JP6660161B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪化粧料に関する。
加齢に伴う髪質の変化により、例えば、髪につやがなくなること、髪が細くなること、髪が少なくなることで髪の分け目が目立つようになること、また、髪にハリ及びコシがなくなること、髪がパサつくこと、頭頂部の髪のボリューム感が得られないことなどの問題が知られている。
前記問題を解決するために、頭頂部の髪のボリューム感、及び髪にハリやコシを与えるアウトバス剤が使用されている。しかし、前記アウトバス剤は、髪にべたつきやごわつきが生じるという問題がある。
そこで、髪のしっとり感、並びに髪につや、なめらかさ、及びしなやかさを付与することができるカチオン性界面活性剤、脂肪族アルコール、直鎖状ブロック型ポリエーテル変性シリコーン、及び多価アルコールを含有する洗い流すタイプの毛髪化粧料が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、前記提案は、髪をすすぐと、前記含有成分が洗い流されてしまい、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、及び髪のごわつきのなさが不十分であるという問題がある。
したがって、加齢に伴い髪質が変化した髪に対して、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさに優れ、塗布時に髪へ伸びやすく、髪のスタイリングがしやすい毛髪化粧料の提供が望まれている。
特開2010−163387号公報
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、加齢に伴い髪質が変化した髪に対して、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさに優れ、塗布時に髪へ伸びやすく、髪のスタイリングがしやすい毛髪化粧料を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため本発明者が鋭意検討を重ねた結果、(A)カチオン性界面活性剤、(B)炭素数が12〜24の脂肪族アルコール、(C)ポリウレタン樹脂、(D)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種のノニオン性界面活性剤、並びに(E)糖アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種、を含有し、前記(A)成分の含有量(質量%)、及び前記(B)成分の含有量(質量%)の和と、前記(C)成分の含有量(質量%)との質量比[(A+B)/C]が、1.0〜150であることで、各成分の相乗効果によって、加齢に伴い髪質が変化した髪に対して、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさに優れ、塗布時の髪への伸びやすさ、及び髪のスタイリングのしやすさを向上できることを知見した。
本発明は、本発明者による前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)カチオン性界面活性剤、
(B)炭素数が12〜24の脂肪族アルコール、
(C)ポリウレタン樹脂、
(D)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種のノニオン性界面活性剤、並びに
(E)糖アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種、を含有し、
前記(A)カチオン性界面活性剤の含有量(質量%)、及び前記(B)脂肪族アルコールの含有量(質量%)の和と、前記(C)ポリウレタン樹脂の含有量(質量%)との質量比[(A+B)/C]が、1.0〜150であることを特徴とする毛髪化粧料である。
<2> (A)カチオン性界面活性剤の含有量が、2質量%〜3質量%であり、
(B)炭素数が12〜24の脂肪族アルコールの含有量が、3質量%〜10質量%であり、
(C)ポリウレタン樹脂の含有量が、0.1質量%〜3質量%であり、
(D)ノニオン性界面活性剤の含有量が、0.2質量%〜3質量%であり、
(E)糖アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種の含有量が、5質量%〜20質量%である前記<1>に記載の毛髪化粧料である。
<3> (C)ポリウレタン樹脂が、ポリウレタン−10、及びポリウレタン−1から選択される少なくとも1種である前記<1>から<2>のいずれかに記載の毛髪化粧料である。
<4> (D)ノニオン性界面活性剤のHLB値が、8〜18である前記<1>から<3>のいずれかに記載の毛髪化粧料である。
<5> (A)カチオン性界面活性剤の含有量(質量%)、及び(B)脂肪族アルコールの含有量(質量%)の和と、(C)ポリウレタン樹脂の含有量(質量%)との質量比[(A+B)/C]が、2〜70である前記<1>から<4>のいずれかに記載の毛髪化粧料。
<6> ボリュームアップ用洗い流すタイプである前記<1>から<5>のいずれかに記載の毛髪化粧料である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、加齢に伴い髪質が変化した髪に対して、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさに優れ、塗布時に髪へ伸びやすく、髪のスタイリングがしやすい毛髪化粧料を提供することができる。
(毛髪化粧料)
本発明の毛髪化粧料は、(A)カチオン性界面活性剤、(B)脂肪族アルコール、(C)ポリウレタン樹脂、(D)ノニオン性界面活性剤、及び(E)糖アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
<(A)カチオン性界面活性剤>
前記(A)成分のカチオン性界面活性剤は、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさを向上させるために含有される。
前記(A)成分のカチオン性界面活性剤としては、例えば、下記一般式(A1)で表される第四級アンモニウム塩、アルキルアミドアミン塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、下記一般式(A1)で表される第四級アンモニウム塩が好ましい。
Figure 0006660161
ただし、前記一般式(A1)中、R及びRは、水素原子、炭素数1〜28のアルキル基又はベンジル基を示すが、同時に水素原子又はベンジル基となることはなく、少なくとも1つは炭素数8以上のアルキル基である。R及びRは、炭素数1〜5のアルキル基、若しくはヒドロキシアルキル基、又はエチレンオキサイド平均付加モル数が10以下のポリオキシエチレン基を示し、Xは、陰イオンを示す。
前記Xとしては、例えば、塩素イオン、臭素イオン等のハロゲンイオンなどが挙げられる。
前記一般式(A1)で表される第四級アンモニウム塩としては、例えば、モノ長鎖アルキル(炭素数:12〜22)四級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル(炭素数:12〜22)四級アンモニウム塩、分岐鎖アルキル(炭素数:12〜28)四級アンモニウム塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記モノ長鎖アルキル(炭素数:12〜22)四級アンモニウム塩としては、例えば、アルキル(炭素数:12〜22)ジメチルアンモニウム塩、アルキル(炭素数:12〜22)ジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキル(炭素数:12〜22)トリメチルアンモニウム塩、アルキル(炭素数:12〜22)トリエチルアンモニウム塩などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、アルキル(炭素数:12〜22)トリメチルアンモニウム塩が好ましい。
前記アルキル(炭素数:12〜22)ジメチルアンモニウム塩としては、例えば、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アルキル(炭素数:12〜22)ジメチルベンジルアンモニウム塩としては、例えば、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アルキル(炭素数:12〜22)トリメチルアンモニウム塩としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、メチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリメチルアンモニウム、アルキル(炭素数:12〜22)トリメチルアンモニウムサッカリンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウムが好ましい。
前記アルキル(炭素数:12〜22)トリメチルアンモニウム塩としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、商品名:GENAMIN KDMP(塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、BASF社製)、商品名:アーカード22−80(塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、ライオンアクゾ株式会社製)、商品名:アーカードT−800(塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、ライオンアクゾ株式会社製)、アーカード16−50E(塩化セチルトリメチルアンモニウム、ライオンアクゾ株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アルキル(炭素数:12〜22)トリエチルアンモニウム塩としては、例えば、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルトリエチルアンモニウム、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノエチルトリエチルアンモニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ジ長鎖アルキル(炭素数:12〜22)四級アンモニウム塩としては、例えば、ジアルキル(炭素数:12〜22)ジメチルアンモニウム塩などが挙げられる。
前記ジアルキル(炭素数:12〜22)ジメチルアンモニウム塩としては、例えば、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記分岐鎖アルキル(炭素数:12〜28)四級アンモニウム塩としては、エチル硫酸イソステアリン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソノナン酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(炭素数:14〜17)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、エチル硫酸イソアルカン酸(炭素数:18〜22)アミノプロピルエチルジメチルアンモニウムなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記アルキルアミドアミン塩としては、例えば、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘナミドプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(A)成分のカチオン性界面活性剤の含有量としては、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、毛髪化粧料全量に対して、1.5質量%〜4質量%が好ましく、2質量%〜3質量%がより好ましい。前記含有量が、1.5質量%未満であると、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがあり、4質量%を超えると、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
<(B)脂肪族アルコール>
前記(B)成分の脂肪族アルコールは、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさを向上させるために含有されている。
前記(B)成分の脂肪族アルコールとしては、炭素数が12〜24であり、16〜22が好ましく、直鎖又は分岐鎖であり、飽和であっても、不飽和であってもよい。前記炭素数が12未満であると、髪のやわらかさ、及び髪のスタイリングのしやすさが不十分となることがあり、24を超えると、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
前記(B)成分の脂肪族アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンタデシルアルコール、パルミチルアルコール、セトステアリルアルコール、パルミトレイルアルコール、1−ヘプタデカノール、ステアリルアルコール、エライジルアルコール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、エライドリノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキジルアルコール、ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール、エルシルアルコール、リグノセリルアルコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールが好ましい。
前記(B)成分の脂肪族アルコールの含有量としては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、毛髪化粧料全量に対して、2質量%〜15質量%が好ましく、3質量%〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、2質量%未満であると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪の伸ばしやすさが不十分となることがあり、15質量%を超えると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
<(C)ポリウレタン樹脂>
前記(C)成分のポリウレタン樹脂は、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさを向上させるために含有されている。
前記(C)成分のポリウレタン樹脂としては、例えば、カルボン酸とポリオール化合物とイソシアネート化合物と、更に必要に応じてその他の成分とを反応して得られるウレタン共重合体などが挙げられる。
前記(C)成分のポリウレタン樹脂としては、例えば、ポリウレタン−1、ポリウレタン−10、ポリウレタン−14、ポリウレタン−34などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び髪のごわつきのなさの点から、ポリウレタン−1、ポリウレタン−10、ポリウレタン−14が好ましく、ポリウレタン−1、ポリウレタン−10がより好ましく、ポリウレタン−10が特に好ましい。なお、前記ポリウレタン−1、前記ポリウレタン−10、前記ポリウレタン−14、及び前記ポリウレタン−34は、日本化粧品工業連合会が定める成分表示名称である。
前記ポリウレタン−1は、イソフタル酸、アジピン酸、ヘキシレングリコール、ネオペンチルグリコール、及びジメチルプロピオン酸を反応させてプレポリマーを合成し、このプレポリマーと、イソホロンジイソシアネートとを反応させることにより合成することができる。
前記ポリウレタン−1としては、イソフタル酸に由来する構造単位、アジピン酸に由来する構造単位、ヘキシレングリコールに由来する構造単位、ネオペンチルグリコールに由来する構造単位、ジメチロールプロピオン酸に由来する構造単位、及びイソホロンジイソシアネートに由来する構造単位を少なくとも含むウレタン共重合体である。前記構造単位のモル比については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ポリウレタン−10は、シクロヘキサンジメタノール、ジメチロールブタン酸、ポリアルキレングリコール、及びN−メチルジエタノールアミンを反応させてプレポリマーを合成し、このプレポリマーと、イソホロンジイソシアネートとを反応させることにより合成することができる。
前記ポリウレタン−10は、シクロヘキサンジメタノールに由来する構造単位、ジメチロールブタン酸に由来する構造単位、ポリアルキレングリコールに由来する構造単位、N−メチルジエタノールアミンに由来する構造単位、及びイソホロンジイソシアネートに由来する構造単位を少なくとも含むウレタン共重合体である。前記各構造単位のモル比については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ポリウレタン−14は、ジメチロールプロピオン酸と、酸化エチレン及び酸化プロピレンで変性された4、4’−イソプロピリデンジフェノールとを反応させて反応物を得た後、得られた反応物と、イソホロンジイソシアネートとを反応させることにより合成することができる。なお、前記酸化エチレンの平均付加モル数は17であり、前記酸化プロピレンの平均付加モル数は3である。
前記ポリウレタン−14としては、ジメチロールプロピオン酸に由来する構造単位、酸化エチレン及び酸化プロピレンで変性された4、4’−イソプロピリデンジフェノールに由来する構造単位、及びイソホロンジイソシアネートに由来する構造単位を少なくとも含むウレタン共重合体である。前記各構造単位のモル比については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記ポリウレタン−34は、アジピン酸、1,6−ヘキサンジオール、及びネオペンチルグリコールを反応させてプレポリマーを得た後、得られたプレポリマーと、ヘキサメチレンジイソシアネートを反応させ、得られた反応物にN−(2−アミノエチル)−3−アミノエタンスルホン酸、及びエチレンジアミンを反応させることにより合成することができる。
前記ポリウレタン−34としては、アジピン酸に由来する構造単位、1,6−ヘキサンジオールに由来する構造単位、ネオペンチルグリコールに由来する構造単位、ヘキサメチレンジイソシアネートに由来する構造単位、及びN−(2−アミノエチル)−3−アミノエタンスルホン酸に由来する構造単位を少なくとも含むウレタン共重合体である。前記各構造単位のモル比については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記(C)成分のポリウレタン樹脂としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、ポリウレタン−10(商品名:ヨドゾールPUD、アクゾノーベル株式会社製、19.6%)、ポリウレタン−1(商品名:「ルビセットP.U.R.」(30質量%、BASF社製)、ポリウレタン−14(商品名:「DynamX」(30質量%、アクゾノーベル社製)、ポリウレタン−34(商品名:「バイキュサンC1001」(32質量%)、商品名:「バイキュサンC1000」(40質量%)、以上、バイエルマテリアルサイエンス社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(C)成分のポリウレタン樹脂の含有量としては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、毛髪化粧料全量に対して、0.05質量%〜4質量%が好ましく、0.1質量%〜3質量%がより好ましい。前記含有量が、0.05質量%未満であると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがあり、4質量%を超えると、頭頂部の髪の自然なボリューム、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
<質量比[(A+B)/C]>
前記(A)カチオン性界面活性剤の含有量(質量%)、及び前記(B)脂肪族アルコールの含有量(質量%)の和と、前記(C)ポリウレタン樹脂の含有量(質量%)との質量比[(A+B)/C]としては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、1.0〜150であり、2〜70が好ましい。前記質量比[(A+B)/C]が、1.0未満であると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがあり、また、乳化安定性が悪く、離水することがあり、150を超えると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
<(D)ノニオン性界面活性剤>
前記(D)成分のノニオン性界面活性剤は、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさを向上させるために含有される。
前記(D)成分のノニオン性界面活性剤としては、例えば、下記一般式(D1)で表されるポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルが好ましい。
COO(CHCHO)H ・・・ 一般式(D1)
ただし、前記一般式(D1)中、Rは、直鎖又は分岐鎖の一価炭化水素基を表し、前記一価炭化水素基の炭素数は、炭素数12〜24が好ましく、12〜18がより好ましく、飽和であっても、不飽和であってもよく、nは、エチレンオキシドの平均付加モル数を表し、2〜150が好ましく、5〜20がより好ましい。
<<ポリエチレングリコール脂肪酸エステル>>
前記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、前記一般式(D1)で表される化合物などが挙げられる。
前記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルのエチレンオキシド(以下、EOともいう)の平均付加モル数としては、2〜150が好ましい。
前記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルのHLB値としては、5〜18が好ましい。
前記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、例えば、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノイソステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコールが好ましく、モノステアリン酸ポリエチレングリコールがより好ましい。
前記ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、モノステアリン酸ポリエチレングリコールとして、商品名:「EMALEX DEG−M−S」(EO:2、HLB値:5)、商品名:「EMALEX805」(EO:5、HLB値:8)、商品名:「EMALEX810」(EO:10、HLB値:11)、商品名:「EMALEX820」(EO:20、HLB値:14)、商品名:「EMALEX830」(EO:30、HLB値:15)、商品名:「EMALEX840」(EO:40、HLB値:16)、商品名:「EMALEX8100」(EO:100、HLB値:17)、商品名:「EMALEX6300M−ST」(EO:150、HLB値:18)、(日本エマルジョン株式会社製);モノラウリン酸ポリエチレングリコールとして、商品名:「EMALEX PEL−12」(EO:12、HLB値14)、(日本エマルジョン株式会社製);モノイソステアリン酸ポリエチレングリコールとして、商品名:「EMALEX PEIS−3EX」(EO:3、HLB値:7)、商品名:「EMALEX PEIS−6EX」(EO:6、HLB値:9)、商品名:「EMALEX PEIS−8EX」(EO:8、HLB値:10)、商品名:「EMALEX PEIS−10EX」(EO:10、HLB値:11)、商品名:「EMALEX PEIS−12EX」(EO:12、HLB値:12)、商品名:「EMALEX PEIS−20EX」(EO:20、HLB値:14))、(日本エマルジョン株式会社製);モノオレイン酸ポリエチレングリコールとして、商品名:「EMALEX OE−6」(EO:6、HLB値:9)、商品名:「EMALEX OE−10」(EO:10、HLB値:11)、(以上、日本エマルジョン株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、モノステアリン酸ポリエチレングリコールとして、商品名:「EMALEX DEG−M−S」(EO:2、HLB値:5)、商品名:「EMALEX805」、商品名:「EMALEX810」、商品名:「EMALEX820」、商品名:「EMALEX6300M−ST」;モノラウリン酸ポリエチレングリコールとして、商品名:「EMALEX PEL−12」(日本エマルジョン株式会社製)が好ましく、商品名:「EMALEX6300M−ST」がより好ましい。
<<ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油>>
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のエチレンオキシド(以下、EOともいう)の平均付加モル数としては、5〜100が好ましく、20〜100がより好ましい。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油のHLB値としては、5〜15が好ましく、8〜15がより好ましい。
前記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、適宜合成したものを使用してもよいし、市販品を使用してもよい。前記市販品としては、例えば、商品名:「EMALEX HC−5」(EO:5、HLB値:5)、商品名:「EMALEX HC−7」(EO:7、HLB値:6)、商品名:「EMALEX HC−10」(EO:10、HLB値:7)、商品名:「EMALEX HC−20」(EO:20、HLB値:9)、商品名:「EMALEX HC−30」(EO:30、HLB:11)、商品名:「EMALEX HC−40」(EO:40、HLB値:12)、商品名:「EMALEX HC−50」(EO:50、HLB値:13)、商品名:「EMALEX HC−60」(EO:60、HLB値:14)、商品名:「EMALEX HC−80」(EO:80、HLB値:15)、商品名:「EMALEX HC−100」(EO:100、HLB値:15)、(以上、日本エマルジョン株式会社製)などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、商品名:「EMALEX HC−40」が好ましい。
なお、前記HLB値は、有機概念図におけるIOB値×10で示されるものである。前記有機概念図におけるIOBとは、有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、即ち、「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいう。前記有機概念図とは、藤田穆により提案されたものであり、その詳細は、“Pharmaceutical Bulletin”, 1954, vol.2, 2, pp.163−173、「化学の領域」, 1957, vol.11, 10, pp.719−725、「フレグランスジャーナル」, 1981, vol.50, pp.79−82、「有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生著、三共出版、1984)などで詳述されている。
前記(D)成分のノニオン性界面活性剤の含有量としては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、毛髪化粧料全量に対して、0.1質量%〜4質量%が好ましく、0.2質量%〜3質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがあり、4質量%を超えると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
<(E)糖アルコール、及び前記糖アルコール以外の多価アルコール>
前記(E)成分の糖アルコールと、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種の多価アルコールとから選択される少なくとも1種は、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさを向上させるために含有される。
<<糖アルコール>>
前記糖アルコールとしては、例えば、マンニトール、キシリトール、エリスリトール、ソルビトール、マルチトール、イノシトールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、ソルビトールが好ましい。
前記糖アルコールの含有量としては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、毛髪化粧料全量に対して、2質量%〜20質量%が好ましく、3質量%〜15質量%がより好ましい。前記含有量が、2質量%未満、又は20質量%を超えると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
<<糖アルコール以外の多価アルコール>>
前記糖アルコール以外の多価アルコールとしては、例えば、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、プロピレングリコールが好ましい。
前記糖アルコール以外の多価アルコールの含有量としては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、毛髪化粧料全量に対して、1質量%〜15質量%が好ましく、2質量%〜6質量%がより好ましい。前記含有量が、1質量%未満、又は15質量%を超えると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
前記(E)成分の糖アルコール、及び前記糖アルコール以外の多価アルコールとしては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、これらを1種単独で使用してもよいが、これらを併用することが好ましい。
前記糖アルコール、及び前記糖アルコール以外の多価アルコールの併用としては、糖アルコール及びプロピレングリコールの併用、糖アルコール及びジプロピレングリコールの併用、糖アルコール及び1,3−ブチレングリコールの併用などが挙げられる。これらの中でも、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、糖アルコール及びプロピレングリコールの併用が好ましく、ソルビトール及びプロピレングリコールの併用がより好ましい。
前記糖アルコールの含有量(質量%)と、前記糖アルコール以外の多価アルコールの含有量(質量%)との質量比(糖アルコール/糖アルコール以外の多価アルコール)としては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。前記質量比(糖アルコール/糖アルコール以外の多価アルコール)が、1未満、又は5を超えると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
前記(E)成分の糖アルコール、及び前記糖アルコール以外の多価アルコールから選択される少なくとも1種の含有量としては、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさの点から、3質量%〜30質量%が好ましく、5質量%〜20質量%がより好ましい。前記含有量が、3質量%未満、又は30質量%を超えると、頭頂部の髪の自然なボリューム感、及び塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
<その他の成分>
本発明の毛髪化粧料は、前記(A)成分〜前記(E)成分以外にも、通常毛髪化粧料に使用されるその他の成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜含有することができる。
前記その他の成分としては、例えば、精製水等の水、炭化水素油、ワックス化合物、アニオン性界面活性剤、前記(D)成分以外のノニオン性界面活性剤、半極性界面活性剤、紫外線吸収剤、水溶性高分子、増粘剤、有機塩化合物、前記(E)成分以外の糖化合物、ピロクトンオラミン、ジンクピリチオン等のフケ防止剤;グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤;パラベン化合物、メチルクロロイソチアゾリノン、メチルイソチアゾリノン液等の防腐剤、pH調整剤、エチレングリコールジ脂肪酸エステル等のパール化剤、乳濁剤、清涼剤、美容成分、香料、粉体、前記(E)成分以外のハイドロトロープ、ビタミン化合物、揮発性油分、疎水性溶媒、希釈性溶媒、色素などが挙げられる。
前記その他の成分の含有量としては、本発明の効果を損なわない範囲で、目的に応じて適宜選択することができる。
−pH−
前記毛髪化粧料の25℃におけるpHについては、3〜6が好ましい。前記毛髪化粧料のpHは、すべての成分を混合した後にpHを確認しながらリン酸、クエン酸などを加えることで調整できる。より詳しくは、リン酸、クエン酸以外の成分の合計が約90質量%となるように精製水をバランスして混合攪拌する。必要なら加温してもよい。混合攪拌中にリン酸、又はクエン酸の水溶液を徐々に添加し、それぞれpHを測定しながら目標とするpHまで添加する。目標pHとなったところで、最後に残りの精製水を加えて、全体で100質量%とする。
−粘度−
前記毛髪化粧料の粘度については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、塗布時の髪への伸びやすさの点から、25℃で、100mPa・s〜30,000mPa・sが好ましく、1,000mPa・s〜25,000mPa・sがより好ましい。前記粘度が、100mPa・s未満、又は30,000mPa・sを超えると、塗布時の髪への伸びやすさが不十分となることがある。
前記粘度は、例えば、BL型粘度計を用いて、25℃でNo.4のローターを使用し、30rpm、又は12rpmでの10回転目のものを測定することができる。
−製造方法−
本発明の毛髪化粧料の製造方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、80℃の湯浴中で、前記(A)成分、前記(B)成分、前記(D)成分、前記その他の成分(安息香酸、及びヒドロキシエチルセルロース)、並びに前記(E)成分の糖アルコール以外の多価アルコールを溶解混合後、前記(C)成分、及び前記(E)成分の糖アルコールを加え、ゲル液晶を形成させ均一化する。その後、80℃の前記その他の成分(精製水)を加え、転相乳化後、均一撹拌して、40℃に冷却後、前記その他の成分(香料)を加え、混合することにより製造することができる。
−用途−
前記毛髪化粧料は、例えば、コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアリンスなどのボリュームアップ用洗い流すタイプの製品として好適である。前記毛髪化粧料を、これらの用途に応じた通常の用量や通常の方法で使用すると、加齢に伴い髪質が変化した髪に対して、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさに優れ、塗布時に髪へ伸びやすく、髪のスタイリングがしやすい点で有利である。
以下に、本発明を実施例、及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。なお、実施例、及び比較例の記載の各成分の含有量は、全て純分換算した値である。
(実施例1〜46、及び比較例1〜14)
−コンディショナー−
表1〜表11に示す組成に従い、実施例1〜46、及び比較例1〜14の毛髪化粧料を常法により調製した。
具体的には、80℃の湯浴中で、(A)成分、(B)成分又は(B’)成分、(D)成分又は(D’)成分、共通成分(安息香酸、及びヒドロキシエチルセルロース)、並びに(E)成分のプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種或いは(E’)成分を溶解混合後、(C)成分又は(C’)成分;(E)成分の糖アルコールを加え、ゲル液晶を形成させ均一化した後、80℃の共通成分(精製水)を加え、転相乳化後、均一撹拌した。その後、40℃に冷却して、共通成分(香料)を加え、リン酸でpHを3.8に調整し、実施例1〜46及び比較例1〜14の毛髪化粧料を得た。
次に、各毛髪化粧料について、以下のようにして、「頭頂部の髪の自然なボリューム感」、「髪のやわらかさ」、「髪のごわつきのなさ」、「髪のスタイリングのしやすさ」、及び「塗布時の髪への伸びやすさ」を評価した。結果を表1〜表11に併記した。なお、本発明において前記「頭頂部の髪の自然なボリューム感」とは、樹脂などで固めた人工的なボリュームではなく、髪の根元から自然に立ち上がっているボリューム感を意味する。
<頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、髪のスタイリングのしやすさ、及び塗布時の髪への伸びやすさ>
加齢による髪質の変化がある40代〜60代の女性専門パネル20名が、シャンプー剤(商品名:「植物物語ハーブブレンドシャンプー さっぱりサラサラヨーロピアンブレンド」、ライオン株式会社製)で洗髪後に、実施例1〜46及び比較例1〜14の各毛髪化粧料(コンディショナー)を約6mL毛髪に塗布し、伸ばして、下記評価基準に基づき、「塗布時の髪への伸びやすさ」を評価した。その後、髪をお湯ですすぎ、乾燥させた後、下記評価基準に基づき、「頭頂部の髪の自然なボリューム感」、「髪のやわらかさ」、「髪のごわつきのなさ」、及び「髪のスタイリングのしやすさ」を評価した。
−塗布時の髪への伸びやすさの評価基準−
◎ :女性専門パネル20名中17名以上が伸ばしやすいと回答
○ :女性専門パネル20名中12名以上16名以下が伸ばしやすいと回答
△ :女性専門パネル20名中5名以上11名以下が伸ばしやすいと回答
× :女性専門パネル20名中4名以下が伸ばしやすいと回答
−頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさ、及び髪のスタイリングのしやすさの評価基準−
◎ :女性専門パネル20名中18名以上が良好であると回答
◎〜○ :女性専門パネル20名中15名以上17名以下が良好であると回答
○ :女性専門パネル20名中10名以上14名以下が良好であると回答
△ :女性専門パネル20名中4名以上9名以下が良好であると回答
× :女性専門パネル20名中3名以下が良好であると回答
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なお、前記実施例、及び前記比較例で使用した各種成分の詳細について、下記表12に示す。
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本発明の毛髪化粧料は、加齢に伴い髪質が変化した髪に対して、頭頂部の髪の自然なボリューム感、髪のやわらかさ、髪のごわつきのなさに優れ、塗布時に髪へ伸びやすく、髪のスタイリングがしやすいため、コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアリンスなどのボリュームアップ用洗い流すタイプの製品として好適である。

Claims (7)

  1. (A)カチオン性界面活性剤、
    (B)炭素数が12〜24の脂肪族アルコール、
    (C)ポリウレタン樹脂、
    (D)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選択される少なくとも1種のノニオン性界面活性剤、並びに
    (E)糖アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種、を含有し、
    前記(A)カチオン性界面活性剤の含有量が、1.5質量%〜4質量%であり、
    前記(B)炭素数が12〜24の脂肪族アルコールの含有量が、2質量%〜15質量%であり、
    前記(C)ポリウレタン樹脂の含有量が、0.05質量%〜4質量%であり、
    前記(D)ノニオン性界面活性剤の含有量が、0.1質量%〜4質量%であり、
    前記(E)糖アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種の含有量が、3質量%〜30質量%であり、
    前記(A)カチオン性界面活性剤の含有量(質量%)、及び前記(B)脂肪族アルコールの含有量(質量%)の和と、前記(C)ポリウレタン樹脂の含有量(質量%)との質量比[(A+B)/C]が、1.0〜150であることを特徴とする毛髪化粧料(ただし、シリル化ウレタン系樹脂を含む毛髪化粧料を除く)。
  2. (A)カチオン性界面活性剤の含有量が、2質量%〜3質量%であり、
    (B)炭素数が12〜24の脂肪族アルコールの含有量が、3質量%〜10質量%であり、
    (C)ポリウレタン樹脂の含有量が、0.1質量%〜3質量%であり、
    (D)ノニオン性界面活性剤の含有量が、0.2質量%〜3質量%であり、
    (E)糖アルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及び1,3−ブチレングリコールから選択される少なくとも1種の含有量が、5質量%〜20質量%である請求項1に記載の毛髪化粧料。
  3. (C)ポリウレタン樹脂が、ポリウレタン−10、及びポリウレタン−1から選択される少なくとも1種である請求項1から2のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  4. (D)ノニオン性界面活性剤のHLB値が、8〜18である請求項1から3のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  5. (A)カチオン性界面活性剤の含有量(質量%)、及び(B)脂肪族アルコールの含有量(質量%)の和と、(C)ポリウレタン樹脂の含有量(質量%)との質量比[(A+B)/C]が、2〜70である請求項1から4のいずれかに記載の毛髪化粧料。
  6. (E)成分の糖アルコールの含有量が、2質量%〜20質量%であり、
    (E)成分の糖アルコール以外の多価アルコールの含有量が、1質量%〜15質量%であり、
    前記(E)成分の糖アルコールの含有量(質量%)と、前記(E)成分の糖アルコール以外の多価アルコールの含有量(質量%)との質量比(糖アルコール/糖アルコール以外の多価アルコール)が、1〜5である請求項1から5のいずれかに記載の毛髪化粧料
  7. ボリュームアップ用洗い流すタイプである請求項1から6のいずれかに記載の毛髪化粧料。
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