JP7241421B2 - サウナマット - Google Patents
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Description
(1)請求項1のサウナマットは、サウナ内で使用者が着座するサウナマットであって、シート状に形成され、気泡を含むゴム製の発泡ゴムシート(10)と、前記発泡ゴムシートの表面側を覆う繊維製の表面シート(20)と、前記発泡ゴムシートの裏面側を覆う繊維製の裏面シート(30)と、前記発泡ゴムシートを一の領域と他の領域とに区画すると共に、前記発泡ゴムシートの折り目として、折曲状態と展開状態とに切り替える折曲部(40)とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2のサウナマットは、請求項1に記載されたサウナマットであって、前記折曲部は、前記表面シートから前記裏面シートにかけて縫製され、前記発泡ゴムシートの一部を薄肉にする縫い目であることを特徴とする。
(3)請求項3のサウナマットは、請求項2に記載されたサウナマットであって、前記発泡ゴムシートに取り付けられ、前記折曲状態の前記発泡ゴムシートを留め置く留め具(50)とを備えることを特徴とする。
(4)請求項4のサウナマットは、請求項1から4のいずれか1項に記載されたサウナマットであって、前記表面シート及び/又は前記裏面シートは、吸収性が低く乾燥性の良い繊維で形成されていることを特徴とする。
(5)請求項5のサウナマットは、請求項1から3のいずれか1項に記載されたサウナマットであって、前記発泡ゴムシートは、熱伝導率が良い部材であることを特徴とする。
本実施形態のサウナマット1は、サウナ内で使用者が着座するサウナマット1であって、シート状に形成され、気泡を含むゴム製の発泡ゴムシート10と、前記発泡ゴムシートの表面側を覆う繊維製の表面シート20と、前記発泡ゴムシートの裏面側を覆う繊維製の裏面シート30と、前記発泡ゴムシートを一の領域と他の領域とに区画すると共に、前記発泡ゴムシートの折り目として、折曲状態と展開状態とに切り替える折曲部40とを備える。サウナマット1は、折曲状態にすることができ、携帯に便利であり、サウナ内で快適に使用できる。
〔第一実施形態〕
第一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、第一実施形態のサウナマット1を使用する状態を示す外観図である。図2(a)は、サウナマット1の表面側を示す外観図であり、図2(b)は、サウナマット1の裏面側を示す外観図であり、図2(c)は、サウナマット1の平面図である。図3(a)は、図2(c)に示されたサウナマット1のA-A線断面を縦の尺度を大きくした拡大図であり、図3(b)は、図2(c)に示されたサウナマット1のB-B線断面を縦の尺度を大きくした拡大図である。
図1に示すように、第一実施形態におけるサウナマット1は、サウナ内で使用者が着座するマットである。サウナマット1は、角丸長方形状に形成され、折りたたむことで、折曲状態(図4(e)参照)と展開状態(図4(a)参照)に切り替えることができる。サウナマット1は、折曲状態のときは、小さくまとまり、収納しやすくなり、持ち運びに便利である。サウナマット1は、展開状態のときは、十分な大きさに拡がることで、着座した使用者の体がはみ出ることない。
図2及び3に示すように、発泡ゴムシート10は、シート状に形成され、気泡を含むゴム製のクッション材である。発泡ゴムシート10は、熱伝導率が良く、耐水性が良く、保温性を確保でき、乾燥性が良く、伸縮性が良い、例えば、クロロプレンゴム等の発泡ゴムから形成されている。本例において、発泡ゴムシート10の寸法は、例えば長さ(短辺)が300mm、幅(長辺)が420mmの角丸長方形状に形成されている。発泡ゴムシート10は、内部に多数の気泡が形成された多孔構造であり、サウナ室等の高温下においても、変形が小さい。発泡ゴムシート10は、折曲部40によって、6つの領域に区画されている。発泡ゴムシート10は、折曲部40によって、折曲げられた折曲状態と拡げられた展開状態とに切り替えることができる。
図2及び3に示すように、表面シート20は、前記発泡ゴムシートの表面側を覆うように貼り合わせられた繊維製のシートである。表面シート20は、肌触りが良く、強度が強く、吸水性が低く、乾燥性が良いナイロン繊維から形成されている。本例において、表面シート20の寸法は、例えば長さ(短辺)が300mm、幅(長辺)が420mmの角丸長方形状に形成されている。表面シート20は、折曲部40によって、6つの領域に区画されている。
図2及び3に示すように、裏面シート30は、前記発泡ゴムシートの裏面側を覆うように貼り合わせられた繊維製のシートである。裏面シート30は、強度が強く、吸水性が低く、乾燥性が良いナイロン繊維から形成されている。本例において、裏面シート30の寸法は、例えば長さ(短辺)が300mm、幅(長辺)が420mmの角丸長方形状に形成されている。裏面シート30は、折曲部40によって、6つの領域に区画されている。
折曲部40は、本体シートSを一の領域と他の領域とに区画する部分であり、本体シートSの折り目として、折曲状態と展開状態とに切り替える部分である。図2に示すように、折曲部40は、第一縫目41、第二縫目42及び第三縫目43とから形成されている。第一縫目41、第二縫目42及び第三縫目43は、本体シートSを6つの領域として、第一領域R1、第二領域R2、第三領域R3、第四領域R4、第五領域R5、第六領域R6に区画する。
縁部50は、本体シートSの縁を覆うように縫製された部材である。縁部50は、本体シートSの縁を彩る飾りであり、本体シートSの縁を補強する部材でもある。図2(c)に示すように、本体シートSの輪郭を縁取る角丸長方形状の枠状であり、図3(a)、(b)に示すように、断面から観察すると略コ字形状に形成されている。
留め具60は、折曲状態の前記本体シートSを留め置く部材である。留め具60は、凹スナップ61、グログランリボン62及び凸スナップ63から構成されている。図2(c)に示すように、凹スナップ61は、本体シートSにおける下方向側の長辺の中央付近に取り付けられる。凹スナップ61は、図2(b)、図3(a)に示すように、裏面シート30側に係合凹部61fが配置されるように、本体シートSに取り付けられている。係合凹部61fは、凸スナップ63の係合凸部63mと係合するための凹みである。
次に、以上のように構成されたサウナマット1を折りたたむ動作について説明する。図4は、サウナマット1を折りたたむ状態を示す工程図である。図4(a)に示すように、拡げられた展開状態のサウナマット1を用意する。まず、サウナマット1の第三領域R3及び第六領域R6側を摘まみ、サウナマット1を第三縫目43の部分で折曲げて折りたたむ。図4(b)に示すように、サウナマット1は、第三領域R3が第二領域R2に重なり、第六領域R6が第五領域R5に重なった状態になる。
上述した実施の形態におけるサウナマット1の性能について、各種試験を行い、サウナマット1の機能について検証した。各種試験においては、サウナマット1を構成する本体シートS(「実施例1」という。)を所定の大きさに刻んだ試験片を使用した。比較対象として、タオル(「比較例1」という。)を刻んだもの及び発泡スチロールマット(「比較例2」という。)を刻んだ試験片を使用した。
実施例1、比較例1に対して、保水量試験を行いその性能を評価した。保水量試験は、JIS-L-1913を行い、測定結果は表1に示した。表1に示すように、実施例1は、比較例1と比較して保水量が低いことが理解できる。
実施例1、比較例1、比較例2に対して、熱伝導率試験を行いその性能を評価した。熱伝導率試験は、サーモラボII型測定装置を使用して行い、測定結果は表1に示した。表1に示すように、実施例1は、比較例1及び比較例2と比較して熱伝導率が高いことが理解できる。
実施例1、比較例1に対して、吸水性試験を行いその性能を評価した。吸水性試験は、JIS-L-1907(滴下法)、JIS-L-1907(パイレック法)、JIS-L-1907(沈降法)を使用して行い、測定結果は表1に示した。表1に示すように、実施例1は、比較例1と比較して吸水性が低いことが理解できる。
実施例1、比較例1に対して、硬度試験を行いその性能を評価した。硬度試験は、JIS-K-6253を行い、測定結果は表1に示した。表1に示すように、実施例1は、比較例2と比較して柔らかいことが理解できる。
実施例1、比較例1に対して、乾燥性試験を行いその性能を評価した。乾燥性試験は、JIS-L-1930の洗濯処理を行った後、脱水後の質量を測定し、試験片を吊り干しし、所定時間毎の質量を測定することにより乾燥率を計測し、測定結果は表2に示した。表2に示すように、実施例1は、比較例1と比較して乾燥性が良いことが理解できる。
10 :発泡ゴムシート
20 :表面シート
30 :裏面シート
40 :折曲部
50 :縁部
60 :留め具
Claims (5)
- サウナ内で使用者が着座するサウナマットであって、
シート状に形成され、気泡を含むゴム製の発泡ゴムシート(10)と、
前記発泡ゴムシートの表面側を覆う繊維製の表面シート(20)と、
前記発泡ゴムシートの裏面側を覆う繊維製の裏面シート(30)と、
前記発泡ゴムシートを一の領域と他の領域とに区画すると共に、前記発泡ゴムシートの折り目として、前記発泡ゴムシートを折曲げた折曲状態と拡げた展開状態とに切り替える折曲部(40)と
を備えることを特徴とするサウナマット。 - 請求項1に記載されたサウナマットであって、
前記折曲部は、前記表面シートから前記裏面シートにかけて縫製され、前記発泡ゴムシートの一部を薄肉にする縫い目である
ことを特徴とするサウナマット。 - 請求項2に記載されたサウナマットであって、
前記発泡ゴムシートに取り付けられ、前記折曲状態の前記発泡ゴムシートを留め置く留め具(50)と
を備えることを特徴とするサウナマット。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載されたサウナマットであって、
前記表面シート及び/又は前記裏面シートは、吸収性が低く乾燥性の良い繊維で形成されている
ことを特徴とするサウナマット。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載されたサウナマットであって、
前記発泡ゴムシートは、熱伝導率が良い部材である
ことを特徴とするサウナマット。
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