤の全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約０．１～約５重量％である。場合によっては、カチオン性界面活性剤の全量は、組成物の全重量に対して約０．１～約４重量％、約０．１～約３重量％、約０．１～約２重量％、約０．５～約５重量％、約０．５～約４重量％、約０．５～約３重量％、または約０．５～約２重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

脂肪化合物の非限定的例としては、脂肪エステル、脂肪アルコール、グリセリルエステル（グリセリンエステル）、脂肪酸、脂肪エステル、脂肪アルコールのアルキルエーテル、脂肪アルコールの脂肪酸エステル、脂肪アルコールのアルキルエーテルの脂肪酸エステル、アルコキシル化脂肪アルコールの脂肪酸エステル、アルコキシル化脂肪アルコールのアルキルエーテルの脂肪酸エステル、ヒドロキシ置換脂肪酸、およびそれらの混合物が挙げられる。脂肪エステルの非限定的例としては、脂肪カーボネート、グリセリン脂肪エステル、スクロース脂肪エステル、ソルビタン脂肪エステル、脂肪酸エステル、またはそれらの混合物が挙げられる。脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコール誘導体、および脂肪酸誘導体の非限定的例は、全体が参照により本明細書に組み込まれるＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔ Ｄｉｃｔｉｏｎａｒｙ， Ｓｉｘｔｅｅｎｔｈ Ｅｄｉｔｉｏｎ， ２０１６に見られる。有用な脂肪化合物のより包括的ではあるが非限定的なリストを、「脂肪化合物」という見出しで後に記載する。”

組成物中の脂肪化合物の全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約０．１～約２０重量％である。脂肪化合物の全量は、組成物の全重量に対して約０．１～約１５重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約５重量％、約０．５～約２０重量％、約０．５～約１５重量％、約０．５～約１０重量％、約０．５～約８重量％、約０．５～５重量％、約１～約２０重量％、約 ～約１５重量％、約１～約１０重量％、約１～約８重量％、または約１～約５重量％とすることができ、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、本開示の組成物は、１つまたは複数の脂肪エステルを含む。すなわち、脂肪化合物の１つまたは複数は脂肪エステルである。脂肪エステルの非限定的例としては、脂肪カーボネート（特に炭酸ジアルキル）、グリセリン脂肪エステル、スクロース脂肪エステル、ソルビタン脂肪エステル、脂肪酸エステル、またはそれらの混合物が挙げられる。使用することができる脂肪エステルの追加の非限定的例としては、Ｃ_６～２２脂肪酸と１価アルコールのエステルおよび／またはＣ_６～２２脂肪アルコールとモノカルボン酸のエステルなどの脂肪エステルが挙げられる。より具体的な非限定的例としては、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸ｎ－プロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、イソステアリン酸ヘキサデシル、ラウリン酸ヘキシデシル（ｈｅｘｙｄｅｃｙｌ）、オクタン酸ヘキシルデシル、パルミチン酸ｎ－プロピル、パルミチン酸イソプロピル、およびそれらの混合物が挙げられる。

好ましい脂肪エステルとしては、脂肪カーボネート（「脂肪カーボネート」と呼ぶこともある）が挙げられる。脂肪カーボネートとしては、炭酸ジアルキルが挙げられる。炭酸ジアルキルの非限定的な例としては、次式：Ｒ_１Ｏ（Ｃ＝Ｏ）Ｒ_２［式中、Ｒ_１およびＲ_２は、独立して１～３０個の炭素原子を有する、または２～２８個の炭素原子を有する、または４～２５個の炭素原子を有する、または６～２２個の炭素原子を有する線状もしくは分岐状の飽和または不飽和アルキル鎖である］のもの、例えば、炭酸ジアルキル（Ｃ１４，Ｃ１５）、炭酸ジカプリリル、炭酸ジエチル、炭酸ジヘキシル、炭酸ジエチルヘキシル、ジメトキシフェニル＝フェニルオキソエチル＝エチルカーボネート、炭酸ジメチル、炭酸ジプロピル、炭酸ジプロピルヘプチル、炭酸ジオクチル、およびそれらの混合物が挙げられる。場合によっては、１つまたは複数の炭酸ジアルキル、特に炭酸ジカプリリルを含むことが好ましい。

場合によっては、１つまたは複数の脂肪エステルは、脂肪酸のグリセリンエステルまたはグリセリルエステル（またはグリセリン脂肪エステル）、例えばモノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、ジオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、トリラウリン、トリアラキジン、トリベヘニン、トリカプリン、トリカプリリン、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、トリエルシン、トリヘプタノイン、トリヘプチルウンデカノイン、トリイソノナノイン、トリイソパルミチン、トリイソステアリン、トリリノレイン、トリミリスチン、トリオクタノイン、トリオレイン、トリパルミチン、トリパルミトレイン、トリリシノレイン、トリステアリン、トリウンデカノイン、およびそれらの混合物である。

脂肪エステルの追加の非限定的例としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸２－ヘキシルデシル、アジピン酸ジ－２－ヘプチルウンデシル、モノイソステアリン酸Ｎ－アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ－２－エチルヘキサン酸エチレングリコール、２－エチルヘキサン酸セチル、トリ－２－エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ－２－エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オクチルドデシルゴムエステル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸デシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、クエン酸トリエチル、コハク酸２－エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ－２－エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸２－エチルヘキシル、パルミチン酸２－ヘキシルデシル、パルミチン酸２－ヘプチルウンデシル、１２－ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸２－ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、リンゴ酸ジイソステアリル、炭酸ジカプリリル、およびそれらの混合物が挙げられる。

組成物中に脂肪エステルが存在する場合、脂肪エステルの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約０．１～約１５重量％である。場合によっては、脂肪エステルの全量は、組成物の全重量に対して約０．１～約１２重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約５重量％、約０．５～約１５重量％、約０．５～約１２重量％、約０．５～約１０重量％、約０．５～約８重量％、または約０．５～約５重量％である。

場合によっては、本開示の組成物は、１つまたは複数の脂肪アルコールを含む。すなわち、脂肪化合物の１つまたは複数は脂肪アルコールである。「脂肪アルコール」という用語は、少なくとも１個のヒドロキシル基（ＯＨ）を含み、少なくとも８個の炭素原子を含み、オキシアルキレン化も（特にオキシエチレン化もオキシプロピレン化も）グリセリン化もしていないアルコールを意味する。脂肪アルコールは、Ｒ－ＯＨ（ここで、Ｒは、線状または分岐状で、１個または複数のヒドロキシル基で置換されていてもよく、８～４０個の炭素原子、好ましくは１０～３０個の炭素原子、より好ましくは１２～２４個の炭素原子、さらにより好ましくは１４～２２個の炭素原子を含む飽和（アルキル）または不飽和（アルケニル）基を表す）によって表すことができる。

場合によっては、組成物は、少なくとも１つの固体脂肪アルコールを含む。固体脂肪アルコールは、常温および大気圧（２５℃、７８０ｍｍＨｇ）で固体であり、水に不溶であり、すなわち２５℃、１ａｔｍで１重量％未満、好ましくは０．５重量％未満の水溶解度を有することが好ましい。

固体脂肪アルコールは、Ｒ－ＯＨ（ここで、Ｒは、１個または複数のヒドロキシル基で置換されていてもよく、８～４０個の炭素原子、好ましくは１０～３０個の炭素原子、より好ましくは１２～２４個の炭素原子、さらにより好ましくは１４～２２個の炭素原子を含む線状アルキル基を表す）によって表すことができる。

特に、単独でまたは混合物として、ラウリルアルコールまたはラウリルアルコール（１－ドデカノール）；ミリスチックまたはミリスチルアルコール（１－テトラデカノール）；セチルアルコール（１－ヘキサデカノール）；ステアリルアルコール（１－オクタデカノール）；アラキジルアルコール（１－エイコサノール）；ベヘニルアルコール（１－ドコサノール）；リグノセリルアルコール（１－テトラコサノール）；セリルアルコール（１－ヘキサコサノール）；モンタニルアルコール（１－オクタコサノール）；ミリシリックアルコール（ｍｙｒｉｃｙｌｉｃ ａｌｃｏｈｏｌ）（１－トリアコンタノール）を挙げることができる。

好ましくは、固体脂肪アルコールは、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコール、およびセチルステアリルまたはセテアリルアルコールなどのそれらの混合物から選択される。

実施形態において、固体脂肪アルコールは、ミリスチルアルコールから選択される。

液体脂肪アルコール、特にＣ１０～Ｃ３４を含むものは、好ましくは分岐状炭素鎖を有し、かつ／または１個もしくは複数、好ましくは１～３個の二重結合を有する。それらは、好ましくは分岐状および／または不飽和（Ｃ＝Ｃ二重結合）であり、１２～４０個の炭素原子を含む。

液体脂肪アルコールは、Ｒ－ＯＨ（ここで、Ｒは、Ｃ１２～Ｃ２４分岐状もしくは線状アルキル基またはアルケニル基を表し、Ｒは、１個または複数のヒドロキシ基によって置換されていてもよい）によって表すことができる。好ましくは、液体脂肪アルコールは、分岐状飽和アルコールである。好ましくは、Ｒは、ヒドロキシル基を含まない。これらとしては、オレイックアルコール、リノレイックアルコール、リノレニックアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、２－オクチル－１－ドデカノール、２－ブチルオクタノール、２－ヘキシル－１－デカノール、２－デシル－１－テトラデカノール、２－テトラデシル－１－セタノールおよびそれらの混合物が挙げられる。好ましくは、液体脂肪アルコールは、２－オクチル－１－ドデカノールである。

場合によっては、組成物は、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリルアルコール、イソステアリルアルコール、イソセチルアルコール、ベヘニルアルコール、リナロール、オレイルアルコール、ミリシルアルコール、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数の脂肪アルコールを含む。場合によっては、組成物は、好ましくはミリスチルアルコールを含む。

組成物中に脂肪アルコールが存在する場合、脂肪アルコールの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約０．１～約１５重量％である。場合によっては、脂肪アルコールの全量は、組成物の全重量に対して約０．１～約１２重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約５重量％、約０．５～約１５重量％、約０．５～約１２重量％、約０．５～約１０重量％、約０．５～約８重量％、または約０．５～約５重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、本開示の組成物は、少なくとも１つの脂肪エステルおよび少なくとも１つの脂肪アルコールを含む。

場合によっては、本開示の組成物は、少なくとも１つのグリセリン脂肪エステルおよび少なくとも１つの脂肪アルコールを含む。

場合によっては、本開示の組成物は、少なくとも１つの脂肪エステル、少なくとも１つのグリセリン脂肪エステル、および少なくとも１つの脂肪アルコールを含む。

場合によっては、脂肪エステルは、脂肪カーボネート（「脂肪カーボネート」と呼ぶこともある）である。したがって、組成物は、少なくとも１つの脂肪カーボネート、特に少なくとも１つの炭酸ジアルキル、および少なくとも１つの脂肪アルコールを含むことができる。例えば、組成物は、炭酸ジアルキル（Ｃ１４，Ｃ１５）、炭酸ジカプリリル、炭酸ジエチル、炭酸ジヘキシル、炭酸ジエチルヘキシル、ジメトキシフェニル＝フェニルオキソエチル＝エチルカーボネート、炭酸ジメチル、炭酸ジプロピル、炭酸ジプロピルヘプチル、炭酸ジオクチル、およびそれらの混合物から選択される少なくとも１つの炭酸ジアルキル；ならびにデシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、イソセチルアルコール、ベヘニルアルコール、リナロール、およびオレイルアルコールから選択される少なくとも１つの脂肪アルコールを含むことができる。場合によっては、組成物は、炭酸ジカプリリルおよびミリスチルアルコールの組合せを含む。

場合によっては、少なくとも１つのグリセリン脂肪エステルは、モノミリスチン酸グリセリル、モノパルミチン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸グリセリル、ジオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、トリラウリン、トリアラキジン、トリベヘニン、トリカプリン、トリカプリリン、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、トリエルシン、トリヘプタノイン、トリヘプチルウンデカノイン、トリイソノナノイン、トリイソパルミチン、トリイソステアリン、トリリノレイン、トリミリスチン、トリオクタノイン、トリオレイン、トリパルミチン、トリパルミトレイン、トリリシノレイン、トリステアリン、トリウンデカノイン、およびそれらの混合物から選択される。場合によっては、組成物は、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリルおよびミリスチルアルコールの組合せを含む。

場合によっては、組成物は、炭酸ジカプリリル、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、およびミリスチルアルコールの組合せを含む。

１つまたは複数の増粘剤を、本開示の組成物に任意選択で含めることができる。増粘剤は、「シックナー」または「粘度調整剤」と呼ばれることもある。増粘剤は、典型的に組成物の粘度を上げるために含められる。それにもかかわらず、場合によっては、ある特定の増粘剤は、追加の驚くべき利点を組成物に提供する。増粘剤の非限定的な例としては、ポリアクリレートクロスポリマーまたは架橋ポリアクリレートポリマー、カチオン性アクリレートコポリマー、アニオン性アクリル酸ポリマーまたはカルボン酸ポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、セルロース誘導体などの多糖類、ゴム、ポリクオタニウム、ビニルピロリドンホモポリマー／コポリマー、Ｃ８～２４ヒドロキシル置換脂肪族酸、Ｃ８～２４共役脂肪族酸、糖脂肪エステル、ポリグリセリルエステル、およびそれらの混合物が挙げられる。述べることができる特定のタイプの増粘剤としては、以下が挙げられる。

ａ．線状でも、架橋していてもよいカルボン酸またはカルボキシレートベースのホモポリマーまたはコポリマー：これらのポリマーは、アクリル酸、置換アクリル酸、ならびにこれらのアクリル酸および置換アクリル酸の塩およびエステル（アクリレート）に由来する１つまたは複数のモノマーを含む。市販のポリマーとしては、販売名ＣＡＲＢＯＰＯＬ、ＡＣＲＹＳＯＬ、ＰＯＬＹＧＥＬ、ＳＯＫＡＬＡＮ、ＣＡＲＢＯＰＯＬ ＵＬＴＲＥＺ、およびＰＯＬＹＧＥＬで販売されているものが挙げられる。市販のカルボン酸ポリマーの例としては、スクロースまたはペンタエリトリトール（ｐｅｎｔａｅｒｙｔｒｉｔｏｌ）のアリルエーテルで架橋されたアクリル酸ホモポリマーであるカルボマーが挙げられる。カルボマーは、Ｂ．Ｆ． Ｇｏｏｄｒｉｃｈ社からＣＡＲＢＯＰＯＬ ９００シリーズ（例えば、ＣＡＲＢＯＰＯＬ ９５４）として入手可能である。さらに、他の好適なカルボン酸ポリマー剤としては、ＵＬＴＲＥＺ １０（Ｂ．Ｆ． Ｇｏｏｄｒｉｃｈ社）、およびＣ１０～３０アルキルアクリレートとアクリル酸、メタクリル酸、またはそれらの短鎖（すなわち、Ｃ１～４アルコール）エステルの１つの１つまたは複数のモノマーとのコポリマーが挙げられ、架橋剤が、スクロースまたはペンタエリトリトール（ｐｅｎｔａｅｒｙｔｒｉｔｏｌ）のアリルエーテルである。これらのコポリマーは、アクリレート／Ｃ１０～Ｃ３０アルキルアクリレートクロスポリマーとして知られており、Ｂ．Ｆ． Ｇｏｏｄｒｉｃｈ社からＣＡＲＢＯＰＯＬ １３４２、ＣＡＲＢＯＰＯＬ １３８２、ＰＥＭＵＬＥＮ ＴＲ－１、およびＰＥＭＵＬＥＮ ＴＲ－２として市販されている。

他の好適なカルボン酸またはカルボキシレートポリマー剤としては、アクリル酸とアルキルＣ５～Ｃ１０アクリレートのコポリマー、アクリル酸と無水マレイン酸のコポリマー、およびポリアクリレートクロスポリマー－６が挙げられる。ポリアクリレートクロスポリマー－６は、Ｓｅｐｐｉｃ社からＳＥＰＩＭＡＸ ＺＥＮとして知られている原料として入手可能である。

別の好適なカルボン酸またはカルボキシレートポリマー剤としては、カチオンアクリレートコポリマー（または第四級アンモニウム化合物）である、Ｓｅｐｐｉｃ社からＳＩＭＵＬＱＵＡＴ ＨＣ ３０５の商品名で知られている原料として入手可能なアクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド／アクリレートコポリマーが挙げられる。

ある特定の実施形態において、本明細書において有用なカルボン酸またはカルボキシレートポリマーシックナーは、カルボマー、アクリレート／Ｃ１０～Ｃ３０アルキルアクリレートクロスポリマー、ポリアクリレートクロスポリマー－６、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド／アクリレートコポリマー、およびそれらの混合物から選択されるものである。

ｂ．ポリクオタニウム化合物：非限定的例としては、ポリクオタニウム－１、ポリクオタニウム－２、ポリクオタニウム－３、ポリクオタニウム－４、ポリクオタニウム－５、ポリクオタニウム－６、ポリクオタニウム－７、ポリクオタニウム－８、ポリクオタニウム－９、ポリクオタニウム－１０、ポリクオタニウム－１１、ポリクオタニウム－１２、ポリクオタニウム－１３、ポリクオタニウム－１４、ポリクオタニウム－１５、ポリクオタニウム－１６、ポリクオタニウム－１７、ポリクオタニウム－１８、ポリクオタニウム－１９、ポリクオタニウム－２０、ポリクオタニウム－２１、ポリクオタニウム－２２、ポリクオタニウム－２３、ポリクオタニウム－２４、ポリクオタニウム－２５、ポリクオタニウム－２６、ポリクオタニウム－２７、ポリクオタニウム－２８、ポリクオタニウム－２９、ポリクオタニウム－３０、ポリクオタニウム－４０、ポリクオタニウム－４１、ポリクオタニウム－４２、ポリクオタニウム－４３、ポリクオタニウム－４４、ポリクオタニウム－４５、ポリクオタニウム－４６、ポリクオタニウム－４７、ポリクオタニウム－４８、ポリクオタニウム－４９、ポリクオタニウム－５０、ポリクオタニウム－５１、ポリクオタニウム－５２、ポリクオタニウム－５３、ポリクオタニウム－５４、ポリクオタニウム－５５、ポリクオタニウム－５６、ポリクオタニウム－５７、ポリクオタニウム－５８、ポリクオタニウム－５９、ポリクオタニウム－６０、ポリクオタニウム－６１、ポリクオタニウム－６２、ポリクオタニウム－６３、ポリクオタニウム－６４、ポリクオタニウム－６５、ポリクオタニウム－６６、ポリクオタニウム－６７などが挙げられる。場合によっては、好ましいポリクオタニウム化合物としては、ポリクオタニウム－１０、ポリクオタニウム－１１、ポリクオタニウム－６７、およびそれらの混合物が挙げられる。

ｃ． セルロース：セルロースの非限定的例としては、セルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、酢酸プロピオン酸カルボン酸セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、微結晶性セルロース、セルロース硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物が挙げられる。場合によっては、セルロースは、水溶性セルロース誘導体（例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム塩）から選択される。さらに、場合によっては、セルロースは、好ましくはヒドロキシプロピルセルロース（ＨＰＣ）である。

ｄ． ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）およびコポリマー：非限定的例としては、ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）、ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）／ビニルアセテートコポリマー（ＰＶＰ／ＶＡコポリマー）、ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）／エイコセンコポリマー、ＰＶＰ／ヘキサデセンコポリマーなどが挙げられる。市販のポリビニルピロリドンとしては、ＢＡＳＦ社から入手可能なＬｕｖｉｓｋｏｌ Ｋ３０、Ｋ８５、Ｋ９０が挙げられる。市販のビニルピロリドンとビニルアセテートのコポリマーとしては、ＢＡＳＦ社から入手可能なＬｕｖｉｓｋｏｌ ＶＡ３７、ＶＡ６４が挙げられ、ビニルピロリドン、メタクリルアミド、およびビニルイミダゾールのコポリマー（ＩＮＣＩ：ＶＰ／メタクリルアミド／ビニルイミダゾールコポリマー）は、ＢＡＳＦ社からＬｕｖｉｓｅｔとして市販されている。場合によっては、ＰＶＰおよびＰＶＰ／ＶＡコポリマーが好ましい。

ｅ．スクロースエステル：非限定的例としては、パルミチン酸スクロース、ヤシ脂肪酸スクロース、モノオクタン酸スクロース、モノデカン酸スクロース、モノもしくはジラウリン酸スクロース、モノミリスチン酸スクロース、モノもしくはジパルミチン酸スクロース、モノおよびジステアリン酸スクロース、モノ、ジもしくはトリオレイン酸スクロース、モノもしくはジリノール酸スクロース、ペンタオレイン酸スクロース、ヘキサオレイン酸スクロース、ヘプタオレイン酸スクロース、またはオクトオレイン酸スクロース、ならびにパルミチン酸／ステアリン酸スクロースなどの混合エステル、ならびにそれらの混合物が挙げられる。

ｆ．ポリグリセリルエステル：非限定的な脂肪酸のポリグリセリンエステル（ポリギルセリル（ｐｏｌｙｇｙｌｃｅｒｙｌ）エステル）としては、次式のものが挙げられる

［式中、ｎは、２～２０もしくは２～１０もしくは２～５であり、または２、３、４、５、６、７、８、９、または１０であり、Ｒ^１、Ｒ^２およびＲ^３はそれぞれ、独立して脂肪酸部分または水素とすることができ、ただし、Ｒ^１、Ｒ^２、およびＲ^３の少なくとも１つが脂肪酸部分であることを条件とする］。
例えば、Ｒ^１、Ｒ^２およびＲ^３は、飽和または不飽和の線状または分岐状とすることができ、Ｃ_１～Ｃ_４０、Ｃ_１～Ｃ_３０、Ｃ_１～Ｃ_２５、またはＣ_１～Ｃ_２０、Ｃ_１～Ｃ_１６、またはＣ_１～Ｃ_１０の長さを有する。さらに、脂肪酸の非イオン性ポリグリセリンエステルの非限定的例としては、カプリル酸／カプリン酸ポリグリセリル－４、カプリル酸／カプリン酸ポリグリセリル－１０、カプリン酸ポリグリセリル－４、カプリン酸ポリグリセリル－１０、ラウリン酸ポリグリセリル－４、ラウリン酸ポリグリセリル－５、ラウリン酸ポリグリセリル－６、ラウリン酸ポリグリセリル－１０、ヤシ脂肪酸ポリグリセリル－１０、ミリスチン酸ポリグリセリル－１０、オレイン酸ポリグリセリル－１０、ステアリン酸ポリグリセリル－１０、およびそれらの混合物が挙げられる。

ｇ．Ｃ８～２４ヒドロキシル置換脂肪族酸およびＣ８～２４共役脂肪族酸：非限定的例としては、共役リノール酸、ｃｉｓ－パリナリン酸、ｔｒａｎｓ－７－オクタデセン酸、ｃｉｓ－５，８，１１，１４，１７－エイコサペンタン酸、ｃｉｓ－４，７，１０，１３，１６，１９－ドコサヘキセン酸、コルンビン酸、リノレンエライジン酸、リシノライジン酸（ｒｉｃｉｎｏｌａｉｄｉｃ ａｃｉｄ）、ステアリドン酸、２－ヒドロキシステアリン酸、α－リノレン酸、アラキドン酸、ｃｉｓ－１１，１４－エイコサジエン酸、リノールエライジン酸、モノペトロセリン酸、ペトロセリン酸、リシノレイン酸、ｔｒａｎｓ－バクセン酸、ｃｉｓ－１１，１４，１７－エイコサトリエン酸、ｃｉｓ－５－エイコセン酸、ｃｉｓ－８，１１，１４－エイコサトリエン酸、ヘキサデカトリエン酸、パルミトレイン酸、ペトロスエライジン酸、ｔｒａｎｓ，ｔｒａｎｓ－ファルネソール、ｃｉｓ－１３，１６－ドコサジエン酸、ｃｉｓ－バクセン酸、ｃｉｓ－１１－エイコセン酸、ｃｉｓ－１３，１６，１９－ドコサトリエン酸、ｃｉｓ－１３－オクタデセン酸、ｃｉｓ－１５－オクタデカン酸、ｃｉｓ－７，１０，１３，１６－ドコサテトラエン酸、エライジン酸、γ－リノレン酸、ゲラン酸、ゲラニルゲラノイン酸、リノール酸、オレイン酸、ピノレン酸、ｔｒａｎｓ－１３－オクタデセン酸が挙げられる。より好ましくは、脂肪族酸は、１２－ヒドロキシステアリン酸、共役リノール酸、またはそれらの混合物を含む。

ｈ．ゴム：ゴムの非限定的例としては、アラビアゴム、トラガカントゴム、カラヤガム、グアーガム、ジェランガム、タラゴム、ローカストビーンガム、タマリンドガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、Ｓｅｎｅｃａゴム、スクレロチウムガム、ジェランガムなどが挙げられる。

増粘剤の全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約０．０１～約２０重量％である。場合によっては、増粘剤の全量は、組成物の全重量に対して約０．０１～約１５重量％、約０．０１～約１０重量％、約０．０１～約０．０１～約８重量％、約０．０１～約６重量％、約０．０１～約５重量％、約０．１～約２０重量％、約０．１～約１５重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約６重量％、または約０．１～約５重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、１つまたは複数のポリアクリレートクロスポリマー、例えばポリアクリレートクロスポリマー－６を含む。ポリアクリレートクロスポリマーの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して約０．０１～約１０重量％とすることができる。場合によっては、ポリアクリレートクロスポリマーの全量は、組成物の全重量に対して約０．０１～約８重量％、約０．０１～約５重量％、約０．０１～約３重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約６重量％、約０．１～約５重量％、または約０．１～約３重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、アクリル酸モノマーから構成されるポリマー材料である１つまたは複数のカルボマーを含む。カルボマーの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して約０．０１～約１０重量％とすることができる。場合によっては、カルボマーの全量は、組成物の全重量に対して約０．０１～約８重量％、約０．０１～約５重量％、約０．０１～約３重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約６重量％、約０．１～約５重量％、または約０．１～約３重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、アクリル酸、メタクリル酸およびアミノプロピルトリメチルアンモニウムクロリドのアミドから形成されたモノマーのうちの１つまたは複数と、アクリル酸、メタクリル酸またはそれらのエステルの１つのうちの１つまたは複数のモノマーとのコポリマーである、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド／アクリレートコポリマーを含む。アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド／アクリレートコポリマーの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して約０．０１～約１０重量％とすることができる。場合によっては、アクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド／アクリレートコポリマーの全量は、組成物の全重量に対して約０．０１～約８重量％、約０．０１～約５重量％、約０．０１～約３重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約６重量％、約０．１～約５重量％、または約０．１～約３重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、１つまたは複数のポリクオタニウム化合物を含む。非限定的例としては、ポリクオタニウム－１０、ポリクオタニウム－１１、およびポリクオタニウム－６７が挙げられる。ポリクオタニウム化合物の全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して約０．０１～約１０重量％とすることができる。場合によっては、ポリクオタニウム化合物の全量は、組成物の全重量に対して約０．０１～約８重量％、約０．０１～約５重量％、約０．０１～約３重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約６重量％、約０．１～約５重量％、または約０．１～約３重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、１つまたは複数のセルロースシックナー（例えば、微結晶性セルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、およびヒドロキシプロピルセルロース）を含む。セルロースシックナーの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して約０．０１～約１０重量％とすることができる。場合によっては、セルロースシックナーの全量は、組成物の全重量に対して約０．０１～約８重量％、約０．０１～約５重量％、約０．０１～約３重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約６重量％、約０．１～約５重量％、または約０．１～約３重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）および／またはポリビニルピロリドン／ビニルアセテート（ＶＰ／ＶＡ）コポリマーを含む。ＰＶＰおよび／またはＶＰ／ＶＡコポリマーの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して約０．０１～約１０重量％とすることができる。場合によっては、ＰＶＰおよび／またはＶＰ／ＶＡコポリマーの全量は、組成物の全重量に対して約０．０１～約８重量％、約０．０１～約５重量％、約０．０１～約３重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約０．１～約６重量％、約０．１～約５重量％、または約０．１～約３重量％であり、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、１つもしくは複数のＣ８～２４ヒドロキシル置換脂肪族酸、Ｃ８～２４共役脂肪族酸、またはそれらの混合物を含む。非限定的ではあるが好ましい例は、ヒドロキシステアリン酸である。追加の例としては、共役リノール酸、ｃｉｓ－パリナリン酸、ｔｒａｎｓ－７－オクタデセン酸、ｃｉｓ－５，８，１１，１４，１７－エイコサペンタン酸、ｃｉｓ－４，７，１０，１３，１６，１９－ドコサヘキセン酸、コルンビン酸、リノレンエライジン酸、リシノライジン酸、ステアリドン酸、２－ヒドロキシステアリン酸、α－リノレン酸、アラキドン酸、ｃｉｓ－１１，１４－エイコサジエン酸、リノールエライジン酸、モノペトロセリン酸、ペトロセリン酸、リシノレイン酸、ｔｒａｎｓ－バクセン酸、およびそれらの混合物が挙げられる。さらに好適な好ましい脂肪族酸としては、ｃｉｓ－１１，１４，１７－エイコサトリエン酸、ｃｉｓ－５－エイコセン酸、ｃｉｓ－８，１１，１４－エイコサトリエン酸、ヘキサデカトリエン酸、パルミトレイン酸、ペトロスエライジン酸、ｔｒａｎｓ，ｔｒａｎｓ－ファルネソール、ｃｉｓ－１３，１６－ドコサジエン酸、ｃｉｓ－バクセン酸、ｃｉｓ－１１－エイコセン酸、ｃｉｓ－１３，１６，１９－ドコサトリエン酸、ｃｉｓ－１３－オクタデセン酸、ｃｉｓ－１５－オクタデカン酸、ｃｉｓ－７，１０，１３，１６－ドコサテトラエン酸、エライジン酸、γ－リノレン酸、ゲラン酸、ゲラニルゲラノイン酸、リノール酸、オレイン酸、ピノレン酸、ｔｒａｎｓ－１３－オクタデセン酸が挙げられる。より好ましくは、脂肪族酸は、１２－ヒドロキシステアリン酸、共役リノール酸、またはそれらの混合物を含む。Ｃ８～２４ヒドロキシル置換脂肪族酸および／またはＣ８～２４共役脂肪族酸の全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して約０．１～約２０重量％、約０．１～約１５重量％、約０．１～約１２重量％、約１～約２０重量％、約１～約１５重量％、約１～約１２重量％、約５～約２０重量％、約５～約１５重量％、または約５～約１２重量％とすることができ、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、１つまたは複数のスクロース脂肪エステルを含む。非限定的ではあるが好ましい例は、パルミチン酸スクロースである。追加の例としては、ヤシ脂肪酸スクロース、モノオクタン酸スクロース、モノデカン酸スクロース、モノもしくはジラウリン酸スクロース、モノミリスチン酸スクロース、モノもしくはジパルミチン酸スクロース、モノおよびジステアリン酸スクロース、モノ、ジもしくはトリオレイン酸スクロース、モノもしくはジリノール酸スクロース、ペンタオレイン酸スクロース、ヘキサオレイン酸スクロース、ヘプタオレイン酸スクロース、またはオクトオレイン酸スクロース、ならびにパルミチン酸／ステアリン酸スクロースなどの混合エステルが挙げられる。スクロース脂肪エステルの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して約０．１～約１５重量％、約０．１～約１０重量％、約０．１～約８重量％、約１～約１５重量％、約１～約１０重量％、約１～約８重量％、約２～約１５重量％、約２～約１０重量％、または約２～約８重量％とすることができ、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、シリコーンを含まないまたは本質的に含まない。例えば、組成物は、約３重量％、２重量％、１重量％、または０．５重量％未満のシリコーンを含む（好ましくはシリコーンを含まない）。場合によっては、組成物はシリコーンを含む。シリコーンの非限定的例としては、アミン官能化シリコーン（例えば、アモジメチコン）、ジメチコン、ビス－アミノプロピルジメチコン、トリメチルシリルアモジメチコンなどが挙げられる。

毛髪を処理する方法
本開示の組成物は、毛髪をコンディショニングしかつ／またはまとめるのに有用である。組成物は、濡れたまたは湿った毛髪に適用されると、ｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成する。「ラメラ相」は、一般にバルク液体によって分離された二層のシートとして、バルク極性液体（すなわち、毛髪由来の水）の環境における極性有頭長鎖非極性テール分子のパッキングを指す。組成物を濡れたまたは湿った毛髪に適用することができ、毛髪に例えば手で擦り込み、かつ／または毛髪全体に櫛もしくはブラシで延展してもよい。これによって、毛髪が滑らかおよび柔軟になり、縮れ、乾燥状態、および望ましくないボリュームが低減する。組成物は、毛髪に残留することができ、または毛髪の乾燥および／もしくはスタイリングの前に毛髪から任意選択ですすぎ落とすことができる。

組成物の別の独特の態様は、組成物をリーブオン製品として使用できることである。組成物を濡れたまたは湿った毛髪に適用し、毛髪上に無期限に残留させることができる。すなわち、毛髪組成物は、毛髪をスタイリングする前に、毛髪から除去またはすすぎ落とされない。

本開示に従って毛髪を処理する方法には、様々なルーチンに従う方法も含まれる。例えば、組成物を、毛髪に適用する前にシャンプー（またはコンディショナー）と混合することができる。あるいは、組成物を、シャンプー（またはコンディショナー）が既に適用されている毛髪の上に積層しても（または毛髪に塗り込んでも）よい。さらに、組成物は、シャンプー（またはコンディショナー）と別に適用してもよく、すなわち、シャンプー（またはコンディショナー）を毛髪からすすぎ落とした後に毛髪に適用してもよい。場合によっては、毛髪をシャンプーする前に、毛髪を本開示の組成物で処理すること、例えば、シャンプーを毛髪に適用する前に、組成物を濡れたまたは湿った毛髪に適用することが好ましい。毛髪は、シャンプーした後、コンディショナーでさらに（任意選択で）処理してもよい。

本開示の組成物は、キットに組み込むことができる。例えば、キットは、少なくとも１つの本開示による組成物および１つまたは複数の追加の組成物、例えばシャンプー、コンディショナーなどを含むことができる。様々な組成物は、キットに別々に含まれている。場合によっては、キットは、１つまたは複数の本開示による組成物、シャンプー、および／またはコンディショナーを含み、それらのすべてが別々に含まれている。キットは、１つまたは複数の本開示による組成物、シャンプー、およびコンディショナーを含むこともできる。キットには、指示書、混合部品、ブラシ、手袋、計量道具なども任意選択で含めることができる。

組成物は、例えば、すぐに使える容器などの様々な容器に包装することができる。有用な包装の非限定的例としては、スクイーザブルチューブおよびビンを含めて、チューブ、ジャー、キャップ、単位用量パッケージ、およびビンが挙げられる。包装は、シャワーまたは浴槽の壁を含めて浴室の壁などの壁に取り付けることができるように構成することができる。例えば、包装は、壁に取り付け、圧力が容器に加わると、その中に入っている組成物が容器の１つまたは複数の開口部から排出されるように構成されている容器とすることができる。場合によっては、包装は、２つのコンパートメントを有するチューブなどのチューブ、またはそれぞれ別個のコンパートメントを形成するデュアルチューブである。コンパートメントはそれぞれ、異なる組成物を含むことができる。例えば、一方のチューブまたはコンパートメントは、本開示による組成物を含むことができ、他方のチューブは、その組成物と共に使用される組成物、例えばシャンプー、コンディショナー、オールインワンシャンプー／コンディショナー（すなわち、コンディショニングシャンプー；「共洗浄剤」とも呼ばれる）を含むことができる。

場合によっては、本開示の組成物は、使用者が組成物を毛髪に噴霧することによって組成物を毛髪に適用することができる噴霧製品として包装することができる。組成物は、手動で駆動されるポンプ噴霧ビンとすることができる噴霧ビンに包装され、または噴霧ビンを、組成物が加圧エアロゾル容器から分注されるように加圧することができる。噴射剤を使用して、組成物を容器から押し出すことができる。好適な噴射剤としては、液化可能ガスまたはハロゲン化噴射剤が挙げられるが、これらに限定されない。好適な噴射剤の例としては、ジメチルエーテル、ならびにプロパン、ｎ－ブタン、ｉｓｏ－ブタン、ＣＦＣ、およびＣＦＣ代替噴射剤などの炭化水素噴射剤が挙げられる。噴射剤は、単独でまたは混合して使用することができる。

本開示に従って毛髪を処理する方法は様々であり得るが、典型的には、本開示の組成物を毛髪に適用すること、組成物を毛髪上に十分な時間残留させること、組成物を毛髪からすすぎ落とすことを含む。組成物は、毛髪に他の組成物と連続して適用することができる。例えば、組成物は、毛髪をシャンプーする前、毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングする前、および／または毛髪をコンディショニングした後、毛髪に適用することができる。しかし、組成物は、連続して使用する必要はない。

場合によっては、組成物は、追加の毛髪処理組成物と共にルーチンにおいて、例えば個人の通常のシャワー／入浴ルーチン時に使用される。組成物は、毛髪に個別に適用することができ、または１つもしくは複数の追加の組成物と組み合わせることができる。組成物を１つまたは複数の追加の組成物（例えば、シャンプー、コンディショナー、リンスなど）と組み合わせることは、ルーチンから複数のステップを取り除くのに有用であり得る。例えば、組成物を、毛髪に適用する前にシャンプー（またはコンディショナー）と混合することができる。この場合、シャンプー（またはコンディショナー）と組成物の混合物は、洗浄またはコンディショニングするプロセス時に毛髪に同時に適用され、毛髪から同時にすすぎ落とされる。あるいは、組成物を、シャンプー（またはコンディショナー）が既に適用されている毛髪の上に積層する（または毛髪に塗り込む）か、またはその逆をすることができる。この場合、組成物を毛髪に適用することができ、毛髪からすすぎ落とすことなく、次いでシャンプー（またはコンディショナー）が毛髪に続いて適用される。あるいは、最初にシャンプー（またはコンディショナー）を毛髪に適用することができ、毛髪からシャンプー（またはコンディショナー）をすすぎ落とすことなく、毛髪処理組成物も毛髪に適用される。

シャンプーおよび／またはコンディショナーと共に使用されるとき、組成物をシャンプーおよび／またはコンディショナーと約１：１０～約１０：１、約１：５～約５：１、約１：３～約３：１、約１：２～約２：１、約１：１～約４：１、約１：１～約３：１、または約１：１～約２：１の（本開示の毛髪処理組成物：シャンプー／コンディショナーなど）比で混合または使用することができる。

本開示の組成物を、毛髪からすすぎ落とす前に毛髪上に最小時間残留させることができるが、組成物を毛髪上に長期間残留させる必要はない。簡便には、組成物を適用し、毛髪上に通常のシャンプーおよび／またはコンディショニングに典型的な時間残留させる。例えば、組成物を（シャンプーまたはコンディショナーなどの別の毛髪処理組成物と組み合わせるかどうかにかからわず）毛髪に適用し、毛髪上に数秒（１、２、３、または５秒）から最大で約１、約２、約５、約１０、約１５、約２０、約２５、または約３０分間残留させることができる。

組成物を毛髪に適用する前に別の組成物と混合しないとき、組成物は、毛髪を別の組成物（例えば、シャンプーおよび／またはコンディショナー）で処理する直後または前に毛髪に適用することができる。例えば、シャンプーおよび／またはコンディショナーを毛髪に適用する前または後の約１、２、５、１０、または２０分以内に、毛髪処理組成物を毛髪に適用することができる。

本開示の組成物は、毛髪に改善されたまとまり、長く続くスタイルおよび縮毛制御、ならびに滑らかさを与える能力をもつという点で独特である。したがって、本開示は、毛髪を処理する、例えば毛髪のまとまりを改善し、長続きするスタイルおよび縮毛制御を付与し、滑らかさを付与する方法に関する。さらに詳細には、組成物を、毛髪をコンディショニングし、カールの鮮明度を毛髪にもたらし、縮毛制御を毛髪にもたらし、櫛通りおよびもつれ解消の容易さを改善し、滑らかさをもたらす方法において使用することができる。

実施形態
ある特定の実施形態において、本開示の組成物は、透明で実質的に無水の化粧品組成物であって、
－ 約２０～約９５重量％、好ましくは約４０～約９０重量％、より好ましくは約５０～約９０重量％のプロピレングリコール；
－ 約５～約７０重量％、好ましくは約５～約５０重量％、より好ましくは約５～約４０重量％の２～６個の炭素原子を有する１つまたは複数のモノアルコール、好ましくはエタノール；
－ 約０．１～約５重量％、好ましくは約０．１～約４重量％、より好ましくは約０．１～２重量％の１つまたは複数のカチオン性界面活性剤；
－ 約０．１～約１０重量％、好ましくは約０．１～約５重量％、より好ましくは約１～約０．５～約５重量％の、脂肪カーボネート、グリセリン脂肪エステル（グリセリルエステル）、スクロース脂肪エステル、ソルビタン脂肪エステル、および脂肪酸エステルから選択される１つまたは複数の脂肪エステル、好ましくは１つもしくは複数のカーボネートおよび／または１つもしくは複数のグリセリン脂肪エステル；
－ 約０．１～約１０重量％、好ましくは約０．１～約５重量％、より好ましくは約０．５～約５重量％の、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、およびイソステアリルアルコールから選択される１つまたは複数の脂肪アルコール、好ましくはミリスチルアルコール；ならびに
－ 任意選択で、約０．１～約２０重量％、好ましくは約０．１～約１５重量％、より好ましくは約０．１～約１０重量％の１つまたは複数の増粘剤、例えばカルボン酸またはカルボキシレートベースのホモポリマーまたはコポリマー、ポリクオタニウム化合物、ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）およびコポリマー、スクロースエステル、ポリグリセリルエステル、Ｃ８～２４ヒドロキシル置換脂肪族酸およびＣ８～２４共役脂肪族酸、ならびにゴムから選択される１つまたは複数の増粘剤、好ましくはポリアクリレートクロスポリマー、カチオンアクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリクオタニウム、ポリビニルピロリドンホモポリマー／コポリマー、１２－ヒドロキシステアリン酸、糖エステル、およびポリグリセリ（ｐｏｌｙｇｌｙｃｅｒｙ）エステル；
を含み、プロピレングリコールとモノアルコールの重量比（プロピレングリコール：モノアルコール）が、２０：１～１：１、好ましくは２０：１～１．１：１、より好ましくは１８：１～２：１であり、
組成物が、濡れたまたは湿った毛髪に適用されてｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成するまで、組成物が可溶化した非乳化組成物であり、すべての重量百分率は、組成物の全重量に対する重量百分率である、
組成物である。

カチオン性界面活性剤としては、本開示全体にわたって記載されているものが挙げられるが、好ましくはセトリモニウムクロリド、ステアリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ベヘンアミドプロピルトリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムクロリド、アラキドトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、トリセチルモニウムクロリド、オレアミドプロピルジメチルアミン、リノールアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、オレイルヒドロキシエチルイミダゾリン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、およびそれらの混合物から選択することができる。場合によっては、カチオン性界面活性剤は、好ましくはセトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの混合物から選択される。

場合によっては、カチオン性界面活性剤は、より好ましくはセトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの混合物から選択される。

さらに、場合によっては、カチオン性界面活性剤は、最も好ましくはセトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、またはそれらの混合物である。

プロピレングリコールに加えて、組成物は、約０．１～約５０重量％、好ましくは約０．１～約３０、より好ましくは約１～約２０重量％の、エチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、およびグリセリンから選択される１つまたは複数のグリコールを任意選択で含むことができる。

組成物がブチレングリコールを含む場合もあるが、組成物がブチレングリコールを含まないまたは本質的に含まない場合もある。存在する場合、ブチレングリコールの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約０．１～約５０重量％である。場合によっては、ブチレングリコールの全量は、組成物の全重量に対して約０．１～約４０重量％、約０．１～約３０重量％、約０．１～約２０重量％、約０．１～約１０重量％、約１～約５０重量％、約１～約４０重量％、約１～約３０重量％、約１～約２０重量％、または約１～約１０重量％とすることができ、それらの間の範囲および下位の範囲を含む。

場合によっては、組成物は、シリコーンを含まないまたは本質的に含まない。例えば、組成物は、約３重量％、２重量％、１重量％、または０．５重量％未満のシリコーンを含み得る（好ましくはシリコーンを含まない）。シリコーンの非限定的例としては、アミン官能化シリコーン（例えば、アモジメチコン）、ジメチコン、ビス－アミノプロピルジメチコン、トリメチルシリルアモジメチコンなどが挙げられる。

ある特定の実施形態において、本開示の組成物は、透明で実質的に無水の化粧品組成物であって、
－ 約５０～約９５重量％、好ましくは約５５～約９０重量％、より好ましくは約６０～約９０重量％のプロピレングリコール；
－ 約５～約７０重量％、好ましくは約５～約５０重量％、より好ましくは約５～約４０重量％のエタノール；
－ 約０．１～約５重量％、好ましくは約０．１～約４重量％、より好ましくは約０．１～２重量％の１つまたは複数のカチオン性界面活性剤、例えばセトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの混合物；さらにより好ましくは、セトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、またはそれらの混合物から選択される１つまたは複数のカチオン性界面活性剤；
－ 約０．１～約１０重量％、好ましくは０．１～約５重量％、より好ましくは約０．５～約５重量％の、
（ｉ）式：Ｒ_１Ｏ（Ｃ＝Ｏ）Ｒ_２の炭酸ジアルキル［式中、Ｒ_１およびＲ_２は、独立して１～３０個の炭素原子を有する、または２～２８個の炭素原子を有する、または４～２５個の炭素原子を有する、または６～２２個の炭素原子を有する線状もしくは分岐状の飽和または不飽和アルキル鎖である］から選択される脂肪カーボネート、好ましくはＣ１４～１５炭酸ジアルキル、炭酸ジカプリリル、炭酸ジエチル、炭酸ジヘキシル、炭酸ジエチルヘキシル、ジメトキシフェニル＝フェニルオキソエチル＝エチルカーボネート、炭酸ジメチル、炭酸ジプロピル、炭酸ジプロピルヘプチル、炭酸ジオクチル、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数のジアルキル脂肪カーボネート；ならびに／あるいは
（ｉｉ）カプリン酸グリセリル、カプリル酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、リノール酸グリセリル、ミリスチン酸グリセリル、カプロミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ヒドロキシステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、リシノレイン酸グリセリル、ジラウリン酸グリセリル、ジオレイン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノ／ジカプリル酸グリセリル、モノ／ジミリスチン酸グリセリル、ステアリン酸／パルミチン酸グリセリル、トリカプリン酸／カプリル酸グリセリル、カプリリック／カプリックジグリセリルスクシネート、（カプリル／カプリン酸）グリセリル、（カプリル／カプリン／イソステアリン／アジピン酸）トリグリセリル、（カプリル／カプリン／リノール酸）トリグリセリル、トリ（カプリル／カプリン酸）グリセリル、（カプリル／カプリン／ステアリン酸）トリグリセリル、（トリラウリン酸／ステアリン酸）グリセリル、ジ／トリパルミトステアリン酸グリセリル、ジ／トリトリステアリン酸（ｔｒｉｔｒｉｓｔｅａｒａｔｅ）グリセリル、カプリル酸トリグリセリル、カプリル／カプリン／ラウリン酸トリグリセリル、トリヘプタン酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、トリス－１２－ヒドロキシステアリン酸グリセリル、トリアセチルヒドロキシステアリン酸グリセリル、トリアセチルリシニオレイン酸（ｒｉｃｉｎｉｏｌｅａｔｅ）グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリベヘン酸グリセリル、およびそれらの混合物から選択されるグリセリン脂肪エステル
を含めて１つまたは複数の脂肪エステル；
－ 約０．１～約１０重量％、好ましくは約０．１～約５重量％、より好ましくは約０．５～約５重量％の、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数の脂肪アルコール；ならびに
－ 任意選択で、約０．１～約２０重量％、好ましくは約０．１～約１５重量％、より好ましくは約０．１～約１０重量％の１つまたは複数の増粘剤、例えばカルボン酸またはカルボキシレートベースのホモポリマーまたはコポリマー、ポリクオタニウム化合物、ポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）およびコポリマー、スクロースエステル、ポリグリセリルエステル、Ｃ８～２４ヒドロキシル置換脂肪族酸およびＣ８～２４共役脂肪族酸、ならびにゴム、好ましくはポリアクリレートクロスポリマー、カチオンアクリレートコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリクオタニウム、ポリビニルピロリドンホモポリマー／コポリマー、１２－ヒドロキシステアリン酸、糖エステル、およびポリグリセリ（ｐｏｌｙｇｌｙｃｅｒｙ）エステルから選択される１つまたは複数の増粘剤；
を含み、プロピレングリコールとエタノールの重量比（プロピレングリコール：エタノール）が、２０：１～１：１、好ましくは２０：１～１．１：１、より好ましくは１８：１～２：１であり、；組成物が、濡れたまたは湿った毛髪に適用されてｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成するまで、組成物が可溶化した非乳化組成物であり、すべての重量百分率は、組成物の全重量に対する重量百分率である、組成物である。

プロピレングリコールに加えて、組成物は、約０．１～約５０重量％、好ましくは約０．１～約３０、より好ましくは約１～約２０重量％のエチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、およびグリセリンから選択される１つまたは複数のグリコールを任意選択で含むことができる。

組成物がブチレングリコールを含む場合もあるが、組成物がブチレングリコールを含まないまたは本質的に含まない場合もある。存在する場合、ブチレングリコールの全量は様々であり得るが、組成物の全重量に対して典型的に約０．１～約５０重量％である。場合によっては、ブチレングリコールの全量は、組成物の全重量に対して約０．１～約４０重量％、約０．１～約３０重量％、約０．１～約２０重量％、約０．１～約１０重量％、約１～約５０重量％、約１～約４０重量％、約１～約３０重量％、約１～約２０重量％、または約１～約１０重量％とすることができる。

場合によっては、組成物はシリコーンを含まないまたは本質的に含まない。例えば、組成物は、約３重量％、２重量％、１重量％、または０．５重量％未満のシリコーンを含み得る（好ましくはシリコーンを含まない）。シリコーンの非限定的例としては、アミン官能化シリコーン（例えば、アモジメチコン）、ジメチコン、ビス－アミノプロピルジメチコン、トリメチルシリルアモジメチコンなどが挙げられる。

カチオン性界面活性剤
カチオン性界面活性剤の非限定的例としては、ベヘンアルコニウムクロリド、ベンゼトニウムクロリド、セチルピリジニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ラウラルコニウムクロリド、セタルコニウムクロリド、セトリモニウムブロミド、セトリモニウムクロリド、セチルアミンフッ化水素酸塩、クロラリルメテナミンクロリド（クオタニウム－１５）、ジステアリルジモニウムクロリド（クオタニウム－５）、ドデシルジメチルエチルベンジルアンモニウムクロリド（クオタニウム－１４）、クオタニウム－２２、クオタニウム－２６、クオタニウム－１８ヘクトライト、ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩、システイン塩酸塩、ジエタノールアンモニウムＰＯＥ（１０）オレチル（ｏｌｅｔｙｌ）エーテルホスフェート、ジエタノールアンモニウムＰＯＥ（３）オレイルエーテルホスフェート、タロウアルコニウムクロリド、ジメチルジオクタデシルアンモニウムベントナイト、ステアラルコニウムクロリド、ドミフェンブロミド、安息香酸デナトニウム、ミリスタルコニウムクロリド、ラウリルトリモニウムクロリド、エチレンジアミン二塩酸塩、グアニジン塩酸塩、ピリドキシンＨＣｌ、イオフェタミン塩酸塩、メグルミン塩酸塩、メチルベンゼトニウムクロリド、ミルトリモニウムブロミド、オレイルトリモニウムクロリド、ポリクオタニウム－１、プロカイン塩酸塩、ココベタイン、ステアラルコニウムベントナイト、ステアラルコニウムヘクトナイト（ｓｔｅａｒａｌｋｏｎｉｕｍｈｅｃｔｏｎｉｔｅ）、ステアリルトリヒドロキシエチルプロピレンジアミン二フッ化水素酸塩、タロウトリモニウムクロリド、およびヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミドが挙げられる。

カチオン性界面活性剤は、任意選択でポリオキシアルキレン化第一級、第二級もしくは第三級脂肪アミン、またはそれらの塩、および第四級アンモニウム塩、ならびにそれらの混合物から選択することもできる。

場合によっては、第四級アンモニウム化合物の塩化物塩などの塩を使用することは有用である。

脂肪アミンは、一般に少なくとも１つのＣ_８～Ｃ_３０炭化水素ベースの鎖を含む。

Ａ．特に述べることができる第四級アンモニウム塩の例としては、以下の一般式（ＩＩＩ）に対応するもの：

［式中、Ｒ_８～Ｒ_１１基は同一でも、異なってもよく、１～３０個の炭素原子を含む線状もしくは分岐状の飽和または不飽和脂肪族基、あるいはアリールまたはアルキルアリールなどの芳香族基を表し、Ｒ_８～Ｒ_１１基の少なくとも１つは、８～３０個の炭素原子、好ましくは１２～２４個の炭素原子を含む基を表す］
が挙げられる。脂肪族基は、特に酸素、窒素、硫黄およびハロゲンなどのヘテロ原子を含むことができる。脂肪族基は、例えばＣ_１～Ｃ_３０アルキル、Ｃ_２～Ｃ_３０アルケニル、Ｃ_１～Ｃ_３０アルコキシ、ポリオキシ（Ｃ_２～Ｃ_６）アルキレン、Ｃ_１～Ｃ_３０アルキルアミド、（Ｃ_１２～Ｃ_２２）アルキルアミド（Ｃ_２～Ｃ_６）アルキル、（Ｃ_１２～Ｃ_２２）アルキルアセテートおよびＣ_１～Ｃ_３０ヒドロキシアルキル基から選択され；Ｘ^－は、ハロゲン化物、ホスフェート、アセテート、ラクテート、（Ｃ_１～Ｃ_４）アルキルスルフェート、および（Ｃ_１～Ｃ_４）アルキルまたは（Ｃ_１～Ｃ_４）アルキルアリールスルホネートの群から選択されるアニオンである。

式（ＩＩＩ）の第四級アンモニウム塩のうち、好ましいものは、一方では、テトラアルキルアンモニウム塩、例えばジアルキルジメチルアンモニウムまたはアルキルトリメチルアンモニウム塩［ここで、アルキル基は約１２～２２個の炭素原子を含む］、特にベヘニルトリメチルアンモニウム、ジステアリルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムまたはベンジルジメチルステアリルアンモニウム塩、あるいは他方では、オレオセチルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム塩、パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、ステアラミドプロピルトリメチルアンモニウム塩、およびステアラミドプロピルジメチルセテアリルアンモニウム塩である。

Ｂ．例えば以下の式（ＩＶ）のものなどイミダゾリンの第四級アンモニウム塩：

［式中、Ｒ_１２は、例えばタロー脂肪酸に由来する８～３０個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基を表し、Ｒ_１３は、水素原子、Ｃ_１～Ｃ_４アルキル基、または８～３０個の炭素原子を含むアルキルもしくはアルケニル基を表し、Ｒ_１４は、Ｃ_１～Ｃ_４アルキル基を表し、Ｒ_１５は、水素原子またはＣ_１～Ｃ_４アルキル基を表し、Ｘ^－は、ハロゲン化物、ホスフェート、アセテート、ラクテート、アルキルスルフェート、アルキルまたはアルキルアリールスルホネート［ここで、アルキルおよびアリール基は、好ましくはそれぞれ、１～２０個の炭素原子および６～３０個の炭素原子を含む］の群から選択されるアニオンである］。
Ｒ_１２およびＲ_１３は、好ましくは例えばタロー脂肪酸に由来する１２～２１個の炭素原子を含むアルケニルまたはアルキル基の混合物を表し、Ｒ_１４は、好ましくはメチル基を表し、Ｒ_１５は、好ましくは水素原子を表す。そのような製品は、例えばＲｅｗｏ社によってＲｅｗｏｑｕａｔ Ｗ ７５という名称で販売されている。

Ｃ．特に式（Ｖ）の第四級ジアンモニウムまたはトリアンモニウム塩：

［式中、Ｒ_１６は、約１６～３０個の炭素原子を含むアルキル基を表し、任意選択でヒドロキシル化および／または１個もしくは複数の酸素原子で中断されており、Ｒ_１７は、水素または１～４個の炭素原子を含むアルキル基または（Ｒ_１６ａ）（Ｒ_１７ａ）（Ｒ_１８ａ）Ｎ－（ＣＨ_２）_３基から選択され、Ｒ_１６ａ、Ｒ_１７ａ、Ｒ_１８ａ、Ｒ_１８、Ｒ_１９、Ｒ_２０およびＲ_２１は同一でも、異なってもよく、水素および１～４個の炭素原子を含むアルキル基から選択され、Ｘ^－は、ハロゲン化物、アセテート、ホスフェート、ニトレートおよびメチルスルフェートの群から選択されるアニオンである］。
そのような化合物は、例えばＦｉｎｅｔｅｘ社によって販売されているＦｉｎｑｕａｔ ＣＴ－Ｐ（クオタニウム８９）、およびＦｉｎｅｔｅｘ社によって販売されているＦｉｎｑｕａｔ ＣＴ（クオタニウム７５）である。

Ｄ．例えば一般構造
Ｒ４－Ａ－Ｒ５－Ｂ
のカチオン／カチオン化可能界面活性剤
［構造中、Ｒ４は、８～２４個のＣ原子を有する飽和もしくは不飽和の線状または分岐状アルキル鎖であり、Ｒ５は、１～４個のＣ原子を有する線状または分岐状アルキル鎖であり、Ａは、

から選択され、Ｂは、

［ここで、Ｒ_６およびＲ_７は、同じであるか異なり、Ｈまたは１～４個のＣ原子を有するアルキル鎖、１～４個のＣ原子を有するヒドロキシルアルキル鎖、および２～４個のＣ原子を有するジヒドロキシルアルキル鎖である］、

［Ｒ_８およびＲ_９は、同じであるか異なり、１～４個のＣ原子を有するアルキル鎖、１～４個のＣ原子を有するヒドロキシルアルキル鎖、および２～４個のＣ原子を有するジヒドロキシルアルキル鎖であり、Ｒ_１０は、１～４個のＣ原子を有するアルキル鎖、１～４個のＣ原子を有するヒドロキシルアルキル鎖、または２～４個のＣ原子を有するジヒドロキシルアルキル鎖である］
から選択される］。

場合によっては、Ｒ_４は、１０～２４個のＣ原子、より好ましくは１２～２２個のＣ原子を有する飽和もしくは不飽和の線状または分岐状アルキル鎖であり、Ｒ_５は、１～４個のＣ原子を有する線状または分岐状アルキル基であり、Ａ、Ｂ、Ｒ_６～Ｒ_１０は上記と同じである。

好適な非限定的例は、ステアリルオキシプロピルアミン、パルミチルオキシプロピルアミン、ステアリルオキシプロピルジメチルアミン、ステアリルオキシプロピルジエチルアミン、ステアリルオキシエチルイルジメチル（ｓｔｅａｒｙｌｏｘｙｅｔｈｙｌｙｌｄｉｍｅｔｈｙｌ）アミン、ステアリルオキシエチルアミン、ミリスチルオキシプロピルアミン、ミリスチルオキシプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルアミン、パルミタミドプロピルメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドプロピルジブチルアミン、パルミタミドプロピルブイルアミン（ｂｕｙｌａｍｉｎｅ）、パルミタミドプロピルジプロピルアミン、パルミタミドプロピルプロピルアミン、パルミタミドプロピルジヒドロキシエチルアミン、パルミタミドプロピルヒドロキシエチルアミン、パルミタミドプロピルジヒドロキシプロピルアミン、パルミタミドプロピルヒドロキシプロピルアミン、ラウラミドプロピルアミン、ラウラミドプロピルメチルアミン、ラウラミドプロピルジエチルアミン、ラウラミドプロピルジブチルアミン、ラウラミドプロピルブイルアミン（ｂｕｙｌａｍｉｎｅ）、ラウラミドプロピルジプロピルアミン、ラウラミドプロピルプロピルアミン、ラウラミドプロピルジヒドロキシエチルアミン、ラウラミドプロピルヒドロキシエチルアミン、ラウラミドプロピルジヒドロキシプロピルアミン、ラウラミドプロピルヒドロキシプロピルアミン、ステアラミドプロピルアミン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ステアラミドプロピルジエチルアミン、ステアラミドプロピルジブチルアミン、ステアラミドプロピルブチルアミン、ステアラミドプロピルジプロピルアミン、ベヘンアミドプロピルプロピルアミン、ベヘンアミドプロピルジヒドロキシエチルアミン、ベヘンアミドプロピルヒドロキシエチルアミン、ベヘンアミドプロピルジヒドロキシプロピルアミン、ベヘンアミドプロピルヒドロキシプロピルアミン、ベヘンアミドプロピルアミン、ベヘンアミドプロピルメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドプロピルジブチルアミン、ベヘンアミドプロピルブチルアミン、ベヘンアミドプロピルジプロピルアミン、ベヘンアミドプロピルプロピルアミン、ベヘンアミドプロピルジヒドロキシエチルアミン、ベヘンアミドプロピルヒドロキシエチルアミン、ベヘンアミドプロピルジヒドロキシプロピルアミン、ベヘンアミドプロピルヒドロキシプロピルアミン、ジパルミタミドプロピルメチルアミン、ジパルミタミドプロピルエチルアミン、ジパルミタミドプロピルブチルアミン、ジパルミタミドプロピルプロピルアミン、ジパルミタミドプロピルヒドロキシエチルアミン、ジパルミタミドプロピルヒドロキシプロピルアミン、ジラウラミドプロピルアミン、ジラウラミドプロピルメチルアミン、ジラウラミドプロピルブイルアミン（ｂｕｙｌａｍｉｎｅ）、ジラウラミドプロピルヒドロキシエチルアミン、ジラウラミドプロピルヒドロキシプロピルアミン、ジステアラミドプロピルアミン、ジステアラミドプロピルメチルアミン、ジベヘンアミドプロピルプロピルアミン、ジベヘンアミドプロピルヒドロキシエチルアミン、パルミタミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアラミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘンアミドプロピルトリヒドロキシエタルモニウム（ｈｙｄｒｏｘｙｅｔｈａｌｍｏｎｉｕｍ）クロリド、ジステアリルアミドプロピルジメチルアンモニウムクロリド、ジセチルアミドジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、パルミトイルプロピルアミン、パルミトイルプロピルメチルアミン、パルミトイルプロピルジエチルアミン、パルミトイルプロピルジブチルアミン、パルミトイルプロピルブイルアミン（ｂｕｙｌａｍｉｎｅ）、パルミトイルプロピルジプロピルアミン、パルミトイルプロピルプロピルアミン、パルミトイルプロピルジヒドロキシエチルアミン、パルミトイルプロピルヒドロキシエチルアミン、パルミトイルプロピルジヒドロキシプロピルアミン、パルミトイルプロピルヒドロキシプロピルアミン、ミリストイルプロピルアミン、ミリストイルプロピルメチルアミン、ミリストイルプロピルジエチルアミン、ミリストイルプロピルジブチルアミン、ミリストイルプロピルブイルアミン（ｂｕｙｌａｍｉｎｅ）、ミリストイルプロピルジプロピルアミン、ミリストイルプロピルプロピルアミン、ミリストイルプロピルジヒドロキシエチルアミン、ミリストイルプロピルヒドロキシエチルアミン、ミリストイルプロピルジヒドロキシプロピルアミン、ミリストイルプロピルヒドロキシプロピルアミン、ステアロイルプロピルアミン、ステアロイルプロピルメチルアミン、ステアロイルプロピルジエチルアミン、ステアロイルプロピルジブチルアミン、ステアロイルプロピルブチルアミン、ステアロイルプロピルジプロピルアミン、ベヘニルプロピルプロピルアミン、ベヘニルプロピルジヒドロキシエチルアミン、ベヘニルプロピルヒドロキシエチルアミン、ベヘニルプロピルジヒドロキシプロピルアミン、ベヘニルプロピルヒドロキシプロピルアミン、ベヘニルプロピルアミン、ベヘニルプロピルメチルアミン、ベヘニルプロピルジエチルアミン、ベヘニルプロピルジブチルアミン、ベヘニルプロピルブチルアミン、ベヘニルプロピルジプロピルアミン、ベヘニルプロピルプロピルアミン、ベヘニルプロピルジヒドロキシエチルアミン、ベヘニルプロピルヒドロキシエチルアミン、ベヘニルプロピルジヒドロキシプロピルアミン、ベヘニルプロピルヒドロキシプロピルアミン、ジパルミトイルプロピルメチルアミン、ジパルミトイルプロピルエチルアミン、ジパルミチルプロピルブチルアミン、ジパルミチルプロピルプロピルアミン、ジパルミチルプロピルヒドロキシエチルアミン、ジパルミチルプロピルヒドロキシプロピルアミン、ジラウロイルプロピルアミン、ジラウロイルプロピルメチルアミン、ジラウロイルプロピルブイルアミン（ｂｕｙｌａｍｉｎｅ）、ジラウロイルプロピルヒドロキシエチルアミン、ジラウロイルプロピルヒドロキシプロピルアミン、ジステアリルプロピルアミン、ジステアリルプロピルメチルアミン、ジベヘニルプロピルプロピルアミン、ジベヘニルプロピルヒドロキシエチルアミン、パルミチルプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルプロピルトリヒドロキシエタルモニウム（ｈｙｄｒｏｘｙｅｔｈａｌｍｏｎｉｕｍ）クロリド、ジステアリルプロピルジメチルアンモニウムクロリド、ジセチルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、ジオレオイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトスルフェート、およびジココイルエチルヒドロキシエチルモニウムメトスルフェートである。

カチオン化可能界面活性剤または両親媒性界面活性剤は、脂肪アルキルアミン、好ましくは脂肪ジアルキルアミンから選択することができる。場合によっては、脂肪ジアルキルアミンは、脂肪ジメチルアミンとすることができる。非限定的例としては、ジメチルラウラミン、ジメチルベヘナミン、ジメチルコカミン、ジメチルミリスタミン、ジメチルパルミタミン、ジメチルステアラミン、ジメチルタロウアミン、ジメチルソイアミン、およびそれらの混合物が挙げられる。

脂肪ジアルキルアミンとしては、脂肪アミドアミン化合物、それらの塩、およびそれらの混合物が挙げられる。非限定的例としては、オレアミドプロピルジメチルアミン、リノールアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、オレイルヒドロキシエチルイミダゾリン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、ブラシカアミドプロピルジメチルアミン、ラウラミドプロピルジメチルアミン、ミリスタミドプロピルジメチルアミン、ジリノレアミドプロピルジメチルアミン、およびパルミタミドプロピルジメチルアミンが挙げられる。

場合によっては、本開示の組成物は、ステアラミドプロピルジメチルアミンから選択される少なくとも１つのカチオン性界面活性剤を含む。

非重合性のモノ、ジ、および／またはトリカルボン酸を使用して、脂肪ジアルキルアミンを「中和する」ことができる。場合によっては、１つまたは複数の非重合性のモノ、ジ、および／またはトリカルボン酸としては、少なくとも１つのジカルボン酸が挙げられる。非限定的例としては、乳酸、シュウ酸、マロン酸、リンゴ酸、グルタル酸、シトラコン酸、コハク酸、アジピン酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、セバシン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、２，６－ナフタレンジカルボン酸、安息香酸、およびそれらの混合物が挙げられる。特に、乳酸もしくは酒石酸またはそれらの混合物は、特に例えばステアラミドプロピルジメチルアミンなどの脂肪ジメチルアミンと組み合わせて有用である。

脂肪化合物
「脂肪化合物」は、常温（２５℃）および大気圧（７５０ｍｍＨｇ）で水に不溶（溶解度１０％未満）である有機化合物である。場合によっては、水に対する溶解度は、５％未満、１％未満、または０．１％未満とすることができる）。さらに、脂肪化合物は、一般に同じ温度および圧力の条件下で１つまたは複数の有機溶媒、例えばクロロホルム、エタノール、ベンゼンまたはデカメチルシクロペンタシロキサンなどの有機溶媒に可溶である。

脂肪化合物の非限定的例としては、油、鉱油、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコール誘導体、脂肪酸誘導体（アルコキシル化脂肪酸または脂肪酸のポリエチレングリコールエステルまたは脂肪酸のプロピレングリコールエステルまたは脂肪酸のブチレングリコールエステルまたはネオペンチルグリコールおよび脂肪酸のエステルまたは脂肪酸のポリグリセリン／グリセリンエステルまたはエチレングリコールおよび脂肪酸のグリコールジエステルまたはジエステルまたは脂肪酸および脂肪アルコールのエステル、短鎖アルコールおよび脂肪酸のエステルなど）、脂肪アルコールのエステル、ヒドロキシ置換脂肪酸、蝋、トリグリセリド化合物、ラノリン、ならびにそれらの混合物が挙げられる。場合によっては、少なくとも１つの脂肪化合物としては、１つまたは複数の脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸のエステル、および／または脂肪アルコールのエステル（例えば、パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、およびステアリン酸ステアリル（それらの混合物は「セチルエステル」と呼ばれる））が挙げられる。

脂肪化合物としては、炭化水素、脂肪アルコール、脂肪アルコール誘導体、脂肪酸、脂肪酸誘導体、脂肪エステル、脂肪エーテル、油、蝋などが挙げられる。脂肪化合物は、室温および大気圧（２５℃、１ａｔｍ）で液体または固体とすることができる。脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコール誘導体、および脂肪酸誘導体の非限定的例は、全体が参照により本明細書に組み込まれるＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔ Ｄｉｃｔｉｏｎａｒｙ， Ｓｉｘｔｅｅｎｔｈ Ｅｄｉｔｉｏｎ， ２０１６に見られる。

炭化水素の非限定的例としては、線状または分岐状の任意選択で環式のＣ_６～Ｃ_１６アルカン；ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、およびイソパラフィン、例えばイソヘキサデカン、イソドデカンおよびイソデカンが挙げられる。さらに、線状または分岐状炭化水素は、揮発性または不揮発性流動パラフィン、石油ゼリー、液体石油ゼリー、ポリデセン、水添ポリイソブテン、およびスクアランなど、１６個より多い炭素原子を有し、鉱物、植物、動物または合成起源の炭素および水素原子のみで構成され得る。

使用することができる脂肪アルコールは、２５℃、１ａｔｍで液体であり得、または固体でさえあり得る。それらは、グリセリン化および／またはオキシアルキレン化されていることさえあり、８～３０個の炭素原子を含むことができる。それらは、飽和または不飽和とすることができる。本明細書において有用な脂肪アルコールとしては、約８～約３０個の炭素原子、約１２～約２２個の炭素原子、および約１４～約２２個の炭素原子を有するものが挙げられる。これらの脂肪アルコールは、線状または分岐状鎖アルコールとすることができ、飽和または不飽和とすることができる。脂肪アルコールの非限定的例としては、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、イソセチルアルコール、ベヘニルアルコール、リナロール、オレイルアルコール、コレステロール、ｃｉｓ４－ｔ－ブチルシクロヘキサノール、ミリシルアルコールおよびそれらの混合物が挙げられる。場合によっては、脂肪アルコールは、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、イソトリデシルアルコール、およびそれらの混合物からなる群から選択されるものである。

液体の飽和脂肪アルコールは分岐状とすることができる。それらは、構造中に少なくとも１つの芳香族または非芳香族環を任意選択で含むことができるが、好ましくは非環式である。液体の飽和脂肪アルコールの非限定的例としては、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、および２－ヘキシルデカノールが挙げられる。

液体の不飽和脂肪アルコールは、構造中に少なくとも１個の二重または三重結合、好ましくは１個または複数の二重結合を含む。いくつかの二重結合が存在するとき、２または３個存在することが好ましく、それらは共役していても、共役していなくてもよい。これらの不飽和脂肪アルコールは、線状または分岐状とすることができる。これらは、構造中に少なくとも１つの芳香族または非芳香族環を任意選択で含むことができるが、好ましくは非環式である。液体の不飽和脂肪アルコールのうち、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコールおよびウンデシレニルアルコールを挙げることができる。

固体脂肪アルコールの非限定的例としては、８～３０個の炭素原子を含む線状もしくは分岐状の飽和または不飽和アルコール、例えばミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物、セチルステアリルアルコールが挙げられる。

液体脂肪エステルの非限定的例としては、Ｃ_６～Ｃ_３２脂肪酸および／またはＣ_６～Ｃ_３２脂肪アルコールからのエステルが挙げられ、２５℃、１ａｔｍで液体である。これらのエステルは、飽和もしくは不飽和の線状または分岐状Ｃ_１～Ｃ_２６脂肪族モノまたはポリ酸および飽和もしくは不飽和の線状または分岐状Ｃ_１～Ｃ_２５脂肪族モノまたはポリアルコールの液体エステルとすることができ、エステル中の炭素原子の全数は１０以上である。場合によっては、モノアルコールのエステルでは、本発明のエステルを生じるアルコールまたは酸の少なくとも一方は分岐状である。モノ酸およびモノアルコールのモノエステルのうち、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピルまたはミリスチン酸エチルなどのミリスチン酸アルキル、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸２－エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル、およびネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。

場合によっては、毛髪コンディショニング組成物中にセチルエステルを含むことが特に有用である。セチルエステルは、飽和脂肪酸および脂肪アルコールの次のエステルの混合物である：パルミチン酸セチル、ステアリン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、およびステアリン酸ステアリル。

脂肪アルコール誘導体としては、脂肪アルコールのアルキルエーテル、アルコキシル化脂肪アルコール、アルコキシル化脂肪アルコールのアルキルエーテル、脂肪アルコールのエステルおよびそれらの混合物が挙げられる。脂肪アルコール誘導体の非限定的例としては、メチルステアリルエーテル；２－エチルヘキシルドデシルエーテル；ステアリルアセテート；セチルプロピオネート；セチルアルコチョル（ａｌｃｏｃｈｏｌ）のエチレングリコールエーテルであるセテス－１～セテス－４５などのセテスシリーズ化合物［ここで、数字表示は存在するエチレングリコール部分の数を示す］；ステアレスアルコールのエチレングリコールエーテルであるステアレス－１～１０などのステアレスシリーズ化合物［ここで、数字表示は存在するエチレングリコール部分の数を示す］；セテアレスアルコール、すなわち主にセチルおよびステアリルアルコールを含む脂肪アルコールの混合物のエチレングリコールエーテルであるセテアレス１～セテアレス－１０［ここで、数字表示は存在するエチレングリコール部分の数を示す］；記載したばかりのセテス、ステアレス、およびセテアレス化合物のＣ_１～Ｃ３０アルキルエーテル；オクチルドデシルアルコール、ドデシルペンタデシルアルコール、ヘキシルデシルアルコール、およびイソステアリルアルコールなどの分岐状アルコールのポリオキシエチレンエーテル；ベヘニルアルコールのポリオキシエチレンエーテル；ＰＰＧ－９－ステアレス－３、ＰＰＧ－１１ステアリルエーテル、ＰＰＧ８－セテス－１、およびＰＰＧ－１０セチルエーテルなどのＰＰＧエーテル；ならびにそれらの混合物などの材料が挙げられる。

Ｃ_４～Ｃ_２２ジカルボン酸またはトリカルボン酸およびＣ_１～Ｃ_２２アルコールのエステルならびにモノカルボン酸、ジカルボン酸またはトリカルボン酸およびＣ_４～Ｃ_２６ジヒドロキシ、トリヒドロキシ、テトラヒドロキシまたはペンタヒドロキシ非糖アルコールのエステルも使用することができる。特に、セバシン酸ジエチル；セバシン酸ジイソプロピル；アジピン酸ジイソプロピル；アジピン酸ジ－ｎ－プロピル；クエン酸トリイソプロピル；トリ乳酸グリセリル；トリオクタン酸グリセリル；ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール；およびジイソノナン酸ジエチレングリコールを挙げることができる。

液体脂肪エステルとして本発明の組成物で使用することができる植物起源または合成トリグリセリドの油として、次のもの、例えば６～３０個の炭素原子を含む液体脂肪酸トリグリセリドなどの植物または合成起源のトリグリセリド油、例えばヘプタン酸またはオクタン酸トリグリセリド、あるいは、例えばヒマワリ油、トウモロコシ油、ダイズ油、マロー油、ブドウ種子油、ゴマ種子油、ヘーゼルナッツ油、アンズ油、マカダミア油、アララ油、ヒマシ油、アボカド油、オリーブ油、菜種油、ヤシ油、麦芽油、甘扁桃油、アンズ油、ベニバナ油、ククイ油、カメリナオイル（ｃａｍｅｌｌｉｎａ ｏｉｌ）、タマヌ油、ババス油およびプラカシー油、ホホバ油、ならびにシアバター油を挙げることができる。

挙げることができる固体脂肪酸エステルおよび／または脂肪酸エステルとしては、Ｃ_９～Ｃ_２６脂肪酸およびＣ_９～Ｃ_２５脂肪アルコールから得られる固体エステルが挙げられる。これらのエステルのうち、ベヘン酸オクチルドデシル、ベヘン酸イソセチル、乳酸セチル、オクタン酸ステアリル、オクタン酸オクチル、オクタン酸セチル、オレイン酸デシル、ステアリン酸ミリスチル、パルミチン酸オクチル、ペラルゴン酸オクチル、ステアリン酸オクチル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチルまたはミリスチン酸ステアリルなどのミリスチン酸アルキル、およびステアリン酸ヘキシルを挙げることができる。

液体脂肪エーテルは、ジカプリリルエーテルなどの液体ジアルキルエーテルから選択することができる。非液体脂肪エーテルは、ジアルキルエーテル、特にジセチルエーテルおよびジステアリルエーテルから単独でまたは混合物として選択することもできる。

蝋の非限定的例としては、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋、エスパルト蝋、パラフィン蝋、オゾケライト、オリーブ木の蝋、コメ蝋、水添ホホバ蝋もしくはＢｅｒｔｉｎ社（Ｆｒａｎｃｅ）によって販売されているカシス花のエッセンシャル蝋などのアブソリュートフラワー蝋などの植物系蝋、またはミツ蝋もしくは改質ミツ蝋（セラベリナ）、およびセラミドなどの動物系蝋が挙げられる。セラミドの非限定的例としては、Ｎ－リノレイルジヒドロスフィンゴシン、Ｎ－オレイルジヒドロスフィンゴシン、Ｎ－パルミチルジヒドロスフィンゴシン、Ｎ－ステアリルジヒドロスフィンゴシンもしくはＮ－ベヘニルジヒドロスフィンゴシン、またはこれらの化合物の混合物が挙げられる。

脂肪酸誘導体は、本明細書において上に定義した脂肪アルコールの脂肪酸エステル、上に定義した脂肪アルコール誘導体がエステル化可能なヒドロキシル基を有する場合にはそのような脂肪アルコール誘導体の脂肪酸エステル、上記の脂肪アルコールおよび脂肪アルコール誘導体以外のアルコールの脂肪酸エステル、ヒドロキシ置換脂肪酸、およびそれらの混合物を含むように定義される。脂肪酸誘導体の非限定的例としては、リシノレイン酸、モノステアリン酸グリセリン、１２－ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸エチル、ステアリン酸セチル、パルミチン酸セチル、ポリオキシエチレンセチルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンステアリルエーテルステアレート、ポリオキシエチレンラウリルエーテルステアレート、エチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポリオキシエチレンジステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールジステアレート、トリメチロールプロパンジステアレート、ソルビタンステアレート、ポリグリセリルステアレート、セバシン酸ジメチル、ＰＥＧ－１５ココエート、ＰＰＧ－１５ステアレート、モノステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、トリステアリン酸グリセリル、ＰＥＧ－８ラウレート、ＰＰＧ－２イソステアレート、ＰＰＧ－９ラウレート、およびそれらの混合物が挙げられる。

場合によっては、１つまたは複数の脂肪化合物は、１つまたは複数の高融点脂肪化合物とすることができる。高融点脂肪化合物は、２５℃より高い融点を有する脂肪化合物である。さらに高融点の脂肪化合物、例えば３０℃以上、４０℃以上、４５℃以上、５０℃以上の融点を有する脂肪化合物も使用することができる。高融点脂肪化合物は、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪アルコール誘導体、脂肪酸誘導体、およびそれらの混合物からなる群から選択することができる。高融点化合物の非限定的例は、全体が参照により本明細書に組み込まれるＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔ Ｄｉｃｔｉｏｎａｒｙ， Ｆｉｆｔｅｅｎｔｈ Ｅｄｉｔｉｏｎ， ２０１４に見られる。本明細書において有用な脂肪アルコールは、約１２～約３０個の炭素原子、好ましくは約１４～約２２個の炭素原子を有するものである。これらの脂肪アルコールは飽和であり、線状または分岐状鎖アルコールとすることができる。高融点脂肪化合物の非限定的例としては、例えばミリスチルアルコール（約３８℃の融点を有する）、セチルアルコール（約５６℃の融点を有する）、ステアリルアルコール（約５８～５９℃の融点を有する）、ベヘニルアルコール（約７１℃の融点を有する）、およびそれらの混合物などの脂肪アルコールが挙げられる。これらの化合物は、上記の融点を有することが知られている。しかし、それらは供給されるとき、より低い融点を有することが多い。というのは、そのような供給される製品は、主アルキル鎖がセチル、ステアリルまたはベヘニル基であるアルキル鎖長分布を有する脂肪アルコールの混合物であることが多いからである。本出願において、より好ましい脂肪アルコールは、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびそれらの混合物である。

実施形態において、本開示の組成物の脂肪アルコールは、ミリスチルアルコールを含む。

本開示の実施の形態は、次の実施例によって提供される。実施例は、本技術の例示に役立つものであって、本質的に限定するものではない。

実施例１
（化粧品組成物）

実施例２
（化粧品組成物）

実施例３
（増粘剤を含む化粧品組成物）

実施例４
（比較組成物）

実施例５
（被着分析）
毛髪小片を組成物Ｂ、Ｄ、またはＸで処理し、重要成分の毛髪への被着を決定した。毛髪小片を標準シャンプーでシャンプーした後、組成物Ｂ、Ｄ、またはＸを湿った毛髪小片に適用した。組成物を毛髪小片に適用し、毛髪小片に約１０秒間擦り込み、その後、毛髪小片を水ですすぎ、乾燥した。

カチオン性界面活性剤の量は、ＬＣ－ＭＳ／ＭＳ分析を使用して決定した。毛髪を根元から先端に２ｍｍの切片に切断することによって、各小片の約半分を均質化した。均質化した毛髪試料の約２０ｍｇをエッペンドルフ型チューブに秤量し、ＩＰＡおよび３０℃に設定したＴｈｅｒｍｏｍｉｘｅｒを使用して、３時間抽出した。ＬＣ－ＭＳ／ＭＳによって、試料の分析を２回繰り返して行った。

ＧＣ－ＭＳ分析を使用して、脂肪エステル、脂肪アルコール、およびグリコールの量を決定した。均質化した毛髪試料の約２０ｍｇをエッペンドルフ型チューブに秤量し、アセトンおよび５０℃に設定したＴｈｅｒｍｏｍｉｘｅｒを使用して、５時間抽出した。ＧＣ－ＭＳによって、試料の分析を２回または３回繰り返して行った。処方に従った重要成分の全量（重量％）を以下の表に示す。

被着分析の結果を以下の表に示す。値は、μｇ／毛髪１ｇ（ｐｐｍ）を表す。

最後に、以下の表は、元の製剤中の量に対する被着した活性化合物のパーセント（％）としてデータを示す。

データによれば、組成物Ｂでの処理は、カチオン性界面活性剤、脂肪アルコール、および脂肪エステルのすべての被着が最大となり、それに組成物Ｄが続くことがわかる。比較組成物Ｘでの処理では、活性成分の被着量が最小になった。高量のカチオン性界面活性剤、脂肪アルコール、および脂肪エステルを毛髪上に被着させるほど、輝き、栄養状態、スタイリングの容易さ、およびもつれ解消の容易さなどの感覚特性が良好になる。

実施例６
（市販のベンチマーク製品Ａを用いた比較試験
組成物Ｂでの処理を、以下に示す成分を有するリンスオフコンディショニング製品である市販のベンチマーク製品（市販ベンチマークＡ）と比較するために比較試験を実施した。

市販ベンチマークＡの成分（包装に記載の順に列挙する）：ブチレングリコール、アルコール、プロピレングリコール、水、グリセリン、加水分解コラーゲン、ミリスチルアルコール、ステアルトリモニウムクロリド、香料、セトリモニウムクロリド、炭酸ジカプリリル、ヒドロキシエチルウレア。市販の製品は、加水分解タンパク質、植物エキス、アミノ酸、およびゴムなどの他の成分をさらに含有する。

ミディアム－ロングから非常にロングの毛髪のボランティア合計６名が調査に参加した。ボランティアは、シャンプーした後、毛髪から過剰の水を除去するように指示された。参加者は頭部の半分に組成物Ｂを湿った毛髪に適用し、頭部の残りの半分に、ボランティアは市販のベンチマーク製品を適用した。各組成物を手で毛髪に約９秒間擦り込んだ。次いで、毛髪をすすぎ、ブロー乾燥した。

次いで、ボランティアは、毛髪を様々な美容上の属性に関連して評価した。組成物Ｂは、市販のベンチマーク製品と大部分の属性について同等であった（統計学上の差がない）。しかし、組成物Ｂは、吸収、製品におけるしなやかさ、マス効果、およびボディ（感触）に関連して統計学的に有意な改善を示した。しかし、市販のベンチマーク製品は、末端への分布、急速な毛髪の変化、および表面効果に関連して統計学的に有意な改善を示した。市販のベンチマーク製品は、組成物Ｂより粘着性であることもわかった。

実施例７
（市販のベンチマーク製品Ｂを用いた比較試験）
組成物Ｂでの処理を、以下に示す成分を有するリンスオフコンディショニング製品である市販のベンチマーク製品Ｂ（市販ベンチマークＢ）と比較するために比較試験を実施した。

市販ベンチマークＢの成分（包装に記載の順に列挙する）：ブチレングリコール、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、精製水、ステアルトリモニウムクロリド、ミリスチルアルコール、炭酸ジカプリリル。市販の製品は、植物エキス、加水分解タンパク質、ＰＣＡナトリウム、ベタイン、ソルビトール、アミノ酸、植物系油、セラミド、着香剤などの他の成分をさらに含有する。

ミディアム－ロングから非常にロングの毛髪のボランティア合計６名が調査に参加した。ボランティアは、シャンプーした後、毛髪から過剰の水を除去するように指示された。参加者は頭部の半分に組成物Ｂを湿った毛髪に適用し、頭部の残りの半分に、ボランティアは市販のベンチマーク製品を適用した。各組成物を手で毛髪に約９秒間擦り込んだ。次いで、毛髪をすすぎ、ブロー乾燥した。

次いで、ボランティアは、毛髪を様々な美容上の属性に関連して評価した。組成物Ｂは、市販のベンチマーク製品と大部分の属性についてほとんど同等であった（統計学上の差がない）。しかし、市販のベンチマーク製品は、ブロー乾燥の容易さ、整形の容易さ、より良好な形状、およびより良好な視覚的な滑らかさに関連して統計学的に有意な改善を示した。

実施例８
（市販のベンチマーク製品Ｃを用いた比較試験）
組成物Ａでの処理を、製品の全重量に対して少なくとも５０重量％の水を含有する水性リンスオフコンディショニング製品である市販のベンチマーク製品Ｃ（市販ベンチマークＣ）と比較するために比較試験を実施した。市販のベンチマーク製品Ｃは、以下に示す２つの製剤（パートＡおよびパートＢ）を混合することによって調製され、清浄および乾燥（タオルで乾燥または徹底的に乾燥）した毛髪に噴霧し、すぐにすすぐ。パートＡおよびパートＢを約２：１の比で混合する。この研究では、６グラムのパートＡを３グラムのパートＢと混合した。

ミディアム－ロングから非常にロングの毛髪のボランティア合計６名が調査に参加した。ボランティアは、シャンプーした後、毛髪から過剰の水を除去するように指示された。参加者は頭部の半分に組成物Ｂを湿った毛髪に適用し、頭部の残りの半分に、ボランティアは市販のベンチマーク製品を適用した。各組成物を手で毛髪に約９秒間擦り込んだ。次いで、毛髪をすすぎ、ブロー乾燥した。

次いで、ボランティアは、毛髪を様々な美容上の属性に関連して評価した。組成物Ａは、市販のベンチマーク製品と大部分の属性についてほとんど同等であった（統計学上の差がない）。製品間の統計学上の差は、組成物Ａで処理した毛髪が、すすぎ時により滑らかで柔軟であると評価され、毛髪が、よりコーティングされているように見え、コーティングがより一様（均一）であり、毛髪繊維がより良好な整列を示したことであった。市販のベンチマーク製品で処理した毛髪の方が、脱水が少なく、若干柔軟であった。

実施例９
（消費者試験）
ドイツでは、次の組成物を消費者が如何に評価するかを決定するために消費者試験を実施した。

年齢２０歳～年齢５４歳の女性４０名が調査に参加した。毛髪の長さおよびタイプは広範囲に異なり、ショート、ロング、ストレート、ウェーブのかかった、カールした、ナチュラルな、ブリーチした、およびカラーリングした毛髪を含んでいた。参加者は２週間の手順に従った。第１週において、参加者は、通常のスケジュールに従って毛髪をシャンプーするように指示された。通常のコンディショナーを使用する代わりに、参加者は、組成物Ｙを使用するように指示された。毛髪をシャンプーした後、毛髪が濡れている／湿っている間に、参加者は毛髪を飽和させるのに十分な量の組成物Ｙを適用した。組成物Ｙを毛髪に徹底的に擦り込んだ後（時間を置く必要はない）、毛髪を水ですすぎ、参加者の普通のルーチンに従ってスタイリングした。組成物Ｙで処理した後、参加者は毛髪を通常のコンディショナーでコンディショニングするように指示された点、すなわち組成物Ｙを毛髪からすすぎ落とした後、参加者は毛髪をコンディショニングした点を除いて、第２週のプロトコールは第１週と同じであった。

参加者は、毛髪を様々な属性について評価し、以下の表に要約する。

データは、使用第１週においてすべての属性の改善を示す。参加者が通常のコンディショナーを追加し戻した場合には、改善の多くは第２週に持ち越された。しかし、データによれば、コンディショナーを追加し戻すことは、必ずしも属性をさらに改善するというわけではなく、場合によっては、毛髪が重すぎ、負荷がかかりすぎていると感じさせた。

実施例１０
（消費者試験）
米国では、組成物Ｙを消費者が如何に評価するかを決定するために、実施例８に上述した消費者試験を実施した。女性９６名が研究に参加した。毛髪の長さおよびタイプは広範囲に異なり、ショート、ロング、ストレート、ウェーブのかかった、カールした、ナチュラルな、ブリーチした、およびカラーリングした毛髪を含んでいた。実施例８で使用した２週間のプロトコールを本調査で使用した。参加者は、毛髪を様々な属性について評価し、以下の表に要約する。

各列の値は、属性を報告した個人の数を表す。例えば、輝きに関連して、２９名は、現行のルーチンを使用しながら輝きを報告した。しかし、処理第１週において、輝きを報告する個人の数は、７４名に跳ね上がり、処理第２週において、輝きを報告する個人の数は、８０名に跳ね上がった。

データは、組成物Ｙを使用すると、参加者の通常のルーチンに比較してすべての属性について顕著な改善を示す。ほぼすべての場合に、改善は、調査第２週においてさらに一層著しかった。

実施例１１
（濃化対非濃化組成物）
組成物Ｅでの毛髪処理と濃化組成物Ｐでの毛髪処理との差を決定するために調査を実施した。組成物Ｐは、ポリクオタニウム－６７を含んでいるために、組成物Ｅより濃厚な稠度を有する。ミディアム－ロングから非常にロングの毛髪のボランティア合計１０名が調査に参加した。ボランティアは、シャンプーした後、毛髪から過剰の水を除去するように指示された。参加者は頭部の半分に組成物Ｅを湿った毛髪に適用し、頭部の残りの半分に、参加者は組成物Ｐを湿った毛髪に適用した。各組成物を手で毛髪に約９秒間擦り込んだ。次いで、毛髪をすすぎ、ブロー乾燥した。次いで、参加者は、毛髪をいくつかの美容上の属性に関連して評価した。

組成物Ｅも組成物Ｐも、大部分の点で同様の結果をもたらした。例えば、両組成物は、毛髪に改善された滑らかさおよび秩序をもたらした。組成物Ｐは、稠度に関連する改善および乾燥し、コーティングされた毛髪の改善が統計学的に有意であった。一方、組成物Ｅは、製品のしなやかさおよび毛髪の指通りの容易さに関連して統計学的に有意な改善をもたらす。

実施例１２
（湿度調査）
以下の表に出ている組成物１～７を調製した。

ブリーチした毛髪小片を、標準シャンプーでシャンプーし、すすぎ、組成物１～７で処理した。約１グラムの組成物１、２、３、４、５、６、または７を濡れた毛髪小片（２．７グラム）に適用した。組成物を濡れた毛髪小片に適用し、毛髪小片に擦り込んで、被覆を確実にした。次いで、毛髪小片を室温で終夜風乾させておき、続いて湿度室（２５℃、湿度８０％）に２０時間置いた。湿度で２０時間処理した後、毛髪小片を縮れ状態／ボリュームについて目視評価した。湿度で処理する前および後の毛髪小片の写真を図１に示す。組成物４、５、６、および７で処理した毛髪小片は、組成物１、２および３で処理した毛髪小片より有意に低下した縮れ／ボリュームを示した。データによれば、ＰＶＰ／ＶＡコポリマーを含むことによって、それ自身で抗縮れ／抗ボリューム特性が、特にヒドロキシルプロピルセルロースと組み合わせるときに有意に改善される（毛髪まとまりが改善される）ことが示される。

実施例１３
（滑らかさ調査）
以下の表に出ている組成物１～１０を調製した。

組成物１～６を選択して、別の試験を行った。ブリーチした毛髪小片を標準シャンプーでシャンプーして、すすぎ、組成物１～６で処理した。約１グラムの組成物１、２、３、４、５、または６を濡れた毛髪小片に適用した。組成物を濡れた毛髪小片に適用し、毛髪小片に擦り込んで、被覆を確実にした。毛髪小片を風乾させておき、次いで滑らかさを１～５のスケールで評価した。１は、シャンプーをしたが、別の処理は行わなかった毛髪小片の滑らかさを表し、５は、完全な滑らかさを表す（数値が大きいほど、滑らかさが良好になる）。訓練された専門家パネルによって滑らかさを評価した。専門家は、毛髪の滑らかさを１～５のスケールでランク付けした。５は、完璧な滑らかさを表し、１は、シャンプーした後（コンディショニングをしない）の滑らかさを表す。結果を図２にグラフで示す。

実施例１４
（カールもつれ解消調査）
カールもつれ解消調査を実施して、実施例３の本発明の組成物Ｕが、カールした毛髪をもつれ解消するのに使用される一般的な市販のベンチマーク製品との対照比較において、どのように機能するかを決定した。市販のベンチマーク製品は、シリコーンを含有するが、ｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成しない水性組成物である。コイルのようなカールパターンがあることを特徴とする毛髪を有するアフリカ系米国人女性ボランティア１２名が調査に参加した。研究に参加した。ボランティアは全員、少なくとも１８歳であり、毛髪もつれ解消製品を使用して定期的に報告した。ボランティアは、本発明の組成物Ｕまたは市販のベンチマーク製品を１０日間使用するように指示された。続いて、ボランティアは、他の製品を通常のルーチンに従って１０日間使用した。製品を濡れたまたは湿った毛髪に適用し、毛髪全体にわたって擦り込みおよび／または櫛を通して、毛髪を滑らかにし、もつれ解消した。滑らかにし、もつれ解消した後、ボランティアの通常のルーチンに従って毛髪を洗浄し、任意選択でコンディショニングし、スタイリングした。ボランティアは、１つの製品が、本開示による本発明の組成物を代表し、１つの製品が、市販のベンチマーク製品を代表することを知っていなかった。さらに、ボランティアは、最初の１０日間使用する製品および次の１０日間使用する製品に無作為に割り当てられた。ボランティアは、製品をランク付けした。結果を以下の表に提示する。

「Ｏ」は、最良の実行製品を表す
「－」は、許容されるが、最良ではない性能を表す
「×」は、最悪の実行製品を表す

上記の結果に加えて、ボランティアは、全体的満足、魅力、および有効性の観点から５段階評価で本発明の組成物Ｕをより高くランク付けした（市販のベンチマーク製品 ３．５ 対 本発明の組成物Ｕ ４．１）。ボランティアは、本発明の組成物Ｕが、毛髪を収縮させない、保湿効果、毛髪を強化する、およびルーチン時間を低減するという観点から、市販のベンチマーク製品より良好に機能することも報告した。本発明の組成物Ｕは、ボランティアによって、軽量であり、毛髪をもつれ解消し、柔軟に、滑らかに、保湿された状態にするのに効果があることも観察された。

「含む（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」、「有する（ｈａｖｉｎｇ）」、および「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」という用語は、オープンで非限定的な意味で使用される。

「ａ」および「ｔｈｅ」という用語は、単数形と同様に複数形を包含すると理解される。

本開示の組成物および方法は、本明細書に記載される必須要素および本開示の限定、ならびに本明細書に記載されるまたはその他の方法で有用ないずれかの追加もしくは任意の成分（ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔ）、要素（ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ）または限定を含み、それからなり、またはそれから本質的になることができる。

本開示全体にわたって記載されている組成物は、「リーブオン」製品とすることができる。「リーブオン」（リーブインとも呼ばれる）製品は、毛髪に適用され、続いて即時のすすぎおよび／または洗浄を少なくとも４時間、または４時間から最大で７２時間、４時間から最大で４８時間、もしくは８時間から最大で３６時間、もしくは８時間から最大で２４時間行わない毛髪処理組成物を指す。言い換えれば、製品は、毛髪に適用され、スタイリングするとき毛髪上に残留している。すなわち、毛髪をスタイリングする前に、毛髪から除去されない。

本明細書において、すべての百分率、部および比は、別途指示がない限り本開示の組成物の全重量に基づく。

本明細書に開示されるすべての範囲および値は、包括的であり、組合せ可能である。例えば、本明細書に記載される範囲内に入る本明細書に記載されるいずれかの値または点は、最小または最大値の働きをして、下位の範囲などを誘導することができる。さらに、記載されているすべての範囲は、所与の範囲内のあらゆる特定の範囲、および所与の範囲間の下位の範囲の組合せを含むよう意図される。したがって、１～５の範囲は、具体的に１、２、３、４、５、および２～５、３～５、２～３、２～４、１～４などの下位の範囲を含む。

操作実施例を除いて、または特段の指示がある場合、成分の量および／または反応条件を表す数値はすべて、どの場合においても「約」という用語で修飾され、指示された数値の＋／－５％の範囲内を意味すると理解されるものとする。

本明細書において用いられる場合、「少なくとも１つ」という表現は、「１つまたは複数」という表現と交換可能であり、したがって個々の成分および混合物／組合せを含む。

本明細書において用いられる場合、「実質的に含まない」または「本質的に含まない」という用語は、組成物に添加されている特定の材料は、組成物の全重量に対して約５重量％未満しか存在していないことを意味する。それにもかかわらず、組成物は、指定された材料を約２重量％未満、約１重量％未満、約０．５重量％未満、約０．１重量％未満、０．０１重量％未満を含む、または全く含まない場合がある。

本明細書において用いられる場合、成分または原料の量（％）に関連して使用される「活性材料」という用語は、活性１００％の成分または原料を指す。

「美容上許容される」は、当該品目が、皮膚や毛髪などのケラチン基質と適合性があることを意味する。例えば、「美容上許容される担体」は、皮膚や毛髪などのケラチン基質と適合性がある担体を意味する。

本開示全体にわたって、「それらの混合物」という用語は、文字Ａ～Ｆが要素を表している次の例に示すように、要素のリストに続いて使用されることがある：「Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、およびそれらの混合物からなる群から選択される１つまたは複数の要素」。「それらの混合物」という用語は、混合物が（Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、およびＦのすべてを含んでいてもよいが）Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、およびＦのすべてを含むことを必要としない。むしろ、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、およびＦのいずれか２つ以上の混合物を含むことができることを示す。言い換えれば、「Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、ならびにＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、およびＦのいずれか２つ以上の混合物からなる群から選択される１つまたは複数の要素」という語句に等しい。”

同様に、「それらの塩（ａ ｓａｌｔ ｔｈｅｒｅｏｆ）」という用語も「それらの塩（ｓａｌｔｓ ｔｈｅｒｅｏｆ）」に関する。したがって、本開示が「Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、それらの塩、およびそれらの混合物からなる群から選択される要素」を指す場合、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、およびＦの１つまたは複数を含めることができ、Ａの塩、Ｂの塩、Ｃの塩、Ｄの塩、Ｅの塩、およびＦの塩の１つまたは複数を含めることができ、またはＡ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ａの塩、Ｂの塩、Ｃの塩、Ｄの塩、Ｅの塩、およびＦの塩のいずれか２つの混合物を含めることができることを示す。

本開示全体にわたって示されている塩は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、またはアンモニウム対イオンなどの対イオンを有する塩を含むことができる。しかし、この対イオンのリストは非限定的である。

濃度の範囲について「を含めた（ｉｎｃｌｕｓｉｖｅ）」という表現は、範囲の限界点が定義された区間に含められることを意味する。

本明細書において用いられる場合、「揮発性」は、約１００℃未満の引火点を有することを意味する。

本明細書において用いられる場合、「不揮発性」は、約１００℃より高い引火点を有することを意味する。

本明細書に定義するように、「ポリマー」という用語は、ホモポリマー、および異なる少なくとも２つのタイプのモノマーから形成されるコポリマーを含む。

「ＩＮＣＩ」という用語は、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｎｏｍｅｎｃｌａｔｕｒｅ ｏｆ Ｃｏｓｍｅｔｉｃ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔｓの略語であり、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｎｏｍｅｎｃｌａｔｕｒｅ Ｃｏｍｍｉｔｔｅｅ ｏｆ ｔｈｅ Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｃａｒｅ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ Ｃｏｕｎｃｉｌによって提供される、パーソナルケア成分を記述するための名称の体系である。

本明細書において用いられる場合、記載されているすべての範囲は、所与の範囲内のあらゆる特定の範囲、および所与の範囲間の下位の範囲の組合せを含むよう意図される。したがって、１～５の範囲は、具体的に１、２、３、４、５、および２～５、３～５、２～３、２～４、１～４などの下位の範囲を含む。

本開示に積極的に記載されているすべての成分および要素は、特許請求の範囲から消極的に排除することができる。言い換えれば、本開示の組成物（ナノエマルジョン）は、本開示全体にわたって積極的に記載されているすべての成分および要素を含まないまたは本質的に含まないことがある。

特定されている様々なカテゴリーの成分の一部は、重複することがある。重複が存在することがあり、組成物が両成分を含む（または組成物が重複する成分を２つより多く含む）ような場合、重複する化合物は、１つより多い成分を表さない。例えば、脂肪酸は、非イオン性界面活性剤および脂肪化合物の両方として特徴づけることができる。特定の組成物が、非イオン性界面活性剤および脂肪化合物を両方含む場合、単一の脂肪酸は、非イオン性界面活性剤としてのみまたは脂肪化合物としてのみ働く（単一の脂肪酸は、非イオン性界面活性剤と脂肪化合物の両方として働かない）。

本明細書に引用されたすべての刊行物および特許出願は、参照により、またあらゆる目的のために、それぞれ個別の刊行物または特許出願が参照により組み込まれるように具体的および個別に示されているかのように本明細書に組み込まれる。本開示と参照により本明細書に組み込まれるいずれかの刊行物または特許出願との間に矛盾がある場合、本開示が優先する。

Claims (17)

1. 透明で実質的に無水の化粧品組成物であって、
   ５０～９０重量％のプロピレングリコール；
   ５～３０重量％の２～６個の炭素原子を有する１つまたは複数のモノアルコール；
   ０．１～５重量％の１つまたは複数のカチオン性界面活性剤；
   ０．１～１０重量％の、脂肪カーボネート、グリセリン脂肪エステル、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数の脂肪化合物；
   ０．１～１０重量％の１つまたは複数の脂肪アルコール；および
   最大５重量％の水
   を含み、
   プロピレングリコールとモノアルコールの重量比（プロピレングリコール：モノアルコール）が２０：１～２：１であり、
   組成物が、濡れたまたは湿った毛髪に適用されてｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成するまで、組成物が可溶化した非乳化組成物であり、
   すべての重量百分率は、組成物の全重量に対する重量百分率である、
   組成物。
2. ０．１～５０重量％の、エチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、１，３－プロパンジオール、およびグリセリンから選択される１つまたは複数のグリコールをさらに含む、請求項１に記載の組成物。
3. 組成物が、０．１～２０重量％の１つまたは複数の増粘剤をさらに含む、請求項１または２に記載の組成物。
4. １つまたは複数の増粘剤が、ポリアクリレートクロスポリマーまたは架橋ポリアクリレートポリマー、カチオン性アクリレートコポリマー、アニオン性アクリル酸ポリマーまたはカルボン酸ポリマー、ポリアクリルアミドポリマー、多糖類、ゴム、ポリクオタニウム、ビニルピロリドンホモポリマー／コポリマー、Ｃ８～２４ヒドロキシル置換脂肪族酸、Ｃ８～２４共役脂肪族酸、糖脂肪エステル、ポリグリセリルエステル、およびそれらの混合物から選択される、請求項３に記載の組成物。
5. １つまたは複数のカチオン性界面活性剤が、セトリモニウムクロリド、ステアリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ベヘンアミドプロピルトリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルトリモニウムクロリド、アラキドトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、ジセチルジモニウムクロリド、トリセチルモニウムクロリド、オレアミドプロピルジメチルアミン、リノレアミドプロピルジメチルアミン、イソステアラミドプロピルジメチルアミン、オレイルヒドロキシエチルイミダゾリン、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、およびそれらの混合物から選択される、請求項１から４のいずれか一項に記載の組成物。
6. 炭酸ジアルキル（Ｃ１４，Ｃ１５）、炭酸ジカプリリル、炭酸ジエチル、炭酸ジヘキシル、炭酸ジエチルヘキシル、ジメトキシフェニル＝フェニルオキソエチル＝エチルカーボネート、炭酸ジメチル、炭酸ジプロピル、炭酸ジプロピルヘプチル、炭酸ジオクチル、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数の脂肪カーボネートを含む、請求項１に記載の組成物。
7. １つまたは複数の脂肪アルコールが、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、およびそれらの混合物から選択される、請求項１に記載の組成物。
8. トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、オレイン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、ラウリン酸グリセリル、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数のグリセリン脂肪エステルを含む、請求項１に記載の組成物。
9. 組成物が、シリコーンを本質的に含まない、請求項１から８のいずれか一項に記載の組成物。
10. 透明で実質的に無水の化粧品組成物であって、
    － ５０～９０重量％のプロピレングリコール；
    － ５～３０重量％のエタノール；
    － ０．１～５重量％の１つまたは複数のカチオン性界面活性剤；
    － ０．１～１０重量％の、脂肪カーボネートエステル、グリセリン脂肪エステル、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数の脂肪エステル；
    － ０．１～１０重量％の、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数の脂肪アルコール；および
    － 最大５重量％の水
    を含み、
    プロピレングリコールとエタノールの重量比（プロピレングリコール：エタノール）が、２０：１～２：１であり、
    組成物が、濡れたまたは湿った毛髪に適用されてｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成するまで、組成物が可溶化した非乳化組成物であり、
    すべての重量百分率は、組成物の全重量に対する重量百分率である、
    組成物。
11. ０．１～５０重量％の、エチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ペンチレングリコール、１，３－プロパンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、カプリリルグリコール、グリセリン、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数のグリコールをさらに含む、請求項１０に記載の組成物。
12. ０．１～２０重量％の１つまたは複数の増粘剤をさらに含む、請求項１１に記載の組成物。
13. ５０～９５重量％のプロピレングリコール；
    ５～３０重量％のエタノール；
    ０．１～５重量％の、セトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムメトスルフェート、ステアラミドプロピルジメチルアミン、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数のカチオン性界面活性剤；
    ０．１～１０重量％の、１つまたは複数の脂肪カーボネート；ならびに
    ０．１～１０重量％の、セテアリルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、イソステアリルアルコール、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数の脂肪アルコール
    を含む、請求項１０に記載の組成物。
14. 毛髪を処理する方法であって、透明で実質的に無水の化粧品組成物を濡れたまたは湿った毛髪に適用してｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成することを含み、透明で実質的に無水の化粧品組成物が、
    － ５０～９０重量％のプロピレングリコール；
    － ５～３０重量％の２～６個の炭素原子を有する１つまたは複数のモノアルコール；
    － ０．１～５重量％の１つまたは複数のカチオン性界面活性剤；
    － ０．１～１０重量％の、脂肪カーボネート、グリセリン脂肪エステル、およびそれらの混合物から選択される１つまたは複数の脂肪化合物；
    －０．１～１０重量％の１つまたは複数の脂肪アルコール；および
    －最大５重量％の水
    を含み、
    プロピレングリコールとモノアルコールの重量比（プロピレングリコール：モノアルコール）が、２０：１～２：１であり、
    組成物が、濡れたまたは湿った毛髪に適用されてｉｎ ｓｉｔｕでラメラ相を形成するまで、組成物が可溶化した非乳化組成物であり、
    すべての重量百分率は、組成物の全重量に対する重量百分率である、
    方法。
15. 組成物が、濡れたまたは湿った毛髪に噴霧により適用される、請求項１４に記載の方法。
16. 組成物を濡れたまたは湿った毛髪に適用した後、毛髪をスタイリングする前に、毛髪を洗浄することをさらに含む、請求項１４または１５に記載の方法。
17. 毛髪を処理することが、
    － 毛髪をコンディショニングすること；
    － カールの鮮明度を毛髪にもたらすこと；
    － 縮毛制御を毛髪にもたらすこと；
    － 櫛通りおよびもつれ解消の容易さを改善すること；
    － 毛髪を損傷から保護すること；
    － 毛髪ボリュームの見た目を増大させること；ならびに
    － 毛髪の輝きを付与または改善すること
    を含む、請求項１４に記載の方法。
    

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